JP2018143961A - 振動モータの駆動回路、そのキャリブレーション方法、振動装置および電子機器 - Google Patents

振動モータの駆動回路、そのキャリブレーション方法、振動装置および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2018143961A
JP2018143961A JP2017041910A JP2017041910A JP2018143961A JP 2018143961 A JP2018143961 A JP 2018143961A JP 2017041910 A JP2017041910 A JP 2017041910A JP 2017041910 A JP2017041910 A JP 2017041910A JP 2018143961 A JP2018143961 A JP 2018143961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
drive circuit
vibration
vibration motor
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017041910A
Other languages
English (en)
Inventor
伸生 幸村
Nobuo Yukimura
伸生 幸村
清水 立郎
Tatsuo Shimizu
立郎 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2017041910A priority Critical patent/JP2018143961A/ja
Publication of JP2018143961A publication Critical patent/JP2018143961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Linear Motors (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

【課題】振動モータの振動特性のばらつきを抑制する。
【解決手段】制御部210は、駆動対象の振動モータ102に印加すべき駆動信号Sの指令値Sを発生する。信号発生器220は、周波数可変の周期信号Sを発生する。駆動部230は、指令値Sと周期信号Sを乗算して得られる制御信号Sに応じた駆動信号Sを振動モータ102に印加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動モータの駆動技術に関する。
携帯電話やスマートフォンなどの通信デバイスは、着信をユーザに通知するために筐体を振動させる振動機能を備える。また、タッチパネルを備える電子機器には、タッチパネルに対するユーザのタッチを検出すると、振動を発生させて、ユーザにフィードバックするものが存在する。
これらの電子機器には、振動モータが内蔵される。振動モータは、ロータリ型と、リニア型に分けられる。ロータリ型の振動モータは、回転軸に取り付けられたアンバランスウェイトを備え、アンバランスウェイトの回転により生ずる加振力により振動を発生させる。リニア型の振動モータは、1軸、あるいは2軸方向に水平移動する可動子を備え、この可動子を往復させることにより、振動を発生させる。
特開2003−23475号公報
本発明者は、リニア型の振動モータの駆動回路について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。従来のリニア型の振動モータは、モータの個体バラツキが大きいため、同じ駆動信号で駆動したとしても、振動の大きさ(振幅)などの振動特性がばらつくという問題があった。
本発明のある態様は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的のひとつは、振動モータの振動特性のばらつきを抑制可能な駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、振動モータの駆動回路に関する。駆動回路は、駆動対象の振動モータに印加すべき駆動信号の指令値を発生する制御部と、周波数可変の周期信号を発生する信号発生器と、指令値と周期信号を乗算して得られる制御信号に応じた駆動信号を振動モータに印加する駆動部と、を備える。
この態様によると、周期信号の周波数を最適化することにより、振動モータの振幅を調節でき、振動モータの振動特性のばらつきを抑制できる。
駆動回路は、キャリブレーションモードにおいてアクティブとなり、周期信号の周波数を変化させながら、振動モータが発生する振動を監視し、最大の、または基準を満たす振動を与える周期信号の周波数を検出し、通常動作時の周期信号の周波数に設定する周波数キャリブレータをさらに備えてもよい。
この態様によると、駆動回路をキャリブレーションモードにセットすることで、周期信号の周波数を自動的に最適化できる。
振動モータが発生する振動は、慣性センサによって検出されてもよい。
制御部は、振動モータの可動子の位置に応じた検出値と、その目標値が一致するように、指令値をフィードバック制御してもよい。
従来の駆動回路は振動モータをオープンループ制御していたところ、フィードバック制御を導入することで、振動特性のばらつきをさらに抑制できる。
検出値は可動子の位置の包絡線に応じていてもよい。包絡線をフィードバック制御することにより、系の安定性を高めつつ、制御特性のばらつきを抑制できる。
検出値は、位置検出素子の出力にもとづいてもよい。
制御部は、目標値と検出値の誤差を生成する減算器と、誤差にもとづいて指令値を生成するフィードバックコントローラと、を含んでもよい。
フィードバックコントローラはPI(比例・積分)制御器を含んでもよい。可動子の周期運動の包絡線の応答は一次であるため、PI制御によって好適に制御できる。
制御部は、そのゲインが可変に構成されたゲインキャリブレータをさらに含んでもよい。周期信号の周波数の最適化によって、ループゲインが変化する。そこでこのループゲインの変化を相殺するように、ゲインキャリブレータのゲインを設定することで、系の安定性を高めることができる。
周期信号は、単一周波数の正弦波であってもよいし、周波数の異なる複数の正弦波を合成した信号であってもよい。信号発生器は、矩形波または三角波の発振信号を発生するオシレータと、発振信号を受け、正弦波の周期信号を生成するフィルタと、を含んでもよい。
出力段は、指令値に応じたデューティ比を有するPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成するパルス幅変調器と、PWM信号に応じて振動モータを駆動するブリッジ回路と、を含んでもよい。
本発明の別の態様もまた、振動モータの駆動回路である。この駆動回路は、駆動対象の振動モータの可動子の位置に応じた検出値とその目標値が一致するように、フィードバックにより指令値を生成する制御部と、周期信号を発生する信号発生器と、指令値と周期信号を乗算して得られる制御信号に応じた駆動信号を振動モータに印加する駆動部と、を備える。
この態様によると、フィードバック制御を導入することで、振動特性のばらつきを抑制できる。
駆動回路はひとつの基板に一体集積化されてもよい。
「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
本発明の別の態様は振動装置に関する。振動装置は、振動モータと、振動モータを駆動する上述のいずれかの駆動回路と、を備える。
本発明の別の態様は電子機器に関する。電子機器は、上述の振動装置を備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、振動モータの振動特性のバラツキを抑制できる。
第1の実施の形態に係る駆動回路を備える振動装置のブロック図である。 図2(a)、(b)は、図1の振動装置の動作波形図である。 第2の実施の形態に係る駆動回路を備える振動装置のブロック図である。 図3の振動装置の動作波形図である。 第3の実施の形態に係る駆動回路を備える振動装置のブロック図である。 信号発生器の構成例を示す回路図である。 出力段の構成例を示す回路図である。 出力段の別の構成例を示す回路図である。 振動装置を備える電子機器を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る駆動回路200を備える振動装置100のブロック図である。振動装置100は、振動モータ102および駆動回路200を備える。振動モータ102はたとえばリニア型である。
駆動回路200は、外部のCPU(Central Processing Unit)106からの入力信号Sにもとづいて振動モータ102を駆動し、振動を発生させる。駆動回路200はひとつの半導体基板に一体集積化された機能ICである。入力信号Sはたとえばシリアルデータの形式で送信される。インタフェース回路202は入力信号Sを受信する。
制御部210は、入力信号Sにもとづいて、振動モータ102に印加すべき駆動信号Sを規定する指令値Sを発生する。指令値Sは、駆動信号Sの波形を規定する信号である。入力信号Sは、指令値Sを記述する波形データであってもよい。
信号発生器220は、周波数が可変の周期信号Sを発生する。周期信号Sの周波数は、連続的に可変であってもよいし、離散的に可変であってもよい。周期信号Sは、正弦波であることが好ましいがその限りではなく、疑似正弦波、台形波、矩形波、などを用いてもよい。周期信号Sをキャリア信号と称してもよい。
駆動部230は、指令値Sと周期信号Sを乗算して得られる制御信号Sに応じた駆動信号Sを振動モータ102に印加する。制御信号Sは、指令値Sと周期信号Sの積であり、周期信号(キャリア信号)Sを指令値Sで振幅変調した信号と把握することができ、あるいは周期信号Sと指令値Sを周波数混合した信号と把握することもできる。
駆動部230は振動モータ102をリニア駆動してもよいし、PWM駆動してもよい。リニア駆動の場合、制御信号Sは、駆動信号Sの振幅を規定する信号であり、PWM駆動の場合、制御信号Sは、パルス状の駆動信号Sのデューティ比を規定する信号となる。
たとえば駆動部230は、乗算器232および出力段234を含む。乗算器232は、指令値Sと周期信号Sを乗算(あるいは周波数混合)するミキサー回路と把握できる。出力段234は、制御信号Sに応じた駆動信号Sを生成する。
振動装置100は、アナログ回路、デジタル回路、アナログデジタル混載回路のいずれかで構成することができる。制御部210や乗算器232を含むいくつかの回路ブロックは、プロセッサコアとソフトウェアプログラムの組み合わせで実装してもよい。
以上が振動装置100の基本構成である。続いてその動作を説明する。図2(a)、(b)は、図1の振動装置100の動作波形図である。制御信号Sは、指令値Sを変調信号として、キャリアである周期信号Sを振幅変調した信号となる。図2(a)、(b)では、周期信号Sの周波数(キャリア周波数)fが異なっている。
振動装置100およびそれを備える電子機器は、機械的な共振系を形成しており、固有振動数(共振周波数)を有している。周期信号Sの周波数を変化させると、振動モータ102の可動子の振動周波数が変化し、共振周波数との距離が変化する。したがって図2(a)のように、第1周波数fで振動モータ102を駆動した場合と、図2(b)の第2周波数fで振動モータ102を駆動した場合とでは、振動モータ102によって誘起される振動の大きさが変化する。この振動は、振動モータ102の可動子の振幅ではなく、振動装置100がそれを搭載する電子機器に誘起する振動であることに留意されたい。
図1の振動装置100によれば、電子機器の振動が最大化される(あるいは基準を満たす)ように、信号発生器220が生成する周期信号Sの周波数fを最適化することにより、振動モータ102の振動特性のばらつきを抑制できる。
図1に戻る。駆動回路200はさらに周波数キャリブレータ240を備える。周波数キャリブレータ240は、キャリブレーションモードにおいてアクティブとなる。キャリブレーションモードは、振動装置100を備える電子機器の出荷前の検査工程で使用してもよい。
駆動回路200には、振動センサ104が接続される。振動センサ104によって、振動装置100が発生する振動が検出可能であり、たとえば振動センサ104は加速度センサやジャイロセンサなどの慣性センサ、あるいはホールセンサなどが利用できる。振動センサ104は、検査時にキャリブレーションを目的として電子機器に取り付けてもよい。あるいは電子機器が振動センサ104を内蔵する場合、それを流用すればよい。
キャリブレーションモードにおいて、制御部210は、外部からの入力信号Sにもとづいて指令値Sを生成してもよいし、波形テーブル242から読み出したキャリブレーション用の波形データSにもとづいて指令値Sを生成してもよい。
キャリブレーションモードにおいて、周波数キャリブレータ240は、周期信号Sの周波数fを変化させながら、振動モータ102が発生する振動を監視する。振動の監視は、振動センサ104の出力Sにもとづいて行われる。そして周波数キャリブレータ240は、最大の振動(あるいは基準を満たす振動)を与える周期信号Sの周波数を検出し、通常動作時(電子機器の出荷後)の周期信号Sの周波数fに設定する。
周波数キャリブレータ240を駆動回路200に内蔵することにより、振動装置100(あるいはそれを備える電子機器)の製造者に対して、振動装置100の振動量を簡易に調節する機能を提供できる。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態に係る駆動回路200Aを備える振動装置100Aのブロック図である。振動装置100Aは、図1の振動装置100に加えて、位置検出素子108をさらに備える。位置検出素子108は、振動モータ102の可動子の位置を検出する。位置検出素子108はその限りではないがホールセンサを用いることができる。
位置検出素子108の出力Sは、駆動回路200AのA/Dコンバータ244によってデジタル値(位置検出値)Sに変換される。位置検出素子108がデジタル出力を有する場合、A/Dコンバータ244は省略可能である。
制御部210Aは、振動モータ102の可動子の位置に応じた検出値S10と、その目標値S11が一致するように、指令値Sをフィードバック制御する。振動モータ102の可動子は周期信号Sの周波数で高速に振動するところ、そのような高速な振動をフィードバック制御するためには、高速なフィードバックループが必要となり、系が複雑化する。そこで本実施の形態では、可動子の周期運動の包絡線をフィードバック制御することとしている。つまり検出値S10は可動子の位置の包絡線に応じており、したがってその目標値S11も、可動子の位置の包絡線を指示するものとなる。以下、検出値S10を包絡線検波信号とも称する。
本実施の形態においてCPU106からの入力信号Sは、振動モータ102の可動子の振動の包絡線、言い換えれば振動量(振幅の時間波形)を指示する包絡線指令値S12である。セレクタ218は、包絡線指令値S12と波形データSの一方を選択し、可動子の位置の包絡線の目標値S11を出力する。
減算器212は、目標値S11と包絡線検波信号S10の誤差S13を生成する誤差検出器である。フィードバックコントローラ214は、誤差S13にもとづいて指令値Sを生成する。可動子の周期運動の包絡線の応答は一次であるため、フィードバックコントローラはPI(比例・積分)制御器を含んでもよい。これにより、安定な制御が可能となる。
フィードバックコントローラ214の前段には、ゲインgが可変のゲインキャリブレータ217が設けられる周波数キャリブレータ240による周波数の最適化によって、ループゲインが変化する。そこでこのループゲインの変化を相殺するように、ゲインキャリブレータ217のゲインgを設定することで、系の安定性を高めることができる。図3に示すように、周波数キャリブレーションの完了後に、周波数キャリブレータ240がゲインキャリブレータ217のゲインgを設定してもよい。あるいは周波数キャリブレーションの完了後に、外部からのレジスタアクセスによって、ゲインキャリブレータ217のゲインgの設定値を与えてもよい。
以上が駆動回路200Aを備える振動装置100Aの構成である。続いてその動作を説明する。図4は、図3の振動装置100Aの動作波形図である。
包絡線指令値S12は、入力信号Sにもとづいて生成される。周期信号Sの周波数は、予め実行した周波数キャリブレーションによって最適化されている。振動モータ102の可動子は、周期信号Sの周波数に応じた周波数で振動しており、したがって可動子の位置を表す位置検出値Sも振動する。包絡線検波器216によって、可動子の振動の包絡線検波信号S10が生成される。この包絡線検波信号S10が包絡線指令値S12と一致するように指令値Sがフィードバック制御される。
この駆動回路200Aによれば、周波数キャリブレーションに加えてフィードバック制御を導入することで、振動モータ102の振動特性のばらつきをさらに抑制できる。
特に可動子の周期運動の包絡線をフィードバック制御することにより、系の安定性を高めつつ、振動モータ102を高い精度で制御することが可能となる。
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施の形態に係る駆動回路200Bを備える振動装置100Bのブロック図である。駆動回路200Bは、第2の実施の形態の駆動回路200Aから、周波数キャリブレータ240を省略したものであり、周期信号Sの周波数の調節機能は省略されている。
振動モータ102の振動特性の個体ばらつきが小さい場合には、フィードバック制御のみで、振動特性を揃えることができる。
続いて、第1から第3の実施の形態に共通するいくつかの回路ブロックの構成例を説明する。
図6は、信号発生器220の構成例を示す回路図である。信号発生器220は、オシレータ222およびフィルタ224を備える。オシレータ222は、矩形波または三角波の発振信号S14を発生する。オシレータ222の構成は特に限定されないが、たとえばキャパシタの充放電を繰り返すタイプのオシレータを用いてもよい。この場合、キャパシタを充電する電流量に応じて、周波数を制御できる。あるいは、オシレータ222は、電圧制御発振器(VCO)であってもよい。フィルタ224は、発振信号S14を受け、正弦波の周期信号Sを生成する。
図7は、出力段234の構成例を示す回路図である。出力段234は、パルス幅変調器236およびブリッジ回路238を備える。パルス幅変調器236は、制御信号Sに応じたデューティ比を有するPWM(Pulse Width Modulation)信号S15を生成する。ブリッジ回路238は、Hブリッジ回路238Aと、プリドライバ238Bを含む。プリドライバ238Bは、PWM信号S15に応じてHブリッジ回路238Aを駆動する。Hブリッジ回路に代えてハーフブリッジ回路を備えてもよい。
図8は、出力段234の別の構成例を示す回路図である。D/Aコンバータ250は、デジタルの制御信号Sをアナログの制御信号S16に変換する。差動駆動回路252は、非反転アンプ254および反転アンプ256を含み、制御信号S16に応じて振動モータ102に差動の駆動信号Sを印加する。
(用途)
図9は、振動装置100を備える電子機器を示す図である。電子機器300は振動機能を有するデバイスであり、たとえば携帯電話端末、スマートフォン、タブレットPC、携帯ゲーム機器、ゲームコンソールのコントローラなどが例示される。
電子機器300は、振動装置100を内蔵する。上述のように振動装置100は、CPU106、振動モータ102、駆動回路200を備える。CPU106は、ホストプロセッサ304は、ベースバンドプロセッサあるいはアプリケーションプロセッサであり得る。駆動回路200は、CPU106からの入力信号Sにもとづいて振動モータ102を駆動し、振動を発生させる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
図1、図3、図5において、波形テーブル242には複数の波形データが格納されてもよい。この場合、入力信号Sが波形データを含む必要は無く、複数の波形データのひとつを指定する情報を含んでもよい。
(第2変形例)
制御部210を含むいくつかの回路ブロックを、アナログ回路で実装してもよい。この場合、PIコントローラに代えて、エラーアンプを含むフィードバック系を構築すればよい。
(第3変形例)
図3、図5において、振動モータ102の可動子の振動の包絡線をフィードバック制御することとしたが、周期信号Sの周波数が低い場合には、包絡線ではなく、振動波形そのものをフィードバック制御してもよい。
(第4変形例)
図1の駆動回路200において、周波数キャリブレータ240を省略してもよい。キャリブレーション工程において、周波数キャリブレータ240の機能を、振動装置100を検査する試験装置(テスター)に委ね、決定した周期信号Sの周波数情報を、振動装置100のROMやFeRAMなどの不揮発性メモリに格納しておけばよい。
(第5変形例)
図3や図5の位置検出素子108は、駆動回路200に集積化してもよい。反対に、駆動部230の出力段234の一部(たとえばブリッジ回路)は、駆動回路200に外付けしてもよい。
(第6変形例)
図3や図5の位置検出素子108に代えて、振動センサを用いてもよい。
(第7変形例)
信号発生器220が生成する周期信号Sは、単一周波数に限定されず、複数の周波数を含んでよい。すなわち周期信号Sは、周波数の異なる複数の正弦波を重ね合わせたマルチトーン信号であってもよい。
(第8変形例)
実施の形態ではリニア型の振動モータを駆動対象としたが、本発明はロータリ型の振動モータの駆動にも適用可能である。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100…振動装置、102…振動モータ、104…振動センサ、106…CPU、108…位置検出素子、200…駆動回路、202…インタフェース回路、210…制御部、212…減算器、214…フィードバックコントローラ、216…包絡線検波器、217…ゲインキャリブレータ、218…セレクタ、220…信号発生器、222…オシレータ、224…フィルタ、230…駆動部、232…乗算器、234…出力段、236…パルス幅変調器、238…ブリッジ回路、240…周波数キャリブレータ、242…波形テーブル、250…D/Aコンバータ、252…差動駆動回路、254…非反転アンプ、256…反転アンプ、300…電子機器。

Claims (21)

  1. 駆動対象の振動モータに印加すべき駆動信号の指令値を発生する制御部と、
    周波数可変の周期信号を発生する信号発生器と、
    前記指令値と前記周期信号を乗算して得られる制御信号に応じた駆動信号を前記振動モータに印加する駆動部と、
    を備えることを特徴とする駆動回路。
  2. キャリブレーションモードにおいてアクティブとなり、前記周期信号の周波数を変化させながら、前記振動モータが発生する振動を監視し、最大のまたは基準を満たす振動を与える前記周期信号の周波数を検出し、通常動作時の前記周期信号の周波数に設定する周波数キャリブレータをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記振動モータが発生する振動は、慣性センサによって検出されることを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
  4. 前記制御部は、前記振動モータの可動子の位置に応じた検出値と、その目標値が一致するように、前記指令値をフィードバック制御することを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  5. 前記検出値は前記可動子の位置の包絡線に応じていることを特徴とする請求項4に記載の駆動回路。
  6. 前記検出値は、位置検出素子の出力にもとづくことを特徴とする請求項4または5に記載の駆動回路。
  7. 前記制御部は、
    前記目標値と前記検出値の誤差を生成する減算器と、
    前記誤差にもとづいて前記指令値を生成するフィードバックコントローラと、
    を含むことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の駆動回路。
  8. 前記フィードバックコントローラはPI(比例・積分)制御器を含むことを特徴とする請求項7に記載の駆動回路。
  9. 前記制御部は、そのゲインが可変に構成されたゲインキャリブレータをさらに含むことを特徴とする請求項7または8に記載の駆動回路。
  10. 前記周期信号は、単一周波数の正弦波、または、周波数の異なる複数の正弦波を合成した信号であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の駆動回路。
  11. 前記信号発生器は、
    矩形波または三角波の発振信号を発生するオシレータと、
    前記発振信号を受け、正弦波の前記周期信号を生成するフィルタと、
    を含むことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の駆動回路。
  12. 前記駆動部は、
    前記指令値に応じたデューティ比を有するPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成するパルス幅変調器と、
    前記PWM信号に応じて前記振動モータを駆動するブリッジ回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の駆動回路。
  13. 駆動対象の振動モータの可動子の位置に応じた検出値と、その目標値が一致するように、フィードバックにより指令値を生成する制御部と、
    周期信号を発生する信号発生器と、
    前記指令値と前記周期信号を乗算して得られる制御信号に応じた駆動信号を前記振動モータに印加する駆動部と、
    を備えることを特徴とする駆動回路。
  14. 前記検出値は前記可動子の位置の包絡線に応じていることを特徴とする請求項13に記載の駆動回路。
  15. 前記検出値は、位置検出素子の出力に応じていることを特徴とする請求項13または14に記載の駆動回路。
  16. 前記制御部は、
    前記目標値と前記検出値の誤差を生成する減算器と、
    前記誤差にもとづいて前記指令値を生成するフィードバックコントローラと、
    を含むことを特徴とする請求項13から15のいずれかに記載の駆動回路。
  17. 前記フィードバックコントローラはPI(比例・積分)制御器を含むことを特徴とする請求項16に記載の駆動回路。
  18. ひとつの基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の駆動回路。
  19. 振動モータと、
    前記振動モータを駆動する請求項1から18のいずれかに記載の駆動回路と、
    を備えることを特徴とする振動装置。
  20. 請求項19に記載の振動装置を備えることを特徴とする電子機器。
  21. 振動モータの駆動回路のキャリブレーション方法であって、
    前記駆動回路は、
    駆動対象の振動モータに印加すべき駆動信号の指令値を発生する制御部と、
    周波数可変の周期信号を発生する信号発生器と、
    前記指令値と前記周期信号を乗算して得られる制御信号を前記振動モータに印加する駆動部と、
    を備え、
    前記キャリブレーション方法は、
    前記周期信号の周波数を変化させながら、前記振動モータが発生する振動を監視するステップと、
    最大のまたは基準を満たす振動を与える前記周期信号の周波数を決定するステップと、
    決定した周波数を、通常動作時の前記周期信号の周波数に設定するステップと、
    を備えることを特徴とするキャリブレーション方法。
JP2017041910A 2017-03-06 2017-03-06 振動モータの駆動回路、そのキャリブレーション方法、振動装置および電子機器 Pending JP2018143961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041910A JP2018143961A (ja) 2017-03-06 2017-03-06 振動モータの駆動回路、そのキャリブレーション方法、振動装置および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041910A JP2018143961A (ja) 2017-03-06 2017-03-06 振動モータの駆動回路、そのキャリブレーション方法、振動装置および電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018143961A true JP2018143961A (ja) 2018-09-20

Family

ID=63589006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017041910A Pending JP2018143961A (ja) 2017-03-06 2017-03-06 振動モータの駆動回路、そのキャリブレーション方法、振動装置および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018143961A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110086403A (zh) * 2019-04-18 2019-08-02 瑞声科技(新加坡)有限公司 一种马达驱动信号设置方法、电子设备及存储介质
JP7475789B2 (ja) 2020-12-25 2024-04-30 アルプスアルパイン株式会社 モータ制御装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157276A (ja) * 1984-08-29 1986-03-24 サンデン株式会社 振動装置
JPH02300005A (ja) * 1989-05-15 1990-12-12 Shinko Electric Co Ltd 振動機の駆動制御装置
JPH05301078A (ja) * 1992-04-23 1993-11-16 Brother Ind Ltd 超音波洗浄機の発振回路
JPH06119102A (ja) * 1992-10-01 1994-04-28 Canon Inc 座標入力装置
JPH08103725A (ja) * 1994-10-04 1996-04-23 Japan Steel Works Ltd:The 電磁加振器の制御方法およびその装置
JP2009058616A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Canon Inc 揺動体装置、光偏向装置、及びそれを用いた画像形成装置
JP2011005402A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Taiyo Yuden Co Ltd 超音波モータの駆動回路装置
US20140021886A1 (en) * 2012-07-19 2014-01-23 Renesas Electronics Corporation Motor drive control device and operation method thereof
JP2015144556A (ja) * 2013-12-26 2015-08-06 キヤノン株式会社 振動体の駆動回路、振動型アクチュエータ、撮像装置、画像生成装置、及び塵埃除去装置

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157276A (ja) * 1984-08-29 1986-03-24 サンデン株式会社 振動装置
JPH02300005A (ja) * 1989-05-15 1990-12-12 Shinko Electric Co Ltd 振動機の駆動制御装置
JPH05301078A (ja) * 1992-04-23 1993-11-16 Brother Ind Ltd 超音波洗浄機の発振回路
JPH06119102A (ja) * 1992-10-01 1994-04-28 Canon Inc 座標入力装置
US5484967A (en) * 1992-10-01 1996-01-16 Canon Kabushiki Kaisha Coordinate input apparatus
JPH08103725A (ja) * 1994-10-04 1996-04-23 Japan Steel Works Ltd:The 電磁加振器の制御方法およびその装置
JP2009058616A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Canon Inc 揺動体装置、光偏向装置、及びそれを用いた画像形成装置
CN101784937A (zh) * 2007-08-30 2010-07-21 佳能株式会社 振荡器装置、光偏转器以及使用光偏转器的成像设备
US20110019252A1 (en) * 2007-08-30 2011-01-27 Canon Kabushiki Kaisha Oscillator device, optical deflector and image forming apparatus using the same
JP2011005402A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Taiyo Yuden Co Ltd 超音波モータの駆動回路装置
US20140021886A1 (en) * 2012-07-19 2014-01-23 Renesas Electronics Corporation Motor drive control device and operation method thereof
JP2014022009A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Renesas Electronics Corp モータ駆動制御装置およびその動作方法
JP2015144556A (ja) * 2013-12-26 2015-08-06 キヤノン株式会社 振動体の駆動回路、振動型アクチュエータ、撮像装置、画像生成装置、及び塵埃除去装置
CN105981288A (zh) * 2013-12-26 2016-09-28 佳能株式会社 振动元件驱动电路、振动型致动器、图像拾取装置、图像生成装置以及除尘装置
US20160329836A1 (en) * 2013-12-26 2016-11-10 Canon Kabushiki Kaisha Vibrating-element driving circuit, vibration-type actuator, image pickup apparatus, image generation apparatus, and dust removal apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110086403A (zh) * 2019-04-18 2019-08-02 瑞声科技(新加坡)有限公司 一种马达驱动信号设置方法、电子设备及存储介质
CN110086403B (zh) * 2019-04-18 2021-04-27 瑞声科技(新加坡)有限公司 一种马达驱动信号设置方法、电子设备及存储介质
JP7475789B2 (ja) 2020-12-25 2024-04-30 アルプスアルパイン株式会社 モータ制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10333443B2 (en) Apparatus and method for controlling a device
EP3179335B1 (en) Haptic feedback controller
US11849643B2 (en) Circuitry for estimating displacement of a piezoelectric transducer
US20170256145A1 (en) Multi-tone haptic pattern generator
JP2015119488A (ja) 自己適応触覚装置
CN109874398A (zh) 一种线性马达的驱动方法及终端
US20200153397A1 (en) Class d amplifiers
JP5774016B2 (ja) 物理量センサ
CN103715987A (zh) 振荡电路、半导体集成电路装置、振动器件、电子设备
CN109073382B (zh) 用于解调陀螺仪信号的方法和设备
US10909819B2 (en) Haptic actuator controller
JP2018143961A (ja) 振動モータの駆動回路、そのキャリブレーション方法、振動装置および電子機器
CN111955016B (zh) 改变麦克风处的机械振动的方法和系统
CN108347209B (zh) 过冲响应消除系统及方法
CN102564411B (zh) 振动型陀螺传感器和振动型陀螺电路
JP2012149904A (ja) 温度検出回路及びセンサー装置
JP5999590B2 (ja) 周波数調整回路
CN103715988A (zh) 振荡电路、电子设备以及移动体
JP2015127042A (ja) ピエゾ駆動回路及び駆動信号生成回路、並びにそれを用いたピエゾ駆動装置及び方法
JP2011254610A (ja) 超音波モータの駆動装置
JP2003061387A (ja) ブラシレスモータ駆動回路およびこれを搭載した携帯端末
JPWO2010150532A1 (ja) 電子部品とその故障検知方法
US20230417550A1 (en) Physical Quantity Sensor And Electronic Device
JP2010096634A (ja) 電圧検出装置
US20230417549A1 (en) Physical Quantity Sensor And Electronic Device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210713