JP2018121611A - 根株除去工法及び根株除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】根株を地盤から引き抜く動作を不要とすることにより、根株引き抜きに伴う大動力化、構成部材の大重量化をなくし、根株除去操作を簡素化して取り扱い性及び作業性を向上させることが可能な根株除去工法及び根株除去装置を提供する。
【解決手段】軸方向に延びる穿孔ドリル42を下側に、軸方向と交差する方向に延びる破砕刃43を上側に備えた根株カッター4を回転させながら下降させる。穿孔ドリル42が根株9を孔掘りして食い込み、穿孔ドリル42の食い込み状態に続いて破砕刃43が根株9に切り込んで根株9を破砕し、根株9の破砕時に根株の破片の周囲への飛散をドラム部材3によって防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、街路樹を始めとした樹木の根株を除去する根株除去工法及び根株除去装置に関する。
特許文献1には、根株を含めた樹木を地盤から引き抜いて除去する工法が開示されている。この工法は、横長の爪片を複数並べた切削兼担持用爪を自走式重機に取り付け、自走式重機を前進走行させながら切削兼担持用爪によって樹木の根株周囲の地盤を掘削しながら根株を保持して地盤から引き抜き除去するものである。
しかしながら、特許文献1の工法は、自走式重機が走行するための広いスペースを必要としており、樹木の周囲にコンクリートからなる歩道ブロック、歩車道境界ブロックや植え込みブロック等の道路構造物が存在する街路樹には適用することができない問題がある。自走式重機の走行の際に、自走式重機が道路構造物に接触したり、衝突して道路構造物を損傷させる危険があるためである。そこで、本出願人は街路樹に対してその根株の除去に好適に使用することが可能な根株除去装置を開発した(特許文献2)。
特許文献2の装置は、自走式重機のアームに取り付けられることにより地盤に立ち上がり状に設置される柱状部材を用いるものであり、この柱状部材に上下方向に駆動する昇降フレームと、水平方向に伸縮する伸縮部材とを支持させた構造となっている。そして、ドラム状の根切り部材を昇降フレームに取り付けて回転させながら下降させて側根の切断及び根株周囲の地盤掘りを行い、その後、根切り部材を引き上げ、伸縮部材を伸縮させてクランプ部材を根株上に位置させてから根株をクランプした後、クランプ部材を引き上げて根株を除去するものである。このような構造の根株除去装置は、自走式重機を大きく走行させる必要がないため、スペースが狭い場所での根株除去作業を行うことが可能となっている。
特公昭57−55371号公報 特許第5888460号公報
しかしながら、特許文献2に記載された根株除去装置では、柱状部材を地盤上に設置し、この柱状部材を作業の中心にして側根の切断、地盤掘りや根株の引き抜きを行うところから柱状部材が必須の部材となっており、その分、全体が大型化している。しかも、柱状部材は上記動作を支持する必要があるため、所定の大きさや強度が必要となっている。
又、特許文献2に記載の根株除去装置においては、クランプ部材によって根株をクランプした後、クランプ部材を引き上げて根株を地盤から引き抜くものであり、クランプ部材は根株をクランプしたまま引き上げることから強力なクランプ力が必要であり、大きな強度を必要とし大重量となる。
さらに根株は地盤内に埋め込まれた状態となっており、この根株を地盤から引き抜くためには大きな引き抜き力が必要となる。このため大出力の動力が必要となるばかりではなく、引き抜きのための操作が難しい問題がある。
本発明はこのような問題点を考慮したなされたものであり、根株を地盤から引き抜く動作を不要とすることにより、根株引き抜きに伴う大動力化、構成部材の大重量化をなくすばかりでなく、根株除去操作を簡素化して取り扱い性及び作業性を向上させることが可能な根株除去工法及び根株除去装置を提供することを目的とする。
本発明の根株除去工法は、軸方向に延びる穿孔ドリルを下側に、軸方向と交差する方向に延びる破砕刃を上側に備えた根株カッターを回転させながら下降させることにより前記穿孔ドリルが根株を孔掘りして食い込み、この穿孔ドリルの食い込み状態に続いて前記破砕刃が根株に切り込んで根株を破砕し、この根株の破砕時に前記根株の破片の周囲への飛散をドラム部材によって防止することを特徴とする。
この工法においては、軸方向に沿う異なった複数個所に設けた複数段の刃体部材によって前記破砕刃を形成し、前記複数段の刃体部材が前記穿孔ドリルの根株への食い込み状態に続いて前記根株に順次、切り込むことが良好である。
本発明の根株除去装置は、軸方向に延び、根株に対して孔掘りしながら根株に食い込む穿孔ドリルを下側に、軸方向と交差する方向に延び、根株に切り込んで根株を破砕する破砕刃を上側に備えた根株カッターと、前記破砕刃による根株の破砕時に前記根株カッターの周囲を覆うように設けられ、前記根株カッターによって破砕された根株の破片の飛散を防止するドラム部材と、前記根株カッター及び前記ドラム部材を一体的に昇降させる昇降駆動手段と、前記根株カッターを回転させる回転駆動手段と、を備えていることを特徴とする。
この装置において、前記破砕刃は、軸方向に沿う異なった複数個所で軸方向と交差する方向に延びた複数段の刃体部材によって形成されているが良好である。
又、前記複数段の刃体部材のそれぞれは、円周の等分位置で前記軸方向と交差する方向に延びた複数のカッター刃体を備えていることが良好である。
上記装置において、前記ドラム部材は、内部に前記根株カッターを収容すると共に、下端部に根切り刃を備えたドラム形状に形成されており、回転することにより前記根切り刃が根株の側根の切断及び根株周囲の地盤掘りを行うことが良好である。
又、前記ドラム部材は、前記破砕カッターによる根株の破砕時に根株周囲の地盤に接地して根株周囲を覆うドラム形状に形成されていることが良好である。
上記装置では、自走式重機のアームに非回転状態で連結される連結部材をさらに備え、前記根株カッター及び前記ドラム部材が前記連結部材に取り付けられていることが良好である。
又、前記昇降駆動手段は、自走式重機のアームであることが良好である。
さらに、前記昇降駆動手段は、前記連結部材に設けられた昇降用シリンダであることが良好である。
本発明によれば、根株カッターの穿孔ドリルが根株を孔掘りして食い込み、この食い込み状態で破砕刃が根株に切り込んで根株を破砕して根株を除去する。このため、地面に埋め込まれた根株を引き抜く必要がなく、根株除去操作が簡単となり、取り扱い性及び作業性を向上させることができる。又、根株を地面から引き抜くことがないため、根株引き抜きのための大動力化、構成部材の大重量化をなくすことができる。
本発明の第1実施形態の根株除去装置を示す正面図である。 図1における根株除去装置の側面図である。 第1実施形態の根株除去装置により根株を除去する状態を示す正面図である。 図1におけるN−N線矢視図である。 図2におけるM−M線矢視図である。 根株カッターを示す図1におけるP−P線矢視図である。 本発明の第2実施形態の根株除去装置を示す正面図である。 図7におけるQ−Q線矢視図である。 図7におけるR−R線矢視図である。
以下、本発明を図示する実施形態により説明する。なお、各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応してある。
[第1実施形態]
図1〜図6は本発明の第1実施形態の根株除去装置1を示す。根株除去装置1はブルドーザー等の自走式重機100に着脱自在に取り付けられ、この取り付け状態で根株9の除去に用いられる。自走式重機100は図7に示す重機を用いることができる。この自走式重機100は、運転席140の下部に設けたクローラー130が駆動することにより地面上を走行して根株除去装置1を作業場所に移動させる。又、自走式重機100は根株除去装置1に対して油圧等の動力を供給する。作業者は運転席140からの操作によって根株除去装置1の作動をコントロールする。
第1実施形態の根株除去装置1は、ドラム部材3と、根株カッター4と、昇降駆動手段6と、回転駆動手段7とを備えており、これらが連結部材2を介して自走式重機100に取り付けられている。
連結部材2は、全体が上下方向に延びる四角形断面の筒状に形成されている(図4及び図5参照)。連結部材2の上部の側面には、連結ブラケット10が取り付けられており、この連結ブラケット10が自走式重機100のアーム110に装着される。連結部材2は非回転の状態でアーム110に装着される。自走式重機100はアーム110に加えて調整シリンダ120を備えており、この調整シリンダ120の先端部が連結ブラケット10に連結されている。調整シリンダ120の伸縮を制御することにより連結部材2(すなわち根株除去装置1)の角度調整を行うことができる。又、アーム110及び調整シリンダ120が一体となって上下動することにより、連結部材2(根株除去装置1)の垂直方向の移動を制御することができる。かかる連結部材2には、ドラム部材3、根株カッター4、昇降駆動手段6及び回転駆動手段7が取り付けられる。
ドラム部材3は下端部が開口された円筒状(ドラム状)のドラム本体部13と、ドラム本体部13に取り付けられた根切り刃14とを有している。ドラム本体部13は内部に根株カッター4を収容しており、根切り刃14はドラム本体部13の下端部に取り付けられている。ドラム本体部13が根株カッター4を内部に収容することによりドラム部材3が根株カッター4を覆っており、根株カッター4の破砕動作によって発生した根株9の破片が周囲に飛散することを防止する。
根切り刃14はドラム本体部13の下端部の開口を周回するようにリング状になっており、リング状の複数箇所をボルト止めすることによりドラム本体部13の下端部に固定される。根切り刃14はSUS430等のステンレスからなる鋸刃が用いられる。ドラム部材3は後述するように、回転駆動手段7から回転力が伝達されて回転すると共に昇降駆動手段6に連結されており、ドラム部材3が回転しながら下降することにより根切り刃14が根株9周囲の側根9aの切断を行い、これに続いてドラム本体部13が根株9周囲の地盤掘りを行う。
ドラム部材3のドラム本体部13の上部には複数の窓部15が形成されている。ドラム部材3が地盤9を掘るときに地盤9を土砂がドラム部材3に入り込むが、窓部15はこの土砂を外部に放出する。これにより地盤掘りを連続的に行うことができる。
根株カッター4は上下の軸方向に延びるロッド軸41を有しており、このロッド軸41に穿孔ドリル42及び破砕刃43が設けられる。この場合、穿孔ドリル42が軸方向の下側、破砕刃43が軸方向の上側に設けられる。
穿孔ドリル42は外周にスクリュー刃を有したスクリュードリル構造となっており、ロッド軸41の下部に取り付けられることによりロッド軸41の軸方向に延びている。穿孔ドリル42は根株9の根本体9bのほぼ中心部分に対して孔掘りして食い込みながら同部分を破砕する。そして、穿孔ドリル42は食い込みにより根株9のほぼ中心部分に係合し、この係合により破砕刃43による根株9の破砕時における破砕刃43のズレやブレを防止するように作用する。
破砕刃43はロッド軸41の軸方向と交差する方向に延びた状態で穿孔ドリル42の上部に位置するようにロッド軸41に設けられている。破砕刃43は穿孔ドリル42の根株9への食い込み状態に続いて根株9に切り込むものであり、この切り込みにより根株9の根本体9bを破砕する。
破砕刃43は複数段(この実施形態では2段)の刃体部材44、45を備えている。複数段(2段)の刃体部材44、45はロッド軸41の軸方向に沿った異なった位置(上下位置)に設けられており、下側の刃体部材44を第1刃体部材44、上側の刃体部材45を第2刃体部材45と記載する。第1刃体部材44及び第2刃体部材45はいずれもロッド軸41の軸方向と交差する方向に延びるものであり、第1刃体部材44はロッド軸41の軸方向と直交する方向、第2刃体部材45はロッド軸41の軸方向と斜め方向に交差する方向となっている。この第2刃体部材45はロッド軸41との連結部分から離れるのに従って斜め上方に傾斜している。
図6は破砕刃43を示し、第1刃体部材44及び第2刃体部材45のいずれもが円周の3等分位置でロッド軸41の軸方向と交差する方向に延びた複数(3つ)のカッター刃体47、48によって形成されている。この実施形態では、第1刃体部材44のカッター刃体47が短く、第2刃体部材45のカッター刃体48が長くなっている。短くなっている第1刃体部材44のカッター刃体47は、主に根株9の根本体9bにおける内側部分(内周部分)に切り込み、長くなっている第2刃体部材45のカッター刃体48は、主に根株9の根本体9bにおける外側部分(外周部分)に切り込む。これらの切り込みにより、いずれのカッター刃体47、48は根株9を小片状や細片状に破砕する。
上述した構造の根株カッター4は回転しながら下降することにより、まず穿孔ドリル42が根株9を孔掘りして食い込み、この食い込みにより穿孔ドリル42は根株9との係合状態となる。この食い込みに基づく係合により、根株9に対する根株カッター4のズレ及びブレを防止することができる。
次に、根株カッター4は軸方向下側の第1刃体部材44のカッター刃体47が根株9に切り込み、根株9の内側部分を破砕する。さらに、根株カッター4が回転しながら下降することにより、軸方向上側の第2刃体部材45のカッター刃体48が根株9に切り込み、根株9の外側部分を破砕する。
このように穿孔ドリル42、第1刃体部材44、第2刃体部材45の3段階によって根株9を破砕する構造では、一気に根株9を破砕することがない。すなわち、穿孔ドリル42、第1刃体部材44、第2刃体部材45の3段階により徐々に根株9を破砕することから、破砕力を約1/3とすることができると共に、騒音発生量も飛躍的に少なくすることができる。破砕力を約1/3にすることにより根株カッター4を駆動する動力が約1/3となるため、小さな動力での根株除去が可能となる。さらには、破砕力が小さいことから、穿孔ドリル42、第1刃体部材44、第2刃体部材45の摩耗を抑制することができ、装置全体の消耗も少なくすることが可能となる。加えて、騒音の発生量を少なくすることができるため、作業時における騒音公害を抑制することができる。
以上に加えて、この実施形態では、第2刃体部材45は図1〜図3に示すように、3段のカッター刃体48を有している。3段のカッター刃体48はロッド軸41に近い側が最も低く、ロッド軸41から離れるのにつれて段階的に高くなっている。このような第2刃体部材45は、根株カッター4が下降する際に、カッター刃体48は低い位置から高い位置が順に段階的に根株9の根本体9bに切り込む。従って、第2刃体部材45は一気に根株9に切り込むことなく、段階的に根株9に切り込むように動作する。このように根株9を段階的に破砕することにより、第2刃体部材45に作用する根株9の抵抗力が小さくなり、小さな破砕力による破砕が可能となり、騒音発生も小さくなる。
図1〜図3に示すように、昇降駆動手段6は油圧シリンダからなる昇降用シリンダ20と、昇降用シリンダ20に連結された昇降フレーム19とによって形成されている。昇降用シリンダ20は上下方向を向いて配置されており、その上端部がボルト止め等によって連結部材2の頂部に固定され、この固定状態で連結部材2の内部に垂下している。昇降フレーム19は昇降用シリンダ20の外側を覆った状態で連結部材2の内部に設けられている。
図4及び図5に示すように、昇降フレーム19は連結部材2と同様な四角形断面の筒状となって連結部材2の内部に挿入されている。これにより昇降フレーム19は連結部材2によって回転が拘束されている。昇降フレーム19は長さ方向中間部分に連結板22(図2参照)を有しており、この連結板22が昇降用シリンダ20のピストン21に連結されている。これにより昇降用シリンダ20が伸縮すると、昇降フレーム19は昇降用シリンダ20の伸縮に伴って上下方向に移動し、ドラム部材3、根株カッター4の下降及び上昇を行う。
回転駆動手段7は油圧モータからなる回転用モータ25と、回転用モータ25の回転力を根切り部材3、穿孔ロッド4、係合ロッド5に伝達するギヤ列とによって形成されている。
図2に示すように、昇降駆動手段6の昇降フレーム19の下端部の外側に支持板26が固定され、この支持板26に回転用モータ25が取り付けられる。回転用モータ25の出力軸には駆動ギヤ27が取り付けられ、この駆動ギヤ27に伝達ギヤ28が噛合しており、駆動ギヤ27及び伝達ギヤ28によって回転用モータ25の回転力がドラム部材3及び根株カッター4に伝達される。伝達ギヤ28は駆動ギヤ27よりも大径のギヤが使用されることにより回転用モータ25の回転を減速して伝達する。
伝達ギヤ28はベアリングを介して昇降フレーム19の下端部に回転可能に取り付けられる。伝達ギヤ28には、伝達ギヤ28と一体となって回転する連結スカート部31が第1連結ボルト32によって固定されている(図1及び図2)。
連結スカート部31はドラム部材3、根切りカッター4が着脱自在に取り付けられるものであり、これらが連結スカート部31に取り付けられることにより回転用モータ25の回転力が伝達されて回転する。すなわち、図1及び図2に示すように、ドラム部材3のドラム本体部13は、連結スカート部31の外周部分に第2連結ボルト33によって着脱自在に連結される。又、根切りカッター4はロッド軸41の上端部に大径のロッドヘッド49が固定されており、このロッドヘッド49が連結スカート部31の下面に第1連結ボルト32によって着脱自在に取り付けられる。
以下、この実施形態の根株除去装置1によって地盤8に残存している根株9の除去動作を図1〜図3により説明する。
根株除去装置1は根株カッター4がドラム部材3の内部に収容された状態で自走式重機100に取り付けられる。この取り付けは、図1に示すように自走式重機100のアーム110及び調整シリンダ120に連結ブラケット10を連結することにより行われる。自走式重機100への取り付けにあっては、昇降用シリンダ20及び回転用モータ25を自走式重機100の油圧源に接続する。そして、自走式重機100を走行させ根株除去装置1を根株9の直上に位置させる。
次に、回転用モータ25を駆動してドラム部材3及び根株カッター4を回転させ、この回転状態で昇降用シリンダ20を伸長させて昇降フレーム19を下降させることにより、ドラム部材3を地盤8上に着地させると共に根株カッター4の穿孔ドリル42の先端を根株9の根本体部9bに当接させる。回転用モータ25及び昇降用シリンダ20の駆動を継続させることにより、ドラム部材3が地盤8の地盤掘りを行いながら根株9の側根9aを切断すると共に穿孔ドリル42が根株9の根本体部9bを孔掘りしながら食い込む。この食い込みにより、根株9の根本体部9bのほぼ中央部分が破砕されると共に穿孔ドリル42が根株9に係合した状態となる。
さらに、回転用モータ25及び昇降用シリンダ20を駆動させる。これにより、根株カッター4における第1刃体部材44が根株9の根本体部9bの内側部分に切り込んで同部分を小片状や細片状の破片に破砕する。これに続いて、第2刃体部材45が根株9に到達して根本体部9bの外側部分に切り込み、同部分を小片状や細片状の破片に破砕する。これらの破砕時においては、根株カッター4がドラム部材3のドラム本体部13に囲まれているため、切り込みによって発生した根株9の破片が周囲に飛散することがない。このため、根株9の破片の後処理を簡単に行うことができる。
なお、ドラム部材3及び根株カッター4の下降については、昇降シリンダ20を駆動することなく、自走式重機100のアーム110を下動させることにより行うことができる。この場合には、昇降駆動手段6が不要となるため、装置を簡素化することができる。
以上の根株カッター4による根株9の破砕においては、穿孔ドリル42、第1刃体部材44、第2刃体部材45の3段階によって根株9を破砕するため、一気に根株9を破砕することがなく、小さな破砕力での破砕及び騒音発生を行うことができる。
このような根株除去装置1によれば、根株9を地面から引き抜く必要がなく根株除去ができ、その除去のための操作が簡単となり、取り扱い性及び作業性を向上させることができる。又、根株を地面から引き抜くことがないため、根株引き抜きのための大動力化、構成部材の大重量化をなくすことができる。
[第2実施形態]
図7〜図9は本発明の第2実施形態の根株除去装置1Aを示す。この根株除去装置1Aにおいては、連結部材2、回転駆動手段7及びドラム部材3を変更すると共に昇降駆動手段6を省く構造となっている。
連結部材2は短尺な筒状に形成され、その外側面に連結ブラケット10が取り付けられている。これにより、根株除去装置1Aが非回転の状態で自走式重機100のアーム110に着脱自在に取り付けられる。又、筒状の連結部材2の内部に回転駆動手段7の回転用モータ51が取り付けられる。
回転用モータ51は油圧モータからなり、連結部材2の底面2aにボルト止めにより固定される。この回転用モータ51には油圧ホース52が接続されており、油圧ホース52を介して自走式重機100の油圧源から制御油が供給されて駆動する。回転用モータ51の出力側には回転ブラケット53が取り付けられており、この回転ブラケット53に根株カッター4のロッド軸41がボルトによって連結されている。従って、回転用モータ51が駆動することにより、根株カッター4が回転する。一方、根株カッター4の下降及び上昇は、自走式重機100のアーム110を上下動することにより行われる。
ドラム部材3は下面が開口された短尺筒状のドラム本体部13によって形成される。ドラム本体部13の下端部は自由端となっており、根切り刃14は備えていない。ドラム部材3のドラム本体部13は、その頂部が連結部材2の底面2aにボルトによって固定される。この固定状態のドラム部材3は根株カッター4の上部に位置することにより、破砕刃43及び穿孔ドリル42を覆うことがない。又、連結部材2の底面2aに固定されることにより、ドラム部材3は回転することがない。
根株カッター4は第1実施形態と同様な構造となっており、ロッド軸41の下端部に穿孔ドリル42が設けられ、穿孔ドリル42の上部に破砕刃43が設けられている。穿孔ドリル42は第1実施形態と同様にロッド軸41の軸方向に延びており、根株9に対して孔掘りしながら根株9に食い込む。
破砕刃43はロッド軸41の軸方向に交差する方向に延びた第1刃体部材44及び第2刃体部材45を有しており、第1刃体部材44が下側に、第2刃体部材45が上側に位置している。図9に示すように、第1刃体部材44及び第2刃体部材45のいずれも円周の3等分位置でロッド軸41と軸方向で交差する3つのカッター刃体47、48を有している。第1刃体部材44のカッター刃体47は短く、第2刃体部材45のカッター刃体48が長くなっている。又、第2刃体部材45においては、ロッド軸41から離れるに従って斜め上方に傾斜しており、この傾斜状態で段階的に高くなる3段によって構成されている。このような構造の根株カッター4では、第1実施形態と同様に穿孔ドリル42、第1刃体部材44、第2刃体部材45の3段階によって根株9を破砕し、一気に根株9を破砕しないため、小さな破砕力での破砕及び騒音発生を行うことができる。
この実施形態の根株除去装置1Aにおいては、図7に示すように根株カッター4の穿孔ドリル42を根株9の根本体部9bに臨ませた状態で、回転モータ51を駆動して根株カッター4を回転させる。この根株カッター4の回転状態で自走式重機100のアーム110を下動させることにより、根株カッター4が下降して穿孔ドリル42が根株9に孔掘りしながら食い込む。アーム110の下動を継続することにより、第1刃体部材44が根株9に切り込んで破砕し、その後、第2刃体部材45が根株9に切り込んで破砕する。この根株の破砕時においては、ドラム部材3が地盤8に設置して根株9の周囲を覆った状態となる。このため、破砕された根株9の破片が周囲に飛散することがない。以上により、この実施形態の根株除去装置1Aは第1実施形態の根株除去装置1と同様な作用効果を奏することができる。
本発明は以上の実施形態に限定されることなく種々変更が可能である。根株カッター4においては、第1刃体部材44及び第2刃体部材45の2段によって破砕刃4を構成しているが、これに限らず、3段以上であっても良い。又、第2刃体部材45はロッド軸41から離れるにつれて斜め上方に傾斜しているが、傾斜することなく水平状としても良い。さらに、第2刃体部材45は3段のカッター刃体48となっているが、3段以外の複数段であっても良い。
1、1A 根株除去装置
2 連結部材
3 ドラム部材
4 根株カッター
6 昇降駆動手段
7 回転駆動手段
8 地盤
9 根株
9a 側根
13 ドラム本体部
14 根切り刃
19 昇降フレーム
20 昇降用シリンダ
25、51 回転用モータ
41 ロッド軸
42 穿孔ドリル
43 破砕刃
44 第1刃体部材
45 第2刃体部材
47、48 カッター刃体
100 自走式重機
110 アーム

Claims (10)

  1. 軸方向に延びる穿孔ドリルを下側に、軸方向と交差する方向に延びる破砕刃を上側に備えた根株カッターを回転させながら下降させることにより前記穿孔ドリルが根株を孔掘りして食い込み、この穿孔ドリルの食い込み状態に続いて前記破砕刃が根株に切り込んで根株を破砕し、この根株の破砕時に前記根株の破片の周囲への飛散をドラム部材によって防止することを特徴とする根株除去工法。
  2. 軸方向に沿う異なった複数個所に設けた複数段の刃体部材によって前記破砕刃を形成し、前記複数段の刃体部材が前記穿孔ドリルの根株への食い込み状態に続いて前記根株に順次、切り込むことを特徴とする請求項1記載の根株除去工法。
  3. 軸方向に延び、根株に対して孔掘りしながら根株に食い込む穿孔ドリルを下側に、軸方向と交差する方向に延び、根株に切り込んで根株を破砕する破砕刃を上側に備えた根株カッターと、
    前記破砕刃による根株の破砕時に前記根株カッターの周囲を覆うように設けられ、前記根株カッターによって破砕された根株の破片の飛散を防止するドラム部材と、
    前記根株カッター及び前記ドラム部材を一体的に昇降させる昇降駆動手段と、
    前記根株カッターを回転させる回転駆動手段と、を備えていることを特徴とする根株除去装置。
  4. 前記破砕刃は、軸方向に沿う異なった複数個所で軸方向と交差する方向に延びた複数段の刃体部材によって形成されていることを特徴とする請求項3記載の根株除去装置。
  5. 前記複数段の刃体部材のそれぞれは、円周の等分位置で前記軸方向と交差する方向に延びた複数のカッター刃体を備えていることを特徴とする請求項4記載の根株除去装置。
  6. 前記ドラム部材は、内部に前記根株カッターを収容すると共に、下端部に根切り刃を備えたドラム形状に形成されており、回転することにより前記根切り刃が根株の側根の切断及び根株周囲の地盤掘りを行うことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載の根株除去装置。
  7. 前記ドラム部材は、前記破砕カッターによる根株の破砕時に根株周囲の地盤に接地して根株周囲を覆うドラム形状に形成されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載の根株除去装置。
  8. 自走式重機のアームに非回転状態で連結される連結部材をさらに備え、前記根株カッター及び前記ドラム部材が前記連結部材に取り付けられていることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項記載の根株除去装置。
  9. 前記昇降駆動手段は、自走式重機のアームであることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項記載の根株除去装置。
  10. 前記昇降駆動手段は、前記連結部材に設けられた昇降用シリンダであることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項記載の根株除去装置。
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