いくつかの実施形態は、ゴルフクラブヘッドのセットを含む。セットは、第1のゴルフクラブヘッドを備える。第1のゴルフクラブヘッドは、(i)第1の上端部および第1の上端部の反対側にある第1の底端部と、(ii)第1の前端部および第1の前端部の反対側にある第1の後端部と、(iii)第1のトゥ端部および第1のトゥ端部の反対側にある第1のヒール端部と、(iv)第1のクラブフェース部を有する第1のクラブ・ヘッド本体と、(v)第1のクラブシャフト軸であって、第1の上端部と第1の底端部の間に延在する第1のクラブ上底軸と、第1の前端部と第1の後端部の間に延在する第1のクラブ前後軸と、第1のヒール端部と第1のトゥ端部の間に延在する第1のヒールトゥ軸と、を有する第1のクラブシャフト軸と、(vi)第1のクラブアドレス構造と、を備える。また、セットは、第2のゴルフクラブヘッドを備える。第2のゴルフクラブヘッドは、(i)第2の上端部および第2の上端部の反対側にある第2の底端部と、(ii)第2の前端部および第2の前端部の反対側にある第2の後端部と、(iii)第2のトゥ端部および第2のトゥ端部の反対側にある第2のヒール端部と、(iv)第2のクラブフェース部を有する第2のクラブ・ヘッド本体と、(v)第2のクラブシャフト軸であって、第2の上端部と第2の底端部の間に延在する第2のクラブ上底軸と、第2の前端部と第2の後端部の間に延在する第2のクラブ前後軸と、第2のヒール端部と第2のトゥ端部の間に延在する第2のヒールトゥ軸と、を有する第2のクラブシャフト軸と、(vi)第2のクラブアドレス構造と、を備える。
一方、第1のクラブフェース部は、第1のクラブフェース面と、少なくとも1つの第1のクラブ溝を有してもよく、そして、第1のクラブフェース部は、第1の前端部に位置してもよい。第1の上底軸、第1の前後軸および第1のヒールトゥ軸は、互いに略垂直であってもよい。さらに、第1のゴルフクラブヘッドが、第1のクラブアドレス構造内に配置される場合に、第1の上底軸は、第1のグランド平面に対して略垂直であってもよく、かつ/又は、第1のゴルフクラブヘッドは、約55度以上の第1のクラブロフト角を有してもよい。さらにまた、少なくとも1つの第1のクラブ溝の各第1のクラブ溝は、それぞれ、第1のクラブ溝底と、第1のクラブ溝底に隣接した第1のクラブ溝側壁と、第1のクラブ溝縁点と、第1のクラブ溝縁点における第1のクラブ溝縁半径と、第1のクラブ溝底に略垂直な第1のクラブ溝中心軸と、を有する。そして、さらにまた、少なくとも1つの第1のクラブ溝は、第1のクラブ交差平面で第1のクラブ溝中心軸に対して線対称であってもよく、そして、第1のクラブ交差平面は、第1のクラブ上底軸と第1のクラブ前後軸によって形成される第1のクラブ交差平面と略平行であってもよい。また、第1のクラブ縁点は、30度ルール(Thirty Degree Rule)を満たしてもよく、第1のクラブ溝底は、第1のクラブフェース面に略平行であり、かつ、第1のクラブヒールトゥ軸に略垂直に延在する、第1のクラブ溝底幅を有してもよく、そして、第1のクラブ溝側壁は、第1のクラブ溝中心軸と第1のクラブ溝側壁角を形成してもよい。
一方、第2のクラブフェース部は、第2のクラブフェース面と、少なくとも1つの第2のクラブ溝を有してもよく、そして、第2のクラブフェース部は、第2の前端部に位置してもよい。第2の上底軸、第2の前後軸および第2のヒールトゥ軸は、互いに略垂直であってもよい。さらに、第2のゴルフクラブヘッドが、第2のクラブアドレス構造内に配置される場合に、第2の上底軸は、第2のグランド平面に対して略垂直であってもよく、かつ/又は、第2のゴルフクラブヘッドは、約55度未満の第2のクラブロフト角を有してもよい。さらにまた、少なくとも1つの第2のクラブ溝の各第2のクラブ溝は、それぞれ、第2のクラブ溝底と、第2のクラブ溝底に隣接した第2のクラブ溝側壁と、第2のクラブ溝縁点と、第2のクラブ溝縁点における第2のクラブ溝縁半径と、第2のクラブ溝底に略垂直な第2のクラブ溝中心軸と、を有する。そして、さらにまた、少なくとも1つの第2のクラブ溝は、第2のクラブ交差平面内で第2のクラブ溝中心軸に対して線対称であってもよく、そして、第2のクラブ交差平面は、第2のクラブ上底軸と第2のクラブ前後軸によって形成される第2のクラブ交差平面と略平行であってもよい。また、第2のクラブ縁点は、30度ルールを満たしてもよく、第2のクラブ溝底は、第2のクラブフェース面に略平行であり、かつ、第2のクラブヒールトゥ軸に略垂直に延在する、第2のクラブ溝底幅を有してもよく、そして、第2のクラブ溝側壁は、第2のクラブ溝中心軸と、第2のクラブ溝側壁角を形成してもよい。
これら又は他の実施形態による、第1のクラブ溝縁半径は、第2のクラブ溝縁半径より小さくてもよく、第1のクラブ溝底幅は、第2のクラブ溝底幅よりも小さくてもよく、かつ/又は、第1のクラブ溝側壁角は、第2のクラブ溝側壁角よりも大きくてもよい。
他の実施形態は、ゴルフクラブヘッドのセットを提供する方法を含む。その方法は、第1のゴルフクラブヘッドを提供することと、第2のゴルフクラブヘッドを提供することと、を含む。
一方、第1のゴルフクラブヘッドを提供することは、第1のゴルフクラブヘッドの第1のクラブ・ヘッド本体を提供することを含み、第1のクラブ・ヘッド本体を提供することは、第1のクラブ・ヘッド本体の第1のクラブフェース部を提供することを含み、第1のクラブフェース部は第1の前端部に位置してもよく、そして、第1のクラブフェース部を提供することは、第1のクラブフェース部の第1のクラブフェース面と第1のクラブフェース部の少なくとも1つの第1のクラブ溝を提供することを含む。第1のゴルフクラブヘッドは、(i)第1の上端部および第1の上端部の反対側にある第1の底端部と、(ii)第1の前端部および第1の前端部の反対側にある第1の後端部と、(iii)第1のトゥ端部および第1のトゥ端部の反対側にある第1のヒール端部と、(iv)第1のクラブフェース部を有する第1のクラブ・ヘッド本体と、(v)第1のクラブシャフト軸であって、第1の上端部と第1の底端部の間に延在する第1のクラブ上底軸と、第1の前端部と第1の後端部の間に延在する第1のクラブ前後軸と、第1のヒール端部と第1のトゥ端部の間に延在する第1のヒールトゥ軸と、を有する第1のクラブシャフト軸と、(vi)第1のクラブアドレス構造と、を備える。
さらに、第1のクラブ上底軸、第1のクラブ前後軸および第1のクラブヒールトゥ軸は、互いに略垂直であってもよい。一方、第1のゴルフクラブヘッドが、第1のクラブアドレス構造内に配置される場合に、第1のクラブ上底軸は、第1のグランド平面に対して略垂直であってもよく、かつ/又は、第1のゴルフクラブヘッドは、約55度以上かつ約65度以下の第1のクラブロフト角を有してもよい。少なくとも1つの第1のクラブ溝の各第1のクラブ溝は、それぞれ、第1のクラブ溝底と、第1のクラブ溝底に隣接した第1のクラブ溝側壁と、第1のクラブ溝縁点と、第1のクラブ溝縁点における第1のクラブ溝縁半径と、第1のクラブ溝底に略垂直な第1のクラブ溝中心軸と、第1のクラブヒールトゥ軸に略平行に延在する第1のクラブ溝長さと、を有する。第1のクラブ溝底は、第1のクラブフェース面に略平行であり、かつ、第1のクラブヒールトゥ軸に略垂直に延在する、第1のクラブ溝底幅を有してもよく、第1のクラブ溝中心軸は、第1のクラブ溝底幅の第1の略中点を通過してもよく、少なくとも1つの第1のクラブ溝は、第1のクラブ溝長さの第1の大部分に沿って、第1のクラブ溝中心軸に対して略線対称であってもよく、第1のクラブ縁点は、30度ルールを満たしてもよく、第1のクラブ溝側壁は、第1のクラブ溝中心軸と第1のクラブ溝側壁角を形成してもよい。
また、第2のゴルフクラブヘッドを提供することは、第2のゴルフクラブヘッドの第1のクラブ・ヘッド本体を提供することを含み、第2のクラブ・ヘッド本体を提供することは、第2のクラブ・ヘッド本体の第2のクラブフェース部を提供することを含み、第2のクラブフェース部は第2の前端部に位置してもよく、そして、第2のクラブフェース部を提供することは、第2のクラブフェース部の第2のクラブフェース面と第2のクラブフェース部の少なくとも1つの第2のクラブ溝を提供することを含む。第2のゴルフクラブヘッドは、(i)第2の上端部および第2の上端部の反対側にある第2の底端部と、(ii)第2の前端部および第2の前端部の反対側にある第2の後端部と、(iii)第2のトゥ端部および第2のトゥ端部の反対側にある第2のヒール端部と、(iv)第2のクラブフェース部を有する第2のクラブ・ヘッド本体と、(v)第2のクラブシャフト軸であって、第2の上端部と第2の底端部の間に延在する第2のクラブ上底軸と、第2の前端部と第2の後端部の間に延在する第2のクラブ前後軸と、第2のヒール端部と第2のトゥ端部の間に延在する第2のヒールトゥ軸と、を有する第2のクラブシャフト軸と、(vi)第2のクラブアドレス構造と、を備える。
さらに、第2のクラブ上底軸、第2のクラブ前後軸および第2のクラブヒールトゥ軸は、互いに略垂直であってもよい。一方、第2のゴルフクラブヘッドが、第2のクラブアドレス構造内に配置される場合に、第2のクラブ上底軸は、第2のグランド平面に対して略垂直であってもよく、かつ/又は、第2のゴルフクラブヘッドは、約55度未満の第2のクラブロフト角を有してもよい。少なくとも1つの第2のクラブ溝の各第2のクラブ溝は、それぞれ、第2のクラブ溝底と、第2のクラブ溝底に隣接した第2のクラブ溝側壁と、第2のクラブ溝縁点と、第2のクラブ溝縁点における第2のクラブ溝縁半径と、第2のクラブ溝底に略垂直な第2のクラブ溝中心軸と、第2のクラブヒールトゥ軸に略平行に延在する第2のクラブ溝長さと、を有する。第2のクラブ溝底は、第2のクラブフェース面に略平行であり、かつ、第2のクラブヒールトゥ軸に略垂直に延在する、第2のクラブ溝底幅を有してもよく、第2のクラブ溝中心軸は、第2のクラブ溝底幅の第2の略中点を通過してもよく、少なくとも1つの第2のクラブ溝は、第2のクラブ溝長さの第2の大部分に沿って、第2のクラブ溝中心軸に対して略線対称であってもよく、第2のクラブ縁部は、30度ルールを満たしてもよく、第2のクラブ溝側壁は、第2のクラブ溝中心軸と第2のクラブ溝側壁角を形成してもよい。
これら又は他の実施形態による、第1のクラブ溝縁半径は、第2のクラブ溝縁半径より小さくてもよく、第1のクラブ溝底幅は、第2のクラブ溝底幅よりも小さくてもよく、かつ/又は、第1のクラブ溝側壁角は、第2のクラブ溝側壁角よりも大きくてもよい。
さらなる実施形態は、ゴルフクラブヘッドのセットを含む。セットは、(i)第1のクラブフェース部を有する第1のクラブ・ヘッド本体を備える第1のゴルフクラブヘッドと、(ii)第2のクラブフェース部を有する第2のクラブ・ヘッド本体を備える第2のゴルフクラブヘッドと、を備える。
さらに、第1のクラブフェース部は、第1のクラブフェース面と、少なくとも1つの第1のクラブ溝を有してもよく、そして、第1のゴルフクラブヘッドは、約55度以上の第1のクラブロフト角を備えてもよい。少なくとも1つの第1のクラブ溝の各第1のクラブ溝は、それぞれ、第1のクラブ溝底と、第1のクラブ溝底に隣接した第1のクラブ溝側壁と、第1のクラブ溝縁点と、第1のクラブ溝縁点における第1のクラブ溝縁半径と、第1のクラブ溝底に略垂直な第1のクラブ溝中心軸と、を有してもよい。第1のクラブ溝底は、第1のクラブ溝底幅を有してもよく、第1のクラブ溝側壁は、第1のクラブ溝側壁角を形成してもよい。
さらにまた、第2のクラブフェース部は、第2のクラブフェース面と、少なくとも1つの第2のクラブ溝を有してもよく、そして、第2のゴルフクラブヘッドは、約55度未満の第2のクラブロフト角を備えてもよい。少なくとも1つの第2のクラブ溝の各第2のクラブ溝は、それぞれ、第2のクラブ溝底と、第2のクラブ溝底に隣接した第2のクラブ溝側壁と、第2のクラブ溝縁点と、第2のクラブ溝縁点における第2のクラブ溝縁半径と、第2のクラブ溝底に略垂直な第2のクラブ溝中心軸と、を有してもよい。第2のクラブ溝底は、第2のクラブ溝底幅を有してもよく、第2のクラブ溝側壁は、第2のクラブ溝側壁角を形成してもよい。
これら又は他の実施形態による、第1のクラブ溝縁半径は、第2のクラブ溝縁半径より小さくてもよく、第1のクラブ溝底幅は、第2のクラブ溝底幅よりも小さくてもよく、かつ/又は、第1のクラブ溝側壁角は、第2のクラブ溝側壁角よりも大きくてもよい。
図面に移ると、図1−3は、実施形態によるクラブ・ヘッド100の前面、ヒール側、後面を示す図である。クラブ・ヘッド100は、例示にすぎず、本明細書に提示する実施形態に限定されない。クラブ・ヘッド100は、本明細書で明確に図示または説明していない多くの異なる実施形態または例で用いられ得る。
一般に、クラブ・ヘッド100は、ゴルフクラブヘッドであってもよい。例えば、クラブ・ヘッド100は、あらゆる適切なアイアン・タイプのゴルフクラブヘッドであってもよい。いくつかの実施形態では、クラブ・ヘッド100は、マッスルバックのアイアン・タイプのゴルフクラブヘッド又はキャビティバックタイプのゴルフクラブヘッドであってもよい。さらなる実施形態では、クラブ・ヘッド100は、あらゆる適切なウェッジのアイアン・タイプのゴルフクラブヘッドであってもよい。それにもかかわらず、クラブ・ヘッド100は、概してアイアン・タイプのゴルフクラブヘッドに関して記載されるが、クラブ・ヘッド100は、ウッド・タイプのゴルフクラブヘッド(例えば、ドライバークラブ・ヘッド、フェアウェイウッドクラブヘッド、及びハイブリッドクラブ・ヘッド等)又はパターゴルフクラブヘッドのような、ゴルフクラブヘッドのあらゆる他の適切な型であってもよい。一般に、クラブ・ヘッド100は、あらゆる適切な材料を有することができるが、多くの実施形態では、クラブ・ヘッド100は、1種類以上の金属材料を有する。典型的な金属材料は、17−4ステンレス鋼や431ステンレス鋼や8620炭素鋼かつ/又は1025炭素鋼を含んでもよい。上述にも関わらず、本明細書に記載される装置、方法及び製造物品は、この点において限定されない。
図1を参照すると、クラブ・ヘッド100は、上端部101と、上端部101の反対側にある底端部102と、前端部203(図2)と、前端部203の反対側にある後端部204(図2)と、トゥ端部105と、トゥ端部105の反対側にあるヒール端部106と、を備える。さらに、クラブ・ヘッド100は、クラブ・ヘッド本体107を備える。クラブ・ヘッド本体は、中実、中空、又は部分的に中空であることができる。クラブ・ヘッド本体107が、中空かつ/又は部分的に中空のとき、クラブ・ヘッド本体107は、殻構造を有することができ、さらに、殻構造の材料とは異なる充填材で、全体的にかつ/又は部分的に満たされてもよい。例えば、充填材は、発泡プラスチックを含んでもよい。
一方、クラブ・ヘッド本体107は、トップレールのことを指してもよいトップ部108と、ソール部109と、フェース部110と、後部211(図2)と、を備えてもよい。さらに、フェース部110は、フェース面114と、1つ以上の溝115を有する。例えば、溝部115は、溝127を有してもよい。さらに、クラブ・ヘッド本体107は、ホーゼル112、又はクラブ・ヘッド100及び/又はクラブ・ヘッド本体107とシャフトを受け入れ、結合する、いかなる他の適切な機構(例えば、ボア)を備えてもよい。いくつかの実施形態では、後部221(図2)は、1つ以上のウエイトを受け入れるように構成され得るカスタムチューニングポートを有してもよい。他の実施形態では、カスタムチューニングポートは、省略されてもよい。同じ又は異なる実施形態では、他の適切な機構は、1つ以上の点において、ホーゼル112と同様であってもよい。
多くの実施形態では、ホーゼル112は、ヒール端部106又はその近くに配設されてもよい。シャフトは、図面には描かれていないが、ホーゼル112は、例えば、ゴルフクラブシャフトのようなシャフトを(即ち、ホーゼル112の開口部113を介して)受け入れるように構成されてもよい。したがって、ホーゼル112は、シャフトを受け入れ、ホーゼル112がシャフトを受け入れるときに、シャフトをクラブ・ヘッド100及び/又はクラブ・ヘッド本体107に(例えば、取り外し可能に又は取り外し不能)結合させてもよい。
フェース部110は、前端部203(図2)に配設されてもよく、後部211(図2)は、後端部204(図2)に配設されてもよい。フェース部110は、後部211(図2)の略反対側に設けてもよい。一方、トップ部108は、少なくとも部分的に上端部101に配設され、トップ部108は、トップ部101においてフェース部110と後部211(図2)に接触してもよい。さらに、ソール部109は、少なくとも部分的に底端部102に配設させてもよく、ソール部109は、底部102においてフェース部110と後部211(図2)と接触してもよい。多くの実施形態では、(a)トップ部110とフェース部110及び/又は後部211(図2)の接合部分、及び/又は(b)ソール部109とフェース部110及び/又は後部211(図2)の接合部分は、湾曲され、又はカットされ(faceted)てもよく、(a)トップ部110とフェース部110及び/又は後部211(図2)、及び/又は(b)ソール部109とフェース部110及び/又は後部211(図2)のなめらかな(又は実質的になめらかな)変わり目を提供してもよい。他の実施形態では、(a)トップ部108とフェース部110及び/又は後部211(図2)の接合部分、及び/又は(b)ソール部109とフェース部110及び/又は後部211(図2)の接合部分は、角度のあってもよく、(a)トップ部108とフェース部110及び/又は後部211(図2)、及び/又は(b)ソール部109とフェース部110及び/又は後部211(図2)の鋭利な変わり目を提供してもよい。
フェース部110とは、クラブ・ヘッド100の打撃面、又は打撃板のことを指してもよく、例えば、ゴルフボールのようなボール(図示省略)を打つように構成されてもよい。多くの実施形態では、フェース面114とは、フェース部110のランド領域(land area)のことを指してもよい。これら又は他の実施形態では、溝115は、トゥ端部105とヒール端部106の間に延在してもよい。さらに、溝115が複数の溝を有するとき、溝115の2つ以上の溝は互いに略平行であってもよい。
図2を参照すると、実施内では、クラブ・ヘッド100はアドレス構造216内に配設されてもよい。いくつかの実施例では、アドレス構造216とは、クラブ・ヘッド100が静止している間に、クラブ・ヘッド100が(例えば、ユーザによってゴルフクラブの一部として)ゴルフボールに対してアドレスするために置かれる、クラブ・ヘッド100の構造のことを指してもよい。さらに、これら又は他の実施形態では、アドレス構造216とは、クラブ・ヘッド100が水平面(例えば、地面)上で(例えば、ソール部109(図1)において)バランスよく立たされ、重力によってのみ作用される、クラブ・ヘッド100の構造のことを指してもよい。さらにまた、これら又は他の実施形態では、クラブ・ヘッド100は、シャフトから分離されてもよい。
参照のために示すと、アドレス構造216において、クラブ・ヘッド100はシャフト軸217を有してもよい。シャフト軸217は、(a)開口部113に対して直交し、(b)開口部113の中心点で交差してもよい、参照としての軸のことを指してもよい。シャフトがクラブ・ヘッド本体107と結合されるとき、シャフトとシャフト軸は、略平行かつ/又は同一線上であってもよい。
シャフト軸217は、上底軸218と、ヒールトゥ軸319(図3)と、前後軸220と、を有する。上底軸218、ヒールトゥ軸319(図3)及び前後軸220は、シャフト軸217の構成軸として、クラブ・ヘッド110に対する直角座標軸系枠を提供してもよい。これらの実施形態では、上底軸218、ヒールトゥ軸319(図3)及び前後軸220は、互いに直交してもよい。さらに、上底軸218は、おおよそ上端部101(図1)と底端部102(図1)の方向において延在し、ヒールトゥ軸319(図3)は、おおよそヒール端部106(図1)とトゥ端部105(図1)の方向において延在し、かつ/又は前後軸220は、おおよそ前端部203と後端部204の方向において延在してもよい。
一方、クラブ・ヘッド100は、ライ角321(図3)とロフト角222とを有してもよい。これらの実施形態では、シャフト軸217は、グランド平面223とライ角321を形成してもよく、ロフト平面224は、シャフト角217とロフト角222を形成してもよい。さらに、クラブ・ヘッド100は、1つ以上のキール点(keel point)225と、1つ以上の先端点226と、を有してもよい。さらにまた、上底軸218は、グランド平面223に対して略直交してもよく、ヒールトゥ軸319(図3)は、グランド平面223に対して略平行であってもよく、かつ/又は前後軸220は、グランド平面223に対して略平行であってもよい。
グランド平面223は、(a)クラブ・ヘッド100がアドレス構造216内に配置されるときに、ヒールトゥ軸319(図3)と前後軸220を含む平面に平行で、(b)キール点225と交差する又は接する、平面のことを指してもよい。一方、キール点225は、クラブ・ヘッド100がアドレス構造216内に配置されるときに、底端部102に最も近く、上端部101から最も遠い、ソール部109上の1点又は複数点のことを指してもよい。さらに、先端点226は、クラブ・ヘッド100がアドレス構造216内に配置されるときに、前端部203に最も近く、後端部204から最も遠い、ソール部109上の1点又は複数点のことを指してもよい。明確性のために、キール点225は、いくつかの例において1つの点を有してもよく、複数の点のそれぞれが等しく底端部102(図1)に近く、上端部101(図1)から遠い場合には、複数の点を有してもよく、そして、先端点226は、いくつかの例において1つの点であってもよく、複数の点のそれぞれが等しく前端部203に近く、後端部204から遠い場合には、複数の点を有してもよい。
一方、ロフト平面224は、(a)先端点226と交差し、(b)クラブ・ヘッド100がアドレス構造216内に配置されるときに、フェース部110(図1)と略平行である、平面のことを指してもよい。これら又は他の実施形態では、ロフト平面224は、(a)フェース部110(図1)のフェース中心と交差し、(b)クラブ・ヘッド100がアドレス構造216内に配置されるときに、フェース部110と略平行である、平面のことを指してもよい。多くの実施形態では、フェース中心は、トゥ端部105(図1)とヒール端部106(図1)から等距離の位置に存在し、さらに、上端部101(図1)と底端部102(図1)から等距離の位置に存在するフェース部110(図1)における場所のことを指すことができる。様々な例では、フェース中心は、参照により本明細書に組み込まれる、2008年5月1日発行のUnited States Golf Association:Procedure for Measuring the Flexibility of a Golf Clubhead、USGA−TPX3004、改訂版1.0.0、6ページ(2014年8月24日からhttp://www.usga.org/equipment/testing/protocols/Test−Protocols−For−Equipmentに掲載)で定義されるフェース中心のことを指すことができる。フェース部110(図1)が、平面かつ/又は実質的に平面であるとき、フェース部110とロフト平面224は、略同一平面上に存在する。一方、フェース部110(図1)が平面でない(例えば、湾曲している)とき、フェース部110の少なくとも一部は、ロフト平面224の前に、又は後ろに配置されてもよい。
多くの実施形態では、クラブ・ヘッド100のクラブ・ヘッドの型は、ロフト角222により規定されてもよい。これら又は他の実施形態では、ロフト角222は、約0度以上かつ約65度以下であってもよい。クラブ・ヘッド100が、ウェッジのアイアン・タイプゴルフクラブヘッドであるとき、ロフト角222は約45度以上かつ約65度以下であってもよい。さらに、ライ角(図3)は、約50度以上かつ60度以下であってもよい。
図面を進めて見てみると、図4は、クラブ・ヘッド100の溝127の断面を示すために、図1の切断線1−1における、クラブ・ヘッド100の一部の断面図を示す。とりわけ、溝115(図1)が複数の溝を有するとき、溝115のそれぞれの溝(例えば、溝127)は互いに類似又は同一であってもよい。
溝127は、溝底428と、溝側壁429と、溝縁点430と、溝中心軸431と、を有してもよい。さらに、溝127は溝長さを有する。一方、いくつかの実施形態では、クラブ・ヘッド100及び/又はフェース部110は、平縁推移(filleted transition)432を有してもよい。これらの実施形態では、平縁推移432は、溝縁点430を有してもよい。さらに、溝127は、平縁推移432の少なくとも一部を有してもよい。他の実施形態では、平縁推移432は、省略されてもよい。
溝側壁429は、溝底428に隣接している。例えば、溝底428は、底側壁点433において、溝側壁429と接していてもよい。一方、適用可能なとき、平縁推移432は、溝側壁419とフェース面114(図1)の間に配置されてもよい。したがって、溝側壁429は、側壁推移点434において、平縁推移432と接してもよく、そして、平縁推移432は、フェース面推移点(transition-face surface point)435において、フェース面114(図1)と接してもよい。これらの実施例では、溝縁点430は、側壁推移点434とフェース面推移点435との間の平縁推移432に配置されてもよい。
溝127の溝長さは、溝127の(例えば、最も長い)長さ寸法を指してもよく、おおよそトゥ端部105とヒール端部106の間で延在することができる。これら又は他の実施形態では、溝115(図1)が複数の溝を有するとき、複数の溝のうちの2以上の溝の溝長さは、類似又は同一であってもよく、かつ/又は複数の溝のうちの2以上の溝の溝長さは、異なってもよい。
さらに、溝中心軸431は、溝底428に対して略垂直であり得る。多くの実施形態では、溝127は、上底軸218(図2)と前後軸220(図2)によって形成される平面に対して略平行である交差平面において、溝中心軸431に対して略線対称であってもよい。これら又は他の実施形態では、図1の切断線1−1の断面は、交差平面と略平行かつ/又は略同一平面上にある平面においてとられる。さらなる実施形態では、溝中心軸431は、(後述の)溝底幅444の略中心点、及び/又は、溝127の溝長さの略中心点と交差してもよい。これらの実施形態では、溝中心軸431は、溝底428の中点とほぼ交差してもよい。さらに、これら又は他の実施形態では、溝127は、溝127の溝長さの一部、大部分、ほとんど全体、又は全体に沿った溝中心軸に対して略線対称である。したがって、これら又は他の実施形態では、例えば、溝中心軸431に対して溝127が対称であるため、溝127の1つ以上の要素が、溝中心軸431に対して対称である。
例えば、溝127は、溝側壁429の反対側にある溝側壁436と、溝縁点430の反対側にある溝縁点437と、平縁推移432の反対側にある平縁推移438と、底側壁点433の反対側にある底側壁点439と、側壁推移点434の反対側にある側壁推移点440と、フェース面推移点435の反対側にあるフェース面推移点441と、を有してもよい。さらに、溝側壁436は、溝側壁429と相似又は同一であり、溝縁点437は、溝縁点430と相似又は同一であり、平縁推移438は、平縁推移432と相似又は同一であり、底側壁点439は、底側壁点433と相似又は同一であり、側壁推移点440は、側壁推移点434と相似又は同一であり、フェース面推移点441は、フェース面推移点435と相似又は同一である。
多くの実施形態では、溝縁点430は、参照により本明細書に組み込まれる、2008年8月発行のUnited States Golf Association‘s Determination of Groove Conformance (Impact Area Markings (App II, 5c) Measurement Procedure) ruling、において記載されるように、全米ゴルフ協会の溝幅の測定のための30度法(thirty degree method)(即ち、「30度ルール」)を満たし(例えば、適合し)得る。30度ルールの付録B(溝幅の測定のための30度法)における全米ゴルフ協会によれば、ゴルフクラブヘッドのフェース面における溝は、フェース部のフェース面(例えば、フェース面114(図1))の平面から有意に離れたところから始まる。さらに具体的には、溝縁点430は、フェース面推移点435で始まり、側壁推移点434に向かって移動し、(a)平面推移432と接するように描かれる接線442が、少なくとも1つの30度の角をフェース面114(図1)と形成する、又は(b)平縁推移432における位置が、フェース面114より約0.00762センチメートルだけ下方である、のうちのいずれか最初に発生する平縁推移432の位置に配置される。したがって、これら又は他の実施形態では、溝縁点430及び437は、溝117(図1)の境界を示してもよい。
さらに、溝127は、溝縁半径443と、溝底幅444と、溝側壁角445と、溝フェード角446と、溝深さ447と、溝縁点深さ448と、溝縁点幅449と、を有してもよい。
溝縁半径443は、溝縁点430において平縁推移432の半径の曲率のことを指す。平縁推移432が省略されるとき、溝縁半径443は省略されることができる。多くの実施形態では、溝縁半径443は、0.007センチメートル以上かつ0.026センチメートル以下であってもよい。いくつかの実施形態では、溝縁半径443は、約0.007センチメートル以上かつ約0.015センチメートル以下であってもよい。他の実施形態では、溝縁半径443は、約0.015センチメートル以上かつ約0.026センチメートル以下である。例えば、これら又は他の実施形態では、溝縁半径443は、約0.007±.005センチメートル、約0.008±.005センチメートル、約0.009±.005センチメートル、約0.010±.005センチメートル、約0.011±.005センチメートル、約0.012±.005センチメートル、約0.013±.005センチメートル、約0.014±.005センチメートル、約0.015±.005センチメートル、約0.016±.005センチメートル、約0.017±.005センチメートル、約0.018±.005センチメートル、約0.019±.005センチメートル、約0.020±.005センチメートル、約0.021±.005センチメートル、約0.022±.005センチメートル、約0.023±.005センチメートル、約0.024±.005センチメートル、約0.025±.005センチメートル、約0.026±.005センチメートルであってもよい。
例えば、多くの実施形態では、ロフト角222(図2)が、約55度以上かつ約65度以下であるとき、溝縁半径443は、約0.007センチメートル以上かつ約0.015センチメートル以下であってもよい。これら又は他の実施形態では、ロフト角222(図2)が、約56度以上かつ約60度以下であるとき、溝縁半径443は、約0.007センチメートル以上かつ0.015センチメートル以下であってもよい。
さらに、多くの実施形態では、ロフト角222(図2)が、約45度以上かつ約55度以下であるとき、溝縁半径443は、約0.015センチメートル以上かつ約0.026センチメートル以下であってもよい。これら又は他の実施形態では、ロフト角222が、約47度以上かつ約54度以下であるとき、溝縁半径443は、約0.015センチメートル以上かつ約0.026センチメートル以下であってもよい。
溝底幅444は、フェース面114(図1)に略平行かつヒールトゥ軸319(図3)に略垂直に測定された溝底428の幅のことを指す。例えば、溝底幅444は、溝中心軸431に関して共に上述した交差平面における溝底428の断面幅のことを指すことができる。さらに、溝底幅444は、底側壁点433と底側壁点439の間の距離のことを指してもよい。多くの実施例では、溝底幅444は、約0.0350センチメートル以上かつ0.0414センチメートル以下であってもよい。例えば、これら又は他の実施形態では、溝縁半径443は、約0.0350±.0025センチメートル、約0.0352±.0025センチメートル、約0.0354±.0025センチメートル、約0.0356±.0025センチメートル、約0.0358±.0025センチメートル、約0.0360±.0025センチメートル、約0.0362±.0025センチメートル、約0.0364±.0025センチメートル、約0.0366±.0025センチメートル、約0.0368±.0025センチメートル、約0.0370±.0025センチメートル、約0.0372±.0025センチメートル、約0.0374±.0025センチメートル、約0.0376±.0025センチメートル、約0.0378±.0025センチメートル、約0.0380±.0025センチメートル、約0.0382±.0025センチメートル、約0.0384±.0025センチメートル、約0.0386±.0025センチメートル、約0.0388±.0025センチメートル、約0.0390±.0025センチメートル、約0.0392±.0025センチメートル、約0.0394±.0025センチメートル、約0.0396±.0025センチメートル、約0.0398±.0025センチメートル、約0.0400±.0025センチメートル、約0.0402±.0025センチメートル、約0.0404±.0025センチメートル、約0.0406±.0025センチメートル、約0.0408±.0025センチメートル、約0.0410±.0025センチメートル、約0.0412±.0025センチメートル、約0.0414±.0025センチメートルであってもよい。
例えば、多くの実施形態では、ロフト角222(図2)が約55度以上かつ約65度以下であるとき、溝底幅444は、約0.0350±.0025センチメートルであってもよい。これら又は他の実施形態では、ロフト角222が約56度以上かつ約60度以下であるとき、溝底幅444は、約0.0350±.0025センチメートルであってもよい。
さらに、多くの実施形態では、ロフト角222(図2)が約45度以上かつ約55度以下であるとき、溝底幅444は、約0.0414±.0025センチメートルであってもよい。これら又は他の実施形態では、ロフト角222が約47度以上かつ約54度以下であるとき、溝底幅444は、約0.0414±.0025センチメートルであってもよい。
溝側壁角445は、溝側壁429が溝中心軸431と形成する角のことを指す。多くの実施形態では、溝側壁角445は、約13度以上かつ約27度以下であってもよい。いくつかの実施形態では、溝側壁角445は、約13度以上かつ約19度以下であってもよい。他の実施形態では、溝側壁角445は、約21度以上かつ約27度以下であってもよい。例えば、これら又は他の実施形態では、溝側壁角445は、約13±1度、約14±1度、約15±1度、約16±1度、約17±1度、約18±1度、約19±1度、約20±1度、約21±1度、約22±1度、約23±1度、約24±1度、約25±1度、約26±1度、約27±1度であってもよい。
例えば、多くの実施形態では、ロフト角222(図2)が約55度以上かつ約65度以下であるとき、溝側壁角445は、約21度以上かつ約27度以下であってもよい。これら又は他の実施形態では、ロフト角222が約56度以上かつ約60度以下であるとき、溝側壁角445は約21度以上かつ27度以下であってもよい。
さらに、多くの実施例では、ロフト角222(図2)が約45度以上かつ約55度以下であるとき、溝側壁角445は、約13度以上かつ約19度以下であってもよい。これら又は他の実施形態では、ロフト角222が約47度以上かつ約54度以下であるとき、溝側壁角445は、約13度以上かつ約19度以下であってもよい。
一方、溝フェード角446は、フェース面推移点435において、接線450がフェース面114(図1)と形成する角のことを指す。多くの実施形態では、溝フェード角446は、約12度であってもよい。
溝深さ447は、溝中心線431に略平行かつ溝底428及び/又はフェース面114(図1)に略垂直に測定される、フェース面114(図1)と溝底428との間の距離のことを指す。とりわけ、溝深さ447は、溝底428に渡って一定であり得る。これらの実施形態では、溝深さ447は、溝底428に沿ったあらゆる場所において測定してもよい。他の実施形態では、溝深さ447は、おおよそ溝底428の中心点(例えば、溝中心軸431が溝底428と交わるところ)において、測定してもよい。多くの実施形態では、溝深さ447は、約0.04±.0025センチメートルであってもよい。
溝縁点深さ448は、溝中心軸431に略平行かつフェース面114(図1)及び/又は溝底428に略垂直に測定される、溝縁点430とフェース面114(図1)との間の距離のことを指す。とりわけ、溝縁点430が、上述のように、少なくとも1つの30度の角を形成する接線442とは対照的に、フェース面114(図1)から下方への深さによって30度ルールを満たすとき、溝縁点深さ448は、ロフト角222(図2)に関わらず、0.00762±.0013センチメートルである。他の実施形態では、溝縁点深さは、ロフト角222(図2)に関わらず、約0.004±.0013センチメートルであってもよい。溝127の有効な溝深さ(即ち、溝中心軸431に略平行かつ溝底428及び/又はフェース面114(図1)に略垂直に計測される溝縁点430と溝底428との間の距離)は、溝深さ447から溝縁深さ448を差し引くことによって決定することができることは留意するべきであろう。
溝縁点幅449は、溝中心軸431に略垂直かつ溝底428及び/又はフェース面114(図1)に略平行に測定される溝縁点430と溝中心軸431との間の距離のことを指す。一方、溝幅(図示省略)は、溝中心軸431に略垂直かつ溝底428及び/又はフェース面114(図1)に略平行に測定される溝縁点430と437との間の距離のことを指してもよい。多くの実施例では、溝縁点幅449は、ロフト角222(図2)に関わらず、約0.037±.005センチメートルであり得る。したがって、溝幅は、溝縁点幅449の2倍であってもよい。
図1に戻って参照すると、溝115が複数の溝を有するとき、溝115の隣接する溝(例えば、溝127)は、例えば、上底軸218(図2)に略平行かつ溝115の隣接する溝の中心軸(例えば、中心軸431(図4))の間で測定されるような、ピッチによって離れて存在してもよい。多くの実施形態では、溝115の2つ以上の隣接する溝の間のピッチは、1つのクラブ・ヘッド(例えば、クラブ・ヘッド100(図1−3))内では、溝115の2つ以上の他の隣接する溝の間のピッチとほぼ等しくてもよい。これら又は他の実施形態では、溝115の2つ以上の隣接する溝の間のピッチは、1つのクラブ・ヘッド(例えば、クラブ・ヘッド100(図1−3))内では、溝115の2つ以上の他の隣接する溝の間のピッチと異なってもよい。
多くの実施形態多では、1つのクラブ・ヘッド(クラブ・ヘッド100(図1−3))のいくつか又は全ての隣接する溝のピッチは、約0.330±.005センチメートル以上かつ約0.366±.005センチメートル以下であってもよい。例えば、これら又は他の実施形態では、1つのクラブ・ヘッド(例えば、クラブ・ヘッド100(図1−3))のいくつか又は全ての隣接する溝のピッチは、約0.330±.005センチメートル、約0.331±.005センチメートル、約0.332±.005センチメートル、約0.333±.005センチメートル、約0.334±.005センチメートル、約0.335±.005センチメートル、約0.336±.005センチメートル、約0.337±.005センチメートル、約0.338±.005センチメートル、約0.339±.005センチメートル、約0.340±.005センチメートル、約0.341±.005センチメートル、約0.342±.005センチメートル、約0.343±.005センチメートル、約0.344±.005センチメートル、約0.345±.005センチメートル、約0.346±.005センチメートル、約0.347±.005センチメートル、約0.348±.005センチメートル、約0.349±.005センチメートル、約0.350±.005センチメートル、約0.351±.005センチメートル、約0.352±.005センチメートル、約0.353±.005センチメートル、約0.354±.005センチメートル、約0.355±.005センチメートル、約0.356±.005センチメートル、約0.357±.005センチメートル、約0.358±.005センチメートル、約0.359±.005センチメートル、約0.360±.005センチメートル、約0.361±.005センチメートル、約0.362±.005センチメートル、約0.363±.005センチメートル、約0.364±.005センチメートル、約0.365±.005センチメートル、約0.366±.005センチメートルであってもよい。
例えば、多くの実施形態では、ロフト角222(図2)が約55度以上かつ約65度以下であるとき、1つのクラブ・ヘッド(例えば、クラブ・ヘッド100(図1−3))のいくつか又は全ての隣接する溝のピッチは、約0.330±.005センチメートル以上かつ約0.345±.005センチメートル以下であってもよい。これら又は他の実施形態では、ロフト角222が約56度以上かつ約60度以下であるとき、1つのクラブ・ヘッド(例えば、クラブ・ヘッド100(図1−3))のいくつか又は全ての溝のピッチは、約0.330±.005センチメートル以上かつ約0.345±.005センチメートル以下であってもよい。
さらに、多くの実施形態では、ロフト角222(図2)が約45度以上かつ約55度以下であるとき、ピッチは約0.345±.005センチメートル以上かつ約0.366±.005センチメートル以下であってもよい。これら又は他の実施形態では、ロフト角222が約47度以上かつ約54度以下であるとき、ピッチは、約0.345±.005センチメートル以上かつ約0.366±.005センチメートル以下であってもよい。
さらに、溝115のそれぞれの溝(例えば、溝127)は、溝中心軸431(図4)に関して共に上述したような交差平面における溝の断面積を有する。溝115が複数の溝を有するとき、溝115のそれぞれの溝はピッチに対する断面積の比を有してもよい。多くの実施形態では、ピッチに対する断面積の比は、ロフト角222(図2)に関わらず、2つ以上の溝115の間でほぼ一定であってもよい。例えば、ピッチに対する断面積の比は、ロフト角222(図2)に関わらず、約0.0068センチメートルであってもよい。
クラブ・ヘッド100がゴルフクラブヘッドであるとき、ゴルフクラブヘッドは、対応するゴルフクラブの一部であってもよい。さらに、ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッドのセットの一部であり、かつ/又は、ゴルフクラブは、ゴルフクラブのセットの一部であってもよい。多くの実施形態では、ゴルフクラブヘッドのセットのそれぞれのゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットのそれぞれのゴルフクラブは、互いに類似であってもよい。しかしながら、これら又は他の実施形態では、ゴルフクラブヘッドのセットのゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットのゴルフクラブは、異なるロフト角を有してもよい。
例えば、ゴルフクラブヘッドのセットの少なくとも1つのゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約45度未満のロフト角を有してもよく、一方、ゴルフクラブヘッドのセットの少なくとも1つのゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約45度以上、かつ/又は、約65度以下のロフト角を有してもよい。他の実施形態では、ゴルフクラブヘッドのセットの少なくとも1つのゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約55度未満のロフト角を有し、一方、ゴルフクラブヘッドのセットの少なくとも1つのゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約55度以上、かつ/又は、約65度以下のロフト角を有してもよい。
これら又は他の実施形態では、比較的大きなロフト角(例えば、ロフト角222(図2))を有するゴルフクラブのセットの第1のゴルフクラブヘッド(例えば、ゴルフクラブヘッド100)及び/又は第1のゴルフクラブの溝(例えば、溝115)は、比較的小さなロフト角を有するゴルフクラブのセットの第2のゴルフクラブヘッド及び/又は第2のゴルフクラブの溝よりも、比較的小さい溝縁半径(例えば、溝縁半径443(図4))と、比較的小さな溝底幅(例えば、溝底幅444(図4))と、比較的大きな溝側壁角(例えば、溝側壁角445(図4))、及び/又は比較的小さな溝のピッチと、を有してもよい。これら又は他の実施形態では、他のパラメータ(例えば、溝深さ(例えば、溝深さ47(図4))と、溝縁点幅(例えば、溝縁点幅449(図4))、及び/又は溝のピッチに対する断面積の比は、ほぼ一定に保たれてもよい。とりわけ、第1のゴルフクラブヘッドと第2のゴルフクラブヘッドは、互いに類似であってもよい。この関係は、2つ以上(例えば、全て)のゴルフクラブのセットのゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブの間に存在してもよい。これら又は他の実施形態では、1つ以上のこれらの要素は、2つ以上のゴルフクラブのセットのゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブの間で一定であってもよい。例えば、これら又は他の実施形態では、ゴルフクラブのセットの第1のゴルフクラブヘッド(例えば、ゴルフクラブヘッド100)及び/又は第1のゴルフクラブは、約45度以上かつ/又は約65度以下のロフト角を有してもよく、ゴルフクラブのセットの第2のゴルフクラブヘッド及び/又は第2のゴルフクラブは、約45度未満であってもよい。さらなる実施形態では、ゴルフクラブのセットの第1のゴルフクラブヘッド(例えば、ゴルフクラブヘッド100)及び/又は第1のゴルフクラブは、約55度以上かつ/又は約65度以下のロフト角を有してもよく、ゴルフクラブのセットの第2のゴルフクラブヘッド及び/又は第2のゴルフクラブは、約55度未満であってもよい。
一方、いくつかの具体的な実施形態では、ゴルフクラブヘッドのセットの第1のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約45度のロフト角を有してもよく、それぞれが約0.017±.005センチメートルの溝縁半径と、約0.0414±.0025センチメートルの溝底幅、及び/又は、約16±1度の溝側壁角をもつ、1つ以上の溝を有してもよい。また、ゴルフクラブヘッドのセットの第2のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約46度のロフト角を有してもよく、それぞれが約0.017±.005センチメートルの溝縁半径と、約0.0414±.0025センチメートルの溝底幅、及び/又は、約16±1度の溝側壁角をもつ、1つ以上の溝を有してもよい。また、ゴルフクラブヘッドのセットの第3のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約47度のロフト角を有してもよく、それぞれが約0.017±.005センチメートルの溝縁半径と、約0.0414±.0025センチメートルの溝底幅、及び/又は、約16±1度の溝側壁角をもつ、1つ以上の溝を有してもよい。また、ゴルフクラブヘッドのセットの第4のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約50度のロフト角を有してもよく、それぞれが約0.017±.005センチメートルの溝縁半径と、約0.0414±.0025センチメートルの溝底幅、及び/又は、約16±1度の溝側壁角をもつ、1つ以上の溝を有してもよい。また、ゴルフクラブヘッドのセットの第5のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約52度のロフト角を有してもよく、それぞれが約0.017±.005センチメートルの溝縁半径と、約0.0414±.0025センチメートルの溝底幅、及び/又は、約16±1度の溝側壁角をもつ、1つ以上の溝を有してもよい。また、ゴルフクラブヘッドのセットの第6のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約54度のロフト角を有してもよく、それぞれが約0.017±.005センチメートルの溝縁半径と、約0.0414±.0025センチメートルの溝底幅、及び/又は、約16±1度の溝側壁角をもつ、1つ以上の溝を有してもよい。また、ゴルフクラブヘッドのセットの第7のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約56度のロフト角を有してもよく、それぞれが約0.011±.005センチメートルの溝縁半径と、約0.0350±.0025センチメートルの溝底幅、及び/又は、約24±1度の溝側壁角をもつ、1つ以上の溝を有してもよい。また、ゴルフクラブヘッドのセットの第8のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約58度のロフト角を有してもよく、それぞれが約0.011±.005センチメートルの溝縁半径と、約0.0350±.0025センチメートルの溝底幅、及び/又は、約24±1度の溝側壁角をもつ、1つ以上の溝を有してもよく、かつ/又は、ゴルフクラブヘッドのセットの第9のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのセットの少なくとも1つのゴルフクラブは、約60度のロフト角を有してもよく、それぞれが約0.011±.005センチメートルの溝縁半径と、約0.0350±.0025センチメートルの溝底幅、及び/又は、約24±1度の溝側壁角をもつ、1つ以上の溝を有してもよい。
上述のように、ゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブに打たれたゴルフボールに回転を加えることが望ましい場合がある。しかしながら、従来のゴルフクラブのセットにおいては、ロフト角が増加するにしたがって、ゴルフボールは、セットのゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのフェース部で滑る傾向にあるため、ゴルフボールの回転は減少する。にもかかわらず、比較的高いロフト角(例えば、約45度以上かつ/又は約65度以下のロフト角、約55度以上かつ/又は約65度以下のロフト角)のゴルフクラブでゴルフボールを打つときで、さらに回転が望まれる場合がある。ロフト角が増加するにしたがって、溝縁半径(例えば、溝縁半径443(図4))を減少させ、溝底幅(例えば、溝底幅444(図4))を減少させ、溝側壁角(例えば、溝側壁角445(図4))を増加させ、及び/又はゴルフクラブのセットのゴルフクラブセット及び/又はゴルフクラブの溝のピッチを減少させることによって、ゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブで打たれるゴルフボールに加えられる回転量が増加させることができる。多くの実施形態では、溝縁半径は、ゴルフボールに加えられる回転に最も大きな影響を与え得る。
図面を進めて見てみると、図5−7は、ゴルフクラブで打たれたゴルフボールに加えられる回転量が、ゴルフクラブの溝縁半径とロフト角を変化させることでどのように変化するのかを示すのを手助けしている。例えば、図5は、アイアン・タイプのゴルフクラブヘッドのロフト角の関数として、約0.0165センチメートルの一定の溝縁半径の溝をもつ、アイアン・タイプのゴルフクラブヘッドによって、ゴルフボールに加えられる回転量を1分当たりの回転数で図示している。図5における(プレイヤーの使用試験で得られた)データは、ゴルフボールに加えられる回転量が約54度のロフトにおいて最大回転数に至るまで、アイアン・タイプのゴルフクラブヘッドのロフト角にしたがって増加することを示す。しかしながら、約55度以上のロフト角に対しては、回転数は、ロフト角が増加するにしたがって、減少する。
一方、図6は、短距離(約10ヤード)及び長距離(約30ヤード)のショットに対する、異なる溝縁半径を持つ約60度のアイアン・タイプのゴルフクラブヘッドにおける、ゴルフボールに加えられる回転量を1分当たりの回転数として図示している。図6におけるデータは、溝縁半径を減少させると(約0.0165センチメートルから0.0114センチメートルまで)、高いロフトのアイアン・タイプのゴルフクラブヘッドにおいては回転を増加させる結果となった。全体として、回転量は、試験の条件(例えば、湿った芝、乾いた芝)に依存して、約1−30パーセント増加した。
さらに、図7は、アイアン・タイプのゴルフクラブヘッドのロフト角及び溝縁半径の関数として、アイアン・タイプのゴルフクラブヘッドのセットに対する、ゴルフボールに加えられる回転量を1分当たりの回転数で図示している。ここでは、55度未満のロフト角をもつアイアン・タイプのゴルフクラブヘッドの溝縁半径は、0.0165センチメートルであり、55度より大きいロフト角をもつクラブの溝縁半径は、0.0114センチメートルである)。図7におけるデータは、55度より大きいロフト角に対しては溝縁半径が減少すると、一定の溝縁半径を使用するときに比べ、平均12.5パーセントまでゴルフボールに加えられる回転数が増加することを示す。
図8は、ゴルフクラブヘッドのセットを提供する(例えば、製造)方法800の一実施形態を図示している。方法800は、例示にすぎず、本明細書に提示する実施形態に限定されない。方法800は、本明細書で明確に図示または説明していない多くの異なる実施形態または例で用いられてもよい。いくつかの実施形態では、方法800の作業は、示された順序において実行されてもよい。他の実施形態では、方法800の作業は、あらゆる他の適切な順序において実行されてもよい。また他の実施形態では、方法800における1つ以上の作業は、統合されてもよく、又は、省略されてもよい。ゴルフクラブヘッドのセットは、クラブ・ヘッド100(図1−3)に関して共に上述されたゴルフクラブヘッドのセットと類似又は同一であってもよい。一方、ゴルフクラブヘッドのセットの1つ以上のゴルフクラブヘッドは、クラブ・ヘッド100(図1−3)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、方法800は、第1のゴルフクラブヘッドを提供する(例えば、形成する)作業801を含む。第1のゴルフクラブヘッドは、クラブ・ヘッド100(図1)と類似又は同一であってもよい。したがって、多くの実施形態では、作業801を実行することは、第1のゴルフクラブヘッドの第1のクラブ・ヘッド本体を提供することを含んでもよい。さらに、第1のクラブ・ヘッド本体を提供することは、第1のクラブ・ヘッド本体の第1のクラブフェース部を提供することを含んでもよい。これら又は他の実施形態では、第1のクラブ・ヘッド本体は、クラブ・ヘッド本体107(図1)と類似又は同一であってもよく、第1のクラブフェース部は、フェース部110(図1)と類似又は同一であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のゴルフクラブヘッドは、約45度以上かつ約65度以下の第1のクラブロフト角を有してもよい。他の実施形態では、第1のゴルフクラブヘッドは、約45度以上かつ約55度以下の第1のクラブロフト角を有してもよい。さらなる実施形態では、第1のゴルフクラブヘッドは、約55度以上かつ約65度以下の第1のクラブロフト角を有してもよい。
一方、図9は、図8の実施形態による、第1のゴルフクラブヘッドの第1のクラブ・ヘッド本体の第1のクラブフェース部を提供する(例えば、形成する)例示的作業900を図示している。
例えば、作業900は、第1のクラブフェース部の第1のクラブフェース面を提供する(例えば、形成する)作業901を含んでもよい。多くの実施形態では、第1のクラブフェース面は、フェース面114(図1)と類似又は同一であってもよい。
さらに、作業900は、第1のフェース部の少なくとも1つの第1のクラブ溝を提供する(例えば、形成する)作業902を含んでもよい。多くの実施形態では、溝は、溝115(図1)及び/又は溝127(図1,4)と類似又は同一であってもよい。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドの残りが、鋳造、鍛造、成型、又は別の方法で形成されるとき、ゴルフクラブフェースと少なくとも1つの第1のクラブ溝が、鋳造され、鍛造され、成型され、又は別の方法で形成されるときのように、作業901及び902は、互いに同時に実行される。他の実施形態では、作業901及び902は、ゴルフクラブヘッドの他の部分とともにゴルフクラブフェースが鋳造され、鍛造され、成型され、又は別の方法で形成されるが、溝は、他の部分の鋳造、鍛造、成型、又は他の形成工程の後に、ゴルフクラブフェース内に、機械加工、穿孔、レーザーカット、又は別の方法で形成されるように、連続的に実行される。図10は、図8の実施形態による、例示的作業902を図示している。
例えば、多くの実施形態では、作業902は、第1のクラブ溝の第1のクラブ溝縁半径を提供する(例えば、形成する)作業1001を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のクラブ溝縁半径は、溝縁半径443(図4)に類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業902は、第1のクラブ溝の第1のクラブ溝底幅を提供する(例えば、形成する)作業1002を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のクラブ溝底幅は、溝底幅444(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業902は、第1のクラブ溝の第1のクラブ溝側壁角を提供する(例えば、形成する)作業1003を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のクラブ溝側壁角は、溝側壁角445(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、手段902は、第1のクラブ溝の第1のクラブ溝フェード角を提供する(例えば、形成する)作業1004を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のクラブ溝フェード角は、溝フェード角446(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業902は、第1のクラブ溝の第1のクラブ溝深さを提供する(例えば、形成する)作業1005を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のクラブ溝深さは、溝深さ447(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業902は、第1のクラブ溝の第1のクラブ溝縁点深さを提供する(例えば、形成する)作業1006を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のクラブ溝縁点深さは、第1の溝縁点深さ448(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業902は、第1のクラブ溝の第1のクラブ溝縁点幅を提供すること(例えば、形成すること)の作業1007を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のクラブ溝縁点幅は、第1の溝縁点幅449(図4)と類似又は同一であってもよい。
いくつかの実施形態では、第1のクラブ溝が複数の溝を有するとき、作業902は、第1の溝の複数の溝のうち隣接する溝間の第1のクラブ溝ピッチを提供する(例えば、形成する)作業1008を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のクラブ溝ピッチは、クラブ・ヘッド100に関して共に上述した溝ピッチと類似又は同一であってもよい。
いくつかの実施形態では、1つ以上の作業1001−1008は、1つ以上の作業1001−1008の他の作業とほぼ同時に実行されてもよい。他の実施形態では、1つ以上の作業1001−1008は、省略されてもよい。
図8に戻ると、方法800は、第2のゴルフクラブヘッドを提供する(例えば、形成する)作業802を含んでもよい。第2のゴルフクラブヘッドは、クラブ・ヘッド100(図1)と類似又は同一であってもよい。したがって、多くの実施形態では、作業802を実行することは、第2のゴルフクラブヘッドの第2のクラブ・ヘッド本体を提供することを含んでもよい。さらに、第2のクラブ・ヘッド本体を提供することは、第2のクラブ・ヘッド本体の第2のクラブフェース部を提供することを含んでもよい。これら又は他の実施形態では、第2のクラブ・ヘッド本体は、クラブ・ヘッド本体107(図1)と類似又は同一であってもよく、第2のクラブフェース部は、フェース部110(図1)と類似又は同一であってもよい。
いくつかの実施形態では、第2のゴルフクラブヘッドは、約45度以上かつ約65度以下の第2のクラブロフト角を有してもよい。さらなる実施形態では、第2のゴルフクラブヘッドは、約45度以上かつ約55度以下の第2のクラブロフト角を有してもよい。またさらなる実施形態では、第2のゴルフクラブヘッドは、約55度以上かつ約65度以下の第2のクラブロフト角を有してもよい。しかしながら、多くの実施形態では、第2のクラブロフト角は、第1のクラブロフト角よりも小さくてもよい。例えば、第2のゴルフクラブヘッドは、約45又は55度未満の第2のクラブロフト角を有してもよい。
一方、図11は、図8の実施形態における、第1のゴルフクラブヘッドの第2のクラブ・ヘッド本体の第2のクラブフェース部を提供する例示的作業1100を図示している。
例えば、作業1100は、第2のクラブフェース部の第2のクラブフェース面を提供する(例えば、形成する)作業1101を含むことができる。多くの実施形態では、第2のクラブフェース面は、フェース面114(図1)と類似又は同一であってもよい。
さらに、作業1100は、第2のクラブフェース面の少なくとも1つの第2のクラブ溝を提供する(例えば、形成する)作業1102を含でもよい。多くの実施形態では、溝は、溝115(図1)及び/又は溝127(図1,4)と類似又は同一であってもよい。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドの残りの部分が鋳造され、鍛造され、成型され、又は別の方法で形成されるとき、ゴルフクラブフェースと少なくとも1つの第1のクラブ溝が鋳造され、鍛造され、成型され、又は別の方法で形成されるように、作業1101及び1102は、互いに同時に実行されてもよい。他の実施形態では、ゴルフクラブヘッドの他の部分とともに、ゴルフクラブフェースが鋳造され、鍛造され、成型され、又は別の方法で形成されるが、溝は、鋳造、鍛造、成型、又は他の形成工程の後に、ゴルフクラブフェースに、機械加工、穿孔、レーザーカット、又は別の方法で形成されるように、作業1101及び1102は連続的に実行される。図12は、図8の実施形態による例示的作業1102を図示している。
例えば、多くの実施形態では、作業1102は、第2のクラブ溝の第2のクラブ溝縁半径を提供する(例えば、形成する)作業1201を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のクラブ溝縁半径は、溝縁半径443(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業1102は、第2のクラブ溝の第2のクラブ溝底幅を提供する(例えば、形成する)作業1202を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のクラブ溝底幅は、溝底幅444(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業1102は、第2のクラブ溝の第2のクラブ溝側壁角を提供すること(例えば、形成すること)の作業1203を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のクラブ溝側壁角は、溝側壁角445(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業1102は、第2の溝の第2のクラブ溝フェード角を提供する(例えば、形成する)作業1204を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のクラブ溝フェード角は、溝フェード角446(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業1102は、第2のクラブ溝の第2のクラブ溝深さを提供する(例えば、形成する)作業1205を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のクラブ溝深さは、溝深さ447(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業1102は、第2のクラブ溝の第2のクラブ溝縁点深さを提供する(例えば、形成する)作業1206を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のクラブ溝縁点深さは、溝縁点深さ448(図4)と類似又は同一であってもよい。
多くの実施形態では、作業1102は、第2のクラブ溝の第2のクラブ溝縁点幅を提供する(例えば、形成する)作業1207を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のクラブ溝縁点幅は、溝縁点幅449(図4)と類似又は同一であってもよい。
いくつかの実施形態では、第2のクラブ溝が複数の溝を有するとき、作業1102は、第2のクラブ溝の複数の溝の隣接する溝の間の第2のクラブ溝ピッチを提供する(例えば、形成する)作業1208を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のクラブ溝ピッチは、クラブ・ヘッド100(図1−3)に関して共に上述した溝ピッチと類似又は同一であってもよい。
いくつかの実施形態では、1つ以上の作業1201−1208は、1つ以上の作業1201−1208の他の作業とほぼ同時に実行され得る。他の実施形態では、1つ以上の作業1201−1208は、省略してもよい。
多くの実施形態では、第1のクラブ溝の第1のクラブ溝縁半径は、第2のクラブ溝の第2のクラブ溝縁半径よりも小さくしてもよい。さらに、第1のクラブ溝の第1のクラブ溝底幅は、第2のクラブ溝の第2のクラブ溝底幅よりも小さくされ得る。さらに、第1クラブ溝の第1クラブ溝側壁角は、第2クラブ溝の第2溝側壁角より大きくてもよい。また、いくつかの実施形態では、第1のクラブ溝ピッチは、第2のクラブ溝ピッチよりも小さくてもよい。
一方、これら又は他の実施形態では、第1の溝深さは、第2の溝深さと同じであってもよく、第1の溝縁点幅は、第2の溝縁点幅と類似又は同一であってもよく、かつ/又は第1のクラブ溝ピッチに対する第1のクラブ溝の断面積の比は、第2のクラブ溝ピッチに対する第2のクラブ溝の断面積の比と同じであってもよい。
多くの実施形態では、作業801,802,901,902,1001−1008,1101,1102及び1201−1208のうちの1つ以上の作業は、鋳造、成型、鍛造、機械加工、穿孔、レーザーカット等を含む1つ以上の冶金技術を用いて実行されてもよい。これら又は他の実施形態では、作業801,802,901,902,1001−1008,1101,1102及び1201−1208のうちの2つ以上の作業は、同じ冶金技術を用いて実行され、かつ/又は、作業801,802,901,902,1001−1008,1101,1102及び1201−1208のうちの2つ以上の作業は、異なる冶金技術を用いて実行されてもよい。
以上、本明細書のゴルフクラブヘッド、および関連方法について、特定の実施形態に即して説明してきたが、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、さまざまな変更が加えられ得る。例えば、図8の作業801及び802、図9の作業901及び902、作業1001−1008(図10)、図11の作業1101及び1102、ならびに作業1201−1208(図12)が、多くの異なる作業から構成されてもよく、多くの異なるモジュールによって、多くの異なる順序で実施されてもよく、図1〜図8の任意の要素が修正されてもよいこと、ならびにこれらの実施形態のうちのいくつかについての先の議論が必ずしも、可能な全ての実施形態の完全な説明になっているとは限らないことが、当業者には、容易に明らかとなるであろう。
さらに、上記の例は、アイアン・タイプのゴルフクラブヘッドに関連して説明されていることがあるが、本明細書で説明する用具、方法、および製品は、ウッド・タイプのゴルフクラブやパター・タイプのゴルフクラブなど、他のタイプのゴルフクラブに適用可能であってもよい。あるいは、本明細書で説明する用具、方法、および製品は、ホッケー・スティック、テニス・ラケット、釣り竿、スキー・ストック等のような、適用可能な他のタイプのスポーツ用品であってもよい。
そのような変更その他のさらなる例が、先の説明の中で挙げられた。さまざまな図の特徴部のうちの1つまたは複数を有する異なる実施形態の他の置換えも、同様に企図される。したがって、本明細書の明細書、特許請求の範囲、および図面は、本開示の範囲を例示するためのものであり、限定するものではない。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲によって求められる範囲のみに限定されることが意図される。
本明細書で論じたゴルフクラブヘッドおよび関連方法は、さまざまな実施形態において実行することができ、これらの実施形態のうちのいくつかについての先の議論は必ずしも、可能な全ての実施形態の完全な説明になっているとは限らない。そうではなく、図面の詳細な説明、および図面自体が、少なくとも1つの好ましい実施形態を開示し、また代替実施形態を開示することがある。
一般的に、1つまたは複数の特許請求される要素の置換えは、修正ではなく再構成となる。加えて、利益、他の利点、および問題に対する解決策について、特定の実施形態に関して説明してきた。しかし、利益、利点、問題に対する解決策、および任意の利益、利点、または解決策を生じさせ、またはより顕著にさせることのできる1つまたは複数の任意の要素を、請求項のうちのいずれかまたは全ての、肝要な、必要な、または不可欠な特徴部または要素と解釈することは、そのような利益、利点、解決策、または要素がそのような請求項内に明示的に述べられていない限り、すべきではない。
ゴルフのルールが時折変更し得る(例えば、米国ゴルフ協会(USGA)、Royal and Ancient Golf Club of St.Andrews(R&A)等の、ゴルフ標準組織および/または管理組織によって、新しい規定が採用され得るまたは古いルールが削除または修正され得る)ため、本明細書に記載の装置、方法、および製造物品に関連するゴルフ用品は、任意の特定の時間に、ルールに準拠するまたは準拠しないことがある。したがって、本明細書に記載する装置、方法、および製造物品に関連するゴルフ用品は、準拠または非準拠ゴルフ用品として、広告、売り出し、および/または販売され得る。本明細書に記載の装置、方法、および製造物品は、この点において限定されない。
さらに、本明細書で開示された実施形態および限定は、実施形態および/または限定が、(1)請求項において明示的に請求されていない場合、および、(2)均等物の原則の下での請求項における明示的な要素および/もしくは限定である、または、そのような要素および/もしくは限定と潜在的に均等である場合、公有の原則において公衆に捧げられるものではない。