JP2018132819A - 操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数の増加及びサイズの大型化を伴わずに節度ピースの戻り音を軽減することを可能にした操作装置を提供すること。【解決手段】ロータリスイッチ1は、スプリング4及び節度ピース5及びシャフト3の節度形状8の三者による第1の節度機構を備えている。ノブの反時計回りの方向への回転操作時にスプリング4の付勢力に抗して節度ピース5が傾斜面14に沿って後退しつつ傾斜面14上の節度位置に当接されて操作フィーリングを形成するとともに、該操作の解除時(戻り時)にスプリング4の付勢力により節度ピース5が傾斜面14に沿って進出しつつ傾斜面14上の保持位置に当接されて保持される。節度形状8について、接続面15と中間端面13のうち接続面15からの連続部分とにより、節度ピース5の当接度合を緩和する第1の衝突音軽減部が構成される。【選択図】図1
Description
本発明は、操作部材の操作時に操作フィーリングを形成する節度機構を備える操作装置に関する。
特許文献1には、操作装置の一例であるレバースイッチについて、ばねに付勢されたピンとカバーのカム部とにより節度機構を構成し、レバー操作時にピンの下端がカム部上を弾接摺動することで、操作フィーリングを形成する技術が開示されている。
特許文献2には、操作装置の一例であるロータリスイッチについて、板バネ状の弾性部材に付勢された凸状の当接部材とクリック部材のクリックカムとにより節度機構を構成し、クリック部材の回転操作時に当接部材がクリックカムに摺接することで、クリックカムの凹凸に対応して操作フィーリングを形成する技術が開示されている。
レバー或いはクリック部材のような操作部材の操作解除時に、ピン或いは当接部材といった節度ピースの戻り音が発生することが懸念される。こうした異音を軽減するために、音消し用の部品を別途設ける場合には、部品点数が増加するとともに、サイズの大型化を招く。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、部品点数の増加及びサイズの大型化を伴わずに節度ピースの戻り音を軽減することを可能にした操作装置を提供することにある。
上記課題を解決する操作装置は、操作部材の操作時に操作フィーリングを形成する節度機構を備える操作装置において、前記節度機構は、付勢部材の付勢力を受けて節度ピースが節度部品の節度形状に当接されて構成され、前記操作部材の一方向への操作時に前記付勢部材の付勢力に抗して前記節度ピースが前記節度形状に沿って後退しつつ当該節度形状の節度位置に当接されて操作フィーリングを形成するとともに、前記操作部材の前記一方向への操作の解除時に前記付勢部材の付勢力により前記節度ピースが前記節度形状に沿って進出しつつ当該節度形状の保持位置に当接されて保持され、前記節度形状には、前記保持位置を挟んで前記節度位置の反対側に、前記節度ピースの当接度合を緩和する衝突音軽減部が設定されていることをその要旨としている。
この構成によれば、節度部品の節度形状に衝突音軽減部が設定されているため、節度ピースの戻り音を軽減できる他、音消し用の部品を別途設ける必要がない。したがって、部品点数の増加及びサイズの大型化を伴わずに節度ピースの戻り音を軽減できる。
上記操作装置について、前記節度機構は、前記付勢部材である第1の付勢部材の付勢力を受けて前記節度ピースである第1の節度ピースが前記節度部品の前記節度形状である第1の節度形状に当接されて構成される第1の節度機構とは別に、第2の付勢部材の付勢力を受けて第2の節度ピースが前記節度部品の第2の節度形状に当接されて構成される第2の節度機構を備え、前記操作部材の他方向への操作時に前記第2の付勢部材の付勢力に抗して前記第2の節度ピースが前記第2の節度形状に沿って後退しつつ当該第2の節度形状の節度位置に当接されて操作フィーリングを形成するとともに、前記操作部材の前記他方向への操作の解除時に前記第2の付勢部材の付勢力により前記第2の節度ピースが前記第2の節度形状に沿って進出しつつ当該第2の節度形状の保持位置に当接されて保持され、前記第2の節度形状には、当該第2の節度形状の前記保持位置を挟んで当該第2の節度形状の前記節度位置の反対側に、前記第2の節度ピースの当接度合を緩和する第2の衝突音軽減部が設定されていることとしてもよい。
この構成によれば、第1の節度機構とは別に第2の節度機構を備えるため、操作部材の一方向への操作時に操作フィーリングを形成できるとともに、当該一方向への操作の解除時に第1の節度ピースの戻り音を音消し用の専用部品を使用せず軽減できる他、操作部材の他方向への操作時及び当該他方向への操作の解除時にも同様の作用効果が得られる。
上記操作装置について、前記第2の衝突音軽減部は、前記操作部材の前記一方向への操作時に前記第2の節度ピースの当接度合を緩和し、前記衝突音軽減部である第1の衝突音軽減部は、前記操作部材の前記他方向への操作時に前記第1の節度ピースの当接度合を緩和することとしてもよい。
この構成によれば、操作部材の一方向(他方向)への操作時には、第2の衝突音軽減部(第1の衝突音軽減部)により第2の節度ピース(第1の節度ピース)の当接度合が緩和されるため、そのように当接度合が緩和された分、当該一方向(他方向)への操作の解除時には、第2の節度ピース(第1の節度ピース)の戻り音が軽減される。したがって、操作部材の操作方向にかかわらず、双方の節度ピースの戻り音を軽減できる。
上記操作装置について、前記操作部材の非操作時にあって、前記第1の節度ピース及び前記第2の節度ピースは共に、対応する前記第1の節度形状の前記節度位置又は前記第2の節度形状の前記節度位置と、対応する前記第1の付勢部材又は前記第2の付勢部材の付勢力のみに由来する前記第1の節度形状の仮想当接位置又は前記第2の節度形状の仮想当接位置とのそれぞれの中間位置を、対応する前記第1の節度形状の前記保持位置又は前記第2の節度形状の前記保持位置とし、それぞれの前記中間位置に当接されて平衡状態で保持されていることとしてもよい。
この構成によれば、操作部材の一方向(他方向)への操作の解除時には、第2の付勢部材(第1の付勢部材)の付勢力に抗して第2の節度ピース(第1の節度ピース)が第2の節度形状(第1の節度形状)に沿って後退し、やがて当該第2の節度形状(第1の節度形状)の中間位置に当接される。このとき、第1の節度ピース(第2の節度ピース)が第1の付勢部材(第2の付勢部材)の付勢力により第1の節度形状(第2の節度形状)に沿って進出することになるが、上記の通り、第2の節度ピース(第1の節度ピース)が第2の付勢部材(第1の付勢部材)の付勢力に抗して変位することで、当該進出の度合が低下する。これにより、第1の節度ピース(第2の節度ピース)の戻り音の軽減に貢献できる。
上記操作装置について、前記衝突音軽減部である第1の衝突音軽減部は、前記第1の節度形状の前記節度位置から前記第1の節度形状の前記保持位置を経由して当該第1の衝突音軽減部に向かう第1のメイン当接面に対し鈍角をなす第1のサブ当接面を備え、前記第2の衝突音軽減部は、前記第2の節度形状の前記節度位置から前記第2の節度形状の前記保持位置を経由して当該第2の衝突音軽減部に向かう第2のメイン当接面に対し鈍角をなす第2のサブ当接面を備えることとしてもよい。
この構成によれば、操作部材の一方向(他方向)への操作の解除時には、第1の節度ピース(第2の節度ピース)が第1のメイン当接面(第2のメイン当接面)に沿って進出した後、第1のサブ当接面(第2のサブ当接面)に沿って当接可能となる。そして、第1の節度ピース(第2の節度ピース)が実際に第1のサブ当接面(第2のサブ当接面)に沿って当接する場合でも、第1のメイン当接面(第2のメイン当接面)と第1のサブ当接面(第2のサブ当接面)とが鈍角をなすことで、第1のサブ当接面(第2のサブ当接面)への移行に際し、衝突音が軽減される。したがって、異音の発生を抑制できる。
本発明によれば、部品点数の増加及びサイズの大型化を伴わずに節度ピースの戻り音を軽減できる。
(第1の実施の形態)
以下、操作装置の第1の実施の形態について説明する。本例の操作装置は、操作部材であるノブが反時計回りの方向(一方向)或いは時計回りの方向(他方向)に回転操作されるロータリスイッチである。
以下、操作装置の第1の実施の形態について説明する。本例の操作装置は、操作部材であるノブが反時計回りの方向(一方向)或いは時計回りの方向(他方向)に回転操作されるロータリスイッチである。
図1(a)〜(e)に示すように、ロータリスイッチ1は、ノブ(図示略)の操作時に操作フィーリングを形成する節度機構2として、該ノブと一体で回転する単一のシャフト3と、スプリング4に付勢された節度ピース5と、スプリング6に付勢された節度ピース7とを備えている。シャフト3には、スプリング4の付勢力を受けて節度ピース5が当接される節度形状8と、スプリング6の付勢力を受けて節度ピース7が当接される節度形状9とが形成されている。シャフト3は節度部品に相当する。
シャフト3は、略リング状をなし、一定高さの上端面11と、その上端面11に対し平行で円周のおよそ半分の領域を占める下端面12と、上端面11及び下端面12に対し平行で円周の残りの半分の領域を占めつつ高さが上端面11と下端面12とのおよそ中央に位置する中間端面13とを有している。
下端面12の反時計回り側の端縁からは、反時計回りの方向に向かって高さ位置が略線形に高くなる傾斜面14が連続的に形成され、該傾斜面14とその先の中間端面13とは、節度ピース5の丸みを帯びた先端形状よりも曲率の小さな接続面15を介して鈍角をなしている。また、下端面12の時計回り側の端縁からは、時計回りの方向に向かって高さ位置が略線形に高くなる傾斜面16が連続的に形成され、該傾斜面16とその先の中間端面13とは、節度ピース7の丸みを帯びた先端形状よりも曲率の小さな接続面17を介して鈍角をなしている。
節度機構2は、ノブの非操作時(Free時)にあって、節度ピース5,7が共に、対応する傾斜面14,16上の保持位置に当接されて平衡状態で保持されている。そして、ノブの反時計回りの方向への回転操作時にスプリング4の付勢力に抗して節度ピース5が傾斜面14に沿って後退しつつ傾斜面14上の節度位置に当接されて操作フィーリングを形成し、この時、スプリング6の付勢力により節度ピース7が傾斜面16に沿って進出しつつスプリング6の付勢力が徐々に弱められて当接度合が緩和される。そして、該操作の解除時(戻り時)にスプリング6の付勢力に抗して節度ピース7が傾斜面16に沿って後退しつつ傾斜面16上の保持位置に当接されて保持され、この時、スプリング4の付勢力により節度ピース5が傾斜面14に沿って進出しつつ傾斜面14上の保持位置に当接されて保持される。
また、ノブの時計回りの方向への回転操作時には、スプリング6の付勢力に抗して節度ピース7が傾斜面16に沿って後退しつつ傾斜面16上の節度位置に当接されて操作フィーリングを形成し、この時、スプリング4の付勢力により節度ピース5が傾斜面14に沿って進出しつつスプリング4の付勢力が徐々に弱められて当接度合が緩和される。そして、該操作の解除時にスプリング4の付勢力に抗して節度ピース5が傾斜面14に沿って後退しつつ傾斜面14上の保持位置に当接されて保持され、この時、スプリング6の付勢力により節度ピース7が傾斜面16に沿って進出しつつ傾斜面16上の保持位置に当接されて保持される。
節度ピース5,7は共に、対応する傾斜面14,16上の節度位置と、対応するスプリング4,6の付勢力のみに由来する傾斜面14,16上の仮想当接位置とのそれぞれの中間位置を、対応する傾斜面14,16上の保持位置とし、ノブの非操作時にあって、それぞれの中間位置に当接されて平衡状態で保持されている。尚、傾斜面14,16上の仮想当接位置の高さは共に、中間端面13の高さに一致する。
本実施の形態において、スプリング4は第1の付勢部材に相当し、節度ピース5は第1の節度ピースに相当し、シャフト3の節度形状8は第1の節度形状に相当し、これら三者により第1の節度機構が構成される。そして、節度形状8について、接続面15と中間端面13のうち接続面15からの連続部分とにより、節度ピース5の当接度合を緩和する第1の衝突音軽減部が構成される。第1の衝突音軽減部は、傾斜面14上の保持位置を挟んで傾斜面14上の節度位置の反対側に設定されていることになる。また、傾斜面14は第1のメイン当接面に相当し、中間端面13のうち接続面15からの連続部分は第1のサブ当接面に相当する。
一方、スプリング6は第2の付勢部材に相当し、節度ピース7は第2の節度ピースに相当し、シャフト3の節度形状9は第2の節度形状に相当し、これら三者により第2の節度機構が構成される。そして、節度形状9について、接続面17と中間端面13のうち接続面17からの連続部分とにより、節度ピース7の当接度合を緩和する第2の衝突音軽減部が構成される。第2の衝突音軽減部は、傾斜面16上の保持位置を挟んで傾斜面16上の節度位置の反対側に設定されていることになる。また、傾斜面16は第2のメイン当接面に相当し、中間端面13のうち接続面17からの連続部分は第2のサブ当接面に相当する。
次に、ロータリスイッチ1の作用について説明する。
図2(a)〜(f)に示すように、本例のロータリスイッチ1とは異なる比較例のロータリスイッチ31は、ノブの操作時に操作フィーリングを形成する節度機構32として、該ノブと一体で回転する単一のシャフト33と、スプリング34に付勢された節度ピース35と、スプリング36に付勢された節度ピース37とを備えている。シャフト33には、スプリング34の付勢力を受けて節度ピース35が当接される節度凹部38と、スプリング36の付勢力を受けて節度ピース37が当接される節度凹部39とが形成されている。
図2(a)〜(f)に示すように、本例のロータリスイッチ1とは異なる比較例のロータリスイッチ31は、ノブの操作時に操作フィーリングを形成する節度機構32として、該ノブと一体で回転する単一のシャフト33と、スプリング34に付勢された節度ピース35と、スプリング36に付勢された節度ピース37とを備えている。シャフト33には、スプリング34の付勢力を受けて節度ピース35が当接される節度凹部38と、スプリング36の付勢力を受けて節度ピース37が当接される節度凹部39とが形成されている。
節度機構32は、ノブの非操作時(Free時)にあって、節度ピース35,37が共に、対応する節度凹部38,39の中央に収まりつつ平衡状態で保持されている。そして、ノブの反時計回りの方向への回転操作時に節度ピース35,37が共に、対応するスプリング34,36の付勢力に抗して節度凹部38,39の時計回り側の斜面に沿って後退しつつ双方の節度ピース35,37が協働して操作フィーリングを形成する。
そして、該操作の解除時(戻り時)に節度ピース35,37が共に、対応するスプリング34,36の付勢力により節度凹部38,39の時計回り側の斜面に沿って進出しつつ節度凹部38,39の中央に戻る際、節度凹部38,39の反時計回り側の斜面に衝突し、節度ピース35,37の戻り音が発生する。尚、節度ピース35,37が節度凹部38,39の反時計回り側の斜面に対し直角に近い角度で衝突する場合には、戻り音が大きくなる。また、節度凹部38,39の形状誤差により双方の節度ピース35,37が同時に節度凹部38,39の中央に収まらない場合には、節度ピース35,37が節度凹部38,39内で反時計回り側の斜面及び時計回り側の斜面との衝突を繰り返して振動し、いわゆるビビリ音が発生する。
そこで、図3(a)〜(e)に示すように、比較例のロータリスイッチ31は、節度ピース35,37の戻り音を軽減する音消し機構40として、節度凹部38,39とは別にシャフト33に形成された音消し凸部41と、ラバー42に弾性支持されつつ音消し凸部41に当接されるプッシャ43とを備えている。
音消し機構40は、ノブの非操作時(Free時)にあって、プッシャ43がラバー42を押圧してラバー42の可撓部を弾性変形させた状態で音消し凸部41の中央に当接されて保持されている。そして、ノブの反時計回りの方向への回転操作時にプッシャ43が音消し凸部41の時計回り側の斜面に沿って進出しつつラバー42の可撓部の弾性変形が徐々に解かれる。
そして、該操作の解除時(戻り時)にプッシャ43が音消し凸部41の時計回り側の斜面に沿って後退しつつラバー42を押圧し、この時、ラバー42の可撓部が弾性変形することに伴い、節度ピース35,37の戻り音を軽減できることになるが、音消し機構40を別途設ける必要がある。
これに対し、図1(a)〜(e)に示すように、本例のロータリスイッチ1は、ノブの反時計回りの方向への回転操作の解除時(戻り時)に、スプリング6の付勢力が弱いため節度ピース7の戻り音が軽減されるとともに、傾斜面14と中間端面13とが鈍角をなすため節度ピース5の戻り音が軽減される。また、節度ピース5,7は共に、ノブの反時計回りの方向への回転操作の解除時(戻り時)に、対応する傾斜面14,16上の中間位置まで戻り、ノブの非操作時(Free時)には、それぞれの中間位置に当接されて平衡状態で保持される。つまり、節度ピース5,7は共に、接続面15,17の中央に収まりつつ保持される訳ではないため、振動によるビビリ音も発生しない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)節度ピース5の当接度合を緩和する第1の衝突音軽減部がシャフト3の節度形状8に設定されているとともに、節度ピース7の当接度合を緩和する第2の衝突音軽減部がシャフト3の節度形状9に設定されている。このため、双方の節度ピース5,7の戻り音を軽減できる他、音消し用の部品を別途設ける必要がない。したがって、部品点数の増加及びサイズの大型化を伴わずに節度ピース5,7の戻り音を軽減できる。
(1)節度ピース5の当接度合を緩和する第1の衝突音軽減部がシャフト3の節度形状8に設定されているとともに、節度ピース7の当接度合を緩和する第2の衝突音軽減部がシャフト3の節度形状9に設定されている。このため、双方の節度ピース5,7の戻り音を軽減できる他、音消し用の部品を別途設ける必要がない。したがって、部品点数の増加及びサイズの大型化を伴わずに節度ピース5,7の戻り音を軽減できる。
(2)スプリング4及び節度ピース5及びシャフト3の節度形状8の三者による第1の節度機構を備えるため、ノブの反時計回りの方向への回転操作時に操作フィーリングを形成できるとともに、該操作の解除時に節度ピース5の戻り音を音消し用の専用部品を使用せず軽減できる。また、スプリング6及び節度ピース7及びシャフト3の節度形状9の三者による第2の節度機構を備えるため、ノブの時計回りの方向への回転操作時に操作フィーリングを形成できるとともに、該操作の解除時に節度ピース7の戻り音を音消し用の専用部品を使用せず軽減できる。
(3)ノブの反時計回りの方向への回転操作時には、接続面17等による第2の衝突音軽減部により節度ピース7の当接度合が緩和されるため、そのように当接度合が緩和された分、該操作の解除時には、上記(2)の第1文に記載した通り節度ピース5の戻り音が軽減されるだけでなく、節度ピース7の戻り音も軽減される。また、ノブの時計回りの方向への回転操作時には、接続面15等による第1の衝突音軽減部により節度ピース5の当接度合が緩和されるため、そのように当接度合が緩和された分、該操作の解除時には、上記(2)の第2文に記載した通り節度ピース7の戻り音が軽減されるだけでなく、節度ピース5の戻り音も軽減される。したがって、ノブの操作方向にかかわらず、双方の節度ピース5,7の戻り音を軽減できる。
(4)ノブの反時計回りの方向への回転操作の解除時には、スプリング6の付勢力に抗して節度ピース7が傾斜面16に沿って後退し、やがて傾斜面16上の中間位置に当接される。このとき、節度ピース5がスプリング4の付勢力により傾斜面14に沿って進出することになるが、前文に記載した通り節度ピース7がスプリング6の付勢力に抗して変位することで、当該進出の度合が低下する。これにより、節度ピース5の戻り音の軽減に貢献できる。同様に、ノブの時計回りの方向への回転操作の解除時には、節度ピース5がスプリング4の付勢力に抗して変位することで、節度ピース7の進出の度合が低下するため、節度ピース7の戻り音の軽減に貢献できる。
(5)ノブの反時計回りの方向への回転操作の解除時には、節度ピース5が傾斜面14に沿って進出した後、接続面15を経由して中間端面13に沿って当接可能となる。ただし、上記(4)に記載した通り節度ピース5の進出の度合が低下するため、節度ピース5が実際に接続面15から中間端面13へ移行する可能性は低い。そして、節度ピース5が実際に傾斜面14から接続面15を経由して中間端面13に沿って当接する場合でも、傾斜面14と中間端面13とが鈍角をなすことで、中間端面13への移行に際し、衝突音が軽減される。したがって、異音の発生を抑制できる。同様に、ノブの時計回りの方向への回転操作の解除時にも、異音の発生を抑制できる。
(第2の実施の形態)
次に、操作装置の第2の実施の形態について説明する。本例の操作装置は、操作部材であるノブが反時計回りの方向(一方向)に回転操作される場合にのみ操作フィーリングが形成されるロータリスイッチである。尚、上記第1の実施の形態のロータリスイッチ1と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることとし、詳細な説明は割愛する。
次に、操作装置の第2の実施の形態について説明する。本例の操作装置は、操作部材であるノブが反時計回りの方向(一方向)に回転操作される場合にのみ操作フィーリングが形成されるロータリスイッチである。尚、上記第1の実施の形態のロータリスイッチ1と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることとし、詳細な説明は割愛する。
図4(a)〜(e)に示すように、ロータリスイッチ1は、節度機構2として、節度部品であるシャフト3と、付勢部材であるスプリング4に付勢された節度ピース5とを備えている。シャフト3には、節度形状8が形成されている。
節度機構2は、ノブの非操作時(Free時)にあって、節度ピース5が接続面15上の保持位置に当接されて保持されている。そして、ノブの反時計回りの方向への回転操作時にスプリング4の付勢力に抗して節度ピース5が傾斜面14に沿って後退しつつ傾斜面14上の節度位置に当接されて操作フィーリングを形成する。そして、該操作の解除時(戻り時)にスプリング4の付勢力により節度ピース5が傾斜面14に沿って進出しつつ接続面15上の保持位置に当接されて保持される。
この過程で、節度ピース5が傾斜面14から接続面15を経由して中間端面13に沿って当接する場合でも、傾斜面14と中間端面13とが鈍角をなしているため、節度ピース5の戻り音が軽減されるとともに、振動によるビビリ音も発生しにくい。よって、本実施の形態では、節度形状8について、中間端面13のうち接続面15からの接続部分により衝突音軽減部が構成される。この衝突音軽減部は、接続面15上の保持位置を挟んで傾斜面14上の節度位置の反対側に設定されていることになる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(6)節度ピース5の当接度合を緩和する衝突音軽減部がシャフト3の節度形状8に設定されている。このため、節度ピース5の戻り音を軽減できる他、音消し用の部品を別途設ける必要がない。したがって、部品点数の増加及びサイズの大型化を伴わずに節度ピース5の戻り音を軽減できる。
(6)節度ピース5の当接度合を緩和する衝突音軽減部がシャフト3の節度形状8に設定されている。このため、節度ピース5の戻り音を軽減できる他、音消し用の部品を別途設ける必要がない。したがって、部品点数の増加及びサイズの大型化を伴わずに節度ピース5の戻り音を軽減できる。
(7)スプリング4及び節度ピース5及びシャフト3の節度形状8の三者による節度機構2を備えるため、ノブの反時計回りの方向への回転操作時に操作フィーリングを形成できるとともに、該操作の解除時に節度ピース5の戻り音を音消し用の専用部品を使用せず軽減できる。
(8)ノブの反時計回りの方向への回転操作の解除時には、節度ピース5が傾斜面14に沿って進出した後、接続面15を経由して中間端面13に沿って当接可能となる。そして、節度ピース5が実際に傾斜面14から接続面15を経由して中間端面13に沿って当接する場合でも、傾斜面14と中間端面13とが鈍角をなすことで、中間端面13への移行に際し、衝突音が軽減される。したがって、異音の発生を抑制できる。
尚、上記各実施の形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記第2の実施の形態とは異なり、ノブが反時計回りの方向ではなく時計回りの方向(一方向)に回転操作される場合にのみ操作フィーリングが形成されるロータリスイッチに本発明の操作装置を適用してもよい。この場合、上記第1の実施の形態の構成に倣い、ロータリスイッチ1は、節度機構2として、節度部品であるシャフト3と、付勢部材であるスプリング6に付勢された節度ピース7とを備え、シャフト3には、節度形状9が形成される。これにより、上記第2の実施の形態による(6)〜(8)の効果と同様の効果を奏することができる。
・上記第2の実施の形態とは異なり、ノブが反時計回りの方向ではなく時計回りの方向(一方向)に回転操作される場合にのみ操作フィーリングが形成されるロータリスイッチに本発明の操作装置を適用してもよい。この場合、上記第1の実施の形態の構成に倣い、ロータリスイッチ1は、節度機構2として、節度部品であるシャフト3と、付勢部材であるスプリング6に付勢された節度ピース7とを備え、シャフト3には、節度形状9が形成される。これにより、上記第2の実施の形態による(6)〜(8)の効果と同様の効果を奏することができる。
・ノブが回転操作されるロータリスイッチに限らず、ノブがスライド操作されるスライドスイッチに本発明の操作装置を適用してもよい。
1…ロータリスイッチ(操作装置)、2…節度機構、3…シャフト(節度部品)、4…スプリング(第1の付勢部材、第1の節度機構)、5…節度ピース(第1の節度ピース、第1の節度機構)、6…スプリング(第2の付勢部材、第2の節度機構)、7…節度ピース(第2の節度ピース、第2の節度機構)、8…節度形状(第1の節度形状、第1の節度機構)、9…節度形状(第2の節度形状、第2の節度機構)、11…上端面、12…下端面、13…中間端面(第1の衝突音軽減部、第2の衝突音軽減部、第1のサブ当接面、第2のサブ当接面)、14…傾斜面(第1のメイン当接面)、15…接続面(第1の衝突音軽減部)、16…傾斜面(第2のメイン当接面)、17…接続面(第2の衝突音軽減部)。
Claims (5)
- 操作部材の操作時に操作フィーリングを形成する節度機構を備える操作装置において、
前記節度機構は、付勢部材の付勢力を受けて節度ピースが節度部品の節度形状に当接されて構成され、前記操作部材の一方向への操作時に前記付勢部材の付勢力に抗して前記節度ピースが前記節度形状に沿って後退しつつ当該節度形状の節度位置に当接されて操作フィーリングを形成するとともに、前記操作部材の前記一方向への操作の解除時に前記付勢部材の付勢力により前記節度ピースが前記節度形状に沿って進出しつつ当該節度形状の保持位置に当接されて保持され、
前記節度形状には、前記保持位置を挟んで前記節度位置の反対側に、前記節度ピースの当接度合を緩和する衝突音軽減部が設定されている
ことを特徴とする操作装置。 - 前記節度機構は、前記付勢部材である第1の付勢部材の付勢力を受けて前記節度ピースである第1の節度ピースが前記節度部品の前記節度形状である第1の節度形状に当接されて構成される第1の節度機構とは別に、第2の付勢部材の付勢力を受けて第2の節度ピースが前記節度部品の第2の節度形状に当接されて構成される第2の節度機構を備え、前記操作部材の他方向への操作時に前記第2の付勢部材の付勢力に抗して前記第2の節度ピースが前記第2の節度形状に沿って後退しつつ当該第2の節度形状の節度位置に当接されて操作フィーリングを形成するとともに、前記操作部材の前記他方向への操作の解除時に前記第2の付勢部材の付勢力により前記第2の節度ピースが前記第2の節度形状に沿って進出しつつ当該第2の節度形状の保持位置に当接されて保持され、
前記第2の節度形状には、当該第2の節度形状の前記保持位置を挟んで当該第2の節度形状の前記節度位置の反対側に、前記第2の節度ピースの当接度合を緩和する第2の衝突音軽減部が設定されている
請求項1に記載の操作装置。 - 前記第2の衝突音軽減部は、前記操作部材の前記一方向への操作時に前記第2の節度ピースの当接度合を緩和し、
前記衝突音軽減部である第1の衝突音軽減部は、前記操作部材の前記他方向への操作時に前記第1の節度ピースの当接度合を緩和する
請求項2に記載の操作装置。 - 前記操作部材の非操作時にあって、前記第1の節度ピース及び前記第2の節度ピースは共に、対応する前記第1の節度形状の前記節度位置又は前記第2の節度形状の前記節度位置と、対応する前記第1の付勢部材又は前記第2の付勢部材の付勢力のみに由来する前記第1の節度形状の仮想当接位置又は前記第2の節度形状の仮想当接位置とのそれぞれの中間位置を、対応する前記第1の節度形状の前記保持位置又は前記第2の節度形状の前記保持位置とし、それぞれの前記中間位置に当接されて平衡状態で保持されている
請求項2又は3に記載の操作装置。 - 前記衝突音軽減部である第1の衝突音軽減部は、前記第1の節度形状の前記節度位置から前記第1の節度形状の前記保持位置を経由して当該第1の衝突音軽減部に向かう第1のメイン当接面に対し鈍角をなす第1のサブ当接面を備え、
前記第2の衝突音軽減部は、前記第2の節度形状の前記節度位置から前記第2の節度形状の前記保持位置を経由して当該第2の衝突音軽減部に向かう第2のメイン当接面に対し鈍角をなす第2のサブ当接面を備える
請求項2〜4のいずれか一項に記載の操作装置。
Priority Applications (1)
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JP2017024128A JP2018132819A (ja) | 2017-02-13 | 2017-02-13 | 操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2018132819A true JP2018132819A (ja) | 2018-08-23 |
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ID=63248466
Family Applications (1)
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Citations (2)
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JP2006295052A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Sony Corp | 調整装置およびこれを有する表示装置 |
JP2013182663A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Tokai Rika Co Ltd | スイッチ装置 |
-
2017
- 2017-02-13 JP JP2017024128A patent/JP2018132819A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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