JP2018142553A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】容易にグランドコンタクト16、20を連結・接続することができ、高周波に於ける伝送特性を向上できる構造のコネクタ10を提供する。【解決手段】本発明のコネクタ10は、接触部141、181、接続部143、183、および固定部142、182を有する複数の信号コンタクト14、18、および接触部161、201、接続部163、203、および固定部162、202を有する複数のグランドコンタクト16、20と、これらの信号コンタクト14、18およびグランドコンタクト16、20が配列・保持されるハウジング12とを備え、グランドコンタクト16、16間および20,20間に、それぞれ複数の信号コンタクト14、14および18、18が配置され、少なくとも2本のグランドコンタクト16、16および20、20の、接触部161、201側の一端(先端部)から固定部162、202の間のいずれかを一体若しくは別部品により連結・接続させて、高周波に於ける伝送特性の向上を図ることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)やPCやサーバ等の電気機器や電子機器に使用されるコネクタに関するもので、特に、高周波に於ける伝送特性を向上させる為に、グランドコンタクトを連結・接続する構造に関するものである。
この種のコネクタは、少なくとも相手物と接触する接触部、および基板に実装する接続部を有する2種類の複数のコンタクトである複数の信号コンタクト及び複数のグランドコンタクトと、前記信号コンタクト及び前記グランドコンタクトを配列・保持するハウジングとを備えている。さらに、必要に応じて、電力コンタクトと検査用コンタクトを備えている場合がある。前記信号コンタクトが8本で、前記グランドコンタクトが6本で、合わせて14本用いられている。配置としては、前記グランドコンタクトの間に2本の前記信号コンタクトが配置される構造である。14本の前記信号コンタクト及び前記グランドコンタクトの内、7本は前記ハウジングから相手物との接触部する部分が露出し、かつ、コンタクトの一部を前記ハウジングで保持(挟持)していない。本コネクタの場合には、信号のやり取りは1本の信号コンタクトでの相互方向ではなく、2本の信号コンタクトでの相互方向でのやり取りを行っている。
このような構成を有する従来のコネクタとしては、例えば、下記に、本出願人が提案してきた文献の中で、コンタクトテールにグランド端子板を連結接続した特許文献1に記載のコネクタと、グランドバーにより連結された複数個のグランド端子にフラットケーブルの裸のグランド線を直接接続する特許文献2に記載のコネクタが挙げられる。
特開昭61−227386号公報 実開平04−108867号公報
近年、客先からは高周波に於ける伝送特性をより一層向上させること、具体的には規格値が4.5GHzから6GHzに変更になり、対応するために30%程度向上させてほしいという要求がある。高周波に於ける伝送特性を向上させる為には、グランドコンタクト同士を連結・接続する必要があるが、前記グランドコンタクトの連結位置によって、伝送特性は相違するし、30%伝送特性を向上させることは困難である。また、連結する位置によっては、連結することが困難な場合がある。それぞれのコンタクトの保持構造に適した連結・接続する手段を選択する必要もある。特許文献1記載のコネクタは、接続部を連結しているために、伝送特性は向上するものの30%程度伝送特性を向上させることは困難である。特許文献2記載のコネクタは、接続部にケーブルを接続させるものであり、30%程度伝送特性を向上させることは困難である。
本発明の目的は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、容易にグランドコンタクトを連結・接続することができ、高周波に於ける伝送特性を向上できる構造のコネクタを提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
(1)相手物と接触する接触部、基板に実装する接続部、および該接続部に近く、かつ、前記接触部と前記接続部との間に位置するとともにハウジングに固定する固定部を有する2種類の複数のコンタクトである複数の信号コンタクト及び複数のグランドコンタクトと、前記信号コンタクト及び前記グランドコンタクトが配列・保持されるハウジングとを備えるコネクタにおいて、前記グランドコンタクト間に、複数の前記信号コンタクトが配置され、少なくとも2本の前記グランドコンタクトの、前記接触部側の一端(先端部)から前記固定部の間の一部分を、一体若しくは別部品により連結・接続させて、高周波に於ける伝送特性の向上を図ることを特徴とするコネクタ。
(2)少なくとも2本の前記グランドコンタクトの接触部付近を一体若しくは別部品により連結・接続することを特徴とする上記(1)記載のコネクタ。
(3)前記接触部の相手物と接触する位置から1mmの範囲内で、前記グランドコンタクトを連結・接続することを特徴とする上記(2)記載のコネクタ。
(4)一体の場合には連結部分をしぼり加工又は曲げ加工により形成し、別部品の場合には弾性片による弾性接触または溶接・溶着により、連結・接続させることを特徴とする上記(1)、(2)または(3)記載のコネクタ。
(5)前記信号コンタクト及び前記グランドコンタクトが前記ハウジングから露出する部分があり、かつ、前記信号及びグランドコンタクトの一部を前記ハウジングで保持(挟持)していない場合には、前記グランドコンタクトの連結・接続をしぼり加工又は曲げ加工で一体に形成することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項記載のコネクタ。
(6)前記グランドコンタクトの保持構造により、前記グランドコンタクトの連結構造を選択することを特徴とする請求項(1)〜(5)のいずれか1項記載のコネクタ。
(7)3つの前記グランドコンタクトを連結・接続し、前記グランドコンタクト間に各2本の前記信号コンタクトを配置することを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか1項記載のコネクタ。
以上の説明から明らかなように、本発明のコネクタによると、次のような優れた効果が得られる。容易にグランドコンタクトを連結・接続することができ、従来より高周波に於ける伝送特性を30%程度向上(例えば、従来4.5GHz要求だったものが6GHz要求に応えるため。)することができ、規格値も満足できる。
(1)相手物と接触する接触部、基板に実装する接続部、および該接続部に近く、かつ、前記接触部と前記接続部との間に位置するとともにハウジングに固定する固定部を有する2種類の複数のコンタクトである複数の信号コンタクト及び複数のグランドコンタクトと、前記信号コンタクト及び前記グランドコンタクトが配列・保持されるハウジングとを備えるコネクタにおいて、前記グランドコンタクト間に、複数の前記信号コンタクトが配置され、少なくとも2本の前記グランドコンタクトの、前記接触部側の一端(先端部)から前記固定部の間の一部分を、一体若しくは別部品により連結・接続させて、高周波に於ける伝送特性の向上を図ることを特徴とするコネクタにしているので、容易にグランドコンタクトを連結・接続することができ、従来より高周波に於ける伝送特性を30%程度向上することができ、規格値も満足できる。
(2)少なくとも2本の前記グランドコンタクトの接触部付近を一体若しくは別部品により連結・接続することより、容易にグランドコンタクトを連結・接続することができ、従来より高周波に於ける伝送特性を30%向上することができ、規格値も満足できる。
(3)前記接触部の相手物と接触する位置から1mmの範囲内で、前記グランドコンタクトを連結・接続することにより、容易にグランドコンタクトを連結・接続することができ、従来より高周波に於ける伝送特性を30%向上することができ、規格値も満足できる。
(4)一体の場合には連結部分をしぼり加工又は曲げ加工により形成し、別部品の場合には弾性片による弾性接触または溶接・溶着により、コネクタの構造により連結構造を適宜選択でき、かつ、容易にグランドコンタクトを連結・接続することができ、従来より高周波に於ける伝送特性を30%向上することができ、規格値も満足できる。
(5)前記信号コンタクト及び前記グランドコンタクトが前記ハウジングから露出する部分があり、かつ、前記信号及びグランドコンタクトの一部を前記ハウジングで保持(挟持)していない場合には、前記グランドコンタクトの連結・接続をしぼり加工又は曲げ加工で一体に形成することにより、露出していてもコンタクトが外方向へ押圧されることなく安定した接続が得られ、容易にグランドコンタクトを連結・接続することができ、従来より高周波に於ける伝送特性を30%向上することができ、規格値も満足できる。
(6)前記グランドコンタクトの保持構造により、前記グランドコンタクトの連結構造を選択することにより、露出していてもコンタクトが外方向へ押圧されることなく安定した接続が得られ、容易にグランドコンタクトを連結・接続することができ、従来より高周波に於ける伝送特性を30%向上することができ、規格値も満足できる。
(7)3つの前記グランドコンタクトを連結・接続し、前記グランドコンタクト間に各2本の前記信号コンタクトを配置することにより、容易にグランドコンタクトを連結・接続することができ、従来より高周波に於ける伝送特性を30%向上することができ、規格値も満足できる。
図1(A)は本発明のコネクタ10を基板接続方向上側よりみた斜視図、図1(B)は、本発明のコネクタ10を嵌合方向下側よりみた斜視図、図1(C)は、本発明のコネクタ10が基板に実装された状態で、基板接続方向上側よりみた斜視図である。 図2(A)は、図1(A)に示す円で囲まれた領域(A部)に位置する、4本の第2信号コンタクト14および3本の第2グランドコンタクト16だけを抜き出した状態の斜視図であり、図2(B)は、図1(B)に示す円で囲まれた領域(B部)に位置する、4本の第1信号コンタクト18及び3本の第1グランドコンタクト20だけを抜き出した状態の斜視図である。 図3(A)は、図2に示すコンタクトのうち、1本の第2信号コンタクト14だけを抜き出した状態の斜視図、図3(B)は、図6に示すコンタクトのうち、1本の第2グランドコンタクト17だけを抜き出した状態の斜視図、図3(C)は、図2(A)に示す3本の第2グランドコンタクト16を抜き出した状態の斜視図、図3(D)は、図2(B)に示すコンタクトのうち、1本の第1信号コンタクト18だけを抜き出した状態の斜視図、そして、図3(E)は、図2(B)に示すコンタクトのうち、1本の第1グランドコンタクト20だけを抜き出した状態の斜視図である。 図4(A)は、図1(A)に示すコネクタを構成するハウジングについて、基板接続方向上側よりみた斜視図、図4(B)は、図4(A)に示すハウジングを嵌合方向下側よりみた斜視図、図4(C)は、第2グランドコンタクト16が挿入されるハウジング12のコンタクト挿入溝の縦断面図、そして、図4(D)は、第1グランドコンタクト20が挿入されるハウジング12のコンタクト挿入溝の縦断面図である。 図5(A)は、図1とは別のコネクタ11を基板接続方向上側よりみた斜視図、図5(B)は、図5(A)のコネクタ11を嵌合方向下側よりみた斜視図、そして、図5(C)は、図5(A)のコネクタ11を基板に実装された状態で、基板接続方向上側よりみた斜視図である。 図6(A)は、図5(A)に示す円で囲まれた領域(C部)に位置する、4本の第2信号コンタクト14および3本の第2グランドコンタクト17だけを抜き出した状態の斜視図であり、図6(B)は、図5(B)に示す円で囲まれた領域(D部)に位置する、4本の第1信号コンタクト18及び3本の第1グランドコンタクト20だけを抜き出した状態の斜視図である。 図7(A)は、電力コンタクトの斜視図、図7(B)は、検査用コンタクトの斜視図、そして、図7(C)は、固定具の斜視図である。
本発明の特徴は、相手物と接触する接触部、基板に実装する接続部、および該接続部に近く、かつ、前記接触部と前記接続部との間に位置するとともにハウジングに固定する固定部を有する2種類の複数のコンタクトである複数の信号コンタクト及び複数のグランドコンタクトと、前記信号コンタクト及び前記グランドコンタクトが配列・保持されるハウジングとを備えるコネクタにおいて、前記グランドコンタクト間には複数の前記信号コンタクトが配置された状態の、少なくとも2本の前記グランドコンタクトの、前記接触部側の一端(先端部)から前記固定部の間の一部分を一体若しくは別部品により連結・接続させ、高周波に於ける伝送特性の向上を図ることを特徴とするコネクタである。
つまり、少なくとも2本の前記グランドコンタクトの、前記接触部側の一端(先端部)から前記固定部の間の一部分を一体若しくは別部品により連結・接続させ、高周波に於ける伝送特性の向上を図るようにしたものである。
図1から図7に基づいて、本発明に従うコネクタ10の実施形態について説明する。図1(A)は本発明のコネクタ10を基板接続方向上側よりみた斜視図、図1(B)は、本発明のコネクタ10を嵌合方向下側よりみた斜視図、図1(C)は、本発明のコネクタ10が基板に実装された状態で、基板接続方向上側よりみた斜視図、図2(A)は、図1(A)に示す円で囲まれた領域(A部)に位置する、4本の第2信号コンタクト14および3本の第2グランドコンタクト16だけを抜き出した状態の斜視図であり、図2(B)は、図1(B)に示す円で囲まれた領域(B部)に位置する、4本の第1信号コンタクト18及び3本の第1グランドコンタクト20だけを抜き出した状態の斜視図、図3(A)は、図2に示すコンタクトのうち、1本の第2信号コンタクト14だけを抜き出した状態の斜視図、図3(B)は、図6に示すコンタクトのうち、1本の第2グランドコンタクト17だけを抜き出した状態の斜視図、図3(C)は、図2(A)に示す3本の第2グランドコンタクト16を抜き出した状態の斜視図、図3(D)は、図2(B)に示すコンタクトのうち、1本の第1信号コンタクト18だけを抜き出した状態の斜視図、そして、図3(E)は、図2(B)に示すコンタクトのうち、1本の第1グランドコンタクト20だけを抜き出した状態の斜視図、図4(A)は、図1(A)に示すコネクタを構成するハウジングについて、基板接続方向上側よりみた斜視図、図4(B)は、図4(A)に示すハウジングを嵌合方向下側よりみた斜視図、図4(C)は、第2グランドコンタクト16が挿入されるハウジング12のコンタクト挿入溝の縦断面図、そして、図4(D)は、第1グランドコンタクト20が挿入されるハウジング12のコンタクト挿入溝の縦断面図、図5(A)は、図1とは別のコネクタ11を基板接続方向上側よりみた斜視図、図5(B)は、図5(A)のコネクタ11を嵌合方向下側よりみた斜視図、そして、図5(C)は、図5(A)のコネクタ11を基板に実装された状態で、基板接続方向上側よりみた斜視図、図6(A)は、図5(A)に示す円で囲まれた領域(C部)に位置する、4本の第2信号コンタクト14および3本の第2グランドコンタクト17だけを抜き出した状態の斜視図であり、図6(B)は、図5(B)に示す円で囲まれた領域(D部)に位置する、4本の第1信号コンタクト18及び3本の第1グランドコンタクト20だけを抜き出した状態の斜視図、図7(A)は、電力コンタクトの斜視図、図7(B)は、検査用コンタクトの斜視図、そして、図7(C)は、固定具の斜視図である。
本発明のコネクタ10は、図1(A)〜(C)に示すように、少なくともハウジング12と、信号コンタクト14、18及びグランドコンタクト16、20とを備えている。必要に応じて、電力用コンタクト26と検査用コンタクト28と固定具30とを備える場合もある。本実施例では、前記電力用コンタクト26と前記検査用コンタクト28と前記固定具30を備えたコネクタについて説明する。
本発明のコネクタ10の構成部品を説明する前に、本実施例に使用する基板80について説明する。基板80には、主にそれぞれの各種コンタクト14、16、18、20、26、28の接続部143、163、183、203、263、283及び前記固定具30の接続部303が接続するランドと該ランドから回路へ繋がるパターンとを備えている。前記固定具30はコネクタ10の実装強度を強くするためのものである。前記基板80には、さらに、位置決めのためのボスが入る孔や溝が設けられている。
本発明のコネクタ10の構成部品について説明する。まず、それぞれの前記コンタクト14、16、18、20、26、28について説明する。それぞれの前記コンタクト14、16、18、20、26、28は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。それぞれの前記コンタクト14、16、18、20、26、28の材質としては、バネ性や導電性や寸法安定性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。本実施例では、それぞれの前記コンタクト14、16、18、20、26、28に前記ハウジング12に圧入によって固定されている。
信号コンタクト14、18について説明する。信号コンタクトはSAS用の第2信号コンタクト14と、SATA用の第1信号コンタクト18とに分かれる。第2信号コンタクト14はSecondary Signal Segmentであり、第1信号コンタクト18はPrimary Signal Segmentである。第2信号コンタクト14及び第1信号コンタクト18は、相手物に接触する接触部141、181と、前記ハウジング12に固定される固定部142、182と、前記基板80に実装する接続部143、183とを有している。
接触部141、181は、相手物と接触し易いように相手物の形状に沿うように適宜設計しているが、本実施例では板状片をしている。前記接続部143、183は本実施例では図1(C)のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。前記接続部143、183の近傍に、前記ハウジング12への固定部142、182が設けられている。前記固定部142、182が前記ハウジング12へ圧入することにより保持される。
次に、グランドコンタクト16、20について説明する。前記グランドコンタクトはSAS用の第2グランドコンタクト16とSATA用の第1グランドコンタクト20に分かれる。第2グランドコンタクト16はSecondary Signal Segmentであり、第1グランドコンタクト20はPrimary Signal Segmentである。第2グランドコンタクト16及び第1グランドコンタクト20は相手物に接触する接触部161、201と、前記ハウジング12に固定される固定部162、202と、前記基板80に実装する接続部163、203とを有している。
接触部161、201は、相手物と接触し易いように相手物の形状に沿うように適宜設計しているが、本実施例では板状片をしている。接続部163、203は、本実施例では図1(C)のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。接続部163、203の近傍に、前記ハウジング12への固定部162、202が設けられている。固定部162、202がハウジング12へ圧入することにより保持される。
SAS用の第2信号コンタクト14と第2グランドコンタクト16の配置としては、第2グランドコンタクト16、16間に各2本の第2信号コンタクト14、14が配置されており、第2信号コンタクト14が4本、第2グランドコンタクト16が3本の計7本のコンタクトが配置されている。SATA用も同様に、第1信号コンタクト18と第1グランドコンタクト20の配置としては、第1グランドコンタクト20、20間に各2本の第1信号コンタクト18が配置されており、第1信号コンタクト18が4本、第1グランドコンタクト20が3本の計7本のコンタクトが配置されている。SAS用コンタクト14、16とSATA用コンタクト18、20の違いは、SAS用コンタクト14、16の接触部141、161とSATA用コンタクト18、20の接触部181、201との露出している側が、互いに上下反対になっている。
第2グランドコンタクト16及び第1グランドコンタクト20のうち、少なくとも2本は一体若しくは別部品により連結・接続されている。本実施例では3本全てが連結・接続されている。コネクタ10においては、第2グランドコンタクト16は、図2(A)および図3(C)に示すように、一体により連結・接続され、第1グランドコンタクト20は、図2(B)に示すように、別部品により連結・接続されている。連結・接続の手段としては、ハウジング12の構造や接続安定性や加工性や寸法安定性や強度等を考慮して適宜設計し、適宜選択する。図4(C)は、第2グランドコンタクト16が挿入されるハウジング12のコンタクト挿入溝の縦断面図であり、また、図4(D)は、第1グランドコンタクト20が挿入されるハウジング12のコンタクト挿入溝の縦断面図であるが、ハウジング12の構造が、図4(D)のように、上下でコンタクトを保持できるような構造の場合には、バネ片での連結・接続でも良いが、図4(C)のように、絶縁体が一方側にのみある場合には、バネ片での連結・接続ではなく、一体や別部品を溶接等での連結・接続が望ましい。
第2グランドコンタクト16の連結・接続位置としては、接触部161側の一端(先端部)から固定部162の間の一部分を連結・接続させている。高周波に於ける伝送特性の向上率を考慮すると、接触部161付近を連結することが望ましい。本実施例では接触部161付近を一体に連結・接続し、しぼり加工や曲げ加工で連結部164により連結している。本実施例では、しぼり加工により、前記連結部164を形成している。前記連結部164は2本の第2信号コンタクト14を逃げるように形成している。前記連結部164で連結する位置としては、高周波に於ける伝送特性を考慮すると、前記接触部161の相手物と接触する位置から1mmの範囲内での連結・接続が望ましい。
第1グランドコンタクト20のように別部品で連結・接続する場合、板状部分に湾曲した弾性片221を有する連結部材22により、前記接触部201付近を連結している。前記弾性片221の位置は前記第1グランドコンタクト20に対応する位置に設けられ、その形状・大きさは接続安定性や寸法安定性や加工性や強度等を考慮して適宜設計する。前記弾性片221で連結する位置としては、高周波に於ける伝送特性を考慮すると、前記接触部201の相手物と接触する位置から1mmの範囲内での連結・接続が望ましい。
ここで、別のコネクタ11の場合について説明する。相違点についてのみ説明すると、相違点は、第2グランドコンタクト17の連結・接続手段である。この連結・接続手段としては、図6(A)のように別部品により連結している。別部品として、板状部分に略L字形状の連結片241を有する連結具24により、接触部171付近に連結片241を溶接することで連結させている。連結片241と第2グランドコンタクト17との連結手段としては、安定した接続や接合強度や加工性等を考慮して適宜設計している。本実施例では溶接にしたが、溶着やカシメや導電性接着剤による接着であってもよい。連結具24の連結片241で連結する位置としては、高周波に於ける伝送特性を考慮すると、接触部171の相手物と接触する位置から1mmの範囲内での連結・接続が望ましい。
電力用コンタクト26には、図7(A)に示すように、少なくとも相手物と接触する接触部261と、ハウジング12へ固定する固定部262と、基板80に実装する接続部263とを有している。電力用コンタクト26は、1.5Aの電力供給をするためのものであり、形状は略クランク形状をしている。
接触部261は、相手物と接触し易いように相手物の形状に沿うように適宜設計しているが、本実施例では板状片をしている。接続部263は本実施例では図1(C)のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。接続部263の近傍に、ハウジング12への固定部262が設けられている。固定部262がハウジング12へ圧入することにより保持される。
検査用コンタクト28には、図7(B)に示すように、少なくとも相手物と接触する接触部281と、ハウジング12へ固定する固定部282と、基板80に実装する接続部283とを有している。検査用コンタクト28はHDD等の検査をするためのものであり、形状は略クランク形状をしている。
接触部281は、相手物と接触し易いように相手物の形状に沿うように適宜設計しているが、本実施例では棒状をしている。接続部283は本実施例では図1(C)のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。接続部283の近傍に、ハウジング12への固定部282が設けられている。固定部282がハウジング12へ圧入することにより保持される。
次に、ハウジング12について説明する。このハウジング12は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。前記ハウジング12には、相手物が入る嵌合口122と、相手物に入る嵌合部121とが設けられている(図4(A),(B)参照)。嵌合口122は、相手物が入ればよく、相手物の形状に沿うように適宜設計されている。嵌合部121は相手物に入ればよく、相手物の形状に沿うように適宜設計されている。嵌合部121内には、第2信号コンタクト14と第2グランドコンタクト16または17と第1信号コンタクト18と第1グランドコンタクト20と前記電力用コンタクト26とが保持・配列されている。
ハウジング12には、第2信号コンタクト14及び第1信号コンタクト18が挿入される挿入孔123と、第2グランドコンタクト16及び第1グランドコンタクト20が挿入される挿入溝124と、電力用コンタクト26が挿入される挿入穴125と、検査用コンタクト28が挿入される保持穴126と、固定具30が保持される装着孔127とが設けられており、圧入や引っ掛け(ランス)や溶着等によって固定されている。本実施例では、それぞれのコンタクトは圧入によって固定されている。
本実施例では、ハウジングには基板80実装面側に、位置決めのためのボスが2つ設けられている。ボスの位置は、基板への位置決めができればよく、強度やコネクタの小型化・スペースや加工性等を考慮して適宜設計している。
次に、固定具30について説明する。固定具30は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記固定具30の材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。本実施例では、固定具30は前記ハウジング12の装着孔127に圧入によって固定されている。
固定具30は、コネクタの実装強度を高めるためのものであり、大きさや形状は実装強度や寸法安定性や加工性や強度等を考慮して適宜設計する。
本発明の活用例としては、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)やPCやサーバ等の電気機器や電子機器に使用されるコネクタに活用され、特に、高周波に於ける伝送特性を向上させる為に、グランドコンタクトを連結・接続する構造に関するものである。
10、11 コネクタ
12 ハウジング
121 嵌合部
122 嵌合口
123 挿入孔
124 挿入溝
125 挿入穴
126 保持穴
127 装着孔
14 第2信号コンタクト
141 接触部
142 固定部
143 接続部
16、17 第2グランドコンタクト
161、171 接触部
162、172 固定部
163、173 接続部
164 連結部
18 第1信号コンタクト
181 接触部
182 固定部
183 接続部
20 第1グランドコンタクト
201 接触部
202 固定部
203 接続部
22 連結部材
221 弾性片
24 連結具
241 連結片
26 電力用コンタクト
261 接触部
262 固定部
263 接続部
28 検査用コンタクト
281 接触部
282 固定部
283 接続部
30 固定具
302 固定部
303 接続部
80 基板

Claims (7)

  1. 相手物と接触する接触部、基板に実装する接続部、および該接続部に近く、かつ、前記接触部と前記接続部との間に位置するとともにハウジングに固定する固定部を有する2種類の複数のコンタクトである複数の信号コンタクト及び複数のグランドコンタクトと、前記信号コンタクト及び前記グランドコンタクトが配列・保持されるハウジングとを備えるコネクタにおいて、
    前記グランドコンタクト間に、複数の前記信号コンタクトが配置され、少なくとも2本の前記グランドコンタクトの、前記接触部側の一端(先端部)から前記固定部の間の一部分を、一体若しくは別部品により連結・接続させて、高周波に於ける伝送特性の向上を図ることを特徴とするコネクタ。
  2. 少なくとも2本の前記グランドコンタクトの接触部付近を一体若しくは別部品により連結・接続することを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記接触部の相手物と接触する位置から1mmの範囲内で、前記グランドコンタクトを連結・接続することを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 一体の場合には連結部分をしぼり加工又は曲げ加工により形成し、別部品の場合には弾性片による弾性接触または溶接・溶着により、連結・接続させることを特徴とする請求項1、2または3記載のコネクタ。
  5. 前記信号コンタクト及び前記グランドコンタクトが前記ハウジングから露出する部分があり、かつ、前記信号及びグランドコンタクトの一部を前記ハウジングで保持(挟持)していない場合には、前記グランドコンタクトの連結・接続をしぼり加工又は曲げ加工で一体に形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のコネクタ。
  6. 前記グランドコンタクトの保持構造により、前記グランドコンタクトの連結構造を選択することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のコネクタ。
  7. 3つの前記グランドコンタクトを連結・接続し、前記グランドコンタクト間に各2本の前記信号コンタクトを配置することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のコネクタ。
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