JP5320012B2 - 姿勢改善支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者の姿勢を改善する姿勢改善支援装置に関するものである。
従来、使用者の腰部に加速度計を装着し、使用者の腰部における前後加速度、左右加速度、上下加速度を検出して、加速度計により検出された各加速度の時間変化に基づいて使用者の静止時、歩行時の姿勢を推定する姿勢解析装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−125368号公報
しかし、従来の技術では、使用者の姿勢を解析して、解析内容を使用者へ提示することはできるが、姿勢を判断して、この判断結果に基づいて姿勢を改善させる構成はなく、使用者は自分で改善方法を考える必要があり、姿勢の改善が容易ではなかった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、姿勢を容易に改善させることができる姿勢改善支援装置を提供することにある。
請求項1の発明は、使用者の姿勢が良くなる方向に変化する振動刺激を使用者に与える刺激出力手段と、使用者の足裏の接地圧力を検出する圧力検出手段と、検出した接地圧力に基づいて使用者の重心位置を導出する重心導出手段と、刺激出力手段が出力する振動刺激の振幅を5μm以上、1000μm以下の範囲から設定するともに、振動刺激の周波数を30Hz以上、400Hz以下の範囲から設定し、振動刺激の振幅と周波数との少なくともいずれか一方を、前記導出した重心位置と使用者の所定の姿勢に対応する重心位置との差に基づいて設定する振動設定手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、振動刺激の振幅を5μm以上、1000μm以下の範囲内に設定し、振動刺激の周波数を30Hz以上、400Hz以下の範囲内に設定することで、人間が皮膚に与えられた振動刺激を感知しやすくなり、姿勢改善支援装置による姿勢改善効果も向上する。すなわち、使用者が感知し易い振幅、周波数の振動刺激を与えることで、姿勢を容易に改善することができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記振動設定手段は、前記刺激出力手段が出力する振動刺激の振幅を100μm以上、1000μm以下の範囲から設定するともに、振動刺激の周波数を100Hz以上、280Hz以下の範囲から設定することを特徴とする。
この発明によれば、人間が振動刺激に対して最も敏感な振幅および周波数の範囲は、振幅が100μm以上、1000μm以下の範囲内であり、周波数が100Hz以上、280Hz以下の範囲内であることから、振動刺激の振幅および周波数の範囲を当該範囲内に設定することで、人間は与えられた振動刺激を最も感知しやすくなり、姿勢改善支援装置による姿勢改善効果も一層向上する。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記刺激出力手段は、使用者の足裏に振動刺激を与えることを特徴とする。
この発明によれば、振動刺激を与えられた足裏の部位では足裏への接地圧力を感じる感覚が鈍くなるため、振動刺激を与えられていない足裏の部位でバランスをとって接地圧力を感じようとして体重移動が生じる。これを利用して、使用者の足裏の重心位置(荷重中心点)と使用者の所定の姿勢に対応する重心位置(基準重心位置)との間を埋めるように振動刺激を与えることで、姿勢を容易に改善させることができる。また、振動刺激に対する人間の反応は早いため、姿勢の改善効果も高い。さらに接地圧力がかかっている足裏の部位は、刺激出力手段との接触圧が大きくなるため、振動刺激をより効果的に伝達することが可能となる。
以上説明したように、本発明では、使用者が感知し易い振幅、周波数の振動刺激を与えるので、姿勢を容易に改善させることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の姿勢改善支援装置は、図2(a)(b)に示すように、圧力検出部10(左足側の圧力検出部10、右足側の圧力検出部10)と、振動部20(左足側の振動部20、右足側の振動部20)と、制御部30とをプラスチック板100に設けて構成される。
プラスチック板100は、左右方向が400mm、前後方向が250mmの略矩形に形成され、プラスチック板100の上面側は、使用者が両足を載せる載置面であり、振動部20が使用者の左足裏に対向して埋め込み配設され、振動部20が使用者の右足裏に対向して埋め込み配設されている。
振動部20は、4つの振動子21〜24で構成され、振動部20は、4つの振動子21〜24で構成されており、図2(a)に示すように、振動子21,21は、使用者の足裏の拇指に対向して配置され、振動子22,22は、使用者の足裏の拇指球に対向して配置され、振動子23,23は、使用者の足裏の第5趾(小指)の付け根に対向して配置され、振動子24,24は、使用者の足裏のかかと中央に対向して配置され、各振動子は図示しないモータ、振動板を備えて、電池または商用電源を駆動電源として、拇指、拇指球、第5趾の付け根、かかとを個別に振動させる。なお、振動子21〜24、振動子21〜24は、後方から前方に向かってθ=80度の角度で外側に開いた両足裏に沿って配置されている。
さらに、プラスチック板100の下面には圧力検出部10,10が貼り付けられており、圧力センサがマトリクス状に配置されている。この圧力検出部10,10は、圧電式、または圧力による抵抗変化を利用する方式であり、プラスチック板100に両足を載せて立った使用者の接地圧力の分布を検出する。すなわち、圧力検出部10,10は立位姿勢の使用者の左右の足毎に足裏の接地圧力の分布を検出するのである。
そして、上述の圧力検出部10、振動部20は、CPU等で構成された制御部30に接続している。
制御部30は、重心導出部31と、振動設定部32とを備えており、重心導出部31は、圧力検出部10の検出データに基づいて使用者の重心位置を導出する。振動設定部32は、この導出された重心位置に基づいて使用者の立位姿勢が改善される方向に変化するように、振動部20、振動部20を制御して、使用者の足裏に振動刺激を与える。なお、振動部20,20が刺激出力手段を構成し、振動部20,20と振動設定部32とで刺激出力器Aを構成している。
以下、重心導出部31、振動設定部32の動作について詳述する。
まず、重心導出部31は、使用者の立位姿勢がよい場合の重心位置G(x,y)(以降、基準重心位置G(x,y)と称す)を予め記憶しておく。この基準重心位置Gは、振動子21,23,24、振動子21,23,24の各位置から算出されるもので、図2(a)のように両足の略中心を原点Oとして、左右方向をX軸、前後方向をY軸とした場合に、振動子21,23,24、振動子21,23,24を頂点とする多角形C(図2(a)中の破線部)の重心位置を基準重心位置Gに設定する。
そして、使用者がプラスチック板100の載置面に両足を載せて立った状態で、図示しないスイッチを操作することで(リモコンを用いた無線通信による操作、または有線通信による操作)、制御部30が姿勢改善支援処理を開始すると、重心導出部31は、圧力検出部10が検出した使用者の接地圧力分布を取得し、取得した接地圧力分布に基づいて立位姿勢の使用者の現在の重心位置G(x,y)(以降、荷重中心点G(x,y)と称す)を導出する。なお、圧力検出部10、圧力検出部10を用いて接地圧力分布を検出する代わりに、重心動揺を計測可能な装置の上にプラスチック板100を載せて、接地圧力分布を検出してもよい。
次に振動設定部32は、重心導出部31が導出した荷重中心点G(x,y)と、予め記憶している基準重心位置G(x,y)との差(重心差)である
ΔG(Δx,Δy)=(x−x,y−y)………式(1)
を導出する。そして、駆動する振動子や、使用者の足裏に与える振動刺激のパラメータ[振幅、周波数]を重心差ΔGに基づいて設定することによって、使用者へ姿勢改善に対する意識を効果的に喚起させる。
まず、振動刺激のパラメータとして振幅を用いる場合、振動設定部32は、振動刺激の振幅を最小振幅5μm〜最大振幅1000μmの範囲内(5μm以上、1000μm以下)で調整可能に設定しており、最小振幅5μm〜最大振幅1000μmの変動幅を、正規化して「1」であると仮定しておく。なお、このときの振動刺激の周波数は、最低周波数30Hz〜最高周波数400Hzの範囲内の一定周波数に予め設定されている。
次に、振動設定部32は、振動子22と24との各X座標(または振動子22と24との各X座標)の差の絶対値に1/2を掛けた値をM,振動子21と24との各Y座標(または振動子21と24との各Y座標)の差の絶対値に1/2を掛けた値をMとして、係数P,Pを、
=((x−x)/M)………式(2)
=((y−y)/M)………式(3)
で求める。この係数P,Pの各絶対値が、ΔG(Δx,Δy)によって正規化された振動刺激の振幅目標値となる。
さらに図3に示すように、係数P,Pの正負によって、駆動する振動子が決まる。係数Px,Pyともに正の場合は、振動子23を係数Pに応じた振幅で駆動し、振動子[21,22],[21,22]を係数Pに応じた振幅で駆動する。係数Pxが負,Pyが正の場合は、振動子23を係数Pに応じた振幅で駆動し、振動子[21,22],[21,22]を係数Pに応じた振幅で駆動する。係数Pxが正,Pyが負の場合は、振動子23を係数Pに応じた振幅で駆動し、振動子24,24を係数Pに応じた振幅で駆動する。係数Px,Pyともに負の場合は、振動子23を係数Pに応じた振幅で駆動し、振動子24,24を係数Pに応じた振幅で駆動する。なお、[21,22]は、振動子21,22のいずれか一方または両方を駆動すればよく、[21,22]は、振動子21,22のいずれか一方または両方を駆動すればよい。
例えば、P=0.5、P=−0.3の場合、振動子23を[100+995×0.5]μmの振幅で駆動するとともに、振動子24,24を[100+995×0.3]μmの振幅で駆動する。
また、振動刺激のパラメータとして周波数を用いる場合、振動設定部32は、振動刺激の周波数を最低周波数30Hz〜最高周波数400Hzの範囲内(30Hz以上、400Hz以下)で調整可能に設定しており、最低周波数30Hz〜最高周波数400Hzの変動幅を、正規化して「1」であると仮定しておく。なお、このときの振動刺激の振幅は、最小振幅5μm〜最大振幅1000μmの範囲内の一定振幅に予め設定されている。
そして、上記振動刺激のパラメータとして振幅を用いる場合と同様に、重心差ΔG(Δx,Δy)から係数P,Pを求め、この係数P,Pの各絶対値に基づいて振動刺激の周波数目標値を算出し、係数P,Pの正負に基づいて駆動する振動子を決定する。
そして、使用者は、振動刺激を与えられた足裏の部位では足裏への接地圧力を感じる感覚が鈍くなるため、振動刺激を与えられていない足裏の部位でバランスをとって接地圧力を感じようとして体重移動が生じる。これを利用して、足裏の荷重中心点G(x,y)と基準重心位置G(x,y)との間を埋めるように振動刺激を与えることで、姿勢を改善させることができる。また、振動刺激に対する人間の反応は早いため、姿勢の改善効果も高い。さらに接地圧力がかかっている足裏の部位は、振動子との接触圧が大きくなるため、振動刺激をより効果的に伝達することが可能となる。
ここで、人間の皮下には、主に4つの機械受容器(マイスナー小体、メルケル盤、パチニ小体、ルフィニ終末)があり、これらの機械受容器が触覚における触感等のセンシング機能を有している。そして、機械受容器毎に感度のよい解像度および周波数領域があり、振動刺激の振幅および周波数を、機械受容器の解像度および周波数領域に合致させれば、触覚の感度が高くなる。
人間が皮膚に振動を与えられた場合に感知可能な振動の振幅および周波数の閾値については、例えばGescheiderらの文献(G.A.Gescheider etal. The frequency selectivity ifinformation-processing channels in the tactile sensor system, Somatosensory& Motor Research,18,p191(2001))に記載されており、本実施形態では、振動刺激の振幅を最小振幅5μm〜最大振幅1000μmの範囲内に設定し、振動刺激の周波数を最低周波数30Hz〜最高周波数400Hzの範囲内に設定することで、人間が皮膚(本実施形態では足裏)に与えられた振動刺激を感知しやすくなり、本実施形態の姿勢改善支援装置による姿勢改善効果も向上する。すなわち、使用者が感知し易い振幅、周波数の振動刺激を与えることで、立位姿勢を容易に改善することができるのである。なお、振動刺激の最小振幅および最大振幅は、5μm〜1000μmの範囲内で適宜設定すればよく、振動刺激の最低周波数および最高周波数は、30Hz〜400Hzの範囲内で適宜設定すればよい。
さらに、人間が振動刺激に対して最も敏感な振幅および周波数の範囲は、振幅が最小振幅100μm〜最大振幅1000μmの範囲内(100μm以上、1000μm以下)であり、周波数が最低周波数100Hz〜最高周波数280Hzの範囲内(100Hz以上、280Hz以下)であることから、振動刺激の振幅および周波数の範囲を当該範囲内に設定することで、人間は足裏に与えられた振動刺激を最も感知しやすくなり、本実施形態の姿勢改善支援装置による姿勢改善効果も一層向上する。
また、振動刺激のパラメータとして振幅と周波数の両方を用いる場合は、係数P,Pの各絶対値に基づいて振動刺激の振幅目標値および周波数目標値を算出すればよい。
(実施形態2)
本実施形態の姿勢改善支援装置は、図4に示すように、左足側の圧力検出部10が、4つの圧力センサ11〜14で構成され、右足側の圧力検出部10が、4つの圧力センサ11〜14で構成されており、圧力センサ11,11は、使用者の足裏の拇指に対向して配置され、圧力センサ12,12は、使用者の足裏の拇指球に対向して配置され、圧力センサ13,13は、使用者の足裏の第5趾(小指)の付け根に対向して配置され、圧力センサ14,14は、使用者の足裏のかかと中央に対向して配置され、拇指、拇指球、第5趾の付け根、かかとの各接地圧力を測定しており、左右の足毎に足裏の圧力分布を測定している。これらの圧力センサ11〜14,圧力センサ11〜14は、圧電式、または圧力による抵抗変化を利用する方式のものである。
そして、圧力センサ11〜14が検出した接地圧力に基づく各荷重をML1〜ML4、圧力センサ11〜14が検出した接地圧力に基づく各荷重をMR1〜MR4、圧力センサ11〜14の各座標を(xL1,yL1)〜(xL4,yL4)、圧力センサ11〜14の各座標を(xR1,yR1)〜(xR4,yR4)、使用者の体重をM、使用者の現在の荷重中心点G(x,y)とすると、
L1・(xL1,yL1)+ML2・(xL2,yL2)+ML3・(xL3,yL3)+ML4・(xL4,yL4)+MR1・(xR1,yR1)+MR2・(xR2,yR2)+MR3・(xR3,yR3)+MR4・(xR4,yR4) = M・G(x,y)………式(4)
が成立するので、重心導出部31は、当該式(4)より、立位姿勢の使用者の荷重中心点G(x,y)を導出する。なお、圧力センサ11〜14の各座標(xL1,yL1)〜(xL4,yL4)、圧力センサ11〜14の各座標(xR1,yR1)〜(xR4,yR4)、使用者の体重Mは、重心導出部31に予め記憶させておく。
次に振動設定部32は、重心導出部31が導出した荷重中心点G(x,y)と、予め記憶している基準重心位置G(x,y)との差(重心差)である
ΔG(Δx,Δy)=M・G(x,y)−M・G(x,y)………式(5)
を導出する。そして、駆動する振動子や、使用者の足裏に与える振動刺激のパラメータ[振幅、周波数]を重心差ΔGに基づいて、実施形態1と同様に設定することによって、使用者へ姿勢改善に対する意識を効果的に喚起させる。
なお、他の構成は実施形態1と同様であり、説明は省略する。
(実施形態3)
本実施形態の姿勢改善支援装置は、図5,図6に示すように、使用者が履いている左靴SのインナーソールS1に設けた圧力検出部50,振動部60および無線通信部70と、使用者が履いている右靴SのインナーソールS1に設けた圧力検出部50,振動部60および無線通信部70と、使用者の腰に装着されたコントローラ80とで構成され、使用者の歩容を解析して改善するものである。
圧力検出部50は、4つの圧力センサ51〜54で構成され、圧力検出部50は、4つの圧力センサ51〜54で構成されており、図7に示すように、圧力センサ51,51は、使用者の足裏の拇指に対向して配置され、圧力センサ52,52は、使用者の足裏の拇指球に対向して配置され、圧力センサ53,53は、使用者の足裏の第5趾(小指)の付け根に対向して配置され、圧力センサ54,54は、使用者の足裏のかかと中央に対向して配置され、拇指、拇指球、第5趾の付け根、かかとの各接地圧力を測定しており、左右の足毎に足裏の圧力分布を検出している。これらの圧力センサ51〜54,圧力センサ51〜54は、圧電式、または圧力による抵抗変化を利用する方式のものである。
振動部60は、4つの振動子61〜64で構成され、振動部60は、4つの振動子61〜64で構成されており、図7に示すように、振動子61,61は、使用者の足裏の拇指に対向して配置され、振動子62,62は、使用者の足裏の拇指球に対向して配置され、振動子63,63は、使用者の足裏の第5趾(小指)の付け根に対向して配置され、振動子64,64は、使用者の足裏のかかとに対向して配置され、各振動子は図示しないモータ、振動板を備えて、電池または商用電源を駆動電源として、拇指、拇指球、第5趾の付け根、かかとを個別に振動させる。
また、圧力センサ51〜54と振動子61〜64との各間には緩衝材91〜94が配置され、圧力センサ51〜54と振動子61〜64との各間には緩衝材91〜94が配置されている。緩衝材91〜94、緩衝材91〜94は、例えばポリウレタンフォームのような振動を伝え難い材質で形成されており、圧力センサと振動子との間に緩衝材を設けることによって、振動子の振動が圧力センサの測定データに及ぼす影響を低減している。
さらには、左靴SのインナーソールS1内で振動部60を上部に配置し、圧力検出部50を下部に配置して、圧力検出部50と振動部60との間に緩衝材を設け、左靴SのインナーソールS1内で振動部60を上部に配置し、圧力検出部50を下部に配置して、圧力検出部50と振動部60との間に緩衝材を設ける構成が好ましい。
無線通信部70は、圧力センサ51〜54からの検出データ(圧力分布データ)をコントローラ80へ無線信号で送信し、無線通信部70は、圧力センサ51〜54からの検出データ(圧力分布データ)をコントローラ80へ無線信号で送信する。
コントローラ80は、マイクロコンピュータ等を具備しており、圧力センサ51〜54,圧力センサ51〜54から無線信号で送信された各検出データを受信する無線受信部801と、圧力センサ51〜54,圧力センサ51〜54の各検出データに基づいて使用者の歩容を解析する歩容解析部802と、歩容解析部802の解析結果に基づいて使用者の歩容を改善するために振動子61〜64、振動子61〜64を振動させる制御信号を生成する改善情報生成部803と、制御信号を無線通信部70,70へ無線信号で送信する制御信号送信部804とで構成される。
振動子61〜64、振動子61〜64は、無線通信部70,70が受信した制御信号によって各々駆動され、使用者の足裏へ振動刺激を与える。
次に、本姿勢改善支援装置による、使用者の歩容の改善について説明する。
歩行中の使用者は、通常、かかと(圧力センサ54,54)→第5趾の付け根(圧力センサ53,53)→拇指球(圧力センサ52,52)→拇指(圧力センサ51,51)の順に接地する。そして、コントローラ80の歩容解析部802は、圧力センサ51〜54,圧力センサ51〜54の検出データの各波形から、足裏にかかる荷重中心を求め(使用者の足の長さから正規化される)、図7に示す左右の足裏の荷重中心の軌跡Z,Zを導出する(なお、Z,Zは歩行時の理想的な荷重中心の軌跡である)。そして改善情報生成部803は、図7に示すように、足裏をかかとからつま先方向に向かって、かかと領域K1,中間領域K2,中間領域K3,つま先領域K4に予め分割しており、かかとが接地してからつま先で蹴り出すまでの時間経過に伴って移動する足裏の荷重中心が存在している領域に応じて、いずれの振動子を駆動するかを決定し、当該決定内容に応じた制御信号を生成する。この生成された制御信号は、制御情報送信部804から送信される。
具体的には図8に示すように、足裏が接地していない遊脚時K0では、振動子61,62,63を駆動し、足裏が接地してその荷重中心がかかと領域K1にある場合は、振動子64を駆動する。次に、足裏の荷重中心が中間領域K2〜K3に移ると、振動子64を駆動するとともに、理想的な荷重中心が足裏の外側にある場合は内側の振動子62も同時に駆動し、理想的な荷重中心が足裏の内側にある場合は外側の振動子63も同時に駆動する。次に、足裏の荷重中心がつま先領域K4に移ると、振動子62,63,64を駆動する。その後、つま先を蹴り出した後に、上記遊脚時K0の動作に戻る。なお、振動子61,62,63,64は、左右の振動子61,61,62,62,63,63,64,64を表す。
そして、振動子61〜64、振動子61〜64は、無線通信部20,20が受信した制御信号によって各々駆動され、使用者の足裏へ振動刺激を与える。そして、使用者は、振動刺激を与えられた足裏の部位では歩行動作による足裏への接地圧力を感じる感覚が鈍くなるため、振動刺激を与えられていない足裏の部位でバランスをとって接地圧力を感じようとして体重移動が生じる。これを利用して、歩容を改善する方向に体重移動が生じる振動刺激を足裏の接地させたい部分以外に与えることで、容易に歩容を改善させることができる。また、振動刺激に対する人間の反応は早いため、歩容の改善効果も高い。さらに接地圧力がかかっている足裏の部位は、振動子との接触圧が大きくなるため、振動刺激をより効果的に伝達することが可能となる。例えば、使用者は、かかとに振動刺激を与えられることで、かかとの接地圧を小さくして歩行するようになり、歩行時の姿勢が後ろに傾きすぎることを防止できるのである。
ここで、本実施形態では、振動刺激の振幅を5μm〜1000μmの範囲内に設定し、振動刺激の周波数を30Hz〜400Hzの範囲内に設定しており、人間が皮膚(本実施形態では足裏)に与えられた振動刺激を感知しやすくなり、本実施形態の姿勢改善支援装置による姿勢改善効果も向上する。すなわち、使用者が感知し易い振幅、周波数の振動刺激を与えることで、歩容を容易に改善することができるのである。
さらに、人間が振動刺激に対して最も敏感な振幅および周波数の範囲は、振幅が最小振幅100μm〜最大振幅1000μmの範囲内(100μm以上、1000μm以下)であり、周波数が最低周波数100Hz〜最高周波数280Hzの範囲内(100Hz以上、280Hz以下)であることから、振動刺激の振幅および周波数の範囲を当該範囲内に設定することで、人間は足裏に与えられた振動刺激を最も感知しやすくなり、本実施形態の姿勢改善支援装置による姿勢改善効果も一層向上する。
また、振動刺激の振幅および周波数は、上記範囲内の一定値に予め設定しておく構成や、図示しない操作部によって上記範囲内で調整可能な構成のいずれでもよい。
また上記とは逆に、足裏の接地させたい部分に対して振動刺激を与えることで、歩容の改善を行う方法もある。
また、圧力検出部50,振動部60、無線通信部70を設けたインナーソールS1を靴Sに装着する構成であり、複数の靴、複数の使用者に対して本装置を構成できるので、装置としての汎用性が高くなる。
なお、本実施形態における「歩行」とは、散歩やウォーキング等に加えて、ジョギングやランニング等の走行も含むものとする。
また本発明では、振動刺激の周波数を最低周波数30Hz〜最高周波数400Hzの範囲内に設定し、振動刺激の振幅を最小振幅5μm〜最大振幅1000μmの範囲内に設定しているが、振動刺激の周波数を最低周波数1Hz〜最高周波数30Hzの範囲内に設定し、振動刺激の振幅を最小振幅100μm〜最大振幅3mmの範囲内に設定すれば、振動刺激の周波数が人間の可聴帯域外なので、使用者は、振動音を聞くことなく、足裏に与えられる振動刺激を感知することができる。
実施形態1の姿勢改善支援装置のブロック構成を示す図である。 同上の外観構成を示す図である。 同上の振動子の駆動設定を示す図である。 実施形態2の姿勢改善支援装置の圧力検出部の構成を示す図である。 実施形態3の姿勢改善支援装置のブロック構成を示す図である。 同上の使用者への装着状態を示す図である。 同上の使用者の足裏を示す図である。 同上の振動子の駆動設定を示す図である。
符号の説明
A 刺激出力器
10,10 圧力検出部
20,20 振動部
21〜24,21〜24 振動子
30 制御部
31 重心導出部
32 振動設定部
100 プラスチック板

Claims (3)

  1. 使用者の姿勢が良くなる方向に変化する振動刺激を使用者に与える刺激出力手段と、
    使用者の足裏の接地圧力を検出する圧力検出手段と、
    検出した接地圧力に基づいて使用者の重心位置を導出する重心導出手段と、
    刺激出力手段が出力する振動刺激の振幅を5μm以上、1000μm以下の範囲から設定するとともに、振動刺激の周波数を30Hz以上、400Hz以下の範囲から設定し、振動刺激の振幅と周波数との少なくともいずれか一方を、前記導出した重心位置と使用者の所定の姿勢に対応する重心位置との差に基づいて設定する振動設定手段と
    を備えることを特徴とする姿勢改善支援装置。
  2. 前記振動設定手段は、前記刺激出力手段が出力する振動刺激の振幅を100μm以上、1000μm以下の範囲から設定するとともに、振動刺激の周波数を100Hz以上、280Hz以下の範囲から設定することを特徴とする請求項1記載の姿勢改善支援装置。
  3. 前記刺激出力手段は、使用者の足裏に振動刺激を与えることを特徴とする請求項1または2記載の姿勢改善支援装置。
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