JP2018125685A - 無人走行車、走行システム、及び、無人走行車の制御方法 - Google Patents

無人走行車、走行システム、及び、無人走行車の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動に伴って適切な基地局ならびに通信チャネルを迅速に選択する機能を備えた通信部を持つ無人走行車、走行システム及び無人走行車の制御方法を提供する。【解決手段】無人走行車10は、無人走行車10が走行し得る領域内の位置の範囲であるブロックの位置情報と、当該ブロックの内部で利用可能な無線チャネルを示すチャネル情報とを取得するブロック情報取得ステップと、無人走行車10の現在位置を取得する位置取得部12と、位置取得部12が取得した現在位置が属するブロックを位置情報を参照して特定し、特定したブロックの内部で無線通信に利用する無線チャネルをチャネル情報を参照して決定する決定部13と、決定部13が決定したチャネル情報が示す無線チャネルを利用して無線通信を行う通信部14とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、無人走行車、走行システム、及び、無人走行車の制御方法に関する。
工場などの施設内において、物品を搬送等する無人走行車が利用されている。無人走行車は、無人走行車の走行を制御する制御装置などとの間で通信することで、走行に関する制御情報を制御装置から受信し、受信した制御情報に従って走行する。無人走行車は、上記施設内をカバーするように複数配置された基地局装置(以降、単に基地局ともいう)を順次に利用した無線通信により、制御装置と通信する。
また、一般に、無線通信端末(上記無人走行車も含まれる)が一の基地局から他の基地局へ無線通信の接続を切り替える(ローミング)際には、接続している基地局との無線通信の品質が低下したこと等の検出を契機として、接続先となり得る複数の通信チャネルに亘って基地局等を検索するためのキャリアセンス(スキャン)を行う。無線通信の接続切り替えには、無線通信の品質の低下の検出及びスキャン等のために、数秒程度の通信断時間が発生する。
特許文献1は、基地局と無線通信する端末が移動することが想定される場合に、自装置の予測位置に基づいて接続切り替え処理を行う技術を開示する。
特開2014−192577号公報
特許文献1が開示する技術では、無線通信端末は、無線通信の品質の低下を現実に検出する前であっても予測位置についての条件に基づいてローミングをするので、品質の低下の検出に要する時間の分だけ、ローミングに要する時間を削減することができる。しかしながら、依然として、ローミングの際にスキャンのための時間(数100ミリ秒〜数秒程度)を要するという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、ローミングに要する時間を削減する無人走行車等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る無人走行車は、前記無人走行車が走行し得る領域内の位置の範囲であるブロックの位置情報と、当該ブロックの内部で利用可能な無線チャネルを示すチャネル情報とを取得するブロック情報取得部と、前記無人走行車の現在位置を取得する位置取得部と、前記位置取得部が取得した前記現在位置が属するブロックを前記位置情報を参照して特定し、特定した前記ブロックの内部で無線通信に利用する無線チャネルを前記チャネル情報を参照して決定する決定部と、前記決定部が決定した前記チャネル情報が示す無線チャネルを利用して無線通信を行う通信部とを備える。
これによれば、無人走行車は、現在位置が属するブロックに基づいて特定される、現在位置において利用可能な無線チャネルを用いて無線通信を行う。これにより、従来の無線端末がローミングの際に行われるキャリアセンス(スキャン)を行うことなく、適切な無線チャネルで無線通信を行うことができる。このように、無人走行車は、ローミングに要する時間を削減することができる。
また、前記ブロック情報取得部は、前記チャネル情報として、当該ブロック内で利用可能な2つ以上の無線チャネルを示すチャネル情報を取得し、前記決定部は、特定した前記ブロック内で無線通信に利用する2つ以上の無線チャネルを前記チャネル情報を参照して決定し、前記通信部は、2つ以上の無線インターフェースを有し、前記2つ以上の無線インターフェースによって、前記決定部が特定した前記2つ以上の無線チャネルを利用して無線通信を行う。
これによれば、無人走行車は、2つ以上の無線インタフェースそれぞれにより基地局に接続する。無人走行車は、2つ以上の無線インタフェースにより通信可能であるので、その一方の無線インタフェースがローミングにより通信できない状態であっても、他方の無線インタフェースが通信できる状態であることもある。よって、無人走行車によるローミングの際に生じ得る通信断時間をさらに短くできる効果がある。
また、前記通信部が有する前記2つ以上の無線インタフェースは、通信規格が互いに異なる。
これによれば、無人走行車は、2つ以上の無線インタフェースにより2つ以上の異なる通信規格を併用して無線通信を行うことができる。一般に、通信規格が異なると、外来ノイズにより受ける影響の有無又は大小が異なる。よって、たとえ一方の通信規格による通信が外来ノイズなどの影響で通信できない状態になっても、他方の通信規格による通信が可能である可能性が高くなり、無人走行車が通信できない時間をさらに削減できる。
また、前記位置情報は、隣接する2つのブロックの位置情報を少なくとも含み、前記チャネル情報は、前記隣接する2つのブロックそれぞれの内部で利用可能な無線チャネルのうちの少なくとも1つが共通である、チャネル情報である。
これによれば、チャネル情報は、無人走行車が隣接する2つのブロックで共通なチャネルを利用できるように定められている。これにより、無人走行車が、上記2つのブロックの一方から他方へ移動するときにローミングをすることを回避することができ、通信断時間の発生を抑制することができる。
また、前記通信部は、さらに、基地局から受信する電波の受信強度と、前記位置取得部が取得した前記現在位置とを示す強度情報を制御装置に送信し、前記ブロック情報取得部は、前記通信部が送信した前記受信強度に基づいて前記制御装置が更新した位置情報及びチャネル情報を、前記位置情報及び前記チャネル情報として取得する。
これによれば、無人走行車は、実際に無人走行車が走行したときの基地局からの電波の受信状況に基づいて更新された位置情報及びチャネル情報を取得する。これにより、実際の電波の状況に即して生成された位置情報及びチャネル情報を用いてローミングを行うことにより、ローミングに要する時間を削減することができる。
また、請求項5に記載の無人走行車の通信部が送信した前記強度情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記強度情報に含まれる前記受信強度と前記現在位置とに基づいて、位置情報及びチャネル情報の少なくとも一方を更新する更新部と、前記更新部が更新した前記一方を前記無人走行車に送信する送信部とを備える。
これによれば、走行システムは、無人走行車が送信した強度情報に基づいて、無人走行車が参照する位置情報及びチャネル情報を更新し、無人走行車に提供し得る。無線通信の電波状況は、物品の配置、施設の稼動状況などによって変動し得る。そこで、実際の電波の状況に即して生成した位置情報及びチャネル情報を用いて、無人走行車にローミングを行わせることにより、ローミングに要する時間を削減することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る無人走行車の制御方法は、前記無人走行車が走行し得る領域内の位置の範囲であるブロックの位置情報と、当該ブロックの内部で利用可能な無線チャネルを示すチャネル情報とを取得するブロック情報取得ステップと、前記無人走行車の現在位置を取得する位置取得ステップと、前記位置取得ステップで取得した前記現在位置が属するブロックを前記位置情報を参照して特定し、特定した前記ブロックの内部で無線通信に利用する無線チャネルを前記チャネル情報を参照して決定する決定ステップと、前記決定ステップで決定した前記チャネル情報が示す無線チャネルを利用して無線通信を行う通信ステップとを含む。
これにより、上記無人走行車と同様の効果を奏する。
本発明にかかる端末装置等は、ローミングに要する時間を削減することができる。
図1は、実施の形態1に係る無人走行車を含む走行システムのネットワーク構成を示す模式図である。 図2は、実施の形態1に係る無人走行車の機能構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係るブロックの位置情報を示す説明図である。 図4は、実施の形態1に係るチャネル情報を示す説明図である。 図5は、実施の形態1に係る位置取得部が無人走行車の位置情報を取得する方法を示す説明図である。 図6は、実施の形態1に係る制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態1に係る無人走行車の処理を示すフロー図である。 図8は、実施の形態1に係る制御装置の処理を示すフロー図である。 図9は、実施の形態1の変形例1に係る通信部の構成を示すブロック図である。 図10は、実施の形態1の変形例1に係るチャネル情報を示す説明図である。 図11は、実施の形態1の変形例2に係る無人走行車を含む走行システムの模式図である。 図12は、実施の形態1の変形例2に係るブロックの位置情報を示す説明図である。 図13は、実施の形態2に係る無人走行車を含む走行システムのネットワーク構成を示す模式図である。 図14は、実施の形態2に係るチャネル情報を示す説明図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、ローミングに要する時間を削減する無人走行車などについて説明する。
なお、本実施の形態で説明する無人走行車は、例えば、施設内をカバーするように複数配置された基地局を順次に利用した無線通信により、制御装置と通信する無人走行車として実現され得る。ただし、無人走行車の代わりに、パーソナルコンピュータ、携帯電話端末又はタブレットなどの通信端末として実現されてもよい。
図1は、本実施の形態に係る無人走行車10A及び10B等を含む走行システム1のネットワーク構成を示す模式図である。図1は、走行システム1が配備された施設を上面視した図と、ネットワーク構成図とを合わせて示すものである。
走行システム1は、施設内の天井又は床面等に予め設けられた走行経路である軌道5に、制御装置20によるコンピュータ制御によって無人走行車10A等を走行させる、有軌道式の走行システムである。無人走行車10Aは、制御装置20による制御に従って、指示された地点に移動したり、物品の搬送を行ったりする。
なお、走行システム1は、有軌道式の走行システムである場合を例として説明するが、以下の説明は、無軌道式の走行システムにも同様に適用され得る(後述する実施の形態1の変形例2を参照)。
図1に示されるように、走行システム1は、無人走行車10A及び10Bと、基地局A1、A2、A3及びA4と、制御装置20と、LAN30とを備える。
無人走行車10A及び10Bは、人が乗車することなく軌道5上を走行し、また、制御装置20による制御に基づいて走行する無人走行車である。無人走行車10A及び10Bそれぞれを、無人走行車10ともいう。無人走行車10の台数は、2台に限定されず、1台以上の任意の台数であってよい。
無人走行車10は、制御装置20による制御に基づいて軌道5上を自在に走行し、物品の搬送などを行う。また、無人走行車10は、1以上の無線インタフェース(以降、無線IFともいう)を有し、基地局A1等と無線通信リンク(以降、単に通信リンクともいう)を確立し、この通信リンクを用いた無線通信により制御装置20からの指令を受信する。
また、無人走行車10は、通信リンクを確立する相手となる基地局の切り替え(ローミング)を行う。ここでは、無人走行車10が2つの無線IFを用いて、2つの基地局と接続する場合を例として説明する。例えば、図1において無人走行車10Aは、基地局A1及びA2と通信リンクを確立しており、無人走行車10Bは、基地局A3及びA4と通信リンクを確立している。軌道5上の位置は、複数のブロックに区切られており、このブロックを利用して無人走行車10の位置が特定され得る。なお、上記ブロックは、図1において破線で示されており、紙面上の上段のブロックを左から右へブロックR1、S1、T1、U1とし、紙面上の下段のブロックを左から右へブロックR2、S2、T2、U2とする。なお、図1における各ブロックは矩形に区切られているが、これに限られず、任意の形状に区切られていてよい。
基地局A1、A2、A3及びA4(以降、基地局A1等ともいう)は、それぞれ、無人走行車10と通信リンクを確立して無線通信を行う基地局装置である。なお、基地局A1等の個数は4個に限られず、2個以上の任意の台数であってよい。
基地局A1等は、例えば、IEEE802.11a、b、g、n規格等に適合する無線LANなどの通信インタフェースにより無線通信を行う。基地局A1等それぞれは、無線通信エリアによって軌道5をカバーする位置に配置される。このとき、隣接する基地局同士で無線通信の通信エリアが一部重なることは許容されるが、重なりが大きすぎること、又は、軌道5のうちカバーされない位置が生ずることがないように配置されることが無線通信の安定化のために好ましい。
また、基地局A1等が無線通信に利用する無線通信チャネル(以降、無線チャネル、又は、チャネルともいう)は予め定められているとする。以降では、基地局A1、A2、A3及びA4が無線通信に利用するチャネルは、それぞれ、IEEE802.11gのチャネル1、6、11及び1である場合を例として説明するがこれに限定されない。
また、基地局A1等は、LAN30に接続されており、無人走行車10と制御装置20との通信を中継する。なお、図1において、基地局A1及びA3とLAN30との接続を省略している。
制御装置20は、無人走行車10の動作をコンピュータにより制御する制御装置である。制御装置20は、具体的には、無人走行車10に対して、無人走行車10を所定の位置に移動させる移動指令、及び、無人走行車10に物品の搬送をさせる搬送指令などを送信する。
LAN30は、基地局A1等及び制御装置20が接続されたローカルエリアネットワークである。LAN30は、例えば、IEEE802.3規格等に適合する有線LAN、又は、IEEE802.11a、b、g、n規格等に適合する無線LANなどである。
走行システム1において、無人走行車10が走行し得る領域、つまり、軌道5上の位置は、複数のブロックに区切られている。無人走行車10は、自装置が属しているブロックに応じて適切な基地局との通信リンクを確立する。無人走行車10が位置するブロックと、当該ブロックで利用可能な基地局とが適切に対応付けられていることにより、無人走行車10は、チャネルのスキャンを行うことなく、適切な基地局を選択し、通信リンクを確立して通信を行うことができる。これにより、無人走行車10は、ローミングに要する時間を削減することができる。
以降において、無人走行車10によるローミングの処理を詳細に説明する。
図2は、本実施の形態に係る無人走行車10の機能構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、無人走行車10は、ブロック情報取得部11と、位置取得部12と、決定部13と、通信部14とを備える。
ブロック情報取得部11は、無人走行車10が走行し得る領域内の位置の範囲であるブロックの位置情報と、当該ブロックの内部で利用可能なチャネルを示すチャネル情報とを取得する処理部である。ここで、無人走行車10が走行し得る領域とは、軌道5上の位置を意味する。なお、「ブロックの位置情報」を単に位置情報ともいう。
ブロック情報取得部11は、位置情報とチャネル情報とを制御装置20から取得する。取得される位置情報とチャネル情報とは、予め定められたものであってもよいし、通信部14が送信する強度情報(後述)に基づいて制御装置20により更新されたものであってもよい。
位置情報とチャネル情報とについて具体的に説明する。
(1)位置情報は、ブロックの位置を一意に示す情報である。
位置情報について図3を参照して具体的に説明する。図3は、本実施の形態に係るブロックの位置情報50を示す説明図である。
位置情報50の各エントリ(各行)は、軌道5上に設定されるブロックR1、S1等と、当該ブロックに含まれる軌道5上の位置P1、P2等とを対応付ける情報である。位置情報50は、軌道5上に定められた位置P1、P2等と、当該位置が属するブロックとを対応付ける情報であるとも言える。
例えば、図3の位置情報50において、最上段のエントリは、軌道5上の位置P1及びP2がブロックR1に対応付けられていることを示しており、上から2番目のエントリは、軌道5上の位置P3及びP4がブロックS1に対応付けられていることを示している。
なお、位置情報は、上記の形態だけに限定されない。例えば、無軌道式の走行システムでは、軌道を基準とするのではなく、施設における位置を基準とした方法を採用し得る(後述する実施の形態1の変形例2を参照)。
(2)チャネル情報は、位置情報に示される各ブロックと、当該ブロックの内部で利用可能なチャネルとを対応付けた情報である。
チャネル情報について図4を参照しながら説明する。図4は、本実施の形態に係るチャネル情報60を示す説明図である。
図4に示されるチャネル情報60の各エントリ(各行)は、ブロックと、当該ブロックの内部で利用可能なチャネルとを含む。例えば、チャネル情報60の最上段のエントリは、ブロックR1の内部でチャネル1及び6が利用可能であることを示している。また、チャネル情報60の上から2番目のエントリは、ブロックS1の内部でチャネル6及び11が利用可能であることを示している。
ここで、チャネル情報60において、隣接するブロックの内部で利用可能なチャネルのうちの少なくとも1つが共通であることが1つの特徴である。具体的には、例えば、隣接するブロックR1及びS1について、利用可能なチャネルのうちのチャネル6が共通である。また、隣接するブロックS1及びT1について、利用可能なチャネルのうちのチャネル11が共通である。このようにチャネル情報60が設定されていることで、無人走行車10がブロックの境界を越えて隣接するブロックに移動したときに、ローミングをすることなく、通信を継続することができる利点がある。なお、ブロックの全ての隣接関係について、上記特徴を有する必要はない。少なくとも1つの隣接関係において上記特徴を有することで、当該隣接関係に係るブロック間の移動において上記利点を活かし得るからである。
図2に戻り、位置取得部12は、無人走行車10の現在位置を取得する処理部である。位置取得部12は、電波又は光などを利用した公知の方法で現在位置を取得する。例えば、軌道5に沿って配置された複数の光送信器から受光する光によって、無人走行車10の現在位置を取得する。現在位置の取得方法の例を図5を参照しながら説明する。
図5は、本実施の形態に係る位置取得部12が無人走行車10の位置情報を取得する方法を示す説明図である。
図5において、位置取得部12は光受信器を有する。また、軌道5に沿って複数の光送信器41a及び41bが配置されている。光送信器41a及び41bは、それぞれ、光送信器ごとに固有の情報を含む光信号42a及び42bを送信する。上記固有の情報と光送信器との対応付けは予め定められているものとする。位置取得部12は、光受信器により光信号42a又は42bを受信し、上記の対応付けを参照することで、光受信器が受光した光信号を送信した光送信器を特定し、無人走行車10の現在位置を示す情報を生成する。例えば、位置取得部12は、光受信器が受光した光信号のうち最新のものが光信号42aである場合には、光信号42aを送信した光送信器41aを特定し、その光送信器41aとその1つ後の光送信器41bとの間の位置P1を、現在位置として取得する。
なお、現在位置の取得方法は光送受信器による方法に限定されない。例えば、現在位置の取得方法は、軌道5の近傍に取り付けられたバーコード等のマーキング情報を光学的に読み取り変換することで取得する方法でもよいし、IMES(Indoor MEssaging System)(いわゆる屋内GPS(Global Position System))により取得する方法でもよい。
さらに、現在位置の取得方法は、走行輪に搭載されている駆動モータからのフィードバック情報(モータ回転数)を管理している走行制御部からの情報、又は、無人走行車10に備わる加速度センサ又は方位センサなどからの情報に基づいて取得する方法でもよく、さらに、前述の取得方法の組み合わせでもよい。
図2に戻り、決定部13は、位置取得部12が取得した現在位置が属するブロックを、位置情報50を参照して特定し、特定したブロックの内部で無線通信に利用するチャネルを、チャネル情報を参照して決定する処理部である。
決定部13は、まず、位置取得部12が取得した現在位置が、位置情報において対応付けられているブロックを特定する。例えば、位置取得部12が取得した現在位置が位置P1(図1参照)であるとき、決定部13は、位置情報50において位置P1に対応付けられているブロックとしてブロックR1を特定する。
決定部13は、次に、特定したブロックの内部で無線通信に利用するチャネルを、チャネル情報を用いて決定する。例えば、決定部13は、ブロックR1が特定された場合、チャネル情報60においてブロックR1の内部で無線通信に利用するチャネルをチャネル1及び6と決定する。そして、決定部13は、決定したチャネルを示す情報を通信部14に提供する。
なお、位置情報50において、単位ブロックの大きさが小さく(言い換えれば、ブロックの数が多く)設定されていると、位置情報50の情報量が大きくなる一方、より良質なチャネルでの無線通信ができる利点がある。反対に、単位ブロックの大きさが大きく(言い換えれば、ブロックの数が少なく)設定されていると、通信品質を維持するとともに、情報量をより小さく抑えることができる利点がある。このように、位置情報50を調整することで、情報量の小ささとチャネル品質の高さとのどちらを重視するかを決定できる利点もある。
なお、決定部13は、ブロックの内部で利用可能なチャネルが、無線IFの個数より多い場合には、ブロックの内部で利用可能なチャネルのうちから無線IFの個数と同じ個数のチャネルを選択し、選択したチャネルを示す情報を通信部14に提供する。
通信部14は、基地局A1等との無線通信を行う通信処理部である。通信部14は、1以上の無線IFを有する。ここでは、通信部14が、2つの無線IF16及び17を有する場合を例として説明する。なお、2つの無線IF16及び17は、2つ以上の無線IFの一具体例に相当する。
無線IF16及び17それぞれは、例えば、IEEE802.11a、b、g、n規格等に適合する無線LANなどの通信インタフェースである。無線IF16及び17は、それぞれ独立に動作する。つまり、無線IF16及び17は、それぞれが通信部14による制御を受けて、独立にデータの送受信、通信リンクの確立、切断などを行う。
通信部14は、決定部13が決定したチャネルを示す情報を取得し、その情報に含まれるチャネルを用いて無線IF16及び17により無線通信を行う。例えば、無線通信に利用するチャネルとしてチャネル1及び6が決定部13から提供された場合、通信部14は、無線IF16によりチャネル1で基地局A1に接続するとともに、無線IF17によりチャネル6で基地局A2と接続する。なお、無線IF16及び17のどちらが基地局A1又はA2に接続するかは任意である。
なお、本実施の形態では、無線IF16及び17が同じ通信規格である場合を例として説明する。無線IF16及び17が互いに異なる通信規格である場合については、後で説明する(実施の形態2を参照)。
このように通信部14が無線通信に利用するチャネルが決定部13により決定されることで、通信部14は、新たな基地局の検索のためのスキャンをすることなく、ローミングをすることができる。これにより、ローミングに要する時間を削減することができる。
また、通信部14は、基地局A1等から受信する電波の受信強度と、位置取得部12が取得した現在位置とを示す強度情報を制御装置20に送信する。送信した強度情報は、制御装置20による、位置情報及びチャネル情報の更新処理に用いられる。なお、通信部14による強度情報の送信は、適切な時間間隔を空けて繰り返し行われ、例えば一定周期で行われてもよい。なお、基地局A1等から受信する電波の受信強度の一例として、受信信号強度(RSSI、Received Signal Strength Indicator)を採用し得る。
図6は、本実施の形態に係る制御装置20の機能構成を示すブロック図である。
図6に示されるように、制御装置20は、取得部21と、更新部22と、送信部23とを備える。
取得部21は、無人走行車10の通信部14が送信した、受信強度と現在位置とを示す強度情報を取得する処理部である。
更新部22は、取得部21が取得した強度情報に含まれる受信強度と現在位置とに基づいて、位置情報及びチャネル情報の少なくとも一方を更新する処理部である。更新部22は、取得部21が取得した受信強度と現在位置とを蓄積し、施設内のさまざまな位置での基地局A1等からの電波の受信強度を解析する。そして、解析の結果に基づいて、必要に応じて位置情報50及びチャネル情報60の一方又は両方を更新する。
例えば、チャネル情報60によりブロックR1の内部で利用可能なチャネルがチャネル1及び6と示されている状態(図4)において、ブロックR1内の位置でチャネル6の受信信号強度が使用に適する値の下限の閾値(例えば−70dBm)を下回り、かつ、チャネル11の受信信号強度が上記閾値を上回った場合、更新部22は、ブロックR1の内部で利用可能なチャネルを、チャネル1及び11とするようにチャネル情報60を更新する。
例えば、ブロックR1に位置P1及びP2が含まれていることが位置情報50により示されている状態(図3)において、ブロックR1に位置P1、P2及びP3が含まれる方が適切であると判断した場合、更新部22は、ブロックR1に位置P1、P2及びP3が含まれるように位置情報50を更新する。
更新部22は、取得部21が強度情報を受信するたびに、上記の更新処理を行う。これにより、更新部22は、軌道5上の各位置で実際に無人走行車10が受信する電波の受信強度の変化があった場合に、その変化に追従してチャネル情報を更新することができる。
送信部23は、更新部22が更新した位置情報及びチャネル情報を、無人走行車10に送信する処理部である。送信部23は、更新部22が更新した、位置情報50及びチャネル情報60の少なくとも一方を無人走行車10に送信する。なお、送信部23は、位置情報50及びチャネル情報60のうち、更新していないものも上記一方とともに送信してよい。
以上のように構成された無人走行車10及び制御装置20の処理について説明する。
図7は、本実施の形態に係る無人走行車10が無線通信のために利用するチャネルを決定する際の処理を示すフロー図である。
ステップS101において、ブロック情報取得部11は、無人走行車10が走行し得る領域内の位置の範囲である位置情報50と、当該ブロックの内部で利用可能なチャネルを示すチャネル情報60とを取得する。
ステップS102において、位置取得部12は、無人走行車10の現在位置を取得する。
ステップS103において、決定部13は、ステップS101でブロック情報取得部11が取得したチャネル情報60と、ステップS102で位置取得部12が取得した現在位置とを用いて、無人走行車10の現在位置において無線通信に利用するチャネルを決定する。より具体的には、決定部13は、位置取得部12が取得した現在位置が属するブロックを位置情報を参照して特定し、特定したブロックの内部で無線通信に利用するチャネルを、チャネル情報を参照して決定する。
ステップS104において、通信部14は、ステップS103で決定部13が決定したチャネルで無線通信を行う。
上記一連の処理により、無人走行車10は、現在位置で無線通信に利用するチャネルをブロックに基づいて決定するので、新たな基地局の検索のためのスキャンをすることなく、ローミングをすることができる。これにより、ローミングに要する時間を削減することができる。
図8は、本実施の形態に係る制御装置20が位置情報またはチャネル情報を更新し、無人走行車10にその情報を提供する際の処理を示すフロー図である。
ステップS201において、取得部21は、無人走行車10の通信部14が送信した強度情報を取得する。
ステップS202において、更新部22は、ステップS201で取得部21が取得した強度情報に含まれる受信強度と現在位置とに基づいて、位置情報及びチャネル情報の少なくとも一方を更新する。
ステップS203において、送信部23は、更新部22が更新した上記一方を無人走行車10に送信する。
上記一連の処理により、制御装置20は、無人走行車10が現在位置で無線通信に利用するチャネルをブロックに基づいて決定するために用いる、適切な位置情報とチャネル情報とを無人走行車10に提供することができる。制御装置20は、実際に無人走行車10が受信した電波の受信強度に基づいて位置情報及びチャネル情報を更新するので、各位置における実際の電波の受信強度の変化があった場合に、その変化に適応した位置情報及びチャネル情報に基づいて、チャネルを選択することができる。
(実施の形態1の変形例1)
本変形例において、ローミングに要する時間を削減する無人走行車などについて説明する。特に、無人走行車の通信部が単一の無線IFを有する場合について説明する。
図9は、本変形例に係る通信部14の構成を示すブロック図である。
本変形例に係る無人走行車10の構成は、実施の形態1の無人走行車10の構成と同じである。実施の形態1と異なる点は、通信部14が単一の無線IF16のみを有する点(図9参照)、及び、チャネル情報61において各ブロックに単一のチャネルが対応付けられている点である。
図10は、本変形例に係るチャネル情報61を示す説明図である。
図10に示されるように、チャネル情報61では、各ブロックに単一のチャネルが対応付けられている。ここで、チャネル情報61において、隣接するブロックの内部で利用可能なチャネルが共通であることが1つの特徴である。具体的には、例えば、隣接するブロックR1及びS1について、利用可能なチャネルであるチャネル6が共通である。また、隣接するブロックT1及びU1について、利用可能なチャネルであるチャネル11が共通である。これにより、実施の形態1と同様に、ブロックの境界を越えた移動の際にローミングをすることなく、通信を継続することができる利点がある。なお、ブロックの全ての隣接関係について、上記特徴を有する必要はないことも実施の形態1における説明と同様である。
無人走行車10は、単一の無線IFを有する場合でも、チャネル情報61を用いることで、ローミングに要する時間を削減することができる。
(実施の形態1の変形例2)
本変形例において、無軌道式の走行システムの場合の位置の規定方法について説明する。
無軌道式の走行システムでは、軌道に基づいた位置の規定方法を用いることができない。そこで、無人走行車が移動し得る領域をブロックより小さい領域に区切った領域(以降、ゾーンともいう)によって位置を規定する。
図11は、本変形例に係る無人走行車10A及び10Bを含む走行システム2の模式図である。
図11に示される走行システム2は、軌道を備えない無軌道式の走行システムである。走行システム2において、無人走行車10A及び10Bが走行し得る領域は、8個のブロックR1〜U2に亘る領域全体である。この領域は、複数のゾーンZ1、Z2、・・・等(以降、ゾーンZ1等ともいう)に分割されている。1つのゾーンの大きさは、1つのブロックの大きさより小さく、1つのブロックが複数のゾーンを含んで構成されている。また、ゾーンZ1等の位置は予め定められているとする。
走行システム2において、無人走行車10の位置取得部12は、電波、光、走行制御部からの情報、加速度センサ又は方位センサからの情報などを利用した公知の方法で現在属しているゾーンを取得する。例えば、図11における無人走行車10A及び10Bの位置取得部12は、それぞれ、現在位置がゾーンZ9及びZ98であることを取得する。
図12は、本変形例に係るブロックの位置情報51を示す説明図である。
図12に示される位置情報51は、領域に設定されるブロックと、当該ブロックに含まれるゾーンZ1等とを対応付ける情報である。
位置情報51の各エントリ(各行)は、領域に設定されるブロックR1、S1等と、当該ブロックに含まれるゾーンZ1、Z2等とを対応付ける情報である。位置情報51は、軌道5上に定められたゾーンZ1、Z2等と、当該ゾーンが属するブロックとを対応付ける情報であるとも言える。
例えば、図12の位置情報51において、最上段のエントリは、ゾーンZ1〜Z25がブロックR1に対応付けられていることを示しており、上から2番目のエントリは、ゾーンZ26〜Z50がブロックS1に対応付けられていることを示している。
決定部13は、位置情報51を参照して、位置取得部12が取得した現在位置が属するブロックを特定し、特定したブロックの内部で無線通信に利用するチャネルをチャネル情報を参照して決定することができる。
このようにして、無軌道式の走行システムにおいても、位置取得部12が適切に位置を取得することができる。
以上のように本実施の形態に係る無人走行車は、現在位置が属するブロックに基づいて特定される、現在位置において利用可能な無線チャネルを用いて無線通信を行う。これにより、従来の無線端末がローミングの際に行われるキャリアセンス(スキャン)を行うことなく、適切な無線チャネルで無線通信を行うことができる。このように、無人走行車は、ローミングに要する時間を削減することができる。
また、無人走行車は、2つ以上の無線インタフェースそれぞれにより基地局に接続する。無人走行車は、2つ以上の無線インタフェースにより通信可能であるので、その一方の無線インタフェースがローミングにより通信できない状態であっても、他方の無線インタフェースが通信できる状態であることもある。よって、無人走行車によるローミングの際に生じ得る通信断時間をさらに短くできる効果がある。
また、チャネル情報は、無人走行車が隣接する2つ以上のブロックで共通なチャネルを利用できるように定められている。これにより、無人走行車が、上記2つ以上のブロックの一方から他方へ移動するときにローミングをすることを回避することができ、通信断時間の発生を抑制することができる。
また、無人走行車は、実際に無人走行車が走行したときの基地局からの電波の受信状況に基づいて更新された位置情報及びチャネル情報を取得する。これにより、実際の電波の状況に即して生成された位置情報及びチャネル情報を用いてローミングを行うことにより、ローミングに要する時間を削減することができる。
また、走行システムは、無人走行車が送信した強度情報に基づいて、無人走行車が参照する位置情報及びチャネル情報を更新し、無人走行車に提供し得る。無線通信の電波状況は、物品の配置、施設の稼動状況などによって変動し得る。そこで、実際の電波の状況に即して生成した位置情報及びチャネル情報を用いて、無人走行車にローミングを行わせることにより、ローミングに要する時間を削減することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、ローミングに要する時間を削減する無人走行車などについて、特に、互いに異なる2つの通信規格に対応した通信インタフェースを用いて通信し得る無人走行車における実施の形態を説明する。
図13は、本実施の形態に係る無人走行車を含む走行システム3のネットワーク構成を示す模式図である。
図13に示されるように、走行システム3は、実施の形態1の走行システム1と同様の構成を有し、さらに、基地局B1、B2、B3及びB4(以降、基地局B1等ともいう)を備える。基地局B1等は、基地局A1等の通信規格とは異なる通信規格の通信をし、基地局A1等とは独立に、無線通信エリアが軌道5をカバーする位置に配置される。言い換えれば、軌道5が、基地局A1等により形成される無線通信エリアと、基地局B1等により形成される無線通信エリアとにより2面でカバーされている。
本実施の形態では、例えば、基地局A1等が2.4GHz帯のチャネル(例えば、IEEE802.11gのチャネル1、6、11等)を利用し、基地局B1等が5GHz帯のチャネル(例えば、IEEE802.11aのチャネル36、40、44等)を利用する。
また、通信部14の無線IF16が、基地局A1等と同じ通信規格のインタフェースであり、無線IF17が、基地局B1等と同じ通信規格のインタフェースである。
図14は、本実施の形態に係るチャネル情報62を示す説明図である。
図14に示されるように、チャネル情報62では、各ブロックに、2.4GHz帯の1つのチャネルと、5GHz帯の1つのチャネルとが対応付けられている。例えば、チャネル情報62の最上段のエントリは、ブロックR1の内部で、2.4GHz帯のチャネル1と、5GHz帯のチャネル36とが利用可能であることを示している。
これにより、2つの通信規格を並行利用して無線通信をしながら、新たな基地局の検索のためのスキャンをすることなく、ローミングをすることができる。これにより、ローミングに要する時間を削減することができる。また、ブロックの境界を越えた移動の際に通信断時間を生ずることなく、通信を継続することができる利点がある。2つの通信規格を並行利用しているので、1つの通信規格のみを利用する場合と比べてノイズの影響を受けにくい利点がある。なお、ブロックの全ての隣接関係について、上記特徴を有する必要はないことも実施の形態1における説明と同様である。
以上のように、本実施の形態に係る無人走行車は、無人走行車は、2つ以上の無線インタフェースにより2つ以上の異なる通信規格を併用して無線通信を行うことができる。一般に、通信規格が異なると、外来ノイズにより受ける影響の有無又は大小が異なる。よって、たとえ一方の通信規格による通信が外来ノイズなどの影響で通信できない状態になっても、他方の通信規格による通信が可能である可能性が高くなり、無人走行車が通信できない時間をさらに削減できる。
以上、本発明の無人走行車などについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、ローミングに要する時間を削減する無人走行車及び走行システムに利用可能である。具体的には、複数の基地局によってカバーされる領域を移動しながら、上記複数の基地局のいずれかと動的に通信リンクを確立して通信する無人走行車などに利用可能である。
1、2、3 走行システム
5 軌道
10、10A、10B 無人走行車
11 ブロック情報取得部
12 位置取得部
13 決定部
14 通信部
16、17 無線IF
20 制御装置
21 取得部
22 更新部
23 送信部
41a、41b 光送信器
42a、42b 光信号
50、51 位置情報
60、61、62 チャネル情報
A1、A2、A3、A4、B1、B2、B3、B4 基地局
P1、P2、P3、P4 位置
R1、R2、S1、S2、T1、T2、U1、U2 ブロック
Z1、Z2、・・・、Z100 ゾーン

Claims (7)

  1. 無人走行車であって、
    前記無人走行車が走行し得る領域内の位置の範囲であるブロックの位置情報と、当該ブロックの内部で利用可能な無線チャネルを示すチャネル情報とを取得するブロック情報取得部と、
    前記無人走行車の現在位置を取得する位置取得部と、
    前記位置取得部が取得した前記現在位置が属するブロックを前記位置情報を参照して特定し、特定した前記ブロックの内部で無線通信に利用する無線チャネルを前記チャネル情報を参照して決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記チャネル情報が示す無線チャネルを利用して無線通信を行う通信部とを備える
    無人走行車。
  2. 前記ブロック情報取得部は、前記チャネル情報として、当該ブロック内で利用可能な2つ以上の無線チャネルを示すチャネル情報を取得し、
    前記決定部は、特定した前記ブロック内で無線通信に利用する2つ以上の無線チャネルを前記チャネル情報を参照して決定し、
    前記通信部は、
    2つ以上の無線インターフェースを有し、
    前記2つ以上の無線インターフェースによって、前記決定部が特定した前記2つ以上の無線チャネルを利用して無線通信を行う
    請求項1に記載の無人走行車。
  3. 前記通信部が有する前記2つ以上の無線インタフェースは、通信規格が互いに異なる
    請求項1に記載の無人走行車。
  4. 前記位置情報は、隣接する2つのブロックの位置情報を少なくとも含み、
    前記チャネル情報は、前記隣接する2つのブロックそれぞれの内部で利用可能な無線チャネルのうちの少なくとも1つが共通である、チャネル情報である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の無人走行車。
  5. 前記通信部は、さらに、基地局から受信する電波の受信強度と、前記位置取得部が取得した前記現在位置とを示す強度情報を制御装置に送信し、
    前記ブロック情報取得部は、前記通信部が送信した前記受信強度に基づいて前記制御装置が更新した位置情報及びチャネル情報を、前記位置情報及び前記チャネル情報として取得する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の無人走行車。
  6. 請求項5に記載の無人走行車の通信部が送信した前記強度情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記強度情報に含まれる前記受信強度と前記現在位置とに基づいて、位置情報及びチャネル情報の少なくとも一方を更新する更新部と、
    前記更新部が更新した前記一方を前記無人走行車に送信する送信部とを備える
    走行システム。
  7. 無人走行車の制御方法であって、
    前記無人走行車が走行し得る領域内の位置の範囲であるブロックの位置情報と、当該ブロックの内部で利用可能な無線チャネルを示すチャネル情報とを取得するブロック情報取得ステップと、
    前記無人走行車の現在位置を取得する位置取得ステップと、
    前記位置取得ステップで取得した前記現在位置が属するブロックを前記位置情報を参照して特定し、特定した前記ブロックの内部で無線通信に利用する無線チャネルを前記チャネル情報を参照して決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定した前記チャネル情報が示す無線チャネルを利用して無線通信を行う通信ステップとを含む
    制御方法。
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