JP2018118345A - 仕上げ加工機及び仕上げ加工方法 - Google Patents

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慎二 伏原
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晃範 大塚
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Abstract

【課題】クラウニング形状を有するか否かに関係なく使用するフィードドラムやフィードロールを共通化でき、また、常に新しい研磨面での加工が可能となって加工品質が安定する仕上げ加工機及び仕上げ加工方法を提供する。【解決手段】直線状に搬送されている複数のワークの外表面を研磨していく仕上げ加工装置である。直線状に搬送されているワークと、少なくとも外表面が弾性変形可能な弾性材にて構成された押圧ローラとの間を、研磨フィルムがワーク搬送方向の往復動が付与されつつ走行する。この際、押圧ローラにてワークの外表面に押圧される。これによって、研磨フィルムにてワークの外表面を研磨する。【選択図】図1

Description

本発明は、仕上げ加工機及び仕上げ加工方法に関し、特に、軸受の転動体としての円筒ころやテーパころ等の外径面の超仕上げ加工機及び仕上げ加工方法に関する。
一般的に円筒ころ軸受や円錐ころ軸受に使用される「ころ」の外径面には寿命向上、音・振性能向上など機能向上のために超仕上げ加工が施される。ここで、超仕上げ加工とは、一般に、粒径の小さな砥粒で作られた角状の砥石を、比較的低い圧力で加工物に押しつけ,振幅1〜3mm、振動数10〜40Hz程度の相対振動を与えながら加工に必要な相対運動を行わせる加工である。このような超仕上げ加工では、表面粗さが小さく、かつ加工変質層の厚みも小さい良好な加工面が得られるうえ,相対振動の存在によって加工能率もかなり高いという特徴を有する。0.1μm程度の表面粗さを得ることもできる反面、波長の大きな表面のうねりを除去することは困難である。
ところで、前記「ころ」の外径面はストレート形状(円筒面)とは限らず、応力集中(エッジロード)を緩和、さらにはゼロにするためクラウニング形状を設けた製品が多い。クラウニング部を含む外径面全面を超仕上げ加工(超仕上)するため、従来には、フィードドラムを用いるもの(特許文献1)、また、フィードロールを用いるもの(特許文献2)等がある。フィードドラムを用いるものでは、テーパころ等に対応し、フィードロールを用いるものでは、円筒ころやニードルころ等に対応する。
特許文献1に記載の加工装置では、一対のフィードドラムと砥石とを備える。一対のフィードドラムは、それぞれ螺旋状に続く案内ねじ面を有し、各中心軸廻りに回転駆動される。この場合、2本のフィードドラムが、所定間隔に平行に配設され、これらフィードドラムは、互いに対向する案内ねじ面にころを転接させて回転により両フィードドラム間にころを通過させて搬送するものである。
また、特許文献2に記載の加工装置では、互いに並列に配設された一対の円筒状の駆動ローラと、砥石とを備えるものである。これら駆動ローラは、それぞれ駆動モータにて回転駆動され、一方の駆動ローラは、その回転軸が水平となるように配設され、他方の駆動ローラは、回転軸が水平に対して所定角度で傾斜するように配置されている。この他方の駆動ローラの傾斜角度が、スルーフィールドアングルと呼ばれ、このスルーフィールドアングルを持たせることにより、略円柱状の被加工物である円筒ころ等に軸方向の送り運動が与えられる。
特開2012−61571号公報 特開2004−322307号公報
前記特許文献1及び特許文献2では、外径面がストレート形状のワークと、クラウニング形状を設けたワークとで、それぞれ、専用のフィードドラムやフィードロールを必要とする。すなわち、クラウニング形状や製品サイズ毎に専用のフィードドラムやフィードロールを製作する必要があった。このため、製造工程においても専用の工作機が必要となり、生産性が悪いという課題があった。
また、砥石を用いるものであるので、シリンダ機構等でワークに対して加圧するとともに、ワーク進行方向に対してオシレーションさせていた。この場合も、クラウニング形状や製品サイズ毎に専用の砥石を用いる必要があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて、クラウニング形状を有するか否かに関係なく使用するフィードドラムやフィードロールを共通化でき、また、常に新しい研磨面での加工が可能となって加工品質が安定する仕上げ加工機及び仕上げ加工方法を提供するものである。
本発明の仕上げ加工機は、一対の回転体の回転駆動によって複数のワークを直線状に搬送するフィーダ機構と、このフィーダ機構にて直線状に搬送されている複数のワークの外表面を研磨していく研磨部材とを備えた仕上げ加工装置であって、少なくとも外表面が弾性変形可能な弾性材にて構成された押圧ローラを有する押圧機構と、押圧機構の押圧ローラにてワークの外表面に押圧されながらワークの外表面を研磨する研磨部材としての研磨フィルムと、フィーダ機構にて直線状に搬送されているワークと押圧ローラとの間に研磨フィルムを走行させる走行機構と、研磨フィルムのワーク搬送方向の往復動を行うオシレーション機構とを備えたものである。
本発明の仕上げ加工機によれば、フィーダ機構にて直線状に搬送されている複数のワークの外表面を、研磨フィルムにて研磨していくことができる。研磨フィルムが、押圧ローラにてワークの外表面に押圧され、しかも、押圧ローラは、少なくとも外表面が弾性変形可能な弾性材にて構成されているので、押圧ローラの外表面がワークの外表面の形状に対応する形状に弾性変形することになる。また、研磨フィルムは、ワークと押圧ローラとの間を走行するものであるので、常に新しい研磨面での加工が可能となる。さらには、オシレーション機構を設けることによって、ワークの外表面に対して超仕上げ加工を行うことができる。
一つの走行機構と一つの押圧機構と一つの研磨フィルムとで一つのユニット体を構成するとともに、複数のユニット体をワーク搬送方向に配設し、ユニット体の駆動系を固定側とし、ユニット体の駆動系以外を揺動側とし、前記オシレーション機構が、所定数のユニット体の揺動側を一体にオシレーションさせる。このように構成することによって、駆動系の振動が加工部位において伝わりにくく、高品質の研磨を安定して行うことができる。
オシレーション機構は、偏心カムを用いることができる。このような偏心カムを用いることによって、簡単な構成で、研磨フィルムのオシレーションを行わせることができる。
ワークが軸受の転動体としてのころが最適となり、ワークがテーパころであれば、前記フィーダ機構の一対の回転体は一対のフィードドラムからなり、ワークが円筒ころまたはニードルころであれば、前記フィーダ機構の一対の回転体は一対のフィードロールからなるように構成できる。
本発明の仕上げ加工方法は、直線状に搬送されている複数のワークの外表面を研磨していく仕上げ加工方法であって、直線状に搬送されているワークと、少なくとも外表面が弾性変形可能な弾性材にて構成された押圧ローラとの間を、押圧ローラにてワークの外表面に押圧されながら、研磨フィルムがワーク搬送方向の往復動が付与されつつ走行し、この研磨フィルムにてワークの外表面を研磨するものである。
本発明の仕上げ加工方法によれば、直線状に搬送されている複数のワークの外表面を、研磨フィルムにて研磨していくことができる。研磨フィルムが、押圧ローラにてワークの外表面に押圧され、しかも、押圧ローラは、少なくとも外表面が弾性変形可能な弾性材にて構成されているので、押圧ローラの外表面がワークの外表面の形状に対応する形状に弾性変形することになる。また、研磨フィルムは、ワークと押圧ローラとの間を走行するものであるので、常に新しい研磨面での加工が可能となり、さらには、研磨フィルムがワーク搬送方向の往復動が付与されつつ走行するので、ワークの外表面に対して超仕上げ加工を行うことができる。
本発明では、押圧ローラの外表面がワークの外表面の形状に対応する形状に弾性変形することになるので、ワークの外表面にクラウニング形状を有する場合や有さない場合にも対応することができ、フィーダ機構として、フィードドラム及びフィードロールのいずれも対応でき、装置(設備)の生産性に優れ、低コスト化を達成できる。
また、常に新しい研磨面での加工が可能であり、しかも、研磨フィルムがワーク搬送方向の往復動が付与されつつ走行するので、ワークの外表面に対して超仕上げ加工を行うことができ、研磨部の目詰まり等による加工精度の変化を抑制できて、高品質の製品を提供できる。
本発明の第1の仕上げ装置の簡略左側面図である。 図1に示す仕上げ装置の簡略右側面図である。 図1に示す仕上げ装置の簡略正面図である。 オシレーション機構の簡略図である。 図1に示す仕上げ装置の簡略ブロック図である。 本発明の第2の仕上げ装置の簡略側面図である。 図6に示す仕上げ装置のフィーダ機構の簡略図である。 ワークを示し、(a)は円筒ころの簡略斜視図であり、(b)は円すいころの簡略斜視図であり、(c)は球面ころの簡略斜視図であり、(e)は針状ころの簡略斜視図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1〜図3は本発明の第1の仕上げ装置を示し、この装置は、一対の回転体1,2の回転駆動によって複数のワークWを直線状に搬送するフィーダ機構3と、このフィーダ機構3にて直線状に搬送されている複数のワークWの外表面を研磨していく研磨部材4とを備える。
ここで、ワークWは、例えば、軸受の転動体である。軸受の転動体としては、例えば、図8に示すように複種類がある。図8(a)は円筒ころを示し、図8(b)は円すいころを示し、図8(c)は球面ころを示し、図8(d)は針状ころ(ニードルころ)を示している。なお、図1、図2および図3では、ワークWとして円すいころである。
フィーダ機構3の一対の回転体1,2は、フィードドラム1A,2Aである。フィードドラム1A,2Aは、それぞれ螺旋状に続く案内ねじ面5,5を有し、各中心軸OA1,OA2廻りに、図示省略の駆動機構を介して、図1および図2の矢印C、Cのように、同一方向に回転駆動される。この場合、2本のフィードドラム1A,2Aが、所定間隔に平行に配設され、これらフィードドラム1A,2Aは、互いに対向する案内ねじ面5,5にワークWとしての円すいころを転接させて回転により両フィードドラム1A,2A間を通過させて搬送するものである。なお、駆動機構として、例えば、サーボモータ等のモータ(図示省略)と、このモータの出力軸とフィードドラム1A,2Aとを連結する連動機構等からなる。また、1つのモータが各フィードドラム1A,2Aを回転させるものであっても、フィードドラム1A,2A毎にモータを備えるものであってもよい。
このフィードドラム1A,2Aでは、円すいころは、その軸方向線L1は、水平軸に対して円すいころのテーパ角αの1/2の角度で傾斜することになる。これによって、その軸方向線L1廻りに回転(自転)しつつ、円すいころの外周面のうち最上位部位が同一水平線上に配設された状態で直線状に搬送される。
研磨部材4としては、研磨フィルム6が用いられる。研磨フィルム6は、基材フィルム(例えば、樹脂フィルム、樹脂繊維を織り込んだ織布、樹脂繊維からなる不織布、紙等)の表面に、研磨層(例えば、研磨材粒子およびバインダーから形成される層)を形成したものである。
研磨フィルム6は、帯状の長尺体からなり、ワークWの搬送方向に沿って複数枚が配設されて、それぞれが、走行機構10にて走行してワークWの外表面(この場合、円すいころの外周面)を研磨することができる。
走行機構10は、送り側ドラム11と、送り側ドラム11を回転させて研磨フィルム6を送出するための送り用モータ12と、巻取り側ドラム13と、巻取り側ドラム13を回転させて研磨フィルム6を巻き取る巻き取り用モータ14と、研磨フィルム6の走行を案内するガイドローラ15a、15b、15c、15dとを備える。
送り側ドラム11、送り用モータ12、巻取り側ドラム13、及び巻き取り用モータ14は、固定側に基台16に配設される。この場合、第1送り側ドラム11A及び第1送り用モータ12Aが、ワーク搬送方向の下流端側に配設され、以下順次、第2送り側ドラム11B及び第2送り用モータ12B、第3送り側ドラム11C及び第3送り用モータ12C、第4送り側ドラム11D及び第4送り用モータ12D、第5送り側ドラム11E及び第5送り用モータ12E、第6送り側ドラム11F及び第6送り用モータ12Fが上流側に向って配設される。
また、第1送り側ドラム11A及び第1送り用モータ12Aと、第2送り側ドラム11B及び第2送り用モータ12Bと、第3送り側ドラム11C及び第3送り用モータ12Cとは、モータ12A、12B,12Cがワーク搬送方向の下流端側に配設され、第4送り側ドラム11D及び第4送り用モータ12Dと、第5送り側ドラム11E及び第5送り用モータ12Eと、第6送り側ドラム11F及び第6送り用モータ12Fとは、モータ12D、12E,12Fがワーク搬送方向の上流端側に配設される。
そして、第1送り側ドラム11A及び第1送り用モータ12Aが基台16の最前列に配設され、以下、第2送り側ドラム11B及び第2送り用モータ12Bと、第3送り側ドラム11C及び第3送り用モータ12Cとが順次基台16の後方にずれている。また、第6送り側ドラム11F及び第6送り用モータ12Fが基台16の最前列に配設され、以下、
第5送り側ドラム11E及び第5送り用モータ12Eと、第4送り側ドラム11D及び第4送り用モータ12Dとが後方側にずれている。
送り側ドラム11及び送り用モータ12は下段に配設され、巻取り側ドラム13及び巻き取り用モータ14は、上段に配設される。第1巻取り側ドラム13A及び第1巻取り用モータ14Aが、ワーク搬送方向の下流端側に配設され、以下順次、第2巻取り側ドラム13B及び第2巻取り用モータ14B、第3巻取り側ドラム13C及び第3巻取り用モータ14C、第4巻取り側ドラム13D及び第4巻取り用モータ14D、第5巻取り側ドラム13E及び第5巻取り用モータ14E、第6巻取り側ドラム13F及び第6巻取り用モータ13Fが上流側に向って配設される。
また、第1巻取り側ドラム13A及び第1巻取り用モータ14Aと、第2巻取り側ドラム13B及び第2巻取り用モータ14Bと、第3巻取り側ドラム13C及び第3巻取り用モータ14Cとは、モータ14A、14B,14Cがワーク搬送方向の下流端側に配設され、第4巻取りドラム13D及び第4巻取り用モータ14Dと、第5巻取り側ドラム13E及び第5巻取り用モータ14Eと、第6巻取り側ドラム13F及び第6巻取り用モータ14Fとは、モータ14D、14E,14Fがワーク搬送方向の上流端側に配設される。
そして、第1巻取り側ドラム13A及び第1巻取り用モータ14Aが基台16の最前列に配設され、以下、第2巻取り側ドラム13B及び第2巻取り用モータ14Bと、第3巻取り側ドラム13C及び第3巻取り用モータ14Cとが順次基台16の後方にずれている。また、第4巻取り側ドラム13D及び第4巻取り用モータ14Dが基台16の最前列に配設され、以下、第5巻取り側ドラム13E及び第5巻取り用モータ14Eと、第6巻取り側ドラム13F及び第6巻取り用モータ14Fとが後方側にずれている。
第1送り側ドラム11Aから送出されて、ガイドローラ15a、15b、15c、15dを介して第1巻取り側ドラム13Aに巻き取られる第1研磨フィルム6Aと、第2送り側ドラム11Bから送出されて、ガイドローラ15a、15b、15c、15dを介して第2巻取り側ドラム13Bに巻き取られる第2研磨フィルム6Bと、第3送り側ドラム11Cから送出されて、ガイドローラ15a、15b、15c、15dを介して第3巻取り側ドラム13Cに巻き取られる第3研磨フィルム6Cとは、一体的にオシレーション動作が行われる。
また、第4送り側ドラム11Dから送出されて、ガイドローラ15a、15b、15c、15dを介して第4巻取り側ドラム13Dに巻き取られる第4研磨フィルム6Dと、第5送り側ドラム11Eから送出されて、ガイドローラ15a、15b、15c、15dを介して第5巻取り側ドラム13Eに巻き取られる第2研磨フィルム6Eと、第6送り側ドラム11Fから送出されて、ガイドローラ15a、15b、15c、15dを介して第6巻取り側ドラム13Fに巻き取られる第6研磨フィルム6Fとは、一体的にオシレーション動作が行われる。
このため、第1研磨フィルム6Aと第2研磨フィルム6Bと第3研磨フィルム6Cのそれぞれのガイドローラ15a、15b、15c、15dは、第1揺動ブロック18Aに付設され、第4研磨フィルム6Dと第5研磨フィルム6Eと第5研磨フィルム6Fのそれぞれのガイドローラ15a、15b、15c、15dは、第2揺動ブロック18Bに付設されている。
すなわち、上方のガイドローラ15a、15dとは、揺動ブロック18A(18B)の上方側に設けられ、ローラ支持体20に回転自在に支持され、下方のガイドローラ15b、15cとは、揺動ブロック18A(18B)の下方側に設けられ、ローラ支持体21に回転自在に支持されている。ローラ支持体20は、ガイドローラ15a、15dを所定の前後間隔に支持し、ローラ支持体21も、ガイドローラ15b、15cを所定の前後間隔に支持する。
ところで、押圧ローラ22を有する押圧機構23が、各揺動ブロック18A(18B)の研磨フィルム6に対応して設けられる。押圧機構23は、例えばシリンダ機構24からなる。すなわち、シリンダ機構24は、シリンダ本体24aとこのシリンダ本体24aから突出するピストンロッド24bとを備える。そして、このピストンロッド24bの先端に前記押圧ローラ22が付設される。
この場合、押圧ローラ22は、少なくとも外表面(円筒面形状の外表面)が弾性変形可能な弾性材にて構成されている。弾性材としては、例えば、ニトリルゴムやクロロプレンゴム等のゴム材からなる。
押圧ローラ22は、図1と図2に示すように、ガイドローラ15b、15c間の下方位置に配設されて、押圧ローラ22にて、研磨フィルム6を下方へ押圧している。このため、送り側ドラム11から送出された研磨フィルム6は、第1のガイドローラ15aを介して、下方へ走行して、第2ガイドローラ15bを通過して押圧ローラ22で押し返されて、第3ガイドローラ15cを通過して、上方へ走行して、第4ガイドローラ15dを介して巻取り側ドラム13に巻き取られる。また、押圧ローラ22は、ピストンロッド24bを伸ばすことによって、ワークWと押圧ローラ22との間を走行する研磨フィルム6を、ワークWに押しつけることができる。
また、研磨フィルム6のオシレーション動作は、図4に示すように、前記第1・第2揺動ブロック18A,18Bと、この第1・第2揺動ブロック18A、18Bを揺動させるカム機構25を備えたオシレーション機構26にて行うことになる。このオシレーション機構26は、公知公用の機構(例えば、特公昭51−12157号公報の記載の機構)を用いることができる。なお、第1・第2揺動ブロック18A,18Bは基台側に付設される。
すなわち、オシレーション機構26は,第1・第2揺動ブロック18A、18Bとの間に、回転軸心(偏心軸心)O4がカム中心O3よりも偏心した位置に配置される偏心カム27と、この偏心カム27をその偏心軸心O4廻りに回転駆動する図示省略のモータと、第1・第2揺動ブロック18A、18Bを矢印A1,B1(A2,B2)方向の往復動をガイドする図示省略のガイド機構(リニアガイド等)と、第1・第2揺動ブロック18A、18Bを矢印A1,A2方向に弾性的に押圧する図示省略の弾性部材とを備える。
このため、第1・第2揺動ブロック18A、18Bは弾性部材にて相互に接近する方向に押圧され、第1・第2揺動ブロック18A、18Bの対応面18Aa,18Baが、偏心カム27の外周面に接触している。
この場合、図4(a)に示すように、偏心カム27の偏心軸心4が、第2揺動ブロック18Bの対応面18Ba側にあるときに、偏心カム27が時計廻りや反時計廻りに、図4(b)に示すように、偏心カム27の偏心軸心O4が、第1揺動ブロック18Aの対応面18Aa側にある状態となるように、偏心カム27が180°だけ回転すれば、第1揺動ブロック18Aは矢印A1方向に移動(スライド)し、第2揺動ブロック18Bは矢印B2方向に移動(スライド)する。また、この図4(b)に示す状態から、偏心カム27が時計廻りや反時計廻りに、図4(a)に示すように、偏心カム27の偏心軸心O4が、第2揺動ブロック18Bの対応面18Ba側にある状態となるように、偏心カム27が180°だけ回転すれば、第1揺動ブロック18Aは矢印B1方向に移動(スライド)し、第2揺動ブロック18Bは矢印A2方向に移動(スライド)する。
このため、偏心カム27をその偏心軸廻りに回転させることによって、第1・第2揺動ブロック18A、18Bを矢印A,B方向に往復動させることができる。このように、第1・第2揺動ブロック18A、18Bが往復動すれば、研磨フィルム6が、同様に往復動する。
すなわち、ローラ支持体20、ローラ支持体21、及びシリンダ機構24が、第1・第2揺動ブロック18A、18Bに付設されているので、走行している研磨フィルム6のうちの第1・第2揺動ブロック18A、18Bに対応している部位が往復動することになる。この往復動方向は、ワークWの搬送方向D(図3参照)に沿うものである。
ところで、図5はこの装置の全体構成図を示し、この装置は、前記したように、フィーダ機構3とオシレーション機構26と押圧機構23と走行機構10とを備えたものであり、これらの機構は、図5に示すように、制御手段30にて制御される。ここで、制御手段30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を中心としてROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等がバスを介して相互に接続されたマイクロコンピューターである。また、制御手段30には、記憶手段としての記憶装置が接続される。ここで、記憶装置は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やDVD(Digital Versatile Disk)ドライブ、CD−R(Compact Disc-Recordable)ドライブ、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等からなる。なお、ROMには、CPUが実行するプログラムやデータが格納されている。すなわち、前記マイクロコンピューターは、マイコンと呼ばれ、家電製品や電子機器の制御などに使われる、一つの半導体チップにコンピュータシステム全体を集積したLSI製品である。
次に、前記のように構成された装置を用いて、ワークWである円すいころの外表面(外周面)を研磨仕上げする方法を説明する。まず、フィーダ機構3のフィードドラム1、2の回転数、押圧機構23のローラのワークWに対する押圧力、走行機構10のフィルム送り速度等を前記記憶手段に入力する。なお、フィルム送り方法には、連続巻取り方法と、インターバルタイム有の断続巻取り方法とがある。このため、連続巻取り方法では、フィルム送り速度の設定としては、単に、巻取り速度を設定すればいが、断続巻取り方法では、インターバルタイムも設定する必要がある。
このように、記憶手段に各種の設定データが入力されることによって、これらのデータが制御手段30に入力され、この状態で、研磨作業が開始される。すなわち、設定された回転数でフィードドラム1、2が回転して、図3に示すように、複数個のワークWが直線状に矢印D方向に、水平軸線に沿って搬送される。なお、この図3では、複数個のワークWの研磨が終了している研磨工程途中を示している。
フィードドラム1、2の回転を開始と同時、又は回転後、さらには、回転前に、オシレーション機構のモータを駆動させて、研磨フィルム6のオシレーション動作を行わせる。また、少なくとも、研磨すべきワークWの最初(下流端)のワークが、押圧ローラの下方位置に到達するまでに、押圧ローラ22をシリンダ機構24によって、下降させるとともに、研磨フィルム6を走行させておく。これによって、ワークWの外表面に対して、研磨フィルム6を介して押圧力が付加される。この状態では、ワークWはその軸心廻りに回転(自転)するとともに、押圧ローラ22とワークWとの間に介在される研磨フィルム6は、図1及び図2に示すように、送りドラム11から送出されて巻取りドラム13に巻き取られる。その際、研磨フィルム6は、ワーク搬送方向に沿って矢印AB方向の往復運動を行う。
このため、フィーダ機構3にて順次上流側から下流側へワークWを搬送して行けば、各ワークWの外表面を複数の研磨フィルム6にて研磨していくことができる。研磨フィルム6が、押圧ローラ22にてワークWの外表面に押圧され、しかも、押圧ローラ22は、少なくとも外表面が弾性変形可能な弾性材にて構成されているので、押圧ローラ22の外表面がワークWの外表面の形状に対応する形状に弾性変形することになる。このため、ワークWの外表面にクラウニング形状を有する場合や有さない場合にも対応することができる。
また、研磨フィルム6は、ワークWと押圧ローラ22との間を走行するものであるので、常に新しい研磨面での加工が可能であり、しかも、研磨フィルム6がワーク搬送方向の往復動が付与されつつ走行するので、ワークWの外表面に対して超仕上げ加工を行うことができ、研磨部の目詰まり等による加工精度の変化を抑制できて、高品質の製品を提供できる。
さらには、オシレーション機構26を設けることによって、ワークWの外表面に対して超仕上げ加工を行うことができる。一つの走行機構10と一つの押圧機構23と一つの研磨フィルム6とで一つのユニット体Uを構成することができ、複数のユニット体Uをワーク搬送方向に配設し、ユニット体Uの駆動系を固定側とし、ユニット体Uの駆動系以外を揺動側とし、前記オシレーション機構26が、所定数のユニット体Uの揺動側を一体にオシレーションさせることができる。このように構成することによって、駆動系の振動が加工部位において伝わりにくく、高品質の研磨を安定して行うことができる。
オシレーション機構26は、偏心カム27を用いることができる。このような偏心カム27を用いることによって、簡単な構成で、研磨フィルム6のオシレーションを行わせることができる。
次に、図6および図7では、フィーダ機構3の一対の回転体1,2として、フィードロール1B,2Bを用いている。すなわち、フィーダ機構3は、互いに並列に配設された一対の円筒状にフィードロール1B,2Bを備え、これらフィードロール1B,2Bは、それぞれ駆動モータ(図示省略)にて回転駆動され、一方のフィードロール1Bは、その回転軸心OB1が水平となるように配設され、他方のフィードロール2Bは、回転軸心OB2が水平(回転軸心OB1)に対して所定角度で傾斜するように配置されている。この他方のフィードロール2Bの傾斜角度が、スルーフィールドアングルと呼ばれ、このスルーフィールドアングルを持たせることにより、略円柱状の被加工物である円筒ころ等に軸方向の送り運動が与えられる。
図6に示す仕上加工装置の他の構成は、図1〜図3等に示すように、フィードドラム1A,2Aを用いた装置と同様であるので、同一部材については、図6において、前記図1〜図3等と同一の符号を附してそれらの説明を省略する。
この場合も、フィーダ機構3のフィードロール1B、2Bの回転数、押圧機構23のローラのワークWに対する押圧力、走行機構10のフィルム送り速度等を前記記憶手段に入力しておく。このため、記憶手段に各種の設定データが入力されることによって、これらのデータが制御手段に入力され、この状態で、研磨作業が開始される。
フィードロール1B、2Bの回転を開始と同時、又は回転後、さらには、回転前に、オシレーション機構のモータを駆動させて、研磨フィルム6のオシレーション動作を行わせる。また、少なくとも、研磨すべきワークWの最初(下流端)のワークが、押圧ローラの下方位置に到達するまでに、押圧ローラをシリンダ機構によって、下降させるとともに、研磨フィルム6を走行させておく。これによって、ワークWの外表面に対して、研磨フィルム6を介して押圧力が付加される。この状態では、ワークWはその軸心廻りに回転するとともに、押圧ローラ22とワークWとの間に介在される研磨フィルム6は、図1及び図2に示すように、送りドラムから送出されて巻取りドラムに巻き取られる。その際、研磨フィルム6は、ワーク搬送方向に沿って矢印A、B方向(図3、図4参照)の往復運動を行う。
このため、フィーダ機構3にて順次上流側から下流側へワークを搬送して行けば、各ワークの外表面を研磨フィルム6にて研磨していくことができ、前記フィードドラム1A、2Aを用いた仕上加工装置と同様の作用効果を奏する。
このように、フィーダ機構として、フィードドラム1A、2A及びフィードロール1B、2Bのいずれにも対応でき、装置(設備)の生産性に優れ、低コスト化を達成できる。
また、フィードドラム1A、2A及びフィードロール1B、2Bは外径ストレート形状のものを用いたので、専用の(特殊な)ドラムやロールを用いる必要がないので、コスト低減に寄与する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、走行機構10としては、送り側モータ12と、巻取り側モータ14とを備えたものであり、フィルム6を弛ませないために、送り側モータとしてトルク制御するのが好ましく、トルク制御が可能であれば、パウダーブレーキ(磁性粉体(パウダ)を介してトルクを伝達・制御を行うパウダークラッチブレーキ)のような簡易な構成でもよい。
また、研磨フィルム6の数、すなわち、走行機構10と押圧機構23と研磨フィルム6とで形成されるユニット体Uの数としては、ワークの外表面の面粗度等の加工精度が確保できれば、任意に設定できる。また、オシレーション機構26の一つの揺動体に付設される研磨フィルム6の数も3つに限るものではない。オシレーション機構26として、カム機構を用いないもの、例えば、ボルトナット機構やシリンダ機構等を用いるものであってもよい。
1,2 回転体
1A,2A フィードドラム
1B,2B フィードロール
3 フィーダ機構
4 研磨部材
6 研磨フィルム
10 走行機構
22 押圧ローラ
23 押圧機構
25 カム機構
26 オシレーション機構
27 偏心カム
30 制御手段

Claims (6)

  1. 一対の回転体の回転駆動によって複数のワークを直線状に搬送するフィーダ機構と、このフィーダ機構にて直線状に搬送されている複数のワークの外表面を研磨していく研磨部材とを備えた仕上げ加工装置であって、
    少なくとも外表面が弾性変形可能な弾性材にて構成された押圧ローラを有する押圧機構と、押圧機構の押圧ローラにてワークの外表面に押圧されながらワークの外表面を研磨する研磨部材としての研磨フィルムと、フィーダ機構にて直線状に搬送されているワークと押圧ローラとの間に研磨フィルムを走行させる走行機構と、研磨フィルムのワーク搬送方向の往復動を行うオシレーション機構とを備えたことを特徴とする仕上げ加工装置。
  2. 一つの走行機構と一つの押圧機構と一つの研磨フィルムとで一つのユニット体を構成するとともに、複数のユニット体をワーク搬送方向に配設し、ユニット体の駆動系を固定側とし、ユニット体の駆動系以外を揺動側とし、前記オシレーション機構が、所定数のユニット体の揺動側を一体にオシレーションさせることを特徴とする請求項1に記載の仕上げ加工装置。
  3. オシレーション機構は、偏心カムを用いていることを特徴とする請求項2に記載の仕上げ加工装置。
  4. ワークがテーパころであれば、前記フィーダ機構の一対の回転体は一対のフィードドラムからなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の仕上げ加工装置。
  5. ワークが円筒ころまたはニードルころであれば、前記フィーダ機構の一対の回転体は一対のフィードロールからなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の仕上げ加工装置。
  6. 直線状に搬送されている複数のワークの外表面を研磨していく仕上げ加工方法であって、
    直線状に搬送されているワークと、少なくとも外表面が弾性変形可能な弾性材にて構成された押圧ローラとの間を、押圧ローラにてワークの外表面に押圧されながら、研磨フィルムがワーク搬送方向の往復動が付与されつつ走行し、この研磨フィルムにてワークの外表面を研磨することを特徴とする仕上げ加工方法。
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