JP2018131555A - 難燃性ウレタン樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ウレタン樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2018131555A
JP2018131555A JP2017026849A JP2017026849A JP2018131555A JP 2018131555 A JP2018131555 A JP 2018131555A JP 2017026849 A JP2017026849 A JP 2017026849A JP 2017026849 A JP2017026849 A JP 2017026849A JP 2018131555 A JP2018131555 A JP 2018131555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urethane resin
resin composition
parts
flame retardant
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017026849A
Other languages
English (en)
Inventor
悠 名嘉眞
Yu Nakama
悠 名嘉眞
俊隆 吉武
Toshitaka Yoshitake
俊隆 吉武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2017026849A priority Critical patent/JP2018131555A/ja
Publication of JP2018131555A publication Critical patent/JP2018131555A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

【課題】難燃性に優れた難燃性ポリウレタン樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】難燃性ウレタン樹脂組成物は、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、触媒、発泡剤、整泡剤および亜リン酸エステルを含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、難燃性ウレタン樹脂組成物に関する。
住宅、各種施設、ビル等の様々な建築物における断熱材として、硬質ポリウレタンフォームが広く使用されている。硬質ポリウレタンフォームは優れた断熱性能を有し、軽量であるため、取り扱いやすい一方で、有機物であるために燃えやすいという問題があった。
特許文献1には、有機ポリイソシアネートおよびポリオール成分と、有機リン酸エステル等を初めとする難燃剤とを含有する硬質ポリウレタンフォームの製造方法が記載されている。
また、特許文献2には、前記硬質ポリウレタンフォームを燃えにくくする技術の一つとして、ポリウレタン発泡体に難燃剤として膨張黒鉛とリン系難燃剤との組み合わせを添加することが記載されている。
特表2012−520915 特表2015−504112
しかしながら、特許文献1に開示されている硬質ポリウレタンフォームはイソシアネートインデックスが120に調整してあり、それではイソシアヌレート環の割合が不足しており、難燃性が乏しい。
また、特許文献2に開示されている難燃性ポリウレタン発泡体は添加剤として膨張黒鉛を含むが、前記膨張黒鉛は酸性であるため、前記発泡体は長期安定性に優れない。また、特許文献2ではリン酸エステル、ホスホン酸エステルまたは亜リン酸エステルなどの公知のリン含有難燃剤の臭気、発泡体の特性に対する有害作用等に取り組むために、リン系難燃剤としてオリゴマー状有機リン系難燃剤を使用している。
本発明の目的は、難燃性に優れた難燃性ウレタン樹脂組成物を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明者らが鋭意検討した結果、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、触媒、発泡剤、整泡剤および亜リン酸エステルを含む、難燃性ウレタン樹脂組成物が、本発明の目的に適うことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば以下の態様が提供される。
[1]ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、触媒、発泡剤、整泡剤および亜リン酸エステルを含む、難燃性ウレタン樹脂組成物。
[2]前記触媒が、窒素含有芳香族化合物、カルボン酸アルカリ金属塩、3級アンモニウム塩および4級アンモニウム塩からなる群より選ばれる少なくとも一つの三量化触媒を含む、項1に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[3]前記ポリイソシアネート化合物および前記ポリオール化合物からなるウレタン樹脂のイソシアネートインデックスが、120〜1000の範囲である、項1または2に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[4]前記亜リン酸エステルが、前記ポリイソシアネート化合物および前記ポリオール化合物からなるウレタン樹脂100質量部を基準として0.5〜50質量部の範囲である、項1〜3のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[5]前記亜リン酸エステルが、分子中に少なくとも1つの芳香環を含む、項1〜4のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[6]前記亜リン酸エステルが、トリフェニルホスファイト、トリクレジルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトからなる群より選ばれる少なくとも1つである、項1〜5のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[7]赤リン、リン酸エステル、リン酸塩含有難燃剤、臭素含有難燃剤、ホウ素含有難燃剤、アンチモン含有難燃剤、針状フィラーおよび金属水酸化物からなる群より選ばれる少なくとも一つをさらに含む、項1〜6のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[8]項1〜7のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物を成形してなる、成形体。
[9]建築物、家具、電子機器、自動車、鉄道車両、船舶、または航空機に使用する項8に記載の成形体。
本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物により得られる成形体は、燃焼する際の発熱量が少なく、燃焼後に一定の残重量率を保つことから、優れた難燃性を発揮することができる。
本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物について説明する。
最初に、前記難燃性ウレタン樹脂組成物に使用するウレタン樹脂について説明する。
前記ウレタン樹脂としては、例えば、主剤としてのポリイソシアネート化合物、硬化剤としてのポリオール化合物等を含むものが挙げられる。
前記ウレタン樹脂の主剤であるポリイソシアネート化合物としては、例えば、芳香族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート等が挙げられる。
前記芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジメチルジフェニルタンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート等が挙げられる。
前記脂環族ポリイソシアネートとしては、例えば、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ジメチルジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等が挙げられる。
前記脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、メチレンジイソシアネート、エチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
前記ポリイソシアネート化合物は一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記ウレタン樹脂の主剤は、使い易いこと、入手し易いこと等の理由から、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートが好ましい。
前記ウレタン樹脂の硬化剤であるポリオール化合物としては、例えば、ポリラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオール、芳香族ポリオール、脂環族ポリオール、脂肪族ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリマーポリオール、ポリエーテルポリオール等が挙げられる。
前記ポリラクトンポリオールとしては、例えば、ポリプロピオラクトングリコール、ポリカプロラクトングリコール、ポリバレロラクトングリコールなどが挙げられる。
前記ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、ノナンジオールなどの水酸基含有化合物と、ジエチレンカーボネート、ジプロピレンカーボネートなどとの脱アルコール反応により得られるポリオール等が挙げられる
前記芳香族ポリオールとしては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールノボラック、クレゾールノボラック等が挙げられる。
前記脂環族ポリオールとしては、例えば、シクロヘキサンジオール、メチルシクロヘキサンジオール、イソホロンジオール、ジシクロヘキシルメタンジオール、ジメチルジシクロヘキシルメタンジオール等が挙げられる。
前記脂肪族ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等が挙げられる。
前記ポリエステルポリオールとしては、例えば、多塩基酸と多価アルコールとを脱水縮合して得られる重合体、ε−カプロラクトン、α−メチル−ε−カプロラクトン等のラクトンを開環重合して得られる重合体、ヒドロキシカルボン酸と上記多価アルコール等との縮合物が挙げられる。
ここで前記多塩基酸としては、具体的には、例えば、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸等が挙げられる。
また前記多価アルコールとしては、具体的には、例えば、ビスフェノールA、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,6−ヘキサングリコール、ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
また前記ヒドロキシカルボン酸としては、具体的には、例えば、ひまし油、ひまし油とエチレングリコールの反応生成物等が挙げられる。
前記ポリマーポリオールとしては、例えば、前記芳香族ポリオール、脂環族ポリオール、脂肪族ポリオール、ポリエステルポリオール等に対し、アクリロニトリル、スチレン、メチルアクリレート、メタクリレート等のエチレン性不飽和化合物をグラフト重合させた重合体、ポリブタジエンポリオール、多価アルコールの変性ポリオールまたは、これらの水素添加物等が挙げられる。
前記多価アルコールの変性ポリオールとしては、例えば、原料の多価アルコールにアルキレンオキサイドを反応させて変性したもの等が挙げられる。
前記多価アルコールとしては、例えば、グリセリンおよびトリメチロールプロパン等の三価アルコール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリスリトール等、ショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース、メチルグルコシドおよびその誘導体等の四〜八価のアルコ−ル、フェノール、フロログルシン、クレゾール、ピロガロ−ル、カテコール、ヒドロキノン、ビスフェノ−ルA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、1−ヒドロキシナフタレン、1,3,6,8−テトラヒドロキシナフタレン、アントロール、1,4,5,8−テトラヒドロキシアントラセン、1−ヒドロキシピレン等のフェノ−ルポリブタジエンポリオール、ひまし油系ポリオール、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの(共)重合体およびポリビニルアルコール等の多官能(例えば官能基数2〜100)ポリオール、フェノールとホルムアルデヒドとの縮合物(ノボラック)が挙げられる。
前記多価アルコールの変性方法は特に限定されないが、アルキレンオキサイド(以下、AOと略す)を付加させる方法が好適に用いられる。
前記AOとしては、炭素数2〜6のAO、例えば、エチレンオキサイド(以下、EOと略す)、1,2−プロピレンオキサイド(以下、POと略す)、1,3−プロピレオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、1,4−ブチレンオキサイド等が挙げられる。
これらの中でも性状や反応性の観点から、PO、EOおよび1,2-ブチレンオキサイドが好ましく、POおよびEOがより好ましい。
AOを二種以上使用する場合(例えば、POおよびEO)の付加方法としては、ブロック付加であってもランダム付加であってもよく、これらの併用であってもよい。
前記ポリエーテルポリオールとしては、例えば、活性水素を2個以上有する低分子量活性水素化合物等の少なくとも一種の存在下に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン等のアルキレンオキサイドの少なくとも1種を開環重合させて得られる重合体が挙げられる。
前記活性水素を2個以上有する低分子量活性水素化合物としては、例えば、ビスフェノールA、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール類、グリセリン、トリメチロールプロパン等のトリオール類、エチレンジアミン、ブチレンジアミン等のアミン類等が挙げられる。
本発明に使用するポリオールは、燃焼した際の総発熱量の低減効果が大きいことからポリエステルポリオール、またはポリエーテルポリオールを使用することが好ましい。
その中でも分子量300〜500のポリエステルポリオールを用いることがより好ましい。
またイソシアネートインデックスは、ポリオール化合物および水の水酸基に対するポリイソシアネート化合物のイソシアネート基の当量比を百分率で表したものであるが、その値が100を越えるということはイソシアネート基が水酸基より過剰であることを意味する。
120〜1000の範囲であることが好ましく、200〜800の範囲であればより好ましく、200〜500の範囲であればさらに好ましい。
イソシアネートインデックスが120以上ではウレタン樹脂の粘度が高くなりすぎることを防ぐことができ、1000以下では良好な接着強度を保つことができる。イソシアネートインデックス(INDEX)は、以下の方法にて算出される。
INDEX=イソシアネートの当量数÷(ポリオールの当量数+水の当量数)×100
ここで、
イソシアネートの当量数=ポリイソシアネートの使用部数×NCO含有率(%)÷100/NCOの分子量、
ポリオールの当量数=OHV×ポリオールの使用部数×KOHの分子量、OHVはポリオールの水酸基価(mg KOH/g)、
水の当量数=水の使用部数×水のOH基の数/水の分子量
である。なお上記式において、使用部数の単位は重量(g)であり、NCO基の分子量は42、NCO含有率はポリイソシアネート化合物中のNCO基の割合を質量%で表したものであり、
上記式の単位換算の都合上KOHの分子量は56100とし、水の分子量は18、水のOH基の数は2とする。
また難燃性ウレタン樹脂組成物は、触媒、発泡剤、整泡剤および亜リン酸エステルを含む。
次に本発明に使用する触媒について説明する。触媒としては、例えば三量化触媒が挙げられる。
三量化触媒は、ポリウレタン樹脂の主剤であるポリイソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基を反応させて三量化させ、イソシアヌレート環の生成を促進する。
三量化触媒としては、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4−ビス(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4,6−トリス(ジアルキルアミノアルキル)ヘキサヒドロ−S−トリアジン等の窒素含有芳香族化合物;酢酸カリウム、2−エチルヘキサン酸カリウム、カルボン酸アルカリ金属塩;トリメチルアンモニウム塩、トリエチルアンモニウム塩、トリフェニルアンモニウム塩等の3級アンモニウム塩;テトラメチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩、テトラフェニルアンモニウム塩等の4級アンモニウム塩等が挙げられる。
本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物に使用する三量化触媒の添加量は特に限定されないが、ウレタン樹脂100質量部に対して、0.01質量部〜10質量部の範囲であることが好ましく、0.01質量部〜8質量部の範囲であることがより好ましく、0.01質量部〜6質量部の範囲であることが更に好ましく、0.1質量部〜5質量部の範囲であることが最も好ましい。
0.01質量部以上の場合にイソシアネートの三量化が阻害される不具合が生じず、10質量部以下の場合にウレタン結合が阻害される不具合を軽減することができる。
また本発明に使用する触媒としては、三量化触媒以外に、例えばウレタン化触媒等が挙げられ、ウレタン化触媒としては、アルキル化ポリアルキレンポリアミン、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、N, N,N’, N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N’−トリメチルアミノエチル−エタノールアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、N−メチルモルホリンビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、N−メチル,N’−ジメチルアミノエチルピペラジン、イミダゾール環中の第2級アミン官能基をシアノエチル基で置換したイミダゾール化合物等のアミン触媒;ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート等の錫化合物;アセチルアセトン金属塩等の金属錯化合物等が挙げられる。
本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物に使用する触媒の添加量に特に限定はないが、三量化触媒と三量化触媒以外の触媒の合計量で、ウレタン樹脂100質量部に対して、0.01質量部〜10質量部の範囲であることが好ましく、0.01質量部〜8質量部の範囲であることがより好ましく、0.01質量部〜6質量部の範囲であることが更に好ましく、0.01質量部〜5質量部の範囲であることが最も好ましい。
0.01質量部以上の場合はウレタン結合の形成が阻害される不具合が生じず、10質量部以下の場合は三量化が阻害される不具合を軽減することができる。
次に本発明に使用する添加剤について説明する。本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物に含まれる発泡剤は、ウレタン樹脂の発泡を促進する。
前記発泡剤としては、例えば、水;プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン等の低沸点の炭化水素;ジクロロエタン、プロピルクロリド、イソプロピルクロリド、ブチルクロリド、イソブチルクロリド、ペンチルクロリド、イソペンチルクロリド等の塩素化脂肪族炭化水素化合物;CHF3、CH22、CH3F等のフッ素化合物;トリクロロモノフルオロメタン、トリクロロトリフルオロエタン、ジクロロモノフルオロエタン、(例えば、HCFC141b (1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン)、HCFC22 (クロロジフルオロメタン)、HCFC142b(1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン))等のハイドロクロロフルオロカーボン化合物;HFC−245fa(1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン)、HFC−365mfc(1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン)等のハイドロフルオロカーボン;HFO−1233zd(E)(トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン)、HFO−1234yf(2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン)等のハイドロフルオロオレフィン;ジイソプロピルエーテル等のエーテル化合物、あるいはこれらの化合物の混合物等の有機系物理発泡剤、窒素ガス、酸素ガス、アルゴンガス、二酸化炭素ガス等の無機系物理発泡剤等が挙げられる。
本発明に使用する発泡剤は、シクロペンタン、ハイドロフルオロカーボン、ハイドロフルオロオレフィン、水が好ましく、中でも水と、ハイドロフルオロカーボンまたはハイドロフルオロオレフィンを併用することがより好ましい。
また、本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物に前記発泡剤として使用する水の添加量は特に限定はないが、ウレタン樹脂100質量部に対して、0.1質量部〜20質量部の範囲であることが好ましく、0.1質量部〜18質量部の範囲であることがより好ましく、0.1質量部〜15質量部の範囲であることが更に好ましく、0.5質量部〜2.0質量部の範囲であることが最も好ましい。
前記水の範囲が0.1質量部以上の場合は発泡が促進され、得られる成形体の密度を低減することができ、20質量部以下の場合は、発泡体が破泡せず、発泡体が形成されないことを防ぐことができる。
本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物に使用する水を除く発泡剤の添加量は特に限定はないが、ウレタン樹脂100質量部に対して、0.1質量部〜50質量部の範囲であることが好ましく、0.1質量部〜40質量部の範囲であることがより好ましく、0.1質量部〜20質量部の範囲であることが更に好ましく、3.0質量部〜7.0質量部の範囲であることが最も好ましい。
使用する水以外の発泡促進剤が0.1質量部以上の場合には発泡が促進され、得られる成形体の密度を低減することができ、50質量部以下の場合にウレタン発泡体が破泡せず、発泡体を形成が形成されないことを防ぐことができる。
次に本発明に使用する整泡剤について説明する。
前記整泡剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等のポリオキシアルキレン整泡剤、オルガノポリシロキサン等のシリコーン整泡剤等の界面活性剤等が挙げられる。
前記化学反応により硬化するウレタン樹脂に対する整泡剤の使用量は、使用する前記化学反応により硬化するウレタン樹脂により適宜設定されるが、一例を示すとすれば、例えば、前記ウレタン樹脂100質量部に対して、0.01質量部〜5質量部の範囲であれば好ましい。
前記触媒、前記発泡剤および前記整泡剤はそれぞれ一種もしくは二種以上を使用することができる。
次に本発明に使用する添加剤について説明する。
本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物は添加剤を含む。
前記添加剤は、亜リン酸エステルを必須成分とし、必要に応じて赤リン、リン酸塩含有難燃剤、臭素含有難燃剤、ホウ素含有難燃剤、アンチモン含有難燃剤、針状フィラーおよび金属水酸化物からなる群より選ばれる少なくとも一つを組み合わせることができる。
本発明に使用する亜リン酸エステルについて説明する。
前記亜リン酸エステルとしては、特に限定はないが、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリクレジルホスファイト、ジラウリルハイドロジェンホスファイト、トリエチルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、トリステアリルホスファイト、ジフェニルモノデシルホスファイト、モノフェニルジデシルホスファイト、ジフェニルモノ(トリデシル)ホスファイト、テトラフェニルジプロピレングリコールジホスファイト、テトラフェニルテトラ(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラホスファイト、水添ビスフェノールAフェノールホスファイトポリマー、ジフェニルハイドロジェンホスファイト、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェニルジ(トリデシル)ホスファイト)テトラ(トリデシル)4,4’−イソプロピリデンジフェニルジホスファイト、ビス(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジラウリルペンエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(4−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、水添ビスフェノールAペンタエリスリトールホスファイトポリマー、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトなどが挙げられる。
前記亜リン酸エステルは一種もしくは二種以上を使用することができる。
本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物に使用する亜リン酸エステルの添加量に特に限定はないが、ウレタン樹脂100質量部に対して、0.1〜60質量部の範囲であることが好ましく、0.5〜50質量部の範囲であることがより好ましく、5〜30質量部の範囲であることが更に好ましく、5〜15質量部の範囲であることが最も好ましい。
前記亜リン酸エステルの範囲が0.1質量部以上の場合は、本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の難燃性が保持され、また60質量部以下の場合には本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の発泡が阻害されない。
また、前記亜リン酸エステルの中でも、炭化層が形成しやすいため、分子内に少なくとも1つの芳香環を含む亜リン酸エステルを使用することが好ましく、トリフェニルホスファイト、トリクレジルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトがより好ましい。
また本発明に使用する赤リンに限定はなく、市販品を適宜選択して使用することができる。
本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物に使用される赤リンの添加量は、ウレタン樹脂100質量部に対して、0.1質量部〜18質量部の範囲であることが好ましい。
前記赤リンの範囲が3.0質量部以上の場合は、本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の自己消化性が保持され、また18質量部以下の場合には本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の発泡が阻害されない。
また本発明に使用するリン酸エステルは特に限定されないが、モノリン酸エステル、縮合リン酸エステル等を使用することが好ましい。
前記モノリン酸エステルとしては、特に限定はないが、例えば、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリス(フェニルフェニル)ホスフェート、トリナフチルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、ジフェニル(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ジ(イソプロピルフェニル)フェニルホスフェート、モノイソデシルホスフェート、2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、ジフェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェート、メラミンホスフェート、ジメラミンホスフェート、メラミンピロホスフェート、トリフェニルホスフィンオキサイド、トリクレジルホスフィンオキサイド、メタンホスホン酸ジフェニル、フェニルホスホン酸ジエチル、レジルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)、ホスファフェナンスレン、トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート等が挙げられる。
前記縮合リン酸エステルとしては、特に限定はないが、例えば、ならびにトリアルキルポリホスフェート、レゾルシノールポリフェニルホスフェート、レゾルシノールポリ(ジ−2,6−キシリル)ホスフェート(大八化学工業社製、商品名PX−200)、ハイドロキノンポリ(2,6−キシリル)ホスフェートこれらの縮合物等の縮合リン酸エステルを挙げられる。
市販の縮合リン酸エステルとしては、例えば、レゾルシノールポリフェニルホスフェート(商品名CR−733S)、ビスフェノールAポリクレジルホスフェート(商品名CR−741)、芳香族縮合リ酸エステル(商品名CR747)、レゾルシノールポリフェニルホスフェート(ADEKA社製、商品名アデカスタブPFR)、ビスフェノールAポリクレジルホスフェート(商品名FP−600、FP−700)等を挙げることができる。
上記の中でも、硬化前の組成物中の粘度を低下させる効果と初期の発熱量を低減させる効果が高いためモノリン酸エステルを使用することが好ましく、トリス(β−クロロプロピル)ホスフェートを使用することがより好ましい。
前記リン酸エステルは一種もしくは二種以上を使用することができる。
また本発明に使用するリン酸エステルの添加量に特に限定はないが、前記ウレタン樹脂100質量部に対して、0.1質量部〜60質量部の範囲であることが好ましく、0.1質量部〜50質量部の範囲であることがより好ましく、0.1質量部〜40質量部の範囲であることが更に好ましく、5質量部〜15質量部の範囲であることが最も好ましい。
前記リン酸エステルの範囲が0.1質量部以上の場合には本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物からなる成形体が火災の熱により形成される緻密残渣が割れることを防止でき、60質量部以下の場合には本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の発泡が阻害されない。
また本発明に使用するリン酸塩含有難燃剤はリン酸を含むものである。
前記リン酸塩含有難燃剤に使用されるリン酸は特に限定はないが、モノリン酸、ピロリン酸、ポリリン酸等の各種リン酸が挙げられる。
前記リン酸塩含有難燃剤としては、例えば、前記各種リン酸と周期律表IA族〜IVB族の金属、アンモニア、脂肪族アミン、芳香族アミン、環に窒素を含む複素環式化合物から選ばれる少なくとも一種の金属または化合物との塩からなるリン酸塩を挙げることができる。
前記周期律表IA族〜IVB族の金属として、リチウム、ナトリウム、カルシウム、バリウム、鉄(II)、鉄(III)、アルミニウム等が挙げられる。
また前記脂肪族アミンとして、メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、ピペラジン等が挙げられる。
また前記芳香族アミンとして、アニリン、o−トリイジン、2,4,6−トリメチルアニリン、アニシジン、3−(トリフルオロメチル)アニリン等が挙げられる。
また前記の環に窒素を含む複素環式化合物として、ピリジン、トリアジン、メラミン等が挙げられる。
なお、上記のリン酸塩含有難燃剤は、シランカップリング剤処理、メラミン樹脂で被覆する等の公知の耐水性向上処理を加えてもよく、メラミン、ペンタエリスリトール等の公知の発泡助剤を加えても良い。
前記リン酸塩含有難燃剤の具体例としては、例えば、モノリン酸塩、ピロリン酸塩、ポリリン酸塩等が挙げられる。
前記モノリン酸塩としては特に限定されないが、例えば、リン酸アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム等のアンモニウム塩、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、亜リン酸一ナトリウム、亜リン酸二ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム等のナトリウム塩、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、亜リン酸一カリウム、亜リン酸二カリウム、次亜リン酸カリウム等のカリウム塩、リン酸一リチウム、リン酸二リチウム、リン酸三リチウム、亜リン酸一リチウム、亜リン酸二リチウム、次亜リン酸リチウム等のリチウム塩、リン酸二水素バリウム、リン酸水素バリウム、リン酸三バリウム、次亜リン酸バリウム等のバリウム塩、リン酸一水素マグネシウム、リン酸水素マグネシウム、リン酸三マグネシウム、次亜リン酸マグネシウム等のマグネシウム塩、リン酸二水素カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸三カルシウム、次亜リン酸カルシウム等のカルシウム塩、リン酸亜鉛、亜リン酸亜鉛、次亜リン酸亜鉛等の亜鉛塩、第一リン酸アルミニウム、第二リン酸アルミニウム、第三リン酸アルミニウム、亜リン酸アルミニウム、次亜リン酸アルミニウム等のアルミニウム塩等が挙げられる。
また前記ポリリン酸塩としては特に限定されないが、例えば、ポリリン酸アンモニウム、ポリリン酸ピペラジン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸アンモニウムアミド、ポリリン酸アルミニウム等が挙げられる。
これらの中でも、前記リン酸塩含有難燃剤の自己消火性が向上するため、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、第一リン酸アルミニウムを使用することが好ましく、第一リン酸アルミニウムを使用することがより好ましい。
前記リン酸塩含有難燃剤は一種もしくは二種以上を使用することができる。
本発明に使用するリン酸塩含有難燃剤の添加量に特に限定はないが、ウレタン樹脂100質量部に対して、0.1質量部〜60質量部の範囲であることが好ましく、0.1質量部〜50質量部の範囲であることがより好ましく、0.1質量部〜40質量部の範囲であることが更に好ましく、3.0質量部〜10質量部の範囲であることが最も好ましい。
前記リン酸塩含有難燃剤の範囲が0.1質量部以上の場合は、本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の自己消火性が保持され、また60質量部以下の場合には本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の発泡が阻害されない。
また本発明に使用する臭素含有難燃剤としては、分子構造中に臭素を含有する化合物であれば特に限定はないが、例えば、臭素化芳香環含有芳香族化合物等を挙げることができる。
前記臭素化芳香環含有芳香族化合物の具体例としては、例えば、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモトルエン、ヘキサブロモビフェニル、デカブロモビフェニル、ヘキサブロモシクロデカン、デカブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、ヘキサブロモジフェニルエーテル、ビス(ペンタブロモフェノキシ)エタン、エチレンビス(ペンタブロモフェニル)、エチレンビス(テトラブロモフタルイミド)、テトラブロモビスフェノールA、等のモノマー系有機臭素化合物、臭素化ビスフェノールAを原料として製造されたポリカーボネートオリゴマー、前記ポリカーボネートオリゴマーとビスフェノールAとの共重合物等の臭素化ポリカーボネート、臭素化ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応によって製造されるジエポキシ化合物、臭素化フェノール類とエピクロルヒドリンとの反応によって得られるモノエポキシ化合物等の臭素化エポキシ化合物、ポリ(臭素化ベンジルアクリレート)、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ビスフェノールA、塩化シアヌールおよび臭素化フェノールの縮合物、臭素化(ポリスチレン)、ポリ(臭素化スチレン)、架橋臭素化ポリスチレン等の臭素化ポリスチレン、架橋または非架橋臭素化ポリ(−メチルスチレン)等のハロゲン化された臭素化合物ポリマーが挙げられる。
燃焼初期の発熱量を制御する観点から、エチレンビス(ペンタブロモフェニル)、エチレンビス(テトラブロモフタルイミド)、ヘキサブロモベンゼン等が好ましく、ヘキサブロモベンゼンがより好ましい。
前記臭素含有難燃剤は一種もしくは二種以上を使用することができる。
本発明に使用する臭素含有難燃剤の添加量に特に限定はないが、ウレタン樹脂100質量部に対して、0.1質量部〜60質量部の範囲であることが好ましく、0.1質量部〜50質量部の範囲であることがより好ましく、0.1質量部〜40質量部の範囲であることが更に好ましく、3.0質量部〜5.0質量部の範囲であることが最も好ましい。
前記臭素含有難燃剤の範囲が0.1質量部以上の場合は、本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の自己消火性が保持され、また60質量部以下の場合には本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の発泡が阻害されない。
また本発明に使用するホウ素含有難燃剤としては、ホウ砂、酸化ホウ素、ホウ酸、ホウ酸塩等が挙げられる。
前記酸化ホウ素としては、例えば、三酸化二ホウ素、三酸化ホウ素、二酸化二ホウ素、三酸化四ホウ素、五酸化四ホウ素等が挙げられる。
前記ホウ酸塩としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、周期表第4族、第12族、第13族の元素およびアンモニウムのホウ酸塩等が挙げられる。
具体的には、ホウ酸リチウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸セシウム等のホウ酸アルカリ金属塩、ホウ酸マグネシウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸バリウム等のホウ酸アルカリ土類金属塩、ホウ酸ジルコニウム、ホウ酸亜鉛、ホウ酸アルミニウム、ホウ酸アンモニウム等が挙げられる。
本発明に使用するホウ素含有難燃剤は、ホウ酸塩であることが好ましく、ホウ酸亜鉛がより好ましい。
前記ホウ素含有難燃剤は、一種もしくは二種以上を使用することができる。
本発明に使用するホウ素含有難燃剤の添加量に特に限定はないが、ウレタン樹脂100質量部に対して、0.1質量部〜60質量部の範囲であることが好ましく、0.1質量部〜50質量部の範囲であることがより好ましく、0.1質量部〜40質量部の範囲であることが更に好ましく、1質量部〜10質量部の範囲であることが最も好ましい。
前記ホウ素含有難燃剤の範囲が0.1質量部以上の場合は、本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の自己消火性が保持され、また60質量部以下の場合には本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の発泡が阻害されない。
また本発明に使用するアンチモン含有難燃剤としては、例えば、酸化アンチモン、アンチモン酸塩、ピロアンチモン酸塩等が挙げられる。
前記酸化アンチモンとしては、例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等が挙げられる。
前記アンチモン酸塩としては、例えば、アンチモン酸ナトリウム、アンチモン酸カリウム等が挙げられる。
前記ピロアンチモン酸塩としては、例えば、ピロアンチモン酸ナトリウム、ピロアンチモン酸カリウム等が挙げられる。
本発明に使用するアンチモン含有難燃剤は、酸化アンチモンであることが好ましい。
前記アンチモン含有難燃剤は、一種もしくは二種以上を使用することができる。
本発明に使用するアンチモン含有難燃剤の添加量に特に限定はないが、ウレタン樹脂100質量部対して、0.1質量部〜60質量部の範囲であることが好ましく、0.1質量部〜50質量部の範囲であることがより好ましく、0.1質量部〜40質量部の範囲であることが更に好ましく、1.0質量部〜10質量部の範囲であることが最も好ましい。
前記アンチモン含有難燃剤の範囲が0.1質量部以上の場合は、本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の自己消火性が保持され、また60質量部以下の場合には本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の発泡が阻害されない。
また本発明に使用する針状フィラーとしては、例えば、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、マグネシウム含有ウィスカー、珪素含有ウィスカー、ウオラストナイト、セピオライト、ゾノライト、エレスタダイト、ベーマイト、棒状ヒドロキシアパタイト、ガラス繊維、アスベスト繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、金属繊維、スラグ繊維、石膏繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニウム繊維、炭素繊維(カーボンナノチューブ等の繊維状、針状またはフラーレン等の球状のニューカーボンを含む)、窒化硼素繊維、硼素繊維、ステンレス繊維等が挙げられる。
本発明に使用する針状フィラーのアスペクト比(長さ/直径)の範囲は、5.0〜50の範囲であることが好ましく、10〜40の範囲であればより好ましい。ここで、本明細書でいうフィラーのアスペクト比とは、フィラーを走査型電子顕微鏡で観察して得られる画像にて確認されるフィラーの最大長さの直径に対する比であり、十分な数のフィラー、通常100個以上の平均の比である。
前記針状フィラーは、一種もしくは二種以上を使用することができる。
本発明に使用する針状フィラーの添加量に特に限定はないが、ウレタン樹脂100質量部対して、3.0質量部〜30質量部の範囲であることが好ましく、3.0質量部〜20質量部の範囲であることがより好ましく、3.0質量部〜18質量部の範囲であることが更に好ましく、4.0質量部〜18質量部の範囲であることが最も好ましい。
前記針状フィラーの範囲が3.0質量部以上の場合は、本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の燃焼後の形状が保持され、また30質量部以下の場合には本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の発泡が阻害されない。
また本発明に使用する金属水酸化物としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ドーソナイト、アルミン酸化カルシウム、2水和石膏、水酸化カルシウム等が挙げられる。
本発明に使用する金属水酸化物は水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムが好ましい。
前記金属水酸化物は、一種もしくは二種以上を使用することができる。
本発明に使用する金属水酸化物の添加量に特に限定はないが、ウレタン樹脂100質量部対して、1.5質量部〜20質量部の範囲であることが好ましく、1.5質量部〜10質量部の範囲であることがより好ましく、3.0質量部〜10質量部の範囲であることが更に好ましく、3.0質量部〜8.0質量部の範囲であることが最も好ましい。
前記金属水酸化物の範囲が1.5質量部以上の場合は、本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の自己消化性が保持され、また20質量部以下の場合には本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の発泡が阻害されない。
また本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物は、無機充填剤を含むことができる。
前記無機充填剤としては、特に限定はないが、例えば、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、三酸化アンチモン、フェライト類、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーソナイト、ハイドロタルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム等のカリウム塩、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セビオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルーン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素バルーン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、各種磁性粉、フライアッシュ、無機系リン化合物、等が挙げられる。
前記無機充填剤は、一種もしくは二種以上を使用することができる。
さらに本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物は、それぞれ本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、フェノール系、アミン系、イオウ系等の酸化防止剤、熱安定剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料、粘着付与樹脂等の添加剤、ポリブテン、石油樹脂等の粘着付与剤を含むことができる。
本発明に使用する添加剤の好ましい組み合わせとしては、例えば、下記の(a)〜(o)のいずれかが挙げられる。
(a)亜リン酸エステル
(b)亜リン酸エステルおよび赤リン
(c)亜リン酸エステル、赤リンおよびリン酸エステル
(d)亜リン酸エステル、赤リンおよびリン酸塩含有難燃剤
(e)亜リン酸エステル、赤リンおよび臭素含有難燃剤
(f)亜リン酸エステル、赤リンおよびホウ素含有難燃剤
(g)亜リン酸エステル、赤リンおよびアンチモン含有難燃剤
(h)亜リン酸エステル、赤リンおよび金属水酸化物
(i)亜リン酸エステル、赤リンおよび針状フィラー
(j)亜リン酸エステル、赤リン、リン酸エステルおよびリン酸塩含有難燃剤
(k)亜リン酸エステル、赤リン、リン酸エステルおよび臭素含有難燃剤
(l)亜リン酸エステル、赤リン、リン酸エステルおよびホウ素含有難燃剤
(m)亜リン酸エステル、赤リン、リン酸エステルおよびアンチモン含有難燃剤
(n)亜リン酸エステル、赤リン、リン酸エステルおよび金属水酸化物
(o)亜リン酸エステル、赤リン、リン酸エステルおよび針状フィラー
上記組み合わせのうち、(a)、(b)、(c)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)がさらに好ましい。
本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物は反応して硬化するため、その粘度は時間の経過と共に変化する。そこで本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物を使用する前は、前記難燃性ウレタン樹脂組成物を二以上に分割して、前記難燃性ウレタン樹脂組成物が反応して硬化することを防止しておく。そして本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物を使用する際に、二以上に分割しておいた前記難燃性ウレタン樹脂組成物を一つにまとめることにより、本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物が得られる。
なお前記難燃性ウレタン樹脂組成物を二以上に分割するときは、二以上に分割された難燃性ウレタン樹脂組成物のそれぞれの成分単独は硬化が始まらず、前記難燃性ウレタン樹脂組成物のそれぞれの成分を混合した後に硬化反応が始まるようにそれぞれの成分を分割すればよい。
一実施形態では、難燃性ウレタン樹脂組成物は、前記ポリイソシアネート化合物および前記ポリオール化合物からなるウレタン樹脂100質量部を基準として、0.01〜10質量部の三量化触媒と、0.1〜20質量部の発泡剤と、0.1質量部〜20質量部の整泡剤と、0.3質量部〜180質量部の添加剤とを含み、亜リン酸エステルが0.5質量部〜50質量部である。
次に前記難燃性ウレタン樹脂組成物の製造方法について説明する。
前記難燃性ウレタン樹脂組成物の製造方法に特に限定はないが、例えば、前記難燃性ウレタン樹脂組成物の各成分を混合する方法、前記難燃性ウレタン樹脂組成物を有機溶剤に懸濁して塗料状とする方法、溶剤に分散してスラリーを調製する等の方法、また前記難燃性ウレタン樹脂組成物に含まれる反応硬化性樹脂成分に25℃の温度において固体である成分が含まれる場合には、前記難燃性ウレタン樹脂組成物を加熱下に溶融させる等の方法により前記難燃性ウレタン樹脂組成物を得ることができる。
難燃性ウレタン樹脂組成物は、難燃性ウレタン樹脂組成物の各成分を単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキサー、混錬ロール、ライカイ機、遊星式攪拌機、低圧発泡機、高圧発泡機等公知の装置を用いて混練することにより得ることができる。
また、ウレタン樹脂の主剤と硬化剤とをそれぞれ別々に充填材等と共に混練しておき、注入直前にスタティックミキサー、ダイナミックミキサー等で混練して得ることもできる。
さらに触媒を除く前記難燃性ウレタン樹脂組成物の成分と、触媒とを注入直前に同様に混練して得ることもできる。
以上説明した方法により、本発明に係る前記難燃性ウレタン樹脂組成物を得ることができる。
次に本発明に係る前記難燃性ウレタン樹脂組成物の硬化方法について説明する。
前記難燃性ウレタン樹脂組成物のそれぞれの成分を混合すると反応が始まり時間の経過と共に粘度が上昇し、流動性を失う。
例えば、前記難燃性ウレタン樹脂組成物を、金型、枠材等の容器へ注入して硬化させることにより、前記難燃性ウレタン樹脂組成物からなる成形体を得ることができる。あるいは、前記難燃性ウレタン樹脂組成物を、被塗構造物に吹き付けて硬化させることにより、前記難燃性ウレタン樹脂組成物からなる成形体を発泡体として得ることができる。
前記難燃性ウレタン樹脂組成物からなる成形体を得る際には、熱を加えたり、圧力を加えたりすることができる。
前記難燃性ウレタン樹脂組成物からなる成形体の比重に特に限定はないが、0.02〜0.2の範囲であることが好ましく、0.03〜0.15の範囲であることがより好ましく、0.03〜0.1の範囲であることが更に好ましく、0.04〜0.08の範囲であることが最も好ましい。かかる成形体は比重が小さいことから取り扱い易い。
次に本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の応用例について説明する。
前記難燃性ウレタン樹脂組成物を、注型、薄厚のパネルに成形等の方法によって建築物、家具、電子機器、自動車、鉄道車両、船舶、航空機等の構造物に配置することができる。あるいは、前記難燃性ウレタン樹脂組成物を上記構造物に吹き付けることにより、前記構造物の表面に難燃性ウレタン樹脂組成物からなる発泡体層を形成することができる。
次に前記ウレタン樹脂組成物からなる成形体について実施する難燃試験について説明する。
前記ウレタン樹脂組成物からなる成形体を縦10cm、横10cmおよび厚み2.5cmに切断して、コーンカロリーメーター試験用サンプルを準備する。
前記コーンカロリーメーター試験用サンプルを用いて、ISO−5600の試験方法に準拠して、放射熱強度50kW/m2 にて10分間加熱したときのコーンカロリーメーター試験による総発熱量を測定することができる。
以下に実施例により本発明を詳細に説明する。なお本発明は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1
表1に示した配合により、実施例1に係る難燃性ウレタン樹脂組成物を準備した。表1に示した各成分の詳細は次の通りである。
1.ポリオール化合物
A−1:p−フタル酸ポリエステルポリオール(川崎化成工業社製、製品名:マキシモールRFK−505、水酸基価=250mgKOH/g)
A−2:p−フタル酸ポリエステルポリオール(川崎化成工業社製、製品名:マキシモールRLK−087、水酸基価:200mgKOH/g)
2.触媒
B−1:三量化触媒(東ソー株式会社製、製品名:TOYOCAT−TR20)
B−2:ウレタン化触媒(東ソー株式会社製、ペンタメチルジエチレントリアミン、製品名:TOYOCAT−DT)
B−3:三量化触媒(エアープロダクツ社製、2−エチルヘキサン酸カリウム、製品コード:Dabco K−15)
3.整泡剤
ポリアルキレングリコール系整泡剤(東レ・ダウコーニング社製、製品名:SH−193、表1の整泡剤)
4.発泡剤
C−1:水
C−2:HFC−365mfc(1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、日本ソルベイ社製)およびHFC−245fa(1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、セントラル硝子社製)
混合比率 HFC−365mfc:HFC−245fa = 7:3(以下「HFC」という)
C−3:HFO(ハネウェル社製、製品名:ソルティスLBA)
5.ポリイソシアネート化合物
MDI(東ソー株式会社製、製品名:ミリオネートMR−200)粘度:167mPa・s、NCO含有量=32.1%
6.添加剤
D−1:トリフェニルホスファイト(城北化学工業社製、製品名:JP−360)
D−2:トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト(城北化学工業社製、製品名:JP−308E)
D−3:トリクレジルホスファイト(城北化学工業社製、製品名:JP−3CP)
D−4:赤リン(燐化学工業社製、製品名:ノーバエクセル140)
D−5:トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート(大八化学工業社製、製品名:TMCPP、以下「TMCPP」という。)
D−6:第一リン酸アルミニウム(太平化学産業社製)
D−7:ヘキサブロモベンゼン(マナック社製、製品名:HBB−B、以下「HBB」という。)
D−8:ホウ酸亜鉛(早川商事社製、製品名:Firebrake ZB)
D−9:三酸化アンチモン(日本精鉱社製、製品名:パトックスC)
D−10:針状フィラー(キンセイマテック社製、製品名:SH−1250)
D−11:水酸化アルミニウム(昭和電工社製、製品名:ハイジライトH−42)
次に下記の表1の配合に従い、ポリオール化合物、触媒、整泡剤、HFCを除く発泡剤、ポリイソシアネート化合物、添加剤が300gになるように重量を設定し、まずポリオール化合物、触媒、整泡剤、HFCを除く発泡剤、添加剤を1000mlポリプロピレンビーカーにはかりとり、メカニカルスターラー(新東科学社製、製品名:BLW1200)を用い、25℃、400rpmの条件で1分間攪拌した。
攪拌後の混練物に対してポリイソシアネート化合物およびHFCを加え、メカニカルスターラーを用いて25℃、1200rpmの条件で約10秒間攪拌し、発泡成形体を得た。
得られた耐火性ウレタン樹脂組成物は時間の経過と共に流動性を失い、難燃性ウレタン樹脂組成物の硬化物を得た。前記硬化物を下記の基準により評価し、結果を表1に示した。
[総発熱量の測定]
硬化物から10cm×10cm×2.5cmになるようにコーンカロリーメーター試験用サンプルを切り出し、ISO−5660に準拠し、放射熱強度50kW/m2にて10分間加熱したときの総発熱量を測定した。
[残重量率の測定]
上記のコーンカロリメーター試験で加熱したときの残重量を測定し、試験前のサンプル重量から残重量率の割合を求めた。
延焼防止の理由により、総発熱量が20MJ/m2以下、かつ残重量率は20%以上である場合を合格とし、総発熱量および残重量率のうちの少なくとも一方が上記条件を満たさないときは不合格とする。
実施例2
実施例1の場合と比較して、トリフェニルホスファイトの使用量を15質量部から30質量部に増量したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例3
実施例1の場合と比較して、トリフェニルホスファイトの使用量を15質量部から5質量部に減量したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例4
実施例1の場合と比較して、トリフェニルホスファイトに代えて、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト 15質量部を使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例5
実施例1の場合と比較して、トリフェニルホスファイトに代えて、トリクレジルホスファイト 15質量部を使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例6
実施例1の場合と比較して、赤リン 9質量部を追加して使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例7
実施例1の場合と比較して、赤リン 5質量部を追加して使用したこと、TMCPP 7質量部を追加して使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例8
実施例1の場合と比較して、赤リン 5質量部を追加して使用したこと、TMCPP 7質量部を追加して使用したこと、第一リン酸アルミニウム4質量部を追加して使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例9
実施例1の場合と比較して、赤リン 5質量部を追加して使用したこと、TMCPP 7質量部を追加して使用したこと、HBB 4質量部を追加して使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例10
実施例1の場合と比較して、赤リン 5質量部を追加して使用したこと、TMCPP 7質量部を追加して使用したこと、ホウ酸亜鉛 4質量部を追加して使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例11
実施例1の場合と比較して、赤リン 5質量部を追加して使用したこと、TMCPP 7質量部を追加して使用したこと、三酸化アンチモン 4質量部を追加して使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例12
実施例1の場合と比較して、赤リン 5質量部を追加して使用したこと、TMCPP 7質量部を追加して使用したこと、針状フィラー 4質量部を追加して使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例13
実施例1の場合と比較して、赤リン 5質量部を追加して使用したこと、TMCPP 7質量部を追加して使用したこと、水酸化アルミニウム 4質量部を追加して使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例14
実施例1の場合と比較して、HFC 5.4質量部をHFO 5.4質量部に変更して使用したこと以外は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表1に示す。
Figure 2018131555
比較例1
表2に示した配合により、比較例1に係る難燃性ウレタン樹脂組成物を準備した。表2に示した各成分の詳細は表1に示した通りである。
実施例1の場合と比較して、トリフェニルホスファイトを使用しなかった他は実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表2に示す。
比較例2
比較例1の場合と比較して、TMCPP 15質量部を追加して使用したこと以外は、比較例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表2に示す。
比較例3
比較例1の場合と比較して、TMCPP 7質量部を追加して使用したこと以外は、比較例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表2に示す。
比較例4
比較例1の場合と比較して、第一リン酸アルミニウム 4質量部を追加して使用したこと以外は、比較例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表2に示す。
比較例5
比較例1の場合と比較して、HBB 4質量部を追加して使用したこと以外は、比較例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表2に示す。
比較例6
比較例1の場合と比較して、ホウ酸亜鉛 4質量部を追加して使用したこと以外は、比較例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表2に示す。
比較例7
比較例1の場合と比較して、三酸化アンチモン 4質量部を追加して使用したこと以外は、比較例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表2に示す。
比較例8
比較例1の場合と比較して、針状フィラー 4質量部を追加して使用したこと以外は、比較例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表2に示す。
比較例9
比較例1の場合と比較して、水酸化アルミニウム 4質量部を追加して使用したこと以外は、比較例1の場合と全く同様に実験を行った。
結果を表2に示す。
Figure 2018131555
本発明に係る難燃性ウレタン樹脂組成物の成形物は、難燃性に優れていることから、建築物、家具、電子機器、自動車、鉄道車両、船舶、航空機等の構造物等に広く応用することができる。

Claims (9)

  1. ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、触媒、発泡剤、整泡剤および亜リン酸エステルを含む、難燃性ウレタン樹脂組成物。
  2. 前記触媒が、窒素含有芳香族化合物、カルボン酸アルカリ金属塩、3級アンモニウム塩および4級アンモニウム塩からなる群より選ばれる少なくとも一つの三量化触媒を含む、請求項1に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
  3. 前記ポリイソシアネート化合物および前記ポリオール化合物からなるウレタン樹脂のイソシアネートインデックスが、120〜1000の範囲である、請求項1または2に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
  4. 前記亜リン酸エステルが、前記ポリイソシアネート化合物および前記ポリオール化合物からなるウレタン樹脂100質量部を基準として0.5〜50質量部の範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
  5. 前記亜リン酸エステルが、分子中に少なくとも1つの芳香環を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
  6. 前記亜リン酸エステルが、トリフェニルホスファイト、トリクレジルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトからなる群より選ばれる少なくとも1つである、請求項1〜5のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
  7. 赤リン、リン酸エステル、リン酸塩含有難燃剤、臭素含有難燃剤、ホウ素含有難燃剤、アンチモン含有難燃剤、針状フィラーおよび金属水酸化物からなる群より選ばれる少なくとも一つをさらに含む、請求項1〜6のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物を成形してなる、成形体。
  9. 建築物、家具、電子機器、自動車、鉄道車両、船舶、または航空機に使用する請求項8に記載の成形体。
JP2017026849A 2017-02-16 2017-02-16 難燃性ウレタン樹脂組成物 Pending JP2018131555A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017026849A JP2018131555A (ja) 2017-02-16 2017-02-16 難燃性ウレタン樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017026849A JP2018131555A (ja) 2017-02-16 2017-02-16 難燃性ウレタン樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018131555A true JP2018131555A (ja) 2018-08-23

Family

ID=63247923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017026849A Pending JP2018131555A (ja) 2017-02-16 2017-02-16 難燃性ウレタン樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018131555A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022513357A (ja) * 2018-10-09 2022-02-07 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 硬質ポリウレタンフォーム配合物およびそれから作製されたフォーム
KR20230119888A (ko) * 2022-02-08 2023-08-16 애경케미칼주식회사 난연 조성물 및 이를 이용한 준불연 우레탄 단열재

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022513357A (ja) * 2018-10-09 2022-02-07 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 硬質ポリウレタンフォーム配合物およびそれから作製されたフォーム
JP7477519B2 (ja) 2018-10-09 2024-05-01 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 硬質ポリウレタンフォーム配合物およびそれから作製されたフォーム
KR20230119888A (ko) * 2022-02-08 2023-08-16 애경케미칼주식회사 난연 조성물 및 이를 이용한 준불연 우레탄 단열재
KR102614474B1 (ko) * 2022-02-08 2023-12-15 애경케미칼주식회사 난연 조성물 및 이를 이용한 준불연 우레탄 단열재

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6626590B2 (ja) 難燃性ウレタン樹脂組成物
JP6748262B2 (ja) 難燃性ポリウレタン発泡体を現場で形成するための現場発泡システム
JP7497133B2 (ja) 吹き付け塗装用のポリオール組成物、発泡性ポリウレタンプレミックス組成物、および発泡性ポリウレタン組成物
WO2015129844A1 (ja) 配管または機器用耐火性断熱被覆材
JP5671591B2 (ja) 耐火性ウレタン樹脂組成物
JP6564496B2 (ja) 難燃性ポリウレタン樹脂組成物
JP6298344B2 (ja) 難燃性ウレタン樹脂組成物
JP6450115B2 (ja) ウレタン樹脂組成物
JP2020105534A (ja) ポリウレタン組成物
JP2018100404A (ja) 吹き付け塗装用のポリオール組成物、発泡性ポリウレタンプレミックス組成物、および発泡性ポリウレタン組成物
JP6378088B2 (ja) ウレタン樹脂組成物
JP2015063676A (ja) ウレタン樹脂組成物
JP2018131555A (ja) 難燃性ウレタン樹脂組成物
JP7245286B2 (ja) ポリオール含有組成物、発泡性ポリウレタン組成物及びポリウレタン発泡体
JP2018090721A (ja) 難燃性ウレタン樹脂組成物
JP2018065937A (ja) 難燃性ウレタン樹脂組成物
JP6328960B2 (ja) 繊維強化樹脂成形品
JP2017226831A (ja) 難燃性ウレタン樹脂組成物
JP6751617B2 (ja) 難燃性ウレタン樹脂組成物及びその製造方法
JP2017218586A (ja) 難燃性ウレタン樹脂組成物