JP2018114848A - フロントアンダーランプロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】補強部材を有するフロントアンダーランプロテクタにおいて、強度を向上させる。【解決手段】フロントアンダーランプロテクタ1は、車両に装着された場合に、車両の左右方向において延伸する後側部10と、後側部10よりも車両の前後方向における前方側に設けられている前側部11と、前側部11と後側部10との間に固定され、長手方向における少なくとも一方の端部に切り欠き部122を有する補強部材12と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、フロントアンダーランプロテクタに関する。
車両には、フロントアンダーランプロテクタが設けられている。特許文献1では、長尺バンパ材内に、補強材が内装されている構造が開示されている。
特開2008−24019号公報
フロントアンダーランプロテクタに内装されている従来の補強材は、端部が、車両の高さ方向において直線状であった。しかし、補強材の長手方向における端部が車両の高さ方向において直線状である場合には、フロントアンダーランプロテクタに車両の前方から荷重がかかった際に、補強材の長手方向における端部付近に応力が集中し、曲げに弱いという問題が生じていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、強度を向上させることができる補強部材を有するフロントアンダーランプロテクタを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様においては、車両に装着された場合に、前記車両の左右方向において延伸する後側部と、前記後側部よりも前記車両の前後方向における前方側に設けられている前側部と、前記前側部と前記後側部との間に固定され、長手方向における少なくとも一方の端部に切り欠き部を有する補強部材と、を有することを特徴とするフロントアンダーランプロテクタを提供する。
また、前記後側部は、上面、後面及び下面を有するコ字形状をしており、前記補強部材は、前記後側部の上面と溶接される補強部上面、前記後側部の下面と溶接される補強部下面と、前記後側部の後面と接する補強部後面と、を有し、前記切り欠き部は、前記補強部後面に形成されていてもよい。
また、前記切り欠き部は、前記補強部上面から離れる方向の第1辺と、前記補強部下面から離れる方向の第2辺と、前記第1辺と前記第2辺とを結ぶ第3辺と、を有していてもよい。また、前記切り欠き部は円弧状であってもよい。また、前記後側部は、第1直線部と、第2直線部と、前記第1直線部と前記第2直線部とを結合する結合部とを有し、前記切り欠き部における、前記補強部材の長手方向の端部から最も離れた位置が、前記第1直線部と前記結合部との境界位置に一致していてもよい。
本発明によれば、補強部材を有するフロントアンダーランプロテクタにおいて、強度を向上させることができるという効果を奏する。
本実施形態に係るフロントアンダーランプロテクタが車両に設けられている構成を示す。 本実施形態に係るフロントアンダーランプロテクタの構成を示す。 後側部の構成を示す。 補強部材の構成を示す。
<本実施形態>
[フロントアンダーランプロテクタ1の基本構成]
図1は、本実施形態に係るフロントアンダーランプロテクタ1が車両に設けられている構成を示す図である。図2は、本実施形態に係るフロントアンダーランプロテクタ1の構成を示す図である。図2は、フロントアンダーランプロテクタ1において、後側部10から前側部11が取り外された状態を示す図である。図3は、後側部10の構成を示す図である。図4は、補強部材12の構成を示す図である。
図1においては、本実施形態の車両に搭載された、フロントアンダーランプロテクタ1、サイドフレーム2、前輪3、及びブラケット4を示している。フロントアンダーランプロテクタ1は、車両に対する前方からの衝突時に衝撃を吸収し、他車両が自車両の下部へ潜り込むことを防止するための部材である。フロントアンダーランプロテクタ1は、金属製で、断面が四角形状であり、内部に空洞を有する。フロントアンダーランプロテクタ1は、車両の車幅方向に延伸し、サイドフレーム2の長手方向における車両の最前方に設けられている。フロントアンダーランプロテクタ1の詳細は後述する。
サイドフレーム2は、車両の前後方向に延伸する金属製の部材であり、コの字状の断面を有する。前輪3は、車両の前方に設けられている車輪である。ブラケット4は、フロントアンダーランプロテクタ1をサイドフレーム2に取付けるための取付部材である。
図2に示されるように、フロントアンダーランプロテクタ1は、後側部10と前側部11とを有する。後側部10は、断面コ字形状を有し、フロントアンダーランプロテクタ1の車両の前後方向における後方側の部材である。後側部10は、車両に装着された場合に、車両の左右方向において延伸している。前側部11は、車両の左右方向において延伸しており、後側部10よりも車両の前後方向における前方側に設けられている。前側部11は、断面コ字形状を有する。
後側部10は、複数の直線部と、複数の直線部を互いに結合する結合部とを有する。具体的には、後側部10は、第1直線部100、結合部101、及び第2直線部102を有する。第1直線部100は、直線形状を有する。第1直線部100は、車両の左右方向において延伸している。結合部101は、第1直線部100と第2直線部102とを結合する部分であり、曲面により構成されている。結合部101は、第1直線部100の長手方向における左右の端部にそれぞれ形成されている。第2直線部102は、直線形状を有する。第2直線部102は、結合部101の長手方向における第1直線部100が設けられている側とは反対側の端部に形成されている。
第1直線部100は、後面1000、上面1001、及び下面1002を有する。後面1000は、長方形状の領域を有する。後面1000の長手方向は、車両の車幅方向と同じ方向である。上面1001は、長方形状の領域を有する。上面1001の長手方向は、車両の車幅方向と同じ方向である。上面1001は、後面1000の車両の高さ方向における上端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。上面1001は、後面1000と直交している。
下面1002は、長方形状の領域を有する。下面1002の長手方向は、車両の車幅方向と同じ方向である。下面1002は、後面1000の車両の高さ方向における下端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。下面1002は、後面1000と直交している。
結合部101は、後面1010、上面1011、及び下面1012を有する。後面1010は、湾曲面の領域を有する。上面1011は、円弧形状の領域を有する。上面1011は、後面1010の車両の高さ方向における上端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。上面1011は、後面1010と直交している。
下面1012は、円弧形状の領域を有する。下面1012は、後面1010の車両の高さ方向における下端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。下面1012は、後面1010と直交している。
第2直線部102は、後面1020、上面1021、及び下面1022を有する。後面1020は、長方形状の領域を有する。後面1020は、後面1000と所定の角度で傾斜して位置している。上面1021は、長方形状の領域を有する。上面1021は、後面1020の車両の高さ方向における上端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。上面1021は、後面1020と直交している。
下面1022は、長方形状の領域を有する。下面1022は、後面1020の車両の高さ方向における下端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。下面1022は、後面1020と直交している。
[補強部材12の詳細構成]
図2に示されるように、補強部材12は、前側部11と後側部10との間に固定されている。図4に示されるように、補強部材12は、断面コ字形状を有する。補強部材12は、直線部120、曲げ部121、及び切り欠き部122を有する。直線部120は、直線形状を有する。直線部120の長手方向は、第1直線部100の長手方向と同じ方向である。また、曲げ部121は、湾曲面を有する。曲げ部121は、直線部120の車両の左右方向における外側に形成されている。
直線部120は、後面1200、上面1201、及び下面1202を有する。後面1200の長手方向は、第1直線部100の長手方向と同じ方向である。後面1200は、後面1000と接しており、溶接されている。上面1201は、略長方形状である。上面1201の長手方向は、第1直線部100の長手方向と同じ方向である。上面1201は、後面1200の車両の高さ方向における上端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。上面1201は、後面1200と直交している。上面1201は、上面1001と接しており、溶接されている。
下面1202は、略長方形状である。下面1202の長手方向は、第1直線部100の長手方向と同じ方向である。下面1202は、後面1200の車両の高さ方向における下端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。下面1202は、後面1200と直交している。下面1202は、下面1002と接しており、溶接されている。
曲げ部121は、後面1210、上面1211、及び下面1212を有する。後面1210は、直線部120の後面1200の長手方向における外側の端部に形成されている。後面1210は、後面1010と接しており、溶接されている。上面1211は、略長方形状である。上面1211は、後面1210の車両の高さ方向における上端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。上面1211は、後面1210と直交している。上面1211は、上面1011と接しており、溶接されている。
下面1212は、略長方形状である。下面1212は、後面1210の車両の高さ方向における下端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。下面1212は、後面1210と直交している。下面1212は、下面1012と接しており、溶接されている。
切り欠き部122は、補強部材12の長手方向における少なくとも一方の端部に形成されている。具体的には、切り欠き部122は、曲げ部121の後面1210に形成されている。切り欠き部122の端部は、上面1211及び下面1212の長手方向における外側の端部よりも内側にある。
切り欠き部122は、上面1211から離れる方向の第1辺と、下面1212から離れる方向の第2辺と、第1辺と第2辺とを結ぶ第3辺と、を有する。第1辺、第2辺、及び第3辺は、直線又は曲線である。また、切り欠き部122は、円弧状であってもよい。切り欠き部122の形状は、任意である。
また、切り欠き部122における、補強部材12の長手方向の端部から最も離れた位置は、例えば、第1直線部100と結合部101との境界位置に一致している。具体的には、切り欠き部122の内側の端部は、補強部材12の長手方向において、例えば、後面1200と後面1210との直線状の境界位置と同じ位置にある。そして、補強部材12が、後側部10に固定された状態では、補強部材12の直線部120は、車両の左右方向において、後側部10の第1直線部100に位置し、補強部材12の曲げ部121は、後側部10の結合部101に位置する。
曲げ部121の先端は、結合部101の両端の間に位置している。切り欠き部122は、直線部120の後面1200の長手方向における曲げ部121が形成されている側とは反対側の端部に形成されていてもよい。
[フロントアンダーランプロテクタ1による効果]
フロントアンダーランプロテクタ1は、車両に装着された場合に、車両の左右方向において延伸する後側部10と、後側部10よりも車両の前後方向における前方側に設けられている前側部11と、前側部11と後側部10との間に固定され、長手方向における少なくとも一方の端部に切り欠き部122を有する補強部材12と、を有する。
フロントアンダーランプロテクタ1は、このように切り欠き部122を有する補強部材12を有するので、後側部10に補強部材12を固定させた際に、補強部材12の長手方向における端部が、切り欠き部122の形状となる。よって、フロントアンダーランプロテクタ1に車両前方から荷重がかかった際に、補強部材12の端部が直線である場合に比べて、後側部10の変形範囲を広くすることができ、後側部10における補強部材12の端部が位置する部分に生じる応力を分散させることができる。この結果、フロントアンダーランプロテクタ1は、補強部材を有するフロントアンダーランプロテクタの強度を向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1・・・フロントアンダーランプロテクタ
10・・・後側部
100・・・第1直線部
1000・・・後面
1001・・・上面
1002・・・下面
101・・・結合部
1010・・・後面
1011・・・上面
1012・・・下面
102・・・第2直線部
1020・・・後面
1021・・・上面
1022・・・下面
11・・・前側部
12・・・補強部材
120・・・直線部
1200・・・後面
1201・・・上面
1202・・・下面
121・・・曲げ部
1210・・・後面
1211・・・上面
1212・・・下面
122・・・切り欠き部
2・・・サイドフレーム
3・・・前輪
4・・・ブラケット

Claims (5)

  1. 車両に装着された場合に、前記車両の左右方向において延伸する後側部と、
    前記後側部よりも前記車両の前後方向における前方側に設けられている前側部と、
    前記前側部と前記後側部との間に固定され、長手方向における少なくとも一方の端部に切り欠き部を有する補強部材と、
    を有することを特徴とするフロントアンダーランプロテクタ。
  2. 前記後側部は、上面、後面及び下面を有するコ字形状をしており、
    前記補強部材は、前記後側部の上面と溶接される補強部上面、前記後側部の下面と溶接される補強部下面と、前記後側部の後面と接する補強部後面と、を有し、
    前記切り欠き部は、前記補強部後面に形成されていることを特徴とする、
    請求項1に記載のフロントアンダーランプロテクタ。
  3. 前記切り欠き部は、
    前記補強部上面から離れる方向の第1辺と、
    前記補強部下面から離れる方向の第2辺と、
    前記第1辺と前記第2辺とを結ぶ第3辺と、
    を有することを特徴とする、
    請求項2に記載のフロントアンダーランプロテクタ。
  4. 前記切り欠き部は円弧状であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のフロントアンダーランプロテクタ。
  5. 前記後側部は、第1直線部と、第2直線部と、前記第1直線部と前記第2直線部とを結合する結合部とを有し、
    前記切り欠き部における、前記補強部材の長手方向の端部から最も離れた位置が、前記第1直線部と前記結合部との境界位置に一致していることを特徴とする、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のフロントアンダーランプロテクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015104944A (ja) * 2013-11-28 2015-06-08 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG アンダランプロテクタの構造

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