JP2018117511A - 送電装置、および当該送電装置を備える無線電力伝送システム - Google Patents

送電装置、および当該送電装置を備える無線電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】負荷の状態が変化した場合でも、より安定した電力伝送を実現する。
【解決手段】送電装置は、受電アンテナを備える受電装置に無線で電力を伝送する。前記送電装置は、入力された直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ回路と、前記インバータ回路に接続され、前記インバータ回路から出力された交流電力を送出する送電アンテナと、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値に基づいて、前記インバータ回路の出力電圧を定める制御パラメータの値を決定し、決定した前記制御パラメータの値を用いて前記インバータ回路を制御する制御回路と、を備える。前記制御回路は、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値の少なくとも一方が変化したとき、前記電圧および電流の測定値に基づいて前記制御パラメータの値を変更し、前記受電回路から出力される電圧を所定の範囲内に維持する。
【選択図】図6

Description

本開示は、送電装置、および当該送電装置を備える無線電力伝送システムに関する。
無線(すなわち非接触)で電力の伝送を行う無線電力伝送技術には、電磁誘導方式および磁界共鳴方式などの種々の方式がある。
特許文献1は、磁界共鳴方式による無線電力伝送システムの例を開示している。特許文献2は、電磁誘導方式による無線電力伝送システムの例を開示している。
特開2015−136274号公報 特開2004−096852号公報
従来の無線電力伝送技術では、電力供給中に負荷の状態(例えばインピーダンス)が変化した場合に、安定した電力供給を維持することが困難な場合があった。
本開示は、負荷の状態が変化した場合でも、より安定した動作を実現し得る無線電力伝送技術を提供する。
本開示の一態様に係る送電装置は、受電アンテナを備える受電装置に無線で電力を伝送する。前記送電装置は、入力された直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ回路と、前記インバータ回路に接続され、前記インバータ回路から出力された交流電力を送出する送電アンテナと、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値に基づいて、前記インバータ回路の出力電圧を定める制御パラメータの値を決定し、決定した前記制御パラメータの値を用いて前記インバータ回路を制御する制御回路と、を備える。前記制御回路は、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値の少なくとも一方が変化したとき、前記電圧および電流の測定値に基づいて前記制御パラメータの値を変更し、前記受電回路から出力される電圧を所定の範囲内に維持する。
本開示の包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体によって実現されてもよい。あるいは、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、および記録媒体の任意な組み合わせによって実現されてもよい。
本開示の一態様によれば、負荷の状態が変化した場合でも、より安定した動作を実現できる。
図1は、無線電力伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、無線電力伝送システムの他の構成例を示すブロック図である。 図3Aは、第2の負荷300Bの状態のみが変化した場合における、第2の負荷300Bへの入力電流IL2および入力電圧Vの時間変化の例を示している。 図3Bは、第1の負荷300Aおよび第2の負荷300Bの両方の状態が同時に変化した場合における、第1の負荷300Aへの入力電流IL1、第2の負荷300Bへの入力電流IL2、および第2の負荷300Bへの入力電圧Vの時間変化の例を示している。 図4は、本開示の実施形態1における無線電力伝送システムを適用したロボットアーム装置の一例を模式的に示す図である。 図5は、ロボットアーム装置の構成の一例を示す図である。 図6は、実施形態1における無線電力伝送システムの一部の構成を示すブロック図である。 図7Aは、無線給電ユニット100における送電アンテナ11および受電アンテナ21の等価回路の一例を示す図である。 図7Bは、無線給電ユニット100における送電アンテナ11および受電アンテナ21の等価回路の他の例を示す図である。 図7Cは、整流回路23の構成例を示す図である。 図8Aは、周波数を大きくすると、コイルの両端の電圧の振幅が減少する傾向があることを示している。 図8Bは、位相シフト量を0°から180°の範囲内で大きくすると、コイルの両端の電圧の振幅の時間平均が減少することを示している。 図8Cは、デューティ比を0%から50%の範囲内で大きくすると、コイルの両端の電圧の振幅の時間平均が増加することを示している。 図8Dは、インバータ回路13に供給する電圧を増加させると、コイルの両端の電圧の振幅が増加することを示している。 図9は、インバータ回路13の構成例を示す図である。 図10Aは、スイッチング素子S1およびS4に供給される2つのパルス信号の位相シフト量φ、およびスイッチング素子S2およびS3に供給される2つのパルス信号の位相シフト量φが0度の場合の4つのパルス信号およびインバータ回路13から出力される電圧Vの時間変化を模式的に示している。 図10Bは、位相シフト量φが90度の場合の各パルス信号および電圧Vの時間変化を模式的に示している。 図11は、インバータ回路13の他の構成例を示す図である。 図12Aは、各パルス信号のデューティ比が0.5(50%)の場合の、スイッチング素子S1〜S4に入力されるパルス信号および出力電圧Vの波形の例を示している。 図12Bは、各パルス信号のデューティ比が0.25(25%)の場合の、スイッチング素子S1〜S4に入力されるパルス信号および出力電圧Vの波形の例を示している。 図13は、制御回路15の動作の概要を示すフローチャートである。 図14Aは、ある実施例における送電装置10の構成を示す図である。 図14Bは、入力電圧Vinおよび入力電流Iinと、インバータ回路13の駆動周波数fとの対応関係の一例を示している。 図15Aは、他の実施例における送電装置10の構成を示す図である。 図15Bは、入力電圧Vinおよび入力電流Iinと、位相シフト量(位相差)φとの対応関係の一例を示している。 図16は、実施形態2における無線伝送システムの構成を示すブロック図である。 図17Aは、第2の送電装置10Bの入力電圧Vin(図16における電圧Vに相当)および入力電流Iin(図16における電流Iに相当)と、インバータ回路13の駆動周波数fとの対応関係の一例を示している。 図17Bは、第2の送電装置10Bの入力電圧Vinおよび入力電流Iinと、インバータ回路13(フルブリッジインバータ)における複数のスイッチング素子に供給されるパルス信号の位相シフト量φとの対応関係の一例を示している。 図18は、実施形態2の変形例を示すブロック図である。 図19Aは、1つの無線給電ユニット100を備える無線電力伝送システムを示している。 図19Bは、電源200と末端の負荷300Bとの間に、2つの無線給電ユニット100A、100Bが設けられた無線電力伝送システムを示している。 図19Cは、電源200と末端の負荷装置300Xとの間に、3つ以上の無線給電ユニット100A〜100Xが設けられた無線電力伝送システムを示している。
(本開示の基礎となった知見)
本開示の実施形態を説明する前に、本開示の基礎となった知見を説明する。
図1は、無線電力伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。この無線電力伝送システムは、例えば工場または作業現場などで用いられる産業用ロボットにおける1つ以上の負荷(例えば電気モータ)に電力を供給する用途で用いられ得る。本開示における無線電力伝送システムは、他の用途(例えば、電気自動車などの電動車両への給電など)にも用いられ得るが、本明細書では、主に産業用ロボットへの適用例を説明する。
無線電力伝送システムは、電源200と、無線給電ユニット100と、負荷300とを備える。無線給電ユニット100は、送電装置10と、受電装置20とを備える。この例における負荷300は、モータ31と、モータインバータ33と、モータ制御回路35とを備える。なお、負荷300は、モータ31を含む機器に限らず、例えばバッテリ、照明機器、イメージセンサといった電力によって動作する任意の機器であってよい。負荷300は、二次電池または蓄電用キャパシタなどの、電力を蓄積する蓄電器であってもよい。
送電装置10は、送電アンテナ11と、インバータ回路13と、送電制御回路15とを備える。インバータ回路13は、電源200と送電アンテナ11との間に接続され、電源200から出力された直流電力を交流電力に変換して出力する。送電アンテナ11は、例えばコイルとキャパシタとを含む共振回路(すなわち共振器)であり、インバータ回路13から出力された交流電力を空間に送出する。送電制御回路15は、例えばマイクロコントローラユニット(MCU、以下、「マイコン」とも称する。)と、ゲートドライバ回路とを含む集積回路であり得る。送電制御回路15は、インバータ回路13に含まれる複数のスイッチング素子の導通/非導通の状態を切り替えることにより、インバータ回路13から出力される交流電力の周波数および電圧を制御する。
受電装置20は、受電アンテナ21と、整流回路23とを備えている。受電アンテナ21は、例えばコイルとキャパシタとを含む共振器であり得る。受電アンテナ21は、送電アンテナ11に電磁的に結合し、送電アンテナ11から伝送された電力の少なくとも一部を受け取る。整流回路23は、受電アンテナ21から出力された交流電力を直流電力に変換して出力する。
負荷300は、モータ31と、モータインバータ33と、モータ制御回路35とを備える。この例におけるモータ31は、三相交流によって駆動されるサーボモータであるが、他の種類のモータであってもよい。モータインバータ33は、モータ31を駆動する回路であり、三相インバータ回路を含む。モータ制御回路35は、モータインバータ33を制御するMCUなどの回路である。モータ制御回路35は、モータインバータ33に含まれる複数のスイッチング素子の導通/非導通の状態を切り替えることにより、モータインバータ33に所望の三相交流電力を出力させる。
このような無線電力伝送システムにおいては、電力伝送中に送電装置10への入力電圧、または負荷300への入力電流が変化すると、受電装置20の出力電圧が変化する。出力電圧の変動によって、負荷300に印加される電圧が負荷300の定格電圧を超えると、負荷300の動作異常または破壊を招くおそれがある。このため、負荷300に定格電圧を超える電圧が印加されないように(好ましくは一定の電圧が負荷300に与えられるように)、受電装置20の出力電圧を制御することが求められる。負荷300への入力電流は、負荷300の動作状態に依存する。例えば、モータ31の回転速度が頻繁に変化するような用途では、モータインバータ33に流入する電流も目まぐるしく変化する。その結果、整流回路23から出力される電圧も頻繁に変化することになる。また、電源200から送電装置10以外の装置(例えば、他の負荷)にも並列的に電力が供給されるような構成においては、当該他の負荷の動作状態の変化に起因して、インバータ回路13への入力電圧が変化し得る。
特許文献1は、受電装置の出力電力をモニターし、送電装置に通信によって電力要求を行い、その要求に従って送電装置が送電電力を制御するシステムを開示している。また、特許文献2は、入力電圧の変動に応じて、送電装置に設けられたスイッチング素子のデューティ比(すなわち、1周期あたりのオン時間の比)を制御することにより、送電電力を一定に維持することを開示している。
しかしながら、特許文献1の技術を用いた場合、通信によるフィードバック制御を行うことになるため、電力の制御に時間を要し、負荷変動に追従できない場合がある。特に、産業用ロボットのように、頻繁に動作状態(例えば、モータの回転速度またはトルク)が変化する負荷に対しては、その変化に追従することが困難である。また、特許文献2の技術によれば、送電装置への入力電圧が変動する場合には対応できるが、受電装置の出力電流の変動に起因して出力電圧が変動する場合には対応できない。
本発明者らは、以上の考察に基づき、上記課題を解決するための構成に想到した。本開示の実施形態の概要は、以下のとおりである。
本開示の一態様に係る送電装置は、
受電アンテナを備える受電装置に無線で電力を伝送する送電装置であって、
入力された直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ回路と、
前記インバータ回路に接続され、前記インバータ回路から出力された交流電力を送出する送電アンテナと、
前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値に基づいて、前記インバータ回路の出力電圧を定める制御パラメータの値を決定し、決定した前記制御パラメータの値を用いて前記インバータ回路を制御する制御回路と、
を備える。
上記態様によれば、前記制御回路は、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値に基づいて、前記インバータ回路の出力電圧を定める制御パラメータの値を決定し、決定した前記制御パラメータの値を用いて前記インバータ回路を制御する。
これにより、例えば受電装置に接続された負荷の動作状態の変化に起因して受電装置の出力電圧が変化した場合に、迅速に適切な制御パラメータに変更し、受電装置から出力される電圧の変動を抑制することができる。インバータ回路への入力電圧が変化した場合も同様に、迅速に適切な制御パラメータに変更して受電装置の出力電圧の変動を抑制することができる。その結果、負荷の動作異常または負荷の破壊などの問題を回避できる。
ある実施形態において、前記制御回路は、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値の少なくとも一方が変化したとき、前記電圧および電流の測定値に基づいて前記制御パラメータの値を変更し、前記受電回路から出力される電圧を所定の範囲内(例えば一定値)に維持する。
これにより、例えば負荷の動作状態が変化した場合でも、常に所定の範囲内の電圧が負荷に供給されるため、負荷をより安全かつ安定的に動作させることができる。
前記送電装置は、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の値と、前記制御パラメータの値との対応関係を表す相関データを格納するメモリ(記録媒体)をさらに備えていてもよい。その場合、前記制御回路は、前記相関データを参照することにより、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値から、前記制御パラメータの値を直ちに決定することができる。そのような相関データは、例えば、ルックアップテーブルまたは関数などの種々の形態でメモリに格納され得る。相関データは、予め送電装置内のROMに記録しておいてもよいし、通信によって外部の装置から取得してもよい。
本明細書において、「制御パラメータ」とは、インバータ回路から出力される電圧または受電装置から出力される電圧の値(すなわちレベル)を決定するパラメータである。制御パラメータは、例えばインバータ回路から出力される交流電力の周波数(以下、「駆動周波数」と称することがある。)、またはインバータ回路に含まれる複数のスイッチング素子の各々に供給されるパルス信号(「制御信号」とも称する。)のデューティ比などであり得る。インバータ回路がフルブリッジインバータである場合には、制御パラメータは、同時に導通状態(オン)にされる2つのスイッチング素子に供給されるパルス信号の位相差(「位相シフト量」とも称する。)であってもよい。他にも、インバータ回路の前段にDC−DCコンバータが接続される形態では、当該DC−DCコンバータの昇圧比または降圧比などのパラメータであってもよい。
図1に示す例における無線電力伝送システムは、1つの無線給電ユニット100と、1つの負荷300を備えている。しかし、本開示における無線電力伝送システムは、このような形態に限定されない。無線電力伝送システムは、直列に接続された複数の無線給電ユニットを備えていてもよい。複数の無線給電ユニットには、それぞれ異なる負荷が接続され得る。以下、そのような構成の例を簡単に説明する。
図2は、無線電力伝送システムの他の構成例を示すブロック図である。この無線電力伝送システムは、第1の無線給電ユニット100Aと、第2の無線給電ユニット100Bと、第1の負荷300Aと、第2の負荷300Bとを備えている。第1の無線給電ユニット100Aは、第1の送電装置10Aと、第1の受電装置20Aとを備える。第2の無線給電ユニット100Bは、第2の送電装置10Bと、第2の受電装置20Bとを備える。送電装置10A、10Bの各々は、前述の送電装置10と同じ構成要素を備える。受電装置20A、20Bの各々は、前述の受電装置20と同じ構成要素を備える。この例では、第1の送電装置10Aは、電源200に接続されている。第2の送電装置10Bおよび第1の負荷300Aは、第1の受電装置20Aに接続されている。第2の負荷300Bは、第2の受電装置20Bに接続されている。より具体的には、第1の送電装置10Aにおけるインバータ回路13は、電源200に接続されている。第2の送電装置10Bにおけるインバータ回路13および第1の負荷300Aにおけるモータインバータ33は、第1の受電装置20Aにおける整流回路23に接続されている。第2の負荷300Bにおけるモータインバータ33は、第2の受電装置20Bにおける整流回路23に接続されている。
第1の送電装置10Aは、電源200から有線で直流電力を受け取り、交流電力に変換して出力する。第1の受電装置20Aは、第1の送電装置10Aから無線で伝送された交流電力を受け取り、直流電力に変換して出力する。第2の送電装置10Bおよび第1の負荷300Aは、第1の受電装置20Aから出力された直流電力を有線で受け取り、その直流電力によって駆動される。第2の受電装置20Bは、第2の送電装置10Bから伝送された交流電力を無線で受け取り、直流電力に変換して出力する。第2の負荷300Bは、第2の受電装置20Bから出力された直流電力を受け、その電力によって駆動される。
この例では、無線給電ユニット100A、100Bの個数は2であるが、3以上の無線給電ユニットを直列に連結してもよい。1つの無線給電ユニットには、2つ以上の負荷が並列に接続される構成も可能である。各負荷は、モータ以外の電気機器(例えば、カメラまたは光源)または蓄電器を含んでいてもよい。図示される例では、送電装置10A、10Bには直流電力が供給され、受電装置20A、20Bは直流電力を出力するが、そのような形態に限定されない。例えば、各受電装置20A、20Bが整流回路23を備えず、代わりに次段の送電装置10B、または負荷300Aもしくは300Bが整流回路を備えていてもよい。さらには、整流回路を設ける代わりに、AC−AC変換を行う周波数変換回路(例えばマトリクスコンバータ等)を用いてもよい。そのような周波数変換回路は、受電装置に設けられていてもよいし、送電装置または負荷に設けられていてもよい。
このような構成によれば、電源200から出力された電力は、複数の無線給電ユニット100A、100Bを介して、複数の負荷300A、300Bに順次供給される。このようなシステムは、ロボットアーム装置のような、多数のアクチュエータを一括して駆動する装置に適している。ロボットの関節部または伸縮部に無線給電ユニットを配置すれば、その箇所において給電用のケーブルを排除できるため、安全性および可動性を高められるというメリットが得られる。
本発明者らの検討によれば、図2に示すような無線電力伝送システムにおいては、第1の負荷300Aおよび第2の負荷300Bの状態(例えばモータの回転速度)が同時に変化した場合に、従来技術では対応できないことがわかった。負荷300A、300Bの状態が同時に変化すると、過渡的に発生する受電装置20Bの出力電圧の変動が増長されることになる。このため、出力電圧を、第2の負荷300Bの入力定格電圧の範囲内に収めることが困難である、という課題が生じる。
図3Aおよび図3Bは、この課題を説明するための図である。図3Aは、第2の負荷300Bの状態のみが変化した場合における、第2の負荷300Bへの入力電流IL2および入力電圧Vの時間変化の例を示している。図3Bは、第1の負荷300Aおよび第2の負荷300Bの両方の状態が同時に変化した場合における、第1の負荷300Aへの入力電流IL1、第2の負荷300Bへの入力電流IL2、および第2の負荷300Bへの入力電圧Vの時間変化の例を示している。
図3Aに示す例では、負荷300Bの状態変動に伴って負荷300Bの入力電流IL2が変動し、その結果、負荷300Bへの入力電圧Vが変化している。負荷300Bのみが変動しているため、電圧Vの変化量は限られている。これに対して、図3Bに示す例では、負荷300Bへの入力電流IL1だけでなく、負荷300Aの入力電流IL2も同時に変動している。その結果、電流IL1、IL2の両方の変動に起因して、電圧Vが大きく変動する。例えば、負荷300Aの変動に起因して電圧Vが20%上昇し(1.2倍)、負荷300Bの変動に起因して電圧Vが30%上昇する(1.3倍)とする。その場合、両方の負荷300A、300Bの変動に起因して、電圧Vが、56%上昇する(1.56倍)ことになる。このような大きな過渡的変動が生じると、従来のフィードバック制御のような方法では対応することが困難である。
そこで、本開示のある実施形態では、送電装置における制御回路は、インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値に加えて、第1の受電装置から出力される電圧および電流の測定値、または第1の負荷に入力される電圧および電流の測定値にさらに基づいて、制御パラメータの値を決定する。送電装置への入力電力の情報だけでなく、前段の受電装置の出力電力、または当該送電装置に並列に接続された負荷の入力電力の情報も利用することにより、後述するように、第1の負荷および第2の負荷が同時に変動した場合であっても、第2の受電装置の出力電圧の変動を抑制することが可能である。
以下、本開示のより具体的な実施形態を説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。以下の説明において、同一または類似する構成要素については、同じ参照符号を付している。
(実施形態1)
図4は、本実施形態における無線電力伝送システムを適用したロボットアーム装置の一例を模式的に示す図である。このロボットアーム装置は、複数の可動部(例えば関節部および直動部)を有する。各可動部は、電気モータを含むアクチュエータによって回転または伸縮できるように構成されている。このような装置を制御するためには、複数のモータに個別に電力を供給して制御する必要がある。電源から複数のモータへの給電は、従来は多数のケーブルによって行われていた。しかし、ケーブルによって給電する構成では、モータの数に応じた数だけケーブルを敷設する必要がある。そのため、ケーブルの引っ掛かりによる事故が発生し易く、可動域が制限され、部品交換が容易にできない、という課題が生じる。また、ケーブルの屈曲が繰り返されることによってケーブルが劣化したり、断線が生じたりするという課題も生じる。そこで、本実施形態においては、少なくとも1つの可動部において無線電力伝送技術を適用することにより、可動部におけるケーブルを削減することを実現している。
図5は、ロボットアーム装置の構成の一例を示す図である。このロボットアーム装置は、関節部J1〜J6を有している。このうち、関節部J2、J4には、前述の無線電力伝送が適用されている。一方、関節部J1、J3、J5、J6には、従来の有線による電力伝送が適用されている。ロボットアーム装置は、関節部J1〜J6をそれぞれ駆動する複数のモータM1〜M6と、モータM1〜M6のうち、モータM3〜M6をそれぞれ制御するモータ制御回路Ctr3〜Ctr6と、関節部J2、J4にそれぞれ設けられた2つの無線給電ユニット(インテリジェントロボットハーネスユニット:IHUと称することもある)IHU2、IHU4とを備えている。モータM1、M2をそれぞれ駆動するモータ制御回路Ctr1、Ctr2は、ロボットの外部の電源装置200に設けられている。
電源装置200は、モータM1、M2、および無線給電ユニットIHU2に有線で電力を供給する。無線給電ユニットIHU2は、一対のコイルを介して関節部J2において電力を無線で伝送する。伝送された電力は、モータM3、M4、制御回路Ctr3、Ctr4、および無線給電ユニットIHU4に供給される。無線給電ユニットIHU4も、一対のコイルを介して関節部J4において電力を無線で伝送する。伝送された電力は、モータM5、M6、および制御回路Ctr5、Ctr6に供給される。このような構成により、関節部J2、J4において、電力伝送用のケーブルを排除することができる。
図6は、本実施形態における無線電力伝送システムの一部の構成を示すブロック図である。図6に示される無線給電ユニット100は、図5に示す無線給電ユニットIHU2に相当し、負荷300は、モータM3およびモータ制御回路Ctr3を含む回路に相当する。なお、簡単のため、図6では、図5に示すモータM4、モータ制御回路Ctr4、および無線給電ユニットIHU4などに相当する要素の図示は省略している。受電装置20における整流回路23には、負荷300以外に、モータM4等を含む他の負荷、および他の無線給電ユニットIHU4が並列に接続され得る。
本実施形態における無線電力伝送システムの基本的な構成は、図1に示す構成と同様である。ただし、本実施形態では、電源200とインバータ回路13との間に、電流および電圧を測定する測定器16が配置されている。さらに、送電装置10が、インバータ回路13の入力電流および入力電圧と、インバータ回路13の制御パラメータとの対応関係を規定する相関データを格納するメモリ17を備えている。送電制御回路15は、測定器16によって測定された電流および電圧(または電力)の情報と、メモリ17に格納された相関データとに基づいて、インバータ回路13の制御パラメータを最適な値に決定する。これにより、負荷300の状態が変化した場合でも、負荷300の入力電圧を一定に維持することができる。
なお、図6と同様の構成は、図5に示す無線給電ユニットIHU4およびその後段の負荷についても適用される。無線給電ユニットIHU4については、電源200ではなく、無線給電ユニットIHU2から直流電力が供給される。
以下、本実施形態における各構成要素の構成を説明する。
図7Aは、無線給電ユニット100における送電アンテナ11および受電アンテナ21の等価回路の一例を示す図である。図示されるように、各アンテナは、コイル(インダクタンス成分)とキャパシタ(キャパシタンス成分)とを有する共振回路である。互いに対向する2つのコイルの共振周波数を近い値に設定することにより、高い効率で電力を伝送することができる。送電コイルには、インバータ回路13から交流電力が供給される。この交流電力によって送電コイルから発生する磁界により、受電コイルに電力が伝送される。この例では、送電アンテナ11および受電アンテナ21の両方が、直列共振回路として機能する。
図7Bは、無線給電ユニット100における送電アンテナ11および受電アンテナ21の等価回路の他の例を示す図である。この例では、送電アンテナ11は、直列共振回路として機能し、受電アンテナ21は、並列共振回路として機能する。他にも、送電アンテナ11が並列共振回路を構成する形態も可能である。
本実施形態では共振回路による送電アンテナおよび受電アンテナが用いられるが、共振を利用しない電磁誘導方式、またはマイクロ波を用いる電力伝送方式を適用してもよい。また、電界結合方式による無線電力伝送を適用してもよい。電界結合方式においては、一対のコイルではなく、一対の電極間の電界結合によって電力が伝送される。
各コイルは、例えば、回路基板上に形成された平面コイルもしくは積層コイル、または、銅線、リッツ線、もしくはツイスト線などを用いた巻き線コイルであり得る。共振回路における各キャパシタンス成分は、各コイルの寄生容量によって実現されていてもよいし、例えばチップ形状またはリード形状を有するキャパシタを別途設けてもよい。
共振回路の共振周波数f0は、典型的には、電力伝送時の伝送周波数fに一致するように設定される。共振回路の各々の共振周波数f0は、伝送周波数fに厳密に一致していなくてもよい。各々の共振周波数f0は、例えば、伝送周波数fの50〜150%程度の範囲内の値に設定されていてもよい。電力伝送の周波数fは、例えば50Hz〜300GHz、より好ましくは20kHz〜10GHz、さらに好ましくは20kHz〜20MHz、さらに好ましくは20kHz〜7MHzに設定され得る。
インバータ回路13は、電源200から入力された直流電力を交流電力に変換する。インバータ回路13は、例えばフルブリッジインバータまたはハーフブリッジインバータの回路構成を備える。インバータ回路13は、複数のスイッチング素子を有し、各スイッチング素子の導通(オン)/非導通(オフ)の状態は、制御回路15によって制御される。
整流回路23は、例えば図7Cに示すように、ダイオードブリッジおよび平滑コンデンサを含む整流器であり得る。受電装置20は、定電圧・定電流制御回路、通信用の変復調回路などの各種の回路を備えていてもよい。
送電制御回路15は、例えばマイクロコントローラユニット(MCU)などの、プロセッサを備える制御回路と、ゲートドライバ回路との組み合わせによって実現され得る。送電制御回路15は、メモリ17に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、各種の制御を行うことができる。なお、メモリ17は、送電制御回路15に内蔵されていてもよい。送電制御回路15は、本実施形態の動作を実行するように構成された専用のハードウェアによって構成されていてもよい。
本実施形態における送電制御回路15は、メモリなどの記録媒体に格納された所定の制御プログラムに従い、インバータ回路13を制御する。この際、送電制御回路15は、測定器16によって検出されたインバータ回路13への入力電流および入力電圧(または入力電力)に基づいて、インバータ回路13から出力される電圧のレベルを決定する。より具体的には、送電制御回路15は、メモリ17に格納された相関データ(例えば、ルックアップテーブルまたは関数)を参照して、入力電流および入力電圧の値の組み合わせに対応するインバータ回路13の制御パラメータの値を決定する。
「制御パラメータ」は、インバータ回路13から出力される電圧のレベルを決定するパラメータである。制御パラメータは、例えば、インバータ回路13が有する複数のスイッチング素子に供給されるパルス信号(例えばPWMパルス信号)の周波数、フルブリッジインバータにおける同時にオンにされる2つのスイッチング素子に供給される2つのパルス信号の位相シフト量、または複数のスイッチング素子の各々に供給されるパルス信号のデューティ比であり得る。なお、図6には示されていないが、インバータ回路13の前段にDC−DCコンバータが設けられていてもよい。その場合、制御回路15は、DC−DCコンバータを制御して、インバータ回路13に入力される直流電力の電圧の大きさを変化させてもよい。そのような形態では、DC−DCコンバータの出力電圧の値を制御パラメータとしてもよい。制御回路15は、DC−DCコンバータ内のスイッチング素子のスイッチングの周波数を変化させることにより、DC−DCコンバータから出力される電圧の大きさを調整することができる。以上のような制御パラメータを変化させることにより、インバータ回路13から出力される交流電力の電圧のレベルを変化させ、受電装置20が受け取る交流電力の振幅を変化させることができる。
図8Aから図8Dは、それぞれ、周波数、位相シフト量、デューティ比、およびインバータ回路13への供給電圧に対する送電アンテナ11のコイルの両端の電圧の振幅の依存性の一例を模式的に示している。図8Aは、周波数を大きくすると、コイルの両端の電圧の振幅が減少する傾向があることを示している。ただし、低い周波数の領域では、逆に、周波数を小さくするほど電圧の振幅が減少する傾向がある。図8Bは、位相シフト量を0°から180°の範囲内で大きくすると、コイルの両端の電圧の振幅の時間平均が減少することを示している。図8Cは、デューティ比を0%から50%の範囲内で大きくすると、コイルの両端の電圧の振幅の時間平均が増加することを示している。図8Dは、インバータ回路13に供給する電圧を増加させると、コイルの両端の電圧の振幅が増加することを示している。制御回路15は、周波数、位相シフト量、デューティ比、およびインバータ回路13への供給電圧の少なくとも1つを制御パラメータとして、送電アンテナ11の両端電圧の振幅またはその時間平均値を制御できる。
図9は、インバータ回路13の構成例を示す図である。インバータ回路13は、送電制御回路15から供給されたパルス信号に応じて導通および非導通の状態を切り替える複数のスイッチング素子S1〜S4を有する。各スイッチング素子の導通および非導通の状態を変化させることにより、入力された直流電力を交流電力に変換することができる。図9に示す例では、4つのスイッチング素子S1〜S4を含むフルブリッジ型のインバータ回路が用いられている。この例では、各スイッチング素子はIGBT(Insulated−gate bipolar transistor)であるが、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field−Effect Transistor)などの他の種類のスイッチング素子を用いてもよい。
図9に示す例では、4つのスイッチング素子S1〜S4のうち、スイッチング素子S1およびS4(第1スイッチング素子対)は、導通時に、インバータ回路13に入力された直流電圧と同じ極性の電圧を送電アンテナ11に与える。一方、スイッチング素子S2およびS3(第2スイッチング素子対)は、導通時に、インバータ回路13に入力された直流電圧と逆の極性の電圧を送電アンテナ11に与える。送電制御回路15は、4つのスイッチング素子S1〜S4のゲートにパルス信号を供給する。この際、第1スイッチング素子対(S1およびS4)に供給する2つのパルス信号の位相差、および第2スイッチング素子対(S2およびS3)に供給する2つのパルス信号の位相差を調整することにより、振幅制御を行うことができる。
図10Aおよび図10Bは、パルス信号の位相差に基づく振幅制御を説明するための図である。図10Aは、スイッチング素子S1およびS4に供給される2つのパルス信号の位相シフト量φ、およびスイッチング素子S2およびS3に供給される2つのパルス信号の位相シフト量φが0度の場合の4つのパルス信号およびインバータ回路13から出力される電圧Vの時間変化を模式的に示している。図10Bは、位相シフト量φが90度の場合の各パルス信号および電圧Vの時間変化を模式的に示している。スイッチング素子S1、S2に入力されるパルス信号の立ち上がりおよび立下りのタイミングに対して、スイッチング素子S3、S4に入力されるパルス信号の立下がりおよび立ち上がりのタイミングを時間的にシフトさせることにより、位相シフト量φが調整される。位相シフト量φを変化させると、電圧Vの出力時間比(即ち、1周期のうち、ゼロではない値をとる期間の割合)が変化する。位相シフト量φが0度に近いほど電圧Vの出力時間比が大きくなり、位相シフト量φが180度に近いほど電圧Vの出力時間比が小さくなる。インバータ回路13から出力される電圧Vは、不図示の平滑回路を用いて正弦波電圧に変換されて送電アンテナ11に供給され得る。その正弦波電圧の振幅は、出力時間比に応じて変化する。よって、位相シフト量φを変化させることにより、送電アンテナ11に入力される交流電圧の振幅の時間平均値を変化させることができる。
図11は、インバータ回路13の他の構成例を示す図である。この例におけるインバータ回路13は、ハーフブリッジ型のインバータ回路である。ハーフブリッジ型のインバータ回路を用いる場合には、前述の位相制御は適用できない。この場合には、各スイッチング素子に入力されるパルス信号のデューティ比を制御することによって電圧の振幅の時間平均値を制御できる。
図11に示すインバータ回路13は、2つのスイッチング素子S1、S2と2つのキャパシタとを含むハーフブリッジ型のインバータ回路である。2つのスイッチング素子S1、S2と、2つのキャパシタC1、C2とは、並列に接続されている。送電アンテナ11の一端は2つのスイッチング素子S1、S2の間の点に接続され、他端は2つのキャパシタC1、C2の間の点に接続されている。
制御回路15は、スイッチング素子S1、S2を交互にオンにするように、パルス信号を各スイッチング素子に供給する。これにより、直流電力が交流電力に変換される。
この例では、パルス信号のデューティ比(1周期のうち、オンにする期間の割合)を調整することにより、出力電圧Vの出力時間比を調整できる。これにより、送電アンテナ11に入力される交流電力を調整することができる。
図12Aおよび図12Bは、デューティ制御を説明するための図である。図12Aは、各パルス信号のデューティ比が0.5(50%)の場合の、スイッチング素子S1〜S4に入力されるパルス信号および出力電圧Vの波形の例を示している。図12Bは、各パルス信号のデューティ比が0.25(25%)の場合の、スイッチング素子S1〜S4に入力されるパルス信号および出力電圧Vの波形の例を示している。図示されるように、デューティ比を変化させることにより、電圧Vの出力時間比(すなわち、1周期のうち、ゼロではない値をとる期間の割合)を変化させることができる。これにより、受電アンテナ21によって受電される交流電力の電圧の振幅を変化させることができる。このようなデューティ比の異なるパルス信号は、例えばPWM制御回路を用いて生成され得る。デューティ比は、0%から50%の範囲で調整される。デューティ比が50%のとき、送電電圧の振幅が最も大きくなり、デューティ比が0%のとき、送電電圧の振幅が最も小さくなる。このようなデューティ制御は、図9に示すようなフルブリッジ型のインバータ回路を用いた場合も同様に適用できる。
以上のような方法により、制御回路15は、インバータ回路13から出力される交流電力の電圧のレベルを調整することができる。制御回路15は、駆動周波数を変化させることによって出力電圧を制御してもよい。周波数制御は、インバータ回路13の種類に関わらず適用できる。
図13は、制御回路15の動作の概要を示すフローチャートである。ステップS100において、制御回路15は、送電を開始する。ステップS110において、制御回路15は、測定器16の検出結果を参照して、インバータ回路13に入力される電圧および電流の少なくとも一方が変化したかを判断する。この際、制御回路15は、電圧または電流の測定値が、それぞれの閾値を上回ったか否か、または、電圧または電流の測定値の時間変化率が、所定の閾値を上回ったか否かに基づいて、電圧または電流が変化したか否かを判断する。電圧および電流が変化していないと判断すると、制御回路15は、送電を維持し、一定時間経過後、再びステップS110の判断を行う。電圧または電流の変化を検出すると、ステップS120において、制御回路15は、メモリ17に格納された相関データを参照して、測定された電圧および電流の値に対応する値に、制御パラメータの値を変更する。なお、送電制御回路15は、図13に示す動作を行っている最中に、ユーザまたは外部の制御装置から送電停止の指令を受けた場合には、インバータ回路13の動作を停止する。
図14Aは、ある実施例における送電装置10の構成を示す図である。この実施例におけるインバータ回路13は、ハーフブリッジインバータの回路構成を備える。測定器16は、電流および電圧を計測するための複数の抵抗器を含む。測定器16は、送電装置10に入力された直流電圧(「入力電圧」と称する)Vinおよび直流電流(「入力電流」と称する)Iinを測定する。制御回路15は、入力電圧Vinおよび入力電流Iinの変動に応じてインバータ回路13の出力電圧を規定する制御パラメータを変更する。これにより、送電アンテナ11から送出される交流電圧の振幅(または実効値)を一定に保つ。この例における制御パラメータは、駆動周波数fである。メモリには、入力電流Iinおよび入力電圧Vinと、駆動周波数fとの対応関係を示す情報が予め格納されている。
図14Bは、入力電圧Vinおよび入力電流Iinと、インバータ回路13の駆動周波数fとの対応関係の一例を示している。この関係を示すルックアップテーブルなどの相関データが、メモリに格納されている。この例では、制御回路15は、受電装置の出力電圧が24Vに維持されるように駆動周波数fを制御する。
初期条件として、Vin=24V、Iin=5Aの場合を想定する。図14Bに示す対応関係によれば、初期条件でのインバータ回路13の駆動周波数は249kHzである(図中の丸印)。次に、送電装置10の入力電圧がVin=24VからVin=20Vに変化したとする。この場合、送電装置10の入力電流は、Iin=5AからIin=6Aに変化する。この変動を検出すると、制御回路15は、相関データを参照して、インバータ回路13の駆動周波数を241kHz(図中の三角印)に変更する。これにより、変動が生じた後も、受電装置の出力電圧を24Vに維持することができる。このように、制御回路15は、入力電圧または入力電流が変化するごとに、図14Bに示す対応関係に基づいて、インバータ回路13の駆動周波数を調整する。
ここで、測定器16によってモニターされる入力電流および入力電圧の値に基づいてインバータ回路13の駆動周波数を調整する処理に要する時間と、出力電圧の変動要因となるモータの負荷変動の時間とを対比する。
測定器16によって測定される電流および電圧の値は、抵抗器の電極間電圧および2個の抵抗器による分圧電圧に基づくアナログ値である。これらのアナログ値は、例えば制御回路15が備えるAD変換器によってデジタル値に変換される。
上記アナログ値の変化の時定数は、例えば使用する抵抗値を10KΩ程度、配線間の寄生容量を100pF程度とした場合、1マイクロ秒程度である。
制御回路15が例えばマイコンである場合、マイコンの種類およびクロック周波数にも依存するが、AD変換器の変換時間は例えば1マイクロ秒程度である。一例として、4サンプルのアナログ値を平均化処理してデジタル値に変換する場合、アナログ値の入力からデジタル値への変換に要する時間は4マイクロ秒程度である。
平均化処理したデジタル値を4サンプル使用して1つの入力電圧値および電流値のデータとして処理する場合、その処理に要する時間は16〜17マイクロ秒程度である。さらに、ルックアップテーブルから駆動周波数を算出するための処理時間を仮に3マイクロ秒とする。その場合、アナログ値の変化から積算して20マイクロ秒程度で制御パラメータの調整値を決定できる。
次に、モータの負荷変動の時間を検討する。モータの負荷変動が急速に変化する場合でも、図7Cに示すように平滑容量が受電装置20の出力部に設けられている場合、受電装置20の出力電圧の変動は抑制される。例えば、モータの負荷が例えば1マイクロ秒程度で急速に変動する場合でも、出力電圧の変動は数十マイクロ秒から数百マイクロ秒程度に抑制され得る。
従って、測定器16によるモニターから制御回路15の調整を行うまでの時間は、モータの負荷変動の時間と比較して十分に高速であり、出力電圧が一定となるように制御可能である。
図15Aは、他の実施例における送電装置10の構成を示す図である。この実施例におけるインバータ回路13は、フルブリッジインバータの回路構成を備える。制御回路15は、入力電圧Vinおよび入力電流Iinの変動に応じて、4つのスイッチング素子S1〜S4に供給するパルス信号の位相シフト量を変更する。これにより、受電装置の出力電圧を一定に維持する。この例における制御パラメータは、位相シフト量である。入力電流Iinおよび入力電圧Vinと、位相シフト量φとの対応関係を示す相関データが、予めメモリに格納されている。
図15Bは、入力電圧Vinおよび入力電流Iinと、位相シフト量(位相差)φとの対応関係の一例を示している。この関係を示すルックアップテーブルなどの相関データが、メモリに格納されている。この例では、制御回路15は、受電装置の出力電圧が24Vに維持されるように、位相シフト量φを制御する。
この例でも、初期条件として、Vin=24V、Iin=5Aの場合を想定する。駆動周波数fは、変動に関係なく、249kHzで固定されている。図15Bに示す対応関係によれば、初期条件でのインバータ回路13の位相シフト量は93.5度である(図中の丸印)。次に、送電装置10の入力電圧がVin=24VからVin=20Vに変化したとする。この場合、送電装置10の入力電流はIin=5AからIin=6Aに変化する。この変動を検出すると、制御回路15は、相関データを参照して、位相シフト量を53.2度(図中の三角印)に変更する。これにより、変動が生じた後も、受電装置の出力電圧を24Vに維持することができる。このように、制御回路15は、入力電圧または入力電流が変化するごとに、図15Bに示す対応関係に基づいて、位相シフト量を調整する。なお、位相シフト量だけでなく、駆動周波数も制御することにより、よりきめ細かい制御を実行してもよい。
以上の例では、送電装置10の制御によって受電装置20(図6)の出力電圧が一定値に維持される。同様の考え方に基づく制御は、受電装置20にも適用され得る。例えば、受電装置20が、整流回路23の後段にDC−DCコンバータなどの電圧変換回路を備えている構成では、DC−DCコンバータのスイッチング素子(例えば、FET等)のデューティ比を制御することによって出力電圧を一定に維持してもよい。そのような制御は、受電装置20が備える制御回路によって実行され得る。
なお、メモリ(例えばROMまたはRAM)、またはレジスタなどの任意の記録媒体に、受電装置に接続される負荷の入力定格情報が格納されていてもよい。送電装置10の制御回路15は、定格を超える電圧、電流、または電力が負荷に供給され得ると判断した場合には、インバータ回路13による送電を停止してもよい。これにより、負荷の定格を超える電力が供給されることを予防し、負荷の破壊を回避できる。
図14Bおよび図15Bに示すような対応関係は、送電装置10における送電アンテナ11と、受電装置20における受電アンテナ21との相対的な位置関係が固定される場合、一意的に決まる。例えば、図5に示すロボットアームの関節部に送電アンテナ11と受電アンテナ21とが固定される場合、上記対応関係は変化しない。
上記の実施形態では、この一意的に決まる対応関係が、ルックアップテーブルとしてメモリなどの記録媒体に予め記録される。制御回路15は、電力伝送の動作中、入力電圧と入力電流の変動に応じて駆動周波数または位相シフト量などの制御パラメータを、ルックアップテーブルに基づいて変化させる。これにより、受電装置20の出力電圧が一定となるように制御される。
しかし、実際には、送電アンテナ11と受電アンテナ21の取付誤差に起因する位置ズレ(例えば、コイル面の向きまたはコイル間距離のズレ)、インバータ回路13における各スイッチング素子の特性バラつき、または測定器16に使用される抵抗器の特性バラつきなどに起因して、上記対応関係を示す実際の曲線が本来の曲線からずれることがある。
そこで、上記のようなズレまたはバラつきが生じた場合でも、出力電圧を適切に制御可能にするために、ルックアップテーブルの補正を行ってもよい。
補正は、例えば無線給電ユニットの出荷前の完成品検査時、またはロボットアームへの設置後の検査時などに行えばよい。
補正は、例えば下記のフローに従って行われる。
・送電装置10への入力電圧の供給源である電源200の代わりに、安定化電源を接続する。例えば、電源200と送電装置10とがコネクタを介して接続されるようにしておき、補正時には、安定化電源と送電装置10とを接続する。
・受電装置20からの出力電圧が印加される負荷300の代わりに、電子負荷を接続する。送電装置10側と同様に、受電装置20と負荷300とがコネクタを介して接続されるようにしておき、補正時には受電装置20と電子負荷とを接続する。
・安定化電源の出力電圧(すなわち、送電装置10の入力電圧)を、20Vから28Vまで2Vずつ上げていく。
・電子負荷の入力電流(すなわち、受電装置20の出力電圧)を、1Aから10Aまで1Aずつ上げていく。
・各々の条件で出力電圧が24Vとなるように駆動周波数または位相シフト量を合わせ、そのときの入力電圧と入力電流を測定器16でモニターし、そのときの入力電圧および入力電流と、ルックアップテーブルにおける入力電圧および入力電流との差分を補正値として記録する。あるいは、そのときの入力電圧および入力電流の値でルックアップテーブルの入力電圧および入力電流の値を置き換えてしまってもよい。
上記フローによれば、電圧5種類と電流10種類の総組合せ50ポイントでの補正値を得ることができる。
補正を行う時間を短縮するために、測定するポイント数を減らして、補正値を補間してもよい。
逆に、より正確性を期す(すなわち、出力電圧一定化の精度を上げる)ために、電圧および電流のステップを細かくして、ポイント数を多くしてもよい。
(実施形態2)
次に、本開示の実施形態2における無線電力伝送システムを説明する。
本実施形態における無線電力伝送システムは、複数の無線給電ユニットおよび複数の負荷を備える。複数の無線給電ユニットは、直列に接続され、それぞれに接続された1つ以上の負荷に電力を供給する。本実施形態における送電装置の制御回路は、インバータ回路に入力される電圧および電流に加えて、前段の受電装置から出力される電圧および電流、または、前段の受電装置から当該送電装置と並列に給電される負荷に入力される電圧および電流の情報も利用して制御パラメータを決定する。
図16は、本実施形態における無線伝送システムの構成を示すブロック図である。この無線電力伝送システムは、2つの無線給電ユニット100A、100Bと、2つの負荷300A、300Bとを備えている。無線給電ユニットおよび負荷のそれぞれの個数は、2つに限定されず、3つ以上であってもよい。
送電装置10A、10Bの各々は、実施形態1における送電装置10と同様の構成を備える。本実施形態では、送電装置10A、10Bにおける測定器を、第1測定器16と称する。受電装置20Aは、送電装置10Aにおける送電アンテナ11と電磁的に結合する受電アンテナ21と、整流回路23と、第2測定器26とを備えている。第2測定器26は、整流回路23から出力された電圧および電流を測定する。受電装置20Bは、実施形態1における受電装置20と同様の構成を備える。
負荷300A、300Bは、受電装置20A、20Bからそれぞれ給電される。この構成は、基本的には図2に示す構成と同様である。ただし、本実施形態では、送電装置10Bにおける送電制御回路15が、インバータ回路13に入力される電圧および電流の値に加えて、その前段の整流回路23から出力される電圧および電流の値も考慮して、制御パラメータを決定する。これにより、負荷300A、300Bの両方の状態が同時に変化した場合でも、負荷300Bへの入力電圧を一定に保つことができる。
一般に、無線給電ユニットの出力インピーダンスは、安定化電源の出力インピーダンスと比較して大きい。このため、負荷の変動に起因して負荷に流入する電流(消費電流)が変化すると、無線電力伝送装置から出力される電圧が大きく変化する。例えば図16の構成において、負荷300A、300Bの動作状態が変化して負荷300A、300Bに流入する電流量の総和が変化すると、その総和の変化に応じて、第1の受電装置20Aの出力電圧が変化する。
ここで、第2の送電装置10Bにおける送電制御回路15が実施形態1における送電制御を行う場合、第2の負荷300Bのみが変動する場合はよいが、第1の負荷300Aが変動する場合には、制御に誤差が生じることがわかった。これは、第1の負荷300Aの消費電流のみが変動する場合と、第2の負荷300Bの消費電流のみが変動する場合とでは、第2の送電装置10Bにおける第1測定器16の測定値が同じであったとしても、インバータ回路13の実際の入力電圧という観点からは異なるからである。
これは、第1測定器16からインバータ回路13までの間にも、実際には回路基板上の配線による抵抗成分が存在していることに起因する。第1の負荷300Aの消費電流のみが変動する場合には、第1測定器16からインバータ回路13までの間には電流の変動が生じない(第1の受電装置20Aの出力電圧は一定に制御されるとする)。一方、第2の負荷300Bの消費電流のみが変動する場合には、第1測定器16からインバータ回路13までの間の電流が変動する。したがって、第1測定器16とインバータ回路13との間の抵抗成分による電圧降下の量が、前者の場合と後者の場合とで異なる。
したがって、第1測定器16の測定値が同じであったとしても、負荷300Aの消費電流が変化した場合と、負荷300Bの消費電流が変化した場合とでは、インバータ回路13の現実の入力電圧が異なる。電力制御をより正確に行うためには、第1の受電装置20Aの出力電圧(第2の送電装置10Aの入力電圧)の変化が、負荷300A、300Bの消費電力のそれぞれの変化がどれだけの割合で寄与して生じているのかを把握することが必要である。その割合に基づいて制御パラメータを適切に補正すれば、負荷300A、300Bの両方の動作状態が同時に変化した場合でも、各負荷に一定の電圧が供給される状態を維持できる。
上記割合を把握するためには、送電装置10Bにおける第1測定器16による入力監視に加えて、さらにもう1箇所以上で監視を行えばよい。本実施形態では、第1の受電装置20Bにおける整流回路23の後段に第2測定器26を配置することにより、把握を可能としている。第2測定器26は、第1の受電装置20Aの代わりに、第1の負荷300Aに設けられていてもよい。第2の送電装置10Bにおける送電制御回路15は、第1測定器16だけでなく、第2測定器26によって測定された電圧および電流の値も利用することにより、制御パラメータを適切な値に設定する。
図17Aおよび図17Bは、本実施形態における制御パラメータの決定方法の例を説明するための図である。図17Aは、第2の送電装置10Bの入力電圧Vin(図16における電圧Vに相当)および入力電流Iin(図16における電流Iに相当)と、インバータ回路13の駆動周波数fとの対応関係の一例を示している。図17Bは、第2の送電装置10Bの入力電圧Vinおよび入力電流Iinと、インバータ回路13(フルブリッジインバータ)における複数のスイッチング素子に供給されるパルス信号の位相シフト量φとの対応関係の一例を示している。これらの例では、各受電装置の出力電圧は24Vに維持されるように制御される。図17Aおよび図17Bにおける太い5本の線は、実施形態1における方法によって決定される制御パラメータ(図14Bおよび図15Bを参照)の値を示している。図17Aおよび図17Bにおける細い5本の線は、本実施形態における補正された制御パラメータの例を示している。
図17Aは、図14Bに示す例と比較して、第1の負荷300Aに流れる電流IL1が増加した場合における駆動周波数の補正の例を示している。電流IL1が増加した場合、駆動周波数は、低減する方向に補正される。これは、IL1の増加に起因して生じる電圧Vの低下による第2の受電装置20Bの出力電圧Vの低下を抑えるためである。一方、電流IL1が減少した場合、駆動周波数は、増加する方向に補正される。これは、IL1の減少に起因して生じる電圧Vの増加による受電装置20Bの出力電圧Vの増加を抑えるためである。補正量は、第2の送電装置10Bにおける第1測定器16の監視電流Iと、第1の負荷300Aへの入力電流IL1(第1の受電装置20Aにおける第2測定器26の監視電流と、第1測定器16の監視電流Iとの差分)との割合に基づいて算出できる。
図17Bは、図15Bに示す例と比較して、第1の負荷300Aに流れる電流IL1が増加した場合における位相シフト量φの補正の例を示している。電流IL1が増加した場合、位相シフト量φは、低減する方向に補正される。これは、IL1の増加に起因して生じる電圧Vの低下による受電装置20Bの出力電圧Vの低下を抑えるためである。一方、電流IL1が減少した場合、位相シフト量φは増加する方向に補正する。これは、IL1の減少に起因して生じる電圧Vの増加による受電装置20Bの出力電圧Vの増加を抑えるためである。補正量は、第2の送電装置10Bにおける第1測定器16の監視電流Iと、第1の負荷300Aへの入力電流IL1(第1の受電装置20Aにおける第2測定器26の監視電流と、第1測定器16の監視電流Iとの差分)との割合に基づいて算出できる。
第2の送電装置10Bにおけるメモリ17には、第1測定器16によって測定される電圧および電流の測定値、および第2測定器26によって測定される電圧および電流の測定値の組み合わせと、制御パラメータとの対応関係を規定する相関データが予め格納されて
いる。第2の送電装置10Bの制御回路15は、その相関データを参照することで、第1測定器16の測定値および第2測定器26の測定値から、制御パラメータを決定することができる。あるいは、メモリ17には、実施形態1における相関データと同様の相関データが格納されていてもよい。その場合、制御回路15は、その相関データを参照して制御パラメータの値をまず仮決定した後、第2測定器26の測定値に基づいて、その制御パラメータを補正してもよい。
以上の構成により、負荷300A、300Bが同時に変動した場合でも、負荷300Bに入力される電圧を一定に維持することができる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
図18は、本実施形態の変形例を示すブロック図である。この例では、第2測定器26が、第1の受電装置20Aではなく第1の負荷300Aに設けられている。第2測定器26の測定結果は、有線または無線で送電制御回路15に伝達される。このような構成であっても、IとIL1との割合に基づく制御パラメータの補正が可能である。
図19Aから図19Cは、本開示における無線電力伝送システムの構成の類型を模式的に示す図である。図19Aは、1つの無線給電ユニット100を備える無線電力伝送システムを示している。図19Bは、電源200と末端の負荷300Bとの間に、2つの無線給電ユニット100A、100Bが設けられた無線電力伝送システムを示している。図19Cは、電源200と末端の負荷装置300Xとの間に、3つ以上の無線給電ユニット100A〜100Xが設けられた無線電力伝送システムを示している。本開示の技術は、図19Aから19Cのいずれの形態にも適用できる。図19Cに示すような構成によれば、例えば図5を参照しながら説明したように、多くの可動部を有するロボットのような電動装置に好適に適用することができる。
図19Cの構成においては、全ての無線給電ユニット100A〜100Xに前述の制御を適用してもよいし、一部の無線給電ユニットのみに前述の制御を適用してもよい。例えば、図19Cにおける負荷300Xの負荷変動が小さく、前述のような出力電圧を所定の範囲内に維持する制御が不要である場合、無線給電ユニット100Xにおける送電装置10Xは、インバータ回路への入力電圧および入力電流に基づく制御を行わなくてもよい。
以上のように、本開示は、以下の項目に記載の送電装置を含む。
[項目1]
受電アンテナを備える受電装置に無線で電力を伝送する送電装置であって、
入力された直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ回路と、
前記インバータ回路に接続され、前記インバータ回路から出力された交流電力を送出する送電アンテナと、
前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値に基づいて、前記インバータ回路の出力電圧を定める制御パラメータの値を決定し、決定した前記制御パラメータの値を用いて前記インバータ回路を制御する制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値の少なくとも一方が変化したとき、前記電圧および電流の測定値に基づいて前記制御パラメータの値を変更し、前記受電回路から出力される電圧を所定の範囲内に維持する、
送電装置。
[項目2]
前記インバータ回路に入力される電圧および電流の値と、前記制御パラメータの値との対応関係を表す相関データを格納するメモリをさらに備え、
前記制御回路は、前記相関データを参照することにより、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値から、前記制御パラメータの値を決定する、
項目1に記載の送電装置。
[項目3]
前記制御パラメータは、前記インバータ回路の駆動周波数である、項目1または2に記載の送電装置。
[項目4]
前記インバータ回路は、4つのスイッチング素子を有し、
前記4つのスイッチング素子は、第1スイッチング素子対と、第2スイッチング素子対とを含み、
前記第1スイッチング素子対は、導通時に、前記インバータ回路に入力される電圧と同じ極性の電圧を前記送電アンテナに与え、
前記第2スイッチング素子対は、導通時に、前記インバータ回路に入力される電圧と逆の極性の電圧を前記送電アンテナに与え、
前記制御回路は、前記4つのスイッチング素子の各々に、導通/非導通の状態を決定するパルス信号を供給し、前記第1スイッチング素子対に供給される2つのパルス信号の位相差、および前記第2スイッチング素子対に供給される2つのパルス信号の位相差を調整することにより、前記インバータ回路の出力電圧を制御し、
前記制御パラメータは、前記位相差である、
項目1または2に記載の送電装置。
[項目5]
前記インバータ回路は、複数のスイッチング素子を有し、
前記制御回路は、前記複数のスイッチング素子の各々に、導通/非導通の状態を決定するパルス信号を供給し、前記パルス信号のデューティ比を調整することにより、前記インバータ回路の出力電圧を制御し、
前記制御パラメータは、前記デューティ比である、
項目1または2に記載の送電装置。
[項目6]
前記送電装置は、
第1の送電装置と、
前記第1の送電装置から無線で電力を受け取る第1の受電装置と、
前記第1の受電装置から有線で電力を受け取る第1の負荷と、
前記第1の受電装置から有線で電力を受け取る第2の送電装置と、
前記第2の送電装置から無線で電力を受け取る第2の受電装置と、
前記第2の受電装置から有線で電力を受け取る第2の負荷と、
を備える無線電力伝送システムにおける前記第2の送電装置である、
項目1から5のいずれかに記載の送電装置。
[項目7]
前記制御回路は、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値に加えて、前記第1の受電装置から出力される電圧および電流の測定値、または前記第1の負荷に入力される電圧および電流の測定値にさらに基づいて、前記制御パラメータの値を決定する、項目6に記載の送電装置。
[項目8]
前記インバータ回路に入力される電圧および電流の値、および前記第1の受電装置から出力される電圧および電流の値の組み合わせと、前記制御パラメータの値との対応関係を表す第1の相関データ、または、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の値、
および前記第1の負荷に入力される電圧および電流の値の組み合わせと、前記制御パラメータの値との対応関係を表す第2の相関データを格納するメモリをさらに備え、
前記制御回路は、前記相関データを参照することにより、前記制御パラメータの値を決定する、
項目7に記載の送電装置。
[項目9]
項目1から5のいずれかに記載の送電装置と、
前記受電装置と、
を備える無線電力伝送システム。
[項目10]
項目6から8のいずれかに記載の送電装置と、
前記第1の受電装置と、
を備える無線電力伝送システム。
[項目11]
項目6から8のいずれかに記載の送電装置と、
前記第2の受電装置と、
を備える無線電力伝送システム。
[項目12]
項目6から8のいずれかに記載の送電装置と、
前記第1の送電装置と、
前記第1の受電装置と、
前記第2の受電装置と、
を備える、項目10に記載の無線電力伝送システム。
[項目13]
前記第1の負荷と、
前記第2の負荷と、
をさらに備える、項目12に記載の無線電力伝送システム。
本開示の技術は、例えば工場もしくは作業現場などで用いられるロボット、監視カメラ、電動車両、またはマルチコプターなどの電動装置に好適に利用できる。
10 送電装置(送電モジュール)
11 送電アンテナ
13 インバータ回路
15 送電制御回路
16 測定器
17 メモリ
20 受電装置(受電モジュール)
21 受電アンテナ
23 整流回路
26 測定器
31 モータ
33 モータインバータ
35 モータ制御回路
100 無線給電ユニット
200 電源
300 負荷

Claims (13)

  1. 受電アンテナを備える受電装置に無線で電力を伝送する送電装置であって、
    入力された直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ回路と、
    前記インバータ回路に接続され、前記インバータ回路から出力された交流電力を送出する送電アンテナと、
    前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値に基づいて、前記インバータ回路の出力電圧を定める制御パラメータの値を決定し、決定した前記制御パラメータの値を用いて前記インバータ回路を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値の少なくとも一方が変化したとき、前記電圧および電流の測定値に基づいて前記制御パラメータの値を変更し、前記受電回路から出力される電圧を所定の範囲内に維持する、
    送電装置。
  2. 前記インバータ回路に入力される電圧および電流の値と、前記制御パラメータの値との対応関係を表す相関データを格納するメモリをさらに備え、
    前記制御回路は、前記相関データを参照することにより、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値から、前記制御パラメータの値を決定する、
    請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記制御パラメータは、前記インバータ回路の駆動周波数である、請求項1または2に記載の送電装置。
  4. 前記インバータ回路は、4つのスイッチング素子を有し、
    前記4つのスイッチング素子は、第1スイッチング素子対と、第2スイッチング素子対とを含み、
    前記第1スイッチング素子対は、導通時に、前記インバータ回路に入力される電圧と同じ極性の電圧を前記送電アンテナに与え、
    前記第2スイッチング素子対は、導通時に、前記インバータ回路に入力される電圧と逆の極性の電圧を前記送電アンテナに与え、
    前記制御回路は、前記4つのスイッチング素子の各々に、導通/非導通の状態を決定するパルス信号を供給し、前記第1スイッチング素子対に供給される2つのパルス信号の位相差、および前記第2スイッチング素子対に供給される2つのパルス信号の位相差を調整することにより、前記インバータ回路の出力電圧を制御し、
    前記制御パラメータは、前記位相差である、
    請求項1または2に記載の送電装置。
  5. 前記インバータ回路は、複数のスイッチング素子を有し、
    前記制御回路は、前記複数のスイッチング素子の各々に、導通/非導通の状態を決定するパルス信号を供給し、前記パルス信号のデューティ比を調整することにより、前記インバータ回路の出力電圧を制御し、
    前記制御パラメータは、前記デューティ比である、
    請求項1または2に記載の送電装置。
  6. 前記送電装置は、
    第1の送電装置と、
    前記第1の送電装置から無線で電力を受け取る第1の受電装置と、
    前記第1の受電装置から有線で電力を受け取る第1の負荷と、
    前記第1の受電装置から有線で電力を受け取る第2の送電装置と、
    前記第2の送電装置から無線で電力を受け取る第2の受電装置と、
    前記第2の受電装置から有線で電力を受け取る第2の負荷と、
    を備える無線電力伝送システムにおける前記第2の送電装置である、
    請求項1から5のいずれかに記載の送電装置。
  7. 前記制御回路は、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の測定値に加えて、前記第1の受電装置から出力される電圧および電流の測定値、または前記第1の負荷に入力される電圧および電流の測定値にさらに基づいて、前記制御パラメータの値を決定する、請求項6に記載の送電装置。
  8. 前記インバータ回路に入力される電圧および電流の値、および前記第1の受電装置から出力される電圧および電流の値の組み合わせと、前記制御パラメータの値との対応関係を表す第1の相関データ、または、前記インバータ回路に入力される電圧および電流の値、および前記第1の負荷に入力される電圧および電流の値の組み合わせと、前記制御パラメータの値との対応関係を表す第2の相関データを格納するメモリをさらに備え、
    前記制御回路は、前記相関データを参照することにより、前記制御パラメータの値を決定する、
    請求項7に記載の送電装置。
  9. 請求項1から5のいずれかに記載の送電装置と、
    前記受電装置と、
    を備える無線電力伝送システム。
  10. 請求項6から8のいずれかに記載の送電装置と、
    前記第1の受電装置と、
    を備える無線電力伝送システム。
  11. 請求項6から8のいずれかに記載の送電装置と、
    前記第2の受電装置と、
    を備える無線電力伝送システム。
  12. 請求項6から8のいずれかに記載の送電装置と、
    前記第1の送電装置と、
    前記第1の受電装置と、
    前記第2の受電装置と、
    を備える、請求項10に記載の無線電力伝送システム。
  13. 前記第1の負荷と、
    前記第2の負荷と、
    をさらに備える、請求項12に記載の無線電力伝送システム。

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