JP2018124235A - レーダ - Google Patents

レーダ Download PDF

Info

Publication number
JP2018124235A
JP2018124235A JP2017018537A JP2017018537A JP2018124235A JP 2018124235 A JP2018124235 A JP 2018124235A JP 2017018537 A JP2017018537 A JP 2017018537A JP 2017018537 A JP2017018537 A JP 2017018537A JP 2018124235 A JP2018124235 A JP 2018124235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
person
radar
unit
antenna
waveform data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017018537A
Other languages
English (en)
Inventor
貴裕 吉田
Takahiro Yoshida
貴裕 吉田
章紘 木村
Akihiro Kimura
章紘 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2017018537A priority Critical patent/JP2018124235A/ja
Publication of JP2018124235A publication Critical patent/JP2018124235A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】レーダが生成する画像情報から検査対象の人の周囲の物体からの反射波に起因するノイズを除去することを目的とする。【解決手段】レーダは、アレイ配置された送信アンテナと、アレイ配置された受信アンテナとを互いの位置関係を保ちながら所定の経路に沿って搬送する。レーダは、送信アンテナから送信される電波の到達範囲(検査空間)内に人がいないときの受信信号をリファレンス波形データとして記憶しておき、検査空間内に人がいるときの受信信号である測定波形データから、対応するリファレンス波形データを減算し、補正後測定波形データを生成する(ステップS207)。レーダは、補正後測定波形データを用いた所定の処理、例えば合成開口方式に従う画像情報の生成処理を実行する(ステップS209)。【選択図】図7

Description

本発明は、人が所持する物を探知する技術に関する。
特許文献1には、パルスレーダ式障害物検知装置の内部回路からの漏れ電波による対象物の誤検出を減らす技術が記載されている。
特許文献1に記載のパルスレーダ式障害物検知装置は、パルス状の電波を対象物に向けて送信する送信部と、この送信部を制御するパルス制御部と、受信アンテナを有し、対象物からの反射波を受信し、相関演算部と比較器とに受信した出力信号を分岐入力する受信部と、あらかじめ対象物が無い環境における受信部からの出力信号を記憶する記憶装置と、受信部の出力信号を分岐入力され、この出力信号と記憶装置の信号との相関度をパルス制御部のパルス発信タイミングを基準に算出し、演算した相関度が最も高い時間遅延情報を出力する相関演算部と、相関演算部からの情報によって記憶装置の信号に時間遅延を加え、比較器に出力する遅延処理部と、遅延処理部によって時間遅延処理されて出力される記憶装置の出力信号と受信部からの出力信号とを差分処理する比較器と、パルス制御部と比較器が差分処理した信号との時間遅延により、対象物までの距離を算出する距離測定部と、を備える。
特許文献1に記載のパルスレーダ式障害物検知装置においては、パルス制御部などによる時間変動の影響を低減した上で、受信アンテナによって受信した信号のみを抽出することができるので、パルスレーダ式障害物検知装置の内部回路からの漏れ電波による対象物の誤検出を減らすことができる。
特開2007−225410号公報
レーダを用いて人の所持物を探知する技術が知られている。ボディスキャナとも呼ばれるこの種のレーダは、例えば、航空機の機内への危険物などの持ち込みを未然に防ぐために使用される。このレーダは、搭乗前の乗客に電波(例えば、ミリ波)を照射し、その反射波を受信し、受信した反射波から画像情報を生成する。この画像情報により、検査対象の人の陰影を示す画像が表示される。検査対象の人が所持物を身に着けていると、所持物の陰影が表示されるので、所持物の探知が可能となる。
ところが、レーダから照射される電波は、検査対象の人の周囲の物体によっても反射される。例えば、レーダが検査対象の人を囲う筐体を備えている場合には、この筐体によっても電波が反射される。レーダが検査対象の人を囲う筐体を備えていなくても、検査対象の人の背後に壁体などの物体があれば、それらの物体によって電波が反射される。
また、アンテナを保護する保護カバー(レドームとも呼ばれる)がレーダに設けられている場合がある。この保護カバーは、電波を透過しやすい材料で作製されるが、アンテナから送信された電波の一部は保護カバーによって反射される。
このように、検査対象の人の周囲の物体からの反射波に起因するノイズが人と所持物の陰影に重畳されてしまうと、所持物の探知が困難となる。特許文献1に記載の発明においては、検査対象の人の周囲の物体からの反射波に起因するノイズを除去することは想定されていない。
上記の事情に鑑み、本発明は、レーダが生成する画像情報から検査対象の人の周囲の物体からの反射波に起因するノイズを除去することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、アレイ配置された送信アンテナから送信される電波の到達範囲内に人がいるときのアレイ配置された受信アンテナの受信信号から前記到達範囲内に前記人がいないときの受信信号を減じた信号を用いて前記人の所持物の画像情報を生成するレーダ、を第1の態様として提供する。
第1の態様のレーダによれば、レーダが生成する画像情報から検査対象の人の周囲の物体からの反射波に起因するノイズを除去することができる。
上記の第1の態様のレーダにおいて、前記送信アンテナと前記受信アンテナを互いの位置関係を保ちながら所定の経路に沿って搬送し、同じ位置にある前記受信アンテナの前記到達範囲内に前記人がいるときの受信信号から前記到達範囲内に前記人がいないときの受信信号を減じた信号を用いて前記画像情報の生成を行う、という構成が第2の態様として採用されてもよい。
第2の態様のレーダによれば、一次元配置された送信アンテナおよび受信アンテナによって、二次元配置された送信アンテナおよび受信アンテナを用いる場合と同様の画像情報が得られる。
上記の第1または第2の態様のレーダにおいて、前記到達範囲内に前記人がいないときの受信信号を記憶し、前記到達範囲内に前記人がいるときの受信信号から前記記憶した信号を減じた信号を用いて前記画像情報の生成を行う、という構成が第3の態様として採用されてもよい。
第3の態様のレーダによれば、記憶された受信信号を繰り返して利用することができる。
一実施形態にかかるレーダの構成を示す平面図。 一実施形態にかかるレーダの構成を示す側面図。 一実施形態にかかるレーダの構成を示す側面図。 一実施形態にかかるレーダの構成を示す平面図。 一実施形態にかかるデータ処理装置の構成を示すブロック図。 一実施形態にかかるレーダの動作を示す流れ図。 一実施形態にかかるレーダの動作を示す流れ図。 受信信号の波形の例を示す図。
[実施形態]
本発明の一実施形態について説明する。図1は、レーダ1の平面図である。図2は、図1のA方向におけるレーダ1の側面図である。図3は、図1のB方向におけるレーダ1の側面図である。図4は、検査空間に検査対象の人Hが位置する様子を示す図である。
レーダ1は、例えば、交通機関の発着場所(空港、港、駅など)や、公共の建物などに設置され、人が所持する所持物を探知するために用いられる。
筐体11Fと筐体11Bは、検査対象の人を囲う構造物である。図1に示すように、筐体11Fと筐体11Bは、平面図において弧の形状の断面を有する板状の構造物である。筐体11Fと筐体11Bは、互いの凹部(図1における弧の凹部)を対向させ、且つ、互いの端部(図1における弧の端部)の間に検査対象の人が通行可能な間隙を有するように配置される。筐体11Fと筐体11Bの間には空間(以下、検査空間という。)が形成され、検査対象の人は筐体11Fと筐体11Bとの間隙を通って検査空間に進入し、例えば、床に記されたマーク等(図1において図示略)が示す所定の方向に体の正面を向けて直立した姿勢で検査を受ける(図4参照)。筐体11Fと筐体11Bは、電波を反射する金属などの素材で作製され、外部からの電波に対する遮蔽の機能を有する。
以下、レーダ1が、共通の機能を有する複数の構成要素を備える場合、原則として、筐体11F側に設けられる構成要素には数字の後に「F」を追加した符号が付され、筐体11B側に配置される構成要素には数字の後に「B」を追加した符号が付される。ただし、筐体11F側と筐体11B側とを区別しない場合には、「F」および「B」を削除した符号を用いる。
以下、主に筐体11F側に設けられる構成要素について説明を行う。筐体11F側には、アンテナユニット12F、駆動ユニット13F、軌道14F、保護カバー15F、人感センサ17LF、人感センサ17RFが設けられる。
アンテナユニット12Fは、送信機、受信機、アレイアンテナを備え、駆動ユニット13Fの上に取り付けられる。アレイアンテナは、直立した成人の頭部から足までの全ての領域に対向するように上下方向に直線状に配置された複数のアンテナを備える。送信機と受信機は、アレイアンテナが備える複数のアンテナの各々に接続され、複数のアンテナの各々を決められた順番で時分割にて送信アンテナと受信アンテナとして機能させる。すなわち、アンテナユニットは、アレイ配置された送信アンテナとアレイ配置された受信アンテナとして機能する。電波の送受信を行う場合、アンテナユニット12Fは、駆動ユニット13Fによって所定の方向(例えば、図1、図3に示すC方向)に搬送される。保護カバー15Fは、ガラス繊維、フッ素樹脂など、電波を透過する素材で作製された板状の部材であり、アンテナユニット12Fの筐体11B側の側面を覆うように設けられる。
軌道14Fは弧の形状に形成され、検査空間の中心に弧の中心が位置するように配置される。軌道は、筐体11Fと一体化されてもよく、筐体11Fと一体化されなくてもよい。駆動ユニット13Fは、例えば軌道14Fに沿って走行する台車である。駆動ユニット13Fはどのように構成されてもよいが、例えば、軌道14Fに嵌め込まれる溝を有する筐体と、軌道14Fに接触する車輪を有し、車輪を回転駆動することによって走行する構成でもよい。あるいは、軌道14Fと駆動ユニット13Fとがリニアモータとして構成されてもよい。駆動ユニット13Fは、軌道14F上の位置を示す位置データを後述するデータ処理装置18に出力する。位置データはどのような構成で取得されてもよい。例えば、駆動ユニット13Fの走行距離を計測する距離計を駆動ユニット13Fに備え、軌道14Fの始点からの走行距離で位置が表されてもよい。アンテナユニット12Fによる電波の送受信を行う場合には、駆動ユニット13Fにより軌道14Fの全長にわたってC方向にアンテナユニット12Fが搬送され、搬送中のアンテナユニット12Fが電波の送受信を行う。
図4における検査対象の人Hの左手側の筐体11Fの端部(図3においては筐体11Fの左端)には、人感センサ17LFが設けられる。検査対象の人Hの右手側の筐体11Fの端部(図3においては筐体11Fの右端)には、人感センサ17RFが設けられる。以下、人感センサ17LFと人感センサ17RFとを区別しない場合には、人感センサ17と表記する。人感センサ17は、例えば赤外線センサ、超音波センサなどであり、人の検査空間への進入および検査空間からの退出を検知し、検知結果を示すデータを後述するデータ処理装置18に出力する。
スピーカ16は、筐体11Fの凹部に設けられ、検査対象の人に対する指示を示すガイドメッセージなどを発音する。
筐体11B側には、アンテナユニット12B、駆動ユニット13B、軌道14B、保護カバー15B、人感センサ17LB、人感センサ17RBが設けられる。これらの構成要素は、それぞれアンテナユニット12F、駆動ユニット13F、軌道14F、保護カバー15F、人感センサ17LF、人感センサ17RFと共通の構成を有する。アンテナユニット12Bによる電波の送受信を行う場合には、駆動ユニット13Bにより軌道14Bの全長にわたってD方向にアンテナユニット12Bが搬送され、搬送中のアンテナユニット12Bが電波の送受信を行う。
図5は、データ処理装置18の機能構成を示すブロック図である。データ処理装置18は、レーダ1に備えられ、レーダ1の各部の動作を制御するとともに、アンテナユニット12が受信した信号を用いたデータ処理を実行する。データ処理装置18は、制御部181、波形処理部182、記憶部183、出力部184を備える。記憶部183は、例えばハードディスクドライブなどの記憶装置を備え、プログラムやデータを記憶する。制御部181は、プロセッサと、データ処理におけるワークエリアとして用いられるメモリを備え、記憶部183に記憶されたプログラムに従い各種データ処理を実行する。
制御部181には、人感センサ17、駆動ユニット13、アンテナユニット12、スピーカ16が接続される。制御部181は、人感センサ17による検知結果を示すデータを取得し、検査対象の人の検査空間への進入の有無を判定する。制御部181は、例えば、検査空間への人の進入が有ると判定した場合には人感フラグとして「1」を生成し、検査空間への人の進入が無いと判定した場合には人感フラグとして「0」を生成する。制御部181により生成された人感フラグは記憶部183に記憶される。すなわち、記憶部183に記憶されている人感フラグが「0」であれば検査空間に人がいない状態であり、人感フラグが「1」であれば検査空間に人がいる状態であることになる。
なお、人感フラグは、決められた時間間隔(例えば、1秒間隔)で更新されてもよく、検査空間への人の進入が検知されたタイミング、および、検査空間からの人の退出が検知されたタイミングで更新されてもよい。
検査対象の人が検査空間に進入した場合には、制御部181は、検査に関する指示を検査対象の人に伝えるためのガイドメッセージをスピーカ16により発音させる。制御部181は、駆動ユニット13の駆動を制御するための制御信号を駆動ユニット13に出力する。
制御部181は、信号の送信の開始と終了のタイミング、送信する信号の波形などに関する指示をアンテナユニット12に対して与える。アンテナユニット12に備えられた送信機はこの指示に従ってアレイアンテナにより信号を送信する。この信号は、例えばミリ波のパルスである。制御部181は、信号の受信の開始と終了のタイミングに関する指示をアンテナユニット12に対して与える。アンテナユニット12に備えられた受信機はこの指示に従ってアレイアンテナにより信号を受信する。
波形処理部182は、アンテナユニット12が受信した信号に対して所定の波形処理を行う。この波形処理の内容については後述する。波形処理部182は、波形処理の結果を示す波形処理データを出力部184に出力する。出力部184は、波形処理部182から出力された波形処理データを用いて検査対象の人および所持物の画像情報を生成し、この画像情報を外部装置19に送信する。外部装置19は、例えば表示装置であり、出力部184から送信された画像情報に基づく画像を表示する。この表示装置は例えばタッチディスプレイであり、データ処理装置18をユーザが操作するためのUI(ユーザインターフェイス)画面を表示する。
次に、レーダ1の動作について説明する。レーダ1は、リファレンス測定モードと通常測定モードのいずれかで動作する。例えば、外部装置19のUI画面を用いてユーザがリファレンス測定モードと通常測定モードのいずれかを選択し、選択されたモードでレーダ1が動作する。
図6は、リファレンス測定モードにおけるレーダ1の動作を示す流れ図である。リファレンス測定モードが選択されると、レーダ1は、以下の処理を実行する。
ステップS101においては、制御部181が、記憶部183から読み出した人感フラグに基づく判定を行う。具体的には、人感フラグが0を示す(検査空間に人がいない)場合には、制御部181の処理はステップS102に進む。人感フラグが1を示す(検査空間に人がいる)場合には、制御部181の処理はステップS103に進む。つまり、ステップS102以降の処理は検査空間に人がいない状態で実行され、検査空間に人がいる場合にはステップS102以降の処理は実行されない。
ステップS102においては、制御部181が、アンテナユニット12と駆動ユニット13に動作開始指示を送信する。
ステップS103においては、制御部181が、例えば「検査空間から人を退出させてください。」といったエラーメッセージをスピーカに発音させる。
ステップS104においては、制御部181が駆動ユニット13から継続的に位置データを受信し記憶する。具体的には、動作開始指示を受信した駆動ユニット13Fは、アンテナユニット12FのC方向の搬送を開始し、決められた時間間隔Tで位置データを制御部181に送信する。制御部181は、受信した位置データを記憶部183に記憶させる。
ステップS104の処理と並行して、ステップS105においては、制御部181がアンテナユニット12Fから継続的に反射波データを受信しリファレンス波形データとして記憶する。具体的には、動作開始指示を受信したアンテナユニット12Fは、複数のアンテナの各々に決められた順番で電波の送受信を行わせる。複数のアンテナの各々は、決められた時間だけ電波の送信を行い、続いて、決められた時間だけ反射波の受信を行う。アンテナユニット12Fは、複数のアンテナの各々が受信した反射波を示す反射波データを制御部181に送信する。制御部181は、受信した反射波データをリファレンス波形データとして記憶部183に記憶させる。このようにして複数のアンテナの全てで1回ずつ電波の送受信を行う処理を時間間隔Tで繰り返す。つまり、ステップS104における位置データの受信と、ステップS105における複数のアンテナの全てで1回ずつ電波の送受信を行う処理とが同一の周期で実行される。制御部181は、リファレンス波形データを、それに対応するタイミングで受信した位置データと対応付けて記憶部183に記憶させる。
なお、駆動ユニット13FによるステップS104の処理、および、アンテナユニット12FによるステップS105の処理が完了した後、駆動ユニット13BによるステップS104の処理、および、アンテナユニット12BによるステップS105の処理が実行される。
ステップS104およびステップS105の処理が完了したならば、ステップS106において、制御部181が、アンテナユニット12と駆動ユニット13に動作終了指示を送信する。
図7は、通常測定モードにおけるレーダ1の動作を示す流れ図である。通常測定モードが選択されると、レーダ1は、以下の処理を実行する。
ステップS201においては、制御部181が、記憶部183から読み出した人感フラグに基づく判定を行う。具体的には、制御部181は、決められた時間間隔で記憶部183から人感フラグを読み出してその値を判定し、人感フラグが0(検査空間に人がいない)から1(検査空間に人がいる)に遷移したならば、制御部181の処理はステップS202に進む。つまり、ステップS202以降の処理は検査空間に人が進入した場合に実行され、検査空間に人がいない場合にはステップS202以降の処理は実行されない。
ステップS202においては、制御部181が、スピーカ16にガイドメッセージを発音させる。例えば、筐体11Fの凹部や床面など、目につきやすい場所に体の向きを示す目印などを表示しておき、「目印の方に体を向けて立ってください。」といった指示を示すガイドメッセージを発音させる。
ステップS203においては、制御部181が、アンテナユニット12と駆動ユニット13に動作開始指示を送信する。
ステップS204においては、制御部181が駆動ユニット13から継続的に位置データを受信し記憶する。具体的には、動作開始指示を受信した駆動ユニット13Fは、アンテナユニット12FのC方向の搬送を開始し、決められた時間間隔で位置データを制御部181に送信する。制御部181は、受信した位置データを記憶部183に記憶させる。
ステップS204の処理と並行して、ステップS205においては、制御部181がアンテナユニット12Fから継続的に反射波データを受信し測定波形データとして記憶する。具体的には、動作開始指示を受信したアンテナユニット12Fは、複数のアンテナの各々に決められた順番で電波の送受信を行わせる。複数のアンテナの各々は、決められた時間だけ電波の送信を行い、続いて、決められた時間だけ反射波の受信を行う。アンテナユニット12Fは、複数のアンテナの各々が受信した反射波を示す反射波データを制御部181に送信する。制御部181は、受信した反射波データを測定波形データとして記憶部183に記憶させる。このようにして複数のアンテナの全てで1回ずつ電波の送受信を行う処理を時間間隔Tで繰り返す。つまり、ステップS204における位置データの受信と、ステップS205における複数のアンテナの全てで1回ずつ電波の送受信を行う処理とが同一の周期で実行される。制御部181は、測定波形データを、それに対応するタイミングで受信した位置データと対応付けて記憶部183に記憶させる。
なお、駆動ユニット13FによるステップS204の処理、および、アンテナユニット12FによるステップS205の処理が完了した後、駆動ユニット13BによるステップS204の処理、および、アンテナユニット12BによるステップS205の処理が実行される。
ステップS204およびステップS205の処理が完了したならば、ステップS206において、制御部181が、アンテナユニット12と駆動ユニット13に動作終了指示を送信する。
ステップS207においては、制御部181が、測定波形データから対応するリファレンス波形データを減算し、補正後測定波形データを生成する。具体的には、複数のアンテナの各々について、同一の位置データに対応付けられた測定波形データとリファレンス波形データを記憶部183から読み出し、測定波形データからリファレンス波形データを減算する。
図8は、波形データの例を示す図である。図8(a)は、リファレンス波形データであり、図8(b)は、測定波形データであり、図8(c)は、補正後波形データである。測定波形データからリファレンス波形データを減算することにより補正後測定波形データが生成される。制御部は、この減算の処理を位置データが示す位置毎に実行する。
ステップS208においては、制御部181が、複数のアンテナの各々について、生成した補正後測定波形データを位置データと対応付けて記憶部183に記憶させる。
ステップS209においては、制御部181が、補正後測定波形データを用いた所定の処理を実行する。例えば、制御部181は、補正後測定波形データを用いて、検査対象の人および所持物の画像を表す画像情報を生成する。制御部181が、補正後測定波形データを用いて、検査対象の人および所持物の画像情報を生成する方式としては、例えば開口合成方式や、MIMO(Multi-Input Multi-Output)方式等のいずれが採用されてもよい。
制御部181は、生成した画像情報が表す画像を外部装置19に表示させる。その結果、検査対象の人の陰影と、その人が所持する所持物の陰影とを含む画像が外部装置19に表示される。この画像により、検査官等のユーザは、検査対象の人が所持する所持物を探知することができる。
リファレンス波形データは、検査対象の人の周囲の物体からの反射波を示すデータである。測定波形データは、検査対象の人と所持物からの反射波と、検査対象の人の周囲の物体からの反射波とが合成されたデータである。従って、補正後測定波形データは、検査対象の人の周囲の物体からの反射波の成分を除去した、検査対象の人と所持物からの反射波を示すデータとなる。よって、本実施形態によれば、検査対象の人の周囲の物体からの反射波に起因するノイズが除去された画像情報が得られる。
[変形例]
上述した実施形態は本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形されてもよい。以下にそれらの変形の例を示す。なお、これらの変形例は適宜組み合わせられてもよい。
[変形例1]
アンテナユニット12が備えるアレイアンテナは、それぞれが送信専用のアンテナと受信専用のアンテナとを含む複数のアンテナ対が上下方向に直線状に配置されたものでもよい。この場合、送信機は送信専用のアンテナの各々に接続され、受信機は受信専用のアンテナの各々に接続される。また、アンテナユニットが二次元のアレイアンテナを備えてもよい。要するに、送信アンテナと受信アンテナを互いの位置関係を保ちながら所定の経路に沿って搬送し、同じ位置にある受信アンテナの到達範囲内に人がいるときの受信信号から到達範囲内に人がいないときの受信信号を減じた信号を用いて画像情報の生成を行うように構成されていればよい。
[変形例2]
アンテナユニット12が送信する電波は、ミリ波に代えてテラヘルツ波などが用いられてもよい。
[変形例3]
実施形態では筐体11が平面図において弧の形状である例を示したが、筐体11はどのような形状でもよい。また、筐体11Fと筐体11Bとの間隙に扉が設けられてもよい。また、筐体11Fと筐体11Bとの2箇所の間隙のうちの1箇所が閉鎖されてもよい。また、筐体11が省略されてもよい。
[変形例4]
レーダ1にアンテナユニット12が1つだけ備えられてもよい。この場合、例えば、検査空間に環状の軌道を設け、駆動ユニット13がこの軌道を1周するように構成されてもよい。
1…レーダ、11,11B,11F…筐体、12,12B,12F…アンテナユニット、13,13B,13F…駆動ユニット、14B,14F…軌道、15B,15F…保護カバー、16…スピーカ、17…人感センサ、18…データ処理装置、181…制御部、182…波形処理部、183…記憶部、184…出力部、19…外部装置

Claims (3)

  1. アレイ配置された送信アンテナから送信される電波の到達範囲内に人がいるときのアレイ配置された受信アンテナの受信信号から前記到達範囲内に前記人がいないときの受信信号を減じた信号を用いて前記人の所持物の画像情報を生成するレーダ。
  2. 前記送信アンテナと前記受信アンテナを互いの位置関係を保ちながら所定の経路に沿って搬送し、同じ位置にある前記受信アンテナの前記到達範囲内に前記人がいるときの受信信号から前記到達範囲内に前記人がいないときの受信信号を減じた信号を用いて前記画像情報の生成を行う
    請求項1に記載のレーダ。
  3. 前記到達範囲内に前記人がいないときの受信信号を記憶し、前記到達範囲内に前記人がいるときの受信信号から前記記憶した信号を減じた信号を用いて前記画像情報の生成を行う
    請求項1または2に記載のレーダ。
JP2017018537A 2017-02-03 2017-02-03 レーダ Pending JP2018124235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017018537A JP2018124235A (ja) 2017-02-03 2017-02-03 レーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017018537A JP2018124235A (ja) 2017-02-03 2017-02-03 レーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018124235A true JP2018124235A (ja) 2018-08-09

Family

ID=63108895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017018537A Pending JP2018124235A (ja) 2017-02-03 2017-02-03 レーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018124235A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021014536A1 (ja) * 2019-07-22 2021-01-28 日本電気株式会社 検査システム、及び、検査方法
JP2021536000A (ja) * 2018-09-13 2021-12-23 シコラ アーゲー 対象物を検出するための機器および方法
JP2022515985A (ja) * 2018-12-07 2022-02-24 イノエックス ゲーエムベーハー イノヴァツィオーネン ウント アウスリュストゥンゲン フュア ディー エクストルジオーンステヒニク 被測定物、特にプラスチックプロファイルを測定するための測定システム及び方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021536000A (ja) * 2018-09-13 2021-12-23 シコラ アーゲー 対象物を検出するための機器および方法
JP7228323B2 (ja) 2018-09-13 2023-02-24 シコラ アーゲー 対象物を検出するための機器および方法
JP2022515985A (ja) * 2018-12-07 2022-02-24 イノエックス ゲーエムベーハー イノヴァツィオーネン ウント アウスリュストゥンゲン フュア ディー エクストルジオーンステヒニク 被測定物、特にプラスチックプロファイルを測定するための測定システム及び方法
US11874105B2 (en) 2018-12-07 2024-01-16 INOEX GmbH Innovationen und Ausrüstungen für die Extrusionstechnik Measurement system and method for measuring a measurement object, in particular a plastic profile
WO2021014536A1 (ja) * 2019-07-22 2021-01-28 日本電気株式会社 検査システム、及び、検査方法
JPWO2021014536A1 (ja) * 2019-07-22 2021-01-28
JP7302662B2 (ja) 2019-07-22 2023-07-04 日本電気株式会社 検査システム、及び、検査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018124235A (ja) レーダ
JP6314225B2 (ja) アンテナ基線制約を使用する異常検出
EP3904917A1 (en) Portable terahertz security check apparatus
JP6236090B2 (ja) 長さ測定装置
US20150268292A1 (en) Method of detecting partial discharging location of power device
US20140375335A1 (en) Handheld multisensor contraband detector to improve inspection of personnel at checkpoints
CA2929854A1 (en) Active microwave device and detection method
US20190113613A1 (en) Device And Process For Detection Of Non-authorized Objects Or Substances Carried By An Individual In A Protected Access Zone
WO2018072571A1 (zh) 用于扫描成像的方法、装置以及系统
US8280648B2 (en) Method for locating the appearance of a defect in a medium using a wave
JP2015219222A (ja) 監視装置、監視システム、監視方法および監視プログラム
US9797854B1 (en) RF probe
WO2015077168A3 (en) Active microwave device and detection method
CN111766576A (zh) 基于毫米波雷达检测的会议人员安排方法及相关设备
US10261200B1 (en) Cylindrical directional detector without collimator
CN204165890U (zh) 一种激光检测光束标志装置
JP2007018118A (ja) 距離測定による通過方向判別装置
US20170242119A1 (en) Device for detecting objects borne by an individual
US9915754B2 (en) Method and apparatus for detecting energetic materials
JP2005233783A (ja) 電磁波レーダを用いた位置の遠隔計測方法
JP4429810B2 (ja) 超音波探傷方法
JP4399325B2 (ja) 浸炭層の検出方法
EP1779136B1 (en) System and device used to automatically determine the position of an entity with respect to two or more reference entities in real time
EP3588055A1 (en) Laser sensor module with indication of readiness for use
WO2018203945A3 (en) APPARATUS AND METHOD FOR DETECTION OF OBJECTS HAVING HAZARDOUS ENERGY