JP2018119465A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成により、暖機時における早期暖機、および、暖機後における排気ガスの冷却を行うことができる内燃機関を提供する。【解決手段】このエンジン(内燃機関)1は、エンジン1の暖機時には、EGRバルブ75を閉状態にして、エンジン内還流路72から排気側還流路73を介して排気管3に至る第1還流路731に排気ガスEを流し、エンジン1の暖機後には、EGRバルブ75の開度を制御し、エンジン内還流路72から吸気側還流路74を介して吸気管6に至る第2還流路741に排気ガスEを流すように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関に関し、特に、排気ガスを吸気管に還流させる内燃機関に関する。
従来、排気ガスを吸気管に還流させるEGR配管(還流路)を備える内燃機関が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載の内燃機関は、シリンダ(気筒)が内部に配置されるシリンダブロックと、シリンダブロック内に冷却水を流すためのウォータジャケットと、シリンダブロックに組み込まれるシリンダライナとを備えている。また、上記特許文献1に記載の内燃機関は、排気ガスを冷却するEGRクーラーを介して排気ガスを吸気管に還流させるEGR配管と、EGRクーラーを迂回して排気ガスを吸気管に還流させるバイパス配管とを備えている。EGR配管には、バイパス配管の終端部との接続部分において、EGR配管に排気ガスを流すか、または、バイパス配管に排気ガスを流すかを切り替えるバルブ(開閉弁)が設けられている。また、バイパス配管は、シリンダライナの下端部に形成され、排気ガスが流れる中空部を含んでいる。
上記特許文献1に記載の内燃機関では、冷間時(内燃機関の暖機時)において、バイパス配管に排気ガスが流れるようにバルブを切り替えてバイパス配管の中空部に排気ガスを流すことにより、シリンダ内が暖められる。また、上記特許文献1に記載の内燃機関では、温間時(内燃機関の暖機後)において、EGR配管に排気ガスが流れるようにバルブを切り替えることにより、排気ガスがEGRクーラーにより冷却される。
特開2010−169049号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された内燃機関では、冷間時または温間時のそれぞれに対応して、排気ガスがバイパス配管の中空部を通るか通らないかを切り替え可能なように異なる配管が配置されている。すなわち、上記特許文献1に記載された内燃機関では、温間時において、バイパス配管の中空部に排気ガスが流れないようにするため、バイパス配管とは異なる配管としてEGR配管が配置されている。このような構成を有する上記特許文献1に記載された内燃機関では、バイパス配管とは別にEGR配管の配置場所を確保する必要があるため、内燃機関の構成が複雑になってしまうという問題点がある。このため、簡易な構成により、暖機時における早期暖機、および、暖機後における排気ガスの冷却を行うことができる内燃機関が望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、簡易な構成により、暖機時における早期暖機、および、暖機後における排気ガスの冷却を行うことができる内燃機関を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における内燃機関は、冷却水が流れるウォータジャケットを有し、冷却水により冷却される内燃機関本体と、内部を排気ガスが流れ、内燃機関本体の吸気管および排気管に接続される還流路と、還流路に設けられ、還流路の開閉を行う開閉弁とを備え、還流路は、内燃機関本体内に、ウォータジャケットと熱交換可能に配置され、排気管から排出された排気ガスが導入される本体内還流路と、本体内還流路の出口に接続され、排気管に排気ガスを戻す排気側還流路と、本体内還流路の出口に接続され、吸気管に排気ガスを戻す吸気側還流路とを含み、開閉弁は、吸気側還流路に配置されており、内燃機関本体の暖機時には、開閉弁を閉状態にして、本体内還流路から排気側還流路を介して排気管に至る第1還流路に排気ガスを流し、内燃機関本体の暖機後には、開閉弁の開度を調整し、本体内還流路から吸気側還流路を介して吸気管に至る第2還流路に排気ガスを流すように構成されている。
この発明の一の局面による内燃機関では、上記のように、内燃機関の暖機時に、本体内還流路から排気側還流路を介して排気管に排気ガスを流す第1還流路と、内燃機関の暖機後に、本体内還流路から吸気側還流路を介して吸気管に排気ガスを流す第2還流路とが設けられている。これにより、第1還流路および第2還流路では、共に排気ガスが本体内還流路を流れるので、暖機後の排気ガスを冷却するために、別途本体内還流路と異なる流路を設ける必要がない。この結果、本体内還流路とは別の流路の配置場所を確保する必要が無いので、内燃機関の構成を簡易にすることができる。また、内燃機関の暖機時および暖機後の両方の場合に、排気ガスとウォータジャケット内の冷却水とが、共通する本体内還流路において熱交換を行うことができるので、内燃機関の暖機時および暖機後のそれぞれにおいて、ウォータジャケット内の冷却水と排気ガスとが熱交換を行うことができる。すなわち、内燃機関の暖機時において、開閉弁を閉状態にし、第1還流路の本体内還流路内を流れる排気ガスと内燃機関本体のウォータジャケット内の冷却水とが熱交換することにより、内燃機関本体のウォータジャケット内の冷却水の温度を高くすることができる。この結果、内燃機関の暖機時において、内燃機関の早期暖機を行うことができる。また、内燃機関の暖機後において、開閉弁を開状態にし、第2還流路の本体内還流路内を流れる排気ガスと内燃機関本体のウォータジャケット内の冷却水とが熱交換することにより、本体内還流路内を流れる排気ガスの温度を低くすることができる。この結果、内燃機関の暖機後において、排気ガスの冷却を行うことができる。これらの結果、上記一の局面による内燃機関では、簡易な構成により、暖機時における早期暖機、および、暖機後における排気ガスの冷却を行うことができる。
上記一の局面による内燃機関において、好ましくは、還流路は、排気管と本体内還流路の入口とを接続するように設けられ、本体内還流路に少なくとも所定量の排気ガスを流すように構成された連結還流路をさらに含む。
このように構成すれば、連結還流路により、内燃機関本体内のウォータジャケットと熱交換するように配置される本体内還流路に、所定量以上の排気ガスを流すことができる。その結果、暖機時において、本体内還流路内を流れる排気ガスと内燃機関本体のウォータジャケット内の冷却水との熱交換を効果的に行うことができるので、内燃機関の早期暖機を確実に行うことができる。
上記一の局面による吸気装置において、好ましくは、連結還流路は、排気管における触媒の下流側の部分に配置され、排気側還流路と排気管との接続部分は、連結還流路と排気管との接続部分よりも排気管における下流側に配置されている。
このように構成すれば、連結還流路と排気管との接続部分が、排気側還流路と排気管との接続部分よりも、排気管における排気ガスの圧力が高い位置に配置される。これにより、排気側還流路から連結還流路へと排気ガスが逆流することを抑制することができる。
上記内燃機関本体内に本体内還流路が形成された内燃機関において、好ましくは、本体内還流路は、上流側から下流側に向かって上方に傾斜するように構成されている。
このように構成すれば、本体内還流路内を流れる排気ガスと、内燃機関本体のウォータジャケット内の冷却水との熱交換により、本体内還流路に生じた凝縮水を本体内還流路の傾斜に沿って上流側に流下させることができる。これにより、本体内還流路に凝縮水が溜まらないので、内燃機関本体内に不具合が生じることを抑制することができる。
上記本体内還流路内を排気ガスが流れ、ウォータジャケット内を冷却水が流れる内燃機関において、好ましくは、本体内還流路は、内燃機関本体のシリンダブロック内に、シリンダブロック内のウォータジャケットと熱交換可能に配置され、本体内還流路を流れる排気ガスの第1流れ方向と、シリンダブロック内のウォータジャケットを流れる冷却水の第2流れ方向とは、互いに逆方向となるように構成されている。
このように構成すれば、本体内還流路内を流れる排気ガスの第1流れ方向と、ウォータジャケット内を流れる冷却水の第2流れ方向とが逆方向となっているので、排気ガスが熱交換を行う冷却水の温度は、下流に行くにともない低くなり、本体内還流路内の下流端部において、排気ガスは最も温度の低い冷却水と熱交換を行うことができる。ここで、第1流れ方向と第2流れ方向とが同じ場合、排気ガスが熱交換を行う冷却水の温度は、下流に行くにともない排気ガスに暖められ高くなり、本体内還流路内の下流端部において、排気ガスは最も温度の高い冷却水と熱交換を行うことになる。この結果、第1流れ方向と第2流れ方向とが互いに逆方向の場合の方が、第1流れ方向と第2流れ方向とが同じ場合よりも、本体内還流路の上流端部の排気ガスの温度と、本体内還流路の下流端部の排気ガスが熱交換を行う冷却水の温度との差が大きくなるので、本体内還流路内から排出される排気ガスの温度を低くすることができる。すなわち、熱交換特性を向上させることができる。
なお、本出願では、上記一の局面による内燃機関において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記一の局面による内燃機関において、冷却水の温度が所定温度未満の場合には、開閉弁を閉状態にして、第1還流路に排気ガスを流し、冷却水の温度が所定温度以上の場合には、開閉弁を開状態にして第2還流路に排気ガスを流すように構成されている。
(付記項2)
また、上記一の局面による内燃機関において、吸気側還流路の開閉弁よりも、吸気側還流路内における排気ガスの流れの上流側の部分に、排気ガスを冷却するための冷却装置が配置されている。
(付記項3)
また、上記排気ガスを冷却するための冷却装置が配置された内燃機関において、冷却装置は、本体内還流路の出口よりも上方に配置されている。
本発明の一実施形態による車両の排気系の全体構成を概略的に示した図である。 本発明の一実施形態によるエンジン冷却システムの構成を示したブロック図である。 図3(a)は、暖機時における、本発明の一実施形態によるエンジンにおけるシリンダブロック周辺の縦断面構造を示した図である。図3(b)は、本発明の一実施形態によるエンジンにおける排気管の触媒コンバーター周辺を示した図である。 暖機後における、本発明の一実施形態によるエンジンにおけるシリンダブロック周辺の縦断面構造を示した図である。 本発明の一実施形態によるエンジンにおけるシリンダブロックの横断面構造を示した図である。 図5の100−100線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態のエンジンの制御部のEGRバルブによる排気ガスの流路の切り替えを示したフローチャートである。 本発明の一実施形態のエンジンの始動時における冷却水の温度変化を示したグラフである。 本発明の一実施形態のエンジンにおけるエンジン内還流路の変形例を示したシリンダブロック周辺の縦断面構造の図である。 本発明の一実施形態によるエンジンにおけるエンジン内還流路の変形例を示したシリンダブロックの横断面構造の図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
内燃機関1(以下、エンジン1)は、図1に示すように、車両10(自動車)に組み込まれている。また、エンジン1は、エンジン本体2と、エンジン本体2(内燃機関本体)に取り付けられる排気管3とを備えている。排気管3は、エンジン1に接続される排気マニホールド31と、排気マニホールド31の配置される触媒コンバーター32(触媒)と、触媒コンバーター32の後方に配置されるマフラー33(消音器)とを含んでいる。エンジン本体2から排出される排気ガスEは、温度が最大で約800℃に達する。排気ガスEの大部分は、排気マニホールド31、触媒コンバーター32およびマフラー33の順に通過し、大気へと放出される。また、排気ガスEの残りの部分は、エンジン本体2内を循環して、大気へと放出される。ここで、車両10において、エンジン1が配置されている側を前方側とし、その逆側を後方側と定義する。
エンジン1は、図2に示すように、エンジン冷却システム21を備えている。エンジン冷却システム21は、車両10に搭載されたエンジン1を、冷却水W(クーラント)を用いて冷却するシステムとなっている。具体的には、エンジン冷却システム21は、ラジエータ211と、サーモスタット212と、電動ウォーターポンプ213(以下、電動WP213)と、水温センサ214と、EGRクーラー215(冷却装置)と、制御部4とを備えている。また、エンジン冷却システム21は、上記した各構成要素を接続して冷却水Wを循環させる冷却水循環流路5を備えている。
冷却水循環流路5には、エンジン本体2内部に形成され、エンジン1を冷却するためのウォータジャケット51(破線)が含まれる。ここで、エンジン本体2は、一列に並んだ複数の気筒22aが形成されたシリンダブロック22と、シリンダブロック22の上部に取り付けられるシリンダヘッド23とを含んでいる。エンジン本体2は、さらに、シリンダブロック22の下部に固定されるクランクケース24(図3(a)参照)と、シリンダヘッド23に被せられたヘッドカバー25(図3(a)参照)とを含んでいる。
ウォータジャケット51は、シリンダブロック22を通過するブロック通路51aと、シリンダヘッド23を通過するヘッド通路51bとを有している。これにより、冷却水Wは、シリンダブロック22の側面からブロック通路51aに流入するとともに、上方のシリンダヘッド23へと移動してヘッド通路51bに流通される。そして、冷却水Wは、ヘッド通路51bの出口部からエンジン本体2の外部に排出される。水温センサ214は、ヘッド通路51bの出口部に配置され、外部に排出される冷却水Wの温度を計測している。
また、冷却水循環流路5の経路C1は、図2に示すように、EGRクーラー215およびラジエータ211を経由してサーモスタット212に接続されている。また、サーモスタット212の出口部は、電動WP213の吸入口に接続されている。これにより、冷却水循環流路5は、EGRクーラー215、ラジエータ211、サーモスタット212、電動WP213およびエンジン1を矢印D1方向に一巡(循環)する経路C1を有している。
エンジン冷却システム21では、サーモスタット212の入口部における冷却水Wの温度が所定温度未満の場合(エンジン1の暖機完了前の状態)には、冷却水Wは、冷却水循環流路5を循環しない。そして、冷却水Wの温度が所定温度よりも高くなった場合(暖機の暖機後)には、冷却水Wは、冷却水循環流路5を循環する。このように、エンジン冷却システム21では、エンジン1の運転状態(運転モード)に応じた冷却水温度(サーモスタット212の入口部における冷却水Wの温度)の変化に伴うサーモスタット212の作動により、ウォータジャケット51を流通する冷却水Wが適切な温度範囲に保たれている。
また、図2に示すように、制御部4においては、エンジン回転数、エンジン負荷(負荷率)、ノッキングの有無、エンジン冷却水温度、エンジンオイル温度などの情報が把握される。また、制御部4はこれらの情報に基づいてエンジン1およびエンジン冷却システム21に対して制御を行なっている。
電動WP213は、エンジン1内のウォータジャケット51に冷却水Wを強制的に循環させる機能を有している。そして、制御部4により電動モータの回転数が制御されることによって、図示しないインペラの回転速度が変化されることにより、電動WP213からの冷却水吐出量が増減されるように構成されている。
シリンダヘッド23には、図3(a)に示すように、カムシャフト26の回転により周期的に開閉される吸気バルブ231および排気バルブ232と、点火プラグ233とが組み込まれている。また、シリンダヘッド23は、燃焼室23aと、燃焼室23aに吸入空気を送り込む吸気ポート23bと、既燃ガスが排出される排気ポート23cとを有する。また、シリンダヘッド23の内部には、シリンダヘッド23とヘッドカバー25との間の内部空間とクランクケース24とを連通する連通路22bが設けられている。
また、エンジン1は、ブローバイガスの換気路22cを備えている。換気路22cは、ピストン27と気筒22aとの隙間を通って燃焼室23aからクランクケース24内に吹き漏れるブローバイガスをインテークマニホールド61に戻して、燃焼室23aにおいて再び燃焼させるように構成されている。
本実施形態のエンジン1は、図3および図4に示すように、排気管3を介して大気に放出される排気ガスEの排気熱を利用する機能を有する。すなわち、回収された排気ガスEの排気熱は、車両10の暖機時の熱源として利用される。具体的には、エンジン1では、図3(a)に示すように、エンジン1の吸気管6および排気管3に接続される還流路7を流れる排気ガスEと、冷却水循環流路5を流れる冷却水Wとが、熱交換を行うように構成されている。これにより、エンジン1の暖機時において、還流路7を流れる高温の排気ガスEとの熱交換により、冷えた状態の冷却水Wの温度を高くすることができる。また、エンジン1の暖機後において、図4に示すように、冷却水循環流路5を流れる冷却水Wとの熱交換により、高温の排気ガスEの温度を低くすることができる。以下、エンジン1の排気ガスEの排気熱の熱交換の構成について説明する。
図3(a)および図4に示すように、還流路7は、エンジン本体2内にウォータジャケット51と熱交換可能なように配置され、排気管3から排出された排気ガスEが導入されるエンジン内還流路72(本体内還流路)を含んでいる。また、還流路7は、図5に示すように、排気管3とエンジン内還流路72とを接続する連結還流路71を含んでいる。連結還流路71は、エンジン内還流路72に排気ガスEを導入する。連結還流路71には、エンジン1が駆動している間、排気管3から常に所定量以上の排気ガスEが流れている。これにより、連結還流路71は、エンジン内還流路72に少なくとも所定量の排気ガスEを流すことができる。連結還流路71は、金属管となっており、図3(b)に示すように、連結還流路71の管径は排気管3の管径よりも小さくなっている。連結還流路71の一端部は、排気管3の触媒コンバーター32の下流側の部分に接続され、連結還流路71の他端部は、図5に示すように、エンジン内還流路72の後端部に接続されている。
エンジン内還流路72は、図3(a)および図4に示すように、断面視において円状となっている。エンジン内還流路72は、シリンダブロック22内において、一方側(排気ポート23c側)のウォータジャケット51のブロック通路51aに隣り合うように形成されている。エンジン内還流路72は、一方側のウォータジャケット51のブロック通路51aの上下方向の中央部に対応する位置を通過可能に形成されている。
また、エンジン内還流路72は、図5に示すように、複数の気筒22aの並ぶ方向(前後方向)に沿って平行に延びる直線状の第1流路72aを有している。また、エンジン内還流路72は、複数の気筒22aの並ぶ方向(前後方向)に直交する方向に沿って平行に延びる第2流路72bを有している。第1流路72aは、エンジン内還流路72において、第2流路72bよりも上流側に配置されている。第1流路72aの下流側端部は、第2流路72bの上流側端部に接続されている。また、エンジン内還流路72は、シリンダブロック22の後端部から複数の気筒22aの並ぶ方向に直交する方向の一方側の側端部まで延びている。エンジン内還流路72の第1流路72aの上流側の端部は、シリンダブロック22において、複数の気筒22aの並ぶ方向に直交する方向の中央部よりも一方側にずれた位置に配置されている。エンジン内還流路72の第2流路72bは、シリンダブロック22において、複数の気筒22aの並ぶ方向の中央部よりも一方側(前側)にずれた位置に配置されている。エンジン内還流路72の直径は、連結還流路71の直径と略同じ大きさとなっている。エンジン内還流路72は、鋳抜きにより形成されている。
エンジン内還流路72の第1流路72aでは、図5に示すように、後方から前方(第1流れ方向)に向かって排気ガスEが流れている。また、ウォータジャケット51のブロック通路51aでは、前方から後方(第2流れ方向)に向かって冷却水Wが流れている。このように、エンジン内還流路72の第1流路72aの排気ガスEの流れる方向とウォータジャケット51のブロック通路51aの冷却水Wが流れる方向は、対向するように構成されている。すなわち、エンジン内還流路72の第1流路72aを流れる排気ガスEとウォータジャケット51のブロック通路51aを流れる冷却水Wとは、対向流となっている。これにより、ウォータジャケット51のブロック流路を流れる冷却水Wは、前方から後方に流れながら、エンジン内還流路72を流れる排気ガスEと熱交換を行い徐々に暖められていく。また、エンジン内還流路72を流れる排気ガスEは、後方から前方に流れながら、ウォータジャケット51のブロック流路を流れる冷却水Wと熱交換を行い徐々に冷却されていく。
エンジン内還流路72の第1流路72aは、図6に示すように、上流側から下流側に向かって上方に位置するように傾斜している。エンジン内還流路72の第1流路72aの傾斜角度θは、第1流路72aを流れる排気ガスEとブロック通路51aを流れる冷却水Wとの熱交換の際に発生する、凝縮水が流下し易い角度となっている。
図5に示すように、還流路7において、エンジン内還流路72よりも下流側は、3方向に分岐している。具体的には、還流路7は、エンジン内還流路72の出口に接続され、排気管3に排気ガスEを戻す排気側還流路73と、エンジン内還流路72の出口に接続され、吸気管6に排気ガスEを戻す吸気側還流路74とを含んでいる。ここで、還流路7において、3方向に分岐する部分が分岐点721、エンジン内還流路72の下流端部と分岐点721とを接続する部分が接続路722となっている。
排気側還流路73は、図5に示すように、接続路722を介してエンジン内還流路72の出口と排気管3とを接続している。排気側還流路73と排気管3との接続部分P2は、図3(b)に示すように、連結還流路71と排気管3との接続部分P1よりも排気管3において下流側に配置されている。すなわち、排気側還流路73と排気管3との接続部分P2は、触媒コンバーター32よりも後方に配置されている。これにより、排気側還流路73と排気管3との接続部分P2の排気ガスEの圧力は、連結還流路71と排気管3との接続部分P1の排気ガスEの圧力よりも小さくなる。なお、排気側還流路73は、耐熱性のホースとなっており、排気側還流路73の直径は、連結還流路71の直径と略同じ大きさとなっている。
吸気側還流路74は、図3(a)および図4に示すように、エンジン内還流路72の出口と吸気管6とを接続している。吸気側還流路74の吸気管6との接続部分は、インテークマニホールド61に配置されている。なお、吸気側還流路74は、耐熱性のホースとなっており、吸気側還流路74の直径は、連結還流路71の直径と略同じ大きさとなっている。
吸気側還流路74には、図3(a)および図4に示すように、EGRクーラー215と、EGRバルブ75(開閉弁)とが配置されている。ここで、EGRクーラー215は、吸気側還流路74に配置されたEGRバルブ75よりも、吸気側還流路74内における排気ガスEの流れの上流側の部分に配置されている。また、EGRクーラー215は、エンジン内還流路72の高さ位置H1よりも上方の高さ位置H2に配置されている。EGRクーラー215には、上記したようにウォータジャケット51内を通過した冷却水Wが流れている。これにより、EGRクーラー215では、吸気側還流路74内を流れる排気ガスEと冷却水Wとが熱交換を行うことにより、吸気側還流路74内を流れる排気ガスEの温度を低くすることができる。
EGRバルブ75は、エンジン内還流路72と吸気管6との連通を切り替えることにより、排気ガスEの流れを制御している。具体的には、EGRバルブ75は、制御部4に電気的に接続されており、水温センサ214において計測される冷却水Wの温度に基づいて、エンジン内還流路72と吸気管6との連通が、制御部4により切り替えられている。
EGRバルブ75は、閉状態にすることにより、図3(a)に示すように、エンジン内還流路72から排気側還流路73を介して排気管3に至る第1還流路731に排気ガスEを流すように構成されている。すなわち、EGRバルブ75を閉状態にし、エンジン内還流路72と吸気管6との連通を遮断すると、排気側還流路73の排気管3との接続部分P2の排気ガスEの圧力と、連結還流路71の排気管3との接続部分P1の圧力との差圧により、排気ガスEは連結還流路71、エンジン内還流路72および排気側還流路73の順に流れる。
また、EGRバルブ75は、開状態にすることにより、図4に示すように、エンジン内還流路72から吸気側還流路74を介して吸気管6に至る第2還流路741に排気ガスEを流すように構成されている。すなわち、EGRバルブ75を開状態にし、エンジン内還流路72と吸気管6とを連通させると、吸気管6を流れる空気による負圧が発生し、連結還流路71に流入した排気ガスEのうちの一部は連結還流路71、エンジン内還流路72および吸気側還流路74の順に流れる。このとき、残りの排気ガスEは、連結還流路71、エンジン内還流路72および排気側還流路73の順に流れる。
<EGRバルブによる排気ガスの流路の切り替え>
エンジン1では、図7に示すような処理に基づいて、制御部4が、EGRバルブ75の開閉を制御し、排気ガスEが流れる流路を切り替えることにより、暖機の促進、および、暖機後の排気ガスEの吸気管6への還流を行っている。
まず、ステップS1において、エンジン始動時に行われる始動用制御が開始される。制御部4は、水温センサ214から冷却水Wの水温を取得する。ステップS2において、制御部4は、EGRバルブ75に指令を送り、EGRバルブ75を閉める。ステップS3において、制御部4は、ステップS1において取得した冷却水Wの温度が、図8に示すように、暖機完了温度T1以上か否かを判断する。
冷却水Wの温度が、暖機完了温度T1未満の場合ステップS2に戻り、制御部4は、EGRバルブ75を閉状態にし続け、第1還流路731に排気ガスEを流す。すなわち、EGRバルブ75が閉状態となっているので、排気ガスEは、排気管3、連結還流路71、エンジン内還流路72、排気側還流路73および排気管3の順に流れることになる。このとき、エンジン内還流路72を流れる排気ガスEと、ウォータジャケット51のブロック通路51aを流れる冷却水Wとが、熱交換を行うことにより、ブロック通路51a内の冷却水Wの温度が高くなる。これにより、ブロック通路51a内の冷却水Wの温度が高くなるので、シリンダブロック22内の複数の気筒22aが暖められることになる。また、排気ガスEにより暖められた冷却水Wは、冷却水循環流路5を循環するので、エンジン本体2の温度を高くすることができる。
冷却水Wの温度が暖機完了温度T1以上の場合ステップS4に進み、制御部4は、排気ガス循環制御を開始する。制御部4は、吸気管6内を流れる空気の流量を取得する。ステップS5において、制御部4は、ステップS4において取得した吸気管6内を流れる空気の流量に基づいて、EGRバルブ75の開度を調節する。すなわち、制御部4は、EGRバルブ75を開状態にして第2還流路741に排気ガスEを流すように構成されている。
EGRバルブ75が開状態となっているので、排気ガスEは、排気管3、連結還流路71、エンジン内還流路72、吸気側還流路74および吸気管6の順に流れることになる。このとき、エンジン内還流路72を流れる排気ガスEと、ウォータジャケット51のブロック通路51aを流れる冷却水Wとが、熱交換を行うことにより、エンジン内還流路72を流れる排気ガスEの温度が低くなる。さらに、吸気側還流路74において、EGRクーラー215を流れる冷却水Wと吸気側還流路74を流れる排気ガスEとが熱交換を行うことにより、吸気側還流路74を流れる排気ガスEの温度が低くなる。これにより、吸気側還流路74から吸気管6に流入する排気ガスEの温度を低くすることができる。
ステップS6において、制御部4は、エンジン1が停止したか否かを判断する。制御部4は、エンジン1が停止していた場合、フローを終了する。
<本実施形態の効果>
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、第1還流路731および第2還流路741は、共通してエンジン内還流路72を含んでいる。これにより、エンジン1の暖機時および暖機後の両方の場合に、共にエンジン内還流路72内において排気ガスEと冷却水Wとが熱交換を行うことができる。この結果、エンジン1の暖機時および暖機後のそれぞれに対応して異なる流路を設けることなく、エンジン本体2にエンジン内還流路72を設ける、という簡易な構成により、エンジン1の暖機時および暖機後のそれぞれにおいて、ブロック通路51a内の冷却水Wと排気ガスEとが熱交換を行うことができる。さらに、制御部4は、エンジン1の暖機時には、EGRバルブ75を閉状態にして、第1還流路731に排気ガスEを流し、エンジン1の暖機後には、EGRバルブ75の開度を制御し、第2還流路741に排気ガスEを流すように構成されている。これにより、エンジン1の暖機時において、第1還流路731のエンジン内還流路72内を流れる排気ガスEとシリンダブロック22のウォータジャケット51内の冷却水Wとが熱交換するので、シリンダブロック22のウォータジャケット51内の冷却水Wの温度を高くすることができる。この結果、エンジン1の暖機時において、エンジン1の早期暖機を行うことができる。また、エンジン1の暖機後において、第2還流路741のエンジン内還流路72内を流れる排気ガスEとシリンダブロック22のウォータジャケット51内の冷却水Wとが熱交換することにより、エンジン内還流路72内を流れる排気ガスEの温度を低くすることができる。この結果、エンジン1の暖機後において、排気ガスEの冷却を行うことができる。これらの結果、簡易な構成により、暖機時における早期暖機、および、暖機後における排気ガスEの冷却を行うことができる。また、エンジン内還流路72内において、暖機後に排気ガスEの冷却を行うことができるので、第2還流路741に設置するEGRクーラー215の大きさを小さくすることができる。
また、本実施形態では、還流路7は、排気管3とエンジン内還流路72の入口とを接続するように設けられ、エンジン内還流路72に所定量の排気ガスEを流すように構成された連結還流路71をさらに含む。これにより、シリンダブロック22内のウォータジャケット51と熱交換するように配置されるエンジン内還流路72に、連結還流路71を通過する所定量以上の排気ガスEが流れるので、暖機時において、エンジン内還流路72内を流れる排気ガスEとエンジン本体2のウォータジャケット51内の冷却水Wとの熱交換を効果的に行うことができる。この結果、エンジン1の早期暖機を確実に行うことができる。
また、本実施形態では、連結還流路71は、排気管3における触媒コンバーター32の下流側の部分に配置され、排気側還流路73と排気管3との接続部分P2は、連結還流路71と排気管3との接続部分P1よりも排気管3における下流側に配置されている。これにより、連結還流路71と排気管3との接続部分P1は、排気側還流路73と排気管3との接続部分P2よりも、排気ガスEの圧力が高い位置に配置されている。この結果、連結還流路71と排気側還流路73との間に差圧が生じるので、排気側還流路73から連結還流路71へと排気ガスEが逆流することを抑制することができる。
また、本実施形態では、エンジン内還流路72は、上流側から下流側に向かって上方に傾斜するように構成されている。これにより、エンジン内還流路72内を流れる排気ガスEとエンジン本体2のウォータジャケット51内の冷却水Wとの熱交換によりエンジン内還流路72に生じた凝縮水が、エンジン内還流路72の傾斜に沿って上流側に流下する。この結果、エンジン内還流路72に凝縮水が溜まらないので、エンジン本体2内に不具合が生じることを抑制することができる。
また、本実施形態では、エンジン内還流路72は、エンジン本体2のシリンダブロック22内に、シリンダブロック22内のウォータジャケット51と熱交換可能なように配置されている。さらに、エンジン内還流路72を流れる排気ガスEの第1流れ方向と、シリンダブロック22内のウォータジャケット51のブロック通路51aを流れる冷却水Wの第2流れ方向とは、逆方向となるように構成されている。これにより、排気ガスEが熱交換を行う冷却水Wの温度は、下流に行くにともない低くなり、エンジン内還流路72内の下流端において、排気ガスEは最も温度の低い冷却水Wと熱交換を行うことができる。ここで、第1流れ方向と第2流れ方向とが同じ場合、排気ガスEが熱交換を行う冷却水Wの温度は、下流に行くにともない排気ガスEにより暖められ高くなり、エンジン内還流路72内の下流端において、排気ガスEは最も温度の高い冷却水Wと熱交換を行うことになる。この結果、第1流れ方向と第2流れ方向とが互いに逆方向の場合の方が、第1流れ方向と第2流れ方向とが同じ場合よりも、エンジン内還流路72の上流端部の排気ガスEの温度と、エンジン内還流路72の下流端部の排気ガスEが熱交換を行う冷却水Wの温度との差が大きくなるので、エンジン内還流路72から排出される排気ガスEの温度を低くすることができる。すなわち、熱交換特性を向上させることができる。
また、本実施形態では、制御部4は、冷却水Wの温度が所定温度未満の場合には、EGRバルブ75を閉状態にして、第1還流路731に排気ガスEを流すように構成されている。また、制御部4は、冷却水Wの温度が所定温度以上の場合には、EGRバルブ75を開状態にして第2還流路741に排気ガスEを流すように構成されている。これにより、冷却水Wの温度に基づいてEGRバルブ75の制御が行うことができるので、より正確に、暖機時における暖機完了に基づくEGRバルブ75の開閉の切り替えを行うことができる。
また、本実施形態では、吸気側還流路74のEGRバルブ75よりも、吸気側還流路74内における排気ガスEの流れの上流側の部分に、排気ガスEを冷却するためのEGRクーラー215が配置されている。これにより、EGRクーラー215内の冷却水Wと吸気側還流路74内の排気ガスEとが熱交換を行い、冷却された排気ガスEが、EGRバルブ75内を通過するので、EGRバルブ75の温度上昇を抑制することができる。この結果、EGRバルブ75の温度上昇によるEGRバルブ75の故障の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、EGRクーラー215は、エンジン内還流路72の出口よりも上方に配置されている。これにより、EGRクーラー215内の冷却水Wと吸気側還流路74内の排気ガスEとが熱交換を行うことにより発生する凝縮水を、吸気側還流路74および排気側還流路73を介して排気管3内に流下させることができる。この結果、EGRクーラー215内に凝縮水が留まらないので、EGRクーラー215の凝縮水による故障を抑制することができる。
<変形例>
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、エンジン内還流路72の断面形状は円状(図3(a)および図4参照)である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、エンジン内還流路272の断面形状は、図9に示すように、上下方向に長い矩形状であってもよい。
また、上記実施形態では、エンジン内還流路72は、シリンダブロック22内のブロック通路51aに隣り合うように配置されているが、本発明はこれに限られない。本発明では、エンジン内還流路は、シリンダヘッド内のヘッド通路に隣り合うように配置されていてもよい。たとえば、エンジン内還流路は、吸気ポート近傍のヘッド通路に隣り合うように配置されてもよい。
また、上記実施形態では、エンジン内還流路72は、シリンダブロック22内のブロック通路51aの一方側に隣り合うように配置されているが、本発明はこれに限られない。本発明では、エンジン内還流路は、シリンダブロック内のブロック通路の両側のそれぞれに隣り合うように配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、エンジン内還流路72の第1流路72aは、上流側から下流側に向かって上方に傾斜しているが、本発明はこれに限られない。本発明では、エンジン内還流路の第1流路は、傾斜していなくともよい。
また、上記実施形態では、エンジン内還流路72は、ブロック通路51aの上下方向の中央部を通過するように配置されているが、本発明はこれに限られない。本発明では、エンジン内還流路は、ブロック通路の上下方向の下側部分に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、エンジン内還流路72の第1流路72aは、図4に示すように、複数の気筒22aの並ぶ方向に長い直線状に形成されているが、本発明はこれに限定されない。本発明では、エンジン内還流路372の第1流路372aは、図10に示すように、複数の気筒22aの並ぶ方向に長く蛇行して形成されてもよい。
また、上記実施形態では、エンジン内還流路72を流れる排気ガスEと、ブロック通路51aを流れる冷却水Wとは、流れる方向が逆方向となっているが、本発明はこれに限定されない。本発明では、エンジン内還流路を流れる排気ガスと、ブロック通路を流れる冷却水とは、同じ方向に流れてもよい。
また、上記実施形態では、エンジン内還流路72は、シリンダブロック22の後端部に入口が形成され、シリンダブロック22の左端部に出口が形成されているが、本発明はこれに限定されない。本発明では、エンジン内還流路は、エンジンブロックの後端部に入口が形成され、シリンダブロックの前端部に出口が形成されてもよい。
また、上記実施形態では、エンジン内還流路72の直径は、連結還流路71の管径および接続路722の管径と同じであるが、本発明はこれに限定されない。本発明では、エンジン内還流路の直径は、連結還流路の管径または接続路の管径よりも大きく形成されてもよい。
また、上記実施形態では、連結還流路71と排気管3との接続部分P1は、触媒コンバーター32の下流端部に配置されているが、本発明はこれに限定されない。本発明では、連結還流路と排気管との接続部分は、触媒コンバーターの下流端部よりも下流に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、連結還流路71と排気管3との接続部分P1には、開閉弁が設けられていないが、本発明はこれに限定されない。本発明では、連結還流路と排気管との接続部分には、開度を調整可能な開閉弁が設けられてもよい。これにより、エンジン内還流路を流れる排気ガスの流量を開閉弁により、調節することができる。この結果、暖機後における、エンジン内還流路を流れる高温の排気ガスと、ブロック通路を流れる冷却水との熱交換による、ブロック通路を流れる冷却水の過度な温度上昇を抑制することができる。
また、上記実施形態では、EGRクーラー215は、還流路7の吸気側還流路74に配置されているが、本発明はこれに限定されない。本発明では、EGRクーラーは設置されなくともよい。また、本発明では、エンジン内還流路の排気ガスとブロック通路の冷却水とが熱交換を行うので、EGRクーラーを通常のEGRクーラーよりも小さくすることができる。
また、上記実施形態では、EGRクーラー215は、EGRバルブ75よりも吸気側還流路74における排気ガスEの流れの上流側に配置されているが、本発明はこれに限定されない。本発明では、EGRバルブよりも吸気側還流路における排気ガスの流れの下流側に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、制御部4は、水温センサ214により計測される冷却水Wの温度に基づいて、EGRバルブ75の開閉の制御を行っているが、本発明はこれに限定されない。本発明では、油温センサにより計測されるエンジン内を循環するオイルの温度に基づいて、EGRバルブの開閉の制御を行ってもよい。
上記実施形態では、説明の便宜上、制御部4の処理動作を処理フローに沿って順番に処理を行なうフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
1 エンジン(内燃機関)
2 エンジン本体(内燃機関本体)
3 排気管
6 吸気管
7 還流路
32 触媒コンバータ(触媒)
51 ウォータジャケット
71 連結還流路
72 エンジン内還流路(本体内還流路)
73 排気側還流路
74 吸気側還流路
75 EGRバルブ(開閉弁)
215 EGRクーラー(冷却装置)
731 第1還流路
741 第2還流路
E 排気ガス
W 冷却水

Claims (5)

  1. 冷却水が流れるウォータジャケットを有し、前記冷却水により冷却される内燃機関本体と、
    内部を排気ガスが流れ、前記内燃機関本体の吸気管および排気管に接続される還流路と、
    前記還流路に設けられ、前記還流路の開閉を行う開閉弁とを備え、
    前記還流路は、
    前記内燃機関本体内に、前記ウォータジャケットと熱交換可能に配置され、前記排気管から排出された前記排気ガスが導入される本体内還流路と、
    前記本体内還流路の出口に接続され、前記排気管に前記排気ガスを戻す排気側還流路と、
    前記本体内還流路の出口に接続され、前記吸気管に前記排気ガスを戻す吸気側還流路とを含み、
    前記開閉弁は、前記吸気側還流路に配置されており、
    前記内燃機関本体の暖機時には、前記開閉弁を閉状態にして、前記本体内還流路から前記排気側還流路を介して前記排気管に至る第1還流路に前記排気ガスを流し、前記内燃機関本体の暖機後には、前記開閉弁の開度を調整し、前記本体内還流路から前記吸気側還流路を介して前記吸気管に至る第2還流路に前記排気ガスを流すように構成されている、内燃機関。
  2. 前記還流路は、前記排気管と前記本体内還流路の入口とを接続するように設けられ、前記本体内還流路に少なくとも所定量の前記排気ガスを流すように構成された連結還流路をさらに含む、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記連結還流路は、前記排気管における触媒の下流側の部分に配置され、
    前記排気側還流路と前記排気管との接続部分は、前記連結還流路と前記排気管との接続部分よりも前記排気管における下流側に配置されている、請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記本体内還流路は、上流側から下流側に向かって上方に傾斜するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関。
  5. 前記本体内還流路は、前記内燃機関本体のシリンダブロック内に、前記シリンダブロック内の前記ウォータジャケットと熱交換可能に配置され、
    前記本体内還流路を流れる前記排気ガスの第1流れ方向と、前記シリンダブロック内の前記ウォータジャケットを流れる前記冷却水の第2流れ方向とは、互いに逆方向となるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関。
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