JP2018114462A - 微粒子製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大面積の熱プラズマでも、全面にガスを噴きつけることができる微粒子製造装置及び方法を提供する。【解決手段】 真空チャンバー1と、真空チャンバーの一端側に接続されて、材料の粒子30を真空チャンバー内に材料供給口12から供給する材料供給装置10と、真空チャンバーの中間部に配置して真空チャンバー内にプラズマ31を発生させる複数本の電極4と、真空チャンバーの他端に接続されて、真空チャンバーの排出口17から排出された微粒子32を回収する回収部3とを有して、真空チャンバー内で発生させたプラズマにより、材料供給装置から供給された材料の粒子から微粒子を製造する装置であって、電極と排出口との間にガスを導入する複数段のガス導入口15,16を設け、少なくとも1段のガス導入口16の噴出角度α2が鉛直上方向に対して、75°以上150°以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、リチウムイオン電池の電極材又は食品包装のフィルム材などへのコーティング材又は電子機器配線などに使用されるインク原料などに利用される、微粒子製造装置及び微粒子製造方法に関するものである。
近年、ナノメートルオーダーの微粒子は、様々なデバイスに応用が検討されている。例えば、ニッケルの金属微粒子は、現在、セラミックコンデンサーに使用されており、次世代のセラミックコンデンサーには、粒径200ナノメートル以下で分散性の良い微粒子の使用が検討されている。
さらに、二酸化シリコンよりも酸素含有率の低い一酸化シリコン(SiO:x=1〜1.6)の微粒子は、光学レンズの反射防止膜又は食品包装用のガスバリアフィルムの蒸着材料として活用されている。最近では、リチウムイオン二次電池の負極材料などへの応用が期待されている。
これらナノメートルオーダーの微粒子の一般的な製造方法としては、原料となるバルク材をセラミック又はジルコニア等のビーズと一緒に導入し、機械的粉砕によって材料を微粒子化する方法、又は、材料を溶融及び蒸発させて空気又は水に噴射して微粒子を得る方法、又は、電解若しくは還元など化学的に微粒子を得る方法などがある。中でも、高周波プラズマ又はアークプラズマなどの熱プラズマ(約10000℃)を利用し、気相中で微粒子を作製する方法は、不純物(コンタミネーション)が少なく、生産された微粒子の分散性が優れる、複数の種類の材料からなる複合微粒子の合成が容易である、などの観点から非常に有用である(例えば、特許文献1参照)。
図4に、従来例1の熱プラズマを利用した、微粒子の製造装置の概略断面図を示す。
粉体生成器101は、中空体で、微細ミスト導入部201と微細ミスト貯留部202と反応部203とに大別される。微細ミスト導入部201は、粉体生成器101の下部側方に、微細ミスト貯留部202に向けて設けられ、微細ミスト貯留部202の上方に筒状の反応部203が続いている。反応部203の上端は、ダクト208と粉体収集部204とダクト207とを介して吸引機206に接続されている。粉体収集部204は、内部に微粒子とガスとを分離するフィルタ部材、例えばバグフィルタ205を内蔵している。吸引機206は、ダクト207と、粉体収集部204内のバグフィルタ205と、ダクト208とを介して粉体生成器101内を吸引し、バグフィルタ205を通過したガスを外部に排出するように設けられている。反応部203は、一群の電極210を有しており、これらの電極210は、商用電源から供給される3相交流を複数の単相変圧器を介して多相交流に変換する多相交流変換器211の各相の二次側端子の各々に、一対一の関係で接続されている。また、電極210の先端部は、反応部203の軸心の周りに均等に距離をあけて位置させられ、かつ隣接する先端部間の位相差が互いに等しくなるよう配設され、電極210間にてプラズマ212を形成している。プラズマ212に微細ミストを通過させることによって、微粒子化し、粉体収集部204のバグフィルタ205で回収できるようになっている。
また、従来例2では、熱プラズマを用いた微粒子化の際にガスを熱プラズマの尾炎に供給することで急冷し、均一な粒子径の微粒子が形成できるようになっている。
特開2004−263257号公報 特開2006−247446号公報
上述された従来の微粒子製造装置(特許文献1参照)では、電極間の距離を大きくすることでプラズマ面積を拡大でき、大量の微粒子の生成が可能である。一方、プラズマの面積が大きくなると、上述された従来の微粒子製造方法(特許文献2参照)のように冷却ガスをプラズマの流れ方向に流すだけでは、外周部は冷却できるが、中心部の冷却ができない。そのため、冷却が不十分な微粒子が生成され、粒子径のばらつきが大きくなってしまう。
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、大面積のプラズマでも粒子径の制御が可能な微粒子製造装置及び微粒子製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の1つの態様にかかる微粒子製造装置は、
真空チャンバーと、
前記真空チャンバーの一端側に接続されて、材料の粒子を前記真空チャンバー内に材料供給口から供給する材料供給装置と、
前記真空チャンバーの中間部に配置して前記真空チャンバー内にプラズマを発生させる複数本の電極と、
前記真空チャンバーの他端に接続されて、前記真空チャンバーの排出口から排出された微粒子を回収する回収部とを有して、前記真空チャンバー内で発生させた前記プラズマにより、前記材料供給装置から供給された前記材料の粒子から前記微粒子を製造する装置であって、
前記電極と前記排出口との間にガスを導入する複数段のガス導入口を設け、少なくとも1段のガス導入口の噴出角度が鉛直上方向に対して、75°以上150°以下である。
前記目的を達成するために、本発明の別の態様にかかる微粒子製造方法は、
真空チャンバーに設置した電極に電圧を印加することにより熱プラズマを前記真空チャンバー内で生成し、
材料の粒子が、前記熱プラズマの領域中を通過するときに、蒸発又は気化して材料ガスとなり、
さらに、前記材料ガスが前記熱プラズマの領域から抜けた瞬間、前記真空チャンバー内にガスを導入する複数段のガス導入口のうちの鉛直上方向に対して75°以上150°以下の噴出角度を有する少なくとも1段のガス導入口から噴き付けられたガスにより、前記材料ガスが急激に冷やされて微粒子を生成する。
本発明の前記態様によって、少なくともプラズマの中心部を冷却するための、プラズマの流れ方向に対して75°以上150°以下の噴出角度を有するガス導入口よりガスを導入し、プラズマにより蒸発した材料を冷却することで、大面積のプラズマでも全面を均一に冷却できる。このため、均一なサイズの粒子を大量に生成でき、低コストで高品質な微粒子を生産することができる微粒子製造装置及び微粒子製造方法を提供することができる。
本発明における第1実施形態の微粒子製造装置の概略縦断面図 本発明における第1実施形態の微粒子製造装置のプラズマ周辺の概略縦断面図 本発明における第1実施形態でのプロセスフロー 従来例1の微粒子製造装置の概略縦断面図
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係わる微粒子製造装置の概略縦断面図を示す。図2は第1実施形態に係わる微粒子製造装置のプラズマ周辺の概略縦断面図を示す。図3は、第1実施形態でのプロセスフローを示す。図1〜図3を用いて、一例として、シリコンのナノメートルオーダーの微粒子を製造する例を説明する。
第1実施形態に関わる微粒子製造装置は、少なくとも、真空チャンバーの一例としての反応室1と、材料供給装置10と、プラズマを生成する電極、例えば、複数本の電極4と、生成した微粒子32を回収する回収部の一例としての微粒子回収部3とを備えて構成している。
材料供給装置10は、反応室1の底部下方に配置されて、材料粒子30を反応室1内に上向きに供給している。
微粒子回収部3は、反応室1の上端の排出口17に接続されて配置され、配管20を通じてポンプ22により排気され、反応室1で生成された微粒子32を回収している。複数本の電極4は、反応室1の中央部の側部に、内部に先端が突出するように所定間隔をあけて配置され、反応室1内で熱プラズマ31を発生させ、発生させた熱プラズマ31により、材料供給装置10から供給された材料粒子30から微粒子32を製造している。
複数本の電極4には、其々、位相の異なる電力を供給するn個(nは2以上の整数。)の交流電源5、具体的には、第1交流電源5−1、第2交流電源5−2、第3交流電源5−3,・・・、第n交流電源5−nが接続されており、位相を例えば60°ずつずらした60Hzの交流電圧を交流電源5から例えば6本の電極4にそれぞれ印加することができる。各電極4は、それぞれ独立して、モータなどで構成される電極駆動装置4aにより、反応室1の中心に対して放射線方向に前後移動する可動式になっている。
より詳しくは、この第1実施形態では、微粒子製造装置は、材料供給装置10と反応室1とを接続する材料供給管11と、投入した材料粒子30及び生成した微粒子の流れを制御するように反応室1内にガスを供給するガス供給管14を設けている。
材料供給装置10は、材料供給管11により反応室1と接続して、材料供給装置10からの材料粒子30を、反応室1の底部側から反応室1内に供給する。材料供給管11は、材料供給装置10の底部から中央部付近まで下から鉛直方向の上向きに延びて立設している。下側のガス供給管14は、材料供給管11の近傍において材料供給装置10の底部から材料供給管11の長手方向沿い(言い換えれば、鉛直方向沿い)に複数本配置され、材料供給口12の鉛直方向の下側から鉛直方向の上向きにガスを供給可能としている。
図2に示すように、複数本の電極4の周囲のプラズマ31が発生する箇所の上部には、上側の第1及び第2ガス供給管15,16がガス導入口の例として設けている。
電極側に設置されている上側の第1ガス供給管15は、プラズマ31の側面の周囲から、鉛直上方向に対して、15°以上90°以下の第1角度α1で中央に向けてガスを供給可能としている。第1角度α1が15°より小さくなると、ガスがプラズマ31の側面に十分に当たらず、鉛直上方向に流れてしまう。また、第1角度α1が90°より大きくなると、プラズマ31の粒子の形成界面より下部にガスが当たるので、冷却が不十分になってしまう。
また、排出口17側に設置されている上側の第2ガス供給管16は、プラズマ31の上部の周囲から、鉛直上方向に対して、75°以上150°以下の第2角度α2で中央に向けてガスを供給可能としている。第2角度α2が75°より小さくなると、鉛直上方向へのガスの流れが大きくなり、プラズマ31の上部からプラズマ31の中心部に向かう鉛直下方向へのガスの流れが小さくなってしまう。また、第2角度α2が150°より大きくなると、プラズマ31の中心部への距離が大きくなるため、プラズマ31の中心部にガスが到達しなくなり、冷却が不十分になってしまう。
以下、微粒子製造装置の製造動作について、図3のプロセスフローに沿って説明する。
(ステップS1)材料設置及び真空引きをする。
初めに、材料供給装置10内に材料粒子30を設置するとともに、反応室1内と、微粒子回収部3内と、材料供給装置10内とをポンプ22によって、例えば数10Paまで排気することで、大気中の酸素の影響を低減させる。
(ステップS2)ガス導入及び圧力調整を行う。
次いで、複数のガス供給装置27から、それぞれ流量調整器26を介して、材料供給装置10と、下側のガス供給管14と、上側の第1及び第2ガス供給管15、16とにガスを流量調整しながら供給し、それらの装置又は管10,14,15,16から反応室1内に供給する。反応室1内に供給されたガスは、ポンプ22の前段に取付けた圧力調整バルブ21で所定の圧力に調整する。また、図示していないが、複数本の電極4の内部にガスを流すことも可能である。
この第1実施形態の第1実施例では、一例としてシリコンの微粒子を製造させるため、反応室1内には、ガス供給装置27から3つのガス供給管14、15、16を介して、ガスの例としてアルゴンを供給して、反応室1内を、アルゴンの不活性ガス雰囲気の大気圧近傍の圧力に維持して、以下の微粒子製造工程を行っている。材料の還元を促進させるため、反応室1内に、ガス供給装置27から、ガス供給管14、15、16及び電極4を介して、ガスの別の例として水素ガス及び微量の炭化系ガスを混合して導入しても良い。
(ステップS3)放電を開始する。
ここで、放電開始動作を説明する前に、熱プラズマ31を生成させる電極4は一例として炭素材料であり、反応室1内に先端が横方向(例えば水平方向に対して0〜30°上向き)に突出した状態で、反応室1の円周壁に反応室1の中心軸周りに60°間隔で6本の電極4を放射線状に配置する。各電極4には、電極材料の蒸発を低減するため、具体的には図示しないが水冷及び冷却ガスを内部に流し、電極を冷却している。
第1実施例では、6本の電極4を放射状に配置しているが、電極数は6の倍数であれば、電極本数を増やしたり、又は、同一平面に配置するだけでなく、2段、又は、3段など多段化した(言い換えれば、反応室1の長手方向(すなわち軸方向)沿いに異なる位置の)電極配置にしても良い。電極4を多段化して配置することで、材料を蒸発させる熱源である熱プラズマ31をさらに鉛直方向に拡大させることができ、大量の微粒子生成には優位である。また、電極4の材料の一例として、炭素材料を使用しているが、タングステン、タンタルなどの高融点金属で構成される電極を使用しても良い。
このステップS3の放電開始動作において、図1に示すように、熱プラズマ31を着火させるときには、任意の2本の電極4を電極駆動装置4aにより反応室1の中心側に移動させたのち、交流電圧を交流電源5から2本の電極4にそれぞれ印加する。
次いで、熱プラズマ31が着火した後、其々、電極4にかかる電流が一定になるように調整しながら、電極4を放射線方向(放射状に配置した電極4の中心位置から外側に向かう方向)に電極駆動装置4aにより移動させ、電極4の先端が所定の位置になるまで、電極4の中心位置から遠ざける。これにより、例えば約10000℃の熱プラズマの面積が大きくなり、処理量を増加させることができる。投入した電力を各電極駆動装置4aとしては、一例として、モータによりボールネジを正逆回転させて、ボールネジに螺合したナット部材に連結された電極4を軸方向に進退させるものである。
その際、対向する電極4間の距離が50mmより小さいと、放電面積が小さいため、処理量が十分でなく、また、500mmより大きくなると、対向する電極4間で放電が維持できなくなる。このため、対向する電極間の距離は50mm以上500mm以下が望ましい。
(ステップS4)材料供給を開始する。
次いで、ガスと共に材料粒子30の供給を開始する。
一例として、微粒子32の原料となる材料粒子30は、約16ミクロンメートルのシリコン粉末を用い、材料供給装置10内に設置する。第1実施例では、16ミクロンメートルの粒子を使用したが、熱プラズマ31の条件にも依存するが1ミクロンより大きくかつ100ミクロン以下の粒子径であれば、熱プラズマ31にて蒸発し、ナノメートルオーダーの微粒子32を製造することは可能である。100ミクロンメートルより大きい粒子径の材料粒子30を使用すると、材料粒子30を完全に蒸発させることができず、生成される微粒子32が大きくなってしまうことがある。材料供給装置10は、一例として、局部流動式粉末供給装置を用いることができる。この局部流動式粉末供給装置では、キャリアガスの流量と、材料粒子30を導入する器の回転数とによって、材料粒子30の供給量を制御して、粉末材料である材料粒子30を一定の割合で材料供給管11に送ることができる。材料供給装置10の他の例としては、レーザーなどを用いて、粉末材料の表面とノズルの距離とを制御する表面倣い式粉末供給器、又は、ホッパーなどから溝に定量の粉末材料を供給して吸引する定量式粉末供給器などがある。どの方式の粉末材料供給装置を使用しても良いが、供給する粉末材料の量によって使い分ける。
(ステップS5)微粒子を形成する。
次いで、図1に示すように、材料供給装置10からガスと共に材料粒子30は、材料供給管11に送られ、材料供給管11の上端の材料供給口12から反応室1内にガスと共に導入される。材料供給管11の周囲には、材料粒子30又は熱プラズマ31によって生成された微粒子32を一定方向(鉛直方向の上向き)に送るための複数本の下側のガス供給管14を設け、下側のガス供給管14から雰囲気ガスを前記一定方向(鉛直方向の上向き)に供給している。材料供給管11及び材料供給口12は、複数の電極4の中心位置よりも、鉛直方向の下側に設置する。下側のガス供給管14は、材料供給口12の上端よりも鉛直方向の下側に設置する。特に、材料供給口12の上端は、熱プラズマ31の領域よりも下方に位置するように配置されている。また、反応室1内にガスと共に導入された材料粒子30は、熱プラズマ31の領域中を通過するときに、蒸発又は気化(以下、代表的に「蒸発」と称する。)して、材料粒子30はガス化する。
材料粒子30を蒸発させてできた材料ガスは、熱プラズマ31の熱による上昇気流又はガス供給管14又は電極4からのガス流れによって、反応室1内を上昇し、熱プラズマ31の領域から抜けると、当該領域から抜けた瞬間に材料ガスは、噴き付けられたガスにより急激に冷やされ、球状の微粒子32が生成される。第1実施形態では、熱プラズマ31の側面には、上側の第1ガス供給管15から斜め上方へガスを流しているため、熱プラズマ31の側面から抜けた材料ガスの冷却速度を更に大きくできる。また、熱プラズマ31の上部には、上側の第2ガス供給管16から鉛直上方向に対して垂直に中心に向かって冷却ガスを流し、冷却ガスが熱プラズマ31の中心部で衝突することで一部が下方へ流れ、熱プラズマ31の中心部から抜けた材料ガスの冷却速度を更に大きくすることができる。上側の第2ガス供給管16から流すガスの噴出角度は中心部で衝突し、一部が下方向へ流れればよく、その噴出角度(すなわち、第2角度α2)は75°以上150°で可能である。上側のガス供給管15、16からの冷却ガスにより、大面積の熱プラズマ31でも熱プラズマ31の領域から抜けた材料ガスを均一に冷却でき、高精度な粒子径の制御が可能である。
また、熱プラズマ31の面積及び下側のガス供給管14のガス流量、あるいはインナーチャンバー等の追加によって変化するガス流れによって様々な場合が考えられるが、望ましくは、上側の第1ガス供給管15より、上側の第2ガス供給管16から噴き出すガスの流速を大きくすることで、上側の第2ガス供給管16からの冷却ガスが熱プラズマ31の中心部まで到達しやすくなり、より冷却効果が高くなる。ガス流速はガス流量又はガス供給管開口の形状、サイズ、又は数等により制御が可能である。
また、上側の第1及び第2ガス供給管15、16の設置位置については、熱プラズマ31の面積及びガス供給管14のガス流量、あるいはインナーチャンバー等の追加によって変化するガス流れによって様々な場合が考えられる。
また、ガス供給管16の複数のガス供給口から供給するガスの流速を流量調整器26によりガス供給口毎に周方向に規則的に変化させることで、ガス衝突位置と垂直下方へ流す位置とを規則的に変化させることができ、より冷却効果を高くすることができる。
また、ガス供給管16のガス供給口から導入するガスの下方向への流れにより、プラズマ31の上部が波状に変形することで、微粒子32が生成されるプラズマ31の冷却面の面積が、従来のプラズマの冷却面の面積より大きくなり、微粒子32の生成量を上げることができる。
また、一般に、材料粒子30が供給された箇所のプラズマ31は、材料粒子30の蒸発にプラズマの熱が奪われてしまうため、材料粒子30を蒸発させた場所のプラズマの温度が下がってしまう。従来、一般的な誘導結合型プラズマ(ICP)トーチなどの連続的放電に連続的に材料粒子30を投入する場合では、材料粒子30の蒸発によってプラズマの温度が下がってしまい、材料粒子30を完全に蒸発させることができず、比較的大きな微粒子が生成されてしまい、粒径分布が悪化してしまうという課題もあった。また、所望の粒子径の微粒子32を製造したり、製造した微粒子32の粒径分布を良化させるためには、材料粒子30の投入量を制限するしかなく、処理量が低下してしまうという課題もあった。
これに対して、第1実施例で用いた複数の電極4で生成するプラズマ31は、位相が互いに異なる電力、例えば位相を60°ずらした60Hzの電力が供給可能な交流電源5を複数の電極4の電源としてそれぞれ使用している。このため、放電がパルス状になっており、常に高温の熱プラズマ31を生成することができる。
(ステップS6)放電を止めて、微粒子を回収する。
次いで、図1に示すように、プラズマ31により生成された微粒子32は、ガス供給管14、15、16からのガスの流れにより、微粒子回収部3によって回収される。図示していないが、微粒子回収部3には、任意の微粒子径以上を分級できるサイクロンと、所望の微粒子を回収できるバグフィルタとが取付けられている。微粒子を回収するためのバグフィルタは、高温のガスを循環しているため、一例として耐熱性の高いシリカ繊維を使用したフィルタを使用することができる。また、回収した微粒子を大気に取出す際は、発火の恐れがあるため、大気(酸素を含んだガス)を1%程度含んだ雰囲気下で数時間放置し、徐酸化処理を行い、大気中に取り出す。これにより、シリコン微粒子の表面は、例えば1〜2ナノメートル程度酸化し、安全に取出すことが可能になる。これらの前記のプロセスにより、バグフィルタからは、例えば10〜300ナノメートルのシリコン微粒子を回収することができる。
第1実施例では、シリコン(Si)のナノメートルオーダーの微粒子を製造する方法について説明したが、ニッケル(Ni)、銀(Ag)若しくは銅(Cu)などの金属、又は、ガラス(SiO)、窒化シリコン(SiN)、若しくはアルミナ(Al)などの無機系の材料を微粒子生成用材料として微粒子を生成しても良い。また、反応室1に導入するガスと反応させることで、例えば、シリコン材料を用いて、一酸化シリコン(SiO:x=1〜1.6)、窒化シリコン(SiN:x=0.1〜1.3)、又は炭化シリコン(SiC)の微粒子を生成しても良い。さらには、内側にシリコンの核を有し、外側にはアルミナ又は炭化シリコンなどで覆われているような複数の材料から構成される複合材料の生成に利用することもできる。
前記第1実施形態によれば、少なくとも、プラズマ31の中心部を冷却するための、プラズマ31の流れ方向に対して75°以上150°以下の噴出角度(すなわち、第2角度α2)を有するガス導入口の例の第2ガス供給管16よりガスを導入し、プラズマ31により蒸発した材料を冷却することで、大面積のプラズマ31でも全面を均一に冷却できる。このため、均一なサイズの微粒子32を大量に生成でき、低コストで高品質な微粒子32を生産することができる微粒子製造装置及び微粒子製造方法を提供することができる。
また、前記第1実施形態によれば、プラズマ31の外周部を冷却するための、プラズマ31の流れ方向に対して15°以上90°以下の噴出角度(すなわち、第1角度α1)を有するガス導入口の例の第1ガス供給管15よりガスを導入し、プラズマ31により蒸発した材料を冷却することで、ガスがプラズマ31の側面に十分に当たり、プラズマ31を効率良くかつ十分に冷却できる。
また、前記第1実施形態によれば、複数本の電極4には、其々交流電源5が接続されてプラズマ31を生成できるので、他の方法に比べ、材料粒子30を蒸発させる熱プラズマ31の面積を大きくすることができ、大量の材料を処理できる。
なお、本発明は前記第1実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、ガス供給管15、16のそれぞれの形状又は供給口の口数は、種々の形状又は口数にしてもよい。例えば、反応室1内にインナーチャンバーを追加する等で内径を変化させることで、ガス又はプラズマ31の流速を変化させ、冷却ガスをプラズマ31に効率良く到達させることも可能である。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明の前記態様における微粒子製造装置及び微粒子製造方法は、プラズマからの排熱を抑制することで、材料を効率良く大量に処理することができ、微粒子の生成量を上げ、かつ低コストで生産することができる。そのため、本発明は、リチウムイオン二次電池又はセラミックコンデンサーなど大量生産が要望されるデバイスに使用される微粒子製造装置及び微粒子製造方法として有用である。
1 反応室
3 微粒子回収部
4 電極
5 交流電源
5−1、5−2、5−3、・・・、5−n 第1、第2、第3、・・・、第n交流電源
10 材料供給装置
11 材料供給管
12 材料供給口
14 下側のガス供給管
15 上側の第1ガス供給管
16 上側の第2ガス供給管
17 排出口
20 配管
21 圧力調整バルブ
22 循環ポンプ
26 流量調整器
27 ガス供給装置
30 材料粒子
31 プラズマ
32 微粒子
α1 第1角度
α2 第2角度

Claims (11)

  1. 真空チャンバーと、
    前記真空チャンバーの一端側に接続されて、材料の粒子を前記真空チャンバー内に材料供給口から供給する材料供給装置と、
    前記真空チャンバーの中間部に配置して前記真空チャンバー内にプラズマを発生させる複数本の電極と、
    前記真空チャンバーの他端に接続されて、前記真空チャンバーの排出口から排出された微粒子を回収する回収部とを有して、前記真空チャンバー内で発生させた前記プラズマにより、前記材料供給装置から供給された前記材料の粒子から前記微粒子を製造する装置であって、
    前記電極と前記排出口との間にガスを導入する複数段のガス導入口を設け、少なくとも1段のガス導入口の噴出角度が鉛直上方向に対して、75°以上150°以下である、微粒子製造装置。
  2. 前記複数段のガス導入口において、前記噴出角度を有する前記ガス導入口とは異なる別のガス導入口の噴出角度が鉛直上方向に対して、15°以上90°以下である、請求項1に記載の微粒子製造装置。
  3. 前記複数段のガス導入口において、前記噴出角度が鉛直上方向に対して、75°以上150°以下である前記ガス導入口より、前記噴出角度が鉛直上方向に対して、15°以上90°以下である前記ガス導入口が、前記電極に近い側に設置されている、請求項1又は2に記載の微粒子製造装置。
  4. 前記複数段のガス導入口のうちの前記電極に近い側のガス導入口から導入するガスの流速より、前記排出口に近い側のガス導入口から導入するガスの流速が速い、請求項1〜3のいずれか1つに記載の微粒子製造装置。
  5. 前記排出口に近い側のガス導入口が複数個設けられており、それぞれの箇所から導入するガスの流量を規則的に変化させる流量調整器をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1つに記載の微粒子製造装置。
  6. 前記排出口に近い側のガス導入口から導入するガスの下方向への流れにより、前記プラズマの上部が波状に変形している、請求項1〜5のいずれか1つに記載の微粒子製造装置。
  7. 前記プラズマを発生させる前記電極は、前記真空チャンバーに配置されて、先端が前記真空チャンバー内に突出して前記プラズマを発生させる複数本の電極である、請求項1〜6のいずれか1つに記載の微粒子製造装置。
  8. 前記複数本の電極にそれぞれ接続されて、其々、位相の異なる電力を供給する交流電源をさらに備えて、
    前記交流電源から前記複数本の電極のそれぞれに前記位相の異なる電力が供給されて、前記プラズマを生成させて前記プラズマを発生させる、請求項1〜7のいずれか1つに記載の微粒子製造装置。
  9. 前記複数本の電極において、対向する電極間の距離が50mm以上500mm以下である、請求項1〜8のいずれか1つに記載の微粒子製造装置。
  10. 真空チャンバーに設置した電極に電圧を印加することにより熱プラズマを前記真空チャンバー内で生成し、
    材料の粒子が、前記熱プラズマの領域中を通過するときに、蒸発又は気化して材料ガスとなり、
    さらに、前記材料ガスが前記熱プラズマの領域から抜けた瞬間、前記真空チャンバー内にガスを導入する複数段のガス導入口のうちの鉛直上方向に対して75°以上150°以下の噴出角度を有する少なくとも1段のガス導入口から噴き付けられたガスにより、前記材料ガスが急激に冷やされて微粒子を生成する、微粒子製造方法。
  11. 前記熱プラズマを生成するとき、前記熱プラズマは、位相が互いに異なる電力を交流電源から前記電極としての複数本の電極に其々供給して、パルス的に放電させるプラズマである、請求項10に記載の微粒子製造方法。
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