JP2018126489A - グラスバブル充填材を含むゴルフクラブヘッド - Google Patents

Abstract

【課題】ボール速度または反発係数の著しい低下を伴うことなくクラブヘッドの音響を改善する新規なポリマー充填材を含む、アイアン型ゴルフクラブヘッドを提供する。【解決手段】アイアン型ゴルフクラブヘッド１０は、打撃面２２と、リア部と、打撃面の後ろに配置された内部キャビティ４０を有し、この内部キャビティが、充填材５０によって少なくとも部分的に充填されている。複数の微視的なグラスバブルは、充填材の体積の５〜７０％を占め、より好ましくは充填材の体積のおよそ２０〜３０％を占める。好ましくは、ポリマー材料は、０．４０〜０．５０のポアソン比を有するポリウレタンである。【選択図】図２

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その開示の全体を参照により本明細書に組み込む、２０１７年２月９日に出願された米国仮特許出願第６２／４５７，０８６号の優先権を主張する。
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
該当なし

本発明は、ゴルフクラブヘッドに関する。より厳密には、本発明は、ゴルフクラブヘッドのボール速度または反発係数の著しい低下を伴うことなくクラブヘッドの音響を改善する新規なポリマー充填材を含む、アイアン型ゴルフクラブヘッドに関する。

ゴルフクラブヘッド、特にアイアン型ゴルフクラブヘッドは、しばしば、ゴルフボールとの衝突時のヘッドの音響を改善または抑制するために打撃面の後ろに配置されたポリマー材料を含む。例えば、米国特許第５，４９２，３２７号は、ダンピング材料が凹みに入った、アイアンを開示しており、米国特許第６，７４３，１１７号は、アイアンにおいて打撃面インサートの後ろにあるダンピング用インサートを開示しており、米国特許第９，１６８，４３７号は、アイアンの打撃面の裏側に取り付けられたエラストマーインサートを開示している。ポリマー充填物またはインサートは、当該ポリマー充填物またはインサートが内部に配置されたゴルフクラブの音響を改善し得るが、残念ながら、この構成により、フェースから打ち出されるボール速度が低下し、さらには、ゴルフクラブヘッドの反発係数（ＣＯＲ）も低下する。このボール速度と反発係数の低下は、ウレタン等のポリマーが剛直で約０．５のポアソン比を有するため起きることであるが、ポリマーがキャビティまたは空間を充填している場合、ポリマーにより、ゴルフクラブフェースがたわむことができなくなる。したがって、ボール速度およびＣＯＲ値を同様に維持し、または最適化する改良型の充填材を含む、ゴルフクラブヘッドが必要とされている。

米国特許第５，４９２，３２７号 米国特許第６，７４３，１１７号 米国特許第９，１６８，４３７号

ゴルフクラブヘッドは、微視的なグラスバブル（中空ガラスビーズとも呼ばれる）を含み、ポリマー材料、好ましくはウレタンまたはシリコーンと混合されており、クラブヘッド内のキャビティを少なくとも部分的に充填しているまたはクラブヘッドの一部に円形装飾（medallion）の形態で固定されている、材料を含む。ポリマー材料中にグラスバブルが存在すると、ゴルフクラブヘッドのＣＯＲは、同じ特質および特徴のすべてを有するがポリマー充填材を全く有さないゴルフクラブヘッドに比較して、０．１０超、より好ましくは０．０５超低下することがない。

本発明の一態様は、打撃面、ソール部、トップ部、リア部およびキャビティを備えるボディならびにキャビティを少なくとも部分的に充填する充填材を含む、アイアン型ゴルフクラブヘッドであって、充填材が、ポリマー材料および複数の微視的なグラスバブルを含み、複数の微視的なグラスバブルが、充填材の体積の５％から７０％までを占める、アイアン型ゴルフクラブヘッドである。一部の実施形態において、ポリマー材料は、ポリウレタンおよびシリコーンからなる群より選択され得、他の実施形態において、複数の微視的なグラスバブルは、充填材の体積の少なくとも２０％を占め得る。さらなる一実施形態において、複数の微視的なグラスバブルは、充填材の体積の２５〜３０％を占め得る。別の実施形態において、ポリマー材料は、０．００〜０．５０のポアソン比を有し得、さらなる一実施形態において、ポリマー材料は、０．４０〜０．５０のポアソン比を有し得る。さらに別の実施形態において、フェースの中心領域がゴルフボールに衝突したときに、ゴルフクラブヘッドは、３０００〜６０００Ｈｚのピッチ、９０〜１００ｄＢの振幅、１〜２．５ｍｓの持続期間および少なくとも１１２．５ｍｐｈのボール速度を有し得る。別の実施形態において、充填材は、円形装飾になるように形成される。

本発明の別の態様は、少なくとも１個のキャビティを有するボディを備えるゴルフクラブヘッドを用意するステップ、ポリマー材料を用意するステップ、複数の微視的なグラスバブルを用意するステップ、複数の微視的なグラスバブルをポリマー材料と合わせて、充填材を作製するステップならびに充填材をゴルフクラブヘッドの少なくとも１個のキャビティに注入するステップを含む、方法であって、複数の微視的なグラスバブルが、充填材の体積の５〜７０％を占める、方法である。一部の実施形態において、複数の微視的なグラスバブルは、充填材の体積のおよそ少なくとも２５〜３０％を占め得る。他の実施形態において、ポリマー材料は、ポリウレタンおよびシリコーンからなる群より選択され得、０．４０〜０．５０のポアソン比を有し得る。

本発明のさらに別の態様は、少なくとも１個のキャビティを有するボディを備えるゴルフクラブヘッドを用意するステップ、ポリマー材料を用意するステップ、硬化剤および触媒からなる群より選択される作用物質材料を用意するステップ、複数の微視的なグラスバブルを用意するステップ、複数の微視的なグラスバブルを作用物質材料と合わせて、中間材料を作製するステップ、中間材料をポリマー材料と合わせて、充填材を作製するステップならびに充填材をゴルフクラブヘッドの少なくとも１個のキャビティに注入するステップを含む、方法であって、複数の微視的なグラスバブルが、中間材料の体積の５〜７０％を占める、方法である。一部の実施形態において、充填材は、１：１の比のポリマー材料および中間材料を含み得る。他の実施形態において、複数の微視的なグラスバブルは、中間材料の体積のおよそ２０〜３０％を占め得、ポリマー材料は、ポリウレタンおよびシリコーンからなる群より選択され得る。

本発明の別の態様は、少なくとも１個のキャビティを有するボディを備えるゴルフクラブヘッドを用意するステップ、０．４０〜０．５０のポアソン比を有するポリマー材料を用意するステップ、硬化剤および触媒からなる群より選択される作用物質材料を用意するステップ、複数の微視的なグラスバブルを用意するステップ、ポリマー材料を作用物質材料と合わせて、中間材料を形成するステップ、複数の微視的なグラスバブルを中間材料と合わせて、充填材を作製するステップ、充填材をゴルフクラブヘッドの少なくとも１個のキャビティに注入するステップならびにゴルフクラブヘッド内の充填材を硬化させるステップを含む、方法であって、複数の微視的なグラスバブルが、充填材の体積の５〜７０％を占める、方法である。一部の実施形態において、ゴルフクラブヘッドは、アイアン型ゴルフクラブヘッドであってよく、複数の微視的なグラスバブルは、充填材の体積のおよそ２０〜３０％を占め得、ポリマー材料は、ポリウレタンおよびシリコーンからなる群より選択され得る。

本発明のさらに別の態様は、打撃面、ソール部、トップ部、リア部および少なくとも１個のキャビティを有するボディを備えるアイアン型ゴルフクラブヘッドを用意するステップ、ポリウレタン材料を用意するステップ、硬化剤および触媒からなる群より選択される作用物質材料を用意するステップ、複数の微視的なグラスバブルを用意するステップ、５：３の比で複数の微視的なグラスバブルを作用物質材料と合わせて、中間材料を形成するステップ、ポリマー材料を中間材料と合わせて、充填材を作製するステップ、充填材をアイアン型ゴルフクラブヘッドの少なくとも１個のキャビティに注入するステップならびにオーブン内でアイアン型ゴルフクラブヘッドを硬化させるステップを含む、方法であって、複数の微視的なグラスバブルが、充填材の体積の少なくとも２０％を占め、ポリウレタン材料が、０．４０〜０．５０のポアソン比を有する、方法である。一部の実施形態において、少なくとも１個のキャビティは、打撃面とリア部との間に配置されていてもよく、充填材は、少なくとも１個のキャビティを完全に充填していてもよい。他の実施形態において、複数の微視的なグラスバブルは、充填材の体積のおよそ３０％を占め得る。

本発明を簡単に記述してきたが、添付の図面と合わせれば、下記の本発明の詳細な記述から上記のおよびさらなる本発明の目的、特質および利点が当業者には認識されよう。

本発明のアイアン型ゴルフクラブヘッドの背面図である。 図１の線２−２に沿って示された実施形態の断面図である。 本発明の第２の実施形態の断面図である。 本発明の第３の実施形態の背面図である。 図２〜図４において示されたポリマー充填材を調製する第１の方法を示している、流れ図である。 図２〜図４において示されたポリマー充填材を調製する第２の方法を示している、流れ図である。 図２〜図４において示されたポリマー充填材を調製する第３の方法を示している、流れ図である。 ポリマー充填材および構成が相違する図１に提示のゴルフクラブヘッドおよびポリマー充填材および構成に相違がない図１に提示のゴルフクラブヘッドの音響測定値を示している、グラフである。 ポリマー充填材および構成が相違する図１に提示のゴルフクラブヘッドおよびポリマー充填材および構成に相違がない図１に提示のゴルフクラブヘッドの音響測定値を示している、グラフである。 相異なるポリマー充填材および構成を有する試験用６番アイアンヘッドのフェースの中心領域から取得された、ボール速度の測定値を示している、ボックスプロットである。 相異なるポリマー充填材および構成を有する試験用６番アイアンヘッドのフェースの中心より低い領域から取得された、ボール速度の測定値を示している、ボックスプロットである。

本発明は、ポリマー材料および本明細書において微視的な中空ガラスビーズとも呼ばれている微視的なグラスバブルを含む新規な充填材を含む、ゴルフクラブヘッド、特にアイアン型ゴルフクラブヘッドを対象としている。ポリマー材料と一緒に組み込まれた場合、グラスバブルは、２つの目的に役立ち、すなわち、（１）グラスバブルが、空気によるエラストマーの置きかえによって充填総重量を軽くし、この結果、材料の比重を低下させるという点、および（２）グラスバブルにより、充填材の空隙率を増大させて、ポリマー材料中に微細な穴を形成できるようになるという点で役立つ。これらの微細な穴は、クラブヘッドがゴルフボールと衝突したときにポリマーがたわむことを可能にし、この結果、ヘッドのＣＯＲを上昇させる一方で、同時に、ｄＢレベルおよび持続期間の低減等のポリマー自体によって提供される音響の改善を維持する、小さな空気ポケットである。ポリマー材料は好ましくは、０．００〜０．５０、より好ましくは０．４０〜０．５０のポアソン比を有するポリウレタンまたはシリコーン等のエラストマーであり、グラスバブルは好ましくは、測定試料の中央粒径であるＤ５０ミクロンとして測定されるが、各グラスバブルは、およそ１８〜５０ミクロンの直径を有する。

ゴルフクラブヘッドの好ましい一実施形態が、図１および図２において示されている。この実施形態において、ゴルフクラブヘッド１０は、フェースカップ２０、ボディ３０およびボディとフェースカップの打撃面２２との間にあるキャビティ４０を有するキャビティーバックアイアンである。キャビティ４０は、グラスバブル充填材５０によって完全に充填されているが、グラスバブル充填材５０は、ボディ３０の上側キャビティ部３２内まで達していない。図３に示された代替的な一実施形態において、ゴルフクラブヘッド１０は、ガラスビーズ型充填材５０によって完全に充填された中空内部１５を有する、密閉型キャビティーバックアイアンである。図４に示されているさらに別の実施形態において、ゴルフクラブヘッド１０は、打撃面２２の背面２３に固定されたガラスビーズ型充填材５０から成型または形成された円形装飾６０が付いている、開放型キャビティーバック３５を有する。これらの実施形態のそれぞれにおいて、新規な充填材５０中のグラスバブルは、好ましくは、充填材５０の５体積％から７０体積％までを占め、より好ましくは、充填材５０の体積の少なくとも２０％を占め、最も好ましくは、充填材５０の体積のおよそ２５〜３０％を占める。

グラスバブル充填材５０を製造し、本発明によるゴルフクラブヘッド１０に注入するいくつかの方法が存在する。図５において示されている第１の方法１００は、ポリウレタン等のエラストマー材料を用意するステップ１１０、微視的なグラスバブルを用意するステップ１２０、グラスバブルが、得られる混合物の体積の５〜７０％、より好ましくは得られる材料の体積のおよそ２５〜３０％を形成するように、グラスバブルをエラストマー材料と合わせるステップ１３０、得られた混合物をゴルフクラブヘッドのキャビティ４０もしくは中空内部１５または円形装飾用の型に注入するステップ１４０、ならびに次いで、混合物をオーブンによって硬化させ、または混合物を（例えば、材料が自己硬化するような気温で）硬化するままにしておくステップ１５０を含む。

図６において示されている好ましい第２の方法２００は、ポリウレタンまたはシリコーン等のプレポリマー樹脂（要素Ａ）を用意するステップ２１０、硬化剤または触媒型作用物質（要素Ｂ）を用意するステップ２２０、グラスバブルを用意するステップ２３０、硬化剤または触媒型作用物質（要素Ｂ）をグラスバブルと合わせて、体積によりグラスバブルの５〜７０体積％である、より好ましくは２５〜３０体積％である中間材料（要素Ｃ）を形成するステップ２４０、中間材料（要素Ｃ）をポリマー樹脂（要素Ａ）と、好ましくは要素Ａの要素Ｂに対する比を１：１にした状態で合わせて、最終的な混合物を形成するステップ２５０、最終的な混合物をゴルフクラブヘッドのキャビティ４もしくは中空内部１５または円形装飾用の型に注入するステップ２６０、ならびに次いで、混合物をオーブンによって硬化させ、または混合物を硬化するままにしておくステップ２７０を含む。この方法２００の利点は、中間材料（要素Ｃ）を調製したら、プレポリマー樹脂に触媒作用を及ぼす準備が製造者に整うまで貯蔵しておくことが可能な点である。

本発明の第３の方法が、図７において示されている。この方法３００は、プレポリマー樹脂（要素Ａ）（好ましくは、ポリウレタンまたはシリコーン）を用意するステップ３１０、硬化剤または触媒型作用物質（要素Ｂ）を用意するステップ３２０およびグラスバブルを用意するステップ３３０、ポリマー樹脂（要素Ａ）を硬化剤または触媒型作用物質（要素Ｂ）と、好ましくは要素Ａの要素Ｂに対する比が１：１の状態で合わせて、中間材料を形成するステップ３４０、グラスバブルが、得られる材料の体積の５〜７０％、より好ましくは得られる材料の体積の２５〜３０％になるように中間材料をグラスバブルと合わせるステップ３５０、得られた材料をゴルフクラブヘッドのキャビティ４０もしくは中空内部１５または円形装飾用の型に注入するステップ３６０、および次いで、混合物をオーブンによって硬化させ、または混合物を硬化するままにしておくステップ３７０を含む。

本発明の材料のＣＯＲ性能を査定するために、無充填の（空の）キャビティを有する試験用アイアン型ゴルフクラブヘッド１０を作製して試験し、同じ構造を有し且つ（１）第２の方法２００および第３の方法３００の一方を使用して製造された、ポリウレタンを含む新規なグラスバブル充填材５０によって充填されたゴルフクラブヘッド１０や、同じ構造を有し且つ（２）ポリウレタンのみによって充填されたゴルフクラブヘッド１０と比較した。表１および表２において示されているように、ポリウレタンのみによる充填は、ゴルフクラブヘッド１０のＣＯＲを著しく低下させている。対照的に、ゴルフクラブヘッドキャビティが本発明のグラスバブル充填材５０によって充填されている場合、ＣＯＲは、平均で０．０４のみ低下しており、これにより、無充填のゴルフクラブヘッド１０の性能に関する利点が保持されている。表１において示されているように、これは、グラスバブルまたは中空ガラスビーズが充填材５０の体積のおよそ２５％または３０％を占める場合に、特に明白である。

音響性能を査定するために、第２の方法２００および第３の方法３００の一方を使用して製造されたポリウレタンを含む３０体積％の新規なグラスバブル充填材５０を組み込んだ、別のグループの試験用ゴルフクラブヘッド１０を試験し、同じ構造を有し且つ（１）ポリウレタンのみによって充填されたゴルフクラブヘッド１０や、同じ構造を有し且つ（２）ポリウレタン充填剤を全く有さないゴルフクラブヘッド１０、同じ構造を有し且つ（３）小型のポリウレタン緩衝器型インサートを有するゴルフクラブヘッド１０と比較した。図８および図９において示されたように、３０体積％のグラスバブル充填材５０は、ポリウレタンのみによる充填に比較して、ゴルフボールとの衝突時のゴルフクラブヘッド１０のピッチおよび振幅を改善しており、これにより、ゴルフクラブヘッド１０の総合的な音響を改善している。好ましくは、新規な充填材を組み込んだゴルフクラブヘッド１０は、３０００〜６０００Ｈｚ、より好ましくは４５００〜６０００Ｈｚであるゴルフボールとの衝突時のピッチ、９０〜１００ｄＢの振幅および１．０〜２．５ｍｓの持続期間を有する。

ボール速度性能への新規な充填材の効果を査定するために、小型のポリマー緩衝器を含むＣａｌｌａｗａｙ Ｇｏｌｆ Ａｐｅｘ ＣＦ１６ ６番アイアンの性能を、充填物を有さない試験用６番アイアン、３０体積％の微視的なグラスバブルを有する充填物入りの試験用６番アイアンおよび２０体積％の微視的なグラスバブルを有する充填物入りの試験用６番アイアンの性能と比較した。図１０および図１１において示されたように、新規で微視的なグラスバブル充填物を含む試験用アイアンは、打撃面の中心と中心より低い部分の両方において測定されたボール速度中央値が、Ａｐｅｘ ＣＦ１６ ６番アイアンと比較してより高くなっており、充填材を有さない試験用クラブのボール速度に近いまたはこのボール速度を上回るものになっていた。

上記記載から、当業者は、本発明の賞賛に値する進歩を認識し、且つ、本発明の好ましい実施形態および添付の図面において示された他の実施形態と関連付けて本発明を記述してきたが、均等形態に対する数多くの変更、修正および代用が、下記に添付の特許請求の範囲に出現し得るという点を除けば上記記載によって限定されないように意図される本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本発明においてなされ得ることを容易に理解すると考えられる。したがって、独占的な所有権または特権が主張される本発明の実施形態は、下記に添付の特許請求の範囲において規定されている。

１０ ゴルフクラブヘッド
１５ 中空内部
２０ フェースカップ
２２ 打撃面
２３ 背面
３０ ボディ
３５ 開放型キャビティーバック
４０ キャビティ
５０ グラスバブル充填材
６０ 円形装飾
１００ 第１の方法
１１０ エラストマー材料
２００ 第２の方法
３００ 第３の方法

Claims (20)

1. 打撃面、ソール部、トップ部、リア部およびキャビティを備えるボディならびに
   前記キャビティを少なくとも部分的に充填する充填材
   を含む、アイアン型ゴルフクラブヘッドであって、
   前記充填材が、ポリマー材料および複数の微視的なグラスバブルを含み、
   前記複数の微視的なグラスバブルが、前記充填材の体積の５％から７０％までを占める、前記アイアン型ゴルフクラブヘッド。
2. 前記ポリマー材料が、ポリウレタンおよびシリコーンからなる群より選択される、請求項１に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
3. 前記ポリマー材料が、ポリウレタンである、請求項２に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
4. 前記複数の微視的なグラスバブルが、前記充填材の体積の少なくとも２０％を占める、請求項１に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
5. 前記複数の微視的なグラスバブルが、前記充填材の体積の２５〜３０％を占める、請求項４に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
6. 前記ポリマー材料が、ポアソン比０．００〜０．５０を有する、請求項１に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
7. 前記ポリマー材料が、０．４０〜０．５０のポアソン比を有する、請求項６に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
8. 前記打撃面の中心領域がゴルフボールと衝突したときに、前記ゴルフクラブヘッドが、３０００〜６０００Ｈｚのピッチ、９０〜１００ｄＢの振幅、１〜２．５ｍｓの持続期間ならびに少なくとも１１２．５ｍｐｈのボール速度を有する、請求項１に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
9. 前記充填材が、前記打撃面の背面に固定された円形装飾である、請求項１に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
10. 少なくとも１個のキャビティを有するボディを備えるゴルフクラブヘッドを用意するステップ、
    ポリマー材料を用意するステップ、
    複数の微視的なグラスバブルを用意するステップ、
    前記複数の微視的なグラスバブルを前記ポリマー材料と合わせて、充填材を作製するステップおよび
    前記充填材を前記ゴルフクラブヘッドの前記少なくとも１個のキャビティ中に注入するステップ
    を含む、方法であって、
    前記複数の微視的なグラスバブルが、前記充填材の体積の５〜７０％を占める、前記方法。
11. 前記複数の微視的なグラスバブルが、前記充填材の体積のおよそ２５〜３０％を占める、請求項１０に記載の方法。
12. 前記ポリマー材料が、ポリウレタンおよびシリコーンからなる群より選択され、前記ポリマー材料が、０．４０〜０．５０のポアソン比を有する、請求項１０に記載の方法。
13. 少なくとも１個のキャビティを有するボディを備えるゴルフクラブヘッドを用意するステップ、
    ポリマー材料を用意するステップ、
    硬化剤および触媒からなる群より選択される作用物質材料を用意するステップ、
    複数の微視的なグラスバブルを用意するステップ、
    前記複数の微視的なグラスバブルを前記作用物質材料と合わせて、中間材料を作製するステップ、
    前記中間材料を前記ポリマー材料と合わせて、充填材を作製するステップならびに
    前記充填材を前記ゴルフクラブヘッドの前記少なくとも１個のキャビティに注入するステップ
    を含む、方法であって、
    前記複数の微視的なグラスバブルが、中間材料の体積の５〜７０％を占める、前記方法。
14. 前記複数の微視的なグラスバブルが、５：３の比で前記作用物質材料と合わせられ、前記充填材が、１：１の比のポリマー材料および中間材料を含む、請求項１３に記載の方法。
15. 前記複数の微視的なグラスバブルが、前記中間材料の体積のおよそ２０〜３０％を占める、請求項１３に記載の方法。
16. 前記ポリマー材料が、０．４０〜０．５０のポアソン比を有し、ポリウレタンおよびシリコーンからなる群より選択される、請求項１３に記載の方法。
17. 前記ゴルフクラブヘッドが、打撃面、ソール部、トップ部およびリア部を有するボディを備えるアイアン型ゴルフクラブヘッドであり、前記少なくとも１個のキャビティが、前記打撃面と前記リア部との間に配置されており、前記充填材が、前記少なくとも１個のキャビティを完全に充填している、請求項１３に記載の方法。
18. 前記ゴルフクラブヘッドの前記少なくとも１個のキャビティに前記充填材を注入するステップの後に、オーブン内で前記アイアン型ゴルフクラブヘッドを硬化させるステップをさらに含む、請求項１３に記載の方法。
19. 少なくとも１個のキャビティを有するボディを備えるゴルフクラブヘッドを用意するステップ、
    ０．４０〜０．５０のポアソン比を有するポリマー材料を用意するステップ、
    硬化剤および触媒からなる群より選択される作用物質材料を用意するステップ、
    複数の微視的なグラスバブルを用意するステップ、
    前記ポリマー材料を前記作用物質材料と合わせて、中間材料を形成するステップ、
    前記複数の微視的なグラスバブルを前記中間材料と合わせて、充填材を作製するステップ、
    前記充填材を前記ゴルフクラブヘッドの前記少なくとも１個のキャビティに注入するステップならびに
    前記ゴルフクラブヘッド内の前記充填材を硬化させるステップ
    を含む、方法であって、
    前記複数の微視的なグラスバブルが、前記充填材の体積の５〜７０％を占める、前記方法。
20. 前記ゴルフクラブヘッドが、アイアン型ゴルフクラブヘッドであり、前記複数の微視的なグラスバブルが、前記充填材の体積のおよそ２０〜３０％を占め、前記ポリマー材料が、ポリウレタンおよびシリコーンからなる群より選択される、請求項１９に記載の方法。