JP2018138488A - 高所作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】伸縮ブームの起伏角度や水平旋回角度等の影響を受け難く、且つバケットにおける積載荷重の作用点の位置に拘らず、当該積載荷重を精度良く正確に検出できる作業車の荷重検出装置を提供する。【解決手段】荷重検出装置10は、ロバーバル構造からなり、上下方向に平行に配置される少なくとも二本の第一・第二水平リンク部材11A1・11A2を有するとともに、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2の一端部においてバケット5を支持するリンク機構部11と、リンク機構部11を介して伝達されるバケット5の積載荷重を検出する荷重検出手段12とを有し、リンク機構部11における第一・第二水平リンク部材11A1・11A2の中途部を、上下方向に各々揺動可能に支持する。【選択図】図3

Description

本発明は、ブーム式の高所作業車の技術に関し、より詳しくは、伸縮ブームの先端部に配設されたバケットの積載荷重を検出する荷重検出装置を備える高所作業車の技術に関する。
従来より、車体に対して起伏作動および水平旋回作動を可能とする伸縮ブームを備え、当該伸縮ブームの先端部に作業者が搭乗するバケットが配設された、ブーム式の高所作業車が知られている。
前記高所作業車においては、バケットの積載荷重、および伸縮ブームの起伏角度、伸長量、水平旋回角度等の諸条件によって、車体に発生するモーメント、即ち車体を転倒させる方向に働くモーメント(以下、「転倒モーメント」と記載する)が任意に変化する。
よって、このような高所作業車においては、前述した諸条件の変化に基づき、車体が転倒するのを十分に耐え得る最大の転倒モーメントをその都度選定し直し、バケットの積載荷重が、当該選定された最大の転倒モーメントより逆算された積載荷重(以下、「定格積載荷重」と記載する)を超過した場合、表示灯および警報装置を作動させて作業者に警告するとともに、非常操作(例えば、伸縮ブームを縮退させて車体上の待機位置に復帰させるための操作など)を除くすべての操作を、強制的に不能とするような安全対策が施されるのが一般的である。
ここで、バケットの積載荷重を検出する技術については、従来より様々なものが開示されており、例えば「特許文献1」には、伸縮ブームを起伏作動する起伏シリンダ、作業台(バケット)と伸縮ブームとの間に配設された上レべリングシリンダ、および伸縮ブームと車体との間に配設された下レべリングシリンダを備える高所作業車において、ブーム起伏角に対応して、上レべリングシリンダ支持力によるバケットのモーメント、下レべリングシリンダ支持力による伸縮ブームのモーメント、起伏シリンダ支持力および伸縮ブーム自重による伸縮ブームのモーメント、を各種検出器(検出手段)による検出値に基づき各々演算し、算出されたこれらの各種モーメントよりバケットの積載荷重を演算する高所作業車についての技術が開示されている。
しかしながら、前記「特許文献1」の技術では、伸縮ブームの起伏角度や水平旋回角度等、高所作業車の作業姿勢の影響により、各種検出手段による検出値にバラツキが生じるのを完全に排除するのは困難であり、また、ブームレストに伸縮ブームが格納された状態では前記各種モーメントを検出すること自体が困難であり、バケットの積載荷重を正確に検出することが困難であった。
また、前記「特許文献1」の技術では、例えば伸縮ブームの状態が全縮状態に近く、転倒に対する安定度に余裕のある状態の高所作業車の作動領域では、たとえバケットに加えられた積載荷重が定格積載荷重を事実上超過していても、的確に判断されずに高所作業車が誤って動作できてしまう恐れもあった。
そこで、このような高所作業車の作業姿勢による影響を極力排除して、バケットの積載荷重を精度良く正確に検出するための技術が、「特許文献2」によって開示されている。
具体的には、前記「特許文献2」においては、垂直ポストおよび作業台(バケット)間に配設され、それぞれ一端が前記垂直ポストに接続されて前記バケット側に延び、それぞれ他端が前記バケットの前記垂直ポストに対向する側の側面に接続され、上下に所定の間隔を有して平行に配置されて前記垂直ポストに対して前記バケットを支持する上支持部材および下支持部材と、前記上支持部材および前記下支持部材の間に配設され、一端が前記垂直ポストに接続されて片持ち支持された状態で前記バケット側へ延びた中間部材と、前記中間部材の先端部に取付けられ、前記バケットの荷重に応じて少なくとも前記上支持部材が上下方向に撓む微小量を前記バケットの荷重として検出するバケット検出手段(荷重検出手段)とを有し、前記上支持部材および前記下支持部材は、前記上支持部材の断面係数が前記下支持部材の断面係数よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする高所作業車のバケット荷重検出装置に関する技術が開示されている。
実開平5−46897号公報 特開2004−43121号公報
前記「特許文献2」による技術によれば、前述した「特許文献1」による技術のように、起伏シリンダおよび上下レべリングシリンダを用いて検出された各種モーメントに基づき、バケットの積載荷重を間接的に算出するのと異なり、荷重検出手段によってバケットの積載荷重を直接的に検出することから、伸縮ブームの起伏角度や水平旋回角度等の影響を受け難く、バケットの積載荷重を精度良く正確に検出することが可能であると思われる。
よって、ブームレストに伸縮ブームが格納された状態であっても当該積載荷重を検出することが可能であり、また、転倒に対する安定度に余裕のある状態の高所作業車の作動領域であっても、前記積載荷重が定格積載荷重を事実上超過する場合には的確に判断され、高所作業車の動作を確実に停止させることが可能であると思われる。
しかしながら、前記「特許文献2」による技術においては、バケットにおける積載荷重の作用点の位置によって、上支持部材の撓み量が変化することから、バケットの積載荷重を精度良く正確に検出するのは困難であり、このような作用点の位置による影響を極力排除して、当該積載荷重を精度良く正確に検出するための技術が切望されていた。
本発明は、以上に示した現状の問題点を鑑みてなされたものであり、伸縮ブームの起伏角度や水平旋回角度等の影響を受け難く、且つバケットにおける積載荷重の作用点の位置に拘らず、当該積載荷重を精度良く正確に検出することが可能な荷重検出装置を備える高所作業車を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る高所作業車は、伸縮ブームと、該伸縮ブームの先端部に配置されるバケットと、該伸縮ブームと該バケットとを連結するとともに該バケットに加えられる積載荷重を検出する荷重検出装置と、を備える高所作業車であって、前記荷重検出装置は、ロバーバル構造からなり、上下方向に平行に配置される少なくとも二本の第一リンク部材を有するとともに、前記第一リンク部材の一端部において前記バケットを支持するリンク機構部と、前記リンク機構部を介して伝達される前記積載荷重を検出する荷重検出手段とを有し、前記リンク機構部における前記少なくとも二本の第一リンク部材の中途部を、上下方向に各々揺動可能に支持することを特徴とする。
また、本発明に係る高所作業車において、前記リンク機構部は、上下方向に延出し、前記少なくとも二本の第一リンク部材の両端部と各々回動可能に連結される二本の第二リンク部材と、前記二本の第一リンク部材の延出方向中途部において、前記伸縮ブームより前記第一リンク部材を上下方向に揺動可能に各々支持する支持部材と、を有し、前記バケットを、一方の前記第二リンク部材より支持することを特徴とするのが好ましい。
また、本発明に係る高所作業車においては、前記第一リンク部材において、前記支持部材は、前記第一リンク部材の延出方向の中央部に対して前記バケット側に近接した位置に配置され、前記支持部材を間に挟んで前記バケット側との反対側に前記荷重検出手段を配置することを特徴とするのが好ましい。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明に係る高所作業車においては、ロバーバル構造からなり、上下方向に平行に配置される少なくとも二本の第一リンク部材を有するとともに、前記第一リンク部材の一端部において前記バケットを支持するリンク機構部を有する荷重検出装置によって、当該バケットの積載荷重を直接的に検出する構成を有することから、例えば起伏シリンダやレべリングシリンダを用いて検出された各種モーメントに基づき、バケットの積載荷重を間接的に演算するのと異なり、伸縮ブームの起伏角度や水平旋回角度等の影響を受け難く、また前記積載荷重の作用点の位置によって任意に変化するモーメントの影響を受けることもない。
従って、本発明に係る高所作業車によれば、伸縮ブームの起伏角度や水平旋回角度等の影響を受け難く、且つバケットにおける積載荷重の作用点の位置に拘らず、当該積載荷重を精度良く正確に検出することができる。
また、本発明に係る高所作業車においては、前記第一リンク部材において、前記支持部材が、前記第一リンク部材の延出方向の中央部に対して前記バケット側に近接した位置に配置され、且つ前記支持部材を間に挟んで前記バケット側との反対側に前記荷重検出手段が配置されることから、リンク機構部を介して荷重検出手段に伝達されるバケットの積載荷重を小さくすることができ、当該荷重検出手段を長期間に渡り使用することができる。
本発明の一実施形態に係る荷重検出装置を備える高所作業車の全体的な構成を示した側面図。 同じく高所作業車の全体的な構成を示した平面図。 本発明の一実施形態に係る荷重検出装置およびその周辺を示した図であって、(a)はその平面図、(b)は図3(a)中の矢印Xの方向に見た断面側面図。 同じく、荷重検出装置の構成を示した図であって、バケットに積載荷重が加えられた状態を示した断面側面図。 別実施形態における荷重検出装置およびその周辺を示した図であって、(a)はバケットに未だ積載荷重が加えられていない状態を示した断面側面図、(b)はバケットに積載荷重が加えられた状態を示した断面側面図。
次に、本発明の実施形態について、図1乃至図5を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図中に示した矢印の方向によって、高所作業車1、または荷重検出装置10・110の上下方向、前後方向、左右方向を規定して記述する。
[高所作業車1の全体構成]
先ず、本発明を具現化する荷重検出装置10を備えた高所作業車1の全体構成について、図1および図2を用いて説明する。
本実施形態における高所作業車1は、トラックをベースとしたブーム式の高所作業車であって、例えば、後述する伸縮ブーム4の先端部に設けられたバケット5内に作業者等が搭乗し、電気配線工事等の高所作業を行うためのものである。
高所作業車1は、図1に示すように、主に車両2、旋回台3、伸縮ブーム4、バケット5、および起伏シリンダ6などにより構成される。
車両2は、高所作業車1の基体となるものである。
車両2は、前後方向に延出する車体21を備え、当該車体21の前端部には、車両2を操縦するための運転キャビン21Aが配置されている。
また、車体21の前後両端部における左右方向(平面視にて車体21の延出方向との直交方向)の両側面側には、複数(本実施形態においては四輪)の車輪22・22・・・が各々軸支されている。
そして、車体21の内部には、動力源であるエンジン(図示せず)が搭載されており、当該エンジンの駆動力が車輪22に伝達されることにより、車両2は前進または後進可能な構成となっている。
車体21の左右方向の両側面側において、その前後方向中途部および後端部には、複数(本実施形態においては四基)のアウトリガ23・23・・・が各々配設されている。
各アウトリガ23は、車両2の側面側より油圧によって左右方向に伸縮可能な張出しビーム23A、および地面に対して上下方向に伸縮可能な油圧式のジャッキシリンダ23Bなどにより構成される。
そして、これら複数のアウトリガ23・23・・・において、張出しビーム23A・23A・・・を同時に左右方向に延伸させ、且つジャッキシリンダ23B・23B・・・を同時に直下方向に延伸させて接地させることにより、高所作業中における車両2の状態を、安定させる構成となっている。
旋回台3は、車両2より伸縮ブーム4を支持するとともに、当該伸縮ブーム4を水平方向に旋回させるものである。
旋回台3は、車両2の後部上面において、軸受等を介して水平方向に旋回可能に設けられる旋回台本体3A、および当該旋回台本体3Aを旋回させる油圧式の旋回モータ(図示せず)などにより構成される。
また、後述するように、旋回台本体3Aの上端部には、伸縮ブーム4が上下方向に揺動可能に連結されている。
そして、旋回台3は、前記旋回モータによって駆動され、伸縮ブーム4を伴い仮想軸線C1を中心にして旋回するよう構成されている。
伸縮ブーム4は、旋回台3よりバケット5を支持するためのものである。
伸縮ブーム4は、一直線状に延出する複数のブーム部材が入れ子式に組み合わされて構成され、内装される伸縮シリンダ(図示せず)によって、前記延出方向に伸縮可能に設けられる。
また、伸縮ブーム4は、車両2の上方において、前後方向に延出するようにして配設される。
そして、伸縮ブーム4は、一方(後方)の端部において、ピン4Aを介して、旋回台本体3Aの上端部と連結され、図2に示すように、仮想軸線C2を中心にして上下方向に揺動可能に構成される。
また、伸縮ブーム4は、他方(前方)の端部において、垂直ポスト7の下部に設けられる基端部7a(図3(b)を参照)と上下方向に揺動可能に連結されるとともに、当該垂直ポスト7は、伸縮ブーム4の揺動角度(起伏角度)に拘らず、図示せぬレべリングシリンダによって常に上方に延出した垂直状態に維持される構成となっている。
そして、垂直ポスト7の外周部には、後述する荷重検出装置10が水平旋回可能に設けられるとともに、当該荷重検出装置10の先端部にはバケット5が配設される。
ここで、荷重検出装置10は、例えば従来のような、起伏シリンダ6やレべリングシリンダ(図示せず)を用いて検出された各種モーメントに基づき、バケット5の積載荷重を間接的に算出するのと異なり、バケット5に加えられた積載荷重を直接的に検出する機能を具備する。
荷重検出装置10によって検出された積載荷重(検出値)は、図示せぬ制御装置に送信され、所定の定格積載荷重との比較演算を実行される。
そして、比較演算の結果、検出された積載荷重が定格積載荷重を超過する場合、後述する操縦装置5Aに配設された図示せぬ警報装置を作動させて作業者に警告するとともに、非常操作(例えば、伸縮ブーム4を縮退させて車両2上の待機位置に復帰させるための操作など)を除くすべての操作を、強制的に不能とするような安全対策が施されている。
具体的には、本実施形態における高所作業車1においては、荷重検出装置10によって検出されたバケット5の積載荷重に基づき、JIS規格によって定められた機能、即ち当該積載荷重が定格積載荷重を超過した場合、表示灯やブザーからなる警報装置(図示せず)を作動させたり、非常操作を除くすべての操作が不能となった静止状態にて高所作業車1を操作しても前記積載荷重が定格積載荷重以下となるまで一切の操作を不能としたり、また、バケット5を高所に移動させる最中に前記積載荷重が定格積載荷重を超えた際には上方に位置する障害物との挟まれ防止のために伸縮ブーム4を縮退させて車両2上の待機位置に復帰させるための操作のみを可能としたりするように制御されている。
一方、バケット5の定格積載荷重は、車両2が転倒するのを十分に耐え得る最大の転倒モーメントより逆算して選定されるところ、当該最大の転倒モーメントは、バケット5の積載荷重、および伸縮ブーム4の起伏角度、伸長量、水平旋回角度等の諸条件の変化に基づき、その都度選定し直されることから、本実施形態における高所作業車1においては、荷重検出装置10によって検出された積載荷重に基づき、伸縮ブーム4の起伏作動、伸縮作動および水平旋回作動等の作動領域が制限される制御となっている。
さらに、本実施形態においては、伸縮ブーム4による昇降動作中のバケット5が不意に停止して積載荷重が増加した場合、その原因が、単にバケット5の積載物の増加によるものか、或いは当該バケット5に加わる慣性力の衝撃や、例えば作業者が飛び乗ることによりバケット5に不意に生じる突発的な積載荷重の変化などによるものかを見極めるために、バケット5の積載荷重が定格積載荷重を超過したのを検知してから警報装置が作動したり、高所作業車1の操作を不能にしたりするまでの間に、一定時間のタイムラグが設けられている。
但し、バケット5の上方に位置する障害物との挟まれ等に起因する、急激な積載荷重の増加に対しては、直ちに警報装置が作動したり、高所作業車1の操作を不能にしたりする制御とすることも可能である。
バケット5は、高所作業車1によって高所作業を行う際の、作業者の作業領域を確保するものである。
バケット5は、例えば有底矩形容器状に形成され、作業者が内部に搭乗可能な構成となっている。
また、バケット5には、伸縮ブーム4の上下揺動作動(起伏作動)、水平旋回作動、および伸縮作動を操作するとともに、垂直ポスト7に対するバケット5の水平旋回作動を操作するための操縦装置5Aが配設されている。
そして、バケット5は、後述する荷重検出装置10を介して垂直ポスト7と連結されるとともに、図示せぬ油圧式の旋回モータによって、当該垂直ポスト7の軸心を中心として水平旋回可能に設けられる。
なお、前述したように、垂直ポスト7は常に垂直姿勢を保持されることから、その結果として、バケット5の床面は、伸縮ブーム4の揺動角度(起伏角度)に拘らず常に水平状態を維持される。
起伏シリンダ6は、図1に示すように、伸縮ブーム4を上下揺動(起伏)させるとともに、当該伸縮ブーム4の姿勢を保持するものである。
起伏シリンダ6は、例えば油圧式のシリンダ等により構成され、その基端部において旋回台3に上下搖動可能に連結される。
また、起伏シリンダ6は、ロッド先端部において伸縮ブーム4と上下揺動可能に連結される。
そして、このような構成からなる起伏シリンダ6のロッドが伸縮することにより、伸縮ブーム4は起立または倒伏される。
[荷重検出装置10の構成]
次に、荷重検出装置10の具体的な構成について、図3および図4を用いて説明する。
本実施形態における荷重検出装置10は、前述したように、伸縮ブーム4の端部に設けられた垂直ポスト7と、バケット5との間に配設され、当該バケット5に加えられた積載荷重を精度よく正確に検出するものである。
荷重検出装置10は、図3(b)に示すように、主にリンク機構部11、荷重検出手段12、規制手段13、自重保持手段14、およびこれらの各構成要素11・12・13・14を保持する基体15などにより構成される。
リンク機構部11は、基体15よりバケット5を支持するとともに、当該バケット5に加えられた積載荷重を荷重検出手段12に伝達するものである。
リンク機構部11は、例えば、矩形枠体状に連結された第一水平リンク部材11A1、第二水平リンク部材11A2、第一垂直リンク部材11B1、および第二垂直リンク部材11B2からなるリンク部材群と、基体15より当該リンク部材群を上下方向に揺動可能に軸支する揺動シャフト11Cと、を有して構成される。
具体的には、第一水平リンク部材11A1は、矩形板状の部材からなり、左右方向(垂直ポスト7とバケット5との対向方向)に延出して配設される。
また、第二水平リンク部材11A2は、矩形板状の部材からなり、第一水平リンク部材11A1の下方において、左右方向に延出しつつ当該第一水平リンク部材11A1と上下方向に対向して配設される。
一方、第一垂直リンク部材11B1・11B1は、矩形棒状部材からなり、これらの第一・第二水平リンク部材11A1・11A2の前後方向(第一・第二水平リンク部材11A1・11A2の延出方向との平面視直交方向)両側面の一端部(本実施形態においては右端部であって、垂直ポスト7側の端部)において、各々上下方向に延出して配設される。
また、第二垂直リンク部材11B2・11B2は、矩形棒状部材からなり、これらの第一・第二水平リンク部材11A1・11A2の前後方向両側面の他端部(本実施形態においては左端部であって、バケット5側の端部)において、各々上下方向に延出しつつ第一垂直リンク部材11B1と左右方向に対向して配設される。
そして、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2の前後方向両側面の一端部と、第一垂直リンク部材11B1・11B1の両端部とは、連結ピン16・16を介して各々回動可能に連結される。
また、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2の前後方向両側面の他端部と、第二垂直リンク部材11B2・11B2の両端部とは、連結ピン16・16を介して各々回動可能に連結される。
このような構成からなるリンク部材群(第一水平リンク部材11A1、第二水平リンク部材11A2、第一垂直リンク部材11B1、および第二垂直リンク部材11B2)において、第一水平リンク部材11A1および第二水平リンク部材11A2の左右方向中央部には、揺動シャフト11C・11Cが、ブッシング11D・11Dを介して各々直交方向に挿設されるとともに、図3(a)に示すように、これらの揺動シャフト11C・11Cの両端部は、基体15に固設されている。
そして、これらの第二垂直リンク部材11B2・11B2の上下方向中央部には、支持部材11E・11Eが各々左方側(即ち、バケット5側)に向かって延設されるとともに、これらの支持部材11E・11Eの延出端部は、バケット5(より具体的には、操縦装置5A)の側面と固設される。
これにより、バケット5は、リンク機構部11を介して、揺動シャフト11Cの軸心Gを中心にして基体15(換言すると、垂直ポスト7)に対して上下方向に揺動可能に支持される。
なお、第一水平リンク部材11A1および第二水平リンク部材11A2における揺動シャフト11C・11Cの挿設箇所、即ち軸心Gの位置ついては、本実施形態に限定されることはなく、例えば後述の別実施形態によって示されるように、バケット5の大きさ(自重)や、当該バケット5の定格積載荷重に応じて、バケット5側に近接した位置に設けることとしてもよい。
これにより、例えばバケット5の定格積載荷重が通常より大きく設定されている場合、リンク機構部11を介して後述する荷重検出手段12に加えられる押圧力も大きくなるが、揺動シャフト11Cの挿設される位置をバケット5側に寄せることで、第一垂直リンク部材11B1との連結箇所における連結ピン16と揺動シャフト11Cとの軸間距離を長くとることができ、荷重検出手段12に加えられる押圧力を小さくすることができる。
その結果、たとえバケット5の定格積載荷重が通常より大きく設定されている場合であっても、揺動シャフト11Cの挿設される位置を変更することにより、通常の定格積載荷重に設定された荷重検出装置10と同等の仕様(定格測定荷重)のランクからなる荷重検出手段12を選定することができる。
また、リンク機構部11の構成については、本実施形態に限定されるものではなく、例えば第一・第二垂直リンク部材11B1・11B2を設けることなく、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2の左端部において、連結ピン16・16を介して直接バケット5と連結されるような構成としてもよい。
また、第一水平リンク部材11A1および第二水平リンク部材11A2の構成についても、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、さらに第三水平リンク部材や第四水平リンク部材等が別途設けられていてもよく、少なくとも二個以上の水平リンク部材が設けられていればよい。
さらに、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2を上下方向に揺動可能とする構成については、本実施形態のような揺動シャフト11C・11Cに限らず、例えば、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2の下端を下方より突上げるようにして支持する突起状の支持部材を設けることとしてもよい。
荷重検出手段12は、バケット5に加えられた積載荷重を検出して電気信号として制装置(図示せず)に送信するものであり、例えば市販の圧縮式ロードセル等により構成される。
荷重検出手段12は、第一水平リンク部材11A1の右端部(垂直ポスト7側の端部)且つ前後方向中央部であって、図3(b)に示すように、第一垂直リンク部材11B1の直上において、第一水平リンク部材11A1の上面と接触させた状態にて配設される。
また、荷重検出手段12は、図示せぬ制御装置と電気的に接続されている。
そして、後述するように、バケット5に積載荷重が加わると、第一水平リンク部材11A1には、揺動シャフト11Cの軸心Gを中心にしてその右端部を上方へと揺動させようとする外力が働き、荷重検出手段12を押圧する。
こうして、バケット5に加えられた積載荷重は、リンク機構部11を介して荷重検出手段に12に伝達され、当該荷重検出手段を押圧する押圧力として検出される。
また、荷重検出手段12によって検出された積載荷重は、電気信号として制御装置(図示せず)に送信され、所定の演算処理が施される。
なお、荷重検出手段12の構成については、本実施形態に限定されることはなく、例えば基体15内部における各構成要素11・12・13・14の配置レイアウトや価格等を勘案し、引張式やピン式のロードセルを採用してもよい。
規制手段13は、バケット5を上方に押しやる外力、即ち揺動シャフト11Cの軸心Gを中心にして第二水平リンク部材11A2の右端部を下方へと揺動させようとする外力に抗して、基体15に対する当該バケット5の位置を所定位置にて規制するものである。
規制手段13は、例えば市販のショックアブソーバ等により構成され、第二水平リンク部材11A2の右端部(垂直ポスト7側の端部)且つ前後方向中央部であって、第一垂直リンク部材11B1の直下において、第二水平リンク部材11A2の下面と接触させた状態にて配設される。
そして、このような構成を有することにより、例えば不意にバケット5の底面に障害物が衝突する等して、リンク機構部11に対して、揺動シャフト11Cの軸心Gを中心にして第二水平リンク部材11A2の左端部を下方に揺動させる外力が加わり、バケット5が上方に押しやられようとしても、規制手段13が当該左端部に押圧され、且つ押圧された直後の衝撃を吸収しつつ下方に若干縮退して留まることにより、第二水平リンク部材11A2の姿勢は保持される。
こうして、基体15に対するバケット5の位置は、規制手段13によって所定位置にて規制される。
なお、規制手段13の構成については、本実施形態のものに限定されることはなく、例えば、弾性ゴムや圧縮コイルバネ等からなる付勢部材、または熱可塑性樹脂等からなるストッパーなどにより構成することとしてもよい。
自重保持手段14は、バケット5の自重、即ち揺動シャフト11Cの軸心Gを中心にして第一水平リンク部材11A1の右端部を上方へと揺動させようとする外力に抗して、基体15に対するバケット5の位置を所定位置に保持するものである。
自重保持手段14は、例えば圧縮コイルバネ等により構成され、第一水平リンク部材11A1の右端部(垂直ポスト7側の端部)において、第一水平リンク部材11A1の上面と接触させつつ、常に下方に向かって付勢させた状態にて配設される。
そして、このような構成を有することにより、例えバケット5の自重によって、揺動シャフト11Cの軸心Gを中心にして第一水平リンク部材11A1の右端部を上方へと揺動させようとする外力が働いたとしても、自重保持手段14の付勢力によって第一水平リンク部材11A1の姿勢は保持される。
こうして、バケット5の自重による影響は、自重保持手段14によって打ち消され、基体15に対するバケット5の位置は所定位置にて規制される。
なお、自重保持手段14の構成については、本実施形態のものに限定されることはなく、例えば、油圧式の小型シリンダなどにより構成することとしてもよい。
また、自重保持手段14は、荷重検出装置10における必須の構成要素ではなく、例えば、当該自重保持手段14を設けることなく、常に荷重検出手段12によって、リンク機構部11に伝達されるバケット5の自重を保持する構成としてもよい。
しかしながら、本実施形態のように、自重保持手段14を設けることで、荷重検出手段12に加わる外力を、バケット5の自重分だけ減少させることができることから、荷重検出手段12の仕様を選定する上で定格測定荷重のランクを下げることができ経済的であり、また荷重検出手段12の試用期間の延長化を図ることもできるため、より好ましい。
基体15は、荷重検出装置10の基部となるものである。
基体15は、例えば垂直ポスト7に支承されるボス部15A、および当該ボス部15Aよりバケット5側に向かって延設される矩形箱状の筐体部15Bなどにより構成される。
また、筐体部15Bのバケット5側の側面は開放されている。
そして、筐体部15Bの内部には、前述したリンク機構部11、荷重検出手段12、規制手段13、および自重保持手段14などが各々配設されるとともに、当該リンク機構部11のバケット5側の一部、即ち支持部材11Eは、筐体部15Bの内部より外部にはみ出しバケット5と固設されている。
このような構成を有することにより、荷重検出装置10は、基体15のボス部15Aを介して、垂直ポスト7と水平旋回可能に連結される。また、荷重検出装置10は、基体15の筐体部15Bに配設されたリンク機構部11を介して、バケット5と固設される。
つまり、バケット5は、荷重検出装置10を介して、垂直ポスト7と水平旋回可能に連結される。
そして、本実施形態においては、バケット5側に荷重検出手段12を設けるのではなく、基体15の内部に荷重検出手段12を設けて荷重検出を行うことから、例えば荷重検出手段12を配設するための複雑な形状をバケット5側に設けるような必要もなく、バケット5の形状に拘らず当該バケット5に加えられた積載荷重を検出することができる。
以上のような構成からなる荷重検出装置10によって、バケット5に加えられた積載荷重を検出する際のメカニズムについて、以下に説明する。
先ず始めに、バケット5には未だ積載荷重が加えられておらず、リンク機構部11において、第一水平リンク部材11A1および第二水平リンク部材11A2は、自重保持手段14の付勢力、および規制手段13の抗力によって、ともに水平姿勢を保持された状態となっており、基体15に対してバケット5が所定位置にて停止した状態となっている。
このような状態において、例えばバケット5に作業者等が搭乗したり、積載物が積載されたりするなどして、当該バケット5に積載荷重が加えられた場合、図4に示すように、当該積載荷重は、支持部材11Eを介して第二垂直リンク部材11B2を下方に押しやる外力としてリンク機構部11に伝達される。
ここで前述したように、第二垂直リンク部材11B2の両端部は、第一水平リンク部材11A1および第二水平リンク部材11A2の左端部と、各々回動可能に連結されていることから、第二垂直リンク部材11B2を下方に押しやる外力は、これらの第一水平リンク部材11A1および第二水平リンク部材11A2の左端部に伝達される。
その結果、自重保持手段14の付勢力に抗して、これらの第一水平リンク部材11A1および第二水平リンク部材11A2には、ともに揺動シャフト11C・11Cの軸心Gを中心としてその右端部を上方へと揺動させようとする外力が働き、第一水平リンク部材11A1の右端部によって荷重検出手段12は押圧される。
こうして、バケット5に加えられた積載荷重は、リンク機構部11を介して支持部材11E、第二垂直リンク部材11B2、第一・第二水平部材11A1・11A2と順に伝達され、当該荷重検出手段12によって検出される。
ところで、本実施形態におけるリンク機構部11は、所謂「ロバーバル構造」によって構築されており、バケット5に加えられた積載荷重をより精度よく正確に検出可能な構成となっている。
具体的には、例えばリンク機構部11において、第二垂直リンク部材11B2を有することなく、少なくとも第一水平リンク部材11A1の左端部にてバケット5が直接固設された構成とした場合、当該バケット5に加えられた積載荷重の作用点の位置(即ち、当該バケット5に搭乗した作業者等の位置や、当該バケット5に積載された積載物の位置など)によって、第一水平リンク部材11A1の左端部に発生するモーメントがそれぞれ相違することとなる。
その結果、揺動シャフト11Cの軸心Gを中心にして第一水平リンク部材11A1の右端部を上方へと揺動させようとする外力の大きさは、積載荷重の作用点の位置が相違することによりその都度変化することから、バケット5に加えられた積載荷重を精度よく正確に検出するのは困難である。
これに対して、本実施形態のリンク機構部11の構造であれば、バケット5に加えられた積載荷重は、第二垂直リンク部材11B2を介して、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2の右端部にて、一旦モーメントとして働くところ、当該モーメントの水平成分に関する外力は、連結ピン16によるリンク構造によって打ち消されて垂直成分のみの外力として働くこととなり、第一水平リンク部材11A1の左端部に発生するモーメントは、前記積載荷重の作用点の位置によって略変化することなく一定となる。
その結果、揺動シャフト11Cの軸心Gを中心にして第一水平リンク部材11A1の右端部を上方へと揺動させようとする外力は、バケット5に加えられた積載荷重の作用点の位置によって略変化することなく一定となり、当該積載荷重を精度よく正確に検出することができる。
[荷重検出装置110(別実施形態)の構成]
次に、本発明の別実施形態における荷重検出装置110の具体的な構成について、図5を用いて説明する。
別実施形態における荷重検出装置110は、前述した荷重検出装置10と略同等な構成を有する一方、リンク機構部111の構成において荷重検出装置10と大きく相違する。
よって、以下の説明においては、主に荷重検出装置10との相違点について記載し、当該荷重検出装置10と同等な構成についての記載は省略する。
リンク機構部111は、図5(a)に示すように、例えば、矩形枠体状に連結された第一水平リンク部材111A1、第二水平リンク部材111A2、第一垂直リンク部材111B1、および第二垂直リンク部材111B2からなるリンク部材群と、基体115より当該リンク部材群を上下方向に揺動可能に軸支する揺動シャフト111Cと、を有して構成される。
具体的には、第一水平リンク部材111A1は、矩形板状の部材からなり、左右方向(垂直ポスト107とバケット105との対向方向)に延出して配設される。
また、第二水平リンク部材111A2は、矩形板状の部材からなり、第一水平リンク部材111A1の下方において、左右方向に延出しつつ当該第一水平リンク部材111A1と上下方向に対向して配設される。
一方、第一垂直リンク部材111B1・111B1は、矩形棒状部材からなり、これらの第一・第二水平リンク部材111A1・111A2の前後方向(第一・第二水平リンク部材111A1・111A2の延出方向との平面視直交方向)両側面の一端部(本実施形態においては右端部であって、垂直ポスト107側の端部)において、各々上下方向に延出して配設される。
また、第二垂直リンク部材111B2・111B2は、矩形棒状部材からなり、これらの第一・第二水平リンク部材111A1・111A2の前後方向両側面の他端部(本実施形態においては左端部であって、バケット105側の端部)において、各々上下方向に延出しつつ第一垂直リンク部材111B1と左右方向に対向して配設される。
そして、第一・第二水平リンク部材111A1・111A2の前後方向両側面の一端部と、第一垂直リンク部材111B1・111B1の両端部とは、連結ピン116・116を介して各々回動可能に連結される。
また、第一・第二水平リンク部材111A1・111A2の前後方向両側面の他端部と、第二垂直リンク部材111B2・111B2の両端部とは、連結ピン116・116を介して各々回動可能に連結される。
このような構成からなるリンク部材群(第一水平リンク部材111A1、第二水平リンク部材111A2、第一垂直リンク部材111B1、および第二垂直リンク部材111B2)において、第一水平リンク部材111A1および第二水平リンク部材111A2の左右方向中央部には、揺動シャフト111C・111Cが、ブッシング111D・111Dを介して各々直交方向に挿設されるとともに、これらの揺動シャフト111C・111Cの両端部は、基体115に固設されている。
そして、これらの第二垂直リンク部材111B2・111B2の上下方向中央部には、支持部材111E・111Eが各々左方側(即ち、バケット105側)に向かって延設されるとともに、これらの支持部材111E・111Eの延出端部は、バケット105(より具体的には、操縦装置105A)の側面と固設される。
これにより、バケット105は、リンク機構部111を介して、揺動シャフト111Cの軸心Gを中心にして基体15(換言すると、垂直ポスト7)に対して上下方向に揺動可能に支持される。
ここで、これらの第一・第二水平リンク部材111A1・111A2において、一対の揺動シャフト111C・111Cが挿設される位置は、左端側、即ちバケット105側に近接した位置に設けられる。
換言すると、これらの第一・第二水平リンク部材111A1・111A2において、第一垂直リンク部材111B1との連結箇所における連結ピン116と揺動シャフト111Cとの軸間距離(図5(a)中の寸法A)は、第二垂直リンク部材111B2との連結箇所における連結ピン116と揺動シャフト111Cとの軸間距離(図5(a)中の寸法B)に比べて、長くなるように設定されている(寸法A>寸法B)。
このような構成を有することにより、図5(b)に示すように、バケット105に積載荷重が加えられた場合、当該積載荷重によって第一水平リンク部材111A1の右端部が荷重検出手段112を押圧する際の押圧力を、前述した荷重検出装置10に比べて小さくすることができるため、荷重検出手段112に係る負担が低減され、当該荷重検出手段112を長期間に渡り使用することができる。
また、荷重検出手段112として採用する検出器(本実施形態においてはロードセル)の仕様(定格測定荷重)のランクを下げることができ、安価な検出器を採用することができる。
[総説]
以上のように、本実施形態によって具現化される高所作業車1は、伸縮ブーム4と、伸縮ブーム4の先端部に配置されるバケット5(または105)と、伸縮ブーム4とバケット5(105)とを連結するとともにバケット5(105)に加えられる積載荷重を検出する荷重検出装置10(または110)と、を備える高所作業車であって、荷重検出装置10(110)は、ロバーバル構造からなり、上下方向に平行に配置される少なくとも二本の第一リンク部材(本実施形態においては、第一水平リンク部材11A1(または111A1)および第二水平リンク部材11A2(111A2))を有するとともに、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2(111A1・111A2)の一端部においてバケット5(105)を支持するリンク機構部11(または111)と、リンク機構部11(111)を介して伝達される前記積載荷重を検出する荷重検出手段12(または112)とを有し、リンク機構部11(111)における第一・第二水平リンク部材11A1・11A2(111A1・111A2)の中途部を、上下方向に各々揺動可能に支持するように構成されている。
また、本実施形態において、リンク機構部11(111)は、上下方向に延出し、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2(111A1・111A2)の両端部と各々回動可能に連結される二本の第二リンク部材(本実施形態においては、第一垂直リンク部材11B1(または111B1)および第二垂直リンク部材11B2(または111B2))と、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2(111A1・111A2)の延出方向中途部において、前記伸縮ブーム4より垂直ポスト7および基体15を介して、第一・第二水平リンク部材11A1・11A2(111A1・111A2)を各々上下方向に揺動可能に各々支持する支持部材(本実施形態においては、揺動シャフト11C(または111C))と、を有し、バケット5(105)を、一方の前記第二リンク部材(本実施形態においては、第二垂直リンク部材11B2(111B2))より支持するように構成されている。
このように、本実施形態における荷重検出装置10(110)においては、所謂「ロバーバル構造」によってリンク機構部11(111)が構成されているため、前述したように、バケット5に加えられた積載荷重は、第二垂直リンク部材11B2(111B2)を下方に押しやる外力としてリンク機構部11に伝達され、第一水平リンク部材11A1(111A1)の右端部を上方に突上げようとする外力が、バケット5に加えられた積載荷重の作用点の位置に拘らず略一定となる。
従って、本実施形態の荷重検出装置10(110)によれば、第一水平リンク部材11A1(111A1)の右端部による押圧力をバケット5に加えられた積載荷重として検知する荷重検出手段12(112)によって、当該積載荷重の作用点の位置に拘らず、当該積載荷重を精度良く正確に検出することができる。
また、JIS規格によれば、特にバケット5の床面(底面)の面積が1m以上となる高所作業車1に対して、バケット5の荷重検出装置を実装させることが推奨されているところ、このような大型のバケット5を採用する高所作業車1であっても、本実施形態における荷重検出装置10によれば、他に複雑な構成を有することなく当該バケット5に加えられた積載荷重を精度良く正確に検出することができる。
なお、前述したように、本実施形態の荷重検出装置10(110)は、例えば起伏シリンダ6やレべリングシリンダ(図示せず)を用いて検出された各種モーメントに基づき、バケット5の積載荷重を間接的に算出するのと異なり、バケット5に加えられた積載荷重を直接的に検出する機能を具備することから、伸縮ブーム4の起伏角度や水平旋回角度等の影響を受け難く、当該積載荷重を精度良く正確に検出することができることは、言うまでもない。
また、別実施形態のリンク機構部111においては、第一・第二水平リンク部材111A1・111A2において、揺動シャフト111C・111Cが、これらの第一・第二水平リンク部材111A1・111A2の延出方向の中央部に対してバケット105側に近接した位置に配置され、これらの揺動シャフト111C・111Cを間に挟んで、バケット105側との反対側に荷重検出手段112を配置するように構成されている。
このような構成を有することにより、前述したように、バケット105に加えられた積載荷重によって第一水平リンク部材111A1の右端部が荷重検出手段112を押圧する際の押圧力を小さくすることができるため、荷重検出手段112に係る負担が低減され、当該荷重検出手段112を長期間に渡り使用することができる。
以上のような構成からなる荷重検出装置10、または荷重検出装置110を用いてバケット5(105)の積載荷重を検出することとすれば、例えば、橋梁点検車などのような転倒モーメントを考慮することなく、単にバケット5(105)の積載荷重のみによって作業車の動作可能領域を規制するように制御されている機種であっても、バケット5(105)が過積載の状態での作業を正確に判断して防止することができ、またバケット5の積載荷重が定格積載荷重に満たない場合にはそれを正確に判断し、従来よりも動作可能領域を広げることができる。
1 高所作業車
4 伸縮ブーム
5 バケット
10 荷重検出装置
11 リンク機構部
11A1 第一水平リンク部材(第一リンク部材)
11A2 第二水平リンク部材(第一リンク部材)
11B1 第一垂直リンク部材(第二リンク部材)
11B2 第二垂直リンク部材(第二リンク部材)
11C 揺動シャフト
12 荷重検出手段
105 バケット
110 荷重検出装置
111 リンク機構部
111A1 第一水平リンク部材(第一リンク部材)
111A2 第二水平リンク部材(第一リンク部材)
111B1 第一垂直リンク部材(第二リンク部材)
111B2 第二垂直リンク部材(第二リンク部材)
111C 揺動シャフト
112 荷重検出手段(検出手段)

Claims (3)

  1. 伸縮ブームと、該伸縮ブームの先端部に配置されるバケットと、該伸縮ブームと該バケットとを連結するとともに該バケットに加えられる積載荷重を検出する荷重検出装置と、を備える高所作業車であって、
    前記荷重検出装置は、
    ロバーバル構造からなり、上下方向に平行に配置される少なくとも二本の第一リンク部材を有するとともに、前記第一リンク部材の一端部において前記バケットを支持するリンク機構部と、
    前記リンク機構部を介して伝達される前記積載荷重を検出する荷重検出手段とを有し、
    前記リンク機構部における前記少なくとも二本の第一リンク部材の中途部を、上下方向に各々揺動可能に支持する、
    ことを特徴とする高所作業車。
  2. 前記リンク機構部は、
    上下方向に延出し、前記少なくとも二本の第一リンク部材の両端部と各々回動可能に連結される二本の第二リンク部材と、
    前記二本の第一リンク部材の延出方向中途部において、前記伸縮ブームより前記第一リンク部材を上下方向に揺動可能に各々支持する支持部材と、を有し、
    前記バケットを、一方の前記第二リンク部材より支持する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の高所作業車。
  3. 前記第一リンク部材において、
    前記支持部材は、
    前記第一リンク部材の延出方向の中央部に対して前記バケット側に近接した位置に配置され、
    前記支持部材を間に挟んで前記バケット側との反対側に前記荷重検出手段を配置する、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の高所作業車。
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