JP2018125676A - 建物、コントローラ装置、表示制御方法および表示制御プログラム - Google Patents

建物、コントローラ装置、表示制御方法および表示制御プログラム Download PDF

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【課題】宅内のユーザが宅外の監視者に容易に連絡できることを課題とする。【解決手段】スマートスイッチは、建物内に設置される電気機器を操作する。スマートスイッチは、第一の無線通信リンクを用いて端末装置を監視し、監視される端末装置の連絡先に関する連絡先情報を基に、第二の無線通信リンクを用いて端末装置と通信する。スマートスイッチは、表示部の第一の領域に、電気機器に対する操作を受け付ける操作画面を表示するとともに、表示部の第二の領域に、端末装置と接続された第一の無線通信リンクが切断されたときに第二の無線通信リンクによる端末装置への通話操作を受け付ける通話画面を表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、建物、コントローラ装置、表示制御方法および表示制御プログラムに関する。
従来から、核家族化や共働きの夫婦の増加に伴い、子供が一人で留守番を行う機会が増えている。宅内には、ガスを使うコンロや暖房機器などのように、子供では操作が難しい電気機器があり、エアコンなどのように、使用し続けると料金が高くなる電気機器などもある。このように、子供が留守番をする場合には、少なからず注意すべきことが存在する。近年では、宅内の電気機器を管理する技術として、家庭内LAN(Local Area Network)に接続される情報家電や宅内に設置される電気機器を操作する制御装置などが知られている。
特開2012−114666号公報
しかしながら、上記技術では、親が宅内にいないときに、宅内で留守番する子供が親と連絡を取り合うことが難しい状況が発生する。
例えば、子供が携帯電話などを所持している場合もあるが、携帯電話の電池がないときや携帯電話を紛失したときには、子供が親と連絡が取れなくなる。また、携帯電話を操作できない幼児などは、親と連絡をとる手段がない。
一つの側面では、宅内のユーザが宅外の監視者に容易に連絡することができる建物、コントローラ装置、表示制御方法および表示制御プログラムを提供することを目的とする。
第1の案では、建物は、電気機器と、前記電気機器を操作するコントローラ装置とを有する。前記コントローラ装置は、第一の無線通信リンクを用いて端末装置を監視する監視部と、前記監視部に監視される端末装置の連絡先に関する連絡先情報が記憶された記憶部と、前記連絡先情報を基に、第二の無線通信リンクを用いて端末装置と通信する通信部とを有する。前記コントローラ装置は、表示部の第一の領域に、前記電気機器に対する操作を受け付ける操作画面を表示するとともに、前記表示部の第二の領域に、前記端末装置と接続された前記第一の無線通信リンクが切断されたときに前記第二の無線通信リンクによる端末装置への通話操作を受け付ける通話画面を表示する表示制御部を有する。建物は、床部と、前記床部から立ち上がると共に室内空間を囲む壁部であって、該壁部は前記表示部を有する。
一実施形態によれば、宅内のユーザが宅外の監視者に容易に連絡することができる。
図1は、実施例1にかかるスマートスイッチを説明する図である。 図2は、スマートスイッチの設置箇所の例を説明する図である。 図3は、実施例1にかかるスマートスイッチのハードウェア構成例を説明する図である。 図4は、実施例1にかかるスマートスイッチの機能構成を示す機能ブロック図である。 図5は、監視対象DBに記憶される情報の例を示す図である。 図6は、連絡先DBに記憶される情報の例を示す図である。 図7は、スマートスイッチの画面の遷移例を説明する図である。 図8は、処理の流れを示すシーケンス図である。 図9は、設定手法の一例を説明する図である。
以下に、本願の開示する建物、コントローラ装置、表示制御方法および表示制御プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、各実施例は、矛盾のない範囲内で適宜組み合わせることができる。
[全体構成]
図1は、実施例1にかかるスマートスイッチ10を説明する図である。実施例1にかかるスマートスイッチ10は、マンションや戸建てなどの自宅1に設置されるコントローラ装置の一例である。
このスマートスイッチ10は、スマートフォンなどの通信装置と同様の機能を有する。例えば、スマートスイッチ10は、タッチパネル、カメラ、スピーカ、温度や湿度などの各種センサ、SIM(Subscriber Identity Module)カードを有する。
さらに、スマートスイッチ10は、家庭内LAN等によって自宅1内の情報家電と接続される。例えば、スマートスイッチ10は、部屋の照明1aを制御する制御機能を有する。ここで、スマートスイッチ10は、自宅内で家族が移動する動線上、特に子供3が家に帰ってからリビング等に行くまでの動線上に設置される。また、図2は、スマートスイッチ10の設置個所の例を説明する図である。
図2には、家族が生活する一般的な部屋の間取り図が示される。図2に示す矢印の箇所にスマートスイッチ10が設置される。例えば、スマートスイッチ10は、子供3が自宅に入ったときにはじめに電気をつける照明スイッチの箇所、留守中の子供3の滞在時間が長いと予想されるリビングの照明スイッチの箇所などに置き換えられるとともに、一般的な小学生が操作できる高さ(位置)に設置される。つまり、スマートスイッチ10は、玄関、リビング、洗面所、自分の部屋などを移動する子供3の動線上に設置される。
なお、動線上の全照明スイッチと置き換えて、スマートスイッチ10を設置してもよく、任意に選択した複数の照明スイッチと置き換えてもよく、子供3が帰宅後にはじめに操作する照明スイッチを特定して置き換えてもよい。また、各照明スイッチをスマートスイッチ10に置き換えるとともに、各スマートスイッチ10を統合的に管理するスマートスイッチを設置してもよい。その場合、統合管理するスマートスイッチ10が後述する機能を有し、各照明スイッチに対して同様の処理を実行する。
なお、自宅1は、床部と、床部と対向する天井部と、床部から立ち上がると共に室内空間を囲む壁部とを備える建物である。つまり、床部、天井部、壁部によって、自宅1の内部空間が区画され、室内空間が形成される。床部は、フローリング材等の内装床材で仕上げられる。天井部は、照明1aが配置される。壁部は、出入り口、窓などが設けられると共に、スマートスイッチ10が配置される。ここで、壁部の内部には、電気配線用の配線孔が設けられている。そして、スマートスイッチ10と照明1aとは、配線孔を通るケーブルにより接続され、スマートスイッチ10がオンの状態では、系統電源から照明1aへ電力供給が行われ、照明1aの点灯状態は「点灯」になる。また、スマートスイッチ10がオフの状態では、系統電源から照明1aへ電力供給が行われず、照明1aの点灯状態は「消灯」になる。
図1に戻り、スマートスイッチ10は、近距離通信を用いて、監視対象である親2の無線通信端末50を監視し、監視対象である親2の無線通信端末50が自宅1に存在する場合は、照明1aをオン/オフさせるための照明操作画面をタッチパネル上に表示させて、通常の照明スイッチとして機能する。
そして、スマートスイッチ10は、監視対象である親2の無線通信端末50が自宅1に存在しなくなると、照明操作画面と親の画像との両方をタッチパネル上に表示させる。例えば、スマートスイッチ10は、表示部の第1の領域に照明操作画面を表示し、表示部の第2の領域に親の画像を表示する。
その後、スマートスイッチ10は、親の画像が子供3によって押下されると、ネットワークNを介して、自宅外にいる親2の無線通信端末50と接続する。そして、スマートスイッチ10は、子供3と親2との通話を確立する。
この結果、宅内のユーザが宅外の監視者に容易に連絡することができる。つまり、留守番している子供3は、無線通信端末などの他の電気機器を用いずに、スマートスイッチ10を介して親2と通話できる。なお、ネットワークNは、有線や無線を問わず、携帯電話のキャリアが提供するキャリア網やインターネットなどを採用することができる。
[ハードウェア構成]
図3は、実施例1にかかるスマートスイッチ10のハードウェア構成例を説明する図である。図3に示すように、スマートスイッチ10は、無線部11、近距離通信部12、表示部13、マイク14、スピーカ15、HDD(Hard Disk Drive)16、メモリ17、プロセッサ20を有する。なお、ここで示したハードウェアは一例であり、例えばカメラや各種センサなど他のハードウェアを有することもできる。
無線部11は、アンテナ11aを用いて無線通信を実行する無線モジュールであり、例えば無線LAN(Local Area Network)やキャリア網などを用いて他の装置との間で、音声通話などを実行する。近距離通信部12は、Bluetooth(登録商標)(以下ではBLEなどと記載する場合がある)等の近距離無線モジュールであり、自宅1内の無線通信端末との間で情報の通信を司る通信インタフェースである。
表示部13は、タッチパネルを有するとともに、各種情報を表示する表示装置の一例である。この表示部13は、1画面表示および2画面表示の切替を可能とし、画面ごとのタッチパネル制御も可能とする。マイク14は、音を集音してプロセッサ20に出力する集音器の一例である。スピーカ15は、プロセッサ20から入力された音声を出力する出力器の一例である。
HDD16は、データやプログラムなどを記憶する記憶装置の一例であり、例えばプロセッサ20が実行する各種プログラムを記憶する。
メモリ17は、プログラムの展開先となる記憶装置の一例である。メモリ17の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
プロセッサ20は、スマートスイッチ10全体を司る処理部であり、例えばCPU(Central Processing Unit)などである。プロセッサ20は、ハードディスク等に記憶されるプログラムを読み出してメモリ17に展開して実行することで、後述する各機能部を実行する。なお、プロセッサ20の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)等が挙げられる。
[機能構成]
図4は、実施例1にかかるスマートスイッチ10の機能構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、スマートスイッチ10は、監視対象DB21、連絡先DB22、スイッチ制御部23、監視部24、表示制御部25、操作検出部26、発信処理部27、結果通知部28を有する。
なお、監視対象DB21、連絡先DB22は、HDD16などに記憶されるデータベースである。スイッチ制御部23、監視部24、表示制御部25、操作検出部26、発信処理部27、結果通知部28は、プロセッサ20が有する電子回路の一例やプロセッサ20が実行するプロセスの一例である。
監視対象DB21は、自宅1内で存在有無を監視する監視対象の無線通信端末に関する情報を記憶する。図5は、監視対象DB21に記憶される情報の例を示す図である。図5に示すように、監視対象DB21は、「ユーザ名、ID」を対応付けて記憶する。ここで記憶される「ユーザ名」は、監視対象のユーザ名を示す情報である。「ID」は、後述する監視部24に使用される、近距離通信で使用される識別子などである。
図5の例では、監視対象として、IDが「MMMM」の「ママ」とIDが「FFFF」の「パパ」とが設定されていることを示す。なお、IDは、使用する近距離通信の種別等によって、任意に設定変更することができる。また、ここで記憶される情報は、親2などのユーザによって任意に変更することができる。
連絡先DB22は、各無線通信端末の発信先に関する情報を記憶する。図6は、連絡先DB22に記憶される情報の例を示す図である。図6に示すように、連絡先DB22は、「優先順位、グループ名、ユーザ名、電話番号、アドレス」を対応付けて記憶する。ここで記憶される「優先順位」は、発信の優先順位を示し、「グループ名」は、ユーザグループを示す。「ユーザ名」は、発信先のユーザの名称であり、「電話番号」は、発信先の電話番号であり、「アドレス」は、メールアドレスなどである。なお、連絡先DB22は、これら以外にも、表示に使用される画像などを対応付けて記憶する。
図6の場合、優先順位1は、電話番号「TEL(A)」とメールアドレス「Addr(A)」が設定される、家族のママであり、優先順位4は、電話番号「TEL(D)」とメールアドレス「Addr(D)」が設定される、ママ友である花子ちゃんママであることを示す。また、優先順位の最後には、サービサーの電話番号およびアドレスが設定される。なお、サービサーとは、予め契約した第三者機関であり、必ず電話に応答することが約束されている。
スイッチ制御部23は、対応する照明1aのオンやオフを実行する処理部である。具体的には、スイッチ制御部23は、表示部13が有する表示領域のうち、照明操作に該当する押下を検出した場合に、照明1aのオンやオフを実行する。
監視部24は、近距離通信を用いて、自宅1内で無線通信装置の存在を監視する処理部である。具体的には、監視部24は、一定の間隔で、監視対象DB21に記憶される各IDに対してBLEを用いた信号を送信し、応答があるか否かを監視する。つまり、監視部24は、自宅1内で子供3が留守番している留守番状態か否かを監視する。
例えば、監視部24は、監視対象DB21に記憶されるID「MMMM」とID「FFFF」とのそれぞれに信号を送信し、いずれのIDからも応答が届かない時間が所定時間(例えば、5分など)継続した場合に、留守番状態と判定して、表示制御部25に通知する。なお、監視部24は、強制的に留守番モードに変更するなどの予め指定した操作を受け付けた場合にも、留守番状態と判定することができる。
また、監視部24は、留守番状態後も、監視対象DB21に記憶されるID「MMMM」とID「FFFF」とのそれぞれに信号を定期的に送信し、いずれかのIDから応答を受信した場合に、通常状態と判定して、表示制御部25に通知する。なお、監視部24は、強制的に通常モードに変更するなどの予め指定した操作を受け付けた場合にも、通常状態と判定することができる。
表示制御部25は、スマートスイッチ10の表示部13の表示領域や表示情報を動的に変更する処理部である。具体的には、表示制御部25は、監視部24から留守番状態の通知を受信するまでは、表示部13の表示領域を1つに設定して、照明スイッチの操作ボタン(照明操作画面)を表示する。
そして、表示制御部25は、監視部24から留守番状態の通知を受信すると、表示部13の表示領域を2つに分割し、第1の領域に照明操作画面を、第2の領域に連絡先DB22の優先順位1に対応する画像を、表示部13にあわせて表示する。図6の例では、表示制御部25は、第2の領域にママの画像を表示する。このようにして、表示制御部25は、留守番状態になると、スマートスイッチ10の操作対象を照明1aと発信の2つに変更する。
また、表示制御部25は、監視部24から通常状態の通知を受信すると、表示部13の表示領域を1つに設定して、照明操作画面のみを表示する。このようにして、表示制御部25は、通常状態になると、スマートスイッチ10の操作対象を照明1aの1つに変更する。
操作検出部26は、発信操作を検出する処理部である。具体的には、操作検出部26は、留守番中の子供による発信操作を検出する。例えば、操作検出部26は、表示部13の第2の領域に表示されるママの画像が押下された場合に、発信操作を検出して、発信処理部27に通知する。
発信処理部27は、キャリアの回線やLTE(Long Term Evolution)などの通信方式を用いて、無線通信装置に対して、音声通話を要求する発信処理を実行する処理部である。具体的には、発信処理部27は、操作検出部26によって発信操作が検出された場合、連絡先DB22に記憶される優先順位にしたがって、誰かが応答するまで順に発信する。
例えば、発信処理部27は、操作検出部26によって発信操作が検出されると、優先順位1のママ(TEL(A))に発信する。そして、発信処理部27は、ママが応答しない場合、優先順位2のパパの画像を表示部13の第2の領域に表示させるとともに、パパ(TEL(B))に発信する。続いて、発信処理部27は、パパが応答しない場合、優先順位3のおじいちゃんの画像を表示部13の第2の領域に表示させるとともに、おじいちゃん(TEL(C))に発信する。
さらに、発信処理部27は、おじいちゃんが応答しない場合、優先順位4の花子ちゃんママの画像を表示部13の第2の領域に表示させるとともに、花子ちゃんママ(TEL(D))に発信する。続いて、発信処理部27は、花子ちゃんママが応答しない場合、優先順位5の特許くんママの画像を表示部13の第2の領域に表示させるとともに、特許くんママ(TEL(E))に発信する。そして、発信処理部27は、特許くんママが応答しない場合、優先順位6のサービサーの画像を表示部13の第2の領域に表示させるとともに、サービサー(TEL(F))に発信する。
ここで、発信処理部27は、音声通話が確立された場合は、それ以降のユーザについての発信処理を抑制する。例えば、発信処理部27は、おじいちゃん(TEL(C))へ発信したときに応答があった場合は、おじいちゃん(TEL(C))と音声通話を確立し、おじいちゃんより後(優先順位4以降)については発信を行わない。そして、発信処理部27は、通話が確立した電話番号(TEL(C))を結果通知部28に通知する。
なお、発信処理部27は、折り返しの着信があった場合も、未発信のユーザについての発信処理を抑制する。例えば、発信処理部27は、パパ(TEL(B))からの応答がなく、次のおじいちゃん(TEL(C))へ発信するタイミングで、発信済みのママから折り返しの着信があった場合は、ママ(TEL(A))と音声通話を確立する。そして、発信処理部27は、未発信であるおじいちゃん以降(優先順位3以降)については発信を行わない。このときは、発信処理部27は、発信済みかつ未応答であるパパの電話番号(TEL(B))を結果通知部28に通知する。
結果通知部28は、子供3と通話ができたことを示すメールを該当者に送信する処理部である。具体的には、結果通知部28は、発信処理部27が発信した宛先かつ未応答であった宛先に対して、メールを送信する。
例えば、結果通知部28は、通話が確立した電話番号(TEL(C))が発信処理部27から通知されると、TEL(C)の優先順位3を連絡先DB22から特定する。続いて、結果通知部28は、優先順位3より前の優先順位1のアドレス(Addr(A))と優先順2のアドレス(Addr(B))とを特定し、これらのアドレスに対してメールを送信する。
また、結果通知部28は、発信済みかつ未応答であるパパの電話番号(TEL(B))が発信処理部27から通知されると、TEL(B)に対応するアドレス(Addr(B))を連絡先DB22から特定する。続いて、結果通知部28は、特定したアドレス(Addr(B))に対してメールを送信する。
なお、メールの内容は、例えば「〇〇くんはおじいちゃんと通話中です」のように、通話が確立されたことを示すなど、任意に設定することができる。
[画面遷移例]
次に、スマートスイッチ10の画面遷移について説明する。図7は、スマートスイッチ10の画面の遷移例を説明する図である。図7の(a)に示すように、スマートスイッチ10は、監視対象の無線通信装置が自宅1内に存在するときは、照明操作画面のみを表示する。
そして、スマートスイッチ10は、監視対象の無線通信装置が検出できなくなった場合に、表示部13の表示領域を2つに分割し、第1の領域に照明操作画面を表示し、第2の領域に優先順位1のママの画像を表示する(図7の(b))。
その後、スマートスイッチ10は、第2の領域に表示されるママの画像が押下されると、ママへの発信を行い、第2の領域に呼出中のメッセージを表示する(図7の(c))。ここで、スマートスイッチ10は、ママが応答すると、音声通話を確立し、第2の領域に通話中のメッセージを表示する(図7の(d))。
一方、スマートスイッチ10は、ママが電話に出ない時は、優先順位2のパパへの発信を行う(図7の(e))。このとき、スマートスイッチ10は、第2の領域に優先順位2のパパの画像を表示するとともに、呼出中のメッセージを表示する。
ここで、スマートスイッチ10は、パパが応答すると、音声通話を確立し、第2の領域に通話中のメッセージを表示する(図7の(f))。一方、スマートスイッチ10は、パパが電話にでないときは、パパ以降の優先順位にしたがって、おじいちゃん、花子ちゃんママ、特許くんママの順に、発信処理を実行する。
そして、スマートスイッチ10は、誰とも電話がつながらない場合は、優先順位の最後であるサービサーと音声通話を確立する(図7の(g))。このとき、スマートスイッチ10は、第2の領域にサービサーを表示するとともに、通話中のメッセージを表示する。
[処理の流れ]
図8は、処理の流れを示すシーケンス図である。上述したように、スマートスイッチ10は、照明機能と監視機能とを並行に実行する。
図8に示すように、スマートスイッチ10のスイッチ制御部23は、表示部13上でオンまたはオフ操作を受け付けて、照明器具に対して、照明1aのオンとオフを制御する(S101)。
この照明機能と並行して、スマートスイッチ10の監視部24は、監視対象のママの無線通信装置(以降では、ママ端末と記載する場合がある)、パパの無線通信装置(以降では、パパ端末と記載する場合がある)とを監視する(S102からS104)。
その後、監視部24は、ママ端末からの応答が一定時間受信できないことから、ママ端末との通信断を検出するが、パパ端末とは引き続き通信ができることを検出する(S105からS107)。ここでは、パパ端末との通信ができることから、留守番状態ではないと判定される。
さらにその後、監視部24は、ママ端末からの応答が一定時間受信できない状態が続き、パパ端末からの応答も一定時間受信できないことから、パパ端末との通信断を検出する(S108からS110)。
すると、表示制御部25は、スマートスイッチ10の表示部13の表示を変更する(S111)。具体的には、表示制御部25は、表示領域を2つに分け、第1の領域には照明操作画面を引き続き表示し、第2の領域には優先順位1のママの画像を表示する。
そして、操作検出部26が通話ボタンの押下を検出すると(S112)、発信処理部27は、ママ端末に発信する(S113とS114)。具体的には、操作検出部26が、ママの画像が押下されたことを検出すると、発信処理部27は、ママ端末に発信するとともに、第2の領域に呼出中のメッセージを表示する。
その後、発信処理部27は、ママ端末から応答が検出できない場合(S115)、優先順位2のパパ端末に発信する(S116とS117)。具体的には、ママ端末への発信を終了し、パパ端末への発信を実行するとともに、第2の領域に、パパの画像および呼出中のメッセージを表示する。
その後、発信処理部27は、パパ端末からも応答が検出できない場合(S118)、優先順位3の他端末に発信する(S119とS120)。具体的には、パパ端末への発信を終了し、次の優先順位の端末への発信を実行するとともに、第2の領域に、発信先のユーザの画像および呼出中のメッセージを表示する。
そして、発信処理部27は、発信先の他端末からの応答を検出すると(S121とS122)、他端末との間で音声通話を接続する(S123)。このとき、発信処理部27は、第2の領域に、発信先のユーザの画像および通話中のメッセージを表示する。
その後、結果通知部28は、発信しても応答がなかったママ端末とパパ端末に、子供3と連絡が取れたことが記載されたメールを送信する(S124からS126)。
[効果]
上述したように、スマートスイッチ10を既存の照明スイッチに置き換えることができるので、新たな電気機器を増やさずに、留守番中の子供と通話することができる。この結果、導入コストの削減も実現できる。また、スマートスイッチ10が宅内に設置されることから、スマートスイッチ10は無線LANを用いて発信処理を行うことができるので、通話アプリなどを用いる場合には通話料を気にせずに、子供と通話することができる。
また、携帯電話を持っていない子供や携帯電話を操作できない場合であっても、簡単な操作で親と通話ができる。また、自宅内の動線上にスマートスイッチ10を設置するので、子供が簡単にスマートスイッチ10を見つけることができ、緊急時でも素早く親に連絡することができる。また、通話先の最後にサービサーを含めることで、絶対に誰かに通話できるという安心感を子供および親の両方に与えることができ、システム導入のハードルも下げることができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
[通信方式]
上記実施例では、第1の無線通信リンクの例としてBLE、第2の無線通信リンクとしてLTEを例にして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、無線LANなどを用いて監視および発信を行うこともできる。また、通常の電話機能ではなく、電話機能を実現するアプリケーションなどを用いて発信処理を行うこともできる。
[着信処理]
上記実施例では、スマートスイッチ10が発信する例で説明したが、スマートスイッチ10は着信処理を実行することもできる。例えば、スマートスイッチ10は、ママ端末から着信したときは、ママの画像を表示部13の第2の領域に表示させる。なお、スマートスイッチ10は、連絡先DB22に記憶される電話番号に限って着信を認めるなどの制限を設定することもできる。
[スマートスイッチの筐体]
上記実施例では、スマートスイッチ10が表示部13を有する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、表示部13と上記処理を実行するコントロール部とを別々の筐体で実現することもできる。なお、設置場所も自宅に限らず、学校、会社、病院、データセンタなどにも適用することができる。また、実施例では、照明1aを操作する画面を表示する例を説明したが、操作対象は照明1aに限られず、テレビやエアコンなど他の電気機器であってもよい。
[監視モード]
上記実施例では、子供が留守番状態のときを例にして説明したが、これに限定されるものではない。具体的には、スマートスイッチ10に監視モードを設定し、監視モードを実行中の間は、ママ端末などの監視対象の端末からの要求に応じて、付近の画像を送信することもできる。例えば、スマートスイッチ10は、監視モード時にママ端末から要求を受信した場合、スマートスイッチ10付近の画像を撮像してママ端末に送信することができる。また、スマートスイッチ10は、画像ではなく、動画を送信することもでき、テレビ電話で接続することもできる。
なお、スマートスイッチ10が複数ある場合は、各スマートスイッチ10にIDなどを付加して識別する。この結果、ママ端末は、確認したい場所に設置されるスマートスイッチに対して上記要求を送信することで、ある一か所の状態を確認することができる。
[設定手法]
次に、スマートスイッチ10に連絡先等を設定する手法の一例を説明する。図9は、設定手法の一例を説明する図である。図9に示すように、スマートスイッチ10は、通常状態に表示する通常画面において、設定変更ボタン10aの選択を受け付けると、設定メニューを表示する。
続いて、スマートスイッチ10は、設定メニューにおいてサービス設定ボタン10bが選択されると、連絡先一覧画面を表示する。スマートスイッチ10は、この連絡先一覧の画面上で、連絡先DB22に登録する各情報の入力を受け付ける。その後、スマートスイッチ10は、設定が完了すると、設定完了画面を表示した後、通常画面を表示する。
[システム]
前記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[プログラム]
また、スマートスイッチ10は、プログラムを読み出して実行することで表示制御方法を実行する情報処理装置として動作する。つまり、スマートスイッチ10は、スイッチ制御部23、監視部24、表示制御部25、操作検出部26、発信処理部27、結果通知部28と同様の機能を実行するプログラムを実行する。この結果、スマートスイッチ10は、スイッチ制御部23、監視部24、表示制御部25、操作検出部26、発信処理部27、結果通知部28と同様の機能を実行するプロセスを実行することができる。なお、この他の実施例でいうプログラムは、スマートスイッチ10によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することができる。
10 スマートスイッチ
21 監視対象DB
22 連絡先DB
23 スイッチ制御部
24 監視部
25 表示制御部
26 操作検出部
27 発信処理部
28 結果通知部

Claims (9)

  1. 電気機器と、
    前記電気機器を操作するコントローラ装置とを有し、
    前記コントローラ装置は、
    第一の無線通信リンクを用いて端末装置を監視する監視部と、
    前記監視部に監視される端末装置の連絡先に関する連絡先情報が記憶された記憶部と、
    前記連絡先情報を基に、第二の無線通信リンクを用いて端末装置と通信する通信部と、
    表示部の第一の領域に、前記電気機器に対する操作を受け付ける操作画面を表示するとともに、前記表示部の第二の領域に、前記端末装置と接続された前記第一の無線通信リンクが切断されたときに前記第二の無線通信リンクによる端末装置への通話操作を受け付ける通話画面を表示する表示制御部とを有し、
    床部と、前記床部から立ち上がると共に室内空間を囲む壁部であって、該壁部は前記表示部を有することを特徴とする建物。
  2. 建物内に設置される電気機器を操作するコントローラ装置であって、
    第一の無線通信リンクを用いて端末装置を監視する監視部と、
    前記監視部に監視される端末装置の連絡先に関する連絡先情報が記憶された記憶部と、
    前記連絡先情報を基に、第二の無線通信リンクを用いて端末装置と通信する通信部と、
    表示部の第一の領域に、前記電気機器に対する操作を受け付ける操作画面を表示するとともに、前記表示部の第二の領域に、前記端末装置と接続された前記第一の無線通信リンクが切断されたときに前記第二の無線通信リンクによる端末装置への通話操作を受け付ける通話画面を表示する表示制御部と
    を有することを特徴とするコントローラ装置。
  3. 前記通信部は、前記表示部の前記第二の領域に表示される前記通話画面が選択された場合に、前記記憶部に記憶される前記連絡先情報を基に、前記端末装置に発信することを特徴とする請求項2に記載のコントローラ装置。
  4. 前記記憶部は、複数の端末装置に関する前記連絡先情報と優先順位とを対応付けて記憶し、
    前記通信部は、前記表示部の前記第二の領域に表示される前記通話画面が選択された場合に、前記優先順位が最も高い第一の端末装置に発信し、前記第一の端末装置と音声通話が確立できない場合に、次に優先順位が高い第二の端末装置に発信することを特徴とする請求項3に記載のコントローラ装置。
  5. 前記通信部は、前記音声通話が確立されるまで、前記記憶部に記憶される優先順位にしたがって、該当する端末装置に順に発信することを特徴とする請求項4に記載のコントローラ装置。
  6. 前記音声通話が確立された場合に、前記音声通話が確立されるまでに発信されて前記音声通話が確立できなかった各端末装置に対して、前記音声通話が確立されたことを示すメッセージを送信する送信部をさらに有することを特徴とする請求項5に記載のコントローラ装置。
  7. 前記電気機器は、照明機器であり、
    前記表示制御部は、前記表示部の第一の領域に、前記照明機器のオンまたはオフを受け付ける操作画面を表示するとともに、前記表示部の第二の領域に、前記通話画面を表示することを特徴とする請求項2から6のいずれか一つに記載のコントローラ装置。
  8. 建物内に設置される電気機器を操作するコントローラ装置が、
    第一の無線通信リンクを用いて端末装置を監視し、
    監視される端末装置の連絡先に関する連絡先情報を基に、第二の無線通信リンクを用いて端末装置と通信し、
    表示部の第一の領域に、前記電気機器に対する操作を受け付ける操作画面を表示するとともに、前記表示部の第二の領域に、前記端末装置と接続された前記第一の無線通信リンクが切断されたときに前記第二の無線通信リンクによる端末装置への通話操作を受け付ける通話画面を表示する
    処理を実行することを特徴とする表示制御方法。
  9. 建物内に設置される電気機器を操作するコントローラ装置に、
    第一の無線通信リンクを用いて端末装置を監視し、
    監視される端末装置の連絡先に関する連絡先情報を基に、第二の無線通信リンクを用いて端末装置と通信し、
    表示部の第一の領域に、前記電気機器に対する操作を受け付ける操作画面を表示するとともに、前記表示部の第二の領域に、前記端末装置と接続された前記第一の無線通信リンクが切断されたときに前記第二の無線通信リンクによる端末装置への通話操作を受け付ける通話画面を表示する
    処理を実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
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