以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本発明の実施形態の理解を容易にするため、まず、遊技機の機械的構成および電気的構成を簡単に説明し、その後、各種エラーに関する具体的な制御を説明する。
図1は、本実施形態の遊技機100の斜視図であり、扉が開放された状態を示している。図示のように、遊技機100は、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成される外枠102と、外枠102にヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた中枠104と、中枠104に、ヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた前枠106と、を備えている。
中枠104は、外枠102と同様に、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成されており、囲繞空間に遊技盤108が保持されている。また、前枠106には、ガラス製または樹脂製の透過板110が保持されている。そして、中枠104および前枠106を外枠102に対して閉じると、遊技盤108と透過板110とが所定の間隔を維持して略平行に対面するとともに、遊技機100の正面側から、透過板110を介して遊技盤108が視認可能となる。
(遊技機の詳細な構成)
次に、遊技機100の詳細な構成について図2および図3を用いて説明する。図2では、遊技盤108に設けられている釘131および風車133(いずれも後述する)の図示は省略されている。また、図2では、閉状態の第2始動口122、第1大入賞口126および第2大入賞口128(いずれも後述する)が図示され、図3では、開状態の第2始動口122、第1大入賞口126および第2大入賞口128が図示されている。
図2は、遊技機100の正面図である。図2に示すように、前枠106の下部には、遊技機100の正面側に突出する操作ハンドル112が設けられている。操作ハンドル112は、遊技者が回転操作可能に設けられており、遊技者が操作ハンドル112を回転させて発射操作を行うと、操作ハンドル112の回転角度に応じた強度で、不図示の発射機構によって遊技球が発射される。このようにして発射された遊技球は、遊技盤108に設けられたレール114a,114b間を上昇して遊技領域116に導かれることとなる。
遊技領域116は、遊技盤108と透過板110との間隔に形成される空間であって、遊技球が流下または転動可能な領域である。図3に示すように、遊技盤108には、多数の釘131や1つの風車133が設けられており、遊技領域116に導かれた遊技球が釘131や風車133に衝突して、不規則な方向に流下、転動するようにしている。なお、図3では、遊技領域116に設けられた多数の釘131が白丸で図示され、多数の釘131のうちの1つの釘131のみに参照符号が付されている。
図2および図3に示すように、遊技領域116は、発射機構の発射強度に応じて遊技球の進入度合いを互いに異にする第1遊技領域116aおよび第2遊技領域116bを備えている。第1遊技領域116aは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技領域116の左側に位置し、第2遊技領域116bは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技領域116の右側に位置している。レール114a,114bが遊技領域116の左側にあることから、発射機構によって所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は第1遊技領域116aに進入し、所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球は第2遊技領域116bに進入することとなる。
また、遊技領域116には、遊技球が入球可能な一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122(図2では不図示)が設けられており、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122に遊技球が入球すると、それぞれ所定の賞球が遊技者に払い出される。遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数は、入賞口ごとに異なっていてもよい。
なお、詳しくは後述するが、第1始動口120内には第1始動領域が設けられ、また、第2始動口122内には第2始動領域が設けられている。そして、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球して第1始動領域または第2始動領域に遊技球が進入すると、予め設けられた複数の特別図柄の中からいずれか一の特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には、遊技者にとって有利な大役遊技の実行可否や、以後の遊技状態をどのような遊技状態にするかといった種々の遊技利益が対応付けられている。したがって、遊技者は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、所定の賞球を獲得するのと同時に、種々の遊技利益を受ける権利獲得の機会を獲得することとなる。
第1始動口120は、遊技領域116の下部であって、第1遊技領域116aを流下する遊技球のみが入球可能であるか、または、第1遊技領域116aに進入した遊技球の方が、第2遊技領域116bに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に配置されている。
また、図3に示すように、第2始動口122は、第1始動口120の右隣であって第2遊技領域116bに位置している。第2始動口122は、第2遊技領域116bを流下する遊技球のみが入球可能であるか、または、第2遊技領域116bに進入した遊技球の方が、第1遊技領域116aに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に配置されている。第2始動口122は、可動片122aを有する始動可変入賞装置によって構成されており、第2始動口122への遊技球の進入容易性が可変するようになっている。具体的には、第2始動口122は、可動片122aが開閉可能に設けられており、可動片122aが閉状態にあるときには、第2始動口122への遊技球の進入が不可能または困難となっている。これに対して、第2遊技領域116bに設けられたゲート124を遊技球が通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われ、この抽選によって当たりに当選すると、可動片122aが所定時間、開状態に制御される。このように、可動片122aが開状態になると、可動片122aが遊技球を第2始動口122に導く受け皿として機能し、第2始動口122への遊技球の入球が容易となる。
さらに、第2遊技領域116bには、第2遊技領域116bを流下する遊技球のみが入球可能であるか、または、第2遊技領域116bに進入した遊技球の方が、第1遊技領域116aに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に第1大入賞口126および第2大入賞口128が設けられている。なお、以下、第1大入賞口126および第2大入賞口128をまとめて単に大入賞口ともよぶ。第1大入賞口126には、開閉扉126aおよび開閉扉126bが開閉可能に設けられている。通常、開閉扉126bが第1大入賞口126を閉鎖して、第1大入賞口126への遊技球の入球が不可能となっている。また、開閉扉126aは、開閉扉126bが第1大入賞口126を閉鎖している時に下方に向かって下がった状態になっている(図2参照)。これにより、第1大入賞口126に遊技球が入球不可能な状態では、開閉扉126aと開閉扉126bとの間には、第2遊技領域116bを流下する遊技球が通過可能な空間が生じる。これに対して、前述の大役遊技が実行されると、開閉扉126bが開放され、開閉扉126aが開閉扉126bに向かって傾斜した状態に立ち上がる(図3参照)。開閉扉126aの先端と開閉扉126bの先端との間には、遊技球の直径よりも長さの短い間隙が形成される。このため、開閉扉126aおよび開閉扉126bが受け皿として機能し、第2遊技領域116bを流下する遊技球は第1大入賞口126への入球が可能となる。そして、第1大入賞口126に遊技球が入球すると、所定の賞球が遊技者に払い出される。
また、第2大入賞口128は、開閉扉128aが開閉可能に設けられており、通常、開閉扉128bが第2大入賞口128を閉鎖して、第2大入賞口128への遊技球の入球が不可能となっている。これに対して、前述の大役遊技が実行されると、開閉扉128aが開放されて、開閉扉128aが受け皿として機能し、第2大入賞口128への遊技球の入球が可能となる。そして、第2大入賞口128に遊技球が入球すると、所定の賞球が遊技者に払い出される。大入賞口への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数は、大入賞口ごとに異なっていてもよい。
第1遊技領域116aには、第1始動口120の左側に2つの一般入賞口118が設けられている。また、第2遊技領域116bには、第1大入賞口126と第2始動口122との間に1つの一般入賞口118が設けられている。
図3に示すように、第1遊技領域116aには、2つの一般入賞口118を挟んで、遊技球を遊技領域116から遊技盤108の背面側に排出する2つの排出口130が設けられている。2つの排出口130の一方は、一般入賞口118の左上に隣接して設けられ、2つの排出口130の他方は、遊技領域116の最下部の中心部(第1始動口120の直下)に設けられている。また、第2遊技領域116bには、一般入賞口118の下方に1つの排出口130が設けられている。複数の排出口130により、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122、第1大入賞口126、第2大入賞口128のいずれにも入球しなかった遊技球が、遊技領域116から遊技盤108の背面側に排出される。
そして、遊技機100には、遊技の進行中等に演出を行う演出装置として、液晶表示装置からなる演出表示装置200、可動装置からなる演出役物装置202、さまざまな点灯態様や発光色に制御される複数のランプからなる演出照明装置204および枠部照明装置240、スピーカからなる音声出力装置206、遊技者の操作を受け付けるとともに、振動による演出を行う演出操作装置208が設けられている。
演出表示装置200は、画像を表示する画像表示部からなる演出表示部200aを備えており、演出表示部200aを、遊技盤108の略中央部分において、遊技機100の正面側から視認可能に配置している。演出表示部200aには、図2に示すように演出図柄210a,210b,210cが変動表示され、演出図柄210a,210b,210cの停止表示態様によって大役抽選結果が遊技者に報知される変動演出が実行されることとなる。変動演出では、演出表示部200aに加えて演出役物装置202、演出照明装置204、音声出力装置206および演出操作装置208等の複数の演出装置の動作が行われてもよい。以下、演出役物装置202および演出操作装置208を「可動体」と総称する場合がある。
演出役物装置202は、演出表示部200aよりも前面に配置され、通常、遊技盤108の背面側に退避しているが、上記の演出図柄210a,210b,210cの変動表示中などに、演出表示部200aの前面まで可動して、遊技者に大当たりの期待感を付与するものである。
演出照明装置204は、演出役物装置202や遊技盤108等に設けられており、演出表示部200aに表示される画像等に合わせて、さまざまに点灯制御される。
図2に示すように、音声出力装置206は、前枠106の上部位置や外枠102の最下部位置に設けられ、演出表示部200aに表示される画像等に合わせて、遊技機100の正面側に向けてさまざまな音声を出力する。
演出操作装置208は、遊技者の押下操作を受け付ける押下ボタン208aと、遊技者の引き倒しによる入力操作を受け付ける演出レバー208bと、演出レバー208bの入力操作に伴って回転する回転部208cとを有している。押下ボタン208aおよび演出レバー208bは、遊技者が操作可能な操作装置に相当する。演出操作装置208は、遊技機100の幅方向略中央位置であって、かつ、透過板110(図1参照)よりも下方位置に設けられている。演出操作装置208は、例えば演出表示部200aに表示される画像等に合わせて有効化されるものであり、操作有効時間内に遊技者の操作を受け付けると、当該操作に応じて、さまざまな演出が実行される。
演出操作装置208の後ろ側(遊技盤108側)には、遊技機100から払い出される賞球や、遊技球貸出装置から貸し出される遊技球が導かれる上皿132であり、上皿132が遊技球で一杯になると、遊技球は下皿134に導かれることとなる。また、下皿134の底面には、下皿134から遊技球を排出するための球抜き孔(不図示)が形成されている。この球抜き孔は、通常、開閉板(不図示)によって閉じられているが、球抜きつまみ134aを図中左右方向にスライドさせることにより、球抜きつまみ134aと一体となって開閉板がスライドし、球抜き孔から下皿134の下方に遊技球を排出することが可能となっている。
また、遊技盤108には、遊技領域116の外方であって、かつ、遊技者が視認可能な位置に、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172が設けられている。各表示器160〜172は、遊技に係る種々の状況を表示するための装置であるが、その詳細については後述する。
(制御手段の内部構成)
図4は、遊技の進行を制御する制御手段の内部構成を示すブロック図である。
主制御基板300は遊技の基本動作を制御する。主制御基板300は、メインCPU300a、メインROM300b、メインRAM300cを備えている。メインCPU300aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM300bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM300cは、メインCPU300aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
本実施形態の遊技機100は、主に第1始動口120または第2始動口122への遊技球の入球によって開始される特別遊技と、ゲート124を遊技球が通過することによって開始される普通遊技とに大別される。そして、主制御基板300のメインROM300bには、特別遊技および普通遊技を進行するための種々のプログラムや、各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
主制御基板300には、一般入賞口118に遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口120に遊技球が入球したことを検出する第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口122に遊技球が入球したことを検出する第2始動口検出スイッチ122s、ゲート124を遊技球が通過したことを検出するゲート検出スイッチ124s、第1大入賞口126に遊技球が入球したことを検出する第1大入賞口検出スイッチ126s、第2大入賞口128に遊技球が入球したことを検出する第2大入賞口検出スイッチ128sが接続されており、これら各検出スイッチから主制御基板300に検出信号が入力されるようになっている。
また、主制御基板300には、第2始動口122の可動片122aを作動する普通電動役物ソレノイド122cと、開閉扉126aを作動する開閉扉ソレノイド126c1と、第1大入賞口126を開閉する開閉扉126bを作動する第1大入賞口ソレノイド126c2と、第2大入賞口128を開閉する開閉扉128bを作動する第2大入賞口ソレノイド128cと、第2大入賞口128内に設けられた可動部材142を可動する可動部材駆動ソレノイド142cと、が接続されており、主制御基板300によって、第2始動口122、第1大入賞口126および第2大入賞口128の開閉制御がなされるようになっている。
さらに、主制御基板300には、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172が接続されており、主制御基板300によって、これら各表示器の表示制御がなされるようになっている。
また、遊技機100には、電波を検知する電波センサ174a、不図示の磁気を検知する磁気検知センサ、中枠104や前枠106の開放状態を検知する扉開放センサ等、異常または不正の可能性があることを検知する異常検知センサ174が複数設けられており、各異常検知センサ174から主制御基板300に異常検知信号が入力されるように構成されている。
主制御基板300には、異常検知センサ174、一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122s、ゲート検出スイッチ124s、第1大入賞口検出スイッチ126s、第2大入賞口検出スイッチ128sが接続されたスイッチ異常信号生成部300dが設けられている。スイッチ異常信号生成部300dの詳細な構成については後述する。
そして、主制御基板300には、払出制御基板310および副制御基板330が接続されている。
払出制御基板310は、遊技球を発射させるための制御、および、賞球を払い出すための制御を行う。払出制御基板310も、CPU、ROM、RAMを備えており、主制御基板300に対して双方向に通信可能に接続されている。払出制御基板310には遊技情報出力端子板312が接続されており、主制御基板300から出力される遊技進行上の種々の情報が、払出制御基板310および遊技情報出力端子板312を介して、遊技店のホールコンピュータ等に出力されることとなる。
また、払出制御基板310には、貯留部に貯留された遊技球を賞球として遊技者に払い出すための払出モータ314が接続されている。払出制御基板310は、主制御基板300から送信された払出個数指定コマンドに基づいて払出モータ314を制御して所定の賞球を遊技者に払い出すように制御する。このとき、遊技球の払い出しが払出検知スイッチ315sによって検出され、払い出された遊技球数が払出球計数スイッチ316sによって検出され、払い出すべき賞球が遊技者に払い出されたかが把握されるようになっている。払出モータ314の駆動により実際に賞球が払い出されると、その都度、払出検知スイッチ315sからの検知信号および払出球計数スイッチ316sからの計数信号が払出制御基板310に入力される。
また、払出制御基板310には、下皿134の満タン状態を検出する皿満タン検出スイッチ318sが接続されている。皿満タン検出スイッチ318sは、賞球として払い出される遊技球を下皿134に導く通路に設けられており、当該通路を遊技球が通過するたびに、遊技球検出信号が払出制御基板310に入力されるようになっている。
そして、下皿134に所定量以上の遊技球が貯留されて満タン状態になると、下皿134に向かう通路内に遊技球が滞留し、皿満タン検出スイッチ318sから払出制御基板310に向けて、遊技球検出信号が連続的に入力される。払出制御基板310は、遊技球検出信号が所定時間連続して入力された場合に、下皿134が満タン状態であると判断し、皿満タンコマンドを主制御基板300に送信する。一方、皿満タンコマンドを送信した後、遊技球検出信号の連続入力が途絶えた場合には、満タン状態が解除されたと判断し、皿満タン解除コマンドを主制御基板300に送信する。
また、払出制御基板310には、発射制御基板320が双方向に通信可能に接続されている。発射制御基板320は、払出制御基板310から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。発射制御基板320は、操作ハンドル112に設けられ、操作ハンドル112に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ112sと、操作ハンドル112の操作角度を検出する操作ボリューム112aと、が接続されている。そして、タッチセンサ112sおよび操作ボリューム112aから信号が入力されると、発射制御基板320において、遊技球発射装置に設けられた発射用ソレノイド112cを通電して遊技球を発射させる制御がなされる。
副制御基板330は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。副制御基板330は、サブCPU330a、サブROM330b、サブRAM330c、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370を備えている。サブCPU330a、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370は、それぞれ個別の回路で構成されていてもよい。また、サブCPU330a、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370は、少なくとも2つ以上が1つの回路で構成(例えば1パッケージ化または1チップ化)され、この回路の機能ブロックとして構成されていてもよい。
副制御基板330は、主制御基板300に対して、主制御基板300から副制御基板330への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU330aは、主制御基板300から送信されたコマンドやタイマからの入力信号等に基づいて、サブROM330bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、演出を実行するためのコマンドを、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370の少なくとも1つに送信する。このとき、サブRAM330cは、サブCPU330aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
画像制御部340は、演出表示装置200の演出表示部200aに画像を表示させる画像表示制御を行うものであり、CPU、ROM、RAM、VRAMを備えている。画像制御部340のROMには、演出表示部200aに表示される図柄や背景等の画像データが多数格納されており、副制御基板330から送信されたコマンドに基づいて、CPUが、画像データをROMからVRAMに読み出して、演出表示部200aの画像表示を制御する。
音声制御部350は、副制御基板330から送信されたコマンドに基づいて、音声出力装置206から音声を出力させる音声出力制御を行う。また、照明制御部360は、副制御基板330から送信されるコマンドに基づいて、演出照明装置204や枠部照明装置240を点灯させる点灯制御を行う。可動体制御部370は、副制御基板330から送信されたコマンドに基づいて、演出役物装置202を可動したり、演出操作装置208の押下ボタン208aを遊技者側に飛び出させて可動したりする動作制御を行う。また、可動体制御部370は、押下ボタン208aが押下操作されたことを検出する演出操作装置検出スイッチ208sまたは演出操作装置208の演出レバー208bの入力操作されたことを検知するレバー操作検出スイッチから操作検出信号が入力された際に、所定のコマンドあるいは制御信号を副制御基板330に送信する。
なお、各基板には、不図示の電源基板が接続されており、電源基板を介して商用電源から各基板に電力供給がなされている。また、電源基板にはコンデンサからなるバックアップ電源が設けられている。
次に、スイッチ異常信号生成部300dの詳細な構成について図5を用いて説明する。図5では、理解を容易にするため、スイッチ異常信号生成部300dが設けられた主制御基板300と、主制御基板300に設けられたメインCPU300aと、スイッチ異常信号生成部300dに接続された電波センサ174a、一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122s、ゲート検出スイッチ124s、第1大入賞口検出スイッチ126s、第2大入賞口検出スイッチ128sと、主制御基板300に接続された副制御基板330とが併せて図示されている。
図5に示すように、遊技機100は、電波エラー(所定の異常の一例)に係る第一事象を検出可能な電波センサ(第一検出手段の一例)174aおよび第1大入賞口126に遊技球が入球したこと(遊技球の入賞に係る第二事象の一例)を検出可能な第1大入賞口検出スイッチ(第二検出手段の一例)126sを少なくとも含む複数の検出手段が接続されるインタフェース回路3bを備えている。また、遊技機100は、インタフェース回路3bが出力する異常検知信号(検知信号の一例)E2に基づいてスイッチ異常信号(異常信号の一例)ESを生成するスイッチ異常信号生成部(異常信号生成手段の一例)300dを備えている。スイッチ異常信号生成部300dは、電波センサ174aが接続される入力端子(第一入力端子の一例)IN3から入力される電波センサ断線検出信号(第一入力信号の一例)および第1大入賞口検出スイッチ126sが接続される入力端子(第二入力端子の一例)IN1から入力される第1大入賞口検出スイッチ断線検出信号(第二入力信号の一例)の少なくとも一方に基づいてスイッチ異常信号ESを生成するようになっている。インタフェース回路3bの詳細な構成については後述する。
また、本実施形態では、第1大入賞口126に限られず、入賞口に遊技球が入球したことは、第二事象の一例に相当する。したがって、遊技機100に備えられた一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122sおよび第2大入賞口検出スイッチ128sもまた、第二検出手段の一例に相当する。また、電波センサ174a、第1大入賞口検出スイッチ126s、第2大入賞口検出スイッチ128s、一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120sおよび第2始動口検出スイッチ122sのそれぞれの断線は、第三事象の一例に相当する。さらに、ゲート124を遊技球が通過したことは、第一事象および第二事象とは異なる事象(例えば第四事象)の一例に相当する。したがって、遊技球が通過したことを検出するゲート検出スイッチ124sは、第一検出手段および第二検出手段とは異なる検出手段(例えば第三検出手段)の一例に相当する。
スイッチ異常信号生成部300dは、各検出スイッチ118s〜128sおよび電波センサ174aの電圧レベルを後段に設けられたメインCPU300aなどの動作電圧レベルに変換するインタフェース回路3a,3bを有している。インタフェース回路3a,3bは、電圧レベル変換の他に、各検出スイッチ118s〜128sおよび電波センサ174aの断線を検知して異常検知信号E1,E2を出力するようになっている。
図5に示すように、インタフェース回路3aは、一般入賞口検出スイッチ118sが接続された入力端子(第二入力端子の一例)IN1と、第1始動口検出スイッチ120sが接続された入力端子(第二入力端子の一例)IN2と、第2始動口検出スイッチ122sが接続された入力端子(第二入力端子の一例)IN3と、ゲート検出スイッチ124sが接続された入力端子(第三入力端子の一例)IN4とを有している。また、インタフェース回路3aは、入力端子IN1に入力される入力信号の信号レベルに応じた信号を出力可能な出力端子OUT1と、入力端子IN2に入力される入力信号の信号レベルに応じた信号を出力可能な出力端子OUT2と、入力端子IN3に入力される入力信号の信号レベルに応じた信号を出力可能な出力端子OUT3と、入力端子IN4に入力される入力信号の信号レベルに応じた信号を出力可能な出力端子OUT4とを有している。さらに、インタフェース回路3aは、一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122sおよびゲート検出スイッチ124sのうちの少なくとも1つに生じた断線(第三事象の一例)の検知に基づく異常検知信号(検知信号の一例)E1が出力される異常検知出力端子(検知信号出力端子の一例)OUTEを有している。
インタフェース回路3aの入力端子IN1,IN2,IN3,IN4はそれぞれ、プルアップ抵抗(不図示)を介してインタフェース回路3aの入力側電源端子(不図示)にプルアップされている。これにより、入力端子IN1に入力される入力信号S1は、一般入賞口検出スイッチ118sに断線が生じていない場合には一般入賞口検出スイッチ118sの出力信号となり、一般入賞口検出スイッチ118sに断線が生じている場合には入力側電源端子に入力される直流電圧信号となる。入力端子IN2に入力される入力信号S2は、第1始動口検出スイッチ120sに断線が生じていない場合には第1始動口検出スイッチ120sの出力信号となり、第1始動口検出スイッチ120sに断線が生じている場合には入力側電源端子に入力される直流電圧信号となる。
入力端子IN3に入力される入力信号S3は、第2始動口検出スイッチ122sに断線が生じていない場合には第2始動口検出スイッチ122sの出力信号となり、第2始動口検出スイッチ122sに断線が生じている場合には入力側電源端子に入力される直流電圧信号となる。入力端子IN4に入力される入力信号S4は、ゲート検出スイッチ124sに断線が生じていない場合にはゲート検出スイッチ124sの出力信号となり、ゲート検出スイッチ124sに断線が生じている場合には入力側電源端子に入力される直流電圧信号となる。
インタフェース回路3aの出力端子OUT1は、入力信号S1に対応する出力信号D1を出力可能に構成されている。例えば、一般入賞口検出スイッチ118sに断線が生じていない場合に出力端子OUT1から出力される出力信号D1は、入力端子IN1に入力される入力信号S1が高レベルならば高レベルの信号となり、当該入力信号S1が低レベルならば低レベルの信号となる。このように、一般入賞口検出スイッチ118sに断線が生じていない場合に出力端子OUT1から出力される出力信号D1は、一般入賞口検出スイッチ118sから入力端子IN1に入力される入力信号S1に応じた信号となる。また、一般入賞口検出スイッチ118sに断線や短絡などの異常が生じていない場合、出力端子OUT1から出力される出力信号D1の高レベルの電圧レベルは、入力端子IN1に入力される入力信号S1の高レベルの電圧レベルと同レベルではなく、インタフェース回路3aの出力側電源端子(不図示)に入力される電源電圧レベルに変換されたレベルとなる。本実施形態では、出力側電源端子に入力される電源電圧は、入力側電源端子(不図示)に入力される電源電圧より電圧レベルが低く設定されている。このため、一般入賞口検出スイッチ118sに断線が生じていない場合、インタフェース回路3aは、高レベルの入力信号S1が入力端子IN1に入力されると、電圧レベルが低減された高レベルの出力信号D1を出力する。
一方、一般入賞口検出スイッチ118sに断線や短絡が生じている場合、入力端子IN1には、一般入賞口検出スイッチ118sからの入力信号S1は入力されず、プルアップ抵抗(不図示)を介してインタフェース回路3aの入力側電源端子に入力される入力側電源電圧が入力される。この場合に出力端子OUT1から出力される出力信号D1は、信号グランドレベル(例えば0V)の直流信号となる。なお、一般入賞口検出スイッチ118sに断線や短絡が生じている場合に出力信号D1が信号グランドレベルの直流信号となるためのインタフェース回路3aの回路構成については、インタフェース回路3bを例にとって後述する。
インタフェース回路3aの出力端子OUT2は、入力信号S2に対応する出力信号D2を出力可能に構成されている。例えば、第1始動口検出スイッチ120sに断線が生じていない場合に出力端子OUT2から出力される出力信号D2は、入力端子IN2に入力される入力信号S2が高レベルならば高レベルの信号となり、当該入力信号S2が低レベルならば低レベルの信号となる。このように、第1始動口検出スイッチ120sに断線が生じていない場合に出力端子OUT2から出力される出力信号D2は、第1始動口検出スイッチ120sから入力端子IN2に入力される入力信号S2に応じた信号となる。また、第1始動口検出スイッチ120sに断線や短絡が生じていない場合、出力端子OUT2から出力される出力信号D2の高レベルの電圧レベルは、入力端子IN2に入力される入力信号S2の高レベルの電圧レベルと同じレベルではなく、インタフェース回路3aの出力側電源端子に入力される電源電圧レベルに変換されたレベルとなる。本実施形態では、出力側電源端子に入力される電源電圧は、入力側電源端子(不図示)に入力される電源電圧より電圧レベルが低く設定されている。このため、第1始動口検出スイッチ120sに断線が生じていない場合、インタフェース回路3aは、高レベルの入力信号S2が入力端子IN2に入力されると、電圧レベルが低減された高レベルの出力信号D2を出力する。
一方、第1始動口検出スイッチ120sに断線や短絡が生じている場合、入力端子IN2には、第1始動口検出スイッチ120sからの入力信号S2は入力されず、プルアップ抵抗(不図示)を介してインタフェース回路3aの入力側電源端子に入力される入力側電源電圧が入力される。この場合に出力端子OUT2から出力される出力信号D2は、信号グランドレベル(例えば0V)の直流信号となる。なお、第1始動口検出スイッチ120sに断線が生じている場合に出力信号D2が信号グランドレベルの直流信号となるためのインタフェース回路3aの回路構成については、インタフェース回路3bを例にとって後述する。
インタフェース回路3aの出力端子OUT3は、入力信号S3に対応する出力信号D3を出力可能に構成されている。例えば、第2始動口検出スイッチ122sに断線が生じていない場合に出力端子OUT3から出力される出力信号D3は、入力端子IN3に入力される入力信号S3が高レベルならば高レベルの信号となり、当該入力信号S3が低レベルならば低レベルの信号となる。このように、第2始動口検出スイッチ122sに断線が生じていない場合に出力端子OUT3から出力される出力信号D3は、第2始動口検出スイッチ122sから入力端子IN3に入力される入力信号S3に応じた信号となる。また、第2始動口検出スイッチ122sに断線や短絡が生じていない場合、出力端子OUT3から出力される出力信号D3の高レベルの電圧レベルは、入力端子IN3に入力される入力信号S3の高レベルの電圧レベルと同じレベルではなく、インタフェース回路3aの出力側電源端子に入力される電源電圧レベルに変換されたレベルとなる。本実施形態では、出力側電源端子に入力される電源電圧は、入力側電源端子(不図示)に入力される電源電圧より電圧レベルが低く設定されている。このため、第2始動口検出スイッチ122sに断線が生じていない場合、インタフェース回路3aは、高レベルの入力信号S3が入力端子IN3に入力されると、電圧レベルが低減された高レベルの出力信号D3を出力する。
一方、第2始動口検出スイッチ122sに断線や短絡が生じている場合、入力端子IN3には、第2始動口検出スイッチ122sからの入力信号S3は入力されず、プルアップ抵抗(不図示)を介してインタフェース回路3aの入力側電源端子に入力される入力側電源電圧が入力される。この場合に出力端子OUT3から出力される出力信号D3は、信号グランドレベル(例えば0V)の直流信号となる。なお、第2始動口検出スイッチ122sに断線が生じている場合に出力信号D3が信号グランドレベルの直流信号となるためのインタフェース回路3aの回路構成については、インタフェース回路3bを例にとって後述する。
インタフェース回路3aの出力端子OUT4は、入力信号S4に対応する出力信号D4を出力可能に構成されている。例えば、ゲート検出スイッチ124sに断線が生じていない場合に出力端子OUT4から出力される出力信号D4は、入力端子IN4に入力される入力信号S4が高レベルならば高レベルの信号となり、当該入力信号S4が低レベルならば低レベルの信号となる。このように、ゲート検出スイッチ124sに断線が生じていない場合に出力端子OUT4から出力される出力信号D4は、ゲート検出スイッチ124sから入力端子IN4に入力される入力信号S4に応じた信号となる。また、ゲート検出スイッチ124sに断線が生じていない場合、出力端子OUT4から出力される出力信号D4の高レベルの電圧レベルは、入力端子IN4に入力される入力信号S4の高レベルの電圧レベルと同じレベルではなく、インタフェース回路3aの出力側電源端子に入力される電源電圧レベルに変換されたレベルとなる。本実施形態では、出力側電源端子に入力される電源電圧は、入力側電源端子に入力される電源電圧より電圧レベルが低く設定されている。このため、ゲート検出スイッチ124sに断線が生じていない場合、インタフェース回路3aは、高レベルの入力信号S4が入力端子IN4に入力されると、電圧レベルが低減された高レベルの出力信号D4を出力する。
一方、ゲート検出スイッチ142sに断線や短絡が生じている場合、入力端子IN4には、ゲート検出スイッチ142sからの入力信号S4は入力されず、プルアップ抵抗(不図示)を介してインタフェース回路3aの入力側電源端子に入力される入力側電源電圧が入力される。この場合に出力端子OUT4から出力される出力信号D4は、信号グランドレベル(例えば0V)の直流信号となる。入力信号S1,S2,S3,S4および出力信号D1,D2,D3,D4の基準電位は信号グランドレベルで共通である。なお、ゲート検出スイッチ142sに断線が生じている場合に出力信号D4が信号グランドレベルの直流信号となるためのインタフェース回路3aの回路構成については、インタフェース回路3bを例にとって後述する。
インタフェース回路3aは、一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122sおよびゲート検出スイッチ124sのいずれにも断線が生じていない場合には、信号グランドレベルの異常検知信号E1を異常検知出力端子OUTEから出力する。一方、インタフェース回路3aは、一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122sおよびゲート検出スイッチ124sの少なくともいずれか1つに断線が生じている場合には、出力側電源端子に入力される電源電圧の電圧レベルの異常検知信号E1を異常検知出力端子OUTEから出力する。インタフェース回路3aにおける一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122sおよびゲート検出スイッチ124sの断線と、異常検知出力端子OUTEから異常検知信号E1の信号レベルとの関係についは、インタフェース回路3bを例にとって後述する。
ここで、インタフェース回路3aおよびインタフェース回路3bの回路構成について、インタフェース回路3bを例にとって、図5を参照しつつ図6を用いて説明する。図6に示すように、インタフェース回路3bは、複数の検出手段(例えば、電波センサ174a(第一検出手段の一例)並びに第1大入賞口検出スイッチ126sおよび第2大入賞口検出スイッチ128s(いずれも第二検出手段の一例))の異常に係る第三事象(例えば断線)を検知可能な異常状態検知部(検知手段の一例)67を有している。なお、インタフェース回路3aに接続される一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122sおよびゲート検出スイッチ124s(いずれも第二検出手段の一例)も複数の検出手段に相当する。また、インタフェース回路3bは、電波センサ174aからの入力に応じた出力信号D7(図5参照)を出力可能な出力端子OUT3(第一出力端子の一例)と、第1大入賞口検出スイッチ126sからの入力に応じた出力信号D5(図5参照)を出力可能な出力端子OUT1(第二出力端子の一例)と、第2大入賞口検出スイッチ128sからの入力に応じた出力信号D6(図5参照)を出力可能な出力端子OUT2(第二出力端子の一例)とを有している。さらに、インタフェース回路3bは、異常状態検知部67の検知に応じた異常検知信号(検知信号の一例)E2(図5参照)を出力可能な異常検知出力端子(検知信号出力端子の一例)OUTEを有している。
図5および図6に示すように、インタフェース回路3bは、第1大入賞口検出スイッチ126sが接続された入力端子(第二入力端子の一例)IN1と、第2大入賞口検出スイッチ128sが接続された入力端子(第二入力端子の一例)IN3と、電波センサ174aが接続された入力端子(第一入力端子の一例)IN3とを有している。また、インタフェース回路3bの出力端子OUT1は、入力端子IN1に入力される入力信号S5に応じた出力信号D5を出力し、インタフェース回路3bの出力端子OUT2は、入力端子IN2に入力される入力信号S6に応じた信号を出力し、インタフェース回路3bの出力端子OUT3は、入力端子IN3に入力される入力信号S7に応じた信号を出力できるようになっている。
図6に示すように、インタフェース回路3bは、入力側電源電圧VSが入力される入力側電源端子VIN1と、出力側電源電圧VCCが入力される出力側電源端子VIN2と、インタフェース回路3bの信号グランドレベル(基準電位)に維持されているグランドラインに接続されたグランド端子GNDとを有している。
入力端子IN1は、プルアップ抵抗R1によって入力側電源端子VIN1にプルアップされている。プルアップ抵抗R1の一端子は入力側電源端子VIN1に接続され、プルアップ抵抗R1の他端子は入力端子IN1に接続されている。これにより、入力端子IN1に入力される信号は、第1大入賞口検出スイッチ126sに断線や短絡が生じていない場合には第1大入賞口検出スイッチ126sからの入力信号S1となり、第1大入賞口検出スイッチ126sに断線や短絡が生じている場合には入力側電源端子に入力される入力側電源電圧VSの直流電圧信号となる。
入力端子IN2は、プルアップ抵抗R2によって入力側電源端子VIN1にプルアップされている。プルアップ抵抗R2の一端子は入力側電源端子VIN1に接続され、プルアップ抵抗R2の他端子は入力端子IN2に接続されている。これにより、入力端子IN2に入力される信号は、第2大入賞口検出スイッチ128sに断線や短絡が生じていない場合には第2大入賞口検出スイッチ128sからの入力信号S2となり、第2大入賞口検出スイッチ128sに断線や短絡が生じている場合には入力側電源端子に入力される入力側電源電圧VSの直流電圧信号となる。
入力端子IN3は、プルアップ抵抗R3によって入力側電源端子VIN1にプルアップされている。プルアップ抵抗R3の一端子は入力側電源端子VIN1に接続され、プルアップ抵抗R3の他端子は入力端子IN3に接続されている。これにより、入力端子IN3に入力される信号は、電波センサ174aに断線や短絡が生じていない場合には電波センサ174aからの入力信号S3となり、電波センサ174aに断線や短絡が生じている場合には入力側電源端子に入力される入力側電源電圧VSの直流電圧信号となる。
図6に示すように、インタフェース回路3bは、入力側電源端子VIN1および出力側電源端子VIN2に接続された電源監視回路54を有している。電源監視回路54は、入力側電源端子VIN1に入力される入力側電源電圧VSおよび出力側電源端子VIN2に入力される出力側電源電圧VCCのそれぞれの電圧レベルを監視したり、入力側電源電圧VSおよび出力側電源電圧VCCの立ち上がりシーケンスや立下りシーケンスを制御したりするために設けられている。
図6に示すように、インタフェース回路3bは、入力端子IN1と出力端子OUT1との間に設けられた第一信号レベル変換部61と、入力端子IN2と出力端子OUT2との間に設けられた第二信号レベル変換部62と、入力端子IN3と出力端子OUT3との間に設けられた第三信号レベル変換部63とを有している。詳細は後述するが、第一信号レベル変換部61は、入力端子IN1から入力される入力信号S5をレベル変換して出力端子OUT1から出力信号D5を出力したり、第1大入賞口検出スイッチ126sに断線および短絡のいずれか一方の異常が生じたことを検知したりするようになっている。また、第二信号レベル変換部62は、入力端子IN2から入力される入力信号S6をレベル変換して出力端子OUT2から出力信号D6を出力したり、第2大入賞口検出スイッチ128sに断線および短絡のいずれか一方の異常が生じたことを検知したりするようになっている。さらに、第三信号レベル変換部63は、入力端子IN3から入力される入力信号S7をレベル変換して出力端子OUT3から出力信号D7を出力したり、電波センサ174aに断線および短絡のいずれか一方の異常が生じたことを検知したりするようになっている。
第一信号レベル変換部61は、入力信号S1の信号レベルと閾値電圧Vthの信号レベルとを比較する比較器611と、比較器611によってオン状態およびオフ状態が制御されるトランジスタ612とを有している。トランジスタ612は、例えばnpn型のバイポーラトランジスタで構成されている。また、第一信号レベル変換部61は、入力端子IN1に入力される信号の電圧レベルが入力側電源電圧VSの電圧レベルの場合に第1大入賞口検出スイッチ126sに断線が生じていることを検知する断線検知回路613を有している。また、第一信号レベル変換部61は、入力端子IN1に入力される信号の電圧レベルが信号グランドレベルの場合に第1大入賞口検出スイッチ126sに短絡が生じていることを検知する短絡検知回路614を有している。
また、第一信号レベル変換部61は、断線検知回路613および短絡検知回路614の検知信号が入力される個別異常検知処理回路615を有している。個別異常検知処理回路615は、第1大入賞口検出スイッチ126sの異常(断線および短絡)の検知の誤動作を防止するため、電源監視回路64によって立ち上がりのタイミングが制御されるようになっている。また、第一信号レベル変換部61は、個別異常検知処理回路615によってオン状態およびオフ状態が制御されるトランジスタ616を有している。トランジスタ616は、例えばnpn型のバイポーラトランジスタで構成されている。
比較器611は、例えばオペアンプで構成されている。比較器611の反転入力端子(−)は入力端子IN1に接続され、比較器611の非反転入力端子(+)は、閾値電圧Vthが出力される出力端子に接続され、比較器611の出力端子は、トランジスタ612のベース端子Bに接続されている。
トランジスタ612のコレクタ端子Cは、出力端子OUT1に接続されている。トランジスタ612のエミッタ端子Eは、信号グランドレベルに維持されているグランドラインに接続されている。
断線検知回路613の入力端子は、入力端子IN1および比較器611の反転入力端子(−)に接続されている。短絡検知回路614の入力端子は、入力端子IN1および比較器611の反転入力端子(−)に接続されている。
個別異常検知処理回路615は、2つの入力端子と1つの出力端子とを有している。個別異常検知処理回路615の一方の入力端子は、断線検知回路613の出力端子に接続され、個別異常検知処理回路615の他方の入力端子は、短絡検知回路614の出力端子に接続されている。個別異常検知処理回路615の出力端子は、トランジスタ616のベース端子Bに接続されている。
トランジスタ616のコレクタ端子Cは、トランジスタ612のコレクタ端子Cおよび出力端子OUT1に接続されている。トランジスタ616のエミッタ端子Eは、信号グランドレベルに維持されているグランドラインに接続されている。
インタフェース回路3bの出力端子OUT1が設けられた出力部は、トランジスタ612およびトランジスタ616によってオープンコレクタ出力を構成している。また、出力端子OUT1は、プルアップ抵抗R4によって出力側電源電圧VCCが出力される電源端子にプルアップされている。プルアップ抵抗R4の一端子はこの電源端子に接続され、プルアップ抵抗R4の他端子は出力端子OUT1に接続されている。これにより、トランジスタ612およびトランジスタ616のいずれか一方がオン状態になると、出力端子OUT1から出力される出力信号D5の電圧レベルは、基準電位の電圧レベルになり、低レベル(信号グランドレベル)の信号となる。一方、トランジスタ612およびトランジスタ616のいずれもオフ状態になると、出力端子OUT1から出力される出力信号D5の電圧レベルは、出力側電源電圧VCCの電圧レベルになり、高レベルの信号となる。
第一信号レベル変換部61は、入力側電源端子VIN1および出力側電源端子VIN2に接続されている。比較器611、断線検知回路613、短絡検知回路614および個別異常検知処理回路615は、入力側電源端子VIN1を介して入力される入力側電源電圧VSと、出力側電源端子VIN2を介して入力される出力側電源電圧VCCとを電源として動作するようになっている。
第二信号レベル変換部62は、入力信号S2の信号レベルと閾値電圧Vthの信号レベルとを比較する比較器621と、比較器621によってオン状態およびオフ状態が制御されるトランジスタ622とを有している。トランジスタ622は、例えばnpn型のバイポーラトランジスタで構成されている。また、第二信号レベル変換部62は、入力端子IN2に入力される信号の電圧レベルが入力側電源電圧VSの電圧レベルの場合に第2大入賞口検出スイッチ128sに断線が生じていることを検知する断線検知回路623を有している。また、第一信号レベル変換部62は、入力端子IN2に入力される信号の電圧レベルが信号グランドレベルの場合に第2大入賞口検出スイッチ128sに短絡が生じていることを検知する短絡検知回路624を有している。
また、第二信号レベル変換部62は、断線検知回路623および短絡検知回路624の検知信号が入力される個別異常検知処理回路625を有している。個別異常検知処理回路625は、第2大入賞口検出スイッチ128sの異常(断線および短絡)の検知の誤動作を防止するため、電源監視回路64によって立ち上がりのタイミングが制御されるようになっている。また、第二信号レベル変換部62は、個別異常検知処理回路625によってオン状態およびオフ状態が制御されるトランジスタ626を有している。トランジスタ626は、例えばnpn型のバイポーラトランジスタで構成されている。
比較器621は、例えばオペアンプで構成されている。比較器621の反転入力端子(−)は入力端子IN2に接続され、比較器621の非反転入力端子(+)は、閾値電圧Vthが出力される出力端子に接続され、比較器621の出力端子は、トランジスタ622のベース端子Bに接続されている。
トランジスタ622のコレクタ端子Cは、出力端子OUT2に接続されている。トランジスタ612のエミッタ端子Eは、信号グランドレベルに維持されているグランドラインに接続されている。
断線検知回路623の入力端子は、入力端子IN2および比較器621の反転入力端子(−)に接続されている。短絡検知回路624の入力端子は、入力端子IN2および比較器621の反転入力端子(−)に接続されている。
個別異常検知処理回路625は、2つの入力端子と1つの出力端子とを有している。個別異常検知処理回路625の一方の入力端子は、断線検知回路623の出力端子に接続され、個別異常検知処理回路625の他方の入力端子は、短絡検知回路624の出力端子に接続されている。個別異常検知処理回路625の出力端子は、トランジスタ626のベース端子Bに接続されている。
トランジスタ626のコレクタ端子Cは、トランジスタ622のコレクタ端子Cおよび出力端子OUT2に接続されている。トランジスタ626のエミッタ端子Eは、信号グランドレベルに維持されているグランドラインに接続されている。
インタフェース回路3bの出力端子OUT2が設けられた出力部は、トランジスタ622およびトランジスタ626によってオープンコレクタ出力を構成している。また、出力端子OUT2は、プルアップ抵抗R5によって出力側電源電圧VCCが出力される電源端子にプルアップされている。プルアップ抵抗R5の一端子はこの電源端子に接続され、プルアップ抵抗R5の他端子は出力端子OUT2に接続されている。これにより、トランジスタ622およびトランジスタ626のいずれか一方が閉状態(オン状態)になると、出力端子OUT2から出力される出力信号D6の電圧レベルは、基準電位の電圧レベルになり、低レベル(信号グランドレベル)の信号となる。一方、トランジスタ622およびトランジスタ626のいずれもオフ状態になると、出力端子OUT2から出力される出力信号D6の電圧レベルは、出力側電源電圧VCCの電圧レベルになり、高レベルの信号となる。
第二信号レベル変換部62は、入力側電源端子VIN1および出力側電源端子VIN2に接続されている。比較器621、断線検知回路623、短絡検知回路624および個別異常検知処理回路625は、入力側電源端子VIN1を介して入力される入力側電源電圧VSと、出力側電源端子VIN2を介して入力される出力側電源電圧VCCとを電源として動作するようになっている。
第三信号レベル変換部63は、入力信号S3の信号レベルと閾値電圧Vthの信号レベルとを比較する比較器631と、比較器631によってオン状態およびオフ状態が制御されるトランジスタ632とを有している。トランジスタ632は、例えばnpn型のバイポーラトランジスタで構成されている。また、第三信号レベル変換部63は、入力端子IN3に入力される信号の電圧レベルが入力側電源電圧VSの電圧レベルの場合に電波センサ174aに断線が生じていることを検知する断線検知回路633を有している。また、第三信号レベル変換部63は、入力端子IN3に入力される信号の電圧レベルが信号グランドレベルの場合に電波センサ174aに短絡が生じていることを検知する短絡検知回路634を有している。
また、第三信号レベル変換部63は、断線検知回路633および短絡検知回路634の検知信号が入力される個別異常検知処理回路635を有している。個別異常検知処理回路635は、電波センサ174aの異常(断線および短絡)の検知の誤動作を防止するため、電源監視回路64によって立ち上がりのタイミングが制御されるようになっている。また、第三信号レベル変換部63は、個別異常検知処理回路635によってオン状態およびオフ状態が制御されるトランジスタ636を有している。トランジスタ636は、例えばnpn型のバイポーラトランジスタで構成されている。
比較器621は、例えばオペアンプで構成されている。比較器621の反転入力端子(−)は入力端子IN2に接続され、比較器621の非反転入力端子(+)は、閾値電圧Vthが出力される出力端子に接続され、比較器621の出力端子は、トランジスタ622のベース端子Bに接続されている。
トランジスタ632のコレクタ端子Cは、出力端子OUT3に接続されている。トランジスタ632のエミッタ端子Eは、信号グランドレベルに維持されているグランドラインに接続されている。
断線検知回路633の入力端子は、入力端子IN3および比較器631の反転入力端子(−)に接続されている。短絡検知回路634の入力端子は、入力端子IN3および比較器631の反転入力端子(−)に接続されている。
個別異常検知処理回路635は、2つの入力端子と1つの出力端子とを有している。個別異常検知処理回路635の一方の入力端子は、断線検知回路633の出力端子に接続され、個別異常検知処理回路635の他方の入力端子は、短絡検知回路634の出力端子に接続されている。個別異常検知処理回路635の出力端子は、トランジスタ636のベース端子Bに接続されている。
トランジスタ636のコレクタ端子Cは、トランジスタ632のコレクタ端子Cおよび出力端子OUT3に接続されている。トランジスタ636のエミッタ端子Eは、信号グランドレベルに維持されているグランドラインに接続されている。
インタフェース回路3bの出力端子OUT3が設けられた出力部は、トランジスタ632およびトランジスタ636によってオープンコレクタ出力を構成している。また、出力端子OUT3は、プルアップ抵抗R6によって出力側電源電圧VCCが出力される電源端子にプルアップされている。プルアップ抵抗R6の一端子はこの電源端子に接続され、プルアップ抵抗R6の他端子は出力端子OUT3に接続されている。これにより、トランジスタ632およびトランジスタ636のいずれか一方が閉状態(オン状態)になると、出力端子OUT3から出力される出力信号D7の電圧レベルは、基準電位の電圧レベルになり、低レベル(信号グランドレベル)の信号となる。一方、トランジスタ632およびトランジスタ636のいずれもオフ状態になると、出力端子OUT3から出力される出力信号D7の電圧レベルは、出力側電源電圧VCCの電圧レベルになり、高レベルの信号となる。
第三信号レベル変換部63は、入力側電源端子VIN1および出力側電源端子VIN2に接続されている。比較器631、断線検知回路633、短絡検知回路634および個別異常検知処理回路635は、入力側電源端子VIN1を介して入力される入力側電源電圧VSと、出力側電源端子VIN2を介して入力される出力側電源電圧VCCとを電源として動作するようになっている。
インタフェース回路3bは、断線検知回路613,623,633および短絡検知回路614,624,634のそれぞれから検知信号が入力可能な総合異常検知処理回路65を有している。総合異常検知処理回路65は、第1大入賞口検出スイッチ126s、第2大入賞口検出スイッチ128sおよび電波センサ174aの異常(断線および短絡)の検知の誤動作を防止するため、電源監視回路64によって立ち上がりのタイミングが制御されるようになっている。また、インタフェース回路3bは、総合異常検知処理回路65によってオン状態およびオフ状態が制御されるトランジスタ66を有している。トランジスタ66は、例えばnpn型のバイポーラトランジスタで構成されている。
総合異常検知処理回路65は、6つの入力端子と1つの出力端子とを有している。総合異常検知処理回路65の第1入力端子は、断線検知回路613の出力端子に接続され、総合異常検知処理回路65の第2入力端子は、短絡検知回路614の出力端子に接続されている。総合異常検知処理回路65の第3入力端子は、断線検知回路623の出力端子に接続され、総合異常検知処理回路65の第4入力端子は、短絡検知回路624の出力端子に接続されている。総合異常検知処理回路65の第5入力端子は、断線検知回路633の出力端子に接続され、総合異常検知処理回路65の第6入力端子は、短絡検知回路634の出力端子に接続されている。総合異常検知処理回路65の出力端子は、トランジスタ66のベース端子Bに接続されている。
トランジスタ66のコレクタ端子Cは、異常検知出力端子OUTEに接続されている。トランジスタ66のエミッタ端子Eは、信号グランドレベルに維持されているグランドラインに接続されている。
インタフェース回路3bの異常検知出力端子OUTEが設けられた出力部は、トランジスタ66によってオープンコレクタ出力を構成している。また、異常検知出力端子OUTEは、プルアップ抵抗R7によって出力側電源電圧VCCが出力される電源端子にプルアップされている。プルアップ抵抗R7の一端子はこの電源端子に接続され、プルアップ抵抗R7の他端子は異常検知出力端子OUTEに接続されている。これにより、トランジスタ66が閉状態(オン状態)になると、異常検知出力端子OUTEから出力される異常検知信号E2の電圧レベルは、基準電位の電圧レベルになり、低レベル(信号グランドレベル)の信号となる。一方、トランジスタ66がオフ状態になると、異常検知出力端子OUTEから出力される異常検知信号E2の電圧レベルは、出力側電源電圧VCCの電圧レベルになり、高レベルの信号となる。
異常状態検知部67は、断線検知回路613,623,633、短絡検知回路614,624,634、個別異常検知処理回路615,625,635、トランジスタ616,626,636、総合異常検知処理回路65およびトランジスタ66によって構成される。
電波センサ174aに断線が生じている場合に入力端子IN3に入力される直流電圧信号は、第一入力信号の一例に相当する。第1大入賞口検出スイッチ126sに断線が生じている場合に入力端子IN1に入力される直流電圧信号は、第二入力信号の一例に相当する。第2大入賞口検出スイッチ128sに断線が生じている場合に入力端子IN2に入力される直流電圧信号は、第二入力信号の一例に相当する。
ここで、インタフェース回路3bの動作について説明する。
第1大入賞口検出スイッチ126sが遊技球を検出しておらず、かつ第1大入賞口検出スイッチ126sに断線や短絡が生じていない場合、信号レベルが低レベルの入力信号S5が入力端子IN1を介して比較器611の反転入力端子(−)に入力される。この場合の入力信号S5の電圧レベルは、比較器611の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルよりも小さく、かつ短絡検知回路614において設定されている短絡検知閾値電圧の電圧レベルよりも高い。このため、比較器611から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ612のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ612はオン状態になるため、出力端子OUT1から出力される出力信号D5は、低レベルの信号となる。また、このとき、短絡検知回路614は第1大入賞口検出スイッチ126sの短絡を検出せず、断線検知回路613は第1大入賞口検出スイッチ126sの断線を検出しない。このため、個別異常検知処理回路615および総合異常検知処理回路65には、断線検知回路613および短絡検知回路614から検知信号が入力されない。
また、第1大入賞口検出スイッチ126sが遊技球を検出しており、かつ第1大入賞口検出スイッチ126sに断線や短絡が生じていない場合、信号レベルが高レベルの入力信号S5が入力端子IN1を介して比較器611の反転入力端子(−)に入力される。この場合の入力信号S5の電圧レベルは、比較器611の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルよりも大きく、かつ断線検知回路613において設定されている断線検知閾値電圧の電圧レベルよりも低い。このため、比較器611から低レベルの出力信号が出力され、トランジスタ612のベース端子Bにベース電流が流れない。その結果、トランジスタ612はオフ状態になるため、出力端子OUT1から出力される出力信号D5は、高レベルの信号となる。また、このとき、短絡検知回路614は第1大入賞口検出スイッチ126sの短絡を検出せず、断線検知回路613は第1大入賞口検出スイッチ126sの断線を検出しない。このため、個別異常検知処理回路615および総合異常検知処理回路65には、断線検知回路613および短絡検知回路614から検知信号が入力されない。
また、第1大入賞口検出スイッチ126sに断線が生じている場合、入力端子IN1を介して比較器611の反転入力端子(−)には、入力側電源電圧VSが入力される。入力側電源電圧VSの電圧レベルは、比較器611の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルおよび断線検知回路613において設定されている断線検知閾値電圧の電圧レベルよりも高い。このため、比較器611から低レベルの出力信号が出力され、トランジスタ612のベース端子Bにベース電流が流れない。その結果、トランジスタ612はオフ状態を維持する。また、このとき、短絡検知回路614は第1大入賞口検出スイッチ126sの短絡を検出せず、断線検知回路613は第1大入賞口検出スイッチ126sの断線を検出する。このため、個別異常検知処理回路615および総合異常検知処理回路65には、断線検知回路613から検知信号が入力される。これにより、個別異常検知処理回路615から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ616のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ616はオン状態になり、出力端子OUT1から出力される出力信号D5の信号レベルは低レベルとなる。また、総合異常検知処理回路65から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ66のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ66はオン状態になり、信号レベルが低レベルの異常検知信号E2が異常検知出力端子OUTEから出力される。
また、第1大入賞口検出スイッチ126sに短絡が生じている場合、入力端子IN1を介して比較器611の反転入力端子(−)には、信号グランドレベルの電圧が入力される。信号グランドレベルの電圧レベルは、比較器611の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルおよび短絡検知回路614において設定されている短絡検知閾値電圧の電圧レベルよりも低い。このため、比較器611から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ612のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ612はオン状態となる。また、このとき、短絡検知回路614は第1大入賞口検出スイッチ126sの短絡を検出し、断線検知回路613は第1大入賞口検出スイッチ126sの断線を検出しない。このため、個別異常検知処理回路615および総合異常検知処理回路65には、短絡検知回路614から検知信号が入力される。これにより、個別異常検知処理回路615から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ616のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ616はオン状態になり、出力端子OUT1から出力される出力信号D5の信号レベルは低レベルとなる。また、総合異常検知処理回路65から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ66のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ66はオン状態になり、信号レベルが低レベルの異常検知信号E2が異常検知出力端子OUTEから出力される。
このように、第1大入賞口検出スイッチ126sに断線や短絡が生じていない場合に出力端子OUT1から出力される出力信号D5は、第1大入賞口検出スイッチ126sから入力端子IN1に入力される入力信号S5に応じた信号となる。また、第1大入賞口検出スイッチ126sに断線や短絡が生じていない場合、出力端子OUT1から出力される出力信号D5の高レベルの電圧レベルは、入力端子IN1に入力される入力信号S5の高レベルの電圧レベルと同レベルではなく、インタフェース回路3bの出力側電源端子VIN2に入力される出力側電源電圧VCCの電圧レベルに変換されたレベルとなる。出力端子OUT5は、プルアップ抵抗R4によって出力側電源電圧VCCが出力される電源端子に接続されている。このため、出力信号D5の高レベルの電圧レベルは、出力側電源電圧VCCと同じ電圧レベルとなる。本実施形態では、出力側電源端子VIN2に入力される出力側電源電圧VCCは、入力側電源端子VIN1に入力される入力側電源電圧VSより電圧レベルが低く設定されている。このため、第1大入賞口検出スイッチ126sに断線や短絡が生じていない場合、インタフェース回路3bは、高レベルの入力信号S5が入力端子IN1に入力されると、電圧レベルが低減された高レベルの出力信号D5を出力する。
一方、第1大入賞口検出スイッチ126sに断線や短絡が生じている場合、入力端子IN1には、第1大入賞口検出スイッチ126sからの入力信号S5は入力されず、プルアップ抵抗R1を介してインタフェース回路3bの入力側電源端子VIN1に入力される入力側電源電圧VSが入力される。これにより、トランジスタ616がオン状態となるため、出力端子OUT1から出力される出力信号D5は、信号グランドレベル(例えば0V)の直流信号となる。
第2大入賞口検出スイッチ128sが遊技球を検出しておらず、かつ第2大入賞口検出スイッチ128sに断線や短絡が生じていない場合、信号レベルが低レベルの入力信号S6が入力端子IN2を介して比較器621の反転入力端子(−)に入力される。この場合の入力信号S6の電圧レベルは、比較器621の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルよりも小さく、かつ短絡検知回路624において設定されている短絡検知閾値電圧の電圧レベルよりも高い。このため、比較器621から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ622のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ622はオン状態になるため、出力端子OUT2から出力される出力信号D6は、低レベルの信号となる。また、このとき、短絡検知回路624は第2大入賞口検出スイッチ128sの短絡を検出せず、断線検知回路623は第2大入賞口検出スイッチ128sの断線を検出しない。このため、個別異常検知処理回路625および総合異常検知処理回路65には、断線検知回路623および短絡検知回路624から検知信号が入力されない。
また、第2大入賞口検出スイッチ128sが遊技球を検出しており、かつ第2大入賞口検出スイッチ128sに断線や短絡が生じていない場合、信号レベルが高レベルの入力信号S6が入力端子IN2を介して比較器621の反転入力端子(−)に入力される。この場合の入力信号S6の電圧レベルは、比較器621の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルよりも大きく、かつ断線検知回路623において設定されている断線検知閾値電圧の電圧レベルよりも低い。このため、比較器621から低レベルの出力信号が出力され、トランジスタ622のベース端子Bにベース電流が流れない。その結果、トランジスタ622はオフ状態になるため、出力端子OUT2から出力される出力信号D6は、高レベルの信号となる。また、このとき、短絡検知回路624は第2大入賞口検出スイッチ128sの短絡を検出せず、断線検知回路623は第2大入賞口検出スイッチ128sの断線を検出しない。このため、個別異常検知処理回路625および総合異常検知処理回路65には、断線検知回路623および短絡検知回路624から検知信号が入力されない。
また、第2大入賞口検出スイッチ128sに断線が生じている場合、入力端子IN2を介して比較器621の反転入力端子(−)には、入力側電源電圧VSが入力される。入力側電源電圧VSの電圧レベルは、比較器621の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルおよび断線検知回路623において設定されている断線検知閾値電圧の電圧レベルよりも高い。このため、比較器621から低レベルの出力信号が出力され、トランジスタ622のベース端子Bにベース電流が流れない。その結果、トランジスタ622はオフ状態を維持する。また、このとき、短絡検知回路624は第2大入賞口検出スイッチ128sの短絡を検出せず、断線検知回路623は第2大入賞口検出スイッチ128sの断線を検出する。このため、個別異常検知処理回路625および総合異常検知処理回路65には、断線検知回路623から検知信号が入力される。これにより、個別異常検知処理回路625から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ626のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ626はオン状態になり、出力端子OUT2から出力される出力信号D6の信号レベルは低レベルとなる。また、総合異常検知処理回路65から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ66のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ66はオン状態になり、信号レベルが低レベルの異常検知信号E2が異常検知出力端子OUTEから出力される。
また、第2大入賞口検出スイッチ128sに短絡が生じている場合、入力端子IN2を介して比較器621の反転入力端子(−)には、信号グランドレベルの電圧が入力される。信号グランドレベルの電圧レベルは、比較器621の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルおよび短絡検知回路624において設定されている短絡検知閾値電圧の電圧レベルよりも低い。このため、比較器621から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ622のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ622はオン状態となる。また、このとき、短絡検知回路624は第2大入賞口検出スイッチ128sの短絡を検出し、断線検知回路623は第2大入賞口検出スイッチ128sの断線を検出しない。このため、個別異常検知処理回路625および総合異常検知処理回路65には、短絡検知回路624から検知信号が入力される。その結果、個別異常検知処理回路625から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ626のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ626はオン状態になり、出力端子OUT2から出力される出力信号D6の信号レベルは低レベルとなる。また、総合異常検知処理回路65から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ66のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ66はオン状態になり、信号レベルが低レベルの異常検知信号E2が異常検知出力端子OUTEから出力される。
このように、第2大入賞口検出スイッチ128sに断線や短絡が生じていない場合に出力端子OUT2から出力される出力信号D6は、第2大入賞口検出スイッチ128sから入力端子IN2に入力される入力信号S6に応じた信号となる。また、第2大入賞口検出スイッチ128sに断線や短絡が生じていない場合、出力端子OUT1から出力される出力信号D6の高レベルの電圧レベルは、入力端子IN2に入力される入力信号S6の高レベルの電圧レベルと同レベルではなく、インタフェース回路3bの出力側電源端子VIN2に入力される出力側電源電圧VCCの電圧レベルに変換されたレベルとなる。出力端子OUT6は、プルアップ抵抗R5によって出力側電源電圧VCCが出力される電源端子に接続されている。このため、出力信号D6の高レベルの電圧レベルは、出力側電源電圧VCCと同じ電圧レベルとなる。本実施形態では、出力側電源端子VIN2に入力される出力側電源電圧VCCは、入力側電源端子VIN1に入力される入力側電源電圧VSより電圧レベルが低く設定されている。このため、第2大入賞口検出スイッチ128sに断線や短絡が生じていない場合、インタフェース回路3bは、高レベルの入力信号S6が入力端子IN2に入力されると、電圧レベルが低減された高レベルの出力信号D6を出力する。
一方、第2大入賞口検出スイッチ128sに断線や短絡が生じている場合、入力端子IN2には、第2大入賞口検出スイッチ128sからの入力信号S6は入力されず、プルアップ抵抗R2を介してインタフェース回路3bの入力側電源端子VIN1に入力される入力側電源電圧VSが入力される。これにより、トランジスタ626がオン状態となるため、出力端子OUT2から出力される出力信号D6は、信号グランドレベル(例えば0V)の直流信号となる。
電波センサ174aが電波を検出しておらず、かつ電波センサ174aに断線や短絡が生じていない場合、信号レベルが高レベルの入力信号S7が入力端子IN3に入力される。この場合の入力信号S7の電圧レベルは、比較器631の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルよりも大きく、かつ断線検知回路633において設定されている断線検知閾値電圧の電圧レベルよりも低い。このため、比較器631から低レベルの出力信号が出力され、トランジスタ632のベース端子Bにベース電流が流れない。その結果、トランジスタ622はオフ状態を維持するため、出力端子OUT3から出力される出力信号D7は、高レベルの信号となる。また、このとき、出力検知回路6224は電波センサ174aの短絡を検出せず、断線検知回路633は電波センサ174aの断線を検出しない。このため、個別異常検知処理回路635および総合異常検知処理回路65には、断線検知回路633および短絡検知回路624ら検知信号が入力されない。
また、電波センサ174aが電波を検出しており、かつ電波センサ174aに断線や短絡が生じていない場合、信号レベルが低レベルの入力信号S7が入力端子IN3を介して比較器631の反転入力端子(−)に入力される。この場合の入力信号S7の電圧レベルは、比較器631の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルよりも低く、かつ短絡検知回路634において設定されている短絡検知閾値電圧の電圧レベルよりも高い。このため、比較器631から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ632のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ632はオン状態になるため、出力端子OUT3から出力される出力信号D7は、低レベルの信号となる。また、このとき、短絡検知回路634は電波センサ174aの短絡を検出せず、断線検知回路633は電波センサ174aの断線を検出しない。このため、個別異常検知処理回路635および総合異常検知処理回路65には、断線検知回路633および短絡検知回路634から検知信号が入力されない。
また、電波センサ174aに断線が生じている場合、入力端子IN3を介して比較器631の反転入力端子(−)には、入力側電源電圧VSが入力される。入力側電源電圧VSの電圧レベルは、比較器631の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルおよび断線検知回路633において設定されている断線検知閾値電圧の電圧レベルよりも高い。このため、比較器631から低レベルの出力信号が出力され、トランジスタ632のベース端子Bにベース電流が流れない。その結果、トランジスタ632はオフ状態を維持する。また、このとき、短絡検知回路634は電波センサ174aの短絡を検出せず、断線検知回路633は電波センサ174aの断線を検出する。このため、個別異常検知処理回路635および総合異常検知処理回路65には、断線検知回路633から検知信号が入力される。その結果、個別異常検知処理回路635から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ636のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ636はオン状態になり、出力端子OUT3から出力される出力信号D7の信号レベルは低レベルとなる。また、総合異常検知処理回路65から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ66のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ66はオン状態になり、信号レベルが低レベルの異常検知信号E2が異常検知出力端子OUTEから出力される。
また、電波センサ174aに短絡が生じている場合、入力端子IN3を介して比較器631の反転入力端子(−)には、信号グランドレベルの電圧が入力される。信号グランドレベルの電圧レベルは、比較器631の非反転入力端子(+)に入力される閾値電圧Vthの電圧レベルおよび短絡検知回路634において設定されている短絡検知閾値電圧の電圧レベルよりも低い。このため、比較器631から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ632のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ632はオン状態となる。また、このとき、短絡検知回路634は電波センサ174aの短絡を検出し、断線検知回路633は電波センサ174aの断線を検出しない。このため、個別異常検知処理回路635および総合異常検知処理回路65には、短絡検知回路634から検知信号が入力される。これにより、個別異常検知処理回路635から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ636のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ636はオン状態になり、出力端子OUT3から出力される出力信号D7の信号レベルは低レベルとなる。また、総合異常検知処理回路65から高レベルの出力信号が出力され、トランジスタ66のベース端子Bにベース電流が流れる。その結果、トランジスタ66はオン状態になり、信号レベルが低レベルの異常検知信号E2が異常検知出力端子OUTEから出力される。
このように、電波センサ174aに断線が生じていない場合に出力端子OUT3から出力される出力信号D7は、電波センサ174aから入力端子IN3に入力される入力信号S7に応じた信号となる。また、電波センサ174aに断線や短絡が生じていない場合、出力端子OUT3から出力される出力信号D7の高レベルの電圧レベルは、入力端子IN3に入力される入力信号S7の高レベルの電圧レベルと同レベルではなく、インタフェース回路3bの出力側電源端子VIN2に入力される出力側電源電圧VCCの電圧レベルに変換されたレベルとなる。出力端子OUT7は、プルアップ抵抗R6によって出力側電源電圧VCCが出力される電源端子に接続されている。このため、出力信号D7の高レベルの電圧レベルは、出力側電源電圧VCCと同じ電圧レベルとなる。本実施形態では、出力側電源端子VIN2に入力される出力側電源電圧VCCは、入力側電源端子VIN1に入力される入力側電源電圧VSより電圧レベルが低く設定されている。このため、電波センサ174aに断線や短絡が生じていない場合、インタフェース回路3bは、高レベルの入力信号S7が入力端子IN2に入力されると、電圧レベルが低減された高レベルの出力信号D7を出力する。
一方、電波センサ174aに断線や短絡が生じている場合、入力端子IN3には、電波センサ174aからの入力信号S7は入力されず、プルアップ抵抗R3を介してインタフェース回路3bの入力側電源端子VIN1に入力される入力側電源電圧VSが入力される。これにより、トランジスタ636がオン状態となるため、出力端子OUT3から出力される出力信号D7は、信号グランドレベル(例えば0V)の直流信号となる。これにより、インタフェース回路3bは、入力信号S7の信号レベルが低減された出力信号D7を出力できる。なお、入力信号S1,S2,S3および出力信号D1,D2,D3の基準電位は信号グランドレベルで共通である。
第1大入賞口検出スイッチ126s、第2大入賞口検出スイッチ128sおよび電波センサ174aのいずれにも断線や短絡が生じていない場合には、総合異常検知処理回路65に検知信号が入力されないため、インタフェース回路3bは、信号グランドレベルの異常検知信号E2を異常検知出力端子OUTEから出力する。一方、第1大入賞口検出スイッチ126s、第2大入賞口検出スイッチ128sおよび電波センサ174aの少なくともいずれか1つに断線や短絡が生じている場合には、総合異常検知処理回路65に検知信号が入力されるため、インタフェース回路3bは、出力側電源端子VIN2に入力される出力側電源電圧VCCの電圧レベルの異常検知信号E2を異常検知出力端子OUTEから出力する。
図示は省略するが、インタフェース回路3aは、入力端子IN4および出力端子OUT4の間に第四信号レベル変換部を有し、この第四信号レベル変換部がゲート検出スイッチ124sに断線や短絡が生じた場合に総合異常検知処理回路65に検知信号を出力できるようになっている点を除いて、インタフェース回路3bと同様の構成を有し、同様に動作するようになっている。この第四信号レベル変換部は、第一信号レベル変換部61などと同様の構成を有している。また、インタフェース回路3aの入力端子IN1〜IN4は、個別のプルアップ抵抗によって、インタフェース回路3aの入力側電源端子にプルアップされている。また、インタフェース回路3aの出力端子OUT1〜OUT4および異常検知出力端子OUTEは、個別のプルアップ抵抗によって、出力側電源電圧が出力される出力側電源端子にプルアップされている。
インタフェース回路3aおよびインタフェース回路3bのそれぞれの入出力端子の個数は、図5に示す個数に限られず、インタフェース回路3aの入出力端子およびインタフェース回路3bの入出力端子は同数でもよく、4個以上でもよい。また、インタフェース回路3aおよびインタフェース回路3bは、例えば集積回路で構成されていてもよく、所定の能動素子や受動素子で構成されていてもよい。また、インタフェース回路3aおよびインタフェース回路3bは、ヒステリシス機能を有していてもよい。
図5に示すように、スイッチ異常信号生成部300dは、異常検知信号E1,E2が入力される否定論理積回路群31を有している。否定論理積回路群31は、異常検知信号E1が入力される否定論理積回路31aと、異常検知信号E2が入力される否定論理積回路31bと、否定論理積回路31a,31bのそれぞれの出力信号が入力されてスイッチ異常信号ESを出力する否定論理積回路31cとを有している。
否定論理積回路31aは、異常検知信号E1が入力される一方の入力端子と、ロジック電源電圧レベルの出力側電源電圧VCCが入力される他方の入力端子と、否定論理積回路31cの一方の入力端子に接続された出力端子とを有している。
否定論理積回路31bは、異常検知信号E2が入力される一方の入力端子と、ロジック電源電圧レベルの出力側電源電圧VCCが入力される他方の入力端子と、否定論理積回路31cの他方の入力端子に接続された出力端子とを有している。
否定論理積回路31cは、メインCPU300aに接続された出力端子を有している。
各検出スイッチ118s〜128sおよび電波センサ174aのいずれにも断線が生じていない場合には、異常検知信号E1および異常検知信号E2は、いずれも信号レベルが低レベル(信号グランドレベル)の信号となる。このため、否定論理積回路31aおよび否定論理積回路31bは、いずれも信号レベルが高レベル(出力側電源電圧VCCの電圧レベル)の信号となる。これにより、スイッチ異常信号ESは信号レベルが低レベル(信号グランドレベル)の信号となる。
各検出スイッチ118s〜124sの少なくともいずれか1つに断線が生じ、各検出スイッチ126s,128sおよび電波センサ174aのいずれにも断線が生じていない場合には、異常検知信号E1は信号レベルが高レベル(インタフェース回路3aの入力側電源電圧レベル)の信号となり、異常検知信号E2は信号レベルが低レベル(信号グランドレベル)の信号となる。このため、否定論理積回路31aは信号レベルが低レベル(信号グランドレベル)の信号となり、否定論理積回路31bは信号レベルが高レベル(出力側電源電圧VCCの電圧レベル)の信号となる。これにより、スイッチ異常信号ESは信号レベルが高レベル(出力側電源電圧VCCの電圧レベル)の信号となる。
各検出スイッチ118s〜124sのいずれにも断線が生じておらず、各検出スイッチ126s,128sおよび電波センサ174aの少なくともいずれかに断線が生じている場合には、異常検知信号E1は信号レベルが低レベル(信号グランドレベル)の信号となり、異常検知信号E2は信号レベルが高レベル(インタフェース回路3bの入力側電源電圧レベル)の信号となる。このため、否定論理積回路31aは信号レベルが高レベル(出力側電源電圧VCCの電圧レベル)の信号となり、否定論理積回路31bは信号レベルが低レベル(信号グランドレベル)の信号となる。これにより、スイッチ異常信号ESは信号レベルが高レベル(出力側電源電圧VCCの電圧レベル)の信号となる。
各検出スイッチ118s〜124sの少なくともいずれか1つに断線が生じ、各検出スイッチ126s,128sおよび電波センサ174aの少なくともいずれか1つに断線が生じている場合には、異常検知信号E1は信号レベルが高レベル(インタフェース回路3aの入力側電源電圧レベル)の信号となり、異常検知信号E2は信号レベルが高レベル(インタフェース回路3bの入力側電源電圧レベル)の信号となる。このため、否定論理積回路31aは信号レベルが低レベル(信号グランドレベル)の信号となり、否定論理積回路31bは信号レベルが低レベル(信号グランドレベル)の信号となる。これにより、スイッチ異常信号ESは信号レベルが高レベル(出力側電源電圧VCCの電圧レベル)の信号となる。
したがって、メインCPU300aは、スイッチ異常信号ESの信号レベルを検知することにより、各検出スイッチ118s〜128sおよび電波センサ174aの少なくともいずれか1つに断線が生じていることを判定できる。詳細な説明は省略するが、主制御基板300に設けられたメインCPU300aは、遊技機100における遊技の進行に伴う種々の処理を実行する。メインCPU300aは、各検出スイッチ118s〜128sでの遊技球の検出の有無を判定したり、第1始動口120や第2始動口122への遊技球の入球を契機とする大役抽選を実行したり、大役抽選に当選(大当たり)した場合に第1大入賞口126や第2大入賞口128の開閉動作および賞球を払い出したり、その他の処理を実行したりするために、所定の周期でCPU初期化処理に割り込んでタイマ割込み処理を実行する。
メインCPU300aは、このタイマ割込み処理で実行される複数の処理のうちのエラー管理処理において、断線の発生の有無や電波エラーの検出の有無などを判定する。例えば、メインCPU300aは、エラー管理処理において、各種エラーや異常の発生有無の判定および判定結果に応じた設定を行うためのエラー管理処理を実行する。具体的には、メインCPU300aは、異常検知センサ174からの異常検知信号の入力に基づいて各種エラーや異常が発生していると判定すると、発生したエラーに対応するエラーコマンドを送信バッファにセットする。メインCPU300aは、複数のエラーが発生していると判定した場合は、発生したエラーの数だけエラーコマンドをセットする。なお、各始動入賞口および各大入賞口の検出スイッチで不正な入賞や過度の入賞等のエラーが検出された場合は、タイマ割込み処理において実行されるスイッチ管理処理および特別遊技管理処理の一部で所定のエラー処理が実行され、エラーコマンドが送信バッファにセットされる。
また、メインCPU300aは、タイマ割込み処理の複数の処理のうちのポート出力処理において、タイマ割込み処理において作成した種々のコマンドを必要に応じて副制御基板330に送信する。副制御基板330に設けられたサブCPU330aは、受信した種々のコマンドに基づいて、遊技の進行に伴って実行される種々の演出や、メインCPU300aが検出したエラーの報知を制御するために、所定の周期でタイマ割込み処理プログラムを読み込んで当該サブタイマ割込み処理を開始する。
サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理の複数の処理のうちのエラー報知処理において、スイッチ異常信号ESに基づく検出手段状態コマンドを受信していると判定したら、各検出スイッチ118s〜128sおよび電波センサ174aの断線に関するエラー報知を実行するためのエラー報知コマンドを作成して送信バッファにセットする。また、サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のエラー報知処理において、電波エラーの検知に基づく電波状態コマンドを受信していると判定した場合に、電波センサに関するエラー報知を実行するためのエラー報知コマンドを作成して送信バッファにセットする。
送信バッファにセットされたエラー報知コマンドは、サブタイマ割込み処理の複数の処理のうちの出力制御処理において、例えば照明制御部360に送信される。照明制御部360は、受信したエラー報知コマンドを解析し、例えば枠部照明装置240を点灯させてエラーが発生していることを報知する。
次に、電波センサに関するエラー(電波エラー)および各検出スイッチ118s〜128sおよび電波センサ174aの断線に関するエラー(断線エラー)を検知した場合のエラー報知の制御について図7から図10を用いて説明する。図7中および図8中の「電波センサ信号」は電波センサ174aの検出信号の信号波形を示している。図8中および図9中の「出力信号D7」はインタフェース回路3bの出力端子OUT3から出力される出力信号D7の信号波形を示している。図7中から図10中の「スイッチ異常信号」は、スイッチ異常信号生成部300dが出力するスイッチ異常信号ESの信号波形を示している。「電波状態コマンド」は、電波エラーに基づくコマンドであって主制御基板300から副制御基板330に送信されるコマンドを模式的に示している。「検出手段状態コマンド」は、各検出スイッチ118s〜128sまたは電波センサ174aの断線に基づくコマンドであって主制御基板300から副制御基板330に送信されるコマンドを模式的に示している。「エラー報知(電波センサ)」は、電波センサに関するエラー報知の実行期間を示し、「エラー報知(スイッチ異常)」は、各検出スイッチ118s〜128sおよび電波センサ174aの断線に関するエラー報知の実行期間を示している。図7中から図10中の「H」は信号レベルが高レベルであることを示し、「L」は信号レベルが低レベルであることを示している。「T」は主制御基板300から副制御基板330にコマンドが送信されたことを示し、「NT」は主制御基板300から副制御基板330にコマンドが送信されていないことを示している。「OP」はエラー報知が実行されていることを示し、「NOP」はエラー報知が実行されていないことを示している。また、図7から図10では、左から右に向かって時の経過が表されている。
(検知スイッチの断線)
まず、各検出スイッチ118s〜128sの少なくともいずれか1つに断線が発生した場合のエラー制御のタイミングについて図5を参照しつつ図7を用いて説明する。図7では、第1大入賞口検出スイッチ126sにおいて断線が発生した場合を例にとって説明する。
図7に示すように、時刻t1の前の所定時刻において、電波センサ174aは電波を検出していないため、信号レベルが高レベルの検出信号を出力している。電波センサ174aは、電波を検出していない場合に信号レベルが高レベルの検出信号を出力し、電波を検出している場合に信号レベルが低レベルの検出信号を出力する。また、各検出スイッチ118s〜128sはいずれも断線が生じていないため、スイッチ異常信号生成部300dは信号レベルが低レベルのスイッチ異常信号ESを出力している。
時刻t1よりも前の時刻において、電波センサ174aは電波を検出しておらず、各検出スイッチ118s〜128sおよび電波センサ174aのいずれにも断線が発生していないため、電波状態コマンドおよび検出手段状態コマンドのいずれも主制御基板300から副制御基板330に送信されていない。
時刻t1において第1大入賞口検出スイッチ126sに断線が生じたため、スイッチ異常信号生成部300dは信号レベルが高レベルのスイッチ異常信号ESの出力を開始する。
時刻t1におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、電波センサ信号の信号レベルが高レベルであってインタフェース回路3bの出力信号D7の信号レベルが高レベルであるため、電波センサ174aが電波を検出していないと判定する。一方、時刻t1におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、スイッチ異常信号生成部300dの否定論理積回路31cが出力するスイッチ異常信号ESの信号レベルが高レベルであるため、各検出スイッチ118s〜128sの少なくともいずれか1つで断線が発生したと判定する。
これにより、時刻t1におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは検出手段状態コマンドを作成して送信バッファにセットする。送信バッファにセットされた検出手段状態コマンドは、副制御基板330に送信される。
サブCPU330aは、例えば1回または2回のサブタイマ割込み処理の実行期間(4msから8ms程度)だけ時刻t1から遅れた時刻のサブタイマ割込み処理のエラー報知処理において、受信したコマンドに検出手段状態コマンドがあると判定し、断線に関するエラー報知を実行するためのエラー報知コマンドを作成して送信バッファにセットする。
送信バッファにセットされた当該エラー報知コマンドは、当該エラー報知コマンドが作成されたのと同じサブタイマ割込み処理の出力制御処理において、例えば照明制御部360に送信される。照明制御部360は、受信したエラー報知コマンドを解析し、例えば枠部照明装置240を点灯させる。これにより、時刻t1とほぼ同時刻に枠部照明装置240がスイッチ異常のエラー報知を開始する。なお、上述のとおり、断線が検出と、スイッチ異常のエラー報知の開始とは、4msから8ms程度の時間差があるが、図7および後述の図8から図10では、エラー報知の開始は時刻t1と同時刻として図示されている。
枠部照明装置240によるスイッチ異常のエラー報知が開始されることにより、例えば遊技店員によって、時刻t2において第1大入賞口検出スイッチ126sの断線が修復されると、スイッチ異常信号生成部300dは信号レベルが低レベルのスイッチ異常信号ESの出力を開始する。
時刻t2におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、電波センサ信号の信号レベルが高レベルであってインタフェース回路3bの出力信号D7の信号レベルが高レベルであるため、電波センサ174aが電波を検出していないと判定する。また、時刻t2におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、スイッチ異常信号生成部300dの否定論理積回路31cが出力するスイッチ異常信号ESの信号レベルが低レベルであるため、各検出スイッチ118s〜128sのいずれも断線が発生していないと判定する。
これにより、時刻t2におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、検出手段状態コマンドを作成して送信バッファにセットする。送信バッファにセットされた検出手段状態コマンドは、副制御基板330に送信される。ここでセットされる検出手段状態コマンドには、エラー報知停止の情報が含まれる。
サブCPU330aは、例えば1回または2回のサブタイマ割込み処理の実行期間(4msから8ms程度)だけ時刻t2から遅れた時刻のサブタイマ割込み処理のエラー報知処理において、受信したコマンドに、エラー報知停止の情報を含む検出手段状態コマンドがあると判定し、断線に関するエラー報知を停止するためのエラー報知コマンドを作成して送信バッファにセットする。
送信バッファにセットされた当該エラー報知コマンドは、当該エラー報知コマンドが作成されたのと同じサブタイマ割込み処理の出力制御処理において、照明制御部360に送信される。照明制御部360は、受信したエラー報知コマンドを解析し、エラー報知停止の情報が含まれているため、枠部照明装置240の点灯を停止させる。これにより、時刻t2とほぼ同時刻に枠部照明装置240がスイッチ異常のエラー報知を終了する。なお、上述のとおり、断線修復の検出と、スイッチ異常のエラー報知の停止とは、4msから8ms程度の時間差があるが、図7および後述の図8から図10では、エラー報知の停止を指示するコマンドの立下り時刻と同時刻として図示されている。
(電波センサの電波検出)
電波センサ174aが電波を検出した場合のエラー制御のタイミングについて図5を参照しつつ図8を用いて説明する。図8では、各検出スイッチ118s〜126sおよび電波センサ174aでの断線は発生しない場合を例にとって説明する。
図8に示すように、時刻t1よりも前の時刻において、電波センサ174aは電波を検出していないため、信号レベルが高レベルの検出信号を出力している。また、各検出スイッチ118s〜128sはいずれも断線が生じていないため、スイッチ異常信号生成部300dは信号レベルが低レベルのスイッチ異常信号ESを出力している。
このため、時刻t1よりも前の時刻において、遊技機100は、図7を用いて説明したのと同様に動作するので、電波状態コマンドおよび検出手段状態コマンドのいずれも主制御基板300から副制御基板330に送信されない。
時刻t1において電波センサ174aが電波、すなわち不正な電波を検出したため、電波センサ信号、すなわちインタフェース回路3bに入力する入力信号S7の信号レベルが低レベルとなる。これにより、インタフェース回路3bからメインCPU300aに入力される出力信号D7の信号レベルも低レベルとなる。
インタフェース回路3bは、電波センサ174aが電波を検出して入力信号S7の信号レベルが低レベルになっても、異常検知信号E2の信号レベルを低レベルに維持する。インタフェース回路3aから出力される異常検知信号E1の信号レベルも低レベルのままである。このため、時刻t1において、スイッチ異常信号ESの信号レベルは低レベルに維持される。
時刻t1におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、電波センサ信号の信号レベルが低レベルであってインタフェース回路3bの出力信号D7の信号レベルが低レベルであるため、電波センサ174aが電波を検出していると判定する。一方、時刻t1におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、スイッチ異常信号生成部300dの否定論理積回路31cが出力するスイッチ異常信号ESの信号レベルが低レベルであるため、各検出スイッチ118s〜128sおよび電波センサ174aのいずれにも断線が発生していないと判定する。
これにより、時刻t1におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、電波状態コマンドを作成して送信バッファにセットする。送信バッファにセットされた電波状態コマンドは、副制御基板330に送信される。
サブCPU330aは、例えば1回または2回のサブタイマ割込み処理の実行期間(4msから8ms程度)だけ時刻t1から遅れた時刻のサブタイマ割込み処理のエラー報知処理において、受信したコマンドに電波状態コマンドがあると判定し、電波センサに関するエラー報知を実行するためのエラー報知コマンドを作成して送信バッファにセットする。
送信バッファにセットされた当該エラー報知コマンドは、当該エラー報知コマンドが作成されたのと同じサブタイマ割込み処理の出力制御処理において、例えば照明制御部360に送信される。照明制御部360は、受信したエラー報知コマンドを解析し、例えば枠部照明装置240をスイッチ異常のエラー報知とは異なる色で点灯させる。これにより、時刻t1とほぼ同時刻に枠部照明装置240が電波センサのエラー報知を開始する。
枠部照明装置240による電波センサのエラー報知が開始されることにより、例えば遊技店員によって、時刻t2において不正電波の原因が解消されて電波センサ174aが電波を検出しなくなると、電波センサ174aは信号レベルが高レベルの電波センサ信号の出力を開始する。
時刻t2におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、電波センサ信号の信号レベルが高レベルであってインタフェース回路3bの出力信号D7の信号レベルが高レベルであるため、電波センサ174aが電波を検出していないと判定する。また、時刻t2におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、スイッチ異常信号生成部300dの否定論理積回路31cが出力するスイッチ異常信号ESの信号レベルが低レベルであるため、各検出スイッチ118s〜128sのいずれも断線が発生していないと判定する。
これにより、時刻t2におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、電波状態コマンドを作成して送信バッファにセットする。送信バッファにセットされた電波状態コマンドは、副制御基板330に送信される。ここでセットされる電波状態コマンドには、エラー報知停止の情報が含まれる。
サブCPU330aは、例えば1回または2回のサブタイマ割込み処理の実行期間(4msから8ms程度)だけ時刻t2から遅れた時刻のサブタイマ割込み処理のエラー報知処理において、受信したコマンドに、エラー報知停止の情報を含む電波状態コマンドがあると判定する。サブCPU330aは、エラーの報知停止の情報を含む電波状態コマンドを受信すると、電波センサのエラー報知を終了するまでの所定期間(例えば60秒)のカウントを開始する。
時刻t2から所定期間が経過した時刻t3において、サブCPU330aは、電波センサに関するエラー報知を停止するためのエラー報知コマンドを作成して送信バッファにセットする。
送信バッファにセットされた当該エラー報知コマンドは、当該エラー報知コマンドが作成されたのと同じサブタイマ割込み処理の出力制御処理において、照明制御部360に送信される。照明制御部360は、受信したエラー報知コマンドを解析し、エラー報知停止の情報が含まれているため、枠部照明装置240の点灯を停止させる。これにより、時刻t3とほぼ同時刻に枠部照明装置240が電波センサのエラー報知を終了する。
このように、遊技機100は、電波センサ174aが電波エラーを検出すること、またはスイッチ異常信号生成部300dがスイッチ異常信号ESを生成することに起因してエラーを報知可能な報知手段を備え、この報知手段は、電波センサ174aが電波エラーを検出したことに起因するエラーを報知した場合には、電波エラーが解除されてから所定時間経過後(所定期間、例えば60秒)に、電波エラーの報知を終了することができる。ここで、副制御基板330は報知手段の一例に相当する。さらに、サブCPU330a、照明制御部360および枠部照明装置240も、それぞれ報知手段の一例に相当する。
(電波センサの断線)
電波センサ174aが断線を検出した場合のエラー制御のタイミングについて図5を参照しつつ図9を用いて説明する。図9では、各検出スイッチ118s〜126sでの断線は発生しない場合を例にとって説明する。
図9に示すように、時刻t1よりも前の時刻において、電波センサ174aは電波を検出していないため、信号レベルが高レベルの検出信号を出力する。これにより、出力信号D7の信号レベルも高レベルになる。また、各検出スイッチ118s〜128sはいずれも断線が生じていないため、スイッチ異常信号生成部300dは信号レベルが低レベルのスイッチ異常信号ESを出力している。
このため、時刻t1よりも前の時刻において、遊技機100は、図7を用いて説明したのと同様に動作するので、電波状態コマンドおよび検出手段状態コマンドのいずれも主制御基板300から副制御基板330に送信されない。
時刻t1において電波センサ174aの断線が生じたため、スイッチ異常信号生成部300dは信号レベルが高レベルのスイッチ異常信号ESの出力を開始する。また、電波センサ174aが接続されたインタフェース回路3bの入力端子IN3が入力側電源端子にプルアップされるため、インタフェース回路3bの出力端子OUT3から出力される出力信号D7の信号レベルが低レベルとなる。
インタフェース回路3bは、電波センサ174aに生じた断線を検知すると、電波が検出された場合に電波センサ174aから入力端子IN3に入力される入力信号の信号レベルに応じた信号を出力端子OUT3から出力するように構成されている。つまり、インタフェース回路3bは、電波センサ174aに生じた断線を検知すると、電波センサ174aが電波を検出した場合に出力端子OUT3から出力する信号と同じ信号レベルの出力信号を出力する。このため、時刻t1におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、電波センサ174aが電波を検出していないにもかかわらず、インタフェース回路3bの出力信号D7の信号レベルが低レベルであるため、電波センサ174aが電波を検出していると判定する。また、時刻t1におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、スイッチ異常信号生成部300dの否定論理積回路31cが出力するスイッチ異常信号ESの信号レベルが高レベルであって各検出スイッチ118s〜128sおよび電波センサ174aの少なくともいずれか1つで断線が発生したと判定する。
これにより、時刻t1におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、検出手段状態コマンドおよび電波状態コマンドを作成する。作成された検出手段状態コマンドおよび電波状態コマンドは、送信バッファにセットされ、副制御基板330に送信される。
サブCPU330aは、例えば1回または2回のサブタイマ割込み処理の実行期間(4msから8ms程度)だけ時刻t1から遅れた時刻のサブタイマ割込み処理のエラー報知処理において、受信したコマンドに検出手段状態コマンドおよび電波状態コマンドがあると判定する。サブCPU330aは、スイッチ異常信号ESの生成に起因するエラーよりも電波の検出に起因するエラーを優先して報知するように構成されている。このため、サブCPU330aは、電波センサのエラー報知がスイッチ異常のエラー報知よりも優先すると判定し、電波センサに関するエラー報知を実行するためのエラー報知コマンドを作成して送信バッファにセットする。
送信バッファにセットされた当該エラー報知コマンドは、当該エラー報知コマンドが作成されたのと同じサブタイマ割込み処理の出力制御処理において、例えば照明制御部360に送信される。照明制御部360は、受信したエラー報知コマンドを解析し、電波センサ174aによる電波の検出に起因するエラーの報知と同じ報知態様(例えば所定の色)で枠部照明装置240を点灯させる。すなわち、照明制御部360は、例えば枠部照明装置240をスイッチ異常のエラー報知の報知態様とは異なる態様(例えば異なる色)で点灯させる。これにより、時刻t1とほぼ同時刻に枠部照明装置240は、電波センサ174aが電波を検出したと看做せるエラー報知を開始する。このように、枠部照明装置240は、電波センサ174aの断線に起因するエラーと、電波センサ174aによる電波の検出に起因するエラーとを同じ報知態様で報知可能である。
枠部照明装置240による電波センサの報知態様でエラー報知が開始されることにより、例えば不正電波の原因を調査しに来た遊技店員が電波センサ174aの断線を発見し、時刻t2において電波センサ174aの断線が修復される。そうすると、インタフェース回路3bの入力端子IN3には、高レベルの電波センサ信号が入力されるため、インタフェース回路3bの出力信号D7の信号レベルが高レベルになる。また、電波センサ174aの断線が修復されるため、スイッチ異常信号生成部300dは信号レベルが低レベルのスイッチ異常信号ESの出力を開始する。
時刻t2におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、電波センサ信号の信号レベルが高レベルであってインタフェース回路3bの出力信号D7の信号レベルが高レベルであるため、電波センサ174aが電波を検出していないと判定する。また、時刻t2におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、スイッチ異常信号生成部300dの否定論理積回路31cが出力するスイッチ異常信号ESの信号レベルが低レベルであって各検出スイッチ118s〜128sのいずれも断線が発生していないと判定する。
これにより、時刻t2におけるタイマ割込み処理において、メインCPU300aは、検出手段状態コマンドおよび電波状態コマンドを作成する。作成された検出手段状態コマンドおよび電波状態コマンドは、送信バッファにセットされ、副制御基板330に送信される。送信された検出手段状態コマンドおよび電波状態コマンドには、それぞれエラー報知停止の情報が含まれる。
サブCPU330aは、例えば1回または2回のサブタイマ割込み処理の実行期間(4msから8ms程度)だけ時刻t2から遅れた時刻のサブタイマ割込み処理のエラー報知処理において、受信したコマンドに、エラー報知停止の情報を含む電波状態コマンドがあると判定する。サブCPU330aは、エラーの報知停止の情報を含む電波状態コマンドを受信すると、電波センサのエラー報知を終了するまでの所定期間(例えば60秒)のカウントを開始する。
時刻t2から所定期間が経過した時刻t3において、サブCPU330aは、電波センサに関するエラー報知を停止するためのエラー報知コマンドを作成して送信バッファにセットする。
送信バッファにセットされた当該エラー報知コマンドは、当該エラー報知コマンドが作成されたのと同じサブタイマ割込み処理の出力制御処理において、照明制御部360に送信される。照明制御部360は、受信したエラー報知コマンドを解析し、エラー報知停止の情報が含まれているため、枠部照明装置240の点灯を停止させる。これにより、時刻t3とほぼ同時刻に枠部照明装置240が電波センサのエラー報知が終了する。
このように、遊技機100は、電波センサ174aに生じた断線に基づくスイッチ異常信号ESに起因するエラーを、電波センサ174aによる電波の検出に起因するエラーの報知と同じ報知態様で報知した場合には、電波センサ174aの断線が解除(すなわち断線の修復が完了)されてから所定時間経過後(所定期間、例えば60秒)に、電波センサ174aによる電波の検出を報知する報知態様によるエラーの報知を終了する。
(電波センサの断線の比較例)
電波センサ174aが断線を検出した場合のエラー制御の比較例のタイミングについて図10を用いて説明する。図10では、各検出スイッチ118s〜126sでの断線は発生しない場合を例にとって説明する。
図10に示すように、時刻t1において、副制御基板330が電波状態コマンドおよび検出手段状態コマンドを受信するところまでは、図9に示す本実施形態による遊技機100における電波センサ174aの断線でのエラー制御と同じである。
比較例におけるエラー制御では、従来の遊技機と同様に、サブCPU330aは、電波エラーを優先するように構成されているため、電波状態コマンドおよび検出手段状態コマンドを受信すると、電波センサのエラー報知を終了するまでの所定期間(例えば60秒)のカウントを開始するとともに、電波センサに関するエラー報知を開始するためのエラー報知コマンドを照明制御部360に出力する。これにより、例えば枠部照明装置240は、電波エラーの報知態様で点灯を開始する。ところが、電波センサのエラー報知が開始されてから電波センサの断線の修復が完了するまでの期間が、この所定期間よりも長くなってしまう可能性がある。
例えば、所定期間が経過した時刻t2において、電波センサの断線の修復が完了していないと、サブCPU330aは、時刻t2において検出手段状態コマンドのエラー報知停止の情報を含む検出手段状態コマンドを受信していないと判定し、スイッチ異常のエラー報知を実行するためのコマンドを照明制御部360に出力してしまう。
これにより、図10に示すように、時刻t2において、電波センサに関するエラー報知は、より優先度の低いスイッチ異常に関するエラー報知に切り替わってしまう。スイッチ異常に関するエラー報知は、例えば時刻t3において電波センサの断線が解除されるまで継続される。
このように、1つの異常(例えば断線)の発生に起因して、異なる複数の異常(例えば電波の検出および断線)が発生したと判定する構成において、比較例でのエラー制御では、相対的に優先度の高いエラーを報知している場合に、当該エラーよりも優先度の低いエラーの報知に切り替わってしまうという問題がある。
これに対し、サブCPU330aは、1つの異常(例えば断線)の発生に起因して、異なる複数の異常(例えば電波の検出および断線)が発生したと判定するように構成されているものの、遊技機100は、比較例とは異なり、相対的に優先度の高いエラーの報知態様でエラーを報知した場合に、当該エラーの停止の情報を含むコマンドを受信してから所定時間経過後に、当該優先度の高いエラーの報知態様によるエラー報知を停止するようになっている。これにより、遊技機100は、相対的に優先度の高いエラー報知が相対的に優先度の低いエラー報知に切り替わってしまうのを防止できる。
以上説明したように、本実施形態による遊技機100は、第1大入賞口検出スイッチ126sなどの検出スイッチおよび電波センサ174aなどの異常検知センサという異なる種類の検出器の検出信号や断線などの異常(エラー)を1つのインタフェース回路(上記実施形態ではインタフェース回路3b)を用いて効率的に検出できる。
また、遊技機100は、電波センサ174aの断線に基づくスイッチ異常信号ESに起因するエラーを、電波センサ174aの電波の検出に起因するエラーの報知と同じ報知態様で報知した場合には、電波エラーの解除コマンド受信後から所定期間(例えば60秒)経過後にエラー報知を停止するようになっている。このため、遊技機100は、電波センサのエラー原因を解消しない限り、優先度の高いエラー報知が終了する前に優先度の低いエラー報知に切り替わることを防止できる。
また、本実施形態による遊技機100によれば、電波エラーの発生原因を解除しない限り電波エラー報知が停止しないため、エラーの原因特定が容易になる。
また、遊技機100は、電波センサ174a、第1大入賞口検出スイッチ126sおよび第2大入賞口検出スイッチ128sのそれぞれから出力される信号を同じインタフェース回路3bで管理している。これにより、遊技機100は、インタフェース回路の使用個数を減少させることができる。さらに、遊技機100は、インタフェース回路の使用個数を減少させることができるので、主制御基板300や副制御基板330などの小型化および遊技機100全体の省電力化を図ることができる。
また、遊技機100は、電波センサ174a、第1大入賞口検出スイッチ126sおよび第2大入賞口検出スイッチ128sを同じインタフェース回路3bに接続している場合に電波センサ174aが断線すると、報知の優先度が相対的に低い検出手段状態コマンドを発生するが、サブCPU330aの設定により相対的に優先度の高い電波エラーの報知が相対的に優先度の低い断線エラーの報知に切り替わることを防止できる。
本発明は、上記実施形態によらず、種々の変形が可能である。
上記実施形態では、インタフェース回路3a,3bは、メインCPU300aに直接接続されているが、バッファ回路を介してメインCPU300aに接続されていてもよい。
上記実施形態では、インタフェース回路3a,3bの各入力端子は、入力側電源端子にプルアップされ、インタフェース回路3a,3bの各出力端子は、出力側電源電圧が出力される出力側電源端子にプルアップされているが、本発明はこれに限られない。例えば、インタフェース回路3a,3bの各入力端子および各出力端子は、所定電圧にプルダウンされていてもよい。
インタフェース回路3a,3bに接続されている各検出スイッチおよび電波センサの信号レベルは、上記実施形態における信号レベルに限られない。例えば、第1大入賞口検出スイッチ126sなどの各検出スイッチは、遊技球を検出した場合に低レベルの入力信号を、遊技球を検出しない場合に高レベルの入力信号をインタフェース回路3a,3bに入力するようになっていてもよい。また、電波センサ174aは、電波を検出した場合に高レベルの入力信号を、電波を検出していない場合に低レベルの入力信号をインタフェース回路3bに入力するようになっていてもよい。
いずれの大入賞口で大役遊技を実行するかは適宜設定可能である。
また、上記実施形態における遊技盤108の盤面構成は一例に過ぎず、適宜設計可能であることは言うまでもない。
また、上記実施形態における遊技状態の設定は一例に過ぎず、上記と同様の遊技性を担保可能な範囲において、適宜設定可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。