JP2018132315A - 試験管準備装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】試験管貯留部に補充する試験管の向きに関わらず、該試験管を同じ向きに揃えて準備できる試験管準備装置を提供する。【解決手段】供給位置で貯留部から供給された試験管101を、転落位置Tへ揚送する揚送手段と、該転落位置Tに至る移送路で該試験管101の先端部102を判定する前後方向判定手段と、該転落位置Tから転落させた試験管101を支持した回転受部材51を、該前後方向判定手段の判定結果に従って前後いずれかに回転させることにより、試験管101を同じ向きに揃えて下方へ送出する整一送出手段とを備えたものであるから、試験管101を補充する際に、向きを揃える必要が無く、該補充作業の作業負担を軽減できる。また、本構成は、試験管送出手段に要するサイズを可及的に小さくできることから、装置全体をコンパクトなものとでき、検体の採取現場で好適に用いられ得る。【選択図】図12

Description

本発明は、診療や検査で採取した検体を収容する試験管を準備するための試験管準備装置に関する。
病院、医療機関、大学などで検体を採取する際には、該検体を収容する試験管が使用されるが、通常、検査項目が多数あることから、検査項目に応じて複数の試験管が使用される。さらに、異なる形状の複数種類の試験管が使用される場合もある。例えば、血液検査では、各患者毎に複数の検査項目が設定され、各検査項目に応じて複数種類の試験管(採血管)が使用される。そのため、患者毎の検査項目に応じた試験管を準備するための準備装置が用いられている。こうした試験管準備装置として、例えば特許文献1の構成は、複数種類の試験管を各種類毎に貯留する複数の貯留部と、各貯留部の下部に夫々設けられて試験管を一個づつ取り出す切出ローラと、各貯留部から切出ローラにより取り出した試験管を搬送する搬送コンベアとを備え、検査項目に応じて各貯留部の切出ローラを駆動制御することにより、該検査項目に適した試験管を自動的に準備できるようになっている。
また、試験管には、収容する検体を識別するための識別ラベルが貼付され、該識別ラベルに所定の情報(患者や検査項目などの識別情報)が記載される。そのため、上記した試験管準備装置には、各試験管に識別ラベルを貼付する装置が設けられたものもある。
特開2008−120404号公報
上記した特許文献1の試験管準備装置は、各貯留部内に試験管が長手方向を揃えて貯留され、切出ローラにより試験管を取り出すものであることから、複数の試験管が長手方向を揃えた状態で準備される。ここで、一般的な試験管は、一端に半円球状の先端部を備え且つ他端に開口部を備えた細長い有底円筒状から成るものであることから、前記従来の試験管準備装置では、貯留部内に該先端部と開口部との向きを揃えて貯留することによって、複数の試験管を同じ向きに揃えて準備することができた。
ところで、試験管準備装置では、各貯留部内に貯留可能な試験管の数量は限られていることから、該貯留部に試験管を補充する作業が必要である。この補充作業は、通常、作業者の手作業で実施されることから、作業者が誤って試験管を逆向き(先端部と開口部とが逆向き)で貯留部に入れてしまうと、他の貯留部内の試験管と逆向きで貯留され、各貯留部から取り出された試験管の向きが揃わなかった。さらに、補充作業は、一般的に、貯留部の貯留量が少なくなった際に行われることから、前記のように逆向きで補充された場合に、一の貯留部内で正逆両向きの試験管が混在する。この場合には、一の貯留部のみから複数の試験管を取り出しても、試験管の向きが揃わないことがあった。このように向きの揃っていない複数の試験管が準備された場合、試験管を使用する際に、使用し易いように向きを変えなければならず、面倒であった。また、上述したラベル貼付装置を備えた構成の場合には、逆向きの試験管にも同じように識別ラベルが貼付されることから、識別ラベルの向きも揃わず、該識別ラベルの情報を確認する際に試験管の向きを変えなければ該情報を読み難いという問題も生じていた。
一方、補充用の試験管は、通常、所定個数が箱詰めされたものを購入して、上記した補充作業の際に、該箱内から取り出して貯留部へ移される。ここで、箱詰めされた試験管は、効率的に梱包されるために、向きを入れ違えて箱内に収容されていることもある。そのため、補充作業の際には、箱から取り出した試験管を、その向き(先端部と開口部との向き)を合わせて貯留部に入れる必要があり、補充作業の負担が増えることに加えて、上記のように向きを間違えて貯留部に入れてしまい易いという問題もあった。
本発明は、上記した問題を解決するものであって、試験管の貯留部に補充される試験管の向きに関わらず、試験管を同じ向きに揃えて送り出し得る試験管準備装置の提供を目的とするものである。
本発明は、試験管を貯留する一又は複数の試験管貯留部と、該試験管貯留部から試験管を間欠的に供給する管供給手段と、該管供給手段により供給された試験管を、同じ向きで送出する試験管送出手段とを備えたものであって、前記試験管送出手段は、前記管供給手段から供給された各試験管を、前後方向に寝かせた状態で支持して、該管供給手段から供給される供給位置から、該供給位置の上方に位置する転落位置へ移送すると共に、該転落位置で試験管を転落させる揚送手段と、前記供給位置から転落位置に至る移送路に配設され、前記揚送手段で移送中の試験管の先端部を判別する前後方向判別手段と、前記転落位置の直下に前後方向へ回転可能に配設されて、該転落位置から転落した試験管を受けて支持する共に該試験管を前後両端から送出可能な樋状の回転受部材と、該回転受部材を、該転落位置から転落した試験管を受ける水平位置から前方又は後方へ回転させて、少なくとも該試験管を下方へ送出する送出位置まで回転させる駆動手段と、前記前後方向判別手段の判別結果に従って該回転受部材の回転方向を選定して該駆動手段を制御する送出方向制御手段とを備え、該回転受部材を前後いずれかに回転させることにより、試験管を同じ向きに揃えて下方へ送出する整一送出手段とを備えてなるものであることを特徴とする試験管準備装置である。
ここで、整一送出手段の駆動手段としては、回転受部材を、水平位置から少なくとも送出位置まで回転させるものであり、該水平位置と送出位置とに回転させる構成だけでなく、水平位置から送出位置を越えて回転させる構成であっても良い。さらに、後者の構成の場合には、送出位置で試験管を下方へ送出できるならば、回転受部材を送出位置で一時的に停止させる構成であっても、送出位置で停止させずに通過する構成であっても良い。
かかる構成にあっては、揚送手段を介して、前後方向に寝かせた状態の試験管が回転受部材へ送られ、該回転受部材を、前後方向判別手段での判別結果に従って前後いずれか一方へ回転させることにより、試験管の向きを揃えることができる。すなわち、揚送手段では、管供給手段から供給される試験管が前後方向に寝かせた状態で支持されて、転落位置から回転受部材へ送られる。この揚送手段による移送中は、試験管の先端部の前後関係が一致しておらず、この移送中に、前後方向判別手段により各試験管の先端部を判別する。そして、この判別結果により試験管の先端部が前側にあると判別された場合には、当該試験管を回転受部材で支持すると、該回転受部材を前方へ回転させて当該試験管を下方へ送出する。これにより、試験管を、その先端部を下向きとして送出できる。一方、前記判別結果により試験管の先端部が後側にあると判別された場合には、当該試験管を支持した回転受部材を、後方へ回転させて当該試験管を下方へ送出する。これにより、試験管を、先端部を下向きとして送出できる。而して、試験管を、同じ向きに揃えて送出することができる。尚、試験管の先端部を上向きに揃えて送出することも可能である。このように本発明の構成によれば、貯留部内で試験管の向きが一致していなくとも、同じ向きに揃えて試験管を送出できることから、上述したように補充作業の際に試験管の向きに注意して補充する必要が無く、補充作業の作業負担を軽減できる。また、試験管の向きが揃った状態で準備されることにより、該試験管を使用する作業(検体の採取作業や検体の検査作業など)で、上述した従来構成のように試験管の向きを揃えるという面倒が無く、該作業の作業性の向上に寄与できる。
また、貯留部内の試験管を、同じ向きに揃えて送出できることから、送出した試験管に識別ラベルを貼付するラベル貼付装置を備えた構成とした場合に、各試験管に同じ向きで該識別ラベルを貼付できる。そのため、試験管を使用する作業者が、夫々の試験管に貼付された識別ラベルの情報を確認し易く、該試験管を使用する作業の作業性の向上に寄与できる。
また、試験管準備装置は、検体を採取する現場で使用される。例えば、病院等で採血する現場(採血室など)に設置されて使用される。そのため、設置面積や高さのできるだけ小さいコンパクトなものが求められている。本構成の試験管送出手段は、貯留部から供給された試験管を上方へ揚送して回転受部材で支持し、該回転受部材を回転させて下方へ送出するものであり、上下方向へ試験管を移送する構成であることから、設置面積を可及的に小さくすることができる。さらに、揚送手段により試験管を揚送させる高さは、回転受部材を回転させて試験管を送出するために必要な高さがあればよいことから、試験管送出手段の高さも可及的に抑制することができる。すなわち、整一送出手段に要する高さを、揚送手段の高さによって設けている。したがって、本発明の試験管準備装置は、試験管送出手段のサイズ(面積と高さ)を可及的に小さくできることから、装置全体をコンパクトなものとでき、前記した検体の採取現場で好適に用いられ得る。
上述した本発明の試験管準備装置にあって、揚送手段は、上端部に転落位置が設けられ、該転落位置に向かって供給位置から上り勾配で傾斜する移送路を形成するベルトコンベアを備えたものであって、ベルトコンベアのベルト表面に、移送方向に所定間隔をおいて複数並んで突設され、管供給手段から供給された試験管を該ベルト表面上で支持すると共に、上端部の転落位置で該試験管を裏側へ転落させる受段部を備えている構成が提案される。
かかる構成にあっては、管供給手段から供給される試験管を、ベルトコンベアの各受段部により、前後方向に寝かせた状態で安定して支持でき、かつ該状態のままで転落位置へ安定して揚送することができる。さらに、転落位置で、揚送した試験管を、前後に寝かせた状態のままで回転受部材上へ安定して転落させ得る。すなわち、試験管を供給位置から転落位置まで一本づつ移送して回転受部材へ受け渡す一連の作動が、安定かつ正確に実行できる。また、本構成の揚送手段は、比較的簡素な構造であることから、必要な設置面積や高さを可及的に抑制することが容易であり、装置全体をコンパクトにするという上述した本発明の作用効果に寄与できる。
上述した本発明の試験管準備装置にあって、ベルトコンベアに設けられた各受段部は、移送方向に向いた一側に、試験管を支持する支持面部を備えると共に、該移送方向と反対向きの他側に、直後の受段部から転落される試験管を、水平位置とした回転受部材上に誘導する誘導面部を備えている構成が提案される。
かかる構成にあって、各受段部は、移送方向側の支持面部により試験管を安定して支持できることに加えて、反対側の誘導面部により、転落位置で直後にある他の受段部から転落される試験管を、回転受部材上に安定かつ正確に受け渡すことができる。したがって、供給位置から転落位置まで揚送して回転受部材へ受け渡す一連の作動を、一層安定かつ正確に実行できる。
本発明の試験管準備装置にあっては、上述したように、試験管貯留部に貯留した試験管を、同じ向きに揃えて準備できるものであるから、該試験管貯留部に試験管を補充する際に、該試験管の向きを揃える必要が無く、該補充作業の作業負担を軽減できる。そして、準備した試験管を使用する作業(採取作業や検査作業など)で、試験管を同じ向きで使用し易いことから、該作業の作業性の向上に寄与できる。また、ラベル貼付装置を備えた構成とした場合には、識別ラベルが同じ向きで貼付されるため、該識別ラベルの情報を確認し易い。さらにまた、本発明の構成は、試験管送出手段に要するサイズを可及的に小さくできることから、装置全体をコンパクトなものとでき、検体の採取現場に好適である。
本実施例の試験管準備装置1の斜視図である。 試験管準備装置1の平面図である。 試験管送出装置3を覆うカバー体9を省略して示す平面図である。 カバー体9と、前側の貯留部2とを省略して示す斜視図である。 図2中のF−F線断面図である。 試験管101の斜視図である。 試験管送出装置3を右方からみた斜視図である。 方向判別装置22を省略して示す試験管送出装置3の斜視図である。 試験管送出装置3を左方からみた斜視図である。 方向判別装置22を示す説明図である。 整一送出装置23のカバー板部55を省略して示す斜視図である。 水平位置Uの回転受部材51で試験管101を支持した状態を示す説明図である。 回転受部材51を後方へ回転させた状態を示す説明図である。 回転受部材51を前方へ回転させた状態を示す説明図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
図1は、本実施例の試験管準備装置1を正面側から見た斜視図であり、図2は、該試験管準備装置1の平面図である。本実施例の試験管準備装置1は、試験管101を貯留する三個の貯留部2と、各貯留部2から取り出した試験管101を同じ向きに揃えて送り出す試験管送出装置3と、後述する各モータ等を駆動制御する制御装置4とを備え、台座8によって設置面から所定高さ位置に設置される。そして、試験管準備装置1の試験管送出装置3に隣接するように、該試験管送出装置3から送出される試験管101に識別ラベルを貼付するラベル貼付装置(図示せず)と、該識別ラベルを貼付した試験管101をトレイに回収して排出するトレイ排出装置(図示せず)とが配設される。尚、ラベル貼付装置とトレイ排出装置とは、従来から公知の構成のものを適用できることから、詳細を省略する。
試験管準備装置1は、図3〜図5に示すように、左右の略中央下部に、前後方向に沿ってベルトコンベア7が配設されており、該ベルトコンベア7の左右両側に、二個の貯留部2,2が左右対称となるように並んで配設されると共に、これら二個の貯留部2,2の前側に、一個の貯留部2と試験管送出装置3とが左右に並んで配設されている。さらに、左右に並ぶ二個の貯留部2,2の後側に、上記した制御装置4が配設されている。ここで、本実施例にあっては、前側の試験管送出装置3と貯留部2とは、該貯留部2が正面視で右側に配設され、該試験管送出装置3が左側に配設されている。また、ベルトコンベア7は、図示しない駆動装置により駆動されて、後方の貯留部2,2から供給された試験管101を前方へ移送するものであり、前記した制御装置4により駆動制御される。
上記した貯留部2は、上方開口する略直方体状の筺体から構成されており、その内部空隙に、多数の試験管101を貯留できる。貯留部2の内部空隙には、試験管101の長手方向が前後方向に沿うように寝かせた状態として、該試験管101が貯留される。また、図5に示すように、貯留部2は、上記ベルトコンベア7に向かって下り勾配で傾斜する下底部11を備えている。さらに、貯留部2の、上記ベルトコンベア7に隣接する側の下部には、該貯留部2内に貯留した試験管101を一個づつ該ベルトコンベア7に送り出す略円柱状の回転部材15が、回転可能に配設されている。この回転部材15は、その長手方向が前後方向に沿って配設されており、その外周面に一個の試験管101を嵌入可能な嵌入凹部15aが前後方向に沿って設けられている。そして、各貯留部2の下方には、回転部材15を夫々回動させる駆動機構(図示せず)が配設されている。この駆動機構は、上記した制御装置4により駆動制御され、回転部材15を貯留部2内で前記下底部11の下端に隣接する取込位置と、該嵌入凹部15aをベルトコンベア7に隣接する排出位置とに回転させる。すなわち、回転部材15を回転制御して嵌入凹部15aを取込位置とすることで、貯留部2内に貯留した試験管101の一個を該嵌入凹部15a内に嵌入させ、該取込位置から排出位置まで回転させることにより、該排出位置で該嵌入凹部15a内の試験管101をベルトコンベア7上に排出させる。このように制御装置4が回転部材15を回転制御することで、所望個数の試験管101をベルトコンベア7へ供給できる。ここで、貯留部2内には、試験管101が前後方向に沿った状態で貯留されており、前記回転部材15によって、該状態のままで各試験管101がベルトコンベア7へ排出されることから、該ベルトコンベア7には、試験管101が前後方向に沿って寝かせた状態で乗載される。
また、試験管送出装置3の右側に並んで配設された貯留部2の下側には、図4に示すように、ベルトコンベア7上の試験管101を該試験管送出装置3へ供給するための供給装置17が配設されている。供給装置17は、ベルトコンベア7上の試験管101を試験管送出装置3側へ押し出す押出部材18と、該押出部材18を駆動させる駆動装置(図示せず)とを備えており、該駆動装置が上記した制御装置4により駆動制御される。ここで、押出部材18は、ベルトコンベア7上を左右方向に移動可能に配設され、前記駆動装置によって、ベルトコンベア7の右側に待機させた待機位置と、該待機位置から左側へ進出させて試験管101を試験管送出装置3側へ押し出す進出位置とに移動される。このように供給装置17は、押出部材18を進出位置に移動させることによって、ベルトコンベア7上の試験管101を試験管送出装置3へ供給する。尚、ベルトコンベア7上の、試験管送出装置3の直ぐ右側位置が、押出部材18により試験管101を押し出される押出位置Rとして設定されており、ベルトコンベア7により、該押出位置Rに試験管101が順次移送される毎に、供給装置17により当該試験管101が試験管送出装置3へ供給される。
また、制御装置4は、上述したように、回転部材15を回動させる駆動機構、ベルトコンベア7を駆動する駆動装置、および供給装置17の駆動装置を夫々駆動制御するものであり、夫々を所定タイミングで駆動させることによって、三個の貯留部2から必要数の試験管101を取り出して、一個づつ試験管送出装置3へ順次供給する。
尚、本実施例にあって、上記した三個の貯留部2により試験管貯留部が構成されている。また、上記した回転部材15、該回転部材15を回転させる駆動機構、ベルトコンベア7、該ベルトコンベア7を駆動する駆動装置、供給装置17、および制御装置4により、本発明にかかる管供給手段が構成されている。
また、試験管101は、図6に示すように、一端に半円球状の先端部102を備え、他端に開口部103を備えた細長い有底円筒状から成るものである。こうした試験管101は、一般的に使用されているものを適用できることから、その詳細については省略する。
次に本発明の要部について説明する。
試験管送出装置3は、図1〜図3に示すように、上記したベルトコンベア7の前部左側に配設されており、カバー体9により覆われている。この試験管送出装置3は、図7〜図9に示すように、ベルトコンベア7から供給された試験管101を上方へ揚送する揚送装置21と、試験管101の先端部を判別する方向判別装置22と、該試験管101を同じ向きに揃えて送出する整一送出装置23とを備えたものである。
揚送装置21は、ベルトコンベア31と、該ベルトコンベア31を駆動する駆動機構32とを備え、該ベルトコンベア31は、その下部が上記したベルトコンベア7の前部左側の押出位置Rに隣接するように配されて(図3,4参照)、左方に向かって斜め上方へ傾斜するように配設されている。そして、このベルトコンベア31は、そのベルト表面に、移送方向に所定間隔をおいて複数の受段部34が突設されており、各受段部34により該ベルト表面上に試験管101を夫々支持する。ここで、受段部34は、断面略三角形状で形成されており、ベルトコンベア31の幅方向(前後方向)に沿って夫々配設されている。そして、受段部34は、移送方向に向かう支持面部34aとベルト表面とにより、試験管101を、その長手方向が前後方向に沿うように寝かせた状態で支持する。このベルトコンベア31は、受段部34で支持した試験管101を上方へ移送するためのものであり、下端寄りに定められた供給位置Pで供給されて支持した試験管101を、上端に定めた転落位置Tまで移送させる。ここで、供給位置Pは、上記した供給装置17によってベルトコンベア7上の押出位置Rから押し出された試験管101を、受段部34により受けて支持する位置である。一方、転落位置Tは、受段部34で支持した試験管101を、後述する転落口38を介して裏側へ転落させる位置である。そして、供給位置Pから転落位置Tまでが、試験管101を揚送する移送路35であり、この移送路35が、供給位置Pから上り勾配で傾斜している。また、駆動機構32は、駆動モータ(図示せず)と、該駆動モータの回転をタイミングベルトにより伝えるベルト機構(図示せず)とを備え、上記した制御装置4により該駆動モータが駆動制御されることで、ベルトコンベア31を駆動させる。
さらに、揚送装置21には、ベルトコンベア31の前後両側に側壁部36,36が配設されると共に、該ベルトコンベア31の裏側(左側)に裏壁部37(図11参照)が垂直方向に沿って配設されている。前後の側壁部36,36は、ベルトコンベア31で移送中の試験管101が前後方向に脱落してしまうことを防止するものである。一方、裏壁部37には、その上部に、試験管101を、前後方向に寝かせた状態で裏側へ排出するための転落口38が開口形成されている。そして、この転落口38には、その下部口縁から、表側(ベルトコンベア31側)に向かって上り勾配で傾斜する誘導凹板部38aが延成されている。この誘導凹板部38aは、前後の中央部分を欠いた略コ字形状からなり、この欠けた中央部分を、ベルトコンベア31の受段部34が通過できるようになっている。こうした転落口38と誘導凹板部38aとは、上記転落位置Tから転落する試験管101を、後述する回転受部材51上に正確かつ安定して転落させる作用を有する。すなわち、ベルトコンベア31の受段部34で支持された試験管101が、転落位置Tで転落開始すると、当該受段部34の直前にある他の受段部34と誘導凹板部38aとによって、転落口38に誘導されて、該転落口38から裏側へ落下する。そのため、転落位置Tから転落する試験管101の転落方向を安定させることができ、前記のように回転受部材51上に正確に転落させることができる。尚ここで、受段部34の、移送方向と反対側に、本発明にかかる誘導面部34bが設けられており、前記のように、受段部34の誘導面部34bと誘導凹板部38aとにより、試験管101を、前後方向に寝かせた状態のままで転落口38から裏側へ転落させることができる。
また、上記した方向判別装置22は、供給位置Pから転落位置Tに至る移送路35に配設されており、該供給位置Pと転落位置Tとの間に設定された検知位置Wで、受段部34により支持された試験管101の先端部102を判別する。ここで、検知位置Wは、一の受段部34により試験管101を該検知位置Wとした場合に、当該受段部34の後に配された他の受段部34が供給位置Pとなるように、設定されている。方向判別装置22は、図10に示すように、前後方向に移動可能に配設された一対の検知部41,41と、該検知部41,41を前後方向に移動させる駆動装置(図示せず)とを備えており、該駆動装置が上記した制御装置4により駆動制御される。一対の検知部41,41は、前記検知位置Wの前後で互いに対向するように配設されており、常態で、該検知位置Wに移送された試験管101の前後両側へ離間した待機位置で待機されている。そして、制御装置4により前記駆動装置が駆動制御されることで、一対の検知部41,41が待機位置から、互いに近接する方向に夫々移動し、後述する接触センサ42から検知信号が発信されると、該待機位置まで戻る一連の検知作動を実行する。この検知部41は、略椀形からなり、一側の開口の径寸法が試験管101の開口部103の外径寸法よりも大きく、他側の底部が該開口部103の外径寸法よりも小さく且つ先端部102よりも大きい。そして、検知部41の底部には、試験管101の先端部102との接触を検知する接触センサ42が配設されており、該接触センサ42は、該先端部102を検知すると、その検知信号を制御装置4へ送信する。かかる方向判別装置22は、検知位置Wに試験管101が移送される毎に、一対の検知部41,41を前記検知作動させる。すなわち、一対の検知部41,41を待機位置から移動させて、当該試験管101を前後から挟み込むことにより、一方の検知部41の接触センサ42に当該試験管101の先端部102が接触し、接触検知した一方の検知部41から検知信号が発信される。そして、検知信号の受信の発信に伴って、一対の検知部41,41が待機位置に戻る。制御装置4は、この検知信号を受信することにより、試験管101の先端部102が、前後のどちらにあるかを判別できる。
また、上記した整一送出装置23は、図11に示すように、裏壁部37の転落口38の直下に回転可能に配設された回転受部材51と、該回転受部材51を回転させる駆動装置52とを備えており、該駆動装置52により回転受部材51が前方または後方へ回転できるようになっている(図13,14参照)。ここで、駆動装置52は、正逆回転可能な駆動モータ(図示せず)と、該駆動モータの回転を回転受部材51に伝えるタイミングベルト(図示せず)を備えたベルト機構(図示せず)とから構成されており、上記した制御装置4により駆動モータを正逆いずれかに回転制御することによって、該回転受部材51を前方または後方に回転させる。回転受部材51は、その長手方向(前後方向)の略中央で前記したベルト機構に連結されており、該中央部分を回転中心として前後に回転される。この回転受部材51は、細長い矩形状の支持板部51aと、該支持板部51aの左端に配設された細長い矩形状の側板部51bとから構成されており、該側板部51bが支持板部51aの上下両側に夫々突出するように設けられている。そして、回転受部材51は、その支持板部51aの右端が裏壁部37に近接するように配設されており、該支持板部51a上で、試験管101を、側板部51bと裏壁部37とにより側方へ転落すること無く支持できる。さらに、回転受部材51の前後両端は、開放されており、支持した試験管101を該両端から送出可能である。この回転受部材51は、支持板部51aの上下対称な形態であり、180度回転させて上下反転しても同様に試験管101を支持することが可能である。尚、本実施例の回転受部材51は、換言すると、試験管101を支持する樋状の構造を上下対称に備えた構成としたものである。
本実施例にあっては、回転受部材51を、支持板部51aが水平方向に沿う水平位置Uを基準位置として定めており、この水平位置Uから前方または後方へ180度回転させるように駆動装置52を駆動制御している。そのため、回転受部材51を180度回転させる毎に、水平位置Uに戻って上下反転させる。
さらに、整一送出装置23には、図9に示すように、裏壁部37と所定間隔をおいて、該裏壁部37を裏側から覆う垂直方向のカバー板部55が配設されている。そして、カバー板部55と裏壁部37との間の空隙に、上記の回転受部材51が回転可能に配設されている。さらに、カバー板部55と裏壁部37との間に、図11に示すように、回転受部材51に支持された試験管101を送り出す送出路56を形成する壁部57,58が配設されている。一方の壁部57は、回転受部材51の前方に配設されており、その上端に設けられたガイド部57aと、該ガイド部57aの下端から連成された湾曲面部57bとを備えたものである。他方の壁部58は、回転受部材51の後方に配されており、その上端に設けられたガイド部58aと、該ガイド部58aの下端から連成された湾曲面部58bと、該湾曲面部58bの下端から前方へ下り傾斜する案内面部58cとを備えたものである。そして、送出路56の下端に送出口59が形成されており、該送出口59から送出された試験管が、図示しないラベル貼付装置へ移送される。これら両壁部57,58のガイド部57a,58aは、水平位置Uとした回転受部材51の支持板部51aの前後両側から上方へ向かって傾斜するように、互いに対向して設けられており、上記した転落口38から転落した試験管101が前後へ飛び出してしまうことを防止して、該回転受部材51上で支持させるためのものである。また、両壁部57,58の湾曲面部57b,58bは、回転受部材51の両端が回転する仮想円弧に沿って夫々設けられており、該回転受部材51が水平位置Uから回転した際に、その一端から滑り落ちる試験管101の先端部102が当接することで、該試験管101を先端部102からスムーズに送出路56へ流下させるためのものである。さらに、壁部58の案内面部58cは、回転受部材51から流下された試験管101を送出口59へ案内するためのものである。
こうした整一送出装置23の駆動装置52は、上述したように、制御装置4により駆動制御される。すなわち、制御装置4は、回転受部材51を水平位置Uで待機させた状態で、揚送装置21の転落口38から転落された試験管101を支持すると(図12参照)、該回転受部材51を、方向判別装置22による検知結果に従って前後いずれかに180度回転させるように制御する(図13,14参照)。ここで、方向判別装置22が、当該試験管101の先端部102を後側の検知部41で検知した場合には、回転受部材51を前方へ回転させる一方、該先端部102を前側の検知部41で検知した場合には、回転受部材51を後方へ回転させる。このように制御装置が回転受部材51を回転制御することにより、試験管101を、先端部102を下向きに揃えて送り出す。
尚ここで、回転受部材51を水平位置Uから180度回転させると、その回転中に、該回転受部材51で支持した試験管101が、下方へ滑り落ちて、送出路56を介して送出口59から送り出される(図13,14参照)。この試験管101が下方へ滑り落ちる位置が、本発明にかかる送出位置である。本実施例にあっては、送出路56が前側へ下方傾斜して設けられていることから、送出位置が前側寄りにあり、回転受部材51を前方へ回転させた場合と後方へ回転させた場合とで該送出位置に至る回転角度が異なるものの、前後いずれに回転させる場合も180度回転させることによって、送出位置を通過させて試験管101を下方へ送出させている。このように本実施例では、前後のいずれに回転させる場合も180度回転としていることで、駆動装置52の駆動制御を容易に実行でき、制御装置4の制御負担を軽減している。尚、前記送出位置は、上記した壁部57,58の湾曲面部57b,58bの形態や、送出路56の形態などに従って定まり、これら形態に応じて、前後の回転で異なる位置となる場合もある。このように前後の回転で送出位置が異なる場合であっても、本実施例と同様に180度回転させれば、夫々の送出位置を通過させることができ、その制御負担も軽減できる。
上述した試験管送出装置3は、整一送出装置23で回転受部材51を回転させて該試験管101を送出するために必要な高さを、揚送装置21で試験管101を揚送することにより設けている。すなわち、揚送装置21の高さは整一送出装置23に必要な高さがあれば良い。これにより、試験管送出装置3の高さ寸法を可及的に抑制することができる。また、揚送装置21がベルトコンベア31を斜めに配設した構成としたこと、および整一送出装置23が試験管101を下方へ送り出す構成としたことにより、試験管送出装置3の設置面積を可及的に小さくできる。さらに、方向判別装置22が揚送装置21の移送路35に配設されており、該方向判別装置22の配設によって前記設置高さや設定面積が増加しない。こうしたことから、本実施例の試験管送出装置3は、そのサイズ(面積と高さ)を可及的に小さく設計して製造できることから、試験管準備装置1の全体をコンパクトにできる。
尚、本実施例にあって、試験管送出装置3および制御装置4により、本発明にかかる試験管送出手段が構成されている。また、揚送装置21および制御装置4により、本発明にかかる揚送手段が構成され、方向判別装置22および制御装置4により、本発明にかかる前後方向判別手段が構成されている。また、整一送出装置23および制御装置4により、本発明にかかる整一送出手段が構成されており、駆動装置52により、本発明の駆動手段が構成され、制御装置4により、本発明の送出方向制御手段が構成されている。
次に、上述した本実施例の試験管準備装置1による一連の作動態様を説明する。
試験管準備装置1では、貯留部2から試験管101を取り出す作動から、整一送出装置23により該試験管101を送出する作動までの一連の作動が、上述した制御装置4により制御される。すなわち、制御装置4には、回転部材15を回転させる駆動機構、ベルトコンベア7を駆動する駆動装置、供給装置17、揚送装置21、方向判別装置22、および整一送出装置23を夫々制御するための、各制御パターンと各制御タイミングとがプログラミングされており、前記一連の作動をスムーズに進行させるように制御している。また、この制御装置4は、外部のサーバと接続されており、該サーバから試験管101を準備するためのコマンド信号等を受信したり、必要な情報を該サーバへ送信する機能も備える。
試験管準備装置1の各貯留部2には、多数の試験管101が貯留されているものとする。ここで、各貯留部2には、試験管101を、その長手方向が前後方向に沿うようにして貯留されており、先端部102(および開口部103)の向きは揃っていなくとも良い。尚、本実施例では、各貯留部2に、検査項目に応じて使用される異なる種類の試験管101が夫々貯留されている。
試験管準備装置1の制御装置4は、試験管101を準備するコマンド信号を外部のサーバから受信すると、該コマンド信号に従って、各貯留部2から試験管101を取り出して準備する作動を開始する。例えば、コマンド信号が各貯留部2に貯留した試験管101を一個づつ(合計三個)準備する命令を示すものであった場合には、各貯留部2の回転部材15を順次駆動制御すると共に、ベルトコンベア7を駆動制御する。ここで、制御装置4は、各貯留部2から取り出す試験管101がベルトコンベア7の押出位置Rに順次到達させるように、各貯留部2の回転部材15を所定タイミングで夫々駆動制御する。そして、ベルトコンベア7により押出位置Rに試験管101が到達する毎に、供給装置17を駆動して、押出部材18を待機位置から進出位置へ移動させて該待機位置まで戻す作動を実行する。これにより、押出位置Rに到達した試験管101を試験管送出装置3へ押し出す。尚、各貯留部2から押出位置Rまで移送される試験管101は、その長手方向が前後方向に沿って寝かせた状態で移送され、その状態で供給装置17によって押し出される。そのため、試験管送出装置3には、試験管101が、前後方向に寝かせた状態で供給される。
試験管送出装置3では、ベルトコンベア31の一の受段部34を供給位置Pで待機させる(図7,8参照)。そして、上述したように、供給装置17によってベルトコンベア7上の押出位置Rから試験管101が押し出されると、供給位置Pで当該試験管101を受けて支持する。この際に、試験管101が前後方向に寝かせた状態で供給されることから、ベルトコンベア31の受段部34が、該試験管101を寝かせた状態で支持する。こうして試験管101が供給されると、制御装置4は、ベルトコンベア31を駆動制御して、当該試験管101を供給位置Pから検知位置Wまで移送して、該検知位置Wで一時的に停止させる。
制御装置4は、試験管101を検知位置Wに移送すると、方向判別装置22を駆動制御して、一対の検知部41,41の検知作動を実行する。これにより、一対の検知部41,41で試験管101を前後から挟み込み、一方の検知部41の接触センサ42が当該試験管101の先端部102を検知すると、その検知信号を制御装置4へ送信する。制御装置4は、この検知信号を受信すると、該制御装置4に配設された記憶装置に当該検知信号を記憶する。
一方、上記のように試験管101を検知位置Wに移送して一時停止すると、他の受段部34が供給位置Pで待機した状態となる(図7,8参照)。この状態で、ベルトコンベア7上の押出位置Rに次の試験管101が到達すると、制御装置4により供給装置17が駆動制御されて、該押出位置Rから試験管送出装置3の供給位置Pへ当該試験管101が押し出される。そして、この試験管101が、供給位置Pで受段部34により受けて支持される。
このように、先に供給された試験管101を検知位置Wで方向判別装置22により先端部102を検知し、かつ次の試験管101を供給位置Pで支持すると、制御装置4は、二番目の試験管101を供給位置Pから検知位置Wまで移送して、該検知位置Wで一時的に停止させる。この移送に伴って、一番目の試験管101を、検知位置Wよりも上方へ移送して待機させると共に、他の受段部34を供給位置Pで待機させる。そして、一番目の試験管101と同様に、方向判別装置22により、検知位置Wで二番目の試験管101の先端部102を検知する。さらに、上述したように供給装置17により、押出位置Rに到達した三番目の試験管101を供給位置Pへ押し出して、当該試験管101を該供給位置Pで受段部34により支持する。こうして検知位置Wで試験管101の先端部102を検知し且つ供給位置Pで試験管101を支持すると、前記と同様に、三番目の試験管101を供給位置Pから検知位置Wまで移送する。そして、前記と同様に方向判別装置22により、検知位置Wで三番目に供給された試験管101の先端部102を検知する。制御装置4は、試験管101の先端部102を検知した検知信号を三個受信すると、上記したコマンド信号に示された試験管101の必要個数に達したことから、ベルトコンベア31を駆動させて、三個の試験管101を順次転落位置Tへ移送する。
上記したベルトコンベア31の駆動により、一番目に供給された試験管101が転落位置Tに達すると、当該試験管101が受段部34の支持面部34aから離れて、当該受段部34の直前にある他の受段部34の誘導面部34bと誘導凹板部38aとにより転落口38を介して裏側(左側)へ転落する。そして、図12に示すように、転落口38から転落した試験管101が、水平位置Uで待機された回転受部材51により受け取られて支持される。制御装置4は、その記憶装置に記憶した一番目の試験管101の検知信号に従って、整一送出装置23の駆動装置52を駆動させる。ここで、当該検知信号が、試験管101の先端部102を後側で検知した信号である場合には、図13に示すように、駆動装置52により回転受部材51を後回りで180度回転させる。この回転中に回転受部材51が送出位置に達すると、該回転受部材51で支持した試験管101が、該回転受部材51の前端から送出路56へ滑り落ちて、先端部102を下向きとして送出口59から送り出される。尚、回転受部材51は、180度反転して水平位置Uで待機する(図11参照)。
その後、同様に、二番目に供給された試験管101が転落位置Tに達すると、当該試験管101が転落口38を介して転落して、水平位置Uで待機中の回転受部材51に支持される。ここで、二番目の試験管101の検知信号が、先端部102を前側で検知した信号である場合には、図14に示すように、駆動装置52により回転受部材51を前回りで180度回転させる。この回転中に回転受部材51が送出位置に達すると、該回転受部材51で支持した試験管101が、該回転受部材51の後端から送出路56へ滑り落ちて、先端部102を下向きとして送出口59から送り出される。三番目に供給された試験管101についても、前記と同様に回転受部材51で支持されて、当該試験管101の検知信号に従って前後いずれかに回転されて、先端部102を下向きとして送出口59から送り出される。
このように本実施例の試験管準備装置1では、コマンド信号に従って所望の試験管101を貯留部2から取り出して、試験管送出装置3により先端部102を下向きに揃えて該試験管101を送出する。そして、同じ向きに揃えて送り出された試験管101は、ラベル貼付装置で識別ラベルを貼付された後、トレイ排出装置により一のトレイに収容されて排出される。ここで、ラベル貼付装置では、各試験管101が同じ向きで供給されることから、識別ラベルも同じ向きで貼付できる。そして、トレイ排出装置は、一のトレイに各試験管101を同じ向きに揃えて収容できる。
上述したように、本実施例の試験管送出装置3によれば、各貯留部2から供給された試験管101を、その先端部102を下向きにして揃えて送出できることから、全ての貯留部2で試験管101の向きを揃える必要が無く、さらに、各貯留部2内の試験管101の向きを揃える必要も無い。そのため、各貯留部2に試験管101を補充する場合に、試験管101の向きを揃える必要が無く、該補充作業の作業負担を軽減することができる。また、上記のようにラベル貼付装置により各試験管101に識別ラベルを同じ向きで貼付でき、かつトレイ排出装置により試験管101を同じ向きで収容できることから、試験管101を使用する作業(採取作業や検査作業など)で、該作業に従事する作業者が、識別ラベルの情報を確認し易いと共に、トレイから同じ向きで試験管を取り出すことができるため、作業し易い。これにより、採取作業や検査作業等をスムーズに進めることができ、作業効率の向上に大きく寄与できる。
また、試験管送出装置3は、上述したように、揚送装置21と整一送出装置23とが夫々の作動に適した構造に設定されており、そのサイズ(面積と高さ)を可及的に小さく設定して製造できる。そのため、本実施例の試験管準備装置1は、全体をコンパクトにできることから、検体の採取現場(例えば、採血の作業現場)で好適に用いられ得る。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。
例えば、本実施例の方向判別装置22は、接触式のセンサ42を用いたものであるが、これに限らず、光センサ等による非接触式のセンサを用いたものとしても良い。また、本実施例では、整一送出装置23が回転受部材51を180度回転させるようにしたものであるが、水平位置Uと送出位置とに往復回転させるようにしたものであってもよい。
1 試験管準備装置
2 貯留部(試験管貯留部)
3 試験管送出装置
4 制御装置
21 揚送装置
22 方向判別装置
23 整一送出装置
31 ベルトコンベア
34 受段部
34a 支持面部
34b 誘導面部
35 移送路
51 回転受部材
101 試験管
102 先端部
P 供給位置
T 転落位置
U 水平位置

Claims (3)

  1. 試験管を貯留する一又は複数の試験管貯留部と、
    該試験管貯留部から試験管を間欠的に供給する管供給手段と、
    該管供給手段により供給された試験管を、同じ向きで送出する試験管送出手段と
    を備えたものであって、
    前記試験管送出手段は、
    前記管供給手段から供給された各試験管を、前後方向に寝かせた状態で支持して、該管供給手段から供給される供給位置から、該供給位置の上方に位置する転落位置へ移送すると共に、該転落位置で試験管を転落させる揚送手段と、
    前記供給位置から転落位置に至る移送路に配設され、前記揚送手段で移送中の試験管の先端部を判別する前後方向判別手段と、
    前記転落位置の直下に前後方向へ回転可能に配設されて、該転落位置から転落した試験管を受けて支持する共に該試験管を前後両端から送出可能な樋状の回転受部材と、該回転受部材を、該転落位置から転落した試験管を受ける水平位置から前方又は後方へ回転させて、少なくとも該試験管を下方へ送出する送出位置まで回転させる駆動手段と、前記前後方向判別手段の判別結果に従って該回転受部材の回転方向を選定して該駆動手段を制御する送出方向制御手段とを備え、該回転受部材を前後いずれかに回転させることにより、試験管を同じ向きに揃えて下方へ送出する整一送出手段と
    を備えてなるものであることを特徴とする試験管準備装置。
  2. 揚送手段は、
    上端部に転落位置が設けられ、該転落位置に向かって供給位置から上り勾配で傾斜する移送路を形成するベルトコンベアを備えたものであって、
    ベルトコンベアのベルト表面に、移送方向に所定間隔をおいて複数並んで突設され、管供給手段から供給された試験管を該ベルト表面上で支持すると共に、上端部の転落位置で該試験管を裏側へ転落させる受段部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の試験管準備装置。
  3. ベルトコンベアに設けられた各受段部は、移送方向に向いた一側に、試験管を支持する支持面部を備えると共に、該移送方向と反対向きの他側に、直後の受段部から転落される試験管を、水平位置とした回転受部材上に誘導する誘導面部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の試験管準備装置。
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