JP2018132619A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2には、定着ベルトの走行停止前又は走行開始直後にベルト寄りの補正を行う技術が開示されている。このように所定のタイミングで補正を行うことで、定着ベルトへの負荷を軽減することができる。
また、特許文献2に記載の方法では、所定のタイミングで補正を行うことで定着ベルトへの負荷を軽減することはできるが、やはり固定されたベルト位置規制部材に押し付けられることで、定着ベルト端部に急激に高い負荷がかかることとなり、定着ベルトの耐久性を向上させるためには改良が望まれる。
無端状の定着ベルトと、
前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、
前記定着ベルトの内側に配置される第1加圧部材と、
前記加熱手段により加熱された前記定着ベルトを介して、前記第1加圧部材に用紙を圧接させる第2加圧部材と、
前記第1加圧部材と前記第2加圧部材とを圧接した状態及び離間した状態の何れかの状態にすることが可能な接離機構と、
前記第1加圧部材の軸方向に移動可能に配置され、前記定着ベルトの幅方向の端部と接触して前記定着ベルトの寄りを規制する規制部材と、
前記定着ベルトから前記規制部材に前記軸方向の力が作用した際に、当該力に応じて軸方向に弾性変形することで反力を発生させる付勢部材と、
前記接離機構により前記第1加圧部材と前記第2加圧部材とを離間した状態にさせ、前記付勢部材の反力により前記規制部材が前記定着ベルトを前記軸方向の中央側に移動させることで前記定着ベルトの寄りを補正させる補正制御手段と、を備える
ことを特徴とする。
前記定着ベルトの内側に配置され、前記定着ベルトを張架する張架部材と、
前記張架部材と前記第1加圧部材とにより前記定着ベルトに張力を付与した状態と張力を付与していない状態とを切り替える張力付与機構と、を備え、
前記補正制御手段は、前記張力付与機構によって前記定着ベルトに張力を付与していない状態にさせ、前記定着ベルトの寄りを補正させることを特徴とする。
前記補正制御手段は、前記定着ベルトの所定の回転数ごとに前記定着ベルトの寄りを補正させることを特徴とする。
前記定着ベルトの寄りを検出する検出手段を備え、
前記補正制御手段は、前記検出手段によって前記定着ベルトの寄りが検出された場合に、前記定着ベルトの寄りを補正させることを特徴とする。
前記付勢部材は、前記定着ベルトの寄りによって圧縮される弾性体であることを特徴とする。
用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、
前記用紙を加熱圧接して、前記トナー画像を前記用紙に定着させる請求項1から5のいずれか一項に記載の定着装置と、
を備えることを特徴とする。
C、M、Y及びKに対応する4つの感光体ドラム172上に各々C、M、Y及びKのトナーで形成された画像(単色画像)は、各感光体ドラム172から転写体174上に順次重ねられて転写される。これにより、転写体174上にC、M、Y及びKを色成分とするカラー画像が形成される。転写体174は、複数の転写体搬送ローラーに巻き回された無端ベルトであり、各転写体搬送ローラーの回転に従って回転する。
2次転写ローラー175は、転写体174上のカラー画像を、給紙トレイ22又は外部に設けられる給紙装置から給紙された用紙上に転写する。詳しくは、一対の2次転写ローラー175が圧接して形成された転写ニップ部において用紙及び転写体174を挟持し、2次転写ローラー175に所定の転写電圧が印加されることにより、転写体174上においてカラー画像を形成しているトナーが用紙側に引き寄せられて用紙に転写される。
図3(A)は、画像定着部18の構成を示す模式図である。画像定着部18は、定着ローラー181(第1加圧部材)、加熱ローラー182(張架部材)、定着ベルト183、加圧ローラー184(第2加圧部材)、接離機構185、ベルト位置規制部19を備える。画像定着部18及び制御部10により定着装置が構成される。
定着ベルト183は、例えば耐熱性のポリイミドからなるフィルム基材の外周面に、シリコーンゴムからなる弾性層と、フッ素系樹脂からなる表面離型層が順に積層した構成を有する。フッ素系樹脂は、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン),FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体)の何れかを含有、又は好ましくは何れかを主として構成される。これにより、トナー樹脂やトナー粒子に含まれるワックスに対する定着ベルト183の表面離型性が向上し、定着時の定着ベルト183へのトナーの付着を防ぐことができる。
なお、加熱手段としては、ハロゲンランプヒーター182aを用いず、電磁誘導加熱(IH:Induction Heating)により定着ベルト183を加熱する構成としてもよい。この場合、定着ベルト183の基体は、Ni等の電磁誘導発熱可能な材料で構成されるものとする。
定着ローラー181は、鉄等からなる円柱状の芯金の外周面に、シリコーンゴム等からなる弾性層が形成された構成を有する。さらに、弾性層の外周面に、前述のようなフッ素系樹脂から成る表面離型層を形成することも可能である。
加圧ローラー184の構成は定着ローラー181の構成と同様であるが、内部にハロゲンヒーター等の加熱源が内蔵されていてもよい。
第1アーム185aは、当接するカム185bの接点Cとカム軸P3との距離が変化することで回動支点P1を軸に回動するようになっており、図3(A)に示すように、当接するカム185bの接点Cとカム軸P3との距離が最大となると加圧ローラー184が上方に移動して定着ローラー181と圧接される。この状態から、図3(B)に示すように、第1アーム185aに当接するカム185bを回転させることで、カム185bの接点Cとカム軸P3との距離を短くして加圧ローラー184を下方に移動させて定着ローラー181から離間させる。即ち、接離機構185は、カム185bの接点Cとカム軸P3との距離を変えることで、加圧ローラー184を、定着ローラー181に対して圧接と離間を行うことができるようになっている。
定着ローラー181と加圧ローラー184が圧接状態においては、図3(A)に示すように、ベルト張力スプリング185dによって、定着ベルト183に張力を与える方向に付勢される。定着ローラー181と加圧ローラー184が離間状態においては、図3(B)に示すように、ベルト張力スプリング185dに連結された連動部材185eが第1アーム185aにより下方に移動することで、ベルト張力スプリング185dに定着ベルト183の張力を弱める方向の力が作用する。
即ち、制御部10は接離機構185を制御して、定着ローラー181と加圧ローラー184を圧接状態にしたとき、定着ベルト183に張力を付与した状態とし、定着ローラー181と加圧ローラー184を離間状態にしたとき、定着ベルト183に張力を付与しない状態とすることができる。したがって、接離機構185は、張力付与機構としても機能する。
図4に示すように、定着ベルト183を巻き付ける加熱ローラー182には、定着ベルト183の軸方向の両端に、ベルト位置規制部材191(規制部材)が配置されている。本実施形態においては、ベルト位置規制部材191は、周面に鍔状部191aを有する円筒形の部材からなり、加熱ローラー182の軸方向に移動可能に挿入されている。
ベルト位置規制部材191の定着ベルト183とは反対側には、スプリング192(付勢部材)が配置され、スプリング192のベルト位置規制部材191とは反対側には、加熱ローラー182の端部に固定された固定部材193が配置されている。したがって、ベルト位置規制部材191に対して固定部材193側に押圧力が作用した場合、当該押圧力に応じてスプリング192が縮んで(弾性変形して)ベルト位置規制部材191が固定部材193側に移動するとともに、当該押圧力に応じた弾性力が反力として蓄えられる。
図4(A)の状態から、定着ベルト183の走行とともに図4(B)に示すようにベルト寄りが発生すると、定着ベルト183の端部がベルト位置規制部材191に対して押圧を始める。定着動作が継続していくと、ベルト寄りが大きくなることで、ベルト端部がベルト位置規制部材191を押す押圧力が大きくなっていき、押圧力は、定着ベルト183と加熱ローラー182との間に働く、加熱ローラー182の軸方向の摩擦力と拮抗するまで増大する。
これにより、次の定着動作開始時にはベルト寄りはリセットされ、定着ベルト183の劣化を防ぐことができる。
図5(A)に示すように、スプリング192を有しない場合、定着ベルト183の初期位置からベルト位置規制部材191に当接する位置まで移動する間には、定着ベルト183の端部に働く反力は摩擦力のみである。定着ベルト183の端部はベルト位置規制部材191に当接すると、図5(C)に示すように、定着ベルトの端部に、固定部材193が定着ベルト183の端部を押し返す反力が急激に加わることとなり、定着ベルト183の端部への負荷が大きくなる。
これに対し、スプリング192を有する場合、図5(C)に示すように、弾性部材からなるスプリング192の反力によって、定着ベルト183の端部がベルト位置規制部材191を押す力が定着ベルト183と加熱ローラー182との間に働く摩擦力と拮抗するまで、定着ベルト183の端部に働く圧力を緩やかに増加させることができるため、定着ベルト183にかかる負荷を低減させることができる。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1では、定着ベルト183の端部への負荷の低減効果が得られる。
しかし、印刷枚数が多く指定され、連続印字が長く続く場合には、事前に決められたベルト回転数に応じた所定の枚数の連続印字が行われたら印刷を中断し、ベルト位置補正を行うものとしてもよい。
あるいは、定着ベルト183の端部を検出する検出装置194(検出手段)を用いて、予め設定された量以上のベルト寄りが検出された場合に印刷を中断し、ベルト位置補正を行うものとしてもよい。検出装置194としては、接触式のセンサーや、レーザーセンサー等の非接触式のセンサーなどを用いることができる。
印刷指示を受信すると、制御部10は接離機構185を制御して、定着ローラー181と加圧ローラー184を圧接させ(ステップS601)、印字を開始する(ステップS602)。続いて、制御部10は、補正制御手段として、前回の定着ローラー181と加圧ローラー184の離間時から所定枚数印刷したかどうかを判断し(ステップS603)、所定枚数印刷したと判断すると(ステップS603:Yes)、印字を中断させる(ステップS604)。次いで、制御部10は補正制御手段として、接離機構185を制御して定着ローラー181と加圧ローラー184を離間させ(ステップS605)、ベルト位置補正を実施する。ベルト位置補正は、上述したように、ニップ部を開放させることによって定着ベルト183と定着ローラー181、加熱ローラー182それぞれとの間の摩擦力が減少するため、自動的に定着ベルト183の位置が補正される。続いて制御部10は接離機構185を制御して、定着ローラー181と加圧ローラー184を圧接させ(ステップS606)、印字を再開する(ステップS607)。
ステップS608において、制御部10が全ページ印刷していないと判断すると(ステップS608:No)、ステップS603へと戻る。
以上で、ベルト位置規制動作を完了する。
ステップS701及びステップS702の処理は、図6のステップS601及びステップS602の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS704〜710の処理は、図6のステップS604〜610の処理と同様であるため、説明を省略する。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な例であり、これに限定されない。
図8(A)のような、第1加圧部材としての加圧パッド186及び加熱手段としてのハロゲンランプヒーター182aを用いた定着装置にも、本発明を適用可能である。この場合、定着ベルト183の内部に、張架部材としての加熱ローラー182を持たないため、張力付与機構を有しない構成となるが、上記実施形態と同様に接離機構185によりニップ部を開放させた状態でベルト位置補正を行うことができる。
また、図8(B)のように、定着ベルト183の内部に、定着ローラー181、加熱ローラー182の他に、張架部材としての張架ローラー187を設けた定着装置にも、本発明を適用可能である。この場合、上記実施形態と同様に張力付与機構によって定着ベルト183に張力を付与しない状態でベルト位置補正を行うことができる。
10 制御部(補正制御手段)
11 記憶部
12 操作部
13 表示部
14 インターフェース
15 スキャナー
16 画像処理部
17 画像形成部
18 画像定着部
181 定着ローラー(第1加圧部材)
182 加熱ローラー(張架部材)
182a ハロゲンランプヒーター(加熱手段)
183 定着ベルト
184 加圧ローラー(第2加圧部材)
185 接離機構(接離機構、張力付与機構)
185a 第1アーム
185b カム
185c 第2アーム
185d ベルト張力スプリング
185e 連動部材
186 加圧パッド(第1加圧部材)
187 張架ローラー(張架部材)
19 ベルト位置規制部
191 ベルト位置規制部材(規制部材)
191a 鍔状部
192 スプリング(付勢部材)
193 固定部材
194 検出装置(検出手段)
20 搬送部
S 用紙
Claims (6)
- 無端状の定着ベルトと、
前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、
前記定着ベルトの内側に配置される第1加圧部材と、
前記加熱手段により加熱された前記定着ベルトを介して、前記第1加圧部材に用紙を圧接させる第2加圧部材と、
前記第1加圧部材と前記第2加圧部材とを圧接した状態及び離間した状態の何れかの状態にすることが可能な接離機構と、
前記第1加圧部材の軸方向に移動可能に配置され、前記定着ベルトの幅方向の端部と接触して前記定着ベルトの寄りを規制する規制部材と、
前記定着ベルトから前記規制部材に前記軸方向の力が作用した際に、当該力に応じて軸方向に弾性変形することで反力を発生させる付勢部材と、
前記接離機構により前記第1加圧部材と前記第2加圧部材とを離間した状態にさせ、前記付勢部材の反力により前記規制部材が前記定着ベルトを前記軸方向の中央側に移動させることで前記定着ベルトの寄りを補正させる補正制御手段と、を備える
ことを特徴とする定着装置。 - 前記定着ベルトの内側に配置され、前記定着ベルトを張架する張架部材と、
前記張架部材と前記第1加圧部材とにより前記定着ベルトに張力を付与した状態と張力を付与していない状態とを切り替える張力付与機構と、を備え、
前記補正制御手段は、前記張力付与機構によって前記定着ベルトに張力を付与していない状態にさせ、前記定着ベルトの寄りを補正させることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記補正制御手段は、前記定着ベルトの所定の回転数ごとに前記定着ベルトの寄りを補正させることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記定着ベルトの寄りを検出する検出手段を備え、
前記補正制御手段は、前記検出手段によって前記定着ベルトの寄りが検出された場合に、前記定着ベルトの寄りを補正させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の定着装置。 - 前記付勢部材は、前記定着ベルトの寄りによって圧縮される弾性体であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の定着装置。
- 用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、
前記用紙を加熱圧接して、前記トナー画像を前記用紙に定着させる請求項1から5のいずれか一項に記載の定着装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2017025506A JP6870366B2 (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 定着装置及び画像形成装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017025506A JP6870366B2 (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 定着装置及び画像形成装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018132619A true JP2018132619A (ja) | 2018-08-23 |
JP6870366B2 JP6870366B2 (ja) | 2021-05-12 |
Family
ID=63249621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017025506A Active JP6870366B2 (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6870366B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020060717A (ja) * | 2018-10-11 | 2020-04-16 | シャープ株式会社 | ベルト片寄補正装置及び定着装置並びに画像形成装置 |
-
2017
- 2017-02-15 JP JP2017025506A patent/JP6870366B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020060717A (ja) * | 2018-10-11 | 2020-04-16 | シャープ株式会社 | ベルト片寄補正装置及び定着装置並びに画像形成装置 |
JP7220544B2 (ja) | 2018-10-11 | 2023-02-10 | シャープ株式会社 | ベルト片寄補正装置及び定着装置並びに画像形成装置 |
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JP6870366B2 (ja) | 2021-05-12 |
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