JP2018131715A - 水分吸収シート用原紙および水分吸収シート - Google Patents
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Abstract
【課題】吸水性、吸水後の形態保持性に優れ、高い生産性で製造することが可能な水分吸収シート用原紙および当該水分吸収シート用原紙を用いた水分吸収シートを提供する。
【解決手段】基材層と吸水層とを有する水分吸収シート用原紙であって、前記基材層および前記吸水層はいずれもパルプ繊維から構成され、前記基材層はサイズ剤を0.01質量%以上0.3質量%未満含有し、前記吸水層のコッブ吸水度が15〜65g/m2であり、前記吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度が350〜500mlであり、前記基材層を構成するパルプ繊維の濾水度が前記吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度よりも30〜150ml小さいことを特徴とする水分吸収シート用原紙とそれを用いた水分吸収シートである。
【選択図】なし
【解決手段】基材層と吸水層とを有する水分吸収シート用原紙であって、前記基材層および前記吸水層はいずれもパルプ繊維から構成され、前記基材層はサイズ剤を0.01質量%以上0.3質量%未満含有し、前記吸水層のコッブ吸水度が15〜65g/m2であり、前記吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度が350〜500mlであり、前記基材層を構成するパルプ繊維の濾水度が前記吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度よりも30〜150ml小さいことを特徴とする水分吸収シート用原紙とそれを用いた水分吸収シートである。
【選択図】なし
Description
本発明は、水分吸収シート用原紙および当該原紙を用いた水分吸収シートに関するものである。
スーパーマーケット等で鮮魚、生肉等の生鮮食料品を販売する際には、発泡ポリスチレン製のトレイ等を使用し、透明なフィルムでオーバーラップして、店頭に置かれることが多い。このようなとき、生鮮食料品からしみ出た液汁(ドリップ)がトレイ等の底部に溜まっていると、食料品の鮮度低下を招いたり、商品外観を損なうおそれがある。
そこで、食料品からしみ出たドリップを吸収させるための水分吸収シートが考案され、トレイ等の底部に設置されるようになってきた。このような水分吸収シートとして、多層構造を有したものが開示されている。例えば、特許文献1には、食品から出る油分や水分を吸収して再付着させない、表層、裏層および中間層を有する多層抄き板紙が開示されている。また、特許文献2には、耐水層、不透水層および吸水層を備えた不透水性吸収シートが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の多層抄き板紙は、サイズ剤を比較的多く使用するものであり、吸水性のさらなる向上を図る上で制約を有するものであった。また、特許文献2に記載の不透水性吸収シートは、不透水層としてプラスチックフィルムを用いるものであり、プラスチックフィルムと吸水層または耐水層とを接着させる工程を必要とし、生産性においてやや劣るものであった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、吸水性、吸水後の形態保持性に優れ、高い生産性で製造することが可能な水分吸収シート用原紙および当該水分吸収シート用原紙を用いた水分吸収シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、検討を重ねた結果、基材層を構成するパルプ繊維の濾水度が吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度よりも所定量小さいと生産性向上を図る上で都合がよいこと、基材層のサイズ剤の含有量を比較的低いレベルにした方が水分吸収シートとしての性能には有用であることを見出した。本発明は、このような知見を基に到達することができたものである。本発明は、以下のような構成を有している。
(1)基材層と吸水層とを有する水分吸収シート用原紙であって、前記基材層および前記吸水層はいずれもパルプ繊維から構成され、前記基材層はサイズ剤を0.01質量%以上0.3質量%未満含有し、前記吸水層のコッブ吸水度が15〜65g/m2であり、前記吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度が350〜500mlであり、前記基材層を構成するパルプ繊維の濾水度が前記吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度よりも30〜150ml小さいことを特徴とする水分吸収シート用原紙。
(2)前記基材層の両面に前記吸水層を有することを特徴とする前記(1)に記載の水分吸収シート用原紙。
(3)前記基材層の坪量が130〜230g/m2であり、前記吸水層の坪量が30〜80g/m2であることを特徴とする前記(1)または前記(2)に記載の水分吸収シート用原紙。
(4)前記吸水層を構成するパルプ繊維が、針葉樹晒クラフトパルプおよび広葉樹晒クラフトパルプの少なくともいずれか一方を含有し、針葉樹晒クラフトパルプ/広葉樹晒クラフトパルプ==0/100〜50/50(質量比)であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の水分吸収シート用原紙。
(5)前記吸水層の表面に親水性高分子層が形成されていることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の水分吸収シート用原紙。
(6)前記基材層が複数の層から形成されていることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の水分吸収シート用原紙。
(7)前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の水分吸収シート用原紙と前記吸水層の上に積層された樹脂フィルムとを備える水分吸収シートであって、前記樹脂フィルムが複数の切れ目または孔を有することを特徴とする水分吸収シート。
(8)前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の水分吸収シート用原紙と前記吸水層の上に積層された撥水層とを備える水分吸収シートであって、前記撥水層が複数の開口部を有することを特徴とする水分吸収シート。
本発明の水分吸収シート用原紙および水分吸収シートは、吸水性、吸水後の形態保持性に優れ、高い生産性で製造することが可能である。
本発明の実施形態について以下説明する。但し、本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態の水分吸収シート用原紙は、基材層と吸水層とを有している。吸水層は、基材層の片面だけに積層されていてもよいし、基材層の両面に積層されていてもよい。吸水層が基材層の両面に形成されていると、水分吸収シート用原紙または水分吸収シートを表裏区別することなく使用することができ、吸水量を増大させることが可能であり、保管時に反りが発生することを抑制できる。以下、水分吸収シート用原紙を構成する各層について説明する。
(吸水層)
吸水層はパルプ繊維から構成されている。吸水層を構成するパルプとしては、特に限定されず、製紙用として使用されるあらゆるものが使用できる。例えば、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒サルファイトパルプ(LBSP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)等の化学パルプ、ストーングランドパルプ(GP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)等の未晒、半晒、あるいは晒パルプ、亜硫酸パルプ、古紙パルプ等が使用できる。
吸水層はパルプ繊維から構成されている。吸水層を構成するパルプとしては、特に限定されず、製紙用として使用されるあらゆるものが使用できる。例えば、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒サルファイトパルプ(LBSP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)等の化学パルプ、ストーングランドパルプ(GP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)等の未晒、半晒、あるいは晒パルプ、亜硫酸パルプ、古紙パルプ等が使用できる。
吸水層を構成するパルプとしては、前記各種パルプの中でも、針葉樹晒クラフトパルプおよび広葉樹晒クラフトパルプの少なくともいずれか一方を含有し、針葉樹晒クラフトパルプ/広葉樹晒クラフトパルプ=0/100〜50/50(質量比)であることが好ましい。より好ましくは10/90〜50/50(質量比)である。吸水層を構成するパルプとして、広葉樹晒クラフトパルプを多く配合することは、コストの点で有用である。
吸水層の坪量は、30〜80g/m2であることが好ましい。吸水層の坪量を前記範囲内とすることにより、必要とされる吸水量を確保することができる。
吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度は、JIS P8121:1995に準じて測定したカナダ標準フリーネス(叩解度)として規定される。吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度は、吸水性、抄紙の生産性等の観点から、350〜500mlであり、370〜480mlであることが好ましい。
使用するパルプ繊維は、例えば、ビーター、ジョルダン、シングルディスク・リファイナー、コニカルリファイナー、円筒型リファイナー、デラックス・ファイナー、ダブル・ディスク・リファイナー(DDR)、媒体攪拌ミル、振動式ミル等の叩解機により上記した濾水度となるように調整される。叩解の条件は特に限定されないが、各種リファイナーの刃の形状、回転数、パルプの濃度、パルプの繊維長、パルプの粗度等が叩解後のパルプ物性に影響するので、所望の叩解度が得られるように適宜叩解条件が選択される。
吸水層のコッブ吸水度は、15〜65g/m2であり、好ましくは20〜60g/m2である。吸水層のコッブ吸水度が、前記範囲内にあるとき、水分吸収シートとして有効な吸水性を発揮することができる。吸水層が基材層の両面に積層されているときは、吸水層のコッブ吸水度は、それぞれの吸水層において満足されていることが必要である。コッブ吸水度は、JIS P8140:1998に準拠して測定することができる。このとき、評価条件は、試験面積:100cm2、接触時間:30秒間、試験温度:23℃である。
吸水層は、より優れた吸水性能を確保するため、サイズ剤は、基本的には使用されない。しかし、基材層に添加されたサイズ剤が、抄紙の湿式の工程中において、基材層から吸水層に移動して、結果的に吸水層がサイズ剤を含有することになることがある。
吸水層の密度は、特に限定されないが、0.8〜1.0g/cm3とすることが好ましく、0.82〜0.98g/cm3とすることがより好ましい。このような範囲とすることにより、吸水層の吸水性や吸水時の形態や強度を高めることができる。吸水層の密度を制御する方法としては、吸水層の抄造時における湿紙状態での加圧の程度、乾燥後のマシンカレンダー、ソフトニップカレンダー、グロスカレンダー等によるカレンダー加工の程度、吸水層抄造後のスーパーカレンダーの使用の有無等が挙げられる。
吸水層には、さらに、公知の添加剤を含有させてもよい。添加剤としては、例えば、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン、無定形シリカ、尿素−ホルマリン樹脂粒子等に代表される填料類、ポリアクリルアミド系ポリマー、デンプン等に代表される紙力増強剤、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂等に代表される湿潤紙力増強剤、その他、濾水剤、青み付けなどの色調調整用の染料、蛍光染料など各種助剤類を挙げることができる。
吸水層は、基材層の両面に設けることができるが、2つの吸水層の成分、組成、性能、厚み等を変更することができる。例えば、一方の吸水層の方を他方の吸水層よりも吸水性を増大させることができる。また、2つの吸水層のうち、一方の吸水層の方にのみ吸水層の表面に表面サイズ剤を含有する層を塗工して、吸水性能を低下させることができる。このように、必要に応じて2つの吸水層の内容を適宜設計することが可能である。
(基材層)
基材層はパルプ繊維から構成されている。基材層を構成するパルプとしては、特に限定されず、製紙用として使用されるあらゆるものが使用できる。基材層を構成するパルプの具体例は、前記した吸水層を構成するパルプの場合と基本的には同様である。
基材層はパルプ繊維から構成されている。基材層を構成するパルプとしては、特に限定されず、製紙用として使用されるあらゆるものが使用できる。基材層を構成するパルプの具体例は、前記した吸水層を構成するパルプの場合と基本的には同様である。
基材層は複数の層から形成されていてもよい。基材層を構成する複数の層は、同一の成分、組成、厚みを有するものであってもよいし、異なる成分、組成、厚みを有するものであってもよい。基材層と吸水層との間に両層の原料を混合して、両者の中間の成分や組成を有する中間層(弱吸水層、弱耐水層)を設けてもよい。層数は特に制限されない。基材層を複数の層から形成することによって、基材層の剛度を増大させたり、水分の浸透を効果的に抑制したりすることができる。
基材層の坪量は、130〜230g/m2であることが好ましく、150〜210g/m2であることがより好ましい。基材層の坪量を前記範囲内とすることにより、水分吸収シート用原紙や水分吸収シートが水分を吸収したときに適度の剛度(こわさ)を保持し、形態を保持することができる。
基材層を構成するパルプ繊維の濾水度は、吸水層と同様に、JIS P8121:1995に準じて測定したカナダ標準フリーネス(叩解度)として規定される。基材層を構成するパルプ繊維の濾水度は、特に限定されないが、抄紙の生産性、吸水による剛度の低下の抑制等の観点から、200〜470mlとすることが好ましく、250〜420mlであることがより好ましい。
ここで、基材層とその両面に積層された吸水層とを有する水分吸収シート用原紙を抄紙するときの標準的な操作について説明する。水分吸収シート用原紙を抄紙するときは、まず、水分吸収シート用原紙を構成する各層を湿潤した状態で積層させる。その後、プレス、乾燥することによって、各層の表層部にある微細なパルプ繊維が互いに交絡し、各層は相互に結合することとなる。
一般に、パルプ繊維の濾水度(ml)が大きいということは、パルプ繊維の叩解の程度が小さく、パルプ繊維の表面積が小さいため、水分を保持する能力が低いことを意味する。一方、パルプ繊維の濾水度(ml)が小さいということは、パルプ繊維の叩解の程度が大きく、パルプ繊維の表面積が大きいため、水分を保持する能力が高いことを意味する。
水分吸収シート用原紙をプレスして各層の水分を絞る工程において、基材層を構成するパルプ繊維の濾水度がその両側に存在する吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度よりも大きいと、基材層よりも吸水層の方が水分の保持能力が高くなる。そのため、プレスによって基材層から絞り出された水分は吸水層で保持されてしまい、基材層からの水分の放出が抑制され、ひいては、水分吸収シート用原紙中の水分の外部へのスムーズな放出が抑制されてしまう。その結果、乾燥工程において乾燥に要する時間が増大して、生産性が低下することになる。また、乾燥工程において内部の水分が十分に除去されていないと、その後加熱等をしたときに、内部の水分が気化して膨張し、形状が変形したり、層間が割れたりするトラブルが発生するおそれがある。
そのため、基材層を構成するパルプ繊維の濾水度は、吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度よりも小さいことが必要である。さらに、高い生産性を確保するためには、基材層を構成するパルプ繊維の濾水度が前記吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度よりも30〜150ml小さいことが必要であり、50〜130ml小さいことが好ましい。基材層および吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度が前記の関係にあることにより、基材層の水分が抜け易くなり、効率よく抄紙することができる。
基材層にはサイズ剤を含有させる。基材層にサイズ剤を含有させると、水分吸収シート用原紙や水分吸収シートが水分を吸収したときに、基材層への水分の浸透が抑制され、基材層は適度の剛度(こわさ)を保持し、形態を保持することができる。基材層に含有させるサイズ剤としては、特に限定されず、公知のものを用いることができる。具体的には、ロジン系(アニオン系ロジン分散液、カチオン系ロジン分散液、ロジン石鹸等)、アルキルケテンダイマー系、アルケニル無水コハク酸系、ポリビニルアルコール系、スチレン−アクリル系、高級脂肪酸系、石油樹脂系等のサイズ剤を用いることができる。
基材層に添加されたサイズ剤は、抄紙の湿式の工程中において、水分とともに基材層から吸水層に移動することがある。吸水層にサイズ剤を含有させると、吸水層の本来の吸水性能の低下を招き、水分吸収シートとしての吸水性が低下することになる。従って、基材層の耐水性を向上させて基材層としての剛度や形態の保持を図ることと、吸水層へのサイズ剤の移動を極力低減させることとの両立を図るため、基材層のサイズ剤の含有量は、固形分換算で、0.01質量%以上0.3質量%未満とする。基材層のサイズ剤の含有量は、好ましくは0.05〜0.29質量%である。
また、基材層にサイズ剤の定着剤をさらに含有させることが好ましい。このようにすると、基材層中のサイズ剤が抄紙時に移動することなく、基材層に定着するようになる。サイズ剤の定着剤は、公知のものを用いることができる。サイズ剤の定着剤としては、例えば、硫酸バンド、カチオン性高分子電解質、カチオンデンプン、等を挙げることができる。
基材層の密度は、特に限定されないが、0.85〜1.0g/cm3とすることが好ましく、0.87〜0.98g/cm3とすることがより好ましい。基材層の密度をこのような範囲とすることにより、基材層の適度の剛度(こわさ)を保持し、形態を保持することができる。
基材層には、さらに、公知の添加剤を含有させてもよい。添加剤としては、例えば、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン、無定形シリカ、尿素−ホルマリン樹脂粒子等に代表される填料類、ポリアクリルアミド系ポリマー、デンプン等に代表される紙力増強剤、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂等に代表される湿潤紙力増強剤、その他、濾水剤、青み付けなどの色調調整用の染料、蛍光染料など各種助剤類を挙げることができる。
(水分吸収シート用原紙)
本実施形態の水分吸収シート用原紙は、以上述べてきたように、基材層と吸水層のサイズ剤の含有量を制御することによって、水分の多くは吸水層で保持され、基材層には浸透しにくくして、紙厚全層に水分が浸み渡らないように構成されている。そのため、吸水時においても、水分吸収シート用原紙の剛度が大きく低下することはなく、形態保持性や取扱性に優れたものである。
本実施形態の水分吸収シート用原紙は、以上述べてきたように、基材層と吸水層のサイズ剤の含有量を制御することによって、水分の多くは吸水層で保持され、基材層には浸透しにくくして、紙厚全層に水分が浸み渡らないように構成されている。そのため、吸水時においても、水分吸収シート用原紙の剛度が大きく低下することはなく、形態保持性や取扱性に優れたものである。
水分吸収シート用原紙の坪量は、160〜310g/m2であることが好ましく、180〜300g/m2であることがより好ましい。
水分吸収シート用原紙の剛度は、取扱性、加工性等の観点から、高い方が好ましい。ここで、剛度とは、テーバー剛度であり、JIS P8125:2000に準拠して測定される。
水分吸収シート用原紙の剛度は、取扱性、加工性等の観点から、高い方が好ましい。ここで、剛度とは、テーバー剛度であり、JIS P8125:2000に準拠して測定される。
吸水層の表面には、親水性高分子層を形成してもよい。このようにすると、水分吸収シート用原紙が水分を吸収したときに、表面に毛羽立ちが発生することを防止することができ、食品にパルプ繊維が付着するのを抑制することができる。親水性高分子としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。親水性高分子層を形成する方法は、公知の塗工方法によって形成することができる。
水分吸収シート用原紙は、前記したように、主としてパルプ繊維から構成されているため、比較的容易に焼却処分やリサイクルを行うことができる。
(水分吸収シート用原紙の製造方法)
基材層および吸水層は、常法により各種抄紙機により抄紙され、湿紙を形成した後、乾燥させることにより得ることができる。その後、必要に応じて、表面サイズプレス処理、マシンカレンダー等による平滑化処理等、常法による処理工程を経て製造される。
基材層および吸水層は、常法により各種抄紙機により抄紙され、湿紙を形成した後、乾燥させることにより得ることができる。その後、必要に応じて、表面サイズプレス処理、マシンカレンダー等による平滑化処理等、常法による処理工程を経て製造される。
抄紙機は、特に限定されるものではなく、公知の抄紙機を適宜用いることができる。抄紙機としては、例えば、エアクッションヘッドボックスあるいはハイドロリックヘッドボックスを有する長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、円網抄紙機、オントップ型ツインワイヤー抄紙機、ヤンキー抄紙機、ギャップフォーマー、ハイブリッドフォーマー(オントップフォーマー)等を挙げることができる。
特に、抄紙機として、円網多層抄紙機、長網多層抄紙機等の多層抄紙機を用いると、複数の吸水層と基材層を有する水分吸収シート用原紙を1工程で抄紙することが可能であるため、生産性向上のためには有効である。
また、抄紙時のpHは酸性領域(酸性抄紙)、疑似中性領域(疑似中性抄紙)、中性領域(中性抄紙)、アルカリ性領域(アルカリ性抄紙)のいずれでもよく、酸性領域で抄紙した後、紙基材の表面にアルカリ性薬剤を塗布してもよい。
(水分吸収シート)
水分吸収シートは、これまで説明してきた水分吸収シート用原紙を用いて構成される。水分吸収シートとしては、水分吸収シート用原紙と前記吸水層の上に積層された樹脂フィルムとを備える水分吸収シートであって、前記樹脂フィルムが複数の切れ目または孔を有することを特徴とする水分吸収シート(以下、「第1の水分吸収シート」と記載する。)、水分吸収シート用原紙と前記吸水層の上に積層された撥水層とを備える水分吸収シートであって、前記撥水層が複数の開口部を有することを特徴とする水分吸収シート(以下、「第2の水分吸収シート」と記載する。)等がある。また、水分吸収シート用原紙を用いた水分吸収シートの構成としては、公知の他の構成も適宜用いることができる。
水分吸収シートは、これまで説明してきた水分吸収シート用原紙を用いて構成される。水分吸収シートとしては、水分吸収シート用原紙と前記吸水層の上に積層された樹脂フィルムとを備える水分吸収シートであって、前記樹脂フィルムが複数の切れ目または孔を有することを特徴とする水分吸収シート(以下、「第1の水分吸収シート」と記載する。)、水分吸収シート用原紙と前記吸水層の上に積層された撥水層とを備える水分吸収シートであって、前記撥水層が複数の開口部を有することを特徴とする水分吸収シート(以下、「第2の水分吸収シート」と記載する。)等がある。また、水分吸収シート用原紙を用いた水分吸収シートの構成としては、公知の他の構成も適宜用いることができる。
第1の水分吸収シートは、水分吸収シート用原紙上に、複数の切れ目または孔を有する樹脂フィルムを積層接着(ラミネート)することによって製造される。樹脂フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルム等が使用される。接着する方法としては、押出ラミネート法や接着剤を用いた貼合法等を用いることができる。樹脂フィルムに複数の切れ目または孔を形成する方法としては、予め切れ目または孔を形成した樹脂フィルムを用いる方法、樹脂フィルムを積層した後に切れ目または孔を形成する方法等がある。食料品の液汁等は、樹脂フィルムの複数の切れ目または孔を通過して、吸水層に吸収され、保持される。
第2の水分吸収シートは、水分吸収シート用原紙上に、開口部を有した撥水層を製膜することによって製造される。撥水層を構成する材料としては、製膜後に撥水性を発現するアクリル樹脂等の樹脂が使用される。塗布する方法は公知の方法が用いられる。撥水層に多数の開口部を形成する方法としては、撥水性樹脂液を所定のパターン状に印刷する方法、全面に撥水層を形成した後に所定の部分に孔を開ける方法等がある。食料品の液汁等は、撥水層の複数の開口部を通過して、吸水層に吸収され、保持される。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」及び「%」は特に断らない限り、それぞれ「質量部」及び「質量%」を示し、固形分換算で示すものとする。
水分吸収シート用原紙の性能として、吸水度、剛度および剛度低下率を評価した。
(1)吸水度:JIS P8140:1998に準拠して、コッブ吸水度を評価した。評価条件は、試験面積:100cm2、接触時間:30秒間、試験温度:23℃である。
(2)剛度:JIS P8125:2000に準拠して、テーバー剛度を評価した。吸水前と吸水後の剛度を測定し、その後、吸水後の剛度低下率を下記の式を用いて算出した。
吸水後の剛度低下率(%)=100×(吸水前の剛度−吸水後の剛度)/吸水前の剛度
吸水後の剛度低下率は、84%以下のとき、合格と判定した。
(1)吸水度:JIS P8140:1998に準拠して、コッブ吸水度を評価した。評価条件は、試験面積:100cm2、接触時間:30秒間、試験温度:23℃である。
(2)剛度:JIS P8125:2000に準拠して、テーバー剛度を評価した。吸水前と吸水後の剛度を測定し、その後、吸水後の剛度低下率を下記の式を用いて算出した。
吸水後の剛度低下率(%)=100×(吸水前の剛度−吸水後の剛度)/吸水前の剛度
吸水後の剛度低下率は、84%以下のとき、合格と判定した。
(実施例1)
(原料スラリーの調製)
(i)吸水層(表層)
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を25/75(固形分比率、質量%)で混合した後、叩解し、カナダ標準濾水度(CSF)を400mlに調整したパルプスラリーを得た。このパルプスラリーに、絶乾パルプ100部当たり、紙力増強剤(荒川化学社製、ポリアクリルアミド)5部、硫酸バンド4部となるように添加して、吸水層(表層)の原料スラリーを調製した。
(原料スラリーの調製)
(i)吸水層(表層)
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を25/75(固形分比率、質量%)で混合した後、叩解し、カナダ標準濾水度(CSF)を400mlに調整したパルプスラリーを得た。このパルプスラリーに、絶乾パルプ100部当たり、紙力増強剤(荒川化学社製、ポリアクリルアミド)5部、硫酸バンド4部となるように添加して、吸水層(表層)の原料スラリーを調製した。
(ii)基材層
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を0/100(固形分比率、質量%)で混合した後、叩解し、カナダ標準濾水度(CSF)を300mlに調整したパルプスラリーを得た。このパルプスラリーに、絶乾パルプ100部当たり、サイズ剤0.29部(荒川化学社製、ロジンエマルジョン)、紙力増強剤(荒川化学社製、ポリアクリルアミド)2部、硫酸バンド4部となるように添加して、基材層の原料スラリーを調製した。
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を0/100(固形分比率、質量%)で混合した後、叩解し、カナダ標準濾水度(CSF)を300mlに調整したパルプスラリーを得た。このパルプスラリーに、絶乾パルプ100部当たり、サイズ剤0.29部(荒川化学社製、ロジンエマルジョン)、紙力増強剤(荒川化学社製、ポリアクリルアミド)2部、硫酸バンド4部となるように添加して、基材層の原料スラリーを調製した。
(iii)吸水層(裏層)
吸水層(表層)に使用した原料スラリーと同一のものを使用した。
吸水層(表層)に使用した原料スラリーと同一のものを使用した。
(iv)水分吸収シート用原紙の製造・評価
これらの原料スラリーを、円網多層抄紙機を用いて目標坪量(絶乾)が吸水層(表層)で40g/m2、基材層1が58g/m2、基材層2が74g/m2、基材層3が58g/m2、吸水層(裏層)が40g/m2となるように抄造し、プレスにより脱水後、多筒ドライヤーで乾燥して、吸水層(表層)、基材層1〜3、吸水層(裏層)からなる、5層の原紙270g/m2(絶乾質量)を製造した。
得られた原紙の吸水層(表層)のコッブ吸水度は37g/m2、吸水層(裏層)のコッブ吸水度は21g/m2、表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率は83%であった。
ここで、
これらの原料スラリーを、円網多層抄紙機を用いて目標坪量(絶乾)が吸水層(表層)で40g/m2、基材層1が58g/m2、基材層2が74g/m2、基材層3が58g/m2、吸水層(裏層)が40g/m2となるように抄造し、プレスにより脱水後、多筒ドライヤーで乾燥して、吸水層(表層)、基材層1〜3、吸水層(裏層)からなる、5層の原紙270g/m2(絶乾質量)を製造した。
得られた原紙の吸水層(表層)のコッブ吸水度は37g/m2、吸水層(裏層)のコッブ吸水度は21g/m2、表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率は83%であった。
ここで、
(実施例2)
実施例1において、基材層のパルプスラリーを基材層だけでなく裏層にも用いることによって、吸水層(表層)が65g/m2、基材層が205g/m2の2層からなる原紙270g/m2を製造した。
得られた原紙の吸水層(表層)のコッブ吸水度は37g/m2、吸水層(表層)に吸水後の原紙の剛度低下率は80%であった。
実施例1において、基材層のパルプスラリーを基材層だけでなく裏層にも用いることによって、吸水層(表層)が65g/m2、基材層が205g/m2の2層からなる原紙270g/m2を製造した。
得られた原紙の吸水層(表層)のコッブ吸水度は37g/m2、吸水層(表層)に吸水後の原紙の剛度低下率は80%であった。
(実施例3)
実施例1において、表裏の吸水層上にロールコーターでポリビニルアルコールを0.2g/m2(両面)塗工したこと以外は、実施例1と同様にして、吸水層(表層)、基材層1〜3、吸水層(裏層)からなる、5層の原紙270g/m2を製造した。
得られた原紙の吸水層(表層)のコッブ吸水度は37g/m2、吸水層(裏層)のコッブ吸水度は21g/m2、表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率は83%であった。
実施例1において、表裏の吸水層上にロールコーターでポリビニルアルコールを0.2g/m2(両面)塗工したこと以外は、実施例1と同様にして、吸水層(表層)、基材層1〜3、吸水層(裏層)からなる、5層の原紙270g/m2を製造した。
得られた原紙の吸水層(表層)のコッブ吸水度は37g/m2、吸水層(裏層)のコッブ吸水度は21g/m2、表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率は83%であった。
(比較例1)
実施例1において、基材層のパルプスラリーに添加するサイズ剤の添加量を1部としたこと以外は、実施例1と同様にして、吸水層(表層)、基材層1〜3、吸水層(裏層)からなる、5層の原紙270g/m2を製造した。得られた原紙の吸水層(表層)のコッブ吸水度は14g/m2、吸水層(裏層)のコッブ吸水度は9g/m2、表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率は78%であった。
実施例1において、基材層のパルプスラリーに添加するサイズ剤の添加量を1部としたこと以外は、実施例1と同様にして、吸水層(表層)、基材層1〜3、吸水層(裏層)からなる、5層の原紙270g/m2を製造した。得られた原紙の吸水層(表層)のコッブ吸水度は14g/m2、吸水層(裏層)のコッブ吸水度は9g/m2、表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率は78%であった。
(比較例2)
実施例1において、基材層のパルプスラリーに添加するサイズ剤の添加量を0部としたこと以外は、実施例1と同様にして、吸水層(表層)、基材層1〜3、吸水層(裏層)からなる、5層の原紙270g/m2を製造した。得られた原紙の吸水層(表層)のコッブ吸水度は45g/m2、吸水層(裏層)のコッブ吸水度は35g/m2、表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率は85%であった。
実施例1において、基材層のパルプスラリーに添加するサイズ剤の添加量を0部としたこと以外は、実施例1と同様にして、吸水層(表層)、基材層1〜3、吸水層(裏層)からなる、5層の原紙270g/m2を製造した。得られた原紙の吸水層(表層)のコッブ吸水度は45g/m2、吸水層(裏層)のコッブ吸水度は35g/m2、表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率は85%であった。
実施例1〜3の水分吸収シート用原紙は、比較例1、比較例2の水分吸収シート用原紙に比べて、コッブ吸水度または表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率において、優れていた。
実施例1、実施例3、比較例1、比較例2の水分吸収シート用原紙において、表裏層の吸水層の原料スラリーは同一であるにもかかわらず、吸水層(裏層)のコッブ吸水度が、吸水層(表層)のコッブ吸水度よりも低い数値となっている。この現象は次のように考えることができる。多層抄紙機を用いて5層の原紙を抄紙する際、吸水層(裏層)、基材層1(裏下層)、基材層2(中層)、基材層3(表下層)、吸水層(表層)という順番で抄き合わせされていく。そのため、最初にシート化された吸水層(裏層)には、その後抄き合わされた基材層1〜3から水分とともにサイズ剤が移動してくる。その結果、吸水層(裏層)は吸水層(表層)よりもサイズ剤が多く含有されることになり、サイズ性が極僅かに効いて、コッブ吸水度が低下するものと推定される。
実施例3の水分吸収シート用原紙は、実施例1に対して、表裏の吸水層上にポリビニルアルコール層を薄く形成したものであるが、コッブ吸水度と表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率において、同等の性能を示すものであった。
比較例1の水分吸収シート用原紙は、基材層におけるサイズ剤の含有量が多いため、コッブ吸水度において劣っていた。
比較例2の水分吸収シート用原紙は、基材層にサイズ剤を含有しないものであるが、実施例に比べると、表裏層に吸水後の原紙の剛度低下率において、水に浸漬する時間の経過とともに剛度の低下が徐々に大きく拡大していくものであった。
Claims (8)
- 基材層と吸水層とを有する水分吸収シート用原紙であって、
前記基材層および前記吸水層はいずれもパルプ繊維から構成され、
前記基材層はサイズ剤を0.01質量%以上0.3質量%未満含有し、
前記吸水層のコッブ吸水度が15〜65g/m2であり、
前記吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度が350〜500mlであり、
前記基材層を構成するパルプ繊維の濾水度が前記吸水層を構成するパルプ繊維の濾水度よりも30〜150ml小さいことを特徴とする水分吸収シート用原紙。 - 前記基材層の両面に前記吸水層を有することを特徴とする請求項1に記載の水分吸収シート用原紙。
- 前記基材層の坪量が130〜230g/m2であり、前記吸水層の坪量が30〜80g/m2であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水分吸収シート用原紙。
- 前記吸水層を構成するパルプ繊維が、針葉樹晒クラフトパルプおよび広葉樹晒クラフトパルプの少なくともいずれか一方を含有し、針葉樹晒クラフトパルプ/広葉樹晒クラフトパルプ=0/100〜50/50(質量比)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水分吸収シート用原紙。
- 前記吸水層の表面に親水性高分子層が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の水分吸収シート用原紙。
- 前記基材層が複数の層から形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の水分吸収シート用原紙。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の水分吸収シート用原紙と前記吸水層の上に積層された樹脂フィルムとを備える水分吸収シートであって、前記樹脂フィルムが複数の切れ目または孔を有することを特徴とする水分吸収シート。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の水分吸収シート用原紙と前記吸水層の上に積層された撥水層とを備える水分吸収シートであって、前記撥水層が複数の開口部を有することを特徴とする水分吸収シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017027436A JP2018131715A (ja) | 2017-02-17 | 2017-02-17 | 水分吸収シート用原紙および水分吸収シート |
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JP2017027436A JP2018131715A (ja) | 2017-02-17 | 2017-02-17 | 水分吸収シート用原紙および水分吸収シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=63248071
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JP2017027436A Pending JP2018131715A (ja) | 2017-02-17 | 2017-02-17 | 水分吸収シート用原紙および水分吸収シート |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2018131715A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020094316A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-18 | 王子ホールディングス株式会社 | ラミネート紙、ラミネート紙用紙基材、紙容器およびそれらの製造方法 |
CN115054148A (zh) * | 2022-06-07 | 2022-09-16 | 江苏英伟医疗有限公司 | 一种医用擦手纸及其制备方法 |
KR102448009B1 (ko) | 2021-07-29 | 2022-09-29 | 주식회사 홈디 | 친환경 초배지 및 그 제조방법 |
-
2017
- 2017-02-17 JP JP2017027436A patent/JP2018131715A/ja active Pending
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