JP2018122675A - 移動体用照度制御システム、調光部材の制御方法、調光部材の制御プログラム - Google Patents
移動体用照度制御システム、調光部材の制御方法、調光部材の制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
Description
この調光部材では、液晶に印加する電界を変更して液晶の配向を変更することにより外来光の透過を制御する。
本発明は、搭乗者の要望に応じて十分に移動体の内部の明るさを調整できるようにすることを目的とする。
前記移動体の内部の照度を測定する移動体内照度測定部と、
前記移動体の内部の照度を設定する照度設定部と、
前記移動体内照度測定部により測定された前記移動体の内部の照度と、前記照度設定部により設定された設定照度とを比較する比較部と、
前記調光部材の透過率を変化させる駆動制御部とを備え、
前記駆動制御部は、前記比較部の比較結果に基づいて、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が高いと判断した場合、前記調光部材の透過率を低下させ、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が低いと判断した場合、前記調光部材の透過率を上昇させること、
を特徴とする移動体用照度制御システム。
前記移動体の外部の照度を測定する移動体外照度測定部を更に備え、
前記照度設定部は、
前記移動体外照度測定部で測定した前記移動体の外部の照度と、前記移動体内照度測定部で測定した前記移動体の内部の照度とに基づいて、前記移動体の内部の照度の設定可能範囲を決定すること、
を特徴とする移動体用照度制御システム。
前記調光部材は、複数のセグメントに分割されており、
前記駆動制御部は、複数の前記セグメントの透過率を個別に制御すること、
を特徴とする移動体用照度制御システム。
前記移動体内照度測定部は、前記移動体内の複数箇所の照度を測定し、
前記照度設定部は、前記移動体内照度測定部の測定箇所に対応した複数の位置の前記移動体内の照度を設定し、
前記比較部は、複数の測定個所で測定された照度と、前記測定箇所のそれぞれに対応する複数の位置の前記設定照度とを比較し、
前記駆動制御部は、前記測定箇所に対応する前記セグメントの透過率を制御すること、
を特徴とする移動体用照度制御システム。
前記調光部材の各前記セグメントの透過率を全て同一に制御する全体制御モードと、複数の前記セグメントの透過率を個別に制御する個別制御モードとを少なくとも有する制御モード設定部を更に備え、
前記駆動制御部は、前記制御モード設定部で全体制御モードが選択された場合、複数の前記セグメントの透過率を全て同一に制御し、前記制御モード設定部で個別制御モードが選択された場合、複数の前記セグメントの透過率を個別に制御すること、
を特徴とする移動体用照度制御システム。
前記移動体の内部の照度を測定する移動体内照度測定ステップと、
前記移動体の内部の照度の設定する照度設定ステップと、
前記移動体内照度測定ステップにより測定された前記移動体の内部の照度と、前記照度設定ステップにより設定された設定照度とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップの比較結果に基づいて、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が高いと判断した場合に、前記調光部材の透過率を低下させ、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が低いと判断した場合に、前記調光部材の透過率を上昇させる駆動制御ステップと、
を備える調光部材の制御方法。
前記処理手順が、
前記移動体の内部の照度を測定する移動体内照度測定ステップと、
前記移動体の内部の照度の設定する照度設定ステップと、
前記移動体内照度測定ステップにより測定された前記移動体の内部の照度と、前記照度設定ステップにより設定された設定照度とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップの比較結果に基づいて、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が高いと判断した場合に、前記調光部材の透過率を低下させ、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が低いと判断した場合に、前記調光部材の透過率を上昇させる駆動制御ステップと、
を備える調光部材の制御プログラム。
〔調光フィルム〕
図1は、実施形態の移動体用照度制御システムに用いられる調光フィルムの構成を説明する断面図である。
調光フィルム1は、液晶を利用して透過光を制御するフィルム状の部材であり、直線偏光板2、3により調光フィルム用の液晶セル4を挟持して構成される。
直線偏光板2、3は、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素等を含浸させた後、延伸して直線偏光板としての光学的機能を果たす光学機能層が形成され、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルム材による基材により光学機能層を挟持して作製される。直線偏光板2、3は、クロスニコル配置により、アクリル系透明粘着樹脂等による接着剤層により液晶セル4に配置される。なお、直線偏光板2、3には、それぞれ液晶セル4側に光学補償のための位相差フィルム2A、3Aが設けられるが、位相差フィルム2A、3Aは、必要に応じて省略してもよい。またクロスニコル配置に代えてパラレルニコル配置により配置してもよい。
液晶セル4は、フィルム状の下側積層体5D及び上側積層体5Uにより液晶層8を挟持して構成される。
下側積層体5Dは、透明フィルム材による基材6に、透明電極11、スペーサ12及び配向層13を積層して形成される。
上側積層体5Uは、透明フィルム材による基材15に、透明電極16及び配向層17を積層して形成される。
基材6、15は、種々の透明フィルム材を適用することができるが、光学異方性の小さなフィルム材を適用することが望ましい。本実施形態において、基材6、15は、厚み100μmのポリカーボネートフィルムが適用されるが、種々の厚みのフィルム材を適用することができ、さらにはCOP(シクロオレフィンポリマー)フィルム等を適用してもよい。
透明電極11、16は、この種のフィルム材に適用される各種の電極材料を適用することができ、本実施形態ではITO(Indium Tin Oxide)による透明電極材により形成される。本実施形態の透明電極11、16の具体的構成については後に詳述する。
スペーサ12は、液晶層8の厚みを規定するために設けられ、各種の樹脂材料を広く適用することができる。本実施形態のスペーサ12は、フォトレジストにより作製され、透明電極11が作製された基材6の上に、フォトレジストを塗工して露光、現像することにより作製される。
スペーサ12は、上側積層体5Uに設けるようにしてもよく、上側積層体5U及び下側積層体5Dの双方に設けるようにしてもよい。また、スペーサ12は、配向層13の上に設けるようにしてもよい。
更に、スペーサは、いわゆるビーズスペーサを適用してもよい。
配向層13、17は、光配向層により形成される。光配向層に適用可能な光配向材料は、光配向の手法を適用可能な各種の材料を広く適用することができるが、本実施形態では、例えば光二量化型の材料を使用する。光二量化型の材料については、「M.Schadt、 K.Schmitt、 V. Kozinkov and V. Chigrinov : Jpn. J. Appl.Phys.、 31、 2155 (1992)」、「M. Schadt、 H. Seiberle and A. Schuster : Nature、 381、 212(1996)」等に開示されている。
なお、光配向層に代えてラビング処理により配向層を作製してもよく、微細なライン状凹凸形状を賦型処理して配向層を作製してもよい。
液晶層8は、この種の調光フィルム1に適用可能な各種の液晶層材料を広く適用することができる。具体的に、液晶層8には、例えばメルク社製MLC2166等の液晶材料を適用することができる。
液晶セル4は、液晶層8を囲むように、シール材19が配置されている。シール材19により上側積層体5U、下側積層体5Dが一体に保持され、液晶材料の漏出が防止される。シール材19は、例えばエポキシ樹脂、紫外線硬化性樹脂等を適用することができる。
ここで、TN方式は、電界の印加により、液晶分子の配向を垂直方向と水平ねじれ方向とで変化させ、光の旋光性を利用して透過光量を制御する方式である。
また、IPS方式は、一方の基材に電極をまとめて作成し、この電極による電界により配向させた液晶分子を基板に対して横(水平)方向に回転させることにより透過光量を制御する方式である。
更に、GH方式は、ホストであるネマチック液晶中にゲストとして二色性色素を溶解させた液晶組成物を用いる方式である。二色性色素は、1軸の光吸収軸を有し、光吸収軸方向に振動する光のみを吸収することから、電場による液晶の動きに合わせて、二色性色素の配向を変化させ、光吸収軸の向きを制御することにより、液晶セルの透過状態を変化させることができる。なお、調光フィルム1がGH方式により製造される場合は、直線偏光板は省略することができる。
また、液晶セル4は、光配向層のパターンニング等によりいわゆるマルチドメイン方式により液晶材料を駆動してもよく、さらにはシングルドメインにより駆動してもよい。
更に、調光フィルム1は、上述の液晶による調光フィルムの他、透過光量を調整可能な各種調光フィルムを使用する場合に広く適用することができる。
図2は、第1実施形態の移動体用照度制御システム22を有する車両20を説明する図である。図2の車両20は、鉛直上方から見た概略図である。
本実施形態の調光フィルム1は、移動体として車両(乗用車)20の天窓(ルーフウインドウ21)のほぼ全面に配置されている。この調光フィルム1は、透明電極11及び又は透明電極16が、それぞれ個別に駆動電源を供給可能な絶縁された複数の部分電極(領域)に分割して作製される。これにより調光フィルム1は、図2に示すように、独立して個別に透過率を変更することができる複数の領域(以下、適宜、各領域をセグメントと呼ぶ)SG1〜SG6を備えたマルチセグメントにより形成される。
これに対して、本実施形態の調光フィルム1は、1枚のフィルム状に構成され、調光フィルム1を構成する透明電極のみが上述のように複数の領域(部分電極)に分割されている。そのため、調光フィルム1の各セグメント間の境界が目立ってしまうのを極力抑制することができるとともに、ルーフウインドウ21に調光フィルム1を配置する作業効率も向上させることができる。
図3は、調光フィルムの透明電極の形態を説明する図である。なお、図3においては、説明を明確にするために、調光フィルム1を構成する透明電極以外の構成の図示を省略している。
調光フィルム1の透明電極11、16は、例えば、以下のように分割される。
図3(a)に示すように、調光フィルム1に設けられる透明電極16を、長辺に沿った方向(車両20の進行方向)に3分割すると共に、短辺に沿った方向(車両20の進行方向に直交する幅方向)に2分割することにより、透明電極16は、複数の部分電極16A〜16Fに6分割された状態で基材15上に形成される。また、透明電極16に対向する透明電極11は、分割されることなく基材6上の全面に形成される。これにより、セグメントSG1〜SG6を有するマルチセグメントの調光フィルム1が形成される。
なお、上記説明では透明電極16が6分割される例を示したが、これに限定されるものでなく、透明電極11が6分割され、透明電極16が基材15上の全面に形成されるようにしてもよい。
このような透明電極11、16の分割は、透明電極のパターニングにより作製することができる。
また、上述の図3(a)及び図3(b)に示す例において、透明電極11、16のパターニングは、矩形状に分割される例を示したが、これに限定されるものでなく、例えば、六角形形状、台形形状、平行四辺形形状、三角形形状等、種々の形状により分割されるようにしてもよい。
例えば、図3(c)は、透明電極16を複数の三角形形状の部分電極によりパターニングした例である。このように三角形形状の部分電極によりパターニングしてセグメントを形成する場合、例えば、図3(c)中にハッチングにより示すように、遮光状態に設定する領域を、菱形形状に近い形状とすることができる。
本実施形態の車両20は、図2に示すように、6人乗りの乗用車であり、車内には、座席S1〜S6が設けられている。なお、座席S1は運転席であり、座席S1の搭乗者M1が、車両20の運転手となる。また座席S5の搭乗者M5は、同乗者である。
車両20では、外光が主に車内に入射する部位となるルーフウインドウ21に上述の調光フィルム1が貼り付けられており、この調光フィルム1によって必要に応じて外光を車内に取り入れるとともに、車内に入射する外光の光量を調整することができる。
ここで、ECU30は、車両に設けられる各種センサや、後述の照度センサ24A〜24Fや、照度センサ25A等から出力される各種信号や、操作パネルから出力される操作信号等を入力する入力回路部、中央演算処理部(以下「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラムや上述の調光フィルムの制御プログラム、演算結果等を記憶する記憶回路部、車両20の駆動源(エンジン)等の各部を制御する制御信号や、調光フィルム1を制御する制御信号等を出力する出力回路部等を備えている。
なお、移動体用調光システム22は、上記制御プログラムに限定されるものでなく、移動体用調光システム22を構成する各部を、それぞれ処理回路として構成するようにしてもよい。
移動体用照度制御システム22は、調光フィルム1の各セグメントSG1〜SG6が、車両20の座席S1〜S6に対応するように設けられている。これにより車両20は、各座席位置における車内の照度を調整することができる。
照度センサ24A〜24Fは、光の受光量に応じた出力電圧を発生する(出力値を出力する)フォトダイオード、フォトトランジスタ等の受光素子により構成され、それぞれが車両20の座席S1〜S6に対応する位置に配置され、各座席に着席する搭乗者の頭部の位置近傍の照度を測定する。より具体的には、照度センサ24A〜24Fは、座席S1〜S6の背もたれの上部や、ヘッドレスト等に配置される。
なお、この車内全体の車内照度は、これら6個の照度センサ24A〜24Fによる車内照度の平均値化に代えて、これらの照度センサ24A〜24Fで求められる車内照度の最大値及び最小値の平均値化により求めても良く、6個の照度センサ24A〜24Fの何れか1つのセンサにより検出される車内照度を適用しても良く、これら6個の照度センサ24A〜24Fの一部のセンサによる車内照度を平均値化して求めても良い。また、専用の照度センサを別途設けて測定するようにしてもよい。
また、車内照度測定部24は、照度センサ24A〜24Fを使用した車内照度の測定に代えて、撮像手段による車内の撮像結果を画像処理して得られる各部の輝度値により測定する等、種々の測定方法を広く適用することができる。
照度センサ25Aは、入射光を導く光学系を備えたフォトダイオード、フォトトランジスタ等の受光素子により構成され、車外の照度を測定する。本実施形態では、照度センサ25Aは、図2に示すように、車両20の車外のルーフ上におけるルーフウインドウ21とフロントウインドウとの間に配置されているが、これに限定されるものでなく、例えば、フロントウインドウ内のダッシュボード上に配置されるようにしてもよい。
なお、車外照度測定部25は、照度センサを設ける代わりに、車両20の現在位置、現在時刻、気象情報(例えば雲量)に基づいて車外照度の推定値を演算し、その推定値を車外照度として適用してもよい。ここで、車両20の現在位置は、GPS(Global Positioning System)衛星の出す電波を受信するGPS受信装置から取得することができ、また、現在時刻は、車両に搭載されたタイマーやGPS衛星の出す電波を受信するGPS受信装置から取得することができる。更に、気象情報は、インターネット等のネットワークを介して取得することができる。
ここで、車内照度の最大値は、調光フィルム1の透過率を最大にした場合に、車内に入射する光の予測される最大光量(晴天時の最大光量)に基づいた照度である。また、車内照度の最小値は、調光フィルム1の透過率を最小にした場合に、車内に入射する光の予測される最小光量に基づいた照度である。
なお、制御モード設定部26及び照度設定部27に用いられる操作パネルは、各座席に設けられる代わりに、又は、各座席に加え、車両20のインストルメントパネルに設けられるようにしてもよい。ここで、インストルメントパネルとは、車内の前方(車両20の進行方向側)であってフロントウインドウの下方に配置され、車両の速度計、回転計等の計器類や、空調等の吹出口等が設けられる内装部品をいう。
図4(a)は、この搭乗者による設定照度の設定(選択)を受け付ける表示画面の表示を示す平面図である。図4(b)は、曇天等により車外照度が低く、数字「1」〜「3」で区分される設定照度を選択できない場合の表示を示す図である。
本実施形態の照度設定部27は、図4(a)に示すように、設定できる車内の設定照度を10段階に区分しており、各区分に対応する数字「1」〜「10」を一列により並べて表示する。さらに、この並びの両端に、数字の意味を示す「明」、「暗」の文字を表示し、数字「1」により選択される区分が最も明るい区分(車内照度が最大となる区分)であり、数字「10」により選択される区分が最も暗い区分(車内照度が最少となる区分)であることを示す。
照度設定部27は、搭乗者により選択された区分の設定照度(区分の中心値及び又は隣接する区分との境界値)を設定照度の情報(設定情報D4)として比較部28に出力する。
これにより、搭乗者は、自分が着席している座席の車内照度を確認するとともに、表示画像の区分に対応する数字(設定照度)を選択することにより、好みの明るさに変更することができ、また、インストルメントパネルにのみ照度設定部27の操作パネルが設けられている場合は、前席(座席S1及びS4)に着席した搭乗者により、車内の各座席を好みの明るさに変更することができる。
例えば、車外照度測定部25により測定された車外照度が、照度設定部27により区分された「1」〜「3」に対応する設定照度よりも低い(暗い)場合、調光フィルム1が車内の照度を車外の照度よりも高く(明るく)することができないので、この場合、図4(b)に示すように、表示画面から区分「1」〜「3」の表示を省略し、区分「1」〜「3」を選択できないようにする。
また、照度設定部27は、制御モード設定部26において個別制御モードが選択されている場合、各座席の操作パネルに、図4に示す表示画面を表示し、各座席の搭乗者が、それぞれ自分の座席に対応する位置の車内照度を所望の照度(設定照度)に選択することができる。
なお、上述の説明では、照度設定部27は、車内の照度の最大値と最小値とを複数(10)段階に分けて所望の設定照度が選択される形態を説明したが、これに限定されるものでなく、所望の照度の値を入力して設定照度を設定できるようにしてもよい。
上述の説明では、照度設定部27は、図4に示すように、設定できる車内の設定照度を10段階に区分し、各区分に対応する数字「1」〜「10」を一列により並べて表示する例を示したが、これに限定されるものでない。
例えば、照度設定部27は、図5に示すように、設定できる車内の設定照度を複数(例えば、10)段階に区分し、各区分に対応するバー(b1〜b10)を表示するようにしてもよい。各バーb1〜b10は、対応する設定照度に応じて長さが相違しており、図5では、照度が高く(明るく)なるにつれてバーの長さが長くなる。したがって、最も照度が高いバーb1の長さが最も長く、最も照度が低いバーb10の長さが最も短くなる。
また、表示画面において、搭乗者が触れる等して選択されたバーと、そのバーの設定照度よりも照度の低いバーは、白抜きからハッチング表示に切り替わる。具体的には、図5に示すように、設定照度がバーb5に対応する照度に設定されている場合、表示画面は、バーb5と、それよりも照度の低いバーb6〜b10とがハッチング表示で表示され、その他のバーb1〜b4は、白抜き表示で表示される。
このように、設定照度の設定時における表示画面をバー表示にすることにより、搭乗者は、視覚的により分かり易く車内の照度を調節することができる。
この処理において、比較部28は、制御モード設定部26により全体制御モードが選択されている場合、車内全体の車内照度と設定照度とを比較する。また、制御モード設定部26により個別制御モードが選択されている場合、搭乗者により選択された座席S1〜S6に対応するセンサ24A〜24Fで測定された各車内照度と、搭乗者によって設定された座席S1〜S6の各設定照度とを比較する。
また、これとは逆に、設定照度を基準にして全体の車内照度が低いと判断される場合、セグメントSG1〜SG6の各透過率を同一の透過率に増大するように制御する。これにより車両20内の全体の照度が、照度設定部27で選択された設定照度となる。
移動体用照度制御システム22は、搭乗者が操作パネルを操作すると、図6に示すように、各処理手順(SP1〜SP5)を実行して調光フィルム1の透過率を変動させる。
そして、移動体用照度制御システム22は、車内照度測定部24により車内照度を測定する(SP3)。
次に、移動体用照度制御システム22は、搭乗者によって、照度設定部27で設定照度の設定を受け付ける(SP4)。
搭乗者により設定照度が設定されたら、比較部28により設定された設定照度と測定された車内照度とを比較し(SP5)、この比較結果により駆動制御部29で調光フィルム1の対応するセグメントSG1〜SG6の透過率を制御する(SP6)。
(1)移動体用照度制御システム22は、車内照度を測定する車内照度測定部24と、車内の照度を設定する照度設定部27と、車内照度測定部24で測定された車内照度と、照度設定部27で設定された設定照度とを比較する比較部28と、調光フィルム1の透過率を変化させる駆動制御部29とを備え、駆動制御部29が、比較部28の比較結果に基づいて、設定照度を基準にして車両20の内部の照度が高いと判断した場合、調光フィルム1の透過率を低下させ、設定照度を基準にして車両20の内部の照度が低いと判断した場合、調光フィルム1の透過率を上昇させる。これにより、移動体用照度制御システム22は、搭乗者の要望に応じて十分に車両20内の明るさを調整することができる。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
2、3 直線偏光板
2A、3A 位相差フィルム
4 液晶セル
5U 上側積層体
5D 下側積層体
6、15 基材
8 液晶層
11、16 透明電極
12 スペーサ
13、17 配向層
19 シール材
20 車両
21 ルーフウインドウ
22 移動体用照度制御システム
24 車内照度測定部
24A〜24F 照度センサ
25 車外照度測定部
25A 照度センサ
26 制御モード設定部
27 照度設定部
28 比較部
29 駆動制御部
M1、M5 搭乗者
S1〜S6 座席
SG1〜SG6 セグメント
Claims (7)
- 外光が入射する部位に調光部材が配置された移動体に設けられる移動体用照度制御システムであって、
前記移動体の内部の照度を測定する移動体内照度測定部と、
前記移動体の内部の照度を設定する照度設定部と、
前記移動体内照度測定部により測定された前記移動体の内部の照度と、前記照度設定部により設定された設定照度とを比較する比較部と、
前記調光部材の透過率を変化させる駆動制御部とを備え、
前記駆動制御部は、前記比較部の比較結果に基づいて、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が高いと判断した場合、前記調光部材の透過率を低下させ、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が低いと判断した場合、前記調光部材の透過率を上昇させること、
を特徴とする移動体用照度制御システム。 - 前記移動体の外部の照度を測定する移動体外照度測定部を更に備え、
前記照度設定部は、
前記移動体外照度測定部で測定した前記移動体の外部の照度と、前記移動体内照度測定部で測定した前記移動体の内部の照度とに基づいて、前記移動体の内部の照度の設定可能範囲を決定すること、
を特徴とする請求項1に記載の移動体用照度制御システム。 - 前記調光部材は、複数のセグメントに分割されており、
前記駆動制御部は、複数の前記セグメントの透過率を個別に制御すること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移動体用照度制御システム。 - 前記移動体内照度測定部は、前記移動体内の複数箇所の照度を測定し、
前記照度設定部は、前記移動体内照度測定部の測定箇所に対応した複数の位置の前記移動体内の照度を設定し、
前記比較部は、複数の測定個所で測定された照度と、前記測定箇所のそれぞれに対応する複数の位置の前記設定照度とを比較し、
前記駆動制御部は、前記測定箇所に対応する前記セグメントの透過率を制御すること、
を特徴とする請求項3に記載の移動体用照度制御システム。 - 前記調光部材の各前記セグメントの透過率を全て同一に制御する全体制御モードと、複数の前記セグメントの透過率を個別に制御する個別制御モードとを少なくとも有する制御モード設定部を更に備え、
前記駆動制御部は、前記制御モード設定部で全体制御モードが選択された場合、複数の前記セグメントの透過率を全て同一に制御し、前記制御モード設定部で個別制御モードが選択された場合、複数の前記セグメントの透過率を個別に制御すること、
を特徴とする請求項3に記載の移動体用照度制御システム。 - 移動体の外光が入射する部位に配置される調光部材の制御方法であって、
前記移動体の内部の照度を測定する移動体内照度測定ステップと、
前記移動体の内部の照度の設定する照度設定ステップと、
前記移動体内照度測定ステップにより測定された前記移動体の内部の照度と、前記照度設定ステップにより設定された設定照度とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップの比較結果に基づいて、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が高いと判断した場合に、前記調光部材の透過率を低下させ、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が低いと判断した場合に、前記調光部材の透過率を上昇させる駆動制御ステップと、
を備える調光部材の制御方法。 - 情報処理装置による実行により、前記情報処理装置に所定の処理手順を実行させて、移動体の外光が入射する部位に配置された調光部材の透過率を制御する調光部材の制御プログラムであって、
前記処理手順が、
前記移動体の内部の照度を測定する移動体内照度測定ステップと、
前記移動体の内部の照度の設定する照度設定ステップと、
前記移動体内照度測定ステップにより測定された前記移動体の内部の照度と、前記照度設定ステップにより設定された設定照度とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップの比較結果に基づいて、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が高いと判断した場合に、前記調光部材の透過率を低下させ、前記設定照度を基準にして前記移動体の内部の照度が低いと判断した場合に、前記調光部材の透過率を上昇させる駆動制御ステップと、
を備える調光部材の制御プログラム。
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