JP2018137575A - 制御装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のセンサ装置を利用したサービスを、通信負荷を抑制しつつ分散処理して提供することが可能な仕組みを提供する。
【解決手段】インターネットとローカルネットワークとの間のゲートウェイよりもローカルネットワーク側に配置される制御装置であって、前記制御装置に対応付けられた第1のセルに無線接続する、ひとつ以上のセンサ装置に関する情報を、第2のセルに対応付けられた他の制御装置との間で送信又は受信する制御部、を備える制御装置。
【選択図】図1

Description

本開示は、制御装置及び方法に関する。
近年、IoT(Internet of Things)関連の開発が盛んに行われている。IoTでは、様々な物がネットワークに接続されて情報交換を行うため、無線通信が重要な技術テーマになっている。そのため、3GPP(Third Generation Partnership Project)では、MTC(Machine Type Communication)及びNB−IoT(Narrow Band IoT)といった、小パケット、低消費電力又は低コストを実現するIoT向け通信の規格化が行われている。
このような技術によって実現されるIoTサービスの一形態として、多数のさまざまな種類のセンサ装置からセンシング情報を取得しつつ、得られたセンシング情報を何らかの形態に加工し、加工された情報を消費者に提供することが想定される。例えば、下記特許文献1では、複数のセンサ装置により得られたセンシング情報を、ネットワーク上のひとつのサーバに集約して加工等する監視カメラシステムが開示されている。
特開2008−85832号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術は、複数の監視カメラの連携動作を、ひとつのサーバによる制御に基づいて行うものであった。そのため、センシング範囲が拡大して監視カメラが増加したり監視カメラの精度が向上して送信するデータ量が増加したりするほど、サーバへの負荷及び通信負荷が過大なものになり得る。
そこで、本開示では、複数のセンサ装置を利用したサービスを、通信負荷を抑制しつつ分散処理して提供することが可能な仕組みを提案する。
本開示によれば、インターネットとローカルネットワークとの間のゲートウェイよりもローカルネットワーク側に配置される制御装置であって、前記制御装置に対応付けられた第1のセルに無線接続する、ひとつ以上のセンサ装置に関する情報を、第2のセルに対応付けられた他の制御装置との間で送信又は受信する制御部、を備える制御装置が提供される。
また、本開示によれば、インターネットとローカルネットワークとの間のゲートウェイよりもローカルネットワーク側に配置される制御装置により実行される方法であって、前記制御装置に対応付けられた第1のセルに無線接続する、ひとつ以上のセンサ装置に関する情報を、第2のセルに対応付けられた他の制御装置との間で送信又は受信すること、を含む方法が提供される。
本開示によれば、制御装置がローカルネットワーク側に配置される。そのため、インターネットット側に制御装置が配置される場合と比較して、制御装置とセンサ装置との通信に係る負荷を抑制することが可能である。また、本開示によれば、制御装置間でセンサ装置に関する情報が送信又は受信される。そのため、センサ装置に関する情報に基づく情報処理を各制御装置に分散して実施させることが可能となる。
以上説明したように本開示によれば、複数のセンサ装置を利用したサービスを、通信負荷を抑制しつつ分散処理して提供することが可能な仕組みが提供される。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係るシステムの概要を説明するための図である。 比較例に係るシステムの概要を説明するための図である。 本実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るグローバルサーバの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るエッジサーバの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るセンサ装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るユーザデバイスの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るシステムの論理的な機能構成を説明するための図である。 本実施形態に係るシステムのリファレンスポイントAの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るシステムのリファレンスポイントBの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るシステムのリファレンスポイントCの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るシステムのリファレンスポイントDの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 第1のシナリオの概要を説明するための図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行される第1のシナリオにおけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行される第1のシナリオにおけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 第2のシナリオの概要を説明するための図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行される第2のシナリオにおけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行される第2のシナリオにおけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 第3のシナリオの概要を説明するための図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行される第3のシナリオにおけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるグローバルサーバ10への問い合わせ処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るリファレンスモデルの他の実装例を説明するための図である。 本実施形態に係るリファレンスモデルの他の実装例を説明するための図である。 本実施形態に係るシステムにより提供される第1のアプリケーション例を説明するための図である。 本実施形態に係るシステムにより提供される第2のアプリケーション例を説明するための図である。 本実施形態に係るシステムにより提供される第2のアプリケーション例におけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じてエッジサーバ20A及び20Bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、エッジサーバ20A及び20Bを特に区別する必要が無い場合には、単にエッジサーバ20とも称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.システムの概要
1.2.技術的課題
2.構成例
2.1.装置構成
2.2.機能構成
3.処理の流れ
3.1.サービス提供処理の概要
3.2.移動に応じた処理
3.2.1.第1のシナリオ
3.2.2.第2のシナリオ
3.2.3.第3のシナリオ
3.2.4.補足
4.リファレンスモデル実装例
5.アプリケーション例
5.1.第1のアプリケーション例
5.2.第2のアプリケーション例
5.3.第3のアプリケーション例
6.ハードウェア構成例
7.まとめ
<<1.はじめに>>
<1.1.システムの概要>
図1は、本開示の一実施形態に係るシステムの概要を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、グローバルサーバ10、複数のエッジサーバ20(20A及び20B)、エッジサーバ20に接続される複数のセンサ装置30(30A〜30D)及びユーザデバイス40を含む。
グローバルサーバ10は、複数のエッジサーバ20間での情報のやり取りを仲介する装置である。グローバルサーバ10は、インターネット500上に設置されてもよい。
エッジサーバ20は、インターネット500とローカルネットワークとの間のゲートウェイよりもローカルネットワーク側に配置される制御装置である。上記ローカルネットワークは、例えばセルラー通信におけるコアネットワークであってもよく、上記ゲートウェイはLTE(Long Term Evolution)におけるP−GW(Packet Data Network−gateway)であってもよい。また、上記ローカルネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)であってもよく、上記ゲートウェイはLANとWAN(Wide Area Network)とのゲートウェイであってもよい。
エッジサーバ20には、ひとつ以上のアクセスポイント200が対応付けられる。換言すると、エッジサーバ20には、ひとつ以上のセルが対応付けられる。そして、エッジサーバ20は、対応付けられたセルに無線接続するひとつ以上のセンサ装置30を管理する。例えば、エッジサーバ20は、管理下のセンサ装置30にセンシングを実施させたり、管理下のセンサ装置30からセンシング情報を収集して加工したりして、ユーザ400へのサービスの提供を行う。管理下のひとつ以上のセンサ装置30のセンシング可能範囲をまとめて、エッジサーバ20の管理範囲とも称する。典型的には、異なるエッジサーバ20には、異なるアクセスポイント200が対応付けられる。エッジサーバ20は、例えばアクセスポイント200に含まれる又は併設されてもよい。また、アクセスポイント200は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよく、エッジサーバ20は本体に含まれる又は併設されてもよい。
アクセスポイント200は、セルを運用し、セルの内部に位置する1つ以上の端末装置へ無線サービスを提供する。例えば、アクセスポイント200Aは、セル201A内部に位置するセンサ装置30A及び30Bの各々に無線サービスを提供し、アクセスポイント200Bは、セル201B内部に位置するセンサ装置30C及び30Dの各々に無線サービスを提供する。セルは、例えばLTE、5GのNR(New Radio)、無線LAN等の任意の無線通信方式に従って運用され得る。
センサ装置30は、センシングを実施してセンシング情報を取得する。センサ装置30は、得られたセンシング情報を、自身を管理するエッジサーバ20に送信する。センサ装置30は、エッジサーバ20による制御に基づいて、特定のセンシング対象300に関するセンシングを実施してもよい。センサ装置30がセンシング可能な領域又は空間を、センシング可能範囲31(31A〜31D)とも称する。センシング可能範囲31は、互いに重複部分を有していてもよい。また、センサの種別によって、センシング可能範囲31の形状が異なっていてもよい。
ユーザデバイス40は、ユーザ400により操作される端末装置である。ユーザデバイス40は、ユーザ400が所望するサービスの提供を受けるための処理を行う。例えば、ユーザデバイス40は、所望するサービスの提供をエッジサーバ20にリクエストして、サービスの提供を受ける。ユーザデバイス40は、インターネット500を介してエッジサーバ20に接続してもよいし、アクセスポイント200を介してアクセスポイント200に対応付けられたエッジサーバ20に接続してもよい。
以上、システム1に含まれる各装置の概要を説明した。
システム1は、センシング対象300に関するセンシングサービスを、ユーザ400に提供する。例えば、システム1は、センシング対象300の周辺のセンサ装置30によりセンシング対象300を継続的に撮影して、撮影された映像をユーザデバイス40にリアルタイムに配信する。システム1は、典型的にはサブスクリプションサービスを提供する。サブスクリプションサービスとは、提供されたサービスの分だけ対価を支払う方式のサービスである。典型的には、ユーザ400は、サービスの提供者との間でサービスに関する契約を予め交わしておき、エッジサーバ20による処理及びセンサ装置30によるセンシング等を要するサービスの提供を受けて、提供された分の対価を支払う。
本実施形態に係るシステム1では、センシング情報を収集してサービスの提供を行うエッジサーバ20が、ローカルネットワークに配置される。センサ装置30とエッジサーバ20との距離が近いので、システム1では、遅滞なくサービスを提供することが可能である。
ただし、センシング対象300は、ひとつのセンサ装置30のセンシング可能範囲31内に留まらずに、センシング可能範囲31を超えて、さらにはエッジサーバ20の管理範囲を超えて移動し得る。そこで、このような移動が発生しても、遅滞なく且つ継続的にサービスを提供することを可能にするための仕組みが提供されることが望ましい。
<1.2.技術的課題>
システム1と同様に、センシング対象300に関するセンシングサービスを提供するシステムとして、図2に示す構成も考えられる。
図2は、比較例に係るシステムの概要を説明するための図である。図2に示すように、比較例に係るシステムは、図1に示したエッジサーバ20を含まない。そのため、比較例に係るシステムでは、インターネット500上のサービス提供サーバ600が、一括して各センサ装置30によりセンシングされたセンシング情報を収集して、サービスの提供を行う。
そのため、比較例に係るシステムでは、多数のセンサ装置30が一斉にサービス提供サーバ600にセンシング情報を提供することで、通信回線における輻輳が発生すると考えられる。これにより、ユーザデバイス40に情報が遅延して提供されることになる。
ここで、センシング対象300がモビリティを持つなど動的な性質を有する場合、ユーザ400に提供すべき情報も動的に変化し得る。上述した通信回線の輻輳によってユーザデバイス40に情報が遅延して提供される場合、ユーザデバイス40に提供された情報がすでにユーザ400にとって価値あるものでなくなってしまう恐れがある。
また、センサ装置30のセンシング可能範囲、及びセンサ装置30が無線接続するアクセスポイント200のカバレッジ(即ち、セル)は限定的である。このような空間的な制限により、センシング情報に基づく情報提供サービスの継続的な提供の障害として、以下の状況が発生し得る。
・ユーザデバイスが、センサ装置のセンシング可能範囲を超えて移動する。
・ユーザデバイスが、アクセスポイントのカバレッジを超えて移動する。
・ユーザデバイスが、センサ装置のセンシング可能範囲及びアクセスポイントのカバレッジの外で取得されたセンシング情報に基づいた情報を要求する。
・センサ装置が、アクセスポイントのカバレッジを超えて移動する。
・センシング対象が、センサ装置のセンシング可能範囲を超えて移動する。
・センシング対象が、アクセスポイントのカバレッジを超えて移動する。
そこで、本開示では、上述した障害を克服し、センシング情報に基づく情報提供サービスを遅滞なくかつ継続的に消費者に提供することが可能な仕組みを提供する。
<<2.構成例>>
<2.1.装置構成>
(1)全体構成
図3は、本実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係るシステム1は、グローバルサーバ10、エッジサーバ20(20A及び20B)、センサ装置30及びユーザデバイス40を含む。これらの装置は、エンティティとも称される。
各エンティティ間の接点は、リファレンスポイントとも称される。詳しくは、エッジサーバ20とユーザデバイス40との接点は、リファレンスポイントAとも称される。エッジサーバ20とセンサ装置30との接点は、リファレンスポイントBとも称される。エッジサーバ20間の接点は、リファレンスポイントCとも称される。グローバルサーバ10とエッジサーバ20との接点は、リファレンスポイントDとも称される。
各エンティティは、機能的役割とリファレンスポイントとによって定義される。以下では、各エンティティの装置構成を説明する。
(2)グローバルサーバ
グローバルサーバ10は、1以上のエッジサーバ20を管理及び制御するエンティティである。以下、図4を参照して、グローバルサーバ10の構成の一例を説明する。
図4は、本実施形態に係るグローバルサーバ10の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、グローバルサーバ10は、ネットワーク通信部110、記憶部120及び制御部130を備える。
ネットワーク通信部110は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部110は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、エッジサーバ20を含む。
記憶部120は、グローバルサーバ10の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
制御部130は、グローバルサーバ10の様々な機能を提供する。例えば、制御部130は、エッジサーバ20に対して周辺に存在する他のエッジサーバ20に関する情報を提供したり、エッジサーバ20からのリクエストに該当する他のエッジサーバ20の情報を提供したりする処理を行う。
(3)エッジサーバ
エッジサーバ20は、センサ装置30からセンシング情報を収集してユーザデバイス40にサービスを提供するエンティティである。以下、図5を参照して、エッジサーバ20の構成の一例を説明する。
図5は、本実施形態に係るエッジサーバ20の構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、エッジサーバ20は、ネットワーク通信部210、記憶部220及び制御部230を備える。
ネットワーク通信部210は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部210は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、グローバルサーバ10、他のエッジサーバ20、センサ装置30及びユーザデバイス40を含む。
記憶部220は、エッジサーバ20の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
制御部230は、エッジサーバ20の様々な機能を提供する。例えば、制御部230は、センサ装置30からセンシング情報を取得して、センシング情報を加工等してサービス情報を生成し、ユーザデバイス40に提供する処理を行う。また、制御部230は、エッジサーバ20の管理下のひとつ以上のセンサ装置30に関する情報を、他のエッジサーバ20との間で送信又は受信することで、他のエッジサーバ20と連携した処理を行う。
(4)センサ装置
センサ装置30は、センシングを実施し、得られたセンシング情報をエッジサーバ20へ送信するエンティティである。以下、図6を参照して、センサ装置30の構成の一例を説明する。
図6は、本実施形態に係るセンサ装置30の構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、センサ装置30は、アンテナ部310、無線通信部320、センサ部330、記憶部340及び制御部350を備える。
アンテナ部310は、無線通信部320により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部310は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部320へ出力する。
無線通信部320は、信号を送受信する。例えば、無線通信部320は、アクセスポイントからの信号を受信し、アクセスポイントへの信号を送信する。
センサ部330は、センシングを実施してセンシング情報を取得する。センシングとは、情報を環境から取得する処理である。センサ部330は多様なセンサを含み得る。例えば、センサ部330は、電界センサを含み、センサ装置30の設置位置の特定周波数帯域における電界強度を測定してもよい。また、センサ部330は、カメラを含み、センサ装置30の設置位置の周辺環境又は特定の対象について、画像(静止画像又は動画像)を撮影してもよい。また、センサ部330は、温度計又は気圧計等の環境センサを含み、気温又は気圧等の環境情報を測定してもよい。もちろん、センサ部330は、他の任意のセンサを含み得る。
記憶部340は、センサ装置30の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
制御部350は、センサ装置30の様々な機能を提供する。制御部350は、例えばエッジサーバ20による制御に基づいて、センシングのパラメータを設定してセンシング情報を取得し、エッジサーバ20に報告する。
(5)ユーザデバイス
ユーザデバイス40は、システム1からサービスの提供を受けるエンティティである。以下、図7を参照して、ユーザデバイス40の構成の一例を説明する。
図7は、本実施形態に係るユーザデバイス40の構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、ユーザデバイス40は、アンテナ部410、無線通信部420、入力部430、出力部440、記憶部450及び制御部460を備える。
アンテナ部410は、無線通信部420により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部410は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部420へ出力する。
無線通信部420は、信号を送受信する。例えば、無線通信部420は、アクセスポイントからの信号を受信し、アクセスポイントへの信号を送信する。
入力部430及び出力部440は、ユーザとのインタフェースである。入力部430は、ユーザからの入力を受け付けて、ユーザ入力を示す入力情報を得る。例えば、入力部430は、キーボード等の物理キーを含んでいてもよいし、音声認識のための音声入力装置を含んでいてもよい。出力部440は、ユーザへの情報を出力する。例えば、出力部440は、表示装置、音声出力装置、骨伝導出力装置、又は振動装置等を含んでいてもよい。さらには、入力部430及び出力部440は、無線インタフェースを用いて異なる装置を介したユーザインタラクションを行ってもよい。
記憶部450は、ユーザデバイス40の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
制御部460は、ユーザデバイス40の様々な機能を提供する。制御部460は、例えば、ユーザが所望するサービスの提供を受けるために、エッジサーバ20に情報を送信したり、エッジサーバ20から受信した情報に基づく出力を行ったりする。
ユーザデバイス40は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)、又はウェアラブルデバイス等であってもよい。なお、ウェアラブルデバイスは、リストバンド型、腕時計型、ヘッドセット型、又は指輪型等であってもよい。
<2.2.機能構成>
以下、図8〜図12を参照して、本実施形態に係るシステム1の各装置において実装される機能構成を説明する。
(1)システム全体の機能構成
図8は、本実施形態に係るシステム1の論理的な機能構成を説明するための図である。図8に示したように、システム1は、6つの論理機能エンティティ(データベース機能(Database function)50、意思決定機能(Decision Making function)60、センシング機能(Sensing function)70、制御機能(Control function)80、インタフェース機能(Interface function)90、及び通信機能(Communication function)100)と、5つのサービスアクセスポイント(SAP:Service Access Point)(DB(database)−SAP51、DM(Decision Making)−SAP61、S(Sensing)−SAP71、C(Control)−SAP81、Com(Communication)−SAP101)により構成される。
データベース機能50は、センシング情報、センシング情報の加工結果、及び情報生成に必要な情報(補助情報)を記憶するソフトウェアまたはハードウェアモジュールである。データベース機能50は、典型的にはグローバルサーバ10により提供される。データベース機能50のサービスアクセスポイントがDB−SAP51である。DB−SAP51は、センシング情報及び補助情報の格納といった、データベース機能50が提供するサービスにアクセスするために、インタフェース機能90によって利用される。
意思決定機能60は、センシング情報の加工及び情報生成などを実施するソフトウェアまたはハードウェアモジュールである。意思決定機能60は、典型的にはエッジサーバ20により提供される。意思決定機能60のサービスアクセスポイントがDM−SAP61である。DM−SAP61は、センシング情報の加工及び情報生成といった意思決定機能60が提供するサービスにアクセスするために、インタフェース機能90によって利用される。
センシング機能70は、センシング情報の取得を行うソフトウェアまたはハードウェアモジュールである。センシング機能70は、典型的にはセンサ装置30により提供される。センシング機能70のサービスアクセスポイントがS−SAP71である。S−SAP71は、センシング情報の取得といったセンシング機能70が提供するサービスにアクセスするために、インタフェース機能90によって利用される。例えば、S−SAP71を利用するセンサ装置30は、センシングに関するパラメータの設定命令をエッジサーバ20から取得し、センサパラメータの制御を実施する。
制御機能80は、グローバルサーバ10又はエッジサーバ20に補助情報を送信したり、エッジサーバ20から判断の結果の通知を受けたりするための制御を担うソフトウェアまたはハードウェアモジュールである。制御機能80は、典型的にはユーザデバイス40により提供される。制御機能80のサービスアクセスポイントがC−SAP81である。C−SAP81は、主にアプリケーションが、グローバルサーバ10又はエッジサーバ20の情報にアクセスするために利用される。例えば、C−SAP81を利用するユーザデバイス40は、グローバルサーバ10又はエッジサーバ20の情報の消費者となったり、アプリケーション制御の役割を担ったりする。
通信機能100は、論理機能エンティティ間のインタフェースに要求される通信プロトコルスタック、及びその他の通信役務を提供するためのソフトウェアまたはハードウェアモジュールである。通信機能100のサービスアクセスポイントがCom−SAP101である。Com−SAP101は、センシング情報の交換・提供、補助情報又はその他関連情報を、通信機能100とインタフェース機能90との間で交換する。また、Com−SAP101は、Generic primitiveの集合の定義と、これらPrimitiveの転送プロトコルへのマッピングによって、リファレンスポイントによる通信機能100の利用のために、通信メカニズムを抽象化する役割を持つ。したがって、実装上適用される通信メカニズムは、例えば、PHY/MAC層に関しては、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、LTE(Long Term Evolution)、5Gで検討されているNR(New Radio)若しくはそれ以降のセルラシステムの技術、IEEE 802.11 Working Group(WG)で策定済みの無線LAN(Local Area Network)規格(IEEE 802.11a, b, n, g, ac, ad, af, ah)若しくは将来的に策定される見込みの規格(IEEE 802.11ax, ay等)、IEEE 802.16 WG、又はIEEE 802.15 WGの規格であってもよい。上位レイヤーの通信手段としては、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)プロトコルに基づいて通信が実施されてもよい。
インタフェース機能90は、グローバルサーバ10とエッジサーバ20との間、エッジサーバ20同士の間、エッジサーバ20とセンサ装置30との間又はエッジサーバ20とユーザデバイス40との間のリファレンスアクセスポイントを実現するための、機能ブロック間の完全性の抽象化である。インタフェース機能90については、全てのSAP(51、61、71、81又は101)がサービスアクセスポイントとなる。
以上、システム1の論理的な機能構成を説明した。続いて、図9〜図12を参照して、各々のリファレンスポイントの構成例を説明する。
(2)リファレンスポイントAの構成例
図9は、本実施形態に係るシステム1のリファレンスポイントAの構成の一例を示す図である。図9に示すように、意思決定機能60及びインタフェース機能90がエッジサーバ20にマッピングされ、制御機能80及びインタフェース機能90がユーザデバイス40にマッピングされる。そして、エッジサーバ20とユーザデバイス40との間のリファレンスポイントAに通信機能100がマッピングされる。
リファレンスポイントAでは、ユーザデバイス40からエッジサーバ20へ、例えば以下の情報が送信される。
・ユーザデバイス登録情報
・サービスサブスクリプション情報
・ユーザデバイス位置情報
・ユーザ認証情報
・サービス提供リクエスト
・センシングリクエスト
ユーザデバイス登録情報は、ユーザデバイス40について予め登録された情報であり、例えばユーザデバイス40の電話番号、及びメールアドレス等を含む。サービスサブスクリプション情報は、サブスクリプションサービスの提供を受けるための情報であり、例えばユーザとサービス提供者との契約を示す契約情報を含む。ユーザデバイス位置情報とは、ユーザデバイス40の現在位置(緯度、経度及び高度等)を示す情報である。ユーザ認証情報とは、サブスクリプションサービスの利用のための認証情報であり、ユーザの識別情報及びパスワード等を含む。サービス提供リクエストとは、サブスクリプションサービスの提供開始を依頼するメッセージである。例えば、サービス提供リクエストは、生成すべきサービス情報を指示する情報を含み得る。また、サービス提供リクエストは、センシング対象を識別するための情報を含み得る。センシングリクエストとは、センシングの実施を依頼するメッセージである。
また、リファレンスポイントAでは、エッジサーバ20からユーザデバイス40へ、例えば以下の情報が送信される。
・サービス情報
・センシング情報
・エッジサーバアクセス情報
サービス情報とは、サービス提供リクエストに応じて、エッジサーバ20においてセンシング情報を加工等して生成された情報であり、例えば、センシング対象の映像等を含む。センシング情報は、センシング対象(例えば、人、動物、モノ)及びセンシング結果(例えば電界強度、画像、動画、気温)等を含む。センシング情報は、生データであってもよいし、生データを解析等した結果であってもよい。エッジサーバアクセス情報は、ユーザデバイス40がエッジサーバ20に接続するための情報であり、例えばエッジサーバ20のアドレス等を含む。
(3)リファレンスポイントBの構成例
図10は、本実施形態に係るシステム1のリファレンスポイントBの構成の一例を示す図である。図10に示すように、意思決定機能60及びインタフェース機能90がエッジサーバ20にマッピングされ、センシング機能70及びインタフェース機能90がセンサ装置30にマッピングされる。そして、エッジサーバ20とセンサ装置30との間のリファレンスポイントBに通信機能100がマッピングされる。
リファレンスポイントBでは、センサ装置30からエッジサーバ20へ、例えば以下の情報が送信される。
・センサ登録情報
・センサ位置情報
・センサ動作パラメータ情報
・センシング情報
センサ登録情報は、センサ装置30について予め登録された情報であり、例えばセンサ装置30の利用料金を示す情報等を含む。センサ位置情報は、センサ装置30の現在位置(緯度、経度及び高度等)を示す情報である。センサ動作パラメータ情報は、センサ装置30が現在行っているセンシングに利用しているパラメータを示す情報ある。センサ動作パラメータ情報は、例えばセンシング領域(例えば、方向)、センシング対象(例えば、人、動物、モノ)及びセンシングパラメータ(例えば、電波、画像、動画、気温等)等を含む。
リファレンスポイントBでは、エッジサーバ20からセンサ装置30へ、例えば以下の情報が送信される。
・センシングリクエスト
・センシング動作パラメータ設定リクエスト
・センシング対象に関する情報
センシング動作パラメータ設定リクエストは、設定すべきセンシング動作パラメータを指定するメッセージである。センシング対象に関する情報は、例えばセンシング対象の識別情報、画像(例えば、顔画像)又は声紋等の特徴情報、モビリティ、及び属性情報等を含む。
(4)リファレンスポイントCの構成例
図11は、本実施形態に係るシステム1のリファレンスポイントCの構成の一例を示す図である。図11に示すように、意思決定機能60及びインタフェース機能90がエッジサーバ20Aにマッピングされ、同様に、意思決定機能60及びインタフェース機能90がエッジサーバ20Bにマッピングされる。そして、エッジサーバ20Aとエッジサーバ20Bとの間のリファレンスポイントCに通信機能100がマッピングされる。
リファレンスポイントCでは、エッジサーバ20の管理下のひとつ以上のセンサ装置30に関する情報が、他のエッジサーバ20との間で送信又は受信される。具体的には、リファレンスポイントCでは、エッジサーバ20Aからエッジサーバ20Bへ、又はエッジサーバ20Bからエッジサーバ20Aへ、例えば以下の情報が送信される。
・サービス提供に伴う判断に必要な情報のリクエスト
・ユーザデバイス登録情報
・ユーザのサービスサブスクリプション情報
・ユーザデバイスの位置情報
・ユーザ認証情報
・センサ情報
・センサ位置情報
・センサ動作パラメータ情報
・センシング情報
・センシング対象に関する情報
サービス提供に伴う判断に必要な情報としては、例えば他のエッジサーバ20の管理下にあるセンサ装置30に関する情報等を含む。センサ情報は、例えばセンサ装置30が有するセンサの種別及び性能等を示す情報を含む。
(5)リファレンスポイントDの構成例
図12は、本実施形態に係るシステム1のリファレンスポイントDの構成の一例を示す図である。図12に示すように、データベース機能50及びインタフェース機能90がグローバルサーバ10にマッピングされ、意思決定機能60及びインタフェース機能90がエッジサーバ20にマッピングされる。そして、グローバルサーバ10とエッジサーバ20との間のリファレンスポイントDに通信機能100がマッピングされる。
リファレンスポイントDでは、エッジサーバ20からグローバルサーバ10へ、例えば以下の情報が送信される。
・ユーザデバイス登録情報
・ユーザのサービスサブスクリプション情報
・ユーザデバイス位置情報
・ユーザ認証情報
・センサ情報
・センサ位置情報
・センサ動作パラメータ情報
・センシング情報
・ユーザデバイス探索リクエスト
・センサ探索リクエスト
・エッジサーバ探索リクエスト
ユーザデバイス探索リクエストは、ユーザデバイス40の探索を要求するメッセージであり、例えばユーザデバイス40の識別情報等を含む。センサ探索リクエストは、センサ装置30の探索を要求するメッセージであり、例えば位置情報、センシング可能範囲を指定する情報、及びセンシング対象に関する情報等を含む。エッジサーバ探索リクエストは、エッジサーバ20の探索を要求するメッセージであり、管理範囲を指定する情報等を含む。
リファレンスポイントDでは、グローバルサーバ10からエッジサーバ20へ、例えば以下の情報が送信される。
・ユーザデバイス探索結果
・センサ探索結果
・エッジサーバ探索結果
ユーザデバイス探索結果は、ユーザデバイス探索リクエストへの応答であり、例えば探索されたユーザデバイス40の位置情報等を含む。センサ探索結果は、センサ探索リクエストへの応答であり、例えば探索されたセンサ装置30の識別情報、位置情報、及び管理元のエッジサーバ20を示す情報等を含む。エッジサーバ探索結果は、エッジサーバ探索リクエストへの応答であり、例えば探索されたエッジサーバ20の識別情報、管理範囲を示す情報等を含む。
<<3.処理の流れ>>
<3.1.サービス提供処理の概要>
ユーザデバイス40は、システム1からサービスの提供を受けるために、まず、サブスクリプションを行う。これにより、システム1において、適切なセンサ装置30の選定及びパラメータ設定等の、ユーザデバイス40にサービスを提供するための事前準備が行われる。その後、システム1は、ユーザデバイス40へのサービスの提供を開始する。以下では、この一連の処理について説明する。
図13は、本実施形態に係るシステム1において実行されるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図13に示すように、本シーケンスにはエッジサーバ20、センサ装置30及びユーザデバイス40が関与する。
まず、ユーザデバイス40は、サブスクリプションリクエストをエッジサーバ20に送信する(ステップS102)。サブスクリプションリクエストは、例えばユーザデバイス登録情報、ユーザ認証情報、及びサービスサブスクリプション情報等の、事前準備のための情報を含む。サブスクリプションリクエストの送信トリガは、多様に考えられる。例えば、ユーザデバイス40に表示された、センシングサービス用のアプリケーションソフト又はウェブページのGUIに配置されたボタンが押下された場合に、サブスクリプションリクエストが送信されてもよい。また、ユーザデバイス40からの、センシングサービス用のアプリケーションソフト又はウェブページにおけるユーザアカウントの作成申請がされたことが、サブスクリプションリクエストとして取り扱われてもよい。
次いで、エッジサーバ20は、サブスクリプションレスポンスをユーザデバイス40に送信する(ステップS104)。
次に、エッジサーバ20は、ユーザデバイス40から受信したサブスクリプションリクエストに基づいて、センサ選定を行う(ステップS106)。例えば、エッジサーバ20は、サブスクリプションリクエストにおいて要求された、センシング対象を適切にセンシング可能なセンサ装置30を選定する。
次いで、エッジサーバ20は、選定したセンサ装置30に、センシングリクエストを送信する(ステップS108)。
次に、センサ装置30は、レスポンスをエッジサーバ20に送信する(ステップS110)。
次いで、センサ装置30は、センシングリクエストに基づくセンシングを開始して(ステップS112)、適宜センシング情報をエッジサーバ20に送信する(ステップS114)。例えば、センサ装置30は、カメラを有する場合、センシング対象にレンズを向ける、撮影モードを設定する、といった事前設定を行い、その後撮影を開始する。そして、センサ装置30は、撮影した画像を所定間隔でエッジサーバ20に送信する、又はリアルタイムにストリーミング配信する。
次に、エッジサーバ20は、センサ装置30から取得したセンシング情報に基づく情報処理を行い(ステップS116)、ユーザデバイス40にセンシングサービスの提供を行う(ステップS118)。例えば、エッジサーバ20は、ユーザデバイス40からのリクエストに基づいて、センシング対象をセンシング可能なセンサ装置30(第1のセンサ装置に相当)を選定し、選定したセンサ装置30のセンシング情報に基づいてサービス情報を生成し、ユーザデバイス40に提供する。上記リクエストは、サブスクリプションリクエストを含んでいてもよい。例えば、エッジサーバ20は、サブスクリプションリクエストに応じて、ユーザ認証を行い、契約に応じたセンサ装置30を選定する。また、上記リクエストは、サービス提供リクエストを含んでいてもよい。例えば、エッジサーバ20は、サービス提供リクエストに応じて、センシング対象を識別し、センシング対象に関するサービス情報を生成する。エッジサーバ20は、サービス情報の生成のために、センシング情報を加工してもよいし、加工せずにそのままサービス情報としてもよい。なお、サービス提供リクエストは、サブスクリプションリクエストと共に送信されてもよいし、サブスクリプションリクエスト送信後の任意のタイミングで送信されてもよい。
ユーザデバイス40におけるユーザへのセンシングサービスの提供方法は多様に考えられる。例えば、エッジサーバ20は、センシングサービスに関するプッシュ通知を行い、ユーザデバイス40で提供されるユーザインタフェースを介して通知内容がユーザに通知されてよい。例えば、ユーザデバイス40は、画面上にアイコンで表示する、振動する、又は音を鳴らす、といった方法でユーザに通知し得る。
<3.2.移動に応じた処理>
以下では、システム1における、センシング対象又はユーザデバイス40の移動に応じた処理について説明する。
<3.2.1.第1のシナリオ>
第1のシナリオは、センシング対象が、エッジサーバ20の管理範囲内で、且つセンサ装置30のセンシング可能範囲を超えて移動するシナリオである。
図14は、第1のシナリオの概要を説明するための図である。図14では、図1に示した全体構成のうち、本シナリオの説明に関与する構成が抜粋されている。図14に示した例では、センシング対象300が、エッジサーバ20Aの管理下にあるセンサ装置30Aのセンシング可能範囲31Aから、エッジサーバ20Aの管理下にあるセンサ装置30Bのセンシング可能範囲31Bに移動する。また、ユーザデバイス40は、エッジサーバ20Aに接続している。ユーザデバイス40は、エッジサーバ20Aからセンシングサービスの提供を受けることが可能である。例えば、エッジサーバ20Aは、センシング対象300の画像に基づいてサービス情報を生成して、ユーザデバイス40に提供する。
第1のシナリオでは、センシング対象300が、特定のセンサ装置30のセンシング可能範囲(例えば、撮影可能範囲)を超えて移動する。ただし、第1のシナリオでは、移動したセンシング対象をセンシング可能範囲に含む第2のセンサ装置30は、移動前にセンシング対象をセンシング可能範囲に含んでいた第1のセンサ装置30と、管理するエッジサーバ20が同一である。そこで、エッジサーバ20は、センシング対象が第1のセンサ装置30のセンシング可能範囲から第2のセンサ装置30のセンシング可能範囲に移動する場合、センシング対象に関する情報を第2のセンサ装置30に送信する。これにより、第1のセンサ装置30ではセンシングの継続が困難になったセンシング対象について、第2のセンサ装置30にセンシングを引き継がせることが可能となる。
以下では、一例として、センサ装置30Aのセンシング可能範囲31Aに位置していたセンシング対象300が、センシング可能範囲31Aを超えてセンサ装置30Bのセンシング可能範囲31Bに移動する場合の手続きを説明する。
以下、第1のシナリオにおける処理について説明する。なお、以下では、エッジサーバ20Aによる判定処理が起点となる第1の例と、センサ装置30による判定処理が起点となる第2の例を説明する。
・第1の例
図15は、本実施形態に係るシステム1において実行される第1のシナリオにおけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図15に示すように、本シーケンスには、センサ装置30A、センサ装置30B及びエッジサーバ20Aが関与する。なお、図15では、本シナリオに特徴的な処理が抜粋されており、サブスクリプションリクエストの送信等の本シナリオとの関連が薄い処理については省略されている。以降のシーケンスでも同様である。
まず、センサ装置30Aは、センシング情報をエッジサーバ20Aに送信する(ステップS202)。例えば、センサ装置30Aは、センシング対象300を撮影した画像をエッジサーバ20Aにアップロードする。
次いで、エッジサーバ20Aは、センサ装置30Aから受信したセンシング情報に基づいて、担当変更についての判定を行う(ステップS204)。例えば、エッジサーバ20Aは、センシング情報に基づいて、センシング対象300を示す情報、特徴量、位置情報及び移動速度等を推定する。推定の際、画像解析又はパターン認識等の解析技術が用いられてもよいし、過去のセンシング情報を活用した機械学習等の学習技術が用いられてもよい。また、ユーザデバイス40からのサービスサブスクリプション情報又は位置同定装置(GPS(Global Positioning System)又はGNSS(Global Navigation Satellite System)等)から取得された情報が、推定に用いられてもよい。そして、エッジサーバ20Aは、推定した情報、及びセンサ装置30Aのセンシング可能範囲31Aに関する情報に基づいて、センサ装置30Aがセンシング対象300のセンシングを継続すべきか否かを判定する。センサ装置30Aによるセンシングを継続すべきであると判定された場合、そのままセンサ装置30Aによるセンシングが継続される。
一方で、センサ装置30Aによるセンシングを継続すべきでないと判定された場合、エッジサーバ20Aは、担当変更先のセンサ装置30を探索するためのセンサ装置探索処理を行う(ステップS206)。例えば、エッジサーバ20Aは、所定時間後にはセンサ装置30Aのセンシング可能範囲31Aからセンシング対象が外れることが予測される等の場合に、センシングを継続すべきでないと判定する。そして、エッジサーバ20Aは、センシング対象300を示す情報、特徴量、位置情報、及び移動速度、並びに他のセンサ装置30の位置情報に基づいて、担当変更先のセンサ装置30を探索する。具体的には、まず、エッジサーバ20Aは、センサ装置30Aの位置情報に基づいて隣接する他のセンサ装置30を同定する。次いで、エッジサーバ20Aは、センシング対象300の移動速度及び移動方向に基づいて、隣接する他のセンサ装置30のうちどのセンサ装置30のセンシング可能範囲にセンシング対象300が移動するかを推定することで、担当変更先のセンサ装置30を決定する。ここでは、エッジサーバ20Aは、担当変更先のセンサ装置30としてセンサ装置30Bを決定したものとする。
その後、エッジサーバ20Aは、センシング対象に関する情報をセンサ装置30Bに送信する(ステップS208)。
センサ装置30Bは、ACK(肯定応答)をエッジサーバ20Aに送信して(ステップS210)、センシング対象300のセンシングを開始する(ステップS212)。ここで、センサ装置30Aがセンシング対象300に追従するようなパラメータ設定を行っている場合、エッジサーバ20Aは、センサ装置30Aにリリース命令を通知して当該パラメータ設定を解除させてもよい(ステップS214)。
・第2の例
図16は、本実施形態に係るシステム1において実行される第1のシナリオにおけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図16に示すように、本シーケンスには、センサ装置30A、センサ装置30B及びエッジサーバ20Aが関与する。
まず、センサ装置30Aは、適宜センシング情報をエッジサーバ20Aに送信する(ステップS302)。例えば、センサ装置30Aは、センシング対象300を撮影した画像を所定間隔でエッジサーバ20Aにアップロードする。
その間に、センシング対象300が、センサ装置30Aのセンシング可能範囲31Aからセンサ装置30Bのセンシング可能範囲31Bに移動したものとする。
すると、センサ装置30Bは、センシング対象300を未知の物体として検出して(ステップS304)、検出レポートをエッジサーバ20Aに送信する(ステップS306)。検出レポートには、例えば、未知の物体が検出された位置情報、及び未知の物体の画像等が含まれ得る。
次いで、エッジサーバ20Aは、受信した検出レポートに含まれる情報と、自身が保持している(例えば、センサ装置30Aから受信し蓄積している)センシング情報とを照合して、未知の物体がセンシング対象300であることを特定する(ステップS308)。
その後、エッジサーバ20Aは、センシング対象に関する情報をセンサ装置30Bに送信する(ステップS310)。
センサ装置30Bは、ACKをエッジサーバ20Aに送信して(ステップS312)、センシング対象300のセンシングを開始する(ステップS314)。ここで、センサ装置30Aがセンシング対象300に追従するようなパラメータ設定を行っている場合、エッジサーバ20Aは、センサ装置30Aにリリース命令を通知して当該パラメータ設定を解除させてもよい(ステップS316)。
以上、第1の例及び第2の例を説明した。以上説明した手続きにより、同一のエッジサーバ20の管理範囲内でセンシング対象が移動しても、遅滞なく且つ継続的にセンシング情報を取得することができる。これにより、エッジサーバ20は、ユーザに対してサービスを継続的に提供することが可能となる。
<3.2.2.第2のシナリオ>
第2のシナリオは、センシング対象が、エッジサーバ20の管理範囲を超えて移動するシナリオである。
図17は、第2のシナリオの概要を説明するための図である。図17では、図1に示した全体構成のうち、本シナリオの説明に関与する構成が抜粋されている。図17に示した例では、センシング対象300が、エッジサーバ20Aの管理下にあるセンサ装置30Bのセンシング可能範囲31Bから、エッジサーバ20Bの管理下にあるセンサ装置30Cのセンシング可能範囲31Cに移動する。また、ユーザデバイス40は、アクセスポイント200Aを介してエッジサーバ20Aに接続している。
第2のシナリオでは、センシング対象が、エッジサーバ20の管理範囲を超えて移動する。そのため、第2のシナリオでは、移動したセンシング対象をセンシング可能範囲に含む第2のセンサ装置30は、移動前にセンシング対象をセンシング可能範囲に含んでいた第1のセンサ装置30と、管理するエッジサーバ20が異なる。そこで、エッジサーバ20は、第2のセンサ装置30が第2のセルに接続している場合、センシング対象に関する情報を、第2のセンサ装置30に対応付けられた他のエッジサーバ20に送信する。典型的には、他のエッジサーバ20に送信されたセンシング対象に関する情報は、第2のセンサ装置30に転送される。これにより、あるエッジサーバ20の管理下の第1のセンサ装置30ではセンシングの継続が困難になったセンシング対象について、異なるエッジサーバ20の管理下の第2のセンサ装置30にセンシングを引き継がせることが可能となる。とりわけ、エッジサーバ20は、センシング対象が第2のセンサ装置30のセンシング可能範囲に移動したことを特定した後に、センシング対象に関する情報を第2のセンサ装置30に対応付けられた他のエッジサーバ20に送信する。換言すると、エッジサーバ20は、センシング対象の移動先であることが確定した他のエッジサーバ20にのみ、センシング対象に関する情報を送信する。これにより、センシング対象の顔画像等が不必要に拡散することを防止することが可能となる。
エッジサーバ20は、第1のセンサ装置30のセンシング情報に基づいてセンシング対象の移動を認識する場合(即ち、後述する第1の例の場合)、第2のセンサ装置30を探索するためのリクエストを他のエッジサーバ20に送信する。これにより、エッジサーバ20は、引き継ぎ先として適切な第2のセンサ装置30を、他のエッジサーバ20に探索してもらうことが可能となる。
エッジサーバ20は、第2のセンサ装置30のセンシング情報に基づいてセンシング対象の移動を認識する場合(即ち、後述する第2の例の場合)、第1のセンサ装置30を探索するためのリクエストを他のエッジサーバ20から受信する。このリクエストは、他のエッジサーバ20が、管理下の第2のセンサ装置30によりセンシングされた未知の物体について、それまでセンシングを担当していた担当元のセンサ装置30の探索を依頼するものである。これにより、エッジサーバ20は、第1のセンサ装置30においてセンシングされていたセンシング対象が、第2のセンサ装置30のセンシング範囲に移動したことを認識することが可能となる。そして、エッジサーバ20は、第2のセンサ装置30に、センシングの引き継ぎを依頼することが可能となる。
以下、第2のシナリオにおける処理について説明する。なお、以下では、エッジサーバ20Aによる判定処理が起点となる第1の例と、センサ装置30による判定処理が起点となる第2の例を説明する。
・第1の例
図18は、本実施形態に係るシステム1において実行される第2のシナリオにおけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図18に示すように、本シーケンスには、センサ装置30B、センサ装置30C、エッジサーバ20A及びエッジサーバ20Bが関与する。
まず、センサ装置30Bは、センシング情報をエッジサーバ20Aに送信する(ステップS402)。例えば、センサ装置30Bは、センシング対象300を撮影した画像をエッジサーバ20Aにアップロードする。
次いで、エッジサーバ20Aは、センサ装置30Bから受信したセンシング情報に基づいて、担当変更についての判定を行う(ステップS404)。センサ装置30Bによるセンシングを継続すべきであると判定された場合、そのままセンサ装置30Bによるセンシングが継続される。
一方で、センサ装置30Bによるセンシングを継続すべきでないと判定された場合、エッジサーバ20Aは、担当変更先のセンサ装置30を探索するためのセンサ装置探索処理を行う(ステップS406)。しかし、エッジサーバ20Aの管理下にあるセンサ装置30に適切なセンサ装置30が含まれない場合、エッジサーバ20Aは、管理範囲が隣接する他のエッジサーバ20(例えば、エッジサーバ20B)にセンサ探索依頼を送信する(ステップS408)。センサ探索依頼には、例えば担当元のセンサ装置30Bの位置情報、センシング可能範囲を示す情報、及びセンシング対象の識別情報等が含まれ得る。
次に、センサ探索依頼を受信したエッジサーバ20Bは、担当変更先のセンサ装置30を探索するためのセンサ装置探索処理を行う(ステップS410)。例えば、エッジサーバ20Bは、センサ装置30Bの位置情報に基づいて、センサ装置30Bに隣接する、自身の管理下のセンサ装置30を同定する。次いで、エッジサーバ20Bは、センシング対象300の移動速度及び移動方向に基づいて、自身の管理下のセンサ装置30のうちどのセンサ装置30のセンシング可能範囲にセンシング対象300が移動するかを推定することで、担当変更先のセンサ装置30を決定する。ここでは、エッジサーバ20Bは、変更先のセンサ装置30としてセンサ装置30Cを決定したものとする。
探索に成功したエッジサーバ20Bは、センサ探索依頼への返答をエッジサーバ20Aに送信する(ステップS412)。
次いで、エッジサーバ20Aは、センサ探索依頼への返答の送信元であるエッジサーバ20Bに、センシング対象に関する情報を送信する(ステップS414)。なお、エッジサーバ20Aは、それまで取得したセンシング情報及び情報処理されたデータ、さらにはセンシング対象300が関与するユーザデバイス40に関する情報を、エッジサーバ20Bに送信してもよい。
次に、エッジサーバ20Bは、受信したセンシング対象に関する情報を、担当変更先のセンサ装置30として決定したセンサ装置30Cに送信する(ステップS416)。
センサ装置30Cは、ACKをエッジサーバ20Bに送信して(ステップS418)、センシング対象300のセンシングを開始する(ステップS420)。ここで、センサ装置30Bがセンシング対象300に追従するようなパラメータ設定を行っている場合、エッジサーバ20Aは、センサ装置30Bにリリース命令を通知して当該パラメータ設定を解除させてもよい(ステップS422)。
・第2の例
図19は、本実施形態に係るシステム1において実行される第2のシナリオにおけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図19に示すように、本シーケンスには、センサ装置30B、センサ装置30C、エッジサーバ20A及びエッジサーバ20Bが関与する。
まず、センサ装置30Bは、適宜センシング情報をエッジサーバ20Aに送信する(ステップS502)。例えば、センサ装置30Bは、センシング対象300を撮影した画像を所定間隔でエッジサーバ20Aにアップロードする。
その間に、センシング対象300が、センサ装置30Bのセンシング可能範囲31Bからセンサ装置30Cのセンシング可能範囲31Cに移動したものとする。
すると、センサ装置30Cは、センシング対象300を未知の物体として検出して(ステップS504)、検出レポートをエッジサーバ20Bに送信する(ステップS506)。
次いで、エッジサーバ20Bは、受信した検出レポートに含まれる情報と、自身が保持しているセンシング情報とを照合する(ステップS508)。エッジサーバ20Bは、未知の物体を特定できない場合、管理範囲が隣接する他のエッジサーバ20(例えば、エッジサーバ20A)に、担当元のセンサ装置30を探索してもらうためのセンサ探索依頼を送信する(ステップS510)。
次に、センサ探索依頼を受信したエッジサーバ20Aは、担当元のセンサ装置30を探索するためのセンサ装置探索処理を行う(ステップS512)。例えば、エッジサーバ20Aは、受信したセンサ探索依頼に基づいて、上記未知の物体がセンサ装置30Bのセンシング対象300であったことを特定する。
特定に成功したエッジサーバ20Aは、センシング対象に関する情報をエッジサーバ20Bに送信する(ステップS514)。なお、エッジサーバ20Aは、それまで取得したセンシング情報及び情報処理されたデータ、さらにはセンシング対象300が関与するユーザデバイス40に関する情報を、エッジサーバ20Bに送信してもよい。
次に、エッジサーバ20Bは、受信したセンシング対象に関する情報をセンサ装置30Cに送信する(ステップS516)。
センサ装置30Cは、ACKをエッジサーバ20Bに送信して(ステップS518)、センシング対象300のセンシングを開始する(ステップS520)。ここで、センサ装置30Bがセンシング対象300に追従するようなパラメータ設定を行っている場合、エッジサーバ20Aは、センサ装置30Bにリリース命令を通知して当該パラメータ設定を解除させてもよい(ステップS522)。
以上、第1の例及び第2の例を説明した。以上説明した手続きにより、異なるエッジサーバ20の管理範囲間でセンシング対象が移動しても、遅滞なく且つ継続的にセンシング情報を取得することができる。これにより、エッジサーバ20は、ユーザに対してサービスを継続的に提供することが可能となる。
<3.2.3.第3のシナリオ>
第3のシナリオは、ユーザデバイス40が、エッジサーバ20に対応付けられたセルを超えて移動するシナリオである。
図20は、第3のシナリオの概要を説明するための図である。図20では、図1に示した全体構成のうち、本シナリオの説明に関与する構成が抜粋されている。図20に示した例では、センシング対象300がセンサ装置30Aのセンシング可能範囲31Aに位置し、ユーザデバイス40が、エッジサーバ20Aに対応付けられたセル201Aから、エッジサーバ20Bに対応付けられたセル201Bに移動する。
エッジサーバ20は、ユーザデバイス40がエッジサーバ20自身に対応付けられた第1のセルから、他のエッジサーバ20に対応付けられた第2のセルに移動する場合、ユーザデバイス40に関する情報を当該他のエッジサーバ20に送信する。例えば、エッジサーバ20は、移動するユーザデバイス40のユーザデバイス情報を、移動先の第2のセルに対応付けられた他のエッジサーバ20に送信する。これにより、他のエッジサーバ20に、ユーザデバイス40の移動を認識させると共に、サービス提供のための処理を引き継がせることが可能となる。例えば、エッジサーバ20は、移動するユーザデバイス40のサービスに関する情報(例えば、サービスサブスクリプション情報等)を送信することで、他のエッジサーバ20に、それまでと同等のサービスを引き続きユーザデバイス40に提供させることが可能となる。
また、エッジサーバ20は、ユーザデバイス40が自身に対応付けられた第1のセルから、他のエッジサーバ20に対応付けられた第2のセルに移動する場合、当該他のエッジサーバ20に関する情報をユーザデバイス40に送信する。例えば、エッジサーバ20は、移動先の第2のセルに対応付けられた他のエッジサーバ20のアクセス情報をユーザデバイス40に送信する。これにより、ユーザデバイス40は、移動後に当該他のエッジサーバ20にアクセスして、サービスの提供元をシームレスに変更して継続的にサービスの提供を受けることが可能となる。
以下、第3のシナリオにおける処理について説明する。
図21は、本実施形態に係るシステム1において実行される第3のシナリオにおけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図21に示すように、本シーケンスには、ユーザデバイス40、エッジサーバ20A及びエッジサーバ20Bが関与する。
まず、ユーザデバイス40は、定期的に又は不定期に、位置情報をエッジサーバ20Aに送信する(ステップS602)。
次いで、エッジサーバ20Aは、受信した位置情報に基づいて、ユーザデバイス40の移動を検知する(ステップS604)。
そして、エッジサーバ20Aは、セル201Aを超えてユーザデバイス40が移動すると推定した場合、移動先のセルに対応付けられた他のエッジサーバ20を探索する(ステップS606)。ここでは、移動先のセルに対応付けられた他のエッジサーバ20として、エッジサーバ20Bが探索されたものとする。
次に、エッジサーバ20Aは、ユーザデバイス40に関する情報及びサービスに関する情報をエッジサーバ20Bに送信する(ステップS608)。例えば、エッジサーバ20Aは、ユーザデバイス40に対して動画配信等のストリーミングサービスを提供していた場合、ユーザデバイス40の位置情報及び登録情報並びにストリーミングデータをエッジサーバ20Bに送信する。これにより、エッジサーバ20Bは、その後のユーザデバイス40へのストリーミングサービスの提供に備えることが可能となる。
次いで、エッジサーバ20Bは、ACKをエッジサーバ20Aに送信する(ステップS610)。次に、エッジサーバ20Aは、移動先のエッジサーバ20Bに関するエッジサーバアクセス情報をユーザデバイス40に送信する(ステップS612)。
次いで、ユーザデバイス40は、ACKをエッジサーバ20Aに送信する(ステップS614)。次に、ユーザデバイス40は、受信したエッジサーバアクセス情報を用いて、エッジサーバ20Bにアクセスする(ステップS616)。
そして、エッジサーバ20Bは、ユーザデバイス40へのサービス提供を開始する(ステップS618)。
以上説明した手続きにより、セルを超えてユーザデバイス40が移動しても、エッジサーバ20は、ユーザに対してサービスを遅滞なく且つ継続的に提供することが可能となる。
<3.2.4.補足>
エッジサーバ20は、周辺の他のエッジサーバ20の情報が不足している、又はセンサ装置30の管理元が不明である等の理由で、サービス提供に係る判断ができないような場合に、グローバルサーバ10へ情報の問い合わせを行ってもよい。その場合の処理の流れを、図22を参照して説明する。
図22は、本実施形態に係るシステム1において実行されるグローバルサーバ10への問い合わせ処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図22に示すように、本シーケンスには、エッジサーバ20及びグローバルサーバ10が関与する。
まず、エッジサーバ20は、グローバルサーバ10にディスカバリリクエストを送信する(ステップS702)。
次いで、グローバルサーバ10は、受信したディスカバリリクエストに基づいて、他のエッジサーバ20に関する情報を取得する、ディスカバリ処理を行う(ステップS704)。
そして、グローバルサーバ10は、ディスカバリ処理の結果を含むディスカバリレスポンスを、エッジサーバ20に送信する(ステップS706)。
<<4.リファレンスモデル実装例>>
図8に示したシステム1の機能構成のリファレンスモデルは、多様に実装され得る。以下、図23及び図24を参照して、リファレンスモデルの他の実装例を説明する。
(1)センシング情報の分散処理
図23は、本実施形態に係るリファレンスモデルの他の実装例を説明するための図である。図23に示した実装例は、センシング情報を分散処理するためのスレーブサービスサーバ21(21A〜21D)を、中央制御型のマスタサービスサーバ11が制御する構成である。各スレーブサービスサーバ21には、意思決定機能60及びインタフェース機能90がマッピングされる。マスタサービスサーバ11には、意思決定機能60、意思決定機能60に対応するインタフェース機能90、データベース機能50及びデータベース機能50に対応するインタフェース機能90がマッピングされる。そして、マスタサービスサーバ11と各スレーブサービスサーバ21との間の、リファレンスポイントC及びDに通信機能100がマッピングされる。
スレーブサービスサーバ21は、リファレンスポイントBを介してひとつ以上のセンサ装置30と接続し得、また、リファレンスポイントAを介してひとつ以上のユーザデバイス40と接続し得る。
マスタサービスサーバ11は、センシングサービス提供のための情報処理をスレーブサービスサーバ21に委任する。そして、マスタサービスサーバ11は、スレーブサービスサーバ21による処理結果を束ねて処理し、サービスを提供する。このような分散処理により、計算負荷の分散が実現される。
また、マスタサービスサーバ11は、ユーザデバイス40及びセンシング対象のモビリティを管理する。これにより、スレーブサービスサーバ21間の情報交換のオーバヘッドを削減して高効率化を実現することが可能となる。
このように、センシング情報を分散処理可能な構成により、サーバの計算負荷分散及びサーバ間の情報交換の効率化が実現可能となる。
(2)ビッグデータの収集及び処理
図24は、本実施形態に係るリファレンスモデルの他の実装例を説明するための図である。図24に示した実装例は、ビッグデータ処理サーバ12が、複数のセンサ装置30(30A〜30D)から取得したセンシング情報に対してビッグデータ処理を行う構成である。ビッグデータ処理サーバ12には、意思決定機能60、意思決定機能60に対応するインタフェース機能90、リポジトリ機能(Repository function)52及びリポジトリ機能に対応するインタフェース機能90がマッピングされる。
リポジトリ機能52は、ビッグデータ処理のための情報を記憶するソフトウェアまたはハードウェアモジュールである。リポジトリ機能52のサービスアクセスポイントがR(Repository)−SAP53である。ビッグデータ処理サーバ12の意思決定機能60は、リポジトリ機能52に格納されたセンシング情報に対し、ユーザに対するサービスとして提供可能になるようビッグデータ処理を適用する。
ビッグデータ処理サーバ12は、リファレンスポイントCを介してひとつ以上のセンサ装置30と接続される。また、ユーザデバイス40は、リファレンスポイントAを介してビッグデータ処理サーバ12にアクセスし、サービスの提供を受けることが可能である。
このような実装形態であっても、上述した本技術を適用可能である。例えば、第1のシナリオ及び第2のシナリオと同様に、ビッグデータ処理サーバ12は、センシング対象がセンサ装置30のセンシング可能範囲内又は管理範囲を超えて移動する場合であっても。効率的且つ適切にユーザにビッグデータ処理を活用したサービスを提供することが可能である。また、第3のシナリオと同様に、ビッグデータ処理サーバ12は、ユーザデバイス40がセルを超えて移動する場合であっても。効率的且つ適切にユーザにビッグデータ処理を活用したサービスを提供することが可能である。
<<5.アプリケーション例>>
以下、上記説明したシステム1により提供されるアプリケーションの一例を説明する。
<5.1.第1のアプリケーション例>
図25は、本実施形態に係るシステム1により提供される第1のアプリケーション例を説明するための図である。図25に示すように、第1のアプリケーション例は、マラソンに関する。ユーザ400はマラソンのランナーであり、ユーザデバイス40はウェアラブルデバイス等のランナーのデバイスである。センシング対象300はユーザ400に先行する他のランナーである。センサ装置30A及び30Bは、マラソンコース沿いに設置された環境センシング用カメラである。例えば、ユーザ400は、センシング対象300に関するセンシングサービスの提供を受けたり、コース状況等に応じた最適なペース配分を指示するサービスの提供を受けたりする。以下、本アプリケーションによるサービスの提供について詳しく説明する。
まず、ユーザ400は、本アプリケーションによるサービスの提供を受けるためのサブスクリプションを行う。具体的には、ユーザ400は、スタート前に、ユーザデバイス40を介してサブスクリプションリクエストをエッジサーバ20に通知する。この通知は、音声認識又は物理キーによる入力等をトリガとして手続きが開始されてよい。サブスクリプションリクエストには、例えばユーザデバイス40の位置情報、ユーザデバイス40により検出されたユーザ400の健康状態に係る情報(例えば、体温、脈拍数等)が含まれ得る。また、ユーザデバイス40にカメラが付属している場合、ユーザ400の顔画像、又は全身画像といったユーザ400の外見が識別可能な情報を含む画像情報が、サブスクリプションリクエストに含まれ得る。この画像情報は、エッジサーバ20を跨いでユーザ400をトラッキングし続けるための、画像認識によるユーザ400の同定のための補助情報として用いられ得る。
走行中、ユーザ400は、ユーザデバイス40を介してサービス提供リクエストをエッジサーバ20Aへ通知する。この通知も、サブスクリプションリクエストと同様に、音声認識又は物理キーによる入力等をトリガとして手続きが開始されてよい。例えば、サービス提供リクエストにおいて、ユーザ400がペースメーカーとしたいセンシング対象300の現在の情報(例えば、速度)および自身の現在の情報に基づいた、最適な走行のための情報の提供を求めるというケースが想定される。そのために、例えば、サービス提供リクエストには、センシング対象300の特徴情報(例えば、ランナー名、大会登録番号等)、又は自身との離隔距離(即ち、x[m]先のランナーをペースメーカーにしたい、という情報)といった情報が含まれ得る。これらの情報を基に、エッジサーバ20Aは、エッジサーバ20Bを介してセンサ装置30A及びセンサ装置30Bからのセンシング情報を取得し、取得したセンシング情報とユーザ400から得られた情報とを加工することで、センシングサービスを提供する。
以上、第1のアプリケーション例について説明した。ただし、本アプリケーションでは、ユーザもセンシング対象もランナーであり、地理的・空間的な移動を伴う。そこで、上述した本技術が適用されることで、本アプリケーションは、遅滞なく且つ継続的にユーザに対してサービスを提供することが可能となる。
<5.2.第2のアプリケーション例>
図26は、本実施形態に係るシステム1により提供される第2のアプリケーション例を説明するための図である。図26に示すように、第2のアプリケーション例は、見守りに関する。ユーザ400は保護者又は介護者であり、ユーザデバイス40は保護者又は介護者のスマートフォン等のデバイスである。センシング対象300は高齢者又は子供等の、保護者又は介護者の見守り対象者である。センサ装置30としては、例えば熱検知センサ(特に高齢者の体温検知用)、スマートフォン(GPSによる位置検知用)、及び監視カメラ(映像、画像取得用)等が考えられる。図26に示した例では、センサ装置30Aは監視カメラであり、センサ装置30Bはセンシング対象300が利用するスマートフォンである。
本アプリケーションは、誘拐等の犯罪から子供を守ること、又は徘徊癖のある痴呆症の高齢者を保護すること等を目的とし、映像等をリアルタイムで配信する。本アプリケーションに上述した本技術が適用されることで、保護者又は介護者は、見守り対象者がどのような場所にいても遠隔地から見守ることが可能となる。以下、本アプリケーションによるサービスの提供について詳しく説明する。
まず、ユーザ400は、本アプリケーションによるサービスの提供を受けるためのサブスクリプションを行う。具体的には、ユーザ400は、ユーザデバイス40を介してサブスクリプションリクエストをエッジサーバ20に通知する。この通知は、音声認識又は物理キーによる入力等をトリガとして手続きが開始されてよい。サブスクリプションリクエストには、例えば、ユーザデバイス40の電話番号、メールアドレス、及び位置情報等が含まれ得る。また、サブスクリプションリクエストには、センシング対象300の健康状態に係る情報(例えば、体温、脈拍数等)等が含まれ得る。また、顔画像、全身画像といったセンシング対象300の外見が識別可能な情報を含む画像情報が、サブスクリプションリクエストに含まれ得る。この画像情報は、エッジサーバ20を跨いでセンシング対象300をトラッキングし続けるための、画像認識によるセンシング対象300の同定のための補助情報として用いられ得る。サブスクリプションリクエストは、スマートフォン又はPCのアプリケーション又はウェブブラウザ等のGUIを介して通知されてもよい。
また、サブスクリプションの際に、センシング対象300が所有するスマートフォン30Bに関する情報が登録されてもよい。例えば、スマートフォン30Bの電話番号、及び所有者情報が登録され得る。
サブスクリプションの実施後に、ユーザ400は、ユーザデバイス40を介してサービス提供リクエストをエッジサーバ20へ通知する。この通知も、サブスクリプションリクエストと同様に、音声認識又は物理キーによる入力等をトリガとして手続きが開始されてよい。また、この通知も、サブスクリプションリクエストと同様に、スマートフォン又はPCのアプリケーション又はウェブブラウザ等のGUIを介して実施されてもよい。
サービス開始時の処理を、図27を参照して説明する。図27は、本実施形態に係るシステム1により提供される第2のアプリケーション例におけるサービス提供処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図27に示すように、本シーケンスには、センサ装置30A及びエッジサーバ20が関与する。
まず、エッジサーバ20は、センシング対象300をセンシング可能なセンサ装置30を探索するためのセンサ装置探索処理を行う(ステップS802)。例えば、エッジサーバ20は、サブスクリプション情報及びサービス提供リクエストに含まれる情報、並びにセンサ装置30から提供されるセンシング情報に基づいて、センシング対象300を探索する。ここでは、解析の結果、センサ装置30Aがセンシング対象300を捉えていると判断されたものとする。
次いで、エッジサーバ20は、センシング対象に関する情報をセンサ装置30Aに送信する(ステップS804)。その際、エッジサーバ20は、解析結果に関する情報も通知してもよい。
そして、センサ装置30Aは、センシングを開始する(ステップS806)。その際、センサ装置30Aは、エッジサーバ20から受信した情報に基づいて、例えばセンシングのための設定を行ってもよい。
以上、第2のアプリケーション例について説明した。ただし、本アプリケーションでは、ユーザもセンシング対象も地理的・空間的な移動を伴う。そこで、上述した本技術が適用されることで、本アプリケーションは、遅滞なく且つ継続的にユーザに対してサービスを提供することが可能となる。
<5.3.第3のアプリケーション例>
第3のアプリケーション例は、犯罪者の追尾に関する。本アプリケーション例では、例えば、ユーザはコンビニエンスストアの店員又は警察官であり、ユーザデバイス40は店舗又は警察のデバイスであり、センサ装置30は監視カメラであり、センシング対象は店舗から退店した来店客である。
例えば、コンビニエンスストアで万引き等の犯罪が発生し、犯人(即ち、来店客)が逃走したとする。このような場合に、店員が店舗に備え付けられたPC上で、犯人の特徴や、店舗情報等を入力し、エッジサーバ20へ通知する。このときに、警察への通報が自動的に実施されてもよい。
エッジサーバ20は、通知された情報を、サービス提供リクエストとして取り扱う。エッジサーバ20は、店舗の周囲のセンサ装置30に対して一斉にセンシングリクエストを送信して、センシング情報を取得する。そして、エッジサーバ20は、取得したセンシング情報とサービス提供リクエストに含まれる情報とに基づいて、犯人を探索して、犯人を捕捉可能なセンサ装置30へセンシングリクエストを送信する。
その後、システム1は、犯人の移動に伴い処理主体のエッジサーバ20又はセンシングを行うセンサ装置30を切り替えながら、遅滞なく且つ継続的に犯人を追跡する。これにより、警察による犯人逮捕に貢献することが可能となる。
以上、第3のアプリケーション例について説明した。ただし、本アプリケーションでは、ユーザもセンシング対象も地理的・空間的な移動を伴う。そこで、上述した本技術が適用されることで、本アプリケーションは、遅滞なく且つ継続的にユーザに対してサービスを提供することが可能となる。
<<6.ハードウェア構成例>>
最後に、図28を参照して、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図28は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、図28に示す情報処理装置900は、例えば、図4、図5、図6及び図7にそれぞれ示したグローバルサーバ10、エッジサーバ20、センサ装置30又はユーザデバイス40を実現し得る。本実施形態に係るグローバルサーバ10、エッジサーバ20、センサ装置30又はユーザデバイス40による情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明するハードウェアとの協働により実現される。
図28に示すように、情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903及びホストバス904aを備える。また、情報処理装置900は、ブリッジ904、外部バス904b、インタフェース905、入力装置906、出力装置907、ストレージ装置908、ドライブ909、接続ポート911及び通信装置913を備える。情報処理装置900は、CPU901に代えて、又はこれとともに、電気回路、DSP若しくはASIC等の処理回路を有してもよい。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。CPU901は、例えば、図4に示す制御部130、図5に示す制御部230、図6に示す制御部350又は図7に示す制御部460を形成し得る。
CPU901、ROM902及びRAM903は、CPUバスなどを含むホストバス904aにより相互に接続されている。ホストバス904aは、ブリッジ904を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス904bに接続されている。なお、必ずしもホストバス904a、ブリッジ904および外部バス904bを分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置906は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ及びレバー等、ユーザによって情報が入力される装置によって実現される。また、入力装置906は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器であってもよい。さらに、入力装置906は、例えば、上記の入力手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などを含んでいてもよい。情報処理装置900のユーザは、この入力装置906を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
他にも、入力装置906は、ユーザに関する情報を検知する装置により形成され得る。例えば、入力装置906は、画像センサ(例えば、カメラ)、深度センサ(例えば、ステレオカメラ)、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、光センサ、音センサ、測距センサ、力センサ等の各種のセンサを含み得る。また、入力装置906は、情報処理装置900の姿勢、移動速度等、情報処理装置900自身の状態に関する情報や、情報処理装置900の周辺の明るさや騒音等、情報処理装置900の周辺環境に関する情報を取得してもよい。また、入力装置906は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して装置の緯度、経度及び高度を含む位置情報を測定するGNSSモジュールを含んでもよい。また、位置情報に関しては、入力装置906は、Wi−Fi(登録商標)、携帯電話・PHS・スマートフォン等との送受信、または近距離通信等により位置を検知するものであってもよい。入力装置906は、例えば、図6に示すセンサ部330又は図7に示す入力部430を形成し得る。
出力装置907は、取得した情報をユーザに対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置で形成される。このような装置として、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置、レーザープロジェクタ、LEDプロジェクタ及びランプ等の表示装置や、スピーカ及びヘッドホン等の音声出力装置や、プリンタ装置等がある。出力装置907は、例えば、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。出力装置907は、例えば、図7に示す出力部440を形成し得る。
ストレージ装置908は、情報処理装置900の記憶部の一例として形成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置908は、例えば、HDD等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等により実現される。ストレージ装置908は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置908は、CPU901が実行するプログラムや各種データ及び外部から取得した各種のデータ等を格納する。ストレージ装置908は、例えば、図4に示す記憶部120、図5に示す記憶部220、図6に示す記憶部340又は図7に示す記憶部450を形成し得る。
ドライブ909は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ909は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ909は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むこともできる。
接続ポート911は、外部機器と接続されるインタフェースであって、例えばUSB(Universal Serial Bus)などによりデータ伝送可能な外部機器との接続口である。
通信装置913は、例えば、ネットワーク920に接続するための通信デバイス等で形成された通信インタフェースである。通信装置913は、例えば、有線若しくは無線LAN(Local Area Network)、LTE(Long Term Evolution)、Bluetooth(登録商標)又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード等である。また、通信装置913は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ又は各種通信用のモデム等であってもよい。この通信装置913は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。通信装置913は、例えば、図4に示すネットワーク通信部110、図5に示すネットワーク通信部210、図6に示すアンテナ部310及び無線通信部320又は図7に示すアンテナ部410及び無線通信部420を形成し得る。
なお、ネットワーク920は、ネットワーク920に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク920は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク920は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
以上、本実施形態に係る情報処理装置900の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて実現されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより実現されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。
なお、上述のような本実施形態に係る情報処理装置900の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
<<7.まとめ>>
以上、図1〜図28を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、本実施形態に係るエッジサーバ20は、インターネットとローカルネットワークとの間のゲートウェイよりもローカルネットワーク側に配置され、自身に対応付けられた第1のセルに無線接続する、ひとつ以上のセンサ装置30に関する情報を、第2のセルに対応付けられた他のエッジサーバ20との間で送信又は受信する。エッジサーバ20は、ローカルネットワーク側に配置されるので、センサ装置30との通信距離が短くなり、通信に係る負荷を抑制することが可能である。また、エッジサーバ20間でセンサ装置30に関する情報が交換されるので、センサ装置30に関する情報に基づく情報処理を複数のエッジサーバ20が分散して実施することが可能となる。このように、エッジサーバ20は、多数のセンサ装置30を収容しつつ、他のエッジサーバ20と連携して、効率的且つ適切にユーザにサービスを提供することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、センサ装置30として監視カメラ等の固定的に設置される装置を一例として挙げたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、センサ装置30は、モビリティを有していてもよい。その場合、センサ装置30の移動に基づく処理は、例えば上述した第3のシナリオと同様にして行われ得る。
また、本明細書においてシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
インターネットとローカルネットワークとの間のゲートウェイよりもローカルネットワーク側に配置される制御装置であって、
前記制御装置に対応付けられた第1のセルに無線接続する、ひとつ以上のセンサ装置に関する情報を、第2のセルに対応付けられた他の制御装置との間で送信又は受信する制御部、
を備える制御装置。
(2)
前記制御部は、端末装置からのリクエストに基づいて、センシング対象をセンシング可能な第1のセンサ装置を選定し、選定した前記第1のセンサ装置のセンシング情報に基づいてサービス情報を生成し、前記端末装置に提供する、前記(1)に記載の制御装置。
(3)
前記リクエストは、前記サービス情報の生成に関する認証情報、及び契約情報を含む、前記(2)に記載の制御装置。
(4)
前記リクエストは、生成すべき前記サービス情報を指示する情報を含む、前記(2)又は(3)に記載の制御装置。
(5)
前記リクエストは、前記センシング対象を識別するための情報を含む、前記(2)〜(4)のいずれか一項に記載の制御装置。
(6)
前記制御部は、前記センシング対象が前記第1のセンサ装置のセンシング可能範囲から第2のセンサ装置のセンシング可能範囲に移動する場合、前記センシング対象に関する情報を前記第2のセンサ装置に送信する、前記(2)〜(5)のいずれか一項に記載の制御装置。
(7)
前記制御部は、前記第2のセンサ装置が前記第2のセルに接続している場合、前記センシング対象に関する情報を前記他の制御装置に送信する、前記(6)に記載の制御装置。
(8)
前記制御部は、前記センシング対象が前記第2のセンサ装置のセンシング可能範囲に移動したことを特定した後に、前記センシング対象に関する情報を前記他の制御装置に送信する、前記(7)に記載の制御装置。
(9)
前記制御部は、前記第1のセンサ装置のセンシング情報に基づいて前記センシング対象の移動を認識する場合、前記第2のセンサ装置を探索するためのリクエストを前記他の制御装置に送信する、前記(7)又は(8)に記載の制御装置。
(10)
前記制御部は、前記第2のセンサ装置のセンシング情報に基づいて前記センシング対象の移動を認識する場合、前記第1のセンサ装置を探索するためのリクエストを前記他の制御装置から受信する、前記(7)又は(8)に記載の制御装置。
(11)
前記制御部は、前記端末装置が前記第1のセルから前記第2のセルに移動する場合、前記端末装置に関する情報を前記他の制御装置に送信する、前記(2)〜(10)のいずれか一項に記載の制御装置。
(12)
前記制御部は、前記端末装置が前記第1のセルから前記第2のセルに移動する場合、前記他の制御装置に関する情報を前記端末装置に送信する、前記(2)〜(11)のいずれか一項に記載の制御装置。
(13)
前記制御部は、前記端末装置との間で、前記端末装置の位置情報を受信し、センシング情報を送信する、前記(2)〜(12)のいずれか一項に記載の制御装置。
(14)
前記制御部は、前記センサ装置から、前記センサ装置の位置情報又はセンシング情報を受信する、前記(2)〜(13)のいずれか一項に記載の制御装置。
(15)
前記制御部は、前記他の制御装置との間で、前記端末装置の位置情報、前記センサ装置の位置情報、又はセンシング情報を送信し又は受信する、前記(2)〜(14)のいずれか一項に記載の制御装置。
(16)
前記端末装置は、ランナーのデバイスであり、前記センシング対象は、前記ランナーに先行する他のランナーである、前記(2)〜(15)のいずれか一項に記載の制御装置。
(17)
前記端末装置は、保護者又は介護者のデバイスであり、前記センシング対象は、前記保護者又は介護者の見守り対象者である、前記(2)〜(15)のいずれか一項に記載の制御装置。
(18)
前記端末装置は、店舗又は警察のデバイスであり、前記センシング対象は、前記店舗から退店した来店客である、前記(2)〜(15)のいずれか一項に記載の制御装置。
(19)
インターネットとローカルネットワークとの間のゲートウェイよりもローカルネットワーク側に配置される制御装置により実行される方法であって、
前記制御装置に対応付けられた第1のセルに無線接続する、ひとつ以上のセンサ装置に関する情報を、第2のセルに対応付けられた他の制御装置との間で送信又は受信すること、
を含む方法。
1 システム
10 グローバルサーバ
11 マスタサービスサーバ
12 ビッグデータ処理サーバ
20 エッジサーバ
21 スレーブサービスサーバ
30 センサ装置
31 センシング可能範囲
40 ユーザデバイス
200 アクセスポイント
201 セル
300 センシング対象
400 ユーザ
500 インターネット
600 サービス提供サーバ

Claims (19)

  1. インターネットとローカルネットワークとの間のゲートウェイよりもローカルネットワーク側に配置される制御装置であって、
    前記制御装置に対応付けられた第1のセルに無線接続する、ひとつ以上のセンサ装置に関する情報を、第2のセルに対応付けられた他の制御装置との間で送信又は受信する制御部、
    を備える制御装置。
  2. 前記制御部は、端末装置からのリクエストに基づいて、センシング対象をセンシング可能な第1のセンサ装置を選定し、選定した前記第1のセンサ装置のセンシング情報に基づいてサービス情報を生成し、前記端末装置に提供する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記リクエストは、前記サービス情報の生成に関する認証情報、及び契約情報を含む、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記リクエストは、生成すべき前記サービス情報を指示する情報を含む、請求項2に記載の制御装置。
  5. 前記リクエストは、前記センシング対象を識別するための情報を含む、請求項2に記載の制御装置。
  6. 前記制御部は、前記センシング対象が前記第1のセンサ装置のセンシング可能範囲から第2のセンサ装置のセンシング可能範囲に移動する場合、前記センシング対象に関する情報を前記第2のセンサ装置に送信する、請求項2に記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、前記第2のセンサ装置が前記第2のセルに接続している場合、前記センシング対象に関する情報を前記他の制御装置に送信する、請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、前記センシング対象が前記第2のセンサ装置のセンシング可能範囲に移動したことを特定した後に、前記センシング対象に関する情報を前記他の制御装置に送信する、請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記制御部は、前記第1のセンサ装置のセンシング情報に基づいて前記センシング対象の移動を認識する場合、前記第2のセンサ装置を探索するためのリクエストを前記他の制御装置に送信する、請求項7に記載の制御装置。
  10. 前記制御部は、前記第2のセンサ装置のセンシング情報に基づいて前記センシング対象の移動を認識する場合、前記第1のセンサ装置を探索するためのリクエストを前記他の制御装置から受信する、請求項7に記載の制御装置。
  11. 前記制御部は、前記端末装置が前記第1のセルから前記第2のセルに移動する場合、前記端末装置に関する情報を前記他の制御装置に送信する、請求項2に記載の制御装置。
  12. 前記制御部は、前記端末装置が前記第1のセルから前記第2のセルに移動する場合、前記他の制御装置に関する情報を前記端末装置に送信する、請求項2に記載の制御装置。
  13. 前記制御部は、前記端末装置との間で、前記端末装置の位置情報を受信し、センシング情報を送信する、請求項2に記載の制御装置。
  14. 前記制御部は、前記センサ装置から、前記センサ装置の位置情報又はセンシング情報を受信する、請求項2に記載の制御装置。
  15. 前記制御部は、前記他の制御装置との間で、前記端末装置の位置情報、前記センサ装置の位置情報、又はセンシング情報を送信し又は受信する、請求項2に記載の制御装置。
  16. 前記端末装置は、ランナーのデバイスであり、前記センシング対象は、前記ランナーに先行する他のランナーである、請求項2に記載の制御装置。
  17. 前記端末装置は、保護者又は介護者のデバイスであり、前記センシング対象は、前記保護者又は介護者の見守り対象者である、請求項2に記載の制御装置。
  18. 前記端末装置は、店舗又は警察のデバイスであり、前記センシング対象は、前記店舗から退店した来店客である、請求項2に記載の制御装置。
  19. インターネットとローカルネットワークとの間のゲートウェイよりもローカルネットワーク側に配置される制御装置により実行される方法であって、
    前記制御装置に対応付けられた第1のセルに無線接続する、ひとつ以上のセンサ装置に関する情報を、第2のセルに対応付けられた他の制御装置との間で送信又は受信すること、
    を含む方法。
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