JP2018125771A - 画像読取装置、プリンタ装置、及び画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置、プリンタ装置、及び画像読取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大判の原稿は、持ち運びの利便性からA4サイズなどに折りたたまれた原稿をスキャンすると、その折り目が画像読取の結果に影響を与える。【解決手段】原稿の画像を読取る読取センサと、原稿と読取センサとのうちいずれかを所定の搬送方向に搬送する搬送手段とを有し、読取センサは、それぞれに複数の読取素子が配列された第1のセンサと第2のセンサとを備えた装置で、次のように読取を行う。第1と第2のセンサとは、前記搬送方向において互いに重複する重複領域を有するように配置され、その重複領域において、第1のセンサの発光部の前記原稿への照射角度と、第2のセンサの発光部の前記原稿への照射角度とは異ならせて、原稿の画像を読取る。【選択図】 図6

Description

本発明は画像読取装置、プリンタ装置、及び画像読取方法に関し、特に、スキャナ部と、例えば、インクジェット記録ヘッドにより記録媒体に対して記録を行う記録部とを備えた画像読取装置、多機能プリンタ装置、及び画像読取方法に関する。
大判で図面を出力したときなどに、持ち運びの利便性からその図面を、例えば、A4サイズに折りたたむことがある。折りたたまれた原稿(図面)をスキャンする際に、折り目が起因の凹凸が読取画像に影響を与えることがある。このため、その影響を軽減するために、原稿の読取角度を異ならせて読取りを実行することで、画像の凹凸を検出し、読み取り画像補正を行う技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2015−173350号公報
しかしながら上記従来例では、画像の凹凸位置を判別して、画像補正を行うことができるが、原稿を複数回、読取るため、読取完了までの時間が長くなるという課題がある。また、原稿の読取角度を異ならせる機構が必要となり、装置構成が複雑となり、装置コストが高くなるという別の課題も生じてしまう。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、原稿の状態を判別して、例えば、読取画像の補正などを行うことが可能な画像読取装置、プリンタ装置、及び画像読取方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の画像読取装置は次のような構成を有する。
即ち、原稿の画像を読取る画像読取装置であって、読取センサと、前記原稿と前記読取センサとのうちいずれか一方を所定の搬送方向に搬送する搬送手段とを有し、前記読取センサは、それぞれに複数の読取素子が配列された第1のセンサと第2のセンサとを備え、前記第1のセンサと前記第2のセンサとは、前記搬送方向において互いに重複する重複領域を有し、前記重複領域において、前記第1のセンサの発光部の前記原稿への照射角度と、前記第2のセンサの発光部の前記原稿への照射角度とは異なっていることを特徴とする。
また本発明を他の側面から見れば、上記構成の画像読取装置と、記録媒体に画像を記録する記録部とを含むことを特徴とするプリンタ装置を備える。
さらに本発明を他の側面から見れば、原稿の画像を読取る読取センサと、前記原稿と前記読取センサとのうちいずれか一方を所定の搬送方向に搬送する搬送手段とを有し、前記読取センサは、それぞれに複数の読取素子が配列された第1のセンサと第2のセンサとを備えた画像読取装置の画像読取方法であって、前記第1のセンサと前記第2のセンサとを、前記搬送方向において互いに重複する重複領域を有するように配置し、前記重複領域において、前記第1のセンサの発光部の前記原稿への照射角度と、前記第2のセンサの発光部の前記原稿への照射角度とは異ならせて、前記原稿の画像を読取ることを特徴とする画像読取方法を備える。
従って本発明によれば、例えば、折り目のような原稿の状態を判別して、読取画像の補正などを行うことができるという効果がある。
本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録ヘッドにより記録を行う記録部を備えた多機能プリンタ装置の構成を示す斜視図である。 画像読取部の概略構成を示す斜視図である。 複数のセンサを千鳥状に配置して構成したラインセンサによる読取画像を説明する模式図である。 図1に示した大判MFPの画像読取部の制御構成を示すブロック図である。 画像読取処理を概要を示すフローチャートである。 2つのセンサそれぞれの受光部と発光部の関係を模式的に表す図である。 折り目のある原稿を挿入して画像を読取り行った場合における2つのセンサからの出力特性を模式的に示す図である。 折り目領域における第1のセンサからの照射光と原稿による反射光を模式的に示す図である。 折り目領域における第2のセンサからの照射光と原稿による反射光を模式的に示す図である。 重なり部における補正方法を模式的に示す図である。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、以下の説明では、図面全体を通して、同じ構成要素に対して同じ参照番号を付して言及する。そのため、一度説明した構成要素に対しては同じ参照番号を用いて言及し、その説明を繰り返すことはしない。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録ヘッドにより記録を行う記録部を備えた多機能プリンタ装置(MFP)の構成を示す斜視図である。図1に示すMFPは特に、A0やA1サイズの記録媒体に記録を行う記録部と同様にA0やA1サイズの原稿の画像を光学的に読取る読取部とを備えた大判複合機である。
なお、この実施例で説明する画像読取部は、単機能の大判画像読取装置(スキャナ)として用いても良い。
図1に示すように、大判のMFPはスタンド7に設置され、記録部(プリンタ部)6と画像読取部(スキャナ部)8とから構成される。記録部6はインクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復走査して、例えば、A0サイズやA1サイズの大判の記録媒体にインクを吐出して画像を記録することができる。一方、画像読取部(スキャナ部)8は、上部にカバー3を備え、下部の筺体4にキャリッジ移動方向に複数の記録素子を配列したCISなどのラインセンサを実装している。そして、そのラインセンサにより搬送される原稿の画像を読取る。
このような大判MFPの操作は図面右側に設けられた操作パネル9をユーザが操作することによって行う。操作パネル9には装置の動作状況を表示するLEDランプやメッセージを表示するLCDやユーザが指示を行うキーなどが設けられている。
図2は画像読取部の概略構成を示す斜視図である。図2では、説明を簡略化するため、原稿の排紙部を取り外した状態で示されている。
図2に示されている搬送ローラ1を回転させることにより、原稿を、例えば、図1に示すMFPの前方から後方へ搬送させることで、原稿の画像をラインセンサで読取る。なお、原稿の画像読取方式は、図2に示すような原稿を搬送するシートフィード方式の他に、ラインセンサを所定の方向に移動させる方式がある。しかしながら、ラインセンサを移動させる方式で大判の画像読取部を構成した場合、大判サイズの読取台が必要になる。このような理由から、より代表的な構成として、この実施例では、原稿を搬送してその原稿を読取るシートフィード方式を用いている。
なお、原稿がカットシートである場合、そのカットシートを固定し、ラインセンサを搬送する方式を用いても良い。
光学的に画像を読取るラインセンサ2は、所定の方向(この実施例ではキャリッジ移動方向)に複数の読取センサ(以下、センサ)を千鳥状に交互に配置して長い読取幅(例えば、A0やA1の横幅、)の一列の検出部を構成している。そして、各センサの発光部と受光部は同一側に配置され、発光部から原稿に照射された照射光が原稿により反射された反射光を受光部で検出する。このように、例えば、A4サイズの読取部を千鳥状に配列して大判の原稿幅に対応するために、長い読取幅を有する1つの検出部を製造するよりも、A4サイズスキャナと共通技術を使用可能であり、装置の製造コストを削減できる。
そのため、大判画像読取部(装置)を安価に実現する場合、センサの一部を重なり合わせた千鳥配置の構成を採用することが好適である。
図3は複数のセンサを千鳥状に交互に配置して構成したラインセンサによる読取画像を説明する模式図である。
図3では、ラインセンサを構成する複数のセンサのうち、センサ(第1のセンサ)20とセンサ(第2のセンサ)21を例にとって説明するが、これら2つのセンサは原稿を走査する方向から見た場合に、互いに重複する領域(重複領域)を有する。即ち、その重複領域では、センサ20の読取範囲とセンサ20の読取範囲とが、これらセンサの配置方向に重なっているのである。従って、原稿を搬送しながら画像を読取って得られる、センサ20からの画像26(太い実線)とセンサ21からの画像27(太い破線)は、画像の面に垂直な方向において(即ち、画像を上から見た場合に)、その一部が重なっている重なり部23が形成される。重なり部23で検出した画像は、原稿の同一部分を検出した結果である。
図4は、図1に示した大判MFPの画像読取部の制御構成を示すブロック図である。
図4に示すように、画像読取部は、マイクロコンピュータ形態のCPUを有するコントローラ107によって制御される。コントローラ107(CPU)は、プログラムや所要のテーブルその他の固定データを格納したROM103や画像を読取って得られた画像データを展開するバッファ領域やプログラムの作業領域を設けたRAM103にアクセスする。
A/D変換器(A/D)101は、ラインセンサを構成する複数のセンサ100から取得したアナログ信号をA/D変換し、デジタル信号を出力する。画像処理部102は、A/D変換器(A/D)101から出力されたデジタル信号に基づき、補正や画像処理を施すことにより、読取結果である画像データを生成する。ここでは、画像処理部102は、原稿の搬送に合わせた読取タイミングの調整も行なう。画像処理部102は、ASIC、CPU等の1つ以上のプロセッサを備えており、このプロセッサにより画像データの生成を行う。
操作パネル9には、上述したように、ユーザによる指示入力を受付けるスイッチやLEDやLCDを備える。そのスイッチには、MFPに電力を投入するための電源スイッチや画像読取を指示するためスキャンスイッチ、画像補正を指示する画像補正スイッチなどを含む。搬送モータ106は原稿を走査するため駆動源となる。インタフェース部(I/F)104は記録部又は外部装置に対して画像データを出力する。その外部出力には、例えば、USBメモリを装着するインタフェースなども含まれ、USBインタフェースを介して装着されたUSBメモリに画像データを直接保存することが可能である。
次に、以上の構成の大判MFPの画像読取部が実行する画像読取処理について、図5〜図10を参照して説明する。なお、ここでは説明を簡単にするために、上述した千鳥配置した2つのセンサ(第1のセンサと第2のセンサ)を用いて原稿の画像を読取る例について取り上げる。
図5は画像読取処理を概要を示すフローチャートである。
まず、ステップS1では、第1のセンサ20で画像を読取る、即ち、千鳥配置された1つ目のセンサで画像読取を開始する。このとき、大判画像読取部を構成するためのA4サイズのセンサが5つ千鳥配置されていれば、3番目のセンサ、5番目のセンサからも同時に画像読取を行う。3番目のセンサと、5番目のセンサの読取動作について詳細な説明は省略するが、第1のセンサと基本的には同じになる。
次に、ステップS2では、第2のセンサ21で画像を読取る、即ち、原稿が搬送され第2のセンサ21による検出領域に到達したら、千鳥配置された2つ目のセンサで画像読取を開始する。このとき、大判画像読取部を構成するためのA4サイズのセンサが5つ千鳥配置されていれば、2番目のセンサ、4番目のセンサからも同時に画像読取を行う。なお、2番目のセンサと4番目のセンサによる読取動作と、1番目、3番目、5番目のセンサによる読取動作は、画像の検出においては、独立である。そのため、原稿が搬送されるに従って、それぞれのセンサの検出領域を原稿が通過する際に、1度の読取を行なう。
なお、以上の説明は、奇数番目のセンサが原稿の搬送方向に関して上流側に配置される構成を前提としているが、偶数番目のセンサ部が、上流側に配置される構成であっても良い。
さらに、ステップS3では、画像処理部102が画像データを生成する。この際、重なり部23における2つの画像の読取結果を比較し、画像補正を行う箇所を抽出する。そして、補正が必要な箇所に対する補正値を導出する。これについては、図6〜図9を参照して詳細に説明する。
図6は2つのセンサそれぞれの受光部と発光部の関係を模式的に表す図である。
図6に示されるように、筺体4において、第1のセンサ20は原稿の搬送方向の上流側(原稿の挿入口側)に、第2のセンサ21は原稿の搬送方向の下流側(原稿の排出口側)に配置される。第1のセンサ20と第2のセンサ21は、発光部24、28と受光部25、28をそれぞれ有した一体型ユニットとして構成される。実際は、これら2つのセンサは図に垂直方向に複数の読取素子が配列される。
また、図6から分かるように、第1のセンサ20は、原稿の搬送方向の上流側に受光部25を配置し、下流側に発光部24を配置する一方、第2のセンサ21は、原稿の搬送方向の上流側に発光部28を配置し、下流側に受光部29を配置する。また、2つのセンサは、外光による影響を避けるために原稿の搬送方向に十分に離れて配置される。このような配置構成により、第1のセンサ20の発光部24から原稿へ照射される照射光の角度(照射角度は第2のセンサ21の発光部28から原稿へ照射される照射光の角度(照射角度)が異なる。
第1のセンサ20及び第2のセンサ21における発光部と受光部の配置は、図6に例示した配置とは逆の配置も特性上は可能である。しかしながら、装置を小型化にするためには、第1のセンサ20の発光部24を原稿の走査方向の上流側へ向け、第2のセンサ21の発光部28を逆向きにすることで、2つのセンサを近づけることが可能になる。
図7は折り目のある原稿を挿入して画像を読取り行った場合における2つのセンサからの出力特性を模式的に示す図である。
図7の上側には、折り目のある原稿5を挿入した様子が模式的に示されており、図7の下側には第1のセンサ20、第2のセンサ21それぞれの出力信号が示されている。
原稿の搬送方向に関し上流側に配置される第1のセンサ20から時間的には先に出力信号が検出されるが、図7では、原稿の検出位置に対する出力として示されている。2つのセンサ間の距離はそれぞれの機体によって固定であるため、取得画像に対する処理も同一位置として行なうことができる。
図7の下側には、原稿5の全域に対して、第1のセンサ20からの出力信号30と第2のセンサ21からの出力信号31を示している。原稿先端部の検出は原稿ありなしでの検出が可能であるため、原稿を搬送する搬送ローラの駆動とセンサの発光部の照射タイミングにより、第1のセンサ20と第2のセンサ21が原稿の先端からのどの位置を読取りしているかを判別可能である。また、第1のセンサ20と第2のセンサ21の出力信号は、折り目のない位置では同じ強度になるが、図7では視認性を高めるために、別々に図示している。折り目のなし領域では、第1のセンサ20と第2のセンサ21の出力信号は同じ特性で同じ信号強度である一方で、折り目領域では、第1のセンサ20と第2のセンサ21では、出力信号の特性が異なっている。これは、折り目位置と2つのセンサの発光部と受光部の配置構成により出力信号が変化するためである。
図8は折り目領域における第1のセンサからの照射光と原稿による反射光を模式的に示す図である。
図8(a)に示す場合、発光部24からの照射光は、折り目による原稿5の形状から多くの光が受光部25の方向に反射される。そのため、受光部25から出力信号の強度は大きくなる。一方、図8(b)に示す場合、発光部24からの光は、折り目による原稿5の形状から多くの光が受光部25とは異なる方向に反射される。そのため、受光部25からの出力信号の強度は小さくなる。これに対して、発光部の向きを異ならせた第2のセンサ21では、原稿の同じ位置を検出しても発光部と受光部の配置構成により、出力結果が異なる。
図9に折り目領域における第2のセンサからの照射光と原稿による反射光を模式的に示す図である。
図9(a)に示す場合、原稿位置は図8(a)に示す場合と同じだが、出力信号は小さくなる。図9(b)に示す場合、原稿位置は図8(b)に示す場合と同じだが、出力信号は大きくなる。
折り目に代表されるような原稿の状態に変化がない場合、第1のセンサ20と第2のセンサ21の出力信号は同じになる。これに対して、原稿5に変化が発生すると、2つのセンサからの出力信号は、折り目の状態により変化する。従って、出力信号の変化や有無により折り目の発生箇所、形状を判断することが可能である。また、出力信号の変化量は、原稿表面の反射により異なるが、予め、原稿の種類を特定することで、出力信号の変化量から原稿の変化量を特定することができる。
図5に戻って説明を続けると、ステップS4では、得られた画像に補正を施すかどうかを判断する。
上述したように、原稿の不良の発生箇所や原稿の変化量の特定は、第1のセンサ20と第2のセンサ21の重なり部で可能である。また、特定された折り目の位置は、原稿の搬送方向に垂直方向の画像データすべてに適用可能である。そのため、画像に補正を行うかどうかをユーザに選択させる。ここで、画像補正を行わないことを選択した場合には、処理はそのまま終了し、画像補正を行うことを選択した場合には、処理はステップS5に進む。
また、その選択の補助情報として、第1のセンサ20、第2のセンサ21での折り目判定以外にも、同様に、第2のセンサ21と第3のセンサ(不図示)による折り目の判定結果を使用することができる。この場合、第1のセンサと第2のセンサによる画像読取により第1の重なり部が、第2のセンサと第3のセンサによる画像読取により第2の重なり部が形成される。そして、第1の重なり部から検出した変動量と、第2の重なり部から算出した変動量が凡そ同等である場合、その間にある重なり部以外の部分は同様の折り目と判定する。つまり、第2の重なり部全域が同様の折り目状態であると判定する。大判画像読取部で画像読取を行なって形成される重なり部が複数あれば、複数個所で同様の折り目判定を実行することで、全域の折り目状態を判定する確度を向上させることができる。
最後に、ステップS5では、第1のセンサによる読取によって得られた結果(第1の読取結果)と第2のセンサによる読取によって得られた結果(第2の読取結果)とを補正する。
原稿5の折り目の検出結果を補正する例について説明する。
原稿の折り目によって生じるセンサの出力信号の変化の要因は、センサと原稿との間の高さ変化や原稿への照射光や反射光の角度変化である。出力信号の変化の原因を折り目と判定する場合、折り目による出力信号の変化量はセンサの位置によらずおおよそ一様と判断する。
ここで、重なり部23における第1のセンサ20の出力信号から暗電流を除いた値をAとし、第2のセンサ21の出力信号から暗電流を除いた値をBとする。さらに、折り目の出力信号の基準値を重なり部23における第1のセンサ20の出力信号と第2のセンサ21の出力信号の平均値をCとすると、C=(A+B)/2となる。
折り目における重なり部23以外の暗電流を除いた第1のセンサ20の出力をDとした時に補正後の出力をD×C/Aとし、同様に、折り目における重なり部23以外の暗電流を除いた第2のセンサ21の出力をEとした時に補正後の出力をE×C/Bとする。
原稿の種類によっては高さの変化量が異なることがある。従って、原稿情報を取得し、原稿の種類に応じて、それぞれの補正後の出力に係数をかけても良い。原稿の種類を考慮することで、補正精度を向上させることができる。
また、第1のセンサ20と第2のセンサ21の重なり部23において、重なり部の位置に応じて、AとBの割合を変えることで重なり部の検出値ずれを小さくできる。
図10に重なり部における補正方法を模式的に示す図である。
図10に示すように、例えば、第1のセンサ20(非重なり部)からの出力信号をF、第1のセンサ20(重なり部)の出力信号をG、I、K、第2のセンサ21(重なり部)の出力信号をH、J、L、第2のセンサ21(非重なり部)の出力信号をMとする。ここで、すべての出力信号は、暗電流を除いた出力となっているとする。また、出力信号G、I、Kは重なり部23の異なる位置で得られる第1のセンサ20からの出力信号である。さらに、出力信号H、J、Lは重なり部23の異なる位置で得られる第2のセンサ21からも出力信号である。
また、重なり部23における第1のセンサ20の出力と第2のセンサ21の出力の平均値とNとすると、その単純平均は、
N=(G+H+I+J+K+L)/6
となる。Fの出力は、F×N/Gとする。
一方、第1のセンサ20への距離、第2のセンサ21への距離を考慮して、その距離に関する加重平均をとることもできる。
即ち、GおよびHの位置では、第1のセンサ20に近いため、第1のセンサ20の比率を増やし、
(G×2+H×1)/3
とする。IおよびJの位置では、比率を同じにし、
(I+J)/2
とする。KおよびLの位置では、第2のセンサ21に近いため、第2のセンサ21の比率を増やし、
(K×1+L×2)/3
とする。Mの出力は、M×N/Lとする。
以上、重なり部23の検出ずれを小さくするための一つの例を示した。もちろん、その重みづけの割合は任意であり、他の比率でも良い。
従って、以上説明した実施例に従えば、第1のセンサと発光部と受光部の構成を第1のセンサとは異ならせた第2のセンサの出力結果から原稿の状態(例えば、折り目)を判別し、その判別された部分に対して画像補正を施すことができる。これにより、原稿の状態に影響されない良好な画像読取を実現することができる。
なお、2つのセンサからの出力特性の違いを用いて、折り目以外の状態を検出することも可能である。例えば、第1のセンサ20と第2のセンサ21の出力結果から、出力された大判図面の原稿は、必ずしも保管状態が良好とは限らないので、例えば、原稿にごみなどの異物が付着した状態を判別することができる。判別されたごみは、画像処理により異物として除去してもよいし、周辺画像から補完処理を行なってもよい。
また、以上説明した実施例では、2つのセンサそれぞれの発光部と受光部の配置が原稿の搬送方向の上流側と下流側で真逆となる例について説明した。このような真逆の配置構成は、原稿の凹凸に対して最も検出性能を高めることができるが、本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、同じユニットを同一方向に配置した場合にも、筺体への組付精度、受光部、発光部の精度により傾きが異なるため、本体組立後に、複数の重なり部から、最も傾きの異なるセンサを選択し、そのセンサを用いるようにしても良い。また、例えば、第2のセンサ21を第1のセンサ20に対し傾けて構成しても同様である。
なお、以上説明した実施例では、記録装置としてインクジェット方式を用いた装置を例にとったが、電子写真方式を用いた装置を用いても良い。
1 搬送ローラ、2 読取センサ、3 カバー、4 筺体、5 原稿、6 記録部、
7 スタンド、8 画像読取部、9 操作パネル、100 センサ、
101 A/D変換部、102 画像処理部、103 ROM/RAM、
104 インタフェース部、106 搬送モータ、107 コントローラ

Claims (11)

  1. 原稿の画像を読取る画像読取装置であって、
    読取センサと、
    前記原稿と前記読取センサとのうちいずれか一方を所定の搬送方向に搬送する搬送手段とを有し、
    前記読取センサは、それぞれに複数の読取素子が配列された第1のセンサと第2のセンサとを備え、
    前記第1のセンサと前記第2のセンサとは、前記搬送方向において互いに重複する重複領域を有し、
    前記重複領域において、前記第1のセンサの発光部の前記原稿への照射角度と、前記第2のセンサの発光部の前記原稿への照射角度とは異なっていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第1のセンサは、
    前記原稿の搬送方向に関して上流側に受光部を配置し、前記搬送方向に関して下流側に前記発光部を配置し、
    前記第2のセンサは、
    前記原稿の搬送方向に関して上流側に前記発光部を配置し、前記原稿の搬送方向に関して下流側に受光部を配置することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記重複領域により、前記第1のセンサの読取範囲と前記第2のセンサの読取範囲とは一部が重なる重なり部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記読取センサからの出力信号に基づき、画像データを生成する画像処理部をさらに備え、
    前記画像処理部は、前記第1のセンサからの出力信号と前記第2のセンサからの出力信号とに基づき前記重なり部の画像データを生成することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記画像処理部は、前記第1のセンサからの出力信号と前記第2のセンサからの出力信号とに基づいて、前記原稿の状態を判別することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記原稿の状態とは、前記原稿の折り目かあるかどうか、又は、前記原稿に付着した異物があるかどうかを含むことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記画像処理部は、前記判別の結果に従って補正することにより、前記画像の補正を行うことにより、前記重なり部の画像データを生成することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像読取装置。
  8. 前記読取センサは、複数の前記第1のセンサと複数の前記第2のセンサとを備え、前記第1のセンサと前記第2のセンサとは交互に配列されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    記録媒体に画像を記録する記録部とを含むことを特徴とするプリンタ装置。
  10. 前記記録部はインクジェット記録ヘッドにより記録を行うことを特徴とする請求項9に記載のプリンタ装置。
  11. 原稿の画像を読取る読取センサと、前記原稿と前記読取センサとのうちいずれか一方を所定の搬送方向に搬送する搬送手段とを有し、前記読取センサは、それぞれに複数の読取素子が配列された第1のセンサと第2のセンサとを備えた画像読取装置の画像読取方法であって、
    前記第1のセンサと前記第2のセンサとを、前記搬送方向において互いに重複する重複領域を有するように配置し、
    前記重複領域において、前記第1のセンサの発光部の前記原稿への照射角度と、前記第2のセンサの発光部の前記原稿への照射角度とは異ならせて、前記原稿の画像を読取ることを特徴とする画像読取方法。
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