JP2018121509A - 振動エネルギー収集装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特に、本発明は、磁歪トランスデューサのコイルに流れる電流の向きを反転させることで、この磁歪トランスデューサに蓄積されるエネルギーを増大させ、これにより振動エネルギーを高い効率で収集できる前記振動エネルギー収集装置に関する。
図1は、磁歪トランスデューサを用いた典型的な振動エネルギー収集システムの説明図である。
図1において、振動エネルギー収集システム8は、磁歪トランスデューサ81と、負荷回路84と、構造体85とからなる。
磁歪トランスデューサ81は、コイル811と磁歪材812とからなる。
構造体85は、振動マス851と構造剛性体852で表されている。振動マス851はバネとして機能する構造剛性体852により支えられており、加振外力EFが加えられることで振動マス851は振動し、この振動は磁歪材812に伝えられる。なお、加振外力EFがなくとも、構造体85が取り付けられている床面が振動したり変形したりすることでも、振動マス851は振動し、この振動は磁歪材812に伝えられる。
しかし、図2のように磁歪トランスデューサ81に負荷回路84を接続しただけでは電力(エネルギー)の収集は極めてわずかである。
この振動エネルギー収集装置9は、図3に示すように、磁歪トランスデューサ91とコイル電流反転回路92と制御装置93とからなる。
磁歪トランスデューサ91は、電圧源vmとインダクタLmと抵抗Rmとの直列接続回路で表される。
電流反転回路92は、単極双投型(SPDT型)のスイッチSWと反転用キャパシタCrvとから構成されている。
後述するように、スイッチSWは、磁歪トランスデューサ91の出力電圧vt、コイル電流icおよび振動マス951の振動を検知するセンサ情報に応じて、コイル電流icの向きを反転させるように、制御装置93により制御される。
スイッチSWは、制御装置93からの制御信号DSに応じて接点cを接点aまたは接点bに接続することができる。
図3の振動エネルギー収集装置9では、制御装置93は、磁歪トランスデューサ91の出力電圧vt、コイル電流ic、振動情報(変位量と時間の関数)を検出しており、これらの検出結果に基づき、PD制御等の制御手法によりスイッチSWの制御を行っている。
なお、以下の説明では、理解を容易にするために、磁歪トランスデューサ91から負荷回路94への電力供給を無視する。
図3において、磁歪材912に繰り返しの応力または歪が与えられると、磁歪材912の変位dに応じてコイル911には誘導起電力vmが生じる。
図4(A)は、コイル911に生じる誘導起電力vmを示し、図4(B)は、磁歪材912の変位dおよびコイル電流icを示し、図4(C)は、スイッチSWの接続状態(c−aまたはc−b)の変化を示している。図4(C)においては、α1およびα2部分の拡大図を併記する。
これにより、コイル911に蓄積されるエネルギー(ic2・Lm/2ジュール)を増大させることができる。
コイル電流icの反転が適性にできないと、磁歪トランスデューサ91に蓄積されるエネルギーを増大することができなくなる。
このため、図3の振動エネルギー収集装置9では、コイル電流icの反転が終了する時点を予測し、次の反転が生じる前に(または生じたとしても速やかに)、反転用キャパシタCrvを磁歪トランスデューサ91から切り離す必要がある。
本発明の目的は、磁歪トランスデューサに対する反転用キャパシタの接続および切り離しを所定タイミングで繰り返し行う振動エネルギー収集装置の制御において、前記磁歪トランスデューサに対する前記反転用キャパシタの切り離しを自動で行うことで、磁歪トランスデューサに蓄積される電流を効率良く増大させることである。
(1)
繰り返しの応力または歪が生じる磁歪材と、前記磁歪材に設けられたコイルとからなる磁歪トランスデューサ、および、
前記コイルの両端子間に接続され、所定のタイミングで前記コイルに流れる電流の向きを反転させるコイル電流反転回路、
を備えて構成され、
前記コイル電流反転回路は、前記トランスデューサとの間でエネルギーの受け渡しを行うエネルギー蓄積部と、当該受け渡しを制御するスイッチ回路とを備え、
前記エネルギー蓄積部を前記磁歪トランスデューサに接続することで、前記磁歪トランスデューサに蓄えられているエネルギーを前記エネルギー蓄積部に送出するとともに、
前記エネルギー蓄積部に送出されて蓄積されたエネルギーを前記コイルに流れる電流の向きを反転させて前記磁歪トランスデューサに送り返し、
前記送り返しが終了したときに、前記エネルギー蓄積部を前記磁歪トランスデューサから切り離すことで、前記磁歪トランスデューサに流れる電流の反転状態を補償する、
エネルギー収集装置であって、
前記スイッチ回路は、
前記エネルギー蓄積部の前記磁歪トランスデューサへの接続を前記スイッチ回路のスイッチングにより行い、
前記エネルギー蓄積部の前記磁歪トランスデューサからの切り離しを、前記送り返しの完了により自律動作する切り離し回路により行う、
エネルギー収集装置。
本発明のエネルギー収集装置では、負荷回路は、コイル電流が流れる経路であれば、エネルギー収集装置の何れの箇所に設けることができる。
負荷回路は、典型的には前記磁歪トランスデューサに直列または並列に設けられる。
(1)に記載の振動エネルギー収集装置において、
前記スイッチ回路(半導体スイッチ回路,機械スイッチ)は、単極双投型スイッチと、二つの一方向導通回路からなり、前記単極双投型スイッチの単極端子は前記磁歪トランスデューサの一方端に接続され、前記単極双投型スイッチの双投端子は相互に逆極性に配向した前記2つの一方向導通回路を介して前記磁歪トランスデューサの他方端に接続され、
前記エネルギー蓄積部は、前記磁歪トランスデューサに並列に接続されているキャパシタからなる、
振動エネルギー収集装置。
(2)に記載の振動エネルギー収集装置において、
前記スイッチ回路の前記二つの一方向導通回路はダイオードにより構成されている、
振動エネルギー収集装置。
(1)に記載の振動エネルギー収集装置において、
前記スイッチ回路(半導体スイッチ回路,機械スイッチ)は、単極双投型スイッチ(a接点またはb接点の何れかにc接点が接続されるスイッチ)と、二つの一方向導通回路からなり、前記単極双投型スイッチの単極端子は前記磁歪トランスデューサの一方端に接続され、前記単極双投型スイッチの双投端子は相互に逆極性に配向した前記2つの一方向導通回路を介して前記磁歪トランスデューサの他方端に接続され、
前記エネルギー蓄積部は、前記2つの一方向導通回路にそれぞれ並列に接続された2つのキャパシタからなる、
振動エネルギー収集装置。
(4)に記載の振動エネルギー収集装置において、
前記スイッチ回路の前記二つの一方向導通回路はダイオードにより構成されている
振動エネルギー収集装置。
図5は振動エネルギー収集装置1Aの概略を示す図である。
図5に示すように、振動エネルギー収集装置1Aは、磁歪トランスデューサ11とコイル電流反転回路12と制御装置13とからなる。
図5では、振動源となる構造体15を振動マス151と構造剛性体152とで示してある。
磁歪トランスデューサ11は、電圧源vmとインダクタLmと抵抗Rmとの直列接続回路で表される。
インダクタLmは、磁歪トランスデューサ11のコイル111のインダクタンスなので、図5ではインダクタLmをコイル111としても示す。また、図5では、コイル111のコアが磁歪材112である。
電流反転回路12は、単極双投型(SPDT型)のスイッチSWと、反転用キャパシタCrvと、ダイオードD1,D2とから構成されている。
反転用キャパシタCrvが本発明におけるエネルギー蓄積部に相当し、スイッチSWとダイオードD1,D2が本発明におけるスイッチ回路を構成している。
スイッチSWは、半導体スイッチであってもよいし、リレー等から構成した機械スイッチであってもよい。
制御装置13は、たとえば磁歪トランスデューサ11の出力電圧vt、コイル電流ic、振動情報(変位量と時間の関数)に基づき、コイル電流icの向きを反転させるように、スイッチSWの制御信号を生成することができる。
また、制御装置13は、出力電圧vt、コイル電流icまたは振動情報とは異なるその他の情報(たとえば、電力情報)に基づき、スイッチSWの制御信号を生成することもできる。
振動情報(変位量と時間の関数)は、振動マス151の振動状態(変位・速度・加速度等)に係る情報であり、通常は、適宜の光学的手段、機械的手段または電磁気学的手段を用いて検出される。
なお、制御装置13は、出力電圧vt、コイル電流ic、振動情報、その他の情報のうち1つに基づいてスイッチSWを制御してもよいし、これらの2つ以上の組み合わせに基づいてスイッチSWを制御してもよい。
スイッチSWは、可動接点cと固定接点a,bを備えており、制御装置13からの制御信号DSに応じて接点cを接点aまたは接点bに接続することができる。
スイッチSWのc接点端子は磁歪トランスデューサ11の一方の端子(グランドGNDと反対側の端子)に接続されている。また、スイッチSWのc接点端子と磁歪トランスデューサ11の他方の端子(グランドGND側の端子)との間には反転用キャパシタCrvが接続されている。
スイッチSWのa接点端子と磁歪トランスデューサ11のグランGND側の端子にはカソードがa接点端子を向くようにダイオードD1が接続され、スイッチSWのb接点端子と磁歪トランスデューサ11のグランGND側の端子にはアノードがb接点端子を向くようにダイオードD2が接続されている。
なお、図5においては、グランドGNDから磁歪トランスデューサ11に流れるコイル電流icの向きを正、磁歪トランスデューサ11からグランドGNDに流れるコイル電流icの向きを負とする。
図6(A)は、磁歪材112の変位dとコイル111に流れる電流(コイル電流)icとの関係を示す波形図、図6(B)はスイッチSWの接続状態(c−aまたはc−b)の変化を示す図である。
図7(A)は、コイル111に生じる誘導起電力vmを示す図である。
図7(B)は、磁歪材112の変位dおよびコイル電流icを示す図である。図7(B)においては、β1およびβ2部分の拡大図を併記する。
図7(C)は、スイッチSWの接続状態(c−aまたはc−b)の変化を示す図である。
図8は、図7(A)の時刻t1−t6におけるコイル電流反転回路12の動作を示す説明図である。
なお、以下の説明では、理解を容易にするために、磁歪トランスデューサ11から負荷回路14への電力供給を無視する。したがって、図8では負荷回路14は図示しない。
図7(A)はコイル111に生じる誘導起電力vmを示している。
これにより、コイル111に蓄積されるエネルギー(ic2・Lm/2ジュール)を増大させることができる。
まず、コイル電流icが負でその振幅が大きい時刻t1においては、図8(A)に示すように、スイッチSWは接点cが接点aに接続されており、コイル電流icは、グランドGND、ダイオードD1、スイッチSWのa接点端子・c接点端子、磁歪トランスデューサ11、グランドGNDの順でループしている。なお、本実施形態では、このときには、反転用キャパシタCrvは充電されていない。
この切り替えにより、コイル電流icは、図8(B)に示すように、もとの電流の向きを維持しようとする。このとき、ダイオードD2は、コイル111の誘導起電力vmの向きとは逆方向に配向されているので、コイル電流icは、グランドGND、反転用キャパシタCrv、磁歪トランスデューサ11、グランドGNDの順でループする。
図5の振動エネルギー収集装置1Aでは、τ/4の時間で、磁歪トランスデューサ11に蓄えられていたエネルギー(ic2・Lm/2ジュール)が反転用キャパシタCrvに転送され、つぎのτ/4の時間で反転用キャパシタCrvに蓄えられたエネルギーが、磁歪トランスデューサ11に戻される。
なお、理論上は、反転開始時と反転終了時においては反転用キャパシタCrvに蓄えられているエネルギーは0であり、コイル電流icが0となる時点で反転用キャパシタCrvに蓄えられているエネルギーは最大(磁歪トランスデューサ11に蓄えられていたエネルギーと等しい)とできる。ただし、反転開始時と反転終了時においては反転用キャパシタCrvに蓄えられているエネルギーは0でなくてもかまわない。
時刻t4直前においては、コイル電流icは正の向きに流れているので、反転用キャパシタCrvの充電電荷が0になった時点で、コイル電流icは、図8(D)に示すように、グランドGND、磁歪トランスデューサ11、スイッチSWのc接点端子・a接点端子、ダイオードD2、グランドGNDを介してループする。
この後、反転用キャパシタCrvの充電電荷が全て放出されると、コイル電流Icは図8(A)に示すように流れるようになる。
コイル電流icの反転制御が容易に行われる。これにより、制御装置13の構成(または制御装置13を動作させるプログラムの構成)が簡素化される。
図9は振動エネルギー収集装置1Bの概略を示す図である。
図9に示すように、振動エネルギー収集装置1Bは、磁歪トランスデューサ11とコイル電流反転回路12と制御装置13とからなる。
図9では、振動源となる構造体15を振動マス151と構造剛性体152とで示してある。
磁歪トランスデューサ11の構成は、図5に示した磁歪トランスデューサ11の構成と同じである。
電流反転回路12は、単極双投型(SPDT型)のスイッチSWと、反転用キャパシタCrv1,Crv2と、ダイオードD1,D2とから構成されている。
スイッチSWの構成は、第1実施形態において使用されているスイッチSWと同じであり、その機能も第1実施形態において使用されているスイッチSWと概ね同じである。
スイッチSWのc接点端子は磁歪トランスデューサ11の一方の端子(グランドGNDと反対側の端子)に接続されている。
スイッチSWのa接点端子と磁歪トランスデューサ11のグランGND側の端子には、カソードがa接点端子を向くダイオードD1と反転用キャパシタCrv1との並列接続回路が接続されている。また、スイッチSWのb接点端子と磁歪トランスデューサ11のグランGND側の端子には、アノードがb接点端子を向くダイオードD2と反転用キャパシタCrv1との並列接続回路が接続されている。
なお、第1実施形態の振動エネルギー収集装置1Aと同様、図9の振動エネルギー収集装置1Bでも、グランドGNDから磁歪トランスデューサ11に流れるコイル電流icの向きを正、磁歪トランスデューサ11からグランドGNDに流れるコイル電流icの向きを負とする。
図10(A)は、磁歪材112の変位dとコイル111に流れる電流(コイル電流)icとの関係を示す波形図、図10(B)はスイッチSWの接続状態(c−aまたはc−b)の変化を示す図である。
図11(A)は、コイル111に生じる誘導起電力vmを示す図であり、図11(B)は、磁歪材112の変位dおよびコイル電流icを示す図である。図11(B)においては、β1およびβ2部分の拡大図を併記する。
図11(C)は、スイッチSWの接続状態(c−aまたはc−b)の変化を示す図である。
図12は、図11(A)の時刻t1−t6におけるコイル電流反転回路12の動作を示す説明図である。
なお、第1実施形態の振動エネルギー収集装置1Aと同様、振動エネルギー収集装置1Bでも、理解を容易にするために、磁歪トランスデューサ11から負荷回路14への電力供給を無視する。したがって、図12では負荷回路14は図示しない。
図11(A)はコイル111に生じる誘導起電力vmを示している。
これにより、コイル111に蓄積されるエネルギー(ic2・Lm/2ジュール)を増大させることができる。
まず、コイル電流icが負でその振幅が大きい時刻t1においては、図12(A)に示すように、スイッチSWは接点cが接点aに接続されており、コイル電流icは、グランドGND、ダイオードD1、スイッチSWのa接点端子・c接点端子、磁歪トランスデューサ11、グランドGNDの順でループしている。なお、このときには、反転用キャパシタCrvは充電されていない。
この切り替えにより、コイル電流icは、図12(B)に示すように、もとの電流の向きを維持しようとする。このとき、ダイオードD2は、コイル111の誘導起電力vmの向きとは逆方向に配向されているので、コイル電流icは、グランドGND、反転用キャパシタCrv2、スイッチSWのb接点端子・c接点端子、磁歪トランスデューサ11、グランドGNDの順でループする。
図9の振動エネルギー収集装置1Bでは、τ/4の時間で、磁歪トランスデューサ11に蓄えられていたエネルギー(ic2・Lm/2ジュール)が反転用キャパシタCrv2に転送され、つぎのτ/4の時間で反転用キャパシタCrv2に蓄えられたエネルギーが、磁歪トランスデューサ11に戻される。
なお、理論上は、反転開始時と反転終了時においては反転用キャパシタCrv2に蓄えられているエネルギーは0であり、コイル電流icが0となる時点で反転用キャパシタCrv2に蓄えられているエネルギーは最大(磁歪トランスデューサ11に蓄えられていたエネルギーと等しい)とできる。ただし、反転開始時と反転終了時においては反転用キャパシタCrvに蓄えられているエネルギーは0でなくてもかまわない。
既に説明したように、図3の振動エネルギー収集装置9では、コイル電流icの反転が終了する時点を予測し、次の反転が生じる前(または生じたとしても速やかに)、反転用キャパシタCrvを磁歪トランスデューサ91から切り離す必要があり、制御が容易ではなかった。
これに対して、図9の振動エネルギー収集装置1Bでは、反転用キャパシタCrv2が電荷の放出を終了した時点、すなわち、コイル電流icの反転が終了した時点で、反転用キャパシタCrv2が磁歪トランスデューサ11から自動的に切り離されるので、コイル電流icの反転制御が容易に行われる。
この後、反転用キャパシタCrv1の充電電荷が全て放出されると、コイル電流Icは図8(A)に示すように流れるようになる。
11 磁歪トランスデューサ
111 コイル
112 磁歪材
12 コイル電流反転回路
13 制御装置
14 負荷回路
Rm 抵抗
Lm インダクタ
vm 電圧源
Crv 反転用キャパシタ
SW スイッチ
ic コイル電流
Claims (5)
- 繰り返しの応力または歪が生じる磁歪材と、前記磁歪材に設けられたコイルとからなる磁歪トランスデューサ、および、
前記コイルの両端子間に接続され、所定のタイミングで前記コイルに流れる電流の向きを反転させるコイル電流反転回路、
を備えて構成され、
前記コイル電流反転回路は、前記トランスデューサとの間でエネルギーの受け渡しを行うエネルギー蓄積部と、当該受け渡しを制御するスイッチ回路とを備え、
前記エネルギー蓄積部を前記磁歪トランスデューサに接続することで、前記磁歪トランスデューサに蓄えられているエネルギーを前記エネルギー蓄積部に送出するとともに、
前記エネルギー蓄積部に送出されて蓄積されたエネルギーを前記コイルに流れる電流の向きを反転させて前記磁歪トランスデューサに送り返し、
前記送り返しが終了したときに、前記エネルギー蓄積部を前記磁歪トランスデューサから切り離すことで、前記磁歪トランスデューサに流れる電流の反転状態を補償する、
エネルギー収集装置であって、
前記スイッチ回路は、
前記エネルギー蓄積部の前記磁歪トランスデューサへの接続を前記スイッチ回路のスイッチングにより行い、
前記エネルギー蓄積部の前記磁歪トランスデューサからの切り離しを、前記送り返しの完了により自律動作する切り離し回路により行う、
エネルギー収集装置。 - 請求項1に記載の振動エネルギー収集装置において、
前記スイッチ回路(半導体スイッチ回路,機械スイッチ)は、単極双投型スイッチと、二つの一方向導通回路からなり、前記単極双投型スイッチの単極端子は前記磁歪トランスデューサの一方端に接続され、前記単極双投型スイッチの双投端子は相互に逆極性に配向した前記2つの一方向導通回路を介して前記磁歪トランスデューサの他方端に接続され、
前記エネルギー蓄積部は、前記磁歪トランスデューサに並列に接続されているキャパシタからなる、
振動エネルギー収集装置。 - 請求項2に記載の振動エネルギー収集装置において、
前記スイッチ回路の前記二つの一方向導通回路はダイオードにより構成されている、
振動エネルギー収集装置。 - 請求項1に記載の振動エネルギー収集装置において、
前記スイッチ回路(半導体スイッチ回路,機械スイッチ)は、単極双投型スイッチ(a接点またはb接点の何れかにc接点が接続されるスイッチ)と、二つの一方向導通回路からなり、前記単極双投型スイッチの単極端子は前記磁歪トランスデューサの一方端に接続され、前記単極双投型スイッチの双投端子は相互に逆極性に配向した前記2つの一方向導通回路を介して前記磁歪トランスデューサの他方端に接続され、
前記エネルギー蓄積部は、前記2つの一方向導通回路にそれぞれ並列に接続された2つのキャパシタからなる、
振動エネルギー収集装置。 - 請求項4に記載の振動エネルギー収集装置において、
前記スイッチ回路の前記二つの一方向導通回路はダイオードにより構成されている、
振動エネルギー収集装置。
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