JP2018135641A - 支持部材及び屋外構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部部材に対して下部部材を作業性よく容易に取付可能とする支持部材及び該支持部材を用いた屋外構造物を提供する。
【解決手段】支持部材10は、上部部材となる垂木28や枠部材18に対して下部部材となる天井材24や側部天井材30を吊り下げ状態で取り付けるための部材であり、垂木28に取付固定される上取付部51と、天井材24や側部天井材30が取付固定される下取付部52とを備える。下取付部52は、下端面で開口した入口開口52aと、入口開口52aの上部に連通して設けられて入口開口52aよりも幅広に形成され、所定の裏板58を挿入保持可能な裏板挿入部52bと、裏板挿入部52bの上部に連通して設けられて入口開口52a及び裏板挿入部52bよりも幅狭に形成され、取付ねじ55,56を螺入可能なねじ螺入溝52cとを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、上部部材に対して下部部材を吊り下げ状態で支持するための支持部材及び該支持部材を用いた屋外構造物に関する。
玄関庇やカーポート等では、屋根を下から見上げた際の意匠を向上させ、或いは屋根に付着した結露水の滴下を防止するために天井(軒天)を設けることがある。例えば特許文献1には、玄関庇に天井を設けた構成が開示されている。
特開2015−140527号公報
通常、玄関庇やカーポート等の建造物に天井材を設置する場合、屋根材を支持した桁部材や枠部材、垂木等の上部部材に対し、下部部材となる天井材をドリルねじを用いて下から上向きに打つことが行われている。このため、ドリルねじによる切子が落下して施工現場や作業者が汚れることがある。また、切子が落下する中でねじ止めを行う必要があることから作業性が低いという問題もある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、上部部材に対して下部部材を作業性よく容易に取付可能とする支持部材及び該支持部材を用いた屋外構造物を提供することを目的とする。
本発明に係る支持部材は、上部部材に対して下部部材を吊り下げ状態で取り付けるための支持部材であって、前記上部部材に取付固定される上取付部と、前記下部部材が取付固定される下取付部とを備え、前記下取付部は、下端面で開口した入口開口と、前記入口開口の上部に連通して設けられて該入口開口よりも幅広に形成され、所定の裏板を挿入保持可能な裏板挿入部と、前記裏板挿入部の上部に連通して設けられて前記入口開口及び前記裏板挿入部よりも幅狭に形成され、ねじを螺入可能なねじ螺入溝とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、支持部材は、ねじを用いて下部部材を下取付部に締結する際は、ねじを入口開口から裏板挿入部を通してねじ螺入溝に螺入させればよい。このため、締結時に切子が発生せず、上向き作業になる天井材の取付作業時の作業性が向上すると共に、切子の発生によって施工現場や作業者が汚れることも抑制できる。しかも当該支持部材は、裏板を保持可能な裏板挿入部を有する。このため、裏板挿入部に保持した裏板に対して、例えばねじ螺入溝を用いて締結する下部部材とは別の下部部材を締結することができる。このため、当該支持部材は高い汎用性を有し、施工現場での作業性も一層向上する。
本発明に係る支持部材において、当該支持部材は押出形材で構成され、その長手方向に前記入口開口、前記裏板挿入部及び前記ねじ螺入溝が延在した構成であってもよい。そうすると、当該支持部材の製造効率が向上し、コストを低減できる。しかも当該支持部材の長手方向に入口開口等が延在している。このため、1本の支持部材の長手方向の所望位置に異なる種類の下部部材を適宜取り付けることができ、高い汎用性や作業性が得られる。
本発明に係る支持部材において、前記ねじ螺入溝は、前記裏板挿入部と連通する入口部分に、前記裏板挿入部から前記ねじ螺入溝に向かう方向で次第に幅狭となるテーパ形状部を有する構成であってもよい。すなわち当該支持部材は、入口開口から裏板挿入部で一端開口幅が広がった後、再びねじ螺入溝で開口幅が狭くなる。このため、ねじ螺入溝に対してねじを円滑に挿入できない懸念もある。この点、ねじ螺入溝の入口部分にテーパ形状部を設けることで、ねじ螺入溝に対してねじを円滑に挿入可能であり、作業性が一層向上する。
本発明に係る屋外構造物は、桁部材と枠部材とを有し、前記桁部材と前記枠部材とに支持された垂木で天井材を支持した屋根体を有する屋外構造物であって、上端部が前記垂木の下面と締結され、下端部が前記天井材の上面と締結されることで、前記垂木に対して前記天井材を吊り下げ状態で支持する支持部材を備え、前記支持部材は、前記垂木に取付固定される上取付部と、前記天井材に取付固定される下取付部とを有し、前記下取付部は、下端面で開口した入口開口と、前記入口開口の上部に連通して設けられて該入口開口よりも幅広に形成され、所定の裏板を挿入保持可能な裏板挿入部と、前記裏板挿入部の上部に連通して設けられて前記入口開口及び前記裏板挿入部よりも幅狭に形成され、ねじを螺入可能なねじ螺入溝とを有し、一部の前記天井材は、前記ねじ螺入溝に対して螺入された前記ねじによって前記支持部材と締結され、他部の前記天井材は、前記裏板挿入部に挿入保持された前記裏板に対して所定のねじを用いて締結されていることを特徴とする。
このような構成によれば、屋根体での一部の天井材の締結と、他部の天井材の締結とに共通の支持部材を利用しているため、構造物全体での作業性が向上すると共に、コストが低減される。
本発明によれば、上部部材に対して下部部材を作業性よく容易に取付可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る支持部材を用いた屋外構造物の正面図である。 図2は、図1に示す屋外構造物の側面断面図である。 図3は、図1に示す屋外構造物の一部を下から見上げた状態を示す一部断面斜視図である。 図4は、屋根体の桁部材より後側部分の左側端部を拡大した正面断面図である。 図5は、支持部材の側面図である。 図6は、支持部材で天井材を吊下支持した状態を示す側面断面図である。 図7は、支持部材で側部天井材を吊下支持した状態を示す側面断面図である。
以下、本発明に係る支持部材について、この支持部材を用いた屋外構造物を例示して好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
1.屋外構造物の全体構成の説明
図1は、本発明の一実施形態に係る支持部材10を用いた屋外構造物11の正面図である。図2は、図1に示す屋外構造物11の側面断面図である。図3は、図1に示す屋外構造物11の一部を下から見上げた状態を示す一部断面斜視図である。本実施形態は、住宅や店舗等の建物の玄関前の上部に設置される玄関庇としての屋外構造物11に支持部材10を適用した構成を例示する。屋外構造物11は、例えばカーポートやテラス屋根等でもよい。支持部材10は、屋内に設置される構造物に利用してもよい。
以下、玄関庇である屋外構造物11に対して人が玄関に進入する方向を正面とし、屋外構造物11を正面から見て手前側を前、奥側を後、上方を上、下方を下、左方を左、右方を右、と呼んで説明する。また各図においては、前後方向を矢印Zで示し、上下方向を矢印Yで示し、左右方向を矢印Xで示す。
図1〜図3に示すように、屋外構造物11は、支持部材10を用いた屋根体12と、左右一対の柱部材14,14とを備える。
屋根体12は、天井16を設けた軒天構造であり、枠部材18と、桁部材20と、屋根材22と、天井材24とを有する。本実施形態では、天井16の支持に支持部材10を用いている。屋根体12は、後側から前側に向かって次第に下方に傾斜した前下がり構造である。
枠部材18は、左右方向に延びた前側の前枠18a及び後側の垂木掛け18bと、前後方向に延びた左側の側枠18c及び右側の側枠18dとを四周枠組みした構成である。各枠18a〜18dは、アルミニウム等の金属の押出形材である。前枠18a及び左右の側枠18c,18dの外面には、帯板状のパネル材である化粧材25が装着されている。化粧材25は屋根体12の前側面及び左右側面の3面を覆うものであり、屋根体12の外観品質を向上するものである。枠部材18は、垂木掛け18bが取付ねじ26を用いて建物の外壁27に連結される(図2参照)。つまり垂木掛け18bは当該屋外構造物11を建物の外壁27に取付固定する取付部として機能する。
桁部材20は、左右方向に延在する断面略矩形状の角柱部材である。桁部材20は、枠部材18の内側で前寄りの位置に設けられ、左右の柱部材14,14間を連結して枠部材18を支持している。桁部材20、前枠18a及び垂木掛け18bの上面には、前後方向に沿って延びた複数の垂木28が支持される。各垂木28は、枠部材18及び桁部材20の上面上で左右方向に並んで固定される。
屋根材22は、樹脂や金属等の薄板で形成されて前後方向に延びたパネルである。屋根材22は、前枠18a、垂木掛け18b、側枠18c,18d及び垂木28に支持され、左右方向に複数並設されることで屋根体12の上面を覆っている。
天井16は、屋根材22の下方に設けられた軒天である。天井16は、天井材24と、側部天井材30とで構成されている。天井材(軒天材)24は、樹脂や金属等の薄板で形成されて前後方向に延びたパネルである。天井16の大部分は天井材24によって構成されている。天井材24は、左右の柱部材14,14間に亘って左右方向に複数並設されると共に、桁部材20を挟んで前後方向に2列設けられている。側部天井材30は、柱部材14との干渉を考慮して天井材24を設置できない部分、具体的には天井16の左右側縁部を構成するものである。側部天井材30は、当該屋外構造物11を前側から見た正面視で、左右の柱部材14に重なる位置に設けられ、天井材24の側端部と連続している。側部天井材30は、左右の側枠18c,18dと連結され、左右両端の天井材24とも連結されるアタッチメント部材である。
柱部材14は、断面略矩形状に構成されて上下に延びた角柱部材である。柱部材14は、下端部が地面32に固定され、上端部が桁部材20と連結されることで、屋根体12を支持する支柱である。
図3に示すように、柱部材14と桁部材20とは、柱部材14の上端部に桁部材20の端部が飲み込まれた構造、つまり柱勝ち構造で連結される。柱部材14は、その内側面(例えば左側の柱部材14の場合は右側面)の上部に切欠部34を有する。切欠部34は、桁部材20の端部を挿入可能であると共に、挿入した状態でほとんど隙間を生じない形状とされる。切欠部34に桁部材20の端部を挿入した状態で連結ねじ35を締め付けることで、柱部材14と桁部材20とが締結固定される。本実施形態の場合、連結ねじ35による柱部材14と桁部材20との締結部である連結部38が、天井材24と屋根材22との間となる高さ位置に位置している(図2参照)。つまり連結部38は、天井材24と屋根材22との間に形成された天井裏空間Sに位置し、外部から視認できない配置である。このため、屋外構造物11の外観品質が確保されている。
図1に示すように、屋外構造物11は、左側の柱部材14に沿って設けられ、屋根材22からの雨水等を排水する排水管40を備える。図2に示すように、排水管40の上端部は、前枠18aの左端部に連結された前枠樋部に連結されたドレイン42と連結されている。ドレイン42は、屋根材22上を前側に滑って前枠18aに落下した雨水等を集めて排水管40へと流通させるためのロートとして機能する。排水管40は、左右の柱部材14,14のそれぞれに沿って一対配設されてもよく、この場合はドレイン42を前枠18aの左右両端に設けるとよい。
排水管40は、上端部がドレイン42の下端面に連結され、天井材24と屋根材22との間の天井裏空間Sを通って柱部材14の前側面に到達する。排水管40は、柱部材14の前側面に沿って下方に垂下された後、下端部が地面32付近で開口して排水口40aを形成している。本実施形態では、柱部材14の前側面に排水管40の周囲を覆い隠す排水管カバー43を装着している。このため、排水管40はその下端部の排水口40a付近のみが外部に露出し、他の部分は全て隠された取付構造となっている。本実施形態では左右の柱部材14,14のそれぞれに排水管カバー43を装着し、左右の柱部材14,14間の外観品質を確保している。
図2に示すように、柱部材14の後側面には、略L字形状の受け部材44が取付固定されている。受け部材44は、桁部材20の後側の天井材24の前端部を載置可能な樋形状に構成されている。受け部材44は、左右の柱部材14,14間に亘って延在している。天井材24は、屋根材22と略平行に前下がりに設置されている。このため、桁部材20の後側の天井材24の表面(下面)に発生した結露水は、天井材24の表面を前方に伝い流れて受け部材44へと落下し、左右の柱部材14を伝って地面32へと排水される。
図2に示すように、桁部材20より前側の天井材24は、前端部が前枠18aに取付固定された前枠アタッチメント46に載置されている。前枠アタッチメント46は、受け部材44と同様に左右方向に延在する樋形状を有する押出形材である。このため、桁部材20の前側の天井材24に発生した結露水は、前枠アタッチメント46を流れて該前枠アタッチメント46の左右端部と化粧材25との間の隙間から外部に排水される。
2.支持部材による支持構造の説明
次に、屋根体12での支持部材10による支持構造を説明する。図4は、屋根体12の桁部材20より後側部分の左側端部を拡大した正面断面図である。
図2〜図4に示すように、天井16は、その天井面が天井材24の表面(下面)と側部天井材30の表面(下面)とで構成され、枠部材18の内側開口の下側を覆っている。側部天井材30は、天井材24と並んで配置されて天井16の天井面の一部を形成する天井板部30aを有する。
先ず、支持部材10の構成を説明する。
支持部材10は、左右の側枠18c,18d間に亘るように、各側枠18c,18dと垂木28とに取り付けられる。支持部材10は、垂木28に対して天井材24を吊下支持すると同時に、側枠18c,18dに対して側部天井材30を吊下支持する部材である。つまり本実施形態の支持部材10は、上部部材である垂木28に対し、下部部材である天井材24及び側部天井材30を吊り下げ状態で取り付けるブラケットであり、2種類の下部部材である天井材24及び側部天井材30の支持に兼用される。
図5は、支持部材10の側面図である。図6は、支持部材10で天井材24を吊下支持した状態を示す側面断面図である。図7は、支持部材10で側部天井材30を吊下支持した状態を示す側面断面図である。
支持部材10は、例えばアルミニウム等の金属製の押出形材である。図5〜図7に示すように、支持部材10は、上端側の上取付部51と、下端側の下取付部52と、上取付部51と下取付部52との間を繋ぐ板状のブリッジ部53とを有する。
上取付部51は、ブリッジ部53の上部を前後方向二股に分岐し、それぞれの先端部を水平方向に屈曲させた形状からなる一対の取付片51a,51aを有する。各取付片51aの下面には、取付ねじ54を穿孔するためのねじ溝51bが当該支持部材10の長手方向に延在している。各取付片51aは、取付ねじ54を用いて垂木28の下面に締結固定される。なお、本実施形態の場合、支持部材10の左右端部の上取付部51は、取付ねじ54を用いて側枠18c,18dの下面に締結固定される(図4参照)。
下取付部52は、下端面で開口した入口開口52aと、入口開口52aの上部に連通して設けられた裏板挿入部52bと、裏板挿入部52bの上部に連通して設けられたねじ螺入溝52cとを有する。
入口開口52aは、当該支持部材10の長手方向に延在するスリット状の開口溝である。入口開口52aは、天井材24を支持部材10に対して締結固定するための取付ねじ55のねじ部と、側部天井材30を支持部材10に対して締結固定するための取付ねじ56のねじ部とを挿入可能な開口である。
裏板挿入部52bは、入口開口52aよりも前後方向に幅広に拡幅された部分であり、当該支持部材10の長手方向に延在し、裏板58を挿入保持可能な溝部である。裏板58は、ねじ穴が形成された矩形の板状部材である。裏板58には、側部天井材30を固定するための取付ねじ56が締結される。
ねじ螺入溝52cは、裏板挿入部52bの上部に連通して設けられ、上下方向に延びた溝部である。ねじ螺入溝52cは、入口開口52a及び裏板挿入部52bよりも幅狭に形成され、天井材24を固定するための取付ねじ55のねじ部を螺入可能である。本実施形態の場合、取付ねじ55は、通常の雌ねじやナットとの締結に利用されるねじである。取付ねじ55は、ねじ螺入溝52cの壁面を削りながら螺入されるドリルねじであってもよい。
ねじ螺入溝52cは、裏板挿入部52bと連通する入口部分に、裏板挿入部52bからねじ螺入溝52cに向かう方向(下から上に向かう方向)で次第に幅狭となるテーパ形状部52dを有する。テーパ形状部52dは、入口開口52aから裏板挿入部52bを通過した取付ねじ55を、ねじ螺入溝52cに円滑に螺入させるための導入部である。
次に、天井材24の取付構造を説明する。
図2〜図4に示すように、支持部材10は、左右方向に並んだ各垂木28の下面に対し、延在した姿勢で前後方向に適宜間隔で複数取付固定される。天井材24は、これら支持部材10に対して左右方向に複数並列支持され、互いの隣接する側端部同士が嵌合される。
天井材24は、その端部が取付ねじ55を用いてねじ螺入溝52cに締結され、これにより支持部材10を介して垂木28に吊下支持される(図6参照)。具体的には、各天井材24は互いの隣接する側端部同士が重なり合う嵌合部において、一方の天井材24が取付ねじ55を用いて支持部材10のねじ螺入溝52cと締結固定される。なお、図4に示すように一方の端部に配置される天井材24は、側部天井材30との間の間隔を調整可能な折り線24bを左右方向に複数並設した構造とされ、天井材24全体での左右幅を容易に調整可能となっている。天井材24の折り線24bを設けた端部は、後述する連結部材62を介して側部天井材30とも締結固定される。
図2に示すように、桁部材20より前側の天井材24は、前端部が前枠アタッチメント46に支持され、後端部が桁部材20の取付溝20bに支持される。支持溝20bは、桁部材20の前側面の長手方向に沿って形成された溝部であり、天井材24の端部を挿入支持可能である。桁部材20より後側の天井材24は、前端部が受け部材44に支持され、後端部が垂木掛けアタッチメント59に支持される。垂木掛けアタッチメント59は、垂木掛け18bに取付固定されている。
側部天井材30は、天井材24側の端部に設けられた取付片30bが取付ねじ56を介して裏板58に締結される(図4参照)。裏板58は、裏板挿入部52bに側方から挿入保持され、入口開口52aの縁部に引っ掛かかることで抜け止めされている。これにより、側部天井材30は支持部材10を介して垂木28に吊下支持される。
なお、側部天井材30は、天井材24側とは反対側の端部が連結ねじ57を用いて連結アタッチメント60と連結され、連結アタッチメント60を介して側枠18c,18dと連結固定される。このため、側部天井材30は側枠18c,18dに対して強固に固定される。連結アタッチメント60は、略L字状の押出形材であり、その上部が側枠18c,18dの下面に対して取付ねじ63を用いて連結固定される。連結アタッチメント60は、化粧材25を支持する機能も有する。
図4に示すように、天井材24の左右一方の端部は、支持部材10ではなく側部天井材30に対して連結部材62を介して取付ねじ61を用いて締結固定される。側部天井材30の取付片30bには、連結部材62が取付ねじ56で共締め固定され、この連結部材62に対して天井材24が取付ねじ61によって締結される。なお、天井材24の左右他方の端部は、側部天井材30の取付片30bに対して引っ掛けて連結される。連結部材62や取付ねじ61、天井材24の取付片30bに対する引っ掛け部が外観上に露出することを防止するため、側部天井材30の端部には前後方向に延在するカバー部材64が装着される。
図2〜図4に示すように、前側及び左右両側の3面の化粧材25は、側部天井材30や前枠アタッチメント46等のアタッチメント部材を介して天井材24と連続している。このため、化粧材25から天井材24までが一体に構成され、屋外構造物11の外観品質を高めている。
3.支持部材及び屋外構造物の作用効果の説明
以上のように、本実施形態に係る支持部材10は、上部部材となる垂木28(枠部材18)に対して下部部材となる天井材24(側部天井材30)を吊り下げ状態で取り付けるための部材であり、垂木28に取付固定される上取付部51と、天井材24(側部天井材30)が取付固定される下取付部52とを備える。下取付部52は、下端面で開口した入口開口52aと、入口開口52aの上部に連通して設けられて入口開口52aよりも幅広に形成され、所定の裏板58を挿入保持可能な裏板挿入部52bと、裏板挿入部52bの上部に連通して設けられて入口開口52a及び裏板挿入部52bよりも幅狭に形成され、取付ねじ55,56を螺入可能なねじ螺入溝52cとを有する。
従って、支持部材10は、取付ねじ55を用いて下部部材である天井材24を下取付部52に締結する際は、取付ねじ55を入口開口52aから裏板挿入部52bを通してねじ螺入溝52cに螺入させればよい。このため、締結時に切子が発生せず、上向き作業になる天井材24の取付作業時の作業性が向上すると共に、切子の発生によって施工現場や作業者が汚れることも抑制できる。なお、例えば取付ねじ55としてドリルねじを用いた場合であっても、溝部であるねじ螺入溝52cを僅かに穿孔させながら容易に螺入させることができる。これにより、締結時の切子の発生量が通常のドリルねじによる締結時の切子の発生量に比べて大幅に低減される。その結果、上向き作業になる天井材24の取付作業時の作業性が向上すると共に、切子の大量発生によって施工現場や作業者が汚れることも抑制できる。しかも当該支持部材10は、裏板58を保持可能な裏板挿入部52bを有する。このため、裏板挿入部52bに保持した裏板58に対して、例えば天井材24とは別の下部部材である側部天井材30を締結することができる。このため、当該支持部材10は高い汎用性を有し、施工現場での作業性も一層向上する。
当該支持部材10は、押出形材で構成され、その長手方向に入口開口52a、裏板挿入部52b及びねじ螺入溝52cが延在している。このため、当該支持部材10の製造効率が向上し、コストを低減できる。しかも当該支持部材10の長手方向に入口開口52a等が延在している。このため、1本の支持部材10の長手方向の所望位置に異なる種類の下部部材である天井材24や側部天井材30を適宜取り付けることができ、高い汎用性や作業性が得られる。
当該支持部材10では、ねじ螺入溝52cは、裏板挿入部52bと連通する入口部分に、裏板挿入部52bからねじ螺入溝52cに向かう方向で次第に幅狭となるテーパ形状部52dを有する。すなわち、当該支持部材10は、入口開口52aから裏板挿入部52bで一端開口幅が広がった後、再びねじ螺入溝52cで開口幅が狭くなる。このため、ねじ螺入溝52cに対して取付ねじ55を円滑に挿入できない懸念もある。この点、当該支持部材10ではねじ螺入溝52cの入口部分にテーパ形状部52dを設けたため、ねじ螺入溝52cに対して取付ねじ55を円滑に挿入可能であり、作業性が一層向上する。
また、本実施形態に係る屋外構造物11は、屋根体12での一部の天井材となる天井材24の締結と、他部の天井材となる側部天井材30の締結とに共通の支持部材10を利用している。このため、構造物全体での作業性が向上すると共に、コストが低減される。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 支持部材、11 屋外構造物、12 屋根体、14 柱部材、16 天井、18 枠部材、20 桁部材、22 屋根材、24 天井材、25 化粧材、26,54〜56,61 取付ねじ、27 外壁、28 垂木、30 側部天井材、51 上取付部、52 下取付部、52a 入口開口、52b 裏板挿入部、52c ねじ螺入溝、52d テーパ形状部、53 ブリッジ部、58 裏板

Claims (4)

  1. 上部部材に対して下部部材を吊り下げ状態で取り付けるための支持部材であって、
    前記上部部材に取付固定される上取付部と、前記下部部材が取付固定される下取付部とを備え、
    前記下取付部は、下端面で開口した入口開口と、
    前記入口開口の上部に連通して設けられて該入口開口よりも幅広に形成され、所定の裏板を挿入保持可能な裏板挿入部と、
    前記裏板挿入部の上部に連通して設けられて前記入口開口及び前記裏板挿入部よりも幅狭に形成され、ねじを螺入可能なねじ螺入溝とを有することを特徴とする支持部材。
  2. 請求項1に記載の支持部材において、
    当該支持部材は押出形材で構成され、その長手方向に前記入口開口、前記裏板挿入部及び前記ねじ螺入溝が延在していることを特徴とする支持部材。
  3. 請求項1又は2に記載の支持部材において、
    前記ねじ螺入溝は、前記裏板挿入部と連通する入口部分に、前記裏板挿入部から前記ねじ螺入溝に向かう方向で次第に幅狭となるテーパ形状部を有することを特徴とする支持部材。
  4. 桁部材と枠部材とを有し、前記桁部材と前記枠部材とに支持された垂木で天井材を支持した屋根体を有する屋外構造物であって、
    上端部が前記垂木の下面と締結され、下端部が前記天井材の上面と締結されることで、前記垂木に対して前記天井材を吊り下げ状態で支持する支持部材を備え、
    前記支持部材は、前記垂木に取付固定される上取付部と、前記天井材に取付固定される下取付部とを有し、
    前記下取付部は、下端面で開口した入口開口と、前記入口開口の上部に連通して設けられて該入口開口よりも幅広に形成され、所定の裏板を挿入保持可能な裏板挿入部と、前記裏板挿入部の上部に連通して設けられて前記入口開口及び前記裏板挿入部よりも幅狭に形成され、ねじを螺入可能なねじ螺入溝とを有し、
    一部の前記天井材は、前記ねじ螺入溝に対して螺入された前記ねじによって前記支持部材と締結され、
    他部の前記天井材は、前記裏板挿入部に挿入保持された前記裏板に対して所定のねじを用いて締結されていることを特徴とする屋外構造物。
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