従来のコンロにおいては、表示部に塵埃が溜まりやすい。特許文献1においては、液晶表示素子を視認可能とするためにメンブレンに窓枠が設けられている。このため、メンブレンの上面と液晶表示素子の上面との間に窓枠による段差部が生じ、この段差部に塵埃、煮こぼれなどの汚れが付着しやすい。また特許文献2においては、加熱調理器のトッププレートに総合表示手段が設けられている。このため、総合表示手段に塵埃、汚れが付着しやすい。
表示部に塵埃が付着した場合、ユーザーによる表示内容の視認が難しくなる。また表示部に付着した塵埃、汚れを拭き取る手間が発生する。またコンロの場合、塵埃、汚れが油分を含むことが多い。油分を含んだ塵埃、汚れが付着した場合、その塵埃、汚れを除去することはさらに困難である。
油分を含んだ塵埃、汚れを無理に除去しようとすると、表示部を傷付け、表示部の視認がさらに困難となる。また塵埃、汚れを洗剤などを用いて除去しようとすると、洗剤などが機器内部に入り、表示機能に悪影響を及ぼすおそれもある。
本発明は、上記の課題に鑑みたものであり、その目的は、表示部に塵埃、汚れが付着しにくいコンロおよび調理支援システムを提供することである。
本発明の一のコンロは、加熱部と、本体部と、操作部と、第1表示部とを備えている。本体部は、加熱部が設けられた上面を有している。操作部は、本体部の前面に開閉可能に設けられている。第1表示部は、操作部が開いた状態で本体部から露出し、かつ操作部が閉じた状態において本体部内に収納されるように操作部に設けられている。第1表示部の表面全面は、画面にて表示と入力とが可能なタッチパネルで構成されている。第1表示部の上面は操作部の最上面である。
本発明の一のコンロによれば、第1表示部の表面全面にタッチパネルが用いられている。このタッチパネルでは、画面にて表示と入力(操作)とが可能である。このため、画面に表示部と操作部とを分け隔てる段差が存在しない。よって、その段差に塵埃、汚れが付着することはない。
またタッチパネルとなる第1表示部が、操作部に設けられている。この操作部は、本体部の前面に開閉可能に設けられている。この操作部を開閉操作することにより、操作部が閉じた状態においては第1表示部を本体部内に収納することができる。これにより、第1表示部に塵埃、汚れがより一層付着しにくくなる。
また第1表示部が設けられた操作部は、本体部の前面に設けられている。本体部の前面においては、本体部の上面におけるよりも加熱部駆動中の温度が低い。このため第1表示部は、加熱部が駆動中の熱によるダメージを受けにくい。
またタッチパネルである第1表示部の上面が操作部の最上面である。このため、第1表示部の上面に塵埃、汚れがより一層付着しにくい。第1表示部に塵埃、汚れが付着しにくいことにより、ユーザーによる第1表示部の視認が容易となり、かつタッチパネルでの操作も容易となる。また第1表示部に塵埃、汚れが付着した場合においても、塵埃、汚れの拭き取りが容易である。
上記一のコンロにおいて、第1表示部は、加熱部を操作する操作ボタンを表示可能に構成されている。
これにより第1表示部において加熱部を操作することが可能となる。
本発明の他のコンロは、加熱部と、本体部と、操作部と、第1表示部とを備えている。本体部は、加熱部が設けられた上面を有している。操作部は、本体部の前面に開閉可能に設けられている。第1表示部は、操作部が開いた状態で本体部から露出し、かつ操作部が閉じた状態において本体部内に収納されるように操作部に設けられている。第1表示部の表面全面は、画面にて表示と入力とが可能なタッチパネルで構成されている。第1表示部は、画面として、調理に関する情報と、加熱部を操作する操作ボタンとを同時に表示可能である。
本発明の他のコンロによれば、第1表示部の表面全面にタッチパネルが用いられている。このタッチパネルでは、画面にて表示と入力(操作)とが可能である。このため、画面に表示部と操作部とを分け隔てる段差が存在しない。よって、その段差に塵埃、汚れが付着することはない。
またタッチパネルとなる第1表示部が、操作部に設けられている。この操作部は、本体部の前面に開閉可能に設けられている。この操作部を開閉操作することにより、操作部が閉じた状態においては第1表示部を本体部内に収納することができる。これにより、第1表示部に塵埃、汚れがより一層付着しにくくなる。
また第1表示部が設けられた操作部は、本体部の前面に設けられている。本体部の前面においては、本体部の上面におけるよりも加熱部駆動中の温度が低い。このため第1表示部は、加熱部が駆動中の熱によるダメージを受けにくい。
また第1表示部は、調理に関する情報と操作ボタンとを同時に表示可能である。これによりユーザーは調理に関する情報を確認しながら操作を行うことが可能となる。
本発明のさらに他のコンロは、加熱部と、本体部と、操作部と、第1表示部とを備えている。本体部は、加熱部が設けられた上面を有している。操作部は、本体部の前面に開閉可能に設けられている。第1表示部は、操作部が開いた状態で本体部から露出し、かつ操作部が閉じた状態において本体部内に収納されるように操作部に設けられている。第1表示部の表面全面は、画面にて表示と入力とが可能なタッチパネルで構成されている。第1表示部は、画面として、情報を表示する第1状態と、加熱部を操作する操作ボタンを表示する第2状態とを切り替え可能に構成されている。
本発明のさらに他のコンロによれば、第1表示部の表面全面にタッチパネルが用いられている。このタッチパネルでは、画面にて表示と入力(操作)とが可能である。このため、画面に表示部と操作部とを分け隔てる段差が存在しない。よって、その段差に塵埃、汚れが付着することはない。
またタッチパネルとなる第1表示部が、操作部に設けられている。この操作部は、本体部の前面に開閉可能に設けられている。この操作部を開閉操作することにより、操作部が閉じた状態においては第1表示部を本体部内に収納することができる。これにより、第1表示部に塵埃、汚れがより一層付着しにくくなる。
また第1表示部は、情報を表示する第1状態と、操作ボタンを表示する第2状態とを切り替え可能である。これにより、ユーザーは調理状況に応じて、情報を表示する画面と操作を行う画面とを適宜切り替え可能である。
上記コンロは、本体部の前面に設けられた、加熱部の駆動を開始する加熱開始スイッチをさらに備えている。第1表示部に表示される操作ボタンは、加熱部の駆動を開始する操作以外の操作を行う操作用ボタンを含む。
これにより加熱開始の誤操作を抑制することができる。またユーザーは、操作部を開く動作を行うことなく、前面の加熱開始スイッチを操作することによって調理を行うことができる。よって、調理の手間を省くことができる。
上記コンロにおいて、第1表示部は、加熱部の駆動を停止する消火スイッチを常に表示するよう構成されている。
これにより調理中の如何なるタイミングにおいても加熱部の駆動を停止することが可能となり、調理の自由度が向上する。
上記コンロにおいて、操作部は第1表示部を照らすバックライトを含む。バックライトは、第1表示部における操作の無い状態が所定時間継続すると消灯するよう構成されている。
このように操作の無い状態であって、ユーザーが第1表示部を視認する必要のない時にはバックライトが消灯することで、省エネルギー化を図ることができる。
上記コンロにおいて、バックライトは、加熱部が駆動されている間は点灯し続けるよう構成されている。
これにより調理中には、第1表示部に表示された調理状況などの情報を明確に確認することができる。このため、調理中のユーザーの利便性が向上する。
上記コンロは、画面に表示する情報を外部装置から入手する通信部をさらに備える。
これによりコンロはインターネットなどを通じて様々な情報を第1表示部に表示することが可能となる。これによりユーザーは、インターネットなどを通じて調理メニュー、調理方法などを第1表示部に表示させた状態で調理を行うことが可能となる。このため、調理中のユーザーの利便性が向上する。
上記コンロは、外部装置から通信部を通じて受信した情報を第1表示部に表示するよう構成されている。第1表示部は指で操作することにより画面の表示内容を遷移可能である。
これにより調理中で複雑な操作ができないユーザーであっても、指で画面をなぞるという簡易な操作で画面を遷移することができる。このため、調理中のユーザーの利便性が向上する。
上記コンロにおいて、第1表示部は、調理状態を示す状態データと、外部装置から受信した情報データとを同時に前記画面に表示可能である。
これによりユーザーは状態データと情報データとを同時に確認することが可能となる。またユーザーは、外部装置から受信した情報データを参照して、調理状態を確認することができ、調理状態の確認・変更が容易となる。
上記コンロは、加熱部の加熱状態を検知する検知部をさらに備えている。状態データは、加熱部の駆動能力と検知部から得られた信号との少なくとも1つに基づいて構成されている。
このように加熱部の加熱状態を検知する検知部から得られた信号に基づいて状態データを構成することにより、より正確な加熱部の加熱状態を知ることができる。
上記コンロは、外部装置から受信した情報データを保存する記憶部をさらに備える。
これにより情報データを調理履歴、お気に入りのレシピなどとして記憶部に記憶させることができる。これにより記憶部から上記情報データを取り出せば、調理のたびに外部装置と通信する必要がなくなる。
上記コンロにおいて、外部装置は端末用表示部を有する外部情報端末である。第1表示部は、外部情報端末の端末用表示部に表示された内容と同じ内容を表示可能である。
これによりコンロは、第1表示部にて外部情報端末の表示内容を表示する処理だけで済み、表示データを生成する必要がないため、コンロ自身におけるデータの処理による負荷を軽減することができる。
またコンロが第1表示部にて外部情報端末の表示内容と同じ内容を表示することによって、ユーザーは調理中に外部情報端末の端末用表示部を視認する必要がなくなる。このためユーザーが外部情報端末を手で持つ必要がなくなる。ユーザーは両手を用いて調理をすることが可能となり、調理中のユーザーの利便性が向上する。また外部情報端末を高温となるコンロの近くに置くことによるユーザーのストレスを回避することができる。
上記コンロは、本体部の上面に設けられた第2表示部をさらに備えている。第2表示部は、外部情報端末の端末用表示部に表示された内容と同じ内容を表示可能である。
これにより第1表示部だけでなく第2表示部においても情報を視認することができる。また第2表示部にて外部情報端末の表示内容を表示する処理だけで済むため、コンロ自身におけるデータの処理による負荷を軽減することができる。またユーザーが調理中に外部情報端末を手で持つストレスおよび外部情報端末を高温となるコンロの近くに置くことのストレスを回避することができる。
本発明の調理支援システムは、上記のコンロと、コンロの通信部と通信可能な外部装置とを備えている。
本発明の調理支援システムによれば、外部装置などによりインターネットなどを通じて外部からコンロに情報を取り込むことができる。ユーザーが調理をする際に、外部からコンロに取り込まれた情報をコンロの表示部に表示させることにより、ユーザーの調理を支援することができる。またユーザーは、外部装置を通じてコンロの加熱状態を確認することもできる。
以上説明したように、本発明によれば、塵埃が溜まりにくく、塵埃が溜まった場合にも拭き取りが容易な、表示部を有するコンロおよび調理支援システムを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
図1に示されるように、本実施の形態のコンロ30は、本体部1と、加熱部2と、操作スイッチ3、4と、グリル加熱部5と、操作部10と、表示部21とを主に有している。
本体部1は、ほぼ平坦な上面1bを有している。本体部1の上面1bには、加熱部2が設けられている。加熱部2には、たとえばブンゼン式のガスバーナが採用されている。なお加熱部2は、ブンゼン式以外のガスバーナであってもよく、またガスバーナ以外のたとえばIH(Induction Heating)クッキングヒーターのような電磁調理部であってもよい。
複数の加熱部2が本体部1の上面に設けられていてもよい。複数の加熱部2は、たとえば3つの加熱部2L、2C、2Rを有している。加熱部2Lはコンロ30の幅方向Wの一方端側(コンロ30を使用するユーザーから見て左側)に配置されている。加熱部2Rはコンロ30の幅方向Wの他方端側(コンロ30を使用するユーザーから見て右側)に配置されている。加熱部2Cは、加熱部2Lと加熱部2Rとに挟まれる領域よりもコンロ30の奥行き方向Dの奥側に配置されている。
本体部1は、前面1aを有している。前面1aは、コンロ30を使用するユーザーから見て本体部1の手前側(奥行き方向Dの手前側)の面である。グリル加熱部5が本体部1に設けられている。グリル加熱部5の取り入れ・取り出し口は、本体部1の前面1aに配置されている。
操作スイッチ3、4は、本体部1の前面1aに設けられている。操作スイッチ3、4は、たとえば加熱開始スイッチ3L、3C、3Rと、グリル加熱用スイッチ3Mと、電源スイッチ4とを有している。
加熱開始スイッチ3Lは、加熱部2Lの点火(加熱部2Lの駆動開始)、消火(加熱部2Lの駆動停止)、火力調整などを操作可能である。加熱開始スイッチ3Cは、加熱部2Cの点火(加熱部2Cの駆動開始)、消火(加熱部2Cの駆動停止)、火力調整などを操作可能である。加熱開始スイッチ3Rは、加熱部2Rの点火(加熱部2Rの駆動開始)、消火(加熱部2Rの停止)、火力調整などを操作可能である。
グリル加熱用スイッチ3Mは、グリル加熱部5の点火(加熱部5の駆動開始)、消火(加熱部5の駆動停止)、火力調整などを操作可能である。電源スイッチ4は、コンロ30の電源のON・OFFを操作可能である。
本体部1の前面1aには、操作部10が開閉可能に設けられている。操作部10は、操作部10Lと、操作部10Rとを有している。操作部10Lは、本体部1の幅方向Wの一方端側(グリル加熱部5の一方側方)に配置されている。操作部10Rは、本体部1の幅方向Wの他方端側(グリル加熱部5の他方側方)に配置されている。
図2に示されるように、操作部10(操作部10L、10Rの各々)はたとえば回転軸13により本体部1に回転可能に取り付けられている。回転軸13は操作部10の下端付近に支持されている。操作部10は図2に示す側面視において略三角形の形状を有している。
操作部10(操作部10L、10Rの各々)は、表示部11(第1表示部)と、バックライト12とを有している。表示部11は、操作部10の上面に配置されている。表示部11は、たとえば操作部10の上面全面に配置されていることが好ましい。つまり図2に示される側面視において操作部10の前面10aと後面10bとに挟まれる上面全面が表示部11の上面により構成されていることが好ましい。
また表示部11の上面は平坦なガラスなどよりなっていることが好ましい。また表示部11の上面は連続的に湾曲した湾曲面を有するガラスなどよりなっていてもよい。また表示部11の上面は、ガラスの表面全面上に薄い透明なフィルムを張り付けたものであってもよい。この透明なフィルムは、無色透明であってもよく、また有色透明であってもよい。バックライト12は設けられていても、設けられていなくてもよい。
表示部11の表面全面は、画面において表示と入力(操作)とが可能なタッチパネルで構成されている。表示部11は、たとえばTFT(Thin Film Transistor)液晶であり、タッチセンサーを有している。タッチパネルは、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式などのいずれであってもよい。
この表示部11の上面は、操作部10の最上面を構成している。つまり操作部10の表示部11以外の部分は、表示部11の上面よりも上方に突き出してはいない。ここで最上面とは、回転軸13の軸中心Cを通る2点鎖線Eと交差する操作部10の部分のうち最も軸中心Cから離れた位置にある面を意味する。このため表示部11の上面が操作部10の最上面を構成しているとは、操作部10が表示部11の上面よりも上方へ突き出すことにより表示部11の上面よりも軸中心Cから離れた位置にある部分(たとえば操作部10の外周のフレームなど)を有しないことを意味する。
操作部10が回転軸13を中心に回転することにより、操作部10は本体部1に対して開いた状態(図2において実線で示した状態)と、閉じた状態(図2において破線で示した状態)との間で回転可能である。操作部10は、いわゆるカンガルーポケットである。操作部10が開いた状態においては、表示部11は本体部1から露出している。操作部10が閉じた状態においては、表示部11は本体部1内に収納されている。
バックライト12は、表示部11を裏側から照らすものである。バックライト12は、操作部10の内部であって、表示部11の下方に配置されている。バックライト12は、たとえば加熱部2が駆動されている間は点灯し続けるように構成されている。またバックライト12は、たとえば表示部11における操作の無い状態が所定時間継続すると消灯するように構成されている。
表示部11は、たとえば図8に示されるように、画面として、調理に関する情報と、加熱部2を操作する操作ボタンとを同時に表示可能である。また表示部11は、画面として、たとえば図9に示すような情報を表示する第1状態と、図7(I)、(J)に示されるような加熱部2を操作する操作ボタンを表示する第2状態とを切り替え可能に構成されている。
また表示部11に表示される操作ボタンは、図6(B)〜(E)、図7(F)〜(H)に示されるように、加熱部2の駆動を開始する操作以外の操作を行う操作用ボタンを含む。また表示部11は、図8に示されるように、加熱部2の駆動を停止する消火スイッチを常に表示するよう構成されていてもよい。
なお図1に示されるように、本体部1の上面1bに表示部21(第2表示部)が配置されていてもよい。表示部21は、たとえば加熱部2Lと加熱部2Rとに挟まれる領域に配置されていてもよく、またその挟まれた領域よりも奥行き方向Dの手前側に配置されていてもよい。表示部21は、タッチパネルであってもよく、またタッチパネルでなくてもよい。表示部21は、後述する外部情報端末40の端末用表示部41(図4)に表示された内容と同じ内容を表示可能である。
次に、本実施の形態のコンロ30の機能ブロックについて図3を用いて説明する。
図3に示されるように、コンロ30は、加熱部2と、操作スイッチ3、4と、検知部6と、コントローラ7と、通信部8と、表示部11、21とを主に有している。コントローラ7は、制御ユニット7Uと、記憶部7Mとを有している。制御ユニット7Uは、調理制御部7aと、通信制御部7bと、表示制御部7cとを有している。
操作スイッチ3は、上記のとおり、加熱部2、グリル加熱部5を操作するためのスイッチである。操作スイッチ4は、コンロ30の電源をON・OFF操作するためのスイッチである。検知部6は、加熱部2の加熱状態を検知するためのものである。
通信部8は、外部装置(サーバ装置(図4)または外部情報端末40)と通信可能である。コンロ30は、この通信部8によりインターネットまたはイントラネットに接続可能である。通信部8は、表示部11、21に表示する情報を外部装置から入手する。
通信部8と外部装置との通信は、有線で行われてもよく、無線で行われてもよい。また通信部8と外部装置との通信は、たとえばBLUETOOTH(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、Wi-SUN(登録商標)、特定小電力無線、HEMS(Home Energy Management System)上での接続などのいずれかの方法で行われてもよい。なお外部情報端末40は、たとえばスマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレットなどのいずれであってもよい。
通信制御部7bは、通信部8から情報を入力される。また通信制御部7bは、通信部8からの情報を受けて、その情報を調理制御部7aおよび表示制御部7cへ出力する。また通信制御部7bは、調理制御部7aからの信号を入力される。通信制御部7bは、調理制御部7aからの信号を受けて、その信号に基づいて通信部8および表示制御部7cへ信号を出力する。また通信制御部7bは、表示制御部7cからの信号を入力される。通信制御部7bは、表示制御部7cからの信号を受けて、その信号に基づいて通信部8および調理制御部7aへ信号を出力する。
調理制御部7aは、操作スイッチ3、4からの操作指令と、通信制御部7bからの操作指令と、表示制御部7cからの操作指令とを入力される。また調理制御部7aは、検知部6からの検知信号と、加熱部2からの加熱部2の状態を示す信号とを入力される。
調理制御部7aは、操作スイッチ3、4からの操作指令、通信制御部7bからの操作指令、表示制御部7cからの操作指令、検知部6からの検知信号、または加熱部2の状態を示す信号を受けて、加熱部2の操作(点火、消火、火力調整など)を行うための制御信号を加熱部2へ出力する。
また調理制御部7aは、操作スイッチ3、4からの操作指令、表示制御部7cからの操作指令、通信制御部7bからの操作指令、検知部6からの検知信号、または加熱部2の状態を示す信号を受けて、加熱部2の状態などを表示部11または21に表示するための信号を表示制御部7cへ出力する。
また調理制御部7aは、検知部6からの検知信号または加熱部2の状態を示す信号を受けて、加熱部2の状態などを外部情報端末40に表示するための信号を通信制御部7bへ出力する。
表示制御部7cは、調理制御部7aからの信号と、通信制御部7bからの信号と、表示部11、21からの信号とを入力される。表示制御部7cは、調理制御部7aからの信号と、通信制御部7bからの信号と、表示部11、21からの信号とを受けて、調理状態などを表示するための信号を表示部11、21へ出力する。また表示制御部7cは、表示部11、21からの指令信号を受けて、外部装置(サーバ装置(図4)または外部情報端末40)への制御信号を通信制御部7bへ出力する。また表示制御部7cは、表示部11、21からの指令信号を受けて、加熱部2への制御信号を調理制御部7aへ出力する。
記憶部7Mは、制御ユニット7Uとの間で適宜、信号の入出力を行う。これにより記憶部7Mは、外部装置からの情報、加熱部2からの加熱状態の情報、表示部11、21からの表示状態の情報などの情報を記憶する。
次に、上記のコンロを用いた調理支援システムについて図4を用いて説明する。
図4に示されるように、調理支援システムは、コンロ30と、外部装置とを含む。外部装置は、たとえばサーバ装置70と、外部情報端末40とを含む。
コンロ30は、通信部8(図3)によりたとえば無線通信機50と通信可能である。この無線通信機50はインターネット60を通じて、サーバ装置70、基地局80などに有線または無線で接続されている。これにより、コンロ30は、たとえば無線通信機50およびインターネット60などを介在してサーバ装置70および基地局80と接続されている。
外部情報端末40は、基地局80または無線通信機50などを介在して、コンロ30と通信可能である。また外部情報端末40は、基地局80、無線通信機50などを介在せずに、コンロ30と直接に通信することもできる。
これにより外部情報端末40を有するユーザーは屋内、屋外のいずれにおいても、外部情報端末40を用いてコンロ30と通信することができる。これにより外部情報端末40の端末用表示部41にて、コンロ30の動作状態などを確認することができる。
またコンロ30を用いるユーザーは、外部情報端末40と通信することにより、外部情報端末40の情報をコンロ30内に取り入れることができる。これにより、コンロ30の表示部11、21は、インターネットなどを通じて、web画面などを表示することができる。
また外部情報端末40の端末用表示部41の表示内容をミラーリングにより、コンロ30の表示部11、21に表示することができる。このミラーリングをした状態において、ユーザーはコンロ30の表示部11、21にてweb画面を操作することもできる。
コンロ30の表示部11、21の画面サイズが外部情報端末40の端末用表示部41の画面サイズと異なる場合、端末用表示部41に表示されている内容と同一の内容が表示部11、21に表示されるように表示サイズが表示部11、21の画面サイズに合わせて拡大・縮小されてもよい。またコンロ30の表示部11、21の画面サイズが外部情報端末40の端末用表示部41の画面サイズと異なる場合、端末用表示部41に表示されている内容の一部のみが表示部11、21に表示されてもよい。
次に、本実施の形態のコンロ30および調理支援システムを用いて調理を行う際の調理の流れと表示部の表示内容の変化とについて図1および図5〜図7を用いて説明する。
図1に示されるように、調理を開始する際にはコンロ30の電源スイッチ4がON状態とされる。これによりコンロ30の電源がONされ(ステップS1:図5)、表示部11がバックライト12により照らされることにより点灯する。なおコンロ30の電源がOFFの状態においては、表示部11は黒い無表示画面となっている。
この表示部11が点灯した状態において、図6(A)に示されるように、ユーザーは表示部11にweb画面を表示することができる。ユーザーは、web画面を表示することによって、インターネットを通じて調理メニューを検索したり、調理方法を確認したりすることができる。
ユーザーが調理を開始したい場合には、図6(A)に示されるweb画面中の所定領域TRを指でタップする。これにより、コンロ30による調理操作が開始される(ステップS2:図5)。上記の調理操作の開始により、表示部11の表示画面には図6(B)に示されるような操作画面が表示される(ステップS3:図5)。
次に図6(B)〜図6(E)に示されるように、表示部11に表示されたメニューをユーザーが指でタップして選択していく。本実施の形態においては、たとえば容器として「プレートパン」が選択され、調理モードにおいて「焼く」が選択される。
これにより、図7(F)に示されるように、たとえば「焼く」の「火加減」および「時間」を選択するための画面が表示部11に表示される。この画面において、ユーザーがたとえば「火加減」を強くしたい場合には、「火加減」の項目の上向き矢印のボタンをタップする。これにより、図7(G)に示されるように、「火加減」が「強」に設定される。またユーザーがたとえば「火加減」を弱くしたい場合には、「火加減」の項目の下向き矢印のボタンをタップする。これにより、図7(H)に示されるように、「火加減」が「弱」に設定される。
ユーザーが、図7(G)に示されるように、たとえば「火加減」が「強」の画面で「決定」をタップすると、図7(I)に示されるように、調理条件とともに「点火」ボタンが表示部11に表示される。ユーザーがこの「点火」ボタンをタップすると、図1に示される加熱部2の点火が開始される。これにより、ユーザーが設定した条件における調理が開始される(ステップS4:図5)。
ユーザーが「点火」ボタンをタップすると、図7(J)に示されるように、表示部11に「調理中」である旨と、「消火」ボタンが表示される。この「消火」ボタンをタップすることにより、図1に示される加熱部2が消火される。これにより、ユーザーは調理途中であっても調理を停止させることができる。
また調理が開始された後、ユーザーは適宜、調理条件を変更することができる(ステップS5:図5)。調理条件の変更に際しては、コンロ30がユーザーに対して調理条件変更の要否を報知してもよい。またユーザーは、自発的にコンロ30を操作することにより調理条件を変更してもよい。
調理が終了すると、コンロ30はたとえば音、表示部11の表示などによりユーザーに調理の終了を報知する。具体的には、調理の終了を知らせる音が発せられるとともに、調理終了画面が表示部11に表示される。
上記調理の一連の工程においては、表示部11には、操作画面だけでなくweb画面を表示することもできる。図5に示されるように、たとえばコンロの電源がONされてから調理操作が開始されるまでの間、調理が開始されてから調理条件を変更するまでの間、調理条件を変更してから調理が終了するまでの間などに、表示部11には、web画面を表示することができる。
また上記以外のタイミングにおいて、ユーザーの操作によりweb画面が表示されてもよい。たとえば調理操作が開始された後であって調理が開始されるまでの間、調理条件を変更する間、調理の終了を知らせる間に、ユーザーの求めに応じて、表示部11にweb画面が表示されてもよい。
表示部11にweb画面が表示される際には、図8に示されるように、調理状態を示す画面(または操作画面)と同時にweb画面が表示部11に表示されてもよい。また表示部11にweb画面が表示される際には、図9(A)に示されるように、web画面のみが表示部11に表示されてもよい。なお調理状態を示す画面とは、加熱部2の駆動能力と、検知部6(図3)から得られた信号との少なくとも1つに基づいて構成されたものである。
また図9(A)に示されるように、たとえばweb画面のみが表示部11に表示されている場合、図9(B)に示されるように、ユーザーが表示部11の画面を指でなぞる(操作する)ことにより、画面の表示内容を遷移(スクロール)可能であってもよい。
また表示部11に表示される内容は、外部情報端末40の端末用表示部41(図4)に表示される内容と同じであってもよい。つまり表示部11は、外部情報端末40の端末用表示部41に表示された内容をミラーリングしてもよい。
この場合、図9(B)に示されるように、表示部11の表示内容を遷移させることにより、外部情報端末40の端末用表示部41の表示内容も同様に遷移されてもよい。つまりコンロ30の表示部11の操作により、外部情報端末40の端末用表示部41における表示内容が制御されてもよい。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態によれば、図1に示されるように、表示部11の表面全面にタッチパネルが用いられている。このタッチパネルでは、画面にて表示と入力(操作)とが可能である。このため、画面に表示部と操作部とを分け隔てる段差が存在しない。具体的には、特許文献1のようにメンブレンの上面と表示部の上面との間に、メンブレンの窓枠による段差が存在しない。よって、その段差に塵埃・汚れが付着することはない。
また図2に示されるように、タッチパネルとなる表示部11が、操作部10に設けられている。この操作部10は、本体部1の前面1aに開閉可能に設けられている。この操作部を開閉操作することにより、操作部10が閉じた状態においては表示部11を本体部1内に収納することができる。これにより、表示部11に塵埃、汚れがより一層付着しにくくなる。
また表示部11が設けられた操作部10は、本体部1の前面1aに設けられている。本体部1の前面1aにおいては、本体部1の上面1bにおけるよりも加熱部2駆動中の温度が低い。このため表示部11は、加熱部2が駆動中の熱によるダメージを受けにくい。
またタッチパネルである表示部11の上面が操作部10の最上面である。このため、表示部11の上面に塵埃、汚れがより一層付着しにくくなる。表示部11に塵埃、汚れが付着しにくいことにより、ユーザーによる表示部11の視認が容易となり、かつタッチパネルでの操作も容易となる。また表示部11に塵埃、汚れが付着した場合においても、塵埃、汚れの拭き取りが容易である。
また表示部11を本体部1内に収納することができるため、操作部10を閉じた状態においてはタッチパネルの誤操作を防止することもできる。
また図7(I)、(J)に示されるように、表示部11は、調理に関する情報と操作ボタンとを同時に表示可能である。これによりユーザーは調理に関する情報を確認しながら加熱部2の操作を行うことが可能となる。
また図6に示されるように、表示部11は、web画面などの情報を表示する第1状態(図6(A))と、操作ボタンを表示する第2状態(図6(B)〜(J))とを切り替え可能である。これにより、ユーザーは調理状況などに応じて、情報の表示画面と操作画面とを適宜切り替え可能である。
また図1に示されるように、コンロ30は、本体部1の前面1aに設けられた、加熱部2の駆動を開始する加熱開始スイッチ3を有している。このように加熱開始スイッチ3をタッチパネルにおける操作ボタンとは別に設けることにより、加熱開始の誤操作を抑制することができる。またユーザーは、操作部10を開く動作を行うことなく、前面1aの加熱開始スイッチ3を操作することによって調理を行うことができる。よって、調理の手間を省くことができる。
また図7に示されるように、表示部11は、加熱部2の駆動を停止する消火スイッチを常に表示するよう構成されている。これにより調理中の如何なるタイミングにおいても加熱部2の駆動を停止することが可能となり、調理の自由度が向上する。
また図2に示されるように、操作部10は表示部11を照らすバックライト12を含む。バックライト12は、表示部11における操作の無い状態が所定時間継続すると消灯するよう構成されている。これにより操作の無い状態であって、ユーザーが表示部11を視認する必要のない時にはバックライト12を消灯させることで、省エネルギー化を図ることができる。
またバックライト12は、加熱部2が駆動されている間は点灯し続けるよう構成されている。これにより調理中には、表示部11に表示された調理状況などの情報を明確に確認することができる。このため、調理中のユーザーの利便性が向上する。
また図3に示されるように、コンロ30は、外部装置(サーバ装置70、外部情報端末40)から表示部11の画面に表示する情報を入手する通信部8を有している。これによりコンロ30はインターネットなどを通じて様々な情報を表示部11に表示することが可能となる。これによりユーザーは、インターネットなどを通じて、たとえば調理メニュー、調理方法などを表示部11に表示させた状態で調理を行うことが可能となる。このため、調理中のユーザーの利便性が向上する。
また図8(A)、(B)に示されるように、コンロ30は、外部装置(サーバ装置70、外部情報端末40)から通信部8を通じて受信した情報を表示部11に表示するよう構成されている。表示部11は指で操作することにより画面の表示内容を遷移可能である。これにより調理中で複雑な操作ができないユーザーであっても、指で画面をなぞるという簡易な操作で画面を遷移することができる。このため、調理中のユーザーの利便性が向上する。
また図7に示されるように、表示部11は、調理状態を示す状態データと、外部装置(サーバ装置70、外部情報端末40:図3、4)から受信した情報データ(たとえばweb表示)とを同時に画面に表示可能である。これによりユーザーは状態データと情報データとを同時に確認することが可能となる。またユーザーは、外部装置から受信した情報データを参照して、調理状態を確認することができ、調理状態の確認・変更が容易となる。
また図3に示されるように、コンロ30は、加熱部2の加熱状態を検知する検知部6を有している。図7に示される調理状態表示(状態データ)は、加熱部2の駆動能力と検知部6から得られた信号との少なくとも1つに基づいて構成されている。このように加熱部2の加熱状態を検知する検知部6から得られた信号に基づいて状態データを構成することにより、より正確な加熱部2の加熱状態を知ることができる。
また図3および図4に示されるように、コンロ30は、外部装置(外部情報端末40またはサーバ装置70)から受信した情報データを保存する記憶部7Mを有している。これにより情報データを調理履歴、お気に入りのレシピなどとして記憶部7Mに記憶させることができる。また記憶部7Mから情報データを取り出せば、調理のたびに外部装置40、70と通信する必要がなくなる。
また図3および図4に示されるように、コンロ30の表示部11は、外部情報端末40の端末用表示部41に表示された内容と同じ内容を表示可能である。つまりコンロ30の表示部11は、外部情報端末40の端末用表示部41に表示された内容をミラーリングすることができる。表示部11がミラーリングにより表示している際には、コンロ30のコントローラ7(たとえば表示制御部7c)は表示データを生成する必要がない。コンロ30は、表示部11にて外部情報端末40の表示内容を表示する処理だけで済むため、コンロ30のコントローラ7自身におけるデータの処理による負荷を軽減することができる。
また表示部11がミラーリングで表示することによって、ユーザーは調理中に外部情報端末40の端末用表示部41を視認するために、外部情報端末40を手で持つ必要がなくなる。このため、ユーザーは両手を用いて調理をすることが可能となり、調理中のユーザーの利便性が向上する。また外部情報端末40を高温となるコンロ30の近くに置くことによるユーザーのストレスを回避することができる。
また図1および図2に示されるように、コンロ30は、本体部1の上面に設けられた表示部21を有している。これによりユーザーは表示部11だけでなく表示部21においても情報を視認することができる。また表示部21は、外部情報端末40の端末用表示部41(図4)に表示された内容と同じ内容を表示可能である。これにより上記と同様、コンロ30のコントローラ7自身におけるデータの処理による負荷を軽減することができる。また上記と同様、ユーザーは調理中に外部情報端末を手に持つストレス、および高温となるコンロ30の近くに外部情報端末40を置くストレスを回避することができる。
また図1および図2に示されるように、表示部11の上面はフラットなガラスなどよりなっている。このため、表示部11の上面に煮こぼれなどがあっても、表示部11の上面を拭くことにより、容易に煮こぼれなどの汚れを除去することができる。また容易に汚れが除去可能であるため、汚れた手で操作することにより表示部11が汚れても、容易にその汚れを拭き取り除去することができる。
また図1および図2に示されるように、表示部11に多種多様な操作ボタンを表示することができる。このため、コンロ30の前面1aに配置される操作スイッチをシンプルにすることができる。これによりコンロ30の外観設計が容易になるとともに、外観のデザイン性も向上する。
また図3および図4に示される調理支援システムは、コンロ30と、コンロ30の通信部8と通信可能な外部装置(サーバ装置70、外部情報端末40)とを有している。これにより、サーバ装置70、外部情報端末40などによりインターネットを通じて外部からコンロ30に情報を取り込むことができる。ユーザーが調理をする際に、外部からコンロ30に取り込まれた情報をコンロ30の表示部11、21に表示させることにより、ユーザーの調理を支援することができる。
上記のようにユーザーの調理を支援できるため、幅広い年齢層のユーザーが使いやすく、かつ表示部11、21に表示されたレシピなどを参考に多様な料理の調理が容易となる。
また図6(B)〜(E)、図7(F)〜(H)、(J)に示されるように、表示部11に表示される操作ボタンは、加熱部2の駆動を開始する操作以外の操作を行う操作用ボタンを含んでいてもよい。
また表示部11、21における操作ボタンの種類、配置、表示形態、表示順番などは、熟練者モード、初心者モードなどの各モードによって互いに異なっていてもよい。たとえば熟練者モードにおいては複雑な設定が可能となるように、また初心者モードにおいてはシンプルで直感的に操作の内容が理解できるように、それぞれ操作ボタンの種類、配置、表示形態、表示順番などが設定されていてもよい。
またボタン位置は、ユーザによって適宜、カスタマイズ可能であることが好ましい。たとえば右利きのユーザ用のボタン配置と、左利きのユーザ用のボタン配置とをカスタマイズ可能であることが好ましい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。