JP2018131912A - 内燃機関 - Google Patents

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森 幸生
Yukio Mori
幸生 森
聡 小森
Satoshi Komori
聡 小森
力 土舘
Tsutomu Tsuchidate
力 土舘
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Abstract

【課題】主燃焼室内に設けられた副室内で火花点火を行う内燃機関において、主燃焼室における燃焼性を更に向上させる。【解決手段】内燃機関は、主燃焼室と、吸気開口部において主燃焼室につながる吸気ポートと、排気開口部において主燃焼室につながる排気ポートと、副室と、副室内で点火を行うように設けられた点火プラグと、を備える。副室は、吸気開口部と排気開口部との間に設けられ、複数の連通孔を通して主燃焼室とつながる。複数の連通孔のうち少なくとも1つは、副室の内側から外側に向かうにつれて狭くなる。【選択図】図4

Description

本発明は、主燃焼室内に設けられた副室内で火花点火を行う内燃機関に関する。
特許文献1は、主燃焼室と主燃焼室内に設けられた副室とを有する内燃機関を開示している。副室は、連通孔を通して主燃焼室につながっている。圧縮工程において、主燃焼室内の混合ガスの一部が、連通孔を通して副室内に入る。副室内には点火プラグが設けられており、副室内で火花点火を行うことにより燃焼が開始する。副室内で発生した火炎は、連通孔を通して主燃焼室に噴き出す。
特開平8−284665号公報
本発明の1つの目的は、主燃焼室内に設けられた副室内で火花点火を行う内燃機関において、主燃焼室における燃焼性を更に向上させることができる技術を提供することにある。
本発明に係る内燃機関は、
シリンダヘッドとシリンダヘッドに対向するピストンとの間に挟まれた主燃焼室と、
シリンダヘッド内に形成され、吸気開口部において主燃焼室につながる吸気ポートと、
シリンダヘッド内に形成され、排気開口部において主燃焼室につながる排気ポートと、
吸気開口部と排気開口部との間のシリンダヘッド上に設けられ、複数の連通孔を通して主燃焼室とつながる副室と、
副室内で点火を行うように設けられた点火プラグと
を備える。
複数の連通孔のうち少なくとも1つは、副室の内側から外側に向かうにつれて狭くなる。
本発明によれば、少なくとも1つの連通孔は、副室の内側から外側に向かうにつれて狭くなるように形成されている。そのような形状の連通孔の場合、ガスは、副室の内側から外側に出やすい一方で、副室の外側から内側に入りにくい。よって、燃焼時のジェットは、当該連通孔から噴き出しやすい。更に、ジェットは、そのような先細りの連通孔を通ることにより、より高速、強力になる。このような強力なジェットは、燃焼時に主燃焼室内に発生するタンブル流をより強くする。燃焼時のタンブル流が強化されるため、主燃焼室における燃焼性が向上する。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の構成例を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の構成例を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の副室の構成例を示す模式図である。 本発明の実施の形態における燃焼時のタンブル流の強化を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の副室の連通孔の第1の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の副室の連通孔の第2の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の副室の連通孔の第3の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の副室の連通孔の第4の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の副室内の掃気を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の副室内の掃気を説明するための模式図である。 比較例を示す模式図である。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
1.基本構成
図1は、本発明の実施の形態に係る内燃機関1の構成例を概略的に示す断面図である。内燃機関1は、主な構成として、主燃焼室10、吸気ポート30、排気ポート40、副室50、及び点火プラグ60を備えている。
主燃焼室10は、シリンダブロック20、ピストン22、及びシリンダヘッド23によって囲まれた空間である。より詳細には、シリンダブロック20は、主燃焼室10の側壁を形成する円筒状のシリンダライナ21(シリンダボア)を備えている。図中、円筒状のシリンダライナ21の中心軸は、符号“C”で示されている。ピストン22は、シリンダライナ21の軸方向に沿って往復移動可能なように配置されている。このピストン22の上面が、主燃焼室10の底面を形成している。シリンダヘッド23は、ピストン22と対向するようにシリンダブロック20上に設置されている。シリンダヘッド23の底面であるヘッド底面24が、主燃焼室10の上面を形成している。このように、ピストン22とシリンダヘッド23(ヘッド底面24)とは対向しており、主燃焼室10は、それらピストン22とシリンダヘッド23との間に挟まれている。
ここで、以下の説明において用いる座標系を定義する。「U方向」及び「D方向」は、それぞれ、ピストン22の上昇方向及び下降方向である。U方向とD方向は、中心軸Cと平行であり、且つ、互いに逆向きである。主燃焼室10の中から見た場合、U方向は、ピストン22から離れ、ヘッド底面24に近づく方向である。一方、D方向は、ピストン22に近づき、ヘッド底面24から離れる方向である。また、U方向及びD方向と直交する平面は、「XY平面」である。
吸気ポート30は、主燃焼室10に吸気ガスを供給する。より詳細には、吸気ポート30は、シリンダヘッド23内に形成されており、且つ、主燃焼室10につながっている。吸気ポート30の主燃焼室10に対する開口部は、吸気開口部31である。つまり、吸気ポート30は、吸気開口部31において主燃焼室10につながっている。吸気開口部31には、吸気バルブ32が開閉可能に設けられている。
更に、吸気ポート30には燃料噴射弁33が設けられている。燃料噴射弁33は、吸気ポート30の内部に燃料を供給する。空気と燃料の混合ガスは、吸気ガスとして主燃焼室10に供給される。尚、燃料供給方式として、ポート噴射方式の代わりに、筒内噴射方式が用いられてもよい。筒内噴射方式の場合、吸気ポート30から主燃焼室10には空気が供給され、燃料は筒内噴射弁によって主燃焼室10に直接噴射される。
排気ポート40は、主燃焼室10から排気ガスを排出する。より詳細には、排気ポート40は、シリンダヘッド23内に形成されており、且つ、主燃焼室10につながっている。排気ポート40の主燃焼室10に対する開口部は、排気開口部41である。つまり、排気ポート40は、排気開口部41において主燃焼室10につながっている。排気開口部41には、排気バルブ42が開閉可能に設けられている。
副室50は、主燃焼室10内に配置されている。より詳細には、図1に示されるように、副室50は、吸気開口部31と排気開口部41との間のシリンダヘッド23(ヘッド底面24)上に設けられている。副室50は、シリンダヘッド23から主燃焼室10の方に向けて突出しているが、上死点におけるピストン22とは干渉しない。更に、副室50は、主燃焼室10とつながる複数の連通孔51を有している。つまり、副室50は、複数の連通孔51を通して主燃焼室10とつながっている。
点火プラグ60は、副室50内で火花点火を行うことができるように、副室50の上部(U方向側)に設けられている。すなわち、本実施の形態に係る内燃機関1は、副室50内で火花点火を行い燃焼を開始する方式を採用している。
図2は、U方向から見たときの、つまり、XY面における、吸気開口部31、排気開口部41、及び副室50の配置例を示している。
図2に示される配置例では、単一の主燃焼室10に対して、複数の吸気開口部31−1、31−2と複数の排気開口部41−1、41−2が設けられている。それら吸気開口部31−1、31−2及び排気開口部41−1、41−2は、主燃焼室10の中心軸Cの周りを囲むように配置されている。そして、副室50は、主燃焼室10の中心軸Cの近傍に配置されている。つまり、副室50は、吸気開口部31−1、31−2及び排気開口部41−1、41−2によって囲まれている。
尚、既出の図1は、図2中の線A−Aに沿った断面図に相当する。また、図2中の線B−Bは、吸気側と排気側とを区分する線である。線B−Bは、Y方向と平行であり、且つ、副室50の位置を通っている。この線B−B(副室50)から見て吸気開口部31−1、31−2が存在する側が、「吸気側」である。一方、線B−B(副室50)から見て排気開口部41−1、41−2が存在する側が、「排気側」である。
図3は、本実施の形態における副室50の構成をより詳細に示している。副室50の側壁50sは、U方向及びD方向と平行であり、XY平面と直交している。この側壁50sに、複数の連通孔51が形成されている。より詳細には、複数の連通孔51は、「吸気側の第1連通孔51i」と「排気側の第2連通孔51e」とを含んでいる。第1連通孔51iは、吸気側の側壁50sに形成されている。一方、第2連通孔51eは、排気側の側壁50sに形成されている。尚、第1連通孔51i及び第2連通孔51eの各々の数は任意である。
以上に説明された本実施の形態に係る内燃機関1における燃焼プロセスは、次の通りである。
吸気工程において、吸気ポート30から主燃焼室10に混合ガスが供給される。筒内噴射方式の場合は、主燃焼室10内において、空気と燃料の混合ガスが形成される。圧縮工程において、主燃焼室10内の混合ガスの一部が、連通孔51を通して副室50内に入る。そして、所定の点火タイミングにおいて、点火プラグ60が副室50内で火花点火を行う。これにより、副室50内で燃焼が開始する。副室50内で発生した火炎は、連通孔51を通して主燃焼室10に勢いよく噴き出す(図2参照)。副室50から連通孔51を通して主燃焼室10に噴き出す火炎は、ジェット70とも呼ばれる。ジェット70は主燃焼室10内で成長し、それにより主燃焼室10内で燃焼が進行する。副室50の連通孔51は、混合ガスを主燃焼室10から副室50内に導入する導入孔としての役割と、ジェット70を副室50から主燃焼室10に向けて噴き出す噴孔としての役割を果たす。
2.燃焼時のタンブル流の強化
本実施の形態によれば、副室50の複数の連通孔51のうち少なくとも1つは、副室50の内側から外側に向かうにつれて狭くなるように形成される。そのような形状の連通孔51の場合、ガスは、副室50の内側から外側に出やすい一方で、副室50の外側から内側に入りにくい。燃焼時のジェット70についても同様である。連通孔51が副室50の内側から外側に向かうにつれて狭くなっている場合、燃焼時のジェット70は、当該連通孔51から噴き出しやすい。更に、ジェット70は、そのような先細りの連通孔51を通ることにより、より高速、強力になる。
図4は、本実施の形態における燃焼時のタンブル流の強化を説明するための模式図である。図4に示される例では、第2連通孔51eから強力なジェット70が噴射される。そのような強力なジェット70は、燃焼時に主燃焼室10内に発生するタンブル流FTをより強くする。燃焼時のタンブル流FTが強化されるため、主燃焼室10における燃焼性が向上する。
2−1.第1の例
図5は、本実施の形態に係る副室50の連通孔51の第1の例を示す模式図である。第1の例では、排気側の第2連通孔51eの径(断面積)が一様ではない。
より詳細には、第2連通孔51eは、副室50の外側に向く開口部である外側口52eと、副室50の内側に向く開口部である内側口53eを有している。そして、第2連通孔51eの外側口52eの径が内側口53eの径よりも小さい。すなわち、第2連通孔51eは、副室50の内側から外側に向かうにつれてより狭くなるように形成されている。このような第2連通孔51eの形状の場合、ガスは、副室50の内側から外側に出やすい一方で、副室50の外側から内側に入りにくい。
このように、排気側の第2連通孔51eは、副室50の内側から外側にガスが出やすい形状を有している。よって、燃焼時のジェット70も、第2連通孔51eから噴き出しやすい。更に、ジェット70は、先細りの第2連通孔51eを通ることにより、より高速、強力になる。従って、図4で示されたように、強力なジェット70が、燃焼時に主燃焼室10内に発生するタンブル流FTをより強くする。燃焼時のタンブル流FTが強化されるため、主燃焼室10における燃焼性が向上する。
2−2.第2の例
図6は、本実施の形態に係る副室50の連通孔51の第2の例を示す模式図である。第2の例では、上記の第1の例の構成に加えて、吸気側の第1連通孔51iの径(断面積)も一様ではない。
より詳細には、第1連通孔51iは、副室50の外側に向く開口部である外側口52iと、副室50の内側に向く開口部である内側口53iを有している。そして、第1連通孔51iの内側口53iの径が外側口52iの径よりも小さい。すなわち、第1連通孔51iは、副室50の外側から内側に向かうにつれてより狭くなるように形成されている。このような第1連通孔51iの形状の場合、ガスは、副室50の外側から内側に入りやすい一方で、副室50の内側から外側に出にくい。
このように、第1連通孔51iは、副室50の内側から外側にガスが出にくい形状を有している。一方、第2連通孔51eは、副室50の内側から外側にガスが出やすい形状を有している。つまり、燃焼時のジェット70は、第1連通孔51iから噴き出しにくく、第2連通孔51eから噴き出しやすい。言い換えれば、燃焼時のジェット70は、排気側の第2連通孔51eから優先的に噴射される。これにより、排気側に噴き出すジェット70は更に強化され、主燃焼室10内のタンブル流FTが更に強化される。燃焼時のタンブル流FTが強化されるため、主燃焼室10における燃焼性が向上する。
2−3.第3の例
図7は、本実施の形態に係る副室50の連通孔51の第3の例を示す模式図である。第3の例では、排気側に複数の第2連通孔51eが形成されている。例えば、2つの第2連通孔51e−1、51e−2が形成されている。これらのうち第2連通孔51e−1がよりU方向側に配置されており、第2連通孔51e−2がよりD方向側に配置されている。言い換えれば、第2連通孔51e−1はヘッド底面24により近く、第2連通孔51e−2はヘッド底面24からより離れている。
第2連通孔51e−1、51e−2は共に、上記第1の例と同じ形状を有している。つまり、第2連通孔51e−1、51e−2は共に、副室50の内側から外側に向かうにつれてより狭くなるように形成されている。但し、本例では、第2連通孔51e−1の径の方が、第2連通孔51e−2の径よりも大きい。従って、図7に示されるように、第2連通孔51e−1から噴き出すジェット70−1の運動量の方が、第2連通孔51e−2から噴き出すジェット70−2の運動量よりも大きくなる。
このように、本例の場合、ヘッド底面24により近い第2連通孔51e−1から、より運動量の大きいジェット70−1が噴き出す。言い換えれば、主燃焼室10の中心から遠く、周縁部に近い位置において、運動量の大きいジェット70−1が噴き出す。これにより、主燃焼室10の周縁部におけるタンブル流FTが効率的に強化される。主燃焼室10の周縁部においても強いタンブル流FTが確保されるために、燃焼性が向上する。
2−4.第4の例
図8は、本実施の形態に係る副室50の連通孔51の第4の例を示す模式図である。第4の例では、上記の第3の例の場合と同様に、2つの第2連通孔51e−1、51e−2が形成されている。但し、本例では、第2連通孔51e−2の径の方が、第2連通孔51e−1の径よりも大きい。従って、図8に示されるように、第2連通孔51e−2から噴き出すジェット70−2の運動量の方が、第2連通孔51e−1から噴き出すジェット70−1の運動量よりも大きくなる。
ヘッド底面24により近い第2連通孔51e−1から噴き出すジェット70−1は、主燃焼室10の壁面と衝突しやすく、それは冷却損失の増加を招く。本例によれば、そのようなジェット70−1の運動量が抑えられるため、主燃焼室10全体としての冷却損失が低減される。
3.副室内の掃気
前サイクルからの残留ガスが副室50内に多く残っていると、副室50における着火性及び燃焼性が悪化する。副室50における着火性及び燃焼性を向上させるためには、副室50内の“掃気”が重要である。
図9は、本実施の形態に係る副室50内の掃気を説明するための模式図である。図9のフォーマットは既出の図1のものと同じであるが、吸気バルブ32及び排気バルブ42の図示は省略されている。
吸気工程において、吸気ポート30から主燃焼室10に吸気ガスが吸い込まれ、主燃焼室10内にはタンブル流FTが発生する。図9において、吸気開口部31付近の吸気流(吸気ガスの流れ)は、特に符号“FI”で示されている。吸気ポート30はXY平面に対して傾いているため、吸気開口部31付近の吸気流FIの方向は、D方向成分を含む斜め方向となる。
本実施の形態によれば、上記の吸気流FIが、副室50内の掃気に利用される。つまり、吸気流FIの一部を副室50内に取り込むことによって、副室50内の掃気が行われる。より詳細には、吸気流FIの一部は、吸気側の第1連通孔51iを通して副室50内に導入される。そして、副室50内の掃気ガスは、排気側の第2連通孔51eを通して副室50の外に排出される。これにより、副室50内の掃気が実現される。
更に、第1連通孔51iと第2連通孔51eの配置に関し、次のような配置が好適である。すなわち、図9に示されるように、第1連通孔51iと第2連通孔51eとを比較したとき、第1連通孔51iは比較的D方向側に配置されており、第2連通孔51eは比較的U方向側に配置されている。言い換えれば、第1連通孔51iはピストン22に比較的近く、第2連通孔51eはシリンダヘッド23(ヘッド底面24)に比較的近くなるように配置されている。
図10を参照して、本実施の形態に係る副室50内の掃気を更に詳しく説明する。上述の通り、吸気流FIの方向は、D方向成分を含む斜め方向である。この吸気流FIが、D方向側に配置された第1連通孔51iを通して副室50内に導入される。そして、副室50内の掃気ガスは、U方向側に配置された第2連通孔51eを通して副室50の外に排出される。従って、図10に示されるように、副室50の内部では、U方向の掃気ガスの流れが発生することになる。言い換えれば、副室50の内部では、副室50の底壁50b付近から点火プラグ60付近まで掃気ガスが全体的に行き渡ることになる。つまり、副室50において掃気が効果的に行われる。これにより、残留ガスが減り、結果として、副室50における着火性及び燃焼性が向上する。
図11は、比較例を示している。比較例では、第1連通孔51iと第2連通孔51eの位置関係が、図10の場合と逆である。すなわち、第1連通孔51iは比較的U方向側に配置されており、第2連通孔51eは比較的D方向側に配置されている。言い換えれば、第1連通孔51iはヘッド底面24に近く、第2連通孔51eは副室50の底壁50bに近い。この場合も、副室50内に吸気流FIが入れば、掃気ガスが副室50内に行き渡ることが期待される。
しかしながら、上述の通り、吸気流FIの方向は、D方向成分を含む斜め方向である。言い換えれば、吸気流FIの方向は、ヘッド底面24から遠ざかる方向である。従って、ヘッド底面24の近傍では吸気流FIの量が少なく、ヘッド底面24に近い第1連通孔51iからは十分な量の吸気流FIを取り込むことができない。
副室50内に十分な量の吸気流FIを取り込むためには、図9及び図10に示されるように、第1連通孔51iをD方向寄りに配置することが好適である。そして、第2連通孔51eを第1連通孔51iよりもU方向に配置することによって、掃気ガスを副室50内に行き渡らせることが可能となる。以上のことから、副室50内の掃気性能が向上する。副室50内の掃気が効果的に行われるため、残留ガスが減り、副室50における着火性及び燃焼性が向上する。
更に、図10で示される例では、第1連通孔51iは、副室50の外側から内側に向かうにつれてより狭くなるように形成されている。このような第1連通孔51iの形状の場合、ガスは、副室50の外側から内側に入りやすい一方で、副室50の内側から外側に出にくい。つまり、吸気流FIは、第1連通孔51iを通して副室50内に入りやすく、且つ、副室50内の掃気ガスは、第1連通孔51iから外側に流出しにくい。従って、副室50内の掃気性能が更に向上する。
また、図10で示される例では、第2連通孔51eは、副室50の内側から外側に向かうにつれてより狭くなるように形成されている。このような第2連通孔51eの形状の場合、ガスは、副室50の内側から外側に出やすい一方で、副室50の外側から内側に入りにくい。つまり、副室50内の掃気ガスは、第2連通孔51eから外側に排出されやすく、且つ、主燃焼室10内のガスは、第2連通孔51eを通して副室50内に入りにくい。従って、副室50内の掃気性能が更に向上する。
1 内燃機関
10 主燃焼室
20 シリンダブロック
21 シリンダライナ
22 ピストン
23 シリンダヘッド
24 ヘッド底面
30 吸気ポート
31、31−1、31−2 吸気開口部
32 吸気バルブ
33 燃料噴射弁
40 排気ポート
41、41−1、41−2 排気開口部
42 排気バルブ
50 副室
50s 側壁
50b 底壁
51 連通孔
51i 第1連通孔
51e、51e−1、51e−2 第2連通孔
52i、52e 外側口
53i、53e 内側口
60 点火プラグ
70、70−1、70−2 ジェット
FI 吸気流
FT タンブル流

Claims (1)

  1. シリンダヘッドと前記シリンダヘッドに対向するピストンとの間に挟まれた主燃焼室と、
    前記シリンダヘッド内に形成され、吸気開口部において前記主燃焼室につながる吸気ポートと、
    前記シリンダヘッド内に形成され、排気開口部において前記主燃焼室につながる排気ポートと、
    前記吸気開口部と前記排気開口部との間の前記シリンダヘッド上に設けられ、複数の連通孔を通して前記主燃焼室とつながる副室と、
    前記副室内で点火を行うように設けられた点火プラグと
    を備え、
    前記複数の連通孔のうち少なくとも1つは、前記副室の内側から外側に向かうにつれて狭くなる
    内燃機関。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020196684A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 三菱自動車工業株式会社 副室式内燃機関
JP7388224B2 (ja) 2020-02-12 2023-11-29 マツダ株式会社 プレチャンバを備える内燃機関

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