JP2018126360A - 運動解析システム、運動解析装置、運動解析プログラム及び運動解析方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本適用例に係る運動解析装置は、慣性センサーの検出結果を用いて、ユーザーの歩行又は走行における運動情報を解析する運動解析部と、前記運動情報に基づき、前記歩行又は前記走行に係る運動の一周期内に前記ユーザーの身体に生じる推進力に係る情報を、前記一周期内における前記ユーザーの動作毎に出力する出力部と、を備える。
本適用例に係る運動解析装置において、前記一周期は、前記歩行又は走行に係る運動における着地から次の着地までの区間であってもよい。
本適用例に係る運動解析装置において、前記ユーザーの動作には、(i)慣性力及び重力の少なくとも一方を利用した動作、(ii)身体の少なくとも一部の回転を利用した動作、(iii)身体の筋力を利用した動作のうち少なくとも1つが含まれてもよい。
本適用例に係る運動解析装置において、前記出力部が出力する前記情報には、前記ユーザーの右足による前記推進力に係る情報と、前記ユーザーの左足による前記推進力に係る情報とが含まれてもよい。
本適用例に係る運動解析装置において、前記出力部は、前記推進力に係る情報と共に、前記一周期内のブレーキに係る情報を出力してもよい。
本適用例に係る運動解析装置において、前記出力部は、前記ユーザーの移動経路内の所定距離毎に前記推進力に係る情報を出力してもよい。
本適用例に係る運動解析装置において、前記出力部は、前記ユーザーの移動期間内の所定時間毎に前記推進力に係る情報を出力してもよい。
本適用例に係る運動解析方法は、慣性センサーの検出結果を用いて、ユーザーの歩行又は走行における運動情報を解析する工程と、前記運動情報に基づき、前記歩行又は前記走行に係る運動の一周期内に前記ユーザーの身体に生じる推進力に係る情報を、前記一周期内における前記ユーザーの動作毎に出力する工程と、を含む。
本適用例に係る運動解析システムは、何れかの適用例に係る運動解析装置と、前記慣性センサーと、を備える。
本適用例に係る運動解析プログラムは、慣性センサーの検出結果を用いて、ユーザーの歩行又は走行における運動情報を解析する工程と、前記運動情報に基づき、前記歩行又は前記走行に係る運動の一周期内に前記ユーザーの身体に生じる推進力に係る情報を、前記一周期内における前記ユーザーの動作毎に出力する工程と、をコンピューターに実行させる。
本適用例に係る運動解析装置は、慣性センサーの検出結果を用いて、ユーザーの歩行又は走行における運動情報を解析し、前記運動情報に基づき、前記歩行又は前記走行に係る運動の一周期内に前記ユーザーの身体に生じる推進力に係る情報を、前記一周期内における前記ユーザーの動作毎に出力する。
変化)を解析し、前記運動情報(例えばユーザーの身体に生じる推進力の時間変化)に基づき、歩行又は走行に係る運動の一周期内(すなわち一歩分の区間)に前記ユーザーの身体に生じる推進力に係る情報を、前記一周期内における前記ユーザーの動作毎に(例えば慣性力及び重力の少なくとも一方を利用した動作、身体の少なくとも一部の回転を利用した動作、身体の筋力を利用した動作の各々について)出力する。これら動作毎の情報には、ユーザーの歩行又は走行フォームが詳細に反映されるので、ユーザー(歩行又は走行するユーザー、或いはその管理者)は、動作毎の推進力の大小関係や、動作毎の推進力の時間変化などを分析することで、歩行又は走行フォームの癖を見出したり、フォームの改善策を導出したりすることが容易となる。
1−1.システムの構成
以下では、ユーザーの走行(歩行も含む)における運動を解析する運動解析システム1を例に挙げて説明するが、本実施形態の運動解析システムは、走行以外の運動を解析する運動解析システムにも、同様に適用することができる。図1は、本実施形態の運動解析システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態の運動解析システム1は、運動解析装置2、報知装置3及び情報分析装置4を含んで構成されている。運動解析装置2は、ユーザーの走行中の運動を解析する装置であり、報知装置3は、ユーザーに走行中の運動の状態や走行結果の情報をユーザーに通知する装置である。情報分析装置4は、ユーザーの走行終了後に走行結果を分析して提示する装置である。本実施形態では、図2に示すように、運動解析装置2は、慣性計測ユニット(IMU:Inertial Measurement
Unit)10を内蔵し、ユーザーが静止している状態で、慣性計測ユニット(IMU)10の1つの検出軸(以下ではz軸とする)が重力加速度方向(鉛直下向き)とほぼ一致するように、ユーザーの胴体部分(例えば、右腰、左腰、又は腰の中央部)に装着される。また、報知装置3は、リスト型(腕時計型)の携帯情報機器であり、ユーザーの手首等に装着される。ただし、報知装置3は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mount
Display)やスマートフォン等の携帯情報機器であってもよい。
以下の説明において必要となる座標系を定義する。
・nフレーム(Navigation Frame):移動体(ユーザー)を原点とし、x軸を北、y軸を東、z軸を重力方向とした三次元直交座標系
・bフレーム(Body Frame):センサー(慣性計測ユニット(IMU)10)を基準とする三次元直交座標系
・mフレーム(Moving Frame):移動体(ユーザー)を原点とし、移動体(ユーザー)の進行方向をx軸とした右手系の三次元直交座標系
1−3−1.運動解析装置の構成
図3は、運動解析装置2の構成例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、運動解析装置2は、慣性計測ユニット(IMU)10、処理部20、記憶部30、通信部40、GPS(Global Positioning System)ユニット50及び地磁気センサー60を含んで構成されている。ただし、本実施形態の運動解析装置2は、これらの構成要素の一部を削
除又は変更し、あるいは、他の構成要素を追加した構成であってもよい。
理部20に送る処理、処理部20が生成した走行中出力情報や走行結果情報を受け取って報知装置3の通信部140に送信する処理、情報分析装置4の通信部440から運動解析情報350の送信要求コマンドを受信して処理部20に送り、当該運動解析情報を処理部20から受け取って情報分析装置4の通信部440に送信する処理等を行う。
図4は、運動解析装置2の処理部20の構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態では、処理部20は、記憶部30に記憶されている運動解析プログラムを実行することにより、慣性航法演算部22及び運動解析部24として機能する。ただし、処理部20は、ネットワーク等を介して、任意の記憶装置(記録媒体)に記憶されている運動解析プログラムを受信して実行してもよい。
図5は、慣性航法演算部22の構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態では、慣性航法演算部22は、バイアス除去部210、積分処理部220、誤差推定部230、走行処理部240及び座標変換部250を含む。ただし、本実施形態の慣性航法演算部22は、これらの構成要素の一部を削除又は変更し、あるいは、他の構成要素を追加した構成であってもよい。
の状態を表す指標の誤差を推定する。本実施形態では、誤差推定部230は、拡張カルマンフィルターを用いて、速度、姿勢角、加速度、角速度及び位置の誤差を推定する。すなわち、誤差推定部230は、積分処理部220が算出した速度veの誤差(速度誤差)δve、積分処理部220が算出した姿勢角の誤差(姿勢角誤差)εe、加速度バイアスba、角速度バイアスbω及び積分処理部220が算出した位置peの誤差(位置誤差)δpeを拡張カルマンフィルターの状態変数とし、状態ベクトルXを式(3)のように定義する。
図6は、運動解析装置2を右腰に装着したユーザーが走行動作(直進)をする場合のユーザーの移動を俯瞰した図である。また、図7は、ユーザーが走行動作(直進)をする場合に慣性計測ユニット10の検出結果から算出したヨー角(方位角)の一例を示す図であり、横軸は時間、縦軸はヨー角(方位角)である。
性計測ユニット10は進行方向(mフレームのx軸)に対して左側に傾いた姿勢となる。それに対して、ユーザーが右足を踏み出した状態では、図6中の(2)や(4)に示すように、慣性計測ユニット10は進行方向(mフレームのx軸)に対して右側に傾いた姿勢となる。つまり、慣性計測ユニット10の姿勢は、ユーザーの走行動作に伴い、左右1歩ずつの2歩毎に周期的に変化することになる。図7では、例えば、右足を踏み出した状態でヨー角が極大となり(図7中の○)、左足を踏み出した状態でヨー角が極小となっている(図7中の●)。そこで、前回(2歩前)の姿勢角と今回の姿勢角は等しく、かつ、前回の姿勢角は真の姿勢であるものとして誤差を推定することができる。この方法では、式(5)の観測ベクトルZは積分処理部220が算出した前回の姿勢角と今回の姿勢角との差であり、更新式(5)により、姿勢角誤差εeと観測値との差に基づいて状態ベクトルXを補正し、誤差を推定する。
前回(2歩前)の姿勢角と今回の姿勢角は等しいが、前回の姿勢角は真の姿勢である必要はないものとして誤差を推定する方法である。この方法では、式(5)の観測ベクトルZは積分処理部220が算出した前回の姿勢角及び今回の姿勢角から算出される角速度バイアスであり、更新式(5)により、角速度バイアスbωと観測値との差に基づいて状態ベクトルXを補正し、誤差を推定する。
前回(2歩前)のヨー角(方位角)と今回のヨー角(方位角)は等しく、かつ、前回のヨー角(方位角)は真のヨー角(方位角)であるものとして誤差を推定する方法である。この方法では、観測ベクトルZは積分処理部220が算出した前回のヨー角と今回のヨー角の差であり、更新式(5)により、方位角誤差εzeと観測値との差に基づいて状態ベクトルXを補正し、誤差を推定する。
停止時は速度がゼロであるものとして誤差を推定する方法である。この方法では、観測ベクトルZは積分処理部220が算出した速度veとゼロとの差であり、更新式(5)により、速度誤差δveに基づいて状態ベクトルXを補正し、誤差を推定する。
静止時は速度がゼロであり、かつ、姿勢変化がゼロであるものとして誤差を推定する方法である。この方法では、観測ベクトルZは積分処理部220が算出した速度veの誤差及び積分処理部220が算出した前回の姿勢角と今回の姿勢角との差であり、更新式(5)により、速度誤差δve及び姿勢角誤差εeに基づいて状態ベクトルXを補正し、誤差を推定する。
積分処理部220が算出した速度ve、位置peあるいはヨー角ψbeとGPSデータから算出される速度、位置あるいは方位角(eフレームに変換後の速度、位置、方位角)は等しいものとして誤差を推定する方法である。この方法では、観測ベクトルZは積分処理部220が算出した速度、位置あるいはヨー角とGPSデータから算出される速度、位置速度あるいは方位角との差であり、更新式(5)により、速度誤差δve、位置誤差δpeあるいは方位角誤差εzeと観測値との差に基づいて状態ベクトルXを補正し、誤差を推定する。
積分処理部220が算出したヨー角ψbeと地磁気センサー60から算出される方位角(eフレームに変換後の方位角)は等しいものとして誤差を推定する方法である。この方法
では、観測ベクトルZは積分処理部220が算出したヨー角と地磁気データから算出される方位角との差であり、更新式(5)により、方位角誤差εzeと観測値との差に基づいて状態ベクトルXを補正し、誤差を推定する。
を掛けて1分間の歩数(走行ピッチ)を算出する。
図9は、運動解析部24の構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態では、運動解析部24は、特徴点検出部260、接地時間・衝撃時間算出部262、基本情報生成部272、算出部291、左右差率算出部278及び生成部280を含む。ただし、本実施形態の運動解析部24は、これらの構成要素の一部を削除又は変更し、あるいは、他の構成要素を追加した構成であってもよい。
で、基本情報352は、走行ピッチ、ストライド、走行速度、標高、走行距離及び走行時間(ラップタイム)の各項目を含む。具体的には、基本情報生成部272は、演算データに含まれる走行ピッチ及びストライドをそれぞれ基本情報の走行ピッチ及びストライドとして出力する。また、基本情報生成部272は、演算データに含まれる加速度、速度、位置、走行ピッチ及びストライドの一部又は全部を用いて、走行速度、標高、走行距離、走行時間(ラップタイム)の現在の値や走行中の平均値等を算出する。
る情報である運動能力情報を生成する。図9に示される例では、運動解析部24は、走行距離及び走行時間を取得する取得部282を含んで構成されている。生成部280は、取得部282が取得した走行距離及び走行時間に基づいて、運動能力情報を生成する。
以下に、入力情報351の各項目の詳細について説明する。
「進行方向」とはユーザーの進行方向(mフレームのx軸方向)であり、「上下方向」とは鉛直方向(mフレームのz軸方向)であり、「左右方向」とは進行方向と上下方向にともに直交する方向(mフレームのy軸方向)である。進行方向加速度、上下方向加速度及び左右方向加速度は、それぞれ、mフレームのx軸方向の加速度、z軸方向の加速度及びy軸方向の加速度であり、座標変換部250により算出される。
進行方向速度、上下方向速度及び左右方向速度は、それぞれ、mフレームのx軸方向の速度、z軸方向の速度及びy軸方向の速度であり、座標変換部250により算出される。あるいは、進行方向加速度、上下方向加速度及び左右方向加速度をそれぞれ積分することにより、進行方向速度、上下方向速度及び左右方向速度をそれぞれ算出することもできる。
ロール方向の角速度、ピッチ方向の角速度及びヨー方向の角速度は、それぞれ、mフレームのx軸回りの角速度、y軸回りの角速度及びz軸回りの角速度であり、座標変換部250により算出される。
ロール角、ピッチ角及びヨー角は、それぞれ、座標変換部250が出力するmフレームのx軸回りの姿勢角、y軸回りの姿勢角及びz軸回りの姿勢角であり、座標変換部250により算出される。あるいは、ロール方向の角速度、ピッチ方向の角速度及びヨー方向の角速度を積分(回転演算)することにより、ロール角、ピッチ角及びヨー角を算出することもできる。
進行方向距離、上下方向距離及び左右方向距離は、それぞれ、所望の位置(例えば、ユーザーの走行開始直前の位置)からの、mフレームのx軸方向の移動距離、z軸方向の移動距離及びy軸方向の移動距離であり、座標変換部250により算出される。
走行ピッチは、1分間あたりの歩数として定義される運動指標であり、ピッチ算出部246により算出される。あるいは、1分間の進行方向距離をストライドで除算することにより、走行ピッチを算出することもできる。
ストライドは、1歩の歩幅として定義される運動指標であり、歩幅算出部244により算出される。あるいは、1分間の進行方向距離を走行ピッチで除算することにより、ストライドを算出することもできる。
接地時間は、着地から離地(蹴り出し)までにかかった時間として定義される運動指標であり、接地時間・衝撃時間算出部262により算出される。離地(蹴り出し)とは、つま先が地面から離れる時である。なお、接地時間は、走行スピードと相関が高いため、第1解析情報353のランニング能力として使用することもできる。
衝撃時間は、着地により発生する衝撃が体にかかっている時間として定義される運動指標であり、接地時間・衝撃時間算出部262により算出される。衝撃時間=(1歩中の進行方向加速度が最小となる時刻−着地の時刻)で計算できる。
体重は、ユーザーの体重であり、走行前にユーザーが操作部150(図10参照)を操作することによりその数値が入力される。
以下に、第1解析情報生成部274により算出される第1解析情報の各項目の詳細について説明する。
着地時ブレーキ量1は、着地により低下した速度量として定義される運動指標であり、着地時ブレーキ量1=(着地前の進行方向速度−着地後の進行方向最低速度)で計算できる。着地により進行方向の速度は低下し、1歩の中で着地後の進行方向速度の最下点が進行方向最低速度である。
着地時ブレーキ量2は、着地により発生した進行方向マイナスの最低加速度量として定
義される運動指標であり、1歩における着地後の進行方向最低加速度と一致する。1歩の中で着地後の進行方向加速度の最下点が進行方向最低加速度である。
真下着地率1は、体の真下で着地できているかを表現する運動指標である。体の真下で着地できるようになると、着地時のブレーキ量が少なくなり効率的な走りができるようになる。通常ブレーキ量は速度に応じて大きくなるため、ブレーキ量だけでは指標として不十分であるが、真下着地率1は率で表せる指標であるため、真下着地率1によれば速度が変わっても同じ評価ができる。着地時の進行方向加速度(マイナスの加速度)と上下方向加速度を用いて、α=arctan(着地時の進行方向加速度/着地時の上下方向加速度)とすると、真下着地率1=cosα×100(%)で計算できる。あるいは、走行の速い複数人のデータを用いて理想的な角度α’を算出し、真下着地率1={1−|(α’−α)/α’|}×100(%)で計算することもできる。
真下着地率2は、体の真下で着地できているかを着地時の速度低下度合で表現する運動指標であり、真下着地率2=(着地後の進行方向最低速度/着地直前の進行方向速度)×100(%)で計算される。
真下着地率3は、体の真下で着地できているかを着地から体の真下に足が来るまでの距離又は時間で表現する運動指標である。真下着地率3=(体の真下に足が来る時の進行方向距離−着地時の進行方向距離)、あるいは、真下着地率3=(体の真下に足が来る時の時刻−着地時の時刻)で計算できる。着地(上下方向加速度が正値から負値に変化する点)の後、上下方向加速度が負の方向にピークとなるタイミングがあり、このタイミングを体の真下に足が来るタイミング(時刻)と判定することができる。
推進効率1は、蹴り出しの力が効率よく推進力になっているかを表す運動指標である。無駄な上下動、無駄な左右動がなくなると効率のよい走りができるようになる。通常上下動、左右動は速度に応じて大きくなるため、上下動、左右動だけでは運動指標として不十分であるが、推進効率1は率で表せる運動指標であるため、推進効率1によれば速度が変わっても同じ評価ができる。推進効率1は、上下方向と左右方向についてそれぞれ計算される。蹴り出し時の上下方向加速度と進行方向加速度を用いて、γ=arctan(蹴り出し時の上下方向加速度/蹴り出し時の進行方向加速度)とすると、上下方向の推進効率1=cosγ×100(%)で計算できる。あるいは、走行の速い複数人のデータを用いて理想的な角度γ’を算出し、上下方向の推進効率1={1−|(γ’−γ)/γ’|}×100(%)で計算することもできる。同様に、蹴り出し時の左右方向加速度と進行方向加速度を用いて、δ=arctan(蹴り出し時の左右方向加速度/蹴り出し時の進行方向加速度)とすると、左右方向の推進効率1=cosδ×100(%)で計算できる。あるいは、走行の速い複数人のデータを用いて理想的な角度δ’を算出し、左右方向の推
進効率1={1−|(δ’−δ)/δ’|}×100(%)で計算することもできる。
推進効率2は、蹴り出しの力が効率よく推進力になっているかを踏込時の加速度の角度を用いて表す運動指標である。上下方向の推進効率2は、踏込時の上下方向加速度と進行方向加速度を用いて、ξ=arctan(踏込時の上下方向加速度/踏込時の進行方向加速度)とすると、上下方向の推進効率2=cosξ×100(%)で計算できる。あるいは、走行の速い複数人のデータを用いて理想的な角度ξ’を算出し、上下方向の推進効率2={1−|(ξ’−ξ)/ξ’|}×100(%)で計算することもできる。同様に、踏込時の左右方向加速度と進行方向加速度を用いて、η=arctan(踏込時の左右方向加速度/踏込時の進行方向加速度)とすると、左右方向の推進効率2=cosη×100(%)で計算できる。あるいは、走行の速い複数人のデータを用いて理想的な角度η’を算出し、左右方向の推進効率2={1−|(η’−η)/η’|}×100(%)で計算することもできる。
推進効率3は、蹴り出しの力が効率よく推進力になっているかを飛び出しの角度を用いて表す運動指標である。1歩における上下方向の最高到達点(上下方向距離の振幅の1/2)をH、蹴り出しから着地までの進行方向距離をXとすると、推進効率3は、式(6)で計算できる。
推進効率4は、蹴り出しの力が効率よく推進力になっているかを、1歩の中で発生した全エネルギーに対する進行方向に進むために使われたエネルギーの比率で表す運動指標であり、推進効率4=(進行方向に進むために使用したエネルギー/1歩に使用したエネルギー)×100(%)で計算される。このエネルギーは、位置エネルギーと運動エネルギーの和である。
運動エネルギーは、1歩進むのに消費するエネルギー量として定義される運動指標であり、1歩進むのに消費するエネルギー量を走行期間積算したものも表す。運動エネルギー=(上下方向のエネルギー消費量+進行方向のエネルギー消費量+左右方向のエネルギー消費量)で計算される。ここで、上下方向のエネルギー消費量=(体重×重力×上下方向距離)で計算される。また、進行方向のエネルギー消費量=[体重×{(蹴り出し後の進行方向最高速度)2−(着地後の進行方向最低速度)2}/2]で計算される。また、左右方向のエネルギー消費量=[体重×{(蹴り出し後の左右方向最高速度)2−(着地後
の左右方向最低速度)2}/2]で計算される。
着地衝撃は、着地によりどれくらいの衝撃が体にかかっているかを表す運動指標であり、着地衝撃=(上下方向の衝撃力+進行方向の衝撃力+左右方向の衝撃力)で計算される。ここで、上下方向の衝撃力=(体重×着地時の上下方向速度/衝撃時間)で計算される。また、進行方向の衝撃力={体重×(着地前の進行方向速度−着地後の進行方向最低速度)/衝撃時間}で計算される。また、左右方向の衝撃力={体重×(着地前の左右方向速度−着地後の左右方向最低速度)/衝撃時間}で計算される。
ランニング能力は、ユーザーのランニングの力を表す運動指標である。例えば、ストライドと接地時間との比と、ランニングの記録(タイム)との間には相関関係があることが知られており(「100m走レース中の接地時間、離地時間について」、Journal of Research and Development for Future Athletics.3(1):1−4,2004.)、ランニング能力=(ストライド/接地時間)で計算される。
前傾角は、ユーザーの胴体が地面に対してどの程度傾いているかを表す運動指標である。
タイミング一致度は、ユーザーの特徴点のタイミングが良いタイミングにどれだけ近いかを表す運動指標である。例えば、腰回転のタイミングが蹴り出しのタイミングにどれだけ近いかを表す運動指標が考えられる。脚が流れている走り方では、片脚を着いた時に逆脚はまだ身体の後ろに残っているので、蹴り出し後に腰の回転タイミングが来る場合は脚が流れている走り方と判断できる。腰の回転タイミングが蹴り出しのタイミングとほぼ一致していれば良い走り方と言える。一方、腰の回転タイミングが蹴り出しのタイミングよりも遅れている場合は、脚が流れている走り方と言える。
脚の流れは、蹴りだした脚が次に着地した時点でその脚がどの程度後方にあるかを表す運動指標である。脚の流れは、例えば、着地時の後ろ脚の大腿骨の角度として計算される。例えば、脚の流れと相関のある指標を計算し、この指標から着地時の後ろ脚の大腿骨の角度を、予め求められた相関式を用いて推定することができる。
いる現象が発生している。
以下に、第2解析情報生成部276により算出される第2解析情報の各項目の詳細について説明する。
エネルギー損失は、1歩進むのに消費するエネルギー量の中で無駄に使われたエネルギー量を表す運動指標であり、1歩進むのに消費するエネルギー量の中で無駄に使われたエネルギー量を走行期間積算したものも表す。エネルギー損失={運動エネルギー×(100−真下着地率)×(100−推進効率)}で計算される。ここで、真下着地率は真下着地率1〜3のいずれかであり、推進効率は推進効率1〜4のいずれかである。
エネルギー効率は、1歩進むのに消費したエネルギーが進行方向へ進むエネルギーに効率よく使われているかを表す運動指標であり、それを走行期間積算したものも表す。エネルギー効率={(運動エネルギー−エネルギー損失)/運動エネルギー}で計算される。
体への負担は、着地衝撃を累積し、体にどれくらいの衝撃がたまっているかを表す運動指標である。怪我は衝撃の蓄積により起こるので、体への負担を評価することにより、怪我のしやすさも判断できる。体への負担=(右脚の負担+左脚の負担)で計算される。右脚の負担は、右脚の着地衝撃を積算することで計算できる。左脚の負担は、左脚の着地衝撃を積算することで計算できる。ここで、積算は走行中の積算と過去からの積算の両方を行う。
左右差率355は、走行ピッチ、ストライド、接地時間、衝撃時間、第1解析情報353の各項目及び第2解析情報354の各項目について、体の左右でどれくらい差がみられるかを表す運動指標であり、左脚が右脚に対してどれくらい違うかを表すものとする。左右差率=(左脚の数値/右脚の数値×100)(%)で計算され、数値は、走行ピッチ、ストライド、接地時間、衝撃時間、ブレーキ量、推進力、真下着地率、推進効率、速度、加速度、移動距離、前傾角、脚の流れ、腰の回転角、腰の回転角速度、左右への傾き量、衝撃時間、ランニング能力、運動エネルギー、エネルギー損失、エネルギー効率、着地衝撃、体への負担の各数値である。また、左右差率355は、各数値の平均値や分散も含む。
同一の運動に対して、同程度の運動エネルギーを発揮することは、同程度の身体能力を有していると推定できる。また、同一の運動に対して、同程度の運動エネルギーを発揮したとしても、運動能力の違いによって走行距離及び走行時間には違いが現れると考えられる。したがって、運動能力情報として、例えば、運動エネルギーと走行距離及び走行時間との対応関係の統計データに基づいて、今回測定された運動エネルギーに対する走行距離及び走行時間を偏差値として出力してもよいし、平均値との差分を出力してもよい。
1−4−1.報知装置の構成
図10は、報知装置3の構成例を示す機能ブロック図である。図10に示すように、出力部110、報知装置3は、出力部110、処理部120、記憶部130、通信部140、操作部150及び計時部160を含んで構成されている。ただし、本実施形態の報知装置3は、これらの構成要素の一部を削除又は変更し、あるいは、他の構成要素を追加した構成であってもよい。
(記録媒体)に記憶されているプログラムを実行することにより、各種の演算処理や制御処理を行う。例えば、処理部120は、操作部150から受け取った操作データに応じた各種処理(計測開始/計測終了のコマンドを通信部140に送る処理や操作データに応じた表示処理や音出力処理等)を行う。また、例えば、処理部120は、通信部140から走行中出力情報を受け取り、運動解析情報350に応じたテキストデータや画像データを生成して表示部170に送る処理、運動解析情報に応じた音データを生成して音出力部180に送る処理、運動解析情報に応じた振動データを生成して振動部190に送る処理を行う。また、処理部120は、計時部160から受け取った時刻情報に応じた時刻画像データを生成して表示部170に送る処理等を行う。
1−5−1.情報分析装置の構成
図11は、情報分析装置4の構成例を示す機能ブロック図である。図11に示すように、情報分析装置4は、処理部420、記憶部430、通信部440、操作部450、通信部460、表示部470及び音出力部480を含んで構成されている。ただし、本実施形態の情報分析装置4は、これらの構成要素の一部を削除又は変更し、あるいは、他の構成要素を追加した構成であってもよい。
0(図10参照)との間でデータ通信を行うものである。通信部440は、操作データに応じて指定された運動解析情報350(登録対象の走行データに含まれる運動解析情報)の送信を要求する送信要求コマンドを処理部420から受け取って運動解析装置2の通信部40に送信し、当該運動解析情報を運動解析装置2の通信部40から受信して処理部420に送る処理等を行う。
本実施形態では、上述した第1解析情報353には、第1推進力、第2推進力、第3推進力が含まれる。以下、運動解析装置2の動作のうち、第1推進力、第2推進力、第3推進力に関係する動作に着目する。ここでは、ユーザーの走行を解析する例を説明するが、同様にして歩行について解析することも可能である。
本実施形態に係る運動解析装置2において、ユーザーの動作には、(i)慣性力及び重力の少なくとも一方を利用した動作、(ii)身体の少なくとも一部の回転を利用した動作、(iii)身体の筋力を利用した動作のうち少なくとも1つが含まれる。上記構成によれば、ユーザーは、動作(i)、(ii)、(iii)のうち少なくとも1つに係る推進力を他の推進力と区別して把握することができる。なお、「慣性力及び重力の少なくとも一方を利用した動作」は、例えば、着地のブレーキ動作(後述する図22(1))であり、「身体の少なくとも一部の回転を利用した動作」は、例えば脚の引き戻し動作(後述する図22(2))であり、「身体の筋力を利用した動作」は、例えば脚の伸ばし動作、例えば、足首の伸ばし動作(後述する図22(3))である。なお、図22では、括弧数字((1),(2),(3)…)の代わりに丸数字を用いている(他の図も同様。)。図中の丸数字は明細書中の括弧数字に対応する。
慣性力及び重力の少なくとも一方を利用した動作(第1動作)により生じる推進力であり、例えば、第1動作として着地時のブレーキ(後述する図22(1))を利用した推進力である。第1推進力は、図12に示すとおり、進行方向加速度の時間変化カーブに生じる第1ピークの大きさ(ピークの高さ、ピークの面積など)によって表される。第1ピークの検出方法については後述する。
身体の少なくとも一部の回転を利用した動作(第2動作)により生じる推進力であり、例えば、第2動作として着地後の脚の引き戻し(後述する図22(2))を利用した推進力である。第2推進力は、図12に示すとおり、進行方向加速度の時間変化カーブに生じる第2ピークの大きさ(ピークの高さ、ピークの面積など)によって表される。第2ピークの検出方法については後述する。
身体の筋力を利用した動作(第3動作)により生じる推進力であり、例えば、第3動作として、膝の伸ばし、足首の伸ばし(後述する図22(3))を利用した推進力である。第3推進力は、図12に示すとおり、進行方向加速度の時間変化カーブに生じる第3ピークの大きさ(ピークの高さ、ピークの面積など)によって表される。第3ピークの検出方法については後述する。
本実施形態に係る運動解析装置2において、通信部40が出力する情報には、ユーザーの右足による推進力に係る情報と、ユーザーの左足による推進力に係る情報とが含まれる。上記構成によれば、ユーザーは、左足に係る推進力と右足に係る推進力とを区別して把握することができる。例えば、本実施形態の処理部20は、ユーザーの右足に係る第1推進力、第2推進力、第3推進力と、ユーザーの左足に係る第1推進力、第2推進力、第3推進力とを、区別して算出し(後述する図21、図23等を参照)、通信部40は、ユーザーの右足に係る第1推進力、第2推進力、第3推進力と、ユーザーの左足に係る第1推進力、第2推進力、第3推進力とを、区別して出力する。
着地から次の着地までの区間内のブレーキに係る情報を出力する。上記構成によれば、ユーザーは、ブレーキとの比較により推進力を把握することができる。例えば、本実施形態の処理部20は、ユーザーの右足に係る第1推進力、第2推進力、第3推進力と、ユーザーの左足に係る第1推進力、第2推進力、第3推進力と、右足のブレーキと、左足のブレーキとを区別して算出し、通信部40は、ユーザーの右足に係る第1推進力、第2推進力、第3推進力と、ユーザーの左足に係る第1推進力、第2推進力、第3推進力と、右足のブレーキと、左足のブレーキとを区別して出力する。上記構成によれば、ユーザーは、推進力とブレーキとの大小関係や、当該大小関係の時間変化などを分析することも可能である(後述する図26等を参照。)。
以下、図13に基づき処理部20による第1ピークの検出処理のフローを説明する。
以下、図14に基づき処理部20による第2ピークの検出処理のフローを説明する。
以下、図15及び図16に基づき処理部20による第3ピークの検出処理のフローを説明する。
以上説明したとおり、運動解析装置2の処理部20は、ユーザーの走行中に、右足の着地が検出される度に、第1推進力、第2推進力、第3推進力を算出する。また、処理部20は、ユーザーの走行中に、左足の着地が検出される度に、第1推進力、第2推進力、第3推進力を算出する。そして、運動解析装置2の通信部40は、算出された第1推進力、第2推進力、第3推進力に係る情報(運動解析情報)を、報知装置3及び情報分析装置4へ逐次に送信する。
図17は、走行データに含まれる第1推進力、第2推進力、第3推進力の推移を示す図である。図の横軸は、歩数であり、図の縦軸は加速度(ピークの大きさに相当)である。また、図では、右足に係るデータと左足に係るデータとを交互に表示している。
i)第3推進力の左右差が大きいので、膝又は足首を伸ばす筋力の左右バランスが悪いことがわかる。
本実施形態において、情報分析装置4の処理部420は、第1推進力に係る動作(第1動作)を評価するための第1指標を算出し、走行データの1つとしてサーバー5へアップロードする。
本実施形態において、情報分析装置4の処理部420は、第2推進力に係る動作(第2動作)を評価するための第2指標を算出し、走行データの1つとしてサーバー5へアップ
ロードする。
本実施形態において、情報分析装置4の処理部420は、第3推進力に係る動作(第3動作)を評価するための第3指標を算出し、走行データの1つとしてサーバー5へアップロードする。
いし、左足と右足とで別々に算出されてもよい。
図21は、ユーザーの走行中に報知装置3の表示部170へ表示される画面の一例である。図21では、報知装置3の表示部170の輪郭が円形である場合を想定している。図21に示すとおり、報知装置3の表示部170には、例えば、右足に係る第1推進力(図21(1))、第2推進力(図21(2))、第3推進力(図21(3))が棒グラフ(ブロック列)として表示される。ユーザーから見て左側に表示されたブロックが第1推進力を表し、中央に表示されたブロックが第2推進力を表し、右側に表示されたブロックが第3推進力を表している。第1推進力のブロック、第2推進力のブロック、第3推進力のブロックの配列順序は、第1推進力に係る第1動作、第2推進力に係る第2動作、第3推進力に係る第3動作の発生順序に対応している。
図23は、ユーザーの走行中に情報分析装置4の表示部470へ表示される画面の一例である。図23に示す画面は、図21に示した画面(報知装置3の画面)と基本的の同様であるが、情報分析装置4の表示部470の輪郭が四角形である場合を想定している。
図24は、ユーザーの走行中に情報分析装置4の音出力部480から出力される音声の一例である。情報分析装置4の処理部420は、ユーザーの走行中に、第1の推進力、第2の推進力、第3の推進力に係る評価(例えば、上述した第1指標、第2指標、第3指標の算出)を行い、情報分析装置4の音出力部480は、図24に示すとおり、当該評価の結果を示す音声、例えば「脚の蹴りによる推進力が大きいです。脚の引き戻しを意識しましょう。」などを、出力してもよい。ユーザーが走行中に情報分析装置4の画面を見ることは難しいため、このように評価の結果を音声としてユーザーへ報知することで、確認による走行フォームへの影響を抑えることができる。なお、評価に係る処理については後述する。なお、図24の向かって左側に示すのは、ユーザーの両耳へ音声を出力するヘッド
ホンのイメージである。ヘッドホンは無線又は有線で音出力部480に接続される。なお、処理部420の評価に係る処理(タイプ診断)の詳細は、後述する(ユーザーのパワー比のタイプと当該ユーザーへのアドバイスとの関係は、図27、図28に示すとおりである。)。
図25は、ユーザーの走行後に情報分析装置4の表示部470へ表示される画面の一例である。この画面は、ユーザーの走行中に情報分析装置4が運動解析装置2から受信した情報、又は、ユーザーの走行後にサーバー5から情報分析装置4がダウンロードした情報に基づくものである。
図26は、ユーザーの走行後に情報分析装置4の表示部470へ表示される画面の他の例である。この画面は、ユーザーの走行中に情報分析装置4が運動解析装置2から受信した情報、又は、ユーザーの走行後にサーバー5から情報分析装置4がダウンロードした情報に基づくものである。
ユーザーの性別、身長、体重、平均速度、距離、平均ピッチ、平均ストライドなどが含まれる。これらユーザーデータのうち、システムが自動計測できないもの(性別、慎重、体重など)は、例えば、情報分析装置4の操作部450を介してユーザーが手動で入力したものである。
左足に係る第1の推進力、第2の推進力、第3の推進力が棒グラフ(ブロック列)として表示される。但し、当該グラフにはブレーキ量を示すブロックも表示されている。ブレーキの発生するタイミングは、第1推進力の発生するタイミングの直前であるので、ブレーキ量を示すブロックは、第1推進力(図26(1))を示すブロックと同じラインに配置されている。但し、ブレーキは、負の推進力に相当するため、第1推進力のブロックとは反対側に伸びるブロックとして表現されている。
右足に係る第1の推進力、第2の推進力、第3の推進力が棒グラフ(ブロック列)として表示される。但し、当該グラフにはブレーキ量を示すブロックも表示されている。ブレーキの発生するタイミングは、第1推進力の発生するタイミングの直前であるので、ブレーキ量を示すブロックは、第1推進力(図26(1))を示すブロックと同じラインに配置されている。但し、ブレーキは、負の推進力に相当するため、第1推進力のブロックとは反対側に伸びるブロックとして表現されている。
左足に係る第1指標、第2指標、第3指標のバランスを示すレーダーチャートである。レーダーチャートの第1の軸は、走行中における左足の第1指標の平均値を示す軸であり、レーダーチャートの第2の軸は、走行中における左足の第2指標の平均値を示す軸であり、レーダーチャートの第3の軸は、走行中における左足の第3指標の平均値を示す軸である(但し、第3の軸の原点に近いほど第3指標は大きいものとする。)。レーダーチャートの各軸の値を結んでできる三角形が正三角形に近いほど、推進力に寄与する左足の各動作(第1推進力に係る第1動作、第2推進力に係る第2動作、第3推進力に係る第3動作)のバランスが良いことを意味し、三角形の面積が大きいほど、左足による推進力が高いことを意味する。
右足に係る第1指標、第2指標、第3指標のバランスを示すレーダーチャートである。レーダーチャートの第1の軸は、走行中における右足の第1指標の平均値を示す軸であり、レーダーチャートの第2の軸は、走行中における右足の第2指標の平均値を示す軸であり、レーダーチャートの第3の軸は、走行中における右足の第3指標の平均値を示す軸である(但し、第3の軸の原点に近いほど第3指標は大きいものとする。)。レーダーチャートの各軸の値を結んでできる三角形が正三角形に近いほど、推進力に寄与する右足の各動作(第1推進力に係る第1動作、第2推進力に係る第2動作、第3推進力に係る第3動作)のバランスが良いことを意味し、三角形の面積が大きいほど、右足による推進力が高いことを意味する
推進力に係る右足のタイプと、推進力に係る左足のタイプとを示している。ここでは、ユーザーの第1推進力、第2推進力、第3推進力、及びブレーキ量の4項目のバランス(以下「パワー比」という。)の属するタイプを示している。ここで、パワー比のタイプには、(a)「素人」のタイプ、(b)「市民ランナー」のタイプ、(c)「競技者」のタイプ、(d)「国内競技者」のタイプ、(e)「世界競技者」のタイプの5つがある。本実施形態のシステムの運営者又は製造者は、(a)素人の平均的なパワー比、(b)市民ランナーの平均的なパワー比、(c)競技者グループの平均的なパワー比、(d)国内競技者の平均的なパワー比、(e)世界競技者グループの平均的なパワー比を、それぞれ統計データに基づき予め算出し、情報分析装置4の記憶部430に予め格納する。そして、情報分析装置4の処理部420は、ユーザーの走行データに含まれる第1推進力、第2推進力、第3推進力、及びブレーキ量に係るパワー比と、記憶部430に格納された5つのパワー比との相関を算出し、最も相関の高かったパワー比に対応するタイプを、ユーザーのパワー比のタイプと診断する。図26の例では、ユーザーの左足のパワー比は、(a)「素人」のタイプに属し、ユーザーの右足のパワー比は、(e)「世界競技者」のタイプに属する場合を示している。図26の例では、紙面向かって左側から順番に(a)「素人」のタイプ、(b)「市民ランナー」のタイプ、(c)「競技者」のタイプ、(d)「国内競技者」のタイプ、(e)「世界競技者」のタイプが配列されているので、矢印マークが画面の右側に位置するほどユーザーの走行フォームが優れていることを意味する。
図27、図28は、ユーザーの走行後に情報分析装置4の表示部470へ表示される画面の他の例(評価結果の例)である。図27、図28では、評価結果としてアドバイスが表示される例を示している。図27、図28の例では、5つのタイプに対応した5つのアドバイスの全てが表示されているが、ユーザーに該当するいずれか1つのタイプに係るアドバイスのみが表示されることとしてもよい。
「脚が流れた走りになっています。」、「マラソン後半に脚の疲れが出る走り方です。」、「脚が流れないようにする練習をしましょう。」、「シザーズやマーチングなどの練習が最適です。」
(b)「市民ランナー」のタイプに係るアドバイス:
「ブレーキが大きく、ブレーキによる推進力を得られていない走り方です。」、「オーバーストライドの可能性があります。」、「腰、膝、腿などの怪我にご注意ください。」、「オーバーストライドを改善するために真下着地を心がける練習をしましょう。」、「バウンティングなどの練習が最適です。」
(c)「競技者」のタイプに係るアドバイス:
「脚の蹴りによる推進力が大きい走り方です。」、「脚を棒のようにするイメージを持つこと、足首を固定して使う練習をしましょう。」、「走行中、リアルタイムに脚の蹴りによる推進力を確認することで、意識付けができるようになります。」
(d)「国内競技者」のタイプに係るアドバイス:
「事業団レベルの推進力です。効率的な推進力の得かたをしています。」、「ブレーキによる推進力を更に向上するよう心がけましょう。」
(e)「世界競技者」のタイプに係るアドバイス:
「世界レベルの推進力です。かなり効率的な推進力の得かたをしています、」、「速度を上げても同じようなパワー比が得られるよう練習をしましょう。」
1−23.システムの応用例
走行中、ユーザーは、報知装置3又は情報分析装置4から報知されるリアルタイムに指標を確認しながら練習することができる。目標値設定によるフィードバックも可能である。例えば、ユーザーが目標タイプを報知装置3又は情報分析装置4へ入力しておき、ユーザーの走行が目標タイプに該当したか否かを走行中に報知装置3又は情報分析装置4がユーザーへ報知することも可能である。
ピューターであってもよい。
従来、ランニングフォームは千差万別で、体型も人種もレベルも違うランナーに統一化されたフォームの解析は難しいとされてきた。しかし、本実施形態のシステムでは、推進力が詳細に解析され、意味を持って可視化したので、ユーザーの走行に不足している動作が明確になり、誰もが課題点を明確にすることが可能となった。具体的には、本実施形態のシステムでは、走行速度の向上に重要である1歩の中の推進力を動作毎に解析し、それぞれの推進力の有無、大小、時間変化を可視化(或いは可聴化)することで、如何なる動作に課題があるかを明確にした。課題を明確にすることで、練習方法が明確になり、更には同様の解析を繰り返すことで練習が効果を発揮しているかを知ることができるので、効率的に上達することができるようになる。つまり、ユーザーの走りの特徴・課題を詳細に可視化することで、走りの改善点が明白となり、質が高く効率の良い練習をすることができるようになる。また、練習の効果が可視化されるので、モチベーションの向上にもつながる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。以下、変形例について説明する。なお、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
上記実施形態では、推進力を表す単位として「加速度」を用いたが、力(加速度に質量を乗じたもの)、仕事率(力ベクトルと速度ベクトルとの内積であって、パワーとも呼ばれる)、若しくは仕事量、又は、これらのうち2以上の組み合わせを用いてもよい。
上記実施形態では、運動動作(走行)の特徴からタイミング(着地、離地)を検知し、そのタイミング用いて各種の推進力を算出した。その他、上記実施形態では、運動動作(走行)の特徴や時間から区間に分け、その区間のピークや積算値や平均値などを、その区間に影響のある推進力として算出してもよい。また、センシングデータの時間変化(波形)のパターンから推進力を推定してもよい。また、上記実施形態では、第1推進力、第2推進力、第3推進力として絶対値ではなく相対値を用いてもよい。それぞれの推進力の有無、大小、時間変化を判定し、どの推進力に係る動作に課題があるかを判定してもよい。
本実施形態に係る運動解析装置2において、通信部40は、ユーザーの移動経路内の所定距離毎に推進力に係る情報を出力してもよい。上記構成によれば、ユーザーは、推進力を距離毎に把握することができるので、例えば、移動経路の前半と後半とで推進力を比較したり、移動距離と推進力との関係を分析したりすることが可能である。例えば、運動解析装置2の処理部20は、走行ルートを等距離で区切ってできる区間ごとに、第1推進力の平均値、第2推進力の平均値、第3推進力の平均値を算出し、通信部40は、区間毎の平均値を、報知装置3へ送信してもよい。また、報知装置3の表示部170は、受信した平均値を区間毎に表示してもよい。
部460は、区間毎の平均値を走行データの1つとしてサーバー5へ送信してもよい。また、情報分析装置4の通信部460は、走行データをサーバー5から受信し、情報分析装置4の表示部470は、受信した走行データに含まれる区間毎の平均値を表示してもよい。
本実施形態に係る運動解析装置2において、通信部40は、ユーザーの移動期間内の所定時間毎に推進力に係る情報を出力してもよい。上記構成によれば、ユーザーは、推進力を時間毎に把握することができるので、例えば、移動期間の前半と後半とで推進力を比較したり、移動時間と推進力との関係を分析したりすることが可能である。例えば、運動解析装置2の処理部20は、走行ルートを等時間で区切ってできる区間ごとに、第1推進力の平均値、第2推進力の平均値、第3推進力の平均値を算出し、通信部40は、区間毎の平均値を、報知装置3へ送信してもよい。また、報知装置3の表示部170は、受信した平均値を区間毎に表示してもよい。
本実施形態のシステムでは、第1推進力、第2推進力、第3推進力、第1指標、第2指標、第3指標の他に、運動解析情報350(入力情報351、基本情報352、第1解析情報353、第2解析情報354、左右差率355)又は走行データに含まれる少なくとも1つの情報をユーザーへ提示してもよい。ユーザーへの提示は、報知装置3を介して行われてもよいし、情報分析装置4を介して行われてもよい。提示の態様は、音出力により行われてもよいし、画像出力により行われてもよい。
上記の実施形態では、加速度センサー12と角速度センサー14が慣性計測ユニット10として一体化された運動解析装置2に内蔵されているが、加速度センサー12と角速度センサー14は一体化されていなくてもよい。あるいは、加速度センサー12と角速度センサー14とが運動解析装置2に内蔵されずに、ユーザーに直接装着されてもよい。いずれの場合でも、例えば、いずれか一方のセンサー座標系を上記の実施形態のbフレームとして、他方のセンサー座標系を当該bフレームに変換し、上記の実施形態を適用すればよい。
上記の実施形態では、積分処理部220がeフレームの速度、位置、姿勢角及び距離を算出し、座標変換部250がこれをmフレームの速度、位置、姿勢角及び距離に座標変換しているが、積分処理部220がmフレームの速度、位置、姿勢角及び距離を算出してもよい。この場合、運動解析部24は、積分処理部220が算出したmフレームの速度、位
置、姿勢角及び距離を用いて運動解析処理を行えばよいので、座標変換部250による速度、位置、姿勢角及び距離の座標変換が不要になる。また、誤差推定部230はmフレームの速度、位置及び姿勢角を用いて拡張カルマンフィルターによる誤差推定を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、慣性航法演算部22は、GPS衛星からの信号を用いて慣性航法演算の一部を行っているが、GPS以外の全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の測位用衛星やGNSS以外の測位用衛星からの信号を用いてもよい。例えば、WAAS(Wide Area Augmentation System)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO、BeiDou(BeiDou Navigation Satellite System)といった衛星測位システムのうち1又は2以上を利用してもよい。また、屋内測位システム(IMES:Indoor Messaging System)等を利用してもよい。
また、上記の実施形態では、走行検出部242は、ユーザーの上下動の加速度(z軸加速度)が閾値以上で極大値となるタイミングで走行周期を検出しているが、これに限らず、例えば、上下動の加速度(z軸加速度)が正から負に変化するタイミング(又は負から正に変化するタイミング)で走行周期を検出してもよい。あるいは、走行検出部242は、上下動の加速度(z軸加速度)を積分して上下動の速度(z軸速度)を算出し、算出した上下動の速度(z軸速度)を用いて走行周期を検出してもよい。この場合、走行検出部242は、例えば、当該速度が、極大値と極小値の中央値付近の閾値を値の増加によって、あるいは値の減少によってクロスするタイミングで走行周期を検出してもよい。また、例えば、走行検出部242は、x軸、y軸、z軸の合成加速度を算出し、算出した合成加速度を用いて走行周期を検出してもよい。この場合、走行検出部242は、例えば、当該合成加速度が、極大値と極小値の中央値付近の閾値を値の増加によって、あるいは値の減少によってクロスするタイミングで走行周期を検出してもよい。
また、上記の実施形態では、誤差推定部230は、速度、姿勢角、加速度、角速度及び位置を状態変数とし、拡張カルマンフィルターを用いてこれらの誤差を推定しているが、速度、姿勢角、加速度、角速度及び位置の一部を状態変数として、その誤差を推定してもよい。あるいは、誤差推定部230は、速度、姿勢角、加速度、角速度及び位置以外のもの(例えば、移動距離)を状態変数として、その誤差を推定してもよい。
また、例えば、運動解析装置2は、ユーザーの生体情報を用いて運動解析情報350(運動指標)を生成してもよい。生体情報としては、例えば、皮膚温度、中心部温度、酸素消費量、拍動間変異、心拍数、脈拍数、呼吸数、皮膚温度、中心部体温、熱流、電気皮膚反応、筋電図(EMG)、脳電図(EEG)、眼電図(EOG)、血圧、酸素消費量、活動、拍動間変異、電気皮膚反応などが考えられる。運動解析装置2が生体情報を測定する装置を備えていてもよいし、測定装置が測定した生体情報を運動解析装置2が受信してもよい。例えば、ユーザーが腕時計型の脈拍計を装着し、あるいは、ハートレーセンサーをベルトで胸に巻き付けて走行し、運動解析装置2が、当該脈拍計あるいは当該ハートレーセンサーの計測値を用いて、ユーザーの走行中の心拍数を算出してもよい。
また、上記の実施形態では、運動解析装置2がユーザーに装着されているが、これに限られない。例えば、慣性計測ユニット(慣性センサー)やGPSユニット50をユーザーの胴体等に装着し、慣性計測ユニット(慣性センサー)やGPSユニットはそれぞれ検出結果をスマートフォン等の携帯情報機器やパーソナルコンピューター等の設置型の情報機器、あるいは、ネットワークを介してサーバー5に送信し、これらの機器が受信した検出結果を用いてユーザーの運動を解析してもよい。あるいは、ユーザーの胴体等に装着された慣性計測ユニット(慣性センサー)やGPSユニット50が検出結果をメモリーカード等の記録媒体に記録し、当該記録媒体をスマートフォンやパーソナルコンピューター等の情報機器が当該記録媒体から検出結果を読み出して運動解析処理を行ってもよい。
上記の実施形態では、運動解析装置2の機能の一部又は全部が報知装置3、情報分析装置4のうち少なくとも1つに搭載されてもよい。
また、上記実施形態では、人の走行における運動解析を対象としているが、これに限らず、歩行における運動解析を対象としてもよい。また、動物や歩行ロボット等の移動体の歩行や走行における運動解析にも同様に適用することができる。また、走行に限らず、登山、トレイルラン、スキー(クロスカントリーやスキージャンプも含む)、スノーボード、水泳、自転車の走行、スケート、ゴルフ、テニス、野球、リハビリテーション等の多種多様な運動に適用することができる。
また、上記の実施形態では、報知装置3は、腕時計型の機器であるが、これに限らず、ユーザーに装着される腕時計型以外の携帯機器(ヘッドマウントディスプレイ(HMD)やユーザーの腰に装着した機器(運動解析装置2でもよい)等)や装着型でない携帯機器(スマートフォン等)でもよい。報知装置3がヘッドマウントディスプレイ(HMD)である場合、その表示部170は腕時計型の報知装置3の表示部よりも十分に大きく視認性がよいため、ユーザーが見ても走行の妨げになりにくいので、例えば、ユーザーの現在までの走行推移の情報を表示してもよいし、タイム(ユーザーが設定したタイム、自己記録、有名人の記録、世界記録等)に基づいて作成した仮想ランナーが走行する映像を表示してもよい。
上述した各実施形態及び各変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態及び各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
Claims (11)
- 慣性センサーの検出結果を用いて、ユーザーの歩行又は走行における運動情報を解析する運動解析部と、
前記運動情報に基づき、前記歩行又は前記走行に係る運動の一周期内に前記ユーザーの身体に生じる推進力に係る情報を、前記一周期内における前記ユーザーの動作毎に出力する出力部と、
を備えることを特徴とする運動解析装置。 - 請求項1に記載の運動解析装置であって、
前記一周期は、前記歩行又は走行に係る運動における着地から次の着地までの区間である事を特徴とする運動解析装置。 - 請求項1又は2に記載の運動解析装置であって、
前記ユーザーの動作には、
(i)慣性力及び重力の少なくとも一方を利用した動作
(ii)身体の少なくとも一部の回転を利用した動作
(iii)身体の筋力を利用した動作
のうち少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする運動解析装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の運動解析装置であって、
前記出力部が出力する前記情報には、
前記ユーザーの右足による前記推進力に係る情報と、
前記ユーザーの左足による前記推進力に係る情報とが含まれる、
ことを特徴とする運動解析装置。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載の運動解析装置であって、
前記出力部は、
前記推進力に係る情報と共に、前記一周期内のブレーキに係る情報を出力する、
ことを特徴とする運動解析装置。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載の運動解析装置であって、
前記出力部は、
前記ユーザーの移動経路内の所定距離毎に前記推進力に係る情報を出力する、
ことを特徴とする運動解析装置。 - 請求項1〜6の何れか一項に記載の運動解析装置であって、
前記出力部は、
前記ユーザーの移動期間内の所定時間毎に前記推進力に係る情報を出力する、
ことを特徴とする運動解析装置。 - 慣性センサーの検出結果を用いて、ユーザーの歩行又は走行における運動情報を解析する工程と、
前記運動情報に基づき、前記歩行又は前記走行に係る運動の一周期内に前記ユーザーの身体に生じる推進力に係る情報を、前記一周期内における前記ユーザーの動作毎に出力する工程と、
を含むことを特徴とする運動解析方法。 - 請求項1〜7の何れか一項に記載の運動解析装置と、
前記慣性センサーと、
を備える運動解析システム。 - 慣性センサーの検出結果を用いて、ユーザーの歩行又は走行における運動情報を解析する工程と、
前記運動情報に基づき、前記歩行又は前記走行に係る運動の一周期内に前記ユーザーの身体に生じる推進力に係る情報を、前記一周期内における前記ユーザーの動作毎に出力する工程と、
をコンピューターに実行させることを特徴とする運動解析プログラム。 - 慣性センサーの検出結果を用いて、ユーザーの歩行又は走行における運動情報を解析し、
前記運動情報に基づき、前記歩行又は前記走行に係る運動の一周期内に前記ユーザーの身体に生じる推進力に係る情報を、前記一周期内における前記ユーザーの動作毎に出力する、
ことを特徴とする運動解析装置。
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