JP2018128055A - 回転ダンパー - Google Patents

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正夫 寺岡
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【課題】ダンパー・ケース及び回転体を残留磁気が生じ難い材質で形成しても、トルク発生面の摩耗を生じ難くすることが可能な回転ダンパーを提供する。【解決手段】磁性体のダンパー・ケース3と、このダンパー・ケース3内に相対回転自在に収容された磁性体の回転体5と、ダンパー・ケース3及び回転体5にわたる磁束ループMを発生させる電磁コイル7と、磁束ループMが通る磁路R上でダンパー・ケース3及び回転体5に設けられた相互に対向するトルク発生面45a、45bと、トルク発生面45a、45b間に介在して磁束ループMに応じてダンパー・ケース3及び回転体5間の相対回転に制動トルクを与える機能性流体Fと、トルク発生面45a、45b上に形成されダンパー・ケース3及び回転体5の材質よりも高硬度の高硬度面47a及び47bとを備えた。【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気粘性流体や磁性流体等の機能性流体を用いて磁気に応じた減衰力を生じさせる回転ダンパーに関する。
従来の回転ダンパーとしては、例えば特許文献1に記載のように、磁性体のダンパー・ケース内に磁気粘性流体を封入すると共に磁性体の回転板を相対回転自在に収容し、電磁コイルの通電により、ダンパー・ケース及び回転板のトルク発生面間で磁気粘性流体による制動トルクを生じさせるものがある。この回転ダンパーでは、電磁コイルの通電制御によって制動トルクの調整やオンオフができる。
しかし、制動トルクのオンオフの際は、残留磁気等の影響により、電磁コイルを通電していないときにも制動トルクが生じることがあり、制動トルクのオンオフの切り替え精度に限界があった。
これに対し、ダンパー・ケース及び回転板を低炭素鋼等の残留磁気が生じ難い材質で形成することが考えられるが、この場合、ダンパー・ケース及び回転板の硬度が低下して磁気粘性流体に含まれる鉄粉によりトルク発生面が摩耗しやすいという問題がある。
ダンパー・ケース及び回転板に摩耗が生じると、磁気粘性流体に含まれる鉄粉の比率が多くなり、摩耗の加速や発熱量の増加を招き、回転ダンパーの耐久性に大きく影響する。
このような問題は、電磁コイルを用いる場合のみならず、永久磁石を回転ダンパーに近接離反させることで制動トルクをオンオフする場合等にも生じる。
特開2014−20539号公報
解決しようとする問題点は、ダンパー・ケース及び回転体を残留磁気が生じ難い材質で形成するとトルク発生面に摩耗が生じやすい点である。
本発明は、ダンパー・ケース及び回転体を残留磁気が生じ難い材質で形成しても、トルク発生面の摩耗を生じ難くするために、磁性体のダンパー・ケースと、該ダンパー・ケース内に相対回転自在に収容された磁性体の回転体と、前記ダンパー・ケース及び回転体にわたる磁束を発生させる磁石と、前記磁束が通る磁路上で前記ダンパー・ケース及び前記回転体に設けられた相互に対向するトルク発生面と、前記トルク発生面間に介在して前記磁束に応じて前記ダンパー・ケース及び前記回転体間の相対回転に制動トルクを与える機能性流体と、前記トルク発生面上に形成され前記ダンパー・ケース及び前記回転体の材質よりも高硬度の高硬度面とを備えたことを回転ダンパーの最も主な特徴とする。
本発明の回転ダンパーは、ダンパー・ケース及び回転体を残留磁気が生じ難い材質で形成しても、高硬度面によりトルク発生面の摩耗を生じ難くすることができる。
回転ダンパーの断面図である(実施例)。 図1の回転ダンパーのトルク発生面周辺を示す概略断面図である。 回転ダンパーに用いられる機能性流体に含まれる鉄粉、ダンパー・ケース及び回転体の母材、並びに高硬度面の硬度を示すグラフである(実施例)。
ダンパー・ケース及び回転体を残留磁気が生じ難い材質で形成しても、トルク発生面の摩耗を生じ難くするという目的を、回転ダンパーのトルク発生面上にダンパー・ケース及び回転体の材質よりも高硬度の高硬度面を形成することで実現した。
すなわち、回転ダンパーは、磁性体のダンパー・ケースと、このダンパー・ケース内に相対回転自在に収容された磁性体の回転体と、ダンパー・ケース及び回転体にわたる磁束を発生させる磁石と、磁束が通る磁路上でダンパー・ケース及び回転体に設けられた相互に対向するトルク発生面と、トルク発生面間に介在して磁束に応じてダンパー・ケース及び回転体間の相対回転に制動トルクを与える機能性流体と、トルク発生面上に形成されダンパー・ケース及び回転体の材質よりも高硬度の高硬度面とを備えている。
高硬度面は、メッキ処理面又は硬化処理面としてもよい。メッキ処理面は、例えばトルク発生面にニッケルメッキを施して、そのニッケルメッキの表面によって構成することができる。硬化処理面は、例えばトルク発生面に窒化処理を施して、その窒化物の表面によって構成することができる。
ダンパー・ケース及び回転体の材質は、低炭素鋼としてもよい。
[回転ダンパーの構造]
図1は、回転ダンパーである制動装置の断面図である。なお、以下の説明において、軸心方向とは相対回転の回転軸心に沿った方向、径方向とは相対回転の回転半径方向、周方向とは、相対回転方向をいう。
図1のように、実施例の回転ダンパー1は、ダンパー・ケース3と、回転体5と、磁石としての電磁コイル7とを備え、ダンパー・ケース3と回転体5の対向部分に機能性流体Fを介在させるトルク発生面45a及び45bが形成されている。
かかる回転ダンパー1は、相対回転自在なダンパー・ケース3及び回転体5の一方を固定して用いることで、ダンパー・ケース3及び回転体5間の相対回転に対して後述する機能性流体Fにより制動トルクを与える。これにより、回転ダンパー1は、ダンパー・ケース3及び回転体5の他方に結合された可動部材の動作を減衰すること等が可能となる。
ダンパー・ケース3は、ケース本体9と蓋部11とで構成されている。
ケース本体9は、全体として残留磁気を生じ難い磁性体によって形成されている。本実施例において、ケース本体9の材質は低炭素鋼となっている。このケース本体9は、周壁部13、端壁部15、支持筒部17が一体に設けられている。
周壁部13は、中空円筒状に構成され、軸心方向の一側内周に端壁部15が設けられている。周壁部13には、凹部又は非磁性体からなる高磁気抵抗部13aが軸心方向中間部に設けられている。高磁気抵抗部13aは、周壁部13の他の部分に対して相対的に磁気抵抗が高くなっている。
端壁部15は、全体として周回形状であり、相対的に薄肉の連結部15aを介して周壁部13の一側内周に一体に形成されている。
端壁部15の外周部は、周壁部13に対向して周壁部13との間に作動室19の一部を区画している。端壁部15の内周部には、回転体5の回転軸29を挿通する孔部21が設けられている。この孔部21の周囲には、端壁部15に対し、ダンパー・ケース3外でボス部23が設けられ、ダンパー・ケース3内で支持筒部17が設けられている。
支持筒部17は、中空円筒状であり、端壁部15に対して軸心方向でダンパー・ケース3内へ突出する。支持筒部17の先端は、蓋部11との間に回転体5を通すためのクリアランスが確保されている。
支持筒部17の内周は、孔部21の一部を構成し、支持筒部17の外周は、電磁コイル7の支持部を構成する。
蓋部11は、ケース本体9に対し、周壁部13の軸心方向他側の内周にスナップ・リング等の止め具25によって固定されている。蓋部11とケース本体9との間には、Oリング等のシール部材27が介設されている。
蓋部11は、全体として樹脂や非磁性体金属等の非磁性体によって形成された円板状となっている。非磁性体金属としては、例えば、銅、アルミニウム等がある。蓋部11は、ケース本体9の軸心方向の他側を封止する。この蓋部11には、外周側に湾曲部11aが形成されており、ダンパー・ケース3内の機能性流体Fの体積変化を弾性変形によって吸収するようになっている。
回転体5は、ダンパー・ケース3内に相対回転自在に収容されており、回転軸29と回転体本体31とが磁性体により一体に形成されたものとなっている。回転軸29は、円柱状に形成され、ダンパー・ケース3の孔部21の内周にべアリング33a及び33bを介して回転自在に支持されている。べアリング33a及び33bは、孔部21内にスナップリングなどの止め具34a及び34bによって固定されている。ベアリング33a及び33b間は、スペーサー35によって間隔が保持されている。このスペーサー35は、磁路Rの一部を形成する役割も果たす。
べアリング33a及び33bに対するダンパー・ケース3の内側では、回転軸29と孔部21との間にXリング等のシール部材37が配置され、シール部材37に対して更にダンパー・ケース3の内側には、回転軸29と孔部21との間にフィルター39が配置されている。フィルター39は、機能性流体F中の鉄粉を捉えてシール部材37側に至らないようにし、シール部材37を保護する。フィルター39の更に内側では、回転軸29の端部に回転体本体31が一体に結合されている。
回転体本体31は、回転軸29の端部から径方向に延設された円板状となっている。回転体本体31の内外周の中間部は、軸心方向で電磁コイル7側に膨出した膨出部31aを有し、膨出部31aは、ダンパー・ケース3の支持筒部17と径方向で対向している。また、膨出部31aには、軸心方向で貫通した油路31bが設けられている。回転体本体31の外周部には、作動室19内に位置する回転筒部41が一体に設けられている。
回転筒部41は、電磁コイル7の外周側でダンパー・ケース3の周壁部13に沿って延設されている。回転筒部41には、凹部又は非磁性体からなる高磁気抵抗部41aが設けられている。回転筒部41の外周は、周壁部13の内周に隙間を持って径方向で対向し、回転筒部41の内周は、電磁コイル7及びダンパー・ケース3の端壁部15の外周部に隙間を持って径方向で対向する。
これら回転体5とダンパー・ケース3との間には、電磁コイル7により、磁路Rを通る磁束ループMが形成されることになる。なお、磁束ループMは、ループ状の磁束であり、磁路Rは、その磁束の通り道である。
電磁コイル7は、ダンパー・ケース3の支持筒部17の外周に嵌合している。この状態で、電磁コイル7は、スナップリング等の抜け止め具43により、支持筒部17外周からの抜け止めがなされている。
電磁コイル7には、軸心方向の一側に向けた突起部7aが設けられている。この突起部7aは、ダンパー・ケース3の端壁部15の貫通孔15b内に嵌合し、外部に面した端部から通電用の電線7bを引き出している。なお、図1においては、電線7bと電磁コイル7との電気的な接続関係を省略している。突起部7aと貫通孔15bとの間は、Oリング等のシール部材44によってシールされている。
かかる電磁コイル7は、支持筒部17及び端壁部15をヨークとする電磁石を構成し、支持筒部17及び端壁部15を介して磁束ループMを形成することができる。この磁束ループMにより、ダンパー・ケース3及び回転体5のトルク伝達面45a及び45b間で機能性流体Fによる減衰力を生じさせる。具体的には後述する。
トルク発生面45a及び45bは、図1の太線ハッチングで示すように、磁束ループMが通る磁路R上でダンパー・ケース3及び回転体5に設けられ、相互に対向する。トルク発生面45aは、ダンパー・ケース3上に設けられ、トルク発生面45bは、回転体5上に設けられている。
トルク発生面45aは、ダンパー・ケース3の周壁部13の内周面、端壁部15の外周面、並びに支持筒部17の外周面で構成されている。一方、トルク発生面45bは、トルク発生面45aに対向する回転体5の回転筒部41の内外周面、回転体本体31の膨出部31aの内周面で構成されている。
トルク発生面45a及び45bは、後述するように両者間に機能性流体Fを介在させ、磁束ループMに応じて制動トルクを生じさせる部分である。本実施例のトルク発生面45a及び45b上に、ダンパー・ケース3及び回転体5の材質よりも高硬度の高硬度面47a及び47bをそれぞれ備えられている(図2)。
図2は、トルク発生面45a及び45bを示す概略断面図である。
トルク発生面45a及びトルク発生面45bは、何れも母材51a及び51bの表面上に母材51a及び51b(ダンパー・ケース3及び回転体5の材質)よりも高硬度の高硬度面47a及び47bが形成されている。
ダンパー・ケース3側のトルク発生面45aの高硬度面47aは、本実施例においてメッキ処理面、特にニッケルメッキ処理面となっている。すなわち、高硬度面47aは、母材51aの表面上に施されたニッケルメッキ53aの表面によって構成されている。ニッケルメッキ53aは、外観上の観点から、ダンパー・ケース3の内外表面の全体にわたって形成されている。なお、高硬度面47aは、磁路Rの形成を妨げない限り、ニッケルメッキ以外のものでもよい。また、高硬度面47aは、メッキ処理面ではなく、次述するトルク発生面45bの高硬度面47bのように硬化処理面とすることも可能である。
回転体5側のトルク発生面45bの高硬度面47bは、本実施例において硬化処理面、特に窒化処理面となっている。すなわち、高硬度面47bは、母材51bの表面に対して窒化処理を施すことで形成された窒化物53bの表面によって構成することができる。なお、高硬度面47bは、窒化処理以外のアルマイト処理や浸炭処理等の硬化処理によって形成された硬化処理面とすることも可能である。また、高硬度面47aのようにメッキ処理面で構成してもよい。
機能性流体Fは、ダンパー・ケース3内に収容されて回転体5とダンパー・ケース3との間に渡っている。これにより、機能性流体Fは、トルク発生面45a及び45b間に介在している。機能性流体Fは、鉄粉を分散した磁性流体(Magnetic Fluid)やMR流体と称される磁気粘性流体(Magneto Rheological Fluid)が用いられる。このため、機能性流体Fは、電磁コイル7の磁束ループMが通過することで、磁束ループMに応じてクラスターを形成し、トルク発生面45a及び45b間でせん断抵抗による制動トルクを生じさせる。これにより、回転ダンパー1は、制動トルクの調整やオンオフが可能となる。
[回転ダンパーの動作]
回転ダンパー1は、例えばダンパー・ケース3を固定側に、回転体5の回転軸29を制動対象等の可動側に結合し、電磁コイル7の通電制御によって制動トルクを発生させる。
電磁コイル7を通電していない間は、機能性流体Fのクラスターが形成されていない状態にあり、回転体5及びダンパー・ケース3間の相対回転が円滑に行われる。
電磁コイル7を通電すると、図1のように磁束ループMが形成され、トルク発生面45a及び45b間で機能性流体Fにクラスターが形成される。このクラスターにより、回転体5及びダンパー・ケース3間の相対回転に対する剪断抵抗による制動トルクを生じさせる。従って、発生した制動トルクが、可動側の動作を減衰し、或は可動側の動作をロックすることができる。
このとき、トルク発生面45a及び45bは、クラスターとの凝着部分である高硬度面47a及び47bが母材51a及び51bよりも高硬度であるため、摩耗が抑制される。
図3は、機能性流体Fに含まれる鉄粉、ダンパー・ケース3及び回転体5の母材51a及び51b、並びに高硬度面47bの硬度を示すグラフである。なお、図3の縦軸は、硬度(ビッカーズ硬さ)を示し、横軸は、鉄粉、母材、高硬度面の種別を示す。
図3のように、本実施例では、高硬度面47bが鉄粉並びに母材51a及び51bよりも高硬度であり、高硬度面47bの硬度が鉄粉の硬度の約5倍ある。このため、クラスターとの凝着部分である高硬度面47bの摩耗を抑制することができる。
一般に、凝着部分での摩耗は、硬度差が大きいほど抑制できるため、高硬度面47bと鉄粉との硬度の比は、5倍以上、例えば10倍等としてもよい。
また、高硬度面47bと鉄粉との硬度の比が5倍未満であっても摩耗抑制の効果は認められ、高硬度面47bは、少なくとも母材51a及び51bよりも硬度が高ければよい。
なお、高硬度面47aも、高硬度面47bとは硬度の違いはあるが、高硬度面47bと同様に摩耗を抑制することができる。
こうして可動側の減衰やロック等が完了すると、電磁コイル7の通電を解除する。通電を解除すると、上記の電磁コイル7を通電していない状態に戻る。このとき、ダンパー・ケース3及び回転体5が残留磁気を生じ難くする材料、特に低炭素鋼であるため、残留磁気を抑制しながら回転ダンパー1を円滑に電磁コイル7を通電していない状態に戻すことができる。
[実施例の効果]
本実施例の回転ダンパー1は、磁性体のダンパー・ケース3と、このダンパー・ケース3内に相対回転自在に収容された磁性体の回転体5と、ダンパー・ケース3及び回転体5にわたる磁束ループMを発生させる電磁コイル7と、磁束ループMが通る磁路R上でダンパー・ケース3及び回転体5に設けられた相互に対向するトルク発生面45a、45bと、トルク発生面45a、45b間に介在して磁束ループMに応じてダンパー・ケース3及び回転体5間の相対回転に制動トルクを与える機能性流体Fと、トルク発生面45a、45b上に形成されダンパー・ケース3及び回転体5の材質よりも高硬度の高硬度面47a及び47bとを備えた。
従って、本実施例では、ダンパー・ケース3及び回転体5を残留磁気が生じ難い材質で形成しても、高硬度面47a及び47bによりトルク発生面45a、45bの摩耗を生じ難くすることができる。このため、機能性流体Fの鉄粉の含有比率を安定させ、回転ダンパー1の耐久性や動作を安定させることができる。
高硬度面47a及び47bは、メッキ処理面又は硬化処理面である。本実施例では、ダンパー・ケース3側の高硬度面47aがメッキ処理面であるため、ダンパー・ケース3の内外表面全体に外観上の観点から施されるメッキを利用して容易且つ確実に形成することができる。また、回転体5側の高硬度面47bは、硬化処理面であるため、適切な箇所に容易且つ確実に形成することができる。
本実施例のダンパー・ケース3及び回転体5の材質(母材)が低炭素鋼であるため、ダンパー・ケース3及び回転体5に残留磁気を確実に生じ難くすることができ、制動トルクのオンオフの切り替え精度を向上することができる。この結果、回転ダンパー1では、余計な制動トルクの発生を抑制して、より確実に高硬度面47a及び47bの摩耗を抑制して耐久性や動作を安定させることができる。
1 回転ダンパー
3 ダンパー・ケース
5 回転体
7 電磁コイル(磁石)
45a,45b トルク伝達面
47a,47b 高硬度面
F 機能性流体
R 磁路
M 磁束ループ(磁束)

Claims (3)

  1. 磁性体のダンパー・ケースと、
    該ダンパー・ケース内に相対回転自在に収容された磁性体の回転体と、
    前記ダンパー・ケース及び回転体にわたる磁束を発生させる磁石と、
    前記磁束が通る磁路上で前記ダンパー・ケース及び前記回転体に設けられた相互に対向するトルク発生面と、
    前記トルク発生面間に介在して前記磁束に応じて前記ダンパー・ケース及び前記回転体間の相対回転に制動トルクを与える機能性流体と、
    前記トルク発生面上に形成され前記ダンパー・ケース及び前記回転体の材質よりも高硬度の高硬度面と、
    を備えたことを特徴とする回転ダンパー。
  2. 請求項1記載の回転ダンパーであって、
    前記高硬度面は、メッキ処理面又は硬化処理面である、
    ことを特徴とする回転ダンパー。
  3. 請求項1又は2記載の回転ダンパーであって、
    前記ダンパー・ケース及び前記回転体の材質は、低炭素鋼である、
    ことを特徴とする回転ダンパー。
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