JP2018135859A - ガスタービン制御装置、ガスタービンプラントおよびガスタービン制御方法 - Google Patents

ガスタービン制御装置、ガスタービンプラントおよびガスタービン制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タービン入口温度の推定について応答性を確保し、かつ、推定精度を高めることができるようにする。
【解決手段】ガスタービン制御装置が、ガスタービンへの燃料流量を用いた物理モデルである第一モデルに基づくタービン入口温度推定値である第一温度を推定する第一推定部と、前記ガスタービンの排ガス温度を用いた物理モデルである第二モデルに基づくタービン入口温度推定値である第二温度を推定する第二推定部と、前記第二温度に基づいて前記第一温度を補正してタービン入口温度推定値を算出する補正部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ガスタービン制御装置、ガスタービンプラントおよびガスタービン制御方法に関する。
ガスタービンの制御にタービン入口温度を用いる場合がある。これに対し、ガスタービンの入口が高温になり、タービン入口温度を高精度に実測することが困難な場合がある。そこで、タービン入口温度を推定するための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ガスタービンの燃焼器における熱収支に基づいてタービン入口温度を推定する技術が記載されている。
特開2005−240608号公報
燃焼器における熱収支に基づいてタービン入口温度を推定することで、過渡期における応答性を確保することができる。さらに、タービン入口温度の推定精度を高めることができれば、ガスタービンの制御の精度を高めることができる。
本発明は、タービン入口温度の推定について応答性を確保し、かつ、推定精度を高めることができる、ガスタービン制御装置、ガスタービンプラントおよびガスタービン制御方法を提供する。
本発明の第1の態様によれば、ガスタービン制御装置は、ガスタービンへの燃料流量を用いた物理モデルである第一モデルに基づくタービン入口温度推定値である第一温度を推定する第一推定部と、前記ガスタービンの排ガス温度を用いた物理モデルである第二モデルに基づくタービン入口温度推定値である第二温度を推定する第二推定部と、前記第二温度に基づいて前記第一温度を補正してタービン入口温度推定値を算出する補正部と、を備える。
前記第一推定部は、燃焼器における熱収支を示す前記第一モデルに基づいて前記第一温度を推定し、前記第二推定部は、前記ガスタービンの排ガス温度を用いたヒートバランスを示す前記第二モデルに基づいて前記第二温度を推定し、前記補正部は、前記第一温度と前記第二温度との割合に基づいて決定された補正係数を用いて前記第一温度を補正するようにしてもよい。
前記第一モデルへの入力となる推定値のうち少なくとも1つに対して、前記第二モデルを用いた計算で得られた推定値を用いた補正を行う入力値補正部を備えるようにしてもよい。
本発明の第2の態様によれば、ガスタービンプラントは、前記した何れかのガスタービン制御装置を備える。
本発明の第3の態様によれば、ガスタービン制御方法では、ガスタービンへの燃料流量を用いた物理モデルである第一モデルに基づくタービン入口温度推定値である第一温度を推定し、前記ガスタービンの排ガス温度を用いた物理モデルである第二モデルに基づくタービン入口温度推定値である第二温度を推定し、前記第二温度に基づいて前記第一温度を補正してタービン入口温度推定値を算出する。
上記したガスタービン制御装置、ガスタービンプラントおよびガスタービン制御方法によれば、タービン入口温度の推定について応答性を確保し、かつ、推定精度を高めることができる。
第一実施形態に係るガスタービンプラントの機能構成を示す概略ブロック図である。 プラント本体の構成を示す概略構成図である。 ガスタービン制御装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度推定値の第一例を示すグラフである。 発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度推定の第二例を示すグラフである。 関数LAGの値の例を示すグラフである。 ガスタービン制御装置がタービン入口温度推定値を求める処理手順の例を示す図である。 第二実施形態に係るガスタービン制御装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 ガスタービン制御装置がタービン入口温度推定値を求める処理手順の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<第一実施形態>
図1は、第一実施形態に係るガスタービンプラントの機能構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、ガスタービンプラント1は、プラント本体100と、ガスタービン制御装置200とを備える。
以下では、ガスタービンプラント1がガスタービン発電プラントである場合を例に説明する。但し、ガスタービンプラント1は、ガスタービン発電プラントに限らず、ガスタービンを備えたプラントであればよい。
プラント本体100は、ガスタービン制御装置200の制御に従って動作して回転力を生成し、生成した回転力で発電を行う。
図2は、プラント本体100の構成を示す概略構成図である。図2の例で、プラント本体100は、ガスタービン110と、発電機120とを備える。ガスタービン110は、入口案内翼111と、圧縮機112と、車室113と、燃焼器114と、タービン115と、回転軸116とを備える。
ガスタービン110は、燃料ガスを燃焼させて回転力を生成する。
圧縮機112は、空気(大気)を取り込んで圧縮する。圧縮機112による圧縮空気は車室113を経由して燃焼器114へ流入する。圧縮機112の空気吸入口には入口案内翼111が設けられている。入口案内翼111は、ガスタービン制御装置200の制御に従って入口案内翼111自らの翼開度を調整することで、圧縮機112への吸気量を調整する。
燃焼器114は、燃料供給ラインから供給される燃料ガスと、圧縮機112からの圧縮空気とを混合させて燃焼させる。燃焼によって生じた燃焼ガスがタービン115へ流入し、タービン115の翼に当たってタービン115を回転させる。
タービン115と圧縮機112と発電機120とは回転軸116によって接続されている。回転軸116がタービン115から圧縮機112へ回転力を伝達し、圧縮機112は、タービン115からの回転力で空気の圧縮を行う。また、回転軸116がタービン115から発電機120で回転力を伝達し、発電機120は、タービン115からの回転力で発電する。
ガスタービン制御装置200は、プラント本体100を制御する。特に、ガスタービン制御装置200は、タービン入口温度推定値をリアルタイムで求め、得られた推定値に基づいてガスタービン110を制御する。ここでいうタービン入口温度は、タービン115の燃焼ガス入口における温度である。
ガスタービン制御装置200は、例えばEWS(Engineering WorkStation)又はPLC(Programmable Logic Controller)を用いて構成される。
図3は、ガスタービン制御装置200の機能構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、ガスタービン制御装置200は、通信部210と、操作入力部220と、表示部230と、記憶部280と、制御部290とを備える。制御部290は、第一推定部291と、第二推定部292と、補正部293とを備える。
通信部210は、他の機器と通信を行う。特に、通信部210は、プラント本体100に設けられた各センサからセンサデータを受信する。また、通信部210は、プラント本体100の各部に対して制御信号を送信する。
操作入力部220は、例えば操作盤又はキーボード、或いはこれらの組み合わせ等の入力デバイスを備え、ユーザ操作を受ける。
表示部230は、例えば表示盤又は液晶パネル等の表示画面、或いはこれらの組み合わせ等の表示装置を備え、各種情報を表示する。
記憶部280は、ガスタービン制御装置200が備える記憶デバイスを用いて構成され、各種情報を記憶する。
制御部290は、ガスタービン制御装置200の各部を制御して各種機能を実行する。制御部290は、例えばガスタービン制御装置200が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部280からプログラムを読み出して実行することで構成される。
第一推定部291は、第一温度を推定する。ここでいう第一温度は、第一モデルに基づくタービン入口温度推定値である。ここでいう第一モデルは、ガスタービンへの燃料流量を用いた物理モデルである。ここでいうガスタービンへの燃料流量を用いた物理モデルとは、ガスタービンへの燃料流量の入力を受けて物理量を計算するモデルである。第一モデルとして公知のモデルを用いることができる。
ガスタービン制御装置200における物理モデルのデータ形式は、特定の形式に限定されない。例えば、物理モデルが関数又は方程式など数式の形で示されていてもよいし、入力と出力との対応関係を示す表形式で示されていてもよい。
燃料流量の変化とタービン入口温度の変化との関係は、燃料流量の変化に応じてタービン入口温度が変化する関係にある。具体的には、燃料流量の変化に応じて、燃料を燃焼して得られた燃焼ガスの流量又は温度が変化し、燃焼ガスで温められるタービン入口の温度が変化する。従って、第一推定部291がガスタービン110への燃料流量を用いてタービン入口温度を推定することで、燃料流量の変化に対するタービン入口温度の変化を遅れ無く推定することができる。この点で、第一推定部291が推定する第一温度は、ガスタービンの状態が変化する過渡時の応答性が良い。
第一推定部291が、第一モデルとして、燃焼器における熱収支を示す物理モデルを用いるようにしてもよい。例えば、第一推定部291が、特開2005−240608号公報に記載の式(1)で示されるモデルを用いるようにしてもよい。
Figure 2018135859
ここで、cP4は、燃焼ガス比熱[kcal/kg℃]を示す。
cbは、タービンの車室〜尾筒の容積[m]を示す。
γは、燃焼ガス比重[kg/m]を示す。
は、推定対象であるタービン入口温度[℃]を示す。
tは、時間[sec]を示す。
Pfは、燃料比熱[kcal/kg℃]を示す。
G’は、遅れ補償された燃料流量計測値[kg/s]を示す。
T’は、遅れ補償された燃料温度計測値[℃]を示す。
P3は、車室比熱[kcal/kg℃]を示す。
G’は、遅れ補償された燃焼器流入空気流量計測値[kg/s]を示す。G’3として計算値を用いるようにしてもよい。
T’は、遅れ補償された車室温度計測値[℃]を示す。
ηは、燃焼器の熱効率[kcal/kg]を示す。
は、発熱量[kcal/kg]を示す。
G’は、遅れ補償されたタービン入口燃焼ガス流量[kg/s]を示す。G’4=G’3+G’fである。
η及びVcbは設計値であり、設計段階で算出される。
第二推定部292は、第二温度を推定する。ここでいう第二温度は、第二モデルに基づくタービン入口温度推定値である。ここでいう第二モデルは、ガスタービンの排ガス温度を用いた物理モデルである。ここでいうガスタービンの排ガス温度を用いた物理モデルは、ガスタービンの排ガス温度の入力を受けて物理量を計算するモデルである。第二モデルとして公知のモデルを用いることができる。
排ガス温度は、燃焼ガスがタービンを経由し排ガスとしてタービンから放出される際の温度である。従って、タービン入口温度と排ガス温度とは、それぞれタービンの入口と出口とにおける燃焼ガスの温度であり強い相関性を有している。第二推定部292が排ガス温度に基づいてタービン入口温度を推定することで、タービン入口温度(第二温度)を高精度に推定し得る。特に、ガスタービンの状態が一定である静定時において、第二温度の方が第一温度よりも精度が高い。
一方、タービン入口温度がタービンを経由する前の燃焼ガスの温度であるのに対し、排ガス温度がタービンを経由した後の燃焼ガスの温度であることから、排ガス温度は、タービン入口温度の変化に遅れて変化する。さらに、一般に、温度センサによる温度計測の際に遅れが生じる。特に、排ガス温度を精度よく測定しようとすると計測遅れが大きいことが考えられる。このため、第二推定部292が推定する第二温度よりも、第一推定部291が推定する第一温度のほうが、ガスタービンの状態が変化する過渡時の応答性が良い。
第二推定部292が、第二モデルとして、ガスタービンの排ガス温度を用いたヒートバランスを示すモデルを用いるようにしてもよい。以下、式(2)〜式(8)を参照して、第二推定部292が用いる第二モデルの例について説明する。
ここで、タービンの仕事Wは、式(2)のように示される。
Figure 2018135859
ここで、ΔHは、タービンでの熱落差(エンタルピー差)を示す。Gは、タービン通過流量(タービンを通過する燃焼ガスの流量)を示す。
タービンでの熱落差ΔHは、式(3)のように示される。
Figure 2018135859
ここで、H1Tは、タービン入口のエンタルピーを示す。H2Tは、タービン出口のエンタルピーを示す。
式(2)及び式(3)から、式(4)を得られる。
Figure 2018135859
式(4)は、式(5)のように変形できる。
Figure 2018135859
また、エンタルピーを温度に変換する関係式を用いると、タービン入口温度推定値である第二温度T1Tは、式(6)のように示される。
Figure 2018135859
ここでの関数fは、物性で決まる関数である。例えば、記憶部280が関数fを予め記憶しておく。
式(5)及び式(6)より、式(7)を得られる。
Figure 2018135859
第二推定部292が、式(7)で示されるモデルを第二モデルとして用いるようにしてもよい。この場合、第二推定部292は、式(8)に基づいて発電機出力Peからタービンの仕事Wを算出する。
Figure 2018135859
ここで、Wは、圧縮機の仕事を示す、WLOSSは、機械的な損失(メカロス)を示す。第二推定部292は、Wの値及びWLOSSの値を計算にて取得する。
また、第二推定部292が、式(7)のタービン通過流量Gとして測定値を用いるようにしてもよいし計算値を用いるようにしてもよい。また、第二推定部292は、タービン出口のエンタルピーH2Tを公知のエンタルピー算出方法に基づいて算出する。
補正部293は、第二温度に基づいて第一温度を補正してタービン入口温度推定値を算出する。
補正部293が、第一温度と第二温度との割合に基づいて決定された補正係数を用いて第一温度を補正するようにしてもよい。例えば、補正部293が、式(9)に基づいて補正係数Xを算出するようにしてもよい。
Figure 2018135859
ここで、αは、0<α≦1の定数で示される調整係数である。調整係数αの値は、例えば操作者が操作入力部220を用いて行う入力操作に従って設定される。
T1Tは、第二温度を示す。T1Tは、第一温度を示す。
X’は、補正係数Xの過去値を示す。例えば、1演算周期前の補正係数Xの値をX’の値として用いるようにしてもよい。
式(9)の「T1T/T1T」に示されるように、補正係数Xは、第一温度と第二温度との割合に基づいて決定された補正係数の例に該当する。
補正部293は、式(10)に示されるように、補正係数Xを用いて第一温度を補正する。
Figure 2018135859
ここで、T1Tは、タービン入口温度推定値を示す。
式(10)の「X」に式(9)を代入すると、式(11)のように示される。
Figure 2018135859
式(11)では、第一温度T1T、第二温度T1Tそれぞれに係数を乗算して重み付けを行い、これらの値を合計している。
ガスタービンの状態が変化する過渡時には、第一温度T1Tの項(「(1−α)×X’×T1t」)によって第二温度T1Tのみの場合よりも応答性の良いタービン入口温度推定値T1Tを得られる。
また、ガスタービンの状態が一定である静定時には、第二温度T1Tの項(「α××T1t」)によって第一温度T1Tのみの場合よりも精度の高いタービン入口温度推定値T1Tを得られる。
また、補正部293が、第一温度T1Tを補正することで、タービン入口温度推定値T1Tに第二温度T1Tを反映させるので、静定時と過渡時とで処理を切り替える必要がない。これにより、処理の切替に伴う推定値の急変を回避することができる。また、静定時か過渡時かの判定を行う必要がない点、および、処理の切替を行う必要がない点で、制御部290の負荷が軽くて済む。
ここで、図4及び図5を参照して、ガスタービン制御装置200によるタービン入口温度推定値T1Tの精度について、発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づく推定の場合との比較で説明する。
図4は、発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度推定値の第一例を示すグラフである。図4では、タービン負荷上昇時における発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度推定値の例を示している。
図4の横軸は時間を示す。縦軸は、温度を示す。
線L11は、タービン入口温度の実際値の例を示す。線L12は、発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度推定値の例を示す。発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度の推定として、例えば、GT出力計測値、大気温度計測値、及び、IGV開度指令値をヒートバランスデータに適用してタービン入口温度推定値を求めることが考えられる。
タービンに流入した燃焼ガスがタービンの動翼に当たって動翼及び回転軸を回転させ、回転軸によって発電機に伝達された回転力によって発電機が発電する。このため、タービン入口温度が変化してから発電機出力が変化するまでには、回転軸等の慣性による遅れなどの遅れが生じる。従って、図4の例のように、発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度の推定では、タービン入口温度の推定値の変化が実際値の変化に対して遅れる。
これに対し、上記のようにガスタービン制御装置200では、燃料流量に基づく第一温度T1Tをタービン入口温度推定値T1Tに反映させることで、発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づいてタービン入口温度を推定する場合よりも高い応答性を得られる。この点で、ガスタービン制御装置200では、発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度の推定の場合よりも、過渡時においても高精度にタービン入口温度を推定することができる。
図5は、発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度推定の第二例を示すグラフである。図5では、タービン負荷降下時における発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度推定値の例を示している。
図5の横軸は時間を示す。縦軸は、温度を示す。
線L21は、タービン入口温度の実際値の例を示す。線L22は、発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度推定値の例を示す。
発電機出力が変化する際、電力系統との関係により発電機出力が振動する場合がある。これにより、図5の例のように、発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度推定値が振動することが考えられる。一方、この振動は発電機と電力系統との関係によるものであり、図5の例のようにタービン入口温度は振動せずに変化していることが考えられる。
実際のタービン入口温度と大きく異なるタービン入口温度推定値を用いてガスタービンの制御を行った場合、失火によるトリップや、燃焼振動による燃焼器の損傷などが生じる可能性がある。
これに対し、上記のようにガスタービン制御装置200では、燃料流量に基づく第一温度T1Tをタービン入口温度推定値T1Tに反映させることで、発電機出力の振動による影響を回避又は低減させることができる。この点で、ガスタービン制御装置200では、発電機出力を用いたヒートバランスモデルに基づくタービン入口温度の推定の場合よりも、過渡時においても高精度にタービン入口温度を推定することができる。
なお、補正部293が行う補正は、式(10)及び式(11)に示されるものに限らない。補正部293が行う補正として、第一温度に基づいて過渡時の応答性を確保し、第二温度に基づいて静定時の精度を得られるいろいろな補正を用いることができる。
例えば、補正部293が式(12)に基づいてタービン入口温度推定値T1Tを推定するようにしてもよい。
Figure 2018135859
ここで、LAGは、一次遅れ要素を示す関数である。
図6は、関数LAGの値の例を示すグラフである。図6は、関数LAGへの入力値が時間に関して一定である場合の、関数LAGの値を示している。
図6の例のように、関数LAGの出力値は時間経過に応じて入力値に近づいていく。なお、式(12)において、関数LAGに代えて、時間経過に応じて出力値が入力値に近づく他の関数を用いるようにしてもよい。後述する式(13)についても同様である。
式(12)では、静定時には関数LAGの値が第一温度T1Tとなり、タービン入口温度推定値T1Tは、第二温度T1Tと等しくなる。これにより、静定時におけるタービン入口温度推定値T1Tをより高精度に推定することができる。
また、式(12)では、過渡時には、関数LAGの値の変化に遅れが生じ、第一温度T1Tの変化がタービン入口温度推定値T1Tに反映される。これにより、過渡時におけるタービン入口温度推定値T1Tの応答性を確保できる。
このように、補正部293が式(12)を用いてタービン入口温度推定値T1Tを推定することで、タービン入口温度の推定について応答性を確保し、かつ、推定精度を高めることができる。
或いは、補正部293が式(13)に基づいてタービン入口温度推定値T1Tを推定するようにしてもよい。
Figure 2018135859
式(13)では、静定時には関数LAGの値が第一温度T1Tとなり、タービン入口温度推定値T1Tは、第二温度T1Tと等しくなる。これにより、静定時におけるタービン入口温度推定値T1Tをより高精度に推定することができる。
また、式(13)では、過渡時には、関数LAGの値の変化に遅れが生じ、第一温度T1Tの変化がタービン入口温度推定値T1Tに反映される。これにより、過渡時におけるタービン入口温度推定値T1Tの応答性を確保できる。
このように、補正部293が式(13)を用いてタービン入口温度推定値T1Tを推定することで、タービン入口温度の推定について応答性を確保し、かつ、推定精度を高めることができる。
或いは、補正部293が式(14)に基づいてタービン入口温度推定値T1Tを推定するようにしてもよい。
Figure 2018135859
式(14)では、静定時には、関数LAGの値が第二温度T1Tから第一温度T1Tを減算した値(「T1T−T1T」)となり、タービン入口温度推定値T1Tは、第二温度T1Tと等しくなる。これにより、静定時におけるタービン入口温度推定値T1Tをより高精度に推定することができる。
また、式(14)では、過渡時には、関数LAGの値の変化に遅れが生じ、第一温度T1Tの変化がタービン入口温度推定値T1Tに反映される。これにより、過渡時におけるタービン入口温度推定値T1Tの応答性を確保できる。
このように、補正部293が式(14)を用いてタービン入口温度推定値T1Tを推定することで、タービン入口温度の推定について応答性を確保し、かつ、推定精度を高めることができる。
或いは、補正部293が式(15)に基づいてタービン入口温度推定値T1Tを推定するようにしてもよい。
Figure 2018135859
式(15)の「LAG(T1T/T1T)は、第一温度と第二温度との割合に基づいて決定された補正係数の例に該当する。
式(15)では、静定時には、関数LAGの値が第二温度T1Tを第一温度T1Tで除算した値(「T1T/T1T」)となり、タービン入口温度推定値T1Tは、第二温度T1Tと等しくなる。これにより、静定時におけるタービン入口温度推定値T1Tをより高精度に推定することができる。
また、式(15)では、過渡時には、関数LAGの値の変化に遅れが生じ、第一温度T1Tの変化がタービン入口温度推定値T1Tに反映される。これにより、過渡時におけるタービン入口温度推定値T1Tの応答性を確保できる。
このように、補正部293が式(15)を用いてタービン入口温度推定値T1Tを推定することで、タービン入口温度の推定について応答性を確保し、かつ、推定精度を高めることができる。
次に、図7を参照してガスタービン制御装置200の動作について説明する。図7は、ガスタービン制御装置200がタービン入口温度推定値を求める処理手順の例を示す図である。ガスタービン制御装置200は、例えば所定周期毎に図7の処理を繰り返す。
図7の例で、第一推定部291は、第一モデルを用いて第一温度を算出する(ステップS111)。また、第二推定部292は、第二モデルを用いて第二温度を算出する(ステップS121)。第一推定部291及び第二推定部292が、ステップS111における処理とステップS121における処理とを並列実行するようにしてもよいし、逐次的に実行するようにしてもよい。
補正部293は、ステップS111で得られた第一温度を、ステップS121で得られた第二温度に基づいて補正する(ステップS131)。
ステップS131の後、図7の処理を終了する。
以上のように、第一推定部291は、ガスタービン110への燃料流量を用いた物理モデルである第一モデルに基づくタービン入口温度推定値である第一温度T1Tを推定する。第二推定部292は、ガスタービン110の排ガス温度を用いた物理モデルである第二モデルに基づくタービン入口温度推定値である第二温度T1Tを推定する。補正部293は、第二温度に基づいて第一温度を補正してタービン入口温度推定値T1Tを算出する。
ガスタービン制御装置200では、燃料流量に基づく第一温度T1Tを用いる点で、タービン入口温度推定値T1Tの応答性を確保できる。また、ガスタービン制御装置200では、排ガス温度に基づく第二温度T1Tを用いる点で、タービン入口温度推定値T1Tを高精度に推定することができる。
このように、ガスタービン制御装置200によれば、タービン入口温度の推定について応答性を確保し、かつ、推定精度を高めることができる。
また、補正部293が、第一温度T1Tを補正することで、タービン入口温度推定値T1Tに第二温度T1Tを反映させるので、静定時と過渡時とで処理を切り替える必要がない。これにより、処理の切替に伴う推定値の急変を回避することができる。また、静定時か過渡時かの判定を行う必要がない点、および、処理の切替を行う必要がない点で、制御部290の負荷が軽くて済む。
例えば、第一推定部291は、燃焼器114における熱収支を示す第一モデルに基づいて第一温度を推定する。第二推定部292は、タービン115の排ガス温度を用いたヒートバランスを示す第二モデルに基づいて第二温度を推定する。補正部293は、補正部は、第一温度と第二温度との割合に基づいて決定された補正係数を用いて第一温度を補正する。
これにより、ガスタービン制御装置200によれば、上記のように、タービン入口温度の推定について応答性を確保し、かつ、推定精度を高めることができる。また、ガスタービン制御装置200によれば、上記のように、静定時と過渡時とで処理を切り替える必要がなく、処理の切替に伴う推定値の急変を回避することができる。また、静定時か過渡時かの判定を行う必要がない点、および、処理の切替を行う必要がない点で、制御部290の負荷が軽くて済む。
<第二実施形態>
ガスタービン制御装置が、第一モデルへの入力となる推定値に対して補正を行うようにしてもよい。第二実施形態ではこの点について説明する。
図8は、第二実施形態に係るガスタービン制御装置の機能構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、ガスタービン制御装置300は、通信部210と、操作入力部220と、表示部230と、記憶部280と、制御部390とを備える。制御部390は、第一推定部291と、第二推定部292と、補正部293と、入力値補正部394とを備える。
図8の各部のうち、図3の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(210、220、230、280、291、292、293)を付して説明を省略する。ガスタービン制御装置300は、制御装置390が、入力値補正部394を備える点でガスタービン制御装置200の場合と異なる。それ以外は、ガスタービン制御装置200の場合と同様である。図1の構成で、ガスタービン制御装置200に代えてガスタービン制御装置300を用いることができる。
入力値補正部394は、第一モデルへの入力となる推定値のうち少なくとも1つに対して、第二モデルを用いた計算で得られた推定値を用いた補正を行う。
ここで、第一モデルへの入力となる値のうち、燃料流量及び空気流量など計算で求める値は、実際の値に対して誤差を含んでいる可能性がある。タービン入口温度の場合と同様、これら第一モデルへの入力についても、静定時に関しては第二モデルの計算過程で得られる値がより精度が高いと考えられる。
そこで、入力値補正部394は、タービン入口温度の補正について説明したのと同様、第一モデルへの入力となる値についても、第二モデルの計算過程で得られる値を静定時に関して反映させる補正を行う。
これにより、ガスタービン制御装置300では、タービン入口温度の推定精度を更に高めることができる。
次に、図9を参照してガスタービン制御装置300の動作について説明する。図9は、ガスタービン制御装置300がタービン入口温度推定値を求める処理手順の例を示す図である。ガスタービン制御装置300は、例えば所定周期毎に図7の処理を繰り返す。
図9の例で、入力値補正部394は、第一モデルへの入力となる推定値のうち少なくとも1つに対して、第二モデルを用いた計算で得られた推定値を用いた補正を行う(ステップS211)。
ステップS212、S221、S231は、それぞれ図7のステップS111、S121、S131と同様である。
ステップS231の後、図9の処理を終了する。
以上のように、入力値補正部394は、第一モデルへの入力となる推定値のうち少なくとも1つに対して、第二モデルを用いた計算で得られた推定値を用いた補正を行う。
これにより、ガスタービン制御装置300では、タービン入口温度の推定精度を更に高めることができる。
なお、第一実施形態、第二実施形態のいずれにおいても、第一推定部291の処理を行うコンピュータと、第二推定部292の処理を行うコンピュータとは、同一のコンピュータであってもよいし、別々のコンピュータであってもよい。
ここで、第一モデルを用いた第一温度の計算は、繰り返し計算を必要とせず処理負荷が比較的軽いことが期待される。
一方、第二モデルを用いた第二温度の計算の場合、繰り返し計算が含まれて処理負荷が比較的重いことが考えられる。このため、一般的な制御装置を用いて第二推定部292の処理を実行した場合、制御周期内に計算が終わらない可能性がある。
そこで、制御装置とは別に第二推定部292の処理を実行するためのコンピュータを用意し、このコンピュータが計算する第二温度を補正部293に取り込むようにしてもよい。
なお、制御部290又は390の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することで各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 ガスタービンプラント
100 プラント本体
110 ガスタービン
111 入口案内翼
112 圧縮機
113 車室
114 燃焼器
115 タービン
116 回転軸
120 発電機
200、300 ガスタービン制御装置
210 通信部
220 操作入力部
230 表示部
280 記憶部
290、390 制御部
291 第一推定部
292 第二推定部
293 補正部
394 入力値補正部

Claims (5)

  1. ガスタービンへの燃料流量を用いた物理モデルである第一モデルに基づくタービン入口温度推定値である第一温度を推定する第一推定部と、
    前記ガスタービンの排ガス温度を用いた物理モデルである第二モデルに基づくタービン入口温度推定値である第二温度を推定する第二推定部と、
    前記第二温度に基づいて前記第一温度を補正してタービン入口温度推定値を算出する補正部と、
    を備えるガスタービン制御装置。
  2. 前記第一推定部は、燃焼器における熱収支を示す前記第一モデルに基づいて前記第一温度を推定し、
    前記第二推定部は、前記ガスタービンの排ガス温度を用いたヒートバランスを示す前記第二モデルに基づいて前記第二温度を推定し、
    前記補正部は、前記第一温度と前記第二温度との割合に基づいて決定された補正係数を用いて前記第一温度を補正する、
    請求項1に記載のガスタービン制御装置。
  3. 前記第一モデルへの入力となる推定値のうち少なくとも1つに対して、前記第二モデルを用いた計算で得られた推定値を用いた補正を行う入力値補正部を備える、
    請求項1または請求項2に記載のガスタービン制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のガスタービン制御装置を備えるガスタービンプラント。
  5. ガスタービンへの燃料流量を用いた物理モデルである第一モデルに基づくタービン入口温度推定値である第一温度を推定し、
    前記ガスタービンの排ガス温度を用いた物理モデルである第二モデルに基づくタービン入口温度推定値である第二温度を推定し、
    前記第二温度に基づいて前記第一温度を補正してタービン入口温度推定値を算出する、
    ガスタービン制御方法。
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