JP2018140499A - 熱転写型印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラテンローラーの温度の低下を抑制することが可能な熱転写型印刷装置を提供する。【解決手段】熱転写型印刷装置100は、プラテン温度センサSN1が検知したローラー温度に基づいた、プラテンヒーターHt1がプラテンローラーを加熱するためのエネルギーを、当該プラテンヒーターHt1に与えるヒーター制御部26を備える。プラテンヒーターHt1は、エネルギーに基づいて、プラテンローラーを加熱する。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷処理において使用される部材の温度を考慮した構成を有する熱転写型印刷装置に関する。
一般的な熱転写型印刷装置は、サーマルヘッドおよびプラテンローラーを使用して、ペーパーとインクシートとを圧接する。当該インクシートには、イエロー、マゼンタおよびシアンの染料が塗布されている。次に、熱転写型プリンタは、圧接されたペーパーおよびインクシートが、グリップローラーおよびピンチローラーにより搬送されている状態において、サーマルヘッドを使用して、インクシートを加熱する。これにより、1ライン毎に、インクシートの染料がペーパーに転写される。
熱転写型印刷装置では、印刷処理が行われる際の、当該熱転写型印刷装置の周囲温度が適切な温度でない場合、印刷濃度、色目等がばらつく。特に、サーマルヘッドが冷えた状態では印刷濃度が低下することが知られている。
印刷濃度の低下を抑制するために、サーマルヘッドが、通常の熱量より大きい熱量をインクシートに与えた場合、様々な不具合が発生する。当該不具合は、例えば、インクシートがペーパーに貼り付き、紙詰まりが発生するという不具合である。また、当該不具合は、例えば、ダメージを受けたインクシートが収縮し、当該インクシートに皺が発生するという不具合である。インクシートに皺が存在した状態で、印刷処理が行われた場合、印刷物に、当該皺を起因とする濃淡が出現することがある。これは、顧客からのクレームの原因となる。
そこで、印刷濃度の低下の対策として、一般的に、サーマルヘッドに予熱を与えて、当該サーマルヘッドの温度を、一定の温度に保つことにより、印刷濃度を安定させる制御が行われている。
特許文献1では、サーマルヘッドの周囲の温度の影響を受けずに、高品質な印刷を行うための技術(以下、「関連技術A」とも称する)が開示されている。具体的には、関連技術Aでは、サーマルヘッド上に予備過熱ヒーターが設けられる。
特開平3−065355号公報
熱転写型印刷装置では、サーマルヘッドとプラテンローラーとの間に、ペーパーが存在する状態で、印刷処理が行われる。熱転写型印刷装置が、低温の環境に設置されている場合、プラテンローラーの温度が低下する場合がある。この場合、当該プラテンローラーに接するペーパーの温度が低下するため、印刷処理により得られる印刷物の印刷濃度が薄くなる。そこで、プラテンローラーの温度の低下を抑制することが要求される。関連技術Aでは、この要求を満たすことはできない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、プラテンローラーの温度の低下を抑制することが可能な熱転写型印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る熱転写型印刷装置は、サーマルヘッドとプラテンローラーとを使用して、ペーパーに対し印刷処理を行う。前記熱転写型印刷装置は、前記プラテンローラーを加熱する機能を有するプラテンヒーターと、前記プラテンローラーの温度であるローラー温度を検知する第1温度検知部と、前記第1温度検知部が検知した前記ローラー温度に基づいた、前記プラテンヒーターが前記プラテンローラーを加熱するための第1エネルギーを、当該プラテンヒーターに与える制御部とを備え、前記プラテンヒーターは、前記第1エネルギーに基づいて、前記プラテンローラーを加熱する。
本発明によれば、熱転写型印刷装置は、前記第1温度検知部が検知した前記ローラー温度に基づいた、前記プラテンヒーターが前記プラテンローラーを加熱するための第1エネルギーを、当該プラテンヒーターに与える制御部を備える。前記プラテンヒーターは、前記第1エネルギーに基づいて、前記プラテンローラーを加熱する。これにより、プラテンローラーの温度の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る熱転写型印刷装置のうち印刷を行うための機械構成を主に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る熱転写型印刷装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る予熱制御処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る熱転写型印刷装置のうち印刷を行うための機械構成を主に示す図である。 本発明の実施の形態2に係る熱転写型印刷装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る予熱制御処理Aのフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る熱転写型印刷装置のうち印刷を行うための機械構成を主に示す図である。 本発明の実施の形態3に係る熱転写型印刷装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る予熱湿度制御処理Bのフローチャートである。 熱転写型印刷装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。 インクシートに皺が発生している状態を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の図面では、同一の各構成要素には同一の符号を付してある。同一の符号が付されている各構成要素の名称および機能は同じである。したがって、同一の符号が付されている各構成要素の一部についての詳細な説明を省略する場合がある。
なお、実施の形態において例示される各構成要素の寸法、材質、形状、当該各構成要素の相対配置などは、本発明が適用される装置の構成、各種条件等により適宜変更されてもよい。
<実施の形態1>
(構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る熱転写型印刷装置100のうち印刷を行うための機械構成を主に示す図である。
図1において、X方向、Y方向およびZ方向の各々は、互いに直交する。以下の図に示されるX方向、Y方向およびZ方向の各々も、互いに直交する。以下においては、X方向と、当該X方向の反対の方向(−X方向)とを含む方向を「X軸方向」ともいう。また、以下においては、Y方向と、当該Y方向の反対の方向(−Y方向)とを含む方向を「Y軸方向」ともいう。また、以下においては、Z方向と、当該Z方向の反対の方向(−Z方向)とを含む方向を「Z軸方向」ともいう。
また、以下においては、X軸方向およびY軸方向を含む平面を、「XY面」ともいう。また、以下においては、X軸方向およびZ軸方向を含む平面を、「XZ面」ともいう。また、以下においては、Y軸方向およびZ軸方向を含む平面を、「YZ面」ともいう。
図1を参照して、熱転写型印刷装置100は、インクシート8と、ペーパーロール2rと、サーマルヘッド11と、搬送部5と、プラテンローラー4と、インクボビン3a,3bと、プラテン温度センサSN1と、プラテンヒーターHt1とを備える。
以下においては、イエロー、マゼンタおよびシアンを、それぞれ、「Y」、「M」および「C」ともいう。また、以下においては、Yの染料、Mの染料およびCの染料の各々を、「色染料」または「染料」ともいう。インクシート8の形状は、長尺状である。インクシート8には、Y染料、M染料およびC染料が、Y染料、M染料およびC染料の順で、当該インクシート8の長手方向に並んで塗布されている。
ペーパーロール2rは、長尺状のペーパー2がロール状に巻かれて構成される。すなわち、熱転写型印刷装置100は、ペーパー2を備える。具体的には、ペーパーロール2rは、筒状のコア部材2xに設けられる。ペーパーロール2rは、ペーパー2の一部が、コア部材2xに巻かれることにより構成される。
搬送部5は、ペーパー2を搬送するための構成要素である。具体的には、搬送部5は、ピンチローラー5aとグリップローラー5bとから構成される。搬送部5は、ピンチローラー5aとグリップローラー5bとの間にペーパー2を挟んだ状態で、当該ペーパー2を搬送する。
プラテンローラー4は、サーマルヘッド11の一部と対向するように設けられる。インクボビン3aには、インクシート8の一方側の端が取付けられる。インクボビン3bには、インクシート8の他方側の端が取付けられる。インクシート8の一方側の端部がインクボビン3aに巻かれることにより、インクシートロール8rが構成される。インクシート8の他方側の端部がインクボビン3bに巻かれることにより、インクシートロール8rmが構成される。
インクシートロール8rは、インクシート8を供給するロールである。インクシートロール8rmは、インクシート8を巻き取るためのロールである。
図2は、本発明の実施の形態1に係る熱転写型印刷装置100の構成を示すブロック図である。なお、図2には、説明のために、熱転写型印刷装置100に含まれないPC(Personal Computer)200も示される。熱転写型印刷装置100は、PC200と通信する。
熱転写型印刷装置100は、さらに、CPU(Central Processing Unit)22と、メモリ23と、不揮発メモリ24と、加熱制御部25と、ヒーター制御部26とを備える。
CPU22は、熱転写型印刷装置100の各部に対して各種処理を行うプロセッサである。CPU22は、例えば、加熱制御部25およびヒーター制御部26を制御する。
加熱制御部25は、CPU22の制御に従って、サーマルヘッド11を制御することにより、サーマルヘッド11が発する熱の量を制御する。
以下においては、プラテンローラー4の温度を、「ローラー温度Tr」または「Tr」とも称する。ローラー温度Trは、例えば、プラテンローラー4の表面の温度である。プラテン温度センサSN1は、ローラー温度Trを検知する機能を有する温度検知部である。プラテン温度センサSN1は、所定時間の経過毎に、ローラー温度Trを検知する。所定時間は、例えば、1秒である。また、プラテン温度センサSN1は、ローラー温度Trを検知する毎に、当該ローラー温度TrをCPU22へ通知する。これにより、CPU22は、常時、最新のローラー温度Trを把握している。
プラテンヒーターHt1は、プラテンローラー4を加熱する機能を有する。以下においては、プラテンヒーターHt1がプラテンローラー4を加熱するためのエネルギー(熱)を、「エネルギーEr」とも称する。エネルギーErは、プラテン温度センサSN1が検知したローラー温度Trに基づいたエネルギーである。具体的には、エネルギーErは、ローラー温度Trを、予め定められた目標温度Trtとするためのエネルギー(熱)である。
目標温度Trtは、印刷品質の高い印刷物を得るための温度である。例えば、目標温度Trtは、プラテンローラー4を使用して行われる印刷処理により得られる印刷物の印刷濃度が十分な濃さになるような、当該プラテンローラー4の温度である。目標温度Trtは、予め、実験等により決められた温度である。
エネルギーErは、プラテン温度センサSN1が検知した最新のローラー温度Trに基づいて、CPU22により、随時算出される。CPU22は、エネルギーErを算出する毎に、当該エネルギーErを、ヒーター制御部26に通知する。
ヒーター制御部26は、エネルギーErをプラテンヒーターHt1に与える制御部である。プラテンヒーターHt1は、エネルギーErに基づいて、ローラー温度Trが目標温度Trtとなるように、プラテンローラー4を加熱する。
具体的には、ヒーター制御部26は、CPU22から通知される最新のエネルギーErを、プラテンヒーターHt1に与える。プラテンヒーターHt1は、当該最新のエネルギーErに対応する熱量を発することにより、ローラー温度Trが目標温度Trtとなるように、プラテンローラー4を加熱する。図1のように、プラテンヒーターHt1は、例えば、プラテンローラー4の周辺に配置される。すなわち、プラテンヒーターHt1は、プラテンローラー4の外側から、当該プラテンローラー4を加熱する。
なお、プラテンヒーターHt1は、プラテンローラー4の内部に設けられる構成としてもよい。当該構成では、プラテンヒーターHt1は、プラテンローラー4の内部から、当該プラテンローラー4を加熱する。
熱転写型印刷装置100は、サーマルヘッド11とプラテンローラー4とを使用して、ペーパー2に対し印刷処理を行う。具体的には、印刷処理では、熱転写型印刷装置100は、サーマルヘッド11およびプラテンローラー4を使用して、ペーパー2とインクシート8とを圧接する。
次に、熱転写型印刷装置100は、圧接されたペーパー2およびインクシート8を、グリップローラー5bおよびピンチローラー5aにより搬送されている状態において、サーマルヘッド11を使用して、インクシート8を加熱する。これにより、インクシート8の染料がペーパーに転写される。具体的には、Y染料、M染料、C染料が、ペーパー2の同一領域に転写されることにより、フルカラー印刷が実現される。
(動作)
次に、熱転写型印刷装置100が行う処理(以下、「予熱制御処理」とも称する)について説明する。予熱制御処理は、プラテンローラー4の予熱が必要である場合に行われる。プラテンローラー4の予熱が必要であるか否かは、例えば、予熱フラグFgrにより示される。予熱フラグFgrには、例えば、1または0が設定される。予熱フラグFgrの値の設定は、例えば、CPU22により行われる。
予熱フラグFgrが1を示す場合、プラテンローラー4の予熱が必要である。予熱フラグFgrが0を示す場合、プラテンローラー4の予熱は必要ない。予熱フラグFgrに1が設定されるタイミングは、例えば、熱転写型印刷装置100の電源がオンされた直後のタイミングである。予熱フラグFgrが1を示す場合、予熱制御処理が行われる。
図3は、本発明の実施の形態1に係る予熱制御処理のフローチャートである。予熱制御処理では、まず、ステップS110の処理が行われる。
ステップS110では、CPU22が、最新のローラー温度Trが予熱基準温度Tnrより小さいか否かを判定する。予熱基準温度Tnrは、プラテンローラー4に対し予熱が必要であるか判定するための温度である。予熱基準温度Tnrは、例えば、前述の目標温度Trtと同じ温度である。予熱基準温度Tnrは、例えば、不揮発メモリ24に予め記憶されている。ステップS110においてYESならば、処理はステップS112へ移行する。一方、ステップS110においてNOならば、この予熱制御処理は終了する。
ステップS112では、プラテン予熱処理が行われる。プラテン予熱処理では、プラテンヒーターHt1が、ヒーター制御部26により与えられるエネルギーErに基づいて、ローラー温度Trが目標温度Trtとなるように、プラテンローラー4を加熱する。
具体的には、プラテン予熱処理では、ヒーター制御部26は、CPU22から通知される最新のエネルギーErを、プラテンヒーターHt1に与える。当該最新のエネルギーErは、前述したように、プラテン温度センサSN1が検知した最新のローラー温度Trに基づいて、CPU22により算出されたエネルギーである。
そして、プラテンヒーターHt1は、当該最新のエネルギーErに対応する熱量を発することにより、ローラー温度Trが目標温度Trtとなるように、プラテンローラー4を加熱する。つまり、プラテンヒーターHt1は、プラテンローラー4の温度が一定の温度に保たれるように、プラテンローラー4を加熱する。
プラテン予熱処理が終了することにより、予熱制御処理は終了する。予熱制御処理は、予熱フラグFgrが1を示している場合、繰り返し行われる。なお、予熱制御処理が行われている際、当該予熱制御処理とは独立して、前述の印刷処理が行われる場合もある。なお、ローラー温度Trが目標温度Trtである場合、CPU22は、予熱フラグFgrの値を0に設定する。予熱フラグFgrが0を示す場合、予熱制御処理は行われなくなる。
(効果)
以上説明したように、本実施の形態によれば、熱転写型印刷装置100は、プラテン温度センサSN1が検知したローラー温度Trに基づいた、プラテンヒーターHt1がプラテンローラー4を加熱するためのエネルギーErを、当該プラテンヒーターHt1に与えるヒーター制御部26を備える。プラテンヒーターHt1は、エネルギーErに基づいて、プラテンローラー4を加熱する。これにより、プラテンローラー4の温度の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態では、予熱制御処理が行われることにより、プラテンローラー4の温度が一定の温度に保たれる。なお、サーマルヘッド11およびプラテンローラー4により、ペーパー2とインクシート8とが圧接された状態で、印刷処理が行われる。そのため、ペーパー2およびインクシート8が、プラテンローラー4により、温められる。
したがって、熱転写型印刷装置100が低温環境に存在する状態でも、サーマルヘッド11が発する熱により、インクシート8の染料を、確実に、ペーパーに転写することができる。これにより、熱転写型印刷装置100が低温環境に存在する状態でも、印刷濃度、色等のばらつきを抑制することができる。その結果、熱転写型印刷装置100が低温環境に存在する状態でも、印刷濃度、色等のばらつきがない、印刷物を安定して得ることができる。
また、低温環境下で印刷処理が行われる場合、従来では、印刷濃度の低下を抑制するために、サーマルヘッドが、通常の熱量より大きい熱量をインクシートに与える。この場合、インクシートにダメージが発生するという問題がある。
一方、本実施の形態によれば、上記のような処理が行われため、インクシートにダメージが発生することを抑制することができる。これにより、以下のような不具合の発生を抑制することができる。
当該不具合は、例えば、ダメージを受けたインクシートがペーパーに貼り付くことにより、ペーパーが詰まるという不具合である。また、当該不具合は、例えば、インクシートがダメージを受けて、当該インクシートが収縮し、皺が生じるという不具合である。その結果、顧客からのクレームの原因を低減することが可能となる。
また、本実施の形態では、サーマルヘッド11の温度を余分に上昇させないため、多くのペーパーに対し、印刷処理を行う際のスループットの低下を防止することができる。
なお、前述の関連技術Aでは、サーマルヘッド自体を温める。そのため、オーバーヒートの発生を伴う、サーマルヘッドの冷却のためのインターバルが発生しやすくなる。その結果、多くのペーパーに対し、印刷処理を行う際のスループットの低下が生じやすいという問題がある。
また、従来では、熱転写型印刷装置が低温環境に存在する状態では、印刷濃度の低下を抑制するために、サーマルヘッドが、通常の熱量より大きい熱量をインクシートに与える。この場合、図11の領域Rg1,Rg2のように、インクシートに皺が発生しやすい。インクシートに皺が存在した状態で、印刷処理が行われた場合、印刷物に、当該皺を起因とする濃淡が出現するという問題がある。
そこで、本実施の形態の熱転写型印刷装置100は上記のように構成されるため、上記の問題を解決することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態の構成は、プラテンローラーおよびペーパーを加熱する構成(以下、「構成CtA」とも称する)である。以下においては、構成CtAが適用された熱転写型印刷装置を、「熱転写型印刷装置100A」とも称する。
(構成)
図4は、本発明の実施の形態2に係る熱転写型印刷装置100Aのうち印刷を行うための機械構成を主に示す図である。図5は、本発明の実施の形態2に係る熱転写型印刷装置100Aの構成を示すブロック図である。
図4および図5を参照して、熱転写型印刷装置100Aは、図1および図2の熱転写型印刷装置100と比較して、ペーパーヒーターHt2およびペーパー温度センサSN2をさらに備える点が異なる。熱転写型印刷装置100Aのそれ以外の構成および機能は、熱転写型印刷装置100と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
以下においては、ペーパー2の温度を、「ペーパー温度Tp」または「Tp」とも称する。ペーパー温度Tpは、例えば、ペーパー2の表面の温度である。
ペーパー温度センサSN2は、ペーパー温度Tpを検知する機能を有する温度検知部である。ペーパー温度センサSN2は、所定時間の経過毎に、ペーパー温度Tpを検知する。所定時間は、例えば、1秒である。また、ペーパー温度センサSN2は、ペーパー温度Tpを検知する毎に、当該ペーパー温度TpをCPU22へ通知する。これにより、CPU22は、常時、最新のペーパー温度Tpを把握している。
ペーパーヒーターHt2は、ペーパー2を加熱する機能を有する。以下においては、ペーパーヒーターHt2がペーパー2を加熱するためのエネルギー(熱)を、「エネルギーEp」とも称する。エネルギーEpは、ペーパー温度センサSN2が検知したペーパー温度Tpに基づいたエネルギーである。具体的には、エネルギーEpは、ペーパー温度Tpを、予め定められた目標温度Tptとするためのエネルギー(熱)である。
目標温度Tptは、印刷品質の高い印刷物を得るための温度である。例えば、目標温度Tptは、プラテンローラー4およびペーパー2を使用して行われる印刷処理により得られる印刷物の印刷濃度が十分な濃さになるような、当該ペーパー2の温度である。目標温度Tptは、予め、実験等により決められた温度である。
エネルギーEpは、ペーパー温度センサSN2が検知した最新のペーパー温度Tpに基づいて、CPU22により、随時算出される。CPU22は、エネルギーEpを算出する毎に、当該エネルギーEpを、ヒーター制御部26に通知する。
ヒーター制御部26は、エネルギーEpをペーパーヒーターHt2に与える制御部である。ペーパーヒーターHt2は、エネルギーEpに基づいて、ペーパー2を加熱する。
具体的には、ヒーター制御部26は、CPU22から通知される最新のエネルギーEpを、ペーパーヒーターHt2に与える。ペーパーヒーターHt2は、当該最新のエネルギーEpに対応する熱量を発することにより、ペーパー温度Tpが目標温度Tptとなるように、ペーパー2を加熱する。図4のように、ペーパーヒーターHt2は、例えば、ペーパー2が搬送される経路の周辺に配置される。
(動作)
次に、熱転写型印刷装置100Aが行う処理(以下、「予熱制御処理A」とも称する)について説明する。予熱制御処理Aは、プラテンローラー4およびペーパー2の予熱が必要である場合に行われる。プラテンローラー4およびペーパー2の予熱が必要であるか否かは、例えば、予熱フラグFgrにより示される。予熱フラグFgrには、例えば、1または0が設定される。予熱フラグFgrの値の設定は、例えば、CPU22により行われる。
予熱フラグFgrが1を示す場合、プラテンローラー4およびペーパー2の予熱が必要である。予熱フラグFgrが0を示す場合、プラテンローラー4およびペーパー2の予熱は必要ない。予熱フラグFgrに1が設定されるタイミングは、例えば、熱転写型印刷装置100Aの電源がオンされた直後のタイミングである。予熱フラグFgrが1を示す場合、予熱制御処理Aが行われる。
図6は、本発明の実施の形態2に係る予熱制御処理Aのフローチャートである。図6において、図3のステップ番号と同じステップ番号の処理は、実施の形態1で説明した処理と同様な処理が行われるので詳細な説明は繰り返さない。以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
予熱制御処理Aでは、まず、ステップS110の処理が行われる。ステップS110,S112の処理は、実施の形態1と同様に行われる。ステップS112の処理により、プラテンローラー4の温度が一定の温度に保たれる。
ステップS110でNOの場合、または、ステップS112の処理の後、ステップS120が行われる。
ステップS120では、CPU22が、最新のペーパー温度Tpが、予熱基準温度Tnpより小さいか否かを判定する。予熱基準温度Tnpは、ペーパー2に対し予熱が必要であるか判定するための温度である。予熱基準温度Tnpは、例えば、前述の目標温度Tptと同じ温度である。予熱基準温度Tnpは、例えば、不揮発メモリ24に予め記憶されている。ステップS120においてYESならば、処理はステップS122へ移行する。一方、ステップS120においてNOならば、この予熱制御処理Aは終了する。
ステップS122では、ペーパー予熱処理が行われる。ペーパー予熱処理では、ペーパーヒーターHt2が、ヒーター制御部26により与えられるエネルギーEpに基づいて、ペーパー温度Tpが目標温度Tptとなるように、ペーパー2を加熱する。
具体的には、ペーパー予熱処理では、ヒーター制御部26は、CPU22から通知される最新のエネルギーEpを、ペーパーヒーターHt2に与える。当該最新のエネルギーEpは、前述したように、ペーパー温度センサSN2が検知した最新のペーパー温度Tpに基づいて、CPU22により算出されたエネルギーである。
そして、ペーパーヒーターHt2は、当該最新のエネルギーEpに対応する熱量を発することにより、ペーパー温度Tpが目標温度Tptとなるように、ペーパー2を加熱する。つまり、ペーパーヒーターHt2は、ペーパー2の温度が一定の温度に保たれるように、ペーパー2を加熱する。
ペーパー予熱処理が終了することにより、予熱制御処理Aは終了する。予熱制御処理Aは、予熱フラグFgrが1を示している場合、繰り返し行われる。なお、予熱制御処理Aが行われている際、当該予熱制御処理Aとは独立して、前述の印刷処理が行われる場合もある。なお、ローラー温度Trが目標温度Trtであり、かつ、ペーパー温度Tpが目標温度Tptである場合、CPU22は、予熱フラグFgrの値を0に設定する。予熱フラグFgrが0を示す場合、予熱制御処理Aは行われなくなる。
(効果)
以上説明したように、本実施の形態によれば、プラテンローラー4およびペーパー2の温度が一定の温度に保たれるように、当該プラテンローラー4およびペーパー2が加熱される。そのため、実施の形態1と同様な効果が得られる。
すなわち、熱転写型印刷装置100Aが低温環境に存在する状態でも、サーマルヘッド11が発する熱により、インクシート8の染料を、確実に、ペーパー2に転写することができる。その結果、熱転写型印刷装置100Aが低温環境に存在する状態でも、印刷濃度、色等のばらつきがない、印刷物を安定して得ることができる。
<実施の形態3>
本実施の形態の構成は、プラテンローラーおよびペーパーを加熱し、かつ、熱転写型印刷装置の筐体内の湿度を一定に保つ構成(以下、「構成CtB」とも称する)である。以下においては、構成CtBが適用された熱転写型印刷装置を、「熱転写型印刷装置100B」とも称する。
(構成)
図7は、本発明の実施の形態3に係る熱転写型印刷装置100Bのうち印刷を行うための機械構成を主に示す図である。図8は、本発明の実施の形態3に係る熱転写型印刷装置100Bの構成を示すブロック図である。
図7および図8を参照して、熱転写型印刷装置100Bは、図5の熱転写型印刷装置100Aと比較して、調湿モジュール制御部29、調湿モジュールHm1および湿度センサSN3をさらに備える点が異なる。熱転写型印刷装置100Bのそれ以外の構成および機能は、熱転写型印刷装置100Aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。
以下においては、熱転写型印刷装置100Bの筐体を、「筐体Ch1」とも称する。筐体Ch1の形状は、例えば、箱状である。筐体Ch1は、熱転写型印刷装置100Bが備える全ての構成要素を収容する。例えば、筐体Ch1は、図7に示される、熱転写型印刷装置100Bの各構成要素を収容する。また、例えば、筐体Ch1は、図8に示される、熱転写型印刷装置100Bの各構成要素を収容する。すなわち、筐体Ch1は、調湿モジュール制御部29、調湿モジュールHm1および湿度センサSN3を収容する。
以下においては、熱転写型印刷装置100Bの内部の湿度を、「内部湿度Hd」または「Hd」とも称する。内部湿度Hdは、筐体Ch1の内部の湿度である。
湿度センサSN3は、内部湿度Hdを検知する機能を有する湿度検知部である。湿度センサSN3は、所定時間の経過毎に、内部湿度Hdを検知する。所定時間は、例えば、1秒である。また、湿度センサSN3は、内部湿度Hdを検知する毎に、当該内部湿度HdをCPU22へ通知する。これにより、CPU22は、常時、最新の内部湿度Hdを把握している。
調湿モジュール制御部29は、調湿モジュールHm1を制御する。調湿モジュールHm1は、調湿モジュール制御部29の制御に従って、内部湿度Hdを調整する機能を有する湿度調整部である。調湿モジュールHm1は、除湿の機能を有するモジュールである。なお、調湿モジュールHm1は、除湿および加湿の機能を有するモジュールであってもよい。
調湿モジュールHm1は、内部湿度Hdが、予め定められた目標湿度Hdtとなるように、除湿量を調整することにより、内部湿度Hdを調整する。除湿量とは、除湿の度合いである。例えば、内部湿度Hdが60%である状態において、調湿モジュールHm1の除湿量が10%である場合、内部湿度Hdは50%になる。
なお、熱転写型印刷装置100Bが低温環境に存在する状態で、前述の処理により、プラテンローラー4が加熱された場合、筐体Ch1の表面において結露等が生じ、筐体Ch1内の湿度が高くなり易い。そこで、調湿モジュールHm1が動作することにより、筐体Ch1内の湿度を下げる。
目標湿度Hdtは、印刷品質の高い印刷物を得るための湿度である。例えば、目標湿度Hdtは、プラテンローラー4およびペーパー2を使用して行われる印刷処理により得られる印刷物の印刷濃度が十分な濃さになるような、熱転写型印刷装置100Bの内部の湿度である。目標湿度Hdtは、予め、実験等により決められた湿度である。
また、CPU22は、湿度センサSN3が検知した最新の内部湿度Hdに基づいて、除湿量Hdmを、随時算出する。除湿量Hdmは、内部湿度Hdを目標湿度Hdtとするための除湿量である。CPU22は、除湿量Hdmを算出する毎に、当該除湿量Hdmを、調湿モジュール制御部29に通知する。
(動作)
次に、熱転写型印刷装置100Bが行う処理(以下、「予熱湿度制御処理B」とも称する)について説明する。予熱湿度制御処理Bは、プラテンローラー4およびペーパー2の予熱が必要である場合に行われる。プラテンローラー4およびペーパー2の予熱が必要であるか否かは、例えば、予熱フラグFgrにより示される。予熱フラグFgrには、例えば、1または0が設定される。予熱フラグFgrの値の設定は、例えば、CPU22により行われる。
予熱フラグFgrが1を示す場合、プラテンローラー4およびペーパー2の予熱が必要である。予熱フラグFgrが0を示す場合、プラテンローラー4およびペーパー2の予熱は必要ない。予熱フラグFgrに1が設定されるタイミングは、例えば、熱転写型印刷装置100Bの電源がオンされた直後のタイミングである。予熱フラグFgrが1を示す場合、予熱湿度制御処理Bが行われる。
また、本実施の形態では、内部湿度Hdを調整する処理が必要であるか否かを示す湿度調整フラグFghが使用される。湿度調整フラグFghには、例えば、1または0が設定される。湿度調整フラグFghの値の設定は、例えば、CPU22により行われる。湿度調整フラグFghが1を示す場合、内部湿度Hdを調整する処理が必要である。湿度調整フラグFghが0を示す場合、内部湿度Hdを調整する処理が必要ない。
図9は、本発明の実施の形態3に係る予熱湿度制御処理Bのフローチャートである。図9において、図3および図6のステップ番号と同じステップ番号の処理は、実施の形態1,2で説明した処理と同様な処理が行われるので詳細な説明は繰り返さない。以下、実施の形態1,2と異なる点を中心に説明する。
予熱湿度制御処理Bでは、まず、ステップS110の処理が行われる。ステップS110,S112の処理は、実施の形態1と同様に行われる。ステップS112の処理により、プラテンローラー4の温度が一定の温度に保たれる。また、ステップS120、S122の処理は、実施の形態2と同様に行われる。ステップS122の処理により、ペーパー2の温度が一定の温度に保たれる。ステップS120でNOの場合、または、ステップS122の処理の後、ステップS130が行われる。
ステップS130では、CPU22が、最新の内部湿度Hdが、基準湿度Hndより大きいか否かを判定する。基準湿度Hndは、内部湿度Hdを調整する処理が必要であるか判定するための湿度である。基準湿度Hndは、例えば、前述の目標湿度Hdtと同じ湿度である。基準湿度Hndは、例えば、不揮発メモリ24に予め記憶されている。ステップS130においてYESならば、処理はステップS132へ移行する。一方、ステップS130においてNOならば、この予熱湿度制御処理Bは終了する。
ステップS132では、湿度調整処理が行われる。湿度調整処理では、湿度調整部である調湿モジュールHm1が、内部湿度Hdが目標湿度Hdtとなるように、当該内部湿度Hdを調整する。
具体的には、湿度調整処理では、調湿モジュール制御部29が、CPU22から通知される最新の除湿量Hdmを、調湿モジュールHm1に通知する。当該最新の除湿量Hdmは、前述したように、内部湿度Hdを目標湿度Hdtとするための除湿量である。そして、調湿モジュールHm1は、内部湿度Hdが目標湿度Hdtとなるように、筐体Ch1の内部に対し、当該除湿量Hdmに基づいて、除湿を行う。つまり、調湿モジュールHm1は、熱転写型印刷装置100B(筐体Ch1)の内部の湿度が、一定の湿度に保たれるように、駆動する。
湿度調整処理が終了することにより、この予熱湿度制御処理Bは終了する。予熱湿度制御処理Bは、予熱フラグFgrおよび湿度調整フラグFghが1を示している場合、繰り返し行われる。なお、予熱湿度制御処理Bが行われている際、当該予熱湿度制御処理Bとは独立して、前述の印刷処理が行われる場合もある。
そのため、印刷処理が行われている際に、予熱湿度制御処理BのステップS132(湿度調整処理)が行われる状況が発生する。この場合、当該湿度調整処理では、湿度調整部である調湿モジュールHm1が、印刷処理が行われている際の内部湿度Hdが目標湿度Hdtとなるように、当該内部湿度Hdを調整する。これにより、印刷処理が行われている際の、熱転写型印刷装置100B(筐体Ch1)の内部の湿度が、一定の湿度に保たれる。すなわち、熱転写型印刷装置100B(筐体Ch1)の内部の湿度が、一定の状態で、印刷処理を行うことができる。
なお、印刷処理が行われた後において、ローラー温度Trが目標温度Trtであり、かつ、ペーパー温度Tpが目標温度Tptであり、内部湿度Hdが目標湿度Hdtである場合、CPU22は、予熱フラグFgrおよび湿度調整フラグFghの値を0に設定する。予熱フラグFgrおよび湿度調整フラグFghが0を示す場合、予熱湿度制御処理Bは行われなくなる。
(効果)
以上説明したように、本実施の形態によれば、プラテンローラー4およびペーパー2の温度が一定の温度に保たれるように、当該プラテンローラー4およびペーパー2が加熱される。さらに、熱転写型印刷装置100B(筐体Ch1)の内部の湿度が、一定の湿度に保たれる。
そのため、熱転写型印刷装置100Bが低温環境に存在する状態でも、サーマルヘッド11が発する熱により、インクシート8の染料を、確実に、ペーパー2に転写することができる。その結果、熱転写型印刷装置100Bが低温環境に存在する状態でも、印刷濃度、色等のばらつきがない、印刷物を安定して得ることができる。
また、本実施の形態では、サーマルヘッド11の温度を余分に上昇させないため、多くのペーパーに対し、印刷処理を行う際のスループットの低下を防止することができる。
(機能ブロック図)
図10は、熱転写型印刷装置BL10の特徴的な機能構成を示すブロック図である。熱転写型印刷装置BL10は、熱転写型印刷装置100、熱転写型印刷装置100Aおよび熱転写型印刷装置100Bのいずれかに相当する。つまり、図10は、熱転写型印刷装置BL10の有する機能のうち、本発明に関わる主要な機能を示すブロック図である。
熱転写型印刷装置BL10は、サーマルヘッドとプラテンローラーとを使用して、ペーパーに対し印刷処理を行う。熱転写型印刷装置BL10は、機能的には、プラテンヒーターBL1と、温度検知部BL2と、制御部BL3とを備える。
プラテンヒーターBL1は、前記プラテンローラーを加熱する機能を有する。プラテンヒーターBL1は、プラテンヒーターHt1に相当する。温度検知部BL2は、前記プラテンローラーの温度であるローラー温度を検知する。温度検知部BL2は、プラテン温度センサSN1に相当する。
制御部BL3は、温度検知部BL2が検知した前記ローラー温度に基づいた、前記プラテンヒーターBL1が前記プラテンローラーを加熱するための第1エネルギーを、当該プラテンヒーターに与える。制御部BL3は、ヒーター制御部26に相当する。プラテンヒーターBL1は、前記第1エネルギーに基づいて、前記プラテンローラーを加熱する。
(その他の変形例)
以上、本発明に係る熱転写型印刷装置について、各実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、当該各実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない範囲内で、当業者が思いつく変形を各実施の形態おに施したものも、本発明に含まれる。つまり、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
以下においては、本発明に係る熱転写型印刷装置を、「熱転写型印刷装置hzs」とも称する。熱転写型印刷装置hzsは、熱転写型印刷装置100、熱転写型印刷装置100Aおよび熱転写型印刷装置100Bのいずれかである。熱転写型印刷装置hzsは、図で示される全ての構成要素を含まなくてもよい。すなわち、熱転写型印刷装置hzsは、本発明の効果を実現できる最小限の構成要素のみを含めばよい。
また、本発明は、熱転写型印刷装置hzsが備える特徴的な構成部の動作をステップとする予熱制御方法として実現してもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
4 プラテンローラー、11 サーマルヘッド、26 ヒーター制御部、100,100A,100B,BL10,hzs 熱転写型印刷装置、Hm1 調湿モジュール、Ht1,BL1 プラテンヒーター、Ht2 ペーパーヒーター、SN1 プラテン温度センサ、SN2 ペーパー温度センサ、SN3 湿度センサ。

Claims (4)

  1. サーマルヘッドとプラテンローラーとを使用して、ペーパーに対し印刷処理を行う熱転写型印刷装置であって、
    前記プラテンローラーを加熱する機能を有するプラテンヒーターと、
    前記プラテンローラーの温度であるローラー温度を検知する第1温度検知部と、
    前記第1温度検知部が検知した前記ローラー温度に基づいた、前記プラテンヒーターが前記プラテンローラーを加熱するための第1エネルギーを、当該プラテンヒーターに与える制御部とを備え、
    前記プラテンヒーターは、前記第1エネルギーに基づいて、前記プラテンローラーを加熱する
    熱転写型印刷装置。
  2. 前記プラテンヒーターは、前記第1エネルギーに基づいて、前記ローラー温度が予め定められた温度となるように、前記プラテンローラーを加熱する
    請求項1に記載の熱転写型印刷装置。
  3. 前記熱転写型印刷装置は、さらに、
    前記ペーパーを加熱する機能を有するペーパーヒーターと、
    前記ペーパーの温度であるペーパー温度を検知する第2温度検知部とを備え、
    前記制御部は、前記第2温度検知部が検知した前記ペーパー温度に基づいた、前記ペーパーヒーターが前記ペーパーを加熱するための第2エネルギーを、当該ペーパーヒーターに与え、
    前記ペーパーヒーターは、前記第2エネルギーに基づいて、前記ペーパーを加熱する
    請求項1または2に記載の熱転写型印刷装置。
  4. 前記熱転写型印刷装置は、さらに、
    前記熱転写型印刷装置の内部の湿度である内部湿度を調整する機能を有する湿度調整部と、
    前記内部湿度を検知する湿度検知部とを備え、
    前記湿度調整部は、前記印刷処理が行われている際の前記内部湿度が予め定められた湿度となるように、当該内部湿度を調整する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の熱転写型印刷装置。
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