JP2018121923A - 内視鏡用送気送水弁及び内視鏡 - Google Patents

内視鏡用送気送水弁及び内視鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】シリンダとの間の遮蔽状態を維持しつつ進退動作させることができる内視鏡用送気送水弁及び内視鏡を提供すること。【解決手段】内視鏡に形成された送気送水用の複数の管路の接続態様を切り替えて送気及び送水を制御する内視鏡用送気送水弁において、棒状をなして延びる軸部と、軸部の一端に取り付けられているキャップと、軸部に挿通されてなり、内視鏡に取り付け可能な取付部材と、を備え、軸部は、当該軸部の長手方向に沿って延びる本体部と、当該軸部と取付部材との間から長手方向に沿って延びる空間の流体の流通を制御する逆止弁であって、本体部の外表面を周回してなり、軸部の前記キャップに連なる側からキャップに連なる側と反対側に向けて外周のなす径が大きい弾性変形可能な逆止弁と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、内視鏡用送気送水弁及び内視鏡に関する。
従来、柔軟で細長い挿入部を人等の被検体内に挿入し、当該挿入部の先端側に設けられた超音波振動子にて超音波を送受信することにより、当該被検体内を観察する超音波内視鏡が知られている。超音波内視鏡では、流体を流通可能とする複数の管路と、当該複数の管路に連通するシリンダと、当該シリンダに取り付けられ、当該複数の管路の接続状態を押込み操作に応じて切り替えるピストン(内視鏡用送気送水弁)と、が設けられている。例えば、特許文献1が開示する内視鏡では、この内視鏡用送気送水弁に関し、進退方向に対して略直交する方向に突出し、シリンダとの間を気密又は水密に遮蔽する複数のシール部材が設けられている。特許文献1では、複数のシール部材のうち少なくとも一つが、内視鏡用送気送水弁の軸の外表面に設けられ、シリンダに対して進入する方向に沿って縮径してなる逆止弁となっている。
米国特許第9161680号明細書
しかしながら、特許文献1が開示する技術では、内視鏡用送気送水弁をシリンダから退避させる方向に移動させると、逆止弁がめくれてしまい、シリンダとの間の遮蔽状態が維持できなくなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シリンダとの間の遮蔽状態を維持しつつ進退動作させることができる内視鏡用送気送水弁及び内視鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る内視鏡用送気送水弁は、内視鏡に形成された送気送水用の複数の管路の接続態様を切り替えて送気及び送水を制御する内視鏡用送気送水弁において、棒状をなして延びる軸部と、前記軸部の一端に取り付けられているキャップと、前記軸部が挿通されてなり、前記内視鏡に取り付け可能な取付部材と、を備え、前記軸部は、当該軸部の長手方向に沿って延びる本体部と、当該軸部と前記取付部材との間から前記長手方向に沿って延びる空間の流体の流通を制御する逆止弁であって、前記本体部の外表面を周回してなり、前記軸部の前記キャップに連なる側から前記キャップに連なる側と反対側に向けて外周のなす径が大きい弾性変形可能な逆止弁と、を有することを特徴とする。
本発明に係る内視鏡用送気送水弁は、上記発明において、前記キャップには、前記複数の管路の一部を介して流通する気体を外部に放出可能なリーク孔が形成されており、前記リーク孔の遮蔽による前記軸部の内部圧力の変化により、前記逆止弁が変形することを特徴とする。
本発明に係る内視鏡用送気送水弁は、上記発明において、前記逆止弁は、弾性部材を用いて形成されていることを特徴とする。
本発明に係る内視鏡用送気送水弁は、上記発明において、前記軸部は、前記内視鏡における位置に応じて、当該軸部と前記複数の管路の一部とにより形成される複数の流路のうちのいずれかに段階的に切り替え可能であり、前記複数の流路は、前記内視鏡の先端から排出する気体が流通する第1の流路と、前記内視鏡の先端から排出する液体が流通する第2の流路と、前記内視鏡に取り付けられるバルーン内に通じる第3の流路と、を含み、当該内視鏡用送気送水弁の前記内視鏡に対する押込み量に応じて、前記第1の流路、前記第2の流路および前記第3の流路の順で切り替えることを特徴とする。
本発明に係る内視鏡用送気送水弁は、上記発明において、前記本体部には、前記キャップに連なる端部と反対側の端部から前記長手方向に沿って延びる中空空間を形成する孔部が形成されており、前記逆止弁は、前記孔部を介して前記本体部の外部に露出していることを特徴とする。
本発明に係る内視鏡用送気送水弁は、上記発明において、前記軸部は、前記本体部の外表面から突出する突出部をさらに有し、前記逆止弁は、前記孔部を介して前記突出部と一体化されていることを特徴とする。
本発明に係る内視鏡は、上記発明に係る内視鏡用送気送水弁と、前記複数の管路にそれぞれ連通し、前記内視鏡用送気送水弁を進退自在に保持するシリンダと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シリンダとの間の遮蔽状態を維持しつつ進退動作させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態に係る内視鏡システムを模式的に示す図である。 図2は、挿入部の先端側を拡大した図である。 図3は、超音波内視鏡に設けられた複数の管路を模式的に示す図である。 図4は、送気送水シリンダの構成を示す断面図である。 図5は、送気送水ボタンを口金部(送気送水シリンダ)に装着した状態を示す断面図である。 図6は、送気送水ボタンの構成を示す斜視図である。 図7は、送気送水ボタンの構成を示す斜視分解図である。 図8Aは、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、軸部の構成を示す斜視図である。 図8Bは、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、軸部の構成を示す斜視図である。 図9Aは、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、軸部の本体部の構成を示す斜視図である。 図9Bは、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、軸部の本体部の構成を示す斜視図である。 図10Aは、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、軸部のシール部材の構成を示す斜視図である。 図10Bは、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、軸部のシール部材の構成を示す斜視図である。 図11は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、軸部の構成を示す部分断面図である。 図12は、図11に示すA−A線断面図である。 図13は、図11に示すB−B線断面図である。 図14は、図11に示す領域R1を拡大した図である。 図15は、図11に示す領域R2を拡大した図である。 図16は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、軸部の構成を示す平面図である。 図17は、図16に示すC−C線断面図である。 図18は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、第1部材の構成を示す斜視図である。 図19は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、第1部材の構成を示す斜視図である。 図20は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、第1部材の構成を示す部分断面図である。 図21は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、第2部材の構成を示す斜視図である。 図22は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、第2部材の構成を示す図である。 図23は、図22の(a)に示す領域R3を拡大した図である。 図24は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、取付部材の構成を示す斜視図である。 図25は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、取付部材の構成を示す図である。 図26は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、キャップの構成を示す斜視図である。 図27は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、キャップの構成を示す斜視図である。 図28は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、キャップの構成を示す断面図である。 図29は、送気送水ボタンの組み立て(その1)を説明する図である。 図30は、送気送水ボタンの組み立て(その1)を説明する図である。 図31は、送気送水ボタンの組み立て(その2)を説明する図である。 図32は、送気送水ボタンの組み立て(その2)を説明する図である。 図33は、送気送水ボタンの組み立て(その3)を説明する図である。 図34は、送気送水ボタンの組み立て(その3)を説明する図である。 図35は、送気送水ボタンの組み立て(その4)を説明する図である。 図36は、送気送水ボタンの組み立て(その4)を説明する図である。 図37は、送気送水ボタンの組み立て(その5)を説明する図である。 図38は、送気送水ボタンの組み立て(その5)を説明する図である。 図39は、送気送水ボタンの組み立て(その6)を説明する図である。 図40は、送気送水ボタンの組み立て(その6)を説明する図である。 図41は、送気送水ボタンに対して何ら操作していない場合の複数の管路の接続状態を示す図である。 図42は、送気送水ボタンのリーク孔を指で塞いだ場合の複数の管路の接続状態を示す図である。 図43は、送気送水ボタンのリーク孔を指で塞いだ場合の複数の管路の接続状態を示す図である。 図44は、送気送水ボタンに対して一段、押込み操作した場合の複数の管路の接続状態を示す図である。 図45は、送気送水ボタンに対して一段、押込み操作した場合の複数の管路の接続状態を示す図である。 図46は、送気送水ボタンに対して二段、押込み操作した場合の複数の管路の接続状態を示す図である。 図47は、送気送水ボタンに対して二段、押込み操作した場合の複数の管路の接続状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る内視鏡システム1を模式的に示す図である。同図に示す内視鏡システム1は、超音波内視鏡を用いて人等の被検体内の超音波診断を行うシステムである。この内視鏡システム1は、図1に示すように、超音波内視鏡2と、超音波観測装置3と、内視鏡観察装置4と、表示装置5とを備える。
超音波内視鏡2は、本発明に係る内視鏡としての機能を有する。この超音波内視鏡2は、一部を被検体内に挿入可能とし、被検体内の体壁に向けて超音波パルスを送信するとともに被検体にて反射された超音波エコーを受信してエコー信号を出力する機能、及び被検体内を撮像して画像信号を出力する機能を有する。なお、超音波内視鏡2の詳細な構成については、後述する。
超音波観測装置3は、超音波ケーブル31を介して超音波内視鏡2に電気的に接続し、超音波ケーブル31を介して超音波内視鏡2にパルス信号を出力するとともに超音波内視鏡2からエコー信号を入力される。そして、超音波観測装置3では、当該エコー信号に所定の処理を施して超音波画像を生成する。
内視鏡観察装置4には、超音波内視鏡2の後述する内視鏡用コネクタ24が着脱自在に接続される。この内視鏡観察装置4は、図1に示すように、ビデオプロセッサ41と、光源装置42とを備える。
ビデオプロセッサ41は、内視鏡用コネクタ24を介して超音波内視鏡2からの画像信号を入力する。そして、ビデオプロセッサ41は、当該画像信号に所定の処理を施して内視鏡画像を生成する。
光源装置42は、内視鏡用コネクタ24を介して被検体内を照明する照明光を超音波内視鏡2に供給する。
表示装置5は、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)を用いて構成され、超音波観測装置3にて生成された超音波画像や、内視鏡観察装置4にて生成された内視鏡画像等を表示する。
次に、超音波内視鏡2の構成について、図1〜図3を参照して説明する。超音波内視鏡2は、図1に示すように、挿入部21と、操作部22と、ユニバーサルケーブル23と、内視鏡用コネクタ24とを備える。なお、以下に記載する「先端側」は、挿入部21の先端側(被検体内への挿入方向の先端側)を意味する。また、以下に記載する「基端側」は、挿入部21の先端から離間する側を意味する。
挿入部21は、被検体内に挿入される部分である。この挿入部21は、図1に示すように、先端側に設けられる超音波探触子211と、超音波探触子211の基端側に連設される硬性部材212と、硬性部材212の基端側に連結され湾曲可能とする湾曲部213と、湾曲部213の基端側に連結され可撓性を有する可撓管214とを備える。
ここで、挿入部21、操作部22、ユニバーサルケーブル23、及び内視鏡用コネクタ24の内部には、光源装置42から供給された照明光を伝送するライトガイド(図示略)、及び上述したパルス信号、エコー信号、画像信号を伝送する複数の信号ケーブル(図示略)が引き回されている。なお、挿入部21の先端側の詳細な構成(超音波探触子211及び硬性部材212)については後述する。
操作部22は、挿入部21の基端側に連結され、医師等からの各種操作を受け付ける部分である。この操作部22は、図1に示すように、湾曲部213を湾曲操作するための湾曲ノブ221と、各種操作を行うための複数の操作部材222とを備える。
ここで、挿入部21及び操作部22には、先端側第1〜第5管路61〜65(図3参照)が設けられている。また、操作部22には、先端側第1〜第5管路61〜65に連通する第1,第2シリンダ7,8(図3参照)が設けられている。第1シリンダ7は、送気送水シリンダとして機能する。第2シリンダ8は、吸引シリンダとして機能する。さらに、第1,第2シリンダ7,8には、複数の操作部材222の一部を構成し、医師等からの操作に応じて先端側第1〜第5管路61〜65と後述する基端側第1〜第3管路66〜68(図3参照)との接続状態を切り替える管路切替弁である送気送水ボタン9及び吸引ボタン10(図41等参照)がそれぞれ取り付けられている。なお、送気送水ボタン9は、本発明に係る内視鏡用送気送水弁に相当する。複数の管路6の詳細な構成については後述する。また、送気送水ボタン9及び吸引ボタン10への操作に応じた複数の管路6の接続状態についても後述する。第2シリンダ8及び吸引ボタン10の構造としては、公知の構造(例えば、特開2007−111266号参照)を採用することができる。このため、以下では、第2シリンダ8及び吸引ボタン10の詳細な構造についての説明を省略し、図41等を参照しつつ、送気送水ボタン9及び吸引ボタン10への操作に応じた複数の管路6の接続状態について説明する。
ユニバーサルケーブル23は、操作部22から延在し、上述したライトガイド(図示略)や複数の信号ケーブル(図示略)が配設されたケーブルである。
内視鏡用コネクタ24は、ユニバーサルケーブル23の端部に設けられている。そして、内視鏡用コネクタ24は、超音波ケーブル31が接続される超音波コネクタ241と、内視鏡観察装置4に挿し込まれ、ビデオプロセッサ41及び光源装置42に接続するプラグ部242(図3参照)とを備える。
ここで、操作部22、ユニバーサルケーブル23、及び内視鏡用コネクタ24には、操作部22に設けられた第1,第2シリンダ7,8に連通する基端側第1〜第3管路66〜68(図3参照)が設けられている。
また、プラグ部242には、複数の電気接点(図示略)と、ライトガイド口金243(図3参照)と、送気用口金244(図3参照)とが設けられている。複数の電気接点は、内視鏡用コネクタ24が内視鏡観察装置4に挿し込まれた際に、ビデオプロセッサ41に電気的に接続する部分である。
ライトガイド口金243は、上述したライトガイド(図示略)の入射端側が挿通され、内視鏡用コネクタ24が内視鏡観察装置4に挿し込まれた際に、当該ライトガイドと光源装置42とを光学的に接続する部分である。
送気用口金244は、内視鏡用コネクタ24が内視鏡観察装置4に挿し込まれた際に、光源装置42の内部に設けられた光源ポンプP1(図3参照)に接続する部分である。
さらに、内視鏡用コネクタ24には、外部の送水タンクTa(図3参照)がそれぞれ接続される第1,第2送水用口金245,246(図3参照)と、外部の吸引ポンプP2(図3参照)が接続される吸引用口金247(図3参照)とが設けられている。
図2は、挿入部21の先端側を拡大した図である。具体的に、図2は、挿入部21の先端側を上方側(挿入部21の挿入方向IDと振動子部2111の走査面SSとに直交する方向)から見た図である。以下、図2を参照しつつ超音波探触子211及び硬性部材212の構成について順に説明する。
超音波探触子211は、複数の超音波振動子が規則的に配列された振動子部2111を有する。ここで、超音波振動子は、音響レンズ、圧電素子、及び整合層を有し、被検体内の体壁よりも内部の超音波断層画像に寄与する超音波エコーを取得する。そして、振動子部2111は、上述した信号ケーブル(図示略)を介して超音波観測装置3から入力されたパルス信号を超音波パルスに変換して被検体内に送信する。また、振動子部2111は、被検体内で反射された超音波エコーを電気的なエコー信号に変換し、上述した信号ケーブル(図示略)を介して超音波観測装置3に出力する。
本実施の形態では、振動子部2111は、コンベックス型で構成され、複数の超音波振動子が凸型の円弧を形成するように規則的に配設され、断面視円弧状の走査面SSを有する。すなわち、振動子部2111は、走査面SSの法線方向に延びる扇状に超音波を走査することが可能である。
硬性部材212は、樹脂材料から構成された硬質部材である。この硬性部材212は、大径部215と、小径部216とを備える。
大径部215は、湾曲部213が接続される部分であり、挿入部21の挿入方向IDに沿って延在する略円柱形状を有する。また、大径部215において、上方側には、先端側に向かうにしたがって次第に当該大径部215を縮径させるテーパ面2151が形成されている。そして、大径部215には、図2に示すように、当該大径部215の基端からテーパ面2151までそれぞれ貫通した照明用孔2152、撮像用孔2153、処置具チャンネル2154、及び送気送水用孔2155が形成されている。
照明用孔2152の内部には、上述したライトガイド(図示略)の出射端側が挿入されている。そして、光源装置42から供給された照明光は、照明用孔2152を介して被検体内に照射される。
撮像用孔2153の内部には、光源装置42から照射され、被検体内で反射された光(被写体像)を集光する対物光学系(図示略)、及び当該対物光学系にて集光された被写体像を撮像する撮像素子(図示略)が配設されている。そして、当該撮像素子にて撮像された画像信号は、上述した信号ケーブル(図示略)を介して内視鏡観察装置4(ビデオプロセッサ41)に伝送される。
処置具チャンネル2154は、先端側第1管路61の一部を構成する。
送気送水用孔2155は、先端側第2,第3管路62,63の一部を構成する。
小径部216は、挿入部21の挿入方向に沿って延在する略円柱形状(大径部215よりも外径寸法が小さい略円柱形状)を有し、大径部215の先端に一体形成されている。この小径部216の基端側の外周には、膨縮自在とし、内部に水が充填されるバルーン(図示略)を取り付けるためのバルーン取付溝2161が形成されている。当該バルーンを取り付ける際には、当該バルーンの口部分(脱気水を当該バルーンの内部に流入させるための口部分)から超音波探触子211を当該バルーンの内部に挿入する。そして、当該バルーンの口部分をバルーン取付溝2161に引っ掛ける。この状態では、超音波探触子211全体は、当該バルーンにて覆われる。
また、大径部215及び小径部216には、破線で示したように、当該大径部215の基端から小径部216における上方側の外周面まで貫通した送水用孔217が形成されている。この送水用孔217は、大径部215の基端から挿入部21の挿入方向IDに沿って小径部216まで延在する第1送水用孔2171と、第1送水用孔2171に連通するとともに、当該第1送水用孔2171に対して屈曲して延在し、小径部216における上方側の外周面に貫通する第2送水用孔2172とで構成されている。以下、第2送水用孔2172において、小径部216の上方側の外周面に貫通した貫通口を走査面供給口2173と記載する。
より具体的に、送水用孔217は、図2に示すように、挿入部21の先端を上方側から見た場合に、走査面供給口2173を通り第2送水用孔2172の中心軸を延長した供給中心軸Ax1の一部が走査面SS内に位置するように形成されている。また、送水用孔217は、図2に示すように、挿入部21の先端を上方側から見た場合に、走査面供給口2173が走査面SSの幅方向の中心を通る軸からずれた位置となり、供給中心軸Ax1(以下、単に軸Ax1ともいう)が挿入部21の挿入方向IDに対して鋭角で交差するように形成されている。さらに、送水用孔217は、挿入部21の先端を側方から見た場合に、走査面SSの頂点を通り当該走査面SSの法線方向に延びる走査中心軸に対して、供給中心軸Ax1が鋭角で交差するように形成されている。また、送水用孔217は、走査面供給口2173がバルーン取付溝2161よりも先端側に位置するように形成されている。以上説明した送水用孔217は、先端側第4管路64の一部を構成する。
さらに、大径部215及び小径部216には、当該大径部215の基端から小径部216における側方の外周面まで貫通した吸引用孔218(図3参照)が形成されている。なお、図2では、説明の便宜上、吸引用孔218において、小径部216の側方の外周面に貫通した貫通口2181(以下、吸引口2181という)のみ図示している。より具体的に、吸引用孔218は、図2又は図3に示すように、吸引口2181がバルーン取付溝2161よりも先端側に位置するように形成されている。以上説明した吸引用孔218は、先端側第5管路65の一部を構成する。
続いて、超音波内視鏡2に形成されている複数の管路6の構成について、図3を参照して説明する。図3は、超音波内視鏡2に設けられた複数の管路6を模式的に示す図である。
複数の管路6は、上述したように、先端側第1〜第5管路61〜65と、基端側第1〜第3管路66〜68とで構成されている。
先端側第1管路61は、処置具チャンネル2154から処置具(例えば、穿刺針等)を外部に突出させるための管路であるとともに、当該処置具チャンネル2154から被検体内の液体を吸引するための管路である。この先端側第1管路61は、図3に示すように、処置具チューブ611と、吸引チューブ612とを備える。
処置具チューブ611は、湾曲部213及び可撓管214の内部に引き回され、一端が処置具チャンネル2154に連通する。また、処置具チューブ611は、操作部22に設けられた処置具挿入口223に連通する。すなわち、処置具(例えば、穿刺針等)は、処置具挿入口223を介して、処置具チューブ611に挿入され、処置具チャンネル2154から外部に突出することとなる。
吸引チューブ612は、操作部22の内部に引き回され、一端が処置具チューブ611の他端に連通し、他端が第2シリンダ8に連通する。
先端側第2管路62は、送気送水用孔2155から撮像用孔(図示略)に向けて送気するための管路であり、湾曲部213、可撓管214、及び操作部22の内部に引き回され、一端が送気送水用孔2155に連通し、他端が第1シリンダ7に連通する。
先端側第3管路63は、送気送水用孔2155から撮像用孔(図示略)に向けて送水するための管路であり、湾曲部213、可撓管214、及び操作部22の内部に引き回され、一端が送気送水用孔2155に連通し、他端が第1シリンダ7に連通する。
先端側第4管路64は、送水用孔217からバルーン(図示略)内に水を充填するための管路であり、湾曲部213、可撓管214、及び操作部22の内部に引き回され、一端が走査面供給口2173に連通し、他端が第1シリンダ7に連通する。
先端側第5管路65は、吸引用孔218からバルーン(図示略)内の水を吸引するための管路であり、湾曲部213、可撓管214、及び操作部22の内部に引き回され、一端が吸引口2181に連通し、他端が第2シリンダ8に連通する。
基端側第1管路66は、光源ポンプP1から吐出された空気を第1シリンダ7及び送水タンクTaに流通させる管路であり、操作部22、ユニバーサルケーブル23、及び内視鏡用コネクタ24の内部に引き回されている。そして、基端側第1管路66は、2つに分岐された各一端が送気用口金244及び第1送水用口金245にそれぞれ連通し、他端が第1シリンダ7に連通する。
基端側第2管路67は、送水タンクTaから吐出された水を第1シリンダ7に流通させる管路であり、操作部22、ユニバーサルケーブル23、及び内視鏡用コネクタ24の内部に引き回されている。そして、基端側第2管路67は、一端が第2送水用口金246に連通し、他端が第1シリンダ7に連通する。
基端側第3管路68は、第2シリンダ8内の液体を吸引するための管路であり、操作部22、ユニバーサルケーブル23、及び内視鏡用コネクタ24の内部に引き回され、一端が吸引用口金247に連通し、他端が第2シリンダ8に連通する。
次に、第1シリンダ7の構成について、図4を参照して説明する。図4は、第1シリンダ7の構成を示す断面図である。第1シリンダ7は、図4中、上下方向に延びる軸Ax1を中心軸とする有底円筒状をなす。そして、第1シリンダ7は、図4に示すように、中心軸Ax1に沿って、下方側(有底円筒状の第1シリンダ7の底面側)から上方側(有底円筒状の第1シリンダ7の開口側)に向かって順に、下端筒部71、摺動筒部72、上端筒部73、及び嵌合筒部74が連設された構成を有する。
下端筒部71の側壁には、当該下端筒部71の内外を連通する連通路711が形成されている。そして、連通路711には、図4に示すように、口金等を介して、先端側第3管路63の他端が接続されている。
摺動筒部72は、下端筒部71の内径寸法よりも小さい内径寸法を有する。この摺動筒部72の側壁には、図4に示すように、上方側から下方側に向かって順に、第1シリンダ7の内外を連通する連通路721〜723がそれぞれ形成されている。そして、連通路721には、口金等を介して、基端側第1管路66の他端が接続されている。また、連通路722には、口金等を介して、先端側第4管路64の他端が接続されている。さらに、連通路723には、口金等を介して、基端側第2管路67の他端が接続されている。なお、連通路721は、図4に示すように、摺動筒部72の側壁内で一旦、上方側に屈曲した後に、上端筒部73の上端面で開口している。
上端筒部73は、摺動筒部72の内径寸法よりも大きい内径寸法を有する。この上端筒部73の側壁には、図4に示すように、当該上端筒部73の内外を連通する連通路731が形成されている。そして、連通路731には、先端側第2管路62の他端が接続されている。
嵌合筒部74は、上端筒部73の内径寸法よりも大きい内径寸法を有する。そして、嵌合筒部74の外周面には、図4に示すように、送気送水ボタン9を取り付けるための口金部75が固定されている。
口金部75は、円筒形状を有し、例えば螺合により嵌合筒部74の外周面に固定される。そして、口金部75は、嵌合筒部74の外周面に固定された状態で、操作部22の内部から外部に突出する。口金部75の外周面には、図4に示すように、当該外周面の全周に亘って延在する円環形状を有し、当該外周面の上端から中心軸Ax1に離間する側に張り出した係合用突起部751が設けられている。
次に、送気送水ボタン9の構成について、図5〜図26を参照して説明する。図5は、送気送水ボタン9の構成を示す図である。具体的に、図5は、送気送水ボタン9を口金部75(第1シリンダ7)に装着した状態を示す断面図である。すなわち、図5中、下方側は、口金部75への送気送水ボタン9の装着方向の先端側を示している。図5は、中心軸Ax1を境に90°折れた面を切断面とする断面図である。図6は、送気送水ボタン9の構成を示す斜視図である。図7は、送気送水ボタン9の構成を示す斜視分解図である。
送気送水ボタン9は、軸部91と、第1部材92と、第2部材93と、取付部材94と、キャップ95と、第1コイルばね96と、第2コイルばね97とを備える。各部材は、例えば、インサート成形又はアウトサート成形により作製される。
図8A,8Bは、送気送水ボタン9の要部の構成を説明する図であって、軸部91の構成を示す斜視図である。図9A,9Bは、送気送水ボタン9の要部の構成を説明する図であって、軸部91の本体部911の構成を示す斜視図である。図10A,10Bは、送気送水ボタン9の要部の構成を説明する図であって、軸部91のシール部材912の構成を示す斜視図である。図11は、送気送水ボタン9の要部の構成を説明する図であって、軸部91の構成を示す部分断面図である。図12は、図11に示すA−A線断面図である。図13は、図11に示すB−B線断面図である。図14は、図11に示す領域R1を拡大した図である。図15は、図11に示す領域R2を拡大した図である。図16は、送気送水ボタン9の要部の構成を説明する図であって、軸部91の構成を示す平面図である。図17は、図16に示すC−C線断面図である。なお、軸部91において、本体部911の中心軸Ax21と、シール部材912の中心軸Ax22とは、組み付けられた状態において軸部91の中心軸Ax2とそれぞれ一致しているものとして説明する。
軸部91は、本体部911と、シール部材912とを有する。本体部911は、略棒状をなして延びている。また、本体部911には、中心軸Ax21方向に延びる中空空間を形成する第1孔部9111と、中心軸方向に延びる中空空間であって、第1孔部9111が形成する中空空間とは独立した中空空間を形成する第2孔部9112とが形成されている。
第1孔部9111は、軸部91の中心軸Ax21の一端から延び、他端が本体部911内に位置している。第1孔部9111には、中心軸Ax21が通過している。また、本体部911には、中心軸Ax21と直交する方向の側面と、第1孔部9111との間を連通する連通孔9111aが形成されている。
第2孔部9112は、軸部91の中心軸Ax21の他端から延び、一端が本体部911内に位置している。第2孔部9112には、中心軸Ax21が通過している。また、本体部911には、中心軸Ax21と直交する方向と交差する側面と、第2孔部9112との間をそれぞれ連通する連通孔9112a〜9112cが形成されている。
シール部材912は、中心軸Ax22方向に沿って延びる支持部9121と、支持部9121から突出する突出部9122〜9125とを有する。シール部材912は、支持部9121と突出部9122〜9125とを一体的に成形してなる。支持部9121は、第2孔部9112に配設されており、突出部9122〜9125をそれぞれ支持している。シール部材912は、ゴムや樹脂などの弾性部材を用いて形成されている。
突出部9122は、軸部91と取付部材94との間から延び、中心軸Ax1方向に延びる空間(後述する第2空間A2)の流体の流通を制御する。突出部9122は、支持部9121に連なる枝部9122aと、枝部9122aの支持部9121に連なる側と反対側の端部に設けられる露出部9122bとを有する。枝部9122aは、連通孔9112aに配設されている。露出部9122bは、連通孔9112aを介して本体部911の外表面から少なくとも一部が突出している。
露出部9122bは、本体部911の外表面を周回してなる。具体的に、露出部9122bは、図13,14に示すように、中心軸Ax2方向に沿って外周のなす径が大きくなる錘状をなしている。シール部材912を本体部911に組み付けて軸部91を作製した際に、露出部9122bは、軸部91のキャップ95に連なる側の径が、キャップ95に連なる側と反対側の径よりも小さくなっている。露出部9122bは、中心軸Ax2方向の厚さが大きい厚肉部9122cと、中心軸Ax2方向の厚さが厚肉部9122cと比して薄い薄肉部9122dと、を有する。また、薄肉部9122dには、図13に示すように、当該薄肉部9122dの強度を大きくするために、端部の幅を大きくした幅広部9122eが形成されている。露出部9122bは、気圧の変化によって少なくとも薄肉部9122dが変形する(例えば、後述する図42参照)。このため、突出部9122は、送気送水ボタン9において、逆止弁として機能する。以下、突出部9122を逆止弁9122ということもある。
突出部9123は、支持部9121に連なる枝部9123aと、枝部9123aの支持部9121に連なる側と反対側の端部に設けられる露出部9123bとを有する。枝部9123aは、連通孔9112bに配設されている。露出部9123bは、連通孔9112bを介して本体部911の外表面から少なくとも一部が突出している。
露出部9123bは、本体部911の外表面を周回してなる。具体的に、露出部9123bは、図15に示すように、本体部911の外表面から突出する二つの突起(突起9123c,9123d)を有する。以下の説明では、突起9123c,9123dが、同一の形状をなすものとして説明するが、機能を損なわない範囲で互いに異なる形状をなすようにしてもよい。
露出部9123bは、この突起9123c,9123dの中心軸Ax2と直交する方向の長さをd1、突起9123cの中心軸Ax2方向の最大長さをd2、突起9123cと突起9123dとの間の距離であって、中心軸Ax2方向の距離(ピッチ)をd3、当接対象に圧接した際の突起9123cの圧縮量をd4としたとき、d2≦d1、2d2≦d3、d4<d1の関係を満たしている。この関係を満たすような突起部9123c,9123dとすることによって、突起部9123c,9123dと当接対象とが接触した状態で接触位置が変化する場合に、突起9123c,9123dは倒れるように変形する。このように突起9123c,9123dが倒れるように変形することによって、接触位置が変化する際に突起9123c,9123dと当接対象との間で発生する作動力量を、突起を潰しながら変形させる場合と比して小さくすることができる。
突出部9124は、支持部9121に連なる枝部9124aと、枝部9124aの支持部9121に連なる側と反対側の端部に設けられる突出部9124とを有する。枝部9124aは、連通孔9112cに配設されている。露出部9124bは、連通孔9112cを介して本体部911の外表面から少なくとも一部が突出し、本体部911の外表面を周回してなる。
突出部9125は、本体部911の端部に設けられ、支持部9121に連なる基部9125aと、基部9125aの支持部9121に連なる側と反対側の端部に設けられる露出部9125bとを有する。基部9125aは、上述した枝部9122a〜9124aに対応する部分であり、第1孔部9111の外部に延出してなる。露出部9125bは、基部9125aから、中心軸Ax2と直交する方向に突出している。露出部9125bは、本体部911の最大径を有する部分の断面を中心軸Ax2に沿って延ばした仮想の領域に対して外部に露出している。
軸部91では、シール部材912の各露出部9122b〜9125bが、本体部911の内部に設けられる支持部9121によって支持されている。このため、軸部91は、本体部911の外表面にシール部材912が周回しているのみの構成と比して、断面二次モーメントが小さい。これにより、例えば、各露出部9122b〜9125bにおいて、中心軸Ax2方向の荷重が加わった場合であっても、該露出部9122b〜9125bが本体部911から剥離することを抑制することができる。
図18及び図19は、送気送水ボタン9の要部の構成を説明する図であって、第1部材92の構成を示す斜視図である。図20は、送気送水ボタン9の要部の構成を説明する図であって、第1部材92の構成を示す部分断面図である。図18〜図20は、第1部材92の構成を説明する図である。図19は、図18に示す第1部材92を、中心軸Ax3方向で反対側からみた図である。図20は、中心軸Ax3を通過する平面を切断面とする部分断面図である。
第1部材92は、中心軸Ax3に沿って延びる中空空間9211を形成する本体部921と、各々が本体部921の外表面を周回してなり、かつ本体部921の外表面から突出しているシール部材922〜924とを有する。
本体部921は、円筒状をなして延びる第1円筒部921aと、第1円筒部921aに連なり、外周のなす径が第1円筒部921aの径よりも大きい円筒状をなして延びる第2円筒部921bとを有する。シール部材922は、第2円筒部921bの外周に設けられている。シール部材923,924は、第1円筒部921aの外周に設けられている。本体部921には、外表面と中空空間9211とを連通する連通孔9211aが形成されている。連通孔9211aは、シール部材923とシール部材924との間に開口を有し、中心軸Ax3と直交する方向に延びる中空空間を形成する。
また、本体部921には、第2円筒部921bに形成され、中心軸Ax3方向に延びる複数の穴部9212が設けられている。穴部9212は、中心軸Ax3方向に貫通し、第2筒状部921bの中心軸Ax3方向の一方の表面と他方の表面との間を連通する連通孔9212aと、中心軸Ax3方向の一方の表面から中心軸Ax3方向に延びる有底筒状の凹部9212bとからなる。連通孔9212a及び凹部9212bは、図19に示すように、中心軸Ax3のまわりに周回するように、交互に並べられてなる。
図21は、送気送水ボタン9の要部の構成を説明する図であって、第2部材93の構成を示す斜視図である。図22は、送気送水ボタン9の要部の構成を説明する図であって、第2部材93の構成を示す図である。図22の(a)は中心軸Ax4と平行、かつ中心軸Ax4を通過する面を切断面とする断面図であり、図22の(b)は中心軸Ax4方向からみた平面図である。具体的に、図22の(a)は、図22の(b)に示すD−D線断面図である。図23は、図22の(a)に示す領域R3を拡大した図である。図21〜図23は、第2部材93の構成を説明する図である。
第2部材93は、中心軸Ax4に沿って延びる中空空間を形成する本体部931と、本体部931の中心軸Ax4方向の一端に設けられているシール部材932とを有する。
本体部931は、円筒状をなして延びる第1円筒部931aと、第1円筒部931aに連なり、外周のなす径が第1円筒部931aの径よりも大きい円筒状をなして延びる第2円筒部931bとを有する。また、本体部931には、第2円筒部931b側の端部から中心軸Ax4方向に延びる中空空間を形成する第1孔部9311と、第1孔部9311が形成する中空空間に連なり、かつ第1孔部9311が形成する中空空間よりも小さい中空空間を形成する第2孔部9312とが設けられている。本体部931は、第1孔部9311の壁面と第2孔部9312の壁面とによって、中心軸Ax4に沿って段付き形状をなす中空空間が形成されている。
シール部材932は、ゴムや樹脂などの弾性部材を用いて形成されている。シール部材932は、第2円筒部931bの端部であって、中心軸Ax4と直交する面に設けられる環状のシール部9321と、シール部9321の一部に連なり、第1孔部9311の壁面に沿って延びる延在部9322とを有する。シール部9321は、図23に示すように、中心軸Ax4と直交する方向に突出する二つの第1突起(第1突起9321a,9321b)と、中心軸方向に沿って突出する二つの第2突起(第2突起9321c,9321d)とを有する。以下の説明では、第1突起部9321a,9321b及び第2突起部9321c,9321dが、それぞれ同一の形状をなすものとして説明するが、機能を損なわない範囲で互いに異なる形状をなすようにしてもよい。
シール部9321は、第1突起9321a,9321bの中心軸Ax4と直交する方向の長さをd5、第1突起9321aの中心軸Ax4方向の最大長さをd6、第1突起9321aと第1突起9321bとの間の距離であって、中心軸Ax4方向の距離(ピッチ)をd7、当接対象に圧接した際の第1突起9321a,9321bの圧縮量をd8としたとき、d6≦d5、2d6≦d7、d8<d5の関係を満たしている。この関係を満たすような第1突起9321a,9321bとすることによって、第1突起9321a,9321bと当接対象とが接触した状態で接触位置が変化する場合に、第1突起9321a,9321bは倒れるように変形する。このように第1突起9321a,9321bが倒れるように変形することによって、接触位置が変化する際に第1突起9321a,9321bと当接対象との間で発生する作動力量を、突起を潰しながら変形させる場合と比して小さくすることができる。
図24は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、取付部材94の構成を示す斜視図である。図25は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、取付部材94の構成を示す図である。図24及び図25は、取付部材94の構成を説明する図である。図25の(a)は中心軸Ax5方向の一端側からみた平面図であり、図25の(b)は、図25の(a)のE−E線断面図であり、図25の(c)は、図25の(a)に示す取付部材94を、中心軸Ax5で反対側からみた平面図である。
取付部材94は、中心軸Ax5に沿って延びる中空空間を形成する筒状の第1部材941と、第1部材941の内部に設けられる筒状の第2部材942とを有する。
第2部材942は、中心軸Ax5方向の一端に設けられ、第1部材92に接続する接続部9421を有する。また、第2部材942には、シール部9321の第1突起部9321a,9321bと少なくとも一部で接触可能な内周面9422が形成されている。
図26及び図27は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、キャップ95の構成を示す斜視図である。図28は、送気送水ボタンの要部の構成を説明する図であって、キャップ95の構成を示す断面図である。図26〜図28は、キャップ95の構成を説明する図である。図27は、図26に示すキャップ95を、中心軸Ax6方向で反対側からみた図である。図28は、中心軸Ax6と平行、かつ中心軸Ax6を通過する平面を切断面とする断面図である。
キャップ95は、中空円板状の第1部材951と、第1部材951の内部に設けられる第2部材952とを有する。
第2部材952には、中心軸Ax6方向の一端側から切り欠かれてなり、軸部91の一端が取り付けられる第1孔部9521と、第1孔部9521に連なり、中心軸Ax6方向の他端まで延びる中空空間を形成する第2孔部9522とが形成されている。第2孔部9522は、送気送水ボタン9において気体がリークする部分であり、以下、リーク孔9522ということもある。
第1コイルばね96は、線材を螺旋状に巻回してなる。第1コイルばね96は、第1部材92と第2部材93との間に設けられ、両者に対して互いに離れる方向の付勢力を付与する。
第2コイルばね97は、線材を螺旋状に巻回してなる。第2コイルばね97は、第2部材93とキャップ95との間に設けられ、両者に対して互いに離れる方向の付勢力を付与する。第2コイルばね97の線材の径は、第1コイルばね96の線材の径よりも大きい。なお、第2コイルばね97のばね定数が、第1コイルばね96のばね定数よりも大きく成形できれば、第2コイルばね97の線材の径は、第1コイルばね96の線材の径と同等、又は小さくてもよい。
次に、送気送水ボタン9の組み立てについて、図29〜図40を参照して説明する。図29〜図40は、送気送水ボタンの組み立てを説明する図である。まず、軸部91に第1部材92を取り付ける。この際、軸部91(本体部911)を第1部材92に挿通する(図29,30参照)。これにより、軸部91によって第1部材92が支持された構造体100Aを得る。
図30に示す構造体100Aを得た後、軸部91に取付部材94を取り付ける(図31参照)。この際、第1部材92と取付部材94とを超音波溶着により固定する。これにより、第1部材92によって取付部材94が支持された構造体100Bを得る(図32参照)。
図32に示す構造体100Bを得た後、軸部91に第1コイルばね96を取り付ける(図33参照)。これにより、第1部材92によって第1コイルばね96が支持された構造体100Cを得る(図34参照)。
図34に示す構造体100Cを得た後、軸部91に第2部材93を取り付ける(図35参照)。これにより、第1コイルばね96によって支持され、かつ第1突起9321a,9321bが取付部材94に当接している構造体100Dを得る(図36参照)。
図36に示す構造体100Dを得た後、軸部91に第2コイルばね97を取り付ける(図37参照)。これにより、第2部材93によって第2コイルばね97が支持された構造体100Eを得る(図38参照)。
図38に示す構造体100Eを得た後、軸部91の端部にキャップ95を取り付ける(図39参照)。この際、軸部91とキャップ95とを超音波溶着により固定する。これにより、上述した送気送水ボタン9を得る(図40参照)。
次に、送気送水ボタン9による複数の管路6の接続状態について、図5、図41〜図47を参照して説明する。以下では、無操作の場合、リーク孔9522を指で塞いだ場合、一段、押込み操作した場合、二段、押込み操作した場合を順に説明する。
〔無操作の場合〕
図5及び図41は、送気送水ボタン9に対して何ら操作をしていない場合の複数の管路6の接続状態を示す図である。具体的に、図41は、送気送水ボタン9による複数の管路6の接続状態を示している。図41は、図3に対応した図である。
送気送水ボタン9に対して無操作の場合には、光源ポンプP1から吐出された空気は、基端側第1管路66を介して、第1シリンダ7に向けて流通する。そして、第1シリンダ7に向けて流通した空気は、連通路721〜第1空間A1〜連通孔9212a〜第2空間A2〜連通孔9111a〜第1孔部9111〜リーク孔9522の流路を辿り、超音波内視鏡2の外部に排出される。この際、逆止弁9122によって、第2空間A2の一部であって、軸部91と第1部材92とにより形成される空間への流体の流通が遮断されている。
また、吸引ボタン10に対して無操作の場合には、吸引ポンプP2の駆動に伴い、超音波内視鏡2の外部の空気は、吸引ボタン10におけるリーク隙間8Aを介して、第2シリンダ8内に流入し、基端側第3管路68を介して、吸引ポンプP2に吸引される。
すなわち、当該無操作の場合には、先端側第1〜第5管路61〜65と基端側第1〜第3管路66〜68とが接続されることがなく、挿入部21の先端から送気、送水、及び吸引のいずれも実行されない。
〔リーク孔を指で塞いだ場合〕
図42及び図43は、送気送水ボタン9のリーク孔9522を指で塞いだ場合の複数の管路6の接続状態を示す図である。具体的に、図42は、図5に対応した図である。図43は、図3に対応した図である。なお、図43では、吸引ボタン10には図41と同様に、何ら操作されていない。
リーク孔9522を指で塞いだ場合には、第1孔部9111の気圧が高まり、逆止弁9122の一部であって、第1部材92に当接している側の一部が本体部911側に変形して逆止弁9122と第1部材92との間が開くこととなる。その結果、第1孔部9111に流入した空気は、連通路721〜第1空間A1〜連通孔9212a〜第2空間A2〜中空空間9211〜連通孔9211a〜連通路731の流路を辿り、先端側第2管路62に流通する。そして、先端側第2管路62に流通した空気は、図43に示すように、送気送水用孔2155から撮像用孔(図示略)内の対物光学系(図示略)に向けて吐出される。
〔一段、押込み操作した場合〕
図44及び図45は、送気送水ボタン9に対して一段、押込み操作した場合の複数の管路6の接続状態を示す図である。具体的に、図44は、図5に対応した図である。図45は、図3に対応した図である。
送気送水ボタン9を一段、押込み操作した場合には、第1コイルばね96及び第2コイルばね97の付勢力の大小関係により、第1コイルばね96のみが圧縮されて、図44に示すように、軸部91、第2部材93、キャップ95、及び第2コイルばね97が一体的に下方に移動する。そして、第2部材93のシール部材932の下面が連通孔9212の上面に当接した際に、軸部91、第2部材93、キャップ95、及び第2コイルばね97の下方への移動が停止する。すなわち、シール部材932の下面により、連通孔9212が塞がれる。このため、光源ポンプP1から吐出された空気は、図45に示すように、基端側第1管路66を介して、送水タンクTa内に流入し、当該送水タンクTa内を加圧し、当該送水タンクTaから水を流出させる。そして、送水タンクTaからの水は、基端側第2管路67を介して、第1シリンダ7に向けて流通する。
ここで、軸部91の下方への移動に伴い、突出部9125は、図44に示すように、摺動筒部72の内周面との当接を離れて、下端筒部71内に侵入する。すなわち、第1シリンダ7において、連通路711,723同士が互いに連通した状態となる。このため、第1シリンダ7に向けて流通した水は、連通路723〜下端筒部71内〜連通路711の流路を辿り、先端側第3管路63に流通する。そして、先端側第3管路63に流通した水は、送気送水用孔2155から撮像用孔(図示略)内の対物光学系(図示略)に向けて吐出される。
また、吸引ボタン10を一段、押込み操作した場合には、吸引ボタン10を介して、先端側第1管路61と基端側第3管路68とが接続(連通)される。そして、被検体内の液体は、処置具チャンネル2154から先端側第1管路61に流入し、第2シリンダ8及び基端側第3管路68を介して、吸引ポンプP2に吸引される。なお、このように処置具チャンネル2154から被検体内の液体を吸引する場合には、処置具挿入口223を閉塞して吸引圧が先端側(処置具チャンネル2154側)に掛かるようにするために、当該処置具挿入口223に鉗子栓(図示略)が取り付けられる。
〔二段、押込み操作した場合〕
図46及び図47は、送気送水ボタン9に対して二段、押込み操作した場合の複数の管路6の接続状態を示す図である。具体的に、図46は、図5に対応した図である。図47は、図3に対応した図である。
送気送水ボタン9を二段、押込み操作した場合(図44に示した状態からさらに一段、押込み操作した場合)には、第2コイルばね97が圧縮されて、図46に示すように、第2部材93は移動せずに、軸部91、第1部材92、及びキャップ95が一体的に下方に移動する。そして、キャップ95の下面が第2部材93の上面に当接した際に、軸部91、第1部材92、及びキャップ95の下方への移動が停止する。
ここで、軸部91の下方への移動に伴い、露出部9123bは、摺動筒部72の内部において、連通路723の下方に移動する。すなわち、露出部9123bにより、連通路711,723同士が互いに隔離されるとともに、連通路722,723同士が互いに連通した状態となる。このため、第1シリンダ7に向けて流通した水は、連通路723〜連通路722の流路を辿り、先端側第4管路64に流通する。そして、先端側第4管路64に流通した水は、図47に示すように、走査面供給口2173を介して、バルーン(図示略)内に充填される。
また、吸引ポンプ10を二段、押込み操作した場合には、吸引ポンプ10を介して、先端側第5管路65と基端側第3管路68とが接続(連通)される。そして、被検体内の液体(例えば、バルーン内の水)は、吸引口2181から先端側第5管路65に流入し、第2シリンダ8及び基端側第3管路68を介して、吸引ポンプP2に吸引される。すなわち、先端側第5管路65(吸引用孔218)は、本発明に係る吸引管路としての機能を有する。
本実施の形態にかかる送気送水ボタン9は、第コイルばね96と第2コイルばね97とが、直列接続された構成となっている。換言すれば、送気送水ボタン9において、第1コイルばね96と第2コイルばね97とは、一方が加える荷重を、第2部材93を介して他方が受ける構造となっている。上述したように、軸部91を二段階で押し込む場合には、一段目の押込みと、二段目の押込みとが分かるように、力量に差を設けることが好ましい。この際、二つのコイルばねを直列に接続することによって、一段目の押込みにかかる荷重と、二段目の押込みにかかる荷重とを独立して設計することができる。すなわち、第1コイルばね96の力量と、第2コイルばね97の力量とを、それぞれが関与する押込みの力量に応じて設計すればよい。これにより、二段階で押し込む際における力量の設計を容易に行うことができる。
以上説明した本発明の一実施の形態では、軸部91と取付部材94との間から中心軸Ax1方向に沿って延びる第2空間A2の流体の流通を制御する突出部(逆止弁)9122であって、軸部91のキャップ95に連なる側からキャップ95に連なる側と反対側に向けて外周のなす径が大きい弾性変形可能な突出部9122を設けるようにした。これにより、送気送水ボタン9を第1シリンダ7に対して進退動作させたとしても、突出部9122がめくり上がることが抑制されるため、第1シリンダ7との間の遮蔽状態を維持しつつ進退動作させることができる。なお、送気送水ボタン9を第1シリンダ7に対して進入させた場合に、仮にめくれ上がったとしても、送気送水ボタン9を第1シリンダ7に退避させる方向に引いた際に突出部9122の形状がもとに戻るため、遮蔽が必要な状態における遮蔽状態は維持される。
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。上述した実施の形態では、突出部9122の径が、一律に連続的に変化する錘状をなすものとして説明したが、指数関数的に径が変化するものであってもよいし、段階的に径が変化するものであってもよい。突出部9122の形状は、内部に加わる圧力に応じて適宜変更可能である。
また、上述した実施の形態に係る送気送水ボタン9では、シール部材912において、突出部9122〜9125が、支持部9121によって支持されて一体化されているものとして説明したが、例えば、各突出部が各々独立して本体部911の外表面に設けられるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態に係る送気送水ボタン9では、2段階の押込み操作により、複数の管路6の接続状態を切り替える構造を採用していたが、これに限らず、1段階の押込み操作のみ実行可能とする構造を採用してもよい。
また、上述した実施の形態では、内視鏡システム1は、超音波画像を生成する機能、及び内視鏡画像を生成する機能の双方を有するものとして説明したが、これに限らず、超音波画像を生成する機能のみを有する構成としてもよい。
また、上述した実施の形態において、内視鏡システム1は、医療分野に限らず、工業分野において、機械構造物等の被検体の内部を観察する内視鏡システムとしてもよい。
このように、本発明は、特許請求の範囲に記載した技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な実施の形態を含みうるものである。
1 内視鏡システム
2 超音波内視鏡
3 超音波観測装置
4 内視鏡観察装置
5 表示装置
6 複数の管路
7 第1シリンダ
8 第2シリンダ
9 送気送水ボタン
10 吸引ボタン
21 挿入部
22 操作部
23 ユニバーサルケーブル
24 内視鏡用コネクタ
31 超音波ケーブル
41 ビデオプロセッサ
42 光源装置
61〜65 先端側第1〜第5管路
66〜68 基端側第1〜第3管路
71 下端筒部
72 摺動筒部
73 上端筒部
74 嵌合筒部
75 口金部
91 軸部
92 第1部材
93 第2部材
94 取付部材
95 キャップ
96 第1コイルばね
97 第2コイルばね
911 本体部
912 シール部材
9121 支持部
9122 突出部(逆止弁)
9123〜9125 突出部
9122a 枝部
9122b〜9125b 露出部
9125a 基部

Claims (7)

  1. 内視鏡に形成された送気送水用の複数の管路の接続態様を切り替えて送気及び送水を制御する内視鏡用送気送水弁において、
    棒状をなして延びる軸部と、
    前記軸部の一端に取り付けられているキャップと、
    前記軸部が挿通されてなり、前記内視鏡に取り付け可能な取付部材と、
    を備え、
    前記軸部は、
    当該軸部の長手方向に沿って延びる本体部と、
    当該軸部と前記取付部材との間から前記長手方向に沿って延びる空間の流体の流通を制御する逆止弁であって、前記本体部の外表面を周回してなり、前記軸部の前記キャップに連なる側から前記キャップに連なる側と反対側に向けて外周のなす径が大きい弾性変形可能な逆止弁と、
    を有することを特徴とする内視鏡用送気送水弁。
  2. 前記キャップには、前記複数の管路の一部を介して流通する気体を外部に放出可能なリーク孔が形成されており、
    前記リーク孔の遮蔽による前記軸部の内部圧力の変化により、前記逆止弁が変形する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用送気送水弁。
  3. 前記逆止弁は、弾性部材を用いて形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用送気送水弁。
  4. 前記軸部は、前記内視鏡における位置に応じて、当該軸部と前記複数の管路の一部とにより形成される複数の流路のうちのいずれかに段階的に切り替え可能であり、
    前記複数の流路は、
    前記内視鏡の先端から排出する気体が流通する第1の流路と、
    前記内視鏡の先端から排出する液体が流通する第2の流路と、
    前記内視鏡に取り付けられるバルーン内に通じる第3の流路と、
    を含み、
    当該内視鏡用送気送水弁の前記内視鏡に対する押込み量に応じて、前記第1の流路、前記第2の流路および前記第3の流路の順で切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用送気送水弁。
  5. 前記本体部には、前記キャップに連なる端部と反対側の端部から前記長手方向に沿って延びる中空空間を形成する孔部が形成されており、
    前記逆止弁は、前記孔部を介して前記本体部の外部に露出している
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用送気送水弁。
  6. 前記軸部は、前記本体部の外表面から突出する突出部をさらに有し、
    前記逆止弁は、前記孔部を介して前記突出部と一体化されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用送気送水弁。
  7. 請求項1に記載の内視鏡用送気送水弁と、
    前記複数の管路にそれぞれ連通し、前記内視鏡用送気送水弁を進退自在に保持するシリンダと、
    を備えることを特徴とする内視鏡。
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