JP2018124491A - 光反射板、led照明装置、建築用室内装飾化粧パネル、led照明装置の光反射板に対するled光源の配置方法、led照明装置からの光取り出し方法およびled照明装置の利用方法 - Google Patents

光反射板、led照明装置、建築用室内装飾化粧パネル、led照明装置の光反射板に対するled光源の配置方法、led照明装置からの光取り出し方法およびled照明装置の利用方法 Download PDF

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俊司 山本
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昭 株本
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Abstract

【課題】 高い拡散反射率を有する光反射板であっても、形状等を認識することが可能であり、意匠性に優れた光反射板、LED照明装置、建築用室内装飾化粧パネル、LED照明装置の光反射板に対するLED光源の配置方法、LED照明装置からの光取り出し方法およびLED照明装置の利用方法を提供する。【解決手段】 光反射板1には、熱可塑性のマイクロ発泡樹脂製の板材3が用いられ、光反射板1の表面の面状部6一部には凹部5が形成される。その結果、光反射1の表面は、凹部5と面状部6により構成される。凹部5は、板材3の厚みが局所的に薄くなっている部位である。板材3は、一部に曲げ加工が施され、わずかに湾曲する。すなわち、光反射板1の凹部5の形成面は、平坦ではなく、湾曲面となる。板材3の表面に形成される凹部5は、連続的な線状模様または点線模様に形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、意匠性に優れた光反射板、LED照明装置、建築用室内装飾化粧パネル、LED照明装置の光反射板に対するLED光源の配置方法、LED照明装置からの光取り出し方法およびLED照明装置の利用方法に関するものである。
省エネルギーおよび長寿命であることから、LED(Light Emitting Diode)照明が普及しており、LEDを用いた照明は数多く提案されている。これらの照明装置としては、照明装置の枠体の内部に、照明装置の照度向上や光拡散の目的で光反射板を配置し、光を拡散反射させて照射するものがある。
ここで、反射板表面の形状によって反射光の強度や照射領域などを制御する方法としては、例えば、三次元表示における二重像の生成を低減することの可能な照明装置およびそれを備えた表示装置がある(特許文献1)。
特許文献1では、複数の線状照明光もしくは複数の点状光照明光が2次元配置されて形成された線状照明光を生成する照明光学系と、線状照明光を反射する光反射板とが設けられる。また、特許文献1における光反射板は、2枚または3枚の平面を互いに所定の角度で組み合わせ、複数の窪みが最密で配置された凹凸形状を有する。
また、多角形状の底板と、底板の各辺から延出する側板とを有する箱組立体形成部材がある(特許文献2)。
特許文献2の箱組立体形成部材は、指向性の強い点光源を用いた照明光源装置のケーシングとして用いられる。光導通反射板の中央光導通反射部の中央部は高光反射率に形成されており、点光源から放射される強い光を反射することが可能である。また、その反射光は、箱組立体内壁面及び光導通反射板によって多重反射するようになっている。
中央光導通反射部の中央部の周辺部には小孔が設けられる。中央光導通反射部の中央部の周辺部は中央部に次いで光反射率を高くする一方で、一部の光を透過させるように設計されている。外方光導通反射部には、円形の開孔が、光導通反射板を垂直に貫通するよう、所定間隔で形成され、開孔の孔径は中央光導通反射部から外方へ離れるに従って徐々に大きくなる。特許文献2には、このように光導通反射板に貫通する小孔を設けることで、光透過率を制御して、均一な光を取り出す技術が記載されている。
また、点光源を構成する複数の発光ダイオードを用いて、線状の発光面を発光させる照明装置がある(特許文献3)。
特許文献3においては、発光ダイオードの長手方向に沿って設けられ、線状の発光面を構成する第1の面と、第1の面と対向するように配置され、鋸歯状の反射部を有する第2の面とを含むレンズ部材と、レンズ部材の長手方向の両端部の外側にそれぞれ配置され、レンズ部材の両端部から光を入射するための光量の異なる2つの発光ダイオードとを備える。
鋸歯状の反射部は、レンズ部材の長手方向の両端部から内側に向かってほぼV字状に傾斜する。反射部のV字状の底部において、2つの発光ダイオードの光量の違いに応じて、鋸歯状の反射部の発光面側の頂点の間隔が、レンズ部材の長手方向の両端部から内側に向かって徐々に小さくなるように形成される。特許文献3においては、2つの発光ダイオードのみを用いて、導光板の表面に形成されたレンズ部材を鋸歯状に形成して、導光板から光を均一に取り出すことで、導光板をほぼ均一に線状に光らせることが可能である。この発明は、導光板の表面に鋸歯状模様を形成して、前記鋸歯状模様の部分から光を均一に取り出すものである。
また、受光型のディスプレイの背面に光を照射するバックライト装置において、ディスプレイの背面と対向すべき反射面と、該反射面の一側方に配置されて該反射面に向けて光を放射する光源とを備えるバックライト装置がある(特許文献4)。
特許文献4における光反射板の反射面は、光源から遠ざかるにつれてディスプレイの背面に接近する斜面領域を有する。該斜面領域には、光源の光放射方向と平行であって且つディスプレイの背面と直交する断面の形状が三角歯状の凹凸面が形成される。該凹凸面の凹凸のピッチは、光源から遠ざかるにつれて小さくなる。特許文献4によれば、ディスプレイの光照射面の全域を均一な明るさで照明することができる。
また、制御回路と電気的に導通されて光線を出射し、その投光角度が調整可能な少なくとも一つの指向性光源を用い、光源の向きが可変な指向性光源から出射される光線の投光角度を調整して、光路制御微細構造上の様々な屈折微細構造面に投射することによって、導光カバーから出射される光の角度を変更することが可能な発光装置がある(特許文献5)。
特許文献5の発光装置は、光の出射角度を調整可能で、使用者の必要に応じて各LEDの発光角度を調整することができる。また、導光カバーに設置された光路制御微細構造と組み合わさって眩光の発生を回避することができるだけでなく、灯具全体の光の出射角度および光の形状を変更することができる。
また、任意の斜め方向の光を、正面方向への指向性を持たせて拡散反射することにより、輝度や耐久性に優れ、安価な拡散反射板が提案されている(特許文献6)。
特許文献6の拡散反射板は、光を反射して、目的とする範囲内に一様に光を拡散あるいは集光するものである。特許文献6において、表面レリーフ型回折格子と表面レリーフ型ホログラム拡散体散乱強度を制御する回折格子など異なる拡散特性を持つホログラムを積層することにより、散乱光に照明パターンを付与し、かつパターン内で散乱強度が一様となるような散乱特性を持つ拡散反射板が得られる。拡散反射板の表面レリーフ型回折格子または表面レリーフ型ホログラム拡散体は、光を反射させるために溝のある片面を、金属膜あるいは屈折率1.6以上の誘電体で覆ったものである。この拡散反射板の用途としては、反射型液晶表示装置の他に、プロジェクタスクリーン用拡散板、レーザービーム整形用拡散板に使用することができる。照明用途としてはカメラのフラッシュや室内照明などに適用できる。
特許文献7には、蛍光物質を励起できるLEDチップ群に、対峙するよう被照射面を配置し、当該被照射面を、蛍光物質にて、芸術的あるいは宣伝機能を持たせた模様形状とし、これをLEDにて励起発光させて、直接的な光源とした照明装置が記載されている。
特許文献7の発明はより具体的には、蛍光物質を発光させることができる一群のLEDチップからなる第一光源を有し、当該光源からの発光を受けて励起する蛍光物質が塗布された被照射面からなる第二光源を有するLED照明装置において、当該被照射面における蛍光物質の塗布が、芸術的模様または宣伝目的模様にて描かれており、その第二光源における発光を、主として、照明として利用すると同時に、鑑賞、宣伝に活用できる照明装置である。
特開2013−050694号公報 特開2010−153370号公報 特開2003−077322号公報 特開2005−129409号公報 特開2008−304816号公報 特開2003−337209号公報 特開2012−104788号公報
しかし、特許文献1の反射板は、凹凸形状の曲面状光反射板の面状部を組み合わせて形成されたもので、面状部の間に溝状の凹部を有するものではない。したがって、面状部と溝状の凹部の輝度の差異を利用して、意匠性を向上させるものではない。
また、特許文献2は、光導通反射板の貫通孔を用いた均一な光取り出しを可能とするフラッタ技術に関するものである。そのため、特許文献2の光反射板は、厚みが局部的に薄くなる溝状の凹部とその間や周囲を囲うように溝状の凹部が形成されていない面状部が光反射板上に配置された構造ではない。従って、面状部と溝状の凹部の輝度の差異を利用して、意匠性を向上させるものではない。
また、特許文献3は、導光板の表面から光を均一に取り出すために、導光板の表面に、鋸歯状凹凸が連続して形成されたものである。このため、光反射板の表面に板材の厚みが局部的に薄くなる溝状の凹部が形成され、溝状の凹部の間や、凹部の周りに凹部が形成されていない面状部が配置されたものではない。そのため、溝状の凹部の間や周囲を囲うように面状部を形成して、面状部と溝状の凹部の輝度の差異を利用して、意匠性を向上させるものではない。
また、特許文献4の反射板は、表面に連続した鋸歯状模様が形成されたもので、溝状の凹部の間や周囲を囲うように面状部が形成され、面状部と溝状の凹部の輝度の差異を利用して、意匠性を向上させるものではない。
また、特許文献5の発明は、鋸歯状凹凸が連続して形成されたもので、面状部の間や周囲に溝状の凹部が形成され、面状部と溝状の凹部の輝度の差異を利用して、意匠性を向上させるものではない。
また、特許文献6の発明は、面状部の間や周囲に溝状の凹部が形成され、面状部と溝状の凹部の輝度の差異を利用して、意匠性を向上させるものではない。
また、特許文献7の発明は、蛍光物質を利用して意匠性を高めるもので、拡散反射性の高い反射板の面状部に、溝状の凹部を形成して、溝状の凹部と凹部が形成されていない面状部の反射光の輝度の相違により、意匠性を高めるものではない。
ここで、LED照明装置の光反射板には、例えば、略長円形や円形の素材が使用され、ドーム状に立体成形されて用いられる。このような光反射板を用いることで、反射光の強度や照射領域などの制御を行うことができる。この際に、拡散反射率が高いマイクロ発泡樹脂製の光反射板を用いることで、光反射板の輝度を前面において略均一にすることができ、LED照明装置を面状に発光させて、LED照明装置から略均一にやわらかな照射光を取り出すことができる。
一方、マイクロ発泡樹脂製の光反射板を立体成形して用いた場合には、LED照明装置を観察者が見た時に、LED照明装置の光反射板から反射される反射光の輝度分布にほとんど差がない。このため、LED照明装置の光反射板の立体形状を認識することが困難である。特に、光反射板が露出する光反射板露出型のLED照明装置の場合には、意匠性や装飾性が不十分に感じられる問題がある。
また、人間は、対象物の光学的特性による色の変化や、表面の凹凸による微小な陰影による明るさの変化によって距離や立体形状を認識することができる。しかしながら、例えば、完全に磨きあげられたガラス面など、輝度が完全に一定の物体の内部では、上記の明るさや色の変化や表面の凹凸も存在しないため、物体の表面までの距離を定めることができない。このため、完全に磨きあげられたガラス面のように、輝度が完全に一定の物体については、形状が正確に認識できないことになる。
特に、マイクロ発泡樹脂製の光反射板は、拡散反射率が高い。このために、マイクロ発泡樹脂シートを成形して得られるマイクロ発泡樹脂製の光反射板は、表面の輝度が略均一となる。このため、マイクロ発泡樹脂製の光反射板を用いた反射板露出型照明装置においては、光反射板の部位による輝度にほとんど差がない。したがって、上記と同様の現象により光反射板までの距離や形状を正確に認識することが困難である。このため、LED照明装置に用いられる光反射板の立体的形状を認識することが困難である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、高い拡散反射率を有する光反射板であっても、形状等を認識することが可能であり、意匠性に優れた光反射板、LED照明装置、建築用室内装飾化粧パネル、LED照明装置の光反射板に対するLED光源の配置方法、LED照明装置からの光取り出し方法およびLED照明装置の利用方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために、第1の発明は、波長450〜650nmにおける可視光領域における酸化アルミニウム標準板に対する光反射率の割合として拡散反射率が90%以上、全反射率が90%以上の光学特性を有する熱可塑性のマイクロ発泡樹脂からなる板材を用いた光反射板であって、前記板材の両表面に設けられる未発泡層と、前記未発泡層の間に設けられる発泡層とを有し、前記板材の表面が、前記板材の厚みが局部的に薄く形成された溝状の凹部と、前記凹部が形成されていない面状部とによって形成されることを特徴とする光反射板である。すなわち、前記板材の表面の一部に、前記板材の厚みが局部的に薄くなる溝状の凹部が形成され、前記板材の表面の残部が、前記凹部が形成されていない面状部によって形成されているものである。
前記光反射板は、前記面状部が前記凹部を一つまたは複数の面で囲う平面状または曲面状の光反射板とすることができる。前記光反射板の前記面状部が前記凹部を片側または両側から囲うか、あるいは前記凹部を内周及び外周から囲うか、または前記凹部の外周を囲うかのいずれかの平面状または曲面状の光反射板であってもよい。すなわち、凹部が面状部によって囲われるか、あるいは凹部同士が面状部により相互に所定間隔されていても良い。たとえば、凹部が所定間隔を開けて形成された反射板を貫通する複数の波状模様であれば、面状部は各波状模様の両側を囲うことになるが、凹部が円または楕円のような閉曲線であれば、面状部は円や楕円の内周及び外周を囲うことになる。また、凹部が点線や破線であれば、面状部は凹部の外周を覆うことになる。
前記凹部が一つの連続的な線状模様または点線模様として形成されるか、あるいは相互に所定距離離間して複数の連続的な線状模様または点線模様に形成されてもよい。本発明における模様とは、実線または点線あるいは破線により連続的に画かれた直線または曲線及びこれらを組み合わせた線状の凹部を言い、尚、図形や文字型は模様は図形や文字型とは、別途定義しているため、模様には、図形や文字型は含まないものである。
前記凹部が一つまたは複数の文字型や図形として形成されている光反射板であってもよい。
前記凹部の波長450〜650nmにおける可視光領域における酸化アルミニウム標準板に対する光反射率の割合としての前記拡散反射率と全反射率がともに、90%以上の反射率を有する光反射板であってもよい。本発明では、凹部を押圧工具にて形成することが望ましいが、表面に切り込みを入れる方法にて形成した場合であっても、凹部の光反射率は上記の値を満足する。
前記光反射板及び前記凹部の可視光領域における反射率の波長依存性によるばらつきが±2%以内であり、バラつきを含めた拡散反射率と全反射率の下限値が90%以上であることが望ましい。特に、凹部の形成方法が押圧、切り込みいずれの場合であっても上記の反射率ばらつきを含めた反射率がともに90%以上を満足するが、光反射板の表面を押圧して形成する方が、凹部の表面近傍の気泡が潰れて扁平になるだけで反射率の変化がほとんどない。このため、表面の気泡数の減少を僅かにともなう切り込みにより凹部を形成するよりも押圧で凹部を形成する方が望ましい。
前記板材がPET樹脂、PC樹脂、アクリル樹脂、または難燃アクリル樹脂のいずれかからなっても良い。
前記板材の前記凹部の形成部以外の平均気泡径が2μm以上20μm以下であることが望ましい。
前記凹部の幅が2.0mm以下であり、前記凹部の深さが0.3mm〜0.7mmであっても良い。
前記板材の少なくとも一部が3次元形状に曲げ加工されていてもよい。
第1の発明によれば、拡散反射率の極めて高いマイクロ発泡樹脂製の板材からなる光反射板であっても、前記板材の表面の一部に凹部が形成され、残部が凹部が形成されていない面状部によって形成されることで、前記凹部の周囲または両側、あるいは全周を面状部に囲うことが可能になり、当該凹部に入射した反射光の強度変化部や直接光が照射されない影部を形成することができる。このため、光反射板の形状等を容易に把握することができる。また、光反射板の表面の凹部のデザインによって、より意匠性を高めることができる。
特に、光反射板の可視光領域における反射率の波長依存性によるばらつきが±2%以内であり、バラつきを含めた拡散反射率と全反射率の下限値が90%以上の場合には、上記の効果が大きい。
また、凹部が連続的な線状模様または点線模様に形成されることで、より意匠性を高めることができる。
また、板材としては、PET樹脂、PC樹脂、アクリル樹脂、または難燃アクリル樹脂など種々の材質を適用することができる。
また、板材の凹部の形成部以外の平均気泡径を2μm以上20μm以下とすることで、高い拡散反射率を得ることができる。例えば、平均気泡径が小さすぎると、光の透過度が高くなり反射率が低下する。また、平均気泡径が大きすぎると拡散反射率が低下する。
また、凹部の幅を2.0mm以下とし、凹部の深さを0.3mm〜0.7mmとし、また、凹部の形状は、板材表面から凹部の深さ方向に先細り形状とすることがLED光源からの反射光の取り出しや凹部の加工性や加工後の凹部の剛性の観点からは望ましい。凹部の深さが浅すぎると、凹部における反射光を制御する効果が小さくなり、凹部が深すぎると、凹部において透過光が増えて反射率が低下するため望ましくない。
また、光反射板の少なくとも一部が3次元形状に曲げ加工されていることで、意匠性の高い光反射板を得ることができる。また、3次元的に曲げられているため、光反射板の剛性を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明にかかる前記板材の表面の一部に凹部が形成され、残部が凹部が形成されていない面状部によって形成される光反射板と、LED光源と、を具備し、前記凹部の少なくとも一部には、前記LED光源からの直接照射光が照射されない部位が形成されるように、前記LED光源が前記凹部に対して配置されることを特徴とするLED照明装置である。
また、第1の発明にかかる前記板材の表面の一部に凹部が形成され、残部が凹部が形成されていない面状部によって形成される光反射板と、LED光源と、を具備し、前記凹部は連続的な溝形状であり、前記凹部の少なくとも一部の長手方向に垂直な断面において、前記LED光源からの直接照射光が、前記凹部の両方の側壁に入射し、前記凹部のそれぞれの側壁から異なる方向に反射するように、前記LED光源が前記凹部に対して配置されることを特徴とするLED照明装置であってもよい。
前記LED照明装置は、光が出射する開口部を有し、前記光反射板は、前記開口部から直接視認可能な位置に配置され、さらに前記開口部に光透過部材を設け、前記光反射板からの反射光が前記光透過部材を通じて取り出されてもよい。
前記光透過部材の光透過率は、30〜80%であることが望ましい。光透過率がこれ以上低いと、照明装置として役立てることができない。また、光透過率が高すぎると、照明装置の面状部と溝部の輝度の相違であるコントラストの差が付きくいので30〜80%の範囲、さらに望ましくは40〜70%が望ましい。
前記光透過部材は、着色アクリル板、着色ガラス材料からなるか、あるいは着色フィルムが貼り付けられた透明な樹脂材料やガラス材料であってもよい。ここで、着色樹脂板は乳白色、グレースモーク、またはブラウンスモークのアクリル板からなってもよいし、着色ガラスは、遷移金属イオンや金属と半導体のコロイド状粒子を分散させたものからなってもよい。
前記LED光源が、赤色、緑色、または青色の着色光であってもよい。
第2の発明によれば、凹部の一部にLED光源からの直接光が照射されない部位を形成することで、光反射板に形成された凹部からの反射光強度が、凹部以外の部分の反射光強度と比較して低いため、光反射板の一部の輝度を低くすることができる。したがって、LED照明装置が設置された室内にいる人がLED照明装置を見た時に、光反射板の部位によって輝度の差が生じて、光反射板の遠近感や立体感が認識することができる。例えば、凹部で線状模様や点状模様を形成した部分と、凹部以外の部分の輝度に差が生じて、光反射板にほのかな陰影によって模様を認識することができる。この結果、LED照明装置の意匠性や装飾性を向上させることができる。
また、凹部を構成する両側の側壁の内面にLED光源からの直接光を入射させて、それぞれの側壁から異なる方向に反射するように、LED光源を凹部に対して配置することでも、両方の側壁からの使用者の方向に対する反射光強度に差が生じるため、同様の効果を得ることができる。
また、光透過部材を設けることで、LED照明装置内に異物等が侵入することを抑制することができる。ここで、LED照明装置の凹部による模様は、周囲が明るいところよりも、暗いところの方が明瞭に見える。その理由は、以下の通りである。
周囲が明るい場合には、室内に入り込む太陽光線等の散乱光や蛍光灯の光などがLED照明装置に入射して、LED照明装置の光反射板で反射するため、光反射板の全体としての輝度が向上する。したがって、仮に、LED照明装置の光源の光のみが凹部に入射する場合において、凹部と凹部以外の輝度の差が十分であったとしても、外部からLED照明装置に入射する光による輝度が重畳されると、輝度差の割合が相対的に小さくなる。
これに対し、LED照明装置の光反射板に外部から入射する光が少なくなると、凹部で形成される輝度の差をはっきりと認識することができる。したがって、光透過部材を設けることにより、LED照明装置の外部からの光が光反射板に入射することを抑制することができ、凹部と凹部以外の面状の部位における輝度の相対比率が拡大し、光反射板の模様をより明瞭に視認できることになり、意匠性を向上することができる。
この際、光透過部材の光透過率が20〜80%であれば、このような効果をより確実に得ることができる。ここで、例えば、十分研磨された透明ガラスの光透過率は、約92%であることから、十分研磨された透明ガラスを光透過性部材に用いると、外部からLED照明装置に入射する光の吸収効果が少なくて、上記の効果がほとんど得られないことになる。
また、光透過部材が、乳白色、グレースモーク、またはブラウンスモークのアクリル板であれば、光透過率を調整することができるとともに、発光色を変えることができる。
第3の発明は、第1の発明にかかる光反射板を用いたことを特徴とする建築用室内装飾化粧パネルである。前記建築用室内装飾化粧パネルの凹部は、面状部に相互に所定距離離間して設けられる複数の連続的な線状模様または点線模様であっても良いし、あるいは連続的な線状模様または点線模様で記載した文字型や図形であっても良い。
第3の発明によれば、意匠性に優れた建築用室内装飾化粧パネルを得ることができる。
第4の発明は、第1の発明にかかる光反射板と、LED光源と、を用い、前記凹部の少なくとも一部に、前記LED光源からの直接照射光が照射されない部位を形成するように、前記LED光源を前記凹部に対して配置することを特徴とするLED照明装置の光反射板に対するLED光源の配置方法である。
また、第1の発明にかかる光反射板と、LED光源と、を用い、前記凹部は連続的な溝形状であり、前記凹部の長手方向に垂直な断面において、前記LED光源からの直接照射光を、前記凹部の両方の側壁に入射させ、前記凹部のそれぞれの側壁から異なる方向に反射するように、前記LED光源を前記凹部に対して配置することを特徴とするLED照明装置の光反射板に対するLED光源の配置方法であってもよい。
第4の発明によれば、LED光源を光反射板に対して適切な配置とすることで、表面の面状部の一部に形成された凹部の一部にLED光源からの直接光が照射されない部位を形成することができる。この際、前述したように、光反射板に形成された凹部からの反射光強度が、凹部以外の面状部の部分の反射光強度と比較して低いため、光反射板の一部の輝度を低くすることができる。したがって、LED照明装置が設置された室内にいる人がLED照明装置を見た時に、光反射板の部位によって輝度の差が生じて、光反射板の遠近感や立体感が認識することができる。
また、LED光源を光反射板に対して適切な配置とすることで、凹部を構成する両側の側壁の内面にLED光源からの直接光を入射させて、それぞれの側壁から異なる方向に反射するように、LED光源を凹部に対して配置することができる。この場合でも、凹部以外の面状部からの反射光強度と両方の側壁からの使用者の方向に対する反射光強度に差が生じるため、上記と同様の効果を得ることができる。
第5の発明は、第4の発明にかかるLED照明装置の光反射板に対するLED光源の配置方法を用いてLED光源を配置したLED照明装置において、前記LED照明装置は、光が出射する開口部を有し、前記開口部に光吸収性の光透過部材を設け、前記光反射板からの反射光を、前記光透過部材を通じて取り出すことを特徴とするLED照明装置からの光取り出し方法である。
第5の発明によれば、開口部に光透過部材を設けるため、前述したように、LED照明装置の光反射板に外部から入射する光を少なくすることができる。このため、凹部と凹部以外の輝度の差をはっきりと認識することができる。したがって、凹部と凹部以外の部位における輝度の相対比率が拡大し、光反射板の模様がより明瞭に視認できることになり、意匠性を向上することができる。
第6の発明は、第5の発明にかかるLED照明装置からの光取り出し方法により、照明装置から取り出す光の輝度と発光色を調整することを特徴するLED照明装置の利用方法である。
第6の発明によれば、照明装置から取り出す光の輝度と発光色を調整することで、意匠性を向上することができる。
本発明によれば、高い拡散反射率を有する光反射板であっても、形状等を認識することが可能であり、意匠性に優れた光反射板、LED照明装置、建築用室内装飾化粧パネル、LED照明装置の光反射板に対するLED光源の配置方法、LED照明装置からの光取り出し方法およびLED照明装置の利用方法を提供することができる。
(a)は光反射板1を示す斜視図、(b)は(a)のA−A線断面図。 LED照明装置10の斜視図。 LED照明装置10の平面図。 (a)は、LED照明装置10断面図であって、図3のB−B線断面図、(b)は(a)のC部拡大概念図。 (a)、(b)は、図4(b)の他の実施形態を示す図。 LED照明装置10aの斜視図。 LED照明装置10aの断面図であって、図6のF−F線断面図 光反射板1aの平面図。 (a)は、図8のG−G線断面図、(b)は、図8のH−H線断面図、(c)は、図8のI−I線断面図。 LED照明装置10bの斜視図。 LED照明装置10bの断面図であって、図10のJ−J線断面図。 光反射板1bの平面図。 (a)は、図12のK−K線断面図、(b)は、図12のL−L線断面図。 LED照明装置10cの斜視図。 LED照明装置10cの断面図であって、図14のM−M線断面図。 光反射板1cの平面図。 (a)は、図16のN−N線断面図、(b)は、図16のO−O線断面図。 LED照明装置10dの斜視図。 LED照明装置10dの断面図であって、図18のP−P線断面図。
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1(a)は、光反射板1を示す斜視図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線断面図である。光反射板1には、熱可塑性のマイクロ発泡樹脂製の板材3が用いられ、板材3の表面の一部に、溝状の凹部5が形成される。凹部5は、板材3の厚みが局部的に薄くなっている部位である。板材3の表面の凹部5以外の残部が、凹部5が形成されていない面状部6によって形成される。すなわち、板材3の表面の凹部5以外の残部が、凹部5を一方また両方から囲うか、凹部5の全周を囲う、凹部が形成されていない面状部6によって形成される
板材3の厚さは0.4mm〜2.0mmで、板材3の両表面には未発泡層が設けられ、未発泡層の間には、発泡層が設けられる。ここで、発泡層とは、発泡処理により、気泡を生成させた層をいう。
板材3の表面の非発泡層の厚さは10〜30μmである。また、板材3の、凹部5の形成部以外における発泡層の平均気泡径は、2μm以上20μm以下の範囲であることが好ましい。平均気泡径が2μmより小さすぎると、光の透過度が高くなり反射率が低下する。また、平均気泡径が大きすぎると拡散反射率が低下する。このため、平均気泡径は2μmから20μm以下とする。
板材3は、波長450〜650nmにおける可視光領域における酸化アルミニウム標準板に対する光反射率の割合として拡散反射率が90%以上、全反射率が90%以上の光学特性を有する。なお、光反射板1の可視光領域における反射率の波長依存性によるばらつきは、±2%以内であり、バラつきを含めた拡散反射率と全反射率の下限値が90%以上であることが望ましい。
板材3(凹部5)の波長450〜650nmにおける可視光領域における酸化アルミニウム標準板に対する光反射率の割合としての前記拡散反射率と全反射率がともに、90%以上の反射率を有する。ここで、板材3は、絶縁性を有し、その体積固有抵抗は1012Ω〜1017Ωである。この範囲であれば、本発明における絶縁性を十分確保できる。
また、板材3は、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)、PC樹脂(ポリカーボネート樹脂)、難燃PC樹脂、アクリル樹脂、難燃アクリル樹脂(例えば、シクロオレフィンポリマー、ポリアクリロニトリルなどのアクリル樹脂に難燃性を持たせた透明樹脂)、PMMA樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂)のいずれかから構成することが好ましい。また、使い場所や用途により帯電防止、難燃性付与、耐紫外線のコーティングなどの処理をされた板材3を使用しても良い。
図1(b)に示すように、板材3は、一部に曲げ加工が施され、わずかに湾曲する。すなわち、光反射板1の凹部5の形成面は平坦ではなく、湾曲面となる。図示した例では、板材3は略長方形であり、板材3の長辺に対して垂直な短辺方向の断面において、板材3は、上面(凹部5の形成面)を凹曲面として湾曲する。また、板材3の長手方向には、当該湾曲形状が連続する。
なお、板材3は、マイクロ発泡樹脂シートを真空成形やマッチモールド成形などによって、成形することができる。例えば、PET樹脂、PC樹脂、難燃PC樹脂、またはアクリル系樹脂の熱可塑性樹脂製のマイクロ発泡樹脂シートをヒータで加熱して軟化させ、軟化させたマイクロ発泡樹脂シートを成形型に吸引することで、所望の形状の板材3得ることができる。
板材3の表面に形成される凹部5は、一つの連続的な線状模様または点線模様に形成されるか、相互に所定距離離間して複数の連続的な線状模様または点線模様に形成される。図示した例では、複数の波状の線状模様が互いに略平行に形成される。なお、凹部5は、板材3の成形時に形成してもよく、板材3を形成した後、工具の先端を凹部の形状に整合する形状に成形した押圧用工具により押圧することが望ましい。あるいは、凹部5を押圧用工具により押圧して形成する代わりに専用の刃物により切り込みによって形成してもよい。
この際、凹部5を形成する複数の線状模様または点線模様は、凹曲面の面状部6に対して、それぞれの模様同士が所定距離離間して形成される。この時、模様同士を離間させる距離と凹部5の溝幅の比率は、少なくとも3倍以上である必要がある。もちろん、凹部5が文字型や図形の場合も、文字型や図形を形成する各凹部5同士の距離と凹部5の幅に付いても同様にする必要がある。なお、凹部5によって形成される模様は、図示した例には限られない。凹部5の断面形状の詳細については後述する。
次に、光反射板1を用いたLED照明装置10について説明する。図2は、LED照明装置10の斜視図である。また、図3は、LED照明装置10の平面図であり、図4(a)は、図3のB−B線断面図である。なお、以下の図面においては、LED照明装置のケーブルや電源、スイッチなどは図示を省略する。
LED照明装置10は、主に、光反射板1、LED光源15、枠体11等から構成される。なお、枠体11自体を、マイクロ発泡樹脂製の光反射板で構成してもよい。また、枠体11の内面において、光反射板1で覆われる部位以外に、マイクロ発泡樹脂製の光反射板を貼り付けることが望ましい。
枠体11の一方の面には開口部12が設けられ、開口部12と対向するように光反射板1が枠体11内に収容される。すなわち、光反射板1は、開口部12から直接視認可能な位置に配置される。この際、光反射板1は、光反射板1の凹部5が開口部12の方向に向くように、枠体11内に配置される。
枠体11は、平面視において、光反射板1に対応した略長方形である。枠体11の一方の長辺側の面には、基板17に搭載された複数のLED光源15が配置される。なお、基板17のLED光源15以外の部位は、マイクロ発泡樹脂製の光反射板が貼り付けられて覆われてもよい。
基板17は、LED光源15を制御する制御基板であり、例えばガラエポ基板などのリジット基板である。LED光源15は、基板17上の回路に直接半田実装される。なお、基板17に代えて、フレキシブルフラットケーブル等によってLED光源15と接続してもよい。
枠体11には、基板17の上方であって、前述した開口部12の一部を塞ぐように、ひさし部13が設けられる。ひさし部13は、LED光源15および基板17を、開口部12側から隠すように開口部12の縁部から張り出した部位である。ひさし部13によって、LED光源15を開口部12側から直接視認できなくすることができる。このようにすることで、LED光源15からの直接照射光を少なくしてグレア感を低減することができる。また、LED光源15からの直接光を反射させて、光反射板1方向へ光を導光することができる。
図4(a)に示すように、光反射板1は、LED光源15側では、枠体11の底面と接触し、LED光源15と対向する側面側に行くにつれて、上方(開口部12側)に向けて湾曲する。このようにすることで、LED光源15からの直接光を、光反射板1の全面にわたって効率よく照射することができる。
図4(b)は、図4(a)の拡大図であって、凹部5近傍における入射光と反射光を示す概念図である。LED光源15からの直接光(図中D)は、光反射板1の全面にわたって照射され、その一部は、凹部5に照射される。
ここで、凹部5は、例えばV字状またはU字状の断面形状を有する。ここで、凹部は、前記形状でなくとも、先細り形状に形成されればよい。より具体的には、凹部5が連続的な溝形状である場合において、凹部5の長手方向に垂直な断面において、凹部5には、互いに対向する側壁21a、21bが形成される。この際、凹部5の少なくとも一部には、LED光源15からの直接照射光が照射されない部位が形成されるように、LED光源15が凹部5に対して配置される。
例えば、図示した例では、LED光源15の直接光に対して、LED光源15側の側壁21aが、ちょうど影になるため、側壁21aには、直接光は照射されない。一方、側壁21aと対向し、LED光源15から離れた側の側壁21bは、LED光源15側に対向するため、直接光がその一部に照射され、側壁21bにおいて拡散反射する(図中E)。
前述したように、マイクロ発泡樹脂製の光反射板は、極めて拡散反射率が高いため、光反射板の部位による輝度ムラがなく、LED照明装置として使用した際には、均一な反射光を出射することができる。このため、光反射板の形状(本実施形態では湾曲形状)を正確に認識することが困難である。
これに対し、凹部5の近傍においては、影となる側壁21aや、相対的に拡散反射光の強度が大きくなる側壁21bが設けられるため、光反射板1の一部の輝度に差を生じさせることができる。したがって、LED照明装置10が設置された室内にいる人がLED照明装置10を見た時に、光反射板1の部位によって輝度の差が生じて、光反射板1の遠近感や立体感が認識することができる。このため、より意匠性に優れたLED照明装置10を得ることができる。
ここで、凹部5の幅(図中G)は、2.0mm以下であり、凹部5の深さ(図中F)が0.3mm〜0.7mmであることが望ましい。凹部5の幅が広すぎると、凹部5の凹凸形状が、凹部以外の平坦部の形状と近くなり、凹部5によるLED光源からの直接光が照射されないようにする効果が小さくなる。また、凹部5の深さが浅すぎても、同様に、凹部5によるLED光源からの直接光が照射されないようにする効果が小さくなる。一方、凹部5が深くなりすぎると、凹部5において光反射板の剛性が低下するとともに、透過光が多くなるため望ましくない。
なお、凹部5によって文字などを形成する場合には、文字の太さに応じた幅の凹部5を形成してもよいが、前述したように、凹部5の幅が広くなりすぎると、凹凸形状を視認しにくくなる。このため、凹部5で文字を形成する際には、上述した寸法範囲の凹部5で、文字の輪郭を形成するようにすればよい。もちろん、凹部5によって、文字を形成する際に、企業名や地名(TOKYO)などを形成すると、照明装置を広告喧伝媒体として、利用することもできる。文字に代えて、企業のロゴマークや図形を描くことも可能であり、この場合も同様の効果が得られる。
ここで、前述したように、板材3は、内部に発泡層19bを有し、発泡層19bの両側に未発泡層19aが設けられる。この際、凹部5は、例えば、板材3の表面を押圧して、板材3を局部的に潰して凹凸形状を設けることにより形成することができる。この場合には、板材3の表面における未発泡層19aを残したまま、内部の発泡層19bが潰れて凹部5が形成される。
発泡層19bが潰れると、発泡層19bを構成する気泡がつぶれて扁平となる。すなわち、発泡層19bを形成する気泡が潰れることで、板材3の板厚が局部的に減少して光反射板1の表面に凹部5が形成される。しかし、マイクロ発泡樹脂製の光反射板1の反射特性は、気泡の数(密度)には依存するが、気泡形状や気泡径が変化することによる光反射率への影響は小さい。このため、気泡が偏平となっても、気泡数(気泡密度)が変わらなければ、光反射特性はほとんど変わることがない。したがって、未発泡層19aを残して、発泡層19bの気泡を偏平化することで板厚を局部的に減少させることで、凹部5において光が透過することがなく、凹部5以外の部位と同様の反射率を得ることができる。
なお、図5(a)に示すように、凹部5を板材3の表面に切り込みを入れることで形成してもよい。この場合には、凹部5において、未発泡層19aの一部が除去される。したがって、凹部5の一部に発泡層19bが露出する場合がある。このように、凹部5において光の透過率が十分低ければ、凹部5の形成方法としては、切り込みを入れることであってもよい。尚、切り込みにより凹部5を形成する場合には、マイクロ発泡樹脂製の光反射板1の表面に、先端に略V字状の刃先が形成された刃物を略垂直に差し込み、これを形成すべき模様、文字型、図形のパターンに添って移動することで、模様、文字型、図形などを形成することができる。ここで、切り込みに使用する刃物は、厚さは薄い方が除去する気泡の数が少なくて済むので望ましい。
また、前述した例では、凹部5の一部にLED光源15からの直接照射光が照射されない部位が形成されたが、図5(b)に示すように、凹部5の全面に直接光が照射されてもよい。本実施形態では、凹部5は連続的な溝形状であり、凹部5の少なくとも一部の長手方向に垂直な断面において、LED光源15からの直接照射光が、凹部5の両方の側壁21a、21bに入射するように(図中D)、LED光源15が凹部5に対して配置される。この場合には、凹部5のそれぞれの側壁21a、21bから互いに異なる方向(図中E1、E2)に反射する。
このように、凹部5を構成する両側の側壁21a、21bの内面のそれぞれに、LED光源15からの直接光を入射させて、それぞれの側壁21a、21bから異なる方向に反射するように、LED光源15を凹部5に対して配置することでも、両方の側壁21a、21bからの使用者の方向に対する反射光強度に差が生じ、反射光強度の弱い部分が生じるため、凹曲面の面状部6に対する凹部の輝度分布が相違して前述と同様の効果を得ることができる。
以上、本実施の形態によれば、マイクロ発泡樹脂製の光反射板1を用いることで、軽量であり、強度も強くなるので複雑な形状にも対応可能で、効率良く光を拡散反射させることができる。また、LED照明装置10に用いられる光反射板1は、可視光帯域における光反射率がほぼ一定であるため、加飾照明の光反射板として使用することができる。このように、LED照明装置10の開口部12より、効率よく光を取り出すことができる。
また、光反射板1の表面には、凹部5が設けられているため、光反射板1の部位によって輝度の差を生じさせることができ、凹部5を設けない場合に、略均等に面発光するLED照明装置に対して、凹部5と凹部5を設けていない面状部6との輝度分布の差を生じさせ、光反射板1に遠近感や立体感を付与することができる。この際、凹部5の形状に応じて、高い意匠性を発揮することができる。
ここで、LED光源15が、赤色、緑色、または青色などの着色光であれば、より高い意匠性を発揮することができる。また、各LED光源15を三原色のLED光源で構成し、発光色を任意に変化できるようにしてもよい。
また、凹部5の両側壁21a、21bにLED光源15からの直接光が入射するように、凹部5に対するLED光源15の配置を決めてもよく、または、凹部5の側壁21a、21bの一部に、LED光源15からの直接光が入射しないように、凹部5に対するLED光源15の配置を決めてもよい。このような、LED照明装置10の光反射板1に対するLED光源15の配置方法によれば、前述した効果を得ることができる。
また、このような効果は、凹部5を線状に形成する場合に限られず、点線状に形成しても同様の効果を得ることができる。また、凹部5によって、単純な繰り返し模様のみではなく、文字や記号などを設けることもできる。また、凹部5の形成方法としては、未発泡層19aを残して、発泡層19bを構成する気泡を押しつぶして偏平化させてもよく、切り込みを入れることによって、未発泡層19aの一部を除去してもよい。
なお、本実施形態における光反射板1は、LED照明装置10に用いられるのみではなく、例えば、建築用室内装飾化粧パネルとして用いることもできる。光反射板1を用いた建築用室内装飾化粧パネルは、凹部5の模様によって、見る者に対して、奥行き感や立体感を惹起させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態にかかるLED照明装置10aを示す斜視図であり、図7は、図6のF−F線断面図である。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の機能を奏する構成については、図1〜図5と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
LED照明装置10aは、LED照明装置10とほぼ同様の構成であるが、光透過部材23が設けられる点で異なる。前述したように、LED照明装置10は、光が出射する開口部12を有する。すなわち、枠体11の一方の面には、開口部12が設けられる。また、前述したように、光反射板1は、開口部12から直接視認可能な位置に配置される。
LED照明装置10aは、開口部12を覆うように、光透過部材23が設けられる。光透過部材23は、透明または半透明の部材であり、光反射板1の表面で反射したLED光源15からの反射光は、光透過部材23を通じて外部に取り出される。
なお、光透過部材23は、光透過率が30〜80%の範囲であることが望ましい。光透過率が低くなりすぎると、光反射板1で反射した反射光が、十分に外部に透過せず、照度が低下する。このため、光反射板1の凹部5を認識することが困難となる。一方、光透過部材23の透過率が高すぎると、外部からの光が光反射板1に照射されることで、前述したように、凹部5と凹部5以外の部位における輝度の割合差が小さくなり、凹部5による効果が小さくなる。さらに好ましくは、光透過率は40〜70%であることが望ましい。
光透過部材23の材質としては、例えば、乳白色、グレースモーク、またはブラウンスモークのアクリル板などを適用可能である。なお、光透過部材23としては、この他にも、透明または半透明のアクリル樹脂、ペット(PET)やポリカーボネート(PC)樹脂、着色ガラス、ポリエステル製の樹脂シートなどを適用可能である。また、光透過部材23は、着色フィルムが貼り付けられた透明な樹脂材料やガラス材料であってもよい。たとえば、着色フィルムは、透明なポリエステル製のフィルムであっても良い。尚、例えば、光透過部材を反射板の汚れ防止のため、光透過率が80%を超える、光透過率90%の透明なガラスを用いることもできるが、この場合は、凹部5と凹部5を形成しない部分(面状部6)との輝度差の拡大効果はほとんど期待できない。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態にかかるLED照明装置からの光取り出し方法によれば、光透過部材23を設けることで、LED照明装置10aに入射する外部からの光の一部を、光透過部材23によって吸収することができるため、LED照明装置10aの凹部5の形成部と凹部5を形成しない部分の輝度の相対比率差が拡大して、光反射板1の表面に形成した線状模様や点状模様をより明瞭に観察することができる。また、LED照明装置10aの利用方法として、照明装置からの光取り出し方法により、照明装置から取り出す光の輝度と発光色を調整してもよい。
特に、前述した光反射板1に対するLED光源15の配置方法のように、LED照明装置10aにおいても、凹部5の一部にLED光源15からの直接光が入射しないようにLED光源15を配置し、光反射板1からの反射光を、光透過部材23を通じて取り出すことで、凹部5の模様を把握しやすい。同様に、LED照明装置10aにおいても、凹部5の両側壁にLED光源15からの直接光を入射させて、異なる方向に反射するようにLED光源15を配置しても、同様の効果を得ることができる。
また、光透過部材23によって、LED照明装置10a内に異物が侵入することを防止することができる。また、光透過部材23が着色されることで、LED照明装置10aから取り出される光を所望の色とすることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。図8は、第3の実施形態において用いられる光反射板1aを示す平面図であり、図9(a)は、図8のG−G線断面図、図9(b)は、図8のH−H線断面図、図9(c)は、図8のI−I線断面図である。
光反射板1aは、光反射板1とほぼ同様の構成であるが、板材3の形状と、凹部5で構成される模様が異なる。光反射板1aは、断面形状が部位によって徐々に変化する。すなわち、光反射板1aの少なくとも一部は、3次元形状に曲げ加工されている。
光反射板1aは、平面視において略長方形であり、一方の短辺(図8の下方)の幅方向の中央(図中O)を中心として、凹部5によって、複数の円弧状の模様が互いに間隔をあけて形成される。この際、中心Oに近い円弧状模様(凹部5)は、略半楕円形状であり、中心Oから遠ざかるにつれて半楕円から半円に近づくように形状が変化する。また、中心Oに近い部位では、各円弧状の模様(凹部5)同士の間隔が狭く、中心Oから離れるにつれて、円弧状の模様(凹部5)同士の間隔が広くなる。
また、光反射板1aの長辺方向に垂直な断面において、中心O側の短辺方向の断面形状は、幅方向の略中央近傍が平坦となり、幅方向の端部側が上方に向けて湾曲する(図6(a))。一方、光反射板1aの長辺方向に垂直な断面において、中心O側とは逆側の短辺方向の断面形状は、幅方向の略全体が、上面が凹形状になるように湾曲する(図6(b))。また、光反射板1aの長辺方向に平行な断面において、中心O側から離れるにつれて、緩やかに上方に湾曲する。
図10は、光反射板1aを用いたLED照明装置10bの斜視図であり、図11は、図10のJ−J線断面図である。なお、以下の実施形態においては、光透過部材23が設けられない例を示すが、開口部12を覆うように、前述した光透過部材23を設けてもよい。
LED照明装置10bは、LED照明装置10とほぼ同様の構成であるが、前述した光反射板1aが枠体11に収容される。
枠体11の一方の短辺側には、基板17が配置される。基板17にはLED光源15が一つ配置される。LED光源15は、枠体11の幅方向(短辺に平行な方向)の略中央に配置される。すなわち、LED光源15は、光反射板1aの中心Oに対応する部位に配置される。なお、LED光源15上に、ひさし部13を設けてもよい。
図11に示すように、光反射板1aは、LED光源15に近い側では、開口部12とは逆側の底面側に密着するように配置され、LED光源15から離れるにつれて、開口部12側に湾曲する。このため、LED光源15からの光を、効率よく光反射板1aの略全面に照射することができる。また、光反射板1aの略全面は、開口部12から直接視認可能な位置に配置される。したがって、光反射板1aからの反射光を効率よく開口部12から取り出すことができる。
なお、この場合においても、凹部5の両側壁にLED光源15からの直接光が入射するように、凹部5に対するLED光源15の配置を決めてもよく、または、凹部5の側壁の一部に、LED光源15からの直接光が入射しないように、凹部5に対するLED光源15の配置を決めてもよい。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の凹部と凹部を形成しない部分(面状部6)との輝度の差異を大きくして立体感を認識できるという効果を得ることができる。また、凹部5によって形成される模様が、中心Oから徐々に広がるような複数の円弧形状によって形成される。このため、薄型のLED照明装置10bであっても、開口部12から見た際に、奥行き感を感じることができる。したがって、凹部の模様自体の効果と凹部と面状部6の輝度分布の効果が重畳されることで、高い意匠性を発揮することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。図12は、第4の実施形態に用いられる光反射板1bを示す平面図であり、図13(a)は、図12のK−K線断面図、図13(b)は、図12のL−L線断面図である。光反射板1bは、光反射板1aと同様の構成であるが、板材3の形態と、凹部5の模様が異なる。
光反射板1bは、略中央に孔25が設けられる。光反射板1bは、略中央の孔25を底部として、周囲が上方に湾曲した、上面が凹面となる皿形状である。より詳細には、孔25の近傍が平坦部となり、平坦部の外周側が、外縁側に行くにつれて上方に湾曲する。
光反射板1bの凹部5は、孔25の部位近傍を中心とした同心円状に複数の楕円形で形成される。例えば、それぞれの楕円形状は、互いに相似形となる。それぞれの楕円形を構成する凹部5同士の間隔は、孔25に近い側では狭く、外縁側に近づくにつれて広くなる。
なお、凹部5で形成される模様の形状は、光反射板1bの外形(平面視の外形)に対応する。例えば、凹部5による各楕円形は、それぞれ光反射板1bの外形の相似形で構成される。したがって、光反射板1bの外形が楕円形ではなく、略円形であれば、凹部5で形成される模様も円形となる。このように、光反射板1bの外形に対応した模様となるように、凹部5を形成すればよい。
図14は、光反射板1bを用いたLED照明装置10cを示す斜視図であり、図15は、図14のM−M線断面図である。光反射板1bは、凹部5が開口部12に向くように、枠体11内に収容される。光反射板1bの背面側には、基板17が配置され、基板17に搭載されたLED光源15は、光反射板1bの孔25から光反射板1bの表面側(凹部5形成面)に露出する。
LED光源15からの光の一部は、光反射板1bに照射される。また、光反射板1bの略全面は、開口部12から直接視認可能な位置に配置される。したがって、光反射板1bからの反射光を効率よく開口部12から取り出すことができる。なお、この場合においても、凹部5の両側壁にLED光源15からの直接光が入射するように、凹部5に対するLED光源15の配置を決めてもよく、または、凹部5の側壁の一部に、LED光源15からの直接光が入射しないように、凹部5に対するLED光源15の配置を決めてもよい。
第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、凹部5によって形成される模様が、孔25を中心として徐々に広がるような複数の楕円形状によって形成される。このため、薄型のLED照明装置10cであっても、開口部12から見た際に、奥行き感を感じることができる。したがって、凹部5の模様自体の効果と、凹部5と凹部5を形成しない面状部6との輝度分布の効果が重畳されることで、高い意匠性を発揮することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。図16は、第5の実施形態に用いられる光反射板1cを示す平面図であり、図17(a)は、図16のN−N線断面図、図17(b)は、図16のO−O線断面図である。光反射板1cは、光反射板1bと同様の構成であるが、板材3の形態が異なる。
光反射板1cは、光反射板1bと同様に、中央部を底部として、周囲が上方に湾曲した、上面が凹面となる皿形状である。より詳細には、孔25の近傍が平坦部となり、平坦部の外周側が、外縁側に行くにつれて上方に湾曲する。なお、光反射板1cでは、底部には孔は形成されず、凹部5によって文字の輪郭線が形成される。例えば、図示した例では、文字「T」のような凸形状の文字では、文字の輪郭線が凹部5で形成され、文字「O」のような閉曲線を有する文字の場合は、外側の輪郭線と内側の輪郭線のように凹部が2重に形成されている。
文字を形成する凹部5の周囲には、同心円状に複数の楕円形の凹部5が形成される。例えば、それぞれの楕円形状は、互いに相似形となる。それぞれの楕円形を構成する凹部5同士の間隔は、中央に近い側では狭く、外縁側に近づくにつれて広くなる。
なお、光反射板1cも、光反射板1bと同様に、文字の外周の凹部5で形成される模様の形状は、光反射板1cの外形(平面視の外形)に対応する。
図18は、光反射板1cを用いたLED照明装置10dを示す斜視図であり、図19は、図18のP−P線断面図である。なお、図18において、手前側の壁部27の図示を省略する。光反射板1cは、凹部5が開口部12に向くように、枠体11内に収容される。枠体11の上縁部は、光反射板1よりも上方に突出して壁部27を形成する。壁部27には、LED光源15が配置される。なお、LED光源15の基板等は枠体11の内部に配置される。
LED光源15からの光の一部は、光反射板1cに照射される。また、凹部5が設けられているため、光反射板1cの部位によって輝度の差を生じさせることができ、凹部5と凹部5を設けていない面状部6との輝度分布の差を生じさせ、光反射板1に遠近感や立体感を付与することができる。この際、凹部5の形状に応じて、高い意匠性を発揮することができる。なお、この場合においても、前述した光反射板1等に対するLED光源15の配置方法のように、凹部5の一部にLED光源15からの直接光が入射しないようにLED光源15を配置することで、凹部5の模様を把握しやすい。
第5の実施形態によれば、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、凹部5によって文字を形成することで、照明装置1dを広告喧伝媒体として利用することもできる。なお、文字に代えて、企業のロゴマークや図形を描くことも可能であり、この場合も同様の効果が得られる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、前述した各実施形態はそれぞれ互いに組み合わせることができることは言うまでもない。また、光反射板の形状や凹部5による模様は、各実施形態に示した例に限られず、種々のものを適用することができる。
1、1a、1b、1c………光反射板
3………板材
5………凹部
6………面状部
10、10a、10b、10c、10d………LED照明装置
11………枠体
12………開口部
13………ひさし部
15………LED光源
17………基板
19a………未発泡層
19b………発泡層
21a、21b………側壁
23………光透過部材
25………孔
27………壁部

Claims (21)

  1. 波長450〜650nmにおける可視光領域における酸化アルミニウム標準板に対する光反射率の割合として拡散反射率が90%以上、全反射率が90%以上の光学特性を有する熱可塑性のマイクロ発泡樹脂からなる板材を用いた光反射板であって、前記板材の両表面に設けられる未発泡層と、前記未発泡層の間に設けられる発泡層とを有し、前記板材の表面が、前記板材の厚みが局部的に薄く形成された溝状の凹部と、前記凹部が形成されていない面状部とによって形成されることを特徴とする光反射板。
  2. 前記光反射板は、前記面状部が前記凹部を一つまたは複数の面で囲う平面状または曲面状の光反射板であることを特徴とする請求項1に記載の光反射板。
  3. 前記凹部が一つの連続的な線状模様または点線模様として形成されるか、あるいは相互に所定距離離間して複数の連続的な線状模様または点線模様に形成されるかのいずれかであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光反射板。
  4. 前記凹部が一つまたは複数の文字型や図形であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光反射板。
  5. 前記凹部の波長450〜650nmにおける可視光領域における酸化アルミニウム標準板に対する光反射率の割合としての前記拡散反射率と全反射率がともに、90%以上の反射率を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光反射板。
  6. 前記光反射板及び前記凹部の可視光領域における反射率の波長依存性によるばらつきが±2%以内であり、バラつきを含めた拡散反射率と全反射率の下限値が90%以上であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の光反射板。
  7. 前記板材がPET樹脂、PC樹脂、アクリル樹脂、または難燃アクリル樹脂のいずれかからなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の光反射板。
  8. 前記板材の前記凹部の形成部以外の平均気泡径が2μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の光反射板。
  9. 前記凹部の幅が2.0mm以下であり、前記凹部の深さが0.3mm〜0.7mmであり、前記凹部の深さ方向に先細り形状であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の光反射板。
  10. 前記板材の少なくとも一部が3次元形状に曲げ加工されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の光反射板。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の光反射板と、LED光源と、を具備し、前記凹部の少なくとも一部には、前記LED光源からの直接照射光が照射されない部位が形成されるように、前記LED光源が前記凹部に対して配置されることを特徴とするLED照明装置。
  12. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の光反射板と、LED光源と、を具備し、前記凹部は連続的な溝形状であり、前記凹部の少なくとも一部の長手方向に垂直な断面において、前記LED光源からの直接照射光が、前記凹部の両方の側壁に入射し、前記凹部のそれぞれの側壁から異なる方向に反射するように、前記LED光源が前記凹部に対して配置されることを特徴とするLED照明装置。
  13. 前記LED照明装置は、光が出射する開口部を有し、前記光反射板は、前記開口部から直接視認可能な位置に配置され、さらに前記開口部に光透過部材が設けられ、前記光反射板からの反射光が前記光透過部材を通じて取り出されることを特徴とする請求項11または請求項12のいずれかに記載のLED照明装置。
  14. 前記光透過部材の光透過率は、30〜80%であることを特徴とする請求項13記載のLED照明装置。
  15. 前記光透過部材は、着色アクリル板、着色ガラス材料からなるか、あるいは着色フィルムが貼り付けられた透明な樹脂材料またはガラス材料からなることを特徴とする請求項14記載のLED照明装置。
  16. 前記LED光源が、赤色、緑色、または青色の着色光であることを特徴とする請求項11から請求項15のいずれかに記載のLED照明装置。
  17. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の光反射板を用いたことを特徴とする建築用室内装飾化粧パネル。
  18. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の光反射板と、LED光源と、を用い、前記凹部の少なくとも一部に、前記LED光源からの直接照射光が照射されない部位を形成するように、前記LED光源を前記凹部に対して配置することを特徴とするLED照明装置の光反射板に対するLED光源の配置方法。
  19. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の光反射板と、LED光源と、を用い、前記凹部は連続的な溝形状であり、前記凹部の長手方向に垂直な断面において、前記LED光源からの直接照射光を、前記凹部の両方の側壁に入射させ、前記凹部のそれぞれの側壁から異なる方向に反射するように、前記LED光源を前記凹部に対して配置することを特徴とするLED照明装置の光反射板に対するLED光源の配置方法。
  20. 請求項18または請求項19に記載のLED照明装置の光反射板に対するLED光源の配置方法を用いてLED光源を配置したLED照明装置において、前記LED照明装置は、光が出射する開口部を有し、前記開口部に光吸収性の光透過部材を設け、前記光反射板からの反射光を、前記光透過部材を通じて取り出すことを特徴とするLED照明装置からの光取り出し方法。
  21. 請求項20に記載のLED照明装置からの光取り出し方法により、照明装置から取り出す光の輝度と発光色を調整することを特徴するLED照明装置の利用方法。
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