JP2018141833A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2018141833A JP2017034737A JP2017034737A JP2018141833A JP 2018141833 A JP2018141833 A JP 2018141833A JP 2017034737 A JP2017034737 A JP 2017034737A JP 2017034737 A JP2017034737 A JP 2017034737A JP 2018141833 A JP2018141833 A JP 2018141833A
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Abstract

【課題】長尺の記録媒体に対するトナー像の転写性能を向上させることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】外周面でトナー像を保持して搬送する像保持体上の前記トナー像を記録媒体供給手段から供給される記録媒体に転写する転写部材と、像保持体の内周面と当接して転写部材と対向する対向部材と、転写部材が接地された状態で像保持体を挟んで対向部材と当接する転写位置で対向部材に直流電圧を印加する電圧印加手段と、転写手段に流れる電流を所定の値になるように電圧印加手段を制御する制御手段と、を備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
中間転写ベルトまたは二次転写ベルトへの転写電流付与手段による転写電流の付与位置から二次転写ニップへと到達し二次転写ニップを流れる実効転写電流の値を検出する実効転写電流検出手段と、実効転写電流検出手段の検出結果に基づいて実効転写電流の値が予め設定された一定の値となるように、転写電流付与手段から出力される転写電流を制御する転写電流制御手段とを有する画像形成装置が知られている(特許文献1)。
感光体上に形成されたトナー像を中間転写ベルト裏面に配置される一次転写部材に高圧電源からバイアスを供給し中間転写ベルト上に一次転写し、このトナー像をバックアップローラに対して圧接される二次転写部材に高圧電源からバイアスを供給し記録媒体に二次転写する画像形成装置であって、一次転写部材の高圧電源は、一次転写のインピーダンスが所定値より大きいときは定電流に、小さいときは定電圧に制御し、二次転写部材の高圧電源は、二次転写のインピーダンスが所定値より大きいときは定電流に、小さいときは定電圧に制御する画像形成装置も知られている(特許文献2)。
特開2013−190506号公報 特開2004−46262号公報
本発明は、長尺の記録媒体に対するトナー像の転写性能を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載の画像形成装置は、
外周面でトナー像を保持して搬送する像保持体上の前記トナー像を記録媒体供給手段から供給される記録媒体に転写する転写部材と、
前記像保持体の内周面と当接して前記転写部材と対向する対向部材と、
前記転写部材が接地された状態で前記像保持体を挟んで前記対向部材と当接する転写位置で前記対向部材に直流電圧を印加する電圧印加手段と、
前記転写手段に流れる電流を所定の値になるように前記電圧印加手段を制御する制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、
前記転写手段に流れる電流を検知する検知手段を備え、前記制御手段は、前記検知手段により検知される電流が所定の電流となる電圧値を用いて前記電圧印加手段を制御する、
ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記記録媒体の搬送方向長さが、前記記録媒体供給手段から前記転写部材までの距離よりも長い、
ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項の記載の画像形成装置において、
前記転写手段を清掃する清掃手段と、前記清掃手段に直流電圧を印加する第2の電圧印加手段と、を備え、
前記制御手段は、前記第2の電圧印加手段から供給される清掃電流と、前記転写手段に流れる電流との差が所定の値になるように前記電圧印加手段を制御する、
ことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記検知手段により検知される電流が所定の電流となる電圧値を用いて前記電圧印加手段を制御する、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、転写手段に流れる電流を所定の値になるように電圧印加手段を制御する制御手段を備えていない構成に比べて、長尺の記録媒体に対するトナー像の転写性能を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、転写手段に流れる電流を検知して、転写手段に流れる転写電流を所定の電流に制御することができる。
請求項3に記載の発明によれば、記録媒体供給手段から転写部材までの距離よりも長い長尺の記録媒体に対するトナー像の転写性能を向上させることができる。
請求項4、5に記載の発明によれば、転写手段の清掃手段を備えた構成においても、転写手段に流れる転写電流を所定の電流に制御することができる。
第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面模式図である。 第1実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る画像形成装置の転写装置の構成を示す断面模式図である。 第1実施形態に係る画像形成装置の二次転写部における転写バイアス印加の構成を示した図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の転写装置の構成を示す断面模式図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の二次転写部における転写バイアス印加の構成を示した図である。 実施例における転写電流と転写濃度との関係を示すグラフである。 比較例の画像形成装置の二次転写部における転写バイアス印加の構成を示した図である。 比較例における転写電流と転写濃度との関係を示すグラフである。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
「第1実施形態」
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
(1.1)画像形成装置の全体構成
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成の一例を示す断面模式図、図2は画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、画像形成部10と、画像形成部10の一端に装着された用紙送り装置20と、画像形成部10の他の一端に設けられ、印刷された用紙が排紙される排紙部30と、操作表示部40と、上位機器から送信された印刷情報から画像情報を生成する画像処理部50と、を備えて構成されている。
画像形成部10は、システム制御装置11、露光装置12、感光体ユニット13、現像装置14、転写装置15、用紙搬送装置16a、16b、16c、定着装置17を備えて構成され、画像処理部50から受け取った画像情報を、用紙送り装置20から送り込まれた用紙P上にトナー画像として形成する。
用紙送り装置20は、画像形成部10に対する用紙供給を行う。すなわち、種類(例えば、材質や厚さ、用紙サイズ、紙目)の異なる用紙Pを収容する複数の用紙積載部を備えており、これら複数の用紙積載部のいずれか一つから繰り出した用紙Pを画像形成部10に対して供給するように構成されている。
用紙送り装置20は、定型サイズの用紙を積載して供給するトレイ21、22の他に、手差し給紙部23を備え、用紙幅に対して長さが通常の定形サイズの用紙より大幅に長く設定された長尺紙や、ロール状に巻かれるか又は折り畳まれた連続紙を供給する。
排紙部30は、画像形成部10にて画像出力が行われた用紙Pの排出を行う。そのために、排紙部30は、画像出力後の用紙Pが排出される排紙収容部を備えている。なお、排紙部30は、画像形成部10から出力される用紙束に対して、裁断やステープル(針綴じ)等の後処理を行う機能を有したものであってもよい。
操作表示部40は、各種の設定や指示の入力及び情報表示に用いられるものである。すなわち、いわゆるユーザインタフェースに相当するもので、具体的には液晶表示パネル、各種操作ボタン、タッチパネル等を組み合わせて構成されている。
(1.2)画像形成部の構成及び動作
このような構成の画像形成装置1では、画像形成のタイミングに合わせて用紙送り装置20のうち、印刷ジョブで印刷の1枚毎に指定された用紙積載部から繰り出された用紙Pが画像形成部10へ送り込まれる。
感光体ユニット13は、露光装置12の下方に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する像保持体としての感光体ドラム31を備えている。感光体ドラム31の回転方向にそって、帯電器32、露光装置12、現像装置14、一次転写ローラ52、クリーニングブレード34が配置されている。
現像装置14は、感光体ドラム31に対向して配置された現像ローラ42が配設され、それぞれの現像装置14は、現像剤を除いて略同様に構成され、それぞれの現像ローラ42で感光体ドラム上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
現像装置14の上方には、現像剤を収容する交換可能なトナーカートリッジTと、それぞれのトナーカートリッジTから現像装置14に現像剤Gを供給する現像剤供給装置43が配置されている。
回転する感光体ドラム31の表面は、帯電器32により帯電され、露光装置12から出射する潜像形成光により静電潜像が形成される。感光体ドラム31上に形成された静電潜像は現像ローラ42によりトナー像として現像される。
転写装置15は、各感光体ユニット13の感光体ドラム31にて形成された各色トナー像が多重転写される像保持体としての中間転写ベルト51、各感光体ユニット13にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト51に順次転写(一次転写)する一次転写ローラ52、中間転写ベルト51上に重畳して転写された各色トナー像を記録媒体である用紙に一括転写(二次転写)する転写部材としての二次転写ベルト53とから構成されている。
二次転写ベルト53は、二次転写ローラ54と剥離ローラ55とによって張架され、中間転写ベルト51の背面側に配置されたバックアップローラ65と二次転写ローラ54とに挟持されて二次転写部(TR)を形成する。
各感光体ユニット13の感光体ドラム31に形成された各色トナー像は、システム制御装置11により制御される電源装置等(不図示)から所定の転写電圧が印加された一次転写ローラ52により中間転写ベルト51上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト51上の重畳トナー像は、中間転写ベルト51の移動に伴って二次転写ベルト53が配置された領域(二次転写部TR)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部TRに搬送されると、そのタイミングに合わせて用紙送り装置20から用紙Pが二次転写部TRに供給される。そして、二次転写ベルト53を介して二次転写ローラ54と対向するバックアップローラ65には、電流検出手段としての電流検知部110の検知結果に基づいてシステム制御装置11により制御される電圧印加手段としての転写バイアス電源100から転写電圧が印加され、用紙Pに中間転写ベルト51上の多重トナー像が一括転写される。
感光体ドラム31表面の残留トナーは、クリーニングブレード34により除去され、廃トナー収容部(不図示)に回収される。感光体ドラム31の表面は、帯電器32により再帯電される。
定着装置17は一方向へ回転する無端状の定着ベルト17aと、定着ベルト17aの周面に接し、一方向へ回転する加圧ローラ17bとを有し、定着ベルト17aと加圧ローラ17bの圧接領域によってニップ部N(定着領域)が形成される。
転写装置15においてトナー像が転写された用紙Pは、トナー像が未定着の状態で用紙搬送装置16aを経由して定着装置17に搬送される。定着装置17に搬送された用紙Pは、一対の定着ベルト17aと加圧ローラ17bにより、加熱と圧着の作用でトナー像が定着される。
定着の終了した用紙Pは、用紙搬送装置16bを経由して排紙部30に送り込まれる。
尚、用紙Pの両面に画像出力を行う場合には、用紙搬送装置16cにより当該用紙Pの表裏が反転され、再び画像形成部10における二次転写部TRへ送り込まれる。そして、トナー像の転写および転写像の定着が行われた後に、排紙部30に送り込まれることになる。排紙部30へ送り込まれた用紙Pは、必要に応じて裁断やステープル(針綴じ)等の後処理を経た後に、排紙収容部へ排出される。
(2)転写装置の構成と作用
(2.1)転写装置の構成
図3は本実施形態に係る画像形成装置1の転写装置15の構成を示す断面模式図、図4は画像形成装置1の二次転写部TRにおける転写バイアス印加の構成を示した図である。
転写装置15は中間転写ベルト51、一次転写ローラ52、二次転写ベルト53、バックアップローラ65、二次転写ローラ54、クリーニング装置58、を備えて構成されている。
中間転写ベルト51は、ポリイミドあるいはポリアミドイミド等の樹脂にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が1010〜1014Ω・cmとなるように形成されており、その厚みが例えば0.1mm程度のフィルム状の無端ベルトで構成されている。
中間転写ベルト51は、中間転写ベルト51を循環駆動させる駆動ローラ61、各感光体ドラム31の配列方向に沿って略直線状に伸びる中間転写ベルト51を支持する従動ローラ62、中間転写ベルト51に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト51の蛇行を防止するテンションローラ63、二次転写部TRの上流側に設けられ、中間転写ベルト51を支持する支持ローラ64、二次転写部TRに設けられるバックアップローラ65、中間転写ベルト51上の残留トナーを掻き取るクリーニング部に設けられるクリーニングバックアップローラ66に張架されて周回移動する(図中 矢印A参照)。
バックアップローラ65は、中間転写ベルト51の裏面側に配置されて二次転写ベルト53の対向電極をなしている。そして、バックアップローラ65には、二次転写部TRにて二次転写電界を形成するための直流電圧を印加する金属製の給電ローラ65Aが接触配置されている。
一次転写ローラ52は、中間転写ベルト51を挟んで、各感光体ドラム31に対向して設けられ、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム31上のトナー像が中間転写ベルト51に順次、静電吸引され、中間転写ベルト51上に重畳されたトナー像が形成されるようになっている。
二次転写ベルト53は、クロロプレンやEPDM等のゴム部材にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させ、例えば体積抵抗率が10〜1010Ω・cmに調整された半導電性の無端環状ベルトである。
二次転写ベルト53は、図3に示すように、二次転写ローラ54及び剥離ローラ55に張架され、予め定められた張力が与えられる。そして、本実施形態では、二次転写ベルト53は、二次転写ローラ54から駆動力を受けて、予め定められた速度で回転する(図中 矢印B参照)。
二次転写ローラ54は、金属シャフトである芯材の外周に、例えば、カーボンブラック等の導電剤の分散されたシリコーンゴム、ウレタンゴム、またはEPDM等の発泡体で構成された導電層が積層されて構成され、二次転写ベルト53及び中間転写ベルト51を介してバックアップローラ65に対向して配置される。
二次転写ローラ54は、二次転写ベルト53上に搬送される用紙Pに対して、電気的に接地されて、バックアップローラ65とともに中間転写ベルト51が保持するトナー像を二次転写する二次転写部TRを形成する。
又、二次転写ローラ54には、駆動モータ(不図示)が接続され、駆動モータによる回転駆動を受けて回転し、さらに二次転写ベルト53を回転させる。
剥離ローラ55は、図3に示すように、二次転写ベルト53の回転方向(図中矢印B方向)において二次転写ローラ54の下流側に位置し、剥離ローラ55と二次転写ローラ54とによって、用紙Pを下流側に向けて搬送するベルト面を形成する。
更に、剥離ローラ55は、二次転写ベルト53面から用紙Pを剥離させるために、剥離ローラ55のローラ径は二次転写ローラ54のローラ径よりも小さく設定している。
(2.2)転写装置のバイアス印加制御
図4に示すように、バックアップローラ65には転写バイアスを印加する給電ローラ65Aに直流電圧を印加する転写バイアス電源100が接続されている。
転写バイアス電源100は、図4に示すように、極性が異なる転写バイアス電源101とクリーニングバイアス電源102を有し、二次転写を行なうときと、二次転写を行なわないときとで、給電ローラ65Aとの接続状態を切り替える。
例えば、用紙送り装置20から用紙案内ガイド28(図3 参照)を介して二次転写部TRに送り込まれ用紙Pに、中間転写ベルト51上に保持されたトナー像TNを二次転写する場合には、給電ローラ65Aには、転写バイアス電源101から予め定められた転写電流ITOTALを供給するように制御されたDCバイアス電圧Vburが印加される。
また、用紙Pにトナー像の二次転写を行わない、例えば、クリーニング時には、給電ローラ65Aには、クリーニングバイアス電源102からクリーニングバイアスVclnが印加される。その結果、中間転写ベルト51と二次転写ベルト53との間に電位差が生じて、二次転写ベルト53上の不要トナーは、静電力により中間転写ベルト51に付着し、クリーニング部58(図3 参照)により回収される。
用紙Pとして、普通紙に比べて表面抵抗が低い低抵抗用紙(アルミ蒸着されたメタリックペーパー、カーボンブラックを含有する黒紙等)や、用紙幅に対して長さが通常の定形サイズの用紙より大幅に長く設定された長尺紙を高温高湿度環境で使用する場合には、用紙Pの長さ方向において転写されるトナー濃度が低下する虞があった。
このようなトナー濃度低下は、低抵抗用紙や長尺紙が二次転写部TRに突入し転写電圧が与えられると、用紙自体が導電経路となってしまい、転写電流が用紙案内ガイド28やその上流側の搬送ガイド等に流入してしまうことにより、二次転写部TRで実際に作用する転写電流が低下してしまうことによると推定される。
そのために、図4に示すように、二次転写部TR前の用紙案内ガイド28やその上流側の搬送ガイド等を高抵抗接地することにより、用紙自体が導電経路となることによる、転写電流IPAPERの漏洩を抑制することが考えられるが、接地抵抗Rfが高すぎると、用紙Pが過剰に帯電してトナー飛び散りが発生したり、画像形成装置1が帯電による電気ノイズで動作が不安定になるという虞があった。
本実施形態に係る画像形成装置1においては、二次転写時に給電ローラ65Aに二次転写のための転写電流を供給する転写バイアス電源100は、二次転写ローラ54に流れる電流を検知する電流検知部110で検知される転写電流IBTB(=ITOTAL−IPAPER)が所定の電流となるようにDCバイアス電圧Vburを制御する。
すなわち、二次転写部TRで二次転写ローラ54(二次転写ベルト53)に実際に作用する転写電流IBTBが、トナー濃度低下が発生しない所定の電流となる電圧値を用いて転写バイアス電源100を制御する。これにより、低抵抗用紙や長尺紙を高温高湿度環境で使用した場合であっても、用紙Pの長さ方向において転写されるトナー濃度の低下を抑制することができる。
図8は実施例における転写電流と転写濃度との関係を示すグラフ、図9は比較例の画像形成装置200の二次転写部TRにおける転写バイアス印加の構成を示した図、図10は比較例における転写電流と転写濃度との関係を示すグラフである。
第1実施形態に係る画像形成装置1についての効果を確認するために、図1に示すような画像形成装置の試作機(プロセススピード500mm/s)を使用して、高温・高湿環境(28℃/85%RH)下で、長尺紙(王子製紙製、OKプリンス上質、坪量127gms、サイズ297mm×1200mm)に画像を形成することで、用紙P上に形成されたテスト画像の濃度を評価する実験を行った。画像濃度はX−Rite社製濃度計(X−rite 938)で測定した。
「比較例」
比較例においては、図9に示すように、転写バイアス電源100から給電ローラ65Aに二次転写のための転写電流ITOTALが予め定められた一定値となるようにDCバイアス電圧Vburを制御した。
そのときの、転写電流ITOTALとテスト画像の濃度との関係を図10のグラフに示す。図10のグラフによれば、長尺紙の二次転写部TRから用紙案内ガイド28の先端までの距離に相当する先端部分(図9 L参照)の濃度(図10中 実線で示す)は、転写電流ITOTALに比例して濃度が増加し、一定の電流値(ITOTAL=60〜80μA)を越えると、低下する通常の二次転写特性を示す。
一方、長尺紙の先端部分よりも後端側については、転写電流ITOTALが低い範囲(ITOTAL=20〜60μA)では濃度が低く(図10中 一点鎖線で示す)、さらにその後端部分については、転写電流ITOTALが一定範囲(ITOTAL=20〜100μA)では濃度がさらに低い結果(図10中 破線鎖線で示す)となった。
この比較例の結果は、転写バイアス電源100から給電ローラ65Aに二次転写のための転写電流ITOTALが予め定められた一定値となるようにDCバイアス電圧Vburを制御した場合には、長尺紙が導電経路となって、転写電流が用紙案内ガイド28や、特にその上流側の搬送ガイド等に流入してしまい、二次転写部TRで実際に作用する転写電流IBTBが低下してしまったことが推察される。
「実施例」
実施例においては、転写バイアス電源100からは、二次転写ローラ54に流れる電流を検知する電流検知部110で検知される転写電流IBTB(=ITOTAL−IPAPER)が所定の電流となるようにDCバイアス電圧Vburを制御した。
そのときの、転写電流ITOTALとテスト画像の濃度との関係を図8のグラフに示す。図8のグラフによれば、長尺紙の先端部分の濃度(図8中 実線で示す)は、二次転写ローラ54に流れる転写電流IBTBに比例して濃度が増加し、一定の電流値(ITOTAL=40〜50μA)を越えると、低下する通常の二次転写特性を示す。
また、長尺紙の先端部分よりも後端側の濃度についても、先端部分と同様に、二次転写ローラ54に流れる転写電流IBTBに比例して濃度が増加し、一定の電流値(ITOTAL=40〜50μA)を越えると、濃度が飽和する二次転写特性を示す結果となった。
このように、転写バイアス電源100を、二次転写ローラ54に流れる電流を検知する電流検知部110で検知される転写電流IBTB(=ITOTAL−ITOTAL)が所定の電流となるようにDCバイアス電圧Vburを制御することで、高温・高湿環境(28℃/85%RH)下で、長尺紙の搬送方向における転写濃度の低下を抑制し、長尺紙に対するトナー像の転写性能を向上させることができた。
「第2実施形態」
図5は本実施形態に係る画像形成装置1Aの転写装置15Aの構成を示す断面模式図、図6は本実施形態に係る画像形成装置1Aの機能ブロック図、図7は画像形成装置1Aの二次転写部TRにおける転写バイアス印加の構成を示した図である。以下、図面を参照しながら、画像形成装置1Aについて説明するが、第1実施形態に係る画像形成装置1と共通の構成要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
二次転写ベルト53には、二次転写ベルト53の回転方向とは逆方向に回転する清掃手段としてのクリーニングブラシ56aと、クリーニングブラシ56aからトナー等の付着物を回収する回収ロール56bが接触配置され、この回収ロール56bには、一方の極性(本例では正極性)のクリーニングバイアス電圧が印加される第2の電圧印加手段としての第1クリーニングバイアス電源120Aが接続されている。
また、クリーニングブラシ56aの二次転写ベルト53の回転方向下流側には、同様の構成のクリーニングブラシ57aと回収ロール57bが配置され、他方の極性(本例では負極性)のクリーニングバイアス電圧が印加される第2クリーニングバイアス電源120Bが接続されている。
二次転写時に給電ローラ65Aに二次転写のための転写電流を供給する転写バイアス電源100は、二次転写ローラ54に流れる電流を検知する電流検知部110で検知される転写電流IBTB(=ITOTAL−IPAPER−ICLN1+ICLN2)が所定の電流となるようにDCバイアス電圧Vburを制御する。
すなわち、二次転写部TRで二次転写ローラ54(二次転写ベルト53)に実際に作用する転写電流IBTBが、トナー濃度低下が発生しない所定の電流となる電圧値を用いて転写バイアス電源100を制御する。これにより、クリーニングブラシ56a及びクリーニングブラシ57aによる転写電流IBTBの変動を抑制して用紙Pの長さ方向において転写されるトナー濃度の低下を抑制することができる。
以上、本発明に係る実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を行うことが可能である。
例えば、本実施形態では画像形成装置1は二次転写ベルト方式による中間転写ベルトを用いたタンデム型のカラープリンタとして説明したが、二次転写ベルトを有しない二次転写ローラ方式の画像形成装置にも適用できる。
1、1A、200・・・画像形成装置
10・・・画像形成部
11・・・システム制御装置
100・・・転写バイアス電源
110・・・電流検知部
120A・・・第1クリーニングバイアス電源
120B・・・第2転写バイアス電源
12・・・露光装置
13・・・感光体ユニット
14・・・現像装置
15・・・転写装置
51・・・中間転写ベルト
52・・・一次転写ローラ
53・・・二次転写ベルト
54・・・二次転写ローラ
55・・・従動ローラ(剥離ローラ)
61・・・駆動ローラ
62・・・支持ローラ
63・・・テンションローラ
64・・・支持ローラ
65・・・バックアップローラ
65A・・・給電ローラ
66・・・クリーニングバックアップローラ
16a、16b、16c・・・用紙搬送装置
17・・・定着装置
20・・・用紙送り装置
28・・・用紙案内ガイド
30・・・排紙部
40・・・操作表示部
50・・・画像処理部

Claims (5)

  1. 外周面でトナー像を保持して搬送する像保持体上の前記トナー像を記録媒体供給手段から供給される記録媒体に転写する転写部材と、
    前記像保持体の内周面と当接して前記転写部材と対向する対向部材と、
    前記転写部材が接地された状態で前記像保持体を挟んで前記対向部材と当接する転写位置で前記対向部材に直流電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記転写手段に流れる電流を所定の値になるように前記電圧印加手段を制御する制御手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写手段に流れる電流を検知する検知手段を備え、前記制御手段は、前記検知手段により検知される電流が所定の電流となる電圧値を用いて前記電圧印加手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録媒体の搬送方向長さが、前記記録媒体供給手段から前記転写部材までの距離よりも長い、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記転写手段を清掃する清掃手段と、前記清掃手段に直流電圧を印加する第2の電圧印加手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第2の電圧印加手段から供給される清掃電流と、前記転写手段に流れる電流との差が所定の値になるように前記電圧印加手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項の記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記検知手段により検知される電流が所定の電流となる電圧値を用いて前記電圧印加手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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