JP2018120912A - 基板収納容器及び基板収納容器の製造方法 - Google Patents

基板収納容器及び基板収納容器の製造方法 Download PDF

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【課題】容器本体に係止部を備えていても、成形時の金型構造が複雑化することがない基板収納容器及び基板収納容器の製造方法を提供する。【解決手段】前面に開口部11を有する容器本体1と、開口部11を閉鎖する蓋体と、被係止部92を有する機能部材90と、機能部材90を容器本体1に固定する係止部81と、を備える基板収納容器において、係止部81は、容器本体1にインサート成形されており、機能部材90の被係止部92は、係止部81に対して着脱可能に固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、基板を収納する基板収納容器及び基板収納容器の製造方法に関する。
半導体ウエハなどの基板を収納する基板収納容器は、容器本体の内側に、基板を支持する基板支持部材や基板支持補助部材、あるいは、内部環境を改善する吸湿剤やケミカル吸着剤などの機能部材を備えている。また、容器本体の開口部を閉鎖する蓋体の内側に、これらの機能部材が備えられることもある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、容器本体の内側に機能部材を取付ける場合、容器本体の内側に、挿入孔(開口)、爪状、鍵状などの係止部を形成する必要がある。
特開2008−060297号公報
しかしながら、容器本体の内側に、係止部をインジェクション成形により一体成形しようとすると、係止部の形状によっては、金型の離型方向に対してアンダーカットが生じることがある。そのため、スライドコア、傾斜コアなどの機構を用いて金型を構成する必要があり、金型が大型化、複雑化していた。
そこで、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、容器本体に係止部を備えていても、成形時の金型構造が複雑化することがない基板収納容器及び基板収納容器の製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る一つの態様は、前面に開口部を有する容器本体と、前記開口部を閉鎖する蓋体と、被係止部を有する機能部材と、前記機能部材を前記容器本体内に固定する係止部と、を備える基板収納容器において、前記係止部は、前記容器本体にインサート成形されており、前記機能部材の前記被係止部は、前記係止部に対して着脱可能に固定されているものである。
(2)上記(1)の態様において、前記係止部は、前記容器本体の少なくとも1か所にインサート成形されていてもよい。
(3)上記(1)又は(2)の態様において、前記係止部は、前記容器本体と溶着可能な熱可塑性樹脂から形成されていてもよい。
(4)上記(1)から(3)までのいずれか一つの態様において、前記機能部材は、吸湿剤、ケミカル吸着剤の少なくとも1種を有してもよい。
(5)上記(4)の態様において、前記ケミカル吸着剤は、有機ガス成分を吸着する有機ガス用吸着剤、酸性ガス成分を吸着する酸性ガス用吸着剤、及び、アルカリ性ガス成分を吸着するアルカリ性ガス用吸着剤の少なくとも1種からなってもよい。
(6)上記(1)から(3)までのいずれか一つに態様において、前記機能部材は、基板を支持する基板支持部材又は基板支持補助部材の少なくとも1種であってもよい。
(7)上記(6)の態様において、前記基板支持部材は、前記容器本体と溶着しない熱可塑性樹脂から形成されていてもよい。
(8)上記(6)の態様において、前記基板支持補助部材は、熱可塑性エラストマーから形成されていてもよい。
(9)本発明に係る別の一つの態様は、前面に開口部を有する容器本体と、前記開口部を閉鎖する蓋体と、被係止部を有する機能部材と、前記機能部材を前記容器本体内に固定する係止部と、を備え、前記機能部材の前記被係止部が、前記係止部に着脱可能に固定されている基板収納容器の製造方法において、前記係止部と、前記容器本体の一部を構成するベース部と、からなる係止部品を形成する工程と、前記係止部品を、金型に配置し、溶融した熱可塑性樹脂を加熱圧縮して前記容器本体との半製品をインサート成形する工程と、前記機能部材の前記被係止部を、前記半製品の前記係止部に係合固定する工程と、を含むものである。
本発明によれば、容器本体に係止部を備えていても、成形時の金型構造が複雑化することがない基板収納容器及び基板収納容器の製造方法を提供することができる。
実施形態に係る基板収納容器を示す概略分解斜視図である。 (a)容器本体の正面斜視図、(b)機能部材を示す斜視図である。 基板収納容器の製造方法を示すフローチャートである。 (a)係止部品を示す斜視図、(b)底面側から見た斜視図である。 (a)金型に係止部品をセットした状態の概略斜視図、(b)インサート成形における熱可塑性樹脂の形状を示す概略斜視図である。 (a)半製品を示す斜視図、(b)係止部を示す部分拡大斜視図である。 (a)容器本体の斜視図、(b)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す断面斜視図である。 (a)変形例1における容器本体の斜視図、(b)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す断面斜視図である。 (a)変形例2における容器本体の斜視図、(b)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す断面斜視図である。 (a)変形例3における容器本体の斜視図、(b)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す断面斜視図である。 (a)変形例4における容器本体の斜視図、(b)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す断面斜視図である。 (a)変形例5における容器本体の斜視図、(b)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す断面斜視図である。 (a)変形例6における容器本体の斜視図、(b)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す断面斜視図である。 (a)変形例7における容器本体の斜視図、(b)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材を係止部に係合固定する様子を示す断面斜視図である。
以下、本発明の実施形態及び変形例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書の実施形態及び変形例においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。
まず、本発明に係る実施形態の基板収納容器100について説明する。
図1は、基板収納容器100を示す概略分解斜視図である。図2は、(a)容器本体1の正面斜視図、(b)機能部材90を示す斜視図である。
図1に示される基板収納容器100は、基板Wを収納するもので、前面に開口部11を有する容器本体1と、開口部11を閉鎖する蓋体2と、パッキン3と、を備えている。
容器本体1は、箱状体のものであり、枠状の前枠板10、左側板20、右側板30、天板40、底板50及び背板60で構成されている(なお、天板40側を上方、底板50側を下方と呼ぶ。)。このうち前枠板10には、開口部11が形成されており、さらに、開口部11の周りには、パッキン3の接触面12が形成されている。
本実施形態では、基板収納容器100は、前枠板10に開口部11が形成され、前枠板10に蓋体2を取付けるフロントオープン型のものとするが、天板40に開口部11が形成され、蓋体2を取付けるトップオープン型、底板50に開口部11が形成され、蓋体2を取付けるボトムオープン型などであってもよい。ただし、300mm径や450mm径の基板Wを収納する場合は、容器本体1への挿入操作の行い易さから、フロントオープン型のものが好ましい。
一方、蓋体2は、容器本体1の開口部11を閉鎖するように装着されるものである。この蓋体2に取付けられるパッキン3は、矩形枠状のもので、容器本体1の前枠板10と蓋体2との間に配置され、蓋体2を容器本体1に装着した際に、前枠板10の接触面12と蓋体2とに密着することで、基板収納容器100の気密性を確保し、基板収納容器100への外部からの埃、湿気などの侵入を低減させる。
これら容器本体1及び蓋体2の材料としては、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリブチレンテレフタレート、液晶ポリマー、環状ポリオレフィンなどを用いることができる。また、パッキン3の材料としては、シリコーンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム、熱可塑性エラストマーなどの弾性体を用いることができる。
ところで、容器本体1の内側には、基板支持部材71及び基板支持補助部材72が配置されている。基板支持部材71は、基板Wの載置及び前後の位置決めをする機能を有しており、左側板20、右側板30にそれぞれ2か所に配置されている。
基板支持部材71は、複数の溝が高さ方向に形成された、いわゆる溝ティースで構成している。基板支持部材71は、同じ高さの右側板30側の2か所の溝、左側板20側の2か所の溝で、収納された基板Wを載置する。
基板支持部材71の材料は、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリブチレンテレフタレート、液晶ポリマー、ポリカーボネートとポリブチレンテレフタレートとのアロイ樹脂、これらにシリコン粒子などの摺動剤が添加されたものなどを用いることができる。なお、基板支持部材71の材料は、容器本体1と同様のものでも、異なるもの(容器本体1と溶着しない熱可塑性樹脂など)でもよい。
一方、基板支持補助部材72は、背板60に配置されている。この基板支持補助部材72は、基板収納容器100の搬送時など通常の状態では、基板Wに接触しないものであるが、落下などの強い衝撃が加わった際には、基板Wに接触して、大きく移動(振動)しないよう補助的に支持し、基板Wの破損を防止するように機能する。
基板支持補助部材72の材料は、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリブチレンテレフタレート、液晶ポリマー、環状ポリオレフィン、ポリカーボネートとポリブチレンテレフタレートとのアロイ樹脂、これらにシリコン粒子などの摺動剤が添加されたものなどを用いることができる。なお、基板支持補助部材72の材料は、容器本体1と同様のものでも、異なるもの(容器本体1と溶着しない熱可塑性樹脂など)でも、熱可塑性エラストマーであってもよい。
そして、この基板収納容器100に収納される基板Wは、例えば、シリコンウエハが挙げられるが、これに限られず、石英ウエハ、ガリウムヒ素ウエハなどであってもよい。
また、背板60の左右両側の上方と下方には、係止部81が、容器本体1にインサート成形により一体化されて4か所に形成されている。この係止部81は、内部環境を改善する機能を奏する機能部材90を脱着可能に取付け、固定されている。
機能部材90は、本体91と被係止部92とを有している。本体91は、上下に細長い箱状のものであり、少なくとも一つの面に複数のスリット910が形成されている。
本体91の内部には、シート状又はペレット状の図示しない吸湿剤、ケミカル吸着剤の少なくとも1種を有している。ケミカル吸着剤は、例えば、有機ガス成分を吸着する有機ガス用吸着剤、酸性ガス成分を吸着する酸性ガス用吸着剤、及び、アルカリ性ガス成分を吸着するアルカリ性ガス用吸着剤の少なくとも1種から選択される。
被係止部92は、本体91の長手方向の両端に、突起として形成されているものである。くわしくは、被係止部92は、本体91の両端から長手方向に立ち上がり、その後屈曲して後方に曲がった板形状の突起として形成されている(図7(b)及び(c)参照)。
そして、機能部材90は、図2(a)に示すように、スリット910が形成された面を前方に向け、被係止部92を容器本体1の内側の上下に向かい合う係止部81に着脱可能に固定されている。
つぎに、本発明に係る実施形態の基板収納容器100の製造方法を、添付図面を参照して容器本体1について説明する。
図3は、基板収納容器100の製造方法を示すフローチャートである。図4は、(a)係止部品80を示す斜視図、(b)底面側から見た斜視図である。図5は、(a)金型Mに係止部品80をセットした状態の概略斜視図、(b)インサート成形における熱可塑性樹脂Rの形状を示す斜視図である。図6は、(a)半製品Hを示す斜視図、(b)係止部品80を示す部分拡大斜視図である。図7は、(a)容器本体1の斜視図、(b)機能部材90を係止部81に係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材90を係止部81に係合固定する様子を示す断面斜視図である。
基板収納容器100の製造方法は、図3に示すように、係止部品形成工程S1(ステップ1)と、インサート成形工程S2(ステップ2)と、係合固定工程S3(ステップ3)と、を少なくとも含んでいる。なお、成形型を用いた樹脂成形に必要な、成形品の離型工程や突出し工程や、付加的に行われるバリを除去する整形工程などについては、説明を省略する。
係止部品形成工程S1では、図4に示すような、係止部81と、容器本体1の一部を構成するベース部82と、からなる係止部品80を形成する。ベース部82は、図1に示した容器本体1の背板60と左側板20又は右側板30とで形成される内壁の角の一部を構成するように、略L字型の形状を有している。また、ベース部82の内壁を構成する面には、係止開口810を有する係止部81が形成されている。
係止部81及びベース部82は、インジェクション成形、圧縮成形などにより、容器本体1と熱溶着可能な熱可塑性樹脂、又は、容器本体1と同じ樹脂材料から形成されている。また、係止部81とベース部82とは、熱溶着可能な材料であれば異なる樹脂材料から形成されてもよい。
インサート成形工程S2では、図5(a)に示すように、係止部品80を、係止開口810が上下方向に向くように、2点鎖線で簡略して示した金型Mの4か所に配置し、溶融した熱可塑性樹脂Rを加熱圧縮して金型Mに流し、容器本体1にインサート成形により一体化し、図6(a)に示すような半製品Hを製造する。
なお、図5(b)は、熱可塑性樹脂Rが金型Mに流された状態のものを示している。また、図中では、係止部品80が配置される部分Kは、空洞で示している。図6(b)は、係止部品80が左側板20及び背板60の内壁の一部を構成している状態を示している。
係合固定工程S3では、図7に示すように、機能部材90の上方及び下方の被係止部92を、半製品Hの対応する係止開口810にそれぞれ差し込み、係合固定する。
このようにして、内側に係止部81を備えた容器本体1(基板収納容器100)を製造することができる。
上述した基板収納容器100の製造方法であれば、あらかじめ係止開口810を形成した係止部品80を用いてインサート成形により容器本体1と一体化するために、アンダーカットが生じることがなく、容器本体1を成形する金型Mは、複雑化することがなく、簡単な構造となる。
ここで、係止部品80の係止構造について、各種の変形例を説明する。
(変形例1)
図8は、(a)変形例1における容器本体1Aの斜視図、(b)機能部材90Aを係止部81Aに係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材90Aを係止部81Aに係合固定する様子を示す断面斜視図である。変形例1は、係止部81A及び被係止部92Aの形状が実施形態と異なる以外は、実施形態と同様である。
変形例1では、係止部品80Aの係止部81Aは、実施形態における係止開口810の一方がふさがった矩形の凹部810Aを有している。上方及び下方の係止部81Aの凹部810Aは向かい合って開口している。一方、被係止部92Aは、機能部材90Aの両端から後方に延び、その後屈曲して上方に曲がった板形状の突起として形成されている。機能部材90Aは、両端の被係止部92Aが、係止部81Aの凹部810Aに差し込まれて係合固定される。差し込む方向は実線矢印で示した。以下の変形例においても同様である。
(変形例2)
図9は、(a)変形例2における容器本体1Bの斜視図、(b)機能部材90Aを係止部81Bに係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材90Aを係止部81Bに係合固定する様子を示す断面斜視図である。変形例2は、係止部81Bの形状が変形例1と異なる以外は、実施形態と同様であり、機能部材90Aは変形例1と同じものである。
変形例2の係止部81Bの形状は、変形例1の係止部81Aの袋状の凹部810Aの中央部を除いて、左右方向に分割した形状になっている。機能部材90Aは、両端の被係止部92Aが、係止部81Bの分割された形状の係止部81Bに差し込まれて係合固定される。
(変形例3)
図10は、(a)変形例3における容器本体1Cの斜視図、(b)機能部材90Cを係止部81Cに係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材90Cを係止部81Cに係合固定する様子を示す断面斜視図である。変形例3は、係止部81Cの形状及び被係止部92Cの形状が実施形態と異なる以外は、実施形態と同様である。
変形例3の係止部81Cの形状は、ベース部82から前方に向かって立ち上がる先端が矢尻状の形状を有している。一方、機能部材90Cの長手方向の両端の被係止部92Cの形状が、前後方向に矩形の孔920Cを有する形状である。機能部材90Cは、両端の被係止部92Cの孔920Cに、係止部81Cの矢尻状の先端が差し込まれて係合固定される。
(変形例4)
図11は、(a)変形例4における容器本体1Dの斜視図、(b)機能部材90Dを係止部81Dに係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材90Dを係止部81Dに係合固定する様子を示す断面斜視図である。変形例4は、係止部品80Dの形状及び機能部材90Dの本体91Dの形状が実施形態と異なる以外は、実施形態と同様である。
変形例4の係止部81Dの形状は、ベース部82から前方に立ち上がってL字型に上又は下に曲がって延びる板状である。一方、被係止部92Dの形状は変形例2と同様で、左右方向の幅が若干広い。本体91Dはその一面が容器本体1Dのコーナーの内壁に沿った形状をしている。機能部材90Dは、両端の被係止部92Dが、L字型の形状の係止部81Dに差し込まれて係合固定される。ここで、機能部材90Dの本体91Dの形状が容器本体1Dの内壁のコーナーに沿った形状をしているので、機能部材90Dが容器本体1Dの内壁のコーナーに接触して左右のずれが少なくなり、がたつきが抑えられる。
(変形例5)
図12は、(a)変形例5における容器本体1Eの斜視図、(b)機能部材90Eを係止部81Eに係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材90Eを係止部81Eに係合固定する様子を示す断面斜視図である。変形例5は、係止部品80Eの形状及び機能部材90Eの形状が実施形態と異なり、機能部材90Eが一つで背板60の左右方向の中ほどに取付けられている以外は、実施形態と同様である。
変形例5は、機能部材90Eが基板Wを後方で支える基板支持補助部材72とは異なる第2の基板支持補助部材である。機能部材90Eは、細長い略板形状の本体91Eと本体91Eの長手方向に基板Wの収納枚数に応じて凹部が上下に並んだ突起部900Eを有している。また、本体91Eの上端及び下端から左右方向へ延びる被係止部92Eが凸部として形成されている。この機能部材90Eは、熱可塑性エラストマーから形成されていてもよい。
係止部品80Eは、背板60の中央の上下に2つ設けられている。係止部品80Eは、ベース部82Eと係止部81Eを備えている。係止部81Eは、ベース部82Eに左右方向に長い直方体の凸部を設け、その凸部に左右方向に延びる溝を形成した形状である。そして、上方の係止部81Eの下の凸部の一部が欠け、下方の係止部81Eの上の凸部の一部が欠けた形状である。機能部材90Eは、被係止部92Eが係止部81Eの溝に差し込まれて係合固定される。
(変形例6)
図13は、(a)変形例6における容器本体1Fの斜視図、(b)機能部材90Fを係止部81Fに係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材90Fを係止部81Fに係合固定する様子を示す断面斜視図である。変形例6は、係止部品80Fの形状及び機能部材90Fの形状が実施形態と異なり、係止部品80F及び機能部材90Fが左側板20と右側板30との前方に設けられている以外は、実施形態と同様である。
変形例6では、係止部品80Fのベース部82Fは、左側板20と右側板30の内壁の形状に合わせ、屈曲した形状を有している。係止部81Fは、ベース部82Fの両端から2つのかぎ状突起が向かい合って形成されている。また、機能部材90Fは実施形態と同様の機能を有していて、被係止部92Fの形状が異なる。機能部材90Fの被係止部92Fは、機能部材90Fの両端から延びた板形状で、ベース部82Fの形状に合わせた形状を有している。機能部材90Fは、被係止部92Fが係止部81F2つのかぎ状突起に嵌め込まれて係合固定される。
(変形例7)
図14は、(a)変形例7における容器本体1Gの斜視図、(b)機能部材90Gを係止部81Fに係合固定する様子を示す斜視図、(c)機能部材90Gを係止部81Fに係合固定する様子を示す断面斜視図である。変形例7は、機能部材90Gの形状が実施形態と異なる以外は、変形例6と同様である。
変形例7では、機能部材90Gが基板支持補助部材72とは異なる第3の基板支持補助部材である。また、変形例6と同様の係止部81Fを有する係止部品80Fを備えている。機能部材90Gは、本体91Gの両端に変形例6と同様の被係止部92Fを有し、本体91Gには基板Wの収納枚数に応じて櫛歯状の細長い突起部900Gが形成されている。そして、機能部材90Gは、被係止部92Gが係止部81Fに嵌め込まれて係合固定される。このように機能部材90Gを係止部品80Fに係合することで、容器本体1に基板Wを移載しやすくなり、クロススロットなどの不具合の発生を抑制することができる。また、撓みやすい基板W、例えば厚さが500μm以下の薄板を用いたものなどを容器本体1に収納するとき、機能部材90Gでも基板Wを支持するため、基板Wの撓みや変形を抑制することができる。
以上、変形例によれば、種々の機能部材90A〜90Gに対しても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
(その他の変形例)
係止部81は、容器本体1の少なくとも1か所にインサート成形により一体化されていてもよい。実施形態では、4か所に、変形例5では、2か所にインサート成形により一体化されているが、これらの数及び位置に限らない。
また、機能部材90の形状及びスリット910の数は、実施形態及び変形例に示したものに限らない。さらに、被係止部92は、機能部材90の端部以外に形成されていてもよい。
あるいは、上記実施形態及び変形例では、基板支持部材71及び基板支持補助部材72は、容器本体1と一体に形成されていたが、これら基板支持部材71及び基板支持補助部材72を、基板Wを支持する機能を奏する機能部材としてもよい。つまり、上記実施形態の基板支持部材71又は基板支持補助部材72の少なくとも一方を、被係止部を有する機能部材として構成し、容器本体1の係止部に対して着脱可能に固定してもよい。このとき、係止部及び被係止部の形状は、実施形態及び変形例に示した係止部81,81A,81B,81C,81D,81E,81F及び被係止部92,92A,92C,92D,92E,92Fの形状を用いてもよいし、適宜組み合わせてもよいし、その他の係止形状を用いてもよい。
上記実施形態及び変形例では、容器本体1の内側に係止部81を形成し、機能部材90を係止固定したが、容器本体1の外側に係止部81を形成し、手持ち用ハンドル、基板収納容器用識別部材などの機能部材90を係止固定してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態及び変形例について詳述したが、本発明は上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G 容器本体
2 蓋体
3 パッキン
10 前枠板、11 開口部、12 接触面
20 左側板
30 右側板
40 天板
50 底板
60 背板
71 基板支持部材
72 基板支持補助部材
80,80A,80B,80C,80D,80E,80F 係止部品、81,81A,81B,81C,81D,81E,81F 係止部、82,82E,82F ベース部、810 係止開口、810A 凹部
90,90A,90C,90D,90E,90F,90G 機能部材、91,91D,91E 本体、92,92A,92C,92D,92E,92F 被係止部、900E,900G 突起部、910 スリット、920C 孔
100 基板収納容器
H 半製品
M 金型
R 熱可塑性樹脂
W 基板

Claims (9)

  1. 前面に開口部を有する容器本体と、
    前記開口部を閉鎖する蓋体と、
    被係止部を有する機能部材と、
    前記機能部材を前記容器本体に固定する係止部と、を備える基板収納容器において、
    前記係止部は、前記容器本体にインサート成形されており、
    前記機能部材の前記被係止部は、前記係止部に対して着脱可能に固定されている
    ことを特徴とする基板収納容器。
  2. 前記係止部は、前記容器本体の少なくとも1か所にインサート成形されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板収納容器。
  3. 前記係止部は、前記容器本体と溶着可能な熱可塑性樹脂から形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基板収納容器。
  4. 前記機能部材は、吸湿剤、ケミカル吸着剤の少なくとも1種を有する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  5. 前記ケミカル吸着剤は、有機ガス成分を吸着する有機ガス用吸着剤、酸性ガス成分を吸着する酸性ガス用吸着剤、及び、アルカリ性ガス成分を吸着するアルカリ性ガス用吸着剤の少なくとも1種からなる
    ことを特徴とする請求項4に記載の基板収納容器。
  6. 前記機能部材は、基板を支持する基板支持部材又は基板支持補助部材の少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  7. 前記基板支持部材は、前記容器本体と溶着しない熱可塑性樹脂から形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の基板収納容器。
  8. 前記基板支持補助部材は、熱可塑性エラストマーから形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の基板収納容器。
  9. 前面に開口部を有する容器本体と、
    前記開口部を閉鎖する蓋体と、
    被係止部を有する機能部材と、
    前記機能部材を前記容器本体に固定する係止部と、を備え、
    前記機能部材の前記被係止部が、前記係止部に着脱可能に固定されている基板収納容器の製造方法において、
    前記係止部と、前記容器本体の一部を構成するベース部と、からなる係止部品を形成する工程と、
    前記係止部品を、金型に配置し、溶融した熱可塑性樹脂を加熱圧縮して前記容器本体との半製品をインサート成形する工程と、
    前記機能部材の前記被係止部を、前記半製品の前記係止部に係合固定する工程と、を含む
    ことを特徴とする基板収納容器の製造方法。
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