JP2018133781A - マイクロホンユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】防塵性および防水性の少なくとも一方を有するフィルムを容易に取り付けることができるマイクロホンユニットを提供する。【解決手段】マイクロホンユニットは、基板100と、マイクロホン200と、固定部材300と、フィルム400とを備えている。基板100は、第1面101と、この反対側の第2面102と、第1面101から第2面102にかけて貫通した貫通孔103とを有している。マイクロホン200は、音孔260を有しており、且つ、音孔260が基板100の貫通孔103に連通するように基板100の第2面102上に実装されている。固定部材300は、基板100の第1面101上の貫通孔103の周りに固定されている。フィルム400は、防塵性および防水性の少なくとも一方を有している。フィルム400は、フィルム400が貫通孔103を覆うように、固定部材300に固定されている。【選択図】図2B

Description

本発明は、マイクロホンユニットに関する。
下記特許文献1には、従来のマイクロホンの取付構造が記載されている。この取付構造は、電子機器の筐体と、マイクロホンと、防水塵メッシュシートと、環状の第1両面テープと、環状の第2両面テープとを備えている。筐体は第1音孔が設けられた壁を有している。マイクロホンは第2音孔を有している。マイクロホンは、第2音孔が筐体の壁に向き且つ第2音孔と第1音孔とが互いに重ならないようにした状態で、筐体の壁に第1両面テープによって接着されている。第2両面テープおよび防水塵メッシュシートの外形寸法は、第1両面テープの内径寸法よりも小さい。防水塵メッシュシートが第1両面テープ内で第2両面テープによって筐体の壁に接着されている。
特開2008−199225号公報
上記取付構造では、第1両面テープに筐体の壁に接着した後、防水塵メッシュシートおよび第2両面テープが第1両面テープ内に位置するように、防水塵メッシュシートを第2両面テープで筐体の壁に接着し、その後、マイクロホンを第1両面テープで筐体の壁に接着しており、防水塵メッシュシートの取り付け工程の難易度が高い。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、防塵性および防水性の少なくとも一方を有するフィルムを容易に取り付けることができるマイクロホンユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様のマイクロホンユニットは、基板と、マイクロホンと、固定部材と、フィルムとを備えている。基板は、第1面と、この第1面の反対側の第2面と、第1面から第2面にかけて貫通した貫通孔とを有している。マイクロホンは、音孔を有しており且つこの音孔が基板の貫通孔に連通するように基板の第2面上に実装されている。固定部材は基板の第1面上の貫通孔の周りに固定されている。フィルムは、防塵性および防水性の少なくとも一方を有している。フィルムは、当該フィルムが貫通孔を覆うように、固定部材に固定されている。
このような態様のマイクロホンユニットによる場合、マイクロホンが実装される基板の実装面(第2面)の反対側の面(第1面)に、フィルムが固定された固定部材を固定することができるので、フィルムの取り付けが容易になる。
固定部材は、その内形寸法が貫通孔の外形寸法よりも大きい略環状とすることが可能である。固定部材および基板の少なくとも一方は、固定部材の内部と固定部材の外部とを繋ぐベント孔を有する構成とすることが可能である。
このような態様のマイクロホンユニットによる場合、ベント孔を通じて固定部材の内部と固定部材の外部とが通気可能であるので、当該ユニットの外部環境(気温、湿度および/または気圧)が変化しても、当該外部環境と、固定部材の内部、基板の貫通孔およびマイクロホンの音孔内の空間の環境(気温、湿度および/または内圧)とに差が生じ難くなる。よって、両環境に差が生じることによって、マイクロホンの音響性能に影響を与える可能性を低減することができる。
基板は、第1面上に設けられた第1電極をさらに有する構成とすることが可能である。固定部材は、フィルムに固定されており且つ基板の第1電極に接合材料で接合された金属板を有する構成することが可能である。このような態様のマイクロホンユニットによる場合、固定部材の金属板を基板の第1電極に接合材料で接合することによって、基板の第1面上に簡単に固定することができる。
または、固定部材は、フィルムを基板に接着させる接着部とすることが可能である。接着部は、例えば、両面テープ、接着層または粘着層などである。
フィルムは、固定部材に固定された第1部と、第1部よりも内側に位置する第2部と、第1部と第2部との間の第3部とを有する構成とすることが可能である。
第2部および前記第3部の少なくとも一方は、弛み部を有する構成とすることが可能である。弛み部は、例えば、断面円弧状、断面V字状、断面U字状または断面波形状とすることが可能である。または、第2部および第3部の少なくとも一方の厚み寸法が第1部の厚み寸法よりも小さくすることが可能である。または、第2部および第3部の少なくとも一方の剛性が第1部の剛性よりも小さくすることが可能である。これらの何れかの態様のマイクロホンユニットによる場合、第2部および第3部の少なくとも一方が撓むことによって、上記外部環境と、固定部材の内部、基板の貫通孔およびマイクロホンの音孔内の空間の環境(気温、湿度および/または内圧)とに差が生じ難くすることができる。よって、両環境に差が生じることによって、マイクロホンの音響性能に影響を与える可能性を低減することができる。
基板は、第1面および第2面の少なくとも一方上に設けられたレジスト層をさらに有する構成とすることが可能である。レジスト層は、基板の第1面と固定部材との間および基板の第2面とマイクロホンとの間の少なくとも一方に位置している構成とすることが可能である。この場合、ベント孔は、レジスト層に設けられていても良い。
基板は、第2面上に設けられており且つマイクロホンが接合された第2電極をさらに有する構成とすることが可能である。
上記した何れかの態様のフィルムは、耐熱性をさらにする構成とすることが可能である。
本発明の実施例1に係るマイクロホンユニットの正面、平面および右側面から表した概略的斜視図である。 前記マイクロホンユニットの背面、底面および左側面から表した概略的斜視図である。 前記マイクロホンユニットの概略的底面図であって、当該ユニットのフィルムを除去し且つ固定部材を透過させた状態を示す図である。 前記マイクロホンユニットの図1A中の2A−2A断面図である。 前記マイクロホンユニットの図1A中の2B−2B断面図である。 前記マイクロホンユニットの正面、底面および右側面から表した概略的分解斜視図である。 前記マイクロホンユニットの背面、底面および左側面から表した概略的分解斜視図である。 本発明の実施例2に係るマイクロホンユニットの図2Bに対応する概略的部分断面図である。 前記マイクロホンユニットの設計変形例を示す図2Bに対応する概略的部分断面図である。 本発明の実施例3に係るマイクロホンユニットの図2Bに対応する概略的断面図である。 前記マイクロホンユニットのフィルムの第1設計変形例を示す概略的断面図である。 前記マイクロホンユニットのフィルムの第2設計変形例を示す概略的断面図である。 前記マイクロホンユニットのフィルムの第3設計変形例を示す概略的断面図である。 前記マイクロホンユニットのフィルムの第4設計変形例を示す概略的断面図である。 前記マイクロホンユニットのフィルムの第5設計変形例を示す概略的断面図である。
以下、本発明の実施例1〜3について説明する。
以下、本発明の実施例1を含む複数の実施例に係るマイクロホンユニットU1(以下、単にユニットU1とも称する。)について、図1A〜図3Bを参照しつつ説明する。図1A〜図3Bには、実施例1に係るユニットU1が示されている。ユニットU1は、基板100と、マイクロホン200とを備えている。なお、図2A〜図2Bに示すZ−Z’方向は、基板100の厚み方向である。Z−Z’方向のうちのZ方向は前記厚み方向の一方であり、Z’方向は前記厚み方向の他方である。
基板100は、第1面101と、第2面102と、貫通孔103とを有している。第1面101は基板100のZ方向の面であり、第2面102は基板100のZ’方向の面(第1面101の反対側の面)である。貫通孔103は、第1面101から第2面102にかけて基板100を貫通している。
マイクロホン200は、例えば、コンデンサ型とすることが可能である。このマイクロホン200は、振動膜210と、この振動膜210を保持する枠体220と、基板230と、カップ状のカプセル240と、IC250と、図示しないエレクトレット層または背極と、少なくとも一つの音孔260とを備えている。
カプセル240は、底が開放されたカップ状であって、天井部を有している。以下、カプセル240の開放された底を開放部と称する。カプセル240は、図2Aおよび図2Bに示されるようにカプセル240の開放部が基板230で閉塞されるように、基板230上に固定された構成とすることが可能である。または、図示しないが、基板230がカプセル240内に収容され、当該基板230がカプセル240の開放部を閉塞する構成とすることも可能である。IC250は基板230上に実装され、カプセル240内に収容されている。
エレクトレット層または背極は、基板230の内面(Z’方向側の面)のカプセル240内に位置する部分上、カプセル240の天井部の内面(Z方向側の面)上またはカプセル240内に支持された図示しない支持板上に設けられている。振動膜210および枠体220は、カプセル240内で振動膜210がエレクトレット層または背極と間隔をあけて対向するように、カプセル240および基板230の少なくとも一方に固定または保持されている。振動膜210が背極と間隔をあけて対向する場合、振動膜210上にエレクトレット層を形成しても良い。少なくとも一つの音孔260は、振動膜210の少なくとも一部に対向するように基板230またはカプセル240に設けられた貫通孔である。なお、図1A〜図3Bでは、一つの音孔260が基板230に設けられている。
上記した何れかの態様のマイクロホン200は、少なくとも一つの音孔260が基板100の貫通孔103に連通するように、基板100の第2面102上に実装または固定されていれば良い。マイクロホン200が基板100の第2面102上に実装されている場合、マイクロホン200の基板230の電極が基板100の第2面102上の複数の電極110b(第2電極)に導電を有する接合材料(例えば、はんだや銀ペーストなど)で接合されることによって、マイクロホン200が基板100に電気的に接続されていると良い。マイクロホン200が基板100の第2面102上に固定されている場合、マイクロホン200が基板100の第2面102上に別の接合材料(例えば、緩衝材などの絶縁部材や接着剤など)で接合されることによって、マイクロホン200が基板100の第2面102上に固定されていると良い。この場合、マイクロホン200は基板100にワイヤーやピンなどの接続手段で接続すると良い。このような実装状態および固定状態の何れでも、マイクロホン200が基板100の貫通孔103をZ’方向側から覆っている。マイクロホン200は、基板100を通じて外部接続可能となる。
ユニットU1は、固定部材300と、フィルム400とをさらに備えている。固定部材300は、その内形寸法が基板100の貫通孔103の外形寸法よりも大きい略環状である。固定部材300は、基板100の第1面101上の少なくとも一つの貫通孔103の周りに固定されている。換言すると、基板100の少なくとも一つの貫通孔103は、基板100の第1面101上に固定された固定部材300の内側に配置されている。
フィルム400は、防塵性および防水性の少なくとも一方を有している。フィルム400は、無通気性(すなわち、フィルム400に空気が通る孔がない。)をさらに有していても良い。フィルム400は、フィルム400が基板100の貫通孔103をZ方向側から覆うように、固定部材300に固定されている。固定部材300に固定された状態で、フィルム400はフラットである。なお、フィルム400、固定部材300および基板100の第1面101によって、基板100の貫通孔103に連通する空間S1が区画されている。この空間S1が固定部材300の内部に相当する。
フィルム400は、第1部410と、第2部420と、第3部430とを有している。第1部410は、フィルム400の固定部材300に固定される部分である。第2部420は、フィルム400の第1部410より内側に位置する部分である。第3部430は、フィルム400の第1部410と第2部420の間の部分である。例えば、第1部410がフィルム400の略環状の外周部であり、第2部420がフィルム400の中心部であり、第3部430がフィルム400の第1部410と第2部420の間の略環状の中間部とすることが可能である。
固定部材300は、略環状の金属板310と、略環状の接着部320とを有する構成とすることが可能である。接着部320は、例えば、両面テープ、接着層または粘着層などであって、フィルム400が基板100の貫通孔103を覆うように、金属板310とフィルム400の第1部410とを接着している。金属板310は、基板100の第1面101上の電極110a(第1電極)に接合材料(例えば、はんだや銀ペーストなど)で接合されている。この場合、フィルム400は、前記接合時の熱(例えば、250〜260℃)に耐え得る耐熱性をさらに有していると良い。
または、固定部材300は、略環状の金属板310のみを有する構成とすることが可能である。金属板310は、フィルム400の第1部410に熱圧着されている。金属板310は、基板100の第1面101上の電極110a(第1電極)に接合材料(例えば、はんだや銀ペーストなど)で接合されている。この場合、フィルム400は、前記熱圧着時の熱(例えば、250〜260℃)および前記した接合時の熱に耐え得る耐熱性をさらに有していると良い。
基板100は、レジスト層130aをさらに備えた構成とすることが可能である。レジスト層130aは、基板100の第1面101上に設けられている。例えば、レジスト層130aは、基板100の第1面101を覆うソルダーレジストであっても良いが、これに限定されない。レジスト層130aは、基板100の第1面101と固定部材300との間に直接挟持されていても良い。または、レジスト層130aは、基板100の第1面101と固定部材300との間に他の部材(例えば、レジストなどの絶縁体)と共に挟持されていても良い。レジスト層130aは、基板100の貫通孔103に連通する開口131aを有している。レジスト層130aは、略環状の開口132aと、開口132aの略環状の外周縁部133aと、開口132aの略環状の内周縁部134aとをさらに有していても良い。開口132aは、開口131aの周りに設けられている。開口132aの外形寸法は、固定部材300の外形寸法よりも小さく、および/または、開口132aの内形寸法は、固定部材300の内形寸法よりも大きい(図1C〜図2B参照)。これにより、レジスト層130aの開口132aの外周縁部133aおよび/または内周縁部134aが、固定部材300と基板100の第1面101と固定部材300との間に挟持される。基板100の第1面101上に電極110aが設けられている場合、電極110aが開口132aから露出するようにすると良い。この場合、電極110aの露出部が固定部材300の金属板310に上記のとおり接合されている。
基板100は、レジスト層130bをさらに備えた構成とすることが可能である。レジスト層130bは、基板100の第2面102上に設けられている。例えば、レジスト層130bは、基板100の第2面102を覆うソルダーレジストであっても良いが、これに限定されない。レジスト層130bは、基板100の第2面102とマイクロホン200との間に直接挟持されていても良い。または、レジスト層130bは、基板100の第2面102とマイクロホン200との間に他の部材(例えば、レジストなどの絶縁体)と共に挟持されていても良い。レジスト層130bは、基板100の貫通孔103およびマイクロホン200の少なくとも一つの音孔260に連通する開口131bを有している。レジスト層130bは、電極110bを露出させるための開口132bをさらに有していても良い。なお、レジスト層130bおよび/またはレジスト層130aは、省略可能である。
基板100の貫通孔103は、固定部材300およびフィルム400によってZ方向側から覆われている。基板100の貫通孔103は、上記のとおり、マイクロホン200によってZ’方向側から覆われている。このため、上記空間S1、貫通孔103内の空間およびこれに連通するマイクロホン200の少なくとも一つの音孔260内の空間、および少なくとも一つの音孔260に連通するマイクロホン200内部の空間は、閉ざされた空間(以下、この閉ざされた空間を閉塞空間Sと称する)を構成する。換言すると、閉塞空間Sは、空間S1、貫通孔103内の空間およびマイクロホン200の少なくとも一つの音孔260内の空間、および少なくとも一つの音孔260に連通するマイクロホン200内部の空間を含んでいる。閉塞空間Sは、フィルム400が無通気性を有していることによって、密閉空間とすることが可能であるが、これに限定されるものではない。
なお、基板100の第2面102とマイクロホン200との間は樹脂などのその他のシール材で密閉されていても良い。また、基板100の第1面101と固定部材300との間は上記接合または上記熱圧着によっても密閉されていたり、樹脂などのその他のシール材で密閉されていたりしても良い。なお、基板100の第2面102とマイクロホン200との間は隙間があいていても良い。基板100の第1面101と固定部材300との間は隙間があいていても良い。
固定部材300および基板100の少なくとも一方は、空間S1と固定部材300の外部とを繋ぐ少なくとも一つのベント孔Hを有する構成とすることが可能である。少なくとも一つのベント孔Hは、下記1)〜6)の何れかの構成とすることが可能である。
1)少なくとも一つのベント孔Hは、固定部材300の金属板310に設けられており且つ平面方向に延びた貫通孔、溝(図2Bおよび図3B参照)または切欠きである。平面方向は、基板100の第1面101に沿う方向であって、Z−Z’方向に直交している。
2)少なくとも一つのベント孔Hは、固定部材300の接着部320に設けられており且つ前記平面方向に延びた貫通孔または溝(図2Bおよび図3A参照)である。例えば、接着部320が両面テープである場合、少なくとも一つのベント孔Hは、両面テープの中間シートに設けられた貫通孔または両面テープの粘着層に設けられた溝である。
3)少なくとも一つのベント孔Hは、基板100の電極110aに設けられており且つ前記平面方向に延びた溝である。
4)基板100がレジスト層130aおよび/またはレジスト層130bを有している場合、少なくとも一つのベント孔Hは、レジスト層130aおよび/またはレジスト層130bに設けられており且つ前記平面方向に延びた貫通孔または溝である。
5)基板100と固定部材300との間に他の部材が介在している場合および/または基板100とマイクロホン200との間に他の部材が介在している場合、少なくとも一つのベント孔Hは、他の部材に設けられており且つ前記平面方向に延びた貫通孔または溝である。
6)少なくとも一つのベント孔Hは、多層基板である基板100の各層に設けられたバイアホールである。隣り合う層のバイアホールは互いに連通している。
なお、ベント孔Hが複数である場合、各ベント孔Hが上記1)〜6)の何れかの構成とすることが可能である。図1A〜図3Bでは、ベント孔Hは二つであり、その一つが上記1)の構成であり、もう一つが上記2)の構成となっている。ユニットU1において、少なくとも一つのベント孔Hは省略可能である。
少なくとも一つのベント孔Hが設けられていない場合、ユニットU1の外部環境(気温、湿度および/または気圧)が変化すると、当該外部環境と、閉塞空間S内の環境(温度、湿度および/または内圧)とに差が生じ、これがマイクロホン200の音響性能(例えば、振動膜210の振動などに影響)に影響を与える場合がある。一方、少なくとも一つのベント孔Hが設けられている場合、ユニットU1の外部環境が変化しても、当該外部環境と閉塞空間S内の環境とに差が生じ難い。なぜなら、少なくとも一つのベント孔Hが閉塞空間Sの空間S1(固定部材300の内部)と固定部材300の外部とを繋いでいるため、ユニットU1の外部環境が変化しても、当該ベント孔Hを通じて閉塞空間S内の温度、湿度および/または内圧が自動調整されるからである。このため、ユニットU1の外部環境の変化が、マイクロホン200の音響性能(例えば、振動膜210の振動などに影響)に影響を与えにくくなる。
以下、上記したユニットU1の製造方法について詳しく説明する。まず、基板100およびマイクロホン200を用意する。用意される基板100は、レジスト層130aおよび/またはレジスト層130bを有するものであっても良いし、有しないものであっても良い。その後、フロー方式またはリフロー方式を用いて、マイクロホン200を基板100の第2面102の電極110bに導電接合材料で接合し、基板100の電極110bに電気的に接続する。または、マイクロホン200を基板100の第2面102に非導電性の接合材料で固定し、接続手段でマイクロホン200を基板100に電気的に接続しても良い。何れの場合も、マイクロホン200の少なくとも一つの音孔260と基板100の貫通孔103とが互いに連通し、且つマイクロホン200が基板100の貫通孔103をZ’方向側から覆う。
その一方で、固定部材300およびフィルム400を用意する。なお、固定部材300が少なくとも一つのベント孔Hを有している場合、用意される固定部材300に少なくとも一つのベント孔Hが設けられていると良い。フィルム400の第1部410を固定部材300に固定する。例えば、フィルム400の第1部410を固定部材300の金属板310に接着部320で接着したり、フィルム400の第1部410を固定部材300の金属板310に熱圧着したりする。
その後、固定部材300を基板100の第1面101の貫通孔103周りに固定する。具体的には、フロー方式またはリフロー方式を用いて、固定部材300の金属板310を基板100の第1面101の電極110aに接合材料で接合し、且つフィルム400が基板100の貫通孔103をZ方向から覆う。これにより、フィルム400、固定部材300および基板100の第1面101の貫通孔103周りの部分が空間S1を区画する。
以上のようなユニットU1は、以下の技術的特徴および効果を奏する。第1にユニットU1は、フィルム400の取り付けが容易になる。その理由は以下のとおりである。マイクロホン200が基板100の第2面102(実装面)上に実装または固定されているので、実装面の反対側で、フィルム400付きの固定部材300を基板100の第1面101に固定することができる。しかも、固定部材300が金属板310を有している場合、金属板310を基板100の第1面101の電極110aに接合材料で接合することができるので、フィルム400付きの固定部材300の基板100の第1面101に対する固定がさらに容易になる。なお、リフロー方式で、金属板310を基板100の第1面101の電極110aに接合材料で接合するようにすれば、当該接合工程を自動化できるため、さらにフィルム400の取り付けが容易になる。
第2に、固定部材300および基板100の少なくとも一方が少なくとも一つのベント孔Hを有する場合、上記のとおり、ユニットU1の外部環境が変化しても、これがマイクロホン200の音響性能に影響を与えにくくなる。
以下、本発明の実施例2を含む複数の実施例に係るマイクロホンユニットU2(以下、単にユニットU2とも称する。)について、図4および図5を参照しつつ説明する。図4には、実施例2に係るユニットU2が示されており、図5にはユニットU2の設計変形例が示されている。
ユニットU2は、固定部材300’の構成がユニットU1の固定部材300の構成と相違する以外、ユニットU1と同様の構成である。以下、その相違点についてのみ詳しく説明し、ユニットU2の説明のうちユニットU1の説明と重複するものについては省略する。
固定部材300’は接着部320’のみを有している。接着部320’は、例えば、略環状の両面テープ、接着層または粘着層などであって、その内形寸法が基板100の貫通孔103の外形寸法よりも大きい。接着部320’は、第1面と、その反対側の第2面とを有している。接着部320’が、フィルム400が基板100の貫通孔103を覆うように、フィルム400の第1部410を基板100の第1面101上の電極110aの周りに固定している。具体的には、接着部320’の第1面は、基板100の第1面101上の電極110aの周りに接着している。接着部320’の第2面は、フィルム400の第1部410に接着している。この場合、フィルム400は耐熱性を有していなくても良い。
ユニットU2では、空間S1および閉塞空間Sは以下のとおりである。空間S1は、フィルム400、固定部材300’および基板100の第1面101によって区画されている。閉塞空間Sは、空間S1、貫通孔103内の空間およびこれに連通するマイクロホン200の少なくとも一つの音孔260内の空間、および少なくとも一つの音孔260に連通するマイクロホン200内部の空間で構成されていると良い。
固定部材300’および基板100の少なくとも一方は、空間S1と固定部材300の外部とを繋ぐ少なくとも一つのベント孔Hを有する構成とすることが可能である。少なくとも一つのベント孔Hは、下記1)〜5)の何れかの構成とすることが可能である。
1)少なくとも一つのベント孔Hは、固定部材300’の接着部320’に設けられており且つ上記平面方向に延びた貫通孔(図4参照)または溝(図5参照)である。例えば、接着部320’が両面テープである場合、少なくとも一つのベント孔Hは、両面テープの中間シートに設けられた貫通孔または両面テープの粘着層に設けられた溝である。この場合、基板100の第1面101には、電極110aが設けられていなくても良い。
2)少なくとも一つのベント孔Hは、基板100の電極110aに設けられており且つ前記平面方向に延びた溝である。
3)基板100がレジスト層130aおよび/またはレジスト層130bを有している場合、少なくとも一つのベント孔Hは、レジスト層130aおよび/またはレジスト層130bに設けられており且つ前記平面方向に延びた貫通孔または溝である。
4)基板100と固定部材300’との間に他の部材が介在している場合および/または基板100とマイクロホン200との間に他の部材が介在している場合、少なくとも一つのベント孔Hは、他の部材に設けられており且つ前記平面方向に延びた貫通孔または溝である。
5)少なくとも一つのベント孔Hは、多層基板である基板100の各層に設けられたバイアホールである。隣り合う層のバイアホールは互いに連通している。この場合も、基板100の第1面101には、電極110aが設けられていなくても良い。なお、ベント孔Hが複数である場合、各ベント孔Hが上記1)〜5)の何れかの構成とすることが可能である。
ユニットU2の少なくとも一つのベント孔Hは、ユニットU1の少なくとも一つのベント孔Hと同様に機能する。なお、ユニットU2においても、少なくとも一つのベント孔Hは省略可能である。
以下、上記したユニットU2の製造方法は、次の工程がユニットU1の製造方法と相違する以外、同じである。よって、その相違する工程についてのみ詳しく説明する。フィルム400の第1部410を固定部材300’に固定する工程では、フィルム400の第1部410を固定部材300’の接着部320’に接着する。その後、固定部材300’を基板100の貫通孔103周りに固定する工程では、固定部材300’の接着部320’を基板100の第1面101の貫通孔103周りに接着させる。これにより、フィルム400が基板100の貫通孔103を覆う。これにより、フィルム400、固定部材300’および基板100の第1面101の貫通孔103周りの部分が空間S1を区画する。
なお、固定部材300’が少なくとも一つのベント孔Hを有している場合、用意される固定部材300’に少なくとも一つのベント孔Hが設けられていると良い。
以上のようなユニットU2は、ユニットU1の第1〜第2技術的特徴と同様の技術的特徴および効果を奏する。
以下、本発明の実施例3を含む複数の実施例に係るマイクロホンユニットU3(以下、単にユニットU3とも称する。)について、図6A〜図6Fを参照しつつ説明する。図6Aには、実施例3に係るユニットU3が示され、図6Bには、ユニットU3のフィルム400’の第1設計変形例が示され、図6Cには、ユニットU3のフィルム400’の第2設計変形例が示され、図6Dには、ユニットU3のフィルム400’の第3設計変形例が示され、図6Eには、ユニットU3のフィルム400’の第4設計変形例が示され、図6Fには、ユニットU3のフィルム400’の第5設計変形例が示されている。
ユニットU3は、フィルム400’の構成がユニットU1またはU2のフィルム400の構成と相違する以外、ユニットU1またはU2と同様の構成である。以下、その相違点についてのみ詳しく説明し、ユニットU3の説明のうちユニットU1またはU2の説明と重複するものについては省略する。
フィルム400’は、第1部410’と、第2部420’と、第3部430’とを有している。第1部410’は、フィルム400’の固定部材300(図6A〜図6F参照)または300’(図4および図5を借りて参照)に固定される部分である。第2部420’は、フィルム400’の第1部410’より内側に位置する部分である。第3部430’は、フィルム400’の第1部410’と第2部420’の間の部分である。例えば、第1部410’がフィルム400’の略環状の外周部であり、第2部420’がフィルム400’の中心部であり、第3部430’がフィルム400’の第1部410’と第2部420’の間の略環状の中間部とすることが可能である。
第2部420’および第3部430’の少なくとも一方は、以下のa)〜c)の何れかの構成とすることが可能である。
a)第2部420’および第3部430’の少なくとも一方は、弛み部401’を有している。弛み部401’は、例えば、断面円弧状、断面V字状、断面U字状または断面波形状とすることが可能であるが、これに限定されるものではない。以下、弛み部401’の一例を示す。図6Aに示されるように、弛み部401’は第2部420’に設けられた断面円弧状(ドーム状)とすることができる。または、図6Bに示されるように、弛み部401’は第3部430’に設けられた断面波形状(コルゲーション形状)とすることができる。または、図6Cに示されるように、弛み部401’は第2部420’および第3部430’の両方に設けられており、第2部420’の弛み部401’が断面円弧状(ドーム状)、第3部430’の弛み部401’が断面波形状(コルゲーション形状)とすることができる。
b)第2部420’および第3部430’の少なくとも一方の厚み寸法(Z−Z’方向)が第1部410’の厚み寸法よりも小さい。この場合、フィルム400’は、以下のb−1)〜b−4)の何れかの構成とすることが可能である。
b−1)第1部410’、第2部420’および第3部430’が一枚のフィルムで構成されており、第2部420’および第3部430’の少なくとも一方の厚み寸法が第1部410’の厚み寸法よりも小さくすることが可能である。
b−2)第1部410’が環状の一枚のフィルムで構成され、第2部420’および第3部430’が別の一枚のフィルムで構成されており、第3部430’の外周部が第1部410’の内周部に固定された構成とすることが可能である。この場合、第2部420’および第3部430’からなるフィルムの厚み寸法が第1部410’からなるフィルムの厚み寸法よりも小さくすることが可能である。
b−3)第1部410’および第3部430’が環状の一枚のフィルムで構成され、第2部420’が別の一枚のフィルムで構成されており、第2部420’の外周部が第3部430’の内周部に固定された構成とすることが可能である。この場合、第2部420’からなるフィルムの厚み寸法が第1部410’および第3部430’からなるフィルムの厚み寸法よりも小さくすることが可能である。
b−4)環状の第1部410’、第2部420’および環状の第3部430’が各々異なる一枚のフィルムで構成されており、第3部430’の外周部が第1部410’の内周部に固定され、第3部430’の内周部が第2部420’の外周部に固定された構成とすることが可能である。この場合、第2部420’および第3部430’の少なくとも一方の厚み寸法が第1部410’の厚み寸法よりも小さくすることが可能である。
c)第2部420’および第3部430’の少なくとも一方の剛性が第1部410’の剛性よりも小さい。この場合、フィルム400’は、以下のc−1)〜c−3)の何れかの構成とすることが可能である。
c−1)第1部410’が環状の一枚のフィルムで構成され、第2部420’および第3部430’が別の一枚のフィルムで構成されており、第3部430’の外周部が第1部410’の内周部に固定された構成とすることが可能である。この場合、第2部420’および第3部430’からなるフィルムの剛性が第1部410’からなるフィルムの剛性よりも小さくすることが可能である。
c−2)第1部410’および第3部430’が環状の一枚のフィルムで構成され、第2部420’が別の一枚のフィルムで構成されており、第2部420’の外周部が第3部430’の内周部に固定された構成とすることが可能である(図6D参照)。この場合、第2部420’からなるフィルムの剛性が第1部410’および第3部430’からなるフィルムの剛性よりも小さくすることが可能である。
c−3)略環状の第1部410’、第2部420’および略環状の第3部430’が各々異なる一枚のフィルムで構成されており、第3部430’の外周部が第1部410’の内周部に固定され、第3部430’の内周部が第2部420’の外周部に固定された構成とすることが可能である。この場合、第2部420’および第3部430’の少なくとも一方の剛性が第1部410’の剛性よりも小さくすることが可能である。
第2部420’は上記a)〜c)のうちの複数の構成を有していても良い。例えば、第1部410’および第3部430’が環状の一枚のフィルムで構成され、第2部420’が別の一枚のフィルムで構成されており、第2部420’の外周部が第3部430’の内周部に固定された構成とすることが可能である。この場合、図6Eに示されるように、第2部420’が断面円弧状(ドーム状)の弛み部401’を有し且つ当該第2部420’の剛性が第1部410’および第3部430’からなるフィルムの剛性よりも小さくした構成、または、図6Fに示されるように、第2部420’が断面円弧状(ドーム状)の弛み部401’を有し、第3部430’が断面波形状の弛み部401’を有し、且つ当該第2部420’の剛性が第1部410’および第3部430’からなるフィルムの剛性よりも小さくした構成とすることが可能である。第3部430’も、上記a)〜c)のうちの複数の構成を有していても良い。例えば、第3部430’が断面V字状、断面U字状または断面波形状の弛み部401’を有し且つ当該第3部430’の剛性が第1部410’および第2部420’の剛性よりも小さくすることが可能である。
ユニットU3において、固定部材300または300’、および基板100の少なくとも一方が、少なくとも一つのベント孔Hを有していても良いし、有していなくても良い。
ユニットU3は、フィルム400’が上記のとおりフィルム400と相違しているだけであるので、ユニットU1またはユニットU2と同様に製造可能である。
以上のようなユニットU3は、ユニットU1の第1〜第2技術的特徴と同様の技術的特徴および効果を奏する。加えて、ユニットU3は、次の第3技術的特徴および効果をさらに奏する。ユニットU1またはU2では、閉塞空間Sの内圧が外部環境の気圧よりも高くなり、閉塞空間S内の空気抵抗が高くなると、音声信号が閉塞空間S内の空気抵抗によって減衰し、その結果、閉塞空間S内のマイクロホン200の振動膜210に加わる音声信号の音圧が減衰することがある。ただし、ユニットU1またはU2において、少なくとも一つのベント孔Hが設けられている場合、前述の閉塞空間Sの内圧および空気抵抗の上昇は軽減される。一方、ユニットU3では、フィルム400’の第2部420’および第3部430’の少なくとも一方が上記のとおりの構成であるため、フィルム400が閉塞空間Sの内圧の変化に応じてZ−Z’方向に撓み、当該閉塞空間S内の内圧および空気抵抗の上昇を抑制することができる。よって、音声信号が閉塞空間S内の空気抵抗によって減衰される可能性を軽減でき、その結果、閉塞空間S内のマイクロホン200の振動膜210に加わる音声信号の音圧の減衰を軽減することができる。なお、ユニットU3において、少なくとも一つのベント孔Hが設けられている場合、前述の閉塞空間Sの内圧および空気抵抗の上昇はさらに軽減される。
なお、上記したマイクロホンユニットは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
本発明のマイクロホンは、少なくとも一つの音孔を有するものである限りどのような構成であっても良い。よって、本発明のマイクロホンは、コンデンサ型だけに限定されるものではなく、例えば、音孔を有するダイナミック型のマイクロホンとすることも可能である。
本発明のフィルムは、防塵性および防水性の少なくとも一方を有していれば良い。換言すると、本発明のフィルムは、無通気性(すなわち、フィルムに空気が通る孔があっても良い。)および/または耐熱性を有していなくても良い。
本発明における略環状とは、円環状、多角環状、円環状の一部が切り欠かれたもの、および多角環状の一部が切り欠かれたものを含む概念である。したがって、上記した何れかの態様の固定部材および/または基板の第1面上の電極は、円環状、多角環状、円環状の一部が切り欠かれた形状、または多角環状の一部が切り欠かれた形状とすることが可能である。また、上記した何れかの態様の固定部材は、複数とすることも可能である。この複数の固定部材が基板の第1面の貫通孔の周りに間隔をあけて(例えば、略環状に)固定されていても良い。なお、基板の第1面上の電極も、固定部材と同様に複数とすることが可能である。
本発明では、基板の第1面は当該基板の最もZ方向側の面とすることができ、基板の第2面は当該基板の最もZ’方向側の面とすることができる。
なお、上記実施例の各態様および設計変形例におけるマイクロホンユニットの各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数および配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上記した実施例の各態様および設計変更例は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能である。なお、本発明のZ−Z’方向は、本発明の基板の厚み方向である限り任意に設定可能である。本発明の平面方向は、本発明の基板の第1面に沿う方向である限り任意に設定可能である。
U1〜U3:実装構造
100:基板
101:第1面
110a:電極(第1電極)
102:第2面
110b:電極(第2電極)
103:貫通孔
130a:レジスト層
131a:開口
132a:開口
133a:外周縁部
134a:内周縁部
130b:レジスト層
131b:開口
132b:開口
200:マイクロホン
210:振動膜
220:枠体
230:基板
240:カプセル
250:IC
260:音孔
300、300’:固定部材
310:金属板
320、320’:接着部
H:ベント孔
400、400’:フィルム
410、410’:第1部
420、420’:第2部
430、430’:第3部
401’:弛み部
S:閉塞空間
S1:空間(固定部材の内部)

Claims (10)

  1. 第1面、前記第1面の反対側の第2面および前記第1面から前記第2面にかけて貫通した貫通孔を有する基板と、
    音孔を有しており且つ前記音孔が前記貫通孔に連通するように前記基板の前記第2面上に実装されたマイクロホンと、
    前記基板の前記第1面上の前記貫通孔の周りに固定された固定部材と、
    防塵性および防水性の少なくとも一方を有するフィルムとを備えており、
    前記フィルムは、当該フィルムが前記貫通孔を覆うように、前記固定部材に固定されているマイクロホンユニット。
  2. 請求項1記載のマイクロホンユニットにおいて、
    前記固定部材は、その内形寸法が前記貫通孔の外形寸法よりも大きい略環状であり、
    前記固定部材および前記基板の少なくとも一方は、前記固定部材の内部と前記固定部材の外部とを繋ぐベント孔を有しているマイクロホンユニット。
  3. 請求項1または2記載のマイクロホンユニットにおいて、
    前記基板は、前記第1面上に設けられた第1電極をさらに有しており、
    前記固定部材は、前記フィルムに固定されており且つ前記基板の前記第1電極に接合材料で接合された金属板を有するマイクロホンユニット。
  4. 請求項1または2記載のマイクロホンユニットにおいて、
    前記固定部材は、前記フィルムを前記基板に接着させる接着部で構成されているマイクロホンユニット。
  5. 請求項2記載のマイクロホンユニットにおいて、
    前記フィルムは、前記固定部材に固定された第1部と、
    前記第1部よりも内側に位置する第2部と、
    前記第1部と前記第2部との間の第3部とを有しており、
    前記第2部および前記第3部の少なくとも一方は、弛み部を有しているマイクロホンユニット。
  6. 請求項2記載のマイクロホンユニットにおいて、
    前記フィルムは、前記固定部材に固定された第1部と、
    前記第1部よりも内側に位置する第2部と、
    前記第1部と前記第2部との間の第3部とを有しており、
    前記第2部および前記第3部の少なくとも一方の厚み寸法が前記第1部の厚み寸法よりも小さいマイクロホンユニット
  7. 請求項2に記載のマイクロホンユニットにおいて、
    前記フィルムは、前記固定部材に固定された第1部と、
    前記第1部よりも内側に位置する第2部と、
    前記第1部と前記第2部との間の第3部とを有しており、
    前記第2部および前記第3部の少なくとも一方の剛性が前記第1部の剛性よりも小さいマイクロホンユニット。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載のマイクロホンユニットにおいて、
    前記基板は、前記第1面および前記第2面上の少なくとも一方に設けられたレジスト層をさらに有しており、
    前記レジスト層は、前記基板の前記第1面と前記固定部材との間および前記基板の前記第2面と前記マイクロホンとの間の少なくとも一方に位置しており、
    前記ベント孔は、前記レジスト層に設けられているマイクロホンユニット。
  9. 請求項1〜8の何れかに記載のマイクロホンユニットにおいて、
    前記基板は、前記第2面上に設けられており且つ前記マイクロホンが接続された第2電極をさらに有しているマイクロホンユニット。
  10. 請求項1〜9の何れかに記載のマイクロホンユニットにおいて、
    前記フィルムは、耐熱性をさらに有しているマイクロホンユニット。
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