JP4429810B2 - 超音波探傷方法 - Google Patents

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Description

この発明は、超音波探傷方法および材質変化部厚さ測定方法に関し、特に、精度良く浸炭層の検出ができる超音波探傷方法および材質変化部厚さ測定方法に関する。
超音波探傷装置を用いた試験体の浸炭層の検出方法が、たとえば、特開2000−321041号公報(特許文献1)に記載されている。
特許文献1によれば、金属管の外面に間隔をおいて超音波斜角探傷試験用の送信側探触子と受信側探触子とを設け、超音波V透過法の試験により、浸炭層の厚さ等を測定している。
特開2000−321041号公報(段落番号0016等)
従来の超音波探傷装置を用いた試験体の浸炭層の検出方法においては、横波45度等を主ビームとした超音波V透過法を用いている。この方法では、探傷感度を高めて探傷した場合、浸炭層がない場合でも探傷表面を伝播する縦波、横波、表面波などの妨害パルスが、表示器上で底面反射パルスの前に出現する。そのため、浸炭層の判別が困難になり、浸炭層の判別には相当の熟練が必要であるとともに、浸炭層の厚さの測定も困難であった。また、試験体自身の厚さの測定も困難であった。
この発明は、上記のような課題に鑑みてなされたもので、試験体の浸炭層のような、材質の変化した部分を、容易に判別できるとともに、試験体や、浸炭層のような材質の変化した部分の厚さを容易に測定できる、超音波探傷方法および材質変化部厚さ測定方法を提供することを目的とする。
この発明にかかる、送信側探触子と、受信側探触子とを、試験体の表面に当接して試験体を探傷する超音波探傷方法は、送信側探触子を用いて、試験体の表面から、横波縦波モード変換を起こしやすいパルスを出射するステップと、受信側探触子を用いて、試験体の底面から、モード変換した底面モード変換パルスを入射するステップと、受信側探触子に入射したモード変換パルスに基づいて、試験体の厚さを検出する検出ステップとを含む。
試験体の表面から、横波縦波モード変換を起こしやすいパルスを出射し、試験体の底面から入射した、モード変換した底面モード変換パルスに基づいて試験体の厚さを検出する。測定用の底面モード変換パルスを他の妨害パルスと分離できるため、測定パルスの判別が容易となる。
その結果、試験体の厚さを容易に測定できる、超音波探傷方法が提供できる。
好ましくは、底面モード変換パルスは、SS変換パルス、SL/LS変換パルスおよびLL変換パルスを含み、検出ステップは、複数の変換パルスの中から、SL/LS底面パルスを検出するステップと、送信側探触子と、受信側探触子間の距離を検出するステップと、SL/LS底面パルスのビーム路程を検出するステップと、送信側と受信側探触子間の距離およびSL/LS底面パルスの路程を基に、試験体の厚さを検出する。
さらに好ましくは、試験体は、その内部に材質の変化する境界面を有し、受信側探触子は、材質の変化する境界面からのモード変換された境界面変換パルスを入射し、検出ステップは、境界面変換パルスに基づいて、材質の変化する境界面の位置を検出する。
内部に材質の変化する境界面が存在する場合においても、その境界面測定用の底面モード変換パルスを妨害パルスと有効に分離できるため、浸炭層のような材質の変化した部分の厚さを容易に検出できる、超音波探傷方法を提供できる。
なお、材質の変化する境界面は、試験体の底面側に存在してもよいし、試験体の表面側に存在してもよい。
また、横波縦波モード変換を起こしやすいパルスは、試験体直下方向に対して横波屈折角で0°から縦波臨角である33.2°の角度で出射される横波パルスである。
なお、横波縦波モード変換を起こしやすいパルスは、試験体直下方向に対して30°の角度で出射される横波パルスがより好ましい。
この発明の他の局面によれば、材質変化部厚さ測定方法は、内部に材質の変化する部分を有する試験体に、その一方側から、横波から縦波へのモード変換を行なうパルスを出射するステップと、試験体の他方側端面からの、モード変換されたパルスを試験体の一方側で入射するステップと、入射されたパルスを利用して、試験体の、内部の材質の変化した部分の厚さを求める。
以下、図面を参照して、この発明の一実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実施の形態にかかる超音波探傷器15の要部を示すブロック図である。図1を参照して、超音波探傷器15は、超音波探傷器15全体を制御するCPU151と、CPU151にインターフェイス152を介して接続された超音波探傷器15のオンオフを行うスイッチ153、送信部154、同期部155、時間軸部156、受信部157、メモリ部159、増幅部160および表示部161とを含む。
送信部154は、後に説明する送信側探触子Tに接続され、パルス信号を出力する。同期部155は、送信部154の発信信号と時間軸部156を同期させる。時間軸部156は、送信から受信までの時間を測定し、距離に換算する。受信部157は、受信側探触子Rに接続され、受信側探触子Rで伝播してきた信号を受信する。なお、受信部157は、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部158を有する。メモリ部159は、A/D変換された受信信号を格納する。増幅部160は、受信した信号を増幅する。表示部161は、後に説明するように、受信信号を探傷図形として表示する。
図2は、この発明にかかる超音波探傷方法の測定原理を説明するための模式図である。この発明においては、音波探傷方法は、従来のような横波45°等を主ビームとしたV透過法ではなく、横波縦波モード変換パルスを利用したV透過法を採用する。横波縦波モード変換パルスにおいては、横波(S)入射/縦波(L)反射、および縦波(L)入射/横波(S)反射が存在するため、以下の説明においては、これらを統合して、「SL/LSパルスV透過法」という。
図2を参照して、SL/LSパルスV透過法を用いた超音波探傷装置10においては、送信側探触子Tと、受信側探触子Rとが、試験体20の表面11上に所定の探触子間距離2Yを開けて配置される。
ここでは、まず、試験体20に浸炭層のような、材質の変化した部分がなく健全な場合について説明する。この場合は、試験体20を表面11から底面13までの全厚さを測定することになる。
SL/LSパルスV透過法においては、送信側探触子Tから、最もモード変換が起こりやすい横波30°(図3においてθSで示す)を主ビームとした超音波16aを、試験体20に入射したとき、底面13または境界面で反射した、縦波17aにモード変換したパルスが、受信側探触子Rで受信される。
なお、モード変換が起こりやすい横波の角度は、30°が好ましいが、これに限らず、鋼の場合、横波屈折角で、0°から縦波臨角である、33.2°の範囲であれば、モード変換がおこる。
図2に示すように、このとき、同時に縦波66°(図3においてθLで示す)を主ビームとした超音波17bも出射され、横波16bが受信側探触子Rに入射する。なお、2には、図に示す位置に送信側および受信側探触子T、Rを配置したとき、超音波ビームの拡がりによって受信側探触子Rに受信(入射)される他の横波と縦波の経路も示している。超音波ビームの拡がりによる横波18は、底面で反射し、横波18と同じ経路を通る縦波も底面で反射して伝播する。すなわち、図に示す送信側および受信側探触子T,Rの配置では、表示部161上に底面パルスとして、SL/LSパルスの他、超音波ビームの拡がりによって、縦波入射縦波反射(LL)パルス、および横波入射、横波反射(SS)パルスが現れる。
図2で斜線19で示したように、送信側探触子Tから主ビームが横波30°、縦波66°の超音指向性はいずれも鈍く、超音波ビームは、拡がって伝播する。
なお、図において、横波は、太線で、縦波は、細線で示している。
図3は、図2に示した各ビームの経路を説明する図である。図3に示すように、3種類のビームの経路が存在する。図3を参照して、位置21は、横波16aで出射し、試験体20の底面13上の点27で反射した横波の底面パルスの入射する位置である。以下、この入射パルスをSS底面パルスという(以下、単に、「SS」と表示する場合がある)。
位置22は、横波16aで出射し、試験体20の底面13上の点27で反射した縦波17bの底面パルスの入射する位置、または、縦波17aで出射し、試験体20の底面13上の点28で反射した横波16bの底面パルスの入射する位置である。以下、この入射パルスをSL/LS底面パルスという(以下、単に、「SL/LS」と表示する場合がある)。
位置23は、縦波17aで出射し、試験体20の底面13上の点28で反射した縦波17cの底面パルスの入射する位置である。以下、この入射パルスをLL底面パルスという(以下、単に、「LL」と表示する場合がある)。
SL/LSパルスV透過法では、底面反射パルスそれぞれのビーム路程と送受信探触子間距離の幾何学的配置から試験体の厚さを算出できる。以下、具体的に説明する。
図4は、表示部161に表示される、ビーム路程とエコー高さとの表示例を示す図である。図4(A)は、探傷感度として、SL/LS底面パルスを80%のエコー高さに設定した場合のSS、SL/LS、およびLLのそれぞれの底面パルスの波形を示し、図4(B)は、図4(A)のデータを基に、探傷感度を高めた場合の表示例を示す。
図4(A)および図4(B)からわかるように、ある探触子間距離において、表示部161には、ビーム路程の短い順にLL底面パルス、SL/LS底面パルス、SS底面パルスが現れる。なお、図4(B)において、LL底面パルスよりも路程の短い位置にピーク値が現れているが、これは、試験体20の表面11を伝播する妨害パルスである。
なお、これらのパルスは超音波ビームが拡がり、探傷感度を高めているため、探触子間距離2Yが変化しても広範囲にわたって表示部161上に現れる。
図5は、図4のデータを基に、同一の板厚の試験体20における探触子間距離2Yとビーム路程の関係を計算した結果を示す図である。なお、図5では、浸炭層25が試験体20の底面13側に設けられている場合についても、一部説明している。したがって、図5には、SS底面パルス31、SL/LS底面パルス34、LL底面パルス37以外に、表面波パルス32、表面横波パルス33、SL/LS境界面反射パルス35、SL/LS境界屈折パルス36および表面縦波パルス38のデータも表示している。
ここで、SL/LS境界面反射パルス35とは、試験体20の内部に浸炭層25のような境界層が形成されている場合に、その境界面で反射するするパルスをいい、SL/LS境界屈折パルス36とは、浸炭層のような境界面で屈折してその端面(底面13)に入り、底面13で反射したパルスをいう。
また、図5において、○印は、主ビームによるピーク位置を示す。図5には、探触子接近限界内距離も合わせて示しているが、図から明らかなように、SS底面パルスのピーク位置は、探触子接近限界内に存在するため、実際には測定できない。
図5を参照して、ある探触子間距離2Yにおいて表示部161上では、ビーム路程の短い順にLL底面パルス、SL/LS底面パルス、SS底面パルスが現れ、この関係は探触子間距離2Yにかかわらず、不変である。また、その他に表面11を伝播する妨害パルスが現れる。これらの妨害パルスのうち、上記したように、表面11を伝播する縦波は最もビーム路程の短い位置に現れ、探触子間距離によって位置関係が変化することはない。表面11を伝播する横波、表面波は、探触子間距離が短い位置では表示部161上でビーム路程がSL/LS底面パルスよりも短い位置に現れるが、SL/LS底面パルスがピークとなる位置付近より探触子間距離が長くなると、これらの妨害パルスはSL/LS底面パルスよりもビーム路程が長い位置に現れるようになる。
これは、SL/LS底面パルスがピークとなる位置付近より探触子間距離が大きくなれば、SL/LS底面パルスや浸炭層などの境界パルスが、妨害パルスである表面11を伝播する横波や表面波に干渉されないで評価できることを意味している。したがって、SN比の高い探傷が可能で、出現パルスの識別が容易である。
SL/LS底面パルスは、これら出現パルス相互のビーム路程と探触子間距離2Yから識別し、底面13までの全厚をSL/LS底面パルスのビーム路程と探触子間距離との幾何学的配置から算出する。次に、この計算方法について説明する。
まず、探触子T、Rの幾何学的配置、SS底面パルス、SL/LS底面パルス、LL底面パルスの3種類のパルス相互のビーム路程から、SL/LS底面パルスを識別する。
次いで、送信側および受信側探触子T、R間の距離、SL/LS底面パルスのビーム路程を読取り、次の式(1)または(2)に基づいて厚さを計算する。
厚さt={(W)/(1/cosθS−1/cosθL)}×(CL/CS)・(1)
t=(2Y)/(tanθS+tanθL)・・・・・・・・・(2)
ここで、W =ビーム路程
CS=横波音速(3230m/s)
CL=縦波音速(5900m/s)
(2)浸炭層がある場合
次に、試験体20に浸炭層が存在する場合について説明する。図6は、試験体20に浸炭層25が存在する場合の各種パルスの経路を示す図である。ここでは、浸炭層25は、試験体20の内部側(探触子に対して、反対方向の底面13側)に存在する場合を示す。この場合に、SL/LSパルスV透過法を用いると、その境界でモード変換による反射や屈折が生じ、底面反射パルスとビーム路程の異なるパルス(境界面反射パルス、境界屈折パルス、底面境界面反射パルス、表面境界面反射パルスという)が表示部161上に現れる。
図6を参照して、送信側探触子Tから出射されたSL/LSパルス41aは、境界面45の点51で反射して境界面反射パルス43aとなり、受信側探触子R1で受信される。パルス41aの一部は、そのまま浸炭層25を直進し、底面13で反射して、底面反射パルス42bとして反射し、受信側探触子R2でSL/LS底面パルスの底面ピーク位置として、受信される。SL/LSパルス41aの一部は、境界面45の点51で屈折し、境界屈折パルス44aとして底面13で反射し、受信側探触子R3で受信される。
送信側探触子Tから送信されたSL/LSパルスである縦波42aの一部は、境界面45の境界反射位置52で反射し、横波41bとして受信側探触子R1に入射する。すなわち、SL/LS境界面反射パルス41a、41bは、点51、52の2箇所で反射し受信側探触子R1に「境界面反射パルス」として入射する。
縦波42aの残りは、そのまま浸炭層25を通過し、底面13で反射され、SL/LS底面パルスとして、先の底面反射パルス42bと同様に、横波41cとして、受信側探触子R2に、「底面パルス」として、入射される。
浸炭層25を通過した縦波42aの一部は、底面13で縦波42cとして反射し、境界面45の点53で屈折し、受信側探触子R3に入射する。すなわち、SL/LSパルス41a、42aは、境界面45上の点51、53で屈折して、受信側探触子R3に、「境界屈折パルス」として入射する。
なお、図6においても、図2と同様に、横波は、太線で、縦波は、細線で示している
図7は、上記した各パルスの、表示部161に表示される、ビーム路程とエコー高さとの表示例を示す図である。図7(A)は、境界面反射パルスを示し、図7(B)は、底面パルスを示し、図7(C)は、境界屈折パルスを示す。図7(B)は、図4(B)に対応し、図4(B)と同様に、SL/LS底面パルスがピークとなる探触子位置において、表示部161上でSL/LSパルスを80%にゲイン調整した後、同位置で探傷感度を高めて、図7(A)および(C)を得ている。
図7(A)および(C)を参照して、境界面反射パルス62および境界屈折パルス63は底面パルス61よりビーム路程の短い位置に現れていることがわかる。このことから、浸炭層25の有無は、SL/LS底面パルスのピーク位置で判断が可能である。
また、浸炭層25の厚さも上記した式(1)または(2)を用いて、同様に計算できる。
次に、試験体20の外面側(探触子の載置される表面11側)に浸炭層がある場合について説明する。
図6で用いた試験体20を反転して、図7と同様のデータを得た例を、図8および図9に示す。図8を参照して、この例では、浸炭層25は、探触子T,Rの設けられる側に設けられている。送信側探触子TからのSL/LSパルス(横波71a、縦波72a)が、境界面45上の点75、76および底面13で屈折や反射が発生して、それを受信側の探触子R4、R5で受信する。なお、ここでも、横波は太線で、縦波は細線で表している。
図9を参照して、外面側に浸炭層がある場合は、境界面反射パルスは表示部161上には現れず、SL/LS底面パルスがピークとなる探触子間距離より離れた位置に探触子を配置したとき、浸炭層の境界でモード変換した境界屈折パルスが、表示部161上でSL/LS底面パルスの前に現れる。
図10は、浸炭層25が外面側に存在する場合の、図5に対応する図である。基本的に図5と同じ特性を有するが、送信側と受信側の探触子の接近限界が存在するため、SL/LS境界面反射パルスは、計測できない。したがって、データとしては存在しない。
次に、上記のデータから、浸炭層25の厚さの算出方法について、説明する。浸炭層25の浸炭厚さの算出は、妨害パルスに干渉されない探触子間距離2Yにおいて、SL/LSパルスが最大となるように探触子間距離2Yを変化させ、表示部161上で得られた底面パルスのビーム路程と浸炭層25等の境界によるパルスのビーム路程およびそのときの探触子間距離2Yから、上記した式(1)、(2)と同様の方法で算出する。
すなわち、ビームの拡がりのために、ピーク位置以外の探触子間距離2Yでは、屈折角が変化する。縦波、横波、それぞれの屈折角を順次変化させたときの、探触子間距離2Yごとのビーム路程と試験体20の板厚の関係を計算によって求め、テーブルを作成する。探触子間距離2Yとビーム路程を読取り、テーブルから算出する。
具体的な、試験体の板厚の算出例を図11を参照して説明する。図11は、探触子間距離2Yを一定に保った状態(この例では、17mm)における、板厚とビーム路程との関係を示す図である。
図11には、SS底面パルス31、表面波パルス32、SL/LS底面パルス34、表面横波パルス39、LL底面パルス37、表面縦波パルス38のデータとともに、表面側に浸炭層25が存在する場合に、その厚さごとに異なるパルス入射データ81〜86が示されている。ここで、入射データ81は浸炭層厚さが0.5mmの場合のデータであり、入射データ82は浸炭層厚さが1.0mmの場合のデータであり、入射データ83は浸炭層厚さが1.5mmの場合のデータであり、入射データ84は浸炭層厚さが2.0mmの場合のデータであり、入射データ85は、浸炭層厚さが2.5mmの場合のデータであり、入射データ86は浸炭層厚さが3.0mmの場合のデータである。
図11を参照して、底面13側に浸炭層25が設けられている場合は、図6においてt2の位置でSL/LS底面パルスが反射していると考えられる。したがって、検出されたビーム路程を読取って、その値のX方向の線と、SL/LS底面パルス34の線の交点を求めて、板厚を求める。この板厚を全板厚t1から引くと、浸炭層25の厚さが得られる。すなわち、内面厚さ(底面13側に浸炭層がある場合のその厚さ)d1は、X軸方向のデータを読むことによって求める。
一方、表面11側に浸炭層25が設けられている場合は、図8において、縦波72aでt4進み、境界面45でモード変換した横波73aでt3進み、底面13で反射して、t3+t4進む。すなわち、t3だけ、横波で進み、t3+2×t4だけ、縦波で進む。
このときの表面11側の浸炭層25の厚さは、以下の手順で求める。底面パルスから求めた全厚を板厚値としてX軸の値とし、その値と直交する軸を設定する。その軸上において、SL/LS底面パルスの線の交点をゼロとして、それぞれの浸炭厚さごとの線との交点が浸炭層25の厚さとして示されている。浸炭層25の厚さは、設定したY軸方向の軸上において、検出された浸炭層25によるパルスのビーム路程の値との交点から求める。
すなわち、外面厚さ(表面11側に浸炭層25がある場合のその厚さ)は、求めた全厚のX軸の値に直交する軸上において、浸炭層25の厚さごとに示された線を目盛りとしたデータを読むことによって求める。
次に、この発明にかかる、SL/LSパルスV透過法の特徴について総括する。以上示したように、SL/LSパルスV透過法による浸炭層等の材質変化部の測定方法は、従来法に比べて以下の利点がある。
(1)底面パルスのパルス高さがピークとなる探触子間距離が長いため、板厚が薄い試験体(5mm程度)に対しても、探触子接近限界距離に制限されないで探触子間距離に主ビームの反射が起こる。したがって、主ビームで探傷することが可能である。
これを、試験体の板厚t=5mmで探触子接近限界距離が12mmのときを例にあげて説明する。従来であれば、横波45°を主ビームとしたときの、SSパルスピーク位置は、式(1)から、2Y=(t×tan45°)×2=10.0mmとなり、12mmよりも小さい。したがって、この寸法であれば、送信側と受信側の探触子接近限界内となり、主ビームのピークパルスを検出できない。
これに対して、この実施の形態によれば、横波30°SL/LSパルスピーク位置は、2Y=(t×tan30°)+(t×tan66°)=14.1mm
となり、12mmより大きい。
したがって、探触子接近限界内に入ることなく、板厚が薄い試験体(5mm程度)に対しても、主ビームで探傷することが可能である。
(2)従来法では妨害パルスと考えていたSL/LSパルスを利用することにより妨害パルスの種類を減じ、かつ探触子間距離が主ビームのパルス高さのピークとなる位置より長い範囲では、その他の妨害パルスである表面11を伝播する縦波、横波、表面波パルス(表面縦波、表面横波、表面波パルスという)と底面13および境界面パルスが分離できるため、境界面パルスの判別が容易となる。
(3)従来法に比べると低い探傷感度で境界面反射パルスの検出が可能。
これは、図7や図9で示すように、境界面上の2箇所で反射、屈折が2箇所で起こるためや、境界面に入射する角度が適切であるためである。
なお、上記実施の形態においては、浸炭層の厚さの検出を表を作成して、それを参照する例について説明したが、これに限らず、この部分の処理をソフトウエア、またはハードウエア化してもよい。
この場合のソフトウエアにおける処理内容の具体的なフローチャートを図12に示す。このフローチャートは、たとえば、超音波探傷器15のCPU151または、別置きのパーソナルコンピュータで行ってもよい。
図12を参照して、まず試験体20の全厚さを測定する(ステップS11、以下、ステップを省略する)、このときは、上記したように、送信探触子Tでモード変換パルスを出射し、受信探触子Rで、底面モード変換パルスを入射する(S12)。次いで、SL/LS底面パルスを検出し(S13)、SL/LS底面パルスピーク位置を検出し(S14)、探触子間距離2Yおよび、ビーム路程Wを読取る(S15)。以上のデータから試験体20の厚さを算出する(S16)。
次いで、受信したデータを増幅器160で増幅し、浸炭層25の厚さ測定をするか否かを問い合せる。浸炭層25の測定をしないときは、ここで処理を終了する。
浸炭層25の厚さを測定するときは、試験体20の表面側を測定するのか、底面側を測定するのかを表示部161で問い合せる。表面11側の浸炭層25を測定するときは、底面モード変換パルス、境界面反射パルスおよび境界面屈折パルスを受信側探触子Rで受信し(S20)、探触子間距離を変化させ(S21)、探触子間距離2Yおよびビーム路程Wを読取り、底面13側の浸炭層25の厚さを算出する(S23)。
底面13側の浸炭層25の厚さを測定するときも、表面11側と同様の処理を行なって、表面11側の浸炭層25の厚さを算出する(S24〜S27)。
なお、探触子間距離2Yの検出等には、それに適したセンサ等を用いるものとする。
なお、上記実施の形態においては、試験体の表面側と底面側において、別々に浸炭層のような、材質の変化した部分が存在する場合を例にあげて説明したが、これに限らず、材質変化層が表面側と底面側の両方に存在する場合も同様に検出可能であるのは、いうまでもない。
また、上記実施の形態においては、試験体において、材質の変化した部分として浸炭層を例にあげて説明したが、これに限らず、窒化層やクラッド層等、さまざまな材質変化層も検出可能である。
上記実施の形態においては、浸炭層の有無、内外面の判別、厚さの算出をSL/LSパルスに係わる境界面反射パルスや境界面屈折パルスを用いて行なう例について説明したが、これに限らず、LLパルスやSSパルスに係わる境界面反射パルスや境界面屈折パルスを用いて、単独、または併用して行なうことが可能である。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明にかかる超音波探傷装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明にかかる超音波探傷装置の測定原理を説明するための模式図である。 図2に示した各ビームの経路を説明する図である。 ビーム路程とエコー高さとの表示例を示す図である。 同一の板厚の試験体における探触子間距離とビーム路程の関係を計算した結果を示す図である。 試験体に浸炭層が存在する場合の、各種パルスの経路を示す図である。 試験体に浸炭層が存在する場合の、ビーム路程とエコー高さとの表示例を示す図である。 試験体に浸炭層が存在する場合の、各ビームの経路を説明する図である。 試験体に浸炭層が存在する場合の、ビーム路程とエコー高さとの表示例を示す図である。 試験体に浸炭層が存在する場合の、同一の板厚の試験体における探触子間距離とビーム路程の関係を計算した結果を示す図である。 探触子間距離を一定に保った状態における、板厚とビーム路程との関係を示す図である。 この発明の一実施の形態を自動化した場合の処理手順の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 超音波探傷装置、11 表面、13 底面、15 超音波探傷器、16 横波、17 縦波、19 入射波の分布範囲、20 試験体、25 浸炭層、45 境界面、151 CPU、154、送信部、155 同期部、156 時間軸部、157 受信部、160 増幅部、161表示部、T 送信側探触子、R 受信側探触子。

Claims (7)

  1. 送信側探触子と、受信側探触子とを、試験体の表面に当接して試験体を探傷する超音波探傷方法であって、
    前記試験体は内部に材質の変化する境界面を有し、
    前記送信側探触子を用いて、前記試験体の表面から、横波縦波モード変換を起こしやすいパルスを出射するステップと、
    前記受信側探触子を用いて、前記試験体の底面から、前記モード変換した底面モード変換パルスを入射するステップと、
    前記受信側探触子を用いて、前記材質の変化する境界面からの前記モード変換された境界面変換パルスを入射するステップと、
    前記底面モード変換パルスおよび前記境界面変換パルスを用いて前記試験体の材質の変化する境界面の位置を検出するステップとを含み、
    前記境界面変換パルスは、前記境界面で反射して前記試験体の表面に向かう境界面反射パルスと前記境界面で屈折し、且つ、前記底面で反射して前記試験体の表面に向かう境界面屈折パルスとを含み、
    前記送信側探触子から出射され、前記受信側探触子に入射されたパルスは前記送信側探触子と前記受信側探触子との間でそれぞれのビーム路程を形成し、
    前記底面モード変換パルスと、前記境界面反射パルスと、前記境界面屈折パルスとは、前記送信側探触子と前記受信側探触子との間隔および前記試験体の厚さに応じて、それぞれのパルスのビーム路程が決まっており、
    前記探触子間の距離と前記パルスのビーム路程とから前記パルスを識別するステップを含み、
    前記試験体の材質の変化する境界面の位置を検出するステップは、前記それぞれのパルスのビーム路程と、前記送信側探触子が出射するパルスの出射角度と、前記受信側探触子へ入射するパルスの入射角度とから、前記試験体の材質の変化する境界面の位置を検出する、超音波探傷方法。
  2. 前記境界面反射パルスと前記境界面屈折パルスとは、前記底面モード変換パルスよりも短いビーム路程を有し、
    前記境界面反射パルスと、前記境界面屈折パルスと、前記底面モード変換パルスとの、それぞれのビーム路程の位置を比較して、前記試験体の内部に材質の変化する境界面があるか否かを検出する、請求項1に記載の超音波探傷方法
  3. 前記パルスは、前記送信側探触子が横波を出射し前記受信側探触子が横波を受信するSS変換パルスと、前記送信側探触子が横波を出射し前記受信側探触子が縦波を受信するか、または、前記送信側探触子が縦波を出射し前記受信側探触子が横波を受信するSL/LS変換パルスと、前記送信側探触子が縦波を出射し前記受信側探触子も縦波を受信するLL変換パルスとを含み、
    前記検出ステップは、
    前記複数の変換パルスの中から、前記SL/LS底面パルスを検出するステップと、
    前記送信側探触子と、前記受信側探触子間の距離を検出するステップと、
    前記SL/LS底面パルスのビーム路程を検出するステップと、
    送信側と受信側探触子間の距離およびSL/LS底面パルスの路程を基に、前記試験体の厚さを検出する、請求項1または2に記載の超音波探傷方法。
  4. 前記材質の変化する境界面は、前記試験体の底面側に存在し、前記境界面の位置を検出するステップは、前記試験体の底面から、前記境界面までの厚さを測定する、請求項1〜3のいずれかに記載の超音波探傷方法。
  5. 前記材質の変化する境界面は、前記試験体の表面側に存在し、前記境界面の位置を検出するステップは、前記試験体の表面から、前記境界面までの厚さを測定する、請求項1〜4のいずれかに記載の超音波探傷方法。
  6. 前記横波縦波モード変換を起こしやすいパルスは、前記試験体直下方向に対して横波屈折角で0°から縦波臨角である33.2°の角度で出射される横波パルスである、請求項1からのいずれかに記載の超音波探傷方法。
  7. 前記横波縦波モード変換を起こしやすいパルスは、前記試験体直下方向に対して30°の角度で出射される横波パルスである、請求項1から5のいずれかに記載の超音波探傷方法。
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