JP2002211241A - 液晶バイザ装置 - Google Patents

液晶バイザ装置

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JP2002211241A
JP2002211241A JP2001008990A JP2001008990A JP2002211241A JP 2002211241 A JP2002211241 A JP 2002211241A JP 2001008990 A JP2001008990 A JP 2001008990A JP 2001008990 A JP2001008990 A JP 2001008990A JP 2002211241 A JP2002211241 A JP 2002211241A
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JP2001008990A
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Takayuki Tomita
隆之 冨田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶バイザが備えられる移動体の窓あるいは
窓の周辺部の明るさを加味して、液晶バイザの各バイザ
領域の光透過率を適切に制御することができる液晶バイ
ザ装置を提供する。 【解決手段】 この液晶バイザ装置1では、光透過率を
独立して制御可能な複数のバイザ領域31を有する液晶
バイザ11を移動体の窓に設け、所定方向の入射光の入
射強度を検出する方位センサ13の検出結果に基づいて
各バイザ領域31による遮光の要否が各コンパレータ6
1により判別される。また、遮光の要否の判断基準とな
る各コンパレータ61の基準レベルは、窓あるいは窓の
周囲の明るさを検出する基準照度センサ15が出力する
基準照度信号の値が高いほど高くなるように自動的に変
化されるようになっており、窓あるいはその周辺部の明
るさが明るいほど、高い強度で入射光が入射しないと、
対応する各バイザ領域31が遮光状態とされないように
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の窓に配設
され、太陽光等の外部からの入射光を調光する液晶バイ
ザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人等は、非公知ながら、液晶バ
イザ装置を提案している(例えば、特願2000−26
2284号)。この液晶バイザ装置は、互いに独立して
光透過率を変化させることができる複数のバイザ領域を
有する液晶バイザと、その各バイザ領域に対応付けられ
た複数の光検出手段とを備えている。各光検出手段は、
対応する各バイザ領域が遮るべき入射方向から入射する
入射光を検出し、その入射光の入射強度に対応する値を
示す照度信号を検出する。そして、例えば、その各光検
出手段が出力する照度信号が示す値が、所定の基準レベ
ル以上になっているか否かに基づいて、対応する各バイ
ザ領域の光透過率を下げたり上げたりして、各入射方向
からの入射光の調光を行うようになっている。
【0003】なお、移動体の運転者等が眩しさを感じる
度合い等は、バックグランドとなる周囲の明るさ等に大
きく関係しており、例えば、運転者の目に外部から入射
する入射光の入射強度が、移動体の窓や窓の周辺部が明
るさに対してどのくらい明るいのか等に大きく関係して
いる。例えば、同じ明るさの入射光が運転者の目に入射
する場合であっても、回りの明るさ環境が晴天時の昼間
である場合よりも曇天時の昼間や夜間である場合の方が
はるかに眩しく感じるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
液晶バイザ装置では、各光検出手段が出力する照度信号
が示す値と、固定的に設定された所定の基準レベルとの
比較結果に基づいて、対応する各バイザ領域の光透過率
が制御されるようになっているため、窓あるいは窓の周
辺部の明るさに実質的に関係なく、各バイザ領域の制御
が行われてしまい、運転者等が眩しく感じてないのにバ
イザ領域が遮光状態とされてしまったり、反対に眩しく
感じているのにバイザ領域が透光状態のままにされてい
まうといった問題がある。例えば、1つのバイザ領域の
みが遮光状態となるべきところが、基準レベルの設定状
態および周りの明るさ等によってはすべてのバイザ領域
が不必要に遮光状態または透光状態となってしまうなど
の不都合が生じる。
【0005】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、液晶
バイザが備えられる移動体の窓あるいは窓の周辺部の明
るさを加味して、液晶バイザの各バイザ領域の光透過率
を適切に制御することができる液晶バイザ装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、移動体の窓に配設され、複数の入射方
向から前記窓に入射する遮断すべき入射光にそれぞれ対
応して設けられた複数のバイザ領域を有し、その各バイ
ザ領域が、内面側に透明電極層が設けられた2枚の透明
基板の間に挟み込んだ液晶層の光学特性を電気的に変化
させることにより光透過率を個別に変化させることが可
能となっている液晶バイザと、前記液晶バイザの前記各
バイザ領域に対応付けられ、その対応する各バイザ領域
に対応する前記各入射方向から入射する前記入射光の入
射強度を検出する複数の第1の光検出手段と、を備える
液晶バイザ装置であって、前記窓あるいは前記窓の周辺
部の明るさを検出する基準照度検出用の第2の光検出手
段を備え、前記各第1の光検出手段の比較結果に基づい
てその各第1の光検出手段に対応する前記各バイザ領域
の光透過率が制御されるとともに、その光透過率の制御
において、前記各第1の光検出手段が検出した入射光の
入射強度とその入射強度に基づいて制御される前記各バ
イザ領域の光透過率との関係が、前記第2の光検出手段
の検出結果に基づいて調節されることを特徴とする。
【0007】好ましくは、前記各第1の光検出手段は、
対応する入射方向からの前記入射光を検出し、その入射
光の入射強度に対応する値を示す照度信号を出力し、前
記第2の光検出手段は、前記窓あるいは前記窓の周辺部
の明るさを検出し、その明るさに対応する値を示す基準
照度信号を出力し、前記液晶バイザ装置は、前記各第1
の光検出手段から出力される前記照度信号が示す値と基
準レベルとを比較し、その照度信号が示す値が前記基準
レベル以上の場合には対応する前記バイザ領域の光透過
率を小さくする一方、その照度信号が示す値が前記基準
レベル未満の場合には対応する前記バイザ領域の光透過
率を大きくする第1の機能と、前記第2の光検出手段か
ら出力される前記基準照度信号が示す値の増加および減
少に応じて前記基準レベルを上げ下げする第2の機能と
を有する制御手段をさらに備えるのがよい。
【0008】また、好ましくは、前記第2の光検出手段
は、前記窓あるいは前記窓の周辺部の明るさを検出し、
その明るさに対応する値を示す基準照度信号を出力し、
前記各第1の光検出手段は、対応する入射方向からの前
記入射光を検出し、その入射光の入射強度に対応する値
を示す照度信号を出力する第1の機能と、前記第2の光
検出手段から出力される前記基準照度信号が示す値の増
加および減少に応じて、その第1の光検出手段の感度を
低下および上昇させる第2の機能とを備えており、前記
液晶バイザ装置は、前記各第1の光検出手段から出力さ
れる前記照度信号が示す値と基準レベルとを比較し、そ
の照度信号が示す値が前記基準レベル以上の場合には対
応する前記バイザ領域の光透過率を小さくする一方、そ
の照度信号が示す値が前記基準レベル未満の場合には対
応する前記バイザ領域の光透過率を大きくする制御手段
をさらに備えるのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>図1は本発明の
第1実施形態に係る液晶バイザ装置の斜視図であり、図
2は図1の液晶バイザ装置のブロック図であり、図3は
液晶バイザ素子の構成を模式的に示す断面図であり、図
4は方位センサの構成を模式的に示す図であり、図5は
図1の液晶バイザ装置の設置状態を示す図である。
【0010】この液晶バイザ装置1は、図1および図2
に示すように、液晶バイザ11と、複数(ここでは4
つ)の方位センサ(第1の光検出手段)13と、基準照
度センサ(第2の光検出手段)15と、制御部(制御手
段)17とを備えて構成されており、図5に示すよう
に、移動体の窓(ここでは車両のフロントウィンドウ)
21に配設される。
【0011】液晶バイザ11は、独立して光透過率を変
化させることが可能な複数(ここでは4つ)のバイザ領
域31を備えている。液晶バイザ11の構成としては、
種々の構成が考えられるが、ここでは、透明な樹脂やガ
ラス等により形成された透明板部材33と、その板部材
33上の複数のバイザ領域31に対応する部分に設けら
れた複数(ここでは4つ)の液晶バイザ素子35とを備
えており、各液晶バイザ素子35によって各バイザ領域
31が形成されている。ここでは、4つのバイザ領域3
1が横方向に一列に設けられている。そして、液晶バイ
ザ装置1が、車両のフロントウィンドウ21の窓ガラス
の内側において、少なくとも運転席の前面側に位置する
上方領域に、運転者(運転者の目等)に直接入射する太
陽光等の入射光37を遮るように、バイザ領域31が左
右方向に配列するようにして配設される。
【0012】各液晶バイザ素子35は、図3に示すよう
に、互いに対向する面にITO膜等の透明電極層41
a,43aが形成された透明樹脂等によって形成される
2枚のシート状の透明基板41,43と、その両透明基
板41,43間に挟み込まれた高分子分散型液晶層45
とを備えて構成されている。
【0013】高分子分散型液晶層45は、所定の高分子
と液晶との複合膜(複合物)からなっており、NCAP
(nematic curvilinear alig
ned phase)型やPN(polymer ne
twork)型の液晶が使用されている。
【0014】この高分子分散型液晶層45では、電圧無
印加時には、液晶層45中の液晶がランダムな方向を向
き、高分子と液晶との屈折率に差異が生じ、入射光が散
乱されて透過率が大きく低下するため、白濁外観を呈す
る不透明状態(低透過率状態)となるようになってい
る。所定レベルの電圧印加時には、液晶が電界方向に配
列し、高分子と液晶との屈折率が一致し、入射光が散乱
されずに透過するため、透明状態(高透過率状態)とな
るようになっている。
【0015】なお、本実施形態では、複数の液晶バイザ
素子35を透明板部材31に貼り付けて屈折率を独立し
て制御可能な複数のバイザ領域31を形成したが、液晶
バイザ11を単一の液晶バイザ素子35で形成するとと
もに、その液晶バイザ素子35中に独立して屈折率を制
御可能な複数のバイザ領域31を形成するようにしても
よい。
【0016】各方位センサ13は、液晶バイザ11の各
バイザ領域31個別に対応して設けられており、フロン
トウィンドウ21の各バイザ領域31が配設された部分
を透過して運転者(運転者の目等)に入射する入射光の
入射強度を検出するためのものである。
【0017】この方位センサ13は、種々の構成が考え
られるが、ここでは図4に示す構成のものが用いられて
いる。この方位センサ13は、遮光性のケース体51の
太陽等の光源側に向けて配設される前面側壁部51aに
縦方向に延びるスリット状の透過窓51bが設けられる
とともに、その前面側壁部51aと配向する背面側壁部
51cの内面側に受光素子(フォトダイオード等)53
が配設されている。受光素子53は、透過窓51bを介
して受光素子53に入射する入射光37の入射強度に応
じた値の照度信号を出力する。受光素子53が検出すべ
き入射光37の方向は、透過窓51bと受光素子53と
の位置関係等を調節することにより設定される。なお、
本実施形態では、透過窓51bを縦長のスリット状にす
ることにより、検出すべき入射光37の上下の振れに対
応できるようになっている。
【0018】このように構成される各方位センサ13
は、フロントウィンドウ21に面して設置されている
が、本実施形態では、液晶バイザ11の外周部に一体的
に設けられている。
【0019】基準照度センサ15は、フロントウィンド
ウ21(フロントウィンドウ21の周辺部)の明るさを
検出する基準照度検出用のものであり、フロントウィン
ドウ21に面して設置されるが、本実施形態では、液晶
バイザ11の外周部に一体的に設けられている。そし
て、この基準照度センサ15は、その受光部15aで検
出した明るさに応じた値の基準照度信号を出力する。
【0020】制御部17は、各バイザ領域31に対応し
た複数組(ここでは4組)のコンパレータ61および駆
動回路63を備えており、本実施形態では、方位センサ
13内(あるいは基準照度センサ15内)に一体に組み
込まれている。
【0021】各コンパレータ61は、対応する各方位セ
ンサ13から出力される照度信号が示す値と基準レベル
とを比較し、その照度信号が示す値が基準レベル以上か
否かで出力信号の信号レベルをハイ、ローに切り替える
第1の機能と、基準照度センサ15から出力される基準
照度信号が示す値の増加および減少に応じて基準レベル
を上げ下げする第2の機能とを有している。
【0022】この第1の機能では、対応する各方位セン
サ13から出力される照度信号が基準レベル以上である
場合にはハイレベルの出力信号が出力される一方、前記
照度信号が基準レベル未満である場合にはローレベルの
出力信号が出力されるようになっている。
【0023】また、第2の機能では、基準照度センサ1
5から出力される基準照度信号が示す値が大きいほど、
第1の機能の判定基準となる基準レベルが高くされるよ
うになっている。なお、この第2の機能には、基準レベ
ルが所定の下限レベルまで低下すると、前記基準照度信
号が示す値がさらに低下しても、それ以上前記基準レベ
ルを低下させないリミッタ機能が付与されている。
【0024】各駆動回路63は、対応する各コンパレー
タ61の出力信号がローレベルであるときには、対応す
る各バイザ領域31の液晶バイザ素子35の電極41
a,43a間に所定レベルの電圧を印加し、そのバイザ
領域31を透明状態にする一方、前記出力信号がハイレ
ベルであるときには、対応する各バイザ領域31の液晶
バイザ素子35の電極41a,43a間を電圧無印加状
態にして、そのバイザ領域31を不透明状態とする。
【0025】これによって、液晶バイザ11の各バイザ
領域31が配設されているフロントウィンドウ21の部
分を透過して運転者に入射する前記基準レベルに対応す
る所定強度以上の入射光37の入射があると、その入射
光37の入射強度を検出する方位センサ13の照度信号
の値が、基準レベル以上であることがコンパレータ61
により検出されて、そのコンパレータ61からの出力信
号がローレベルからハイレベルに切り替えられ、これに
応答して、駆動回路63が、その各バイザ領域31を、
図5においてハッチングを付して示すように透明状態か
ら不透明状態に個別に切り替えて、その入射光37を遮
光するようになっている。
【0026】また、その入射光37の強度が前記基準レ
ベルに対応した所定強度以下になる等して遮光の必要が
なくなったときは、その不透明状態とされているバイザ
領域31は、透明状態に復帰される。
【0027】このとき、遮光の要否の判断基準となる各
コンパレータ61の基準レベルは、基準照度センサ15
が出力する基準照度信号の値が高いほど高くなるように
自動的に変化されるようになっており、フロントウィン
ドウ21(あるいはその周辺部)の明るさが明るいほ
ど、高い強度で入射光37が入射しないと、対応する各
バイザ領域31が不透明状態とされないようになってい
る。反対に、フロントウィンドウ31あるいはその周辺
部に明るさが暗いほど、低い強度で入射光37が入射し
ても対応する各バイザ領域31が不透明状態に切り替え
られて遮光が行われるようになっている。これは、周り
の明るさ環境が暗いほど、比較的低い強度の入射光37
でも眩しさを感じるのに対して、明るさ環境が明るいほ
ど、比較的高い強度の入射光37でも眩しさを感じない
という人間の目の特性を考慮したものである。なお、基
準照度センサ15の基準照度信号の値に応じて基準レベ
ルをどのように変化させるかは、試験によって決定され
る。
【0028】また、各コンパレータ61の前述のリミッ
タ機能により、基準レベルが所定の下限レベルまで低下
すると、前記基準照度信号が示す値がさらに低下して
も、それ以上前記基準レベルが低下されないようになっ
ているため、過度に低下させるのが防止されるようにな
っている。これによって、夜間(あるいは完全に曇天
時)等の周囲の明るさ環境が非常に暗くなっている場合
に、遮光の必要のない程度の強度の入射光37に反応し
て、各バイザ領域31が遮光状態とされ、視界の妨げに
なるのを防止できるようになっている。
【0029】以上のように、本実施形態によれば、液晶
バイザ11が備えられるフロントウィンドウ21あるい
はその周辺部の明るさを加味することにより、人間が眩
しさの感じ方に対応して液晶バイザ11の各バイザ領域
31を効率よく制御することができ、例えば、運転者等
が眩しさを感じる遮光の必要性が生じた場合にのみ対応
する各バイザ領域31を不透明状態して遮光を行うこと
ができる等、各バイザ領域31の適切な制御が可能であ
る。
【0030】<第2実施形態>図6は、本発明の第2実
施形態に係る液晶バイザ装置のブロック図である。本実
施形態に係る液晶バイザ装置71が前述の第1実施形態
に係る液晶バイザ装置1と異なる点は、方位センサ13
およびコンパレータ61の構成および機能が異なるのみ
であり、対応する部分には同一の参照符号を付して説明
を省略する。
【0031】本実施形態に係る液晶バイザ装置71で
は、各方位センサ13が、第1の機能として、対応する
入射方向からの入射光37を検出し、その入射光37の
入射強度に対応する値を示す照度信号を出力するという
第1実施形態の場合と同様な機能の他に、第2の機能と
して、基準照度センサ15から出力される前記基準照度
信号が示す値の増加および減少に応じて、その方位セン
サ13(受光素子53)の感度(ゲイン)を低下および
上昇させるという機能をさらに備えている。ここで、感
度とは、方位センサ13に入射する入射光37の入射強
度に対する方位センサ13の出力する照度信号の示す値
の比のことを意味しており、感度が上昇されると、同じ
強度の入射光37に対して高い値の照度信号が出力され
るようになっている。
【0032】また、各コンパレータ61については、前
述の第1実施形態に係る第2の機能が省かれて第1の機
能のみとされ、その第1の機能により、基準レベルが所
定レベルに固定化されており、対応する各方位センサ1
3から出力される照度信号が基準レベル以上である場合
にはハイレベルの出力信号が出力される一方、前記照度
信号が基準レベル未満である場合にはローレベルの出力
信号が出力されるようになっている。
【0033】すなわち、本実施形態では、コンパレータ
61の基準レベルを変化させる代わりに、各方位センサ
13の感度を周囲の明るさ環境に応じて変化させること
により、各バイザ領域31の制御の最適化を図ってい
る。
【0034】なお、本実施形態では、第1実施形態の場
合の各コンパレータ61のリミッタ機能と同様に、各方
位センサ13の第2の機能には、感度が所定の上限レベ
ルまで上昇されると、前記基準照度信号が示す値がさら
に低下しても、それ以上前記感度を上昇させないように
するリミッタ機能が付与されている。
【0035】以上のように、本実施形態においても前述
の第1実施形態の場合と同様な効果が得られる。
【0036】<変形例>前述の各実施形態に係る方位セ
ンサ13の他の構成例としては、例えば図7に示すもの
が考えられる。この図7の構成では、単一の入射方向セ
ンサ81によって本発明に係る複数の第1の光検出手段
の機能を実現するものであり、この入射方向センサ81
は、前述の方位センサ13のケース体51の背面側壁部
51cの内面側に左右方向(横方向)に沿って複数(こ
こでは4つ)のフォトダイオード等の受光素子(第1の
光検出手段)53を配設した構成であり、各受光素子5
3が、透過窓51bを介して入射する入射光37を受光
することにより、対応するバイザ領域31を透過して運
転者等に入射する入射光37の入射強度をそれぞれ検出
するようになっている。なお、複数の受光素子53の代
わりにCCD等のマトリクス状に複数の受光部が配設さ
れた素子を配設してもよい。
【0037】また、前述の各実施形態では、液晶層に高
分子分散型液晶層45を用いて液晶バイザ素子35を構
成したが、液晶層にTN型液晶層等の他の液晶層を用い
て液晶バイザ素子35を構成してもよい。この場合、必
要に応じて透明基板41,43の外面側表面には偏光板
を設ける必要がある。
【0038】
【発明の効果】請求項1ないし3に記載の発明によれ
ば、液晶バイザが配設される窓あるいは窓の周辺部の明
るさを検出する基準照度検出用の第2の光検出手段が備
えられ、各第1の光検出手段の比較結果に基づいてその
各第1の光検出手段に対応する各バイザ領域の光透過率
が制御されるとともに、その光透過率の制御において、
各第1の光検出手段が検出した入射光の入射強度とその
入射強度に基づいて制御される各バイザ領域の光透過率
との関係が、第2の光検出手段の検出結果に基づいて調
節されるようになっているため、液晶バイザが備えられ
る移動体の窓あるいは窓の周辺部の明るさを加味して、
液晶バイザの各バイザ領域の光透過率を適切に制御する
ことができ、例えば、運転者等が眩しさを感じる遮光の
必要性が生じた場合にのみ対応する各バイザ領域を遮光
状態にすることができる等、各バイザ領域の適切な制御
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液晶バイザ装置の
斜視図である。
【図2】図1の液晶バイザ装置のブロック図である。
【図3】液晶バイザ素子の構成を模式的に示す断面図で
ある。
【図4】方位センサの構成を模式的に示す図である。
【図5】図1の液晶バイザ装置の設置状態を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2実施形態に係る液晶バイザ装置の
ブロック図である。
【図7】方位センサの変形例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 液晶バイザ装置 11 液晶バイザ 13 方位センサ 15 基準照度センサ 17 制御部 21 フロントウィンドウ 31 バイザ領域 35 液晶バイザ素子 41,43 透明基板 41a,43a 透明電極層 45 高分子分散型液晶層 61 コンパレータ 63 駆動回路 71 液晶バイザ装置 81 入射方向センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 隆之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 2H088 EA34 HA06 MA01 2H093 NC54 NC55 NC59 ND03 NG13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の窓に配設され、複数の入射方向
    から前記窓に入射する遮断すべき入射光にそれぞれ対応
    して設けられた複数のバイザ領域を有し、その各バイザ
    領域が、内面側に透明電極層が設けられた2枚の透明基
    板の間に挟み込んだ液晶層の光学特性を電気的に変化さ
    せることにより光透過率を個別に変化させることが可能
    となっている液晶バイザと、前記液晶バイザの前記各バ
    イザ領域に対応付けられ、その対応する各バイザ領域に
    対応する前記各入射方向から入射する前記入射光の入射
    強度を検出する複数の第1の光検出手段と、を備える液
    晶バイザ装置であって、 前記窓あるいは前記窓の周辺部の明るさを検出する基準
    照度検出用の第2の光検出手段を備え、 前記各第1の光検出手段の比較結果に基づいてその各第
    1の光検出手段に対応する前記各バイザ領域の光透過率
    が制御されるとともに、その光透過率の制御において、
    前記各第1の光検出手段が検出した入射光の入射強度と
    その入射強度に基づいて制御される前記各バイザ領域の
    光透過率との関係が、前記第2の光検出手段の検出結果
    に基づいて調節されることを特徴とする液晶バイザ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記各第1の光検出手段は、対応する入
    射方向からの前記入射光を検出し、その入射光の入射強
    度に対応する値を示す照度信号を出力し、 前記第2の光検出手段は、前記窓あるいは前記窓の周辺
    部の明るさを検出し、その明るさに対応する値を示す基
    準照度信号を出力し、 前記液晶バイザ装置は、 前記各第1の光検出手段から出力される前記照度信号が
    示す値と基準レベルとを比較し、その照度信号が示す値
    が前記基準レベル以上の場合には対応する前記バイザ領
    域の光透過率を小さくする一方、その照度信号が示す値
    が前記基準レベル未満の場合には対応する前記バイザ領
    域の光透過率を大きくする第1の機能と、前記第2の光
    検出手段から出力される前記基準照度信号が示す値の増
    加および減少に応じて前記基準レベルを上げ下げする第
    2の機能とを有する制御手段をさらに備えることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶バイザ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の光検出手段は、前記窓あるい
    は前記窓の周辺部の明るさを検出し、その明るさに対応
    する値を示す基準照度信号を出力し、 前記各第1の光検出手段は、対応する入射方向からの前
    記入射光を検出し、その入射光の入射強度に対応する値
    を示す照度信号を出力する第1の機能と、前記第2の光
    検出手段から出力される前記基準照度信号が示す値の増
    加および減少に応じて、その第1の光検出手段の感度を
    低下および上昇させる第2の機能とを備えており、 前記液晶バイザ装置は、 前記各第1の光検出手段から出力される前記照度信号が
    示す値と基準レベルとを比較し、その照度信号が示す値
    が前記基準レベル以上の場合には対応する前記バイザ領
    域の光透過率を小さくする一方、その照度信号が示す値
    が前記基準レベル未満の場合には対応する前記バイザ領
    域の光透過率を大きくする制御手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の液晶バイザ装置。
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