JP2018125797A - アンテナ、アンテナモジュール、及び通信装置 - Google Patents

アンテナ、アンテナモジュール、及び通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】設計上の制約により、アンテナに所望の特性を得ることが難しくなる場合がある

【解決手段】実施形態のアンテナは、基板と、第1のパッチアンテナ素子と、第2のパッ
チアンテナ素子と、を具備する。前記第1のパッチアンテナ素子は、前記基板に設けられ
、給電点に接続される。前記第2のパッチアンテナ素子は、前記第1のパッチアンテナ素
子から離間した位置で前記基板に設けられ、前記給電点から給電された前記第1のパッチ
アンテナ素子と容量結合する。また、実施形態のアンテナモジュールは、前記アンテナと
、前記給電点に電気的に接合され、前記アンテナを通じて無線通信が可能な電子部品と、
を具備する。
【選択図】図8

Description

本実施形態は、アンテナ、アンテナモジュール、及び通信装置に関する。
通信機器には、通信のためのアンテナが搭載される。例えば、当該アンテナの構成要素
の幅や位置関係を調整することで、アンテナの中心周波数、周波数帯域、及び通信性能の
ようなアンテナの特性が調整される。
特開2013−5352号公報
設計上の制約により、アンテナに所望の特性を得ることが難しくなる場合がある。
実施形態のアンテナは、基板と、前記基板に設けられ、給電点に接続される第1のパッ
チアンテナ素子と、前記第1のパッチアンテナ素子から離間した位置で前記基板に設けら
れ、前記給電点から給電された前記第1のパッチアンテナ素子と容量結合する第2のパッ
チアンテナ素子と、を具備する。
図1は、第1の実施形態に係る通信装置を概略的に示す斜視図である。 図2は、第1の実施形態のアンテナを示す斜視図である。 図3は、第1の実施形態のアンテナの一部を示す平面図である。 図4は、第1の実施形態のアンテナの電圧定在波比を示すグラフである。 図5は、第1の実施形態の変形例に係るアンテナを示す平面図である。 図6は、第2の実施形態に係るアンテナの一部を示す平面図である。 図7は、第2の実施形態のアンテナの電圧定在波比を示すグラフである。 図8は、第3の実施形態に係るアンテナを示す平面図である。 図9は、第4の実施形態に係るアンテナを示す平面図である。 図10は、第4の実施形態の変形例に係るアンテナを示す平面図である。 図11は、第5の実施形態に係るアンテナを示す平面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
本明細書では、いくつかの要素に複数の表現の例を付している。なおこれら表現の例は
あくまで例示であり、上記要素が他の表現で表現されることを否定するものではない。ま
た、複数の表現が付されていない要素についても、別の表現で表現されてもよい。
また、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係や各層の厚みの比率などは
現実のものと異なることがある。また、図面相互間において互いの寸法の関係や比率が異
なる部分が含まれることもある。
なお、実施形態に係る構成要素や、当該要素の説明について、複数の表現を併記するこ
とがある。当該構成要素及び説明について、記載されていない他の表現がされることは妨
げられない。さらに、複数の表現が記載されない構成要素及び説明について、他の表現が
されることは妨げられない。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、第1の
実施形態に係る通信装置10を概略的に示す斜視図である。通信装置10は、例えば、ス
マートフォンである。通信装置10はこの例に限らず、例えば、携帯電話、ポータブルコ
ンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、デジタルカメラ、ゲーム機、プリンタ
、コピー機、家庭用電気器具、外部記憶装置、又は他の装置であっても良い。
図1に示すように、通信装置10は、通信モジュール11と、筐体12とを有する。通
信モジュール11は、アンテナモジュールの一例である。通信装置10は、例えば、バッ
テリと、液晶ディスプレイ(LCD)のような表示装置と、をさらに有する。なお、通信
装置10は、バッテリ等を搭載せずに他の装置から電力を供給される装置であっても良い
通信モジュール11は、プリント回路板(PCB)21と、コントローラ22と、複数
の部品23と、アンテナ24とを有する。PCB21は、例えば、基板とも称され得る。
コントローラ22は、電子部品の一例であり、例えば、制御部とも称され得る。アンテナ
24は、例えば、カプラとも称され得る。
筐体12は、図1において二点鎖線により模式的に示される。筐体12は、通信モジュ
ール11と、バッテリ及び表示装置のような種々の部品と、を収容する。筐体12の少な
くとも一部は、樹脂のような、電磁波を透過可能な材料によって作られる。
PCB21は、例えば、略矩形の板状に形成される。各図面に示されるように、本明細
書において、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する
。X軸は、PCB21の幅に沿う。Y軸は、PCB21の長さに沿う。Z軸は、PCB2
1の厚さに沿う。
PCB21は、X‐Y平面上に広がるとともにZ軸に沿う正方向(Z軸の矢印が示す方
向)に向く実装面21aを有する。実装面21aは、略平坦に形成されるが、凹凸や開口
を有しても良い。実装面21aに、コントローラ22、複数の部品23、及びアンテナ2
4が実装される。なお、コントローラ22、複数の部品23、及びアンテナ24は、互い
に異なる面に実装されても良い。
本実施形態のコントローラ22は、例えば、マイクロプロセッサであり、通信装置10
の全体を制御する。コントローラ22は、例えば同軸ケーブル25によってアンテナ24
に電気的に接続され、アンテナ24を通じて無線通信可能である。なお、電子部品は、ア
ンテナ24を通じて無線通信可能な部品であれば良く、通信装置10の全体を制御するマ
イクロプロセッサと別に設けられても良い。
本実施形態において、コントローラ22は、例えば、アンテナ24を用いて近接無線通
信を行う。近接無線通信は、例えば、UWBを用いるTransferJet(登録商標
)の規格に沿った通信である。なお、アンテナ24はこの例に限らず、他の方式の無線通
信を行っても良い。
例えば、通信装置10の通信範囲内に他の通信装置が配置されることで、通信装置10
のアンテナ24と、他の通信装置のアンテナとが電磁結合する。これにより、通信装置1
0と他の通信装置とが信号を無線で送受信可能となる。
コントローラ22は、例えば、アンテナ24を通じて送受信されるデータと高周波信号
とを相互変換可能な回路を有する。コントローラ22は、アンテナ24に高周波信号を供
給することで、アンテナ24を通じて他の通信装置に情報を送信する。また、コントロー
ラ22は、アンテナ24を通じて他の通信装置から情報を受信する。
図2は、第1の実施形態のアンテナ24を示す斜視図である。図3は、第1の実施形態
のアンテナ24の一部を示す平面図である。なお、図3は、図2において部分的に曲げら
れたアンテナ24を平らにして示す。
図2及び図3に示すように、アンテナ24は、基板31と、グランド32と、給電点3
3(図3に示す)と、給電素子34と、短絡線35と、第1の無給電素子36と、を有す
る。給電素子34は、第1のアンテナ素子の一例である。短絡線35は、短絡部の一例で
ある。第1の無給電素子36は、第2のアンテナ素子の一例である。
本実施形態において、基板31は、フレキシブルプリント回路板(FPC)である。な
お、基板31は、PCBのような他の基板であっても良い。図2に示すように、基板31
は、略矩形状に形成されるとともに部分的に折り曲げられ、第1の部分41と、第2の部
分42と、折曲部43とを有する。
第1の部分41は、基板31の一部であり、X‐Y平面上に広がる。第2の部分42は
、基板31の一部であり、X‐Z平面上に広がる。折曲部43は、第1の部分41の端と
第2の部分42の端とを接続する。第2の部分42は、第1の部分41に対して略90°
回動させられた部分である。言い換えると、第2の部分42は、第1の部分41の端に位
置する折曲部43から、Z軸に沿う正方向に突出する。なお、第1の部分41と第2の部
分42との間の角度はこの例に限らない。
第1の部分41は、第1の形成面41aと、取付面41bとを有する。第1の形成面4
1aは、第1の面の一例である。第1の形成面41aは、Z軸に沿う正方向に向く。取付
面41bは、第1の形成面41aの反対側に設けられる。取付面41bは、PCB21の
実装面21aに、例えば半田、接着剤、又は両面テープにより取り付けられる。
アンテナ24は、例えば、グランド32、給電点33、給電素子34、短絡線35、及
び第1の無給電素子36がPCB21の導体と重ならない位置で、PCB21の実装面2
1aに取り付けられる。また、取付面41bに導体が形成される場合、グランド32、給
電点33、給電素子34、短絡線35、及び第1の無給電素子36は、取付面41bの導
体と重ならない位置に設けられる。
第2の部分42は、第2の形成面42aを有する。第2の形成面42aは、Y軸に沿う
負方向(Y軸の矢印の反対方向)に向く。なお、図3のようにアンテナ24が平らにされ
た場合、第1の形成面41aと第2の形成面42aとは、一つの面を形成する。
グランド32は、第1の部分41の第1の形成面41aに形成される。グランド32は
、略矩形に形成された導体パターン(ベタパターン)である。なお、グランド32はこの
例に限らない。グランド32は、折曲部43から離間した位置に設けられる。
グランド32は、一つの縁32aを有する。縁32aは、Y軸に沿う正方向(Y軸の矢
印が示す方向)におけるグランド32の端であり、X軸に沿う方向に延びる。X軸に沿う
方向は、第1の方向の一例であり、X軸に沿う正方向(X軸の矢印が示す方向)とX軸に
沿う負方向(X軸の矢印の反対方向)とを含む。縁32aは、折曲部43から離間した位
置に配置され、折曲部43に向く。
図3に示すように、給電点33は、第1の部分41の第1の形成面41aに設けられる
。給電点33は、例えば、図1の同軸ケーブル25によって、コントローラ22に電気的
に接続される。なお、給電点33は、例えば、PCB21に設けられた導体パターンやバ
イアによってコントローラ22に接続されても良い。
給電点33は、アンテナ側給電点33aと、グランド側給電点33bとを有する。アン
テナ側給電点33aは、例えば、同軸ケーブル25の信号線が電気的に接続される部分で
ある。グランド側給電点33bは、例えば、同軸ケーブル25のグランド部が電気的に接
続される部分である。グランド側給電点33bは、グランド32に接続される。
給電素子34は、例えば、基板31に設けられた導体パターンによって形成される。な
お、給電素子34は他の導体によって形成されても良い。給電素子34は、通信線51と
、給電線52とを有する。
通信線51は、第2の形成面42aに設けられる。通信線51は、グランド32の縁3
2aからY軸に沿う正方向に離間した位置に設けられ、X軸に沿う方向に延びる線状の導
体パターンである。なお、通信線51は、他の方向に延びても良い。基板31が折曲部4
3で折り曲げられることで、通信線51は、グランド32の縁32aからZ軸に沿う正方
向にも離間する。
通信線51は、第2の部分42の縁部42bに近接し、当該縁部42bに沿って延びる
。第2の部分42の縁部42bは、基板31の縁部を形成し、X軸に沿う方向に延びる。
すなわち、通信線51は、基板31の縁部に近接した位置に設けられる。
通信線51は、第1の開放端51aと、第1の接続端51bとを有する。第1の開放端
51aは、X軸に沿う正方向における通信線51の端部である。第1の開放端51aは、
他の導体に接続されておらず、他の導体から離間する。第1の接続端51bは、第1の開
放端51aの反対側に設けられた、X軸に沿う負方向における通信線51の端部である。
給電線52は、通信線51と、給電点33のアンテナ側給電点33aとを接続する。す
なわち、給電素子34は、給電点33に接続される。給電線52は、アンテナ側給電点3
3aに供給された高周波信号を通信線51に伝える。なお、給電線52は導体パターンの
みならず、例えば、インダクタやコンデンサを含んでも良い。
給電線52は、第1の開放端51aと第1の接続端51bとの間であって、第1の開放
端51a及び第1の接続端51bから離間した位置で、通信線51に接続される。給電線
52の幅は、通信線51の幅よりも太い。
給電線52は、第1の部分41の第1の形成面41aと、第2の部分42の第2の形成
面42aとに跨って設けられる。すなわち、給電線52は、折曲部43において略90°
折り曲げられる。
短絡線35は、グランド32と、給電素子34の通信線51の第1の接続端51bとを
接続(短絡)する。すなわち、給電素子34は、短絡線35によって接地される。このよ
うに、本実施形態のアンテナ24は、逆F型アンテナである。なお、アンテナ24は他の
アンテナであっても良い。短絡線35の幅は、通信線51の幅よりも細い。
第1の無給電素子36は、例えば、基板31の第2の部分42の第2の形成面42aに
設けられた導体パターンによって形成される。なお、第1の無給電素子36は他の導体に
よって形成されても良い。第1の無給電素子36は、給電素子34から離間するとともに
、グランド32の縁32aから離間した位置に設けられる。
第1の無給電素子36は、第1の共通部61と、第1の分岐部62と、第2の分岐部6
3とを有する。第1の共通部61は、第1の延部の一例である。第1の分岐部62は、第
2の延部の一例である。第2の分岐部63は、第3の延部の一例である。
第1の共通部61は、X軸に沿う方向に延びる線状の導体パターンである。第1の共通
部61は、第2の開放端61aと、第2の接続端61bとを有する。第2の接続端61b
は、端部の一例である。第2の開放端61aは、X軸に沿う負方向における第1の共通部
61の端部である。第2の開放端61aは、他の導体に接続されておらず、他の導体から
離間する。第2の接続端61bは、第2の開放端61aの反対側に設けられた、X軸に沿
う正方向における第1の共通部61の端部である。
第1の共通部61は、Y軸に沿う方向において、通信線51と、グランド32の縁32
aとの間に位置する。第1の共通部61と通信線51との間の距離は、第1の共通部61
とグランド32の縁32aとの間の距離よりも短い。
第1の共通部61は、部分的に通信線51と並んで延びる。言い換えると、第1の共通
部61と通信線51とは平行に延び、X軸に沿う方向において重なる部分である第1の結
合部51cと第2の結合部61cとを有する。
第1の結合部51cは、X軸に沿う方向に延びる通信線51の一部である。第1の結合
部51cは、通信線51の第1の開放端51aを含む。第2の結合部61cは、第1の結
合部51cから離間した位置で、第1の結合部51cと並んでX軸に沿う方向に延びる第
1の共通部61の一部である。第2の結合部61cは、第2の開放端61aを含む。
第2の結合部61cは、アンテナ24上において、第1の結合部51cとグランド32
の縁32aとの間に位置する。なお、第1及び第2の結合部51c,61cの配置はこの
例に限らない。例えば、アンテナ24上において、第1の結合部51cが、第2の結合部
61cとグランド32の縁32aとの間に位置しても良い。
第1の分岐部62は、第1の共通部61の第2の接続端61bから延びる線状の導体パ
ターンである。第1の分岐部62は、略L字状に形成され、第1の線部62aと、第2の
線部62bと、第3の開放端62cと、第3の接続端62dとを有する。
第1の線部62aは、第1の共通部61の第2の接続端61bからY軸に沿う正方向に
延びる。言い換えると、第1の線部62aは、グランド32から遠ざかる方向に第1の共
通部61の第2の接続端61bから延びる。
第2の線部62bは、第1の線部62aの先端から、X軸に沿う正方向に延びる。言い
換えると、第2の線部62bは、通信線51から遠ざかる方向に延びる。第2の線部62
bは、第2の部分42の縁部42bに近接し、当該縁部42bに沿って延びる。すなわち
、第2の線部62bは、基板31の縁部に近接した位置に設けられる。
第3の開放端62cは、第2の線部62bの端部であり、他の導体に接続されておらず
、他の導体から離間する。第3の接続端62dは、第1の線部62aの端部であり、第1
の共通部61の第2の接続端61bに接続される。
第2の分岐部63は、第1の共通部61の第2の接続端61bから延びる線状の導体パ
ターンである。第2の分岐部63は、略L字状に形成され、第3の線部63aと、第4の
線部63bと、第5の線部63cと、第4の開放端63dと、第4の接続端63eとを有
する。
第3の線部63aは、第1の共通部61の第2の接続端61bからX軸に沿う正方向に
延びる。言い換えると、第3の線部63aは、第1の共通部61に連続し、通信線51か
ら遠ざかる方向に延びる。
第4の線部63bは、第3の線部63aの先端から、Y軸に沿う正方向に延びる。言い
換えると、第4の線部63bは、グランド32から遠ざかる方向に延びる。なお、第4の
線部63bは、第3の線部63aに連続してX軸に沿う方向に延びても良い。第4の線部
63bがY軸に沿う正方向に延びることで、第1の無給電素子36が小型化される。一方
、第4の線部63bがX軸に沿う方向に延びることで、第1の無給電素子36の通信性能
が向上する。
第5の線部63cは、第4の線部63bの先端から、X軸に沿う負方向に延びる。第5
の線部63cは、第2の線部62bに近づく方向に延びる。なお、第5の線部63cが省
略されても良い。
第4の開放端63dは、第5の線部63cの端部であり、他の導体に接続されておらず
、他の導体から離間する。第4の接続端63eは、第3の線部63aの端部であり、第1
の共通部61の第2の接続端61bに接続される。
第1の無給電素子36は、第2の結合部61cよりもグランド32に近い部分を有さな
い。すなわち、第1の分岐部62及び第2の分岐部63は、図3におけるY軸に沿う正方
向において、第2の結合部61cと同じか、第2の結合部61cよりもグランド32の縁
32aから離間した位置に設けられる。図3におけるY軸に沿う正方向は、グランド32
の縁32aから第1の結合部51cに向かう方向であり、第2の方向の一例である。なお
、第1の無給電素子36はこの例に限らず、第2の結合部61cよりもグランド32に近
い部分を有しても良い。
第1の結合部51cと第2の結合部61cとは、第2の部分42の第2の形成面42a
に設けられる。Y軸に沿う方向において、第1の結合部51c及び第2の結合部61cは
、グランド32から離間した位置に設けられる。また、Y軸に沿う方向において、グラン
ド32の縁32aは、第1の結合部51c及び第2の結合部61cに向く。
図2に示すように、基板31が折り曲げられるため、給電素子34の通信線51と、第
1の無給電素子36とは、Z軸に沿う正方向において、第1の部分41の第1の形成面4
1aから離間する。Z軸に沿う正方向は、第1の形成面41aが向く方向であり、第3の
方向の一例である。
以上説明した通信装置10は、アンテナ24に電流を流すことでアンテナ24から電磁
波(高周波信号)を放出し、又はアンテナ24が電磁波を受けることで、無線通信を行う
。以下、アンテナ24を用いた通信装置10の通信について説明する。
コントローラ22は、図3のアンテナ側給電点33aから給電素子34に高周波信号を
入力する。言い換えると、給電素子34は、アンテナ側給電点33aから給電される。こ
の際、第1の結合部51cと第2の結合部61cとの間は絶縁されているが、第1の結合
部51cと第2の結合部61cとが近接しているため、第1の結合部51cと第2の結合
部61cとの間で容量結合が生じる。すなわち、第2の結合部61cを有する第1の共通
部61が、給電素子34と容量結合する。これにより、第1の無給電素子36に電流が流
れ、第1の無給電素子36から高周波信号(電磁波)が放出される。本実施形態において
容量結合とは、間に静電容量を有する二つの導体がコンデンサとして二つの回路を結合す
ることである。
一方、通信装置10に近接する他の通信装置のアンテナが、第1の無給電素子36に対
応する高周波信号を放出すると、当該高周波信号を受けた第1の無給電素子36に電流が
流れる。第1の無給電素子36に電流が流れると、第1の結合部51cと第2の結合部6
1cとの間で容量結合が生じる。これにより、コントローラ22は、容量結合した給電素
子34及び第1の無給電素子36を通して、高周波信号を受信する。
第1の無給電素子36において、電流は、第1の電気経路P1と、第2の電気経路P2
とを流れることができる。言い換えると、第1の無給電素子36において、複数の経路で
電流が流れ得る。
第1の電気経路P1は、第1の共通部61の第2の開放端61aと、第1の分岐部62
の第3の開放端62cとの間の電気的な経路である。すなわち、第1の電気経路P1は、
第1の共通部61と第1の分岐部62とを含む。
第2の電気経路P2は、第1の共通部61の第2の開放端61aと、第2の分岐部63
の第4の開放端63dとの間の電気的な経路である。すなわち、第2の電気経路P2は、
第1の共通部61と第2の分岐部63とを含む。
第1の電気経路P1の長さと、第2の電気経路P2の長さとは異なる。本実施形態にお
いて、第1の電気経路P1の長さは、第2の電気経路P2の長さよりも短い。なお、第1
の電気経路P1の長さが、第2の電気経路P2の長さより長くても良い。
第1の電気経路P1の長さは、第1の共通部61の長さL1と、第1の分岐部62の第
1の線部62aの長さL2、及び第2の線部62bの長さL3との合計である。第2の電
気経路P2の長さは、第1の共通部61の長さL1と、第2の分岐部63の第3の線部6
3aの長さL4、第4の線部63bの長さL5、及び第5の線部63cの長さL6との合
計である。
図4は、第1の実施形態のアンテナ24の電圧定在波比(VSWR)を示すグラフであ
る。図4において、横軸は周波数を示し、縦軸はVSWRを示す。アンテナ24は、図4
に示される第1の電磁波W1と、第2の電磁波W2と、を送受信することで、無線通信を
行う。
第1の電磁波W1は、第1の電気経路P1に電流が流れることで放出される電磁波(高
周波信号)である。また、第1の無給電素子36が第1の電磁波W1を受けると、第1の
電気経路P1に電流が生じる。
第2の電磁波W2は、第2の電気経路P2に電流が流れることで放出される電磁波であ
る。また、第1の無給電素子36が第2の電磁波W2を受けると、第2の電気経路P2に
電流が生じる。
第1の電磁波W1の中心周波数f1と波長λ1との関係は、大よそ以下の数式(1)に
よって求められる。
L1+L2+L3≒λ1/4=c/4f1 …(1)
また、第2の電磁波W2の中心周波数f2と波長λ2との関係は、大よそ以下の数式(
2)によって求められる。
L1+L4+L5+L6≒λ2/4=c/4f2 …(2)
上記数式(1)及び数式(2)において、cは光速を示す。また、L1+L2+L3は
第1の電気経路P1の長さを示し、L1+L4+L5+L6は第2の電気経路P2の長さ
を示す。
なお、中心周波数f1,f2及び波長λ1,λ2は、例えば、第1及び第2の結合部5
1c,61cの長さと、通信線51の長さと、第1の分岐部62及び第2の分岐部63の
間の位置関係とによって変動し得る。このため、中心周波数f1,f2及び波長λ1,λ
2は、数式(1)及び数式(2)と一致するとは限らない。
図4に示すように、本実施形態は一例として、VSWR≦2、となる周波数帯域を通信
可能な周波数帯域と規定する。なお、通信可能な周波数帯域はこの例に限らず、例えば用
途に応じて、VSWR≦3となる周波数帯域が通信可能な周波数帯域と規定されても良い
上述のように、第1の電気経路P1の長さと、第2の電気経路P2の長さとは異なる。
このため、第1の電気経路P1に電流が流れることで送受信される第1の電磁波W1の中
心周波数f1及び波長λ1は、第2の電気経路P2に電流が流れることで送受信される第
2の電磁波W2の中心周波数f2及び波長λ2と異なる。従って、第1の電磁波W1で通
信可能な周波数帯域と、第2の電磁波W2で通信可能な周波数帯域とは異なる。
第1の電磁波W1で通信可能な周波数帯域は、第2の電磁波W2で通信可能な周波数帯
域と部分的に重ねられる。このため、アンテナ24により通信可能な周波数帯域の幅Bc
は、第1の電磁波W1又は第2の電磁波W2で通信可能な周波数帯域の幅Bsよりも広く
なる。
例えば、TransferJet(登録商標)の中心周波数(4.48GHz)が、ア
ンテナ24により通信可能な周波数帯域の略中央となるよう設定される。また、アンテナ
24により通信可能な周波数帯域の幅Bcが、TransferJet(登録商標)の周
波数帯域(560MHz)よりも広くなるよう設定される。なお、アンテナ24により通
信可能な周波数帯域の設定は、上記の例に限らない。
第1の実施形態に係る通信装置10において、第1の無給電素子36の第1の共通部6
1は、給電点33から給電された給電素子34と容量結合する。第1の無給電素子36に
おいて、第1の共通部61及び第1の分岐部62を含む第1の電気経路P1の長さL1+
L2+L3と、第1の共通部61及び第2の分岐部63を含む第2の電気経路P2の長さ
L1+L4+L5+L6と、が異なる。このため、第1の無給電素子36は、第1の電気
経路P1の長さに対応する周波数f1を中心とする帯域と、第2の電気経路P2の長さに
対応する周波数f2を中心とする帯域と、で無線通信可能である。さらに、第1の無給電
素子36は、給電素子34から離間し、容量結合により電流が流れる。これにより、第1
の電気経路P1及び第2の電気経路P2の長さの自由度が向上する。従って、本実施形態
のアンテナ24によれば、所望の周波数帯域で無線通信可能となる。
具体的には、第1の電気経路P1の長さL1+L2+L3及び第2の電気経路P2の長
さL1+L4+L5+L6を短くすることで、アンテナ24により通信可能な電磁波の中
心周波数を高くすることができる。また、第1の電磁波W1で通信可能な周波数帯域と第
2の電磁波W2で通信可能な周波数帯域とが重なる範囲を狭めることで、アンテナ24に
より通信可能な周波数帯域を広くすることができる。これにより、例えば、アンテナ24
の中心周波数及び帯域幅を、TransferJet(登録商標)の中心周波数及び帯域
幅に容易に適応させることができる。
給電素子34と第1の無給電素子36とは、線状の給電素子34の一部である第1の結
合部51cと、線状の第1の無給電素子36の一部である第2の結合部61cと、におい
て容量結合する。これにより、容量結合のための特別な部分や部品を設ける必要が無く、
アンテナ配置の空間的制限があったとしても、給電素子34と第1の無給電素子36とを
容量結合させることができる。
給電素子34は、短絡線35によってグランド32に接続される、いわゆる逆F型アン
テナである。これにより、アンテナ24のインピーダンスの調整が容易となる。
第2の結合部61cは、第1の結合部51cとグランド32の縁32aとの間に位置す
る。これにより、アンテナ24の大型化が抑制される。
第1の分岐部62は、グランド32から遠ざかる方向に第1の共通部61の第2の接続
端61bから延びる。これにより、第1の分岐部62とグランド32とが近接してアンテ
ナ24の通信性能が低下することが抑制される。
Y軸に沿う方向において、第1の分岐部62及び第2の分岐部63は、第2の結合部6
1cと同じか第2の結合部61cよりもグランド32の縁32aから離間した位置に設け
られる。これにより、第1の分岐部62及び第2の分岐部63とグランド32とが近接し
てアンテナ24の通信性能が低下することが抑制される。
第1の無給電素子36は、Z軸に沿う正方向において第1の形成面41aから離間する
。すなわち、第1の無給電素子36は、給電点33と同一平面に配置されずとも、給電素
子34と容量結合可能であれば良い。従って、アンテナ24の設計の自由度が向上する。
図5は、第1の実施形態の変形例に係るアンテナ24を示す平面図である。図5に示す
ように、グランド32は、延出部32bを有しても良い。延出部32bは、縁32aから
Y軸に沿う正方向に延びる。
延出部32bは、第2の部分42の縁部42bの近傍まで延びる。延出部32bと、給
電素子34、短絡線35、及び第1の無給電素子36とは、X軸に沿う方向に並べられる
。なお、延出部32bは、給電素子34、短絡線35、及び第1の無給電素子36から離
間した位置に設けられる。延出部32bと、給電素子34、短絡線35、及び第1の無給
電素子36と、の間の距離は、アンテナ24により通信可能な周波数やアンテナ24の通
信性能に影響するため、例えば用途により調整される。
延出部32bが設けられることで、グランド32の面積がより大きくなる。これにより
、例えばアンテナ24が近距離無線通信に用いられる場合、導体の面積がより大きく確保
されることで、アンテナ24の通信性能が向上する。例えば、通信の抜けが生じることが
抑制される。
アンテナ24が近距離無線通信でない通信に用いられる場合、グランド32は、延出部
32bによって1/4波長のアンテナを構成することができる。これにより、給電素子3
4及び第1の無給電素子36が構成する1/4波長のアンテナと、グランド32が構成す
る1/4波長のアンテナとにより、アンテナ24は、1/2波長で動作可能なアンテナを
構成することができる。当該1/2波長のアンテナと、グランド32が構成する1/4波
長のアンテナとが同一周波数で動作することができるため、アンテナ24の通信性能が向
上する。延出部32bを有するグランド32の形状は、例えば、アンテナ24により通信
可能な周波数に応じて変更され得る。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。なお、以下の複
数の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、
当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同
じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施
形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
第2の実施形態において、コントローラ22は、アンテナ24を用いて、Transf
erJet(登録商標)での通信に加え、WLANでの通信を行うことができる。Tra
nsferJet(登録商標)は、第2の規格の一例である。WLANは、第1の規格の
一例である。
図6は、第2の実施形態に係るアンテナ24の一部を示す平面図である。図6に示すよ
うに、第2の実施形態のアンテナ24は、第2の無給電素子70を有する。第2の無給電
素子70は、第3のアンテナ素子の一例である。
第2の無給電素子70は、例えば、基板31の第2の部分42の第2の形成面42aに
設けられた導体パターンによって形成される。なお、第2の無給電素子70は他の導体に
よって形成されても良い。
第2の無給電素子70は、給電素子34から離間するとともに、グランド32の縁32
aから離間した位置に設けられる。第2の無給電素子70は、第2の共通部71と、第3
の分岐部72と、第4の分岐部73とを有する。第2の共通部71は、第4の延部の一例
である。
第2の共通部71は、X軸に沿う方向に延びる線状の導体パターンである。第2の共通
部71は、第5の開放端71aと、第5の接続端71bとを有する。第5の開放端71a
は、X軸に沿う負方向における第2の共通部71の端部である。第5の開放端71aは、
他の導体に接続されておらず、他の導体から離間する。第5の接続端71bは、第5の開
放端71aの反対側に設けられた、X軸に沿う正方向における第2の共通部71の端部で
ある。
第2の共通部71は、Y軸に沿う方向において、通信線51と、第2の部分42の縁部
42bとの間に位置する。言い換えると、Y軸に沿う方向において、第1の共通部61と
第2の共通部71との間に、通信線51が配置される。
第2の共通部71は、部分的に通信線51と並んで延びる。言い換えると、第2の共通
部71と通信線51とは平行に延び、X軸に沿う方向において重なる部分である第1の結
合部51cと第3の結合部71cとを有する。
第3の結合部71cは、第1の結合部51cから離間した位置で、第1の結合部51c
と並んでX軸に沿う方向に延びる第2の共通部71の一部である。第3の結合部71cは
、第5の開放端71aを含む。
第3の分岐部72は、第2の共通部71の第5の接続端71bから延びる線状の導体パ
ターンである。第3の分岐部72は、直線状に形成され、第6の線部72aと、第6の開
放端72bと、第6の接続端72cとを有する。
第6の線部72aは、第2の共通部71の第5の接続端71bからY軸に沿う負方向に
延びる。言い換えると、第6の線部72aは、グランド32に近づく方向に第2の共通部
71の第5の接続端71bから延びる。
第6の開放端72bは、第6の線部72aの端部であり、他の導体に接続されておらず
、他の導体から離間する。第6の接続端72cは、第6の線部72aの端部であり、第2
の共通部71の第5の接続端71bに接続される。
第4の分岐部73は、第2の共通部71の第5の接続端71bから延びる線状の導体パ
ターンである。第4の分岐部73は、略L字状に形成され、第7の線部73aと、第8の
線部73bと、第7の開放端73cと、第7の接続端73dとを有する。
第7の線部73aは、第2の共通部71の第5の接続端71bからX軸に沿う正方向に
延びる。言い換えると、第7の線部73aは、第2の共通部71に連続し、通信線51か
ら遠ざかる方向に延びる。
第8の線部73bは、第7の線部73aの先端から、Y軸に沿う負方向に延びる。言い
換えると、第8の線部73bは、グランド32に近づく方向に延びる。なお、第8の線部
73bは、第7の線部73aに連続してX軸に沿う方向に延びても良い。
第7の開放端73cは、第8の線部73bの端部であり、他の導体に接続されておらず
、他の導体から離間する。第7の接続端73dは、第7の線部73aの端部であり、第2
の共通部71の第5の接続端71bに接続される。
第2の無給電素子70は、第2の結合部61cよりもグランド32に近い部分を有さな
い。すなわち、第2の無給電素子70は、図6におけるY軸に沿う正方向において、第2
の結合部61cと同じか、第2の結合部61cよりもグランド32の縁32aから離間し
た位置に設けられる。なお、第2の無給電素子70はこの例に限らず、第2の結合部61
cよりもグランド32に近い部分を有しても良い。
第2の実施形態の通信装置10において、コントローラ22がアンテナ側給電点33a
から給電素子34に給電すると、第1の結合部51cと第3の結合部71cとの間で容量
結合が生じる。すなわち、第3の結合部71cを有する第2の共通部71が、給電素子3
4と容量結合する。これにより、第2の無給電素子70に電流が流れ、第2の無給電素子
70から高周波信号(電磁波)が放出される。
一方、通信装置10に近接する他の通信装置のアンテナが、第2の無給電素子70に対
応する高周波信号を放出すると、当該高周波信号を受けた第2の無給電素子70に電流が
流れる。第2の無給電素子70に電流が流れると、第1の結合部51cと第3の結合部7
1cとの間で容量結合が生じる。これにより、コントローラ22は、容量結合した給電素
子34及び第2の無給電素子70を通して、高周波信号を受信する。
第2の無給電素子70において、電流は、第3の電気経路P3と、第4の電気経路P4
とを流れることができる。言い換えると、第2の無給電素子70において、複数の経路で
電流が流れ得る。
第3の電気経路P3は、第2の共通部71の第5の開放端71aと、第3の分岐部72
の第6の開放端72bとの間の電気的な経路である。すなわち、第3の電気経路P3は、
第2の共通部71と第3の分岐部72とを含む。
第4の電気経路P4は、第2の共通部71の第5の開放端71aと、第4の分岐部73
の第7の開放端73cとの間の電気的な経路である。すなわち、第4の電気経路P4は、
第2の共通部71と第4の分岐部73とを含む。
第3の電気経路P3の長さと、第4の電気経路P4の長さとは異なる。本実施形態にお
いて、第3の電気経路P3の長さは、第4の電気経路P4の長さよりも短い。なお、第3
の電気経路P3の長さが、第4の電気経路P4の長さより長くても良い。
第3の電気経路P3の長さは、第2の共通部71の長さL7と、第3の分岐部72の第
6の線部72aの長さL8との合計である。第4の電気経路P4の長さは、第2の共通部
71の長さL7と、第4の分岐部73の第7の線部73aの長さL9、及び第8の線部7
3bの長さL10との合計である。
また、第3の電気経路P3の長さは、第1の電気経路P1の長さと異なる。さらに、第
3の電気経路P3の長さは、第2の電気経路P2の長さとも異なる。同じく、第4の電気
経路P4の長さは、第1の電気経路P1の長さと異なり、且つ第2の電気経路P2の長さ
とも異なる。
図7は、第2の実施形態のアンテナ24の電圧定在波比(VSWR)を示すグラフであ
る。図7において、横軸は周波数を示し、縦軸はVSWRを示す。アンテナ24は、第1
及び第2の電磁波W1,W2に加えて、第3の電磁波W3と、第4の電磁波W4とを送受
信することで、無線通信を行う。
第3の電磁波W3は、第3の電気経路P3に電流が流れることで放出される電磁波(高
周波信号)である。また、第2の無給電素子70が第3の電磁波W3を受けると、第3の
電気経路P3に電流が生じる。
第4の電磁波W4は、第4の電気経路P4に電流が流れることで放出される電磁波であ
る。また、第2の無給電素子70が第4の電磁波W4を受けると、第4の電気経路P4に
電流が生じる。
第3の電磁波W3の中心周波数f3と波長λ3との関係は、大よそ以下の数式(3)に
よって求められる。
L7+L8≒λ3/4=c/4f3 …(3)
また、第4の電磁波W4の中心周波数f4と波長λ4との関係は、大よそ以下の数式(
4)によって求められる。
L7+L9+L10≒λ4/4=c/4f4 …(4)
上記数式(3)及び数式(4)において、L7+L8は第3の電気経路P3の長さを示
し、L7+L9+L10は第4の電気経路P4の長さを示す。
なお、中心周波数f3,f4及び波長λ3,λ4は、例えば、第1及び第3の結合部5
1c,71cの長さと、通信線51の長さと、第3の分岐部72及び第4の分岐部73の
間の位置関係とによって変動し得る。このため、中心周波数f3,f4及び波長λ3,λ
4は、数式(3)及び数式(4)と一致するとは限らない。
上述のように、第3の電気経路P3の長さと、第4の電気経路P4の長さとは異なる。
このため、第3の電気経路P3に電流が流れることで送受信される第3の電磁波W3の中
心周波数f3及び波長λ3は、第4の電気経路P4に電流が流れることで送受信される第
4の電磁波W4の中心周波数f4及び波長λ4と異なる。従って、第3の電磁波W3で通
信可能な周波数帯域と、第4の電磁波W4で通信可能な周波数帯域とは異なる。
第2の実施形態において、第1の電磁波W1で通信可能な周波数帯域は、第3の電磁波
W3で通信可能な周波数帯域と部分的に重ねられる。例えば、WLANの中心周波数(5
GHz帯)が、第1及び第3の電磁波W1,W3で通信可能な周波数帯域に含まれるよう
設定される。また、第1及び第3の電磁波W1,W3で通信可能な周波数帯域の幅が、W
LANの周波数帯域(950MHz程度)よりも広くなるよう設定される。
一方、第2の電磁波W2で通信可能な周波数帯域は、第4の電磁波W4で通信可能な周
波数帯域と部分的に重ねられる。例えば、TransferJet(登録商標)の中心周
波数(4.48GHz)が、第2及び第4の電磁波W2,W4で通信可能な周波数帯域に
含まれるよう設定される。また、第2及び第4の電磁波W2,W4で通信可能な周波数帯
域が、TransferJet(登録商標)の周波数帯域(560MHz)よりも広くな
るよう設定される。
アンテナ24が上記のように設定されることで、第1及び第2の無給電素子36,70
は、WLANでの通信が可能な電磁波を放出及び受信する場合に、第1及び第3の電気経
路P1,P3に電流が流れる。一方、第1及び第2の無給電素子36,70は、Tran
sferJet(登録商標)での通信が可能な電磁波を放出及び受信する場合に、第2及
び第4の電気経路P2,P4に電流が流れる。
第2の実施形態の通信装置10において、第2の無給電素子70の第2の共通部71は
、給電点33から給電された給電素子34と容量結合する。第2の無給電素子70におい
て、第2の共通部71を含む第3の電気経路P3の長さは、第1の電気経路P1の長さと
異なり、且つ第2の電気経路P2の長さと異なる。このため、第2の無給電素子70は、
第3の電気経路P3の長さに対応する周波数f3を中心とする帯域で無線通信可能である
。本実施形態のアンテナ24は、互いに異なる周波数f1,f2,f3,f4を中心とす
る帯域で無線通信可能であり、所望の周波数帯域で無線通信可能となる。
第1の無給電素子36は、WLANでの通信が可能な電磁波を放出及び受信する場合に
第1の電気経路P1に電流が流れ、TransferJet(登録商標)での通信が可能
な電磁波を放出及び受信する場合に第2の電気経路P2に電流が流れる。すなわち、本実
施形態のアンテナ24により、複数の規格での通信が可能となる。
図7において、WLANに対応する第1及び第3の電磁波W1,W3で通信可能な周波
数帯域と、TransferJet(登録商標)に対応する第2及び第4の電磁波W2,
W4で中心可能な周波数帯域とは、離間している。しかし、WLANの中心周波数(5G
Hz帯)とTransferJet(登録商標)の中心周波数(4.48GHz)とは近
いため、例えば、第2の無給電素子70が無くとも、第1の無給電素子36によりWLA
NとTransferJet(登録商標)とでの通信が可能であっても良い。すなわち、
第1及び第2の電磁波W1,W2で通信可能な周波数帯域が、WLANの周波数帯域とT
ransfeJet(登録商標)の周波数帯域をカバーしていても良い。
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態について、図8を参照して説明する。図8は、第3の実施形態
に係るアンテナ24を示す平面図である。図8に示すように、第3の実施形態のアンテナ
24は、第1及び第2の実施形態の逆F型アンテナと異なり、ダイポールアンテナである
。なお、第3の実施形態の技術的思想に係るアンテナ24はこの例に限らない。
図8に示すように、第3の実施形態のアンテナ24は、二つの給電素子81と、二つの
第1の無給電素子82と、二つの第2の無給電素子83と、二つの第3の無給電素子84
とを有する。給電素子81は、第1のパッチアンテナ素子と称され得る。第1の無給電素
子82は、第2のパッチアンテナ素子と称され得る。第2の無給電素子83は、第3のパ
ッチアンテナ素子と称され得る。
給電素子81と、第1乃至第3の無給電素子82〜84とは、給電点33とともに、基
板31の形成面31aに設けられる。給電素子81と、第1乃至第3の無給電素子82〜
84とは、導体パターン(ベタパターン)によって形成されたパッチアンテナ(面状アン
テナ)である。
一方の給電素子81及び第1乃至第3の無給電素子82〜84は、他方の給電素子81
及び第1乃至第3の無給電素子82〜84と、軸Axに対して対称に配置される。軸Ax
は、Y軸に沿う方向に延びる仮想線である。すなわち、二つの給電素子81、二つの第1
の無給電素子82、二つの第2の無給電素子83、及び二つの第3の無給電素子84は、
軸対称(線対称、鏡像対称)又は中心対称に配置される。
二つの給電素子81はそれぞれ、略三角形状に形成される。給電素子81はそれぞれ、
三つの第1の縁部81a,81b,81cを有する。第1の縁部81a〜81cは、第1
の辺と称され得る。なお、給電素子81は他の形状に形成されても良く、第1の縁部81
a〜81cの数は給電素子81の形状に応じて変わる。第1の縁部81a〜81cは、略
三角形状に形成された給電素子81の辺である。
二つの給電素子81は、接続点86において給電点33に接続される。接続点86は、
例えば、略三角形状に形成された給電素子81の一つの頂点である。接続点86から、第
1の縁部81a,81bが延びる。二つの給電素子81の接続点86は、給電点33を介
して向かい合う。
第1の無給電素子82は、給電素子81から離間した位置に配置され、略三角形状に形
成される。第1の無給電素子82は、三つの第2の縁部82a,82b,82cを有する
。第2の縁部82aは、第2の辺と称され得る。第2の縁部82bは、第1の縁及び第2
の縁と称され得る。
第2の縁部82aは、隙間を介して第1の縁部81aに向く。第2の縁部82bは、Y
軸に沿う方向に延びる。一方(図8の左方)の第1の無給電素子82の第2の縁部82b
は、他方(図8の右方)の第1の無給電素子82の第2の縁部82bから離間した位置で
、当該第2の縁部82bに向く。他方の第1の無給電素子82の第2の縁部82bは、一
方の第1の無給電素子82の第2の縁部82bから離間した位置で、当該第2の縁部82
bに向く。
第2の無給電素子83は、給電素子81から離間した位置に配置され、略台形状に形成
される。第2の無給電素子83は、四つの第3の縁部83a,83b,83c,83dを
有する。第3の縁部83aは、第3の辺と称され得る。第3の縁部83bは、第4の辺と
称され得る。第3の縁部83aは、隙間を介して第1の縁部81cに向く。第3の縁部8
3bは、隙間を介して第2の縁部82aに向く。
第3の無給電素子84は、給電素子81から離間した位置に配置され、略三角形状に形
成される。第3の無給電素子84は、三つの第4の縁部84a,84b,84cを有する
第4の縁部84aは、隙間を介して第1の縁部81bに向くとともに、隙間を介し第3
の縁部83cに向く。第4の縁部84bは、Y軸に沿う方向に延びる。一方(図8の左方
)の第3の無給電素子84の第4の縁部84bは、他方(図8の右方)の第3の無給電素
子84の第4の縁部84bから離間した位置で、当該第4の縁部84bに向く。他方の第
3の無給電素子84の第4の縁部84bは、一方の第3の無給電素子84の第4の縁部8
4bから離間した位置で、当該第4の縁部84bに向く。
二つの第1の無給電素子82の第2の縁部82bの間、及び二つの第3の無給電素子8
4の第4の縁部84bの間、に間隔88が形成される。間隔88の幅は、第1の縁部81
aと第2の縁部82aとの間の距離、第1の縁部81bと第4の縁部84aとの間の距離
、第1の縁部81cと第3の縁部83aとの間の距離、第2の縁部82aと第3の縁部8
3bとの間の距離、及び第3の縁部83cと第4の縁部84aとの間の距離、のそれぞれ
よりも広い。間隔88が設けられることで、対称に配置された給電素子81及び第1乃至
第3の無給電素子82〜84が結合することが抑制される。
以上説明した通信装置10は、アンテナ24に電流を流すことでアンテナ24から電磁
波(高周波信号)を放出し、又はアンテナ24が電磁波を受けることで、無線通信を行う
。以下、アンテナ24を用いた通信装置10の通信について説明する。
コントローラ22は、給電点33から二つの給電素子81に高周波信号を入力する。言
い換えると、給電素子81は、給電点33から給電される。この際、第1の縁部81aと
第2の縁部82aとの間は絶縁されているが、第1の縁部81aと第2の縁部82aとが
近接しているため、第1の縁部81aと第2の縁部82aとの間で容量結合が生じる。す
なわち、給電素子81が、第1の無給電素子82と容量結合する。
同様に、第1の縁部81cと第3の縁部83aとの間で容量結合が生じ、給電素子81
が第2の無給電素子83と容量結合する。また、第1の縁部81bと第4の縁部84aと
の間で容量結合が生じ、給電素子81が第3の無給電素子84と容量結合する。
さらに、第2の縁部82aと第3の縁部83bとの間で容量結合が生じ、第1の無給電
素子82が第2の無給電素子83と容量結合する。また、第3の縁部83cと第4の縁部
84aとの間で容量結合が生じ、第2の無給電素子83が第3の無給電素子84と容量結
合する。
上記のように、給電素子81に電流が流れると、第1乃至第3の無給電素子82〜84
にも電流が流れる。これにより、給電素子81と、第1乃至第3の無給電素子82〜84
とから、高周波信号(電磁波)が放出される。このように、給電素子81に容量結合され
る第1乃至第3の無給電素子82〜84は、二次アンテナとして機能する。
一方、通信装置10に近接する他の通信装置のアンテナが、第1乃至第3の無給電素子
82〜84に対応する高周波信号を放出すると、当該高周波信号を受けた第1乃至第3の
無給電素子82〜84の少なくとも一つに電流が流れる。第1乃至第3の無給電素子82
〜84に電流が流れると、第1乃至第3の無給電素子82〜84と給電素子81との間で
容量結合が生じる。これにより、コントローラ22は、容量結合した給電素子81及び第
1乃至第3の無給電素子82〜84を通して、高周波信号を受信する。
アンテナ24により通信可能な周波数帯域は、例えば、給電素子81の寸法によって変
化する。例えば、アンテナ24により通信可能な周波数が低い場合、給電素子81の長さ
L11が周波数を決める大きな要因となる。例えば、長さL11を長く設定することで、
アンテナ24により通信可能な周波数が下がる。一方、アンテナ24により通信可能な周
波数が高い場合、例えば表皮効果により、第1の縁部81aの長さL12と第1の縁部8
1cの長さL13の半分との合計が、周波数を決める大きな要因となる。
アンテナ24により通信可能な周波数は、上記要因に限らず、他の種々の要因により影
響を受ける。例えば、結合した給電素子81及び第1乃至第3の無給電素子82〜84の
容量や、給電素子81及び第1乃至第3の無給電素子82〜84のそれぞれの寸法に係る
インダクタが、アンテナ24により通信可能な周波数を決める要因となる。
例えば、アンテナ24により通信可能な電磁波の中心周波数は、TransferJe
t(登録商標)の中心周波数(4.48GHz)となるよう設定される。また、アンテナ
24により通信可能な周波数帯域の幅が、TransferJet(登録商標)の周波数
帯域(560MHz)よりも広くなるよう設定される。なお、アンテナ24により通信可
能な周波数帯域の設定は、上記の例に限らない。
第3の実施形態の通信装置10において、第1の無給電素子82は、給電点33から給
電された給電素子81と容量結合する。給電素子81の寸法と第1の無給電素子82との
寸法とをそれぞれ調整することで、アンテナ24は、当該寸法に対応する周波数帯域で無
線通信可能となる。さらに、給電素子81及び第1の無給電素子82がパッチアンテナで
あるため、アンテナ24の大きさ及び面積がより大きくなる。これにより、アンテナ24
の通信性能が向上するとともに、例えば近距離無線通信であっても、アンテナ24と他の
アンテナとの間で確実に無線通信が行われる。従って、本実施形態のアンテナ24によれ
ば、より確実に無線通信可能となる。
第2の無給電素子83は、給電点33から給電された給電素子81と容量結合する。す
なわち、給電素子81に、複数のパッチアンテナ素子(第1乃至第3の無給電素子82〜
84)が容量結合する。これにより、アンテナ24の大きさ及び面積がより大きくなり、
アンテナの通信性能が向上する。
給電素子81と容量結合した第1の無給電素子82は、第2の無給電素子83と容量結
合する。言い換えると、第1の無給電素子82と第2の無給電素子83とが容量結合する
ほど、第1乃至第3の無給電素子82〜84は密に配置される。これにより、アンテナ2
4の面積がより大きくなり、アンテナ24と他のアンテナとの間で確実に無線通信が行わ
れる。
(第4の実施形態)
以下に、第4の実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、第4
の実施形態に係るアンテナ24を示す平面図である。図9に示すように、第4の実施形態
の一方の第1の無給電素子82及び第3の無給電素子84は、複数の第1の凸部91を有
する。他方の第1の無給電素子82及び第3の無給電素子84は、複数の第2の凸部92
を有する。
複数の第1の凸部91は、一方の第1の無給電素子82の第2の縁部82bから、他方
の第1の無給電素子82の第2の縁部82bに向かって突出する。また、複数の第1の凸
部91は、一方の第3の無給電素子84の第4の縁部84bから、他方の第3の無給電素
子84の第4の縁部84bに向かって突出する。
複数の第2の凸部92は、他方の第1の無給電素子82の第2の縁部82bから、一方
の第1の無給電素子82の第2の縁部82bに向かって突出する。また、複数の第2の凸
部92は、他方の第3の無給電素子84の第4の縁部84bから、一方の第3の無給電素
子84の第4の縁部84bに向かって突出する。
第1及び第2の凸部91,92はそれぞれ、略矩形状に形成される。なお、第1及び第
2の凸部91,92は、他の四角形状、三角形状、半円形状、及び他の幾何学形状に形成
されても良い。
複数の第1の凸部91と第2の凸部92とは、互いに離間するとともに、Y軸に沿う方
向において、交互に配置される。第1の凸部91と第2の凸部92とが設けられることで
、間隔88は、略波形に形成される。
一方の第1及び第3の無給電素子82,84から突出する第1の凸部91の先端は、第
2の凸部92の先端よりも、他方の第1及び第3の無給電素子82,84の第2及び第4
の縁部82b,84bに近い。また、他方の第1及び第3の無給電素子82,84から突
出する第2の凸部92の先端は、第1の凸部91の先端よりも、一方の第1及び第3の無
給電素子82,84の第2及び第4の縁部82b,84bに近い。
複数の第1及び第3の無給電素子82,84にそれぞれ、第3の凸部93が設けられて
も良い。第3の凸部93は、給電点33の近傍に設けられ、第1の無給電素子82の第2
の縁部82bと、第3の無給電素子84の第4の縁部84bとから突出する。
一方の第1の無給電素子82から突出する第3の凸部93と、他方の第1の無給電素子
82から突出する第3の凸部93とは、隙間を介して向かい合う。また、一方の第3の無
給電素子84から突出する第3の凸部93と、他方の第3の無給電素子84から突出する
第3の凸部93とは、隙間を介して向かい合う。第3の凸部93により、アンテナ24の
面積がより大きくなり、アンテナの通信性能が向上する。
図10は、第4の実施形態の変形例に係るアンテナ24を示す平面図である。図10に
示すように、第3の凸部93が設けられず、第1及び第3の無給電素子82,84が給電
点33から離間して設けられても良い。これにより、第1及び第3の無給電素子82,8
4どうしが結合することが抑制される。
第4の実施形態の通信装置10において、二つの第1の無給電素子82は、向かい合う
二つの第2の縁部82bと、向かい合って突出する複数の第1及び第2の凸部91,92
とを有する。複数の第1の凸部91と複数の第2の凸部92とは、Y軸に沿う方向におい
て交互に配置される。これにより、アンテナ24の面積がより大きくなり、アンテナの通
信性能が向上する。
また、Y軸に沿う方向に延びる他のアンテナが、間隔88に接近することがある。この
場合、他のアンテナがアンテナ24の導体から外れ、アンテナ24と他のアンテナとの間
の通信が滞る可能性がある。しかし、本実施形態のアンテナ24によれば、二つの第1の
無給電素子82の間に他のアンテナが位置したとしても、第1及び第2の凸部91,92
が当該他のアンテナに面しやすくなり、アンテナ24と他のアンテナとの間で確実に無線
通信が行われる。
第1の凸部91の先端は、第2の凸部92の先端よりも他方の第1の無給電素子82の
第2の縁部82bに近い。これにより、二つの第1の無給電素子82の間に他のアンテナ
が位置したとしても、第1及び第2の凸部91,92が当該他のアンテナに面しやすくな
り、アンテナ24と他のアンテナとの間で確実に無線通信が行われる。
(第5の実施形態)
以下に、第5の実施形態について、図11を参照して説明する。図11は、第5の実施
形態に係るアンテナ24を示す平面図である。第5の実施形態のアンテナ24は、第1乃
至第3の無給電素子82〜84に加えて、二つの第4の無給電素子101と、二つの第5
の無給電素子102と、二つの第6の無給電素子103とを有する。
第4の無給電素子101は、隙間を介して第1の無給電素子82の第2の縁部82cに
面する。第5の無給電素子102は、隙間を介して第2の無給電素子83の第3の縁部8
3dに面する。第6の無給電素子103は、隙間を介して第3の無給電素子84の第4の
縁部84cに面する。
第4の無給電素子101は、第1の無給電素子82と容量結合し得る。第5の無給電素
子102は、第2の無給電素子83と容量結合し得る。第6の無給電素子103は、第3
の無給電素子84と容量結合し得る。このように、第4乃至第6の無給電素子101〜1
03は、さらなる結合アンテナとして機能する。給電素子81と、第1乃至第6の無給電
素子82〜84,101〜103との複次的な結合により、アンテナ24の大きさを調整
することができ、アンテナ24の通信性能が向上し得る。
第5の実施形態のアンテナ24において、第4の無給電素子101は、給電素子81と
容量結合する第1の無給電素子82に、容量結合する。これにより、アンテナ24の大き
さ及び面積がより大きくなり、アンテナ24の通信性能が向上するとともに、アンテナ2
4と他のアンテナとの間で確実に無線通信が行われる。従って、本実施形態のアンテナ2
4によれば、より確実に無線通信可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その
他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の
省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や
要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる
例えば、第1及び第2の実施形態において、アンテナ24は逆F型アンテナであるが、
アンテナ24はこれに限らず、基板31のサイズや、アンテナ24の用途により、位置や
形状を変更可能である。例えば、給電素子34が、X軸に沿う方向におけるグランド32
の略中央に接続されるT型アンテナを形成しても良い。
10…通信装置、11…通信モジュール(アンテナモジュール)、22…コントローラ
(電子部品)、24…アンテナ、31…基板、32…グランド、33…給電点、34…給
電素子(第1のアンテナ素子)、35…短絡線(短絡部)、36…第1の無給電素子(第
2のアンテナ素子)、41…第1の部分、41a…第1の形成面(第1の面)、42…第
2の部分、42a…第2の形成面、51…通信線、51c…第1の結合部、61…第1の
共通部(第1の延部)、61c…第2の結合部、62…第1の分岐部(第2の延部)、6
3…第2の分岐部(第3の延部)、70…第2の無給電素子(第3のアンテナ素子)、7
1…第2の共通部(第4の延部)、P1…第1の電気経路、P2…第2の電気経路、P3
…第3の電気経路、P4…第4の電気経路。

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板に設けられ、給電点に接続される第1のパッチアンテナ素子と、
    前記第1のパッチアンテナ素子から離間した位置で前記基板に設けられ、前記給電点か
    ら給電された前記第1のパッチアンテナ素子と容量結合する第2のパッチアンテナ素子と

    を具備する、アンテナ。
  2. 前記第1のパッチアンテナ素子は複数の第1の辺を有し、
    前記第2のパッチアンテナ素子は、隙間を介して前記複数の第1の辺のうち一つに向く
    第2の辺を有し、前記給電点から給電された前記第1のパッチアンテナ素子と容量結合す
    る、請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記第1のパッチアンテナ素子から離間した位置で前記基板に設けられ、隙間を介して
    前記複数の第1の辺のうち一つに向く第3の辺を有し、前記給電点から給電された前記第
    1のパッチアンテナ素子と容量結合する第3のパッチアンテナ素子、をさらに具備する請
    求項2に記載のアンテナ。
  4. 前記第3のパッチアンテナ素子は、隙間を介して前記第2のパッチアンテナ素子に向く
    第4の辺を有し、前記第1のパッチアンテナ素子と容量結合した前記第2のパッチアンテ
    ナ素子と容量結合する、請求項3に記載のアンテナ。
  5. 対称に配置された二つの前記第1のパッチアンテナ素子と、
    対称に配置された二つの前記第2のパッチアンテナ素子と、
    を具備する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ。
  6. 前記二つの第1のパッチアンテナ素子は、第1の方向に伸びる軸に対して対象に配置さ
    れ、
    前記二つの第2のパッチアンテナ素子のうち一方は、前記第1の方向に延びる第1の縁
    と、前記第1の縁から前記前記二つの第2のパッチアンテナ素子のうち他方に向かって突
    出する複数の第1の凸部と、を有し、
    前記二つの第2のパッチアンテナ素子のうち他方は、前記第1の縁から離間した位置で
    前記第1の縁に向く第2の縁と、前記第2の縁から前記第1の縁に向かって突出する複数
    の第2の凸部と、を有し、
    複数の第1の凸部と前記複数の第2の凸部とは、前記第1の方向において交互に配置さ
    れる、請求項5に記載のアンテナ。
  7. 前記第1の凸部の先端は、前記第2の凸部の先端よりも前記第2の縁に近い、請求項6
    に記載のアンテナ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のアンテナと、
    前記給電点に電気的に接合され、前記アンテナを通じて無線通信が可能な電子部品と、
    を具備するアンテナモジュール。
  9. 請求項8に記載のアンテナモジュールを具備する通信装置。
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