JP2018124381A - 導波路構造及び光コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コアの位置が精度良く制御された光導波路構造を得る。
【解決手段】光コネクタ1に用いられる導波路構造部4は、光軸方向D1に延びるクラッド12と、幅方向D2に互いに離間するようにクラッド12に設けられた複数のコア7と、クラッド12内に設けられた隔離壁11と、を備える。複数のコア7は、それぞれのコア7のコア後端面S18が導波路後端面S11に露出すると共に、それぞれのコア7のコア前端面S17が導波路前端面S9に露出する。隔離壁11は、光軸方向D1に延在するように、互いに隣接したコア7の間に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、導波路構造及び当該導波路構造を備えた光コネクタに関する。
コアとクラッドとを有する導波路構造の製造方法として、非特許文献1に開示された方法が知られている。この方法では、まず、未硬化のシリコーン系UV硬化性樹脂を準備する。次に、当該シリコーン系UV硬化性樹脂にディスペンサを挿し込む。次に、ディスペンサを移動させつつ別のシリコーン系UV硬化性樹脂を吐出する。そして、紫外線を照射して樹脂を硬化させる。2種のシリコーン系UV硬化性樹脂において、屈折率を調整することで、それぞれをクラッド及びコアとし、全体として光導波路として機能させることができる。
相馬一友、石槫崇明、「ディスペンサを用いた円形GI型コアポリマー並列光導波路の作製」、第26回エレクトロニクス実装学会春季講演大会、エレクトロニクス実装学会、p.275〜276。
非特許文献1に開示された方法では、ディスペンサを挿し込んだときにクラッドとなる未硬化の樹脂がわずかに移動することがある。また、ディスペンサからコアとなる未硬化の樹脂を吐出させたときにもクラッドとなる未硬化の樹脂がわずかに移動することがある。クラッドとなる未硬化の樹脂が移動すると、先に設けられた未硬化のコアとなる樹脂が影響を受けることがあり得る。
従って、複数のコアを有する導波路構造を、非特許文献1に開示された方法を用いて作成する場合には、コアの位置を精度良く制御することが困難になり、ひいては導波路構造を有する光結合部材間における光結合効率が低下するおそれがある。
上記問題に鑑み、本発明は、コアの位置が精度良く制御された導波路構造及び当該導波路構造を有する光コネクタを提供することを目的とする。
本発明の一形態は、光接続部品に用いられる導波路構造であって、第1端部及び第1端部に対して第1方向に離間する第2端部を有するクラッドと、第1方向に延びると共に、第1方向と交差する第2方向に互いに離間するようにクラッド内に設けられた複数のコアと、クラッド内に設けられた隔離壁と、を備え、複数のコアは、それぞれのコアの第1光結合端部が第1端部に露出すると共に、それぞれのコアの第2光結合端部が第2端部に露出し、隔離壁は、第1方向に延在するように、複数のコアに含まれる互いに隣接した第1コアと第2コアとの間に設けられる。
本発明によれば、コアの位置が精度良く制御された光導波路構造を提供することが可能となる。
図1は、本発明の一態様に係る導波路構造を備えた光コネクタの断面斜視図である。 図2は、図1に示された光コネクタの正面を拡大して示す図である。 図3は、図1に示された光コネクタにおける結合部の周囲を拡大して示す斜視図である。 図4は、図1に示された光コネクタにおける結合部の周囲を拡大して示す平面図である。 図5の(a)部、(b)部、(c)部及び(d)部は、図1に示された光コネクタを製造する主要な工程を示す図である。 図6の(a)部及び(b)部は、図1に示された光コネクタを製造する主要な工程を示す図である。 図7の(a)部は、比較例に係る光コネクタを製造する一工程を示す斜視図であり、図7の(b)は、比較例に係る光コネクタを製造する際に生じ得る現象を説明するための概念図である。 図8は、本発明の一態様に係る光コネクタを製造する際に生じ得る現象を説明するための概念図である。 図9は、変形例に係る光コネクタを示す断面斜視図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明の一形態は、光接続部品に用いられる導波路構造であって、第1端部及び第1端部に対して第1方向に離間する第2端部を有するクラッドと、第1方向に延びると共に、第1方向と交差する第2方向に互いに離間するようにクラッド内に設けられた複数のコアと、クラッド内に設けられた隔離壁と、を備え、複数のコアは、それぞれのコアの第1光結合端部が第1端部に露出すると共に、それぞれのコアの第2光結合端部が第2端部に露出し、隔離壁は、第1方向に延在するように、複数のコアに含まれる互いに隣接した第1コアと第2コアとの間に設けられる。
導波路構造を作成する場合には、クラッドとなる未硬化の樹脂にディスペンサを挿し込んだとき、クラッドとなる未硬化の樹脂の流動が生じる。しかし、隣接するコアとなる未硬化の樹脂へ向かう方向への流動は、隔離壁によって阻害される。そうすると、クラッドとなる未硬化の樹脂は、上方向に向かって流動するようになる。同様に、ディスペンサからコアとなる未硬化の樹脂を吐出した場合にも、幅方向へのクラッドとなる未硬化の樹脂の流動が阻害されるので、隣接するコアとなる未硬化の樹脂に影響を与えることがない。従って、コアの位置が精度良く制御された導波路構造を得ることができる。
上述した導波路構造において、第1方向及び第2方向のそれぞれに交差する第3方向に沿った隔離壁の高さは、コアの直径より大きくてもよい。この構成によれば、ディスペンサの挿入及びコアとなる未硬化の樹脂の吐出によりクラッドとなる未硬化の樹脂の流動が生じる。しかし、隔離壁の高さが充分であるので、隣接するコアとなる未硬化の樹脂へ与える物理的な影響を充分に抑制することができる。
本発明の別の形態は光コネクタである。光コネクタは、複数の光ファイバと、複数の光ファイバのそれぞれを保持する光ファイバ保持部に対して第1方向に導波路構造部が並置されたフェルールと、を備え、導波路構造部は、第1端部及び第1端部に対して第1方向に離間する第2端部を有するクラッドと、第1方向に延びると共に、第1方向と交差する第2方向に互いに離間するようにクラッド内に設けられた複数のコアと、クラッド内に設けられた隔離壁と、を有し、複数のコアは、それぞれのコアの第1光結合端部が第1端部に露出すると共に、それぞれのコアの第2光結合端部が第2端部に露出し、隔離壁は、第1方向に延在するように、複数のコアに含まれる互いに隣接した第1コアと第2コアとの間に設けられ、複数の光ファイバの端部は、複数のコアの第1光結合端部にそれぞれ光学的に結合される。
この光コネクタでは、フェルールが、上記導波路構造を備えている。従って、コアの位置が精度良く制御された導波路構造を備えた光コネクタを得ることができる。
上述した光コネクタにおいて、第1方向及び第2方向のそれぞれに交差する第3方向に沿った隔離壁の高さは、コアの直径より大きくてもよい。この構成によれば、ディスペンサの挿入及びコアとなる未硬化の樹脂の吐出によりクラッドとなる未硬化の樹脂の流動が生じる。しかし、隔離壁の高さが充分であるので、隣接するコアとなる未硬化の樹脂へ与える物理的な影響を充分に抑制することができる。
本発明のさらに別の形態は、光コネクタである。光コネクタは、複数の光ファイバと、複数の光ファイバのそれぞれを保持する光ファイバ保持部、第1ガイド孔、及び第1ガイド孔の開口が設けられた第1端面を有するフェルールと、複数の光ファイバの端部と向かい合う導波路構造部、第1ガイド孔と挿通する第2ガイド孔、及び第2ガイド孔の開口が設けられて第1端面と対面する第2端面を有し、フェルールに対して第1方向に並置されたスタブと、第1ガイド孔及び第2ガイド孔に挿入されるガイドピンと、を備え、導波路構造部は、第2端面に対して第1方向に離間する第3端面を有するクラッドと、第1方向に延びると共に、第1方向と交差する第2方向に互いに離間するようにクラッド内に設けられた複数のコアと、クラッド内に設けられた隔離壁と、を有し、複数のコアは、それぞれのコアの第1光結合端部が第2端面に露出すると共に、それぞれのコアの第2光結合端部が第3端面に露出し、隔離壁は、第1方向に延在するように、複数のコアに含まれる互いに隣接した第1コアと第2コアとの間に設けられ、複数の光ファイバの端部は、第1端面に露出すると共に、複数のコアの第1光結合端部にそれぞれ光学的に結合される。
この光コネクタでは、スタブが、上記導波路構造を備えている。従って、コアの位置が精度良く制御された導波路構造を備えた光コネクタを得ることができる。
上述した光コネクタにおいて、第1方向及び第2方向のそれぞれに交差する第3方向に沿った隔離壁の高さは、コアの直径より大きくてもよい。この構成によれば、ディスペンサの挿入及びコアとなる未硬化の樹脂の吐出によりクラッドとなる未硬化の樹脂の流動が生じる。しかし、隔離壁の高さが充分であるので、隣接するコアとなる未硬化の樹脂へ与える物理的な影響を充分に抑制することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る導波路構造及び光コネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、光コネクタ1(光接続部品)は、複数の光ファイバ2と、フェルール3と、を有する。光コネクタ1は、光ファイバ2の端面に導波路構造部4を光学的に結合する。
フェルール3は、光コネクタ1の基体をなす。フェルール3は、PPS樹脂やエポキシといった樹脂材料等により一体に形成され、略直方体状の外形形状を有する。フェルール3は、光ファイバ2に結合される導波路構造部4が露出するフェルール前端面S1と、複数の光ファイバ2が突出するフェルール後端面S2と、を有する。また、フェルール3は、フェルール前端面S1とフェルール後端面S2とを連結するフェルール側面S3と、フェルール上面S4と、フェルール下面S5とを有する。以下、フェルール前端面S1及びフェルール後端面S2のそれぞれに直交する向きを、光軸方向D1と呼ぶ。一対のフェルール側面S3のそれぞれに直交する向きを、幅方向D2と呼ぶ。フェルール上面S4及びフェルール下面S5のそれぞれに直交する向きを、高さ方向D3と呼ぶ。
フェルール3は、導波路構造部4と光ファイバ保持部6とを有する。導波路構造部4及び光ファイバ保持部6は、光軸方向D1に沿って並設されている。導波路構造部4は、光導波路としての複数のコア7を有する。光ファイバ保持部6は複数の光ファイバ2を保持する。これらコア7と光ファイバ2とはそれぞれの端部が対面するように構成され、互いに光学的に結合している。このコア7と光ファイバ2とを光学的に結合している箇所を、結合部8と呼ぶ。
また、フェルール3は、一対のガイド孔9Aを必要に応じて有していてもよい。一対のガイド孔9Aは、光軸方向D1にフェルール前端面S1からフェルール後端面S2まで延在する貫通孔である。一対のガイド孔9Aは、導波路構造部4と光ファイバ保持部6とを挟むように設けられる。
導波路構造部4は、複数の光ファイバ2のそれぞれに光学的に結合される複数の導波路を形成する。すなわち、導波路構造部4は、少なくとも隔離壁11と、クラッド12と、コア7と、を有する。導波路構造部4は、フェルール3の一対の側内壁面S6と、結合部8の結合端面S7と、底面S8とに囲まれた空間に形成される。導波路構造部4は、フェルール前端面S1に含まれる導波路前端面S9(第2光結合端部)と、結合端面S7に対面する導波路後端面S11(第1光結合端部)と、を有する。
クラッド12は、所定の屈折率を有する光学材料により形成され、一例としてUV硬化性有機材料、具体的にはシリコーン、アクリルなど、あるいは有機材料と無機材料のハイブリッド材料である。また、クラッド12を構成する材料は、光硬化性を有する樹脂材料である。クラッド12は、導波路前端面S9に含まれるクラッド前端面S14(第2端部)と、導波路後端面S11に含まれるクラッド後端面S16(第1端部)とを有する。
複数の隔離壁11は、底面S8から起立した薄板状の壁であり、クラッド12内に設けられている。隔離壁11は、導波路前端面S9から導波路後端面S11にわたって光軸方向D1に延びている。隔離壁11は、一方の端部であって、導波路前端面S9に含まれる隔離壁前端面S12(第1隔離壁端面)を有する。隔離壁11の他方の端部は、結合端面S7に連続している。図2に示されるように、隔離壁11は、底面S8から隔離壁11の上端面S13までの壁高さL1がコア7のコア径R1よりも大きい。一方、隔離壁11の壁高さL1は、フェルール3のフェルール上面S4から底面S8までの深さL2よりも小さい。また、一対の隔離壁11の間隔L3は、コア7のコア径R1よりも大きい。
ここで、導波路構造部4は、高さ方向D3において2個の領域に分けて説明することもできる。すなわち、導波路構造部4は、高さ方向D3において隔離壁11を含む領域A1と、高さ方向D3において隔離壁11を含まない領域A2と、を有する。領域A1は、複数のコア形成領域A3を含む。コア形成領域A3には、側内壁面S6と隔離壁11とに挟まれた領域A3aと、一対の隔離壁11に挟まれた領域A3bとがある。
コア7は、クラッド12とは異なる屈折率を有する光学材料により形成され、一例としてUV硬化性有機材料、具体的にはシリコーン、アクリルなど、あるいは有機材料と無機材料のハイブリッド材料である。例えば、コア7の屈折率は、クラッド12よりも大きい。また、コア7を構成する材料は、光硬化性を有する樹脂材料である。コア7は、コア形成領域A3において光軸方向D1(図2における紙面垂直方向)に延びるように形成されている。具体的には、1本のコア7は、ひとつのコア形成領域A3に形成されている。従って、ひとつのコア形成領域A3は、コア7とクラッド12とによりひとつの光導波路を形成する。コア7の前端(コア前端面S17)は、導波路前端面S9に含まれる。コア7の後端(コア後端面S18)は、導波路後端面S11に含まれる(図3参照)。なお、コア前端面S17は、クラッド前端面S14に含まれ、コア後端面S18はクラッド後端面S16に含まれるということもできる。要するに、フェルール3のフェルール前端面S1は導波路前端面S9を含み、導波路前端面S9はクラッド前端面S14と、隔離壁前端面S12と、コア前端面S17とを含んでいる。また、導波路後端面S11は、クラッド後端面S16とコア後端面S18とを含んでいる。
再び図1に示されるように、フェルール3の光ファイバ保持部6は、複数の光ファイバ保持孔13を有する。光ファイバ保持孔13は、フェルール後端面S2から結合端面S7まで延びる貫通孔である。つまり、フェルール後端面S2及び結合端面S7には、光ファイバ保持孔13の開口が形成されている。光ファイバ保持孔13は、光ファイバ2の外径よりも同等又は僅かに大きい内径を有する。光ファイバ保持孔13に配置された光ファイバ2は、接着剤等により光ファイバ保持孔13の内周面に対して固定される。
図3及び図4に示されるように、光ファイバ2の端面S19は、隔離壁11に突き当てられている。つまり、隔離壁11の間隔L3は、光ファイバ2のコア径R2よりも大きく、クラッド径R3よりも小さい。このような構成によれば、隔離壁11の一部が結合端面S7における開口8aの一部を塞ぐ。この開口8aの一部を塞ぐ部分に、光ファイバ2が突き当てられる。
また、光ファイバ2の端面S19とコア7のコア後端面S18とは、光学的に結合されていればよく、物理的な接触の有無は問わない。すなわち、端面S19とコア後端面S18とは、物理的に接触していてもよいし、互いに離間しており端面S19とコア後端面S18との間に隙間が形成されていてもよいし、当該隙間に光学材料が充填されていてもよい。
続いて、光コネクタ1の製造方法について詳細に説明する。
図5の(a)部に示されるように、まず、フェルール基体3sを準備する。フェルール基体3sは、光ファイバ2が取り付けられておらず、導波路構造部4も形成されていないものである。一方、フェルール基体3sは、複数の光ファイバ保持孔13と、凹部14に設けられた隔離壁11とを既に有している。このようなフェルール基体3sは、樹脂成型法等により作製される。
次に、図5の(b)部に示されるように、光ファイバ保持孔13のそれぞれに光ファイバ2を挿し込む。
次に、図5の(c)部に示されるように、凹部14に第1光硬化性樹脂12sを充填する。この第1光硬化性樹脂12sは、後の工程において硬化処理がなされ、クラッド12を構成する。次に、図5の(d)部に示されるように、第1光硬化性樹脂12sの内部に第2光硬化性樹脂7sを配置する。この第2光硬化性樹脂7sは、後の工程において硬化処理がなされコア7を構成する。具体的には、隔離壁11の隙間にディスペンサDSの先端を挿し込む。そして、ディスペンサDSの先端から第2光硬化性樹脂7sを吐出させながら、ディスペンサDSを光軸方向D1へ移動させる。このとき、ディスペンサDSに付与される樹脂の吐出圧力、ディスペンサDSの移動速度などを適宜制御することにより、所望のコア径R2を得ることができる。このディスペンサDSを移動させながら第2光硬化性樹脂7sを吐出する工程を所定回数繰り返す。本実施形態の例によれば、13回繰り返す。
次に、図6の(a)部に示されるように、第1光硬化性樹脂12s及び第2光硬化性樹脂7sに紫外線Uを照射する。この紫外線照射により、第1光硬化性樹脂12s及び第2光硬化性樹脂7sが硬化するので、第1光硬化性樹脂12sがクラッド12に変化すると共に第2光硬化性樹脂7sがコア7に変化する。最後に、図6の(b)部に示されるように、フェルール基体3sの前端部3aを切り離すことにより光コネクタ1が得られる。
次に、比較例に係る光コネクタにおいて生じ得る事象と対比しつつ、本実施形態に係る光コネクタ1により奏される作用効果について説明する。
比較例に係る光コネクタは、隔離壁11を有していない点で本実施形態に係る光コネクタ1と相違する。比較例に係る光コネクタのその他の構成は、本実施形態に係る光コネクタ1と同じである。
図7の(a)部に示されるように、比較例に係る光コネクタ100を作成する場合、上述したように本実施形態に係る光コネクタ1と同様に、第1光硬化性樹脂12sを充填した後に、ディスペンサDSを用いて第2光硬化性樹脂7sを吐出する。ここで、図7の(b)部に示されるように、ディスペンサDSを第1光硬化性樹脂12sに挿し込んだとき、挿し込まれたディスペンサDSの体積に応じて第1光硬化性樹脂12sの流動F1が生じる。ここで、隣接する第2光硬化性樹脂7saが配置されている場合、この第2光硬化性樹脂7saは未だ硬化していないので、第1光硬化性樹脂12sの流動F1によって形状がゆがむ場合があり得る。また、ディスペンサDSから第2光硬化性樹脂7sbを吐出した場合も、同様の事象が起こり得る。つまり、吐出された第2光硬化性樹脂7sbによって周囲の第1光硬化性樹脂12sに流動F2が生じ、この流動F2によって隣接する第2光硬化性樹脂7saに影響を与えるおそれがある。
一方、本実施形態に係る光コネクタ1の導波路構造部4を作成する場合には、比較例に係る光コネクタ100のように未硬化の第2光硬化性樹脂7saを歪めるおそれはない。具体的には、図8に示されるように、ディスペンサDSをコア形成領域A3に挿し込んだとき、コア形成領域A3に充填されている第1光硬化性樹脂12sの流動F1が生じる。しかし、隣接する第2光硬化性樹脂7saへ向かう方向(即ち幅方向D2)への流動F1は、隔離壁11によって阻害される。そうすると、第1光硬化性樹脂12sは、上方向に向かって流動するようになる。同様に、ディスペンサDSから第2光硬化性樹脂7sを吐出した場合にも、幅方向D2への第1光硬化性樹脂12sの流動F2が阻害されるので、隣接する第2光硬化性樹脂7saに影響を与えることがない。従って、コア7の位置が精度良く制御された導波路構造部4を得ることができる。
また、本実施形態に係る光コネクタ1では、隔離壁11の壁高さL1がコア7のコア径R2よりも大きい。この構成によれば、ディスペンサDSの挿入及び第2光硬化性樹脂7sbの吐出により生じる第1光硬化性樹脂12sの流動が隣接する第2光硬化性樹脂7saへ与える物理的な影響を充分に抑制することができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
光コネクタ1では、フェルール3に対して導波路構造部4と光ファイバ保持部6とが設けられていた。すなわち、導波路構造部4と光ファイバ保持部6とは、一体の部品に設けられていた。例えば、導波路構造部4と光ファイバ保持部6とは互いに別体の部品にそれぞれ設けられていてもよい。
図9に示されるように、変形例に係る光コネクタ1Aは、複数の光ファイバ2と、導波路構造部4Aが設けられたスタブ5と、光ファイバ保持部6が設けられたフェルール3Aと、一対のガイドピン10と、を有する。すなわち、導波路構造部4と光ファイバ保持部6とは互いに別体であるスタブ5とフェルール3Aとのそれぞれに設けられている。そして、スタブ5とフェルール3Aとを連結した後の構成は、光コネクタ1と同一である。スタブ5とフェルール3Aとは、光軸方向D1に並置されている。スタブ5とフェルール3Aとの光軸方向D1に直交する面内の位置は、ガイドピン10によって規定される。
フェルール3Aは、略直方体状を呈する部材である。フェルール3Aは、複数の光ファイバ2のそれぞれを保持する光ファイバ保持部6と、ガイド孔9B(第1ガイド孔)と、ガイド孔9Bの開口が設けられたフェルール前端面S21(第1端面)及びフェルール後端面S22とを有する。複数の光ファイバ2の端面S19は、フェルール前端面S21に露出する。
スタブ5は、略直方体状を呈する部材である。スタブ5は、複数の光ファイバ2の端面S19と向き合う導波路構造部4Aと、ガイド孔9Cと、スタブ前端面S23と、スタブ後端面S24(第2端面)と、を有する。導波路構造部4Aは、一対のガイド孔9Cの間に挟まれるように、スタブ前端面S23からスタブ後端面S24にわたって形成されている。ガイド孔9Cは、スタブ前端面S23に設けられた開口と、スタブ後端面S24に設けられた開口を含む貫通孔である。
導波路構造部4Aは、クラッド12と、複数のコア7と、複数の隔離壁11とを有する。また、導波路構造部4Aは、スタブ後端面S24に含まれる導波路後端面S26と、スタブ前端面S23に含まれる導波路前端面S27とを有する。
クラッド12は、光コネクタ1のクラッド12と同様の構成を有する。要するに、クラッド12は、コア7よりも低い屈折率を有する光硬化性を有する樹脂材料により形成され、クラッド前端面S29とクラッド後端面S31(第3端面)とを有する。クラッド後端面S31に対して、クラッド前端面S29は、光軸方向D1に離間している。クラッド前端面S29は、導波路前端面S27に含まれる。クラッド後端面S31は、導波路後端面S26に含まれる。
複数のコア7は、光コネクタ1のコア7と同様の構成を有する。要するに、コア7は、クラッド12よりも高い屈折率を有する光硬化性を有する樹脂材料により形成される。複数のコア7は、導波路後端面S26に含まれるコア後端面S33(第1光結合端部)と、導波路前端面S27に含まれるコア前端面S32(第2光結合端部)とを有する。後側のコア後端面S33は、光ファイバ2の端面S19と向き合っており、光ファイバ2の端面S19に対して光学的に結合される。コア前端面S32は、光コネクタ1Aとは別の光学部品に対して光学的に結合される。
隔離壁11は、光コネクタ1の隔離壁11と同様の構成を有する。要するに、隔離壁11は、光軸方向D1に延在するように、互いに隣接したコア7の間に設けられる。
このような光コネクタ1Aであっても、実施形態に係る光コネクタ1Aと同様の効果を得ることができる。すなわち、コア7の位置が精度良く制御された導波路構造部4を得ることができる。
1,1A…光コネクタ(光接続部品)、2…光ファイバ、3,3A…フェルール、4,4A…導波路構造部、5…スタブ、6…光ファイバ保持部、7…コア、8…結合部、9A,9B,9C…ガイド孔(第1ガイド孔、第2ガイド孔)、10…ガイドピン、11…隔離壁、12…クラッド、13…光ファイバ保持孔、14…凹部、100…光コネクタ、A1,A2…領域、A3…コア形成領域、D1…光軸方向、D2…幅方向、D3…高さ方向、DS…ディスペンサ、F1,F2…流動、L1…壁高さ、L2…深さ、L3…間隔、R1,R2…コア径、R3…クラッド径、S1…フェルール前端面、S2…フェルール後端面、S9…導波路前端面(第2光結合端部)、S11…導波路後端面(第1光結合端部)、S14…クラッド前端面(第2端部)、S16…クラッド後端面(第1端部)、S12…隔離壁前端面、S13…上端面、S17…コア前端面、S18…コア後端面、S19…端面、S21…フェルール前端面(第1端面)、S22…フェルール後端面、S23…スタブ前端面、S24…スタブ後端面(第2端面)、S26…導波路後端面、S27…導波路前端面、S29…クラッド前端面、S31…クラッド後端面(第3端面)、S33…コア後端面(第1光結合端部)、S32…コア前端面(第2光結合端部)、U…紫外線。

Claims (6)

  1. 光接続部品に用いられる導波路構造であって、
    第1端部及び前記第1端部に対して第1方向に離間する第2端部を有するクラッドと、
    前記第1方向に延びると共に、前記第1方向と交差する第2方向に互いに離間するように前記クラッド内に設けられた複数のコアと、
    前記クラッド内に設けられた隔離壁と、を備え、
    前記複数のコアは、それぞれの前記コアの第1光結合端部が前記第1端部に露出すると共に、それぞれの前記コアの第2光結合端部が前記第2端部に露出し、
    前記隔離壁は、前記第1方向に延在するように、前記複数のコアに含まれる互いに隣接した第1コアと第2コアとの間に設けられる導波路構造。
  2. 前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれに交差する第3方向に沿った前記隔離壁の高さは、前記コアの直径より大きい、請求項1に記載の導波路構造。
  3. 複数の光ファイバと、
    前記複数の光ファイバのそれぞれを保持する光ファイバ保持部に対して第1方向に導波路構造部が並置されたフェルールと、を備え、
    前記導波路構造部は、
    第1端部及び前記第1端部に対して前記第1方向に離間する第2端部を有するクラッドと、
    前記第1方向に延びると共に、前記第1方向と交差する第2方向に互いに離間するように前記クラッド内に設けられた複数のコアと、
    前記クラッド内に設けられた隔離壁と、を有し、
    前記複数のコアは、それぞれの前記コアの第1光結合端部が前記第1端部に露出すると共に、それぞれの前記コアの第2光結合端部が前記第2端部に露出し、
    前記隔離壁は、前記第1方向に延在するように、前記複数のコアに含まれる互いに隣接した第1コアと第2コアとの間に設けられ、
    前記複数の光ファイバの端部は、前記複数のコアの前記第1光結合端部にそれぞれ光学的に結合される、光コネクタ。
  4. 前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれに交差する第3方向に沿った前記隔離壁の高さは、前記コアの直径より大きい、請求項3に記載の光コネクタ。
  5. 複数の光ファイバと、
    前記複数の光ファイバのそれぞれを保持する光ファイバ保持部、第1ガイド孔、及び前記第1ガイド孔の開口が設けられた第1端面を有するフェルールと、
    前記複数の光ファイバの端部と向かい合う導波路構造部、前記第1ガイド孔と挿通する第2ガイド孔、及び前記第2ガイド孔の開口が設けられて前記第1端面と対面する第2端面を有し、前記フェルールに対して第1方向に並置されたスタブと、
    前記第1ガイド孔及び前記第2ガイド孔に挿入されるガイドピンと、を備え、
    前記導波路構造部は、
    前記第2端面に対して前記第1方向に離間する第3端面を有するクラッドと、
    前記第1方向に延びると共に、前記第1方向と交差する第2方向に互いに離間するように前記クラッド内に設けられた複数のコアと、
    前記クラッド内に設けられた隔離壁と、を有し、
    前記複数のコアは、それぞれの前記コアの第1光結合端部が前記第2端面に露出すると共に、それぞれの前記コアの第2光結合端部が前記第3端面に露出し、
    前記隔離壁は、前記第1方向に延在するように、前記複数のコアに含まれる互いに隣接した第1コアと第2コアとの間に設けられ、
    前記複数の光ファイバの端部は、前記第1端面に露出すると共に、前記複数のコアの前記第1光結合端部にそれぞれ光学的に結合される、光コネクタ。
  6. 前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれに交差する第3方向に沿った前記隔離壁の高さは、前記コアの直径より大きい、請求項5に記載の光コネクタ。
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