JP2018130458A - オストメイト用汚物流し - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化したオストメイト用汚物流しにおいて、ボウル部からの洗浄水の溢れを抑制しつつ、リム面の上方付近まで洗浄できるオストメイト用汚物流しを提供すること。
【解決手段】 建物の壁面に沿って配置されるオストメイト用汚物流しであって、汚物受け面と、棚面と、を備えた略楕円形状のボウル部と、トラップ管路と、給水路と、リム面に開口された吐水口と、を有する吐水部と、を備え、吐水口は、ボウル部を前後方向でニ等分する前後ニ等分線と、左右方向でニ等分する左右ニ等分線と、によって仕切られる4つの象限において、いずれかの象限に形成されており、棚面は、前後ニ等分線と左右二等分線の交点に対して吐水口が配置された象限と点対称となる象限において、その高さが下方に向かって徐々に低くなり、その後、上方に向かって徐々に高くなるように形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、人工肛門や人工膀胱などの保持者である「オストメイト」と呼ばれる方々が使用するオストメイト用汚物流しに関する。
人工肛門や人工膀胱などの保持者であるオストメイトと呼ばれる方々は、身体の腹部に排泄物(以下、汚物という)を溜めておくための袋、いわゆるパウチを装着しており、所定時刻や所定の時間間隔毎に、トイレにおいて溜まった汚物を廃棄したり、パウチの内面、ストーマ(腹部に造設された排泄口)、ストーマ付近の腹部などに着いた汚物を洗い流したりするなどの作業を行う必要がある。
オストメイトと呼ばれる方々が外出先で作業を行うための専用設備として、例えば特許文献1に記載されたオストメイト用汚物流しが提案されている。
この特許文献1に記載されたオストメイト用汚物流しにおいては、洗浄水がボウル部の棚面に吐水され、洗浄水がリム面に沿って棚面上を旋回しながら、ボウル部内に廃棄された汚物を排出するように構成されている。
これによって、近年の節水化のニーズにより、オストメイト汚物流しに使用する1回当たりに流す洗浄水量を削減した場合でも、旋回流によってボウル部の全体を洗浄することができる。
近年、バリアフリー法の施行に伴い、公共施設においては多目的用トイレルームの設置が促進されているが、その障壁となるのがスペースの確保である。即ち、多目的トイレルームは車椅子利用者が利用するために健常者が利用する一般的なトイレルームよりも広い面積が必要となる。
そのため、多目的トイレルームに設置されるオストメイト用汚物流しには、狭い面積でも設置できる小型化の要望が高まってきている。
オストメイト用汚物流しを小型化する際は、ボウル部と壁面との間に給水流路やトラップ管路等の管路を配置するための管路配置スペースが必要になるため、単純にボウル部の縮尺を小さくすることはできない。
また、オストメイト用汚物流しの小型化において、オストメイトの方々の使い勝手を考慮してボウル部の開口面積を大きくするのが好ましいが、ボウル部の開口形状を、例えば、長方形などにしてボウル部の開口面積を大きくすると、洗浄水の旋回性が悪くなり洗浄性能が低下する。
そのため、特許文献1に記載されているオストメイト用汚物流しを小型化して、そのボウル部の開口形状を横長の略楕円形状にすることで、管路配置スペースを確保でき、且つ、ボウル部の開口面積が大きく、洗浄性能が良好なようにすることが考えられる。
特許第04941336号
しかしながら、小型化のためにボウル部の開口を横長の略楕円形状にしたオストメイト用汚物流しにおいて、特許文献1のようにボウル部の左右二等分線よりも後方側から前方に向けて吐水を行った場合、ボウル部の左右二等分線と前後ニ等分線によって仕切られる4つの象限のうち、吐水口の配置された象限と前後ニ等分線と左右二等分線の交点に対して点対称になる象限において、棚面を旋回する洗浄水に汚物受け面を流れる洗浄水が棚面に乗り上げ合流し、棚面の洗浄水の水位が上昇しボウル部から洗浄水が溢れてしまうという問題があった。これは、ボウル部が楕円形状で従来のオストメイト用汚物流しよりも曲率が大きく、棚面を旋回する洗浄水の速度が低下しやすいことが原因である。
そのため、吐水口から吐水される洗浄水の初速を大きくし、上述した点対称になる象限においての洗浄水の速度を大きくすると、上述した点対称になる象限よりも前の象限で、洗浄水の速度が大きくなりすぎてしまい、洗浄水がボウル部から溢れてしまう。また、棚面の位置を全体的に低くし、洗浄水の溢れを抑制すると、ボウル部のリム面の上方を洗浄できず、リム面に付着した汚物が残ってしまう。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、小型化したオストメイト用汚物流しにおいて、ボウル部からの洗浄水の溢れを抑制しつつ、リム面の上方付近まで洗浄できるオストメイト用汚物流しを提供することを目的としている。
前述した目的を達成するために、本発明は、建物の壁面に沿って配置されるオストメイト用汚物流しであって、ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成されたリム面と、このリム面と汚物受け面との間に周回して形成され、略水平に突出した棚面と、を備えた略楕円形状のボウル部と、このボウル部の下方から壁面に向かって上昇するように形成され、汚物受け面の下方に封水を形成するトラップ管路と、給水源から洗浄水を供給する給水路と、ボウル部のリム面に開口され、給水路から給水された洗浄水をリム面に沿って水平方向に旋回するように棚面上に吐水する吐水口と、を有する吐水部と、を備え、吐水部の吐水口は、ボウル部を前後方向でニ等分する前後ニ等分線と、ボウル部を左右方向でニ等分する左右ニ等分線と、によって仕切られる4つの象限において、いずれかの象限に形成されており、ボウル部の棚面は、前後ニ等分線と左右二等分線の交点に対して吐水部の吐水口が配置された象限と点対称となる象限において、その高さが下方に向かって徐々に低くなり、その後、上方に向かって徐々に高くなるように形成されていることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、汚物受け面を流れる洗浄水が棚面に乗り上げ合流する位置での棚面の高さを比較的低く、汚物受け面を流れる洗浄水が棚面に乗り上げくい位置での棚面の高さを比較的高くできるので、ボウル部から洗浄水が溢れることを抑制しつつ、リム面の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、ボウル部の棚面は、点対象となる象限における棚面の中点よりも下流側において、その高さが最も低くなることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、点対象となる象限において、最も流速及び流量の低下の著しい箇所において、棚面の高さを最も低くすることができ、ボウル部からの洗浄水の溢れをより確実に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、ボウル部の棚面は、点対称となる象限の次の象限以降において、その高さが、徐々に高くなっており、吐水部の吐水口の位置での棚面の高さより高くなるように形成されていることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、点対称となる象限の次の象限以降、つまり、洗浄水の水量が少なく、かつ、摩擦により洗浄水の流速が落ちている棚面において、棚面によって洗浄水を持ち上げ、リム面の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、ボウル部の棚面は、その高さが滑らかに連続していることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、棚面が段差上で高さが徐々に変わる場合と比較して、棚面での無駄な摩擦を減少させ洗浄水の流速低下を抑制でき、リム面の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
本発明によれば、小型化したオストメイト用汚物流しにおいて、ボウル部からの洗浄水の溢れを抑制しつつ、リム面の上方付近まで洗浄できるオストメイト用汚物流しを提供することができる。
本発明の第1実施形態によるオストメイト用汚物流しの斜視図である。 図1の上面図である。 図2のIII−III線における断面図である。 図3のIV―IV線における断面図である。 本発明の第1実施形態によるオストメイト用汚物流しの棚面の高さを示す模式図である。 本発明の第2実施形態によるオストメイト用汚物流しの棚面を示す断面図である。 本発明の第2実施形態によるオストメイト用汚物流しの棚面の高さを示す模式図である。
以下、本発明の第1の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
まず、図1乃至図3を用いて、本発明の第1実施形態によるオストメイト用汚物流しの基本構造を説明する。図1は、本発明の第1実施形態によるオストメイト用汚物流しの斜視図である。図2は図1の上面図である。図3は、図2のIII−III線における断面図である。
図1乃至図3に示すように、オストメイト用汚物流し1は、多目的トイレルームの壁面Kに壁掛け状に取り付けられて使用される。
なお、以降の説明においては、壁面Kに向かってオストメイト用汚物流し1の正面に立った使用者から見て、壁面Kに向かう側を「後方側」、壁面Kから離れる側を「前方側」と呼び、鉛直方向上側を「上方側」、鉛直方向下側を「下方側」と呼び、左右夫々の側を「左方側」、「右方側」と呼んで説明を行う。
オストメイト用汚物流し1は、陶器製のボウル部3と、このボウル部3の下方側に形成された溜水部5と、ボウル部3の後方側面の右方側に設けられた吐水部7と、壁面Kに取り付けられた水栓装置9と、を備える。また、溜水部5の下部には、トラップ管路11(図3)が接続されている。
ボウル部3は、上方側が開口され、その上面視において(図2参照)、横長の略楕円形状に形成された椀状であり、オストメイトの方々がパウチ内の汚物を投入できるようになっている。また、ボウル部3は、その上面視において(図2参照)、横長の略楕円形状に形成されているため、壁面Kからの前出を抑えながら、汚物が投入される左右方向の開口面積を確保することができ、汚物の投入性を維持しながら壁面Kからの突出量を抑えることができる。
溜水部5は、ボウル部3の下方の中央位置からが窪むように形成され、下水配管との縁切りのための封水が溜まっている。
吐水部7は、ボウル部3の後方に設けられた給水路12(図4参照)と、給水路の下流端に形成された吐水口13と有する。吐水部7の給水路には、口径35mmの給水配管(図示せず)と接続されている。
この吐水部7は、壁面Kに設けられた洗浄ボタン15を操作することで、給水配管に設けられたフラッシュバルブ(図示せず)が開弁して吐水口13から吐水を行い、ボウル部3を洗浄することができる。
また、吐水部7はその覆い形状によって洗浄水が飛散することを防止すると共に、局部的な段差形状によって、ボウル部3の全体形状が一様な形状として感じられるよう、意匠的な配慮も実施されている。
水栓装置9は、壁面K内部に設けられた給水配管(図示せず)に接続され、その給水配管によって供給された水または湯を吐水可能であり、オストメイトの方々が汚物を廃棄した後のパウチ等の洗浄を行うことができる。
図3に示すように、トラップ管路11は、溜水部5後方側下部と連通した排水流入口11aから後方側の壁面Kに向かって上昇しながら延び、その下流端である排水流出口11bが壁面Kに向かって開口している。このトラップ管路11により、溜水部5に封水を形成することができる。
また、トラップ管路11は、その排水流出口11bが壁面Kの排水配管(図示せず)と接続されており、パウチから廃棄された汚物を下水配管に排出することができる。
つぎに、図2、図3に基づいてボウル部3の具体的な形状について説明する。
図2及び図3に示すように、ボウル部3は、汚物受け面17と、この汚物受け面17の上方に形成されたリム面19と、このリム面19と汚物受け面17の間に形成された棚面21と、を備える。
汚物受け面17は、ボウル形状であり、その下方の略中央位置には、溜水部5が形成されている。
リム面19は、略鉛直方向に伸び、周囲を囲むように形成されており、洗浄水を吐水する吐水部7の吐水口13が開口されている。
リム面19の上方は、ボウル部3の全周において、棚面21の少なくとも一部を覆うように内側に向かってオーバーハングした形状に形成されている。このオーバーハングした形状により、オストメイトの方々が汚物を廃棄する際に、汚物受け面17に近接して落下させやすく、汚物が棚面21に落下しにくくなる。そのため、汚物が棚面21に付着しにくくなり、棚面21を旋回する洗浄水が汚物に衝突することで起こる洗浄水の水飛びの発生を抑制することができる。
棚面21は、リム面19と汚物受け面17の間に周回して形成され、略水平に突出している。この棚面21は、リム面19に開口された吐水口13から吐水された洗浄水を載せて、リム面19に沿って水平方向に旋回する旋回流を形成している。
また、棚面21は、ボウル部3の前方側の中央位置において、その一部が切り欠かれ、溜水部5に向かって拡幅する形状となっている。
これによって、棚面21を旋回する洗浄水の一部を溜水部5へ向かうように誘導することができる。
つぎに、図4及び図5に基づいて棚面21の具体的な形状について説明する。
図4は、図3のIV―IV線における断面図である。図5は、本発明の第1実施形態によるオストメイト用汚物流しの棚面の高さを示す模式図である。本実施形態において、図4に示す棚面21における位置Pa、Pb、Pc、Pd、Pe、Pf、Px、Pyは、図5に示す位置と対応している。
図4に示すように、吐水部7の吐水口13は、ボウル部3を前後方向でニ等分する前後ニ等分線C1と、ボウル部3を左右方向でニ等分する左右ニ等分線C2と、によって仕切られる4つの象限において、第1象限に設けられ、第1象限の左方側である第2象限に向かって洗浄水W1を吐水するように開口が形成されている。この際、吐水口13から吐水された洗浄水W1は位置Paから位置Pfまで棚面21に沿って反時計回りに流れる。また、洗浄水W1は棚面21との摩擦により流速が低下し棚面21から適宜流れ落ち、棚面21から流れ落ちた洗浄水W2は汚物受け面17を旋回する。
なお、本実施形態において、ボウル部の右側後方側の象限を第1象限として第1象限乃至第4象限を決定し、吐水口の位置を位置Paとしてそこから洗浄水の流れの方向に沿って、位置Pa乃至位置Pfを決定している。
図4及び図5に示すように、まず、第1象限から第2象限(位置Paから位置Pc)において、棚面21の高さは、略一定に形成されている。なお、棚面21の高さは、吐水口13の開口された位置である位置Paの棚面21の高さを基準とする。
つぎに、第3象限(位置Pcから位置Pd)において、棚面21は、その高さが下方に向かって徐々に低くなり、位置Pxで最も低くなった後、位置Paでの高さと同じになるまで上方に向かって徐々に高くなるように滑らかに連続して形成されている(図4の波線)。この位置Pxは、第3象限における棚面21の中点よりも下流側に位置しており、洗浄水W2が最も棚面21に乗り上げやすい位置である。このように棚面21の高さが連続的に変化していることにより、第3象限において、汚物受け面17を流れる洗浄水W2が棚面21に乗り上げ合流しやすい位置である位置Pxでの棚面21の高さを比較的低く、汚物受け面17を流れる洗浄水が棚面21に乗り上げくい位置である位置Px以外での棚面21の高さを比較的高くできるので、ボウル部3から洗浄水が溢れることを抑制しつつ、リム面19の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
つぎに、第4象限(位置Pdから位置Pe)において、棚面21は、その高さが、上方に向かって徐々に高くなり、位置Pyで最も高くなった後、位置Paと同じ高さになるまで下方に向かって徐々に低くなるように滑らかに連続して形成されている(図4のドット線)。つまり、第4象限における棚面21の高さは、吐水口13の開口された位置Paの棚面21の高さより高くなるように形成されている。この第4象限において、洗浄水W1は、その水量が少なく、かつ、棚面21との摩擦により流速が落ちているが、棚面21によって持ち上げられ、リム面19の上方まで洗浄を行うことができる。なお、第4象限(位置Pdから位置Pe)において、位置Pyから位置Peにかけて棚面21の高さは、位置Paと同じ高さになるまで徐々に低くなっているが、棚面21の高さが徐々に低くならず位置Pyの高さのままで位置Peまで形成されていてもよい。
最後に、第1象限(位置Peから位置Pf)において、棚面21の高さは、位置Peの棚面21の高さと同じ高さで略一定に形成されている。
つぎに、上述した本発明の第1実施形態によるオストメイト用汚物流し1における作用について説明する。
まず、本発明の第1実施形態によるオストメイト用汚物流し1によれば、ボウル部3の棚面21は、前後ニ等分線C1と左右二等分線C2の交点Iに対して吐水部7の吐水口13が配置された第1象限と点対称となる第3象限において、その高さが下方に向かって徐々に低くなり、その後、上方に向かって徐々に高くなるように形成されている。
そのため、汚物受け面17を流れる洗浄水W2が棚面21に乗り上げ合流する位置での棚面21の高さを比較的低く、汚物受け面17を流れる洗浄水W2が棚面21に乗り上げくい位置での棚面21の高さを比較的高くできるので、ボウル部3から洗浄水W1が溢れることを抑制しつつ、リム面19の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
また、本発明の第1実施形態によるオストメイト用汚物流し1によれば、ボウル部3の棚面21は、第1象限と点対象となる第3象限における棚面21の中点よりも下流側において、その高さが最も低くなっている。
そのため、点対象の第3象限において、最も流速及び流量の低下の著しい箇所である位置Pxにおいて、棚面21の高さを最も低くすることができ、ボウル部3からの洗浄水W1の溢れをより確実に抑制することができる。
また、本発明の第1実施形態によるオストメイト用汚物流し1によれば、ボウル部3の棚面21は、第1象限と点対称となる第3象限の次の象限である第4象限以降において、その高さが、徐々に高くなっており、吐水部7の吐水口13の位置Paでの棚面21の高さより高くなるように形成されている。
そのため、第3象限の次の第4象限以降、つまり、洗浄水W1の水量が少なく、かつ、摩擦により洗浄水W1の流速が落ちている棚面21において、棚面21によって洗浄水W1を持ち上げ、リム面19の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
また、本発明の第1実施形態によるオストメイト用汚物流し1によれば、ボウル部3の棚面21は、その高さが滑らかに連続している。
そのため、棚面21が段差上で高さが徐々に変わる場合と比較して、棚面21での無駄な摩擦を減少させ洗浄水W1の流速低下を抑制でき、リム面19の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
つぎに、図6および図7を用いて、本発明の第2実施形態におけるオストメイト用汚物流し2について、説明を行う。
図6は、本発明の第2実施形態によるオストメイト用汚物流しの棚面を示す平面視断面図である。図5は、本発明の第2実施形態によるオストメイト用汚物流しの棚面の高さを示す模式図である。本実施形態において、図6に示す棚面33における位置Pa、Pb、Pc、Pd、Pe、Pf、Px、Pyは、図7に示す位置と対応している。また、この第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
図6に示すように、本発明の第2実施形態におけるオストメイト用汚物流し2は、楕円形状のボウル部30と、ボウル部30の後方側面の左方側に設けられた吐水部31が備えられている。ボウル部30は、汚物受け面17と、棚面33と、汚物受け面17の上方に形成されたリム面19と、を有する。吐水部31は、給水路12と、給水路12の下流端に形成された吐水口35と有する。
吐水部31の吐水口35は、ボウル部30を前後方向でニ等分する前後ニ等分線C1と、ボウル部30を左右方向でニ等分する左右ニ等分線C2と、によって仕切られる4つの象限において、第2象限に設けられ、第2象限の前方側である第3象限に向かって洗浄水W1を吐水するように開口が形成されている。この際、吐水口35から吐水された洗浄水W1は位置Paから位置Pfまで棚面33に沿って反時計回りに流れる。また、洗浄水W1は棚面33との摩擦により流速が低下し棚面33から適宜流れ落ち、棚面33から流れ落ちた洗浄水W2は汚物受け面17を旋回する。
図6及び図7に示すように、まず、第2象限から第3象限(位置Paから位置Pc)において、棚面33の高さは、略一定に形成されている。なお、棚面33の高さは、吐水口35の開口された位置である位置Paの棚面33の高さを基準とする。
つぎに、第4象限(位置Pcから位置Pd)において、棚面33は、その高さが下方に向かって徐々に低くなり、位置Pxで最も低くなった後、位置Paでの高さと同じになるまで上方に向かって徐々に高くなるように滑らかに連続して形成されている(図6の波線)。この位置Pxは、第4象限における棚面33の中点よりも下流側に位置しており、洗浄水W2が最も棚面33に乗り上げやすい位置である。このように棚面33の高さが連続的に変化していることにより、第4象限において、汚物受け面17を流れる洗浄水W2が棚面33に乗り上げ合流しやすい位置である位置Pxでの棚面33の高さを比較的低く、汚物受け面17を流れる洗浄水が棚面33に乗り上げくい位置である位置Px以外での棚面33の高さを比較的高くできるので、ボウル部30から洗浄水が溢れることを抑制しつつ、リム面19の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
つぎに、第1象限(位置Pdから位置Pe)において、棚面33は、その高さが、上方に向かって徐々に高くなり、位置Pyで最も高くなった後、位置Paと同じ高さになるまで下方に向かって徐々に低くなるように滑らかに連続して形成されている(図6のドット線)。つまり、第1象限における棚面33の高さは、吐水口35の開口された第2象限の棚面33の高さより高くなるように形成されている。この第1象限において、洗浄水W1は、その水量が少なく、かつ、棚面33との摩擦により流速が落ちているが、棚面33によって持ち上げられ、リム面19の上方まで洗浄を行うことができる。なお、第1象限(位置Pdから位置Pe)における位置Pyから位置Peにかけて棚面33の高さは、位置Paと同じ高さになるまで徐々に低くなっているが、棚面33の高さが徐々に低くならず位置Pyの高さのままで位置Peまで形成されていてもよい。
最後に、第2象限(位置Peから位置Pf)において、棚面33の高さは、位置Peの棚面33の高さと同じ高さで略一定に形成されている。
つぎに、上述した本発明の第2実施形態によるオストメイト用汚物流し2における作用について説明する。
まず、本発明の第2実施形態によるオストメイト用汚物流し1によれば、ボウル部30の棚面33は、前後ニ等分線C1と左右二等分線C2の交点Cに対して吐水部31の吐水口35が配置された第2象限と点対称となる第4象限において、その高さが下方に向かって徐々に低くなり、その後、上方に向かって徐々に高くなるように形成されている。
そのため、汚物受け面17を流れる洗浄水W2が棚面33に乗り上げ合流する位置での棚面33の高さを比較的低く、汚物受け面17を流れる洗浄水W2が棚面33に乗り上げくい位置での棚面33の高さを比較的高くできるので、ボウル部30から洗浄水W1が溢れることを抑制しつつ、リム面19の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
また、本発明の第2実施形態によるオストメイト用汚物流し2によれば、ボウル部30の棚面33は、第2象限と点対象となる第4象限における棚面33の中点よりも下流側の位置Pxにおいて、その高さが最も低くなっている。
そのため、第2象限と点対象となる第4象限において、最も流速及び流量の低下の著しい箇所である位置Pxにおいて、棚面33の高さを最も低くすることができ、ボウル部30からの洗浄水W1の溢れをより確実に抑制することができる。
また、本発明の第2実施形態によるオストメイト用汚物流し2によれば、ボウル部30の棚面33は、第2象限と点対称となる第4象限の次の象限である第1象限以降において、その高さが、徐々に高くなっており、吐水部31の吐水口35の位置での棚面33の高さより高くなるように形成されている。
そのため、第4象限の次の第1象限、つまり、洗浄水W1の水量が少なく、かつ、摩擦により洗浄水W1の流速が落ちている棚面33において、棚面33によって洗浄水W1を持ち上げ、リム面19の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
また、本発明の第2実施形態によるオストメイト用汚物流し2によれば、ボウル部30の棚面33は、その高さが滑らかに連続している。
そのため、棚面33が段差上で高さが徐々に変わる場合と比較して、棚面33での無駄な摩擦を減少させ洗浄水W1の流速低下を抑制でき、リム面19の上方まで洗浄を行い、汚物残りを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではなく、例えば、オストメイト用汚物流しは、壁掛けでなく、床置きされているものであってもよく、壁面Kに沿って配置されているものであればよい。
また、本実施形態において、洗浄水W1は、反時計回りに旋回し棚面を流れるが、棚面を旋回する方向は半時計周りでなく時計回りになるように、吐水口を形成しても良い。
1、2 オストメイト用汚物流し
3 ボウル部
5 溜水部
7 吐水部
9 水栓装置
11 トラップ管路
12 給水路
11a 排水流入口
11b 排水流出口
13 吐水口
15 洗浄ボタン
17 汚物受け面
19 リム面
21 棚面
30 ボウル部
31 吐水部
33 棚面
35 吐水口

Claims (4)

  1. 建物の壁面に沿って配置されるオストメイト用汚物流しであって、
    ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成されたリム面と、このリム面と前記汚物受け面との間に周回して形成され、略水平に突出した棚面と、を備えた略楕円形状のボウル部と、
    このボウル部の下方から前記壁面に向かって上昇するように形成され、前記汚物受け面の下方に封水を形成するトラップ管路と、
    給水源から洗浄水を供給する給水路と、前記ボウル部のリム面に開口され、前記給水路から給水された洗浄水を前記リム面に沿って水平方向に旋回するように前記棚面上に吐水する吐水口と、を有する吐水部と、
    を備え、
    前記吐水部の吐水口は、前記ボウル部を前後方向でニ等分する前後ニ等分線と、前記ボウル部を左右方向でニ等分する左右ニ等分線と、によって仕切られる4つの象限において、いずれかの象限に形成されており、
    前記ボウル部の棚面は、前記前後ニ等分線と前記左右二等分線の交点に対して前記吐水部の吐水口が配置された象限と点対称となる象限において、その高さが下方に向かって徐々に低くなり、その後、上方に向かって徐々に高くなるように形成されていることを特徴とするオストメイト用汚物流し。
  2. 前記ボウル部の棚面は、前記点対象となる象限における前記棚面の中点よりも下流側において、その高さが最も低くなることを特徴とする請求項1記載のオストメイト用汚物流し。
  3. 前記ボウル部の棚面は、前記点対称の象限の次の象限以降において、その高さが、徐々に高くなっており、前記吐水部の吐水口の位置での前記棚面の高さより高くなるように形成されていることを特徴とする請求項2記載のオストメイト用汚物流し。
  4. 前記ボウル部の棚面は、その高さが滑らかに連続していることを特徴とする請求項3記載のオストメイト用汚物流し。
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