JP2018120517A - 発信機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2には、スイッチ収納部と電話ジャック収納部との間に、電話機プラグ差込口から侵入した水がスイッチ収納部へ流れ込まないようにするための仕切壁を設けるようにした発明が記載されている。
また、特許文献2に記載されている発信機にあっては、電話機プラグ差込口のボス部の高さが、本体(基板プレート)と表カバーとの間隔よりも低いため、それよりも高い仕切壁を設けることで、電話機プラグ差込口から侵入した水がスイッチ収納部へ流れ込まないようにすることはできるものの、電話機プラグ差込口のボス部の高さが本体(基板プレート)と表カバーとの間隔と同一である場合には、それよりも高い仕切壁を設けることができないため、防水機能が低下してしまうという課題があることが明らかになった。
前方から操作可能な押釦および該押釦が操作されたことを検知可能な検知手段を有する本体ケースと、少なくとも前記押釦の一部を露出させる開口部を有する取付けベース体と、を備え、前記本体ケースの内部に、前記検知手段の状態に応じて外部へ出力する信号を生成する回路が実装された回路基板が収納されている発信機であって、
前記本体ケースは、前記取付けベース体の後壁を構成する後壁構成部と、該後壁構成部と一体に設けられ前記検知手段および前記回路基板を収納する収納ケース部と、を備え、
前記取付けベース体は、前記押釦の一部を露出させる開口部を有する前面パネルと、前記本体ケースの前記後壁構成部と嵌合可能な枠体部と、を備え、
前記前面パネルには貫通孔が形成され、
前記後壁構成部には、前記貫通孔に対応した位置に貫通孔を有するボス部が形成され、前記ボス部の下部には切欠きが設けられているとともに、前記開口部の近傍に少なくとも上方を覆う流入阻止壁が形成されているようにしたものである。
かかる構成によれば、取付けベース体の前面に形成されている電話機プラグ差込口のような貫通孔や押釦の前面が臨む開口部から本体ケース内へ侵入した水を下部の水抜き穴から外部へ排出することができ、これによって侵入した水がケース内に溜まって検知手段(スイッチ)の収納部へ流れ込むのを防止することができる。
かかる構成によれば、発信機が消火栓箱のパネル等に取り付けられた状態で、取付けベース体のフランジ部がパネルに接触することとなったとしても、水抜き穴から流れ出た水をフランジ部の裏面の溝を通して下方へ誘導し確実に排出させることができる。
かかる構成によれば、水抜き穴から流れ出た水がリブによって横方向へ広がるのを防止して、フランジ部の裏面の溝を通して下方へ円滑に排出させることができる。
かかる構成によれば、枠体部の雄ネジの基部側の端部およびナットの開口側端部に雌ネジの未形成部分が設けられているため、枠体部の外壁面の雄ネジに固定用のナットを螺合させることで発信機を消火栓箱のパネル等に取り付けた際に、水抜き穴から流れ出た水がネジ溝を通って左右に広がるのを防止して、フランジ部の裏面の溝を通して下方へ円滑に排出させることができる。
本実施形態の火災発信機(以下、単に発信機と記す)10は、火災等の異常が発生した際に押釦を強く押して内部のスイッチをオンさせることにより異常の発生を知らせる信号を受信機に伝送する機能を備え、建造物の壁面あるいは消火栓箱の扉などに設置されて使用されるように構成されている。具体的には、本実施形態の発信機は、押釦スイッチを有する発信機本体と、発信機本体を壁面等に取り付けるためのリング状のナットからなる固定手段と、発信機本体と合体して一体化される表示灯または装飾パネルなどから構成される。
図1〜図4は、第1実施例の発信機を示す。このうち、図1(A)は発信機の正面図、図1(B)は発信機の側面図、図2は発信機の分解斜視図、図3は図1に示す火災発信機を斜め後方から見た斜視図、図4は図1に示す火災発信機の中央にて切断して内部構造を示した縦断面図である。
第1実施例の発信機は、図1に示すように、前面中央に押釦11が設けられている発信機10と、該発信機10を壁面等に取り付けるための固定手段としてのリング状ナット20とを備える。
なお、収納凹部13Eの底壁には、本体ケース12に内蔵される後述の回路基板上に設けられている電話コネクタに接続された電話ジャックに対応して電話機プラグを挿通可能にするための電話機プラグ差込口13cと、後述の押釦ロック解除用の復旧レバー17の先端が突出するための開口13dが形成されている。
また、背面カバー21には、一対の固定用のネジ22が挿通される一対のネジ挿通孔21aと、上記回路基板19上の回路と火災受信機とを接続するリード線が結合される端子台19Aを露出させたりリード線を引き出したりするための開口部21bが設けられている。
本体ケース12は、図6に示すように、取付けベース体13の背部の収納枠部13Aに係合される後壁構成部12Cと、該後壁構成部12Cの背部に設けられ内部に押釦スイッチ16や回路基板19等を収納する収納ケース部12Dとからなる。
後壁構成部12Cは、前面に収容凹部12Aを有するとともに、該収容凹部12Aのほぼ中央に押釦スイッチ16の前端が突出する開口12eが形成され、その上方には復旧レバー17の先端の爪17aが突出する開口12fが形成されている。
また、押釦11の脚部11a,11aの先端を支承する支承部12b,12bを構成するリブには、もともと突起11b,11bが係合する横方向の穴が形成されているため、仕切り壁12h1のテーパ部を伝わって流れ落ちた水は、この穴を経由して収容凹部12Aの底壁の水抜き穴12iへ達し、さらに収納枠部13Aの底壁の水抜き穴13iから下フランジ部13B2の背面の誘導溝13jを経て外部へ排出される。
なお、ネジ挿通孔13eに対応したボス部12B1には、ボス部12B2の下部の切欠きC1のような切欠きが設けられていないが、ネジ挿通孔13eにネジ23が挿通されるので、水が侵入しにくい上、ネジの頭部にパッキンを介挿することで防水することができるので、支障はない。
また、取付け時にネジが螺合し始める場所が対向配置されるので(180度間隔で2箇所)、リング状ナットを最大180度回転させれば螺合を開始させることができ、これにより取付け作業が容易になる。
次に、図9〜図11を用いて、本発明に係る火災発信機の第1応用例について説明する。
第1応用例は、図9に示すように、発信機10と合体可能な装飾パネル40を設けたもので、本体ケース12と取付けベース体13を有する発信機10は、第1実施例の火災発信機と同じである。本実施例は、円盤状をなす既設の旧型火災発信機を、本発明に係る火災発信機に置き換える際に適用すると有効な応用例である。
次に、図12〜図15を用いて、本発明に係る火災発信機の第2応用例について説明する。
第2応用は、図12に示すように、発信機10と合体可能な表示灯50を設けたもので、本体ケース12と取付けベース体13を有する発信機10は、第1実施例の発信機のものと同じである。本実施例は、建設中または増築中の建物等に新たに火災発信機や表示灯を設置する際に適用すると有効な応用例である。
また、表示部51A,51Bの背部側には、凹部が形成されており、該凹部内に発光素子を実装した基板が収納可能にされている。表示灯50は、赤色の塗料で着色された透明もしくは半透明の樹脂で形成されており、発光素子が点灯されると表示部51A,51Bは赤色で発光する。
また、本体ケース12内に発光素子を内蔵し、導光板等によって光を誘導して表示部51A,51Bを構成する透明パネルの端部に光を入射させて表示部51A,51Bの表面より出射させることで光らせるようにしても良い。
また、上記実施形態では、本発明を、火災報知システムを構成する火災発信機に適用したものを説明したが、本発明は火災発信機に限定されず、駅のプラットホームや踏切に設置される列車緊急報知用の発信機、トイレや浴室など設置される緊急呼出し用の発信機に広く利用することができる。
11 押釦
12 本体ケース
12A 収容凹部
12D 収納ケース部
12E 収容凹部12Aの裏面(後面)
12g,12h1,12h2 仕切り壁
12i 水抜き穴
13 取付けベース体
13A 収納枠部
13B フランジ部
13D1,13D2 部分雄ネジ
13c 電話機プラグ差込口
13i 水抜き穴
14 小扉
16 押釦スイッチ(検知手段)
17 復旧レバー(操作杆)
19 回路基板
20 リング状ナット(ネジ体)
30 取付けパネル
40 装飾パネル
50 表示灯
Claims (6)
- 前方から操作可能な押釦および該押釦が操作されたことを検知可能な検知手段を有する本体ケースと、少なくとも前記押釦の一部を露出させる開口部を有する取付けベース体と、を備え、前記本体ケースの内部に、前記検知手段の状態に応じて外部へ出力する信号を生成する回路が実装された回路基板が収納されている発信機であって、
前記本体ケースは、前記取付けベース体の後壁を構成する後壁構成部と、該後壁構成部と一体に設けられ前記検知手段および前記回路基板を収納する収納ケース部と、を備え、
前記取付けベース体は、前記押釦の一部を露出させる開口部を有する前面パネルと、前記本体ケースの前記後壁構成部と嵌合可能な枠体部と、を備え、
前記前面パネルには貫通孔が形成され、
前記後壁構成部には、前記貫通孔に対応した位置に貫通孔を有するボス部が形成され、前記ボス部の下部には切欠きが設けられているとともに、前記開口部の近傍に少なくとも上方を覆う流入阻止壁が形成されていることを特徴とする発信機。 - 前記ボス部は前記開口部の上方位置に設けられ、前記ボス部と前記流入阻止壁との間には仕切り壁が形成され、該仕切り壁の少なくとも前記ボス部の下方に相当する部位には前記開口部から遠ざかる方向へ向かって下り傾斜するテーパ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の発信機。
- 前記本体ケースの前記後壁構成部の下部および前記枠体部の下部にはそれぞれ水抜き穴が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の発信機。
- 前記取付けベース体にはフランジ部が設けられ、
前記フランジ部の裏面には、前記水抜き穴に対応する位置に前記水抜き穴より排出された水を下方へ誘導する溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の発信機。 - 前記溝の入り口の左右には、横方向への水の広がりを防止するリブが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の発信機。
- 前記枠体部の外壁面には雄ネジが形成され、前記雄ネジの基部側の端部にネジ未形成部分が設けられているとともに、
前記雄ネジに螺合可能な雌ネジが内周に形成された固定用のナットを備え、前記ナットの開口側端部にネジの未形成部分が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の発信機。
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