JP2018130136A - 足裏荷重検出装置 - Google Patents

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【課題】歩行時に発生する打音を抑制する足裏荷重検出装置を提供すること。【解決手段】本発明に係る足裏荷重検出装置10は、平板状の第1フレーム11と、第1フレーム11の主面に対向するように設けられた平板状の第2フレーム12と、第1フレーム11と第2フレーム12とにそれぞれ連結された板バネ13と、第1フレーム11と第2フレーム12との間に設けられ第1フレーム11と第2フレーム12との間に生じる圧力を検出する圧力センサ16とを備え、ユーザが足部20を載置して歩行することにより、足部20の足裏荷重を検出する。第1フレーム11と第2フレーム12との間には、第1フレーム11と第2フレーム12とを互いに近付ける方向の力を発生させるように設けられた、弾性部材19をさらに備えている。【選択図】図4

Description

本発明は足裏荷重検出装置に関する。
歩行が不自由な人の歩行を支援するための装置として、ユーザの足に装着するウェアラブルタイプの歩行支援ロボットが知られている。歩行支援ロボットは、ユーザの足裏の荷重を検出し、ユーザの歩幅や速度に合わせて歩行のアシストを行う。
特許文献1では、足裏の荷重を検出する技術として、足底に対応する大きさの下板と上板とがバネ部材によって接近するように付勢してあり、下板と上板との間に3つ以上の力センサを配した構成とする足裏荷重を検出する足平センサが提案されている。
特開2000−254888号公報
ユーザの足に装着して用いる装置は、ユーザの負担を軽減させるために、軽いこと、及び薄いことが求められる。しかしながら、特許文献1において提案されている装置は、軽量化のためにバネ部材を薄くすると、下板と上板とを付勢する力が充分に確保できなくなる。その結果、歩行時において、遊脚側の下板が自重及び歩行時の慣性力によって、がたつきを生じる虞がある。そして、下板のがたつきによって、歩行時に不快な打音が発生する。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、歩行時に発生する打音を抑制する足裏荷重検出装置を提供するものである。
本発明にかかる足裏荷重検出装置は、平板状の第1フレームと、前記第1フレームの主面に対向するように設けられた平板状の第2フレームと、前記第1フレームと前記第2フレームとにそれぞれ連結された板バネと、前記第1フレームと前記第2フレームとの間に設けられ前記第1フレームと前記第2フレームとの間に生じる圧力を検出する圧力センサと、を備え、ユーザが足部を載置して歩行することにより、前記足部の足裏荷重を検出する、足裏荷重検出装置であって、前記第1フレームと前記第2フレームとの間には、前記第1フレームと前記第2フレームとを互いに近付ける方向の力を発生させるように設けられた、弾性部材をさらに備えているものである。
このような構成により、第1フレームと第2フレームとが離間する方向に力が加わった場合において、弾性部材が圧縮されて、前記第1フレームと前記第2フレームとの間に発生するがたつきを抑制することができる。
本発明により、歩行時に発生する打音を抑制する足裏荷重検出装置を提供するものである。
実施の形態にかかる足裏荷重検出装置の上面図である。 実施の形態にかかる足裏荷重検出装置の断面図である。 実施の形態にかかる足裏荷重検出装置のスタビライザ部17の断面図である。 実施の形態にかかる足裏荷重検出装置の構造模式図である。
実施の形態
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態にかかる足裏荷重検出装置の上面図である。実施の形態にかかる足裏荷重検出装置10は、歩行が不自由な人が足に装着するウェアラブルタイプの歩行支援ロボット等に備わるものである。足裏荷重検出装置10は、ユーザが足裏に装着して歩行することにより、足裏荷重を検出する。
足裏荷重検出装置10は、第1フレーム11、第2フレーム12、板バネ13、第1固定部14、第2固定部15、圧力センサ16、及びスタビライザ部17を備えている。
第1フレーム11は、足裏荷重検出装置10の上側に設けられた矩形平板状のフレームである。第1フレーム11の主面は、ユーザが足を充分に載置することができる程度の大きさ及び形状を呈している。第1フレーム11の上側の主面にはユーザの足が載置される。あるいは、第1フレーム11の上側の主面には、クッション材などの部材を介して、ユーザの足が載置される。第1フレーム11の下側の主面には、第1固定部14、及び圧力センサ16が固定されている。
第2フレーム12は、足裏荷重検出装置10の下側に設けられ、第1フレーム11に対向するように設けられた矩形平板状のフレームである。第2フレーム12の下側の主面は、地面に接地する。あるいは、第2フレーム12の下側の主面は、クッション材などの部材を介して、地面に接地する。第2フレーム12の上側の主面は、第1フレーム11の下側の主面に対向している。また、第2フレーム12の上側の主面には、第2固定部15が固定されている。さらに、第2フレーム12の上側の主面には第1フレーム11に固定された圧力センサ16が当接している。
板バネ13は、板状のバネ部材であり、好ましくはオーステナイト系ステンレスや、ベリリウム銅などのバネ用金属により形成されている。板バネ13は、第1固定部14により第1フレーム11と連結し、第2固定部15により第2フレーム12と連結している。板バネ13は、第1フレーム11と第2フレーム12とにそれぞれ連結していることにより、第1フレーム11と第2フレーム12とを互いに近付ける方向に付勢している。第1フレーム11と第2フレーム12とを付勢する力は、各部材の重さや、足裏荷重検出装置10の使用状態を加味したうえで決定される。
第1固定部14は、第1フレーム11に固定され、第1フレーム11と板バネ13とを連結している。足裏荷重検出装置10は、第1フレーム11の長手方向中央部に、第1固定部14を2個備えている。
第2固定部15は、第2フレーム12に固定され、第2フレーム12と板バネ13とを連結している。足裏荷重検出装置10は、第2フレーム12の長手方向端部に、第2固定部15を各1個、合計2個備えている。
圧力センサ16は、第1フレーム11と第2フレーム12との間に生じる圧力を検出する。圧力センサは、例えば、ダイヤフラム型のロードセルであり、第1フレーム11と第2フレーム12との間に生じた微小変位を取得したうえで荷重値を算出する。圧力センサ16は、矩形平板状の第1フレーム11の角部付近にそれぞれ固定されており、第2フレーム12にそれぞれ当接している。すなわち、足裏荷重検出装置10は、圧力センサ16を4個備えている。このような構成を採用することにより、圧力センサ16は、足裏の荷重値、重心位置、及び傾き等を算出することができる。尚、圧力センサ16が第1フレーム11には固定され、第2フレーム12には固定されていない。これにより、第1フレーム11又は第2フレーム12が例えば撓むように変形した場合であっても、第1フレーム11及び第2フレーム12の変位差によって圧力センサ16にせん断応力が作用することを防ぎ、圧力センサ16にこのようなせん断応力が入力されない。これにより、圧力センサ16の検出精度を確保することができる。一方、第2フレーム12と圧力センサ16とが固定されていないため、がたつきや打音の原因となることが懸念されるが、後述のスタビライザ部17によりこれを抑制する。
本実施の形態の場合、圧力センサ16は、第1フレーム11に固定されており、且つ、第2フレーム12に当接している。しかし、これに限らず、圧力センサ16は、第2フレーム12に固定されており、且つ、第1フレーム11に当接していてもよい。あるいは、圧力センサ16は、いずれにも固定されず、第1フレーム11と第2フレーム12とに挟まれていてもよい。
スタビライザ部17は、第1フレーム11と第2フレーム12とを互いに近付ける方向の力を発生させるように設けられた弾性部材を有している。スタビライザ部17は、4個の圧力センサ16の近傍にそれぞれ設けられている。このように、本実施例においては、スタビライザ部17は、圧力センサ16の近傍にそれぞれ設けられているため、足裏荷重検出装置10のつま先側と、踵側とにそれぞれ2個設けられている。しかし、スタビライザ部17は、足裏荷重検出装置10のつま先側と、踵側とにそれぞれ少なくとも1個設けられていればよい。このような構成にすることで、つま先側と踵側のそれぞれのがたつきを抑制することができ、つま先側と踵側のそれぞれの打音を抑制することができる。尚、スタビライザ部17のさらなる詳細は後述する。
次に、図2を参照しながら、板バネ13の作用について説明する。図2は実施の形態にかかる足裏荷重検出装置10の断面図である。図2は、図1のII断面を示している。
図2において示すように、板バネ13は、第1フレーム11の長手方向中央部において、第1固定部14により第1フレーム11に連結し、第2フレーム12の長手方向端部において、第2固定部15により第2フレーム12に連結している。尚、第1固定部14と第2フレーム12との間は隙間があり、第2固定部15と第1フレーム11との間は隙間がある。第1固定部14は、板バネ13により矢印F1の方向に付勢力を受けている。一方、第2固定部15は、板バネ13により矢印F2の方向に付勢力を受けている。すなわち、板バネ13は、第1フレーム11と第2フレーム12とを互いに近付ける方向に付勢している。
ところで、第1フレーム11に固定されている圧力センサ16は、板バネ13により付勢されている第2フレーム12と当接している。つまり、第1フレーム11と第2フレーム12との隙間Gは、圧力センサ16と第2フレーム12とが当接することによって定まっている。
次に、図3を参照しながら、スタビライザ部17の構造の一例を説明する。図3は実施の形態にかかる足裏荷重検出装置のスタビライザ部17の断面図である。図2は、図1のIII断面を示している。
スタビライザ部17は、第1フレーム11の凹部11a、第1フレーム11の穴11b、第2フレーム12のネジ穴12a、段付きネジ18、及び弾性部材19を有している。第1フレーム11の穴11bは、凹部11aに設けられている。第1フレーム11の穴11b、及び第2フレーム12のネジ穴12aは、それぞれの穴の中心軸を共通とするように設けられている。段付きネジ18は、穴11bを挿通し、ネジ穴12aに螺合している。また、段付きネジ18と、穴11bとの間には隙間がある。そのため、第1フレーム11は、穴11bを介して段付きネジ18又は第2フレーム12に拘束されない。
第1フレーム11の凹部11aにおいて、段付きネジ18と、第1フレーム11との間には、弾性部材19が設置されている。弾性部材19は、ドーナツ状の形状を呈しており、段付きネジ18に挿通されている。弾性部材19は、圧縮を受けると反発力を有する弾性体であって、例えばゴムやスポンジなどである。また、弾性部材19は、所定の減衰率を有するオイルダンパであってもよい。あるいは、弾性部材19は、圧縮コイルばねを採用することもできる。
弾性部材19は、段付きネジ18により、段付きネジ18と第1フレーム11との間に圧縮された状態となって固定されている。より具体的には、弾性部材19は、段付きネジ18と第1フレーム11とから矢印F3の方向にそれぞれ圧縮力を受けている。弾性部材19は、段付きネジ18及び第1フレーム11に対して、それぞれ反発力を生じる。すなわち、弾性部材19は、第1フレーム11と第2フレーム12とを互いに近付ける方向の反発力を発生する。しかし、第1フレーム11と第2フレーム12との隙間Gは、圧力センサ16により定まっており、これ以上近付くことはない。
尚、本実施の形態において、弾性部材19は圧縮された状態となって固定されているが、これに限らない。すなわち、第1フレーム11と第2フレーム12とを互いに近付ける方向の力を発生させるように、第1フレーム11と第2フレーム12との間に、これらに引っ張られた状態又は圧縮された状態で、固定して設けられていればよい。この場合、弾性部材19として引っ張りばねを採用することもできる。
尚、段付きネジ18のネジ頭の上面と、第1フレーム11の上面との間は、隙間が設けられている。すなわち、第1フレーム11に対して下方向に力が加えられた場合においても、段付きネジ18のネジ頭が第1フレーム11の上面を超えて、他の構成要素に接触することがないように設定されている。
次に、図4を参照しながら、歩行時の足裏荷重検出装置10における各構成要素の力の関係を説明する。図4は、実施の形態にかかる足裏荷重検出装置の構造模式図である。足裏荷重検出装置10は、第1フレーム11の上面にクッション材21を設置しており、ユーザは足部20をクッション材21の上に載置する。そして、ユーザの足部20がクッション材21の上に載置された状態で、ユーザの足部20と足裏荷重検出装置10とを固定する。換言すると、図4は、ユーザの足部20に足裏荷重検出装置10が装着された状態を示している。
ユーザは、足裏荷重検出装置10を装着した状態において、歩行を行う。ユーザが歩行する際、足部20を持ち上げると、足裏荷重検出装置10は矢印Aの方向に移動する。このとき、第2フレーム12は、自重に加えて慣性力が働き、矢印F4の力を受ける。
ところで、第2フレーム12は、板バネ13により矢印F2の力を受けている。すなわち、第2フレーム12は、板バネ13により、第1フレーム11に近付く方向の力を受けている。そのため静的な状態において足裏荷重検出装置10を持ち上げた場合には、第2フレーム12は第1フレーム11に近付く方向の力F2により、隙間Gを保つことになる。しかしながら、ユーザにより足部20が過渡的に上昇した場合には、第2フレーム12に強い慣性力が加わる。そのため、矢印F2の反力である矢印F5の力が、矢印F2の力よりも大きくなる虞がある。これにより、圧力センサ16と第2フレーム12との当接面16aと、第2フレーム12の上面12bとの間に隙間が生じた場合、第2フレーム12にがたつきが生じる。
ところで、第2フレーム12に矢印F4の力が加わる場合、段付きネジ18には矢印F6の方向に力が加わる。段付きネジ18に矢印F6の力が加わると、弾性部材19は、矢印F6の力に応じて、矢印F7の方向に反発力を発生させる。矢印F7は、第1フレーム11と第2フレーム12と互いに近付ける方向である。
以上に説明したように、第1フレーム11と第2フレーム12とが離間する方向に力が加わった場合において、弾性部材19は圧縮された力に応じた反発力を発生させる。あるいは、弾性部材19は、第2フレーム12の振動を減衰させる。したがって、本実施の形態にかかる足裏荷重検出装置10は歩行時に発生するがたつきを抑制し、ユーザないし理学療法士等に不快感を与える打音を抑制する。このように、本実施の形態により、歩行時に発生する打音を抑制する足裏荷重検出装置を提供することができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、圧力センサ16は、4個でなく、3個であっても5個であっても、あるいはそれ以上であってもよい。同様に、弾性部材19を有するスタビライザ部17も、4か所でなく3か所であっても5か所であってもあるいはそれ以上であってもよい。また、圧力センサ16は、第1フレーム11又は第2フレーム12の何れか一方に固定されていればよい。すなわち、上述した場合とは逆に、圧力センサ16は、第2フレーム12に固定されており、第1フレーム11に当接していてもよい。
10 足裏荷重検出装置
11 第1フレーム
12 第2フレーム
13 板バネ
16 圧力センサ
19 弾性部材
20 足部

Claims (1)

  1. 平板状の第1フレームと、
    前記第1フレームの主面に対向するように設けられた平板状の第2フレームと、
    前記第1フレームと前記第2フレームとにそれぞれ連結された板バネと、
    前記第1フレームと前記第2フレームとの間に設けられ前記第1フレームと前記第2フレームとの間に生じる圧力を検出する圧力センサと、を備え、
    ユーザが足部を載置して歩行することにより、前記足部の足裏荷重を検出する、足裏荷重検出装置であって、
    前記第1フレームと前記第2フレームとの間には、前記第1フレームと前記第2フレームとを互いに近付ける方向の力を発生させるように設けられた、弾性部材をさらに備えている、足裏荷重検出装置。
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