JP2018116157A - 画像表示装置 - Google Patents

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武晃 前畑
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博満 竹中
寿明 本木
Hisaaki Motoki
寿明 本木
大泉 満夫
Mitsuo Oizumi
満夫 大泉
武田 一成
Kazunari Takeda
一成 武田
鈴木 浩史
Hiroshi Suzuki
浩史 鈴木
平島 浩喜
Hiroki Hirashima
浩喜 平島
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Abstract

【課題】外光が筐体内部で過度に集光されてしまうのを防止できるヘッドアップディスプレイ装置を提供すること。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置101は、所定波長の光を発するレーザ光源LDと、レーザ光源LDからの光で画像を生成する画像生成部11と、画像生成部11が生成した画像を拡大してウインドシールドWSに投影する凹面ミラー22と、画像生成部11と凹面ミラー22との間の所定光路内に配置された光学フィルタF5と、所定光路の外に配置された光閉じ込め構造60とを有する。光学フィルタF5は、ウインドシールドWSを通り凹面ミラー22で反射して光学フィルタF5に至る外光DLを光閉じ込め構造60内の空間SP1に向けて反射させる位置に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に、車両に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来、プロジェクタが出射する光の経路上にあるスクリーンと凹面ミラーの間に反射型のバンドパスフィルタを備えた車両用ヘッドアップディスプレイ装置が知られている(特許文献1参照。)。スクリーンは、投影用の画像を生成するレーザ光が当たる拡散板(ディフューザ)である。凹面ミラーは、スクリーンで生成された画像からの光を反射させて車両のウインドシールドに投影する光学素子である。反射型のバンドパスフィルタは、ウインドシールドを通ってスクリーンに向かう太陽光をカットすることで太陽光による画像のウォッシュアウトを防止する。
特開2011−180541号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、スクリーンに向かう太陽光は、筐体内壁の一部に集光されてしまう。凹面ミラーによって収束され、且つ、平板形状の反射型バンドパスフィルタで反射して筐体内壁に向けられてしまうためである。そして、筐体内壁に集光された太陽光は、筐体内壁の局所的な発熱、集光スポットからの光による表示像に対する悪影響等をもたらすおそれがある。
上述の課題に鑑み、太陽光等の外光が筐体内部で過度に集光されてしまうのを防止できる画像表示装置を提供することが望ましい。
本発明の実施形態である画像表示装置は、所定波長の光を発する光源と、前記光源からの光で画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部が生成した画像を拡大して透明の投影面に投影する投影ミラーと、前記画像生成部と前記投影ミラーとの間の所定光路内に配置された、前記所定波長の光を透過させる光学フィルタと、を有する画像表示装置であって、前記所定光路の外に配置された、光を閉じ込める空間を作る光閉じ込め構造を更に有し、前記光学フィルタは、前記投影面を通り前記投影ミラーで反射して前記光学フィルタに至る外光を前記光閉じ込め構造内の前記空間に向けて反射させる位置に配置されている。
上述の手段により、太陽光等の外光が筐体内部で過度に集光されてしまうのを防止できる画像表示装置を提供できる。
ヘッドアップディスプレイ装置の構成図である。 光学フィルタのフィルタ特性を示すグラフである。 ヘッドアップディスプレイ装置に入射する外光に関する図である。 ヘッドアップディスプレイ装置(比較例)に入射する外光に関する図である。 ヘッドアップディスプレイ装置(比較例)に入射する外光に関する図である。 光閉じ込め構造の別の構成例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態であるヘッドアップディスプレイ装置101の構成図である。ヘッドアップディスプレイ装置101は、車両に搭載される画像表示装置であり、画像をウインドシールドWSに投影することで運転者(観察者)STが虚像VMを視認できるようにする。
ヘッドアップディスプレイ装置101は、レーザ光Lcを出射するレーザ光源LDと、レーザ光源LDに電力を供給する光源駆動部14とを備える。また、ヘッドアップディスプレイ装置101は、レーザ光Lcを利用して画像を生成する画像生成部11と、画像に関する光Lfを車両のウインドシールドWSに導く光学部材OPとを備える。観察者STは、ウインドシールドWSを通して、画像生成部11が生成した画像に対応する虚像VMを視認する。
レーザ光源LDは、図1の例では、赤色用のレーザ光源RLD、及び、緑色用のレーザ光源GLDを含む。レーザ光源RLD、GLDはそれぞれ半導体レーザ素子を含む。レーザ光源RLDの半導体レーザ素子は、例えば、642nmの波長の光を出射する。レーザ光源GLDの半導体レーザ素子は、例えば、515nmの波長の光を出射する。そのため、レーザ光源LDは、高い可干渉性(コヒーレンス)を有したレーザ光Lcを出射できる。また、虚像VMの色を2色にすることで虚像VMの表現を豊かにすることができる。
光源駆動部14は、例えば、オペアンプが組み込まれた駆動回路である。図1の例では、レーザ光源RLDに接続されてレーザ光源RLDを駆動する光源駆動部14R、及び、レーザ光源GLDに接続されてレーザ光源GLDを駆動する光源駆動部14Gを含む。
画像生成部11は、例えば、レーザ光Lcを回折させて光Lfを生成するホログラフィック光学素子41、ホログラフィック光学素子41を駆動するドライバ51、及び、ホログラムパターンを作成する演算処理装置71を含む。ホログラムパターンは、光の強度及び位相に関する情報を含む。
ホログラフィック光学素子41は、図1の例では、位相変調方式LCOS(Liquid crystal on silicon)で構成されている。画像生成部11は、例えば、位相変調方式LCOSに書き込まれたホログラムパターンにコヒーレント光(レーザ光Lc)を照射して回折光を発生させる。そして、その回折光をフーリエ変換レンズFL1で光Lfに変換して出射する。
ドライバ51は、演算処理装置71により作成されたホログラムパターンを位相変調方式LCOSに随時書き込む機能を有している。そのため、ホログラフィック光学素子41を用いて所望の画像を生成できる。具体的には、虚像VMに対応する画像毎にレーザ光源LDの出力を合わせることができ、光源駆動部14の出力を細かく調整できる。
光学部材OPは、画像生成部11からの光Lfを車両のウインドシールドWSに導く光学部品を含む。図1の例では、レーザ光源LDからのレーザ光Lcを集光或いはコリメートする光学レンズ42と、レーザ光Lcの光路を変更する平面ミラー12と、画像の表示範囲を規定するスリッタ52と、光Lfを拡散するディフューザ13と、光Lfの光路に配置される光学フィルタF5と、光Lfの光路を変更する凹面ミラー22とを含む。
ディフューザ13は、光Lfの光路におけるスリッタ52の後側(ウインドシールドWSに近い側)に配置され、透過する光Lfを拡散している。また、ディフューザ13は、駆動部13dに接続され、駆動部13dによって回転駆動される。この構成により、ディフューザ13は、コヒーレント光である光Lfの指向性を低減させることができる。そして、コヒーレント光に起因するスペックルパターンを低減させることができ、観察者STにより視認される虚像VMの画質を向上させることができる。図1の例では、ディフューザ13を回転させる構成が採用されているが、ディフューザ13を振動させる構成が採用されてもよい。
光学フィルタF5は、所定の波長の光を透過させ且つ所定の波長以外の波長の光を反射させる反射型バンドパスフィルタである。図1の例では、光Lfの光路におけるディフューザ13の後側に配置されている。図2は、光学フィルタF5のフィルタ特性を示したグラフである。図2に示す横軸は光の波長を示し、縦軸は光の透過率を示している。図2に示すように、光学フィルタF5は、波長Rrを有する赤色のレーザ光と、波長Rgを有する緑色のレーザ光とを透過させるように構成されている。そのため、波長Rrの近傍帯域NZRの波長を有する光と波長Rgの近傍帯域NZGの波長を有する光の透過率が高い。この構成により、画像生成部11からウインドシールドWSに向かう光Lfは、ほとんど減衰することなく光学フィルタF5を透過できる。
一方、光学フィルタF5は、ウインドシールドWSを透過して外部から入射してくる外光(主に昼光)のほとんどを反射するように構成されている。そのため、近傍帯域NZR、NZG以外の波長を有する光の透過率が低い。すなわち、近傍帯域NZR、NZGの波長を有する光を透過させるが、近傍帯域NZR、NZG以外の波長を有する光を透過させない。そのため、外光のほとんどは、光Lfの光路における光学フィルタF5の前側(画像生成部11に近い側)に侵入しない。
また、光Lfの光路におけるディフューザ13の後側(ウインドシールドWSに近い側)に光学フィルタF5が配置されているので、ウインドシールドWSを透過して入射してくる外光は、ディフューザ13にほとんど到達しない。そのため、光学フィルタF5は、ディフューザ13での外光の反射を低減し、外光の反射による画像のコントラスト低下を防止できる。更に、光学フィルタF5は、図2に示すように、赤外線の領域IRAの波長を有する光をカットするので、外光に含まれる赤外線によるディフューザ13の温度上昇を低減でき、ディフューザ13の劣化を防止できる。
ヘッドアップディスプレイ装置101は、上述の構成に加え、光Lfの光強度を検出する光強度検出部35、及び、光強度検出部35の検出結果に基づいて光源駆動部14の出力を制御する制御部55を備えている。
光強度検出部35は、例えば、フォトダイオードで構成されている。図1の例では、スリッタ52の近傍に配置され、レーザ光源RLDに対応する光強度検出部35Rと、レーザ光源GLDに対応する光強度検出部35Gとを含んでいる。光強度検出部35Rは、光Lfに含まれる赤色光の強度を検出する。光強度検出部35Gは、光Lfに含まれる緑色光の強度を検出する。
制御部55は、光強度検出部35の検出結果に基づいて、光源駆動部14の出力を制御する。図1の例では、光強度検出部35Rが光源駆動部14Rに接続され、光強度検出部35Gが光源駆動部14Gに接続されている。この構成により、制御部55は、レーザ光源RLD、GLDのそれぞれの出力を個別に調整して虚像VMにおける赤色光及び緑色光のそれぞれの光強度(輝度)を所望の値に維持できる。また、制御部55は、レーザ光源LDの発熱による温度変化に応じて光源駆動部14の出力を制御してもよい。
次に、図3を参照し、ヘッドアップディスプレイ装置101に入射する外光DLについて説明する。図3は、ヘッドアップディスプレイ装置101に入射する外光DLに関する図である。具体的には、図3(A)は、ウインドシールドWS、凹面ミラー22、光学フィルタF5、ディフューザ13、筐体CS、及び光閉じ込め構造60のそれぞれと外光DLの光路との関係を示す概略図である。図3(B)は筐体CSのベースプレート61の平面図であり、光閉じ込め構造60の隠れ線を含む。図3(C)は光閉じ込め構造60の平面図であり、図3(B)におけるベースプレート61の図示を省略した図である。図3(A)の例では、外光DLは、破線で示すように、透明な投影面であるウインドシールドWSを通り、投影ミラーとしての凹面ミラー22で反射して光学フィルタF5に至る。光学フィルタF5は、外光を筐体CSに向けて反射させる位置に配置されている。そのため、外光DLは、光学フィルタF5で反射して筐体CSに向かう。
筐体CSは、反射率が低く、耐熱性、放熱性に優れた材料で形成される。例えば、黒色艶消しメッキ処理が施された金属で形成される。反射率は、例えば、可視光線の波長に対して約4〜6%である。図3の例では、筐体CSは、黒アルマイト加工処理(陽極酸化被膜処理)が施されたアルミニウムで形成されている。黒クロメートメッキ処理、黒ニッケルメッキ処理等が施されていてもよい。
また、筐体CSは、反射防止構造を有する光吸収部材であってもよい。反射防止構造は、微細な凹凸で形成されるモスアイ構造等であってもよい。
光閉じ込め構造60は、光学フィルタF5が反射させた外光DLを閉じ込める空間SP1を作る構造物である。図3(A)の例では、光閉じ込め構造60は、筐体CSのベースプレート61の下側(−Z側)に取り付けられている。
光閉じ込め構造60は、反射率が低く、耐熱性、放熱性に優れた材料で形成される。例えば、黒色艶消し処理が施された金属で形成される。反射率は、例えば、可視光線の波長に対して約4〜6%である。図3(A)の例では、光閉じ込め構造60は、筐体CSと同じ材料、すなわち、黒アルマイト加工処理(陽極酸化被膜処理)が施されたアルミニウムで形成されている。黒クロメートメッキ処理、黒ニッケルメッキ処理等が施されていてもよい。
光閉じ込め構造60は、光学フィルタF5が反射させた外光DLを受け入れる開口62と、開口62を通じて受け入れた外光DLを空間SP1内で拡散反射させる内壁63とを有する。開口62を通じて受け入れた外光DLは、黒色艶消し処理が施された内壁63でその一部が正反射し、残りの部分が拡散反射する。そのため、集光スポットの輝度が過度に高くなることはない。
開口62は、ベースプレート61に形成されている。開口62は、望ましくは、光学フィルタF5が反射させた外光DLの光路断面とほぼ同じサイズとなるように構成されている。光学フィルタF5が反射させた外光DLの全てを空間SP1内に受け入れ、且つ、空間SP1内に受け入れた外光DLが開口62を通って空間SP1の外に出るのを抑制し或いは防止するためである。
空間SP1は、開口62を通じて受け入れた外光の進行方向に沿って延びるように構成される。図3(A)の例では、−X方向に延びるように構成されている。内壁63で正反射した外光DLを開口62から遠ざけ、外光DLが開口62を通って空間SP1の外に出てしまうのを抑制し或いは防止するためである。
内壁63の表面は、その表面で反射する外光DLを所定の方向に向けるように傾斜が付けられていてもよい。この場合、空間SP1は、その所定の方向に沿って延びるように構成される。所定の方向は、例えば、+X方向、−X方向、+Y方向、−Y方向、+Z方向、−Z方向等を含む。
内壁63には、開口62を通じて受け入れた外光DLが入り込む溝64が形成されていてもよい。図3(A)の例では、溝64は、内壁63の底面(−Z側面)から上方(+Z方向)に突出する突出部63Pによって形成されている。溝64は、図3(C)に示すように、Y軸に平行に延びるように形成されているが、他の方向に延びるように形成されてもよい。また、溝64の代わりに、外光DLが入り込む複数の穴(凹み)が形成されていてもよい。穴は、Z軸方向に延びる細長い有底穴であり、丸穴であってもよく、角穴であってもよい。
外光DLの一部は、図3(A)の点線矢印で示すように、溝64内に入り込むと、2つの突出部63Pの間で反射を繰り返しながら内壁63に吸収される。内壁63は、外光DLを吸収して発熱するが、外側表面を通じて外部空間SP2にその熱を放出する。すなわち、光閉じ込め構造60は放熱部材としても機能する。この放熱効果を高めるために、溝64は、内壁63の底面(−Z側面)に形成されている。但し、溝64は、内壁63の側面(+X側面、−X側面、+Y側面、−Y側面等)に形成されていてもよい。
この構成により、ヘッドアップディスプレイ装置101は、光学フィルタF5が反射させた外光DLを光閉じ込め構造60内に閉じ込めることができる。その結果、集光スポットからの光による虚像VMに対する悪影響等を抑制し或いは防止できる。
次に、比較例を参照し、図3のヘッドアップディスプレイ装置101による効果について説明する。図4は、光学フィルタF5が取り付けられていない比較例としてのヘッドアップディスプレイ装置に関する図であり、図3(A)に対応する。図4の比較例では、外光DLは、破線で示すように、ウインドシールドWSを通り、凹面ミラー22で反射してディフューザ13に至る。そして、外光DLは、一点鎖線矢印で示すように、ディフューザ13で正反射し、凹面ミラー22で反射し、更に、ウインドシールドWSで反射して観察者STの目に至る。その結果、ディフューザ13で正反射した外光DLは、観察者STの目に入ってしまい、虚像VMの視認性を悪化させてしまう。
これに対し、図3のヘッドアップディスプレイ装置101は、ディフューザ13と凹面ミラー22との間の光路内に光学フィルタF5を有するため、このような視認性の悪化を防止できる。
但し、ディフューザ13と凹面ミラー22との間の光路内に光学フィルタF5を配置するだけでは、筐体内部で外光DLが過度に集光されてしまうのを防止できない場合がある。
図5は、筐体内部で外光DLが過度に集光されてしまう比較例としてのヘッドアップディスプレイ装置に関する図である。具体的には、図5(A)は、ウインドシールドWS、凹面ミラー22、光学フィルタF5、ディフューザ13、及び受光部材BSのそれぞれと外光DLの光路との関係を示す概略図であり、図3(A)に対応する。図5(B)は光学フィルタF5の平面図であり、図5(C)は受光部材BSの平面図である。受光部材BSは、ヘッドアップディスプレイ装置の筐体の内壁の一部であり、光学フィルタF5が反射した外光DLを受ける。
図5の比較例では、光学フィルタF5は、平板形状を有する反射型バンドパスフィルタであり、ディフューザ13に関して角度θだけ傾斜して配置されている。
図5(A)に示すように、ウインドシールドWSを通り凹面ミラー22で反射した外光DLは、凹面ミラー22の光学パワーにより収束され、光学フィルタF5で反射した後で受光部材BSに向かう。そのため、図5(B)及び図5(C)に示すように、受光部材BSにおける外光DLが当たる領域RBの面積は、光学フィルタF5における外光DLが当たる領域RAの面積よりも著しく小さくなってしまう。
外光DLは、領域RBのような比較的狭い範囲(集光スポット)に集光されると、受光部材BSでの局所的な発熱を引き起こすおそれがある。また、集光スポットによる虚像VMに対する悪影響等をもたらすおそれがある。集光スポットが小さいほど、エネルギ密度が大きくなり、且つ、輝度が高くなるためである。具体的には、集光スポットからの光は、図5(A)の一点鎖線矢印で示すように、光学フィルタF5で反射し、凹面ミラー22で反射し、更に、ウインドシールドWSで反射して観察者STの目に至る。そして、集光スポットからの光が強い場合には、虚像VMの視認性を悪化させてしまう。
これに対し、図3のヘッドアップディスプレイ装置101は、光学フィルタF5が反射させた外光DLを光閉じ込め構造60内に閉じ込めるように構成されている。そのため、集光スポットからの光が光学フィルタF5に戻るのを抑制し或いは防止できる。その結果、集光スポットからの光による虚像VMに対する悪影響等を抑制し或いは防止できる。
なお、ディフューザ13の表面(後側面)には、反射防止コートが施されていてもよい。反射防止コートは、ディフューザ13の表面の反射を低減させる薄い皮膜であり、例えば、光の干渉により反射を低減させる。上述の例では、外光のうち光学フィルタF5を透過する波長を有する光に対する反射率を低減させ、その波長を有する光の透過率を増大させることができる。具体的には、赤色光及び緑色光の反射率を低減させ且つ透過率を増大させることができる。そのため、外光の反射による画像のコントラスト低下を防止する効果をより高めることができる。
上述のように、ヘッドアップディスプレイ装置101は、所定波長の光を発するレーザ光源LDと、レーザ光源LDからの光で画像を生成する画像生成部11と、画像生成部11が生成した画像を拡大してウインドシールドWSに投影する凹面ミラー22と、画像生成部11と凹面ミラー22との間の所定光路内に配置された光学フィルタF5と、所定光路の外に配置された光閉じ込め構造60とを有する。そして、光学フィルタF5は、ウインドシールドWSを通り凹面ミラー22で反射して光学フィルタF5に至る外光DLを光閉じ込め構造60内の空間SP1に向けて反射させる位置に配置されている。
そのため、ヘッドアップディスプレイ装置101は、光学フィルタF5で反射した外光DLを光閉じ込め構造60内で吸収させることができる。その結果、外光DLが筐体内部で過度に集光されてしまうのを防止できる。
光閉じ込め構造60は、光学フィルタF5が反射させた外光DLを受け入れる開口62と、開口62を通じて受け入れた外光DLを空間SP1内で拡散反射させる内壁63とを有する。そのため、光閉じ込め構造60は、集光スポットの輝度が過度に高くなるのを防止できる。また、空間SP1は、開口62を通じて受け入れた外光DLの進行方向に沿って延びるように構成されている。そのため、空間SP1内に取り込まれた外光DLが開口62を通って空間SP1の外に出てしまうのを抑制し或いは防止できる。
また、光閉じ込め構造60の内壁63には、開口62を通じて受け入れた外光DLが入り込む溝64が形成されていてもよい。この構成により、光閉じ込め構造60は、内壁63での複数回の反射を通じて外光DLを迅速に吸収できる。また、溝64は、望ましくは、内壁63の底面(−Z側面)に形成される。すなわち、外部空間SP2への露出面積が最も大きい外側表面を有する底面に形成される。そのため、光閉じ込め構造60は、内壁63で吸収した外光DLによる熱を効率的に外部空間SP2に放出することができる。
また、ヘッドアップディスプレイ装置101は、外光DLのうち光学フィルタF5を透過する波長を有する光に対する反射防止コートが施されたディフューザ13を有していてもよい。この構成により、光学フィルタF5を透過する外光DLがディフューザ13で反射して観察者STの目に入るのを防止できる。
光学フィルタF5が取り付けられる場合、ディフューザ13は、外光DLのうち光学フィルタF5を透過する波長を有する光に対する反射防止コートが施されていればよく、他の波長を有する光に対する反射防止コートが施される必要はない。他の波長を有する光は、光学フィルタF5で反射して受光部材BSに向けられるためである。そのため、ディフューザ13は、外光DLに含まれる全波長域の光に対する反射防止コートが施される場合に比べ、低コストで製造され得る。
次に、図6を参照し、光閉じ込め構造60の別の構成例について説明する。図6は、光閉じ込め構造60の別の構成例を示す図である。具体的には、図6は、ウインドシールドWS、凹面ミラー22、光学フィルタF5、ディフューザ13、筐体CS、及び光閉じ込め構造60のそれぞれと外光DLの光路との関係を示す概略図であり、図3(A)に対応する。
図6の光閉じ込め構造60は、内壁63の底面(−Z側面)の外側表面が凹凸形状を有する点で、外側表面が平坦面である図3の光閉じ込め構造60と相違するがその他の点で共通する。そのため、共通部分の説明を省略し、相違部分を詳説する。
図6の例では、光閉じ込め構造60は、−Z方向に突出する複数の放熱フィン65を有する。放熱フィン65は、その水平断面がY軸方向に延びる長方形となるように形成されている。但し、その水平断面が正方形となるように形成されていてもよく、円形となるように形成されていてもよい。この場合、放熱フィン65は、外側表面で縦横に並ぶように配置されてもよい。
溝64は、放熱フィン65の内部空間を利用して形成されている。そのため、溝64の形状は、放熱フィン65の形状に対応している。例えば、放熱フィン65の水平断面が長方形であれば、溝64の水平断面も長方形となり、放熱フィン65の水平断面が正方形であれば、溝64の水平断面も正方形となる。但し、溝64(有底穴を含む。)の形状は、放熱フィン65の形状と異なるものであってもよい。例えば、放熱フィン65の水平断面が長方形の場合に溝64の水平断面は正方形又は円形であってもよい。この場合、1つの放熱フィン65の内部空間に複数の溝64が形成されてもよい。
この構成により、図6の光閉じ込め構造60は、図3の光閉じ込め構造60よりも大きい放熱面積を提供できる。そのため、図6のヘッドアップディスプレイ装置101は、図3のヘッドアップディスプレイ装置101によって実現される効果に加え、光閉じ込め構造60が吸収した光による熱をより効率的に放熱できるという追加的な効果を実現できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、ヘッドアップディスプレイ装置101は、自動二輪車、電動車椅子等に搭載されていてもよい。
また、レーザ光源LDは、赤色用のレーザ光源RLD、及び、緑色用のレーザ光源GLDに加え、青色用のレーザ光源を含んでいてもよい。更に、黄色用のレーザ光源を含んでいてもよい。更に、5種類以上のレーザ光源を含んでいてもよい。或いは、1種類のレーザ光源のみを用いる構成であってもよい。また、レーザ光源LDの代わりにLED光源が利用されてもよい。
また、画像生成部11は、レーザ光LcをMEMSミラー等で走査して画像を生成する走査型の画像生成部であってもよい。
また、上述の実施形態では、制御部55は、光Lfの光強度を検出する光強度検出部35の検出結果に基づいて光源駆動部14の出力を制御するが、レーザ光Lcの光強度を検出する光強度検出部35の検出結果に基づいて光源駆動部14の出力を制御してもよい。
11・・・画像生成部 13・・・ディフューザ 13d・・・駆動部 14、14G、14R・・・光源駆動部 60・・・光閉じ込め構造 61・・・ベースプレート 62・・・開口 63・・・内壁 63P・・・突出部 64・・・溝 101・・・ヘッドアップディスプレイ装置 BS・・・受光部材 CS・・・筐体 F5・・・光学フィルタ LD、GLD、RLD・・・レーザ光源 Lc・・・レーザ光 Lf・・・光 NZG、NZR・・・近傍帯域 Rg、Rr・・・波長 OP・・・光学部材 SP1・・・空間 SP2・・・外部空間 ST・・・観察者 VM・・・虚像 WS・・・ウインドシールド

Claims (5)

  1. 所定波長の光を発する光源と、
    前記光源からの光で画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部が生成した画像を拡大して透明の投影面に投影する投影ミラーと、
    前記画像生成部と前記投影ミラーとの間の所定光路内に配置された、前記所定波長の光を透過させる光学フィルタと、を有する画像表示装置であって、
    前記所定光路の外に配置された、光を閉じ込める空間を作る光閉じ込め構造を更に有し、
    前記光学フィルタは、前記投影面を通り前記投影ミラーで反射して前記光学フィルタに至る外光を前記光閉じ込め構造内の前記空間に向けて反射させる位置に配置されている、
    画像表示装置。
  2. 前記光閉じ込め構造は、前記光学フィルタが反射させた外光を受け入れる開口と、前記開口を通じて受け入れた外光を前記空間内で拡散反射させる内壁とを有し、
    前記空間は、前記開口を通じて受け入れた外光の進行方向に沿って延びる、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記内壁には、前記開口を通じて受け入れた外光が入り込む溝が形成されている、
    請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記光閉じ込め構造は、外側に突出する放熱フィンを有し、
    前記放熱フィンの内部に前記溝が形成されている、
    請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 外光のうち前記光学フィルタを透過する波長を有する光に対する反射防止コートが施されたディフューザを有する、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像表示装置。
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