JP2018136742A - 紙幣鑑別装置、及び現金処理装置 - Google Patents

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寛之 島田
Hiroyuki Shimada
寛之 島田
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Abstract

【課題】鑑別能力を高めることができる。【解決手段】紙幣BLを搬送する搬送路と、搬送される紙幣BLに対し赤外光を照射し、該紙幣BLの特徴情報を取得する第1赤外光センサ20aと、搬送される紙幣BLに対し可視光を照射し、該紙幣BLの特徴情報を取得する可視光センサ10aと、搬送される紙幣BLの磁気的特徴を取得する磁気センサ60とを備え、第1赤外光センサ20aと可視光センサ10aと磁気センサ60とは、前記搬送路における紙幣BLの搬送方向に沿って同一線上に並べて配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、紙幣鑑別装置、及び現金処理装置に関し、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店やディスカウントショップ等の大型量販店等の精算所に設置されたレジスタやPOS(Point Of Sales)用レジスタ等の現金処理装置(釣銭機)に備えられる紙幣鑑別装置に関する。
自動釣銭機等の現金処理装置は、硬貨処理機及び紙幣処理機を有し、顧客から受け取った紙幣及び硬貨を入金する入金機能と、顧客へ釣銭の紙幣及び硬貨を出金する出金機能とを有している。そして、紙幣処理機は、複数の光センサで紙幣の特徴部の情報を入手し紙幣の金種を識別する紙幣識別装置を備えている(特許文献2)。また、自動釣銭機は、紙幣判別のための情報をより多く入手するために、ラインセンサを搭載した紙幣識別装置を備えたものもある。
しかしながら、ラインセンサを使用した紙幣処理機は、紙幣の模様のパターンやコントラストによる情報のみで金種判別を行う。このため、高度に偽造された紙幣が投入されたとき、該紙幣処理機は、偽造券(コピー券等)であっても真正の紙幣と誤判別してしまう可能性がある。
そこで、紙幣鑑別装置は、ラインセンサだけでなく、紙幣に使用される無機インク(磁気インク)を認識する磁気センサを併用している。ここで、ラインセンサを使用することは、その分、コストが高くなってしまい、装置によっては現実的ではない。このため、ラインセンサを使用することなく、光センサと磁気センサとで、紙幣を識別する紙幣識別装置が開示されている(特許文献1)。
具体的に、特許文献1は、紙幣の搬送路の幅方向両側に2つの磁気抵抗センサを配置し、この2つの磁気抵抗センサに対し紙幣の搬送方向の同一列に2つの光センサをそれぞれ配置した紙幣識別装置を開示している。さらに、特許文献1に記載の技術は、磁気抵抗センサ、及び光センサのセンサ出力の結果を組み合わせ、磁気テープが張られたコピー券などの偽造券に対する判定精度を上げている。なお、特許文献1に記載の技術は、該搬送通路の幅方向の中央部に、赤外型光センサと赤色型光センサとを搬送方向の同一列に配置している。
特許文献2は、紙幣の搬送方向の同一列に、赤色型光センサと赤外型光センサとを配設した紙幣識別装置を開示している。特許文献2の技術は、真紙幣を白黒の二色複写した偽紙幣と、カラー複写した偽紙幣とをそれぞれその短辺方向で複数に裁断して、2つの光センサを通過する位置にカラー複写による裁断片が対応するように各裁断片を繋ぎ合わせた偽造券に対する判別性能の向上を目的としている。なお、特許文献2の技術は、紙幣の搬送通路の幅方向両側に2つの磁気抵抗センサを配置している。
特許文献3は、搬送手段によって搬送されてくる紙幣に、可視光を照射する第1の検出光照射手段と、赤外光を照射する第2の検出光照射手段と、紙幣からの反射光あるいは紙幣を透過した透過光のうち可視光を受光する第1の検出手段と、赤外光を受光する第2の検出手段と、を備えた紙幣識別装置を開示している。特許文献3は、2成分方式のカラーコピー(磁気入りカラーコピー)に対応するものであり、無機インクの磁気量と無機インクの赤外光吸収量とが略比例することを利用して信号レベルの値で規格化したり、信号レベルの平均値で規格化したりしている。
特開平7−105429号公報(請求項1,段落0010,0011) 特開平7−105428号公報(請求項1,段落0009) 特開平9−97364号公報
特許文献1の技術は、カラー複写による偽紙幣の識別には、赤色型光センサが有効であり、白黒による二色複写による偽紙幣の識別には、赤外型光センサが有効であるとしている。ここで、特許文献1に記載の技術は、光センサと磁気抵抗センサとを搬送路の両側に配設しているが、一方の側の光センサを赤色型光センサとしたときに、他方の側の光センサを赤外型光センサとしている。紙幣は表裏があるので、カラー複写による偽紙幣と白黒による二色複写による偽紙幣との双方の識別は難しい。
特許文献2,3の技術は、赤色光、及び赤外光を使用するものであり、特許文献1の技術も搬送路の中央部に、赤色型光センサ、及び赤外型光センサを備えている。しかしながら、近年、カラーコピー機、カラープリンタ、スキャナの高性能化に伴い、真正の紙幣に近い偽造券が流出するようになったため、紙幣識別装置は、紙幣を鑑別する紙幣鑑別能力の向上が必要不可欠である。したがって、高価なラインセンサを使うことなく、鑑別能力を高めることができる紙幣鑑別装置が望まれている。
本発明は、鑑別能力を高めることができる紙幣鑑別装置、及び現金処理装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の紙幣鑑別装置(200)の一の手段は、紙幣を搬送する搬送路(105)と、搬送される前記紙幣に対し赤外光を照射し、該紙幣の特徴情報を取得する第1赤外光センサ(20a,入金判別部90)と、搬送される前記紙幣に対し可視光を照射し、該紙幣の特徴情報を取得する可視光センサ(10a)と、搬送される前記紙幣の磁気的特徴を取得する磁気センサ(60)とを備え、前記第1赤外光センサと前記可視光センサと前記磁気センサとは、前記搬送路における前記紙幣の搬送方向に沿って同一線上に並べて配置される
ことを特徴とする。なお、( )内の符号や文字は例示である。
これによれば、第1赤外光センサ、可視光センサ、及び磁気センサは、紙幣の同一ポイントの特徴を検出するので、偽造紙幣に対する鑑別能力を高めることができる。
また、本発明の紙幣鑑別装置(200)の他の手段は、紙幣を搬送する搬送路(105)と、搬送される前記紙幣に対し光を照射し、該紙幣の特徴を取得する第1光センサ(90)と、前記紙幣に対し光を照射し、該紙幣の特徴を取得する第2光センサ(95)と、前記紙幣の入金時に、前記第1光センサを前記紙幣が通過した後に前記紙幣の搬送経路を切り替える第1切替ブレード(132)と、前記紙幣の出金時に、前記第2光センサを前記紙幣が通過した後に前記紙幣の搬送経路を切り替える第2切替ブレード(131)と、前記第1光センサ、及び前記第2光センサの何れか一方又は双方を用いて、前記紙幣の金種又は真偽を判定する制御部(80)とを備え、前記第1光センサを前記紙幣が通過してから前記第1切替ブレードに到達するまでの時間は、前記制御部が前記紙幣の金種又は真偽を判定する判定時間と前記第1切替ブレードを切り替える切替時間との和よりも長く、前記第2光センサを前記紙幣が通過してから前記第2切替ブレードに到達するまでの時間は、前記制御部が前記紙幣の金種又は真偽を判定する判定時間と前記第2切替ブレードを切り替える切替時間との和よりも長いことを特徴とする。
本発明によれば、鑑別能力を高めることができる。
本発明の第1実施形態である紙幣鑑別装置の側面図、及び平面図である。 本発明の第2実施形態である紙幣鑑別装置の側面図、及び平面図である。 本発明の第3実施形態である紙幣鑑別装置の側面図、及び平面図である。 本発明の第4実施形態である現金処理装置の外観図である。 本発明の第4実施形態である現金処理装置を構成する紙幣処理機の側面図である。 本発明の第4実施形態である現金処理装置で用いられる紙幣鑑別装置の平面図である。 本発明の第4実施形態である現金処理装置で用いられる導光体の平面図、正面図、及び側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本実施形態を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である紙幣鑑別装置の側面図、及び平面図であり、図1(a)が側面図であり、図1(b)が平面図である。
紙幣鑑別装置100(100a)は、現金処理装置1000(図7)内部の紙幣処理機200(図7)が備えているものであり、紙幣搬送中に、紙幣BLの金種を識別すると共に、紙幣BLの真偽を鑑別するものである。
紙幣鑑別装置100aは、可視光センサ10aと、赤外光センサ20aと、磁気センサ60と、制御部80とを備え、紙幣BLの特徴部のコントラストや磁気塗料の有無を検出する。ここで、可視光センサ10aと赤外光センサ20aと磁気センサ60とで、判別部96と称する。可視光センサ10aは、複数(5個)の可視光LED(Light Emitting Diode)31(31a,31b,・・・31e)と、同数の受光センサ52(52a,52b,・・・,52e)とを備え、紙幣BLの搬送方向に対して垂直方向に配列されている。赤外光センサ20aは、複数の赤外光LED41(41a,41b,・・・,41e)と、同数の受光センサ51(51a,51b,・・・,51e)とを備える。なお、光センサ51は、赤外光LED41の光を受光し、受光センサ52は可視光LED31の光を受光するものである。
可視光センサ10a、及び赤外光センサ20aは、紙幣BLの搬送方向に対して垂直方向に5個配列されており、点状に情報を収集するスポットセンサである。赤外光LED41(41a,41b,・・・,41e)、及び可視光LED31(31a,31b,・・・31e)は、隣接する赤外光LED41(41a,41b,・・・,41e)、及び可視光LED31(31a,31b,・・・31e)と離間していれば、一桁の自然数の範囲で、個数を増減することができる。ただし、赤外光LED41(41a,41b,・・・,41e)、及び可視光LED31(31a,31b,・・・31e)隣接する可視光センサ10a、及び赤外光センサ20aとの間隔は、可視光センサ10a、及び赤外光センサ20aの外径よりも長くなる。
各々の可視光LED31と各々の受光センサ52とは、紙幣BLの搬送面を挟んで互いに対向している。また、各々の赤外光LED41と各々の受光センサ51とは、紙幣BLの搬送面を挟んで互いに対向している。複数の可視光LED31と複数の赤外光LED41とは、搬送方向に隣接配置されている。
磁気センサ60は、図示しない磁気抵抗素子と永久磁石との組合せで構成されており、紙幣BLの搬送(移動)に伴う磁界変化を検出する。磁気センサ60は、搬送路の側端から2番目の赤外光LED41b,41dと、その赤外光LED41b,41dに隣接配置されている可視光LED31b,31dとを結ぶ直線の同一直線上に配置されている。これらが同一直線状に配置されているので、可視光センサ10aと、赤外光センサ20aと、磁気センサ60とは、搬送中の紙幣BLの同一箇所の情報を検出することができる。
可視光LED31は、橙色の可視光を照射する砲弾型LEDである。なお、可視光LED31は、橙色でなく、赤、緑、青であっても構わない。可視光LED31は、LED素子を封入する封入樹脂がレンズ状に形成されており、後記する導光体25(図5)を介して光を紙幣BLに照射する。赤外光LED41は、発光波長940nmのGaAs_LEDが一般的である。受光センサ51,52は、Siフォトダイオード(Silicon Photodiode)であり、可視光から赤外光まで検出する。なお、赤外光を受光する受光センサ51は、可視光を遮断する黒色フィルタを内蔵しても構わない。
制御部80は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)やA/D変換器等のハードウェアである。制御部80は、CPUがプログラムを実行することにより、搬送中の紙幣BLの金種を判別する判別機能や、紙幣BLの真偽を鑑別する鑑別機能を実現する。制御部80は、例えば、受光センサ51,52、及び磁気センサ60の出力の情報を組み合わせたり、受光センサ51,52の出力レベルの値で規格化したり、信号レベルの平均値で規格化したりして判別する。
(動作の説明)
紙幣BLは、搬送面を搬送方向に沿って搬送され、赤外光センサ20a、可視光センサ10a、磁気センサ60の順に各センサを通過する。制御部80は、紙幣BLが赤外光センサ20aから磁気センサ60までの判別部96を通過している間、赤外光LED41、及び可視光LED31を発光させ、2つの受光センサ51,52が受光した赤外光LED41、及び可視光LED31の光量に基づいて、光の透過量の変化を測定する。磁気センサ60は、紙幣BLが通過するときに、紙幣BLに印刷された磁気インクの磁気量を測定する。赤外光センサ20a、可視光センサ10a、及び磁気センサ60は、搬送方向の同一直線上に配置されている箇所があるので、紙幣BLの同一箇所の特徴を検出することができる。制御部80は、上述したセンサにより検出された光量や磁気量に基づいて、金種判定や真偽鑑別を実行する。
(効果の説明)
紙幣BLは、反射率や透過率が可視領域の波長で異なるインクだけでなく、偽造防止のため、磁気インクも使用されている。磁気インクは、磁気だけでなく、赤外光にも反応する性質を有している。したがって、紙幣BLは、赤外線カメラや可視光カメラで撮像したとき、赤外光と可視光との波長の差により、模様の見え方に差を有している。つまり、赤外光センサ20a、及び可視光センサ10aは、出力するデータにも差が生じる。制御部80は、このデータの差を生かして、演算を行い、金種判別や真偽鑑定を行う。
また、紙幣BLは、赤外光で見える模様の箇所に磁気量の反応がより強く存在する傾向を有している。このため、磁気センサ60は、より多くの磁気量を取得できるよう、赤外光センサ20aと磁気センサ60との各素子に対して、搬送方向の同一線上に配置している。
このような理由より、赤外光センサ20a、可視光センサ10a、及び磁気センサ60を同一線上に配置し、紙幣BLの同一ポイントを3種類のセンサで測定することにより、より多くの紙幣BLの特徴を取得することが可能となるため、紙幣BLの判別強化を期待することができる。
また、図1(b)では5つの赤外光LED41(41a,41b,・・・,41e)、及び5つの可視光LED31(31a,31b,・・・31e)は、搬送方向に対して直角方向に横並びに配列されている。この点、赤外光LED41、及び可視光LED31は、5個よりもさらに数を減らして、検知ポイントを絞ることができる。これにより、紙幣鑑別装置100aは、紙幣BL全域を検知できるようなラインセンサ等も使うことなく、コストを抑えることができる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態である紙幣鑑別装置の側面図、及び平面図である。図2(a)は、紙幣鑑別装置の側面図であり、図2(b)は、発光センサの構成図であり、図2(c)は、紙幣鑑別装置の平面図である。
紙幣鑑別装置100bは、複数の発光センサ70(70a,70b,・・・,70e)と同数の受光センサ53(53a,53b,・・・,53e)と、2つの磁気センサ60と、制御部80とを備えて構成される。複数の発光センサ70と同数の受光センサ53とは、紙幣BLの搬送面を挟むように、互いに対向している。また、複数の発光センサ70と同数の受光センサ53とは、搬送面内であって、搬送方向に対して垂直方向に配列されている。
2つの磁気センサ60は、搬送路の側端から2,4番目の発光センサ70b,70dから搬送方向に離間して配置されている。これにより、磁気センサ60は、発光センサ70が検出した紙幣BLの特徴部と同一箇所の情報を検出することができる。
発光センサ70(図2(b))は、封入樹脂の内部に可視光LEDチップ71と、赤外光LEDチップ72との双方を内蔵し、独立発光する砲弾型LEDランプである。受光センサ53は、受光センサ51,52(図1)と同様に、Siフォトダイオード(Silicon Photodiode)で構成することができ、可視光から赤外光(近赤外光)まで検出する。また、ここでも、発光センサ70b,70dと磁気センサ60とは、同一線上に配置し、より多くの紙幣BLの特徴を取得することを可能としている。
前記第1実施形態の紙幣鑑別装置100aは、赤外光センサ20aと可視光センサ10aとは、それぞれ独立しており、制御部80がそれぞれの赤外光LED41や、可視光LED31を連続点灯させていた。本実施形態では、1つの発光センサ70の内部に可視光LEDチップ71と赤外光LEDチップ72が光源として内蔵されている。このため、制御部80は、2種のLEDチップ(光源)を交互に切り替えて点灯させている。制御部80は、1つの発光センサ70に内蔵されている可視光LEDチップ71と赤外光LEDチップ72とを交互に点灯させ、受光センサ53が出力するデータを赤外光のデータと可視光のデータとに時分割している。
(効果の説明)
第1実施形態のように、赤外光センサ20aと可視光センサ10aとがそれぞれ独立している場合、センサ間に距離があるため、搬送されてきた紙幣BLが搬送途中でスキューすると(斜めに搬送されると)、赤外光センサ20aと可視光センサ10aとで紙幣BLの同じポイントの情報を検出することができなくなってしまう。しかしながら、本実施形態の紙幣鑑別装置100bの発光センサ70は、その内部に赤外光と可視光との2種の光源を内蔵しているので、光源の距離が近い。このため、紙幣鑑別装置100bは、紙幣BLについて、発光センサ70が赤外光と可視光とでより近接したポイントの特徴を取得することが可能となる。また、センサの数量を減らすことになるので、紙幣鑑別装置100bは、制御回路や部品を削減することができ、コストを抑えられる。
(第3実施形態)
前記第1実施形態の紙幣鑑別装置100aは、搬送時に赤外光センサ20a、可視光センサ10a、及び磁気センサ60を機能させたが、本実施形態の紙幣鑑別装置100c(図3)は、入金時に赤外光センサ20a、可視光センサ10a、及び磁気センサ60を機能させ、出金時は、赤外光センサ20aのみ機能させる。
図3は、本発明の第3実施形態である紙幣処理機が有する紙幣鑑別装置の側面図、及び平面図であり、図3(a)が側面図であり、図3(b)が平面図である。
紙幣鑑別装置100cは、赤外光センサ20a、可視光センサ10a、及び磁気センサ60からなる判別部96を入金取引と出金取引とで共通で使用している。白抜矢印は、紙幣BLの搬送方向を示しており、入金時搬送方向と出金時搬送方向とが互いに逆方向になっている。つまり、紙幣鑑別装置100cは、装置の構造として入金時と出金時で紙幣BLが同じ判別部96を通過できる場合に適用される。
(動作の説明)
紙幣鑑別装置100cは、入金時、紙幣BLが入金時搬送方向に搬送され、前記した紙幣鑑別装置100aと同様に、赤外光センサ20a、可視光センサ10a、磁気センサ60の順で紙幣が通過し、制御部80が金種判定、真偽判定を実行する。しかしながら、一旦入金された紙幣BLは、ほぼ真正なものと見なすことができる。そこで、紙幣鑑別装置100cは、出金時、制御部80が可視光センサ10a、磁気センサ60を用いた金種判定、真偽判定を実行せず、赤外光センサ20aのみで金種判定や真偽鑑定を実行する。
(効果の説明)
以上説明したように、本実施形態の紙幣鑑別装置100cは、出金時、制御部80が可視光センサ10a、及び磁気センサ60を制御しないため、2つのセンサでの判定処理時間が不要となる。つまり、紙幣鑑別装置100cは、制御部80が行う判定に必要な処理時間を短縮することができる。
(第4実施形態)
本実施形態は、第3実施形態の紙幣鑑別装置100c(図3)を、入金紙幣判別部90として紙幣入出金口114の近傍に配設した紙幣処理機200(図7)について説明する。この場合、出金時に搬送される紙幣BLは、赤外光センサ41aに基づく鑑別が完了してから入出金口114まで搬送されることになる。つまり、紙幣処理機200は、紙幣BLが赤外光センサ41aを通過してから入出金口114へと搬送されるまでに、赤外光センサ41aに基づく鑑別処理が完了する時間を確保するように構成される必要がある。このため、紙幣鑑別装置100と紙幣入出金口114との間の搬送路は、ある程度の長さを確保する必要がある。
そこで、本実施形態の紙幣処理機200は、赤外光センサ41aを用いた判別部(入金紙幣判別部90)とは別に、出金取引の際に出金紙幣を判別するための他の判別部(出金紙幣判別部95)を設けた。
図4は、本発明の第4実施形態である現金処理装置の外観図である。
現金処理装置1000は、例えば、スーパーマーケットや量販店、ショッピングセンタ等の小売店舗の精算所に設置され、通常、レジ係員によって操作されるPOSレジ(釣銭機)である。現金処理装置1000は、紙幣処理機200と、硬貨処理機300と、レジスタ部400とを備え、紙幣処理機200と硬貨処理機300とがレジスタ部400の下部に併設される。なお、図4では、紙幣処理機200を実線で示し、硬貨処理機300、及びレジスタ部400を2点鎖線で示している。
紙幣処理機200は、紙幣BLの入出金を取り扱う構成要素である。硬貨処理機300は、硬貨の入出金を取り扱う構成要素である。レジスタ部400は、図示しないPOS(Point Of Sales)システムと通信して、会計処理を行う構成要素である。
硬貨処理機300は、硬貨入金口301と、硬貨出金口303と、硬貨リジェクト部304とを備える。レジスタ部400は、2つの表示操作部401,402を設け、紙幣処理機200は、1つの表示操作部201を設けている。
図5は、本発明の第4実施形態である現金処理装置が有する紙幣処理機の側面図である。
紙幣処理機200は、筐体150の内部に、搬送路105と、搬送ローラ161,162,163,164,165と、切替ブレード131,132,133と、センサ166と、紙幣入出金口114と、入金判別部90と、出金判別部95と、収納庫110と、回収カセット120とを備える。
搬送路105は、対向する搬送ベルト(図示せず)を用いて、紙幣BLを挟持し、紙幣入出金口114から収納庫110や回収カセット120までの間で紙幣BLを搬送する。搬送ローラ161,162,163,164,165は、紙幣BLの搬送面の上下に設けたローラであり、紙幣BLの搬送を補助する。
紙幣入出金口114は、紙幣BLの投入口であると共に、紙幣BLの出金口でもある。紙幣入出金口114は、一時的に収納された紙幣BLの中からリジェクト候補のための紙幣をユーザが取り出したりしないように、開閉可能なシャッタ115を設けている。
入金判別部90は、前記した可視光LED31と赤外光LED41と磁気センサ60で構成されており、紙幣BLの入金時に用いられる。入金判別部90は、紙幣BLの金種を判別し、真偽を鑑別するためのものである。出金判別部95は、前記した赤外光LED42で構成されており、紙幣BLの金種を判別し、真偽を鑑別するためのものである。出金判別部95は、収納庫110に収納された紙幣BLを回収したり、紙幣入出金口114へ出金したりする際に機能する。センサ166は、入金判別部90に紙幣BLが搬送されたことを検出するセンサである。
収納庫110は、入金判別部90により正券と判定された紙幣を収納するユニットである。収納庫110は、千円紙幣を収納する千円券収納庫113と、五千円紙幣を収納する五千円券収納庫112と、一万円紙幣を収納する万券収納庫111とを備える。
回収カセット120は、回収時に収納庫110から搬送された紙幣BLを収納するユニットである。回収カセット120には、出金判別部95の鑑別により正券と判定された紙幣BLが収納される。回収カセット120の内部には、リジェクトされた紙幣BL(リジェクト紙幣)を収納するリジェクト庫121が設けられている。リジェクト庫121は、入金判別部90による再鑑別や、出金判別部95の鑑定で、出金時に異常と判定された紙幣BLが収納される。
切替ブレード131,132,133は、紙幣BLの搬送方向を切り替えるためのものである。切替ブレード131は、紙幣入出金口114、及び入金判別部90を通過する経路と、回収カセット120(リジェクト庫121)、及び入金判別部90とを通過する経路とを切り替える。切替ブレード132は、出金判別部95、及び万券収納庫111を通過する経路と、出金判別部95、及び搬送ローラ165を通過する経路とを切り替える。切替ブレード133は、搬送ローラ165、及び五千円券収納庫112を通過する経路と、搬送ローラ165、及び千円券収納庫113を通過する経路とを切り替える。
収納庫110(111,112,113)及び紙幣入出金口114は、紙幣BLを分離する分離機構を備えている。それぞれの分離機構は、ピッカローラ142と、分離ローラ143と、ストップローラ144とを備える。ピッカローラ142は、ステージに搭載されている紙幣BLをピックアップする。分離ローラ143は、ピッカローラ142によりピックアップされた紙幣BLを1枚ずつ分離して、装置内に繰り出す。ストップローラ144は、分離ローラ143に対向する位置に設けられており、舌片145を設けている。ストップローラ144は、同軸に設けられ、ワンウェイクラッチにより紙幣BLをステージに排出して集積させる方向にのみ回転する。
図6は、本発明の第4実施形態である現金処理装置で用いられる紙幣鑑別装置の平面図である。
紙幣鑑別装置100dは、入金時に紙幣BLを鑑別する入金判別部90、出金時に紙幣BLを鑑別する出金判別部95と、制御部80とを備え、入金判別部90と出金判別部95とは互いに離間している。
入金判別部90は、前記した第1実施形態の紙幣鑑別装置100aと同様に、複数の可視光LED31(31a,31b,・・・31e)と、同数の赤外光LED41(41a,41b,・・・,41e)と、磁気センサ60,60とを備え、これらが紙幣BLの搬送方向(入金時搬送方向)に対して垂直方向に配列されている。なお、入金判別部90は、図示しないが、紙幣鑑別装置100aと同様に、同数の受光センサ52(52a,52b,・・・,52e)、及び受光センサ51(51a,51b,・・・,51e)とを備える。但し、前記した第1実施形態の紙幣鑑別装置100aは、砲弾型LEDを使用していたが、本実施形態の入金判別部90は、導光体25(図7)を介して、光を照射している。
出金判別部95は、複数の赤外光LED42(42a,42b,・・・,42e)を備え、これらが紙幣BLの搬送方向(出金時搬送方向)に対して垂直方向に配列されている。また、出金判別部は、図示しない同数の受光センサ51(51a,51b,・・・,51e)をも備えている。
また、搬送路の側端から2,4番目の赤外光LED41b,41d、可視光LED31b,31d、磁気センサ60,60と、及び赤外光LED42b,42dは、同一線上に配列されている。
つまり、紙幣鑑別装置100dは、一旦入金された紙幣BLは、ほぼ真正なものと見なすことができるので、出金時に不要な可視光センサ10a、及び磁気センサ60を外して、赤外光センサ(赤外光LED42、受光センサ51)のみで構成されている。また、紙幣鑑別装置100dは、出金時判別用の可視光センサ10a、磁気センサ60が非実装なので、制御部80は、回路・部品を削減することができ、コストを抑えられる効果がある。また、赤外光は、偽造紙幣防止のための磁気塗料に対して反応し易い傾向がある。このため、紙幣鑑別装置100dは、磁気センサ60よりも安価であり、且つ可視光センサよりも真偽の鑑別に有用な赤外光センサを用いている。
ここで、搬送路の幅Lは、現金処理装置が取り扱う複数種類の紙幣の中で長手方向が最も長い紙幣BLに合わせて設定されている。可視光LED31(31a,31b,・・・31e)と5つの赤外光LED41(41a,41b,・・・,41e)とは、現金処理装置で取り扱う紙幣BLのうち、長手方向が最も小さい紙幣BLが搬送されるとき、5つの可視光LED31(31a,31b,・・・31e)や赤外光LED41(41a,41b,・・・,41e)の全てを紙幣BLが通過する位置に配置される。
なお、最小の紙幣BLが搬送路の一端に寄って搬送された場合(例えば、搬送路右端に寄った場合)は、他端に配設されたLED及び受光センサを通過しないことがある。つまり、紙幣BLが一部のLED及び受光センサのみ通過することにより、紙幣鑑別装置100は、鑑別結果に影響が生じる可能性がある。そのため、紙幣鑑別装置100は、搬送路の端部に複数の横ずれ検知センサ65を設け、紙幣BLが搬送路の片端に寄って搬送されていることを検出できるようにしている。
制御部80は、入金判別部90の可視光LED31、赤外光LED41、及び磁気センサ60だけでなく、出金判別部95の赤外光LED42も制御し、入金判別部90の受光センサ51,52、及び出金判別部95の受光センサ51から情報を入力する。
図7は、本発明の第4実施形態である現金処理装置で用いられる導光体の平面図、正面図、及び側面図である。
導光体25は、可視光LED31や赤外光LED41が照射する光を紙幣BLの搬送面に導光させる透光性媒体であり、紙幣鑑別装置100d(図6)で用いられる。導光体25は、断面視逆台形部25aと直方体部25bとが連続した形状に形成されている。断面視逆台形部25aの上面は、矩形状の平面であり、直方体部25bの下部に、可視光LED31や赤外光LED41の封入樹脂を挿入する凹部25cが形成されている。
図5の説明に戻り、紙幣処理機200は、入金取引で入金判別部90に搬送された紙幣BLが金種判定、真偽判定され、正常と判定された紙幣BLが収納庫110に金種毎に収納される構造となっている。このとき、制御部80は、金種の判定結果に基づいて、切替ブレード132を切り替えて、紙幣BLをそれぞれの収納庫110(111,112,113)に収納する。
また、釣銭を出金する場合、紙幣処理機200は、収納庫110に収納されている紙幣BLを金種毎に繰り出し、繰り出された紙幣BLが搬送ローラ164を通過し、出金判別部95で真偽判定される。制御部80は、正常な紙幣BLと判定すると釣銭金として紙幣入出金口114まで搬送される。一方、制御部80は、異常な紙幣BLと判定すると、切替ブレード131を切り替えて、異常と判定された紙幣BLをリジェクト庫121まで搬送する。
ここで、出金時に収納庫110から繰り出される紙幣BLは、入金時に一度、入金判別部90を通過し、金種判別、及び真偽鑑別を行った結果、正常と判定された紙幣BLである。このため、出金時に収納庫110から繰り出される紙幣BLは、偽造券である可能性が極めて低い。このため、紙幣処理機200は、出金時は偽造券であるかのチェックを緩めても誤判別等の判別性能には影響はない。したがって、出金時、制御部80は、出金判別部95の赤外光LED42(42a,42b,・・・,42e)(図4(b),図6)のみを用い、正常な紙幣BLと判定したときに、紙幣入出金口114まで紙幣BLを搬送する。一方、出金時、制御部80は、出金判別部95を用いて、収納庫110から繰り出された紙幣BLが異常であると判定したとき、切替ブレード131を切り替えて、異常と判定された紙幣BLをリジェクト庫121まで搬送する。
切替ブレード131,132,133は、機械的に動作するので、切替えには所定の切替時間が必要である。入金判別部90から切替ブレード132までの距離d1は、入金される紙幣BLが入金判別部90を通過してから切替ブレード132に到達するまでに、制御部80による入金紙幣の鑑別結果に基いて切替ブレード132を切り替えられる距離で設定されている。つまり、赤外光センサ20a、可視光センサ10a、及び磁気センサ60を紙幣BLが通過してから切替ブレード132に到達するまでの到達時間は、制御部80の判定時間と切替ブレード132を切り替える切替時間との和よりも長くする。言い換えれば、入金判別部90から切替ブレード132までの距離d1は、制御部80の判定時間と切替ブレード132を切り替える切替時間とを加算した加算時間に対して、紙幣BLの搬送速度を乗じた乗算長さよりも長い。ここで、制御部80の判定時間は、紙幣BLの金種の判定と真偽の鑑定との判定時間の合計時間である。
また、出金判別部95から切替ブレード131までの距離d2は、出金される紙幣BLが出金判別部95を通過してから切替ブレード131に到達するまでに、制御部80による出金紙幣の鑑別結果に基いて切替ブレード131を切り替えられる距離で設定されている。つまり、赤外光LED42(42a,42b,・・・,42e)(図4(b),図6)を紙幣BLが通過してから切替ブレード131に到達するまでの到達時間は、制御部80の判定時間と切替ブレード131を切り替える切替時間との和よりも長くする。言い換えれば、出金判別部95から切替ブレード131までの距離d2は、制御部80の判定時間と切替ブレード131を切り替える切替時間とを換算した加算時間に対して、紙幣BLの搬送速度を乗算じた乗算長さよりも長い。
ここで、出金判別部95は、入金判別部90とは別の赤外光LED42のみにより判定を行うため、判定に必要な判定時間が短縮される。したがって、紙幣処理機200は、判別部95から紙幣入出金口114までの搬送路の長さd2を短くすることができ、装置の外形寸法をよりコンパクトにすることが期待できる。
(動作の説明)
紙幣鑑別装置100dは、入金時も出金時も、可視光LED31と赤外光LED41と磁気センサ60とを備えた入金判別部90、及び赤外光LED42を備えた出金判別部95を紙幣BLが通過する。しかしながら、紙幣鑑別装置100dの制御部80は、入金時には、赤外光LED41、可視光LED31、及び磁気センサ60を用いて、紙幣BLの金種を判別すると共に、真偽を鑑別するが、出金時には、赤外光LED42のみを用いて、紙幣BLの金種の判別や真偽の鑑別を行う。これにより、出金時は、判定に必要な処理時間が短縮される。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記実施形態の紙幣鑑別装置100aは、紙幣BLが搬送される側から赤外光センサ20a、可視光センサ10a、及び磁気センサ60の順に配置されていた。しかしながら、可視光センサ10a、赤外光センサ20a、及び磁気センサ60の順に配置しても構わない。この構成のときには、制御部80は、最初に可視光センサ10aの出力信号を用いて、金種判定を行い、次に、赤外光センサ20a、及び磁気センサ60を用いて、金種判定の確認、及び鑑別を行うことができる。
(2)前記各実施形態の制御部80は、可視光センサ10aと赤外光センサ20aと磁気センサ60とを用いて、金種の判別や鑑別を行ったが、可視光センサ10aと赤外光センサ20aと磁気センサ60との何れか一つ又はこれらの組合せを用いて金種の判別等を行っても構わない。
10,10a 可視光センサ
20,20a 赤外光センサ(第1赤外光センサ)
25 導光体
31,31a,31b,31c,31d,31e 可視光LED
41,41a,41b,41c,41d,41e 赤外光LED(第1赤外光センサ)
42,42a,42b,42c,42d,42e 赤外光LED(第2赤外光センサ)
50,51,52,53 受光センサ
60 磁気センサ
65 横ずれ検知センサ
70,70a,70b,70c,70d,70e 発光センサ
71 可視光LEDチップ
72 赤外光LEDチップ
80 制御部
90 入金判別部(第1光センサ)
95 出金判別部(第2光センサ)
96 判別部
100,100a,100b,100c,100d,100e 紙幣鑑別装置
105 搬送路
110 収納庫
111 万券収納庫
112 五千円券収納庫
113 千円券収納庫
114 紙幣入出金口
120 回収カセット
121 リジェクト庫
131 切替ブレード(第2切替ブレード)
132 切替ブレード(第1切替ブレード)
133 切替ブレード
161,162,163,164,165 搬送ローラ
200 紙幣処理機
400 レジスタ部
1000 現金処理装置
BL 紙幣

Claims (11)

  1. 紙幣を搬送する搬送路と、
    搬送される前記紙幣に対し赤外光を照射し、該紙幣の特徴情報を取得する第1赤外光センサと、
    搬送される前記紙幣に対し可視光を照射し、該紙幣の特徴情報を取得する可視光センサと、
    搬送される前記紙幣の磁気的特徴を取得する磁気センサとを備え、
    前記第1赤外光センサと前記可視光センサと前記磁気センサとは、前記搬送路における前記紙幣の搬送方向に沿って同一線上に並べて配置される
    ことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  2. 前記第1赤外光センサ、前記可視光センサ、及び前記磁気センサの何れか一つ又はこれらの組合せを用いて、前記紙幣の金種、及び真偽の何れか一方又は双方を判定する制御部と、
    前記第1赤外光センサ、前記可視光センサ、及び前記磁気センサを有する判別部を前記紙幣が通過した後に、前記判定に基づいて前記紙幣の搬送経路を切り替える切替ブレードとをさらに備え、
    前記判別部から前記切替ブレードまでの距離は、前記紙幣が前記判別部を通過してから前記切替ブレードに到達するまでに、前記制御部による判定結果に基いて、前記紙幣の搬送中に前記切替ブレードを切り替えられる距離に設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣鑑別装置。
  3. 前記切替ブレードは、前記紙幣の入金時に前記搬送経路を切り替える第1切替ブレードと、前記紙幣の出金時に前記搬送経路を切り替える第2切替ブレードとからなり、
    前記紙幣に対し赤外光を照射し、該紙幣の特徴を取得する第2赤外光センサをさらに備え、
    前記第2赤外光センサから前記第2切替ブレードまでの距離は、前記紙幣が前記第2赤外光センサを通過してから前記第2切替ブレードに到達するまでに、前記制御部による判定結果に基いて、前記紙幣の搬送中に前記第2切替ブレードを切り替えられる距離に設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の紙幣鑑別装置。
  4. 前記第2赤外光センサは、前記搬送路上における前記第1赤外光センサと前記第1切替ブレードとの間に配置されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の紙幣鑑別装置。
  5. 前記第1赤外光センサ、前記可視光センサ、及び前記磁気センサの何れか一つ又はこれらの組合せを用いて、前記紙幣の金種、及び真偽の何れか一方又は双方を判定する制御部と、
    前記第1赤外光センサ、前記可視光センサ、及び前記磁気センサを有する判別部を前記紙幣が通過した後に、前記判定に基づいて前記紙幣の搬送経路を切り替える切替ブレードとをさらに備え、
    前記判別部から前記切替ブレードまでの距離は、前記制御部の判定時間と前記切替ブレードを切り替える切替時間とを加算した加算時間に対して、前記紙幣の搬送速度を乗じた長さよりも長い
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣鑑別装置。
  6. 前記第1赤外光センサと前記可視光センサと前記磁気センサとは、それぞれ、前記搬送方向と直交する幅方向に並べて複数配置され、かつ、複数の前記同一線上に並べて配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の紙幣鑑別装置。
  7. 前記紙幣が入金時に搬送される側から前記可視光センサ、前記第1赤外光センサ、及び磁気センサの順に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣鑑別装置。
  8. 紙幣を搬送する搬送路と、
    入金時に搬送される前記紙幣に対し光を照射し、該紙幣の特徴情報を取得する第1光センサと、
    出金時に搬送される前記紙幣に対し光を照射し、該紙幣の特徴情報を取得する第2光センサと、
    前記紙幣の入金時に、前記第1光センサを前記紙幣が通過した後に前記紙幣の搬送経路を切り替える第1切替ブレードと、
    前記紙幣の出金時に、前記第2光センサを前記紙幣が通過した後に前記紙幣の搬送経路を切り替える第2切替ブレードと、
    入金時に、前記第1光センサを用い、出金時に前記第2光センサを用いて、前記紙幣の金種、及び真偽を判定する制御部とを備え、
    前記第1光センサから前記第1切替ブレードまでの距離は、前記紙幣が前記第1光センサを通過してから前記第1切替ブレードに到達するまでに、前記制御部による判定結果に基いて、前記紙幣の搬送中に前記第1切替ブレードを切り替えられる距離に設定されており、
    前記第2光センサから前記第2切替ブレードまでの距離は、前記紙幣が前記第2光センサを通過してから前記第2切替ブレードに到達するまでに、前記制御部による判定結果に基いて、前記紙幣の搬送中に前記第2切替ブレードを切り替えられる距離に設定されている
    ことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  9. 前記第1光センサは、可視光、及び赤外光を発光し、
    前記第2光センサは、赤外光を発光する
    ことを特徴とする請求項8に記載の紙幣鑑別装置。
  10. 前記第1切替ブレード、及び前記第1光センサと、前記第2光センサ、及び前記第2切替ブレードとは、搬送方向に沿って離間配置されている
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の紙幣鑑別装置。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の紙幣鑑別装置を備えた現金処理装置。
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