JP2018112917A - 自律走行作業装置およびデータ管理方法 - Google Patents

自律走行作業装置およびデータ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者の負担を軽減し、更には、床面の状態を考慮しつつ、作業者の意図を適切に反映させて、再現走行に用いるデータを作成および管理する。【解決手段】手動操作による教示走行と自動操作による再現走行とを実行可能な自律走行作業装置1は、装置本体2と、装置本体2を走行させる走行部3と、装置本体2の走行経路上で清掃を行う清掃部5と、教示走行が実行される際に、清掃エリアの環境地図と、走行部3の走行経路および走行条件を示す走行データと、清掃部5の清掃条件を示す清掃データとを再現走行のために記憶する記憶部7bと、記憶部7bに記憶された走行データおよび清掃データの少なくとも一部を修正する走行経路修正部26、走行条件修正部27および清掃条件修正部28とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、周囲の物体からの距離を取得して自律走行する自律走行作業装置に関する。
従来、自律走行作業装置は、手動操作によって走行および清掃(作業)を行うと共に清掃エリア(作業エリア)の環境地図、走行経路、走行条件および清掃条件(作業条件)を記憶する教示走行(ティーチング)機能、および教示走行での記憶結果に基づいて自動操作によって自律的な走行および清掃を行う再現走行(トレース)機能を有する。また、産業用(業務用)の清掃ロボット等の自律走行作業装置は、家庭用のものに比べて、大きくて重い構造を有する上に、高速で自律走行を行うように設定される。そのため、自律走行作業装置は、人や建物に接触した場合の事故の危険性が高いので、衝突厳禁のようなより高い安全性が要求され、更には業務用としてより高い清掃能力が要求される。これらの要求を満たすために、自律走行作業装置では、走行や作業(清掃)に関する作業者の意図をより詳細に反映できる教示走行機能および再現走行機能の運用が求められる。
例えば、特許文献1の移動制御装置は、予め設定された目標経路情報に従って自律移動する移動体(自律走行作業装置)の移動を制御する。移動制御装置は、移動体の現在位置および方位を検出する自己位置検出手段と、移動体とその周囲に存在する物体との距離を検出するALR(Area Laser Radar)と、自己位置検出手段およびALRのデータに基づいて移動体の進路を決定するとともに、当該進路に沿って移動体を移動させるように移動体を制御する制御手段とを備えている。制御手段は、移動体の移動に伴い物体の存在を考慮した移動体周囲の環境地図を移動方向に累積的に生成し、目標経路情報および環境地図に基づいて物体に非干渉となる移動体の進路を決定する。
また、特許文献2の自律走行台車(自律走行作業装置)は、台車部と、走行部と、教示部と、曲率算出部と、サブゴール点処理部とを備える。走行部は、台車部に搭載され、台車部を走行させる。教示部は、教示走行モードの実行時にサブゴール点を取得し、また、予定走行経路を表現する予定走行経路データをサブゴール点の集合体として記憶する。曲率算出部は、部分予定走行経路の注目サブゴール点における曲率半径である注目曲率半径を算出する。サブゴール点処理部は、注目曲率半径が第1の値以下の場合に、注目曲率半径が第1の値以上になるようにサブゴール点を移動させる。
特開2005−332204号公報 特開2015−060388号公報
上記したような自律走行作業装置では、走行経路、走行条件や作業条件の一部を修正する場合でも、他の設定した経路情報に入れ替える必要があり、作業者が再現走行に用いられるデータ(目標経路情報や走行経路、走行条件や作業条件等)を作成するための負担が大きい。例えば、特許文献1の移動体等の自律走行作業装置では、目標経路情報および環境地図に基づいて物体に非干渉となる移動体の進路(走行経路)を決定するが、走行経路の部分的な修正については全く考慮していないので、一旦決定した走行経路を作業者の意図が反映されるように修正する場合には、目標経路情報を入れ替える必要がある。そのため、自律走行作業装置では、走行経路等のデータを作成する負担の軽減が望まれる。
また、自律走行作業装置では、教示走行で記憶(教示)された走行経路を正確に再現走行させることに重点が置かれる。例えば、特許文献2の自律走行台車等の自律走行作業装置では、予め教示された走行経路を正確に再現走行するために、予定走行経路の曲がりの曲率を算出し、曲がれない程急峻な曲りの曲率の場合は、最小回転半径をもとに曲がりの曲率を算出し補正する。しかしながら、このような自律走行台車では、同一箇所の旋回の繰り返し等を含む走行経路や、同一箇所での作業(例えば、清掃パッドを用いた清掃)が頻繁に繰り返される作業条件等が作成されてしまう。そして、同一箇所での旋回および作業の繰り返しにより、床面にカーペットの毛倒れ等の走行痕や作業痕(清掃痕)が付き易くなる。また、大理石等の石材の床面の清掃作業の場合、石材表面を研磨して光沢度を回復させるが、正確に走行経路をたどりながら清掃作業(研磨作業)を繰り返すだけでは、石材表面の光沢度にバラつきが生じてしまう。これに対して、床面の状態を考慮して走行経路や作業条件等を修正する必要があるが、上記したような自律走行作業装置では、教示走行を再度やり直す必要が生じてしまう。そのため、自律走行作業装置では、作業者の意図が反映されるように床面の状態を考慮しつつ、走行経路や作業条件等のデータを作成する負担を軽減することが望まれる。
本発明は、上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、作業者の負担を軽減し、更には、床面の状態を考慮しつつ、作業者の意図を適切に反映させて、再現走行に用いるデータを作成および管理することができる自律走行作業装置およびデータ管理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の自律走行作業装置は、手動操作による教示走行と自動操作による再現走行とを実行可能な自律走行作業装置であって、装置本体と、前記装置本体を走行させる走行部と、前記装置本体の走行経路上で作業を行う作業部と、前記教示走行が実行される際に、作業エリアの環境地図と、前記走行部の走行経路および走行条件を示す走行データと、前記作業部の作業条件を示す作業データとを前記再現走行のために記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記走行データおよび前記作業データの少なくとも一部を修正するデータ修正部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第1の自律走行作業装置によれば、再現走行に用いる走行データや作業データを部分的に変更したい場合に、教示走行を最初からやり直す手間を省くことができる。
上記課題を解決するために、本発明の第2の自律走行作業装置は、上述した本発明の第1の自律走行作業装置において、前記走行データおよび前記作業データの修正操作を受け付ける操作表示部に組み込まれる表示部であって、前記データ修正部の修正対象の前記作業エリアの前記環境地図に少なくとも前記走行経路を重ねて表示した第1画面と、前記第1画面上の指定位置およびその周辺の前記走行条件および前記作業条件の少なくとも一つを修正可能に表示した第2画面とを並べて表示させる表示部を更に備えることを特徴とする。
本発明の第2の自律走行作業装置によれば、第1画面や第2画面のようなグラフィックユーザーインタフェース(GUI)等による地図や経路の表示を利用して、再現走行に用いるデータの作成の負担を軽減することができる。このような地図や経路の表示に基づくデータの修正は、視覚的に確認が容易で、修正作業を簡略化することができる。また、地図を全体的に表示可能な第1画面とは別に、修正を行う箇所を第2画面に表示させることで、走行条件や作業条件を詳細且つ容易に修正することができる。また、走行データと全ての作業データを同時に比較することもでき、修正がより検討し易くなる。
上記課題を解決するために、本発明の第3の自律走行作業装置は、上述した本発明の第2の自律走行作業装置において、前記表示部は、前記第1画面において、前記走行条件および前記作業条件の少なくとも一つを前記走行経路に重ねて表示することを特徴とする。
本発明の第3の自律走行作業装置によれば、走行経路のどの位置でどのような走行条件および作業条件が設定されているかを容易に視認することができ、修正が必要な箇所の判断を正確且つ容易にすることができ、更には、走行データおよび作業データの修正がやり易くなる。
上記課題を解決するために、本発明の第4の自律走行作業装置は、上述した本発明の第2または第3の自律走行作業装置において、前記データ修正部は、前記操作表示部を介した修正操作に基づいて前記走行データおよび前記作業データの少なくとも一部を修正することを特徴とする。
本発明の第4の自律走行作業装置によれば、作業者の意図を適切に反映させた走行データおよび作業データを適用して再現走行に用いるデータを修正することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第5の自律走行作業装置は、上述した本発明の第1ないし第4の何れかの自律走行作業装置において、前記データ修正部は、1つ以上の修正手順をまとめたテンプレートに基づいて自動的に前記走行データおよび前記作業データの少なくとも一部を修正することを特徴とする。
本発明の第5の自律走行作業装置によれば、走行データや作業データに対する頻度の高い修正を、手動操作を繰り返すことなく一括して行うことができ、修正操作の手間を省いて、より容易に修正を行うことができる。
上記課題を解決するために、本発明の第6の自律走行作業装置は、上述した本発明の第1ないし第5の何れかの自律走行作業装置において、前記データ修正部は、前記走行データに含まれる停止位置を削除して連続走行に修正することを特徴とする。
本発明の第6の自律走行作業装置によれば、作業者の意図に反して走行データに記憶された不要な停止位置を削除し、そのまま連続走行するような走行データに容易に変更することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第7の自律走行作業装置は、上述した本発明の第1ないし第5の何れかの自律走行作業装置において、前記データ修正部は、前記走行データの走行経路を前回の走行経路に対して所定方向にオフセットして修正することを特徴とする。
本発明の第7の自律走行作業装置によれば、自律走行作業装置が床面の同一箇所を繰り返し走行することが抑制可能な走行経路を容易に作成でき、走行の繰り返しによって床面に作業痕が生じることを抑制することができる。例えば、大理石等の石材の床面の清掃作業の場合、石材表面を研磨して光沢度を回復させるので、自律走行作業装置が再現走行の度に同一の走行経路だけを走行および清掃する場合には、石材表面の光沢度にバラつきが生じてしまう。しかしながら、本発明のような構成によれば、自律走行作業装置の走行および清掃は、少しずらした走行経路を選択できるため、石材床面の光沢度にバラつきが生じることを抑制し、石材床面全体の光沢度の均一化を図ることができる。
上記課題を解決するために、本発明の第8の自律走行作業装置は、上述した本発明の第1ないし第5の何れかの自律走行作業装置において、前記データ修正部は、前記走行データの走行経路の進行方向を前回の走行経路に対して逆転して修正することを特徴とする。
本発明の第8の自律走行作業装置によれば、自律走行作業装置が再現走行の度に同一方向の走行経路だけを走行および作業することが抑制され、床面がカーペット等の起毛素材からなる場合には、同一方向の走行および作業によって生じる起毛素材の倒れ込みを抑制することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第9の自律走行作業装置は、上述した本発明の第1ないし第8の何れかの自律走行作業装置において、前記作業部は、前記作業として、床面の清掃、洗浄、研磨または剥離を行うことを特徴とする。
本発明の第9の自律走行作業装置によれば、業務用の清掃ロボットに好適に利用できる。
上記課題を解決するために、本発明のデータ管理方法は、上述した本発明の第1ないし第9の何れかの自律走行作業装置の再現走行に用いるデータを作成および管理するデータ管理方法であって、教示走行が実行される際に、作業エリアの環境地図と、走行部の走行経路および走行条件を示す走行データと、作業部の清掃条件を示す作業データとを再現走行のために記憶する記憶工程と、前記記憶工程で記憶された前記走行データおよび前記作業データの少なくとも一部を修正するデータ修正工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、自律走行作業装置およびデータ管理方法は、作業者の負担を軽減し、更には、床面の状態を考慮しつつ、作業者の意図を適切に反映させて、再現走行に用いるデータを作成および管理することができる。
本発明の実施形態に係る自律走行作業装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置の再現走行に用いる走行データおよび清掃データを示す表である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置の操作表示部およびそのタッチパネルのメニュー画面を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルの手動操作画面を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルのマップ選択画面を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルの再現走行画面を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルにおいて、データ修正画面の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルにおいて、走行速度変更を行う場合のデータ修正画面を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルにおいて、走行速度変更の一例を行う場合のデータ修正画面の走行速度チャートを拡大して示す概要図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルにおいて、走行速度変更の他の例を行う場合のデータ修正画面の走行速度チャートを拡大して示す概要図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルにおいて、停止位置修正を行う場合のデータ修正画面を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルにおいて、オフセット修正を行う場合のデータ修正画面を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルにおいて、逆転走行修正を行う場合のデータ修正画面を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置の清掃部において、起動時および停止時の各部の制御信号を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルにおいて、データ修正画面の他の例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自律走行作業装置のタッチパネルにおいて、データ修正画面の更なる例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下の実施形態は、本発明の好適な具体例であって、種々の好ましい技術を開示しているが、本発明の技術範囲はこれらの態様に限定されるものではない。
本発明の実施形態による自律走行作業装置について説明する。図1に示すように、自律走行作業装置1は、各部を収容するための装置本体2と、装置本体2を走行させる走行部3と、走行部3の手動操作を受け付ける走行操作部4とを備える。自律走行作業装置1は、所定の作業を実行する作業機構(作業部)を装置本体2に搭載することができ、例えば、装置本体2の下方の床面の清掃作業を実行する床面洗浄機等の清掃部5を作業部として備える。
また、図2に示すように、自律走行作業装置1は、装置本体2とこの装置本体2の周囲の壁や置物等の障害物(物体)との位置関係(例えば、装置本体2の進行方向に対する角度や距離)等を計測する計測部6を備える。更に、自律走行作業装置1は、自律走行作業装置1の各部および各種機能(走行部3による走行、清掃部5による清掃作業、計測部6による計測等)を統括制御する制御装置7と、各種機能の操作や表示のためのタッチパネルからなる操作表示部8と、外部機器と無線通信を行うための無線通信部9と、各部に電力を供給するための電源装置10とを備える。
自律走行作業装置1は、手動操作による走行および自動操作による自律的な走行が可能な車両であって、手動走行モード、自動走行モードおよびデータ修正モードの何れかの動作モードに切り換えられて動作する。
自律走行作業装置1は、手動走行モードでは、手動操作による走行および清掃(作業)を行うことができ、更に、清掃エリア(作業エリア)の環境地図、走行経路、走行条件、清掃条件(作業条件)を記憶する教示走行を実行することができる。清掃エリアは、自律走行作業装置1の清掃(作業)対象領域であり、例えば、シネマコンプレックスやショッピングモール等の大型商業施設の床が清掃の対象となる。教示走行が1つ以上の清掃エリアのそれぞれで実行されると、各清掃エリアに関連付けて、唯一のエリア名および環境地図が記憶される。また、1つの清掃エリアで1回以上教示走行が実行されると、各教示走行に関連付けて、走行経路および走行条件を示す走行データおよび清掃条件を示す清掃データ(作業データ)が記憶される。換言すれば、走行経路、走行条件および清掃条件(作業条件)を組み合わせたマップが、唯一のマップ名と共に教示走行毎に記憶される。
自律走行作業装置1は、自動走行モードでは、教示走行で記憶された環境地図、走行経路、走行条件および清掃条件(換言すれば、被再現マップ)を再現するように自動操作による走行および清掃を行う再現走行を実行することができる。
自律走行作業装置1は、データ修正モードでは、教示走行で記憶された走行データおよび清掃データ(換言すれば、被修正マップ)の少なくとも一部を修正することができる。このデータ修正が行われると、教示走行で記憶された走行データおよび清掃データとは別個に、修正後の新たな走行データおよび清掃データが作成されて記憶される。換言すれば、修正前のマップとは別個に、修正後の走行経路、走行条件および清掃条件を組み合わせたマップが、データ修正毎に記憶される。なお、データ修正は、操作表示部8を介した手動修正で行われてもよく、修正パターンが定義されたテンプレートを用いて自動修正で行われてもよい。なお、各テンプレートには唯一のテンプレート名が付される。
走行部3は、装置本体2の下部に設けられていて、図2に示すように、駆動輪として一対の左前輪部12および右前輪部13を備え、補助輪として左右一対の後輪14とを備える。左前輪部12は、左前輪、左前輪を駆動する左モータおよび左前輪の回転を検出する左エンコーダ12aを備え、右前輪部13は、右前輪を駆動する右モータおよび右前輪の回転を検出する右エンコーダ13aを備える。走行部3は、左モータおよび右モータが左前輪および右前輪を同時に回転させることで装置本体2を走行(前進または後退)させることができる一方、左前輪または右前輪を停止(または低速に回転)させると同時に右前輪または左前輪を回転(または高速に回転)させることで装置本体2を左旋回または右旋回させることができる。なお、左前輪および右前輪をそれぞれ逆方向に回転させることで、その場で転回させることもできる。
走行部3の走行経路として記憶される走行データには、図3に示すように、座標(環境地図上におけるX座標およびY座標)、進行方向に対する旋回角度、エンコーダ(左エンコーダ12aや右エンコーダ13a)のカウント数があり、走行データに基づいて走行経路を図化することができる。走行部3の走行条件には、走行の作動/停止、走行速度等があり、その走行データには、図3に示すように、走行モータ(左前輪部12の左モータや右前輪部13の右モータ)の稼働状態(オフ、低速、中速、高速)がある。走行モータの稼働状態は、低速、中速、高速の他、数字(1〜5または1〜7等)による複数段階設定でもよい。
走行操作部4は、装置本体2の上面後側に設けられ、ハンドル4aおよびスロットル4bを備え、ハンドル4aおよびスロットル4bの手動操作によって左前輪部12の左モータや右前輪部13の右モータが操作される。例えば、走行操作部4は、ハンドル4aの手動操作によって装置本体2を左旋回または右旋回させることができ、また、スロットル4bの手動操作によって装置本体2の走行(前進や後退)の作動および停止、並びに走行速度の調整(加減速)を行うことができる。なお、走行操作部4は、自律走行作業装置1の動作モードが手動走行モードに設定されている間は、教示走行の実行中でも作業者による手動操作を受け付けるが、自動走行モードおよびデータ修正モードに設定されている間は、緊急停止ボタン37の操作以外の作業者による手動操作を受け付けないように構成される。
清掃部5は、清掃条件に従って床面を清掃するように構成され、清掃条件は、初期設定されてもよく、操作表示部8を介して手動で設定されてもよく、または被再現マップに記憶された清掃データに基づいて自動で設定されてもよい。清掃部5は、例えば、液体を用いた湿式の清掃手法によって床面を清掃する機構であり、床面を洗浄する洗浄部16と、洗浄部16へと洗浄液を供給する洗浄液供給部17(図2参照)と、洗浄部16での使用後の洗浄液、即ち、汚水を吸引する吸引部18とを備える。
洗浄部16は、例えば、洗浄部材16a、カバー16b、洗浄部材回転モータ16cおよび接地圧調整部材16d(図2参照)等を備える。洗浄部材16aは、洗浄パッドや洗浄ブラシ等で構成され、装置本体2の下面中央に回転可能に取り付けられ、床面に接触すると共に回転することで床面を清掃する。また、洗浄部材16aは、装置本体2に対して着脱可能であり、即ち、交換可能な部材である。カバー16bは、洗浄部材16aを覆うように構成され、洗浄部材16aで使用された洗浄液の飛散を防止する。洗浄部材回転モータ16cは、洗浄部材16aの上部に接続されていて、洗浄部材16aを回転駆動させる。接地圧調整部材16dは、洗浄部材16aの床面に対する接地圧を調整し、例えば、洗浄パッドのパッド圧を調整するパッド圧調整アクチュエータで構成される。
洗浄液供給部17は、装置本体2の内部に設けられ、洗浄液を貯蔵する洗浄液タンク(図示せず)、洗浄液タンクと洗浄部16の洗浄部材16aとを連通する給水ホース(図示せず)、及び給水ポンプ(図示せず)等を備える。洗浄液供給部17は、給水ポンプによって洗浄液タンクから給水ホースを介して洗浄部材16aへと洗浄液を供給する。また、洗浄液供給部17は、洗浄液タンクに水位センサ19を備えて、洗浄液の残量を検知する。
吸引部18は、例えば、スキージ18a、吸引パイプ(図示せず)、汚水タンク(図示せず)、吸引ブロア18b(図2参照)、スキージ位置調整部材18c(図2参照)等を備える。スキージ18aは、左右方向に長い部材であり、装置本体2の下面において洗浄部16よりも後方に設けられ、床面に接触して洗浄部16からの汚水を装置本体2の後方に逃がすことなく収集する。吸引パイプ、汚水タンクおよび吸引ブロア18bは、装置本体2の内部に設けられ、吸引パイプは、スキージ18aと汚水タンクとを連通している。吸引部18は、吸引ブロア18bによってスキージ18aから吸引パイプを介して汚水を吸引すると共に汚水タンクへと回収する。スキージ位置調整部材18cは、スキージ18aの床面に対する上下位置を調整するアクチュエータである。また、吸引部18は、汚水タンクに水位センサ19を備えて、汚水の回収量を検知する。
清掃部5の清掃条件には、洗浄部材16aの回転の作動/停止、洗浄液供給部17による洗浄液供給の作動/停止、吸引部18による吸引の作動/停止、洗浄部材16aの床面に対する接地圧の強度、洗浄液供給部17による洗浄液供給量、吸引部18による吸引強度等がある。また、清掃条件の清掃データには、図3に示すように、洗浄部16による洗浄部材16aの回転状態(オフ、低速、中速、高速)および接地圧状態(オフ、低圧、中圧、高圧)、洗浄液供給部17による洗浄液の供給状態(オフ、少量、中量、多量)、吸引部18による吸引ブロア18bの吸引状態、即ち、汚水の回収状態(オフ、少量、中量、多量)等がある。なお、各清掃データは、数字(1〜5または1〜7等)による複数段階設定でもよい。
計測部6は、装置本体2と周囲の障害物や壁面等の物体との距離および角度を計測するレーザ―センサ6a(図2参照)を備え、更に、装置本体2付近の床面の段差を検知する段差センサ(図示せず)、障害物等の物体との接触を検知する接触センサ(図示せず)等を備えてもよい。レーザ―センサ6aは、例えば、装置本体2の前面に設けられ、レーザーレンジファインダ(LRF:Laser Range Finder)等から構成され、床面から所定の計測可能高さ以内で、レーザ―センサ6aから所定の計測可能範囲内に存在する障害物等の物体を検出する。
制御装置7は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)等で構成される制御部7aと記憶部7bとを備える。制御部7aおよび記憶部7bは、バス7cを介して接続され、バス7cは、更にインタフェース7dに接続されている。記憶部7bは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク、フラッシュメモリ等からなり、自律走行作業装置1の各部および各種機能を制御するためのプログラムやデータが格納される。制御部7aは、記憶部7bに格納されたプログラムやデータを読み取り、このプログラムを実行することにより、各部及び各種機能を制御する。制御部7aは、バス7c及びインタフェース7dを介して、上記の走行部3、走行操作部4、清掃部5、計測部6、操作表示部8、無線通信部9および電源装置10に接続されている。そして、制御装置7は、電源装置10から電力供給を受けて、各部に制御信号を送信して各部を作動させ、また、各部から信号を受信する。
更に、制御部7aは、教示走行制御部21と、再現走行制御部22と、環境地図作成部23と、走行データ作成部24と、清掃データ作成部25と、走行経路修正部26と、走行条件修正部27と、清掃条件修正部28と、テンプレート作成部29とを備える。なお、教示走行制御部21、再現走行制御部22、環境地図作成部23、走行データ作成部24、清掃データ作成部25、走行経路修正部26、走行条件修正部27、清掃条件修正部28およびテンプレート作成部29は、記憶部7bに記憶されて制御部7aに実行されるプログラムで構成されていてよい。また、走行データ作成部24および清掃データ作成部25は、走行経路、走行条件および清掃条件を教示走行毎に組み合わせたマップとして作成するように統合されたマップ作成部でもよい。更に、走行経路修正部26、走行条件修正部27および清掃条件修正部28は、走行データや清掃データを修正して、データ修正毎に組み合わせたマップとして作成するように統合されたデータ修正部でもよい。制御部7aに備わる各部(教示走行制御部21、再現走行制御部22、環境地図作成部23、走行データ作成部24、清掃データ作成部25、走行経路修正部26、走行条件修正部27、清掃条件修正部28およびテンプレート作成部29)の詳細は後述する。
また、記憶部7bは、1つ以上の清掃エリアについてそれぞれの環境地図およびエリア名を記憶する環境地図記憶部31と、各清掃エリアの1つ以上の走行データを記憶する走行データ記憶部32と、各清掃エリアの1つ以上の清掃データを記憶する清掃データ記憶部33と、1つ以上のテンプレートを記憶するテンプレート記憶部34とを備える。環境地図記憶部31、走行データ記憶部32、清掃データ記憶部33およびテンプレート記憶部34は、記憶部7bのハードディスクやフラッシュメモリの一部で読み書き自在に構成されてよい。なお、走行データ記憶部32および清掃データ記憶部33は、走行経路、走行条件および清掃条件を教示走行毎およびデータ修正毎に組み合わせた1つ以上のマップおよびマップ名を記憶するように統合されたマップ記憶部でもよい。
操作表示部8は、装置本体2の上面において走行操作部4の前側に設けられ、図4に示すように、メインスイッチ36と、緊急停止ボタン37と、タッチパネル38(表示部)とを備え、操作表示部8の各部は、制御装置7に接続されている。操作表示部8は、装置本体2に取り付けられる操作表示パネル等で構成されてもよく、装置本体2に対して着脱可能に装着されるタブレット端末等で構成されてもよい。なお、タブレット端末等で構成される操作表示部8は、ビルトインで取り付けられてもよく、また、無線通信部9を介して制御装置7と接続され、これにより自律走行作業装置1を遠隔操作可能となる。
メインスイッチ36は、オン、オフを切換可能に構成されている。メインスイッチ36をオンに切り換えることで、電源装置10から各部に電力が供給されて自律走行作業装置1が稼働する一方、メインスイッチ36をオフに切り換えることで、電源装置10から各部への電力供給が停止されて自律走行作業装置1の稼働が停止する。緊急停止ボタン37は、操作されることで、自律走行作業装置1の各部の動作(特に、自律走行)を強制的に停止し、電源装置10から各部への電力供給も強制的に停止する。
タッチパネル38は、制御装置7からの制御信号に応じて様々な画面を表示し、各画面でのタッチ操作に基づく操作信号を制御装置7へと送信する。タッチパネル38で表示される各画面の詳細については後述する。
無線通信部9は、制御装置7からの制御信号に基づいて、タブレット端末等の操作表示部8や外部機器と無線通信を行う。例えば、無線通信部9は、制御装置7からタブレット端末の操作表示部8への各画面を表示させる制御信号の送信や、タブレット端末の操作表示部8から制御装置7への操作信号の受信を行う。
電源装置10は、装置本体2内部に搭載されたバッテリー(電源)を備え、外部電源に接続することで充電可能に構成される。電源装置10は、バッテリーの残量を示す信号を制御装置7へと出力してもよい。
次に、制御部7aに備わる各部(教示走行制御部21、再現走行制御部22、環境地図作成部23、走行データ作成部24、清掃データ作成部25、走行経路修正部26、走行条件修正部27、清掃条件修正部28およびテンプレート作成部29)について説明する。
教示走行制御部21は、手動走行モードの教示走行の実行時に、走行操作部4や操作表示部8を介した手動操作による教示走行を制御する。具体的には、教示走行制御部21は、所定の清掃エリアの教示走行において、その清掃エリアの環境地図を環境地図作成部23によって作成する。また、教示走行制御部21は、この教示走行の走行経路および走行条件の走行データを走行データ作成部24によって作成して記憶部7bの走行データ記憶部32に記憶する。更に、教示走行制御部21は、この教示走行の清掃条件の清掃データを清掃データ作成部25によって作成して記憶部7bの清掃データ記憶部33に記憶する。
例えば、これらの走行経路、走行条件および清掃条件からなるマップは、図3に示すように、教示走行の開始から終了までの所定間隔のステップ毎に、走行部3の左エンコーダ12aや右エンコーダ13aの所定カウント、走行データおよび清掃データを列挙して作成される。走行データおよび清掃データからなるマップには、ステップ数、エンコーダカウント数、教示走行の開始からの経過時間も含まれる。本実施形態では、マップは、ステップ毎に基づいて作成されているが、所定の経過時間や所定の移動距離、左エンコーダ12aや右エンコーダ13aの所定カウントに基づいて作成されてもよい。
再現走行制御部22は、再現走行モードの実行時に、再現走行を実行すべき環境地図、走行データおよび清掃データ(被再現マップ)を走行データ記憶部32および清掃データ記憶部33から読み取る。そして、再現走行制御部22は、装置本体2がこの環境地図上でこの走行データの走行経路および走行条件に従った走行を行うように走行部3を制御する。また、再現走行制御部22は、装置本体2がこの環境地図上でこの清掃データの清掃条件に従った清掃を行うように清掃部5を制御する。
環境地図作成部23は、リアルタイムで自己位置の推定と環境地図の作成とを行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)等の技術を用いる。環境地図作成部23は、所定位置の装置本体2について、計測部6で計測された障害物(物体)からの距離および角度を座標変換して装置本体2の周囲の局所地図を作成すると共に、作成した局所地図に基づいて環境地図を作成する。また、環境地図作成部23は、環境地図と、走行部3の左前輪部12の左エンコーダ12aおよび右前輪部13の右エンコーダ13aによる検出結果(走行部3の移動量)とに基づいて、環境地図における装置本体2の自己位置(座標)を推定する。
走行データ作成部24は、教示走行の実行時に、計測部6による計測結果や走行部3による走行状態に基づいてステップ毎に走行経路および走行条件を取得して、各ステップの走行データを作成する。
清掃データ作成部25は、教示走行の実行時に、計測部6による計測結果や清掃部5による清掃状態に基づいてステップ毎に清掃条件を取得して、各ステップの清掃データを作成する。
走行経路修正部26、走行条件修正部27および清掃条件修正部28は、データ修正モードの実行時に、走行データ記憶部32および清掃データ記憶部33から修正対象の走行データおよび清掃データ(被修正マップ)を読み出し、操作表示部8を介した手動修正やテンプレートを用いた自動修正に基づいて、走行経路、走行条件および清掃条件の少なくとも一部を修正して、新たな走行データおよび清掃データ(修正マップ)を作成し、走行データ記憶部32および清掃データ記憶部33に記憶する。この修正マップも再現走行に用いられる被再現マップとなる。
テンプレート作成部29は、データ修正モードの実行時に、操作表示部8を介した走行データおよび清掃データの手動修正の一連のまたは部分的な手順を新たなテンプレートとして作成し、テンプレート記憶部34に記憶する。テンプレート記憶部34に記憶される1つ以上のテンプレートには、テンプレート作成部29によって作成されたテンプレートだけでなく、修正手順が予め設定されたテンプレートもある。なお、各テンプレートには唯一のテンプレート名が付される。
例えば、テンプレートには、修正マップの走行経路62における全ての停止位置を削除して連続走行に修正する全停止削除テンプレートがある。また、修正マップの全てのステップの走行条件や清掃条件をそれぞれ同じ設定項目に一括して(ワンアクションで)変更する一括変更テンプレートがある。一括変更テンプレートには、例えば、走行速度を高速にすると共に、洗浄部材16aの接地圧を低圧に、洗浄液供給部17の洗浄液供給水量を少量に、吸引ブロア18bの吸引量を少量にする低作業テンプレートや、走行速度を低速にすると共に、洗浄部材16aの接地圧を高圧に、洗浄液供給部17の洗浄液供給水量を多量に、吸引ブロア18bの吸引量を多量にする高作業テンプレート等がある。または、低作業テンプレートや高作業テンプレートを選択する毎に、修正対象のステップの走行条件や清掃条件を段階的に変更するようにしてもよい。
更に、テンプレートには、走行部3や清掃部5の制御を規定のタイミングで行うように修正するための制御タイミングテンプレートがある。制御タイミングテンプレートには、例えば、走行開始、走行停止、旋回等を行う際の走行部3の減速、加速、停止等の制御タイミングを急制動、緩制動、通常制動等に修正するためのテンプレートがある。また、制御タイミングテンプレートには、清掃開始、清掃停止、段階調整等を行う際の清掃部5の各部(洗浄部材回転モータ16c、設置圧調整部材16d、洗浄液供給部17、吸引ブロア18b)の制御信号の起動時のタイミングを図15(1)に示すような通常起動タイミングやそのタイミングに修正したり、停止時のタイミングを図15(2)に示すような通常停止タイミングやそのタイミングに修正したりするためのテンプレートがある。制御タイミングテンプレートは、上記した例に限らず、走行や清掃に関する様々な制御タイミングを定義することができる。
次に、制御装置7が操作表示部8のタッチパネル38に表示する各画面について説明する。
例えば、制御装置7は、自律走行作業装置1の稼働直後には、図4に示すメニュー画面40をタッチパネル38に表示する。メニュー画面40には、動作モードの切換ボタンとして、手動走行モードボタン40a、自動走行モードボタン40b、データ修正モードボタン40cがタッチ操作可能に表示される。自律走行作業装置1の動作モードは、手動走行モードボタン40aが操作されることで手動走行モードに切り換えられ、自動走行モードボタン40bが操作されることで自動走行モードに切り換えられ、データ修正モードボタン40cが操作されることでデータ修正モードに切り換えられる。
制御装置7は、タッチパネル38上でメニュー画面40の手動走行モードボタン40aが操作されると、メニュー画面40に代えて図5に示す手動操作画面41をタッチパネル38に表示する。手動操作画面41には、メニューボタン41aおよび記憶ボタン41bがタッチ操作可能に表示され、また、電源装置10のバッテリー残量アイコン41c、可動時間41d、手動操作を行う清掃エリアのエリア名41e、作業状態等のメッセージ41fが表示される。メニューボタン41aが操作されると、手動走行モードが終了して自律走行作業装置1の動作モードはオフ状態となり、制御装置7は、手動操作画面41に代えてメニュー画面40をタッチパネル38に表示する。記憶ボタン41bが操作されると、教示走行制御部21によって、操作した時点から教示走行が実行され、記憶ボタン41bが再度操作されることで教示走行が終了する。
更に、手動操作画面41には、清掃部5の操作に関して、洗浄部材16aの回転スイッチ42(オン/オフ)および接地圧調整スイッチ43、洗浄液供給部17の洗浄液供給スイッチ44(オン/オフ)および供給水量調整スイッチ45、並びに吸引部18の吸引スイッチ46(オン/オフ)および吸引量調整スイッチ47がタッチ操作可能に表示され、また、洗浄部材16aの接地圧アイコン43a、洗浄液供給部17の供給水量アイコン45aおよび吸引部18の吸引量アイコン47aが表示される。制御装置7は、これらの清掃部5用の回転スイッチ42、接地圧調整スイッチ43、洗浄液供給スイッチ44、供給水量調整スイッチ45、吸引スイッチ46、吸引量調整スイッチ47の操作信号に基づいて清掃部5を制御する。なお、これらの回転スイッチ42、接地圧調整スイッチ43、洗浄液供給スイッチ44、供給水量調整スイッチ45、吸引スイッチ46、吸引量調整スイッチ47は、自律走行作業装置1の動作モードが手動走行モードに設定されている間は、教示走行の実行中でも作業者による手動操作を受け付ける。
例えば、回転スイッチ42が操作される毎に、洗浄部材16aの回転の作動(オン)、停止(オフ)が切り換えられる。接地圧調整スイッチ43が操作される毎に、洗浄部材16aの床面に対する接地圧を複数段階の設定項目(低圧、中圧、高圧)で循環的に切り換えられ、接地圧アイコン43aは設定されている接地圧の設定項目を表示する。洗浄液供給スイッチ44が操作される毎に、洗浄液供給部17の洗浄液供給の作動(オン)、停止(オフ)が切り換えられる。供給水量調整スイッチ45が操作される毎に、洗浄液供給部17による洗浄液の供給水量を複数段階の設定項目(少量、中量、多量)で循環的に切り換えられ、供給水量アイコン45aは設定されている供給水量の設定項目を表示する。吸引スイッチ46が操作される毎に、吸引部18の吸引ブロア18bの作動(オン)、停止(オフ)が切り換えられる。吸引量調整スイッチ47が操作される毎に、吸引ブロア18bの吸引量が複数段階の設定項目(少量、中量、多量)で循環的に切り換えられ、吸引量アイコン47aは設定されている吸引量の設定項目を表示する。なお、各設定項目は、数字(1〜5または1〜7等)による複数段階設定でもよい。
制御装置7は、タッチパネル38上でメニュー画面40の自動走行モードボタン40bまたはデータ修正モードボタン40cが操作されると、メニュー画面40に代えて図6(1)および(2)に示すマップ選択画面48をタッチパネル38に表示する。マップ選択画面48には、手動操作画面41と同様に、メニューボタン48aがタッチ操作可能に表示され、メニューボタン48aが操作されると、自動走行モードまたはデータ修正モードが終了して自律走行作業装置1の動作モードはオフ状態となり、制御装置7は、マップ選択画面48に代えてメニュー画面40をタッチパネル38に表示する。
更に、マップ選択画面48には、エリアリスト49が表示され、エリアリスト49には、記憶部7bの環境地図記憶部31に記憶された1つ以上の清掃エリアのそれぞれに対応する1つ以上の清掃エリア欄50が列挙されていて、各清掃エリア欄50にはその清掃エリアのエリア名が表示される。
マップ選択画面48において各清掃エリアの清掃エリア欄50には、マップリスト51が表示され、マップリスト51には、当該清掃エリアについて記憶部7bの走行データ記憶部32および清掃データ記憶部33に記憶された走行データおよび清掃データの1つ以上のマップのそれぞれに対応する1つ以上のマップ項目52が列挙されていて、各マップ項目52にはそのマップのマップ名52aと走行経路のサムネイルアイコン52bが表示される。エリアリスト49およびマップリスト51では、全ての清掃エリア欄50の全てのマップ項目52の中から1つのマップ項目52を選択可能である。更に、マップ選択画面48には、選択マップ表記欄48bが表示されると共に、マップ決定ボタン48cがタッチ操作可能に表示される。選択マップ表記欄48bには、選択されたマップ項目52のマップ名が表示される。
なお、マップ選択画面48には、データ修正モードの場合には、図6(1)に示すように、各マップ項目52にタッチ操作可能なロックアイコン53が表示される。マップは、修正を許可されない修正ロックと修正を許可される修正アンロックとの何れかのロック状態に設定されていて、ロックアイコン53は、マップのロック状態に応じて修正ロックを示す解錠アイコンと修正アンロックを示す施錠アイコンとの何れかを表示する。また、ロックアイコン53が操作されることで、ロック/アンロック選択ボタン53aが表示され、ロック/アンロック選択ボタン53aの操作に応じて、マップのロック状態が切り換えられる。更に、マップの修正アンロックへの切り替えは、管理者等の権限者のみが行えるように制限してもよく、例えば、ロック/アンロック選択ボタン53aでアンロックを選択操作した場合に、図6(2)に示すように、暗証番号入力画面53bをマップ選択画面48にポップアップ表示させてもよい。
上記のようなマップ選択画面48において、自動走行モードの場合にマップ決定ボタン48cが操作されると、選択されたマップ項目52のマップを被再現マップとする再現走行が再現走行制御部22によって実行され、制御装置7は、マップ選択画面48に代えて図7に示す再現走行画面55を表示する。再現走行画面55では、再現走行中であることを示す文字が表示される。
一方、上記のようなマップ選択画面48において、データ修正モードの場合にマップ決定ボタン48cが操作されると、選択されたマップ項目52のマップを被修正マップとするデータ修正に移行し、制御装置7は、マップ選択画面48に代えて図8等に示すデータ修正画面57を表示する。
データ修正画面57では、全体地図画面58と、詳細修正画面59と、操作キー画面60とを1画面表示している。全体地図画面58、詳細修正画面59および操作キー画面60は様々なパターンで配置されてよく、例えば、全体地図画面58および詳細修正画面59が上下に表示され、その左側に操作キー画面60が表示される。全体地図画面58、詳細修正画面59および操作キー画面60のうち、一つの画面を1画面表示し、他の画面をポップアップ表示してもよい。
全体地図画面58には、被修正マップに対応する環境地図61が全体的に表示され、被修正マップの走行データに基づいて直線や曲線によって表示した走行経路62(図13や図16参照)がこの環境地図61上に重ねて表示される。走行経路62において、走行開始位置62aや走行終了位置62bには四角等の記号が表示される。また、走行経路62における停止位置には、図12に示すように二重線等の停止記号62cが表示される。この停止位置は、例えば、教示走行で走行部3が左右モータを停止して、所定の停止時間を超えても左エンコーダ12aおよび右エンコーダ13aがカウントされない箇所である。更に、走行経路62上には、所定の指定位置に矢印状の指示カーソル62dが表示され、指示カーソル62dの矢印の向きは進行方向を示す。指示カーソル62dは、タッチ操作可能であり、走行経路62に沿って移動させることができる。
また、全体地図画面58では、被修正マップの走行データに基づく走行条件毎や清掃データに基づく清掃条件毎の条件チャート63を、走行経路62に対応するように作成し、走行経路62に重ねて表示してもよい。なお、図8の全体地図画面58では、走行経路62に走行速度の条件チャート63を重ねて表示させているが、見易いよう走行経路62を表示させずに、条件チャート63のみを表示させてもよい。このように、全体地図画面58には、条件チャート63のみを表示させてもよい。条件チャート63は、走行経路62に沿ってステップ順に連続した直線や曲線からなるバーチャート状に作成され、同じ走行条件や同じ清掃条件が連続する部分は線分のデータバー63aで示され、走行条件や清掃条件の変化の境界は丸等の境界記号63bで示される。換言すれば、走行条件や清掃条件のデータバー63aが境界記号63bで連結されている。
例えば、本実施形態では、図8等に示すように、走行速度の条件チャート63を表示するが、他の実施形態では、清掃条件の接地圧、供給水量や吸引量の条件チャート63を表示してもよい。なお、全体地図画面58では、1つ以上の走行条件や清掃条件の条件チャート63を様々な組み合わせで表示してよく、あるいは、図13や図16に示すように、条件チャート63を非表示にしてもよい。図8等に示す走行速度の条件チャート63は、走行条件の走行速度の違いを、網掛けを変えることで示しているが、走行条件や清掃条件の1つの条件チャート63において、各データバー63aの条件の違いは、濃淡や色、または太さを変えて示してもよい。各条件チャート63の表示や非表示は、下記の操作キー画面60のチャート切換ボタン60fによって切換可能である。また、全体地図画面58は、拡大縮小操作ボタン58aやスクロール操作ボタン58bも備え、環境地図61および走行経路62の拡大縮小やスクロールを可能にしている。
また、全体地図画面58では、走行条件や清掃条件の条件チャート63のデータバー63aや境界記号63bをタッチ選択可能に表示していて、データバー63aや境界記号63bの操作に応じて、走行経路修正部26、走行条件修正部27および清掃条件修正部28によって、修正マップにおいて対応する各ステップの走行条件や清掃条件が変更される。例えば、条件チャート63の境界記号63bを選択し、境界記号63bを移動させて境界記号63bに隣接するデータバー63aを伸び縮みさせることで、修正マップでは、境界記号63bの前後のステップの走行条件や清掃条件が変更される。また、データバー63aが選択され、またはデータバー63aを選択してから下記の操作キー画面60の走行速度ボタン60cが操作されると、図9に示すように、対応する走行条件や清掃条件の複数段階の設定項目がプルダウンメニュー63cで表示され、このプルダウンメニュー63cから設定項目を選択することで、修正マップでは、そのデータバー63aの各ステップの走行条件や清掃条件が、選択された設定項目に変更される。例えば、走行速度の条件チャート63の低速のデータバー63aを選択すれば、走行速度のプルダウンメニュー63cから低速の他に中速や高速を選択することができる。なお、設定項目は、低速、中速、高速の他、数字(1〜5または1〜7等)による複数段階設定でもよい。
詳細修正画面59には、全体地図画面58の指示カーソル62dの指定位置およびその周辺の走行経路62をステップ順に連続した直線のみで示すステップバー64が表示され、この指定位置の対応カーソル64aも表示される。更に、ステップバー64と同じステップの走行条件や清掃条件の条件チャート65が上下に(または左右に)並べて表示される。詳細修正画面59では、条件チャート65は、全体地図画面58の条件チャート63と同様であるが、ステップバー64と同様にしてステップ順に連続した直線のみで示される。
本実施形態の詳細修正画面59では、図8等に示すように、清掃条件の供給水量、接地圧や吸引量の条件チャート65を表示するが、他の実施形態では、走行速度の条件チャート65を表示してもよい。なお、詳細修正画面59では、1つ以上の走行条件や清掃条件の条件チャート65を様々な組み合わせで表示してよい。なお、詳細修正画面59では、スクロールボタン59aを備えていて、例えば、図8に示すように、一度に3つの条件チャート65しか表示できない場合でも、スクロールボタン59aの操作によって、図9に示すように、4つ以上並べられた条件チャート65の表示位置を変えることで、何れの条件チャート65も表示することができる。
また、詳細修正画面59では、条件チャート65のデータバー65aや境界記号65b、およびステップバー64をタッチ操作可能に表示していて、全体地図画面58と同様に、データバー65aや境界記号65bの操作に応じて、走行経路修正部26、走行条件修正部27および清掃条件修正部28によって、修正マップにおいて対応する各ステップの走行条件や清掃条件が変更される。なお、詳細修正画面59では、全体地図画面58と同様にして、図10(1)に示すように、条件チャート65のデータバー65aの操作によってプルダウンメニュー65cを表示して、図10(2)に示すように、データバー65aに対応するステップをプルダウンメニュー65cで選択された走行条件や清掃条件に変更することができる。更に、詳細修正画面59では、図11(1)および(2)に示すように、ステップバー64の1つ以上のステップを選択してから、1つの条件チャート65を選択すると、対応する走行条件や清掃条件の複数段階の設定項目がプルダウンメニュー65cで表示される。このとき、プルダウンメニュー65cから設定項目を選択すると、図11(3)に示すように、修正マップでは、ステップバー64で選択されたステップの走行条件や清掃条件が、選択された設定項目に変更され、この変更に応じて条件チャート65も変更されて、新たなデータバー65aや境界記号65bが追加される。このように、ステップバー64によるステップの選択操作によって、修正マップの走行条件や清掃条件をより細かな範囲で設定変更することができる。
操作キー画面60には、例えば、メニューボタン60a、保存ボタン60b、走行速度ボタン60c、削除ボタン60d、停止修正ボタン60e、チャート切換ボタン60fがタッチ操作可能に表示される。操作キー画面60の各種操作キーによる走行データおよび清掃データからなる修正マップの修正等は、走行経路修正部26、走行条件修正部27および清掃条件修正部28によって行われる。手動操作画面41やマップ選択画面48と同様に、メニューボタン60aが操作されると、データ修正モードが終了して自律走行作業装置1の動作モードはオフ状態となり、制御装置7は、データ修正画面57に代えてメニュー画面40をタッチパネル38に表示する。
保存ボタン60bが操作されると、詳細修正画面59での修正を反映した新たな走行データおよび清掃データからなる修正マップが保存、即ち、走行データ記憶部32および清掃データ記憶部33に記憶される。このとき、新たな走行データおよび清掃データには、新たなマップ名が付けられる。新たなマップ名は、固定名+連番でもよく、あるいは、キー入力されてもよい。
走行速度ボタン60cは、全体地図画面58(または詳細修正画面59)において走行速度の条件チャート63のデータバー63a(または条件チャート65のデータバー65a)が選択された場合に操作可能であり、上記したように、操作されると、図9、図10、図11に示すように、複数段階の走行速度のプルダウンメニュー63c(またはプルダウンメニュー65c)が全体地図画面58(または詳細修正画面59)に表示される。
削除ボタン60dは、全体地図画面58(または詳細修正画面59)において条件チャート63のデータバー63a(または条件チャート65のデータバー65a)が選択された場合や詳細修正画面59においてステップバー64のステップが選択された後に条件チャート65が選択された場合に操作可能である。選択された条件チャート63(または条件チャート65)が清掃条件に対応する場合、削除ボタン60dが操作されると、修正マップでは、選択されたデータバー63a(またはデータバー65a)やステップバー64のステップについて、その清掃条件がオフに変更される。例えば、作業者が、清掃エリアの汚れ具合、洗浄液やバッテリーの残量等を考慮した結果、清掃が不要であると判断した作業箇所が存在する場合、走行経路62のその作業箇所のステップから清掃データのみをオフにすることで、その作業箇所については清掃作業することなく走行のみで通行することができる。なお、作業箇所の清掃が必要か否かの判断は、制御部7aによって、水位センサ19によって出力される洗浄液や、バッテリーの残量や、その作業箇所のサイズに基づいて行われてよい。
また、削除ボタン60dは、全体地図画面58において走行経路62の一部分が選択された場合にも操作可能であり、操作されると、選択された走行経路62の一部分が削除される。更に、削除により分断された走行経路62を最短距離でつなぐ連結経路が追加され、連結経路は、直線でもよく、あるいは、装置本体2の旋回時の最小回転半径に基づいて装置本体2を旋回させるための曲線を含んでもよい。これにより、修正マップは、削除された走行経路62のステップを削除され、連結経路に対応する走行データと清掃作業のない清掃データとを含むステップを追加されて修正される。そのため、走行経路62の一部分に障害物が存在し再現走行に支障をきたす作業箇所がある場合には、その作業箇所の走行を回避することができる。
停止修正ボタン60eは、全体地図画面58や詳細修正画面59において走行経路62上の図12に示すような停止記号62cが選択された場合に操作可能であり、操作されると、停止記号62cに対応する停止位置が連続走行に修正される。具体的には、修正マップは、停止位置に対応するステップ(停止期間中の全てのステップ)を削除され、停止位置の前後の走行条件および清掃条件をつないでステップが連続するように、停止位置以降のステップはステップ数やエンコーダカウント数が修正される。例えば、教示走行中には、走行経路62上の障害物の移動等のように作業者が意図しない停止動作を行うことで、走行データに不要な停止動作が記憶されてしまうことがある。停止修正ボタン60eを用いて不要な停止位置を削除することで、そのまま連続走行するような走行データに変更することができる。
また、停止修正ボタン60eは、全体地図画面58や詳細修正画面59において停止記号62cではなく走行経路62自体が選択された場合にも操作可能であり、操作されると、選択位置が停止位置として設定され、停止記号62cが挿入される。具体的には、修正マップは、選択位置に対応するステップに所定の停止期間のステップを挿入され、この停止期間のステップでは、走行速度がオフの走行データや清掃作業のない清掃データが含まれる。また、停止位置以降のステップは、停止期間のステップ分だけずらして、ステップ数やエンコーダカウント数が修正される。なお、停止期間は、予め設定された時間でもよく、あるいは操作入力された時間でもよい。例えば、自律走行作業装置1が運用される走行経路62によっては、再現走行中に洗浄液がなくなったり、汚水が満水になったりしてエラー停止が発生し、再現走行が継続できなくなる場合があるかもしれない。そのようなエラー停止が繰り返される作業箇所付近では、予め停止位置を挿入しておけば、停止動作中に洗浄液の補給や汚水の排出を行うことができ、エラー停止を回避できるようになる。
チャート切換ボタン60fが操作されると、上記したように、全体地図画面58における走行条件や清掃条件の条件チャート63の表示や非表示が切り換えられる。例えば、図8等に示すように、全体地図画面58に走行条件の条件チャート63を表示すると共に詳細修正画面59に清掃条件の条件チャート65を表示することができる。また、図16に示すように、全体地図画面58の条件チャート63を非表示にすると共に詳細修正画面59に走行条件および清掃条件の条件チャート65を表示することができる。
操作キー画面60では、上記のような各種操作キーが縦に並べられて表示されているが、上記の各種操作キー以外にも、自動オフセットボタン、手動オフセットボタン、逆転走行ボタン、テンプレート修正ボタン、テンプレート作成ボタン、画面位置変更ボタン、作業条件微修正ボタン、同設定ボタン等の操作キーもタッチ操作可能に表示される。操作キー画面60には、一度に表示可能な数以上に操作キーを有するが、縦スクロールボタン60gを有していて、縦スクロールボタン60gの操作によって、何れの操作キーも操作可能に表示することができる。
操作キー画面60の自動オフセットボタンが操作されると、全体地図画面58の環境地図61の前回の走行経路62に対して走行経路62が、図13に示すように、自動的にオフセット修正される。具体的には、修正マップは、走行経路62を示す走行データの座標(環境地図上におけるX座標およびY座標)が、所定ベクトル方向(例えば45°)に所定オフセット値(例えば、20cm)だけずらして修正される。なお、このベクトル方向やオフセット値は、予め設定されてもよく、あるいは操作入力されてもよい。また、環境地図61の壁面を指定して、その壁面に対して所定オフセット値だけ走行経路62をずらしてもよい。更に、自動オフセットでは、元の被修正マップの走行経路62を基準として、所定の再現走行回数毎に、ベクトル方向を所定角度(例えば、45°)ずつ変えてもよい。これにより、再現走行による清掃痕や光沢度のバラつきを抑えるのに更に有効である。この他、自律走行作業装置1が、床表面のワックス等のコート剤の剥離作業を行うように構成される場合でも、床面の同一箇所のみ剥離すること無く、周辺をムラ無く剥離することができる。
操作キー画面60の手動オフセットボタンが操作されると、全体地図画面58の環境地図61に対して走行経路62がタッチ操作で移動可能となる。走行経路62を移動させた後で、手動オフセットボタンを再度操作することで、走行経路62のオフセット修正位置が決定される。具体的には、修正マップは、走行データの座標(環境地図上におけるX座標およびY座標)が、走行経路62の元の位置からオフセット修正位置へのベクトル方向およびオフセット値だけずらして修正される。
なお、上記の自動オフセットボタンや手動オフセットボタンによるオフセット修正によって、走行経路62と環境地図61の壁面との距離が所定安全距離以内になった場合には、オフセット修正を確定せずに、操作表示部8のデータ修正画面57にエラー画面がポップアップ表示される。このとき、走行経路62は元の位置に戻され、オフセット修正のやり直しができる。
操作キー画面60の逆転走行ボタンが操作されると、全体地図画面58の環境地図61における走行経路62が、図14に示すように、進行方向を逆転して修正される。具体的には、修正マップでは、全てのステップにおいて、走行経路62に相当する走行データ(座標や旋回角度)が逆に並べ替えられ、走行条件の走行データや清掃条件の清掃データは元の被修正マップのまま維持される。また、全体地図画面58では、走行経路62の走行開始位置62aと走行終了位置62bとが逆転されると共に、指示カーソル62dが逆向きに変更される。なお、清掃部5の各部(洗浄部材16a、洗浄液供給部17、吸引ブロア18b)の制御信号のタイミングは、図15(1)に示す起動時と図15(2)に示す停止時とで異なるが、これらのタイミングは逆転させずに、元の被修正マップにおけるタイミングが適用される。
操作キー画面60のテンプレート作成ボタンが操作されると、操作した時点からテンプレート作成部29によってテンプレート作成が実行され、テンプレート作成ボタンが再度操作されることでテンプレート作成が終了する。
操作キー画面60のテンプレート修正ボタンが操作されると、テンプレート記憶部34に記憶された1つ以上のテンプレート(テンプレート名)が選択可能に列挙表示され、1つのテンプレートが選択されると、全体地図画面58の環境地図61における走行経路62および走行条件や清掃条件が、選択されたテンプレートに基づいて修正される。
あるいは、テンプレート修正ボタンを用いた修正マップの修正は、操作することで全てのステップを一括して変更する修正ではなく、テンプレート修正ボタンを選択した状態で、全体地図画面58の条件チャート63のデータバー63a(または詳細修正画面59の条件チャート65のデータバー65a)を選択することで、選択したデータバー63a(またはデータバー65a)のステップを一括して変更する修正でもよい。
画面位置変更ボタンが操作されると、データ修正画面57における全体地図画面58および詳細修正画面59の位置を変更することができる。例えば、通常は、図8等に示すように、全体地図画面58が上側に、詳細修正画面59が下側に表示されるが、画面位置変更ボタンを操作することで、図17に示すように、全体地図画面58が左側に、詳細修正画面59が右側に表示されるように切り替えることができる。なお、全体地図画面58および詳細修正画面59の表示位置は、上記した例に限定されず、様々な組み合わせに変更することができる。
清掃部5の各部(洗浄部材回転モータ16c、接地圧調整部材16d、洗浄液供給部17、吸引ブロア18b)が、清掃条件の各設定項目を1〜5や1〜7等の複数段階設定で調整可能に構成される場合に、作業条件微修正ボタンが操作されると、各部の設定項目を全て現状の設定から同時に1段階ずつ変更でき、作業(清掃)条件を床の汚れに合わせて細かく微調整できる。
また、洗浄液供給部17、吸引ブロア18bの設定項目の組合せによっては、トラブルが起きる場合があり、例えば洗浄液供給部17の設定項目が多量で、吸引ブロア18bの設定項目が少量の組合せの場合、床に洗浄液が残ってしまうトラブルとなる。同設定ボタンを選択した状態で、洗浄液供給部17と吸引ブロア18bを選択することで、洗浄液供給部17と吸引ブロア18bは常に一緒に同じ段階設定に変更される。これにより、設定項目の組合せによるトラブルを防ぐことができる。なお、同設定する組合せはこれに限らず、組み合わせる数にも制限は無い。
本発明によれば、作業者は、データ修正画面57において、全体地図画面58や詳細修正画面59の操作や、操作キー画面60に表示される様々なボタンの操作を組み合わせて走行データおよび清掃データを修正することで、作業者や清掃フロアに適合した所望の走行データおよび清掃データを容易に取得することが可能となる。
上述のように、本実施形態によれば、手動操作による教示走行と自動操作による再現走行とを実行可能な自律走行作業装置1は、装置本体2と、装置本体2を走行させる走行部3と、装置本体2の走行経路上で清掃(作業)を行う清掃部5(作業部)と、教示走行が実行される際に、清掃(作業)エリアの環境地図と、走行部3の走行経路および走行条件を示す走行データと、清掃部5の清掃(作業)条件を示す清掃(作業)データとを再現走行のために記憶する記憶部7bと、記憶部7bに記憶された走行データおよび清掃データの少なくとも一部を修正する走行経路修正部26、走行条件修正部27および清掃条件修正部28(データ修正部)と、を備える。
このような構成により、本実施形態に係る自律走行作業装置1では、再現走行に用いる走行データや清掃データを部分的に変更したい場合に、教示走行を最初からやり直す手間を省くことができる。
また、本実施形態では、自律走行作業装置1は、走行データおよび清掃データの修正操作を受け付ける操作表示部8に組み込まれるタッチパネル38(表示部)であって、データ修正部の修正対象の清掃エリアの環境地図に少なくとも走行経路を重ねて表示した全体地図画面58(第1画面)と、全体地図画面58上の指定位置およびその周辺の走行条件および清掃条件の少なくとも一つを修正可能に表示した詳細修正画面59(第2画面)とを並べて表示させるタッチパネル38を更に備えるとよい。
このような構成により、全体地図画面58や詳細修正画面59のようなグラフィックユーザーインタフェース(GUI)等による地図や経路の表示を利用して、再現走行に用いるデータの作成の負担を軽減することができる。このような地図や経路の表示に基づくデータの修正は、図3に示すような表の各データを直接修正する場合に比べて、視覚的に確認が容易で、修正作業を簡略化することができる。また、地図を全体的に表示可能な全体地図画面58とは別に、修正を行う箇所を詳細修正画面59に表示させることで、走行条件や清掃条件を詳細且つ容易に修正することができる。また、走行データと全ての清掃データを同時に比較することもでき、修正がより検討し易くなる。
また、本実施形態では、タッチパネル38は、全体地図画面58において、走行条件および清掃条件の少なくとも一つを走行経路に重ねて表示するとよい。
このような構成により、走行経路62のどの位置でどのような走行条件および清掃条件が設定されているかを容易に視認することができ、修正が必要な箇所の判断を正確且つ容易にすることができ、更には、走行データおよび清掃データの修正がやり易くなる。
また、本実施形態では、データ修正部は、操作表示部8を介した修正操作に基づいて走行データおよび清掃データの少なくとも一部を修正するとよい。
このような構成により、作業者の意図を適切に反映させた走行データおよび清掃データを適用して再現走行に用いるデータを修正することができる。
また、本実施形態では、データ修正部は、1つ以上の修正手順をまとめたテンプレートに基づいて自動的に走行データおよび清掃データの少なくとも一部を修正するとよい。
このような構成により、走行データや清掃データに対する頻度の高い修正を、手動操作を繰り返すことなく一括して行うことができ、修正操作の手間を省いて、より容易に修正を行うことができる。
また、本実施形態では、データ修正部は、走行データに含まれる停止位置を削除して連続走行に修正するとよい。
このような構成により、作業者の意図に反して走行データに記憶された不要な停止位置を削除し、そのまま連続走行するような走行データに容易に変更することができる。
また、本実施形態では、データ修正部は、走行データの走行経路を前回の走行経路に対して所定方向にオフセットして修正するとよい。
このような構成により、自律走行作業装置1が床面の同一箇所を繰り返し走行することが抑制可能な走行経路を容易に作成でき、走行の繰り返しによって床面に洗浄部材16aの清掃痕が生じることを抑制することができる。また、大理石等の石材の床面の清掃作業の場合、石材表面を研磨して光沢度を回復させるので、自律走行作業装置1が再現走行の度に同一の走行経路62だけを走行および清掃する場合には、石材表面の光沢度にバラつきが生じてしまう。しかしながら、本実施形態のような構成によれば、自律走行作業装置1の走行および清掃は、少しずらした走行経路62を選択できるため、石材床面の光沢度にバラつきが生じることを抑制し、石材床面全体の光沢度の均一化を図ることができる。
また、本実施形態では、データ修正部は、走行データの走行経路の進行方向を前回の走行経路に対して逆転して修正するとよい。
このような構成により、自律走行作業装置1が再現走行の度に同一方向の走行経路62だけを走行および清掃することが抑制され、床面がカーペット等の起毛素材からなる場合には、同一方向の走行および清掃によって生じる起毛素材の倒れ込みを抑制することができる。
また、本実施形態では、自律走行作業装置1の作業部としての清掃部5は、作業として、床面の清掃、洗浄、研磨または剥離を行うとよい。
このような構成により、自律走行作業装置1を業務用の清掃ロボットに好適に利用することができる。
このように、本発明の実施形態による自律走行作業装置1によれば、作業者の負担を軽減し、更には、床面の状態を考慮しつつ、作業者の意図を適切に反映させて、再現走行に用いるデータを作成および管理することができる。
上記した本実施形態では、清掃部5は、洗浄部16、洗浄液供給部17及び吸引部18を有する湿式の清掃機構で構成される例を説明したが、清掃部5は、この例に限定されず、乾式の清掃機構で構成されてもよい。
上記したような自律走行作業装置1の再現走行に用いるデータ(走行データや清掃データのマップ)を作成および管理するデータ管理方法は、自律走行作業装置1自体だけでなく、自律走行作業装置1の外部で再現走行に用いるデータを作成および管理する他のシステムや装置に適用することもできる。
このデータ管理方法は、例えば、教示走行が実行される際に、清掃エリアの環境地図と、走行部3の走行経路および走行条件を示す走行データと、清掃部5の清掃条件を示す清掃データとを再現走行のために記憶部に記憶する記憶工程と、この記憶部に記憶された走行データおよび清掃データの少なくとも一部を修正するデータ修正工程とを備える。
また、データ管理方法は、走行データおよび作業データの修正操作を受け付ける操作表示部8に組み込まれる表示部に、データ修正工程の修正対象の清掃エリアの環境地図61に少なくとも走行経路62を重ねて表示した全体地図画面58(第1画面)と、全体地図画面58上の指定位置およびその周辺の走行条件および清掃条件の少なくとも一つを修正可能に表示した詳細修正画面59(第2画面)とを並べて表示させる表示工程を更に備える。
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う自律走行作業装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明は、手動操作及び自動操作に応じた走行が可能な自律走行作業装置とそれと一体的に構成した業務用の自動床面洗浄・清掃装置等に好適に利用することができる。本発明は、この他にも、芝刈り機や田植え機、稲刈り機等の農作業用機器にも好適に利用することができる。
1 自律走行作業装置
2 装置本体
3 走行部
4 走行操作部
5 清掃部(作業部)
6 計測部
7 制御装置
7a 制御部
7b 記憶部
8 操作表示部
9 無線通信部
12a 左エンコーダ
13a 右エンコーダ
16 洗浄部
16a 洗浄部材
16c 洗浄部材回転モータ
16d 接地圧調整部材
17 洗浄液供給部
18 吸引部
18b 吸引ブロア
19 水位センサ
21 教示走行制御部
22 再現走行制御部
23 環境地図作成部
24 走行データ作成部
25 清掃データ作成部
26 走行経路修正部
27 走行条件修正部
28 清掃条件修正部
29 テンプレート作成部
31 環境地図記憶部
32 走行データ記憶部
33 清掃データ記憶部
34 テンプレート記憶部
38 タッチパネル
40 メニュー画面
40a 手動走行モードボタン
40b 自動走行モードボタン
40c データ修正モードボタン
41 手動操作画面
42 回転スイッチ
43 接地圧調整スイッチ
44 洗浄液供給スイッチ
45 供給水量調整スイッチ
46 吸引スイッチ
47 吸引量調整スイッチ
48 マップ選択画面
49 エリアリスト
51 マップリスト
53 ロックアイコン
57 データ修正画面
58 全体地図画面
59 詳細修正画面
60 操作キー画面
61 環境地図
62 走行経路
63 条件チャート
64 ステップバー
65 条件チャート

Claims (10)

  1. 手動操作による教示走行と自動操作による再現走行とを実行可能な自律走行作業装置であって、
    装置本体と、
    前記装置本体を走行させる走行部と、
    前記装置本体の走行経路上で作業を行う作業部と、
    前記教示走行が実行される際に、作業エリアの環境地図と、前記走行部の走行経路および走行条件を示す走行データと、前記作業部の作業条件を示す作業データとを前記再現走行のために記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記走行データおよび前記作業データの少なくとも一部を修正するデータ修正部と、を備えることを特徴とする自律走行作業装置。
  2. 前記走行データおよび前記作業データの修正操作を受け付ける操作表示部に組み込まれる表示部であって、前記データ修正部の修正対象の前記作業エリアの前記環境地図に少なくとも前記走行経路を重ねて表示した第1画面と、前記第1画面上の指定位置およびその周辺の前記走行条件および前記作業条件の少なくとも一つを修正可能に表示した第2画面とを並べて表示させる表示部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の自律走行作業装置。
  3. 前記表示部は、前記第1画面において、前記走行条件および前記作業条件の少なくとも一つを前記走行経路に重ねて表示することを特徴とする請求項2に記載の自律走行作業装置。
  4. 前記データ修正部は、前記操作表示部を介した修正操作に基づいて前記走行データおよび前記作業データの少なくとも一部を修正することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自律走行作業装置。
  5. 前記データ修正部は、1つ以上の修正手順をまとめたテンプレートに基づいて自動的に前記走行データおよび前記作業データの少なくとも一部を修正することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の自律走行作業装置。
  6. 前記データ修正部は、前記走行データに含まれる停止位置を削除して連続走行に修正することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の自律走行作業装置。
  7. 前記データ修正部は、前記走行データの走行経路を前回の走行経路に対して所定方向にオフセットして修正することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の自律走行作業装置。
  8. 前記データ修正部は、前記走行データの走行経路の進行方向を前回の走行経路に対して逆転して修正することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の自律走行作業装置。
  9. 前記作業部は、前記作業として、床面の清掃、洗浄、研磨または剥離を行うことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の自律走行作業装置。
  10. 請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の自律走行作業装置の再現走行に用いるデータを作成および管理するデータ管理方法であって、
    教示走行が実行される際に、作業エリアの環境地図と、走行部の走行経路および走行条件を示す走行データと、作業部の作業条件を示す作業データとを再現走行のために記憶する記憶工程と、
    前記記憶工程で記憶された前記走行データおよび前記作業データの少なくとも一部を修正するデータ修正工程とを備えることを特徴とするデータ管理方法。
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