JP2018125492A - 加工装置のチャックテーブル - Google Patents

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Ryosuke Nishihara
亮輔 西原
稔 松澤
Minoru Matsuzawa
稔 松澤
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勝 中村
公丈 万徳
Kimitake Mantoku
公丈 万徳
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Abstract

【課題】TAIKOウエーハの円形凹部の深さの違いに対応すること。【解決手段】円形凹部W3と嵌合して円形凹部W3を保持する保持面21aを備える円柱部21と、保持面21aより下方で円柱部21を囲繞する支持部22と、一端が保持面21aに連通し他端が真空吸引源に接続される第一吸引路が形成されたベース部20と、ベース部20の円柱部21に嵌合して支持部22に装着され、ウエーハWの環状補強部W4を支持するスペーサ30とを備え、支持部22は、嵌合したスペーサ30の裏面30bに対面する環状面22aと、スペーサ30を支持する三つ以上の支柱23とを有し、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、環状面22aからの支柱23の高さh2、又は、支柱23を収容するスペーサ30の裏面30bの凹部36の深さd3を調整し、保持面21aとスペーサ30の表面30aとの段差を調整する。【選択図】図8

Description

本発明は、加工装置のチャックテーブルに関する。
半導体デバイス(以下、「デバイス」という。)は、電子機器の軽薄短小化、高機能化に伴い、より薄く小さく形成される傾向にある。シリコン等の基板で形成する半導体ウエーハ(以下、「ウエーハ」という。)を極薄にすることで、デバイスの薄化に対応している。ところが、ウエーハを仕上がり厚さまで薄化すると、研削歪みによってウエーハが反るおそれがある。ウエーハが反ると、その後の工程で、例えばウエーハの裏面に金属膜を被覆する工程で、反ったウエーハをハンドリングしたり固定したりすることが困難になるという課題があった。そこで、ウエーハのデバイス領域のみ薄化して、ウエーハの外周に環状の補強部を残し、薄化した部分が反ることを防ぐTAIKO研削技術が開発された(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−019461号公報
TAIKOウエーハの外周に残した環状の補強部は、TAIKOウエーハの裏面に金属膜を被覆する際などにはTAIKOウエーハの反り抑制に貢献するが、個々のチップに分割する際は不要となる。このため、環状の補強部は、切削ブレードやレーザー光線などにより、デバイス領域から切り離す必要がある。
そこで、TAIKOウエーハを加工時に保持する、TAIKOウエーハの形状に合わせてハット状に形成されたチャックテーブルが知られている。このチャックテーブルは、ハット状のベース部に環状のスペーサが嵌合されている。デバイスによって、又は、メーカーによって、TAIKOウエーハの円形凹部の深さが異なるので、スペーサの厚さを変えて円形凹部の深さの違いに対応する。しかしながら、円形凹部の深さに応じて複数のスペーサを備えるのは、製造コストが増加し、管理が煩雑になるという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、TAIKOウエーハの円形凹部の深さの違いに対応する加工装置のチャックテーブルを提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工装置のチャックテーブルは、表面のデバイス領域に対応し裏面に形成された円形凹部と該円形凹部を囲繞する環状補強部とを有するウエーハを、表面が露出した状態で保持する加工装置のチャックテーブルであって、該円形凹部と嵌合して該円形凹部を保持する凹部保持面を備える円柱状立ち上がり部と、該凹部保持面より下方で該円柱状立ち上がり部を囲繞するスペーサ支持部と、一端が該凹部保持面に連通し他端が吸引源に接続される第一吸引路が形成されたハット状ベースと、該ハット状ベースの該円柱状立ち上がり部に嵌合して該スペーサ支持部に装着され、該ウエーハの環状補強部を支持する環状スペーサと、を備え、該スペーサ支持部は、嵌合した該環状スペーサの下面に対面する環状面と、該環状スペーサを支持する三つ以上の支柱と、を有し、該ウエーハの円形凹部の深さに応じて、該環状面からの該支柱の高さ、又は、該支柱を収容する該環状スペーサ下面の凹部の深さを調整し、該凹部保持面と該環状スペーサの上面との段差を調整することを特徴とする。
また、上記加工装置のチャックテーブルにおいて、該支柱は、該環状面又は該環状スペーサ下面の凹部に形成された雌ネジに螺合する雄ネジ部を有する。
また、上記加工装置のチャックテーブルにおいて、該ウエーハは、裏面に外周が環状フレームに固定された粘着テープが貼着され、該環状スペーサは、該粘着テープを介してウエーハの該環状補強部を支持する環状補強部支持領域と、該ウエーハの外周で露出する該粘着テープを支持する粘着テープ支持領域と、一端が該粘着テープ支持領域に連通し他端が該支柱を介して該吸引源に連通する第二吸引路と、を有する。
本願発明によれば、ウエーハの円形凹部の深さに応じて、環状面からの支柱の高さ、又は、支柱を収容する環状スペーサ下面の凹部の深さを調整し、凹部保持面と環状スペーサの上面との段差を調整する。これにより、本願発明は、TAIKOウエーハの円形凹部の深さの違いに対応することができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係るチャックテーブルの斜視図である。 図2は、第一実施形態に係るチャックテーブルで保持されるウエーハを示す斜視図である。 図3は、第一実施形態に係るチャックテーブルで保持されるウエーハを示す断面図である。 図4は、第一実施形態に係るチャックテーブルを示す斜視図である。 図5は、第一実施形態に係るチャックテーブルを分解した分解斜視図である。 図6は、第一実施形態に係るチャックテーブルを分解した分解断面図である。 図7は、第一実施形態に係るチャックテーブルを示す断面図である。 図8は、第一実施形態に係るチャックテーブルを示す部分拡大断面図である。 図9は、第一実施形態に係るチャックテーブルの支柱を示す斜視図である。 図10は、第一実施形態に係るチャックテーブルの環状スペーサを示す斜視図である。 図11は、第二実施形態に係るチャックテーブルの環状スペーサを示す斜視図である。 図12は、第三実施形態に係るチャックテーブルの支柱を示す斜視図である。 図13は、第四実施形態に係るチャックテーブルの環状スペーサの凹部を示す部分拡大断面図である。
以下、本発明に係る実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係るチャックテーブルの斜視図である。図2は、第一実施形態に係るチャックテーブルで保持されるウエーハを示す斜視図である。図3は、第一実施形態に係るチャックテーブルで保持されるウエーハを示す断面図である。図4は、第一実施形態に係るチャックテーブルを示す斜視図である。図5は、第一実施形態に係るチャックテーブルを分解した分解斜視図である。図6は、第一実施形態に係るチャックテーブルを分解した分解断面図である。図7は、第一実施形態に係るチャックテーブルを示す断面図である。図8は、第一実施形態に係るチャックテーブルを示す部分拡大断面図である。図9は、第一実施形態に係るチャックテーブルの支柱を示す斜視図である。図10は、第一実施形態に係るチャックテーブルの環状スペーサを示す斜視図である。
切削装置(加工装置)1は、図1に示すように、チャックテーブル10と、X軸移動手段120と、切削手段130と、撮像手段140と、Y軸移動手段150と、Z軸移動手段160と、洗浄・乾燥手段170とを備える。切削装置1は、ウエーハWを切削加工する加工装置である。
図2、図3を用いて、ウエーハWについて説明する。ウエーハWは、切削装置1の加工対象である。ウエーハWは、チャックテーブル10で保持され、切削手段130で切削加工される。ウエーハWは、円形の板状に形成されている。本実施形態では、ウエーハWは、互いに交差する複数の分割予定ラインLで区画された各領域にデバイス(チップ)Dが配置されている。ウエーハWは、表面Waに、デバイスDが配置されたデバイス領域W1と、デバイスDが配置されていない、外周縁に位置する切削しない非切削領域W2とを有する。ウエーハWは、裏面Wbに、デバイス領域W1に対応する領域に形成された円形凹部W3と、ウエーハWの円形凹部W3の周囲を囲う凸状の環状補強部W4とを有する。
ウエーハWは、粘着テープTを介して環状フレームFの開口部に支持されている。言い換えると、ウエーハWは、裏面Wbに、外周が環状フレームFに固定された粘着テープTが貼着されている。粘着テープTは、環状補強部W4に貼着される保護部材である。粘着テープTは、いわゆるダイシングテープである。粘着テープTは、伸縮性を有する。粘着テープTは、両面のうち一方の面に粘着剤が設けられており、粘着剤が設けられた粘着面にウエーハWと環状フレームFとが貼着されている。
図1に戻って切削装置1について説明する。
X軸移動手段120は、チャックテーブル10をX軸方向(加工送り方向)に加工送りする。X軸移動手段120は、X軸移動基台121をX軸方向に移動可能に支持している。X軸移動手段120は、例えば、X軸方向に対して平行に延在されるボールネジ、パルスモータ等で構成される駆動源を有する。X軸移動手段120は、X軸移動基台121を装置本体102に対してX軸方向に相対移動させる。X軸移動基台121は、装置本体102に支持されている。X軸移動基台121は、チャックテーブル10を支持している。このため、チャックテーブル10は、装置本体102に対して、X軸方向に相対移動可能である。
切削手段130は、チャックテーブル10に保持されたウエーハWを切削する。切削手段130は、切削ブレード131と、スピンドル132と、ハウジング133とを備える。切削ブレード131は、極薄の円板状かつ環状に形成された切削砥石である。スピンドル132は、切削ブレード131を着脱可能に装着する。ハウジング133は、モータ等の駆動源を有しており、Y軸方向の回転軸周りに回転自在に、スピンドル132を支持する。
撮像手段140は、チャックテーブル10に保持されたウエーハWを撮像するCCD(Charge−Coupled Device)カメラを有する。撮像手段140は、ウエーハWと切削手段130の切削ブレード131との位置合わせを行なうアライメントを遂行するための画像を撮像する。撮像手段140は、撮像した画像を図示しない制御部に出力する。撮像手段140は、切削手段130のハウジング133に配置されている。
Y軸移動手段150は、Y軸移動基台151をY軸方向(割り出し送り方向)に移動可能に支持している。Y軸移動手段150は、例えば、Y軸方向に対して平行に延在されるボールネジ、パルスモータ等で構成される駆動源を有する。Y軸移動手段150は、Y軸移動基台151を装置本体102に対してY軸方向に相対移動させる。Y軸移動基台151は、装置本体102の鉛直方向の上端から立設された支持基台103に支持されている。Y軸移動基台151は、Z軸移動手段160を支持している。
Z軸移動手段160は、Z軸移動基台161をZ軸方向(切り込み送り方向)に移動可能に支持している。Z軸移動手段160は、例えば、Z軸方向に対して平行に延在されるボールネジ、パルスモータ等で構成される駆動源を有する。Z軸移動手段160は、Z軸移動基台161を装置本体102に対してZ軸方向に相対移動させる。Z軸移動基台161は、Y軸移動基台151に支持されている。Z軸移動手段160は、切削手段130を支持している。このため、切削手段130は、Y軸移動手段150とZ軸移動手段160とにより、装置本体102に対して、Y軸方向およびZ軸方向に相対移動可能である。
洗浄・乾燥手段170は、切削加工が施されたウエーハWを洗浄し、乾燥させる。洗浄・乾燥手段170は、スピンナテーブル171と、洗浄流体供給ノズル172とを備える。スピンナテーブル171は、真空吸引源(吸引源)200(図7参照)に接続されている。スピンナテーブル171は、真空吸引源200の負圧により、粘着テープTを介してウエーハWを吸引保持する。スピンナテーブル171は、図示しないモータ等の駆動源により、水平面内で回転する。スピンナテーブル171は、その回転に伴って生じる遠心力によって環状フレームFを挟持するフレームクランプを有している。洗浄流体供給ノズル172は、洗浄時には、純水等の洗浄水をウエーハWに向けて噴射し、ウエーハWを洗浄する。洗浄流体供給ノズル172は、乾燥時には、清浄なエアー等をウエーハWに向けて噴射し、ウエーハWを乾燥させる。
チャックテーブル10は、表面Waが露出した状態でウエーハWを保持する。チャックテーブル10は、切削装置1のX軸移動手段120のX軸移動基台121に支持されている。チャックテーブル10は、図示しないθ軸回転手段により鉛直方向に対して平行となる軸(θ軸)周りに回転可能、言い換えると、水平面内で回転可能である。言い換えると、チャックテーブル10は、切削装置1の装置本体102に対して、θ軸周りに相対回転可能である。図4に示すように、チャックテーブル10は、ベース部(ハット状ベース)20と、ベース部20と嵌合するスペーサ(環状スペーサ)30とを備える。
図4ないし図8を用いて、ベース部20について説明する。ベース部20は、ハット状(帽子状)に形成されている。ベース部20は、例えば、ステンレス製の枠体と枠体に嵌合し、保持面21aを構成するポーラスセラミック板で構成されている。ベース部20は、円柱部(円柱状立ち上がり部)21と、支持部(スペーサ支持部)22と、第一吸引路25とを有する。
円柱部21は、円柱状に形成されている。円柱部21は、ウエーハWの円形凹部W3と嵌合して円形凹部W3を保持する。円柱部21の軸方向の高さh1は、円形凹部W3の深さ(ウエーハの円形凹部の深さ)d1より大きい。円柱部21は、ウエーハWを保持する保持面(凹部保持面)21aを有する。
保持面21aは、ウエーハWの円形凹部W3に対面して円形凹部W3を保持する。保持面21aは、円柱部21の鉛直方向の上端に形成されている。保持面21aは、水平面に対して平行に形成され、平坦に形成されている。保持面21aは、第一吸引路25を介して真空吸引源200に接続されている。保持面21aは、真空吸引源200の負圧により、粘着テープTを介してウエーハWを吸引保持する。
支持部22は、保持面21aより下方で円柱部21の周囲を囲う鍔状に形成されている。支持部22は、環状面22aと、支柱23とを有する。
環状面22aは、ベース部20と嵌合したスペーサ30の裏面(下面)30bに対面する。
図5ないし図9を参照して、支柱23について説明する。支柱23は、保持面21aとスペーサ30の表面30aとの段差を調整する。支柱23は、軸方向の高さh2の円筒状に形成されている。支柱23は、環状面22aに着脱自在に配置されている。支柱23は、三つ以上配置される。支柱23は、軸方向の一端部が環状面22aの凹部24に収容される。支柱23は、一端部が環状面22aの凹部24に収容された状態で、支柱23の環状面22aからの高さがh3である。支柱23は、軸方向の他端部がスペーサ30の凹部36に収容される。支柱23の一端部が環状面22aの凹部24に収容され、他端部がスペーサ30の凹部36に収容されて、ベース部20とスペーサ30とが嵌合する。支柱23の一部は、ベース部20とスペーサ30とが嵌合した状態で、環状面22aとスペーサ30の裏面30bとの間に露出する。環状面22aとスペーサ30の裏面30bとの間に露出した支柱23の高さがh4である。
支柱23は、軸方向の高さh2が異なる複数組が用意されている。ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて使用する支柱23を変えることで、支柱23の環状面22aからの高さh3が変化する。これにより、保持面21aとスペーサ30の表面(上面)30aとの段差が調整される。軸方向の高さh2が大きい支柱23を使用すると、支柱23の環状面22aからの高さh3が大きくなり、保持面21aとスペーサ30の表面30aとの段差が小さくなる。軸方向の高さh2が小さい支柱23を使用すると、支柱23の環状面22aからの高さh3が小さくなり、保持面21aとスペーサ30の表面30aとの段差が大きくなる。
接続路231は、支柱23の軸方向に沿って形成されている。接続路231は、ベース部20とスペーサ30とが嵌合した状態で、一端がスペーサ30の凹部36を介して吸引溝351の少なくともいずれか一つと連通し、他端が凹部24と連通する。
凹部24は、支柱23の一端部を収容する。凹部24は、環状面22aに凹状に形成されている。凹部24は、環状面22aの周方向に間隔を空けて三つ形成されている。凹部24の深さ(支持部上面の凹部の深さ)d2は、支柱23の軸方向の高さh2より短い。凹部24は、ベース部20とスペーサ30とが嵌合した状態で、接続路231および接続路251と連通する。
第一吸引路25は、一端が保持面21aに連通し、他端が真空吸引源200に接続される。第一吸引路25は、真空吸引源200の負圧を保持面21aに作用させる。
接続路251は、一端が凹部24に連通し、他端が第一吸引路25に連通する。
スペーサ30は、ベース部20の円柱部21に嵌合して支持部22に装着される。スペーサ30は、ウエーハWの環状補強部W4を支持する。スペーサ30は、板状に形成されている。スペーサ30は、中央部に開口31を有する。スペーサ30の厚さt1は、円柱部21の軸方向の高さh1から円形凹部W3の深さd1を減算した値より小さい。スペーサ30は、環状補強部支持領域32と、粘着テープ支持領域33と、環状フレーム支持領域34と、第二吸引路35と、凹部36とを有する。
開口31は、ベース部20の円柱部21と嵌合する。
環状補強部支持領域32は、粘着テープTを介してウエーハWの環状補強部W4を支持する。環状補強部支持領域32は、スペーサ30の径方向の内側に位置する。
粘着テープ支持領域33は、ウエーハWの外周で露出する粘着テープTを支持する。粘着テープ支持領域33は、環状補強部支持領域32より径方向の外側に位置する。
環状フレーム支持領域34は、環状フレームFを支持する。環状フレーム支持領域34は、粘着テープ支持領域33より径方向の外側に位置する。
第二吸引路35は、スペーサ30に形成されている。第二吸引路35は、一端が粘着テープ支持領域33に連通し、他端が支柱23を介して真空吸引源200に接続される。第二吸引路35は、他端が凹部36に連通する。第二吸引路35は、周方向に沿って円環状に形成された吸引溝351と、径方向に沿って直線状に形成された接続溝352とを含む。吸引溝351は、同心状に3本形成されている。吸引溝351の少なくともいずれか一つは、ベース部20とスペーサ30とが嵌合した状態で、ベース部20の支柱23の接続路231と連通する。接続溝352は、周方向に間隔を空けて4本形成されている。接続溝352は、3本の吸引溝351と連通する。このように構成された第二吸引路35は、吸引溝351と接続溝352とを介して、真空吸引源200の負圧により、粘着テープTを介してウエーハWを吸引保持する。
凹部36は、支柱23の軸方向の一部を収容する。図10に示すように、凹部36は、スペーサ30の裏面30bに凹状に形成されている。凹部36は、第二吸引路35の他端が連通している。凹部36は、環状面22aの周方向に間隔を空けて三つ形成されている。凹部36の深さ(環状スペーサ下面の凹部の深さ)d3は、支柱23の軸方向の高さh2より短い。
次に、本実施形態に係る切削装置1のチャックテーブル10の組立方法について説明する。
まず、加工対象のウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、適切な軸方向の高さh2の支柱23を選択する。より詳しくは、保持面21aとスペーサ30の表面30aとの段差が所望の大きさになる支柱23を選択する。そして、支柱23の一端を環状面22aの凹部24に嵌合する。そして、スペーサ30の開口31をベース部20の円柱部21に嵌合して、スペーサ30を支持部22に装着する。支柱23の他端をスペーサ30の凹部36に嵌合する。このようにしてチャックテーブル10を組み立てる。
組み立てられたチャックテーブル10は、保持面21aと粘着テープ支持領域33とが、真空吸引源200に接続されている。
組み立てられたチャックテーブル10は、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、保持面21aとスペーサ30の表面30aとの段差が調節されている。
このようにして組み立てられたチャックテーブル10にウエーハWが載置され吸引保持される。ウエーハWは、円形凹部W3が保持面21aで保持され、環状補強部W4がスペーサ30の環状補強部支持領域32で支持される。そして、切削装置1の切削手段130でウエーハWが切削加工される。
以上のように、本実施形態によれば、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、適切な高さh2の支柱23を使用することで、保持面21aとスペーサ30の表面30aとの段差を適切に調整することができる。このように、本実施形態は、TAIKOウエーハであるウエーハWの円形凹部W3の深さd1の違いに対応することができる。
従来は、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、厚さの異なるスペーサを用意していた。スペーサは面精度を要するので、厚さの異なるスペーサを用意すると、チャックテーブルの製造コストが増加していた。また、厚さの異なるスペーサを用意していたので、切削装置の管理が煩雑であった。
これに対して、本実施形態は、1枚のスペーサ30でウエーハWの円形凹部W3の深さd1の違いに対応することができるので、製造コストの増加を抑制することができる。本実施形態は、スペーサ30を複数用意しなくてよいので、切削装置1の管理を容易にすることができる。
このように、本実施形態は、チャックテーブル10のコストの高騰、管理を複雑化することなく、円形凹部W3の深さd1の異なる複数種類のウエーハWを支持することができる。
[第二実施形態]
図11を参照しながら、本実施形態に係るチャックテーブル10について説明する。図11は、第二実施形態に係るチャックテーブルの環状スペーサを示す斜視図である。チャックテーブル10は、基本的な構成は第一実施形態のチャックテーブル10と同様である。以下の説明においては、チャックテーブル10と同様の構成要素には、同一の符号又は対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態では、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、凹部36Aの深さd3を調整し、保持面21aとスペーサ30Aの表面30aとの段差を調整する。
支柱23は、軸方向の高さh2が同じ1組が用意されていても、軸方向の高さh2が異なる複数組が用意されていてもよい。
凹部36Aは、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、深さd3が異なる複数組が形成されている。本実施形態では、凹部36Aは、深さd3が浅い第一凹部361と、第一凹部361より深さd3が深い第二凹部362と、第二凹部362より深さd3が深い第三凹部363とが形成されている。第一凹部361と第二凹部362と第三凹部363とを区別する必要がないとき、凹部36Aとして説明する。支柱23を第一凹部361又は第二凹部362又は第三凹部363に収容することで深さd3が調整され、保持面21aとスペーサ30Aの表面30aとの段差が調整される。支柱23を第一凹部361に収容すると、露出した支柱23の高さh4が大きくなり、保持面21aとスペーサ30Aの表面30aとの段差が小さくなる。支柱23を第三凹部363に収容すると、露出した支柱23の高さh4が小さくなり、保持面21aとスペーサ30Aの表面30aとの段差が大きくなる。
上述したように、本実施形態は、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、支柱23を収容する凹部36Aの深さd3を変えることで、保持面21aとスペーサ30Aの表面30aとの段差を調整することができる。本実施形態によれば、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、高さh2の異なる支柱23を使用する場合に比べて、チャックテーブル10を容易に組み立てることができる。本実施形態によれば、高さh2の異なる支柱23を用意する場合に比べて、部品数が削減され、製造コストを低減することができる。本実施形態は、高さh2の異なる支柱23を用意する場合に比べて、部品数が削減されるので、切削装置1の管理を容易にすることができる。
[第三実施形態]
図12を参照しながら、本実施形態に係るチャックテーブル10について説明する。図12は、第三実施形態に係るチャックテーブルの支柱を示す斜視図である。
支柱23Bは、外周面に雄ネジ(雄ネジ部)が形成されている。支柱23Bは、一端が環状面22aの凹部24の内周面に形成された雌ネジに螺合し、他端がスペーサ30の凹部36に嵌合する。または、支柱23Bは、一端が環状面22aの凹部24に嵌合し、他端がスペーサ30の凹部36の内周面に形成された雌ネジに螺合してもよい。このようにして、凹部24の内周面に形成された雌ネジ、又は、凹部36の内周面に形成された雌ネジに支柱23Bの雄ネジを螺合する深さを変えることで、保持面21aとスペーサ30の表面30aとの段差が調整される。
上述したように、本実施形態によれば、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、環状面22aの凹部24の内周面に形成された雌ネジ、又は、凹部36の内周面に形成された雌ネジに支柱23Bの雄ネジを螺合する深さを変えることで、保持面21aとスペーサ30の表面30aとの段差を適切に調整することができる。本実施形態によれば、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、支柱23Bを螺合する深さを変えればよいので、保持面21aとスペーサ30の表面30aとの段差を無段階に調整することができる。これにより、本実施形態は、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1の違いにより適切に対応することができる。
[第四実施形態]
図13を参照しながら、本実施形態に係るチャックテーブル10について説明する。図13は、第四実施形態に係るチャックテーブルの環状スペーサの凹部を示す部分拡大断面図である。本実施形態では、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、凹部36Cの深さd3を調整し、保持面21aとスペーサ30Cの表面30aとの段差を調整する。
凹部36Cは、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、深さd3が調整可能である。凹部36Cは、内周面に雌ネジが形成されている。凹部36Cは、内周面に形成された雌ネジに螺合する雄ネジ364を有する。雄ネジ364は、凹部36Cの深さd3より短い長さを有する。内周面に形成された雌ネジに雄ネジ364を螺合する深さを変えることで、凹部36Cの雌ネジの露出した面の、裏面30Cbからの深さが調整される。これにより、凹部36Cに収容される支柱23の他端が雄ネジ364の露出した面に当接して支柱23の長さが調節されるので、保持面21aとスペーサ30Cの表面30aとの段差が調整される。
上述したように、本実施形態は、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、凹部36Cの内周面に形成された雌ネジに雄ネジ364を螺合する深さを変えることで、凹部36Cの深さd3を調整することができる。これにより、本実施形態は、高さh2の異なる支柱23を複数組用意したり、深さd3が異なる複数組の凹部36Aを形成しなくてよいので、簡易な構成となり、製造コストを低減することができる。
本実施形態によれば、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1に応じて、凹部36Cの内周面に形成された雌ネジに雄ネジ364を螺合する深さを変えればよいので、保持面21aとスペーサ30Cの表面30aとの段差を無段階に調整することができる。これにより、本実施形態は、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1の違いにより適切に対応することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
支柱23は、環状面22aに着脱自在であるものとして説明したが、環状面22aに立設して設置され、着脱できないものでもよい。
環状面22aの凹部24を凹部36Cと同様に構成し、凹部24の深さd2を調整し、保持面21aとスペーサ30Cの表面30aとの段差を調整するようにしてもよい。より詳しくは、環状面22aの凹部24の内周面に形成された雌ネジに雄ネジ364を螺合させ、該環状面22aの凹部24に一端を収容する支柱の高さを、該雄ネジ364の螺合量で決定してもよい。
切削装置1のスピンナテーブル171をチャックテーブル10と同様に構成し、ウエーハWの円形凹部W3の深さd1の違いに対応するようにしてもよい。
1 切削装置(加工装置)
10 チャックテーブル
20 ベース部(ハット状ベース)
21 円柱部(円柱状立ち上がり部)
21a 保持面(凹部保持面)
22 支持部(スペーサ支持部)
22a 環状面
23 支柱
25 第一吸引路
30 スペーサ(環状スペーサ)
30a 表面(上面)
30b 裏面(下面)
32 環状補強部支持領域
33 粘着テープ支持領域
34 環状フレーム支持領域
35 第二吸引路
36 凹部
200 真空吸引源(吸引源)
T 粘着テープ
W ウエーハ
W1 デバイス領域
W2 非切削領域
W3 円形凹部
W4 環状補強部
Wa 表面
Wb 裏面
d1 円形凹部の深さ(ウエーハの円形凹部の深さ)
d2 凹部の深さ(支持部上面の凹部の深さ)
d3 凹部の深さ(環状スペーサ下面の凹部の深さ)
h1 円柱部の軸方向の高さ
h2 支柱の軸方向の高さ
h3 環状面からの支柱の高さ
h4 露出した支柱の高さ

Claims (3)

  1. 表面のデバイス領域に対応し裏面に形成された円形凹部と該円形凹部を囲繞する環状補強部とを有するウエーハを、表面が露出した状態で保持する加工装置のチャックテーブルであって、
    該円形凹部と嵌合して該円形凹部を保持する凹部保持面を備える円柱状立ち上がり部と、該凹部保持面より下方で該円柱状立ち上がり部を囲繞するスペーサ支持部と、一端が該凹部保持面に連通し他端が吸引源に接続される第一吸引路が形成されたハット状ベースと、
    該ハット状ベースの該円柱状立ち上がり部に嵌合して該スペーサ支持部に装着され、該ウエーハの環状補強部を支持する環状スペーサと、
    を備え、
    該スペーサ支持部は、
    嵌合した該環状スペーサの下面に対面する環状面と、
    該環状スペーサを支持する三つ以上の支柱と、を有し、
    該ウエーハの円形凹部の深さに応じて、該環状面からの該支柱の高さ、又は、該支柱を収容する該環状スペーサ下面の凹部の深さを調整し、該凹部保持面と該環状スペーサの上面との段差を調整することを特徴とする加工装置のチャックテーブル。
  2. 該支柱は、該環状面又は該環状スペーサ下面の凹部に形成された雌ネジに螺合する雄ネジ部を有する請求項1に記載の加工装置のチャックテーブル。
  3. 該ウエーハは、裏面に外周が環状フレームに固定された粘着テープが貼着され、
    該環状スペーサは、
    該粘着テープを介してウエーハの該環状補強部を支持する環状補強部支持領域と、
    該ウエーハの外周で露出する該粘着テープを支持する粘着テープ支持領域と、
    一端が該粘着テープ支持領域に連通し他端が該支柱を介して該吸引源に接続される第二吸引路と、を有する請求項1又は2に記載の加工装置のチャックテーブル。
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