JP2018132795A - 介護用見守りシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 介護者の作業効率の向上、及び利用者の見守りの精度の向上の両立を実現した見守りシステムを提供すること。【解決手段】 各部屋に設置された利用者用センサ10と、利用者の情報を表示する介護者用端末20とを備えた見守りシステムであって、利用者用センサ10は、利用者の状況を検知する検知手段と、該検知手段により検知した検知情報を管理サーバ50に送信する検知情報送信手段とを備え、介護者用端末20は、管理サーバ50が受信したセンサ10の検知情報及び介護スケジュール情報を含む利用者情報を、利用者ごとに一覧として表示する表示手段を備えている見守りシステムである。【選択図】図1

Description

本発明は、介護用見守りシステムに係り、詳しくは、介護施設等において効率的に利用者の見守りができるシステムに関する。
近年、高年齢化により介護施設等の介護の需要は増えてきている。しかし、介護の作業は煩雑で24時間管理するため多忙であり、介護者(介護士等の介護スタッフや介護事務員など介護施設に従事する人すべてを含む。以下同じ。)の絶対数が不足している。
また、一般に介護施設においては、複数の利用者(要介護者を含む。以下同じ。)を複数の介護者により介護するものであり、時間ごとに細かく介護スケジュールが組まれている。これらの情報を介護者全員が確実に共有することが作業効率の面からも望ましいが、多忙かつ様々な作業を行う介護現場では、難しいというのが現状である。
一方、デジタルネットワーク技術の進歩により、様々な業種において作業効率は以前より向上しており、介護事業においても、デジタルネットワーク技術を利用したシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、機能的に複雑すぎるものや、現場の要求に即していないものが多く、デジタルネットワーク利用したシステムの普及はあまり進んでいない。
特開2016−224509号公報
本発明の課題は、介護者の作業効率の向上、及び利用者の見守りの精度の向上の両立を実現した見守りシステムを提供することにある。
本発明者らは、上記課題をすべく鋭意研究した結果、利用者の異常及び利用者の介護スケジュールを一つの集中した画面で確認できるシステムとすることにより、介護者の作業効率の向上、及び利用者の見守りの精度の向上の両立を図ることができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、各部屋に設置された利用者用センサと、利用者の情報を表示する介護者用端末とを備えた見守りシステムであって、前記利用者用センサは、利用者の状況を検知する検知手段と、該検知手段により検知した検知情報を管理サーバに送信する検知情報送信手段とを備え、前記介護者用端末は、管理サーバが受信したセンサの検知情報及び介護スケジュール情報を含む利用者情報を、利用者ごとに一覧として表示する表示手段を備えていることを特徴とする見守りシステムに関する。
好ましくは、介護者用端末の表示手段に表示される各利用者の介護スケジュール情報が、直近で行う少なくとも2つのスケジュール情報である。
好ましくは、介護者用端末の表示手段は、各利用者の介護スケジュール情報において、直近のスケジュールの終了時に、その直近のスケジュール情報を非表示とすると共に、次の新たなスケジュールを表示する。
好ましくは、さらに、各部屋に設置された利用者用ビデオカメラを備え、前記利用者用ビデオカメラは、部屋内を撮影する撮影手段と、管理サーバの要求に応じて管理サーバへ所定時間のビデオ映像を送信する映像送信手段を備え、介護者用端末は、管理サーバに対してビデオ映像を要求する映像要求手段と、管理サーバから所定時間のビデオ映像を受信する映像受信手段とを備えている。
好ましくは、介護者用端末の表示手段が、所定の検知情報が表示された場合に、所定時間、ビデオ映像受信のための標識を表示する。
本発明の見守りシステムによれば、介護者の作業効率の向上、及び利用者の見守りの精度の向上の両立を実現できる。
本発明の見守りシステムの基本的なシステム構成を示す図である。 本発明の見守りシステムの介護スケジュール作成画面例を示す図である。 図2に示す介護スケジュール作成画面の要部Aの拡大図である。 本発明の見守りシステムの利用者情報一覧画面例を示す図である。 本発明の見守りシステムの介護スケジュール一覧画面例の要部拡大図である。 本発明の見守りシステムの管理サーバの動作を中心とした見守り方法のフローを示す図である。 本発明の見守りシステムの介護者用端末の表示手段に表示された検知情報及びアラートの例を示す図である。
本発明の見守りシステムは、各部屋に設置された利用者用センサと、利用者の情報を表示する介護者用端末とを備えている。利用者用センサは各部屋に1つであってもよいが、各部屋の利用者の数や、各利用者に設置するセンサの種類等に応じて複数であってもよい。また、介護者用端末は、1つであってもよいが、施設のフロアー数や管理室数等に合わせて複数であってもよい。
(利用者センサ)
利用者センサとしては、利用者の状況を検知する検知手段を備えるものであって、具体的には、人感センサ、睡眠センサ、ドアセンサ等を例示することができる。人感センサは、赤外線などを用いて利用者の動きを検知するセンサである。また、睡眠センサは、利用者のベッドに設置され、マイクロフォンセンサなどで振動を感知し、利用者の睡眠、体動、離床等の状態を検知するセンサである。また、ドアセンサは、各部屋のドアに設置され、ドアの開閉を検知するセンサである。これらのセンサは、検知目的に応じて、1人の利用者に対して2種以上同時に設置することができる。
利用者用センサは、検知手段により検知した検知情報を管理サーバに通知する検知情報通知手段を備えている。ここで、検知情報としては、例えば、人感センサやドアセンサのように、センサが感知したことを知らせる情報や、睡眠センサのように、睡眠状態(睡眠の深さ等)や、睡眠・起上・離床等の状態の変化を知らせる情報等を挙げることができる。
(介護者用端末)
介護者用端末は、介護者が利用者の情報を確認するための端末であり、管理サーバが受信したセンサの検知情報及び介護スケジュール情報を含む利用者情報を、利用者ごとに一覧として表示する表示手段を備えている。これにより、多くの利用者の情報を集中して管理し、把握することができる。また、検知情報及び介護スケジュール情報を同時に確認できることにより、利用者の状況と介護者が行うべき介護内容とを同時に把握することができ、介護者の作業効率を向上させることができる。
ここで、表示手段に表示される介護スケジュール情報とは、利用者が受ける介護サービス内容及び予定日時等を含む情報である。この介護スケジュール情報は、介護者用端末や、スケジュール管理者用端末、個人PC等の他のPCから入力可能となっており、管理サーバに記憶されると共に、必要な情報が介護者用端末に送信され、介護者用端末の表示手段に表示される。
この表示手段に表示される各利用者の介護スケジュール情報は、1つであっても複数であってもよいが、直近で行う少なくとも2つのスケジュール情報であることが好ましい。これにより、介護者は、利用者全体の現在の(又は次に行う)介護スケジュールと、それに続くスケジュールが把握でき、効率的な作業を行うことが可能となる。
この各利用者の介護スケジュール情報は、例えば、直近のスケジュールの終了時に、その直近のスケジュール情報が非表示となると共に、次の新たなスケジュールが表示される。すなわち、直近2つのスケジュールが表示されている場合、最も直近の第1介護スケジュールの終了時にその第1介護スケジュールが非表示となると共に、それに続く第2介護スケジュールが第1介護スケジュールとなり、新たな第2介護スケジュールが表示されるようになる。例えば、第1介護スケジュールが上段に示され、第2介護スケジュールが下段に示されている場合、第2介護スケジュールが上段に繰り上がり、下段に新たな介護スケジュールが表示される。
一方、介護者用端末は、上記のように、センサの検知情報を表示するが、予め設定された所定の検知情報の表示時に、音声や表示により警報を行うことができるアラート手段を備えていることが好ましい。これにより、利用者の異常等を容易に把握することができる。
また、本発明の見守りシステムが、利用者用ビデオカメラを備えている場合には、介護者用端末は、管理サーバに対してビデオ映像を要求する映像要求手段と、管理サーバから所定時間のビデオ映像を受信する映像受信手段とを備えていることが好ましい。これにより、介護者は必要に応じて、各部屋の利用者の状況を、各部屋に出向くことなく介護者用端末で確認することができる。また、必要な場合のみ、所定時間のビデオ映像しか受信できない(表示できない)ようになっているので、利用者のプライバシーを確保することができる。ここで、受信するビデオ映像の時間としては、プライバシーを不必要に害しないと共に、最低限の利用者の状況を把握できる時間であることが好ましく、例えば、10〜120秒程度であり、15〜60秒程度である。
介護者用端末の利用者情報の表示手段は、所定の検知情報が表示された場合に、所定時間(例えば30〜90秒)、ビデオ映像受信のための標識を表示するよう構成することが好ましい。例えば、各利用者の介護スケジュール情報が掲載された箇所に、所定時間、ビデオ映像受信のための標識を表示する。ビデオ映像受信のための標識としては、「カメラ」、「ビデオ開始」等を表示したボタンやアイコンを例示することができる。
したがって、介護者は、介護者用端末の表示手段に表示された検知情報や上記ビデオ映像受信のための標識を確認し、各部屋の利用者の状況を確認すべくビデオ映像を見たい場合には、例えば、介護者用端末のキーボード入力、マウス操作、モニターのビデオ映像受信のための標識に直接触れること等によりその要求を入力する。このように、介護者からの要求があった場合に、介護者用端末は、管理サーバに映像要求を送信する。なお、介護者用端末の表示手段に標識を表示した後、映像要求がなく所定時間経過が経過した場合には、介護者用端末の表示手段の表示は元の状態に戻される。すなわち、上記のように、介護スケジュール欄に標識を表示する場合には、所定時間経過後には、元の介護スケジュールが表示されることになる。
(利用者用ビデオカメラ)
利用者用ビデオカメラは、各部屋に設置され、部屋内を撮影する撮影手段と、管理サーバの要求に応じて管理サーバへ所定時間のビデオ映像を送信する映像送信手段を備えている。すなわち、上記のような介護者のビデオ映像要求情報が、管理サーバを介してビデオカメラに送られ、ビデオカメラは、これに応じて管理サーバへビデオ映像を送信する。
(管理サーバ)
管理サーバは、上記利用者用センサや介護者用端末の動作が正常に行われることを管理する装置であり、利用者用センサ及び介護者用端末のもつ手段に対応した各種手段を有している。例えば、管理サーバは、利用者用センサの検知情報送信手段に対応して、検知情報受信手段を有している。また、管理サーバは、各利用者の介護スケジュール情報を受信するスケジュール情報受信手段を有している。その他、介護者用端末からの要求によりカメラからの映像を受信する手段や、その映像を介護者用端末へ送信する手段等を有している。また、各種情報を記憶する記憶手段を有している。
以下、本発明を実施するための一実施形態について図面を参照しつつ説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1に、本発明の見守りシステムの基本的なシステム構成を示す。図1に示すように、見守りシステムは、利用者用センサ10と、介護者用端末20と、スケジュール管理者用端末30と、利用者用ビデオカメラ40と、管理サーバ50とが、ネットワークにより接続されることで構成されている。ネットワークとしては、例えば、有線又は無線のLAN、イントラネット、インターネット、電話回線を挙げることができる。なお、図1では、利用者用センサ10、介護者端末20、スケジュール管理者用端末30、利用者用ビデオカメラ40は1つしか示していないが、通常は、複数が管理サーバ50に接続されている。
利用者用センサ10は、介護施設の利用者の各部屋に設置される。利用者センサ10は、例えば、人感センサ、睡眠センサ、ドアセンサ等である。利用者用センサ10は、利用者の状況を検知する検知手段と、検知情報送信手段を備えており、検知した検知情報を管理サーバ50に送信する。
介護者用端末20は、通常、各フロアー等に設置され、複数の介護者により利用される。この介護者用端末20は、ディスプレイからなる表示出力装置と、キーボードやマウスなど標準入力装置や表示出力装置上に設けられたタッチパネル等からなる入力装置と、大容量記憶装置と、CPU、メモリなどを備えた、いわゆるPCであるが、スマートフォンやタブレット型PCであってもよい。
介護者用端末20は、利用者情報表示手段と、映像要求手段と、映像受信手段とを備えている。利用者情報表示手段は、管理サーバ50が受信した各利用者の検知情報及び各利用者の介護スケジュール情報を、利用者ごとに一覧として表示する手段であり、この一覧は、通常、管理サーバ50で作成され介護者用端末20に送信されるが、介護者用端末20側で作成されてもよい。また、映像要求手段は、介護者からの要求入力があった場合に、管理サーバ50に対してビデオ映像を要求する手段である。また、映像受信手段は、管理サーバ50から所定時間のビデオ映像を受信する手段である。
スケジュール管理者用端末30は、事務室等に設置され、スケジュール管理者より、利用者のスケジュールの入力がなされる。このスケジュール管理者用端末30は、ディスプレイからなる表示出力装置と、キーボードやマウスなど標準入力装置や表示出力装置上に設けられたタッチパネル等からなる入力装置と、大容量記憶装置と、CPU、メモリなどを備えた、いわゆるPCである。
スケジュール管理者用端末30は、スケジュール入力手段、スケジュール情報送信手段を備えており、介護者等が入力した介護スケジュール情報を管理サーバ50に送信する。
利用者用ビデオカメラ40は、有線又は無線のLANなどネットワークに接続されたネットワークカメラであり、利用者の各部屋に設置される。
利用者用ビデオカメラ40は、撮影手段、及び映像送信手段を備えており、管理サーバ50の要求に応じて管理サーバ50へ所定時間ビデオ映像を送信する。
管理サーバ50は、例えば、介護施設内のサーバ管理室に設置されているPCであり、ネットワーク接続のための通信手段(無線LANインタフェース等)を備えている。なお、管理サーバ50は施設外部に設置されたASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)型又はクラウド(クラウドコンピューティング)型のサービスを提供するサーバであってもよい。
管理サーバ50は、利用者用センサ10から受信した検知情報、スケジュール管理者用端末30から受信した介護スケジュール情報、利用者用ビデオカメラ40から受信したビデオ映像などを恒常的又は一時的に記憶する記憶手段を備えている。
また、管理サーバ50は、利用者用センサ10からの検知情報を検知情報受信手段、及び検知情報を介護者用端末20へ送信する検知情報送信手段を備えている。また、スケジュール管理者用端末30から入力された介護スケジュール情報のスケジュール情報受信手段、及び介護スケジュール情報を介護者用端末20に送信するスケジュール情報送信手段を備えている。さらに、介護者用端末20からのビデオ映像の要求を取得する映像要求取得手段、かかる要求を利用者用ビデオカメラ40に送信する映像要求送信手段、利用者用ビデオカメラ40からビデオ映像を受信する映像受信手段、及び介護者用端末20にビデオ映像を送信する映像送信手段を備えている。なお、これら、受信手段、送信手段等は、図面上、まとめて通信手段として示す。
以上のような構成の見守りシステムの動作について説明する。
まず、スケジュール管理者用端末30による介護スケジュール情報の作成について説明する。
作成者であるスケジュール管理者が、スケジュール管理者用端末30からシステムにログインし、図2に示すように、特定の利用者(例えば、利用者「特許太郎」)の介護スケジュール作成画面にアクセスし、介護スケジュールを入力する。具体的には、図3に示すように、『「金曜日」、「8:45〜12:00」、「デイサービス」』や、『「金曜日」、「15:00〜16:00」、「リハビリ」』や、『「金曜日」、「17:00〜18:00」、「食事介助」』といった『「曜日」、「時間」、「介護の内容」』を、例えば1週間分を入力する。この入力された各利用者の介護スケジュール情報は、スケジュール情報送信手段により介護サーバ50に送信され、管理サーバ50では、各利用者の介護スケジュール情報が記憶手段に記憶される。
続いて、介護者用端末20の利用者情報表示手段における上記介護スケジュール情報の表示について説明する。なお、本実施形態においては、利用者情報表示手段に一覧として表示される各利用者の介護スケジュール情報は、直近の2つのスケジュールである場合を示す。
管理サーバ50は、記憶手段に記憶された利用者「特許太郎」の一連のスケジュールのうちから、最も直近の第1介護スケジュールである『「金曜日」、「8:45〜12:00」、「デイサービス」』、及びこれに続く第2スケジュールである『「金曜日」、「15:00〜16:00」、「リハビリ」』を抽出する。続いて、図4に示すように、この抽出したデータを用いて、介護者用端末20の利用者情報表示手段に表示される一覧の利用者「特許太郎」の利用者欄70(個人欄)の上段に『「8:45〜12:00」、「デイサービス」』、下段に『「15:00〜16:00」、「リハビリ」』を表示させるようにする。すなわち、各利用者欄では、直近の第1介護スケジュールが上段に示され、続く第2介護スケジュールが下段に表示される。
なお、図5(a)に示されるように、本実施形態においては、各利用者欄の下部に上記介護スケジュール情報が掲載され、上部には、後述する利用者用センサ10の検知情報が掲載される。
このように各利用者の直近2つの介護スケジュールが介護者用端末20に表示されることにより、各利用者の現在の介護スケジュールと、それに続くスケジュールとして把握でき、効率的な作業を行うことが可能となる。
また、管理サーバ50は、直近のスケジュールの終了時に、その直近のスケジュール情報を非表示とすると共に、次の新たなスケジュールを表示するような変更を行う。例えば、図3に示すように、第2介護スケジュールに続く第3介護スケジュールとして『「金曜日」、「17:00〜18:00」、「食事介助」』が記憶手段に記憶されている場合には、図5(b)に示すように、最も直近の第1介護スケジュール『「8:45〜12:00」、「デイサービス」』の終了時に、その第1介護スケジュールが非表示とされると共に、これに続く第2介護スケジュール『「15:00〜16:00」、「リハビリ」』が上段に繰り上げられ、さらに、下段に新たに第3介護スケジュール『「17:00〜18:00」、「食事介助」』が表示される。
次に、介護者用端末20の利用者情報表示手段における利用者用センサ10からの検知情報の表示及びビデオ映像の表示について説明する。
図6に示すように、管理サーバ50は、利用者用センサ10からの検知情報を受信した際(S100)、アラートが必要な検知情報か否かを判定し(S101)、アラートが不要の場合、介護者用端末20に表示される当該利用者の利用者欄70に、アラートを出すことなく、単にその旨を表示させる(S103)。例えば、「睡眠」に関する検知情報がアラート不要な場合、睡眠センサから「睡眠」の検知情報を受信すると、図7(a)に示すように、介護者用端末20の利用者欄70に単に「睡眠」71と表示する。以降の説明においては、このようなアラートなしの表示状態を平常時とする。
一方、管理サーバ50は、アラートが必要な検知情報を受信した際には(S101)、検知情報の表示と同時にアラートを出す(S102)。すなわち、例えば、ドアセンサが感知した旨及び睡眠センサからの離床の情報を受信した場合、図7(a)に示す平常時の表示から、例えば、図7(b)に示すように、ドアセンサの文字「ドア」73を点灯させ、睡眠センサの「睡眠」71を「離床」72に変える。これと同時に、利用者欄70の上部の利用者名表示部を含む枠の色を変化させる。また、介護者用端末20に、アラート音を発生させる。
なお、例えば、管理サーバ50に、判定機能を持たせ、「部屋の出入口のドアに開閉反応」があった場合であっても、介護者用端末20にすべて表示させるのではなく、予め設定した期間経過した場合のみ表示させるようにすることもできる。
さらに、図7(b)に示すように、管理サーバ50は、介護者用端末20に、ビデオカメラのアイコン74を表示させる(S102)。具体的には、利用者欄70の下部の介護スケジュール欄をビデオカメラのアイコン74とする。
ビデオカメラのアイコン74の表示後、管理サーバ50では、介護者による介護者用端末20の操作による通知がされたかの監視が行われる(S104)。介護者は、必要に応じて、介護者用端末20の画面に表示されたカメラアイコン74をマウス等で選択し、管理サーバ50へビデオ映像を要求するか、カメラアイコン74以外の部分を選択し、管理サーバ50へビデオ映像が不要であることを通知する。
管理サーバ50では、介護者用端末20から上記いずれかの通知があった場合には(S104)、アラートを消去する(S105)。また、介護者用端末20からビデオ映像の要求が通知されたか判定し(S106)、ビデオ映像の要求が通知された場合(すなわち、カメラアイコン74が選択された場合)には、利用者用ビデオカメラ40に撮影要求を送信する(S107)。
撮影要求を受けた利用者用ビデオカメラ40は、所定時間(例えば、30秒)の映像を撮影すると共に管理サーバ50に送信し、これを受けた管理サーバ50は、介護者用端末20に送信し、介護者用端末20の利用者情報表示手段にビデオ映像を表示させる(S107)。これにより、対象の利用者の様子をリアルタイム映像で確認することができ、介護者は対象者の部屋に出向くことなく利用者の状況を確認することができる。
管理サーバ50は、介護者用端末20に、所定時間、ビデオ映像を表示した後(S108)、カメラアイコンを消去して、例えば図7(a)に示すような平常時の介護スケジュールを表示した画面に戻す(S109)。このように、予め所定時間のビデオ映像しか受信できない(表示できない)ので、対象者のプライバシーを保護することができる。
また、ビデオカメラのアイコンの表示後、介護者が、カメラアイコン74以外の部分を選択し、管理サーバ50へビデオ映像が不要である通知をした場合(ビデオ要求がされなかった場合)には(S106)、管理サーバ50は、カメラアイコンの表示から所定時間経過したか判定し(S110)、所定時間経過した場合には、カメラアイコンを消去して、例えば図7(a)に示すような平常時の介護スケジュールを表示した画面に戻す(S109)。
一方、ビデオカメラのアイコンの表示後、介護者から何の通知もされなかった場合には(S104)、所定時間経過したかの判定がされ(S111)、所定時間経過した場合には、アラートやカメラアイコンを消去し、介護スケジュールが表示された平常時の表示に戻す(S112,S109)。すなわち、介護者用端末20において何も操作がなされなかった場合には、あらかじめ設定された制限時間(例えば、60秒)に到達した際に、アラートやカメラアイコンを消去し、介護スケジュールが表示された平常時の表示に戻す。これにより、介護者用端末20には、例えば図7(a)に示すような平常時の介護スケジュールを表示した画面が表示される。
本発明における見守りシステムによれば、介護施設等において効率的に利用者の見守りができ、産業上有用である。
10 利用者用センサ
20 介護者用端末
30 スケジュール管理者用端末
40 ビデオカメラ
50 管理サーバ

Claims (5)

  1. 各部屋に設置された利用者用センサと、利用者の情報を表示する介護者用端末とを備えた見守りシステムであって、
    前記利用者用センサは、
    利用者の状況を検知する検知手段と、
    該検知手段により検知した検知情報を管理サーバに送信する検知情報送信手段とを備え、
    前記介護者用端末は、
    管理サーバが受信したセンサの検知情報及び介護スケジュール情報を含む利用者情報を、利用者ごとに一覧として表示する表示手段を備えている
    ことを特徴とする見守りシステム。
  2. 介護者用端末の表示手段に表示される各利用者の介護スケジュール情報が、直近で行う少なくとも2つのスケジュール情報であることを特徴とする請求項1に記載の見守りシステム。
  3. 介護者用端末の表示手段は、各利用者の介護スケジュール情報において、直近のスケジュールの終了時に、その直近のスケジュール情報を非表示とすると共に、次の新たなスケジュールを表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の見守りシステム。
  4. さらに、各部屋に設置された利用者用ビデオカメラを備え、
    前記利用者用ビデオカメラは、
    部屋内を撮影する撮影手段と、
    管理サーバの要求に応じて管理サーバへ所定時間のビデオ映像を送信する映像送信手段を備え、
    介護者用端末は、
    管理サーバに対してビデオ映像を要求する映像要求手段と、
    管理サーバから所定時間のビデオ映像を受信する映像受信手段とを備えている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の見守りシステム。
  5. 介護者用端末の表示手段が、所定の検知情報が表示された場合に、所定時間、ビデオ映像受信のための標識を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の見守りシステム。

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