JP2018119085A - 衣料用洗浄剤 - Google Patents

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佑介 荒木
橋本 直也
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直也 橋本
匠実 小嶋
Takumi Kojima
匠実 小嶋
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Abstract

【課題】 本発明は皮脂汚れに対する優れた洗浄性とすすぎ時の優れた泡切れ性を両立可能な非イオン界面活性剤を含む衣料用洗浄剤を提供することを目的とする。【解決手段】 下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A)を含有する衣料用洗浄剤を用いる。【化1】[式(1)において、Rは炭素数10〜18の炭化水素基を表す。EOはエチレンオキシ基を表し、A1OとA2Oは、それぞれ独立に炭素数3〜4のアルキレンオキシ基を表す。pはエチレンオキシドの付加モル数であって5〜30の数を表し、qは炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加モル数であって0〜10の数を表し、rは炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加モル数であって1〜10の数を表す。式(1)中の{ }内のエチレンオキシドとA1Oのアルキレンオキシドはランダム付加でもブロック付加でもよく、ブロック付加の場合はその付加の順番は問わない。]【選択図】 なし

Description

本発明は衣料用洗浄剤に関する。詳しくは、皮脂汚れの洗浄性とすすぎ時の泡切れ性に優れた衣料用洗浄剤に関する。
従来、高級アルコールにアルキレンオキサイドを付加重合して得られる非イオン界面活性剤は、優れた界面活性能を発揮し、広範な用途分野で幅広く使用されてきた。
しかしながら近年、洗浄剤のように環境や生態系への配慮が必要な分野において非イオン界面活性剤の環境や生態系への悪影響が懸念されており、少量でも優れた洗浄性を発揮する非イオン界面活性剤が要求されている。
また、CO2排出量削減の観点から節水に対する意識も高まっており、洗浄剤においては泡切れに優れ、すすぎ時に必要な水を低減可能な非イオン界面活性剤が要求されている。
従来の高級アルコールにアルキレンオキサイドを付加重合して得られる非イオン界面活性剤としては、たとえば(1)脂肪族アルコールを出発物質としたエチレンオキサイド付加体、(2)脂肪族アルコールにエチレンオキサイド、次いでプロピレンオキサイド、次いでエチレンオキサイドを順次ブロック付加したアルキレンオキサイドのブロック付加体(特許文献1)、(3)脂肪族アルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの混合物をランダム付加させ、次いでエチレンオキサイドをブロック付加したアルキレンオキサイド付加体(特許文献2)など種々のアルキレンオキサイド付加体が提案されている。
しかし、非イオン界面活性剤として(1)のポリアルキレンオキシド付加物を洗浄剤に用いた場合、皮脂汚れに対する洗浄性は不十分であり、起泡性が高くすすぎ時の泡切れが不十分である。一方、(2)と(3)のポリアルキレンオキシド付加物の場合は、皮脂汚れに対する洗浄性には優れるものの、すすぎ時の泡切れ性は不十分である。
特開2011−021138号公報 特開平7−126690号公報
本発明は皮脂汚れに対する優れた洗浄性とすすぎ時の優れた性を両立可能な非イオン界面活性剤を含む衣料用洗浄剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A)を含有する衣料用洗浄剤である。
Figure 2018119085
[式(1)において、Rは炭素数10〜18の炭化水素基を表す。EOはエチレンオキシ基を表し、AOとAOは、それぞれ独立に炭素数3〜4のアルキレンオキシ基を表す。pはエチレンオキシドの付加モル数であって5〜30の数を表し、qは炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加モル数であって0〜10の数を表し、rは炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加モル数であって1〜10の数を表す。式(1)中の{ }内のエチレンオキシドとAOのアルキレンオキシドはランダム付加でもブロック付加でもよく、ブロック付加の場合はその付加の順番は問わない。]
本発明の衣料用洗浄剤は、皮脂汚れの可溶化力が高く洗浄性に優れ、さらに低起泡性でありすすぎ時の泡切れに優れるという効果を奏する。
本発明の衣料用洗浄剤は、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A)を含有することを特徴とする。
R−O−{(EO)p/(AO)q}−(AO)r−H (1)
[式(1)において、Rは炭素数10〜18の炭化水素基を表す。EOはエチレンオキシ基を表し、AOとAOは、それぞれ独立に炭素数3〜4のアルキレンオキシ基を表す。pはエチレンオキシドの付加モル数であって5〜30の数を表し、qは炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加モル数であって0〜10の数を表し、rは炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加モル数であって1〜10の数を表す。式(1)中の{ }内のエチレンオキシドとAOのアルキレンオキシドはランダム付加でもブロック付加でもよく、ブロック付加の場合はその付加の順番は問わない。]
一般式(1)中のRは炭素数10〜18の炭化水素基を表し、好ましくは炭素数12〜14である。Rが炭素数9以下もしくは19以上の炭化水素基である場合、皮脂汚れに対する洗浄性が悪化する。
炭素数10〜18の炭化水素基としては、直鎖もしくは分岐の炭化水素基が挙げられ、具体的には、n−又はイソデシル基、n−又はイソラウリル基、n−又はイソトリデシル基、n−又はイソミリスチル基、n−又はイソセチル基、n−又はイソステアリル基が挙げられる。
なお、R−O−はアルキレンオキシドを付加させる原料のアルコールであるROHに由来する。
一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A)のAOとAOはそれぞれ炭素数3〜4のアルキレンオキシ基である。これらは炭素数3〜4のアルキレンオキシドに由来し、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシドおよび1,4−ブチレンオキシドが挙げられる。
一般式(1)のAOは、皮脂汚れに対する洗浄性の観点から好ましくはプロピレンオキシ基である。
また、AOも、皮脂汚れに対する洗浄性の観点から好ましくはプロピレンオキシ基である。
一般式(1)中のpはエチレンオキシドの付加モル数であって、5〜30の数を表し、皮脂汚れに対する洗浄性の観点から好ましくは13〜23である。
qは炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加モル数であって、0〜10の数を表し、流動性の観点から好ましくは2〜6である。
一般式(1)中で{(EO)p/(AO)q}で表現されて{ }で囲まれたエチレンオキシドとAOのアルキレンオキシドの付加形式はランダム付加でもブロック付加でもよく、ブロック付加の場合はその付加の順番は問わず、アルコールにエチレンオキシドを先に付加させても、AOのアルキレンオキシドを先に付加させてもかまわない。
rは炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加モル数であって、1〜10の数を表し、すすぎ時の泡切れ性の観点から好ましくは3以上、皮脂汚れに対する洗浄性の観点から好ましくは6以下である。
一般式(1)中の{p/(p+q+r)}は、皮脂汚れに対する洗浄性の観点から好ましくは0.65以上であり、すすぎ時の泡切れ性の観点から好ましくは0.95以下である。さらに好ましくは0.70〜0.90である。
本発明の衣料用洗浄剤は、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A)を2種以上含有してもいいし、(A)以外のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを(A)と併用しても差し支えない。
一般式(1)で表される本発明のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A)は、公知の方法により製造することができる。例えば、炭素数10〜18の高級アルコールR−OHに、アルカリまたは酸触媒を加え窒素雰囲気下にてアルキレンオキサイドを付加して製造することができる。高級アルコールとしては、ヤシアルコール、パームアルコールなどの天然由来のアルコールなどが挙げられる。
本発明の衣料用洗浄剤は、以下の方法を選択して製造することができる。
具体的には、撹拌機及び加熱冷却装置を備えた混合槽にポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A)と必要に応じて公知の界面活性剤、水及びその他の成分を投入順序に特に制限なく投入し、10〜50℃で均一になるまで撹拌して製造する方法等が挙げられる。
本発明の衣料用洗浄剤は、特に衣料用洗浄剤として、セルロース繊維、合成繊維、羊毛、絹若しくはアセテート繊維を含む編物又は織物の洗浄に有用である。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下、特に定めない限り、%は重量%、部は重量部を示す。
製造例1 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−1)の製造]
撹拌気、温度計、圧力計、耐圧滴下ボンベ、減圧及び窒素導入ラインの付いた2Lオートクレーブ中にミリスチルアルコール214部(1モル部)、水酸化カリウム0.4部を加え撹拌を開始し窒素封入し130℃に昇温した後、圧力−0.1MPaGで1時間脱水した。次いで160℃に昇温し、圧力0.3MPaG以下でエチレンオキシド660部(15モル部)を5時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。
次いでプロピレンオキシド174部(3モル部)を3時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。その後60℃に冷却し、酢酸0.4部で中和し、本発明のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−1)を得た。
製造例2 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−2)の製造]
撹拌気、温度計、圧力計、耐圧滴下ボンベ、減圧及び窒素導入ラインの付いた2Lオートクレーブ中にミリスチルアルコール214部(1モル部)、水酸化カリウム0.4部を加え撹拌を開始し窒素封入し130℃に昇温した後、圧力−0.1MPaGで1時間脱水した。次いで160℃に昇温し、圧力0.3MPaG以下でプロピレンオキシド174部(3モル部)を3時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。次いで、エチレンオキシド880部(20モル部)を5時間かけて逐次滴下し同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。
次いで、プロピレンオキシド174部(3モル部)を3時間かけて逐次滴下し同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。その後60℃に冷却し、酢酸0.4部で中和し、本発明のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−2)を得た。
製造例3 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−3)の製造]
撹拌気、温度計、圧力計、耐圧滴下ボンベ、減圧及び窒素導入ラインの付いた2Lオートクレーブ中にラウリルアルコール186部(1モル部)、水酸化カリウム0.4部を加え撹拌を開始し窒素封入し130℃に昇温した後、圧力−0.1MPaGで1時間脱水した。次いで160℃に昇温し、圧力0.3MPaG以下でエチレンオキシド440重量部(10モル部)とプロピレンオキサイド116重量部(2モル部)の混合物を5時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。
次いで、プロピレンオキシド174部(3モル部)を3時間かけて逐次滴下し同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。その後60℃に冷却し、酢酸0.4部で中和し、本発明のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−3)を得た。
製造例4 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−4)の製造]
製造例1において、原料アルコールをラウリルアルコール186部(1モル部)とし、滴下するエチレンオキシドを880部(20モル部)、プロピレンオキシドを406部(7モル部)にした以外は製造例1と同様に製造し、本発明のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−4)を得た。
製造例5 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−5)の製造]
撹拌気、温度計、圧力計、耐圧滴下ボンベ、減圧及び窒素導入ラインの付いた2Lオートクレーブ中にラウリルアルコール186部(1モル部)、水酸化カリウム0.4部を加え撹拌を開始し窒素封入し130℃に昇温した後、圧力−0.1MPaGで1時間脱水した。次いで160℃に昇温し、圧力0.3MPaG以下でエチレンオキシド880重量部(20モル部)とプロピレンオキサイド290重量部(5モル部)の混合物を5時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。
次いで、ブチレンオキシド144部(2モル部)を3時間かけて逐次滴下し同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。その後60℃に冷却し、酢酸0.4部で中和し、本発明のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−5)を得た。
比較製造例1 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−1)の製造]
製造例1において、原料アルコールをエイコシルアルコール299部(1モル部)とし、滴下するエチレンオキシドを880部(20モル部)、プロピレンオキシドを290部(5モル部)にした以外は製造例1と同様に製造し、比較例のためのポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−1)を得た。
比較製造例2 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−2)の製造]
製造例1において、原料アルコールをオクチルアルコール130部(1モル部)とし、滴下するエチレンオキシドを660部(15モル部)、プロピレンオキシドを290部(5モル部)にした以外は製造例1と同様に製造し、比較例のためのポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−2)を得た。
比較製造例3 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−3)の製造]
製造例3において、原料アルコールをミリスチルアルコール214部(1モル部)とし、混合滴下するエチレンオキシドを2200部(50モル部)、プロピレンオキシドを580部(10モル部)、次いで滴下するプロピレンオキシドを290部(5モル部)にした以外は製造例3と同様に製造し、比較例のためのポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−3)を得た。
比較製造例4 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−4)の製造]
撹拌気、温度計、圧力計、耐圧滴下ボンベ、減圧及び窒素導入ラインの付いた2Lオートクレーブ中にミリスチルアルコール214部(1モル部)、水酸化カリウム0.4部を加え撹拌を開始し窒素封入し130℃に昇温した後、圧力−0.1MPaGで1時間脱水した。次いで160℃に昇温し、圧力0.3MPaG以下でエチレンオキシド132部(3モル部)を5時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。次いでブチレンオキシド72部(3モル部)を3時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。その後60℃に冷却し、酢酸0.4部で中和し、比較例のためのポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−4)を得た。
比較製造例5 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−5)の製造]
製造例3において、原料アルコールをミリスチルアルコール214部(1モル部)とし、混合滴下するエチレンオキシドを660部(15モル部)、プロピレンオキシドを1160部(20モル部)、次いで滴下するプロピレンオキシドを116部(2モル部)にした以外は製造例3と同様に製造し、比較例のためのポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−5)を得た。
比較製造例6 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−6)の製造]
製造例3において、原料アルコールをミリスチルアルコール214部(1モル部)とし、混合滴下するエチレンオキシドを660部(15モル部)、プロピレンオキシドを290部(5モル部)、次いで滴下するプロピレンオキシドを870部(15モル部)にした以外は製造例3と同様に製造し、比較例のためのポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−6)を得た。
比較製造例7 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−7)の製造]
撹拌気、温度計、圧力計、耐圧滴下ボンベ、減圧及び窒素導入ラインの付いた2Lオートクレーブ中にミリスチルアルコール214部(1モル部)、水酸化カリウム0.4部を加え撹拌を開始し窒素封入し130℃に昇温した後、圧力−0.1MPaGで1時間脱水した。次いで160℃に昇温し、圧力0.3MPaG以下でプロピレンオキシド290部(5モル部)を3時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。次いでエチレンオキシド660部(15モル部)を5時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。その後60℃に冷却し、酢酸0.4部で中和し、比較例のためのポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−7)を得た。
比較製造例8 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−8)の製造]
撹拌気、温度計、圧力計、耐圧滴下ボンベ、減圧及び窒素導入ラインの付いた2Lオートクレーブ中にラウリルアルコール214部(1モル部)、水酸化カリウム0.4部を加え撹拌を開始し窒素封入し130℃に昇温した後、圧力−0.1MPaGで1時間脱水した。次いで160℃に昇温し、圧力0.3MPaG以下でエチレンオキシド660部(15モル部)を5時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。その後60℃に冷却し、酢酸0.4部で中和し、比較例のためのポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−8)を得た。
比較製造例9 [ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−9)の製造]
撹拌気、温度計、圧力計、耐圧滴下ボンベ、減圧及び窒素導入ラインの付いた2Lオートクレーブ中にラウリルアルコール214部(1モル部)、水酸化カリウム0.4部を加え撹拌を開始し窒素封入し130℃に昇温した後、圧力−0.1MPaGで1時間脱水した。次いで160℃に昇温し、圧力0.3MPaG以下でエチレンオキシド440重量部(10モル部)とプロピレンオキサイド174重量部(3モル部)の混合物を5時間かけて逐次滴下し、同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。次いで、エチレンオキシド220部(5モル部)を3時間かけて逐次滴下し同温度で圧平衡になるまで1時間撹拌した。その後60℃に冷却し、酢酸0.4部で中和し、比較例のためのポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−9)を得た。
実施例1〜5および比較例1〜9
製造例1〜5で作成した本発明の(A−1)〜(A−5)、および比較製造例1〜9で作成した(A’−1)〜(A’−9)と水を表1に記載した配合比(重量部)で配合して衣料用洗浄剤を調製し、皮脂汚れに対する洗浄試験とすすぎ時の泡切れの性能評価を行った。その結果を表1に記載した。
Figure 2018119085
皮脂汚れに対する洗浄試験とすすぎ時の泡切れの性能評価は以下の方法で行った。
<皮脂汚れに対する洗浄試験>
皮脂汚れに対する洗浄性評価としては湿式人工汚染布[(財)洗濯科学協会製]を用いて、以下に示す試験方法で行った。
(1)表1記載の配合液1.0kgに、上記の湿式人工汚染布を5枚投入し、ターゴトメーター[(株)大栄科学精器製作所製を用いて温度25℃、回転速度120rpmで10分間撹拌して洗浄する。
(2)洗浄後の汚染布を水1.0kgに投入し、温度25℃、回転速度120rpmで1分間撹拌してすすぎ洗いをする。
(3)洗浄済みの布を取り出し、ギヤーオーブン:GPS−222[エスペック(株)製]を用いて50℃で60分間乾燥し、試験布を得る。
(4)分光式色差計:SpectroPhotometer SD5000[日本電色工業(株)製]を使用して、試験布の540nmの反射率を、試験布1枚ごとに表裏1個所ずつ計2個所(試験布5枚で合計10個所)測定する。
(5)合計10個所の反射率の平均値を求め、下記の数式(1)で洗浄率(%)を算出する。洗浄率が高いほど、洗浄性に優れることを示す。
洗浄率(%)=[(R−R)/(R−R)]×100 (1)
なお、式(1)中、Rは標準白布の反射率、Rは洗浄後の湿式人工汚染布の反射率、Rは洗浄前の湿式人工汚染布の反射率を示す。
皮脂汚れに対する洗浄性を、下記の判定基準でそれぞれ判定した。
○:洗浄率55%以上
×:55%未満
<泡切れ試験>
泡切れ試験は、ロスマイルス法(JIS K3362に準拠)を用いて、表1記載の配合液について評価した。
具体的には、20℃に温調した上記配合液200mL を900mm の高さから30秒間で液面上に流下させ、流下終了から5分後の泡の高さを測り、泡切れ性を評価した。
泡切れ性を、下記の判定基準でそれぞれ判定した。
○:5分後の泡高さ5cm未満
×:5分後の泡高さ5cm以上
本発明の実施例1〜5に示すポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A−1)〜(A−5)を含有する衣料用洗浄剤は皮脂汚れの洗浄性とすすぎ時の泡切れ性に優れる。
一方、Rの炭素数が10〜18の範囲外のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−1)と(A’−2)を含有する比較例1と比較例2の衣料用洗浄剤は、皮脂汚れの洗浄性に劣る。
pが5〜30の範囲外のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−3)と(A’−4)を含有する比較例3と比較例4の衣料用洗浄剤も、皮脂汚れの洗浄性に劣る。
qが10を超えるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−5)を含有する比較例5の衣料用洗浄剤も、皮脂汚れの洗浄性に劣る。
rが10を超えるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−6)を含有する比較例6の衣料用洗浄剤も、皮脂汚れの洗浄性に劣る。
rが0のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−7)と(A’−8)を含有する比較例7と比較例8の衣料用洗浄剤は、すすぎ時の泡切れ性に劣る。
末端のアルキレンオキシ基がエチレンオキシ基であるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A’−9)を含有する比較例9の衣料用洗浄剤も、すすぎ時の泡切れ性に劣る。
本発明のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A)を含有する衣料用洗浄剤は、皮脂汚れに対する洗浄性とすすぎ時の泡切れ性が優れているため、衣料用洗浄剤として好適に使用できる。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A)を含有する衣料用洗浄剤。
    Figure 2018119085
    [一般式(1)において、Rは炭素数10〜18の炭化水素基を表す。EOはエチレンオキシ基を表し、AOとAOは、それぞれ独立 に炭素数3〜4のアルキレンオキシ基を表す。pはエチレンオキシドの付加モル数であって5〜30の数 を表し、qは炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加モル数であって0〜10の数を表し、rは炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加モル数であって1〜10の数を表す。式(1)中の{ }内のエチレンオキシドとAOのアルキレンオキシドはランダム付加でもブロック付加でもよく、ブロック付加の場合はその付加の順番は問わない。 ]
  2. OとAOがプロピレンオキシ基である請求項1記載の衣料用洗浄剤。
  3. {p/(p+q+r)}が0.65〜0.95である請求項1または2記載の衣料用洗浄剤。
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